特命1
妄想
その日一通のメールが届いた。総務部部長からだ。隣町のT事業所へ行ってH君と面接をしてこいという内容だ。
私は総務部に所属しているわけではないのだが、会社の命令で対応している。私の上司のみ知らされているの
でいつものように、「行ってきます。」と伝えて外出した。
面倒なのはH君の上司は私の仕事を知らされていないのでいきなり行くと怪訝な顔をされるにちがいない。まあ
こんなときのために組合の役員にも足を突っ込んでいるので、「今度青年部で開催するイベントのお知らせもって
きたよ。」などと声を掛けて事務所にあがりこんでいく。そして「仕事終わったら飯食いにいこ!」といってメモをそっ
と渡す。H君の上司の不愉快そうな目をかわし、他の社員にも声を掛けて事務所を出る。「お前がちゃんと管理者
としてしっかりしてれば俺の出番はないのにね。」と廊下でつぶやきそうになってのみこんだ。
総務部長からのH君の状況判定は5段階でCランク。「おいおい、はじめてだよCランクは。」私の出る幕では
ないのではと総務部長に愚痴をいいたかったが、まあしかたがない。
あらかじめ探しておいたレストランでH君と食事をしながら近況を伺った。まあかなりお疲れモードだといことは
見た目でわかった。総務部長から別途送られたメールに添付されていたH君のプロファイルをみていたので、
彼の実家に行ってこようと決めていたが、うまくいくかなあ。
つづく
私は総務部に所属しているわけではないのだが、会社の命令で対応している。私の上司のみ知らされているの
でいつものように、「行ってきます。」と伝えて外出した。
面倒なのはH君の上司は私の仕事を知らされていないのでいきなり行くと怪訝な顔をされるにちがいない。まあ
こんなときのために組合の役員にも足を突っ込んでいるので、「今度青年部で開催するイベントのお知らせもって
きたよ。」などと声を掛けて事務所にあがりこんでいく。そして「仕事終わったら飯食いにいこ!」といってメモをそっ
と渡す。H君の上司の不愉快そうな目をかわし、他の社員にも声を掛けて事務所を出る。「お前がちゃんと管理者
としてしっかりしてれば俺の出番はないのにね。」と廊下でつぶやきそうになってのみこんだ。
総務部長からのH君の状況判定は5段階でCランク。「おいおい、はじめてだよCランクは。」私の出る幕では
ないのではと総務部長に愚痴をいいたかったが、まあしかたがない。
あらかじめ探しておいたレストランでH君と食事をしながら近況を伺った。まあかなりお疲れモードだといことは
見た目でわかった。総務部長から別途送られたメールに添付されていたH君のプロファイルをみていたので、
彼の実家に行ってこようと決めていたが、うまくいくかなあ。
つづく
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