小説(転載) おまたせしました1
近親相姦小説掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。
今日で僕が初めて母に愛の告白をしてから10年になる。 忘れもしない、高2の12月25日。
「お母さん、僕と恋人としてつきあってください。」
勇気を振り絞って出した言葉に、母は驚きすらしなかった。
「今日はエイプリルフールじゃないわよ。」
当時、僕が18歳で母が41歳。 母は女盛りだった。
「違うよ!本気なんだよ!」
今思えばまだ子どもだった。 禁断の恋に正面からぶつかるなんて、無謀なことは明らかである。
「10年しても本気だったら考えてあげるわ。」
沸騰してなにも見えなくなっていた僕とは対照的に、母は落ち着いた日常を過ごしていた。 今思えば、母にとって告られることなんて珍しいことではなかったのかもしれない。 「10年」という言葉に母の余裕を感じたせいだろうか。
「10年も待てないよ!」
人生で初めて好きな女性に告白した僕は、果てしなく舞い上がっていた。 母を選んだのは「母親」であるという特性が理由ではない。 自然と母と一緒にいるときには勃起をし、夜中に布団の中で母のことを考えると胸が苦しくなった。 いつからかなんて覚えてない。 僕が初めて女性を意識したのは母だった。 クラスメイトでもアイドルでもましてや学校の先生なんかでもなかった。 今すぐにでも母のすべてが欲しかった。 正常か異常かなんて考えたことすらなかった。
「10年って言ってるでしょ。しつこい男はモテないわよ。」
母は同じ言葉を何人の男に使ってきたのだろう。 そう思わせるほど言い慣れている言い回しだった。 僕は断念せざるを得なかった。 僕の叫びは母にはまったく響いていなかった。
「わかったよ10年だね!絶対に10年だよ!忘れないからね!」
僕は改めて覚悟を決めていた。 可能性がなくなったわけではない。 10年待てば可能性がある。 気の遠くなるような数字だったが、そのわずかな可能性にすべてを託した。
「はいはい。」
そんな僕をよそに、母はどこまでも平常心だった。 10年も経てば恋人ができているとでも思っていたのだろうか? それとも僕の愛情が冷めるとでも思っていたのだろうか?
それ以来、僕にとってクリスマスはカウントダウンのイベントとなった。
「あと9年だからね!」
「はいはい。」
「あと8年だからね!」
「はいはい。」
そのたびに母は軽く受け流した。 いつでも手を出すことができる距離に母はいたが、僕にも意地があった。 母に僕の愛情を認めて欲しかった。 そして、ただ母のことだけを考えて待ち続けた。 そんな母に変化が見え始めたのは3年前からだった。
「あと3年だからね!」
マンネリの行事になりつつあった僕のカウントダウンに母が反応した。
「もしも、お母さんとつきあえたらどんなことがしたいの?」
僕にとっては予想外の言葉だった。 母の気持ちの変化など考える余裕もなかった。
「どんなことって・・・普通の恋人が・・・するようなことだよ。」
僕は決してエッチな意味で言ったのではない。 もちろん結婚できないことは知っていたし、母子相姦がタブーであることも理解はしていた。
「お母さんの体が欲しいの?」
母は幼稚園児に尋ねるようにつぶらな瞳でささやいた。
「ち・・・ち・・・違うよ。そ・・・そ・・・そんなんじゃないよ。」
25歳で童貞の僕にとってそれはあまりにも衝撃的な言葉だった。
「だったら今の生活となにが変わるって言うのよ?」
僕は母に言われて初めて真剣に考えた。 これまでは本能のおもむくままに行動していたが、具体的にイメージしたことはほとんどなかった。 確かに母と寝ることにも興味はあった。 しかし、それだけが目的ではなかった。 ただ漠然と違う世界が待っているとしか考えていなかった。
「きも・・・きも・・・気持ちの問題だよ・・・親子と恋人じゃ違うんだよ・・・ いろいろと・・・だって・・・ほら・・・」
わけもなく震える指先を止めることができなかった。 それほど僕は動揺していた。 これまでのすべてを否定されたような気がした。
「今だって、毎日、同じ屋根の下で、普通に会話をして、 一緒に食事もしているのよ。この生活のなにが不満なの?」
僕は目の前が真っ白になって倒れそうになった。
「・・・なにって・・・ほら・・・特別な関係になりたいんだよ・・・」
僕はただおもいつく言葉を並べた。
「特別な関係ねぇ。まぁ、わからなくもないかな。」
母は勝手に納得をしたようだったが、僕はなにも納得できなかった。 僕が何年間も求めていたものはなんだったのだろうか。 親子とは違う恋人の関係とはどんなものなのだろうか。 しかし、それは実際に経験しなければわからないことだった。 あとでわかったことだが、母はこのとき、父との性生活に不満があったようだ。 もしも僕が気の利いた返事をしていたら、3年早く母を抱くことができたかもしれなかったのだ。 この事実を知った頃の僕には「親子」とは違う「恋人」という関係がはっきりと認識できていた。 それは親が子を保護するという関係ではなく、2人が本能だけで求めあう関係だった。
「あと2年だからね!」
「はいはい。」
貴重なチャンスを逃した僕はそれからもマンネリの行事を続けた。 母と深い会話をすることもあったが、特別な関係になることはなかった。 母はチャンスさえあれば僕と寝ることを覚悟していたのだろうが、 僕にはその覚悟がまだできていなかった。 いや、10年間待つことが僕の義務になっていた。 社会人になっても初恋の母を愛し続けた。 もちろん実家から通える会社に就職した。 女性だけでなく男性とのつきあいも最低限に抑えていた。 それほど実家での母との時間を大切にしたかった。 高2の子どもから告白された母の気持ちを今さら知りたいとは思わない。 青春を送り損ねた学生生活にも未練はない。
「あと1年だからね!」
「あと1ヶ月だからね!」
「あと1日だからね!」
そう言う僕を受け入れる覚悟を母も決めているようだった。 もはや僕の言葉を軽くあしらうことはなかった。 そして長かった10年がようやく経った。
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