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小説(転載)  『温泉旅行から』 4/11

官能小説
01 /31 2019
『温泉旅行から』 (4)

 箱根から帰って暫くした ある日の事でした。
 響子さんから電話が有り、翌日、銀座の百貨店で買い物に付き合って・・・
そんな内容でしたので軽い気持ちで約束をしました。
 でも、
 『ガーター着用よ・・・フフフッ・・・』
 電話を切る前にそう言われて私は何だかゾクゾクして、また虐められるの? 
 でも百貨店で? トイレで? それとも公衆の面前で? いろんな事を想像
してしまいました。
 待ち合わせの時間通りに喫茶店に行くと、響子さんは先に奥の席に座って私
を待っていました。
 「ごめんなさい、遅れて・・・待った??」
 『良いのよ、気にしないで、まだ約束の時間にもなってないし・・・』
 そんな会話を交わして珈琲を飲んでいると彼女はセカンドバックから小さな
袋を渡しました。
 『フフッ、中を見て?出したら駄目よ・・・』
 何?と思いながら差し出された袋を開けて中を覗き込むようにして見ると、
ピンク色をした蝶ネクタイの形をした物でした。
 「何、これ??」
 響子さんを見て尋ねると彼女は少し笑みを浮かべて
 『え~~、知らないの??それじゃぁ、触ってみて・・・』
 私は恐る恐る袋に手を入れて触ると、それは柔らかくてゴムみたいな手触り
でした。
 そして真ん中が膨らんでいて・・・。
 その時に、ウイ~~~~ンンン、と真ん中の部分が小刻みに震え出しました。
 『フフッ、解かった?バイブよ、アソコに着けるリモコンバイブなの』
 彼女の手の中には小さいスイッチが握られていて、それでON、OFF出来
るそうです。
 『麻美さん、これを着けて・・・ガーターで来たでしょ、ショーツを脱いで
その替わりにこれをショーツのようにして穿くのよ。端にゴム紐が付いてある
から、真ん中をクリトリスに当るようにするのよ・・・』
 私は彼女に言われたようにトイレでそれを付けました。
 席に戻り、彼女を見ると手に持ったスイッチを、
 『入れるわよ、良い?』
 彼女は暫く間を置いて指を動かしました。
 すると私の股間からは
ウィィィ~~~~ンンン、と音がしてバイブが動き、私は一瞬身体に電気が走
ったように反応しました。
 「だ、だめ、、恥かしいわ、音が聞こえるわ・・・」
 後ろのテーブルに人が居たので私は恥かしくて小声で言うと、
 『大丈夫よ、音なんて聞こえないわよ、気にするからそう思うのよ・・・』
 それでも、私は恥かしくて顔が真っ赤になっていたと思います。
 『さぁ、それじゃ、欲しい物が有るから買い物に少し付き合ってね』
 まさか、これを付けたままで??そんな表情で彼女を見返すと
 『フフフッ・・・何処でスイッチを入れようかなぁ~~』
 そう言って私達は喫茶店を出て、エレベーターに乗り下の階に降りていきま
した。
 響子さんが少し前を歩いてデパート内の人込みを縫うようにして行った場所
は靴売り場でした。
『私、靴を集めるのが好きなの・・・だから今日は麻美さんに一足プレゼント
するわ・・・』
 言いながら彼女は奥のブランド物のコーナーへと進んでいきました。
 【これは、これは、奥様・・・いらっしゃいませ、今日はどうのような物を
お探しで??】
 『あら、吉田さん・・・こんにちわ。今日は私じゃないの、彼女に似合う靴
を選んであげてくれる?』
 響子さんと店員さんは親しげに何か喋っていましたが、私はいろんな靴を見
てどれにしようか迷っていました。
 『麻美さん、これなんか似合うんじゃない、履いてみたら?』
 響子さんはベージュと淡いピンクのコンビになったパンプスを持って、さっ
き話しをしていた吉田さんに靴を手渡しました。
 【どうぞ、奥様・・・こちらで・・・】
 私は、その時例のリモコンバイブの事はすっかり頭から消えていました。
 店員さんに促されてソファーに座ると、その店員さんは片膝を付いて中腰の
姿勢で私の足首を優しく掴んで履いていた靴を脱がしてくれました。
 【綺麗な脚ですね、無駄な肉が無くて。まるでモデルさんのようですねぇ】
 吉田さんは、ふくらはぎから膝辺りまでチラッと触りながら言いました。
 その時、突然ショーツの替わりにはいていたバイブがウィィィ~~ンンと動
きだし、私は一瞬ドキッとして身体が硬直しました。
 「ぁぅっ・・・」
 響子さんを探すように顔を動かしていると少し離れた処から私を見て笑みを
浮かべていました。
 だ、駄目よぅ・・・気付かれるわ・・・止めて。
 そんな表情で彼女を見つめるのですが、一向にバイブが止まる気配は無く、
私は股間を押さえる訳にはいかず、どうする事も出来ないで俯いて我慢してい
ました。
 【いかがしました?気分でも悪くなりましたか?】
 店員さんはそう言いながらふくらはぎから膝、そしてスカートの中へと手を
入れてきました。
 「だ、だめ・・・やめてください・・・」
 銀座でも有名なデパートの店員さんが、こんな事・・・と思っていると、
 【何か、この奥の方から音がするんですが・・・】
 店員さんはスカートの裾を膝上まで廻りに気付かれないようにゆっくり摺り
上げて私の両脚を開かせました。
 私は恥かしくて、恥かしくて・・・。
 「や、やめてください・・・」
 小声で言うのが精一杯でした。
【やめて、と言われましても・・・私どもの落ち度でお客様に何か不手際が
ございましては・・・】
 そう言いながらスカートの裾から覗いている太腿をジロジロ見ていました。
 そうこうしているうちにバイブが止まり、私は緊張していた身体から一挙に
汗が出たような感じでした。
 【おやっ、音がしなくなりましたね、気のせいかなぁ】
 店員さんは何やら笑みを浮かべながら履いている靴を脱がせて、その場を立
ち上がりすぐに違う靴を持ってきました。
 【こちらの靴はいかがですか?デザインが良いと思うのですが・・・】
 店員さんは言いながら私に履かせてくれました。
 でも私の脚を触る手付きが厭らしくて、長い時間ふくらはぎを触っているよ
うに感じました。
 バイブレーターは再度、スイッチが入り、初めはびっくりしましたが、慣れ
てくるとクリトリスを刺激しないように腰を動かして微妙に調節できるので、
何とか我慢出来ました。
 でもふとした拍子にクリトリスに触れると、身体に電流が走ったようにほん
の一瞬痙攣するので、いつ触れるか解からない自分にドキドキしていました。
 【響子奥様からお聞きしましたが麻美奥様は痴女だそうで?】
 「ち、違います・・・ち、痴女だなんて・・・」
 響子さんったら・・・何を言ったのかしら??私が痴女だなんて・・・。
 その時、ほんの僅かですがソファーにもたれかけた時に、バイブがクリトリ
スに触れました。
 「ぁ、ぁぁぅ、ぁぅっ・・・」
 首の骨が折れるように頭を後ろに擡げて反応しました。
【どうかしましたか?フフッ・・・奥様は変わったパンテイをはいていると、
響子奥様からお聞きしましたが・・・何でも、バイブ付きのパンテイだそうで、
どのような物か見せていただきたいのですが・・・】
 そう言いながら店員さんの手はスカートの中に潜り込みました。
 そして太腿を触り両脚をもう少し開かせるようにして手を抜きました。
 【また違う靴を持って来ますから、その時までにスカートをもう少し捲って
おいてください・・・】
 店員さんはそう言いながら立ち上がって響子さんの許に行き何か話しをして
いました。
 私は、まさかデパート内でこんな事をされるなんて信じられない!と思いま
したが、響子さんと店員さんは知り合い同士かも?それだったら今の場合も店
員さんに視姦されるプレイ??と考えていました。
 そんな事よりも私のアソコは程好い刺激でヌルヌル状態でした。
 クレバスが太い物を欲しがって口を開けている、そんな気分でした。
 私は誰かに見られていたら?と思い辺りを見回しましたが、ショーケースの
影になっていて、廻りからは死角になっている事に気付いて一安心でした。
 誰にも見られないのなら・・・と思いスカートの裾を少し上げて膝上より少
し上位にしました。
 暫くして例の店員さんが私の膝許に跪いて違う靴を履かせながら、
 【さぁ、脚を開いて奥様のお○○○を見せてください・・・響子奥様の命令
ですから・・・】
 響子さんの命令だなんて・・・。
 でも、この場のスリルを楽しむかのように両脚を開いていきました。
 やがて、スカートも引っ張られるようにずり上がり、太腿辺りまで捲れて、
彼は少し顔を屈めて覗き込むようにしました。
 【パピヨンですね、このバイブは・・・・厭らしい・・・こんな事をして私
を挑発するなんて・・・・奥様は淫乱ですねぇ~~、フフッ・・・もっと見て
欲しいんでしょう?さぁもっと開いて・・・】
 「ち、違います・・・ぁぁぁぁ・・・」
 またしてもバイブが動き出し、私は官能の世界に引きずり込まれるようでし
た。
 と、そこへ響子さんが来て笑みを浮かべて、
 『どう?良かった??』
 わけの解からない意味深な言葉でそのプレイは終了しました。


(5)へつづく・・・

小説(転載)  『温泉旅行から』 3/11

官能小説
01 /31 2019
『温泉旅行から』 (3)

 そうしながら手の中指をクレバスに軽く入れて、クリトリスの裏側を何度も
何度も刺激して押さえるようにすると彼女は身体を弓のように仰け反らして、
 『あ、あ、ぁぁぁ・・・い、いくぅぅぅ・・・』
 と、絶頂を迎えて暫く放心状態でした。
 彼女に奉仕している間、ずーっと私のお○○○には太いおちんちんが入った
ままでした。
 時折小刻みに前後して子宮口を刺激して、私の官能に火を付けそうになると
動かなくなり・・・また暫くすると小刻みに動いて・・・。
 そんな繰り返しで私は焦らされていました。
 彼女がいった姿を見ると彼は私の両方の乳房を揉みながら抱き起こしてキス
をしてきました。
 「ぁぁぁんんっ、意地悪なんだからぁ、こんなに私を焦らすなんて・・・」
 私は甘えた口調で言うそんな言葉を遮るかのように、彼の唇で塞がれてしま
いました。
 彼の座ってるソファーに繋がったまま私は彼の腰に座り、身体を捻りながら
彼の肩に手を廻して深くキスをしました。
 舌と舌を合わせて貪るように彼の甘酸っぱい唾液を飲み込んでいました。
 彼の手は私の乳房を下から上へ、そして外側へと丸く揉みながら私を悶えさ
せようとします。
 閉じ合わさった唇から吐息が漏れそれが次第に大きくなり、
 「ぁぁぁぅ、んんんっ・・・」
 そんな恥かしい声を出していきました。
【さぁ、立ってごらん・・・】
 彼に促されて私達は繋がったままソファーから立ち上がりました。
 彼は両手で私の腰を引きつけて、おちんちんを私のお尻に強く押しつけるよ
うにして後から抱きついた姿勢です。
 歩く度におちんちんが子宮に当りガクン、ガクンと刺激が身体中走り、私は
今にも前に倒れそうになりながら歩いていました。
 【ほら、もう少しだから・・・最後はベッドで思いきり泣かせてあげるから】
 彼は歩きながら腰をグラインドするようにお○○○に押しつけるので堪りま
せんでした。
 酔った時のように千鳥足になりながら、やっとのことで繋がったまま歩いて
ベッドへ倒れ込みました。
 一旦、繋がりを解かれた私は彼の上に乗るように言われ、仰向けに寝ている
彼を跨ぐようにして立たされました。
 【さぁ、そのまま腰を沈めて座るんだよ・・・串刺しにしてあげるからね】
 彼は両手でおちんちんを天高く垂直に立たせてそう言いました。
 「ぁぁぁ、こ、恐いわ・・・」
 そう言いながらも私はゆっくりと腰を降ろしていきました。
 寝ている彼の横に手と膝を付き中腰よりも低い姿勢になり、お尻を恐々降ろ
していくとおちんちんがクレバスに当りました。
 「あ、ぁぁぁ・・・」
 一瞬ビクッとしましたが先端の傘になったところをゆっくりと飲み込んでい
きました。
 彼はおちんちんを支えていた両手を、今度は私の乳房を下から軽く鷲掴みに
して微笑みながら私を見つめていました。
 私は彼の二の腕を掴みながら目を閉じて、お尻が密着するまで落としていき
ました。
 「あ、あ、ああ、ぁぁぁぅ、駄目、凄い・・・」
 お腹を貫かれて喉からおちんちんが出そうな位に感じました。
「ぁぁぁ、だめ、い、痛いわ・・・当るの、少し・・・」
 それは太い杭の上に座ったようでした。
 あまりにも痛いので耐えきれず私は崩れるように彼の胸に顔を埋めていきま
した。
 身体の重みで突き刺さっていた杭が少しだけ抜けて、女性上位の姿勢で抱き
つき、彼の首に手を廻して自然と唇を合わし舌と舌を絡み合わせたのです。
 その間、彼は私のお尻に両手をやり前後に動かしながらおちんちんを註送し
ていました。
 ジュジュジュジュッ・・・と引き抜く時の音が聞こえたかと思うと今度は、
ジュボゥッ・・・ジュルジュルジュル・・・と奥まで入る音が、何度も交互に
聞こえて私は彼のお腹の上で恥かしく悶えていきました。
 時間にして何分経ったか解からない位に彼の上で慰められた私は一回、絶頂
を迎えて繋がったまま動かず抱き合っていると彼女が枕元にやって来ました。
 『どう、麻美さん、夫のは良いでしょう?今度は私も歓ばしてあげるから』
ぼんやりとしながら彼女の声を聞いて目を開けると彼女の股間には、さっきと
は違ったペニスが付いていました。
 トイレで使う携帯用の消臭スプレーの缶、と言っても男の人にはピンときま
せんよね、単2の乾電池位の太さで長さが10cm位の小さな物でした。
 黒い色でスキンを被せてあり、私はそれを咥えさせられました。
 『おまんことアナルに入れられると凄く良い気持ちなのよ、フフッ』
 彼女は私の頭を押さえて咥えたペニスを前後に動かして言いました。
 その感触は丁度、おちんちん位の硬さというか柔らかさで、筒の部分が波状
になっていて段段が有るように舌で感じられました。
 とうとう変態にされるわ・・・私はそう思いました。
 でも、どんな感じかしら?気持ち良かったらどうしましょう・・・声を出し
て感じてしまったら・・とか頭の中は、入れられた時の事でいっぱいでした。
 彼女は右手の中指にスキンをしてチューブに入ったゼリーをその指に付けて
私のお尻に塗りました。
 一瞬、ひんやりとした冷たさがアナルを引き締めたんですけどすぐに彼女の
指がアナルに入ってきました。
根元まで埋め込まれてグリグリと掻き回されて腸壁を刺激され何と慶彦さんの
おちんちんが入っているおまんこの辺りを指先で押されるようにされて私はそ
れだけで気が変になりそうでした。
そんな事をされて、入れたり、出したり何度も繰り返して、新しいゼリーを何
回か塗りながらアナルをマッサージしてくれました。
 『もう良いかしら、入れるわよ・・・フフッ、楽しみね・・・』
 「ぁぁぁ、こ、こわいわ・・・」
 拒もうにも慶彦さんに抱きしめられておちんちんでお○○○を貫かれて動け
ずにいました。
 彼は私を抱きしめておちんちんをゆっくりと動かして私をまた感じさせはじ
めました.
ゆっくりと抜いて、おちんちんの先端がクレバスから出たかなと思うと今度は
ジュブゥゥゥ・・・と入れてゆっくりとゆっくりと動いて私を天国に居るよう
な気分にさせて、もう好きなようにして、とそんな気分になっていました。
 【大丈夫だよ、俺も響子に犯されたから・・・痛くないよ・・・】
 響子に犯された????って、このご夫婦変態???
 何だか可笑しくなると同時に、これもSM道?とか変な事を想像してしまい
ました。
 彼女は私の後に廻りお尻に両手を添えて股間に付けたペニスをアナルに当て
ました。
 ヌチュゥッ・・・彼女は少し角度を変えながらゆっくりと押し込んで、途中
でまた引き抜きました.
 ジュボゥッ・・・そんな音がしてまたアナルにジュブゥッ・・・と入れられ
て何回か繰り返してようやく根元まで押し込められました。
 『どう?そんなに大きく無いから痛くはないでしょう?ここは激しくするよ
り、先っぽを何度も出し入れするのが感じるのよ・・・フフッ、そのうち良く
なるからね、アナルでいくかもしれないわよ、フフッ、楽しみだわ・・・』
 彼女は言いながらペニスを全部抜いて先っぽで入り口をチョンチョンと刺激
したり入れられそうに感じるとまた抜いたりしてきました。
 私はだんだんとその良さが解かりだしてきました。
 ペニスを入れられるアナルの収縮が気持ち良いんです、何度も何度も同じ事
をゆっくりと繰り返されて私は、
 「ぁぁぁ・・・いい・・・」
 と声を出し始めました。
 『フフッ、麻美さんって淫乱ねぇ・・・もう感じてるの?』
 【よし、それじゃぁ、そろそろ・・・俺も、もういきそうだから・・・】
 慶彦さんと響子さんにタイミングを合わされて代わる代わる動かされました。
 おまんこには子宮に当る位に何度も激しくおちんちんを押し込められ、アナ
ルには彼女の焦らすような小刻みな動かし方で私は瞬く間に上り詰めていって
しまいました。
 【あ、あ、ぁぁ、いく、いくよ】
 彼はそう言い私を強く抱きしめて一瞬腰の動きを止めたかなと思うと、おち
んちんが大きくなりピクン、ピクンと脈打つようにして熱い物が放たれました。
 その時になって、言おう言おうとして忘れていた事を思い出したのです。
 「駄目、今日は、中は・・・危ないの・・・」
 言いましたが、尚もドクン、ドクンと私の中で放たれていました。
 ぁぁぁぁ・・・どうしよう、そう思いながらも彼は最後の一滴を出し切るか
のようにおちんちんを押し込んだままじっとしていました。
 そして、身体全体が硬く硬直して強く抱かれました、時間にして数秒でしょ
うか・・・その後は張り裂けそうに大きくなっていたペニスは半萎え状態にな
っておまんこからだらりと抜け落ちました。
 私は中に出されていませんように!と祈りながら手をクレバスに持っていく
とぽっかりと口を開けてヌルヌルした液体が手に絡みついてきました。
 「ぁぁぁ、どうしましょう・・・」
 言いながら、その手の匂いを嗅いでみるとやはり彼のカルピスでした。
 『大丈夫よ。麻美さん、心配しないで、夫はパイプカットしているから精液
は出るけど精子は混ざってないのよ、フフッ、安心して・・・』
 響子さんもいつの間にか繋がりを解いて私に向かってそう言ってくれました。
 私は抱き合ったままでいる彼の顔を見ると彼も、
 【大丈夫、心配しなくて良いよ、なんなら医師の証明書も有るから・・・】
 そう言われて私は急に緊張していた糸が切れたように胸を撫で下ろしました。
 『どうだった?感じたかしら?』
 「ええ、とっても・・・こんな経験初めて・・・」
 そんな会話をして、交代でシャワーを浴びてソファーで談笑タイムでした。
 私は鈴木さんの事や今までの経験は伏せてあまり喋らなかったんですけど、
響子さんはご夫婦の事や今までの経験を話して、私が一番虐めるのに相応しい
雰囲気を持っているから、また逢って欲しいと頼まれました。
 私が躊躇っていると彼はドレッサーから名刺入れを取り出して名刺を差し出
しました。
 受け取り良く見ると同じ都内で近い事が解かり何だか親近感を覚え、それに
身元を明かして頂いた事で信頼というか安心感を覚えました。
 私も携帯番号だけで良いから、と言われるので番号をメモ書きして渡し、お
開きとなりました。
 もう午前3時を少し過ぎていようとしていました。
 始りの時間は覚えてませんでしたけど、4時間以上はプレイしていたと思い
ます。
 部屋のドアを音を立てないでゆっくりと開けて中に入ると天井の四隅を間接
照明で照らしている薄暗い明かりが点いていて夫はだいぶと酔っているらしく
イビキをかいて寝ていました。
 いつも酔っ払って帰るとすぐに寝てイビキが延々と続くので今回もそれと同
じだなと思い一安心して布団に潜り込みました。
 翌日、遅い朝食を食べ昨夜の出来事を話していました。
出来事と言ってもプレイの事は内緒で彼女と談笑していた位の事しか話ません
でしたけど・・・。


(4)へつづく・・・

小説(転載)  『温泉旅行から』 2/11

官能小説
01 /30 2019
『温泉旅行から』 (2)

 【ほほ~~ぅぅ。やってるな・・・どうだい?彼女は??】
 その声は響子さんのご主人でした。
 まさか夫も一緒??と思い辺りを見回しましたが彼だけで、その事を聞くと、
トイレに行ってる間に強いカクテルを注文して、それを知らずに飲んだら2~
30分で急に酔いが廻り部屋まで抱きかかえるようにして運んであげました、
との返事でした。
 「ぁぅ、ぁぁぁっ、ぁんん・・・」
 響子さんは腰を少し激しく動かしてペニスを註送しました。
 『そんなことより貴方も麻美さんを可愛がってあげて・・・私のペニスじゃ
満足出来ないんですって・・・フフッ、顔に似合わず淫乱なんだから・・・』
 響子さんの言葉嬲りと、笑いながら私を見ているご主人にこれから二人で嬲
り者にされるかと思うと身体はゾクゾクとして熱く火照っていきました。
 シャワーを浴びてこられた慶彦さん(響子さんのご主人の名前)は真っ白い
バスローブを着て私の前に現れました。
 バスローブの股間は驚く程、水平方向にテントを張った状態で・・・。
 【さぁ~て、私はどうすれば良いのかな、見てるだけ?それとも参加しても
良いのかな?麻美さん、どっちが良い??】
 私が寝ているテーブルから見える位置にバスローブの帯を解いて慶彦さんは
立っていました。
 微笑みながら両手でバスローブの合わせ目から、股間から延びた物をこれ見
よがしに私の目の前に持ってきました。
 そのペニスの真ん中部分を握って前後に擦りながら、
 【レズビアンショーを見ながらオナニーでもしようかな?それとも本物のチ
ンポで歓びたいのかな?麻美さんどうして欲しいんだい?後でレイプされたっ
て警察に駆け込まれたら逮捕されちゃうしなぁ・・・。俺のチンポで麻美を可
愛がってください、って言ってくれないと参加出来ないんだけどなぁ~~】
 あぁぁ、そんな事、私の口からは言えないわ・・・でもアレでされたい。
 響子さんの擬似ペニスは意地悪く先端部分でクレバスを擦るだけで、中へは
入れようとせずに私を焦らしていました。
 『麻美さん、欲しいんでしょう?恥かしがらないでおねだりしなさいよ。主
人のは硬くて良い気持ちよ・・・フフッ・・・』
 私はとうとう我慢出来ずに恥かしい言葉を言ってしまいました。
 「麻美に お○○○して・・・」
 【んっ?聞こえないよ、誰のが欲しいんだい?ちゃんと言って・・・】
 あぁぁぁ、そんな、今、言った言葉でも恥かしいのに・・・聞こえてるのに
・・・彼は私の乳房に手を置きながら
 【ここも揉んで欲しいんでしょう?乳首にキスして欲しいんでしょう?さぁ
早く・・・】
 私はもう淫乱な牝のような気分でした。
 こんな焦らされて身体の芯からゾクゾクした事など初めての経験でした。
 「慶彦さんのおちんちんを麻美のお○○○に入れて・・・麻美を歓ばせて」
 とうとう自分の口から恥かしい言葉をおねだりしてしまいました。
 【こんな美人の奥様から御指名を受けるなんて、光栄だなぁ~~、それじゃ
たっぷりと可愛がってあげましょうか、ヘヘヘッ・・・さぁ~て、まず初めは
上のお口から・・・】
 慶彦さんは私の口許に片手で添えるようにしてペニスを持ってきました。
 【上手くご奉仕出来たら今度は下の涎を垂らしてるお口にご褒美をあげます
からね、舌を使ってもっと大きくしてごらん・・・】
 ぁぁぁ、ご奉仕だなんて・・・何だか性の奴隷にされた気分でした。
 でも欲しい・・・そう思いながら口を開けて受け入れていきました。
 それは鈴木さんのよりエラが張っていて、カリの部分が1センチ近くあり、
舌先でその廻りをぐるりと舐め回しているだけで早く入れられて抉られたいと
思うほどでした。
 【う~~んん、ちょっと体勢が悪いなぁぁ】
 彼はテーブルの端に両手をつくようにして中腰だったので疲れたのでしょう。
 私をテーブルから降ろしてくれました。
 そして絨毯の上に正座させられて、5メートル位有りそうな長い縄を半分に
して二重にした縄で私の両手を背中で交互させて縛りました。
 今度はその余った縄を乳房の下に合わせて身体全体を巻くように3回、そし
て乳房の上にも同じように3回巻かれました。
 そして次に胸を分けるように乳房の下側の縄に掛けVの字にされて完成です。
 鏡で見ると、縄と縄の間から張ち切れそうになる位に乳房が飛び出す感じで
した。
 【フフッ・・・良いおっぱいだ、おやッ、乳首がもうこんなに・・・】
 慶彦さんは弾き出された乳房を丸く円をかくように手の平で揉みしだいて、
立ってきた乳首を摘まみました。
 「んんっ・・・」
 正座させられた姿勢で彼のおちんちんを咥えていた私は、乳首を抓られた痛
さに声を出す事が出来ずに夢中でしゃぶり続けていました。
 舌先を尖らせて尿道口を刺激したり、カリ首をレロレロレロと舐めたり、そ
こから裏側へ舌を這わせるように舐め降りて、顔を斜め横にして毛むくらじゃ
になった睾丸を片方づつ口に含んんで舌や唾液で愛撫したり・・・。
 だんだんと私の舌には違った味を感じ始めました。
 甘いようなしょっぱいような味がする透明な液体がおちんちんの先から漏れ
ていました。
 【あ、あああ、上手い、堪らないよ、この舌使い・・・いきそうだ・・・】
 慶彦さんは私の上体を引き起こすようにして抱き上げてキスをしてきました。
「ぁぁぁぁん・・・」
 とてつもなく大きくなったおちんちんが私の唇から引き抜かれ、その替わり
に彼の舌が入って来ました。
 半開きになった唇を大きく包み込むように、慶彦さんの唇が重ね合わさり、
舌と舌が絡み合いました。
 片方の手は私の肩に廻し、もう片方の手で縄から弾き出された乳房を揉みな
がら、彼の口からはグレープフルーツとアルコールの混ざった唾液が流し込ま
れてきて、私はそれらを舌で受けとめるようにして飲み干していきました。
 「ぁぁぁ、美味しいわ・・・」
 聞こえたのか聞こえないのか、合わさった唇から漏れるように囁いた私の口
からは、今度は彼の舌が私の唾液を掬い取るように口の中全体を舐め回すよう
に吸われて、お互いの唾液が誰のか検討がつかなくなる程入り乱れて、長い間
キスを交わしていました。
 その間、響子さんは私の背中から抱き付くように身体を密着させて濡れたク
レバスに指を入れて掻きまわすように壁を刺激していました。
 そして何ともう片方の手の指を私のアナルに這わして、ヌチュッ・・・と指
先を押し込んできました。
 「ぁぁ、そ、そこは、だめぇっ・・・」
 合わさった唇を離して言ったのですけど、響子さんは笑っているだけでなお
も指をぐりぐりと入れてきました、
 「んんんっ・・・だ、だめぇ・・・」
 言い終わらないうちに慶彦さんに唇を塞がれて舌を絡み合わせられました。
 そして乳房を鷲掴みにされ、人差指と中指の間に挟まった乳首を潰すように
刺激されて頭の中が白くなり虚ろになって行きました。
 気がつくと縄を解かれて四つん這いの体勢でした。
 あれから、気絶とか失神とか気を失う事は無かったのですけど、縄を解かれ
た記憶が戻らず、いつの間にか四つん這いになっていた、そんな感じでした。
 私の目の前には響子さんが両脚を組んでソファーに座って微笑んでいました。
 彼は私の後のソファーに座って私のお尻を撫でていました。
 【さぁ~、これからどうしようかなぁ~~?麻美さんのして欲しいようにす
るけど・・・言ってごらん・・・フフッ・・・】
 彼は私のアナルを親指の甲の部分で触り、人差指と中指で濡れたクレバスを
弄っていました。
 そこはもうドロドロといった状態に近く、彼の指に合わせて知らず知らずに
腰やお尻を振っていました。
 「ぁぁぁ、お願い、早く来て・・・」
 【来てって、何を、どこに?・・・】
 彼はおちんちんでお尻を撫でながら意地悪く聞くだけでした。
 「麻美のお○○○に慶彦さんのおちんちんを入れて・・・」
 私は恥かしいと言う次元を通り越して欲望に飢えた牝犬のようでした。
 お尻を振りながら彼のおちんちんを待ちわびていました。
 彼はそんな私を嘲笑い、おちんちんを濡れたクレバスに押し当てました。
 【さぁ、入れてごらん、お尻を突き出して・・・】
 私は夢遊病者のように彼の腰にお尻を突き出していきました。
 ニュブッ・・・そんな言葉がピッタリするような音が私の耳に聞こえてきて、
ゆっくりと埋め込まれていきました・・・。
 彼のおちんちんに向かってゆっくりとお尻を突き出すように動いていきまし
た。
「ぁぁぁ、いい・・・・・・・・・」
 夫のでは味わえない充実感をお○○○の筋肉は感じて、延び切る痛さが甦っ
てきました。
 それに響子さんの目が私を羞恥して、感じる事が恥かしくもありましたが、
そんな思いなど一瞬で消え去っていました。
 膣壁を抉られるように入っていく彼の物に膝がガクガクと震えて崩れそうに
なるのを必死に堪えていると彼は私のお尻を平手でピシッ、と叩きました。
 「あ、ぁぁぁっ」
 私は弓なりに仰け反るようにしてびっくりしましたが、彼は笑いながら、
 【フフッ、痛いのもお好きなようですね。一瞬ちんぽの締め付けがきつくな
りましたよ、みみず千匹が一万匹になったようだ。もっと飲み込みなさい】
 彼は私の腰に両手を掛けて自分の腰へと引き寄せていきました。
 「ぁぅ、ぁぁぁっ、だめっ・・・あ、いいいい・・・」
 私は顔を振りながら彼のなすがままでした。
 途中で一旦押し戻すようにして抜かれ、カリ首の引っかかりがラビアの内側
の奥から抉られるようにして抜かれると、それだけでたまらなく良い気持ちで
した。
 ジュボッ・・・恥かしい音がしてお○○○から引き抜かれると、またすぐに
閉じかけようとしたラビアを押し広げるようにして、ジュルジュル・・・っと
入ってきました。
 私は両手を床についてお尻を天井に向けるように身体を反らしているだけで
した。
 四つん這いになって両膝を支点にした私の身体を、彼の手はゆっくりと手前
に引いたり押したり・・・。
 『どう?夫のおちんちんは・・・嫌だったらやめておくけど、どうして欲し
い?もっと慰めて欲しいの??それとも、もう嫌??』
 響子さんの問い掛けに彼の動きは止まりました。
 上り詰めていた処だったのに・・・。
 慰めて欲しいだなんて・・・意地悪な言葉に身体がぞくぞくしてきました。
 いかせて欲しい、なら何にも思わなかったのですけど、慰めて欲しいって、
何だか侮辱されているようで・・・でもそんな蔑まされた言い方が返って興奮
すのでした。
 「ぁぁぁ、も、もっと・・・麻美を慶彦さんのおちんちんで慰めてください」
 自分で言った言葉に酔っていました。
 身体が熱くなり火照るのを感じてきました。
 そんな私を響子さんは笑いながら、組んでいた脚を解いて開いて、そしてソ
ファーに浅く座るようにして私の頭を撫でながら、
 『麻美さんに私を感じさせてもらおうかしら、上手に出来たら夫に麻美さん
をもっと慰めてくれるようにお願いしてあげますからね、フフッ・・・』
 そう言って彼女は私の顔の前におまんこを広げて近づけてきました。
 私は床に着いていた手を彼女の太腿辺りに置き、濡れて光っている秘唇に顔
を近づけ、半開きにした口から舌を差し出してその光る液体を舐め始めました。
 緩く閉じ合わさっていたラビアは自然と口を開け、その中に舌をゆっくりと
入れていきました。
 ヌルヌルとした液体を掬い取るように舌で舐めて今度は両手でクリトリスを
剥いてそれを口に含んでいきました。
 『あ、ぁぁぁ、そこよ、良いわ・・・』
 響子さんの両手は私の頭を押さえるようにして身体を仰け反らせました。
 一番敏感な処を舌先でチョンチョンと触ったり、丸~~く淵を舐めたり、そ
の都度彼女は身体を小刻みに痙攣させていきました。
 その間、彼は動かないでじっとしたまま私のお尻を軽く触れるようなタッチ
で太腿からお尻へと何度も愛撫して、くすぐったいような気持ちが身体を襲い
ました。
 そしてその手はだんだんと腰から脇の下を擽るように愛撫して二つの乳房へ
辿りつきました。
 手の平全体で覆うようにして右と左の乳房を幾何学模様のように揉まれて、
私は響子さんの股間に埋めていた顔を持ち上げるようにして悶えはじめました。
 『ああんん、だめよ~ぅぅ、貴方ぁぁ、気持ち良かったのに・・・』
 【ごめん、ごめん。じっとしてるのも暇だし、彼女を歓ばしてあげようと思
ってさ・・・】
 私の頭上でそんなやりとりがされていました。
 彼女は私の頭を引き寄せると、私はさっきと同じようにクリトリスにキスを
して舌を使って吸いつきました。
 口に隙間から息を吸い込みながら、クリトリスを舌先で転がすようにするだ
けで彼女は身を捩りながら感じていきました。


(3)へつづく・・・

小説(転載)  『温泉旅行から』 1/11

官能小説
01 /30 2019
『温泉旅行から』 (1)

 お正月に温泉に行ってきました。
 比較的空いていてのんびりと過ごす事が出来、自然と空間を満喫して心身共
にリフレッシュする事が出来ました。
 行き先は芦ノ湖が見渡せる箱根温泉の某有名なホテルでした。
 ロビーにてくつろいでいると、とってもお洒落なご夫婦が私達の斜め向いに
座られました。
 年齢は私達よりも少し上かな?と思う感じでした。
 決して派手でもなく、地味でもなく、ごく普通のお洒落の仕方なのに気にな
り、時々チラッ、チラッと見ていると目と目が合ってしまい、どちらからとも
無く会釈を交わしたのですけど、何かドキッとするものを感じました。
 私と同じ匂いと言うのでしょうか、目が艶めかしくてゾクゾクっと鳥肌が立
つような感じでした。
 その場は話す機会が無く、私達は芦ノ湖散策へ行ったんですけど、途中で何
度も彼女の姿が目に浮かび頭から離れませんでした。
 ホテルに戻り、夕食を済ませた私達はラウンジに行き軽いカクテルを飲みな
がらショーを見ていると、そこへ例のご夫婦がやって来ました。
 またしても軽く会釈を交わして私達の隣のテーブルに座り、軽く自己紹介し
て彼女の方から二言三言話しかけられて、今逢ったばかりなのに話しが弾んで
昔からの友達みたいな雰囲気になりました。
 『お部屋でゆっくりと話しませんか?』
 彼女は夫にも聞こえるように誘いました。
 私は、どうしましょう?行っても良い?そんな目をして夫の顔を見ると、何
も不審がる事無く、
 『ああ、良いよ、でもあんまり遅くまでお邪魔したら駄目だよ・・・』
 夫の返事に彼女はほんの一瞬でしたが笑みを浮かべ、それを見た私は何だか
心臓が高鳴ってきていました。
 ラウンジを後にしてホールでエレベーターを待つ間、彼女は私の手を握り、
『楽しみましょうね・・・後で夫も来るから・・・』
 彼女の言葉に私は身体がゾクゾクしてくるのを感じていました。
 部屋に入り、ソファーに座ってくつろいでいると彼女は私の横に座り直して
身体を密着させてきました。
 『私と同じ匂いがするわ・・・貴方・・・Mなんでしょう?』
 私の着ていたガウンの帯を解いて浴衣の合わせ目から片手を滑りこませるよ
うに太腿に這わせてきました。
 『私もMなの、主人の前ではね。でも相手が可愛い子猫ちゃんだとSになる
のよ・・・フフッ、可愛がってあげるわね・・・』
 彼女は滑りこませた手の指先を男性では得られる事が無いような甘いタッチ
で愛撫してきました。
 腿の内側の私の性感帯の一つである処を見つけたのか、その部分を羽毛のよ
うなタッチで焦らすように何度も何度も・・・。
 「ぁぁぁ、駄目・・・」
 今まで男性のゴツゴツした指での愛撫しか経験の無かった私には、くすぐっ
たいような愛撫でした、でもすぐにそれは快感へと変わっていきました。
 『フフッ、敏感ね・・・麻美さん・・・可愛いわ・・・』
 「私・・・初めてなんです・・・」
 私はビアンの経験が無い事を正直に話しました。
 でも響子さんはそんな事など気にする様子は無く、ごく自然に浴衣の帯を解
いていきました。
 『まぁぁ、素敵なおっぱいだわ・・・』
 響子さんは乳首に舌先を押し付けながら呟き、乳輪や乳首の下側をなぞりま
した。
 舌先を尖らせて一点で愛撫する感じで、その都度私の身体は小刻みに反応し
ていきました。
 「ぁぁぁ、駄目、変になっちゃう・・・」
 『良いわね・・・羨ましいわ・・・私のは大きいけどバッグが入ってるの』
 響子さんは私の手を取り胸の膨らみの上辺りを触らせて、
 『ここがおかしいでしょう?見た目には解からないけど、触るとわかるの。
それに・・・縛れないから・・・』
 私には解かりませんでした。
 手触りは全然違和感が無く、張りが有って大きく羨ましい位に大きなおっぱ
いなのに・・・。
 「縛れないって、どうして??」
 その意味が解からず聞くと、
 『ここにシリコンで出来たバッグが埋めてあるから、無理をすると形が崩れ
るの・・・』
 彼女は胸に当てた私の手に手を添えて揉みながら答えてくれました。
 『そんな事より、今日は楽しみましょう・・・』
 そう言うと、響子さんは着ている物を全部脱がせて私をショーツ一枚にして、
そのショーツも脱がせました。
 「恥かしいわ・・・」
 『大丈夫よ、私も脱ぐから・・・』
 響子さんも着ている物を全部脱ぎました。
 身に着けている物は黒いショーツ一枚だけの格好でした。
 『まぁ、素敵ね・・・彼の趣味かしら?・・・』
 響子さんの手は私の股間に産毛のように少しだけ生えているところをなぞり
ました。
 そこは赤ちゃんの手の平くらいの小さな面積で、おまけに脱色していましか
ら肌の色に近い茶色で響子さんの意味深な言葉に私は恥かしくなりました。
 その毛をなぞるように指先で刺激されて私はまたしても感じて、じょじょに
両脚を開いて秘唇を露わにしていきました。
 「ぁぁぁ、もう駄目なの・・・」
 甘える口調で響子さんの胸に顔を埋めて言いました。
 でも笑っているだけで肝心の処は触れようとはしませんでした。
 『まだ、駄目よ、今度は私を気持ち良くさせて・・・』
 響子さんは私の手を取りショーツの中へ導きました。
 『私のは毛が無いの、フフッ、どう?つるつるでしょう??』
 人差指、中指、そして薬指の3本の指でデルタになった処を触ると本当に何
も無くつるつるでした。
 そのまま中指を割れ目に沿って下へ降ろして行くとヌチュッと奥へ埋まり、
そのまま折るように指を曲げていきました。
 『あ、ぁぁ・・・』
 響子さんの身体がビクンと電気が走ったように反応しました。
 『ぁぁぁ、いけない子ねぇ・・・私を感じさせるなんて・・・お仕置きをし
てあげようかしら、フフッ・・・』
 そう言うと彼女は私にスカーフで目隠しをしました・・・。
 私は目隠しをされてその場にたたされました。
 響子さんは何やらテーブルの上を片付けている様子で暫くするとそのテーブ
ルに仰向けに寝かされました。
 テーブルのひんやりとした冷たい感触を想像して恐々と寝始めたのですけど
テーブルの上には毛布みたいな物が敷いてあり、ソフトな感じで彼女の気遣い
に感心してしまいました。
 でもそれも束の間、彼女は私の両手をテーブルの脚に括りつけ、私の両方の
脚も足首辺りを縄のような物で縛り同じようにテーブルの脚に括り付けました。
 家のリビングのテーブルとは違い、大きくて大の字に寝たような感じでした。
 そうして短い時間が過ぎて目隠しを取られて私の目に入った物は何と響子さ
んが股間にペニスバンドをした姿でした。
 『フフッ・・・驚いた?これで麻美さんを可愛がってあげるわね』
 それは、肌色で長さが20cm位ありそうな物でした、鈴木さんのペニス程
も太くはないけど長さはゆうにそれ以上でした。
筒の処を握りしめて擦るような仕草で私に微笑みながら近づいて、
 『麻美さんは淫乱だから全部飲み込めるかもよ、フフッ・・・』
 「ぁぁぁ、そんな大きいもの・・・こ、怖いわ・・・」
 『フフッ、大丈夫よ、優しくしてあげるから・・・』
 響子さんはそのペニスを私の秘唇に当てはじめました。
 『興奮して豆が立ってるわよ、フフッ・・・』
 ペニスはクレバスの上にある蕾を擦っていきました。
 中には入れようとせずに、クレバスの内側を抉るようにして蕾を撫でるよう
に刺激してきました。
 「ぁぁぁ、だ、駄目・・・あ、あ、ぁぁぁ・・・」
 剥き出しになったクリトリスを刺激されて、恥かしさが頭の中から消え去り、
被虐的な官能が身体の芯から芽生えてきました。
 両脚を固定されて身動きが取れない身体なのに、腰をペニスに合わせて動か
して先端をクレバスに埋め込もうとしていました。
 『どうして欲しいの?ちゃんと言わないと解からないわよ・・・』
 解かっているくせに・・・。
 そう思いながらも彼女の焦らすようなテクニックに翻弄されていきました。
 先端がクレバスに埋まっていきました。
 でもほんの僅か入った感じで止まったままです。
 私が腰を動かしても彼女は上手くコントロールして、それ以上入れようとは
しませんでした。
 「あああ、もっと・・・」
 『もっとどうして欲しいのかしら?豆を虐めて欲しいの?』
 笑いながら彼女は剥き出されたクリトリスをさらに両手で皮を引っ張るよう
に押し広げて親指の甲の部分で虐めてきました。
 『ここが良いのかしら?』
 「ぁ、ぁ、ぁ・・・駄目」
 彼女の指はクリトリスを押しつぶすように力を入れたり丸く捏ね回すように
したり強弱をつけて虐められ、その都度私は身体に一瞬電流が走ったように、
ビクン、ビクンと痙攣して悶え狂いました。
 『さぁ、どうして欲しいの?ここだけで良いの?』
 クリトリスを弄られて気が変になり、いきそうになるのを彼女は見越して途
中で止めました。
 そしてまたペニスで大きく口を開けたクレバスの内側をなぞるようにして、
私を焦らして楽しんでいるようです。
 「入れて・・・私のお○○○に・・・」
 とうとう恥かしい言葉を言ってしまいました。
 『これ位で良いかしら?』
 響子さんはニュルニュル・・・と入れたかなと思うとまた浅く引き、元のま
までした。
 「あ、あ、ぁぁぁ・・・駄目、もっと・・・もっと奥まで入れて・・・」
『フフッ、しようがない奥さんねぇ。それじゃぁお望みどおり・・・』
 彼女はゆっくりと奥深くペニスを埋め込んでいきました。
 ニュルニュル・・・。
 「あ、あ・・・凄いいいいいいい・・・」
 それは子宮口に当りながらも、なおも奥へと侵入してきました。
 『どう?痛くない?あまり奥まで入れ過ぎたかしら、大丈夫??』
 私が首を何度も何度も横に振ってよがっているのを心配して、彼女は動きを
一旦止めて私の顔を覗きこむようにして聞いてくれました。
 「ぁぁぁ、良いわ、響子さん、もっと・・・もっと突いて・・・奥が良いの
・・・ぁぁぁ・・・」
 『フフッ、良く開発されてるわね、こんな長いので突かれて感じるなんて。
麻美さんって相当調教されてるわね・・・それじゃぁ遠慮しないでいくわよ』
 そう言い終わらないうちに長いペニスはジュブジュブジュブッ・・・と再び
奥深くまで埋め込まれていきました。
 奥を刺激したかなと思うと今度は入り口のGスポット辺りを、そしてまた奥
へと・・・。
 いきそうになると動きを止めて、響子さんは私を半殺しにするように、もて
あそんでいました。
 「お願い、もう駄目・・・麻美駄目になっちゃうわ・・・いかせて・・・。
ぁぁぁ・・・お願いだから・・・」
 もう身体が辛抱出来ない程、狂いそうでした。
 でも彼女は、
 『まだ、これからよ、フフッ・・・』
 と笑うだけで私を焦らして遊んでいるだけでした。
 そんな時・・・。
 ガチャッ・・・。
 と、ドアの開く音が聞こえて、私は一瞬我にかえりました。


(2)へつづく・・・

小説(転載)  俺も妹とやっちゃったよ 12/12

近親相姦小説
01 /26 2019
俺も妹とやっちゃったよ その12


家へ帰ってきて、
俺は妹の部屋のドアを、初めてノックした。
向こうから声は掛からなかったけど
「入るよ?」
って言ってからドアを開けた。

クリスマス以来、久しぶりに面と向かって妹と話した。
「明日、ヒマ?」

それを聞いて妹はちょっとびっくりした表情。
こういうシチュエーションは想定していなかっただろう、
「う、うん、ヒマ・・・だけど・・」
なんてすごくあたふたして答えた。

「クリスマスの時は・・ごめんね。 それでさ、
 その埋め合わせっていうか・・・」
俺も結構どもってたけど、なんとか言葉に出して言った。

「ともかく、明日、・・・、そうだ、映画見に行こう。エーガ。」
妹はちょっと間を空けてから
「う、うん。いいよ。」
とかわいくうなずいた。
「じゃあ、明日。な。」
と言い残して、部屋を後にした。
出るときにちらっとテーブルに目をやった。
クリスマスの夜、俺が置いていったプレゼントの袋・・・、そこにはなかった。
捨ててしまったのだろうか?
ちょっと不安になった。

その夜はこんな夢をみた。
朝、二人で出かけようとするところへ妹に電話が。
楽しそうにしゃべる妹。受話器から聞こえるのは男の声。
そして妹は満面の笑みで俺に向かって、
「ごめーん、遊ぶ約束しちゃったから、お留守番よろしくねー」
といって、突然姿を消してしまう。

目が覚めたときは、しばらくボー然としていた。
時計を見たら9時、よいこはまだ寝ている時間。
そうか、クリスマスの日、あの時の妹はこんな感じだったのか・・・
そういえばこの夢、初めて妹とチューした時みたのと寂しさ具合が非常にそっくり。
こんなときは、早く誰かの顔がみたい。
自分ひとりでは生きていけない。

廊下に出ると、洗面所で妹が歯を磨いていた。
こっちを向いて目が合う。
そこに妹がいることに何故か心の底から安心感がわいてきた。
「おはよう」って一言、その安心感をぶつけるようにかけた。
妹は歯磨きの途中だと言うのに、口をもごもごさせながら
なんとか必死におはようを言おうとしていた。

下へ降りると、両親はまだ寝ていた。
夕べもかなり遅かったようだし、いろいろあって疲れているんだろう。
なにがあったのか詳しく聞けるほど、勇気は持ち合わせていない。
どんなに重いものを背負っているのか、想像もしたくない。

ちょっとして後から妹もパジャマのまま降りてきた。
「お父さんとお母さん、まだ寝てるんだね。 あ、朝ごはん、作るね。」
「いや、コーンフレークあるから俺これでいいや。 あやは?」
「私もそれでいい。」
ということで
すこし肌寒い1月の日曜日の朝、二人食卓に並んでコーンフレークに牛乳かけていた。
俺から話しかけてみた。
「何見たい?」
「えっ、何が?」
「えーが。」
「あっ、えっとね、あの、『恋愛小説家』・・・」
「恋愛小説家? ふーん、あれってけっこうエロい話らしいよ? 
 それにまだやってんのかな? 上映してたの去年の夏くらいじゃなかったっけ?」
「あ、でも、なんでもいいよ。 その、お兄ちゃんは何見たいの?」
「・・・考えてないや。 行った先にあった面白そうなやつでいいかな。」
こんな感じで淡々と会話していた。
やっぱり、最近はそっけなかったからまだちょっとギクシャクしてたな。
それでも俺は少しだけ、浮かれていたかもしれない。 あ、ちょっとだけ。うん。

コーンフレーク食べ終わって、俺は歯みがきと顔を洗いに行き、妹は着替えに行って
なんだかんだで出かける頃には10時を回っていた。
出かける間際、母に5000円渡されてこれで夕食も済ませて来いといわれた。
やっぱり今日も二人して遅くなるのか。
5000円も要らないって言ったのに
「いいから、あやかのことよろしくね。」
だって。

駅に行くまではちょっと離れて歩いていたけど、
電車に乗って降りるときから、手を繋ぎだした。
人がたくさん歩いている中で、まわりのにぎやかな雰囲気のよさに
二人ともだんだんテンションを高くしていった。
「そういえばお兄ちゃんと二人で出かけるのって久しぶりだよね。」
妹はいつの間にか笑顔になっていて、そんなことを言い出す。
「うん。・・なんか、いい感じ。」
俺もはにかんで答える。
センター試験は来週。 経済事情から私立には入りづらい俺にとって
とっても大事な追い込み時期だけど、そんなことはどうでもよかった。
いや、どうでもいいことはないけど。

ららぽーとの映画館では、まだタイタニックがやってた。恋愛小説家は上映してなかった。
結局、どれも面白そうなのが無くて、「オースティンパワーズデラックス」を見た。
その時感じた映画の面白さはほとんど覚えていないけど、
妹と一緒に映画を見ている時間ははっきり覚えている。
映画館を出たあとはやっぱり映画の話で盛り上がるんだけど、
妹の方がペラペラ勢いよくしゃべりまくる。
前作見ていない人にとってはちょっとつらかったと思うが・・・

「でさ、これからどうする?」
「もっといろんなところ行きたいな。 久しぶりなんだし。」
「どこがいい?」
「お兄ちゃんはどこがいい?」
「お前はどこに行きたいんだよ?」
「えー、お兄ちゃんが行きたいところでいいよ・・・」
「じゃあこの時計台の周りをぐるっと一周。」
「それでもいいよ。」
「・・・・。」
で、もちろんちゃんと二人で手つないで直径10mくらいの時計台をぐるっと一周きめた。
元の位置に戻ってきて、「はい、終了。」って言ったら、「もっと、、、その、どこかへ、、」って。
だから俺は言ってやったよ。「じゃあ今度はあやの番。 あやがどうするか決めるんだ。」
妹は、真剣な表情でなやんでいた。 
俺はそれを映画館の近くの広場にある時計台のベンチで、
ずーっと眺めていた。 奇妙な絵だけど、なんかいい感じだったよ。

いい感じっていうか・・デジャブ?

30分くらい悩んで、やっと声を出した。
「・・・ディズニーランド。」
「ディズニーランドねぇ・・」
とりあえず舞浜駅までは遠くなかったから行ってみた。
すごい人、人、人、お昼どきなのに駅はすごく混んでいた。
この大切なシーズンなのに、お前ら家に帰って勉強しろよと言ってやりたかった。
「なんか混んでそうだね。 どうするあや?」
「だね。 もう午後だから、あまり乗り物乗れなさそうだね。」
「あ、もうちょっと行けば水族館あるぞ? 葛西臨海公園。」
「水族館か・・ うん、それで行こ!」

で、結局電車乗りなおして、水族館に。
いい年こいた高校生が水族館ってのも、なかなかオシャレでいいんじゃないか?
と気軽に思っていたが、残酷なまでにつまらなかった。
でも妹は終始楽しそうだった。
深海魚コーナでは係員に大声出さないでくださいと注意される始末・・・
近くにいたファミリーづれの小さい子供にまで、
「おねぇいちゃん、おおきなこえだしちゃだめだよ」
と怒られていた。
そんな絵を遠目から見ていてかなりほのぼのだった。そしてちょっと幸せな気分だった。
その時は、一緒にいるのが恥ずかしかったから遠目から見ていたんだけど。

その後はあたりを一緒に散歩して、
また電車で移動して戻ってきて、あとは思いつかなかったから
普段のように適当に駅前のにぎやかなところで過ごした。

日も暮れて、もう空ではオリオン座がはっきりと見えるようになった頃
二人してぐったりして、ゲートボール大会終了後の老人のようにベンチにもたれかかっていた。
「そろそろ帰ろうか?」って言ったら
「まだ、もう少し・・遊んでいこうよ。」
って、腕にしがみついてそういった。
「でも疲れただろ?」
「うん、少し。」
「そういえば、夕飯、母さんがお金くれたんだ。 何食べようか?」
「お兄ちゃんは何が食べたい?」
「お前は何が食べたいんだよ?」
「えー、お兄ちゃんが食べたいのでいいよ・・・」
「じゃあカップラーメン。」
「それでもいいよ。」
「・・・さっきもこんなやり取りあったな・・・。」
というかこの文、さっきのコピペです。
さっきの文も前スレからのコピペです。
「えへへ・・だって、・・・え~っと・・
 ・・そうだ! お家でなべやろうよ。」
「なべ?」
「うん。なべ。」
「それ、いいかもね。」
「じゃあ、材料買いに行こう!」
「今度は、何なべがいい?とかで悩みそうだな・・」
「あはは・・」

ベンチから立ち上がる妹、本当に純粋な笑顔・・・
透きとおっているような感じ・・・
手を差し伸べて、俺をベンチから立ちあがらせようとさせる。

なんとなく、今なら言えるって思った。

「あのさ、あや・・・」
「ん?」
「その、最近さ、なんか俺・・、冷たくしてたみたいで・・・
 クリスマスの時も、その・・・ごめん。」
「え・・」
「なんかあれ?謝るのも変かな? あ~、でも、なんか、ごめんね。」
「・・ふふふ、なんかそういわれると、照れる・・」
「照れる?」
「うん。」
「ごめんね。」
「・・許さないって言ったら?」
「えっ?」
「うっそ~。」
「ウソかよ!」

「これからも、こうして、一緒に遊びに連れてってくれるなら、許してあげるよ。」

「・・・・・うん。約束する。」
「絶対だからね。 今度約束破ったら、もう絶好だからね。」
「うん。」

心の中で、ごめんってもう一回あやまった。
たぶんその約束は、守れないから・・・

そして、家に帰ってきて、買って来た野菜だの肉だの魚だのお菓子だのジュースだので
適当にナベを作って、二人で食べた。
いろんなものがごったがえしているナベ。
二人で食べるのはちょっと寂しいくらいだったけど、
終始、おいしいねとかいいながらにぎやかに食べた。
食べ終わって、食器を洗って、
テレビ見ながらくつろいで
今日の反省会もどきなのをやって・・・


「ごめんちょっと旅行帰りのオカンみたいなこと言っていい?」
「え?いいけど・・」
「あ~、やっぱ家でくつろぐのが一番だ~・・つかれた・・」
「あははは、お兄ちゃん・・」
「ん?」
「なんだかんだで、今日は久しぶりに楽しかったよ。」
「こうしてあやと長い時間いっしょにいるのって、本当に久しぶりだもんね。」
「うん。 最近お兄ちゃん冷たかったから・・ふふふ」
「だからゴメンて。」
「もういいよ。」
そうして、俺の左腕に抱きついてもたれかかってきた。

「どうして今日は突然・・・、誘ってくれたの?」
「いや、別に、特に理由はないけど」
「そう。」
「たださ、」
「何?」
「今まで、自分の中でさ、・・・・、その気づいてはいたんだけどさ・・」
「うん?」
「やっぱり俺・・・あやのことが好きなんだなぁって、思って。」
「え・・」
「あ、その、変な意味じゃなくて・・・、いや、その、変な意味なんだけどね。
 あははは・・何言ってんだ俺。」
「・・・私は・・・ずっと前から・・・」
「・・・」
「お兄ちゃんのことが好きだったよ。」
「・・・」
「ずっと前から・・・」
「・・・どのくらい前から?」
「・・覚えてない。そのくらい前から。」
「それは・・兄妹として?」
「・・・そういう好きじゃなくて、その・・・違う好きの方。」
「あ、そう。」
「お兄ちゃんは?」
「えっ、俺・・・?」
「・・・」
「・・・俺は・・『愛してる』の意味で、あやのことが好きだよ。」
「・・・本当に?」
「本当。」
「・・・・」
「・・・・」

いつの間にか、抱き合ってた。
そしていつの間にか、キスしていた。
俺はつい興奮して、つよく唇を吸いすぎた。
それで唇を離すときに、糸が引いた。
それ見て、二人で笑ってた。

全身の力が抜けて、俺の肩からあやの腕がずれ落ちたとき
そでがまくれてあやの細い肌が見えた。
俺のクリスマスプレゼントの腕輪が、そこにあった。捨てられていなかったんだ・・・

「これ、しててくれてたんだ。」
「あ、うん。えへへ、ありがとうね。お兄ちゃん。」
「すごく高かったよ?これ。 プレミアもんだよ?」
「え、そうなの・・?」
「2000円な。」
「・・・私があげたTシャツだって、すごく高かったんだよ。」
「え?いくら?」
「1500円・・・」
「・・・ダメダメだな、俺ら。」
「ふふふ。・・でもすごくうれしいよ。ありがとう。」
「こちらこそ。」

そして再び唇が重なりあう。
離れたあとは、おでことおでこをくっつけたまま、一緒にソファーにもたれかかった。
結構長い時間。
ずっとこうしていたかった。 
散々歩き回って疲れた足も、肩も、腕も、
一気にきれいな水が全身を流れていく感じで、癒された。
二人ともうつろに目を開けて見つめあってる。

「ねぇ、お兄ちゃん・・・・・よく考えたら、チューするのも久しぶりだね。」
「うん。 久しぶりっていうか、やっと初めてキスできた気がする。」
「え?どうして?」
「なんとなく・・・」
「じゃあ、もう一回。」
「ん・・」
「・・」

「・・・あや」
「何?」
「久しぶりついでに、一緒にお風呂はいろか?」
「え、・・・うん。 いいよ。」
「一人じゃ怖くて入れないだろ?」
「うん、怖くて入れない。」

で、一緒にお風呂に入った。

一緒に服を脱いで、向かい合いながらお互いの体をスポンジでこすりあって
その間はずっと唇もこすりあってて、よだれがたれても風呂場だから気にしなくて
背中を洗うときなんかは、体をぴったりと抱きつけあって背中を洗いあった。
でも、何故かその体勢のままから離れられなかった。
肩や首や耳とか二の腕とか、キスできるところは全部した。
こっちがしたところに、後を追うように妹も真似してキスをしてくる。
ジャックはすでに臨戦態勢。 デフコン2ってやつです大統領。

「お兄ちゃん・・」
「あや、顔真っ赤だ。」
「お兄ちゃんだって・・」
「これは、ちょっとのぼせてるだけだよ。」
「湯船に入っていないのに?んふふ・・」
「あやの体がすごく熱いから」
「お兄ちゃんだってすごく熱いよ。」
「あやの体、やわらかくてすごく好きだ。」
「なんか照れちゃうな。」

湯船につかるときも抱き合ったまま。
お湯の温度と、妹の体から伝わってくる体温と、唇から伝わってくる体温がまざって
本当にのぼせそうになった。
目はもともとうつろな状態だったから、
意識がもうろうとしてくるまで気づかなかったのはやばかった。

お風呂からあがった後、俺の部屋で窓を開けて、夜風に一緒にあたっていた。
いい湯冷ましになるんだ。これが。
でもちょっと寒くなってきたから、窓を閉めて、抱きしめあった。
さっきまであたたかかった妹の体はもう、冷たくなりかけてた。

「湯冷めしちゃうかもね。」
「お兄ちゃんがあたためてよ。」
「うん。」

・・・・・


布がこすれあう音、妙に興奮した。
妹は必死に俺にしがみついて、俺の口の中で舌をくるくる回している。
そんな姿が健気に見えて、俺もぎゅっと抱きしめる。
背中と後ろ髪を何度もさすって、妹を好きだという気持ちを確かめる。
「お兄ちゃんに、こうやってなでてもらうの大好き・・・」
ちょっと涙目で言う妹、唇と唇が1mmくらいしか離れていないから
ぶつかり合って、上手くしゃべれていないのがすごくかわいい。
アゴの先から、そのまま首筋を通って、みぞおちのところまで
俺は鼻の頭をなぞらせた。 ポイントを通過するたびにピクンと体を振るわせた。

「んふふ・・くすぐっ・・・たい・・よ・・」
「あったかくなってきた?」
「・・うん。・・すごく、なんか・・・ドキドキしてる・・・」
「俺も。 あやのことが大好きでたまらない。」
「私もお兄ちゃんのこと、大好き・・・」
あやの息遣いが俺の首筋をくすぐる。
パジャマを着たままだけど、肌の感じがすごく伝わってくる。
だから別にパジャマは邪魔にならなかった。むしろパジャマごと、妹を愛した。
妹を横すわりにさせたまま、全身をなでている。
「・・・ん、・・」
やっぱり胸とか、足の間とかを触ると、多少反応があった。
やわらかい胸をもっとやわらかくさせる感じでぐにぐに、回す。
「お兄・・ちゃん・・・なんか、・・へんな感じに、なってきたよ・・・」
「俺ちょっと、なんか恥ずかしくなってきちゃったな。」
「私も・・でも、もっとお兄ちゃんに触ってもらいたい・・・」
「じゃああやも、俺のこと触れよ。」
「・・・うん・・」

俺の両方のほっぺたを両手で包み込んで、妹はやっぱり必死にキスをする。
でそのまま妹も俺と同じルートで唇を移動させていった。
なんども俺の頭や耳元をなでてくれる妹。

さすがにそんな妹にじかに触りたくなってきて、
舌と舌をを絡めながら、パジャマのボタンをゆっくりはずす。
妹は腕をバタバタさせながらパジャマを脱ごうとしていた。
あわてなくてもゆっくり脱げばいいのに。 なかなか脱げない様子が妙にかわいかった。
その間、パジャマの下を脱がす。
恥ずかしかったから一気にスパッと。パンツと一緒に。
Aタイプか・・・パンツ職人の大技、「二枚いっぺん」ですな。

妹はよりいっそうあわてて、手で隠した。
「ま、まってよ・・私だけ恥ずかしいよ。 お兄ちゃんも一緒に脱いで・・」
「じゃあやも手伝って。」
ということで妹にボタンをはずしてもらう。 
ボーッとした表情と脱ぎかけのパジャマの間から見える妹の胸と素肌。
一生懸命ボタンをはずしてくれるその姿。 上目づかい。
ありとあらゆる要素が集約されてジャック大佐のストライクゾーンに。
デフコン1が発令されました。

そこからは加速度的に、妹を抱きしめた。 いろんな場所にキスをした。
「ん・・・ふうっ・・く・・・」
「んん・・んくっ、・・」
「お兄・・ちゃん・・・はぁ・・」
息も絶え絶えに、妹は何を言ってるのか分からないけど、頑張って何かを言っていた。
胸のてっぺん辺りと足の付け根から中心にむかって、利き腕とは逆の腕の薬指で
やさしくすべらせると、妹の言葉はさらに混乱してきた。
俺の胸で荒い呼吸をする妹。
「俺の顔、見てて。」
というと、妹は顔を上げて俺の目を見つめてくれる。
口のまわりがべとべとになるくらい、吸い付きあって
「好きだよ」
って言ってあげると「私も好き。」って返事をする。
その言葉をいうタイミングと呼吸のタイミングが合わずに、途切れ途切れになる。
それがまた妹の健気さを強調していてたまらない。
だから俺はわざと、へんなタイミングで声をかけた。

でもだんだん、返事をするのがつらくなってきたのか、
妹はただうなずくだけでぎゅっと抱きついてくるのがやっとになった。
かろうじて「お兄ちゃん」という言葉が聞こえてくる。

交代にさわりあいをして、
同時にさわりあいもして、
二人とも汗びっしょりになって
妹のすべての場所に俺のキスのスタンプを押し終わって
俺のすべての場所に妹のキスのスタンプが押されて
愛のスタンプラリーってか、何言ってんだオメー。

真鍋の時と同じように、体育すわりの状態で、妹と一つになった。
寝かせた状態だと、なんかあらたまった感じで恥ずかしいからね。
あと、ちゃんとゴムもつけた。
さっきからの「代わりばんこ」のノリで妹につけさせた。
できれば口でつけてもらいたいが、あとスライム10匹くらい殺さないと
そんな必殺技覚えさせられないな。

妹とするのは、これで6回目。 さすがに妹も痛がらない。
と思ったけど、久しぶりだからかな? ちょっと最初は痛そうだった。
でもすぐに慣れてきたのか、緊張していた体はもとのやわらかい体に戻った。
表情は痛そうなままだったけど。
あと何言ってるのか、完全に理解不能になった。
かろうじて「お兄」という言葉は分かる。ちゃんがうまく言えていないな。
ただ単に呼吸のリズムが合わないだけなんだろうけど、
なんどもなんども同じ単語を繰り返し言っていた。

体を揺らしあっている最中
俺はふと考えていた
ひょっとしたら俺は残酷なことしたかな
だってもうすぐ離ればなれになるというのに
あのまま、きまずい仲のままでいればよかったのに
また妹とこうなって
そしてまた心もろとも離ればなれになって
悲しませる

そのまま倒れていればいいのに
なんども起き上がって、また打ちのめされて倒されて
苦痛ばかり受ける

「お兄ちゃん・・・ずっと一緒に・・いてくれるよね?」

終わったあと、抱き合ったまま、妹がつぶやく。

うん。
とだけ答えておいた。

両親は夜中には帰ってくるだろうけど、かまわずこのまま
裸で抱き合ったまま眠りについた。

それから1週間後、センター試験があった。
ほとんど勉強はしなかったけど、前日は一応学校が休みで、一日中かけて
妹と一緒に勉強に没頭していたし、「お守り」的なキスをもらった。
そのおかげで、そこそこしのぐことが出来た。
まぁこの辺は対したイベントではない。

問題なのは、ここからさらに1週間後。


両親と俺は、リビングのソファーに座っていた。
そろそろ転校手続きとかもあって、妹には、話しておかなければならないから。

事務所の倒産。両親の離婚。そしてこの家はなくなり、俺と父、妹と母。
別々に暮らしていくこと。
最近の明るい妹を見て、両親は話す覚悟ができたという。

「ちょっと、あやかを呼んで来てくれ。」
父に言われて、妹の部屋へ。
妹を連れ出して、リビングのソファーに座らせた。

「たかひろ、お前も一緒にいなさい。」
冗談じゃない。とても俺はそんな空気に耐えられない。
「あ、ちょっと、俺、コンビニ行ってくる!」
妹をソファーに沈めたあと、すかさず俺は玄関へ逃げ出した。
「待て、たかひろ! たかひろ!」

父の言葉を無視して、ダッシュで。
本当にコンビニに向かっていた。

適当に立ち読みして、いちごオレを買って、
そのまま近くの公園のベンチで夜空を眺めていた。
つめたいいちごオレなんて買うんじゃなかった。寒い。

・・・・・・

結局、引越したのは2月の中ごろ。
業者のトラックは荷物を載せて先に出て行った。

俺は父といっしょに、駅のホームで見送り。
妹は母といっしょに、電車に乗り、そのまま行ってしまった。


あの両親の告白の夜。
妹がどんな気持ちだったかはわからない。
俺はただ、いちごオレを飲んでいただけだから。

結局あの夜は、夜中に帰ってきた。
妹は、泣きながら大反対したらしい。
高校生にもなって、大粒の涙で泣きわめいたらしい。
そしてそのまま、俺を探しに家を出て行ってしまったらしい。
母があわてて後を追ったから、事なきを得たらしい。
コンビニに俺がいなかったから、妹は探してまわると言い張って聞かなかったらしい。
俺は父にこっぴどく怒られたらしい。

そして、もう寝てしまっただろうと思っていたら
やっぱり妹は起きていて、
大泣きされた。
何度も「うそつき」とか「もう絶好だ」とか言われた。

俺はただ抱きしめることしか出来なかった。

気持ちを落ち着かせるのに大変だった。妹も俺も。

引越すまでの間はできるだけ妹と一緒にすごした。
もちろん、登下校、毎休み時間、お昼は屋上の踊り場、夜は一緒に眠った。


駅のホームで、最後の会話をした。

「新しい学校では、ちゃんと友達作って、楽しく暮らせるよね?」
「うん・・・」
「約束だよ。」
「うん・・・」
「今度会うときは、新しく出来た友達を紹介してな。」
「うん・・・」

両親が見てる前で抱きしめあってキスをした。
両親は、クリスマス前から俺たちのことは気づいていたらしい。

だからこそ、俺と妹、いっしょに打ち明けられなかったんだろう。

電車が行ってしまった後、父と一緒に家へ帰った。
「お前には本当に迷惑かけたな。 
 父親らしいことしてやれないばかりか、好きな女との恋路まで邪魔してな。
 自分で本当になさけないと思ってる。
 勘弁してくれ。」
帰る途中、そんな父の言葉を聞いた。
あんたはよくやったと思う。そんな言葉はむしろ聞きたくなかった。
昔の明るい父に早く戻って欲しかった。


妙に広くなった家、ガランとした妹の部屋を見て、一気に涙がこみ上げてきた。

 
 
そして今。
俺はあれから無事、バカ大学だけど国立大学に合格し、
家庭の事情から授業料も免除してもらって大学に入学している。
バイトをしながら、親戚が大家をやってるアパートで一人暮らし。

妹とは、あれから連絡を取っていない。
新しい住所を教えていないし、あの頃は携帯も持っていなかったからね。
妹もどこに住んでいるのかなんて、分からない。

でも、逢いたいけど、お互い新しい生活が始まって、
それはそれで、また、今のままでも、いいんじゃないかな。
昔の写真1枚さえあれば、
いつだって、あの頃に帰れるんだし。

結局何を得たのかって言えば・・・・・・・・・

いい思い出。とでも言っておきます。

小説(転載)  俺も妹とやっちゃったよ 11/12

近親相姦小説
01 /26 2019
俺も妹とやっちゃったよ その11


その日の夜。
やっぱり学校帰りから部屋から一歩も出てこない妹。
友達に言われた「最後くらい仲直りしときなよう。」の一言を思い出す。
別にケンカしてるわけじゃないけど、
今の妹は、明らかに向こうから俺を避けている感じ。
もうすぐ会えなくなるってこともあって、俺は相当あせりみたいなものを感じていた。
家族みんなで食事することも、最近はない。
俺と妹は別々に降りてきて、母に夕食を作ってと言って、簡単なものを食べる。
そんな感じ。 家族全体でのコミュニケーションはほとんどない。
自分の部屋に戻って、テレビつけるのも面倒で、
そのままベットに倒れこんで天井を眺めていた。
俺にとって、妹とは・・・・

土曜日、真鍋と一緒に下校。
「ここ、ここ。図書館。」
「・・・」
真鍋んちだった。
「はー、いい店だな、オイ。」
「でしょ。ふふふ。」
「つーか、勉強に身がはいらないかもな。」
「いっとくけど、今日はお母さんがちゃんといるからね。」
「なんだ、つまんねー。」
「勉強しに来たんでしょ?」

そのまま冬の昼下がり、真鍋の部屋で一緒に黙々と勉強を・・・
と思ったけど、真鍋の母親がいちいちお茶やお菓子や
なんやかんやと俺を見に来て、ちょとうっとおしかった。 そういうもんなのかね。
しばらくは大人しく勉強していた。
時々休憩して、雑談して、いいムード?になりそうなところで
真鍋の母親が入ってくる。 いいタイミングじゃねぇか。

夕方ころ。冬だからもう外は真っ暗。
真鍋の母親が
「ちょっとお母さんでかけてくるから。2時間く~ら~い~。うふふ。」
なんてわざわざ報告しに来てくれるのには、まいった。
まるで男女ふたりの宿泊客の男の方に、そっとコンドーム渡す仲居さんのようだ。
うーん、この母ちゃんとは仲良くやっていけそうな気がする。

その間、何気にイチャイチャしだしてきて勉強どころではなくなった。
「なんだかんだ言ってもさ、みずしが転校しなくていいからよかったよ。」
「うん。こんな時期に手続きとか面倒だしね。」
「・・手続きとかじゃなくてさ。」
「あ・・うん。」

そのままのムードでいつのまにか、
やわらかい胸の感触とやわらかい舌の感触を同時に感じていた。

でも一言、余計な一言。
本当に何気なく言ったつもりの、間違った方向の一言が・・・
「あやかは転校しちゃうんだけどね。 あいつはまだ高2だから・・」

その次の瞬間、真鍋はすぐに体を離してうつむいてしまった。
俺は、しまったって思った。余計な事を・・・って。

「・・・。 ・・・あやちゃんも大変だね。」
「あ、うん。」
「みずし、心配?」
「あやかの事?」
「うん、心配?」
「そりゃ、心配だよ。」
「・・・」
「あ、いや、兄としてね。」
「本当に?」
「うん。」
「・・・一応さ、まだ気にしてんだよね。」
「何が?」
「みずしとあやちゃんのこと。」
「何を気にすることあんの?」
「・・その、まだ、みずしはあやちゃんのことが・・・」
「えっ?」
「好きなんじゃないかなー?とか」
「・・・」
「そんなこと、ないよね?」
「・・・」

部屋の中が急に涼しくなった。気がする。
動揺を隠し切れない俺。
ここで、「うん」って一言言えたら、それで済んでいたのに。
真鍋の、これまでとは違った真剣な表情に、つい即答が出来なかった。
だってまだ自分でも分かっていないもの。
優柔不断で、臆病で、そういう好きとか嫌いとかの気持ちに
はっきり答えを出したくなかっただけだからかもしれないけど、
それすらも分かっていないもの。

「なんで黙ってんの?」
「・・あ、うん。うん。」
「何、いまの間は?」
「そんなことないって!なわけないって!勘弁してよ!」
「・・・。」
「だって、あいつは妹なわけだし。」
「妹だから?」
「え?」
「みずしにとって、あやちゃんは妹だから、そういうことはないんだよね?」
「妹だから・・・」
「そういうんじゃないんだよね?」
「・・・えーっと」
「・・・」
「わかんない。 どうなんだろう・・」
「何それ。」
「・・・あ、あ~、うん。ごめん。俺は、・・・・。」
「・・・」
「ん~っと・・・」
「あ~、じゃあ分かった。みずし難しく考えすぎ。こうしよう。」
「え、何。」
「みずしは・・」
「・・・」

「誰が好きなの?」

窓の外の夜空には月。
静まり返った部屋。
真鍋はじっと下を向いたまま。

「あ、あのさ・・・」
俺が声をかけようとしたら、真鍋は顔を上げてすぐこっちを見つめてきた。
「つーか、そっちから告っといて、ずるくない?そういうの」
「えっ」
「なんか覚めちゃった。あ~あ・・・」
「・・・ごめん。」
「もういいよ。 みずしの好きなようにすれば?」
「・・・あ・・う・・」
「あー、あたしよく考えたらすごい恥ずかしいこと言ってた?」
「・・・」
「うああぁぁぁなんか、すっごく恥ずかしくなってきたんだけど・・あはは。」
「・・・いや、恥ずかしくは・・ないよ。」
「ははは・・・」
「恥ずかしい事は言ってなかったよ。 っていうか、その・・ありがとう。」
「え?」
「マジでありがとう。 ていうか、・・・。その、本当にゴメン。」
「え、何で謝るの?」
「何でっていうか、とにかくゴメンね。 本当にゴメン。」
「意味わかんないんだけど。」
「俺、帰る。 うん、また学校で。ごめん。」

部屋を出ようとした。

「・・・うん、じゃあね。」
真鍋はあっさりした表情でうしろから声をかけた。
玄関までは見送ってくれなかった。

で、俺は、ゆっくり歩いて家へ帰った

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。