小説(転載) 『弱者の妖光』 第二部 6/8
官能小説
『弱者の妖光』 第二部 (6)
三
机の上に、力をこめた拳を置くと七瀬は、そこに額を押付けて伏せた。そし
て、太田の視線から開放された安堵から、両脚を思い切り開くとローターの刺
激を受け入れるのである。
あああ…い、いぃ… そんな喘ぎ声が聞こえそうなくらい七瀬は熱くて甘い
吐息を吐き出し続けるのである。そして、我慢していた分、感じ方も半端では
ないのだ。 も、もっと…もっと刺激して…そう言う気持ちで七瀬は腰を前後
に揺するのである。
「あああっ! んんっ、もうう、もうダメ…はああ、いいい、もう逝っちゃう
わああ、ああ…」
例えようの無い刺激のよさに、ついに七瀬は、悶えながら喘ぎ声をあげて感
じている姿を曝すのである。そして大きな波が七瀬を襲う、と、その時であっ
た。最後の一刺激で意識を失うほどの快楽を得る筈の七瀬に、何ともやるせな
い悲壮感が流れたのである。 今まで七瀬の体内で蠢いていたローターの刺激
が止んだのだ。
「ううっ…そ、そんな……あぁ、お願い……」
「いししっ、誰がそうやすやすと気持ち良くさせてあげるものか。僕の命令に
歯向かった罰だ。へへへっ、凄く欲しそうな顔をしているよ…課長」
この時七瀬は、山田の存在を改めて知らされた。この男がいたのだったと…
山田は、七瀬の股座から立ち上がると、びっしょりと濡れたローターを七瀬の
前に見せびらかせるのである。所々、白い液体が付着しているローターに七瀬
は赤面して恥じた。
「そ、そんなに甚振りたいなら、とことんやったらいいでしょ!」
「へへっ、言われなくてもそうしますよ、僕に逆らったらどんな罰が降される
か…へへっ、想像するだけでワクワクしてきますよ…課長、しっかり自分を見
失わないように気をつけるんですよ…へへへっ」
「くっ! あ、貴方って人は……何処まで私を晒し者にする気なの…」
この男が遠慮などするはずが無いと分かっている七瀬は、一緒に過すこれか
らの時間に不安を抱くのである。
──繁華街の歩道
夜の店を目指すサラリーマンや、目的も無くさ迷う若者が溢れる繁華街を、
山田と七瀬は歩いていた。だが七瀬は、所々でヨロけて思わず倒れそうになる
のを必死に堪えているのだ。その原因は、山田が隠し持つポケットの中にある。
ヴィイィ…ヴィイィ…と、七瀬の股座で響く音は、行き交う人の声で掻き消
されている。そう、山田は七瀬の膣口に、遠隔操作のローターを埋め込んで歩
かせているのだ。ポケットの中のスイッチを入れられるたびに、グッと拳を握
り締め足を引きずらせて歩く七瀬を、擦れ違う男達がおかしな視線を浴びせる
時もある。
「あぁ…ま、また…」
「おやおや、課長…そんなに股を押えて歩いていたら明らかに可笑しな人だっ
て知られてしまいますよ。へへっ…」
「ひ、人前で…こんな事をやって…な、何が楽しいのよ!」
「何がって、規律正しい課長が、実は変態課長だというのを皆に知らせる為に
ですよ…ほらあ、そんなに反発すると…刺激が、強くなっていくばかり…」
ポケットに差し込んだ山田の手が動いた。ローターのスイッチを強にしたの
だ。
「んぐっ!! んんっ、んんっ!! はああ、や、止めなさい…止めて…お、
お願いぃ…ひいい!」
堪らない刺激に、さすがの七瀬も腰を下してしまったのだ。しかもその場所
が横断歩道のド真中であり、横断する人の視線を集めたのは言うまでも無い。
「どうしたの?! 大丈夫?」
と、後方から中年の女性が駆け寄り、声を掛けられた七瀬は動揺した。
「え、ええ…足を滑らせて… で、でも…大丈夫です、心配なさらなくても…」
そう応えるのが精一杯であった。しかし、横断歩道でフラつきながら歩く女
性を誰がほっておけるものだろうか、声を掛けた女性は七瀬の腰に手を当てて
一緒に歩いて行く、まさか手助けをしてあげている女が、膣口にローターを当
てて喘いでいるなど知る由もなく。
四
「さっきのオバさん、課長の顔を見て不思議そうにしてましたよ、へへっ」
山田は、途中の公園に七瀬を連れ込み、薄暗い外灯の下にあるベンチに座ら
せた。
「……もう、これで充分でしょ?!」
「充分? …へへっ、それが課長…ローターの刺激に課長が狂乱しそうな顔を
見ていたら逆に興奮しちゃってね、もう我慢できなくてここでお願いしようと
思ってさ…へへっ、課長の口でやって下さいよ」
「こ、ここで?! 何をバカな事を言っているのよ、誰かが居たらどうする気
なの! いい加減に帰して頂戴、帰しなっ……ううっ…ま、また…動かしたわ
ね…はああ、ああ…止めて…」
もう何度この刺激に悩まされただろうか、人前でも構わないからこのまま果
てたい、そんな衝動に何度駆られただろうか。
熟した体内で蠢くローターに両手を下腹部にあてがい身体を丸めて喘ぐ七瀬
なのだ。
「僕の言うとおりにしたら、止めてあげますが…それともこのまま、また歩道
を歩いて帰りますか? まあ、僕はそれでも愉しませてもらえますけどね」
七瀬は、この苦しみから逃れるには山田の言う分に従うしかないと考える。
更に、このまま歩いて帰るにしても、ローターで熟された身体では我慢できる
自信もないのだ。観念した七瀬は奥歯を噛締め、キリッとした目付きで山田を
睨みつけながら、山田の股間に手を差し伸べていく。
「ふふっ、その顔その顔、プライド高い普段の顔で行われる卑猥な行為が、何
とも言えないんだよ」
覚悟を決めたとわかった山田は、ローターのスイッチを切った。
刺激が和らぎ、普段の己を取り戻しつつある七瀬、しかし、平常心に戻ればそ
れだけ屈辱感は増していくのだ。
腰掛けた山田の隣に座る七瀬、既にズボンのチャックを下し、山田のイチモ
ツを取り出していた。 平常心に戻る七瀬、だが、山田のズンッ! っと、突
き出したモノを見て、山田に陥れられて激しく善がって見せた会社での交尾を
思い起こし、あろう事か興奮を昂ぶらせていくのである。
「どうしたんだよ、早くやって下さいよ…課長、ほらあ…」
「わ、分かっているわよ…」
屋外でのフェラチオは、調教中に何度か経験がある、しかし、それは愛する
主に対しての想いであり、愛情であった。だが、今の相手は憎しみ以上の何者
でもない山田なのだ。悔しくて腹立たしくて仕方の無い七瀬、それでもやらね
ばならない屈辱に涙が零れた。
辺りを見回し、誰も居ない事を確認すると、七瀬は小さな唇を大きく開いて
山田の亀頭を咥えた。いや、咥えたと言うよりは唇が吸い付いていると言った
ほうがよいだろう。それ程、立派な肉棒を備え付けている山田なのだ。
「くくくっ! いいねいいねー…ローターを動かして興奮させているよりは、
平常な時の課長に、命令を従わせている姿の方が数倍も興奮してくるぜ」
そう、腹の中で笑う山田の肉棒を、必死に舐めている七瀬。これで、満足さ
せたら開放される…そう願うのである。
車が直ぐ横を通り過ぎて行く真夜中の公園。どんよりとした雲が広がる空、
遠くでは賑やかな声が聞こえる、そんな公園で、七瀬のむしゃぶりつく音だけ
が響いていた。
ちゅぱちゅぱ… 早く終わらせたい一心で、山田の肉棒を唾で照からせてい
る七瀬は、後方の人影に気がつかないのである。
「よう、兄ちゃんにねーちゃんよ、こんな所で何してるんだよ?!」
奉仕し続ける七瀬の前で、突然声を荒げてたのは髪を茶髪にし無精髭を生や
した若い男三人であった。
(7)へつづく・・・
三
机の上に、力をこめた拳を置くと七瀬は、そこに額を押付けて伏せた。そし
て、太田の視線から開放された安堵から、両脚を思い切り開くとローターの刺
激を受け入れるのである。
あああ…い、いぃ… そんな喘ぎ声が聞こえそうなくらい七瀬は熱くて甘い
吐息を吐き出し続けるのである。そして、我慢していた分、感じ方も半端では
ないのだ。 も、もっと…もっと刺激して…そう言う気持ちで七瀬は腰を前後
に揺するのである。
「あああっ! んんっ、もうう、もうダメ…はああ、いいい、もう逝っちゃう
わああ、ああ…」
例えようの無い刺激のよさに、ついに七瀬は、悶えながら喘ぎ声をあげて感
じている姿を曝すのである。そして大きな波が七瀬を襲う、と、その時であっ
た。最後の一刺激で意識を失うほどの快楽を得る筈の七瀬に、何ともやるせな
い悲壮感が流れたのである。 今まで七瀬の体内で蠢いていたローターの刺激
が止んだのだ。
「ううっ…そ、そんな……あぁ、お願い……」
「いししっ、誰がそうやすやすと気持ち良くさせてあげるものか。僕の命令に
歯向かった罰だ。へへへっ、凄く欲しそうな顔をしているよ…課長」
この時七瀬は、山田の存在を改めて知らされた。この男がいたのだったと…
山田は、七瀬の股座から立ち上がると、びっしょりと濡れたローターを七瀬の
前に見せびらかせるのである。所々、白い液体が付着しているローターに七瀬
は赤面して恥じた。
「そ、そんなに甚振りたいなら、とことんやったらいいでしょ!」
「へへっ、言われなくてもそうしますよ、僕に逆らったらどんな罰が降される
か…へへっ、想像するだけでワクワクしてきますよ…課長、しっかり自分を見
失わないように気をつけるんですよ…へへへっ」
「くっ! あ、貴方って人は……何処まで私を晒し者にする気なの…」
この男が遠慮などするはずが無いと分かっている七瀬は、一緒に過すこれか
らの時間に不安を抱くのである。
──繁華街の歩道
夜の店を目指すサラリーマンや、目的も無くさ迷う若者が溢れる繁華街を、
山田と七瀬は歩いていた。だが七瀬は、所々でヨロけて思わず倒れそうになる
のを必死に堪えているのだ。その原因は、山田が隠し持つポケットの中にある。
ヴィイィ…ヴィイィ…と、七瀬の股座で響く音は、行き交う人の声で掻き消
されている。そう、山田は七瀬の膣口に、遠隔操作のローターを埋め込んで歩
かせているのだ。ポケットの中のスイッチを入れられるたびに、グッと拳を握
り締め足を引きずらせて歩く七瀬を、擦れ違う男達がおかしな視線を浴びせる
時もある。
「あぁ…ま、また…」
「おやおや、課長…そんなに股を押えて歩いていたら明らかに可笑しな人だっ
て知られてしまいますよ。へへっ…」
「ひ、人前で…こんな事をやって…な、何が楽しいのよ!」
「何がって、規律正しい課長が、実は変態課長だというのを皆に知らせる為に
ですよ…ほらあ、そんなに反発すると…刺激が、強くなっていくばかり…」
ポケットに差し込んだ山田の手が動いた。ローターのスイッチを強にしたの
だ。
「んぐっ!! んんっ、んんっ!! はああ、や、止めなさい…止めて…お、
お願いぃ…ひいい!」
堪らない刺激に、さすがの七瀬も腰を下してしまったのだ。しかもその場所
が横断歩道のド真中であり、横断する人の視線を集めたのは言うまでも無い。
「どうしたの?! 大丈夫?」
と、後方から中年の女性が駆け寄り、声を掛けられた七瀬は動揺した。
「え、ええ…足を滑らせて… で、でも…大丈夫です、心配なさらなくても…」
そう応えるのが精一杯であった。しかし、横断歩道でフラつきながら歩く女
性を誰がほっておけるものだろうか、声を掛けた女性は七瀬の腰に手を当てて
一緒に歩いて行く、まさか手助けをしてあげている女が、膣口にローターを当
てて喘いでいるなど知る由もなく。
四
「さっきのオバさん、課長の顔を見て不思議そうにしてましたよ、へへっ」
山田は、途中の公園に七瀬を連れ込み、薄暗い外灯の下にあるベンチに座ら
せた。
「……もう、これで充分でしょ?!」
「充分? …へへっ、それが課長…ローターの刺激に課長が狂乱しそうな顔を
見ていたら逆に興奮しちゃってね、もう我慢できなくてここでお願いしようと
思ってさ…へへっ、課長の口でやって下さいよ」
「こ、ここで?! 何をバカな事を言っているのよ、誰かが居たらどうする気
なの! いい加減に帰して頂戴、帰しなっ……ううっ…ま、また…動かしたわ
ね…はああ、ああ…止めて…」
もう何度この刺激に悩まされただろうか、人前でも構わないからこのまま果
てたい、そんな衝動に何度駆られただろうか。
熟した体内で蠢くローターに両手を下腹部にあてがい身体を丸めて喘ぐ七瀬
なのだ。
「僕の言うとおりにしたら、止めてあげますが…それともこのまま、また歩道
を歩いて帰りますか? まあ、僕はそれでも愉しませてもらえますけどね」
七瀬は、この苦しみから逃れるには山田の言う分に従うしかないと考える。
更に、このまま歩いて帰るにしても、ローターで熟された身体では我慢できる
自信もないのだ。観念した七瀬は奥歯を噛締め、キリッとした目付きで山田を
睨みつけながら、山田の股間に手を差し伸べていく。
「ふふっ、その顔その顔、プライド高い普段の顔で行われる卑猥な行為が、何
とも言えないんだよ」
覚悟を決めたとわかった山田は、ローターのスイッチを切った。
刺激が和らぎ、普段の己を取り戻しつつある七瀬、しかし、平常心に戻ればそ
れだけ屈辱感は増していくのだ。
腰掛けた山田の隣に座る七瀬、既にズボンのチャックを下し、山田のイチモ
ツを取り出していた。 平常心に戻る七瀬、だが、山田のズンッ! っと、突
き出したモノを見て、山田に陥れられて激しく善がって見せた会社での交尾を
思い起こし、あろう事か興奮を昂ぶらせていくのである。
「どうしたんだよ、早くやって下さいよ…課長、ほらあ…」
「わ、分かっているわよ…」
屋外でのフェラチオは、調教中に何度か経験がある、しかし、それは愛する
主に対しての想いであり、愛情であった。だが、今の相手は憎しみ以上の何者
でもない山田なのだ。悔しくて腹立たしくて仕方の無い七瀬、それでもやらね
ばならない屈辱に涙が零れた。
辺りを見回し、誰も居ない事を確認すると、七瀬は小さな唇を大きく開いて
山田の亀頭を咥えた。いや、咥えたと言うよりは唇が吸い付いていると言った
ほうがよいだろう。それ程、立派な肉棒を備え付けている山田なのだ。
「くくくっ! いいねいいねー…ローターを動かして興奮させているよりは、
平常な時の課長に、命令を従わせている姿の方が数倍も興奮してくるぜ」
そう、腹の中で笑う山田の肉棒を、必死に舐めている七瀬。これで、満足さ
せたら開放される…そう願うのである。
車が直ぐ横を通り過ぎて行く真夜中の公園。どんよりとした雲が広がる空、
遠くでは賑やかな声が聞こえる、そんな公園で、七瀬のむしゃぶりつく音だけ
が響いていた。
ちゅぱちゅぱ… 早く終わらせたい一心で、山田の肉棒を唾で照からせてい
る七瀬は、後方の人影に気がつかないのである。
「よう、兄ちゃんにねーちゃんよ、こんな所で何してるんだよ?!」
奉仕し続ける七瀬の前で、突然声を荒げてたのは髪を茶髪にし無精髭を生や
した若い男三人であった。
(7)へつづく・・・
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