掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。
「お母さんはセックスがしたいの?」幹太は由布の希望を確認しておきたかった。
「セックスがしたいって言うわけじゃないのよ・・・」
由布は言葉を濁した。
「お母さんはね。幹太に甘えているときが1番幸せなの。だから・・・」
「だから、したいんだろ。」
幹太は由布を受け入れる覚悟ができていた。
「してもいいの?」
暴れる前の由布とも、暴れ始めてからの由布とも、違う由布がそこにはいた。 幹太にしかわからなかったかもしれないが、幹太の気持ちを大切にしようと努力する由布が誕生していた。 もう、プライドを守るだけの由布でも、暴れ出すことを恐れるだけの由布でもなかった。
「お母さんがしたいのなら、」
「違うの!幹太はしたいの?」
由布の目は真剣だった。
「わからないよ。オレはお母さんがよくなるように、」
「じゃあ、しましょ。してみましょ。 どうなるかわからないけど、お母さんは幹太としてみたいの。 したらすごく幸せになれる気がするの。だから。・・・ね。」
由布は幹太に同意を求めた。 幹太は黙って悩み続けた。 由布はそれをいつまでも待ち続けた。 2人とも動くことができなかった。 幹太は悩み続けた。 由布はどうすればいいのかわからなかった。 人生において、迷うことはあっても、悩むことは非常に少ない。 今の幹太にとって、由布と寝るか、寝ないのか、というだけの問題ではなかった。 人生を大きく左右する問題のように思われた。 由布を抱きしめるときは悩む暇などなかった。 由布が暴れ出すことを止めるためには選択の余地はなかった。 しかし今は違う。 由布は幹太の判断に委ねているのである。 確かに寝ないという選択肢もある。 しかし、これまでの由布と幹太の関係の流れから言って、 ここでの拒否は由布をまた不安定な状態に逆戻りさせてしまう可能性もあった。 今日の由布はこれまでになく安定している。 うまくいけばこのまま安定した状態が続くかもしれない。 そのためにはこの判断が重要なことは確かである。 実の母と寝ることを望む男などいない。 幹太はそう信じていた。 しかし、今、由布と寝なければ、由布の人生だけではなく、幹太の人生も狂わせてしまうかもしれないと思った。 幹太は知らず知らずのうちに安全策を取るような考え方をするようになっていた。 これまでの努力をすべて無駄にするようなことだけはしたくなかった。
「オレ、初めてなんだ。丁寧に教えてくれる?」
ずっと不安な表情で幹太を見つめていた由布が歓喜の表情に変わった。 幹太はこの決断をして間違えていなかったと思った。 由布は幹太に飛びついて唇を求めた。 幹太は急展開に戸惑った。
「えっ?もう始まってるの?このまましちゃうの? 電気くらい消そうよ。恥ずかしいよ。」
「セックスは勢いなの。わからないから教えて欲しいって言ったじゃない。」
由布はいかにも経験を積んできたような手さばきのよさだった。 唇を奪いながら幹太の服を脱がせ、自分の服も脱ぎ始めていた。 幸せな由布も考え物だと幹太は思い始めていた。
「お母さんが全部してあげるから大丈夫よ。安心しなさい。」
昔の自信満々の由布の言い方だった。 由布に襲われながらも幹太は由布の元気のよさが嬉しかった。
「触り方教えてあげる。」
由布は幹太の右手を取ると股間に導いた。 電気はまだついたままである。
「中指がいい?人差し指がいい?どうせ両方使うんだけどね。」
そう言いながら幹太の指を由布の性感帯にあてがった。
「中指の方がいいかな。」
幹太はひとり言のように答えた。
「指の先で上の方を擦ってみて。皮の間にでっぱりがあるでしょ。 そこを指先で擦りながら、ときどき指を割れ目の奥に入れながら指の腹で押さえつけるようにしてみて。」
幹太は由布の言う通りにしようと努力した。
「いきなり難しいこと言わないでよ。」
幹太にはすべてを実現することが困難だった。 指導をしている間にも由布の手は幹太の股間から離れなかった。
「幹太。下だけじゃないのよ。腕枕もして。」
幹太は言われた通りに左手を由布の首の下に入れる。
「そんなんじゃダメ。もっと深く入れて、指で乳首を触るの。」
幹太は由布の乳首を懸命に探した。
「もう片方の乳首は唇で吸って、舌で転がすの。」
幹太にはどれがどれかわからないほど同時に由布の体を攻めなければならなかった。
「ほら、右手が止まってるわよ。 そこが1番感じるんだから、止めちゃダメでしょ。」
幹太が想像していたエッチはもっとおしとやかに「あんあん」言うものだった。
「そんなにいっぱい言われても同時になんてできないよ。」
幹太は簡単に弱音を吐いた。 想像以上に由布の指導は厳しかった。
「なに言ってるの。同時じゃないと意味ないじゃない。 別々にやっても感じないの。よく覚えてなさい。女の体は複雑なんだから。」
幹太はエッチをするなんて言わなければよかったと思っていた。
「下の方が濡れてきたら指を2本使ってみて。穴の中に入れてもいいから。」
由布は後悔している幹太のことなど気にしていない。 そうこうしているうちに幹太の方が完成してしまった。
「幹太もうカチカチじゃない。先っちょもヌレヌレよ。」
由布はすべての指を駆使して幹太を撫でまわしている。
「まあ、初めてなんだからしょうがないわね。」
由布は不満そうに立ち上がると、ようやく電気を消して幹太の顔にまたがった。 ちょうどそのとき太一が帰ってきた。
「お母さん、お父さんが帰ってきちゃったよ。」
幹太はあたふたすることしかできなかった。 しかし、由布は落ち着いていた。
「しっ。幹太しゃべらないで。テレビをつけて音を大きくして。」
幹太は由布の言う通りにテレビをつけると少し大きめの音にしてリモコンを置いた。 由布は幹太の腕を引いてベッドの上に寝かせると、顔の上にまたがって股間を押しつけた。 幹太は息ができなくなってもがいていた。