小説(転載) 『弱者の妖光』 第二部 5/8
官能小説
『弱者の妖光』 第二部 (5)
-熟女への恥辱-
一
一週間後
夜10時、七瀬は残業で、一人会社に残っていた。
いや、これも山田の命令なのである。この一週間、山田は七瀬に指一本触れる
事は無かった。と、言うか前回の卑猥な行いにより化膿した肉棒が不能状態で
は無理もないのだ…
そして、やっと復活した山田は七瀬に居残りを言い渡していたのである。
照明による明るい室内、窓側の机に一人七瀬の姿が見える。
肘を立て組んだ手を額に当てて目を閉じている七瀬。時折、甘い吐息を吐いて
みせている。
「…ああ…そろそろだわ…」
時計を気にする七瀬。脈打つ鼓動が聞こえてきそうなのは何故なのか…実際
七瀬の心臓は、時間が経つにつれ高鳴ってくるのだ。
コンコン、と、ドアを叩く音がすると、七瀬は飛び跳ねて驚いた。
「残業、御苦労様です」
守衛の太田65歳、中年太りの男が七瀬から遠い方の扉を開けて敬礼をした
のだ。前回、何も知らないとはいえ、その存在を暗闇の応接室の恥かしい格好
の七瀬に恐怖を与えた男である。
「何も異常はありませんか… …おや、今日は課長一人で残業ですか」
「え…ええ… あっ、いえ、今は…」
「んっ…ああ、山田さんも一緒なのですね、で、山田さんは?」
何処となく落ち着かない七瀬を気にしながら太田は、山田の姿を探していた。
「はあ… あ、ああ、山田くんね…今、御手洗いに…」
「御手洗いでしたか、そうですか… …処で課長さん、お顔が赤くなっている
みたいですが、具合でも悪いのでは…」
「ううっ…はあ… えっ? ええ、少し風邪気味…んんっ…な、なの…」
「…? そうですか、それは気をつけなければいけませんね」
「あ…あり…がとう…」
七瀬の歯切れの悪い応対に頭を傾げる太田、だがそれと同時に潤む瞳に半開
きの口元、まるで女に誘われている錯覚を覚えるのである。
熟女の官能を放流している…そう疑われても仕方がない今の七瀬である。何故
なら七瀬の股座には山田が潜んでいて、下半身素っ裸の七瀬を弄んでいるから
なのだ。丁度今、山田は二本の指を、両足を開いて座っている七瀬の膣口に挿
入したところであった。
「ふううんっ…」
「へへっ、課長。人を前にして弄くられる気持ちはどうですか? こんなに濡
らして、余程、感じているとみえるぜ」
「や、止めなさい…気付かれたら…ど、どうするのよ…はああ」
「気付かれないように平素を保てばいいではないですか、平素を。 ほら、続
きの会話を進めないと余計ここに刺激が走りますよ」
山田の指が奥深く侵入してくると思わず腰を振って喘ぐ七瀬。このまま果て
たい…しかし、守衛の前で痴態を曝すわけにはいかず必死に耐えるのである。
「あ、あの…守衛さんも、お、遅くまで大変ですわね…んん」
「ええ、しかしこれが仕事ですから仕方ありませんよ」
「でも…毎晩遅いと…お、奥様も不満、なのでは…うっ、ううん…」
「えっ、不満? ですか…」
「え、ええ、その…よ、夜…の、い、営みとかが、無くなるのでは…」
「…あ、ああ、へへっそちらの夜の勤めのことですか…ははっ」
太田は驚いていた。まさか七瀬の口から猥褻に近い言葉が出るとは信じられ
ないのである。七瀬課長といえば、色気を出さない規律正しい性格で有名であ
るから尚更、太田は興奮を憶えるのだ。
勿論、七瀬が好きで話をしているのではない、机に隠れている山田が全て言わ
せている言葉なのだ。 更に山田は、猥褻な言葉を並べさせていくのであった。
ニ
「いえいえ、私どもも、もう歳なので…そんな営みは年に数回でして…それよ
り課長さんの御主人様が羨ましいですな、こんな綺麗で素敵な女性が相手で」
「…わ、私の所も…そ、そんなに…無いし、相手に…してくれなくて…」
「えええ?! こんなに綺麗なのに…嘘みたいだ」
「そうなの…はああ…だから…わ、私…」
「…だから? ……」
七瀬は顔を真っ赤にして言葉を詰まらせた。その表情を不思議そうに眺める
太田である。
「くくくくっ、課長、サッさとその続きの言葉を言ってしまうのだ。で、ない
と…このローターが始動しますよ」
山田は手にしたローターの電源を入れた。微かなモーターの音が響く、が、
どうやらその音は太田にまでは届いていないようだ。
「ほら、早くしないと…こうなっちゃいますよ」
山田は、指で湿らせた七瀬の割目に、振動を繰り返すローターを押付けた。
「…っ!! んっ…っ…くっ!!!!」
思わず声が漏れそうになった七瀬は、咄嗟に下唇を噛んで耐えた。そして、
ローターを和らげてもらう為に言葉を切り出したのだ。
「わ…わ、私…ふう、ふう…だから私…ひ、一人で…するのが…好き…なの…
うっ、はあ…ああっ」
「……えっ、い、い、今…何と? 課長さん…」
目を丸くして驚いている守衛。幸いだったのは太田の視力が弱くて、喘いで
いる七瀬の顔がぼんやりとしか見えないことであった。
何を…私は、何を言ってるの… 逆に七瀬は、驚いている太田の顔を見る事
で、我に返ることが出来た。
「…なんて…くすっ、守衛さん冗談ですよ…」
「冗談? …ああ、冗談ですか、そ、そうですよね、冗談ですよね…ははっ」
「た、たまにはこんな冗談でも言ってないと、やってられませんもの…」
七瀬は官能の限界に耐えて微笑んでみせた。だが、手足はみるからに震えて
いるのがわかる。
「ちっ! 勝手な真似をしやがって!」
腑におちないのは山田である。七瀬の羞恥心を擽る計画が破談したことでお
もしろくないのである。 よーし…みてろよ…そう呟いた山田は、七瀬の陰
唇をめくると、ローターを押し込んだのである。
突然、体内で蠢くローターに反応する七瀬。
「んんっ!!」
細い両脚を真っ直ぐに伸ばすと、足の指先を曲げ、そして背筋を反って震え
始める七瀬。湿った汗が溢れると、体内を流れ落ちていく。
「は、早く…そこから立ち去って頂戴…ああ、そうでないと…私…私…はあ」
噛締めた下唇に歯形がつく程、身体を硬直させる七瀬。 その噛締める歯を
七瀬が解いた時、即ちその瞬間が痴態を曝す時である。止まない震える拳を強
く握り締め、一瞬の気の緩みに余談を許されない状況なのだ。
机から見える上半身、平素とはいえないがそれなりに普段の自分を演出して
みせる七瀬。まさか、見えない下半身を、卑猥な責めで苦しめられているなど
誰が思うだろう。
勿論、太田もそこまで思うことはなかった。
「おっと、見回りを続けないと…」
腕時計を見て、残念な表情の太田。冗談でもいいからもう少し猥褻な話しを
続けたかったのである。
七瀬が絶頂を意識したのは、太田が敬礼をして部屋を後にした数秒後であっ
た。羞恥と安心が混ざり合った耐え難い快楽…それが、七瀬を覆い包みかけて
いくのであった。
(6)へつづく・・・
-熟女への恥辱-
一
一週間後
夜10時、七瀬は残業で、一人会社に残っていた。
いや、これも山田の命令なのである。この一週間、山田は七瀬に指一本触れる
事は無かった。と、言うか前回の卑猥な行いにより化膿した肉棒が不能状態で
は無理もないのだ…
そして、やっと復活した山田は七瀬に居残りを言い渡していたのである。
照明による明るい室内、窓側の机に一人七瀬の姿が見える。
肘を立て組んだ手を額に当てて目を閉じている七瀬。時折、甘い吐息を吐いて
みせている。
「…ああ…そろそろだわ…」
時計を気にする七瀬。脈打つ鼓動が聞こえてきそうなのは何故なのか…実際
七瀬の心臓は、時間が経つにつれ高鳴ってくるのだ。
コンコン、と、ドアを叩く音がすると、七瀬は飛び跳ねて驚いた。
「残業、御苦労様です」
守衛の太田65歳、中年太りの男が七瀬から遠い方の扉を開けて敬礼をした
のだ。前回、何も知らないとはいえ、その存在を暗闇の応接室の恥かしい格好
の七瀬に恐怖を与えた男である。
「何も異常はありませんか… …おや、今日は課長一人で残業ですか」
「え…ええ… あっ、いえ、今は…」
「んっ…ああ、山田さんも一緒なのですね、で、山田さんは?」
何処となく落ち着かない七瀬を気にしながら太田は、山田の姿を探していた。
「はあ… あ、ああ、山田くんね…今、御手洗いに…」
「御手洗いでしたか、そうですか… …処で課長さん、お顔が赤くなっている
みたいですが、具合でも悪いのでは…」
「ううっ…はあ… えっ? ええ、少し風邪気味…んんっ…な、なの…」
「…? そうですか、それは気をつけなければいけませんね」
「あ…あり…がとう…」
七瀬の歯切れの悪い応対に頭を傾げる太田、だがそれと同時に潤む瞳に半開
きの口元、まるで女に誘われている錯覚を覚えるのである。
熟女の官能を放流している…そう疑われても仕方がない今の七瀬である。何故
なら七瀬の股座には山田が潜んでいて、下半身素っ裸の七瀬を弄んでいるから
なのだ。丁度今、山田は二本の指を、両足を開いて座っている七瀬の膣口に挿
入したところであった。
「ふううんっ…」
「へへっ、課長。人を前にして弄くられる気持ちはどうですか? こんなに濡
らして、余程、感じているとみえるぜ」
「や、止めなさい…気付かれたら…ど、どうするのよ…はああ」
「気付かれないように平素を保てばいいではないですか、平素を。 ほら、続
きの会話を進めないと余計ここに刺激が走りますよ」
山田の指が奥深く侵入してくると思わず腰を振って喘ぐ七瀬。このまま果て
たい…しかし、守衛の前で痴態を曝すわけにはいかず必死に耐えるのである。
「あ、あの…守衛さんも、お、遅くまで大変ですわね…んん」
「ええ、しかしこれが仕事ですから仕方ありませんよ」
「でも…毎晩遅いと…お、奥様も不満、なのでは…うっ、ううん…」
「えっ、不満? ですか…」
「え、ええ、その…よ、夜…の、い、営みとかが、無くなるのでは…」
「…あ、ああ、へへっそちらの夜の勤めのことですか…ははっ」
太田は驚いていた。まさか七瀬の口から猥褻に近い言葉が出るとは信じられ
ないのである。七瀬課長といえば、色気を出さない規律正しい性格で有名であ
るから尚更、太田は興奮を憶えるのだ。
勿論、七瀬が好きで話をしているのではない、机に隠れている山田が全て言わ
せている言葉なのだ。 更に山田は、猥褻な言葉を並べさせていくのであった。
ニ
「いえいえ、私どもも、もう歳なので…そんな営みは年に数回でして…それよ
り課長さんの御主人様が羨ましいですな、こんな綺麗で素敵な女性が相手で」
「…わ、私の所も…そ、そんなに…無いし、相手に…してくれなくて…」
「えええ?! こんなに綺麗なのに…嘘みたいだ」
「そうなの…はああ…だから…わ、私…」
「…だから? ……」
七瀬は顔を真っ赤にして言葉を詰まらせた。その表情を不思議そうに眺める
太田である。
「くくくくっ、課長、サッさとその続きの言葉を言ってしまうのだ。で、ない
と…このローターが始動しますよ」
山田は手にしたローターの電源を入れた。微かなモーターの音が響く、が、
どうやらその音は太田にまでは届いていないようだ。
「ほら、早くしないと…こうなっちゃいますよ」
山田は、指で湿らせた七瀬の割目に、振動を繰り返すローターを押付けた。
「…っ!! んっ…っ…くっ!!!!」
思わず声が漏れそうになった七瀬は、咄嗟に下唇を噛んで耐えた。そして、
ローターを和らげてもらう為に言葉を切り出したのだ。
「わ…わ、私…ふう、ふう…だから私…ひ、一人で…するのが…好き…なの…
うっ、はあ…ああっ」
「……えっ、い、い、今…何と? 課長さん…」
目を丸くして驚いている守衛。幸いだったのは太田の視力が弱くて、喘いで
いる七瀬の顔がぼんやりとしか見えないことであった。
何を…私は、何を言ってるの… 逆に七瀬は、驚いている太田の顔を見る事
で、我に返ることが出来た。
「…なんて…くすっ、守衛さん冗談ですよ…」
「冗談? …ああ、冗談ですか、そ、そうですよね、冗談ですよね…ははっ」
「た、たまにはこんな冗談でも言ってないと、やってられませんもの…」
七瀬は官能の限界に耐えて微笑んでみせた。だが、手足はみるからに震えて
いるのがわかる。
「ちっ! 勝手な真似をしやがって!」
腑におちないのは山田である。七瀬の羞恥心を擽る計画が破談したことでお
もしろくないのである。 よーし…みてろよ…そう呟いた山田は、七瀬の陰
唇をめくると、ローターを押し込んだのである。
突然、体内で蠢くローターに反応する七瀬。
「んんっ!!」
細い両脚を真っ直ぐに伸ばすと、足の指先を曲げ、そして背筋を反って震え
始める七瀬。湿った汗が溢れると、体内を流れ落ちていく。
「は、早く…そこから立ち去って頂戴…ああ、そうでないと…私…私…はあ」
噛締めた下唇に歯形がつく程、身体を硬直させる七瀬。 その噛締める歯を
七瀬が解いた時、即ちその瞬間が痴態を曝す時である。止まない震える拳を強
く握り締め、一瞬の気の緩みに余談を許されない状況なのだ。
机から見える上半身、平素とはいえないがそれなりに普段の自分を演出して
みせる七瀬。まさか、見えない下半身を、卑猥な責めで苦しめられているなど
誰が思うだろう。
勿論、太田もそこまで思うことはなかった。
「おっと、見回りを続けないと…」
腕時計を見て、残念な表情の太田。冗談でもいいからもう少し猥褻な話しを
続けたかったのである。
七瀬が絶頂を意識したのは、太田が敬礼をして部屋を後にした数秒後であっ
た。羞恥と安心が混ざり合った耐え難い快楽…それが、七瀬を覆い包みかけて
いくのであった。
(6)へつづく・・・
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