小説(転載) 女教師玲子
官能小説
ダウンロードはしたけど読まずにHDDの肥やしになっていた。おそらく長すぎて読む気が失せたのだと思う。
・・・・非日常は日常の隙間に潜んでいる。
第1章 間隙
第2章 衝撃
第3章 残り火
第4章 蜘蛛の巣
第5章 赤い意図
第6章 共鳴
第7章 斜陽
第8章 間歇
第9章 捕縛
第10章 日向
第11章 九夜
第12章 暴走
第13章 玩弄
第14章 女淫
第15章 仕打ち
第16章 篭絡
第17章 零落
第18章 陶酔
第19章 識閾
第20章 遷移
第21章 麗身
第22章 疑惑
第23章 変化
第24章 化生
第25章 琥珀
第26章 水蓮
第27章 波紋
第28章 残響
第29章 迷走
第30章 彷徨
第31章 二律背反
第32章 滲出
第33章 浸透
第34章 転機
第35章 姦計
第36章 倦怠
第37章 攻略
第38章 瓦解
第39章 陰火
第40章 深度
第41章 祝祭
第42章 微熱
第43章 計算
第44章 混沌
第45章 掌(たなごころ)
第46章 罰
第47章 賭け
第48章 罪
第49章 性宴
第50章 運命
***
設定
篠宮玲子
…メインヒロイン。成陵学院の高等部文芸科古典教師。今年赴任したばかりでまだ大学を卒業したばかり。現在、恋人はなし。非処女。聡史の教室も受け持っている。グラマラスな肢体とセミロングの黒髪、長い脚が魅力的な大人の女。
鏑木雅史
…主人公。16歳。身長178センチ、体重56キロ。成陵学院高校1年5組出席番号12番。バスケ部。
岩代妙子
…主人公、雅史の幼馴染で恋人?図書委員。髪はワンレン。どっちかというと華奢な方だが、出るところは出ている。大人しくてクラスにうまく融け込めずに居る。主人公とは小、中、高とずっと同じクラス
鏑木麻美
…主人公の母。摩耶とは学生時代からの親友。日本舞踊を祖母から習っている。夫は過去に過労死で亡くしている。母子家庭。
岩代摩耶
…妙子の実の母。明るいサバサバした性格。両刀使いのセックス好き。グラマーで陽気な美女。夫はSE。
・・・・非日常は日常の隙間に潜んでいる。
第1章 間隙
第2章 衝撃
第3章 残り火
第4章 蜘蛛の巣
第5章 赤い意図
第6章 共鳴
第7章 斜陽
第8章 間歇
第9章 捕縛
第10章 日向
第11章 九夜
第12章 暴走
第13章 玩弄
第14章 女淫
第15章 仕打ち
第16章 篭絡
第17章 零落
第18章 陶酔
第19章 識閾
第20章 遷移
第21章 麗身
第22章 疑惑
第23章 変化
第24章 化生
第25章 琥珀
第26章 水蓮
第27章 波紋
第28章 残響
第29章 迷走
第30章 彷徨
第31章 二律背反
第32章 滲出
第33章 浸透
第34章 転機
第35章 姦計
第36章 倦怠
第37章 攻略
第38章 瓦解
第39章 陰火
第40章 深度
第41章 祝祭
第42章 微熱
第43章 計算
第44章 混沌
第45章 掌(たなごころ)
第46章 罰
第47章 賭け
第48章 罪
第49章 性宴
第50章 運命
***
設定
篠宮玲子
…メインヒロイン。成陵学院の高等部文芸科古典教師。今年赴任したばかりでまだ大学を卒業したばかり。現在、恋人はなし。非処女。聡史の教室も受け持っている。グラマラスな肢体とセミロングの黒髪、長い脚が魅力的な大人の女。
鏑木雅史
…主人公。16歳。身長178センチ、体重56キロ。成陵学院高校1年5組出席番号12番。バスケ部。
岩代妙子
…主人公、雅史の幼馴染で恋人?図書委員。髪はワンレン。どっちかというと華奢な方だが、出るところは出ている。大人しくてクラスにうまく融け込めずに居る。主人公とは小、中、高とずっと同じクラス
鏑木麻美
…主人公の母。摩耶とは学生時代からの親友。日本舞踊を祖母から習っている。夫は過去に過労死で亡くしている。母子家庭。
岩代摩耶
…妙子の実の母。明るいサバサバした性格。両刀使いのセックス好き。グラマーで陽気な美女。夫はSE。
第1章 間隙
鏑木聡史は成陵学院高校に今年入学したばかりの1年生だ。
背が高くバスケ部に入っている。中高一貫の成陵学院には珍しく外部編入組である。中学時代に陸上をやっていたお陰で体格は人並み以上に優れていた。それなりに均整の取れた容姿をしていたが童貞で恋人もおらず、構内に溢れる女たちの群れに獣欲を昂ぶらせる毎日を送っていた。
その日、雅史は日直で放課後に残って教室のごみを片付けていた。ごみ籠を抱えて焼却炉の方に歩いていくと同じようにゴミ箱を抱えた女教師の姿があった。
篠宮玲子とかいう古典を教えている、まだ20代の若い女教師だ。聡史の教室も受け持っている。グラマラスな肢体とセミロングの黒髪、長い脚が魅力的な大人の女だ。雅史は玲子の胸の膨らみに唾を呑み込む。タイトなスカートに包まれた腰は女らしいカーブを描いている。
「あら、確か…鏑木クンだったわね、日直なの?」
「は、はい…先生は自分でやるんですか、講師室の掃除…?」
「私の所は、ほら…今は文芸科の人が他にいないからね」
「大変ですね」
成陵学院は中高大と一貫したエスカレーター制なので大学の教授室のように同じ分野の講師が共同で使用する形を取っている。高等部の文芸教師は、社会科の教師が産休で、倫理科は空きになっている。だから、この女教師が一人で使っているらしい。
「バスケ部は大変でしょ、朝練とか」
「えっ、僕がバスケ部だって何で知ってるんですか」
女教師はニコッ、と聡史に笑いかけ、正面に向き直ると喋り出す。
「昨日体育館裏のネットから買い出しに行くのを見たのよ」
「ゲッ…いやぁ見てたんですか…アハハ」
「ウフフ…」
二人はすっかり打ち解けた様子で、次の角を曲がると焼却炉の前に辿り着く所までやってきた。だが、そこで女教師は足を止めた。
「どうしたんです?」
「しぃッ!誰かいるわ…」
「そりゃいるでしょ、僕らみたいにゴミ捨ててる人が…」
「違うの…」
女教師は曲がり角の壁に張り付いて、そぉーっと向こう側を覗き込む。聡史も真似して玲子の背中越しに覗き込んだ。
焼却炉の向かい側の校舎の壁に女生徒が手をついて思い切り尻を後ろに突き出している。それを男生徒が掴んで思い切り腰を突き出している。女生徒はスカートを捲り上げられてパンティが膝まで下ろされている。男生徒は女生徒の尻肉を掴み、腰を打ちつけている。
パン、パン、と男生徒の腰が女生徒の尻に当たる卑猥な音が玲子と雅史の耳にも聞こえてくる。
雅史は玲子の様子を見つめた。こんなに近く肌を合わせるほど身近で成熟した女教師を感じたことはなかった。それだけに生々しい女教師の姿を唾を呑み込んで観察した。
玲子は食い入るように焼却炉の前で交合する二人を見ていた。女教師が二人の行為に興奮していることは明らかだった。はあっはあっ、という彼女の喘ぐような興奮した吐息が聞こえてくる。
雅史は堪らなくなって、玲子の肩に手を掛けた。
「先生」
「えっ…あ、ああっ、鏑木君…私、あ、何を…」
女教師は生徒に興奮している所を見られたことに、脅えたように狼狽して取り乱している。その玲子の躯を雅史は強引に壁に押し付けて抱き締める。驚いて戸惑う女教師の唇をすかさず奪った。
「うう…んっ、ふぅぅ…んんっ」
玲子の躯から力が抜けていった。
玲子の意識は何も感じることが出来ずにただ、焼却炉の前で性器を交えている二人の腰を打ちつける、パンッパンッ、という音だけが支配していた。
それは玲子の意識を開放し、教え子の理不尽な行為を受け止め自ら情熱的に唇を合わせていた。男臭い雅史の匂いが玲子の脳髄を痺れさせる。
雅史は女教師の躯の意外なほどのふくよかな肌の感触、甘い体臭に酔って衝動を暴走させていた。玲子の歯の間を舌先でこじ開けて、その奥で眠っていた女教師の舌に絡ませる。雅史の舌に口腔を犯されるまま情熱的に互いに舌を絡ませ合う。
玲子は麻痺したように震える指からゴミ箱を落とした。カラーン、という予想外に大きい音に焼却炉の前で交合していた二人はそそくさと身支度を済ませると逃げるように反対側の通路から駆けていった。
玲子はまだ雅史と唇を合わせて舌を絡ませていた。やがて雅史の方から熱に浮かれたように身を任せていた女教師の躯から離れた。玲子は荒い息をして一瞬、我を忘れていたが、すぐに自分を取り戻す。
「か、鏑木クン…こんなこと、してはいけないわ…もうダメよ」
「すいません。後は僕がやっておきますよ」
なじるように教え子に抗議する女教師の傍らに落ちていたゴミ箱を拾い上げると、自分の分と一緒にして焼却炉の方へ歩き出す。素直に謝罪されて玲子は自分だけ取り残されたような理不尽な感情にカーッ、と顔を真っ赤に染めて、雅史を見ていた。
見れば教え子は意外に端整な顔立ちをしている。背も高く力も強い。抱き締められたときの息の詰まるような圧倒的な男の匂いを思い出して、ハッ、として頬を両手で押さえると後ろも見ずに駆け出していた。
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第2章 衝撃
雅史は女教師の足音が遠ざかっていくのを聞きながら自分のした大胆な行為に自分自身が一番驚いていた。今まで、あの古典教師を特に意識したことはなかった。だから本当に先刻の行為は事故に近いものだ。だいたい、こんな焼却炉の前でセックスしてる奴らも奴らだし、あの女教師にしても覗いて見てるなんて不謹慎だ。
ゴミをすべて焼却炉の中に押し込むと元来た通路を戻る。そして先程、女教師を抱き締めた場所まで来ると文芸科講師室のゴミ箱が置き忘れられていることに気付いた。どんな連想なのかゴミ箱を見た途端女教師の胸の膨らみを思い出す。
女教師の躯を抱き締めたとき、胸板に当たった砲弾のような女の胸の膨らみが柔らかく潰れて甘い匂いが襟元から香っていた。唇を重ねて舌を絡めたら女教師は受け入れてくれた。鮮烈なキスの印象に雅史はいつになく強気になっていた。
雅史はゴミ箱を拾い上げると講師室への階段を上っていった。部屋の灯かりは未だ点いている。いるとすればあの女教師以外にはあり得ない。部屋のドアをノックする。
「どうぞ…」
「失礼します」
「!…か、鏑木クン…な、なにか用なの?」
「玲子先生、ゴミ箱、忘れていったでしょ」
雅史は怯えている女教師を楽しそうに見据えた。女教師は机の背後にある本棚に取り出した資料を整理している所だった。玲子は雅史の口元に浮かぶ笑みに顔を真っ青にしている。雅史にレイプされるとでも思っているのか。本棚を背に張りつけるようにして雅史の様子を誰何している。
「ありがと…う、…」
「先生、なんで見逃したんです?あんな破廉恥な行為を」
まだ何か言いたそうな玲子を遮って雅史は核心をついた。そして、部屋の扉を後ろ手に閉めると女教師の方へと歩み寄る。玲子の喉からヒィッ、という悲鳴が洩れ、本棚の方へ逃げる。だが、玲子の逃げる場所はどこにも無かった。
「えっ、な、なんのことかしら…」
雅史はとうとう、女教師と5センチも離れていない距離へと追い詰めた。玲子は顔を背けて脅えている。はあはあ、という喘ぎ声を漏らしている。雅史は本棚に縫いとめられたように動けないでいる女教師の表情を楽しんでいた。
「先生は興奮してたんでしょう、あの二人の行為を見て」
「ば、ばかなこと言わないで…」
「そうですかねぇ、それなら何故隠れたりしたんです」
「そ、それは…」
玲子は冷や汗を浮かべてしどろもどろになっている。そこに雅史の手が伸びた。女教師の頬に手を差し伸ばして脅えている玲子の肌に触れる。女教師の柔肌は火照って熱を帯びていた。
「や、やめて…」
「先生、キスしてもいいですか。いや、させて下さい。しますよ」
雅史は強引に玲子の顎を上に向かせると女教師の唇を奪う。玲子は身動きできなかった。教え子の望むままにキスをせがまれて、それを受け入れている。
カーッ、と脳髄が痺れて何も考えることが出来なかった。そこを雅史が襲う。
成熟した女教師の肢体を抱き締めながら、歯と歯の間に舌を割り込ませてくる。玲子は抵抗もせず、口腔への教え子の舌の侵入を許していた。雅史はその奥で眠っていた女教師の舌に自らの舌を絡ませて根こそぎに吸い上げる。
「んっ、むむっ…」
玲子も舌の根まで吸い上げられるともう、雅史の為すがままに自ら舌を絡ませて性感を昂ぶらせていた。
雅史は女教師の躯を抱き締めながら成熟した玲子の肌に指を滑らせていく。
うなじは抜けるような白さだし、胸元から覗く肌はピンク色に染まって雅史の獣欲を狩り立てるのに十分なボリュームがある。それにヒップの膨らみから長い脚へのラインも太すぎず細すぎず涎の出そうな迫力がある。そして、胸の膨らみの雅史の胸板に突き付けられる弾力といったら堪らない。
もう、この女をモノにするしかない。さいわいにもこの部屋は個室だし、時間は放課後で他の講師室には誰も気配はない。それに、ちょうどお誂え向きにも本棚の向こうには扉から陰になった位置に応接用のソファーセットが置いてある。
雅史は女教師のヒップの膨らみを掌で弄りながら、抱き締めた女体を応接セットの方に連れていった。玲子は雅史のたくらみも知らず、されるがままにしている。教え子との接吻で麻痺した精神状態で躯を好い様に無遠慮な手が這い回る恥辱がさらに玲子の性感を追い詰めていく。
「へへ、先生、俺たちもいいことしようぜ…あの二人みたいにさ」
「あ…ああ…」
そう言って、雅史は応接セットの前で女教師の躯ごと、ソファーの上にダイビングする。ドサッ、と投げ出された玲子の躯の上に雅史はぴったりと重なって女教師の自由を奪う。
「イヤッ…いやぁ…」
「いい躯しちゃってさあ、スゲェおっぱい…柔らかいな」
「んんっ、やっ、やあっ…」
玲子はその砲弾のように突き出した見事な胸の膨らみをブラウス越しに掴み取られて好い様に揉みしだかれていた。また、脚の間に雅史が入り込もうとするのをなんとか拒もうとして、長い脚を動かすとその拍子にスカートが太腿を擦り上がってきて、色っぽい下着が露わになる。
「もう一回キスしようぜ、先生」
「イヤッ、も、もう許して…んんっはあっ…」
再び唇を奪われる。何故か、玲子はキスを強要されると躯の力が抜けてしまうのだ。雅史は女教師が抵抗する腕の力を抜いたことを自分のいいように勘違いしてブラウスのボタンを外しに掛かる。それを知りながら玲子には何も打つ手はなかった。唇を吸われながらブラウスの胸元がすっかり、臍の下まで剥き出しにされて女教師の成熟した素晴らしい躯の魅力を余すことなく露呈してしまう。
「先生、下着の趣味もいいね、綺麗だ…」
「見ないで…」
「こんないい女、探してもいないぜ。見るな、って方が無理だよ」
玲子は教え子の鑑賞に下着姿を晒して喘いでいるばかりだ。雅史の手がブラジャーに包まれた乳房に伸びてくる。そして、力任せにグイッ、と下着を上に捲り上げて、生の乳房を剥き出しにしてしまう。さも、そうすることが当然といった感じで教え子は両手で玲子の剥き出しの乳房の膨らみを根こそぎ掴み取り、そのたっぷりとした量感を楽しみながら揉み上げる。
「やっぱ、いいぜ。先生のオッパイ、デカくて、スゲー柔らかいぜ」
「はんっ…はあん…ああ、ダメェ…んんっ」
「こんないい躯してて、隠してちゃ勿体無いぜ」
玲子は瞳を閉じて熱い溜め息を鼻先から漏らしながら教え子の手に全身を委ねていた。躯が芯から疼いて、もう止まらなかった。雅史が脚の間に腰を割り込ませて、ズボンの前の部分を膨らませて、それを玲子の下着越しに女教師の媚肉を突き入れようとしている。
雅史の手が乳房を離れて太腿に添えられると手を滑らせて玲子のバンティの縁に指を引っ掛ける。玲子も教え子が下着を剥き下ろそうとしていることを知ると、ヒップを少し浮かせぎみにして、無意識のうちにそれを助けていた。
「ううん、先生の脚、いいね…」
「はうぅ…もう許して」
スルッ、と玲子の太腿を高級そうな絹のパンティを滑り降りていった。女教師の裸の下半身が雅史の目の前に晒される。玲子は露わにされた乳房を隠そうともせず、肢体の全てを教え子の目に晒して、ただ、熱い吐息をつくのみだった。
雅史の目は女教師の下腹の茂みに注目する。媚肉に教え子の視線が突き刺さるのを玲子は感じてブルッ、と裸身を戦慄かせた。
「玲子先生のオ×ンコだ…」
「ああん…見ないで…ひぃぃ…」
雅史は玲子の秘唇に手を伸ばして女教師の股間を丸ごとまさぐる。手に繁みの繊毛がさわさわ、と触れてくる。中指を真っ直ぐ下に向けて滑らせると、ヌルッ、と濡れた亀裂に指の先端がめり込んでいた。
女教師の体内に雅史の指が沈んでいく。玲子は教え子の指に犯されて、ブルッ、ブルブルッ、と裸身を身悶えさせて、喘いだ。
「あん、ああん…ダメぇ…」
「スゲェや…先生の中、熱いよ。それに凄い濡れてる…」
雅史が指を引き抜くと玲子の体内から分泌された蜜の滴が糸を引いて零れてきた。
もう、彼の凶器は限界に近かった。女教師の膝を左右に広げながら自分のズボンのジッパーを下ろし、中からビンビン、に勃起した肉棒を取り出して、玲子の秘唇に押し当てる。女教師の媚肉は怒張の先端を触れただけで淫らに蠢き、内側に引き擦り込もうとしていた。
玲子はとうとう雅史に犯されるのか、と諦めと甘い期待に疼いて、美貌を背けて熱い息を吐きながら、その時を待っていた。そして、とうとう、ズブッ、という感じで教え子の性器が媚肉の狭間へと突き立てられて来た。
「はうっ…うう、はぁん…」
「入ったぜ、へへ、玲子先生の中に…」
雅史は腰を落として玲子に委ねるようにして肉棒全体を女教師の中へと沈め切る。玲子は教え子に学び舎で犯される恥辱と性感を煽る甘い疼きの両面に挟まれて、荒い息を吐いて、上下に腰を振って力強いシャフトを送り込んでくる雅史の肉棒の感触に甘い泣き声をあげていた。
「あんっ、いやん…はあっ…あ…くぅっ…」
「気持ちいいよぉ、玲子先生のなか…」
「くぅッ…も、もう出るっ…先生ッ」
「ひっ…んん…」
雅史は本能的に肉棒を引き抜くと玲子の裸身めがけて射精する。
ドピュッ、ドピュゥッ、と白濁した精が彼の怒張の先端から迸った。雅史の熱い体液の噴射を浴びて、玲子も軽いエクスタシーを味わっていた。玲子の乳房や腹にまで精液の洗礼は続く。
白濁液で裸身を汚された女教師は、しばし、陵辱の余韻に浸り、荒い息をつきながら玲子の隣に躯を投げ出した教え子を見つめていた。
***************************************************************
第3章 残り火
玲子は躯の火照りが消えていくのを感じていた。そして、理性が戻ってくると教え子に犯されたことの意味を悟っていた。いつまでも雅史の前に無防備な姿を晒しているわけにはいかなかった。
無理に躯を起こすと肌に張りついた教え子の精液を指先で拭った。ヌルッ、とした粘液を拭い取り、肌の上で伸ばした。押し上げられたブラジャーの下で露わにされた乳房を晒したまま足元に落ちていたパンティを拾い上げるゆっくりとした動作で引き上げた。
その横で雅史がすっく、と立ち上がり女教師の美貌に萎えかけた肉茎を突き付け、玲子の頭を掴むと押しつける。
「玲子先生、咥えろよ」
「もう、許して…満足したでしょう」
玲子は虚ろな目で教え子を見上げる。その表情が雅史の嗜虐欲をそそった。
「へへ、何言ってるんだい、先生。楽しんだ後の始末は基本だろ」
「うう…やぁっ…んむっ、んん」
雅史は強引に玲子の唇を剛直で犯していく。そして、女教師の抵抗を無視して玲子の口腔を女陰に見立てて怒張を注送させる。玲子は唇も、舌も動かさなかったがそれでも、雅史の肉茎は女教師の唇に突き入れるたびにグングン、と大きく勃起し始めた。
「ああ、いいな玲子先生の唇、まるで玲子先生のオ×ンコみたいだぜ」
「はんっ、あむっ、んん…」
玲子も教え子に無理矢理口唇奉仕を強制されながら再び躯に火照りが戻ってきて熱い疼きが蘇りそうになって、焦っていた。
"教え子の肉茎を口にくわえて感じるなんて…。"
玲子は狼狽し、そして自らの躯の自分でも分からない生理に脅えた。だが、若い男のホルモンを受け入れていく躯は正直に快感を訴え始めていた。玲子は知らぬうちに太腿を擦り合わせて、自ら積極的になって雅史の肉棒を掴むと舌を情熱的に絡ませて積極的な奉仕に転じていた。
「そうだよ、その調子だよ、巧いね、さすが教師だね」
「い、いやっ、そんな…言い方…はんっ、あむっ…」
もう雅史は玲子の頭から手を離していた。彼が強要しなくとも、女教師は美味そうに肉棒を啜り、太腿を擦り合わせて奉仕に熱中している。雅史は空いた手で玲子の乳房を掴んで揉みつぶす。爪を立てながら女教師の胸の膨らみを好い様にもてあそんだ。
「んんっ…あふっ…はんッ!…あぁん」
玲子は両手で教え子の肉茎を挟んで擦り上げるようにしながら舌を亀頭のカリの部分に絡ませて吸い上げる。と、思うと怒張全体をズッポリ、と咥えると前後に扱き上げる。女教師の情熱的な奉仕にたちまち、雅史の性感は追い詰められる。
「クッ、いいぜ…玲子先生。出すぜ?全部、呑めよ」
「んっ…やっ、やぁっ…かはッ…」
雅史は精を噴射するペニスを唇から外そうとする女教師の頭を掴むと、咥えることを強要させた。玲子の口腔の奥まで突き立てられた怒張の先端から噴き出した牡の体液が女教師の喉を直撃する。玲子はむせて咳き込み、それでも窒息させられる苦しみから逃れるためには教え子の精液を呑み干すしかなかった。
ゴクッ、ゴクッ、と女教師が自分の体液を喉を鳴らして呑んでいるのを見て、雅史の満足そうな顔が玲子の苦悶する表情を楽しげに見下ろしていた。
雅史が玲子の頭を掴んで押さえながら、女教師の唇から射精中のペニスを引き抜くとピュッ、ピュッ、と精液の残滓が玲子の美貌を汚していく。
"ああっ、また…いっちゃう…"
玲子は教え子の精を顔に浴びながら絶頂を迎えて、太腿を擦り合わせていた。
雅史は射精の済んだ肉茎を、また玲子の唇に押し付けてくる。その狙いは明白だ。女教師にふたたび後始末させるつもりなのだ。
玲子はトロン、とした目つきで顔に突き付けられた肉茎を見上げると、機械的に舌を這わせ始める。さも寒そうに剥き出しの乳房を抱き締めて、精一杯に細い舌を突き出して教え子のペニスを清めていく。
「よく分かってるじゃん…フフッ、もういいぜ。また勃っちまう」
「はっ…あん…も、もう、いい?」
玲子は未練たっぷりに雅史の肉茎を見つめている。その眼差しには奉仕を強要した雅史への抗議は感じられず、欲情した女の艶っぽい媚びの色が浮かんでいた。
だが、雅史は玲子の表情を自分を受け入れたことへの後悔、と誤解してペニスをしまってしまう。
「先生、また楽しもうぜ、いいよな」
「…」
玲子は無言で答える。それを雅史は承諾と受け取ると応接セットに玲子を置き去りにすると自分の教室のごみ箱を拾い上げて講師室を去っていった。
玲子は乳房を露出させた格好のまま、ソファーに横になる。そうして顔に張りついた教え子の出した体液を拭うと、恐る恐る唇に近付けて舌先で舐めとる。それは、若い男の青い匂いそのものだった。まだ、喉には先ほど呑まされた精液が引っかかっているのか自分のものでない違和感がある。
だが、それは決して不快な性質のものではなくて、むしろ玲子を興奮させた。雅史の吐いた言葉が玲子の脳髄を痺れさせる甘い囁きとなって蘇ってくる。
"また楽しもうぜ…あの二人みたいに"
空気をつかむかのごとく伸ばした手で自分の乳房の膨らみを握り締める。乳房はしこったように堅く張り詰めていた。いつしか、自分の手を雅史のものに見立てて乳房に爪を立てて揉みしだく。一方の手はパンティの上から女芯を探る。
「うっうう…こんなこと…ああっ、いいっ…気持ちイイの…」
女教師は濃厚に立ち込めた青い精の匂いの中でいつまでも自らを慰めていた。
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第4章 蜘蛛の巣
雅史は女教師の躯をたっぷりと堪能したことで自信をつけていた。自分はモテない、と思い込んでいたのがバカバカしくなってくる。女にモテなくても、女を犯すことはできるのだから。こんな単純なことに気付かないなんて。
翌日、昼休みになると幼なじみの妙子に教室で声を掛けてみた。
岩代妙子。彼女とは中学まで同じクラスで家が隣の腐れ縁の仲である。中学までは隣同士、割合に仲が良かった方である。高校に入ると、やはり、互いに意識しあう所が合って、同じ中学出身で幸運にも同じクラスなのに今まで、言葉を交したことが無かった。親同士は仲が良くて毎日のように行き交っているのだが。
妙子は教室ではあまり目立たないおとなしい性格だったが雅史は付き合いが長いので彼女のことをよく知っていた。妙子もまた、雅史と同様に外部編入組だった。
「妙子、ちょっといいか」
「まークン…じゃなかった鏑木クン、どうしたの?」
「なあ、妙子…なんでここ受けたんだ」
「えっ…なぁに、いきなり」
「でも、鏑木クンが私に話し掛けてくれるなんて久しぶりね」
妙子は嬉しそうだ。
周りの誰もが二人の会話になぞ興味を持つべくも無い。そういえば、休み時間も妙子はいつも一人だったような気がする。
「それで?」
「あん…私がここを受けたワケね…そんなに知りたいの?」
「いや別に。ただ、妙子と話すキッカケさ」
「ふぅん。私に用なんて無いんでしょ?」
妙子は面白そうな表情を浮かべて雅史の顔を見ている。
「ああ、その通りさ。だけど、妙子のことが気になったのはホントさ」
「ウフフッ、信じてあげる。私もあなたのこと気になってたもの」
「なぁ、妙子。ちょっと出ないか…」
「うん、いいよ」
妙子は楽しそうに席を立つと雅史の隣に並んで歩いた。何だか、雅史には妙子が眩しく見えた。彼女の前にいると女教師を抱いたときの傲慢さや、自信などは全く役に立たなかった。
二人はお互いの親のこととかクラブのこととか、当たり障りのない話をしながら屋上への階段を上がった。
幸い、屋上にはこの時間には珍しく誰もいなかった。雅史はグラウンド側のフェンスに寄り掛って、妙子を見つめた。細い華奢な手足、だけど脚は綺麗だった。顔は雅史の好みでいい線いってると思う。ただ、いつもの自信のなさそうな暗い表情を浮かべているのを除けば、だが。
中学の頃の妙子はこんな表情をしていただろうか。
「ねぇ、…なに見てるの…」
「妙子さ、なんでそんな暗い顔してるのかな、と思ってね」
「んふっ…って作り笑いにしか見えない?これでも楽しい顔なんだけど」
「俺が誘って迷惑じゃなかったか」
妙子は長い髪を掻き上げると、腕を後ろ手に組んでニコッ、と雅史に笑いかけた。だが、彼にはどう見ても泣き笑いにしか見えなかった。
「迷惑だなんて…嬉しかったナ。ね、私ね、なんでここを受けたか分かる?」
「いや、ゼンゼン。妙子のことだから黎高行くんかなって思ってた」
黎高は黎院高校のことで、妙子の友人たちも黎高にその多くが入った筈である。
成陵学院とは違って偏差値の高い進学校である。成陵も決して偏差値は悪くないが、進学校というより自由な校風が取り柄のような所がある。大学までの一貫した方式もそういう面を重視している表れである。
「まークン…で、いいよね、二人だけのときは。まークンはどうしてここを?」
「ここ入ったら楽だろ、それに家から近いし…つうか、他は落ちたんだよ」
「そうなの…。私はねぇ、まークンが成陵、受けるって聞いたから志望変えたんだよ」
「あん?ってことは俺を追いかけてきたのか?マジ?」
「だって、私、まークンが一番好きだもん。一緒にいたかったんだもん」
妙子はこともなげに言う。途端に今までの悪戯っぽい不敵な笑いが崩れて、泣き笑いになる。
「妙子…俺でいいんか」
「まークン、好き」
妙子は屋上のフェンスによりかかる雅史の胸に飛び込んでくる。雅史は縋り付くように躯を預けてくる妙子の背中をおずおずと抱き締めながら、妙子の細い華奢な躯に腕を廻す。
「妙子…」
「あ…まークン…ん」
雅史は妙子のおとがいを捩じ上げて唇を奪う。少女は雅史に唇を吸われて真っ赤になりながら、ギュッ、と少年の胸にしがみついている。
ただ、唇を合わせるだけのおとなしいキス。雅史は妙子の躯から立ち昇る甘い匂いに誘われるように、少女の肌をまさぐり始める。
妙子は肌に触れる少年の手にビクッ、と背筋を震わせる。
「ヤッ、まークンのエッチ…」
「ゴメン…妙子がこんなに可愛いなんて知らなかったから、つい…」
唇が離れて雅史の腕に抱かれながらみつめあう。妙子の顔は真っ赤になっている。
その時、予鈴の鐘が鳴る音が聞こえてきた。昼の休み時間は終わろうとしている。
二人とも予鈴が鳴り終わるのを聞きながら互いを見つめて動けないでいた。
「な、今日、一緒に帰ろうか。妙子」
「うん、いいよ。でも、まークン、部活動でしょ。私、待ってようか」
「ん、そうしてくれるか」
「それじゃ…また後でね、まークン…」
雅史の胸に手をついて躯を離すと妙子は先に校舎の中に戻っていった。雅史はその後ろ姿を眩しいものを見るような目つきでいつまでも見つめ続けていた。
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第5章 赤い意図
放課後、雅史は部活動に出るために荷物をまとめ始めると、ちらっ、と妙子の方を振り返って見た。そうすると、妙子は雅史の視線を受け止めて嬉しそうな恥ずかしそうな、はにかんだ笑みを向けてくる。授業中もずっと、雅史を見ていたのだった。
「妙子、どこにいる?後で迎えに行くぜ」
「うん、図書館にいるよ…待ってるね。…まークン」
恥ずかしそうで、それでいて嬉しそうに頬を染めて見上げてくる妙子に頷きかえすと、雅史は教室を出てグラウンドに向かう。
部活動に参加するためにグラウンドに出ると、何気なく研究棟の窓を見上げる。いくつもの窓の中にひとつ人影が見える。多分、玲子だ。雅史はニヤッ、と笑いかける。その途端、窓にカーテンが掛かり人影は隠れた。
玲子はこの時間になると後は専攻の研究書類をまとめるか、報告書を執筆するか、どちらにせよ、いつでもかまわない仕事を片付けるのを日課にしていた。
彼女には今の時間、手持ちの講義も無いし、クラブの顧問でもないので別に帰宅してしまってもいい。相変わらずこの部屋には玲子しかいないのだから何も気兼ねすることも無い。
ただ、なんとなくその建物自体から生気を感じてそれが玲子をそこに留まらせている理由だった。
大きくグラウンドに向けたガラスの嵌め込まれている窓を通してクラブ活動に興じている生徒たちの歓声が聞こえてくる。
その中に、彼、玲子を犯した生徒、雅史の姿が見えた。玲子の心臓が高鳴り出す。
かなり距離が離れているにもかかわらず、彼だと一瞬で分かる。彼もこちらを見ている。それほど、玲子の中で雅史の存在が大きな部分を占めている。そう思うと、もう玲子は窓から、雅史の視線の前から離れることが出来なくなっていた。
彼が笑った。女教師はハッ、とすると同時に呪縛から解ける。カーテンを勢いよく閉めて、背中を向ける。
ドックンドックン、と高鳴る胸を押さえて目を瞑る。
彼のあの時の野卑な声が蘇る。
"へへ…、俺たちもいいことしようぜ…あの二人みたいに"
玲子はそうすれば彼の声が聞こえなくなるとでも言うように耳を塞ぐ。だが、当然のように彼の声は続いている。そして無視しようと努めるほどその声は高くなっていく。玲子は教卓の上にうつ伏せになって倒れ込む。床から伸びた長く綺麗な足をピーン、と張って冷たい机の上で喘いだ。細い手をたわわに実った胸の膨らみに添えて彼がそうしたように、てのひらいっぱいに掴み込むと強弱をつけて揉みしだく。
「あっ、はぅッ!…あくっ」
玲子の耳には焼却炉の前で交合する二人が互いの肌を打ちつけるパンパン、という卑猥な音が響いていた。その卑猥な幻聴に合わせるように机の角に媚肉を押し当てて腰を送り込むかのように蠢かす。
胸元のボタンが外れて色っぽいページュのブラに包まれた悩ましい膨らみの形作る谷間が覗き出す。また、スーツのミニスカートの裾が捲れ、パンティストッキングに包まれた素晴らしいヒップの膨らみがプリプリ、と振り立てられ、妖しい芳香が室内に溢れていく。
「はん、はぁん…やん、しちゃイヤぁ…ああっ!…、はぁぁ…」
しばらくその妖しい動作を繰り返すうち、不意にブルブルッ、と背筋を痙攣させてスーツ姿の女教師は一人冷たい机の上で身悶え熱い吐息をつく。
玲子は激しい自己嫌悪に襲われながらも躯を起こす。股間に張りついた下着の冷たい感触。そうだ、また濡らしてしまったのだ。ここのところずっと、犯されたときの記憶が生々しく蘇ってきて男を求める躯の疼きに勝手に反応してしまう。
濡れた下着を穿き替えるため女教師は応接のソファーに腰を下ろし、脚を広げる。
そして、ミニスカートの間から指を差し入れてパンティストッキングを剥き下ろす。伝線しないように丁寧に脚を抜く。そして、今度は濡れた下着に手を掛ける。太腿の半ばまで下ろすと秘唇を覆う部分にねっとりと蜜が付着していた。
「んっ、やっぱり濡れて…る」
自らの花弁を指先で押し開くとブルッ、と背筋を悪寒が走る。
「こんなことしてるなんて教師失格だわ。でも…んっ、感じちゃうぅ」
指先を媚肉の狭間に沈めながら膣襞を抉るように蠢かせるとゾクゾク、と全身を淫らな衝動が走り抜ける。玲子はこの日何度目かの悦楽を貪っていた。
ブルッ、と背中を震わせて湧き起こる快感に身を委ねる。が、その一瞬の昂ぶりの後には必ずといっていいほど深い自己嫌悪に陥るのだった。
玲子はしとどに濡れて蜜液を溢れさせている媚肉の中から指を抜くと、ティッシュを指先に巻いて、淫らな蜜を丁寧に拭い取っていく。その作業を終えると、太腿の半ばで止められていたストッキングから脚を抜いて、下着を脱ぎ下ろした。
裸の股間が涼しいのを我慢して、スカートの裾を戻すとそのまま裸足で生の素足を晒したままソファから立ち上がる。そして、ロッカーへと近付いた。
その時、ガタッ、と大きな音を立てて文芸科講師室のドアが開いた。玲子はロッカーの扉を押さえたまま、顔を蒼ざめて開いたドアの向こうに立つ人影を見つめた。雅史だった。
「鏑木クン…なぜ…」
ジャージ姿のままなのは部活動の途中で脱け出してきたからだろう。彼はつかつかと女教師の方に近付いてくる。そして、ソファの前で立ち止まり、玲子の姿を眺める。
「グラウンドでトレーニングしてたら誰かの視線を感じてさ。玲子先生だろ?」
玲子はロッカーの前に背中をぶつけるようにして、雅史を見つめる。女教師の美貌には脅えの色が浮かんでいる。ソファをチラッ、と見れば脱ぎ捨てたストッキングと下着が、ハイヒールとともにあるのが見えた。
雅史が講師室のドアを閉めて鍵を下ろしたとき、犯される、と玲子は思った。このまま、また野獣のように彼の好い様に弄ばれる自分の姿が脳裏に浮かび、甲高い喘ぎ声が耳に響く気がした。
雅史は女教師の姿を上から下まで舐め回すように鑑賞し、玲子の生脚と裸足を楽しそうに見つめる。そして女教師の視線の先にあるものと、見比べると彼の顔には非常に楽しそうな表情が浮かんだ。
「玲子先生、パンツ穿いてないんだ?フフッ、一人で何やってたんです」
「や、やめてッ!こ、来ないで」
「ヒィッ…」
雅史は獲物を追い詰めるようにロッカーに背中を張り付かせた女教師へと近付いていった。玲子は彼の息が感じられるほど近くにいながら、出来るだけ少年から離れようとするかのように背中をロッカーに摺り寄せて無駄な努力を続けていた。
「あっああっ…触らないで…イ、イヤァ」
「ククク、玲子先生。熱いよ、先生の肌、…凄くね」
雅史はうなだれた女教師の首筋に息を吹きかけながら、玲子の腰を掴み、そのまま両手を太腿へと滑り下ろす。玲子の生脚は熱く火照っていた。女教師の柔肌に触れると彼女の脅えの程がじかに伝わってくる。玲子は太腿に張りついた少年の手を振りほどこうともせず、ビクビク、と震えていた。
「あ…ああ…だ、だめ…」
雅史は太腿から再び腰の方に両手を戻しながらスカートの裾を捲り上げていく。少年の両手が太腿を這い上がるにつれて玲子の剥き出しの下半身が露わにされていく。
「イヤぁ…恥ずかしいの。許して…」
「フフ、なんて格好なんです、玲子先生。本当に穿いてないんだ。凄いや」
「ああっ…ヒッ…ヒィッ」
玲子は裸の下半身を剥き出しにされて、とうとう鳴咽を洩らし始める。その細く絞り出すように伸びる女の物悲しげなさえずりは雅史の獣欲に油を注ぐだけだった。
雅史は太腿の内側に両手を添えると女教師の脚を左右に押し開いていった。同時に玲子と胸を合わせていく。玲子も教え子の肩におずおずと手を伸ばして少年の行為に無抵抗に脚を開いていく。
「ハァ…んッ!だ、だめェ…指、入れちゃだめ…」
「熱いぜ、玲子先生の中。ドロドロじゃん。なあ、オナニーしてたんだろ?」
「やっやあっ…あああ…あっ、あう…」
雅史の指は玲子の秘唇に侵入し、ズブズブと呑み込まれていった。指先を鈎型に折り曲げて女教師の内蔵を掻き回し、玲子の道具を確かめる。
「なあ、正直に言えよ、玲子先生。一人でオナってたんだろ」
「イヤっ…あふっ…ダメぇ、掻き回しちゃ、イヤァ…」
「言うんだよ、玲子先生。そうしないと抜いちゃうぜ?」
「ああっ、イヤッ…抜いちゃイヤなの…」
雅史はさも嬉しそうにニッコリと女教師に笑いかける。玲子はもう教え子の言いなりだった。媚肉を嬲りものにされて、先程までの自分で貪り楽しんでいた官能を呼び起こされていた。しかも、自分でするよりも何倍も強烈な快感が少年の陵辱によって巻き起こされている。
雅史には逆らえない…、そんな思いが玲子の脳髄を痺れさせ、貪欲に快楽を求めさせていた。
「ああん…れ、玲子はオナニーしてたの…鏑木クンのことを…思い出して…ああっ」
とうとう自らの淫らな性癖を告白するに及んで、女教師は泣き崩れる。ヒィヒィ、とよがり泣いて教え子の指の動きがもたらす官能に身を委ねていた。少年が媚肉を抉る指を増やして美教師の粘膜をズボズボと突き破ると、玲子もそれに合わせて腰を淫らに振っていた。
「へへ、玲子先生、嬉しいよ。俺のこと、そんな風に思ってくれてたんだね」
「ああっ、ああ…エッチな先生を許して…」
「キスしようぜ、玲子先生」
雅史が唇を求めると玲子も情熱的に唇を重ねてくる。すぐにどちらからともなく舌を絡め合い、デイープキスへと移行する。雅史が自分の唾液を女教師の口腔へと流し込むと、それをゴクッ、と音を立ててさも美味そうに呑み干す。
雅史は女教師をモノにした、と確信した。片手で玲子の媚肉を抉りながら、一方で胸の膨らみへと手を伸ばし、ブラジャーのカップの中に捻じ込むと美女のたわわな美乳をグイグイ、と揉みしだいた。
「あ…ああっ、イヤッ…オッパイ触わっちゃダメ、感じちゃうぅ…」
「玲子先生のオッパイ、たまんねぇよ。でかくて柔らかくてさ」
玲子は秘唇から太腿までグッショリ、と自らの垂れ流した蜜のしずくで濡らしてよがり泣いていた。
「なあ、玲子先生、ホントは別のものが欲しいんだろ?」
玲子はウウッ、と泣き声を上げながら雅史の方に胸を押し付けてくる。少年の手の中で赤い爪痕の刻まれた美乳が好い様に形を変えられている。
「言ってみな、玲子先生。ほら、言えよ。でないと抜いちまうぜ」
「ハア、ハア…ああっ。か、鏑木クンの…オ、オ×ンチンが欲しいの…入れて」
玲子の悩ましい熱い息とともに吐き出された淫らな要求の言葉に雅史のペニスはズボンの中で、グンッ、と反り返った。
「アアッ、入れてェ…あなたが欲しいの。先生を犯して…」
女教師は一度その言葉を口にしてしまうと、もう羞恥心が無くしたかのように何度も淫らな誘いの言葉を吐いた。
「へへ、可愛いぜ、玲子先生。よぉし、リクエストにお応えして俺のマラを玲子先生のオ×ンコに咥えさせてやるか」
「ちょ、頂戴…あなたのオ×ンチン、玲子のオ×ンコに欲しいの…来て」
玲子は雅史の首に腕を巻きつけて教え子に縋り付いていく。自ら、雅史を求めてグイグイ、と胸の膨らみを摺り寄せて来る。同時に蜜壷を突き破る指に下腹部を押しつけるように腰を突き上げてくる。雅史は貪欲な女の性を玲子の中に見た気がした。
「へへ、玲子先生。入れてやるッ。お前の中に俺のマラをぶち込んでやる」
雅史は美教師の中から指を引き抜くと、テントを張ったようにパンパンに膨らんでいたズボンのチャックを引き下げると、先端から涎をこぼしている剛直を取り出し、玲子の秘唇へと押し当てる。そして、女教師の尻へと両手を廻し、よく張ったヒップの丸みを掴むと、ズブリ、と一気に玲子の媚肉を抉り立てていった。
「ヒィィィ!…あ…あ、凄い…イイッ、イイッ、イイーッ…」
「そぅれ、ほら、どうだ…キュウキュウ、マンコ締め付けやがって」
「イイッ…熱いの、あなたのペニス…逞しくて素敵…ああっ、イイッ…」
玲子は媚肉いっぱいにまで突き立てられた教え子のペニスの圧倒的なまでの逞しさと勢いに、髪を振り乱してよがり泣く。その膣壁の粘膜を削り取るような荒々しい注送を受けるたびに、ビリビリ、と全身を官能が走り抜けていく。
もう、逃げられない、と思った。彼の言うままにするしかない、と思った。このかつて無いほどの快楽に溺れられるなら全てを喪ってもいい、とすら思う。
「へへ、いいぜ、玲子先生のオ×ンコ。ああ…最高だぜ」
「あんっいいの…玲子も感じちゃう、ハァン…、ハァン…、あっあ、ン…」
「くうッ、クッ、もう、限界だ…出すぜ」
雅史が腰を送り込むと首に抱きついた玲子がうなじに息を吹きかけ、それが暴発のスイッチを入れてしまう。少年はラストスパートに向けてガンガン、と掴んだ玲子のヒップを引き寄せては限界にまで官能の疼きを昂ぶらせていく。
「あっはあっ…ああ、一緒に…、ねぇ、お願い、一緒に…来て…」
玲子も絶頂の瞬間へと雅史と歩調を合わせるように駆け上っていく。
「ああッ!で、でるっ、出すぜ、玲子先生ェ…」
「き、来て…いいの、玲子の中に…ヒッ、ヒィィ」
ドクッドクッドクッ、と女教師の媚肉の奥深くにまで突き立てられた肉棒が暴発し、その先端から灼熱のマグマが噴き上げる。教え子の樹液を子宮口に浴びた美教師は優美な肢体をブルッ、ブルブルッ、と小刻みに痙攣させて絶頂の瞬間を噛み締める。熱い牡の体液に一番敏感な部分を直撃された玲子の脳髄を強烈な光が焼き尽くしていく。
「イイッ…イイの、玲子はあなたの女よ…あっああ…イクッ、イク…」
「玲子先生…」
玲子は自分から無意識に隷従の言葉を吐いて、昇りつめていた。体内に注ぎ込まれる灼熱の精を感じて、そうなることが自然であるかのように感じていた。
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第6章 共鳴
雅史はひとしきり女教師の中に精を吐き出してしまうと、性衝動が緩やかに引いていくのを感じていた。半分萎えかけたペニスを、抱きついた玲子の躯を引き剥がしながら、女教師の蜜壷から引き抜く。
互いの躯の密着が解けると玲子はロッカーに背中を預けてその場にズルズル、と腰を落とす。膝を崩し荒い息をせわしなく吐いている。雅史は肉茎をしごいて精液の残滓を玲子のブラウスの裾で拭うと、虚ろな瞳のままうなだれている女教師へと肉茎を突き付ける。
「先生、綺麗にするんだ」
「は、はい…」
玲子はポーッ、と美貌を紅く染め上げて陶然とした視線で教え子を見上げていたが、奉仕を命令されると従順にしたがって、雅史の肉茎に手を伸ばした。そして、両手で萎えかけた少年のペニスを支えると、細い舌先を精一杯伸ばして肉茎に絡めていく。
「ふうっ…ああ、そうだ。いいぜ、玲子先生。」
「あ、あむっ…あん、んんっ…」
チロチロ、と濡れた舌先が肉茎を這い回る動きがくすぐったいような気持ち良さで新たな快感を生む。玲子の舌で清められた肉茎は再び、その凶々しいまでの勢いを取り戻して硬い一本の灼熱の棒へと化していた。
「へへ、巧いじゃないか、玲子先生。そんなに美味しいのかい?俺のマラは」
「ええ…とっても。逞しくて素敵なの」
「なあ、玲子先生。さっき言ったことは本当かい?俺の女になるって」
「え、ええ…あなたの、女に…、なるわ…」
ポゥッ、と上気した美貌を真っ赤にして淫らに答える玲子。潤んだ瞳が熱っぽく雅史を見上げている。玲子の媚態に雅史は内心、ドキドキと鼓動を早くしていた。
内心の動揺を隠すように雅史は美教師の顎に手を伸ばして熱い肌に触れ、その感触を味わう。目の前に跪いている大人の成熟した素晴らしい躯をしている女教師を自分の女にしたのだ。
玲子は顎を弄ばれて艶っぽい表情を観察されるのを恥ずかしがるかのように瞳を伏せて、熱い吐息をついた。
顎を弄られながら雅史の声を聞いていると、恥辱にまみれ教え子との淫らな契約を結んだ自分の淫蕩さをしみじみと感じ始めていた。下着もつけず誰もいない学び舎で自慰に耽り快楽に溺れて、ひたすら少年に抱かれることを夢想する性職者、それが自分なのだ。
玲子は少年の快楽の奴隷へと堕ちた自分に蔑みと哀れみを覚えた。玲子は自分には生徒を教育するよりも屈辱的な奉仕に殉ずる牝奴隷がふさわしい、と思い、そう思うと蜜壷がキュンッ、と緊張し、熱い疼きが湧き上り、教え子への屈折した愛情が深まるのを感じていた。
「よし、それじゃあ、玲子先生、楽しませてもらうか。ケツを出せ」
「は、はい…」
女教師は教え子の足元に額づくと、少年の目に良く見えるように脚を折り曲げてヒップを高々と差し上げる。桃色に輝く剥き出しの美教師のヒップとその狭間で蜜を垂れ流している秘唇が今や玲子の「ご主人さま」となった雅史の目の前に晒し出された。
「へへ、いい肌触りだよ、玲子先生の尻は…ククッ、俺のものだよな」
「ああっ、はいっ…雅史クンのものよ…あひぃ」
玲子は恥ずかしい部分をすべて露呈し、さらにヒップの丸みを楽しむように年下の少年に好い様に弄ばれ恥辱に媚肉をヒクヒク、と蠢かせる。雅史の目の前でジュクジュク、と新たな蜜が溢れ出していく。
「また、お漏らしかい、玲子先生?…恥ずかしい女だね」
「ご、ごめんなさい…あくっ、ああっ…恥ずかしいっ…」
美教師は講師室のリノリウムの床に美貌をこすりつけて、羞恥責めで淫らな姿を暴かれる屈辱を堪え忍び、身悶える。
雅史はいい気分だった。自分の言う通りに成熟した大人の女を屈服させていることに感動すら覚えていた。玲子の尻を学び舎で弄び、溢れ出る蜜を指で掬うと、女教師のアヌスへと塗り込める。牝奴隷と化した美教師は教え子の責めをただ涙を流しながら受け止めていた。
「こっちはまだ楽しんでないのかい?玲子先生」
「あっああっ…はぁはぁ、あっ…ダメ…くぅぅ…」
雅史の指がアヌスへと食い込んでいる。容赦ない責めは美教師の官能を開拓していく。玲子はブルブル、と腰を振って悦楽を貪る。
「ヒィッ…ひぃん…」
玲子が今まで経験の無い快感を訴え始めた、その時、部活動の終了時間を教えるベルの音が響いた。
ベルが鳴り止むのと同時に雅史の指が女教師のアヌスから無造作に引き抜かれた。玲子は掲げていたピンク色に輝く剥き出しのヒップを未練がましく振り立てて、おねだりを訴えていた。引き抜いた指を鼻に近付けると蜜と汗の混ざったような微妙な臭いがする。雅史は指の汚れを女教師の目の前に突き付ける。
「舐めろ、玲子先生。あんたのケツで汚れたんだ。じぶんで綺麗にしろよ」
玲子は自分の肛門に挿入された教え子の指を見つめて、カーッ、と美貌を紅く染める。そして、差し出された指に向かって、細い舌を伸ばす。酸味のある饐えた汗っぽい匂いのする指にフェラチオを始める。
それは屈辱的な奉仕だった。だが、それだけに玲子の背筋をゾクゾクする感覚を焼け付くように感じていた。その感覚は躯の中心を焦がして女芯を疼かせる。
"ああ、なんてこと…私、感じてる…"
自分の汚れを自分で舐め清めさせられて、忠実で淫らな奴隷のように感じている自分にマゾの本能を玲子は絶望的に悟っていた。
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第7章 斜陽
初めてキスした日の翌日から妙子は雅史の家に迎えに来た。彼の母の麻美も妙子の姿を玄関に見止めると嬉しそうな顔をして出迎える。妙子の母である摩耶とは学生の頃からの親友だった。今でも隣に住む妙子の一家とは共に互いの家を行き交う仲なのである。
「あら、妙子ちゃん、久しぶりね。摩耶は元気かしら」
「おはようございます、おばさま。母は低血圧ですから…。あの…、まークンはまだですか」
妙子は恥ずかしそうに顔を赤らめながらも麻美に雅史の様子を聞いた。朝、一緒に通学するとは何も相談もしていないのだ。何も考えず、迎えに来てしまったのだが雅史に邪険にされるかもしれない、と今更のように考えるといっそう、恥ずかしさが募った。
「雅史?まだ寝てるわよ。妙子ちゃん、起こしに行ってくれないかしら」
「えっ…、で、でも、いいんですか」
妙子の顔を見ていれば彼女が雅史にゾッコンなのは見え見えだ。自分の息子と妙子がそういう関係になってくれればいいと、かねてから感じていただけに、この状況は麻美にとっても嬉しかった。
「いいのよ、妙子ちゃん。雅史が好きなのね」
「えっ、は、はい…いえ、あの…」
図星を指されてポッ、と顔を赤らめて俯いてしまう妙子。それを嬉しそうに見つめる麻美。
「ウフフッ、可愛いのね、妙子ちゃん。さあ、あがって」
「はいっ、失礼します」
妙子の手を取って家の中に上げてしまうと、2階へと続く階段の方に妙子の背中を押した。妙子は神妙に雅史の部屋へと続く階段を上がって行った。
雅史はまだベッドの中にいた。目覚しはセットしない。朝は弱いわけではないが年頃の少年がだいたい、そうであるように時間ギリギリまで布団を被っている。誰かが部屋に入ってきた気配を感じながらボーッと起きているのか寝ているのか夢うつつの状態で状況を把握できないでいる。
「まークン…起きてる?」
なんだか懐かしい声が自分の名前を呼んでいるような気がする。だが、まあいいや、と思う。まだ起きないでいいだろうと思い、動かないでいた。
「まークン?」
パッ、と妙子の顔が浮かんだ。なんだ、妙子じゃないか。雅史は無意識に声のする方に手を伸ばした。
「キャッ…ヤッ、まークン、イヤッ…ヤァンっ」
と、ここまで来て雅史はようやく目を覚ました。そして、ガバッ、と躯を起こすと腕の中でもがいている妙子に気付いた。
「妙子、なにやってるんだ…なんでお前がここにいるんだ?」
「まークン…放してェ」
妙子は名前を呼んでも雅史が起きないのでそぉっ、と彼の肩に手を伸ばして名前を呼びかけながら雅史の躯を揺すぶったらいきなり抱きつかれていた。彼の胸の中に包まれて、カーッ、と顔を真っ赤にして抵抗していたら、急に雅史が躯を起こしたのでちょうど、ベッドに横たわった彼の上に横抱きにされていた。
「ああ、悪い」
「アンッ…もぉぉ、まークン」
雅史が妙子を捕らえていた腕を離して、彼女を解放すると妙子はバツの悪そうな顔をしてジィッ、と彼の顔をにらんでいる。雅史は妙子を抱き締めていた感触を今更のように反芻しながら状況の把握に努めた。
そしてようやく妙子が一緒に登校するために迎えに来たのだということを理解した。
「そうか、妙子。起こしに来てくれたのか。スマン」
「ううん、迷惑じゃなかった?」
「いや、助かったよ。いつも遅刻スレスレだからな」
時計を見ればまだ着替えても充分に余裕のある時間だった。
「妙子。着替えるから下で待っててくれ」
「うん…待ってるよ。まークン」
妙子は勝手に押しかけたのに雅史に感謝されて喜びを顔いっぱいの笑顔で表わして返事を返すと、彼の部屋を出ていった。妙子の階段を降りていく足音を聞きながらあくびを一つすると雅史は着替え始めた。
ほどなくして玄関を出ると外で待っていた妙子と肩を並べて駅への道を歩き始めた。その姿を麻美は窓から眺めながら楽しそうな笑みを浮かべていた。
二人が学院まで通学するのに使っている駅の姿が見えてくる頃、妙子が話し掛けてきた。妙子はただ隣で肩を並べて歩いているだけなのに凄く嬉しそうなのでなんだか雅史は気が引ける思いがする。
妙子は確かに可愛い。贔屓目に見なくても充分に綺麗だし、ちょっと、華奢な印象を受けるがプロポーションもなかなかのものだ。それは初めて二人がキスを交した日に分かった。
女教師に対してはどこまでも非情に接することが出来るのに、妙子の嬉しそうな顔を見ていると彼女に対して同じ事をしようと思うと罪悪感を感じるのだった。
「ね、まークン、今日のお昼ごはんどうするの?」
「ああ、食堂でパンでも買うよ」
ぼんやりしていたのだろうか、妙子が声を掛けてくる。
「良かったら、私と一緒に食べない?まークンの分も作ってきたの」
「へぇぇ?何だか悪いな。いいのか」
「うんっ…ね、じゃあ今日、体育の後で中庭で待ってるね」
「ああ、中庭だな」
理科室と家庭科実習室を前に体育館と校舎に囲まれた中庭は池と花壇もあり、それでいて人通りも少ないのでアベックには絶好のポイントではある。雅史はちょっと感動していた。
今までも3年生の大人っぽい女子生徒と昼食を共にする男子生徒を見掛けては羨ましい思いがし、反面バカにしていたものだが、ついに、自分もその立場になるのだ、と思うと誇らしい気分になる。
片方で大人の女をものにして鬼畜の限りを尽くし、一方で自分と同年代の娘と青春を謳歌する。そう考えると苦笑した。それを妙子が見て不思議な顔をした。
「どうしたの、まークン?」
「いや、別に。昼休みに中庭で妙子の弁当、食わしてもらえるんだ」
「う、うん待ってるから」
妙子はパァッ、と大輪の花のように微笑んだ。
やがて、駅に着いた。改札をくぐると学院行きの列車がすぐホームに入ってくる。二人は共に列車に乗り込む。車内はほぼ満員だった。雅史と妙子は躯をぴったりと寄せ合ってドアへと寄りかかる。
「妙子、大丈夫か」
「うん、まークン、…優しいね。嬉しいな」
雅史は妙子の腰に腕を廻して引き寄せる。妙子はあっ、という悲鳴を押し殺してそっと雅史に躯を預けてくる。雅史の胸と妙子の胸が重なり、雅史は妙子の胸の鼓動を感じる。と、同時に弾力のある膨らみの感触も伝わってくる。彼の手は妙子の腰を支えて入る。その手を少しずつ下にずらせていく。妙子は雅史の腕の中で小さく、イヤイヤをする。
「まークン…ダメよ、やめてェ」
しかし雅史の手は妙子のヒップを覆うように蠢く。少女の柔らかい肉球がプリプリと制服の布地の下でせめぎ合う感触を雅史の手は楽しんでいた。
彼の腕の中で妙子は胸の双球を雅史の胸に擦りつけるようにして華奢な肢体を反り返らせている。
「あっ、ああ…はぁっ…」
しかも、下腹には雅史のズボンの堅い膨らみを押し付けられている。グリグリ、と堅い突起を突き付けられて、妙子はもう、どうにかなってしまいそうだった。
その時、列車は学院の最寄り駅のホームへと滑り込んでいく。他の乗客と一緒に雅史と妙子も雪崩れのように列車を降りた。妙子は雅史にもたれ掛かり、赤く上気した顔を雅史に預けながら改札を抜ける。少し歩いて、電柱の影に入ると雅史は妙子の背中に腕を廻して抱き締める。
「ゴメンな、妙子。悪かったよ」
「ううん、いいよ…まークンなら」
妙子は気丈にも雅史の謝罪を受け入れて、無理に微笑みを作ると雅史に笑い掛ける。そして、雅史を信じている自分を無理矢理納得させた妙子は自分から彼の胸の中に飛び込んでいった。
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第8章 間歇
体育の授業で雅史たちのクラスはグラウンドで男子と女子で分かれて走り高跳びをしていた。雅史は自分の番が来て助走の準備をしながら、ふと視線を感じて女子の方を振り返った。
案の定、地面にぺったりと腰を下ろした女子の集団の中から膝を抱えた妙子がニッコリと微笑む。
彼も妙子に頷きを返すと助走を開始した。走っている間、何も考えず無心で跳躍し楽々、クリアした。再び、妙子の方を見ると雅史の視線を受けて手を振った。
クラスでは雅史と妙子の仲はなかば公然の関係と化していた。二人が部活動の後で一緒に帰るところがしばしば目撃されていたからだ。雅史がそれを指摘されると別にやましいところはない、と平然と受け流すし、妙子も嬉しそうに笑うばかりで一向に要領を得るところがないので、周りもあっさり、認めてしまったのだ。
昼休みの鐘が鳴って授業が終わり、皆、一様にぞろぞろと更衣室へと引き上げていく。雅史は級友たちとダベリながらも、妙子へと視線を投げ掛けていた。彼女もずっと熱い視線を雅史の方に注いでいた。
妙子も雅史との関係が公認のものとなってしまうと、クラスの中に以前よりもずっと融け込んでいけるようになっていた。今も仲のよい友達と話し込んでいる。
更衣室から出てくると、雅史はだらだらと友人たちと時間を潰すと今朝、妙子と打ち合わせた場所に向かった。中庭に入ると妙子が花壇の前の池の傍にぽつん、と一人立っているのが見えた。
制服のスカートから伸びたしなやかでカモシカのような脚も肩先まで伸びた艶やかな髪も細い顎のラインと涼しげな目元の危ういバランスの上に美少女の美貌を成立させている。
妙子は、二人が付き合うようになってから凄く綺麗になった。初めてキスを交した時には暗く翳っていた容貌もまるで蝶が脱皮したかのようにたくさんの可愛い仕草を見せるようになっていた。雅史は今朝のように妙子へと所有欲と征服欲を徐々に昂ぶらせていた。
自分の方を見つめている雅史の視線に気付いたのか、彼の姿を見止めると手を振って近付いてくる。手には大きな包みをぶら下げている。
「妙子、待ったか」
「うん…私も今きたとこ」
妙子は本当は10分も待ってたくせに、不満げな表情は微塵も見せず、嬉しそうに花壇の陰に隠れたベンチへと雅史を連れて行く。雅史は妙子のとなりに腰を下ろすと彼女の膝の上に置かれたランチボックスの包みに目を落とした。
彼女の制服のスカートから伸びた綺麗な太腿が美味そうだ。健康的に輝く少女の柔肌が雅史の獣欲をいたくそそった。
「これか?」
「違うよぉ、まークンのはこっち。はい、どうぞ」
妙子は手に提げていた大きめの弁当箱を雅史に手渡した。
「おっ、悪いな。それじゃ、さっそく」
「うん、あんまり自身ないけど…」
パカッ、と蓋を開けると綺麗な彩りの料理が詰まっているのが見えた。雅史は蓋を傍らに置くと箸を取り、オカズを一品摘み上げると口に頬張った。
「美味いな…妙子、料理できるんだな」
「ひどぉい、もぉ…でも、美味しい?ホントに?」
「ああ、結構イケるぜ」
そう言いながらパクパク、と次々に妙子の作った弁当を頬張っていく。雅史の食べっ振りに妙子も嬉しそうだ。それほど、雅史の食べるスピードは早かった。見る見るうちに弁当の残りが減っていく。
「そんなに慌てなくても…あ、お茶もあるよ。はい」
「うん、ありがと。本当に美味いぜ、妙子の料理」
「嬉しいな」
ポゥッ、と顔を赤く染めて喜びを表現する妙子に雅史は堪らなく切なさを覚えた。食ってしまいたい、と、そう思った。女教師にしたように妙子にも陵辱の限りを尽くして美少女の若く弾けるような肢体の全てを満喫してみたくなる。そんな衝動が轟々と股間を突き上げてくる。
雅史は自分の分を食べ終えてしまうと、小さな弁当箱をいつまで摘まんでいる妙子の食事を眺めた。
「なに…?」
「いや、…可愛いぜ、妙子」
上気した顔を真っ赤に染めて俯いてしまう妙子を熱っぽく見つめる雅史。その表情は獲物を狙う肉食獣のそれだ。妙子は箸を握る手元を見つめられる恥ずかしさに手元が覚束ない。
「ま、まークン…見ないで」
「ゴメン…」
アッサリ、と妙子を視線の呪縛から解放する。妙子はホッ、として緊張を解いた。雅史は妙子が食事を終えるまで肩を反らせてぼんやりと中庭の光景を眺めた。
「楽しいか?」
「うんっ…とっても。まークンと一緒だと楽しいよ」
「そっか…なあ、妙子」
「なぁに?」
食事を終えてお茶を飲み干すと弁当箱を閉じて脇に置いた。そして、雅史の方に身を乗り出して続きを促す。
と、そこに雅史が振り返り、二人の距離は突然に急接近する。ドキッ、とする妙子。だが、さらに雅史が距離を詰めてくる。
「…な?、いいだろ、妙子」
「アン…だめよ、まークン…んっ」
雅史の手が妙子の肩を掴んで唇を寄せてくる。妙子は言葉だけは拒否しつつも雅史の接吻を受け入れていた。カーッ、と頭に血が上って何も考えられなくなる。恋人の手が肩から背中に廻されてグイッ、と引き寄せられる。彼の一方の手が美少女の脚へと伸びた。そして太腿に触れた。
「んっ…んんっ」
キスをしながらビクッ、と震える妙子。その一瞬の隙を突いて雅史の舌先は閉じられていた歯と歯の間を割って口腔深く侵入する。妙子は舌を雅史の舌で絡み取られ、舌の根から吸われ、ジーンと脳髄を痺れさせる。
"キスがこんなに感じるものだなんて…"
雅史に太腿を撫で回されながら妙子は呼吸を荒くしていく。雅史の手はグイグイ、と太腿の内側へと侵入すると脚の付け根目指して這い回る。妙子はディープキスで脳髄を痺れさせながらも脚をぴったり、と閉じて雅史の手の侵入を拒もうとするが、舌を吸われているとジーン、と躯の芯が痺れてしまい力が入らない。
雅史の手は今や、美少女の短い制服のスカートの下で息づく清純な白い下着へと到達し、布地の上から処女の秘唇の形を探り始めていた。雅史ははっきりと妙子の持ち物の形を指先で捉えて、美少女が示す反応を楽しんでさえいた。
妙子は全身をブルブル、と震えさせて下着の上から自分の恥ずかしい部分をまさぐられる恥辱と恐ろしさをこらえていた。
「ヤッ、ヤアッ…やだよう…んっむっ」
妙子の悲鳴に感じるところがあったのか、雅史の陵辱の手は下着から離れていった。太腿を大きく掴むようにして前後に撫で回しながら美少女の火照った柔肌の反応と感触を楽しんでいる。
それでも、妙子は躯から緊張を解いて、雅史の手が太腿を撫で回し嬲るのを許した。雅史の手が妙子の背中を優しく撫でている。妙子は雅史の胸にもたれて陶然としていた。
と、そのとき、昼休みの終了を知らせる鐘の音が中庭に響いた。二人はそれを合図に長い接吻を解いて離れた。
「妙子、可愛いよ。とってもね」
「はぁはぁはぁ…、ああ、まークン…」
雅史の手が妙子の髪をすくい梳き上げる。
「なぁ、今日、妙子んち、行ってもいいか?」
「えっ、う、うん…いいよ。来て…」
雅史はもう一度、妙子を今度は両腕でギュッ、と抱き締めた。妙子はさも自然に彼の腕に包まれて、幸せそうに溜め息をついていた。
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第9章 捕縛
帰りも二人は誘い合って一緒に帰途に着く。雅史は例によって妙子を混雑する列車の中で腕の中に抱き寄せる。妙子は朝のことを思い出して、スッ、と躯を反転させて雅史に背中を向けて窓の外を見た。窓に彼の顔が映っている。
「!!」
雅史の手は性懲りも無く列車のドアと妙子の躯の間に滑り込むと、いたいけな少女をグイッ、と自分の方に抱き寄せる。列車の中は帰宅のラッシュで混雑しきっていて、自然に雅史の躯が妙子の背中に重なる。雅史にはどちらにせよ妙子の反応を楽しめる絶好のポジションに違いはなかった。
雅史は股間を妙子の盛り上がったヒップの膨らみの谷間へと押し付けては、両手で美少女の腰を支えては、そのまま女子高生の躯の前面へと滑り込ませてきた。胸元は鞄をしっかりと抱えてガードしている。だが、ヒップの谷間を前後に突き付けてくる凶器と容赦無く柔肌を嬲りモノにしようとするイタズラ好きな手が妙子の躯を狙っていた。
「あっああ…」
妙子は微かな悲鳴を上げた。雅史がうなじへと舌先を伸ばしてきたのだ。そのまま彼の熱い舌が妙子の肌を舐め上げる。ビクビクッ、と喘ぎ、身悶えしながら雅史の凶行に耐えるしかない。注意を逸らされている間に腰を支えていた両手が鞄と妙子の二の腕との隙間に潜り込んできていた。
「んっん…ううん…はぁはぁはぁ…」
雅史の両手が美少女の胸の膨らみを制服の上から掴んでくる。膨らみを両手で揉みしだかれて妙子の喘ぎは切なさを増していく。おりしもヒップの割れ目へと突き立てられる凶器はその堅さを高めている。そして細い美少女のうなじをねっとりとした舌の動きが翻弄する。
妙子は、もう雅史を信じて耐えるしかなかった。
胸の双乳を根こそぎ掴み取られ好い様に揉みしだかれる。うなじはまるで肌を掬い取るように舐めさすられ、ヒップを突き上げられる。妙子は全身を雅史に預けて陶然と官能へと押しやられそうになっていた。
その時、ドアが開き、陵辱者と生け贄をホームへと解放する。妙子は、ほんの一瞬の猶予で自分を取り戻し、崩れ落ちそうになる自分を自分の足で支えた。ボーッ、とした頭でなんとか改札を抜けると一人でトボトボと歩き出す。まるで雅史の存在すら忘れてしまったかのようだ。そんな妙子に向かって雅史の声が投げられる。ハッ、とする妙子。
「大丈夫か、妙子」
「まークンのエッチ…もう、知らない」
妙子は雅史に一言だけ文句をつけると、そそくさと自分の家の方に駆け出した。が、すぐに雅史に腕を掴まれて引き戻される。内心、ほっとする瞬間だった。
一瞬、もし追いかけてくれなかったらどうしようかと思う。自分から勇気を出して告白して、受け入れてくれた雅史に嫌われたくない。
「ゴメンよ、妙子が可愛いから苛めたくなっちゃうんだ」
「まークンのイジワル…知らないんだから」
雅史の前でプイッ、と顔を背けると再び走り去ろうという格好だけ仕掛ける。無論、本当は雅史に嫌われたくないから、少々の「おいた」は許すつもりだった。でも、雅史は妙子の仕掛けに乗ってくれた。走り去る振りをした妙子をしっかりと両腕で抱き締めてくれた。わざとらしく腕の中でもがくと、雅史は腕をゆるめる。が、彼女が逃げようとしないのを確認すると再び力を込めて抱き締められる。
「妙子…好きだ。俺の可愛い妙子…」
「まークン?」
ギュウッ、と躯を強く抱き締められる。雅史の告白に妙子は躍り上がりそうになる自分を意識した。カーッ、と躯が熱くなっていく。ずっと、この一瞬を待ち望んでいたような気がする。それだけに、雅史の告白は妙子のハートを直撃した。もし、この後でどんな酷い仕打ちを雅史から受けたとしても、その一言ですべて許せる、とさえ思った。
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第10章 日向
二人は肩を並べて妙子の家の玄関の前に着いた。雅史の家も妙子のもこの辺りは一括で分譲されたので外見は全く一緒だ。一帯の高台が東北に向いて建っている。位置的には妙子の家が雅史の家の前に建っている形になる。
「俺、鞄置いてくるよ。それじゃ、後でまた来るから」
「うん、待ってるね」
雅史は妙子の頬に触れると、一端は自分の家に帰った。
「ただいま」
「おかえり…あら、今日は早かったのね」
台所に入ると、息子の帰宅を雅史の母、麻美が出迎えた。麻美は今年で34歳の女盛りだ。祖母が日本舞踊の講師をしている関係でその挙措、立ち振る舞いは見事というしかない。スラリ、とした上背と美麗な脚線が艶めかしい人妻の色気を湛えている。雅史も自分の実の母ながら、ムラムラ、と変な気を起こしそうになる時がある。
「ちょっと出掛けてくる。妙子の家で一緒に宿題やる約束なんだ」
「そう、妙子ちゃんのところね。ちょっと雅史、摩耶にこの梨持っていって」
「分かった。じゃあ…」
摩耶は麻美の学生の頃の親友で、妙子の母親でもある。雅史は梨の包みを手に取ると妙子の家に向かう。玄関でチャイムを鳴らすと、すぐドアが開いた。
「いらっしゃい、まークン。久しぶりね。今日はゆっくりしていってね」
「あ、まークン、上がって」
「はあ…。おっと、摩耶さん、これ。母さんから…梨です。」
妙子とその母の摩耶が玄関先で雅史を出迎えてくれた。二人が並んでいるとまるで歳の離れた姉妹みたいだ。
雅史の母の麻美が日本風のしっとりとした美しさならば、摩耶は洋風の快活な雰囲気を振りまく美しさを備えている。ぴったり、と躯にフィットしたソフトジーンズにサマーセーターを着ている。長い髪が背中まで届いている。大きくV字に開いた胸元から双乳の膨らみが覗いている。胸の膨らみが形作る深い谷間でシルバーのネックチェーンが光って艶めかしい演出をしている。
妙子は着替えたのか、とっても短いフレアーのミニスカートとブラウスの上にレモンイエローのカーディガンを羽織っている。ミニスカートから惜しげも無く晒された太腿が美味そうな光沢を放っている。
「ウフフ、まークン変わらないわねぇ…ありがとう。妙子が待ってるわよ」
「はい、それじゃ」
雅史は摩耶の隣を抜けると、妙子の後について彼女の部屋に続く2階へと階段を上がっていった。
後ろから見上げると妙子の清純な白い下着に包まれたヒップが丸見えになっている。妙子が脚を上げるたびに、キュッキュッ、と揺れ動く尻肉の動きが目に楽しい。さも当然のように見上げながら、どうやって妙子をものにしようか、と考える。
「そういえば妙子の部屋、入ったの初めてだな」
「恥ずかしいな…あんまり見ないで」
妙子の先導で彼女の部屋に足を踏み入れるとその新鮮な光景に雅史は興奮した。女の部屋に入るのは初めての体験だ。妙子の部屋は彼女の几帳面な性格の賜物かきちんと整頓されていた。東北に向いている大きな窓から西日に染まった街の風景が覗いている。
部屋の片隅にしつらえられたベッドには大きなウサギのヌイグルミが置かれている。床はフローリングで部屋の中央に置かれたガラスばりのテーブルを挟んで一方の壁に勉強机が追いやられている。
どっちかといえば、あまり、女の子っぽくない雰囲気だ。ベッドサイドのヌイグルミのウサギも何だか寂しそうに佇んでいる。ドアのある西側の壁には学院の制服が掛けられていた。
二人は部屋の中央に置かれたテーブルの両側に向き合って座ると、ノートを広げる。雅史が正面の妙子を見るとも無しに見ているとガラスばりのテーブル越しに彼女の膝の間が透けてみえる。
妙子は雅史の視線に気付くと、膝をきちんと合わせてパッ、とその隙間を手で隠した。
「まークン、目がエッチだよぉ。」
「仕方ないだろ、可愛い女の子と二人っきりなんだからさ」
さらっと、そんなことを臆面も無く言ってのける雅史に妙子の方が真っ赤になる。雅史に可愛い、なんて言われると嬉しくて仕方が無い。雅史の方は小憎らしいまで余裕でそんな妙子の表情の変化を楽しんでさえいる。
「も、もぉ…まークンたら。変なこと言わないで…」
そう言いながらも却って妙子の方が自分の部屋に雅史が居ることの意味を神妙に考えている。ふと、電車の中での服の上から触りまくられたあの雅史の手の動きが蘇ってきて、妙子はめまいがする。
ここで、あんなことになったらどうしよう、という思いと、雅史になら許してもいい、という思いが複雑に絡み合って、言葉も出ない。
雅史が自分の表情の変化を眺めて笑い掛けているのを知ると、余計にボウッ、と顔が燃えるみたいに熱くなる。
「可愛いぜ、俺の妙子」
「やだっ…か、からかわないで」
「あ…」
雅史は妙子の上気して潤み始めている顔に手を伸ばして、少女の頬の感触を味わう。妙子は雅史の手が優しく頬を包み込むように動くのをうっとりとして受け入れる。
不意に雅史の手が引っ込む。それでも妙子の表情は緩みきったままだった。まるで催眠術にでも掛かったみたいに。
「妙子、こっちに来いよ」
「え…。う、うんっ」
妙子は雅史の呪縛に囚われたようにのろのろと立ち上がると雅史の隣に腰を下ろし、横座りに膝を崩して雅史の肩にもたれる。もたれてすぐに彼の手が妙子の顎に触れて、そっと持ち上げる。
「んっ…」
妙子の唇が奪われて華奢な肩を雅史の腕が抱き寄せる。雅史は背中を妙子のベッドの端に寄りかからせて、妙子の躯を受け止める。柔らかい肉の感触のする妙子の躯に廻した腕で包み込むように抱き締める。
「あっ、…まークン、好き」
唇が離れて美少女の可憐な唇から喘ぎにも似た呟きが洩れる。それを合図に雅史は妙子の太腿へと手を伸ばした。手が触れた瞬間だけ妙子はビクッ、と反応したものの、抵抗はしないし、嫌がったりしない。
それをいいことに火照った美少女の剥き出しの柔肌を撫で上げながら太腿の内側へと手を滑り込ませる。
時折り、妙子は雅史の手が脚の付け根の方へ動くたびに、思い出したようにブルッ、と躯を震わせる。それでも健気にも恋人の凶行に耐えていた。そして、ついに雅史の指が妙子の下着へと到達する。
「妙子…触ってもいいかい?」
「いいよ。まークンならいいの」
妙子が顔を真っ赤にして頷くのを見てから雅史は下着の上から美少女の肉芽を布地の上から探る。妙子はハァハァハァ、とせわしない喘ぎを洩らして雅史の指の動きを堪え忍んでいる。
ほどなくして雅史の指は妙子の秘唇を下着の上からそっと押し付けてその形状を確かめ始める。そしてそのまま膨らみの中心にグッ、と沈めてみる。
「アアッ、やあっ…まークン、んあっ…」
躯の内側に異物の侵入しそうな感覚に妙子は脅えてブルブル、と肢体を震えさせる。そのうちに雅史の指が触れている媚肉の丘の中心が内側から染み出した蜜によってかしっとりと濡れるのが分かった。
「妙子、濡れてる…」
「やっ…やあっ、恥ずかしい…」
雅史の肩にしがみついて懸命に恋人の指の動きに耐えるしかない妙子だ。だが、彼の指が下着の上から小刻みに蠢くと、かつてないほどに感じてしまうのだ。妙子にはオナニーの経験はあるから、彼の指の動きのもたらす快感は理解できる。それでも、自分でするよりもはるかに気持ちいい。大好きな雅史の腕に抱かれて恥ずかしい快感を得ていることを考えるとこのまま雅史に全てを捧げてしまってもいいとすら、思う。
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第11章 九夜
雅史に抱かれながらボウッ、としているといつのまにか、カーディガンが脱がされていることに気付いた。そして雅史が濡れた下着の上から秘唇を嬲りながら、ブラウスの胸元の釦を一つずつ外し始めていた。やがて腹の方まで釦を外されて
大きく胸元を押し開かれ、彼の目の前に下着姿を晒し出す。
妙子は抵抗しなかった。ブラウスと肌との間に割り込ませてくる彼の手元を見ながら雅史のしたいようにさせたい、と思った。彼が自分の裸を見たいなら見せて上げたい。
「妙子…綺麗だよ」
「ああん、…いいの、まークンの好きにして…」
チュッチュッ、と妙子の柔らかい頬にキスしながら雅史は妙子の上半身を剥き出しにする。ブラジャーの肩紐を摘まむと、左右に肩を滑らせていく。妙子は眼差しを潤ませて雅史の行為を黙って受け入れている。
緩くなったブラジャーのカップの部分を両腋から支えると、そのまま腹の方にずらす。妙子の胸の膨らみが雅史の目の前に露わになった。
「綺麗だよ、妙子のオッパイ。」
お椀型の美乳はその頂きにピンク色の可憐な膨らみの蕾をつけている。雅史の視線を浴びて膨らみは緊張ぎみに震える。妙子はとろん、と蕩けた視線を所在なく投げ掛けて少年の鑑賞に耐えている。その間にもすっかり、濡れそぼった下着の上から敏感な肉芽を嬲られている。
何も考えることも出来ずすっかり雅史のするがままに処女の柔肌を少年のイタズラに委ねていた。
「ハァン…ンッ…」
雅史は妙子の剥き出しにした双乳に手を添えて、膨らみを底から掴み、捏ね上げる。柔らかくて手に吸い付いてくるようなたまらない弾力がある。妙子の半開きになって喘ぎを洩らしている唇を奪いながら、処女の柔らかい肌の弾力を楽しんだ。そして、少女がすっかり大人しくなって陵辱の行為を受け止めているのを悟ると、そっと彼女の躯を押し倒し、優しく床の上に妙子を横たえる。
「妙子…脱がすよ」
「ああっ…恥ずかしい。でも、いいよ…まークンにならいいの」
美貌を真っ赤にしながらも、健気に恋人を受け入れようとする美少女の強がりが雅史には愛しくてたまらなくなる。
「好きだ、妙子」
雅史は妙子にキスしながら、両手で少女の下着に手を掛けるとゆっくりとズリ下ろしていった。清純な妙子の下着が雅史の手によって太腿の半ばまで下げられて美少女の下半身をすっかり露呈する。
ふんわり、と妙子の薄い陰毛が煙るように盛り上がり、その下から愛蜜を溢れさせている秘唇がその姿をあらわした。細く縦に入った少女のスリットは先程からの少年の指が加えた陵辱にその入り口を綻ばせている。
雅史は少女の恥ずかしい裂け目に指を添えるとそっと左右に押し広げる。
「ひっ…ヒィィ、あんっ…感じちゃうぅ…」
妙子が悲鳴を上げて身悶えると、押し広げられた秘唇は指の動きに催促されたかのように内側から透明な蜜のしずくをトロッ、と溢れさせる。
「気持ちいいかい、妙子?」
「ハァハァハァ…き、気持ちいい…」
「素直だね、可愛いよ…妙子。もっと感じさせてやる」
雅史は妙子の下半身に頭を近付けると、太腿の半ばまで下げた少女の下着を脚から抜き取り、充血して愛蜜を零れさせている秘唇へと唇を寄せていく。そして、そのまま美少女の性器へと口付けする。
途端に、妙子はガクガクッ、と躯を痙攣させた。もっとも敏感で感じやすい、それでいてもっとも恥ずかしい部分を蹂躪される恥辱と屈辱が一気に頂点へと上り詰める。
「かはっ…あうっ、あああッ!…ヤァッ、ヤ…感じちゃう…」
股間に顔を伏せて、乙女の恥ずかしい部分を舌先でこじ開けていく恋人の頭を妙子はしっかりと掴むと自らも知らずにグイグイ、と自分の道具へと押し付けていた。雅史は舌で処女の媚肉を舐め上げ、秘唇のすぐ上に位置している敏感すぎる突起へと舌で責め立てた。そうしながらも妙子の両脚を左右へと広げて、躯をその間に入れると幾らでもこぼれ出る愛蜜をジュルジュルッ、と吸い上げながら本格的に妙子の処女肉を味わった。
「ヤッ、あんっ…ハァン、あっ…んんっ、イイ…」
「妙子、感じてるね?いいんだよ、我慢しなくていいんだ」
「アン、アアン…まークン、イイの、感じてるの…気持ちいいッ」
自分で一人でするよりも何千倍も気持ちいい。もっともっと、気持ち良くしてもらいたい、恋人に与えられた初めての壮絶な快感に妙子は自分でも恥ずかしいほど貪欲になっていた。
「あくッ…、アハァン、アンッ…ね、まークン、もっと、もっとして…」
「フフッ、妙子、そんなに気持ちいいんだね。いいよ、もっとしてあげる」
雅史が妙子のリクエストに応えてグイグイ、と処女の性器へと舌先を突き入れ、そこら中を舐め回し、そのたびにビクンッ、ビクンッと美少女の裸身が跳ねて甲高い喘ぎを漏らした。
だが、もう妙子は強烈な快感に耐えられなかった。
「あひぃ…ひっ、ああっ、まークン…イイッ、イイッ…イ…ク…」
ガクンガクン、と裸身を上下に跳ね躍らせて、妙子はブルッ、ブルルッと全身を痙攣させて絶頂に達してしまう。躯がどこかに飛んでいってしまいそうな強烈な快感に押し流れされそうで、雅史の頭をグイッ、と秘唇へと押し付けながらその一瞬のエクスタシーに酔い痴れる。
そして、次の瞬間、全身から力を抜いて横たわる。熱くせわしない美少女の吐息だけが部屋を支配する。
「妙子、イっちゃったんだね…フフ、可愛いよ、俺の妙子。」
「ハァハァハァッ…ああ、まークン…私…恥ずかしい…あんっ」
恥ずかしさに顔を背けようとして雅史に強引に顔を覗かれる。妙子は熱い涙で潤んだ眼差しを仕方なく恋人に向けて喘いだ。雅史はそんな妙子が堪らなくいとおしくて、やさしくくちづけを交す。
「まークン…んっ」
「妙子…」
唇を離すと雅史は妙子の背中に腕を廻して起き上がらせる。そしてはだけた胸元を戻してやると、腰に腕を廻して強く抱き締める。
その時、不意に部屋のドアがノックされた。妙子はビクッ、と反応して慌てた。ここが自分の部屋で下に母親がいることなどすっかり、忘れていた。雅史と躯を離そうともがくものの、雅史はギュッ、と妙子を抱き締めたまま離そうとしなかった。妙子はドキンドキンッ、と脈打つ心臓の鼓動を感じながら、顔を紅潮させて恋人の胸に頭を埋める。
「どうぞ…」
「お茶が入ったわよ。まークンに貰った梨も剥いたわよ」
摩耶は若い二人がしていたことを当然、気付いているだろうに、まるで何も知らない、という風に装っていた。妙子は雅史に抱かれたまま母と顔を合わせられない。
雅史は妙子を抱き締めながら摩耶の平然とした顔を眺めた。摩耶がテーブルに向かって屈んだとき、ゆったりとしたサマーセーターのVネックの胸元が大きく開いて人妻の胸の膨らみが形作る深い谷間が奥まで覗いた。
「すいません、摩耶さん」
「ウフフッ、二人ともちゃんと避妊するのよ」
この言葉には平然としていた雅史もカァッ、と顔を赤らめる。そんな初々しい雅史の顔を楽しげに眺めながら摩耶は部屋のドアを開けた。
「ゆっくりしていってね、まークン」
摩耶が最後にドアを閉めるときにウインクしてきた。雅史は赤く染めたウブな顔を摩耶に向けて何も言葉を発することが出来ないでいた。
摩耶が去ってしまうと二人は抱擁を解いてみつめあった。
「摩耶さん、理解あるなァ」
「ヤ、ヤダッ…もぉ母さんったら」
妙子は自分の母親ながら呆然としていた。まさか、雅史との行為を許すなんて。意外と理解力のあるところを見せた母親を感心するよりも呆れていた。
雅史は摩耶のいれてくれたアイスティーのカップを取って剥かれて楊枝の刺さっている梨をひとつ摘まんだ。
妙子は乱れたブラジャーを元どおりにするとブラウスの釦を嵌める。そうして膝を閉じて横座りにしながら雅史のとなりに寄りそうと母のいれたアイスティーに手を伸ばした。
「おいしい…」
「ああ」
妙子は徐々に体温が下がっていくのを感じた。それとともに理性も戻ってくる。
セックスの知識はあるから雅史が満足していないのはわかる。何故、入れて来ようとしないのか。さっきまでならあのまま受け入れても良かった。既に雅史に処女を捧げる決意は出来ていた。
「ね、ねえっ…まークン、あ、あのね…しなくていいの?」
妙子は自分から聞いていた。もしかしたら自分が変だからしなかったのかもしれない、と不安だったからだ。自分では気付かない何かが雅史をその気にさせなかったのかもしれない。
「ああ、妙子。いいんだよ、恥ずかしかっただろ?」
「で、でも…」
「フフッ、下に摩耶さんがいるのに妙子を犯せるほど心臓が強くないよ」
「…まークン」
妙子はカーッ、と頬を紅潮させる。そしてどこまでも優しい雅史をもっと好きになる。反面、下に母親がいるというのに快楽に身を任せて貪欲に絶頂をむさぼった自分がどうしようもなく淫蕩に思えて恥ずかしい。
「本当言えば、妙子を犯してすぐにでも自分のものにしたいぜ」
「イ、イヤ…そんな言い方しないで」
"犯す"という表現に雅史が本当にやりたくて仕方が無いのにできない、というニュアンスが生々しく伝わってくる。雅史は片手を妙子の細いウェストに廻すと抱き寄せてくる。そっと抱かれるままに引き寄せられる。
「妙子は俺の女だ…、いいだろ」
「うん、私は、まークンの女よ。いつでもいいの…妙子を…お、犯して」
「ああ、可愛いぜ、俺の妙子」
雅史は恥ずかしそうに大胆にも直接的な表現を口にした妙子を既に自分のものにしてしまったかのような感慨に打たれて強く抱き締める。妙子は雅史の腕の中で熱い溜め息を洩らしていつの日か恋人のものになる自分を夢想していた。
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第12章 暴走
雅史は妙子の家を出るとき、彼女の愛蜜に濡れた下着をそっと盗んできていた。そこには幼馴染の美少女の快感の証が刻まれている。鼻に近付けると、脳髄を痺れさせる芳香が漂う。その匂いを嗅いでいると股間が自然とギンギン、に勃起してくる。
自分の家の玄関に入ったが、人の気配がしない。確かに母親がいるはずなのだが。今日は買い物は済ませていたはずだし、日舞の講習に出掛ける日でもないはずなので家にいるはずなのだが。
「母さん、何処だい」
声に出しながら廊下を歩いていると、奥の方から何やら煙のようなものが立ち込めている。風呂場の方だった。雅史はそのまま廊下を進むと脱衣所の扉が半ば開いていて、床の上に、母親の麻美がうつ伏せになって全裸で倒れていた。
「母さん?」
雅史は思わず麻美の傍に駆け寄ると、抱き起こす。背中に腕を廻し肩を抱いて母親の上半身を起こした。肩に触れている手が熱かった。湯上がりの母の肌は火照っていて熱かった。
雅史の視線は自然に母の裸身に注がれる。意外なほど量感のある乳房と細いウェスト、そして下腹の繁み。長い脚。その全てが完成された女の美しさに彩られて妖しく幻惑する。
股間が反応し、雅史は狼狽する。まさか、母親に欲情するなんて。だが、先程まで妙子の処女の柔肌を弄び、肉茎をギンギンに膨れ上がらせ昂ぶらせていた獣欲はなまじ放出していなかっただけに、火が着くのも早かった。
「母さん…」
雅史は無意識に無防備に晒された麻美の乳房に手を伸ばすと、膨らみの片方を掴んでいた。
「うう…、た、たまらねぇ」
大きくて張り詰めた母の乳房が手の中で弾む感触に股間が疼いた。気を失っている麻美のことを考える余裕すらなく雅史は衝動に突き動かされるままに、手にした果実を思う様、揉みしだいていた。
「…んふっ…」
麻美の唇から洩れた喘ぎにハッ、として、思わず手にしていた乳房から手が離れた。と、同時に雅史に一瞬の理性が戻ってくる。見れば美母は眉間に皺を寄せて苦悶に喘いでいるようにみえる。
だが、次の瞬間には雅史の視線は麻美の素晴らしい裸身が描く女らしい曲線に奪われていた。意外なほどの量感のある双乳と
「くぅ…このままじゃ…いけない」
全裸の母の肩に廻した腕を持ち上げて、一方の腕を長い脚を抱えると麻美の裸身を抱き上げた。雅史はそのまま、夫婦の寝室へと母の裸身を運び入れる。そして、やさしくベッドの上に寝かせた。麻美は息を吹き返す様子も無く息子の前に素晴らしい裸身を晒している。雅史は母の露わな躯を見下ろしながら股間をいきり立たせている。
頭に血が上って何も考えることも出来ず無意識に麻美の双乳に手を伸ばしていた。そして両手で二つのたわわな膨らみを掴むと、揉みしだく。堪らない弾力だった。
「母さん、ああ…いいよ、母さんのオッパイ…」
「…んん…ふぅっ…」
麻美は息子に乳房を弄ばれているとも知らず、眉間に皺を寄せて言葉にならない喘ぎ声を無意識に洩らしていた。それが雅史の獣欲の炎に油を注ぐ。
唇を寄せて美母の誘うように蠢いている朱唇へと重ね、舌で麻美の唇を嬲りものにしてゆく。ルージュも引いていないのにうっすらとピンク色に輝く美母の唇の柔らかさを舌先で感じながら、弱々しく閉じられている歯の根本へと舌先を滑らせる。麻美は息苦しさを覚えるのか、鼻息を荒くさせる。
「ふぅん…ぅぅん…」
乳房を息子の好い様に弄ばれながら唇を奪われている。雅史はいつのまにか美母の躯の上に身を乗り出して、麻美を組み敷いていた。腰を母の脚の間に割り込ませて、M字型に開かせた太腿へと時折り手を伸ばしては入浴後の火照った肌を楽しむ。雅史はもう、麻美の躯に夢中だった。
「母さん、俺…嬉しいよ。母さんがこんな、こんないい女だったなんて」
豊潤な双乳を両手で揉みほぐしながら舌先で胸の谷間を舐める。今や、麻美の裸身は息子の愛撫にビクッビクッ、と反応をかえし始めていた。目覚めない麻美に一人囁き掛けながら雅史は顔を母の下腹部へと近付けていく。
「へへ、母さんのオ×ンコだ…」
細い足首を掴むと無抵抗な麻美の膝を左右に大きく開く。母の秘唇がパックリ、と入り口を広げていた。
そこは、息子の愛撫によってか、既に愛蜜のしずくで潤んでいた。雅史は妙子にもそうしたように指先で母の媚肉を押し開いていく。色素の沈着も見られない、綺麗なサーモンピンクをした母の媚肉へとギラギラと強い視線を注ぎながら、人差し指の指先を麻美の体内へとゆっくりと潜入させていく。
「ふぅ…うんっ…はぁっ…むんっ…」
麻美の唇からは熱い吐息が漏れ、息子の指が体内へと侵入するに従って、裸身がブルッ、と震えた。そして、とうとう雅史の指が根元まで麻美の中へと食い込む。
麻美は裸身を喘がせては、シーツをギュッ、と握り締めて何かに耐えているような苦しそうな表情を寝顔に浮かべる。
麻美の膣は息子の指を咥えるとキュウッ、と絞めつけて中へ中へと引き擦り込むように蠢く。雅史が母の躯の構造に興奮し、まっすぐに伸ばした指をゆっくりと出し入れさせると、ジュ…チュッ、ジュルッ、という卑猥な音を立てる。
「あふっ…んんっ、ヒィッ…んあっ…ふんっ…はぁ…」
雅史の指を咥えながら美母の媚肉は蜜液を分泌し、麻美の薄く開き気味の唇から洩れる喘ぎ声も徐々に悲鳴に近いものが交じりはじめていた。
「ああ、スゲェな…」
母の体内から一気に抜き取った人差し指にはねっとりと蜜がこびりつき、湯気を立てていた。それを鼻に近付けると濃いチーズのような酸っぱい、それでいて牡の発情を促すような匂いがする。
ズボンの中で飛び出しそうな勢いで張り詰めているペニスが痛くなる。ジーッ…、と音を立ててジッパーを下ろすと雅史は肉茎を取り出して、ひとしきりしごきを加えた。
剛直の中ほどを強く握ると、充血し限界まで膨らんだ肉棒の先端から透明なしずくが溢れる。彼の獣欲も殆ど限界に達していた。
自分のものを扱きながら、左右に開かれた脚の付け根でパックリ、と開いて誘うように潤滑液を溢れさせている母の女陰を見下ろして、唾を呑み込む。
「入れるぞ…。犯すぜ、母さん」
無論、麻美はそれに答えるべくも無い。美母の躯を折り曲げさせて、両脚を肩にかけると秘唇の入り口に肉茎の先端を添える。麻美の媚肉はすっかり男を受け入れる準備を整えていた。息子の肉茎が入り口に触れると媚肉はそれ自体意志があるかのように、中へ引き擦り込もうとする。雅史は少しずつ腰を沈めて、麻美の中へと肉茎を貫いていく。
麻美は喉を突き出すように裸身を仰け反らせて息子の肉牙が食い込んでくるのを受け止めている。
「くぅ…痺れるぜ…」
「んあっ、ああっ…な、なにっ?何なの…ヒッ、ヒィィ、イヤァ…」
「いいぜ、ああっ…最高だ、母さんッ!」
雅史は母の中に突き刺した肉棒をガンガンッ、と腰を振って出し入れさせて、麻美の膣襞を抉り抜く。そしてそのままたわわな双乳を捏ね上げる。
麻美はさすがに剛直を挿入されると目を覚ます。しかし、事態を把握できないまま、媚肉を抉り立てられて自分の意志とは無関係に官能を追い立てられていく。
自分の上になって肉体を貪っている陵辱者が息子の雅史であることを知ると、近親相姦の背徳にゾォッ、と背筋を恐怖が這い登っていく。
「ダメェ…やめてッ!…ま、雅史…お願い、抜いて…抜いてェ」
「へへ、いいぜ…母さん、最高だぜ、母さんの躯…俺のモンだ」
「ああっ、許して…んんっ、あんっ…ダメ、駄目よ、こんな…ああん」
惨めだった。実の息子に犯されても躯は麻美の感傷とは裏腹に快楽を貪っている。深々と女の源泉を突き破られて全身を気だるい官能の痺れがゾクゾクッ、と電流のように走っていく。
「うう、締まるぜ、母さんのオ×ンコ…ああ、痺れるぜ…」
「イヤッ、イヤッ!イヤァ…あむっ…くぅん…あひぃぃ…」
不自由なポーズを取らされて肉体の一番深いところまで結合され、すっかり堅く張り詰めた美乳を揉みほぐされる。麻美はいつのまにか、息子の陵辱のもたらす官能の渦に巻き込まれて自ら調子を合わせて腰を振っていた。
「ハァン、あんッ!…ああっああっ、ンッ、ああ…ダメ…」
「感じてるんだね、母さん…嬉しいよ、俺、俺も感じるぜ…いいよォ」
「い、いけないわ…ハァッ!んっ…こんなこと…ああんっ、はんっ」
瞳に涙を滲ませて喘ぐ母の顔がとてつもなく淫蕩で雅史は、腰にゾクッ、と悪寒が走るのを感じた。母さんも感じてるんだ…、そう確信する。自分に犯されてよがっているんだ。雅史は女を悦ばせている自分に自信を深めると、手の中の美乳を揉みしだきその柔らかく手に吸い付くような感触に酔う。母の躯はどこもかしこも官能美に満ちていた。その全てを堪能できるこの一瞬の喜びに雅史は感動していた。
「ねえ、いいんだろ?母さんも感じてるんだろ…俺も感じてるんだぜ」
「だめ…ダメよ、ハァン…ああ、こんな…でも…イイッ、イイわ…」
麻美は息子に貫かれ問われるままに初めて正直に快感を得ていることを認める。いったん、認めてしまうと歯止めが利かなかった。全身で息子の欲望を受け止め、共に昇り詰めていく。
「ああ、最高さ、母さん…感じる、凄いよ…ああっ、も、もう出そう…」
「雅史…あなた、イイッ!イイわ…、素敵よ、母さんも感じてるの。来て…」
いつのまにか逞しく成長した息子が自分を犯している。麻美は乳房を揉み立てる雅史の手に自分の手を重ねてその力強さに甘い官能の疼きを感じながらも、母親としての喜びを噛み締めていた。
風呂場で浴槽から上がったところまでは記憶がある。多分、彼が寝室まで運んできてくれたのだろう。その優しさを獣欲へと走らせたのは女である自分なのだ。息子に罪はない。これは自分の淫蕩さが招いた罰なのだろう。
そう思うと息子に対する愛情が深まっていく。自分の中の女を蘇らせ、悦ばせている逞しい雅史を求めて全身で彼を優しく包み込もうとする。
「あんっあんっ、イイッ、イイッ…いいわ…感じちゃうの、…素敵よ」
「へへ、嬉しいよ…母さん、いいんだね?ああっ…し、締まるゥ…」
麻美は息子を許し、自分の官能の深まりを訴えるのと同時に無意識に膣に食い込んだ息子の怒張を締め上げていた。
雅史は美しい母の媚態と肉棒を締めつける媚肉の動きに耐え切れず、麻美の体内の一番奥深くへと怒張を突き立てていく。そして次の瞬間、ブルブルッ、と腰を痙攣させたかと思うと麻美の肩へ両手をついて脊髄を走り抜ける快楽に戦慄く。
ドクッ、ドクッ、ドクッ…。
熱い奔流が極限まで膨張し麻美の体内で行き場を失ったエネルギーを放出する。
麻美の上に圧し掛かり逞しい躯を預けてくる雅史の腰にしっかりと美母の脚が巻き付き、結合を深めていた。
「イイッ、あ、あなた…イクッ、イクーッ…イクぅ」
麻美は息子の頭を抱きながら媚肉の奥深くで暴発した熱い牡の体液を受け止めると喉の奥から悲鳴をあげて絶頂を噛み締めていた。
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第13章 玩弄
組み敷いた母の裸身が下からたわんだ双乳で胸板を押し上げてくる、ムニュッ、と潰れた肉球の感触が堪らない。腰に回された母の長い脚に手を廻して火照って汗のしずくの浮いた熱い肌をまさぐる。うなじに張りついた髪の毛が色っぽい。
頭を持ち上げると首にしがみついていた母の細い腕が離れ、行き場を失って弱々しいバンザイの格好で頭の方に倒れた。母の両脇に手を突いて重ねていた胸を持ち上げ、官能に放心し蕩けた麻美の美貌を見下ろした。
「イヤ…見ないで」
「母さん、綺麗だ…キスしようぜ」
雅史は細い喘ぎ声を洩らす母に吸い寄せられるように唇を求める。麻美は強烈な官能に全身を心地よい気だるさに包まれれ、力の抜けているために拒めず、息子のくちづけを受け入れる。雅史はふたたび、母の豊満な美乳を揉み立てながら舌を麻美の口腔の奥へと侵入させていく。
「んっむっ…んん」
キスしながら乳房を弄ばれると一端、火が着いたばかりの躯はすぐに官能の息を吹き返す。まだ、突き刺さったままの息子のペニスが膣の中でその勢いを取り戻すのを感じて、全身を身悶えさせる麻美。
「へへ、母さんが可愛いからまた、したくなっちゃったよ…感じるだろ?」
「だ、だめよ…あんっ、や、やめてェ…ああん、ハァァン」
雅史は麻美のすっかり感じやすくなった双乳を揉み立てながら母の中で自分の肉茎がムクムク、と膨れ上がるのを感じ取り、ふたたび快感を求めて彼の出した精液と母の分泌した蜜ですっかり潤った麻美の膣壁に剛直を擦り付けはじめる。
麻美は、力の抜けた躯が再び官能の炎に炙られていくのをただ、黙ってみているしかなかった。雅史に敏感になっている乳房を捏ね回すと爪の食い込んだ辺りからビリビリ、と電流が走り、膣はキュッキュッ、と息子の肉茎を締めつける。
「あくっ…許して…雅史、あなた…ダメッ、ダメェ…アン、アアン…」
麻美は犯された女の無力感にさらされながら、悩ましく開いた朱唇から喘ぎ声を洩らしはじめていた。
翌朝、麻美は気だるさの残る躯を起こすと、すぐ隣りで寝息を立てている息子の顔を見つめる。
あれから、結局、息子に求められるまま、3回も雅史を射精に導き、麻美もまた絶頂に追い詰められた。そしてそのまま夕食も取らずに息子と一緒のベッドで寝入ってしまったのだ。
夫を亡くしてから男を迎え入れたことのない女の躯はただ熟すだけで、何も生み出すことはなかった。今は亡き夫に操を立てていた訳ではなかったが、他の男性と縁が無く、麻美も雅史の成長を見るだけで満足していたため、再婚を考えたことはなかった。
昨夜は痴態の限りを尽くして燃え上がり、母として恥ずかしい行為にまで及んで快楽だけを求めてしまった。だが、後悔はしていない。また息子を恨んでもいなかった。雅史のお陰で女としての自信を取り戻せたのは事実だったし、新しい悦びに目覚められたことでは雅史に感謝している。
しかし、彼には妙子がいる。そのことを思うと胸が痛んだ。
「罪作りなコね、雅史…あなた」
息子の寝顔に囁くと、彼を起こさないように一人寝には広いダブルベッドから下りる。傍らのクローゼットからガウンを取り出すと剥き出しの裸身を包んだ。静かに寝室を後にすると脱衣場に入る。
再び全裸になると、浴室に入り、シャワーのコックを捻り、冷水を浴びる。汗と体液にまみれた躯を清めていく冷たい水の流れが心地よい。水を浴びながら両手で顔を拭い全身を撫で上げていく。息子に愛されて、悦楽を貪ってしまった躯は彼を喜ばせるだけのプロポーションを保っていた。それが嬉しかった。
たわわな乳房、その頂きの小さな膨らみ。そして細くくびれたウェストから女らしく膨らんだヒップへのラインも崩れてはいない。肌の上を水が流れをつくる。そして息子の欲望を受け止めた媚肉へと指を滑らせる。
「んっ…あふっ…」
スリットに指を侵入させ、膣の中を洗うつもりで、指を出し入れさせる。が、痺れるような快感に襲われ、麻美はタイルの壁にもたれて身悶えた。そのとき、カタン、という音がしてカラカラ、という浴室の引き戸を開ける音が聞こえた。
「母さん…」
「おはよう、雅史。よく眠れたかしら」
麻美はシャワーのコックを閉めると裸身を隠そうともせず、屈託の無いいつもの顔で息子に朝の挨拶をした。雅史は麻美の挨拶に応えず、母の裸身に手を伸ばして両方の二の腕の辺りを掴むと、壁に押し付けた。
「母さん…」
「どうしたの?怖い顔して」
麻美は抵抗せず、されるままに壁に背中を押し付けて、息子の顔を見上げた。
雅史は唇を寄せてくる。麻美は眼を閉じて息子のキスを受け入れる。彼の舌が強引に割り入ってくる。麻美は息子の好きなようにさせた。雅史は麻美が無抵抗に自分のしていることを受け入れていることを知ると、唇を離す。
「ねえ、いいの?俺…」
「いいのよ…雅史、あなたはしたいようにしていいの。母さんに出来ることならしてあげるわ」
麻美は彼が昨晩のことで自分を責めていることを知ると、息子の不安を取り除いてあげたい、と思った。自分は、怒ってなどいない、彼を嫌いになどなれない。決して拒まない…。それが何を意味するのか、麻美には薄々自分でも分かっていた。
雅史の手を自分の胸の膨らみに導き、掴ませる。彼は母が本当に自分を怒っていないばかりか、躯の自由を任せたことに驚き、喜びを憶えていた。手にした膨らみを底から掴み取り、量感を楽しむように捏ね上げながら聞き直す。
「ホント?ホントに俺のしたいようにしていいの」
「ええ。母さんをあなたの好きなようにして…」
感じやすい乳房を揉み立てられてジーン、と躯が痺れるのを感じながら、麻美は息子に自分の全てを委ねる決心をしていた。
「それじゃ…母さん、跪いてよ」
「わかったわ」
麻美は息子の手が胸の膨らみから剥がれると彼の足元に跪いた。ちょうど、見上げる位置に息子の猛々しい肉茎が隆々とそびえているのが見える。肉棒と麻美の顔とはほんの数センチも離れてはいない。
「母さんは俺の女…奴隷になるんだ、いいね」
「ええ、…い、分かったわ」
息子が奴隷という言葉を発したとき、麻美はゾクッ、と背筋が震えるのを感じた。
だが、この関係を言い表すのにそれ以上に適した言葉はない。思わず口を上ずらせて、言いよどむ。が、一気に承諾の旨を口にした。
母親でありながら実の息子に奉仕する牝奴隷となる契約を結ぶとは、なんという破廉恥な母親だろうか。自分を蔑むとき躯が火照り出す。哀れみを覚えるとき、ビクッ、と媚肉が疼いた。
美貌を真っ赤に染め上げて奴隷契約を結ぶ麻美の姿に、雅史も昂ぶりを抑え切れない。麻美の頭に手を伸ばすとまるで飼い犬を撫でるように母親の頭を撫でて一方的に宣言する。
「奴隷なんだから呼び捨てにするぜ。麻美…へへ、いい響きだ」
「いいわ。…ああッ!」
実の息子に呼び捨てにされて、本当に奴隷に堕ちた自分の境遇を悟る。だが、雅史は何が気に入らないのか、麻美の頬をパシッ、と打ち据える。打ち据えられた頬を押さえて、息子の顔を見上げる。雅史は早くも征服者たる不遜な顔をして母の脅えた顔を見下ろしている。
「おいおい、それが奴隷の口の利き方かよ?俺はお前のご主人さまなんだよ、敬語を使うんだ。当たり前だろ」
「は、はい…ご、主人さま。申し訳…ありませんわ」
「そうだ、その調子だよ、麻美」
グイッ、と肉棒を美母の美貌を押しつけるとニヤニヤと嫌な笑いを浮かべて服従を強要する。麻美も頬に怒張を突き付けられると、子宮が疼いて堪らなくなる。
自ら望んで隷従の意志を言葉にすると熱いものが込み上げてくる。
「それじゃ契約の証にさっそく奉仕してもらおうか、麻美」
「…ご奉仕させていただきますわ、ご主人さま」
息子に呼び捨てにされるとジンジン、と媚肉が疼いた。麻美は息子の肉茎に舌を精一杯伸ばして上下に舐め上げる。もう、自分から熱心に息子に強制されなくても奉仕したい気分になっていた。舌先で感じる息子の肉棒の熱と苦い精液の味が奉仕している自分を実感させる。
もう、止まらなかった。肉茎をパックリ、と呑み込み情熱を込めて顔を振り立てて奉仕に熱中する。その顔は悦びに溢れているかのようにニッコリと微笑みを浮かべて眼差しを潤ませていた。
「ングッ…!…ムムグ、ウッ…」
喉の奥まで呑み込んだ所を後頭部を掴まれて、さらにグイッ、と突き込まれ咽る美母を押さえつける。麻美が苦しがる様子に被虐的な快感を昂ぶらせる雅史。
「苦しいかい、麻美。でも、放さないよ。オラァ、ちゃんと舌を動かせ」
麻美は息苦しさに必死に耐えながら喉に食い込んだ剛直に舌を懸命に絡めた。だが、息苦しさとともに媚肉が奥から熱くなってきてもどかしさに太腿をそっと擦り合わせる。それに雅史は目ざとく気付く。
「足を開け、麻美…そのまま奉仕を続けるんだ」
「ハァッハァッハァッ…は、はい…」
足を伸ばして爪先で麻美の膝を開かせる。そのまま母の秘唇に足の親指で嬲ると息子の男根を咥えたままの美母はハッ、とした表情を浮かべて、真っ赤になった。
奉仕しながら濡らしている自分を気付かれてしまったのだ。たが、その屈辱もカッカ、と媚肉を火照らせる刺激剤にしかならない。雅史の足の親指でグリグリ、と秘唇を嬲られ、鼻から息を荒々しく吐き出していた。
「へへ、淫らな女だな、麻美…喉を塞がれて感じてるんだ、淫乱め」
「はい…麻美は淫乱なの…許してください、ああっ…ご、ご主人さま」
「ククッ、何を入れられてもいいんだね、麻美」
息子の足の親指がグイッ、と秘唇に食い込むと、麻美は激しく喘いだ。自分がただの息子の快楽だけの道具になってしまったかのような錯覚すら覚える。クチュクチュ、と嬲られている秘唇から卑猥な音が響き、脚の付け根から溢れ出した蜜液が太腿を伝って流れ出す。
全身が外から息子に加えられる官能と内側から麻美自身が自分で昂ぶり出す快感とに焼かれている。もう、逃げ場はなかった。息子の肉棒に奉仕し快楽のために尽くす運命を感じていた。
「ください…麻美を抱いて…ご主人さま」
「もう、おねだりかよ…母さんがこんなに淫乱だったなんてよ、恥ずかしいぜ」
「言わないで…」
頭を押さえられ肉棒を押し付けられながら、麻美は蔑まされて恥辱に喘いだ。
「フフッ、そろそろ掛けてやるか…目を閉じな」
「ああっ…ありがとうございます」
麻美は頭から精液で汚されると思い、瞳を伏せて身構える。が、雅史の肉茎から飛び出したのは熱い小水だった。精液が混じった熱い迸りが麻美の顔面を直撃すると美母は排泄物で汚される屈辱に喘いだ。
「あっああ…イヤぁ…」
「へへ、淫乱な牝豚には小便がお似合いだろ?」
そう、うそぶきながら肉茎の先端を麻美に向けて、小水を美母の美貌に向けて放つ。勢いよく噴き出した小水が麻美の顔面ではじけて飛び散る。喘いで口を開くと美母の口の中にも入ってくる。
だが、麻美はその屈辱も甘い官能の疼きへと変わっていく自分のどこまでも淫蕩な性癖に自分自身、裏切られる思いがして息子の小水を浴びながら、下半身をブルッ、と震わせ、再び蜜のしずくを脚の付け根から垂れ流していた。
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第14章 女淫
その日は部活動は休み。早く帰って妙子とデートと洒落込みたかった。
まだ、雅史は妙子を抱いた事はない。エッチなイタズラを仕掛けては彼女の成熟しつつある処女の肉体が返してくる新鮮な反応を楽しんではいたが犯したことはなかった。
妙子は玲子とは違う。少なくとも雅史はそう考えていた。妙子の家とは母親同士が親友なのだ。段取りを踏んで周到に準備をしないと余計なとばっちりを食らってしまう。
放課後の教室で雅史は学生鞄一つだけを肩に背負うと窓際に座る妙子を振り返った。妙子は珍しくなにか書き物をしている。雅史が近付いていくと顔を上げて微笑んだ。
「妙子」
「あ、まークン、今日ねお母さん体調悪くて寝てるの、だから、…ね」
聞けば母親が風邪でダウンしているという。それなのに妙子は今日に限って委員会の仕事の手伝いで遅くなってしまうという。昔から隣の妙子の家とは母親同士が学生の頃からの友達同士で頻繁に親が行き来している仲なので雅史も妙子の家の勝手を良く知っていた。
「気ぃ使うなよ。妙子の母さんの調子が悪いなら、俺が面倒見るって」
「まークン…嬉しいわ、…ありがと。私もなるべく早く帰るから」
満面に心底、嬉しそうな微笑みを浮かべた妙子の顔を見ていると誇らしい気分になる。教室で妙子と分かれると雅史は妙子の家に向かった。
一応、ベルを鳴らして待つが、応答はない。多分、寝てるのだろう。勝手知ったる他人の家で裏庭に回り込むと勝手口から上がり込む。例によって鍵は開いていた。すると摩耶が男物のシャツを羽織り、太腿を剥き出しにした大胆な格好で居間のソファーに倒れ込んでいた。
「摩耶さん、大丈夫ですか」
「雅史クンだったのね…、あん、はしたない格好で許してね」
男物の長い丈のシャツからは剥き出しの太腿が半ば以上、覗いている。そしてシャツの胸元にはねっとり、と脂汗をかいた躯にシャツが張り付いている。胸の膨らみの当たりには二つの点が見えた。下着をつけていないのか乳首が浮き上がって見える。
聞けばチャイムの音がしたので寝室から起き上がっては来たものの、居間で力尽きたらしい。
「どうすればいいですか」
「寝室に連れていって欲しいの…お願いしていいかしら」
「お安い御用ですよ、摩耶さん」
「起こしますよ」
「ええ、つかまらせて、雅史クン」
雅史は摩耶の肩を抱いてソファーから起こすのを手伝う。摩耶は雅史の肩に掴まって、起き上がると少年の胸に縋り付く。
「ん…ありがと」
「行きますよ、寝室はこっちですね」
雅史は摩耶の肩を抱き寄せたまま、寝室に入る。
「麻美が羨ましいわ…こんな素敵な男の子が息子だなんて」
雅史が彼女の手を掴んで、ベッドに摩耶を腰掛けさせると摩耶はうっとり、とした表情で雅史の体躯を見上げて言った。
「摩耶さん、そのままじゃ風邪ひきますよ」
「ええ、雅史クン、着替えを手伝ってもらえるかしら…力が入らないの」
雅史は摩耶の了解の下にシャツのボタンを外していく。摩耶はじぃっ、と彼の指先を見つめている。雅史の指がシャツの釦を摘まんで、摩耶の胸元をはだける。
ブラジャーは着けていなかった。裸の乳房が雅史の目に触れる。豊かな量感の膨らみだった。雅史に見られることを意識して摩耶が羞恥に身悶えるとユサユサッ、と豊かな膨らみが弾んだ。
シャツを肩から滑らせていくときに雅史の息が摩耶の首筋に吹きかけられる。
「ああっ…」
摩耶は柔肌に吹きかけられた男の息吹にゾクゾク、と悪寒を感じて喘ぎ声を上げる。体調のせいか瞳が潤んでいる。それが艶っぽい人妻の色香を醸し出している。
「ああ…恥ずかしいわ、雅史クン」
「病気なんですから気にしないでください」
雅史が人妻のシャツを脱がせてしまうと、裸の胸の前に両腕を交差させて摩耶が赤い顔を背けるのを見て摩耶の肌を隠すたった一枚の下着に手を伸ばした。摩耶は彼の手がパンティの生地に触れると汗に濡れた布の冷たさにゾクッ、と裸身を震わせる。
「や、やだ…冷たい」
「こっちはどうしますか」
雅史は人妻の下腹部を覆う下着の表面をなぞるとこんもりと盛り上がった、摩耶の媚肉を指先で辿る。摩耶は媚肉に雅史の指の感触を感じて身悶える。
摩耶は自分の娘と同じ歳の、それも親友の息子である少年に裸身を晒すことに背徳的な誘惑をおぼえていた。少年の媚肉を下着の上からなぞる指の動かせかたには明らかに目の前の女体を楽しもうとする作為が感じられる。
摩耶は体調が悪いことを言い訳にして刹那的なアバンチュールを楽しもうとしている淫らな自分に気付いていたがエスカレートしようとする自分を抑え切れなかった。
「脱がせて…お願い」
摩耶は雅史がパンティの縁に指を掛けるとベッドに横たえた裸身を喘がせる。人妻の下半身を覆っていた布地が太腿を滑り、膝下まで剥き下ろされて、脚を滑り落ちていく。
摩耶の下腹部が雅史の目の前に晒される。人妻の媚肉を優美なヘアが彩っている。雅史は手を伸ばして摩耶の繊毛を梳き上げながら秘唇に触れる。
「う…うう、んっ…はぁっ…」
「濡れてますね…摩耶さん」
「汗…よ」
「それじゃ拭かないといけませんね」
摩耶は虚ろな視線で裸身を見下ろす雅史の目を見上げている。その目は濡れて期待に熱っぽく危険な光を宿していた。
「あなたの指で綺麗にしてくれるかしら」
「いいんですね」
「お、お願い」
摩耶はそれ以上口にすることは躊躇われて喘ぐように言った。口にする替りに乳房を隠すように交差させていた両腕を外してシーツを掴んだ。
雅史は摩耶が躯を自由にしていい、と言外に言っていると理解した。体調の悪い女を犯すのは気が咎めたが、雅史のペニスも勃起してズボンの上からもはっきりと形が分かるほどになっていた。
ベルトのバックルを外してチャックを下ろす。トランクスの中から怒張を取り出すと摩耶に突き付けるように身を乗り出していく。
「綺麗ですよ、それに柔らかいな、摩耶さんの胸」
「や、ああん…」
雅史の指がグイグイ、と乳房の膨らみを捏ね上げる。摩耶は躯を火照らせて喘いだ。娘の恋人に躯を委ねる背徳に官能が昂ぶっていくのを感じていた。
少年の手が人妻の太腿を撫で上げる。張り詰めた柔らかい肌の感触に雅史は股間のものを奮い立たせていく。汗をかいたうなじに張りついた後れ毛が悩ましい。雅史は摩耶の躯を抱き締めながら、片手で人妻の媚肉を探る。先程、触れたときよりももっと濡れているようだ。中指で媚肉の底から差し入れるように摩耶の体内に指を沈めていく。
「ああん…いやっいやぁ…」
「熱いね、摩耶さんの中…凄い締めるよ」
雅史の指を呑み込んだ秘唇はキュッ、キュッ、と少年の指を咥え込み締め上げる。
負けじ、と雅史も指を増やして摩耶の媚肉へとこじ入れていく。
「ひぃぃ…イヤ、イヤぁ…お願い、あなたのペニスで犯して…」
「摩耶さん、エッチですね…とっても」
「言わないで…ね、ねぇっ、来て…あなたので貫いて」
摩耶は雅史の首筋に腕を廻して淫らな誘いを掛ける。雅史はさすがに人妻の濃厚な媚態に酔わされて、昂ぶりを抑え切れない。摩耶の媚肉に己が怒張を添えて、腰を押し出していく。
「うう…イイ…雅史クンの、イイッ…」
「くぅぅ…摩耶さん、締めないで…いっちゃうそうだよ」
「いいのよ…無理しないで。あなたのイきたいときに、イって…」
雅史は摩耶の中に怒張を沈み込ませていく。勃起して血管の浮き上がらせたペニスが人妻の秘唇に呑み込まれていく。ズブズブ、と底無しの沼に引き擦り込まれるように摩耶の体内へと剛直がめり込んでいった。
ただ、入れただけなのに雅史はもう、暴発しそうだった。貪欲な人妻の媚肉が若い肉茎を締めつけ扱き上げる。
「ううっ…出るッ!!」
「ああっ、来て、雅史クン」
摩耶は少年の腰に長い脚を巻き付けて結合を深める。雅史は摩耶にしがみつかれたまま腰をズンズン、と送り出して摩耶の中にペニスを注送させる。
そして、何の予告も無く、ドクドクッ、とペニスの先端が膨れ上がり暴発する。摩耶の体内に熱い牡の体液が注ぎ込まれていく。
「ああっ、熱いわ、雅史クンのミルク…イイッ、イクーッ」
「ま、摩耶さん…」
少年の熱い体液を子宮に浴びて摩耶はエクスタシーの高みへと押し上げられていく。雅史は人妻のヒップを抱え込みながら残りの精液をも摩耶の中に噴射する。
摩耶は、熱い息を吐いて少年の与える快楽に酔い痴れているのだった。
雅史は摩耶の中から萎えた肉茎を抜くと、人妻の火照る肌で精の残滓を拭うと身支度を始める。そして、ベッドの上で放心している人妻に着替えを渡すと、そのまま、隣の家から去った。
摩耶は少年の与えたエクスタシーの余韻に媚肉を疼かせている。雅史が去ると彼から手渡された着替えを身につけて、下着を穿いた。まだ、膣には彼の放った精液がとどまっている。そっ、と蜜壷を満たした牡の体液を指に纏いつかせると舌先で舐め上げた。
「ふぅ…ん、濃いわ…美味しい…、ああ、雅史クン…」
摩耶は娘が帰宅するまで、そうやって飽きもせず自分の体内に留まっている雅史の精を何度も指で掻き出しては舐め啜り続けていた。
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第15章 仕打ち
その日、雅史が部活動に出掛けてしばらくすると、妙子が演劇部の舞台に立つのが見えた。ブルマーに半袖の体育着姿だ。長く伸びた脚と形のいい太腿を舞台の下から眺めた。
最近の妙子は雅史と付き合うようになってから表情が明るくなってきていた。そんな彼女はとても魅力的だ。
彼は練習の途中で抜けると、妙子が体育倉庫の扉に吸い込まれるとその後を追うように倉庫へと入った。中に入ると妙子は飛び箱の向こうにいた。雅史が近付いていくと、すぐに彼女も気付いた。雅史の姿を見とめると明るい笑顔を向けてくる。
「ヨォ、珍しいじゃん」
「あ、うん、今日はね、生徒会の仕事なの。演劇部の部長と打ち合わせよ」
雅史は無遠慮に妙子の体育着の胸の辺りを眺めている。そんな彼の値踏みするような視線にも、少女は嬉しそうに微笑を浮かべている。
「最近、妙子、可愛くなったぜ」
「そぉ?嬉しいな…まークンに言われると」
妙子のすぐそばまで近寄ると彼女の頬に手を伸ばす。美少女は始め、ビクッ、と驚いたように表情を堅くし、次の瞬間にはうっとり、と頬を染めて恋人の手の感触に酔っていた。
「ああ、可愛いぜ、俺の妙子」
「うんっ…まークン…」
妙子のおとがいを掴むとキスを強要する。妙子は引き寄せられるように雅史の唇に己が朱唇を重ねていく。雅史の胸に飛び込んでいく妙子。彼の手が美少女の柔らかい髪を撫で下ろし、肩を掴む。一瞬、強張った美少女の肩から力が抜けていくのを雅史は掴んだ手から感じ取った。
「んっ…フゥッ…ん」
「いいだろ?」
「あっ、ハァンッ…だめ…」
雅史が体育着の上から胸の膨らみを掴み、揉み立ててくる。妙子は紅い顔をさせて恋人の愛撫にわななく。
壁に背をもたれながら、ただ恋人の陵辱に耐えている。雅史は妙子のうなじにキスしながら、手を剥き出しの太腿へと伸ばした。張り詰めた若々しい脚が熱い。雅史の手が触れられると、ビクッ、と背筋を震わせて大きく喘いだ。
「いや…くすぐったいよぉ」
妙子はまだ処女だ。雅史はどういうわけか、これまで何度もその機会がありながら彼女の処女を奪っていない。
それを妙子は彼の誠意と受け止めている。何度も、処女の柔肌を弄ばれながらも決して拒むことはなかった。どこかで彼に許している部分と信じている部分があり、また彼の手の陵辱がもたらす淡い官能に躯を敏感にして彼女自身も楽しんでいた。
毎朝、毎夕の通学の電車の中で肌を好い様に弄ばれて、妙子の性感は少しずつ開拓されていった。そして、妙子は自分の喘ぎ声が彼を悦ばせることも学んでいた。
妙子は雅史の汗に濡れた彼の体育着から立ち昇る蒸せるように濃厚な男の匂いにクラクラ、とめまいを感じながら彼に躯を預けてくる。雅史の腕の中できつく抱き締められ、ヒップをブルマーの上から触られて、熱い溜め息を漏らす。
「ヤッ、やあ…」
後ろからはヒップを嬲られ、前には雅史の欲望に膨らんだ硬い牡の勃起を下腹部にグリグリ、と押しつけられる。妙子は悲鳴を押し殺して身悶える。さらに体育着の裾から入り込んだ手が直に美少女の胸の膨らみを揉みしだく。
それでも健気にも妙子はブルブル、と肢体を震わせながらも恋人の獣欲に何もかも捧げるつもりでいた。例え、この場所で彼に抱かれてもいい。彼に求められる嬉しさと彼の体温を感じている今をずっと大切にしたかった。
「妙子、ブルマー脱がせてもいいか」
「アアッ…う、うん…いいよ」
雅史が美少女のヒップの割れ目をグイグイ、と指先で抉り立てながらスウェットの股間を膨らませている勃起をブルマーの下腹部の中心へと抉り込むように衝き立てると、妙子は息も絶え絶えにブルッブルルッ、と細い背中を震わせている。
少年の指がブルマーの縁に掛かり、下着ごと剥き下ろす。一気に美少女の裸の下半身が露わになる。倉庫の中の涼しい空気に触れる肌が緊張する。
「あっ…ハァッ、んっ…」
雅史は妙子の躯を押さえつけたまま、躯をかがませていく。妙子は雅史に恥ずかしい部分を見られる羞恥に喘いでいる。
「は、恥ずかしいよ、まークン」
「妙子のここ、綺麗だ…」
「やんッ…見ないでェ」
妙子は雅史の肩に両手を置いて、羞恥に喘いでいる。雅史の息が下腹部の繁みに吹きかかって、嫌でも少女のもっとも恥ずかしい部分を見つめられる恥辱を煽られてる。
膝まで下ろされたブルマーとショーツのせいで脚を閉じることも恋人の目の前から逃げることも彼の視線から隠すことも出来ず、逃げ場の無い羞恥に妙子はただ耐えるしかない。
「あっく…ハァァン…」
「フフッ、妙子、濡らしてるね。オ×ンコがキラキラ光ってる」
「やぁんっ…恥ずかしいッ…」
卑猥な四文字言葉で形容された恥ずかしい部分が自分の躯についていることを信じたくなかった。だが、その言葉を耳にするとゾクッ、と激しい疼きが背筋を走り抜けていく。
妙子自身も自らの躯の反応に驚いていた。だが、先程までの雅史からの愛撫と玩弄によってもたらされた甘い官能の疼きを感じていたことは確かだった。恋人の腕に包まれて妙子もその痺れるような感覚を味わっていたのだから。
「あぁッ!!…ダメェ…そ、そんな…イヤーッ!」
雅史が妙子の下腹部へと鼻を埋めていくと、いたいけな美少女は羞恥の極限で身悶え、恋人の肩を必死に押さえて、限りない羞恥に喘ぐ。雅史の舌が処女の秘唇をこじ開け、嬲っていく。
ザラザラとした雅史の舌の感触に妙子は熱い溜め息を吐いて堪えている。だが、官能の昂ぶりを抑えることは出来ない。美少女の形のいい鼻先からはっきりと快感を訴える、甘い吐息が洩れはじめる。
「ハンッ…やっやあっ!…アアッ、ハァン、あんっ…ああっ」
「気持ちいいんだろ…なぁ、言っちゃえよ、気持ちいいって」
「あっ、はぁっ…き、気持ちいい…」
雅史は美少女の女芯を舌先で紡ぎ出し、包皮を剥くと舌先を絡めて勢いよく吸い上げる。堪らず妙子は雅史の肩を掴んでいた指に力を込めて背筋を反り返らせる。
「ひッ!!ひぃぃ…ああ、ああッ…ダメェーッ!!」
妙子はそこが体育館の倉庫であることも忘れて悲鳴を絞り出して全身を硬直させる。ブルブルッ、ブルブルッと痙攣して絶頂を極めていた。一瞬、意識を失い、マットの上に崩れ落ちる。
仰向けに倒れた美少女はだらしなく両脚をM字に開いて、熱く激しい息をせわしなく吐いていた。処女の秘唇から噴き出した蜜に妙子の股間はビショビショ、に濡れている。
雅史は妙子の傍に立って処女の美少女の妖しい美しさに見惚れていた。だが、彼の股間ははちきれんばかりに膨れ上がっていて、その勢いの行き場を失っている。ジッパーを下げて、下着の中から剛直を引っ張り出す。それを妙子はマットの上から見上げていた。
ぼんやりと、アレに貫かれれば雅史の女になれる、と思う。今、ここで奪われてもいい、とも思う。だが、妙子のそんな健気な思いとは裏腹に雅史は、勢いよく跳ねる肉棒を晒したまま、少女の顔へとそれを近付けていく。
「あぁ…まークン?なぁに…」
「握ってみな…握るんだよ、妙子」
強く言い含められて仕方なく妙子は雅史の怒張に手を伸ばす。そっと、少年の剛直を細く華奢な指先で包み込む。
「熱い…わ」
それは本当に火傷するほど熱かった。そして、握った指の中で鼓動がドクンッドクンッ、と脈打っていた。雅史はさらに背中を屈めて怒張を美少女の顔へと近付ける。間近で見るその凶々しさに妙子は恐怖する。赤黒く、そしてエラの張った肉棒がグイグイ、と美少女の唇へと突き出される。
「咥えろよ」
「えっ…」
「口に咥えるんだ。俺も舐めてやっただろ?妙子のオ×ンコ」
「あっ…ああッ!…」
妙子が先程までの屈辱を思い出して顔を真っ赤にして背けると、雅史は肉棒を掴んでいる美少女の手の上から自分の手を重ねて肉竿の幹に沿って上下に扱き出す。
自分の手を使って凶器を摩擦される感触のおぞましさに妙子はわなないた。手の中で脈打つ血管と、手の動きに合わせて膨らみを増す蠕動に妙子はゾッ、と背筋を凍らせる。
「やっ、あっああ…イヤァ…」
「咥えるかい、妙子。そしたら止めてやるぜ」
どちらにせよ、妙子には選択肢はなかった。恋人の性器を掴ませられて自分の手を使われるか、あの凶々しい肉塊を唇で受け止めるか、どちらを選んでも泣きたくなるほど嫌な行為だった。
「やだ、まークン…やだよ」
「じゃあ、仕方ないな、このまま顔で受け止めるんだ」
「イヤぁ…ああっ、やだッ…手を離してェ」
泣きべそをかく美少女の顔目指して、怒張の先端を向けて雅史は妙子の指を掴ませたままの肉棒を扱いた。シュッシュッ、と前後に肉棒を扱く雅史は幼馴染の美少女の指が肉棒を掴む生々しい感触と、妙子の悲鳴にも似た叫び声に昂ぶっていく。
「くぅッ…出すぜ、妙子」
「い、いやァ…」
ドピュッ、ドピュウゥ…。若い雅史の体液が宙を舞ってマットの上に横たわった美少女の可憐な美貌へとはじけていく。
妙子は掴んだ恋人のペニスが爆発の瞬間、膨らみを増して、そしてドクドク、と何かが流れていく響きを手の中に感じていた。次の瞬間、顔に熱を持った滴が奔流のように激しくぶつかってくる。目を開けていられず瞳を閉じてなおドッドッ、と勢いよく打ち当てられる。
それが鼻につく栗の花の濃厚な匂いとともに頬を滴り落ちていくと、妙子も恋人の射精とほぼ同時に何か熱いものが背中を走り抜けていくのを感じていた。
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第16章 篭絡
玲子は受け持ちのあるクラスの授業になると決まって淫らな想像をして濡らしてしまうようになっていた。言うまでもなく雅史のいるクラスだ。教壇に立つ自分にねっとりと執拗な刺すように視線を送り、薄笑いを時折り浮かべ肌を舐め回すように観察する雅史の目が玲子を狂おしいまでに疼かせるのだ。自分を自由にして弄ぶ教え子の一挙一動が気になって仕方がない。
廊下ですれ違うときも、彼の姿を見止めるとハッ、と息を呑む。そして、彼が自分の視界から通り過ぎるのを待つのが常だった。
もしも、他の生徒の目もある通路の真ん中で手を伸ばしてきたら敢然と払い除ける自信は彼女にはなかった。
午前中、雅史のクラスの授業を受けたあと、講義室に足早に戻る玲子の姿があった。彼女は慌てた様子で講義室の扉を閉めると、しっかりと鍵を下ろした。玲子は手にしていた資料を乱暴に応接セットのテーブルの上に置くと、ギュウッ、と両腕で躯を抱き締めると身をすくめて、熱い溜め息を洩らした。
そして、女教師の美貌がカーッ、と紅くなる。紅く染めた頬の火照りを感じながら、躯を抱き締めていた腕を下ろしていく。細く華奢な指先で教師が身につけるにはやや短か過ぎなくもないヒップに張り付いたタイトな短いスカートの裾をずらしていった。
張り詰めた太腿の滑らかな肌の上をスカートの裾がずり上がると極端に面積の少ないビキニショーツが露わになる。玲子が自分の指先をおずおずとその中心に触れると、しっかりとその部分は濡れそぼっていた。
「ああ、やっぱり…濡れてるわ」
玲子が指先を下着の中心部を縦に滑らせるとそこは、ねっとりと布越しにもはっきりと分かるほど蜜を分泌し、指先に絡まる。女教師が不用意に食いこんだ下着の表面に指を滑らせると電流のように快感が走った。
「はぁッ!!…やだ、私…感じちゃう」
ガタッ、と大きな音を立てて玲子は官能に震える躯を本棚にぶつけ、そのまま、もたれ掛かる。瞳を閉じて熱い疼きを楽しむ。束の間の自慰を楽しむ女教師。
「はんっ…イ、イヤよ。駄目…あん、はぁ…いい」
陶酔に霞む玲子の指は教え子の指と化していた。グイグイ、と濡れた下着の上から秘唇を擦りたてていた。その動きを彼女は早めていく。
「ハンッ、ハンッ、ハンッ…はぁッ!…」
来る、そう感じた。玲子は躯の中心から湧き上がって来る大きなうねりが太く熱い奔流になって女教師の背筋に沿って一気に脳髄まで走り抜ける。
「あんっ…イイッ、イク…」
ブルブル、と全身を震わせて玲子は絶頂を極めていた。白い喉を反らして喉の奥から悲鳴にならない叫びをあげて本棚に硬直した全身を預ける。そして、一瞬の呪縛から解け、ズルズル、と冷たい床の上に崩折れた。
玲子は熱い息をつきながら躯を起こすと、応接のソファに肢体を預ける。皮張りの高級なソファに女教師の成熟した色香に溢れたスタイルのいい躯が沈み込んだ。腕に巻いた細身の腕時計を覗くともうすぐ、昼休みは終わりそうだった。
「着替えなきゃ…。でも…」
替えの下着は持ってきていない。この後は担当のクラスで小テストの監視だけで、授業はない。それだけが救いだった。玲子は下着をつけなくても大丈夫だと、判断した。
スカートの端を捲ると、下着の両脇に指を入れてグイッ、と下ろしていく。太腿の半ばまで下着を下ろすと、ねっとり、と蜜が糸を引いた。自らの淫蕩さの証明のように夥しい量の蜜が垂れていた。恥ずかしさに顔を染めながら、玲子は一気に足元にまで下着を剥き下ろすと脚から抜いた。
小さく丸まった下着を床に落とし、女教師は秘唇の裂け目にティッシュを当てた。それだけで、再び官能が巻き起こりそうになる。玲子は唇から洩れそうになる喘ぎを押し殺しながら慎重に秘唇から蜜を拭き取ると立ちあがる。
少し、違和感があるものの特段、支障がないように思え、玲子は足早に小テストの用意を始めた。
***
午後、玲子が研究棟から資料を運んでくるとき、抱えていたファイルの束が邪魔になって曲がり角の向こうかに歩いてきた男子生徒とぶつかりそうになった。玲子は何とか資料の束を落さずには済んだものの、相手はそうはいかなかったらしく手にしたものを派手にぶちまけてしまう。玲子は慌てて謝りの言葉を投げ掛ける。
「ご、ごめんなさい、先生が不注意だったから…」
「拾えよ」
「えっ…か、鏑木クン!」
雅史は冷徹な視線で女教師を見据えた。玲子は声の主が雅史だと気付くと顔を背けて人形のように硬直した。通り過ぎる生徒たちは何事かと二人を眺めながら通り過ぎていく。
彼は、ファイルの束を抱えたまま凍ったように固まっている女教師をねめつけると、息遣いまで確認できるほど近付き、他の生徒がいなくなったのを見計らうと彼は大胆にもストッキングに包まれた玲子の太腿を撫で上げてくる。
「…んっ、…あ、ああ…」
玲子には彼の手を遮ることは出来なかった。無論、手にしているファイルの束の存在は女教師の行動を幾分かは制約するだろう。だが、声に出して注意することも玲子には出来なかった。声を押し殺し、脚を這い回る教え子の愛撫に耐えていた。
雅史は女教師の抵抗が無いのをいいことに、ミニスカートのスリットへと手を差し入れてくる。玲子は巻き起こる官能を悟られないようにするだけで精一杯で鼻先から洩れる喘ぎを押さえることは出来なかった。
「はっ、はぁッ…んっ、くふっ…」
「拾えよ。なぁ、それでも教師かよ」
雅史は嬲るように女教師の下着の端に沿って鼠頚部を指でこすり上げる。玲子は学び舎の廊下という他の生徒の目がいつあってもおかしくない場所で、好い様に嬲られる恥辱に身悶える。
だが、この状況は玲子にとっても心待ちにしていたものに違いなかった。人目も憚らず恥ずかしい行為を強制させられる屈辱。辱めを受けるたびに女教師の色香は深く濃く匂った。
「ご、ごめんなさい…先生が悪かったわ…ぅ、ぅん、はぁッ…」
「自分からぶつかっておいて他人に拾わせるのかよ」
廊下には彼の持ち物のノートや、落ちた拍子に筆箱からシャーペンや消しゴム、定規などが散らばっている。
意を決して床の上に転がったシャープペンシルに片手でファイルを胸に抱えると不自由な手を伸ばそうと腰を折って上背を屈める。脚を伸ばしたまま床に手を伸ばす。長い髪がハラリ、と逆さになって流れる。
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第17章 零落
雅史は玲子が腰を曲げて窮屈な格好のまま床に手を伸ばすのを見下ろしていた。教師にしては短か過ぎる嫌いのスカートがずり上がって、玲子の太腿が半ば以上、露出する。深く切れこんだスリットからは、引き締まった形のいい女教師のしなやかな脚の筋肉を覗かせていた。
細い背中からウェストへの流麗なボディライン、そしてサテン地の黒いミニスカートが女教師のヒップの盛りあがりに悩ましく張り付き、その美麗な形を浮き立たせていた。雅史はそれが当然の権利であるかのように、玲子のヒップに手を伸ばした。
「あぁッ、やめ…、やめなさい…何をするの、…んっ」
雅史は女教師の尻肉をミニスカートの上から、その張り詰めた丸みに沿って好い様に撫で回した。玲子の美貌には脂汗がドッ、と浮かび、真っ赤に染め上がる。下着をつけていないことがバレたら…。そう、思うと狼狽に、突っ張った両脚がガクガク、と震えた。
教え子の無遠慮な指の動きが、ヒップの割れ目からスカートのスリットへと滑っていく。玲子は不安定な姿勢のまま、羞恥に晒される屈辱に美貌を火照らせる。
雅史の手が玲子のスカートのスリットから差し込まれて太腿にじかに触れる。艶かしい柔肌の感触を堪能しながらヒップに張り付いたミニスカートの布地を廊下の真ん中で捲り上げていく。
「…ダ、ダメぇ…」
「へぇ、先生。下着つけてないんだ?ノーパンかよ」
「ああッ!!やぁっ、はう…」
とうとう気付かれてしまった。絶望的な状況に玲子は床に散らばった彼の持ち物を拾うことも忘れて悩ましく溜め息を漏らした。
廊下の真中で成熟し悩ましく盛り上がったヒップを剥き出しにされて
「イ、イヤァ…やめて。ダメ…ここじゃダメェ…」
「それなら、何処ならいいんだい?露出狂の先生。下着つけずに授業してたくせにさ」
玲子は昼の授業で、彼の視線の蹂躙に合い濡らしてしまったのだ。食事を摂ったあと、仕方なく濡れた下着を脱ぎ捨てて、ノーパンで過ごした。だが、午後からの授業はなく彼の言うように下着を着けないで講義したことはない。
それでも、剥き出しのヒップを好い様に弄ばれていては何の言い訳にもなりはしない。それに、こうして彼の陵辱を受けつづければ再び秘唇から、いやらしい蜜が流れ出してしまうかもしれない。
「くぅ…んふっ…許してェ…お願い、あなたの言う通りにするから」
「フン、そうかい?それじゃあ、ちょっと付き合ってもらおうか」
彼は女教師の尻の割れ目をクリクリ、と嬲りながら玲子の反応を楽しんでいる。成熟した一人の大人の女が、足元で窮屈な格好をしたまま裸の尻を出してブルブルと震えている恥ずかしい格好を晒しているのを見ると、雅史は嗜虐欲がムラムラと湧き上がって来てもっと女教師を辱めたくなってくる。
「そうだな…。先生、自分で決めるんだ」
「えっ…はぁっ…」
すると、廊下の曲がり角の向こうから近付いてくる足音が聞こえてくる。狼狽に喘ぐ切なそうな息遣いが早くなり、教え子の好い様に弄ばれているヒップをプリプリ、と振り立てる。
「ほら、先生、早く決めないとストリップを演じるはめになるぜ」
「い、いや…ああっ」
玲子は陵辱に混濁した意識を振り絞るように、頭をグラグラと揺すって、自ら陵辱の舞台を考え始める。文芸科の講義室は一番、安心できるが、ここからは遠い。もう、殆どすぐに貫かれたい。一刻も早く、彼の肉棒で貫かれたい。
美術室は…ダメだ。この時間には研究者がいる。書庫…も使えない。いつ、司書が入ってくるか。そうだ、図書館の書庫なら。書庫は図書館とは続き部屋だが臆は薄暗く、声も届かない筈だ。
「図書館…、図書館でなら…ああ、早くッ」
「へへ、いいぜ。案内してよ。ファイル持ってやるからさ。俺のもの拾ってよ」
女教師は手に抱えていたファイルを教え子に取り上げられ、床の上に尻餅をつく。その途端に、丁度、通路の曲がり角から眼鏡をかけた純朴そうな少年が二人の前に通りかかり、怪訝な視線を投げかけてくる。襟元の記章から下級生だと分かる。
雅史はファイルを抱えて不敵に笑い、女教師は通路の床の上に膝を崩して座り込んで荒い息を吐いている。どう見ても尋常ではない二人の取り合わせだが、雅史に睨まれると少年は慌てたように足早に去っていく。
「さ、先生、立ってよ。俺、我慢できないよ。早くしないとここで犯っちまうぜ?」
「はぁッ…分かったわ、こっちよ」
玲子は床の上に散らばった教え子の手荷物を今更のように拾い上げると髪を掻き上げて、スカートの裾を気にしながら立ちあがる。ムッチリ、とスリットからはみ出した太腿を黒い布地がずり上がっていく。熟れ切った女教師の際どい生肉の輝きが目に眩しい。
自身の迷いを振りきるように一度きり頭を振ると長い黒髪がフサフサ、と揺れて女教師の身につけた香水と、微かに汗の匂いの入り混じった彼女自身の甘い体臭が濃厚に漂った。
教え子が付いて来ているか気になって振り返ると腰に注がれる露骨な視線を感じて女教師はカーッ、と紅くなる。
ともすれば蜜壷からこぼれそうになる愛蜜を溢れさせないように、下腹に力を込める。だがそれが逆効果になって、ツウッ、と一筋のしずくが下着をつけていない股間から太腿に溢れていく。
”ああ…溢れちゃうぅ…ううっ”
自分でも知らず知らずヒップを打ち揺すり、その様子が雅史を楽しませる。ハァッハァッハァッ、と歩きながら女教師の悩ましく開いた唇から切なげに喘ぎ声が漏れ、玲子は足を踏み出すたびに媚肉が擦れて少しずつ昇りつめていく。
玲子の狼狽に反して雅史は憎らしいほどに冷静を装っている。
雅史は女教師のブラウスの背中を追いながら、足元から玲子の姿を鑑賞する。キュッ、と盛り上がったヒップ、そしてスカートから伸びる長く美しい脚線、程よく張り詰めたふくらはぎ。ブラウスの背中は汗に張りついて、下着のラインを浮き立たせている。
「ヒィッ!!…ああッ、やめ…やめて」
彼が後ろから女教師のクリクリ、と動くヒップをサアッ、と撫で上げたのだ。彼女は思わず悲鳴を上げて身を竦ませる。
雅史は獲物の反応に気を良くしていた。もう、自分に決して逆らうことのない奴隷と化している、そう確信した。
彼女は嫌が応にも全身が敏感になっていて、そんな他愛もない悪戯にもゾクゾクッ、と背筋を甘い官能が走るのを感じた。だが、今はそれは媚肉の蠢きに変わり玲子の思いを裏切って女教師の狼狽を増すばかりだった。
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第18章 陶酔
玲子は、フラフラ、と女芯から湧き上がる疼きにさいなまされながらも、どうやら目当ての場所に着いたことを知る。
上気した赤い顔でチラ、と彼を振りかえり、教え子の顔に貼りついた酷薄な笑みに、ハッ、として、よりいっそう美貌を染める。ここからが本番だった。図書館には司書がいる。利発そうな研究者の卵である彼とは顔見知りではある。書庫に入るには彼の許可が必要だ。図書館の入り口に入り、周りを見渡すと幸いにも、人影はまばらだった。
玲子は雅史を従がえて受付カウンターの端末の前に座っている司書の青年へと強張った笑みを浮かべて近付いた。彼も、玲子の姿を見とめると人なつこそうに笑って出迎える。
「こんにちわ、篠宮先生。今日は研究ですか」
「え、ええ…あ、あの。…書庫の鍵を貸してくれないかしら」
玲子は何気ない振りをして声を掛ける。だが、傍目から見ても女教師の表情は強張っているのは分かるし、頬も赤い。彼女は精一杯の虚勢を見破られないか、心臓の鼓動を聞き咎められないかビクビクしつつも、顔には満面の笑みを浮かべて司書へと向けていた。
「ああ、先日の資料調べの続きですね、彼は手伝いですか」
「あ…え、ええ、そうなの先週は本が多くて肩が抜けそうになったわ。だからなの」
司書は女教師の上気した美貌、そして顔から胸元、胸元から胸の膨らみと好奇な視線を走らせてくる。いつもなら彼のイタズラっぽいその視線も平然と受け流しているのに、今日に限っては、淫蕩な自らの心の奥底まで見透かされているかのように感じて、よりいっそう顔を赤くする。
「ハァ…ンッ」
羞恥の様をまざまざと鑑賞される恥辱に、熱っぽい喘ぎが漏れてしまう。美貌を背けて視線から逃れようとしても、うなじや胸元に突き刺さる眼差しを感じてしまう。
そうしていると、蜜壷が潤んできて堪らなかった。まるで、司書の前でストリップをさせられているかのような錯覚すら覚えて、玲子は堪らなくなる。
「ね、ねえっ…か、鍵、いいかしら」
「ああ、鍵…書庫の鍵ですね、ええ、はい…あの。どうぞ」
司書は玲子の囁きにハッ、として顔を赤くする。女教師の甘い声、そして上気した艶っぽい表情にドキドキ、してしまう。鍵を荒っぽく掴むと、カウンターの上に置いた。玲子は鍵に手を伸ばして取り上げると、ツウッ、と身を翻す。そうすると女教師の髪の甘い匂いが広がり、年若い司書の鼻をくすぐり堪らない気分にさせた。
「それじゃ…」
司書の青年がポウッ、となっているのをその場に残して玲子は書庫への通路を急いだ。雅史は顔を赤くしている司書を横目に玲子の後を追った。
書庫の鍵を使って、重い鉄の扉を押し開ける。饐えた紙の独特な匂いが鼻をつく。玲子はこの匂いが好きだった。しかし、今は一刻も早く躯の疼きを収めたい、彼の熱くて逞しいペニスで激しく犯して欲しかった。女教師の瞼にはもう、貫かれるときの閃光のような情景しか浮かんでいなかった。重い扉を開くために少し力んだだけなのに、もう下半身から力が抜けそうになる。淫らな情景を想像しただけで自然に肛門が締めて、ヒップを振り立てていた。
書架の間を先に歩く女教師の切羽詰まった様子に雅史は股間を膨らませていく。ハァハァ、という玲子の荒い吐息の音が甘美に聞こえる。
玲子は書庫の一番深いところまで来ると、後ろを振り返って、教え子に訴えかける。
「ね、ねえ…もう我慢できないわ。は、早く、頂戴」
「フフッ、先生、随分と変わったもんだね。先生の方からリクエストしてくれるなんてさ」
「ああ…ン、だって…だってェ、欲しいの…あなたが」
玲子は恥も外聞もなく、喘ぎ声をあげて少年の胸に縋り付いていく。雅史の顔を下から見上げて甘えかかる。豊満な胸を教え子の胸板にグイグイと、摺りつけながら潤んだ瞳で雅史に懇願する。さっきから、蜜壷から溢れた愛蜜が太腿へと垂れていくのを感じていた。一刻も早く躯の疼きを鎮めて欲しかった。
「いいぜ、先生。そこに手を付いて後ろを向きな」
「ハァ、ァン…、こ、これでいい?」
玲子は梱包されたままの本が積まれた壁際の棚に手を付くと言われるままに背中を向けた。そこに雅史が女教師の背中に手を伸ばしてくる。玲子は甘い陶酔への期待にわなないた。
「アアッ!…ハァァン、くふっ…」
「熱いな、先生の尻、火傷しそうだぜ」
スカートを後ろから捲り上げて下着に包まれていない生のヒップを剥き出しにする。桃を剥いたような見事な盛り上がりを尻の丸みに沿って撫で上げられると、それだけで玲子は、ブルッ、と肢体を震わせて身悶えた。
「あふっ…ハァァ、ンッ…ああっあああ…ッ」
少年の指が尻の割れ目を左右に押し広げていくと、書棚を掴んだ女教師の手がきつく握られて、切れ切れに漏れる喘ぎ声が甲高くなった。
雅史は女教師のヒップを掴むと、上に持ち上げて後ろから彼女の女の部分を観察するように覗き込んだ。そこはすでに綺麗なサーモンピンクに染まって、白い太腿へと蜜壷から溢れ出した愛液が流れ出していた。
「凄いね、先生、ドロドロじゃん。…脚の方にも溢れてるよ」
「ううっ…」
淫蕩な性を言葉で揶揄されても、言い返す言葉も出てこない。どんな羞恥責めを受けてもいい。早く、彼のペニスで膣をいっぱいに埋めて欲しかった。
だが、女教師の追い詰められた悦楽に酔う表情さえも楽しんでいる少年には、彼女の狼狽に脂汗を浮かべた美貌も快楽への昂ぶりを導く一要素に過ぎなかった。
ここのところ立て続けに成熟した女たちとのセックスを経験し、自信を深めていただけに以前の彼とは違い、ある程度、タイミングをコントロールできるようになっていた。
「くぅぅ…ハァッハァッハァッ、…ああ、ね、ねぇっ…お願い」
「おねだりかい?はしたないな、先生。でも、いいぜ…あげるよ」
「ひッ!ひぃぃッ!!…ハァァン、イイッ、イイわ、あああ…」
ズブッ、という感じでそれは入ってきた。玲子の腰を掴んで、剛直が爛れた女教師の膣に食い込んでくる。玲子は白い喉を突き出して悶え、よがり泣く。
グチャッグチャ、という互いの粘膜を擦り立てる卑猥な音が書庫に響く。だが、快楽に溺れる二人には全く気にならなかった。
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第19章 識閾
雅史は女教師の腰を掴むと、ズンズンッ、と腰を送り込み、成熟した年上の美女の媚肉の締めつけを楽しむ。女教師は無意識に膣を締めつけて年下の少年の逞しい肉茎を奥へ、奥へと引き擦り込んでいく。
「ハアンッハアンッ!…アン、アアァ…ン、ヒィィィ…ああっあああ…」
若い肉棒が玲子の一番深いところへと突き刺さるたびに、ゾクゾクッ、と全身を熱い電流が走り抜けていく。玲子は自分からプリプリと尻を振って後ろから抉り抜くシャフトがもたらす快感に酔い痴れていた。
雅史は腰を前後に振り立てながら、女教師の背中に重なるように後ろから抱き付くと女教師の胸の膨らみを鷲掴みにして揉みしだく。量感のある乳房を底から掬い取りグイグイ、と扱くように揉みくちゃにする。
「ああ…、いいぜ、先生のオッパイ。でかくて気持ちいいよォ」
「フゥゥン、あふっ…ハァン、オッパイ、いいの…ああっ感じちゃうぅ…」
「へへっ、俺の、俺の女だぜ。先生ッ、…」
「ハァッ、あああッ!…ああっ、あっ、ハァァン…」
玲子は両脚をピーン、と突っ張って後ろから注送する怒張を受け止める。いつしかブラウスの胸元は大きく臍の辺りまで広げられて、生の乳房を教え子の手で揉みくちゃにされていた。乳首を捻じり上げられると、ブルブルッ、と全身を痙攣させて喘がせる。
雅史も腰に時折り堪らない快感が走り抜けて射精の瞬間が近いことを悟っていた。
「ううッ…ああ、出る…先生、出すぜ」
「ハアッハァッ…ああッ…いいわ、いいの…来て…私も…イク…」
パン、パン、パン、と腰を打ちつける卑猥な音が響く。雅史は玲子の乳房に爪を食い込ませて、グイッッ、と女教師の躯を引き寄せ、暴発寸前の怒張を子宮へと送り込む。
「う…ああ…、せ、先生ッ…」
「ひぃぃぃ…」
ドクッ、ドクッ、ドクッ…。女教師の体内の奥深くで結合したまま、少年が抑えていた快楽のバルブを解き放つ。熱い体液が玲子の子宮で弾ける。
「い…イクっ、いくぅ…あひぃ…ハァァ、ンンッ…イっちゃう…」
乳房に深く食い込んだ爪の痛みも体内で爆発した精液に焼かれる女教師には快感にしか感じない。下腹に熱い体液で充たされる深い充足を感じて、玲子はウットリ、と熱い溜め息を吐く。
まだ、二人の結合部からはビリビリとする電流が走り、激しい性交の余韻に浸る。
「うふっ…んっ…」
雅史が玲子の中から肉棒を引き抜くと、女教師は力なく崩れ落ち、書庫の冷たい床の上にその身を横たえた。剥き出しのヒップの合わせ目からは二人の体液と白濁がトロリ、と溢れていた。
玲子が行為の後の虚脱から脱け出て、躯を起こすと、雅史は女教師の目の前に立って、復活し掛けている肉棒を、その玲子の上気した美貌に突き付けて囁く。
「先生、楽しんだだろ?今度は俺を楽しませてよ」
玲子は虚ろな眼差しに諦めの色を浮かべて、目の前で揺れる教え子の肉茎に唇を寄せる。雅史はそのまま女教師の頭を掴むと玲子の頬に肉茎の先端を突き付ける。精と蜜にまみれた剛直を頬に押し当てられると玲子はもうそれだけで熱い吐息を漏らしてしまう。目の前の圧倒的な逞しさ、それが先程まで自分を狂わせていたことを思い出すのか、目つきが妖しくなり、トロン、と惚けたようになってくる。
「フフ、いい感じだね。二回戦と行こうぜ。立つんだ先生」
「ああっ…」
玲子は唇から離れていく肉棒を未練タップリ、という感じで見つめると、言われるまま、ヨロヨロ、と躯を起こして立ち尽くす。それを見ながら雅史は丁度いい、腰を下ろせる高さの梯子段に座って、玲子に向かって手招きした。
「服を脱いで自分でハメるんだ。欲しいんだろ?」
「う、うう…」
女教師は、躊躇いを感じながらも、その誘惑に勝てなかった。もう、彼の言うままに従うしか無かった。玲子はサンダルを脱ぎ捨て、スカートのホックを外すと、足元に落とした。次はブラウスだ。臍の下まで釦は既に外されている。残りの釦も外して肩から滑らせると、もう、押し上げられたブラジャーだけしか纏っていなかった。パンティは元から着けていない。肌を隠すには全く役に立っていないブラジャーを腕から抜き取ると玲子の魅力的な裸身が露わになった。
学び舎で教え子への屈辱的な肉体奉仕のためにストリップを演じ、これから自分で犯されなければならない。だが、激しい羞恥も屈辱も今の玲子にはただ肉体の昂ぶりを彩る演出材料でしかなかった。
「へへ、やっぱりいいなあ、先生のカラダ。とっても綺麗だぜ」
「ああ、恥ずかしい…わ。見ないで」
ヒュウッ、と口笛を鳴らして感嘆の笑い声を上げ、裸身をつぶさに鑑賞される恥辱に玲子は喘ぎ声をあげて抗議する。だが、そんな抗議の声とは裏腹に玲子は誇らしげに胸を張って、心持ち脚を開き、自分の全てを、淫らな自分の性さえも見て欲しかった。
彼のためだけの娼婦に堕ちた自分の姿を眼に焼付けて欲しかった。
「ようし、いいぜ。ここに来て自分でハメるんだ」
「…はい…」
玲子は裸足のまま、少年の足元に近付いていく。彼の視線は女教師の見事な胸の二つの膨らみに注がれていた。張りのある膨らみは玲子の自慢だ。そこには先程の陵辱でクッキリ、と赤く爪痕が刻まれている。
「ご、ごめんなさい」
玲子は訳もなく謝ると、教え子の膝に手をついて脚を開いて、少年の膝に跨るように腰を載せてくる。爪先立ちになり、不安定な姿勢で雅史の肉茎の先端を真下に認めて、腰をゆっくりと沈めていく。
「ああっ、恥ずかしい先生を許して…」
女教師は誰に言うともなく、そんな呟きを漏らすと、秘唇の狭間に少年の剛直の先端を捉えるとそのまま腰を沈めていく。
「くぅぅぅん…」
小犬のような鳴き声を洩らして女教師は胎内に教え子のペニスを呑み込んでいく。熱い塊で蜜壷を埋められ、玲子はハァァ、と溜め息を漏らす。教え子の膝に突いた手で体を支え、ピーン、と爪先を突っ張って、弓なりに裸身を反らせて、膣に埋め込まれた教え子の肉塊が徐々に包み込んだ粘膜を押し戻すように勢いを取り戻していくのを感じて、裸身を痙攣させる。
「…綺麗だぜ、先生。堪んないよ…これが俺のなんだよな?」
「あッ…はぁぁ…そう、そうよ…あなたのもの…玲子はあなたのオモチャなの」
玲子は教え子の虜囚となった自分を意識して呟く。もう、彼なしにはいられない。
「先生ッ、ああ、気持ちいいよぉ…」
「鏑木クン…、嬉しい…」
玲子は教え子の顔を豊満な乳房の谷間に埋めて抱き締める。雅史も膝の上に抱きかかえた成熟した女の柔肌に手を伸ばして、火照った肌の熱を楽しむように撫で回す。くびれたウェストから張り詰めたヒップへの美しいラインを辿り、豊かな太腿の感触を堪能する。肌に吸い付くようなもち肌の滑らかな感触が堪らない。
玲子の中に包み込まれたまま、雅史はどんどんと昂ぶっていった。玲子も彼が鼻息を荒くして、膝に力を込めているのを見て、射精の瞬間が近付いているのを感じた。玲子は彼の頭を抱いている腕の抱擁を解くと、彼の胸をそっと押して、腰掛けている梯子段の上に横たえた。
「先生?」
「いいの…先生が動くわ、いいでしょう…ああッ!、堪らないわ…」
玲子は優しい顔になって、下になった雅史へと微笑み掛けながら腰を振り、肉牙を蜜壷へと出し入れさせる。極限まで膨張した教え子の肉茎が玲子の敏感な粘膜の壁を擦り立てるように食い込み、女教師は裸身を彼の膝の上で痙攣させる。
二つの乳房の膨らみがプルン、プルン、と淫らに揺れ動き、そのたびに悩ましい喘ぎ声が女教師の唇から漏れていく。
「ううッ…先生、いいよォ」
「ああっ、先生もイイの、感じちゃう…アアン、イイッ…」
雅史は手を伸ばしてたわわに弾む双乳を掴み取り、揉みしだく。そうでもしていないと、すぐに射精してしまいそうだった。今の女教師は今までに犯した内でも最高に綺麗で、それでいて淫らだった。
「ハァッ、アアン…オッパイ、イイの…ハァン…もう、イキそう…」
「お、俺も…ああっ、出るよ」
「アアッ、い、一緒に、お願い…ああっ、来て…」
玲子が来て、と言うのと同時に深く腰を落す瞬間、ふたたび雅史の肉茎は爆発する。玲子の胎内の一番奥深くで結合したまま、射精する。2回目だというのに、雅史の白濁は夥しい量が女教師の中に注がれていく。
ドクッ、ドクッ、ドクッ…。玲子は喉を反らせて声にならない叫び声を上げながら噴射する熱い体液を受け止める。ブルッ、ブルルッ、と裸身を震わせて玲子はかつて感じたことの無いほどの絶頂を極めてよがり泣く。
「ああああ…あああ、いっちゃう…イクッ、いくぅ…」
「せ、先生…」
雅史も女教師の裸身を抱き締め、その肌から立ち昇る甘い芳香に酔い痴れながら、強烈な快感に腰が痺れるような感覚を味わっていた。
雅史がすべて出し終わっても、女教師の媚肉は彼女の貪欲な性癖を示すように、いつまでも肉竿を締めつけ続けていた。
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第20章 遷移
昼休みの気だるい時間、教室の窓から外をぼんやりと眺めていると玲子が渡り廊下を文芸科講師室の方へと歩いていくのが目に入った。白いブラウスの背中は清純そのものといった感じで、その下で息づく艶めかしい女体の貪欲さといった生々しい女らしさを見事に覆い隠している。
自分だけが女教師の秘密を知っている。そう考えるとチリチリ、と後頭部を這い上がってくる熱の塊を感じた。女教師を押さえつけて、立ったままキスをした、唇の柔らかくしっとりとした感触が蘇る。陵辱の記憶に股間が疼いた。
食後の一服、と洒落込むか…。雅史は席を立って、教室を出ていった。その後ろ姿をさっきから妙子がずっと視線を送っていたことを彼は知らない。妙子も友達との歓談を中断すると、席を立って彼の後を追いかけた。
雅史の姿を追う妙子は、フッ、と彼の姿を見失う。まっすぐに後を追いかけていたはずだった。見失うはずはない。キョロキョロ、と振り返る彼女の目に渡り廊下の先を歩く男子生徒の足元だけが映る。
そういえば…、窓際から見える風景を思い出す。
妙子は迷わず、講師室のある棟へと続く渡り廊下を進んだ。校舎に入ると、ギッギッ、という木の階段を踏む足音が聞こえ、どこかの部屋の扉の開く音が聞こえる。それはすぐに同じ音とともに消えた。
-***-
雅史がいつものように講師室を訪れると、女教師は自分の席に座って教材を広げていた。授業の準備をしているようだった。彼が部屋に入ってくると、チラッ、と困ったような表情を浮かべて咎めだてるように彼の方を見ただけで、反応はそれだけだった。雅史が近付いてくると顔を上げて口を開いた。
「どうしたの、鏑木クン、何か用なの?」
「先生の顔を見に来たんです。いけませんか」
「えっ、そんなこと…、い、いいけど邪魔しないでね」
「わかりました」
玲子は教え子の唐突な申し出に、カァ、と顔をうっすらと紅く染める。部屋の扉を背にした彼が扉の鍵を下ろすカチッ、という音が耳に届くとその瞬間、教官室の中の空気が変わったような気がした。玲子は目の前の資料に集中しようとした。しかし、彼の視線の方が気になって集中できそうになかった。
雅史は足音を立てないようにして女教師の隣りの席の椅子を引いて、椅子の背の部分にもたれて腰を下ろす。間近から目の前の女教師の仕事する風景を眺める。
今日の女教師は清楚な白い半袖のブラウスと紺色のタイトなスカートを身に付けている。派手でないおとなしい格好をしていても、匂い立つような成熟した女体のフェロモンがムンムン、と溢れ出していた。
長い髪をポニーテールに纏めていると、白く細い首筋からうなじに貼り付いた後れ毛まで、瑞々しい女らしさが漂う。彼の視線を感じるのか、女教師は首筋から髪の生え際にかけて見る間に赤く染め上げていく。雅史は彼女のそんな仕草にそそられて、開いている胸元へと視線の舌先を伸ばした。
綺麗な鎖骨のラインはつい手を伸ばしそうになるほど美しい。一個の芸術美の極致だった。教え子の無遠慮な視姦にも健気に無視を通そうとしていたが、玲子の手はもう動いていなかった。雅史も椅子から立ち上がると女教師の背後に立った。
「な、なに?」
「いいえ、どうぞ、続けてください。見てるだけですから」
玲子は込み上げてくる焦燥にも似た疼きの正体を突き止めたい、と思いながら息の掛かるほど近くで彼の存在を感じて、熱っぽく躯が火照ってくるのに耐えていた。子宮で彼を感じてしまう。躯は正直に玲子の思いを映し出す鏡のようだった。
「…フゥ、ハァ…、ンン…」
とうとう女教師は熱い溜め息を押し殺すように漏らし始める。教え子の柔肌を舐めるような吐息と視線に蜜壷がジュンッ、と愛蜜で充たされて肉襞に染み出してくるのが分かって、それがまた、彼女を逃れようのない羞恥の牢獄へと追い詰めていく。太腿を擦り合わせて、湧き起こる女芯の疼きに堪え忍ぶ。
一方で、どんな辱めを受けるのか、ドキドキ、と胸が興奮して鼓動を打ち始める。彼が部屋に来たときから甘い期待が女教師の全身を捉えていた。その時、背後でジィィ、というジッパーを下ろす音が響くと、カチャカチャ、とベルトを外す気配がした。そして…。
「アア…、な、なぁに?…ううッ!」
玲子の右の頬を掠めて何か熱い気を放っている物体が突き出された。それが何なのかほぼ確信を込めて感じていたものの、確めて見るのが怖かった。それは、玲子の目の端で存在を誇示するかのように揺れていた。
ゴクッ、と唾を呑み込み、女教師は振り返った。
「ああッ!…そんな」
「どうしました?先生。これが欲しかったんでしょう。いいですよ、咥えても」
「はァ…ンンッ…、ああッ、鏑木クン…」
玲子は目の前に突き付けられた教え子の逞しい男根が熱と精気を漲らせているのを見つめて、ウットリ、と潤んだ瞳で見上げた。
「さあ、先生の大好物でしょ?遠慮しないで」
目の前で圧倒的な力強さを誇示しつつ頼もしげに揺れている肉塊に引き寄せられるように玲子は朱唇を近付けていく。頭の中でガンガン、と血管の脈打つ音が響き玲子の意識は融けていく。目元を真っ赤に染めた女教師は瞳を閉じて少年の牡の性欲器官へと唇を寄せていった。
玲子は教え子の肉茎にキスをすると、唇にペニスの先端から口に含んでいく。その淫らな蕩けきった女教師の表情を静かに見据えながら、怒張が玲子の口腔を犯していくのを鑑賞する。
唇を犯す圧倒的なパワーが女教師の意識を支配していく。玲子は躯に漲っていく官能に肢体が目覚めていくのを怖れとともに身震いしながら感じていた。自分から肉棹に舌を絡めて脈打つ肉塊の存在を受け入れていく。鼻息も荒くして玲子は男の欲情の証を受け入れ、自らも楽しんでいく。
「んっ、んふ…、あむぅ、う、くふっ…」
「どうです?僕の味は」
「あんッ…、美味しいの…、はむっ、…堪らないわ。んむ…」
恥ずかしいセリフを口にすると躯はどんどん融け出していく。より淫らになっていく。それが気持ちいい。全身を支配する熱に浮かされ玲子は、自分の淫蕩な本性を自覚させられ、蜜壷を潤ませていく。
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第21章 麗身
雅史は女教師の頭を掴むとグイグイ、と剛直を捻じ込んでいく。肉茎が喉奥へと呑み込まれて、唾液まみれになって出てくるたびに、ポニーテールにした髪がユサユサ、と揺れ動く。
玲子は教え子の肉茎を咥えながら理由の無い焦燥が癒えていくのを感じていた。教師である前に一人の女として支配者への奉仕に深い充足感を得ていたことに気付いて積極的に舌を絡めていく。
唇いっぱいに怒張を受け入れながら左右に頭を振って、教え子の表情を盗み見る。彼は玲子の視線にニヤッ、と不遜な笑みを返してくる。彼女は雅史の笑みにカアッ、と美貌を真っ赤に染めて、熱い鼻息を漏らす。
「フフッ、先生、おしゃぶりが楽しいみたいだね。呑みたいかい?」
玲子は承諾の印に瞳を伏せて頭を上下に振り立てて剛直を呑み込む。教え子の熱く、こってりとした濃い精液をたっぷりと味わいたい。樹液を喉に受けるときの感電したときのような麻痺の感覚は堪らない。
「ようし、いいよ。味わいな」
雅史は女教師の頭を掴むと、グイッ、と剛直を喉奥へと強く突き入れていく。喉を串刺しにするように肉茎の根元までが女教師の口腔に沈んだ。玲子は息を塞がれる苦しみに眉根を寄せて背筋を痙攣させる。だが、その刹那、教え子の肉茎の先端から体液が弾ける。
ドクッ、ドクッ、ドクッ…。
喉に流し込まれる粘っこい体液を玲子は懸命に嚥下していく。そうしなければ窒息してしまうからだ。
暴発が一段落すると、雅史は女教師の頭から手を離す。玲子の唇からまだ硬さを失わない肉茎が跳ね、精液の残滓が彼女の頬に飛び散った。
「美味しかったかい、先生…エッチな顔してるぜ」
「ハンッ、…とっても、美味しかったわ。あなたのミルク…」
まだ、喉に粘っこい樹液が絡み付いている気がする。濃厚な精液のホルモン臭が鼻を突く。その匂いを嗅ぐと子宮が甘い疼きに囚われ、玲子は身悶え、媚態を示しだす。
玲子は頬に飛び散った精を指先で掬うと舌を伸ばして舐め取る。指に絡み付いた彼の精液をキャンディを舐めるように指をしゃぶり味わった。ジーン、と頭が痺れるような感覚、それが奉仕の余韻そのものだった。
ジットリ、と蜜を溢れさせて濡れた下着の冷たさに悪寒をおぼえた。両手で自分の肩を抱いて身震いする。
「あんッ…私、濡らしてるわ…、恥ずかしい」
「見て欲しいんだろ?下着、脱いじゃえよ」
雅史は股間の屹立をそのままに、女教師の背後から応接のソファへと移ると、高級な皮張りのソファに腰を沈めた。
「先生、髪も下ろして」
「分かったわ…」
女教師は後ろに纏めていた髪を解くと二、三度頭を振った。柔らかいウェーブの掛かった黒髪が艶っぽい曲線を描いた。両手を机に突いて腰を上げると、ピッタリ、と閉じた両脚の不自然な動きで少年の前まで進んだ。そして、タイトな黒のスカートを捲り、立ったまま下着ごとパンティストッキングを下ろし始める。腰を屈めるとブラウスの胸元から双乳の深い谷間が覗いた。
「見て…」
玲子は自分でスカートを捲り上げて、膝までストッキングごと下ろされた下着とともに露わにされた下腹部を教え子に向けて差し出すように晒け出す。女教師の表情は真っ赤だがどこか楽しげでさえいて、自分の恥辱的な姿を晒すことで、自ら性感を高めていくようだった。
横柄に高級な皮張りのソファにふんぞり返りながら、女教師の股間に目を凝らすと漆黒の繊毛が柔らかそうに盛り上がる、その下でキラキラ、と透明な蜜が、女教師自身の指に絡み付いて輝いてみえた。
「ねぇ…見てるだけなの?私、もう…こんなに…あふっ」
「先生、これからウチのクラスの授業あるんだろ?」
そう言って玲子の背後にある掛け時計を眺めた。もう、昼休みは15分ほどで終わりかけている。しかし女教師は時間よりも自身の性欲に気がいっているようだった。
「まだ、時間はあるわ」
玲子はそう囁いて振り向くと机の端に手をついて美麗なヒップを少年へと突き出した。見事に張り詰めたヒップが白い膨らみを優美な曲線に彩られて双丘を露わにしている。その谷間にはピンク色に充血した秘唇が蜜を溢れさせて男の侵入を待ち望んでいるかのようにヒクヒク、と蠢いていた。
「ねえ…、来て。先生…、辛いの…」
ヒップを卑猥にくねらせてクイックイッ、と媚肉を突き上げ、男根を催促する。女教師の誘惑のポーズはかつてないほどに淫らに見えた。雅史は身を起こすと自分の肉棹を握り締めて、玲子の尻肉の割れ目へと導く。
「フフッ、先生、すっかり奴隷が板についてきたね」
「だってェ…、楽しまないと損でしょ。ねえっ…早くゥ」
「ああ、行くぜ」
剥き身の桃のようにツルン、とピンク色に輝くヒップの丸みを押さえつけると、剛直の先端を蜜で潤っている媚肉へと沈め、一気に貫いた。
「ハンッ!、ああああッ…、イイッ…、焼けちゃうぅ、堪らない…わ…」
「いっぱい楽しむんだね、先生」
雅史は細い女教師のウェストに沿って艶めかしい柔肌に摺り込むように手を滑らせながら、勢いよくパンッパンッパンッ、と腰を打ち付け、やんわりと締め付けてくる膣襞を掻き乱す。
ピリピリ、と腰を走り抜けていく電流のような快感が迸り、二人を女教師と生徒から、2匹の牡とメスへと変えていく。玲子は彼の送り出してくる腰の動きに合わせて腰を捻り結合を深め合う。
「ンンッ、…はぅん、あぁん…、…イイッ、感じちゃうゥ…、ハァン…」
「くっ…!、玲子先生もいいぜ」
ペニスを女教師の柔らかな筋肉が締め上げ膣襞のザラザラ、とした粘膜を擦り上げられるとゾクッゾクッ、と快感が湧き起こり、そのたびに暴発を押し止めようと尻を引き締めなければならなかった。
彼が動きを止めても玲子の方が積極的に腰を振って膣に怒張を咥え込んでいく。たちまち、雅史は追い込まれてしまう。
「おっ、オオッ…きついや、ううッ」
「…ね、ねえッ…いいの、来てェ…玲子の中に熱いエキスを注いでッ」
「ううッ、出るッ!!」
女教師の妖艶な媚態にもう我慢の限界を超える。雅史は玲子のウェストのくびれを押さえつけながら、ズンッズンッ、と剛直を突き上げながら暴発する。
「ハァァァッ!!…来るっ、来るわ…熱いの。焼けちゃうゥ…ハンッ」
ドクッドクッドクッドクッ…。後から後からと噴き出す牡の樹液が女教師の蜜壷を充たしていく。
「あんッ、ああ…、ハァン、イクゥ…いくっ、イクーッ!!」
「ああ…、痺れるぜ。気持ちいいな…」
ハァッ、ハァッ、ハァッ、…。ぴったりと重なり合った二人の荒い息がせわしなく響き、心地よい倦怠感に同時に包まれていく。
雅史が肉棹を秘唇から引き抜くと、彼女の体内に注ぎ込んだ精液がドプッ、と膣から噴き出してくる。彼の視線を痛いほど媚肉に突き刺さるのを感じて、女教師は切なそうに喘ぎ声を上げる。
「いやらしい眺めだな、先生?」
「ああッ…、あああ、ハァァン…」
ヒップの丸みに沿って撫で回す少年の愛撫に玲子は感じ過ぎるほど感じて美麗な脚を痙攣させて身悶えていた。
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第22章 疑惑
妙子は文芸科の教官室の前で周りに気を配りながら、聞き耳を立てていた。雅史がここに入ったことは確実だった。しかし、中を覗こうとしても鍵が掛けられていてできない。
ドアに耳を当てるとしばらくは何も聞こえず、やはり思い過ごしであったかと不安になる。ところが少し経つと、女の喘ぎ声が耳に入ってきて、妙子はドキッ、とした。
せつなそうに切れ切れに啼く官能に打ち震える声音に妙子も興奮してくる。その淫らな声はやがて甲高いものになり、唐突に途切れた。すると足音が聞こえ、妙子はサッ、と身を翻すと素早く、曲がり角まで戻って姿を隠す。
妙子の見守るなか、文芸科教官室の扉が開くと、雅史が出てきた。周りに気を配る様子もなく、真っ直ぐに教室のある方向へと歩き出す。それでも妙子は動かなかった。彼女の見ている前で再び、扉が開いて、女教師が出てきた。
白いブラウスと膝丈の紺色のタイトスカートを颯爽と着こなした彼女は同性の妙子から見ても大人の色香に溢れ、溜め息の出そうなほど完成された美しさを備えていた。
あの嬌声の主は目の前の女教師に違いない。それなのにその後ろ姿にはまったく隙がなく、特に乱れた感じもしない。狐につままれたような気分ながら、やはり、雅史と女教師の関係を疑うしかない。
妙子はわざと遠回りして教室に戻った。午後の授業の初めはこの女教師の担当の筈だった。二人の間に何かあるのなら、それが分かるはずだと思った。
授業の開始の鐘が鳴るのと同時に、あの女教師が教室に入ってくる。日直の号令とともに起立、礼、着席と続く。授業が始まる。妙子は疑心暗鬼になりながら雅史と女教師とに交互に視線を向ける。授業どころではなかった。耳にときどき、女の甲高い喘ぎ声をよみがえってくると、一人、唐突に顔を赤らめてしまう。
「岩代さん、どうしたの。気分でも悪いの?」
「はっ、はいっ!…えっ、あっあの…なんでもありません」
目の前に腰に手を当てた女教師が妙子の顔を心配そうに覗き込んでいる。妙子は思わず、大きな声をあげて、そのことに気づいたものの、ドッ、とクラス中から失笑を買い、耳の先まで真っ赤に染める。
「そう、無理しないでね」
「はい…」
ボーッ、としていたところを発見されたのだろう。あんまり恥ずかしくて、涙が出てきた。雅史を見ると、彼も、肩を震わせて笑っていた。酷いと思う。もう、彼と女教師との関係を疑うこともすっかり頭の中から消え失せていた。
-***-
その日、妙子は例によって委員会の仕事があるというので雅史は教室に一人で残されて帰宅の準備をしていた。気の合う友人がカラオケへと誘ってくれたが何となく気が乗らなくてキャンセルした。
こういう日もある、と一人ごちて校舎を飛び出した。しばらくボーッ、としながら歩いていると、彼のすぐ隣りに赤いアゥディが停まった。
「鏑木クン、乗っていかない?」
「あれっ、先生。今日はもう終わりですか」
運転席に座っていたのは玲子だった。ブラウスの上からカーディガンを羽織り、洒落たデザインの眼鏡をしているので声をかけられるまで気付かなかった。
「ええ、今日は気分がのらないの。良かったら先生とドライヴでもしない?」
女教師は微笑を浮かべて少年を誘う。相変わらずの美貌に落ち着いた雰囲気。華やかな微笑には翳りは微塵も感じられない。雅史には否やはなかった。
「それじゃご一緒させてください」
「どうぞ」
彼をナビシートに迎え入れると、玲子はアクセルを踏んだ。車が加速して景色が流れていく。雅史はハンドルを握る女教師の横顔を眺めた。
涼しげな眼差し、窓から吹き込んでくる風に煽られて流れるウェーブの掛かった柔らかそうな黒髪。整った顔の頬から顎へと続くライン。細い首と、白い肌。胸元には綺麗な鎖骨が覗いている。女らしい膨らみがブラウスを内側から突き上げている。タイトスカートからはみ出した太腿、形のいい膝とくるぶし。生足が堪らない。
「先生、下、穿いてないんでしょう?」
「ええ…」
女教師の横顔にうっすらと赤味が差した。
「触ってもいいですね」
「…ダメ…」
少年が手を膝に伸ばしてくる。陵辱の許可を求めてくるのに弱々しく拒否の言葉を紡いだが、彼が言うことを聞くはずが無かった。
車は郊外を抜けて高台へと差し掛かっていた。玲子はハンドルを切ってスピードを緩めた。道を外れて深く丈の高い草の生える草原へと乗り入れると車を停めた。
「ハァァ…」
ハンドルを両手で握り締めて、玲子は深い溜め息を吐いた。教え子の手が膝から脚の内側に入り込んで太腿の柔らかい筋肉をサッ、と撫で上げたのだ。女教師は抵抗もせず少年のするがままに身を委ねていた。
雅史は玲子が拒まないのをいいことにスカートを捲り上げて、女教師の下半身を剥き出しにしてしまう。
「ああッ…イヤッ…」
彼の指が秘薗を繊毛の合間に指を差し込んで掻き乱しながら、女芯に触れると、ハッハッ、と喘ぎ声を洩らして堪え忍ぶ。少年の指先がクリトリスをマッサージしながら、ズブリ、と秘唇を突き破ると、玲子はハンドルにグッタリ、と上半身を預けて、熱い息を漏らす。
「んっ、んん…、はァ…あん」
「凄いよ、中はドロドロだね。いやらしい女だね」
「ああっ…だ、だって…」
ズブズブ、と玲子の体内に侵入した指は蜜壷の肉襞を掻き乱しながら膣を抉り抜いてくる。彼女はその動きに官能をも掻き乱されて、教え子の好い様に嬲られていた。
「ノーパンで授業して…。生徒に説教する資格ないよね」
「アァ…、もう、許して…んっ、んく…あん」
女教師は教え子に指で好き放題に蜜壷を抉られてすっかり官能を蕩かせていた。
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第23章 変化
雅史は女教師が自分の指で面白いように乱れるのを見て深い充足を得ていた。年上の女を自分の好きなように操る快感は何物にも代え難い達成感と満足感がある。彼は股間の疼きに女教師の中から指を引き抜くと、彼女頭に手をかけて自分の方に引き寄せた。
「先生、僕のも楽しませてくださいよ」
そう言って玲子の手を膨らんだスラックスの前の部分に導く。女教師はポウッ、と顔を赤く染めて、教え子のペニスの膨らみを布地の上からなぞってその形を確かめると、言われるままに、ジッパーを下ろして下着の合間から逞しい怒張を開放した。
雅史のそれはギンギン、に反り返り、玲子の手の中でしっかりとした感触を伝えてくる。
「あん…立派よ、先生が慰めてあげるわ…んっんんっ」
トロン、と惚けた眼差しで熱っぽく彼の肉棒を見つめると、朱唇いっぱいに剛直を呑み込んでいく。雅史はその女教師の様子を上から満足げに見下ろしながらサディスティックな笑みを浮かべていた。
「はぁん…はむ、あむぅ…」
「先生はおしゃぶりも巧いですね、生徒に説教するだけはありますね」
玲子は瞳を閉じて逞しい生肉に咥えたまま頭を上下に振ってピストン運動させながら幹に舌を絡める。そうやって教え子の性器に奉仕しながら彼に弄られた媚肉が疼くのか自らも、クネクネ、と腰を淫らに振り立てていた。
「いやらしいですね、先生。生徒を誘惑して食べた感想はいかがですか」
「んふぅ…、くふっ…、んっむぅ…」
玲子は彼の蔑みの言葉が耳に入らないが如くに熱心にただ肉棒へと情熱的に奉仕していた。彼の漏らす鼻息から自分の奉仕が相手に快感を与えていることが分かる。肉棒の先端からもその証しに先走った精が噴き出して口腔に牡のホルモンの味が広がると、玲子は子宮がツーン、と疼くのを感じた。
「ああ、いいですよ…先生。美味しそうにしゃぶっていますね」
「んふっ…、だって…、あなたの本当に美味しいんですもの…素敵よ、あふっ」
「嬉しいね、先生に誉めてもらえて。フフッ、これで済ませるつもりじゃないんでしょう?」
玲子は逞しい肉茎に頬擦りしながら教え子の淫らな問いかけに答えていた。彼を受け入れるにふさわしい場所がある。誰にも邪魔されず思い切り行為に溺れる場所…。
「せ、先生の部屋に来て…、そこで楽しみましょう」
「今日はツイてるな。玲子先生の家でオ×ンコできるなんてね」
「ああッ…、そんな言い方しないで」
-***-
10分後、車は郊外の瀟洒なマンションの駐車場の一角に停められていた。少年に抱き寄せられるままにしてエレベーターに乗り込んだ玲子は唇を奪われながら、スカートを捲られてヒップを撫で回されていた。
同じマンションの住人にそんなふしだらな姿を見られるかもしれないというスリルが玲子の官能に油を注ぎ、彼女も自分から教え子との口付けを楽しんでいた。舌を絡め合い、流し込まれる少年の唾液を呑み干した。
「あん…、酷いわ…、ハン…、ああッ、そこはダメ…」
「フフッ、そんな事言って先生も楽しんでいるんでしょう」
雅史の指はヒップの割れ目を掴むようにして広げて、後ろからズブズブ、と媚肉を抉ってくる。女教師はエレベーターの密室の中で、蜜壷を掻き回されて愛蜜が溢れていくのを感じていた。キュッ、と脚を懸命に閉じても、溢れた蜜は太腿へと流れ出していた。
「あぁん…、ダ、ダメ…、ねっ、お願い…」
「堪らないよ、そんなセクシーな先生の顔見てるともっと苛めたくなるな」
「あひぃッ!!…あああ、あああッ…」
彼の指が媚肉からアヌスへと移動して菊座を貫く。その刹那、玲子は軽く、絶頂へと追い詰められてしまう。数秒、身震いして、肢体を痙攣させると彼の胸板にもたれて熱い息を吐いた。
「イッたんだね、先生。くくっ、可愛いよ」
「ハァン…、イヤ…」
弛緩した脚の付け根からトロトロ、と蜜壷から溢れた蜜の滴が流れ出していくのを玲子は悟りながらどうすることも出来ないでいた。エレベーターの中に牝の濃厚な芳香が流れ出していた。
-***-
「いいわ、入って…、キャァッ!!」
女教師はなかば教え子に抱きかかえられたまま、部屋の鍵を開けた。彼を中へと誘い入れようとしたところを突き飛ばされ、上がり口のところに仰向けに倒れる。
「なぁに?どうしたの…、あッ…」
雅史は玄関で玲子を押し倒すと、組み伏せて、脚の間に膝を割り込ませてくる。女教師は教え子の上半身が伸しかかってくると、躯の力を抜いた。彼は玲子の脚を左右に開いてしまうと、秘唇に触れてくる。先ほどのエレベーターでの痴戯で十分に潤っていた媚肉は、少年の指をたやすく受け入れていく。
「ドロドロだね、先生」
「んっ…、だ、だって…、ぁん…、指だけじゃイヤ…」
「ああ、俺も一発出しておかないと我慢できないよ…入れるぜ」
そう言うと、スラックスのチャックを開けて硬くなった肉棒を取り出すと、そのまま女教師の秘唇へとあてがい、腰を沈める。ズブズブ、とぬかるんだ底無しの沼へと怒張が吸い込まれていく。媚肉の粘膜を掻き分けて突き入ると蜜液が溢れてこぼれ出る。
「ヒッ、ひぃぃ!…」
玲子はただペニスを蜜壷へと受け入れただけで、異物の存在感に圧倒されて下腹部から脚へと、脚から腹へと、そして全身を燃えるような熱さを感じて、意識を希薄にさせていく。背筋を弓なりに反らして白い喉を突き出して長い息を吐く。
「ハァー…ッ、ハァー…ッ、…焼けちゃうぅ…」
「いやらしい顔しちゃってさ、よっぽど気持ちいいんだね」
「いいッ…、凄くいいの…」
女教師がじつに気持ち良さそうに艶っぽい、それでいて少女のような細い悲鳴をあげているのを見下ろしながら雅史も肉棒を締め上げるすっかり反応の良くなった蜜壷と女教師の躯を存分に味わっていた。
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第24章 化生
雅史は玲子を玄関先で串刺しにしながら淫らな腕立て伏せを繰り返した。女教師は容赦無く蜜壷を抉られると快楽を訴えるよがり声を上げながら、自らも教え子の腰に長い脚を絡めて少年が腰を振るのに合わせてグイグイ、と引き寄せ、結合を深めていく。
「フフッ、いい感じじゃないか」
「ハァン…、玲子、気持ちイイの…あなたの、凄いッ…もっと、もっと来てェ」
玲子はいやらしい動きで腰を淫らに振って、媚肉と剛直の結合を深めては膣襞を抉りたてる肉牙の圧倒的な勢いに快楽を貪っていた。理性も無く、欲望に身を任せて身悶え、喘ぎまくる成熟した肢体に、雅史も自分がここまで女教師を乱れさせているのだ、という実感に昂ぶり、深い充実感を得ていた。
「先生…、玲子先生、いいぜ…、くぅ…」
「アン、アァン…」
膣襞が極限まで漲った肉棒にしっとりと絡み付きクイックイッ、と体内へと引き擦り込んでいく。それを無理矢理、引き剥がすときの感触が堪らない。二人は同時に感極まった喘ぎを融け合わせる。
組み敷いた女教師の上気したいかにも淫蕩な牝の表情も腰に巻き付いてくる脚から伝わる温もりも確実に女教師を征服している実感を雅史に与えてくれる。
「クッ…出るッ!」
「かは…ぁ…、アアーッ!…」
ドクッドクッ…、ドピュッ、ドピュウ…。
背筋を反らせて女教師の蜜壷を貫くように腰を突き出し、玲子の子宮めがけて雅史の砲身から熱い精子が叩き付けられていく。玲子も教え子の腰に長く美麗な脚を巻き付けて、躯の一番深いところで注ぎ込まれる体液の熱に酔い痴れていた。
しかし雅史は女教師に性交の余韻を味合わせる余裕を与えずに、彼女の中からまだ射精途中の己が肉棒を引き抜き、太いシャフトを握ると、玲子の顔面めがけて肉茎をしごいて見せる。夥しい量の精液がピュッ、ピュッ、と飛び散り、肉悦に震えている玲子の悩ましい美貌を汚していく。
玲子は顔面に降りかかる白濁液の熱さに何度も昇り詰めていくのだった。
「綺麗だぜ、玲子先生」
「ああッ…気持ちイイ…」
女教師は少年が傍らに膝を突いて見下ろす前で恍惚に瞳を滲ませて喘いでいる。彼が萎えかけた怒張を玲子の眼前に突き付けると、細い舌を精一杯に突き出して肉茎にこびり付いた精液の残滓を舐め上げる。
「んっ、んふっ…アァン、濃いの、美味しい…んっ、んんっ」
「先生、すっかり淫乱になったね」
今まで自分を犯していた肉棒に付着した精液を名残惜しそうに舐めすする玲子の蕩けた表情の凄絶なまでの卑猥さを楽しそうに見守りながら、ペニスを引き上げる。
「淫乱な女は嫌い?」
玲子は剥き出しになって脚の付け根から精とも蜜ともつかない液を垂れ流している下腹を隠そうともせず、指で顔に飛び散った精を拭っては舐めながら、うっとり、とした顔で尋ねてくる。
「いや、好きだよ」
そう言いながら、女教師のブラウスの胸元の釦をはずし始める。純白の下着が見え始めたところで手を潜らせる。
「ねぇ…、シャワー使って。汗かいたでしょう」
「先生は?一緒に入ろうぜ」
「私はいいわ…。」
教え子の手が乳房をまさぐると躯を起こして、少年の方に身を乗り出して胸の膨らみを弄ぶ少年に協力する素振りを見せる。雅史は女教師の下着の間から手を引き抜くと、玲子の頬に手を添えると顎を支えて唇を近付ける。
「先生…」
「ああ…、鏑木クン」
玲子は教え子の意外な優しさに触れて、陶然と頬を赤く染めていく。と、同時に彼のものになった、という諦めにも似た陶酔の思いと彼のために尽くしたい、という被虐的な快感とがない交ぜになって美貌の女教師を支配していく。
「シャワー借りるよ、先生」
女教師はカッ、と頭に血が上っていくのを感じて熱く火照る躯を抱き締めながら教え子の言葉に頷くだけだった。彼が浴室へと消えると玲子はしばらくボーッ、とその場でキスの感触を反芻していたが、新しい使命感に目覚めると、立ち上がり、着衣を剥ぎ取るように脱ぎ始めた。
-***-
雅史は玲子の部屋の浴室でシャワーを浴びながら女教師の雰囲気に異質なものを感じていた。今までは犯されながらも何処か行為自体に抵抗を感じている風だったのに、自分との行為を楽しんでいるような積極的な姿勢が感じられるのだ。
その変化が女教師への調教の成果を感じさせ、雅史は下半身を充血させる。
浴室から出ると彼の着ていたものは脱衣籠に置いたはずだったがそこには無かった。もしや、ハメられたか、と思いながら替りに置いてあったバスローブを引っ掛けるとそのまま、もと来た廊下を進み人の気配のするリビングへと入ると、そこに玲子の姿があった。
「へぇ…、凄いね。メチャクチャ、色っぽいぜ、玲子先生」
「ああッ…、そんなところで見てないで、座ったら…」
玲子が今、身に付けているのは黒で統一された色っぽい下着だ。それは女教師が帰宅までに着ていたものではない。つまり、教え子のための新しいおろしたての下着姿なのだ。これには雅史も驚いた。
あらためてソファに腰掛けた玲子の下着姿を鑑賞する。彼女は雅史の視線から柔肌を隠そうともせず、それでいて美貌を羞恥に赤く染めている。女教師は教え子へと恥ずかしい姿を晒して楽しませようとしているのか。
ハーフカップのブラジャーからは豊満な玲子の乳房が半分以上もはみ出し、滑らかな剥き出しの腹から下腹部にはレースのスキャンティ、そして極限まで薄いストッキングをガーダーベルトで吊っている。
「ね、ねぇっ…」
「フフッ、こっちに来てよく見せてよ、先生」
雅史の言葉に操られるようにして女教師は悩ましい下着姿を隠そうともせず、彼の元に歩いてくる。教え子が玲子の肩を抱き寄せると、彼女は気恥ずかしげで、それでいて幸せそうにウットリ、としながら少年の広い胸板に頭を寄せた。
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第25章 琥珀
「んふっ…、」
「堪らないね、こんなスケベな格好でさ」
「い、イヤぁ」
彼が女教師の肢体を腕の中に包み込んでいくと、玲子は教え子の胸で恥辱にまみれて震えていた。滑らかな肌触りの玲子の背中を雅史は慈しむように撫でまわし、そのたびに玲子は、アッ、アッ…、と切れ切れの小さな喘ぎ声をあげて色っぽい溜め息を漏らしている。
「すっかり気分、出してるんだね?先生」
「あぁ…、そんな…、イジワルぅ…」
少年の指は玲子の下腹部を覆うレース地の下着の上から脚の付け根の部分を底からシュッ、シュッ、と擦り上げている。女教師はもう、辛抱できない、という風に雅史の腕に捕まって腰を逃がし気味に引いて長い美脚をブルブル、と震わせて顔を背けて、ハッハッ、とせわしない吐息をついている。
雅史は指の腹を小刻みに蠢かせて下着の布越しに媚肉の形を確かめ女芯を探り当てると狙いを定めて強くグイグイ、と抉りたてていく。玲子は教え子の腕に掴まって襲いくる快感に必死に抗い、せつなそうに眉根を寄せて悩ましい表情を作る。
女教師の貪欲な性欲を垣間見たような気がして雅史は玲子の媚態にゴクッ、と唾を呑み込んで自らも昂ぶっていく。
「ヒッ!ヒィィ…あくっ、はぅ…」
「さすがに指で責められるぐらいじゃ我慢できるみたいだね」
「アァン…、ね、ねぇっ…、あなたが欲しいの、玲子、切ないの」
玲子は少年の盛り上がった股間に細い指を伸ばして、その逞しい形をバスローブの厚い布越しに撫で回してはハァッ、と熱っぽい喘ぎを洩らしている。女教師の淫らなおねだりに雅史も思わず喘ぎ声をあげてしまう。
「くっ!…せ、先生」
少年の昂ぶった性欲の息吹を感じてか玲子はそのまま、雅史の足元に跪くと、ギンギンに硬く張り詰め下腹に反り返った逞しい教え子の男根を両手に捧げ持つ。そしてそのまま、極限まで漲った肉茎に頬擦りし、ポウッ、と頬を赤く染め上げる。
「硬いわ…、凄いの…こんな、素敵…ねえ、頂いてもよろしくて?」
「ああ、い、いいぜ…」
玲子はウットリ、としながら教え子の足元で跪き、ルージュを引いた朱唇いっぱいに雅史の勃起したペニスを呑み込んでいく。玲子の妖艶な唇が肉棒の先端を咥えているだけで限界まで開かれ、それでも彼女は鼻息を荒くしながら、喉の奥まで肉棒を呑み込んでしまう。
雅史は玲子の後頭部を掴むと、強引に女教師の唇を前後に引いては押し付け、口腔を犯していく。喉の奥まで教え子の生肉を呑み込むたびに、ピリピリ、と目の裏を電流が走り抜けていくのを感じて、形の良い太腿を擦り合わせる。
「んっ…はぁっ、…ああ、凄いわ」
「先生のおしゃぶり、だいぶ、巧くなってきたよね。俺、もう出しそうだよ」
「はん…、あなたのペニスがとっても美味しいから…私、嬉しくて」
教え子の肉棒へと口唇奉仕しながら艶っぽい表情でそう、囁いてポウッ、と美貌を赤らめる女教師にムラムラ、と性欲を湧き立たせていく。
「先生、脱げよ。入れてやる、先生のオ×ンコに入れてやる。」
「んんっ…分かったわ。玲子を楽しんで…」
女教師はうつ伏せになり、尻を少年に向けて高々と持ち上げて見せると、中心部に染みを作った薄いレース地の下着をヒップから剥がしていく。ツルリ、と皮を剥いた白桃のような見事なヒップが露わになっていく。思わず雅史は玲子の尻肉に手を伸ばすとその弾力のあるムチムチしたヒップを撫で上げ、尻の割れ目の中心で蜜を溢れさせている女教師の割れ目をよく見えるようにヒップの割れ目を押さえて左右に広げてしまう。
「ああッ、そ、そんな…、ああ…、広げないで…あくっ、うう…」
「お尻の穴がヒクヒクいってるよ」
「い、いや…ハァン、苛めないで…」
玲子は膝まで剥き下ろした下着から手を離すと後ろを振り返ってヒップの割れ目をこじ開けようとする教え子の手から逃れようと身悶えるが、それは叶わず、女の恥ずかしい部分を少年の目の前に露呈して真っ赤になって喘いでいた。
「へへ、凄い眺めだよ。玲子先生のオ×ンコからオツユがいっぱい溢れてくる」
「あーッ、言わないで…、お願い、早くオ、オ×ンコに突き刺して…」
「いやらしいなあ、よっぽど好きなんだね、チンポが、フフッ」
玲子は自分の媚肉が教え子の好奇の視線の前に晒されて淫らに蠢きながらジュクジュク、と愛蜜のしずくを垂れ流しているのをはっきりと感じていた。媚肉の中心に少年の視線が突き刺さりいても立ってもいられず、キュウッ、と膣を収縮させながらアヌスをひくつかせながらツン、と盛り上がった美麗なヒップを振り立てていた。
「ああ、ああ…玲子は好きなの、…チンポ好きなの…頂戴、早くぅ」
「可愛いよ、玲子先生」
雅史もいい加減、女教師の媚態にペニスの先端から透明な精を溢れさせていた。女教師の尻を押さえつけながら、玲子の媚肉へと肉棒の切っ先を押し当てると一気に貫いていく。
「ああああ…!!ああッ、イイッ、…イイーッ!…堪んないぃ…くぅぅん」
「スゲェや…、締まるよ。あーっ…」
玲子の蜜壷が少年の肉茎をキュッキュッ、と締め上げ、奥へ奥へ、と引き擦り込んでいく。剛直全体に絡み付く粘膜のザラザラした感触が堪らない。教え子の突き上げる怒張が子宮口までぶち当たり切ないほど気持ち良くなれる。
玲子も雅史、二人はお互いの躯をぶつけ合いながら同時に深い快感を共有していた。
今までに無いほどぴったりと相性が合ったように深く感じている事に気付いていた。
「堪んないよ…、玲子先生」
「ひん、ひぃん…、イイッ、イイの…凄いわ、凄いィィ…ああっ」
白い玲子の背中から手を廻して下着ごと胸の膨らみを掴み、捏ね上げる。そうやって、玲子の裸身をたっぷりと堪能しながら腰を突き上げては、肉棒に絡み付いてくる媚肉の感触を楽しんでいた。
「ね、ねぇっ…、来て…、もうダメ、私、アアッ…イっちゃうぅ」
「いいよ、イクんだ、イけよ、玲子…」
雅史は初めて女教師を呼び捨てにした。そう呼ぶと玲子を完全に自分のものにした満足感でいっぱいになった。そしてそれが昂ぶりにさらに力を与え、女教師の体内に埋め込んだ怒張を爆発的に膨張させる。絶頂への階段を上り詰めていく途中の玲子にもう、その勢いを止めるすべはなかった。白い背中を目一杯に反らせて、全身を硬直させて喉の奥から声にならない喘ぎ声を絞り出して絶頂のときを迎える玲子。
「…ーっ!!ああああ、イクッ、イクゥ…イクーッ!!」
「くぅ…、俺も出るぜ、玲子、出すぜ…玲子ッ」
ドクッドクッドクッドクッ…。
女教師の子宮へと届けとばかりに膣が肉棒を最後に痙攣したようにキュウッ、と締め上げるのと同時に咥えこんだ肉茎が暴発する。
ドピュッ、ドピュウッ!!
一度放出したにもかかわらず夥しい量の熱い白濁液が玲子を躯の中心から焼いていく。
その一瞬、玲子は長い脚をピーン、と張って、後ろから犯す教え子を受け止めるとガクガク、と全身を痙攣させたかと思うと、次の瞬間、ガックリ、とその場で崩れ落ちる。その拍子に肉棒がズルッ、と抜け落ち、先端から精液の残滓が噴きあげ、女教師の肌に飛び散る。
その後も雅史は玲子に再び唇で後始末させると今度は女教師の寝室のベッドの上で犯した。火の着いた躯を求め合い、何度も昇り詰めるの二人。今や、完全に玲子は雅史の性奴だった。
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第26章 水蓮
雅史がその日の夜遅く、女教師のマンションから帰宅すると母の麻美が台所から出てきて息子の帰りを笑顔で出迎えた。今日は日本舞踊の教室の日で彼女は助手として伯母の元に通っていた。こんな日は雅史に外で食事を摂るように言ってある。
「おかえりなさい、雅史さん」
「ああ、母さんもね」
帰宅したとき未だ彼の頭には女教師の妖艶な媚態が強く焼付いていた。無意識に母の麻美を玲子に重ね合わせて母の背中に浮かぶ躯の線を目で追っていた。薄い上品な絹のブラウスを着た細い背中に細い下着のラインが浮き出ている。
ポケットの中には玲子から貰ったマンションの合鍵が入っている。麻美に見つからないようにテーブルの下でそれを取り出して指先でその形を確かめた。そして再びポケットの中に押し込んだ。それは女教師との新しい絆だった。
女教師と何度もお互いの躯を楽しんだ後で、一緒にシャワーを浴びた。先に出た玲子は男物のシャツ一枚だけを羽織り、教え子のために料理の腕を振るった。雅史も玲子の意外な一面を垣間見たような気がした。女教師の料理は美味かった。玲子はその躯を強引に犯してさんざんこちらの好い様にもてあそんだにもかかわらず、彼に対して優しく微笑んでくる。まるで、保護者のように。どこか、こちらの調子を狂わせる。
まるで犯された事を受け入れているような、そんな感じだ。それならそれでもいい、雅史は自分のいいように受け取らせてもらう事にした。
「もう夕飯済ませたの?」
「ああ」
洗い物の途中だったのか手拭いで濡れた手を拭くと、腰の後ろで結んだエプロンの紐をはずす。
後ろに一つに纏めた髪を解くとそれだけで所帯じみた格好から現役の女へと姿を変えた。母親の中に一人の女の匂いを感じて雅史はテーブルの脇に立つ麻美のヒップに手を伸ばした。
「はぅッ!…ああ、雅史さん」
「いやらしい尻だぜ、母さん」
麻美の細い背中に緊張が走る。全身を硬直させて息子がヒップを撫で回すのに任せて肩を震わせる。肌にぴったりと吸い付くように馴染んでいるスカートの布地の上からも麻美の肌に走った緊張の跡が分かる。見る間に白いうなじが赤く上気していく。それでも淫らなイタズラを加えてくる息子を振り返って咎めようとするでもなく、真っ直ぐにその場に佇んだまま細い肩を震わせていた。
両の腕を胸の膨らみの下で組んでヒップを撫で回す息子の手の動きに反応してか、自分の胸を抱き締めるように動かしている。顔を背けて荒い息を吐いては尻肉に力を込めて欲情に押し流されまいとしているかのようだった。
雅史は母の麻美と女教師を頭の中で比べながら、日舞で鍛えた麻美のヒップの弾力を楽しんでいた。
-***-
妙子はその日、委員会の仕事を終えて真っ直ぐ帰宅するといつまでも灯りの点らない隣りの家の窓を眺めていた。2階の雅史の部屋はいつまで待っても住人の不在を示すように暗いままだった。それは彼女が、摩耶と夕食を済ませた後も変わらなかった。
いっそ、諦めて明日の授業の予習でもしようかと思ったとき、ガチャッ、という門の開く音と、その後にすぐ、隣家の1階のフロアに灯りが点るのが分かった。それでも、雅史が帰ってきたのかどうかは分からなかった。妙子も摩耶から麻美が日舞で家を空ける事を知っていた。しかし、それから妙子がやきもきする間もなくもう一度、門扉の開閉する音がして、今度こそ彼が帰宅したことを確認する。
学校で分かれてから一度も声を聞いていない。それが堪らなく妙子の気持ちを切なくさせる。隣りに住んでいても、いつでも声を聞いていたい。そして、彼の存在を感じていたい。特に、女教師と恋人の関係を疑問に思い始めてからはそう思うようになっていた。多分、そんなうわついた訳のわからない衝動を彼が知ったら笑われるかもしれない。それでもよかった。もう一時の猶予もならなかった。
階段を足音を立てないようにして下りると、台所で洗い物をしている母の摩耶に見つからないように居間に忍び込むとカーテンを捲り、縁側のガラス窓を静かに開く。サンダルを穿くと、雅史の家の庭の生け垣を越えて明りの漏れるベランダへと近づいた。その時だった。生々しい女の喘ぐ声、それも妙子の耳に覚えのある声が響いたのは。
まさか、聞き違い?そんな、と思いつつ、耳を澄ますと確かに何かに耐えるように息を詰まらせた切れ切れの喘ぎ声が雅史の家のリビングから聞こえてくる。まさか、雅史の母が一人、オナニーしているのだろうか。だが、なんにせよ、この声の持ち主は麻美以外には考えられない。雅史の母の独特の声の調子からいって間違い無かった。妙子は同性の知り合いの艶っぽい声音に耳まで真っ赤になる。
「はぅッ…ハッ、はぁう…、あああ…」
再び、その声は響いてくる。妙子は好奇心半分、リビングの窓ガラスから家の中を覗き込んだ。
最初に彼女の目に飛び込んできたのは、麻美の物らしい剥き出しの白い背中だった。それから妙子の目に映る光景は異常なものになっていく。
雅史の母が全裸で翻ると四つん這いになり、妙子の位置からは見えない向こう側に尻を突き上げて、その尻を自分で押さえているように見えるのだ。
何のためにそんな事をしているのか、妙子には解らない。でも、確実なのは目の前で未亡人の人妻が全裸でヒップを打ち揺すり、喘ぎ声を上げているという事実だった。
何がなんだか分からない。だけど、妙子の目は目の前で繰り広げられる人妻の裸体ショーに釘付けになっていた。その間にも麻美の喘ぎ声はひっきりなしに聞こえてくる。
「…のいじわるぅ」
どうやら誰か別の人物に向けて麻美は尻を振っているらしい。日頃、恋人の家で会うときは清楚で上品な印象を与えるひとが全裸で尻を振って媚びているという生々しい性の強烈な印象に妙子は麻美に対して軽蔑感を禁じ得ない。
「お、お願い…指で…、…嬲って」
「ああッ…」
淫蕩な表情を浮かべた人妻の痴態に妙子はゴクッ、と息を呑み、胸が熱くなってくるのを感じてカッ、と人知れず顔を赤くする。そして、覗き見している事への罪悪感が湧き上ってくる。それでも、麻美の姿は美しかった。裸身を喘がせ、卑猥に腰を振り立てて陵辱をせがんでいる、女として屈辱的な肢体にも関わらず、その色っぽさには太刀打ちできない、と自分の中の女の部分がそう考えてしまうのだ。
「…雅史さんの熱くて硬いのが…、ああッ、…いやらしいわ」
暗闇で目を凝らして覗き見しているその時、麻美のそんなセリフが耳に飛び込んでくる。まさか、相手は雅史なのか。妙子はどうにかして人妻の相手をしている人物が誰なのか知りたかった。
今、妙子がいる窓から暗闇で足元が暗い中を用心して足を進める。キッチンの出窓は高い位置にあるが背を伸ばせば覗けない位置ではない。そう判断して彼女は台所の方へと回り込んでいく。
-***-
雅史は母の麻美のヒップのしなやかな弾力をいじるのに飽きると、彼女の身に付けている丈の短いスカートの裾を捲り上げ、下着越しに麻美の敏感な部分に指を忍ばせていく。麻美はもう自分一人では体を支えきれず、思わず息子が席に付いている食卓に両手を差し伸べて縋り付くようにして、後ろから責め立てる息子のイタズラに耐えていた。
「はぁはぁはぁ…、ああッ」
「フフッ、我慢しなくていいよ、母さん」
「雅史さんのいじわるぅ…」
息子が下着越しに女芯を嬲り立ててくるのを引き上げると、麻美はもう、ガックリ、と頭を伏せて、食卓の上で全身を貫く快感にブルブル、とその見事な肢体を悶えさせていた。
欲情に蕩けた瞳を息子に向けて熱いため息を吐く麻美。その表情には成熟した女の貪欲な淫猥そのものといった動物じみた肉欲に染まりきっていて、見る者を堪らない気分にさせる。
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第27章 波紋
「どうして欲しいんだい?」
「お、お願い…指で…、直接…嬲って」
麻美はもう辛抱ならないといった感じで求めてくる。性欲に彩られた、その虚ろな恍惚の表情からは普段の、知性に溢れたきりっとした印象は微塵も感じられない。畜生道に堕ちた性の奴隷といった趣きだ。
「なんだ、指でよかったのかい?コレじゃなくてさ」
「ああッ…」
雅史が股間の物を部屋の空気に晒すと、麻美の鼻にツーン、と牡のホルモンの匂いが突き刺さり、脳髄を痺れさせる。息子のそれはりゅう、とそびえて、逞しい太さを誇っている。麻美は息子の勃起した見事なペニスを一心にみつめて、悩ましいため息を漏らした。
それは彼女自身、隠し続けていた密かな欲望を具現するものだった。初めて息子に犯されたあの日以来、手を出して来ない雅史に不信の念を抱くものの、母親としてのプライドゆえに自分から息子を求める事など出来ずに、躯がどうしても疼くときは一人、布団の中でオナニーに耽って自分を慰めていた。
しかし、実際に犯された衝撃的な体験はもはやオナニーだけでは十分に渇きを癒す事など出来もせず、夜ごと、火照りを帯びる柔肌を疼かせ続けていた。そこに、手を伸ばされて来て、麻美は躯がもう止めようも無く反応し、全身が性感帯になったかのように脳髄を悦楽に痺れさせるのだった。
彼の灼熱の剛直に貫かれる一瞬を想像しては、蜜壷を潤ませて早く止めを刺してもらいたい、その思いだけが狂おしく頭を駆け巡り、牝として、女として生きる快感に喘いでいた。知らず知らず腰がうねっていた。
「フフフ、母さん、エッチなポーズで俺を誘惑しているのかい?いいよ、欲しいんだね?」
「欲しいの…。雅史さんの熱くて硬いのが…、ああッ、私、いやらしいわ」
淫らな言葉を吐いておきながらそれを恥ずかしがって身悶える母の姿に滑稽な物を感じて胸のすく思いがした。自分を求めて淫らな姿を晒す女たちを手玉に取る自分を想像すると日頃の鬱憤に溜飲の下がる思いがした。
上気した美貌を喘がせている麻美を見ているともっともっと辱めて苛めてやりたくなってくる。
「いいさ、いやらしい母さん、綺麗だぜ」
「こんな…私、恥ずかしいわ…でも、ダメ…欲しいの、あなたが」
「そんなに欲しいのなら自分で脱ぐんだ。そしたら入れて欲しいところを自分で広げてよ」
「ハァッ…、はい…」
麻美はトロン、と蕩けた眼差しで息子の唇をみつめて、彼の命令に耳をそばだててカーッ、と顔を赤らめると決心したように、雅史の前に立つ。
チラッ、と凄惨な笑みを浮かべている息子へと視線を走らせ、自分が彼のオモチャでしかないことを再確認すると、震える指先でブラウスの釦を外し始めた。胸元のボタンを外し終えるとスカートのホックを外し、足元に滑り落とす。そうしておいから、ブラウスから腕を抜いてスカートと同様に足元に脱ぎ落とした。
下着姿になった麻美は彼に自分のプロポーションを見せつけるように堂々と胸を張って後ろ手にブラのホックを外すと胸の膨らみを露わにさせた。そして、パンティもサイドから指を差し込んでスルスルと足元に落とした。オールヌードになった美母は裸身の全てが息子に見えるように後ろ手に腕を組む。
「いやらしい女だね、母さん。実の息子にヌード見せて何をしようって言うのさ」
雅史は椅子に腰掛けながら股間でそびえる勃起した肉棒を手で扱いてみせて麻美を言葉で嬲り立てる。彼女はガックリ、とうなだれて、アアッ、と思わず呻いた。
「ご、ごめんなさい…、いやらしい母さんを許して…」
そう言うと、雅史の前で背中を向けて跪くと俯き、ヒップをツン、と持ち上げ息子の前に掲げて見せた。心持ち開いた脚を突っ張って尻の割れ目の間にある物が彼に良く見えるように持ち上げる。
「ご覧になって…、麻美、もうこんなに濡らしてるの…」
「フフ、本当だね、オ×ンコ丸見えだよ。恥ずかしくないの?」
「あ、母さん嬉しいの…雅史さんに見て貰えて…ああっ、もっと見て」
美母は自分で掲げて見せたヒップの割れ目の下に息づく割れ目に指を添えると媚肉を左右に広げて見せる。母親の内臓が息子の目の前に晒される。そこは綺麗なピンク色の粘膜がトロトロ、と透明な蜜を溢れさせて、リビングの明りに輝いて見えた。
「アァン、麻美の…オ、オ×ンコに…雅史さんのオ×ンチンを入れて下さい」
そんな言葉を吐くと、麻美はもう堪えられないのか、突っ張った長い両脚をブルブルと痙攣させながら、プリプリと美麗なヒップを振り立ててクイックイッ、と割り開いた濡れ濡れの秘唇を息子の方に突き上げてくる。
「いやらしい女だなぁ、フフッ。母さんがこんなに破廉恥な女だったなんて初めて知ったよ」
「アン、アアァン…、麻美、欲しいの…、ねぇッ、来て…」
「仕方が無いなあ、でも、可愛いぜ、母さん」
雅史は自分も立ち上がって美母のヒップに手を伸ばすと両手で掴んで自分の方に引き寄せる。勃起が麻美の尻肉の割れ目の上を滑ると美母はハァハァ、とせわしない息を吐いて長い髪を振り乱す。
「いやらしい尻だな、後ろの穴がヒクヒク言ってるぜ」
「ダ、ダメ…そこは、あああッ…あひぃぃ」
ズブリ、と雅史の親指が美母のアヌスを突き破っていた。そうすると、どうした刺激か麻美は悲鳴を上げてブルッ、と背筋を震わせると全身を一瞬硬直させ、ガックリ、と倒れ込む、が、雅史がヒップを押さえているため躯を二つに折って、頬を床につけて、熱っぽいため息を吐いた。蜜壷からは彼女が倒れ込むのと同時に大量の蜜が流れ出し、張り詰めた太腿の上を流れ出していく。
「クク、母さん、イったね?お尻も感じるんだ。変態だね」
「はぁはぁはぁ…、ああっ、恥ずかしいっ」
「これからはこっちも楽しませてあげるよ、母さん」
「あああッ、ああ…ひぃぃ、あひぃぃ…」
雅史がアヌスを突き刺した指をズブズブと美母の直腸へと侵入させていくと、麻美は激しい羞恥にブルブル、と裸身を身悶えさせてはアアン、アアアンとよがり声を上げて泣き叫んだ。
「そろそろ、俺も楽しませてもらうぜ、麻美」
「かはぁ…、ハァァン、あん…来て…」
彼は美母の予想外の媚態に思ったよりも激しく昂ぶっていた。怒張はズキズキ、と脈打ち、先端の鈴口からは透明な蜜を溢れさせている。その先端を握り締めると、麻美の潤みきった媚肉の狭間へと押し当て、一気に貫く。
「ハァァ…、ああああ、あああ…す、凄いぃ…イイッ、イイの…ああ、また…」
息子の肉棒が体内の一番深いところまで埋め尽くして、さらに子宮口をも突き上げてくると蜜壷をいっぱいに受け止める深い充足感が麻美の頭を支配していく。呼び捨てにされてオモチャにされると自分を自身で貶め、その屈辱感がまた麻美の官能を深くしていく。肉棒の熱いシャフトが秘唇の肉襞を擦り立てるたびにパチパチと脳裏で鮮烈な官能が弾けて、身も心も肉欲に捧げて息子の与えてくれる快感に酔い痴れる。
雅史は余裕しゃくしゃくといった感じでよがりまくる麻美とは対照的にゆっくり、リズミカルに腰を行き来させて美母の粘膜を味わっていた。ひと突きごとに奥へ奥へと引き擦り込もうとする熟女の媚肉が肉棒をキュウッ、と締め上げ無理矢理引き出し、また突き入れると粘膜を擦り合わせる感触に腰の辺りがピリピリ、と電流に似た快美な感覚が走り抜けていく。
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第28章 残響
妙子はキッチンの出窓の下に辿り着くと家の中から明りが漏れている様子を確認して窓の縁に手をかけて顔を覗き込ませようと試みる。爪先を伸ばしてようやく視線が家の中を見渡せる位置にまで引き上げた。
そこには見慣れた学生服に身を包んだ若い男性の後ろ姿があった。妙子は息を呑む。どう見ても髪型から背格好から雅史以外には見えない。そうなると、母親を全裸に剥いて犯しているのは息子の雅史なのか。
「うそ…、そんな…まークン?」
妙子は目の前で見ている物が信じられなかった。かなり、ショックだった。呆然として、今、自分がどんな立場にいるのかを忘れ去る。途端、爪先が滑って窓のはしを押さえている手が滑った。
「キャアッ!!」
彼女はその場に足を滑らせて派手な音を立てて転んでしまう。その音に雅史が気付かない筈はなかった。
妙子も今自分が見た光景のショックと派手な転びかたをして思わず悲鳴を上げてしまったことで、覗きがバレる、と思うと気が動転してその場から慌てて立ち去ろうとする。が、足元が暗い上に慌てているので状況が分からず余計に音を立ててしまう。
彼女が手探りで手を突き出すたびにガチャガチャ、と甲高い音がして何かの割れたり、打ち鳴らし、響く音が立つ。その中を妙子はもう夢中で飛び出すと自分の家に向かって駆け出していた。
その一部始終を恋人がつぶさに見ていたとも知らずに。
-***-
雅史は背後の台所の出窓の方から悲鳴に似た声の聞こえるのを耳にして、麻美の媚肉に突き入る最中で腰の動きを止めると、ズルッ、と美母の体内から肉茎を引き抜いた。肉棒は母の蜜と自分の垂れ流した精とにまみれて、テラテラとぬめ光り、下腹に張りついた。
露出した肉棒をそのままに出窓に駆け寄り、そして、庭の方に取って返した。ガチャガチャ、と派手な音を立てて外にいる誰かは雅史の目の前に姿をあらわす。
妙子だった。よほど慌てているのか、彼の姿に気付きもせず、凄い勢いで自分の家に飛び込んでいく。しかし雅史は彼女に覗かれていた、と知ってもなお、余裕のある表情でニヤニヤ、と笑って見せる。
「妙子…?、フフッ、面白そうだな」
不敵な表情で笑う雅史の背中にリビングで陵辱を途中放棄された美母が艶っぽい声で続きを求めてくる。
「アアン…、どうなさったの…。麻美、もうダメッ…ねぇっ」
「ああ、待ってな。今、遊んでやるからさ」
雅史は窓から離れるとリビングの床の上で四つん這いになって彼の肉棒を求めて美麗なヒップを打ち揺する麻美のもとに引き返した。彼の足元でトロン、と蕩けきった淫蕩な表情を浮かべて精一杯の媚態を振りまく母の姿を見下ろした。
「雅史さま…、麻美を犯して…オ×ンコを楽しんでください…アアン」
「仕方の無い牝犬だなあ、母さん。いいよ、くれてやるッ」
「ああッ…、雅史さまァ、嬉しい…」
麻美はすっかり淫蕩な色に染まった顔を真っ赤に染めて、息子が彼女の美麗な尻肉を抱えると自ら、媚肉を押し上げるように尻を振り立てる。
雅史は膨張しきった怒張を母の濡れそぼった秘唇の入り口に押し当てる。そしてそのまま真っ直ぐに麻美の中へと突き入れていく。ズブッ、と太い肉棹が蜜壷に突き立てられると彼女は、ヒィヒィ、とよがり泣きながら白い喉を精一杯突き出すようにして喘ぎだす。
「アアン、あああッ、ハァン…イイッ、イイの…雅史さまのペニスが、アアッ」
グチャッグチャッ、と卑猥な音を立てて、実の母と息子の粘膜が擦れ合い互いに削り合い、快美な電流が腰を走り抜けていく。雅史も、余裕を見せずに額に汗を浮かべて母の膣へと肉棒を抜き差しして突き立てていく。
「ああああ、あああ…も、もぉダメ…いくぅ…いっちゃう」
「麻美、麻美ィ…俺も、出すぜ」
「ハァン、雅史さま、どうかご一緒に…いくぅぅ…!!」
背後から犯す息子に首を捻って振り返りながら最後のラストスパートを掛ける雅史は激しいストロークを送り込みながら、麻美のウェストを辿り、豊満な双乳を握り締めながら母の唇を奪う。
ドピュッ、ドピュウッ!!ドクッドクッドクッ…。麻美の子宮口めがけて雅史の濃い体液が押し寄せる。不自由なポーズを強いられるまま舌を絡め、そして息子が体内で暴発するのを感じて、また麻美も昇り詰めていく。
「フフッ、良かったぜ…麻美」
彼が美母の体内からまだ萎えきらない肉茎を抜き去っても、麻美は息も絶え絶えにリビングの床でトロン、と蕩けた視線を宙に漂わせたまま、いつまでも絶頂の余韻に喘いでいた。
***
「うそ…、まークンがお母さまと…!」
妙子は自分の部屋に駆け込み、ベッドの上に身を投げ出すと天井にボーッ、と虚ろな視線を向けて眺めていた。まだ耳に残っている麻美のよがり声が妙子をわななかせる。生々しいセックスの光景が妙子の頬を紅潮させる。
まるで動物のように人間の尊厳も忘れ去ったかのように牝犬のような浅ましい麻美の姿と、雅史の精悍な後ろ姿が重なって切なくなる。
「どうして…?」
そう、どうしてなのだろうか。自分という恋人がいて、母親と関係を持つというのは。だが、よく考えれば雅史の周りには他にも女の気配があった。あの女教師…。結局、真相は未だ分からないが、彼と何か…、まさか肉体関係?遊びならいいのか、とも思う。雅史の自分に対する愛情は疑うべくも無い。でも、それでも自分が悪いのかもしれない、とも考えてしまう。
「ひどいよ、まークン…」
手を出して来ないのは大切にしているから。彼はそう言った。今までも、何度も際どいイタズラを仕掛けてきては躯を芯から熱く火照らせ、恋人の玩弄の指が、抱き締める腕に絆を信じてきた。
天井から目を逸らせて枕元に置かれた可愛い熊の目覚し時計を見つめた。明日、どんな顔をして逢えばいいのだろうか。彼は知らない。私が覗いていた事を。彼の無邪気な顔を、優しく笑い掛ける彼に疑いを向けて自分が正気でいられる筈が無かった。
ゴロリ、と躯を反転させて枕に顔を埋める。もう、このまま世界が終わって欲しいとさえ思った。憂うつな気分にとどめを差すようにその時、階下から母の摩耶が夕飯に呼ぶ声が響いてくる。
「妙子、ご飯よ…妙子?」
「もうっ!…食べたくなーい」
苛々して声を荒立ててしまう。それが逆効果だったのか、摩耶は階段を上がってくる。部屋の前で立ち止まる気配。妙子はうつ伏せになったベッドの上で枕に顔を埋めながら眉間に皺を作ってムッ、としたままベッドサイドに作り付けの棚を睨んでいた。
「妙子?入るわよ」
ガラガラと引き戸を開けて、摩耶が入ってくる。それでも妙子は姿勢も変えずに枕に顔を埋めたままでいた。摩耶は何を考えているのか、妙子が突っ伏しているベッドの端に腰掛けると娘の頭に手を置いた。そしてそのまま妙子の頭をグッ、と枕へと押し付ける。
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第29章 迷走
これにはさすがに妙子も驚いた。てっきり、慰めてくれるつもりで髪を撫でてくれるものかと思っていた。が、驚いているばかりではいられない。窒息させられる。足をバタバタ、と振り立てて母の手から逃れる。ガバッ、と顔を上げてベッドの端に座ったまま、穏やかな顔をして微笑みなんか浮かべている摩耶を睨み付ける。
「はぁはぁはぁ、…信じらんない。娘、殺す気?」
「あら、元気じゃない」
普段、気さくで姐さんカタギで人生の先輩として尊敬している摩耶だが、おせっかいやきのこういう所は始末に負えない。妙子は年頃の恋の悩みも摩耶を相手にしているとどうしようもなく問題が矮小化されてしまう気がして苛々する。
「フツー、そぉゆうことする?母親が」
「フフッ、何を悩んでいるのか知らないけど、ご飯食べないとダメよ」
「だからいらないのッ!!」
「ホラホラ、いくわよ」
摩耶は娘の荒げた声音にも全く動ぜず、妙子の腕を取ると強引に腕を掴まれて"連行"されていく。それでもあんまり、嫌な気分はしない。摩耶流の荒っぽい慰めかたなのだろうか。確実に恋人の不貞を覗き見たショックからは完全に、ではないものの立ち直っている。
でも、そういうのはナンカ嫌だった。そういうものではないような気がする。乙女ちっくな感傷を汚された気がしてくさってくる。それでも、母親の顔を見ているとそんな気分も薄らいでいくような気がするのはやはり、ありがたかった。
-***-
気持ちに余裕が出てくると見えてなかったものが見えてくる。例えば、だ。摩耶の服装とか。なんだか、2階の部屋に上がってくるときに感じた軽い違和感があった。
妙に若々しいのである。胸元に深いスリットが入ったノースリーブのニットからは摩耶の豊かな胸の谷間が覗いていた。スカートなんて膝上までかなり丈が短かった。
だけどもそれが色っぽく、また似合っている。形のいい脚の長さとスタイルの良さだけは認めないわけにはいかない。
妙子は母のそうした装いとも、恋人・雅史と彼の母親との関係がすべて繋がりがある事だとは到底、想像だに出来なかった。
-***-
翌日は意外にもスッキリ、した気分で目覚められた。昨日の事は無かった事、と割り切る事は出来ないものの、雅史を信じる自分でいる事に一切の懸念も無かった。
雅史に逢ったらいつも通りに挨拶をしようと、思った。制服に着替えるとパタパタ、とスリッパの音をたてながら階段を駆け降りると、摩耶から弁当箱を受け取り、慌ただしく飛び出していく。
「いってきまーす」
「いってらっしゃい」
摩耶の屈託ない声に肩を押されるようにしながら妙子は雅史を迎えに行く。隣り合った同じ間取りの家だが、中に住むのは全くの別人、という当たり前の事実を妙子は何故か不思議に感じた。恋人の家の玄関をノックする。
「まークン、ガッコ行こう」
「あら、妙子ちゃん、おはよう」
「あ、おはようございます…、あの、まークンはまだですか」
玄関のドアをノックすると中からパタパタ、という音が聞こえてきて、恋人の母親が顔を覗かせた。妙子に挨拶するその顔には昨日の交尾のなごりはまったく見えなかった。
麻美は妙子にすまなそうに、頬に手をやって困ったような顔をして見せる。
「それがね、さっき起きたばかりなのよ。悪いから先に行ってて貰えるかしら」
「そうですか…」
彼の顔を見たら真っ先に笑顔で挨拶しようと思っていただけに、出鼻を挫かれた気がして意気消沈してしまう。妙子は麻美に一礼すると、顔を伏せて踵を返した。
恋人が母親の後ろから妙子から見えない位置から自分を観察していた事に気付かない。
-***-
「どうやら行ったみたいだね」
「ああッ…、雅史さん」
雅史は食卓の椅子に腰を下ろしていた。妙子の声を聞くと股間で濡れ光っている怒張が漲るのを感じた。
たった今まで、麻美が朝のおつとめとばかりに息子の足元に跪いて口唇奉仕に耽っていたのだ。そこに、妙子が迎えに来た、という事らしい。
麻美は顔に苦悩の色を滲ませて胸元を押さえて喘いでいる。彼の肉棒を咥えている最中に息子の恋人の応対を迫られて今更のように、背徳に心が痛んだ。特に、妙子の事を思うと切なくなってくる。しかし、そんな美母の感傷とは無縁とばかりに雅史は奉仕の続行を強要する。
「ほら、遅刻しちゃうだろ?早くしなよ」
「あぁ…、はい…」
麻美は雅史の前では母ではなく牝奴隷としての存在でしかない自分を悟り、絶望的なまでの悲壮感を漂わせながらも息子の前に跪くと勃起しきった剛直に舌を伸ばしていく。
「んんっ、んーっ…あむっ」
「フフ、積極的だね、麻美。いいよ、綺麗だぜ、…ああ」
どんなに揶揄されようとも自分の淫蕩さは身に染みて解りきっている。実の息子に躯を提供し、防波堤になるつもりが、今では心までも彼に捧げて隷従を誓って尻を振っている始末なのだ。
逞しい肉棹をスッポリ、と喉奥にまで呑み込み、頭を前後に振って幹に舌を絡ませながら吸い上げる。そうやって、情熱的に奉仕しながら脚の付け根がジンジン、と熱く潤んでくるのが分かる。それを隠そうともせず、麻美は形のいい太腿を擦り合わせて、蜜壷の疼きを紛らわそうとする。
「いやらしい牝だね、麻美?息子のものを咥えて尻を振ってさ」
「ハン…、麻美は…あむぅ、いやらしい牝なの…、んく…、ど、どうぞ貴方の好きなように嬲って…あんッ」
麻美は息子の言葉嬲りにけなげに応えつつ肉棒を舐め上げ、先端から零れる透明な精を啜る。そうやって自分の奴隷としての身分を自分で脳裏に刻み込みながら、気分を高めていく。
既に麻美は息を荒げて昂ぶりを隠さない。奉仕しながら秘唇はもうドロドロ、に蕩けて肉棒で犯されるのを待っているのだ。
雅史はそうやって美母の後頭部を押さえてグイグイ、と喉奥へとペニスを突き入れながら、妙子の事を考えていた。さっきの様子では彼女が昨夜の麻美との交合を覗いてた事を彼が既に知っているとは分からなかったようだ。
そうこうしているうちに雅史も熟女の濃厚なおしゃぶりに追い込まれていく。
「くぅ…、ああ、いいぜ、麻美。もう、…出そうだ」
「麻美の奉仕に感じてらっしゃるのね、嬉しい…あはん、はむっ、ン…」
「オオッ!!い、いいぜ…、うっ、凄いや…、ああッ」
美母は息子が自分のテクニックに感じているのを見上げて、ポウッ、と顔を赤らめる。そしてもっと悦ばせたい、とばかりに熱心に舌を絡めてスポスポ、と肉棒を咥え込み前後に頭を振り立てていく。
「で、出るッ…!!」
雅史は麻美の唇から怒張を引き抜くと膨れ上がったその切っ先を彼女の顔面に向ける。麻美が顔を上げた瞬間、暴発が始まる。
ドピュッ!ドピュ、ドピュウッ!!ドピュッ、ドピュウッ…。
濃厚な匂いとともにゲル状の白濁した体液が美母の顔一面に飛び散り、汚していく。麻美は息子の体液を浴びながら震える吐息を洩らして喘いでいる。ドロッ、とした粘液が麻美の頬を打ち、そしてしたたる。雅史は肉棒の根元を押さえて、最後は肉棹をしごいて精液を全て麻美へとなすりつける。
「あ、ああ…、幸せ…」
麻美は跪いた躯を痙攣させながら熱い溜め息を吐いてむせるほどの精液の匂いの中に佇んでいた。唇に垂れてきた息子の体液を淫らな色をした真っ赤な舌で掬い取り、
舐め啜るのだった。
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第30章 彷徨
母の顔面めがけて射精すると再び咥えさせ、後始末を済ませると雅史は家を飛び出した。いつも早目に自宅を出ているので余裕はある。それでも少々、走らなければならなかったが。
駅まで真っ直ぐに続く道の途中で走るのを止めた。何となくズボンのポケットの中に異物感があり、手で探ると、それは例の女教師の部屋の合鍵だった。一度、手にとり、その形を確かめるとまたポケットにしまった。差し当たり、彼には必要の無い物だった。
この前はたまたま、玲子の部屋で求められて肉交に耽ったが、雅史は女教師を学校以外の場所で楽しむつもりは無かった。だから、合鍵はそれ自体、玲子が自分の奴隷に堕ちたことを顕わす勲章以外の意味をなさなかった。
雅史は小走りに先を急ぐと、妙子の背中を見つけてトボトボ、と歩く少女の肩に手を添えた。
「妙子」
「あっ、まークン!…あ、えー…と、あの、おはよう」
「悪かったな、ちょっと寝坊してさ」
「う、ううん、いいの。私、今日は早く起きただけだったから」
寂しそうに俯いていた妙子は恋人に肩を叩かれて、それがいきなりだったので慌てふためいて真っ赤になってしまう。それを雅史がクスクス、と笑うのでまた赤くなる。首筋まで真っ赤に染めあげる妙子に雅史も愛情を覚えずにはいられない。
雅史は妙子の肩に腕を廻した。美少女はハッ、と躯を強張らせるもののすぐに力を抜いて引き寄せられるままに恋人の肩に自分の肩を触れさせ、頭を乗せる。妙子の柔らかそうな髪がフワッ、とさざなみのように揺れて、シャンプーの甘い匂いが漂う。
妙子の何気ない表情を横目で観察し、肩から伝わる反応から彼女の心理状態を探る雅史。大丈夫だと判断したのか、妙子の肩からブラウスの背中へと手を滑らせていく。少女の肌を服越しに感じ取ろうとするかのように卑猥な手つきだった。
その手の動きに反応して少女の鼻先から小さく吐息が漏れる。妙子が顔を赤らめると雅史は背中を優しく撫でてくる。そうするともう、抗いようがない。
「ン、ンッ…、まークン…、恥ずかしいよォ」
「可愛いぜ、妙子」
「もォ…」
駅へと到着するまでの短い時間で妙子はすっかり息を荒げていた。うなじから耳までうっすらとピンク色に上気している。それがいっそう、雅史の嗜虐欲をそそる。妙子が抗議しても彼は余計にじゃれついてくるばかりだ。
改札を抜けてホームに電車が滑り込んでくるといつものようにナイトのようにぴったりと寄り添って妙子をラッシュの混雑から守ってくれる。学院の最寄り駅へと到着するまでの間、彼の優しさと、それと同時に性欲を強く感じる時だ。
朝、なかば習慣化した妙子にとって恥辱責めの時間帯だ。彼の腕に掴まって、ドアと雅史の胸板との間の狭い空間で彼の手がそうするのが当然の権利のように処女の柔肌に伸びてくる。
妙子は、慣れたとはいうものの羞恥に身をよじる。ビクッ、と肩を震わせてイヤイヤ、と伸びてくる手を牽制しようとするが、効果は余りない。視線を上げて彼の瞳を覗き込む。その視線を真っ向から受けとめ、雅史は不穏な表情をして指先を妙子の躯に這わせていく。
「ね、ねぇ…、まークン。私、こんなのイヤ…」
「好きなんだよ、妙子。妙子の躯を感じていたいんだ、いいだろ、な?」
列車の揺れと込み合う車内の圧力が二人の距離を無くし、美少女の肌をまさぐる指は強く、彼女の肉に食い込む。
「んぁ…、ハァァン…、ダメェ」
「可愛いぜ、妙子の声」
「ヤ、ヤァ…」
密着した胸からも妙子の狼狽と恥辱に喘ぐ悩ましい反応が伝わってきて、雅史を喜ばせる。制服の上から熟し切らない胸の膨らみを包み込むようにして揉み、揉み、と弄られる。妙子の胸を触りながら腰の密着度を高めてテントを張っている股間を突き出し、一方の手で彼女のヒップを丸みに沿って押さえて逃げられないようにしながら自分の方に引き寄せる。
卑猥な接触にハァァン、と歪めた唇から吐息が漏れてしまう。毎日のようにそうやって弄られるうちに、美少女の躯も男を迎え入れる準備を整えているかのように敏感に反応してしまうようになっていた。
「はんッ…、イヤ…、イヤぁ…、ああ…」
「気持ちいいよ、妙子の躯、柔らかくていい匂いだ」
「はぁっ、あふぅ…、ダメ…、ダメぇ」
美少女のヒップを押さえる彼の手が丈の短い制服のスカートを捲り上げると、尻の割れ目に沿ってパンティの上からツツ、と前へ前へと脚の付け根を辿ってくる。そこは彼女が一番触れて欲しくない場所だった。
躯が勝手に、妙子の意志とは無関係に恋人の手と指に反応した、その証拠を示す染みがそこに刻まれている。今までにも雅史の顔を思い浮かべながらオナニーに耽って自分でも秘薗に指を伸ばしたことが何度もあった。経験上、どこをどう触れば快感を呼び起こすスイッチが入るのか知っていた。
雅史の指はまさしく妙子の一番恥ずかしい部分へと脚の間を滑り込んでくる。美少女は細い脚をギュッ、と閉めて、雅史の指がそれ以上侵入してくるのを阻もうとする。が、処女の柔肌の間に閉じ込められた玩弄の指は、挟み込む太腿を上下に蠢きそれがまた、妙子をブルブル、と痙攣させる。
「ヒィィ…、イヤァ…、やだよォ…、やだァ…」
「堪らないよ、妙子の躯…。いい反応じゃん」
胸の隆起をまさぐる手は膨らみを包み込んだ指で乳首をクリクリ、と突ついて、妙子を切なくさせる。ヒン、ヒィン、と悶え声をあげて、少年の陵辱に耐える。耐えるがそれも限度がある。
彼女はもう、抑えられないほど処女の肌を疼かせ、火照らせ、自分ではどうにも出来ないほど性感を昂ぶらせていた。
「あっ、あむっ、ふくぅ、くぅん…、くっ…!!」
「妙子?」
電車がガタッ、と揺れた瞬間、、雅史の指が処女の秘唇を下着越しに浅く突き破る。その瞬間、美少女の躯が熾りを起こしたようにブルッ、ブルブルッ、と痙攣し、真っ赤に歪めた美貌を背けて喉を突き出すと、ハーッ、ハーッ、と深く長い溜め息を吐いた。
妙子は雅史の手に弄ばれるまま、電車の中で初めての絶頂を迎えるのだった。
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第31章 二律背反
学院に最寄りの駅についても、妙子はしばらく回復できなかった。駅のベンチに腰を下ろして隣りに座った雅史の肩に頭を寄りかからせながら、抜け切った気力が湧いてくるのを待つしかなかった。
「大丈夫か?妙子…、悪かったな」
「う、ううん…、いいの。」
雅史は悪くない。妙子は本気でそう思ってる。こうやってベンチに坐っていると脱力した全身がジーン、痺れて気だるさが今は心地いい。隣りで頭を預けている恋人の存在もその心地よさの一つの要因だった。もう、難しいことは全部忘れて、彼の腕に抱かれていたい、心からそう思う。
雅史は肩に掛かる妙子の頭から香る髪の甘い匂いに、なんとなくコイツもいいかもな、と思ってチラッ、と横目で美少女の表情を覗き見る。
今まで何度もチャンスが会ったにも関わらず、妙子の処女を奪わなかったのは単に好奇心からだ。人妻、実母、女教師と交わり、ものにした彼にとって、妙子は聖域のような存在だった。電車の中でも処女の柔肌に触れていると他の女たちにはない、何か…、を彼女は持っている、そういう気分にさせる。
それを今はそのままにしておきたい、と思う。だから、この美少女の処女を奪わないのだ。
「完全に遅刻だなぁ…、なあ、妙子。このままサボってどっか行かないか?」
「ダメだよ。今日、午後イチで英語、小テストあるよ」
「あ・忘れてた…」
呆けたように呟く雅史にクスクス、と笑い声を立てる。彼の申し出は嬉しかったが品行方正な美少女としてはそういう訳にもいかなかった。雅史は膝を叩いて立ち上がると妙子に手を差し伸べた。
「もう平気か」
「うん、もう大丈夫」
二人は空き始めた一時間遅れの電車に乗って学園へと向かった。
-***-
悪友たちに重役出勤を冷やかされ馬鹿話で応酬しながら、雅史は自分の席に着いた。振り返れば妙子も既に着席していた。
穏やかな日だった。うららかな日の光が窓辺から差し込み、退屈すぎる授業に眠気を誘う。雅史は授業そっちのけで机に突っ伏して、眠りの世界へと沈み込んでいた。
机にドン、という衝撃が加わり、それで目が覚めた。顔を上げれば赤い布で包まれた美味そうな匂いを立ち昇らせる物体があった。それが彼を現実の世界に引き戻す。
「まークン、お昼、一緒にしない?」
「おお、妙子。ああ…、いいぜ。何処にするんだ」
満面の笑みを浮かべて妙子がクスクス、と寝ぼけ眼をこすっている彼を笑っている。それにあくびで返しながら尋ねた。
「うーん、どうしよっか。どこかいい場所知ってる?」
「…そうだな」
雅史の頭には午後から始まる英語の授業のことが浮かんだ。とりとめもなく玲子のことが浮かんだ。今日は玲子の担当する古典は授業に無い。部屋は空いている筈だ。それなら…。
「いいとこがあるぜ、行こうか」
-***-
「ね、ねえっ。まークン…ここ、本当に大丈夫なの…?」
「心配するなよ」
妙子を玲子の使っている講師室へと誘い込んでいた。女教師がこの時間、ここにいないことは先刻承知だった。戻ってきても、妙子といれば入ってこれない、という勝算があった。
「昼は、ここがら空きなんだぜ。ソファもあるし、リラックスしろよ」
「うん…。まークンがそう言うなら大丈夫だよね」
雅史がズカズカと勝手知ったるふうに部屋に入り、ソファに腰を沈めると、オドオドとしていた妙子も少し安心して、それでも不安げに彼の隣りに腰を下ろした。
何か悪いことをしている気分にドギドキとしていた。恋人と一緒に、というのが異常に甘い興奮をもたらす原因だった。
彼が優しい視線を向けてくると、その甘い焦燥も薄れていく。妙子は頬をポウッ、と染めると照れ隠しをするように弁当箱を差し出した。個室で二人きりというのもこの興奮の一つの理由だ。
恋人に差し出した弁当の蓋が開くと、彼は箸をつけて口に運ぶのを待つ。彼の感想が気になる。今日は、いつもより少し早起きして、腕を振るったつもりだった。
「ん?美味いよ、この出汁巻き。頑張ったな」
「やったぁ!」
雅史は、思わず小さくガッツポーズをとる妙子を、面白そうに見ながら箸を掻き込んでいく。
彼女の用意した弁当箱は雅史の専用に誂えたとはいっても大した量ではないので、弁当はあっというまに無くなってしまう。彼が先に食べ終わったとき、妙子はまだ半分以上、残していた。
雅史はこれも用意してあったウーロン茶のパックにストローを差し込みながら皮張りのソファに我が物顔でもたれて、妙子が食事を取る仕草に見入っている。
「ダメだよぉ…、そんな、見られてたら食べられない…」
「あ、悪いな」
カーッ、とうなじから耳たぶまで真っ赤にに染め上げた美少女は恋人に抗議する。彼は妙子から視線を逸らせると、何気なく正面のドアを見た。誰か、その後ろにいるような気がした。いるとすれば奴隷に貶めた女教師以外ではあり得ない。
少年は扉から目を離さずに片手だけで妙子の膝に手を伸ばした。ようやく弁当を食べ終わって、お茶のパックにストローを立てていた美少女は柔肌に触れた恋人の手の感触にビクン、と反応して吹き出しそうになる。
しかし、彼女の抵抗がないことで気をよくしたのか雅史は手を脚の付け根のほうへと滑り込ませてくる。妙子は、朝のこともあり、火照りを帯びる躯の反応に戸惑いながらもハッ、ハッ、と小刻みに息を吐いて肢体を強張らせる。
「妙子…、可愛いぜ」
「あ、アン…、まークン」
妙子をソファの上に押し倒して横たえると雅史は本格的に美少女の肢体に玩弄の触手を伸ばし始める。彼女の上になって制服の布地の上から少女の可憐な胸の膨らみを包み込み、捏ね上げ、ピンク色に上気させているうなじに唇を寄せる。
「はんッ!…、ハゥン…」
美少女の喘ぎ声の音色を耳に心地よさを覚えながら楽しんでいる。それでいて、時折り、妙子のうなじから顔を上げてイタズラっぽい、狡猾な目つきでドアを見つめていた。
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第32章 滲出
二人の恋人同士の戯れ合う光景をその部屋のドア越しに息を潜めて見ている者がいた。玲子だった。いつも、早めに校舎を出ると車で外に昼食を摂りに出ている。なるべく次の授業の準備には時間を掛けるのが、彼女の習慣だった。
そのために部屋に戻ってきた女教師は文芸科講師室のドアに手を掛けたとき、話し声が中から聞こえてきたので、ピタリ、と硬直し、そっと中の様子を伺った。
もし、知らない生徒が愛を交す隠れ家に使っていたのなら咎めだてするつもりだった。ところが、あにはからんや、中で乳繰り合っているのは、知っている顔だった。
雅史だった。玲子は息を呑んで相手の顔を確かめる。彼の隣りに住む同級生の岩代妙子に間違い無い。部屋の中で少年は彼女と食事を取っていたらしく、二人が坐るソファの前に置かれた背の低いテーブルには可愛い弁当箱が置かれている。
女教師は部屋の中に踏み込んで二人を追い出してしまいたかった。この部屋は玲子と雅史の密会の場所だった筈。ここに少女を誘い込んだのは彼だろう。しかし、この部屋で彼が他の女と肌を合わせるなんてことは、玲子のプライドが許せなかった。
ドアの取っ手に手を掛けて中に足を踏み入れようとした、その瞬間、玲子はハッ、と息を呑んだ。雅史がドアの方を見て笑ったのだ。明らかにここに玲子がいることを知っている。女教師はドアに手を掛けたまま動けなくなった。
「はんッ!…、ハゥン…」
彼が組み伏せている少女の喘ぎ声が耳に響くとビクッ、と玲子の唇がわなないた。彼は再び少女の躯に取り付くと、卑猥に手を動かし始める。女教師は二人から目を離すとドアを閉じて背を向けた。廊下に一人佇み、屈辱に唇を歪めていた。
-***-
「あっ、あぁ…ン、ダメ…、濡れちゃうから…、あん、もぉ…」
「いいんだろ?気持ちいいんだろ、こうすると。認めちまえよ」
雅史は妙子のスカートを捲り上げると剥き出しになった小さな下着の底を布越しに美少女の秘唇を探り、その微妙な割れ目の中心に指先をめり込ませて、クイッ、クイッ、と擦り立てている。
妙子は、顔を真っ赤に染めて瞳を伏せてハァ、ハァ、と喘ぎ声をあげている。恋人の責めがもたらす覚え立ての快感に躯を委ねて身悶えている。そんな妙子のいたいけな仕草が堪らなく可愛いくて、雅史は彼女のうなじにキスを痕が残るほど強くした。
「んっ、んんっ…、気持ち、イイ…、気持ちいいよォ…、まークン」
「ああ、素直だね、可愛いぜ、俺の妙子」
「はぅん…、まークン、好きぃ」
うなじから顔を上げた雅史にキスをねだる妙子。彼もリクエストに応えて、正直に快感を訴える美少女に唇を重ねた。ン、ン、と互いに唇を吸い合い、舌を絡め、恋人の流し込む唾液をコク、コク、と飲み干す美少女から唇を離してみつめあう。
妙子はピッタリ、と白い太腿を閉じて秘部を布越しに嬲る恋人の指を締め付けている。美少女の脚の付け根に食い込ませている指先で雅史が彼女の濡れ始めている下着の中心を責めると、妙子は、ハァン、ハァン、と喘ぎ声をあげてビクン、ビクン、と上気した肌を震わせる。
「堪らないな、なあ、妙子。俺のも触ってくれないか」
「いいよ…、まークンの…、私も触ってみたかったの…」
美少女が顔を真っ赤にして大胆にも彼女自身の願いを口にすると、雅史はゴクッ、と唾を呑んで妙子の瞳を覗き込む。しかし、彼女は自分が口にした言葉の意味をあらためて考えたのか、これ以上ない、というぐらいに耳たぶまで真っ赤に染めると、イヤン、と一声つぶやいて、両手で顔を覆ってしまう。
雅史は妙子がだんだんと自分の色に染まってきたのを感じながら、ジッパーを下ろすとビンビン、に勃起した肉茎を取り出して、根元を握り締めた。顔を覆っていた妙子の手を掴むと強引に自分の腹のほうに引き寄せていく。そして、美少女の細い手の中に凶々しい男根を握らせる。
「ほら、妙子」
「ああッ!熱い…。ビクビクいってるよ、まークン、あぁん、ヌルヌルしてる…」
「妙子が可愛いから興奮してるんだ」
「…ぅん、嬉しい」
手の中に握り締めた恋人の逞しいペニスが発する熱に浮かされたように陶然と蕩けた瞳で肉茎を見つめている妙子。
「な、扱いてくれよ」
「うん、いいよ…」
妙子はもどかしげに肉茎を指に絡ませて上下にゆるゆると扱き出す。処女の指で扱かせていることを考えると、雅史も興奮してくる。もう、ドアの向こうにいる女教師の存在は忘れ去っていた。
「ああ、妙子、いいよ、感じるぜ」
「あん…、まークン、私がお口でしてあげる…、ね」
妙子は純粋に自分の行為で恋人が息を荒くしていくのが嬉しかった。雅史が自分を抱こうとしないことには疑問が無いわけではなかったが、彼の指で絶頂の高みへと押し上げられたときから妙子の中で今までの彼女とは違う何かが目を覚まそうとしていた。
雅史は驚いていた。妙子が自分から奉仕を言い出すなんて。
「いいのか?頼むよ」
「うん、任せて…」
妙子は躯を起こすとソファの背にもたれて荒い息を吐いている恋人の下腹に突き出ている剛直に顔を寄せていく。
手の中でビク、ビク、と震えて力強く脈動を繰り返す肉塊に対しても今まで凶々しさしか覚えなかったのに今は愛しさで頬擦りしたい気分だった。しかし、いざ対面してみると自分から言い出したのに、その圧倒的な熱さと逞しさに怖じ気づきそうになる。
「あ、あの…ゴメンね、私、慣れないから下手かも知れないから…」
「いいさ、妙子が自分から口で、って言ってくれたほうが嬉しいよ」
「あぁ、もう、言わないで…」
妙子は決心すると目を細めて両手で目の前に捧げ持った剛直の先端に舌を這わせ始める。雅史はそのしっとりとした感触に思わず、うぅ、と情けない声を洩らしていた。それとは反対に彼の唇から漏れ出した喘ぎに自信を深めた妙子はますます情熱的に奉仕に熱中し始める。
「んっ、んうぅ…、んふ…、はう、あくっ…」
「いいよ、ああ、感じるよ…、妙子、とってもいいよ」
雅史は自分でも息が上がってるのを意識しながら、彼の肉棒へと懸命に奉仕を繰り返す美少女を見下ろし溜め息を吐く。
「いいの、ね、まークン、私、きっと全部呑めるから…出して」
「ああ…、妙子、出すよ…ゴメン」
「んっ、あふっ…、むっ」
妙子は恋人の昂ぶった声に射精のときを感じて、パックリ、と小さな唇を開き切ると怒張を深々と呑み込んでいく。雅史は美少女の頭を押さえるとそのまま、彼女の喉の奥までペニスの先端を食い込ませていく。ビクッ、と彼女は震えたものの器官を塞がられる息苦しさに耐えて彼の行為を受け入れてその瞬間に身構える。
ドクッ、ドクッ、ドクッ、ドクッ!!
妙子の喉の奥で暴発した精液が次々に撃ち出されてくる。その量は半端なものではなく、美少女はむせながら息を止められる恐怖におののきながらも恋人のペニスから口を離そうとは決してしなかった。
ゴクッ、ゴクッ、と音を立てて粘っこい牡の体液を懸命に呑み下していく。
「ハァァ…、凄かったよ、とっても良かった。ありがとう、妙子」
「んん…、アン…、私、まークンが気持ち良かったならいいの」
「妙子…」
雅史は美少女の乱れた髪を梳き上げてやりながら、顎を持ち上げると唇を奪った。
「愛してるよ、妙子」
「私も、好き…、まークン」
妙子も恋人と唇を重ねながらいつか彼に処女を奪われる日を夢想して胸を熱くするのだった。
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第33章 浸透
居住まいを正した二人は講師室を出た。二人ともスッキリした顔をしていた。それが妙に妙子には恥ずかしかった。
「ねえ、まークン、次の授業サボっちゃだめだよ」
「分かってるから先、行けよ」
「うん。また、後でね」
雅史はトイレに寄るから、と言って妙子を先に行かせると、その場に留まった。妙子が階段を下りていく、パタパタ、という音が響いた。彼はそのまま階段とは反対に廊下を歩いていく。その先に廊下はT字に直角に折れている。そこに玲子がいるのは分かっていた。
彼がその廊下へと足を踏み入れると、案の定、女教師が立ち尽くしていた。雅史の足元を見て辛そうに眉根を歪めている。そこに少年は軽薄に囁きかけた。
「やあ、先生。ご機嫌は如何ですか」
「どうして…」
「えっ、なに、聞えなかったよ」
「どうしてなの?…どうして、こんなことをするの」
顔を上げて真っ直ぐに雅史の瞳を覗き込む。そこには非難の色が浮かんでいた。
玲子には納得が行かなかった。この部屋で始まった関係、そして彼に鍵を預けたこと。そのどちらも踏みにじられているのを感じていた。
「何故なの…」
「なんか考え違いをしてないかい。玲子先生」
「え…?」
雅史は玲子のブラウスの胸を押し上げる見事な膨らみに手を伸ばして掴み取るとグイッ、と揉み捩じる。玲子は見るからに嫌そうな顔をして、首を背けて悲鳴を上げる。
「い、イヤァ…、やめて、痛ッ!」
「俺はあんたの恋人なんかじゃあないんだ。玲子、お前は奴隷なんだよ」
女教師を廊下の壁に押し付けると、胸の膨らみをやわやわと揉み込み、玲子の心に痛みとともに隷従の意志を刻み込むように一語一語、はっきりと語り掛けていく。
玲子の胸から手を離すと、ポケットの中から彼女から貰った鍵を取りだし、女教師のタイトスカートのサイドに入ったスリットから手を差し入れる。彼女は背けた顔を喘がせる。
「こんな鍵一つで俺を飼い慣らそうとでも思ったのかい?残念だったな」
「あっ、ああ…、ダメっ」
鍵の頭の部分でパンティストッキングと下着越しに玲子の媚肉を突き上げ、グイグイ、と責め立てる。だが、指先に湿った感触を感じて不審がる雅史。玲子の下着は先程の彼と少女の行為を覗き見している間に自分で指で慰めたせいでしっとり、と濡れていた。
彼がその事実に気づいたとき、女教師は首筋を赤く染めて喘いでいた。
「へえ?玲子先生、俺たちのアレ、覗いてて濡らしてたんだ」
「や、やめて…言わないで」
「アイツの声聞きながら自分で弄ったんだろ?玲子。こうやって、さ…」
「あう…、ああっ…、うぅ…」
捲り上げたスカートの下で、ストッキングまで染み出した蜜液でグッショリ、と濡れそぼったパンティの中心をグイグイ、と責め立てると、女教師は堪らなくなったのか、少年の肩に両手でしがみついてくる。
「なんだい?欲しいのかよ、淫乱だな。それで、教師がよく務まるよな」
「はんっ、玲子、淫乱なの…。ねえっ、頂戴…欲しいの」
廊下の真ん中だというのに上気させた美貌を喘がせて彼の首に腕を巻きつけて見事な膨らみを少年の胸板に押し付けてくる。しかし、焦りがちに男のものを求めてくる玲子とは裏腹に一度、妙子の唇に放出しただけに、雅史には幾分か余裕があった。
「いいか、俺に指図しようと思うな。」
「わ、わかったわ…。だから、抱いて…、ねえ、欲しいの」
「しつけのなってない牝犬にはお仕置きが必要だな」
「イ、イヤァ!…」
抱き付いて来る女教師の腕を引き剥がすと、二の腕を捻じってそのまま背中を向けさせる。玲子は壁際に対面させられる。女教師は悲愴な表情を浮かべて後ろを振り返る。雅史は彼女のスカートを捲り上げると、パンティの縁に手を掛けて一気に剥き下ろす。廊下の真ん中でヒップを晒す恥辱に堪らずアアッ、と悲鳴を上げる。
「ああッ!!…、イヤッ…」
「フフッ、お前にはこれがお似合いだ」
バシッ!、ビシッ、バシッ!!
「ひっ、ひぃッ…」
剥き出しにした見事なヒップの丸みを平手打ちに打ち据える。白磁の透き通るような肌をした玲子のヒップにたちまち赤い手形が痕になって残る。
「いやらしい牝犬め。玲子は奴隷なんだよ、俺のペットだ。分かったか」
「ああ、あああ…ッ!…、ひっ、ひいっ!イヤッ、こんな…イヤァ」
「ククッ、なんだ?これは。尻を打たれて濡らしてるのかよ。変態だな」
玲子が壁に両手を突いて露出した尻を高々と差し出しているところに、雅史は赤々と腫れ上がったヒップの双丘の谷間をひくついているアヌスから秘唇へと指先で辿ると、女教師の媚肉はタップリ、と蜜液の滴をたたえて、彼が指をめり込ませるとジュブッ、と簡単に受け入れて、異物の進入の代わりに水のように蜜が糸を引いた。
「い、言わないで。ハァァ、アァン…、指じゃイヤ…、太いのがいいの…」
「お前は苛められて悦ぶ変態のマゾ奴隷なんだよ、分かったか」
「イヤッ、イヤァ…、そんな、イヤぁ!」
しかし、拒絶の言葉とは裏腹に雅史の指がグチュッ、グチュッ、としとどに濡れた女陰を攪拌するようにして指を媚肉の中心へと突き入れると、トロトロ、と蜜液が涎をこぼすように秘唇から溢れて太腿へと流れ出していく。
"私…、感じてる…。廊下の真中で弄ばれて感じちゃってる…"
玲子は膣襞を掻きまわす指を、体内に侵入した男根のように締め上げている自分の秘唇の切なさに突き上げられて、彼への隷属を深く、深く心の奥底に刻み付けていく。
"彼の言う通りなんだわ…、私、マゾだったんだ…。苛められて悦ぶ変態だったんだわ…"
全身が熱く燃え上がるように上気していく。頬が熱くて目が眩んでくる。それに伴って、白く抜けるような柔肌から媚薬のようにねっとりと、絡み付くような卑猥な芳香が立ち昇り始める。玲子は全身で教え子の責めに感じてしまっていた。
「どうだ?気持ちいいだろ、いやらしい顔してさ。変態のマゾ奴隷が身に染みただろ?」
「うぅん、玲子、奴隷なの…、苛められて悦ぶ変態なのっ…、ああッ、感じちゃうぅ」
彼の言葉どおりに自分の中に秘められていたどうしようもなく淫らな存在を認めてしまうと、どこまでも卑猥に堕ちていける気がして、女教師は嬌声を上げながら、プリプリ、とヒップを打ち揺すり、少年の責めを自ら求めていた。
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第34章 転機
「ハァァン…、ね、ねえっ…、いやらしい女にお仕置きして…」
「俺の命令がちゃんと聞けるなら続きをやってやる」
「あ、ああ…、なに?何なの、何でもするわ…、だから早くゥ」
玲子は理性のカケラも感じさせないほど卑猥な表情を浮かべて、剥き出しのヒップを掲げて長い脚を突っ張っている。張り詰めた太腿の付け根は後から後から溢れてくる蜜液で洪水状態でドロドロになっている。玲子にはもはや、教師としての誇りもメンツも捨て去って、少年への強い服従意識でいっぱいになっていた。
何処であろうと、もう、彼の肉棒で密壷をいっぱいにして犯してもらえるのなら関係無い、誰に見つかっても、構わない、そんな理性の欠けらもなくしたかのように、唇の端から涎をこぼれさせながら媚肉を突き上げてくる女教師を雅史は、その二の腕を引き掴むと、グイッ、と力任せに玲子を引き立てて、文芸科講師室へと押し込むと、後ろ手に扉を閉めて、手を離した。
「あッ!!…ああ、いいっ…、ああン、いやァ…」
講師室の床にうつ伏せに倒れた玲子はジンジン、と痺れるような焦燥に囚われてモゾモゾ、と半ば捲れあがり露出したヒップを蠢かして、ハァァ、ハァァ、と深い溜息を吐いていた。
媚肉に彼の太いペニスを深々と咥えて絶頂への階段を真っ直ぐに駆け上がる筈だった。それなのに、まだ体内には何も指でさえも無く、空虚に膣を痙攣したように喘がせ、トロッ、トロッ、と蜜が彼女自身の淫蕩さを指し示すように流れ出ていた。
雅史は女教師の傍らに膝をつくと、玲子の顎の下に手を差し入れると、グイ、と上に向けて表情を観察する。
濡れた眼差しに扇情的な色を浮かべ呆然とした玲子の表情にはおよそ教師らしい尊厳は感じられなかった。そこにいるのはただ男を求めるだけの牝奴隷でしかなかった。だが、その空虚な意識の中に、自分が今一番望むもの、そしてそこに繋がる道を模索するための貪欲な意思が野生の獣の本能のようにメラメラ、と燃え上がっていた。彼もまた、玲子の瞳の中にはっきりとその姿を捉えていた。
「いいか、あんたは俺の命令通りに尻を振っていればいいんだ。そうすれば、先生の欲しいものをくれてやる。分かったかい?」
「言うことを聞く…聞きます、ああ、だから…、ください…」
一語一句、玲子の脳裏に刻み込むようにゆっくりと喋る言葉は真っ直ぐに女教師の行動の優先順位の一番高いところに、あたかも乾いた大地に水が吸い込まれるように滑り込んでいった。
女教師に自分の言っていることが理解し、確実に伝わったことを確信した雅史は立ち上がり、自分のペニスを見せ付けるように扱いて、命令する。
「尻を上に向けて足を伸ばすんだ」
「はひっ…、はぁぁン…」
玲子は言われるまま剥き出しのヒップを高々と掲げて長い脚を伸ばしていく。後ろから見る雅史には美教師の下半身が丸見えだ。逆さまになった美女の成熟した肌がピンク色に輝いていた。ピン、と張った脚線の頂上でヒップの割れ目を誇示するように、尻を振り、媚肉をひくつかせている。見事に発達したヒップは垂れもせず、張り詰めた太腿は涎の出そうなほど充実して素晴らしい。
尻の裂け目では綺麗に手入れされたアヌス、そして秘唇が雅史の視線を意識して互いに競い合うかのようにヒクヒク、と別の生き物のように蠢いていた。秘唇から溢れた蜜が太腿の上を逆流して流れ出している。
伸ばした脚をつま先で支えようとして、足を突っ張ると、ドプッ、と勢いよく蜜壷から蜜液が溢れて粗相をしたように逆さまに流れ出して腹のほうに垂れていった。
「いやらしい牝犬みたいだぜ、先生。自分でオ×ンコ広げてみな」
ブラウスの外れた胸元から零れた見事な乳房が床の上でせめぎあって丸い膨らみを垣間見せている。両足のつま先と横に捻った頭の3点で不恰好な姿勢を支えて、もどかしげに両手を伸ばして、ヒップに触れた玲子は、そこでいったん息を止めて、ハァァン、と熱っぽい吐息を洩らした。
そこからはヒップの丸みの上を指先で掴みながら、這わせて、核心部へと近付けていく。もう、長い脚を震わせて、つま先は何度も滑り、そのたびに全体のバランスが崩れそうになる。長い黒髪が床の上に墨を垂らしたように伸び、ヒップの揺れとタイミングを合わせてうねうね、と蠢いていた。
ハッ、ハッ、と小刻みに喘ぎ声を洩らしていた玲子はとうとう、秘唇の縁に指先を掛けると、左右に引っ張って、自分で内臓を広げていく。その指にも熱い蜜液が跳ねていた。
雅史も、玲子の全身から発する卑猥な媚態に呑まれたのか、ゴクッ、と唾を飲み込んで、いつのまにか浮き出していた汗を腕で拭った。さっきより確実に膨張した怒張は痛いほど下腹に張りつかんばかりに自己主張していた。彼は自分の昂ぶりを努めて隠すように冷静な口調で告げた。
「いいぜ、玲子。もう我慢できないみたいだな。くれてやるよ、アンタの好きなコイツを、な」
彼が不恰好な姿勢で震えている女教師の間近に近寄って、肉茎を玲子が広げている秘唇へとあてがうと、ハァァン、と泣き声をあげて尻を振り立てる。ヌプッ、と存分に潤っていた媚肉は男根を根元まで容易に受け入れていく。
「あひっ、あひぃぃ…、ひぃぃん、ひぃぃん…」
剛直を玲子の体内に突き刺した途端に、彼を襲った凄絶な快美感に腰が砕け散りそうな衝撃を受けた雅史は、女教師の媚肉の感触に酔う。ヒップの見事な丸みと火照った熱い柔肌を撫で回しながら、自分だけ快感を貪ろうと、玲子の尻を前後に揺すりたてて、ペニスを抜き差ししていく。
それでも、玲子は逞しい肉牙に膣襞を抉られるたびにゾクゾク、と背筋を電流に似た快感が走り抜け、全身に痺れが伝わっていくのを感じて喉から搾り出すように悲鳴を上げてよがり捲くっていた。
素晴らしい交合だった。眼下で上気した女教師の肌がピンク色に輝いているのを見ながら、秘唇に抜き差しすると、切れ切れの悲鳴が熟した肉感的なボディが洩れだし、それがまた雅史の昂ぶりを煽り、剛直に力を漲らせる。
「どうだい?俺の、欲しかったんだろ」
「いいッ!…いい、いいの…。ああッ、きちゃう…、あっ、あン…」
次々に打ち寄せる快感の波に翻弄される玲子は、ピン、と張った長い脚をブルブルッ、ブルブルッ、と痙攣させて、絶頂へと昇り詰めていく。女教師の背中が、大きくしなって、どんどん断続的な吐息の感覚がせわしなくなっていく。玲子が、肉棒を秘唇に突き立てられるたびに追い詰められていくのが手に取るように分かった。
少年も時間を忘れて女教師の中へと怒張を何度も挿入し、玲子の内臓を責め立て、肉棒に絡みつく粘膜の感触にビリビリ、と腰を快美感が走り抜ける堪らない感覚に溺れていた。
いい躯だった。しなやかで肉感的な肢体は雅史の責めを存分に受け止めてくれる。彼の強暴な獣性に十分に応えてくれる淫らな躯だった。
雅史は、ズブッ、ズブッ、と膨れ上がったペニスを玲子の秘唇から引き抜き、また突き立てながら初めての感情が湧き上がってくるのを感じていた。
この女を手放したくない。痛切にそう、思った。その思いが脳裏を支配したとき、何かが彼の中を突き抜けた。
「出るッ、出すぜ、玲子、う、ううっ…」
「ひんっ、ヒィィ、いくぅ…、いっちゃうぅ…、あああ、あああッ…!!」
ドピュッ、ドピュウッ!!ドピュッ、ドピュッ…。
雅史が根元まで沈めた肉茎の先端が子宮口に食い込み、その砲口から砲弾を炸裂させた。下腹に女教師のヒップを掻き寄せ、深々と貫いたまま、ドクッドクッ、と白濁液を注ぎ込んでいく。玲子は全身をガクガク、と痙攣させながら蜜壷を満たしていく熱水に焼かれて、ヒィヒィ、と悲鳴のようなよがり声を上げ続けていた。
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第35章 姦計
結局、雅史は午後初めの授業に戻ってこなかった。妙子は何度も、後ろをチラチラ、と振り返るたびに英語の教諭から視線で咎められた。それでも、雅史のいない席を振りかえるのを止められなかった。
"まークン、お腹でもこわしたのかしら…"
まさか、自分との行為の後で、女教師と激しい一戦を繰り広げているとも知らず、妙子は彼のためにせっせとノートを作るのだった。
授業が終わってしばらくしてから、休み時間に雅史は戻ってきた。自分の席についた彼の元に駆け寄って、心配そうに少年の顔を覗き込んだ。雅史は、どこか疲れたような顔をしていた。
「ねぇ、まークン、大丈夫?」
「ああ、妙子、悪かったな、授業に間に合わなくてさ」
「ううん、いいのよ、そんなこと。でも、心配しちゃった。どうしたの?」
心配そうに顔を覗き込んでくる少女が鬱陶しかった。女教師の熟れた肢体を貪った後では、親身に寄り添ってくる少女の心遣いも、ただ煩いだけだった。だが、玲子と乳繰り合っていたとは言えず、適当に当り障りの無い嘘をつく。
「腹こわしちゃってさ、休んでたんだ。でも、もう大丈夫さ」
やっぱり。妙子は安心した。しかし、どこか彼の態度によそよそしさを感じる。ついさっき、あんなに求め合ったのに、とポッ、と頬を染めながらも少し寂しい気がした。
美少女が自分のことを思ってか顔を赤くするのを白々と眺めながらそろそろ、潮時かもしれない、そう思い始めていた。妙子も何度も処女の肌を責め立てられ性戯に慣れ始めていたし。堕とすには今が絶好の時期かもしれない。
女たちが馴れ馴れしく振舞うのを見るたびに雅史は苛立った。彼にとっては身の回りにいる女たちはすべて奴隷同然なのだ。奴隷風情が恋人を気取る、彼にしてみればそんなことは我慢ならなかった。妙子にしても女教師と何ら変わらない。向こうから言い寄ってきたんだから勝手に堕ちればいい。そんな風にしか考えていない。せめて、せいぜい楽しませてくれればいい。その程度の感情しか抱いていなかった。
「ねぇ…、ねえってば、まークン?」
「あ、ああ、悪い。なに?」
「今日、私の家で復習しましょう。さっきの時間、ノート作っておいたから」
「そうだな。…悪いな、妙子」
雅史が思ってもいない癖にそう、声をかけると、妙子はもう本当に嬉しそうに満面に笑みを浮かべて見せる。彼のために何かするのが楽しいようだ。
「それじゃ、帰りに、またね、まークン」
「おお」
妙子が自分の席に帰ると机に突っ伏して惰眠を貪る。妙子がチラチラ、と振りかえってくるのをそうやって鬱陶しく無視しながら、午後は暴力的なまでに激しい性欲を抱えて過ごすのだった。
-***-
委員会があるから先に行ってて、という妙子に雅史は内心、ホッ、としていた。気持ちが焦りがちになって上ずっていくのにブレーキが掛けられたからだ。このまま、妙子と帰宅までその美少女の柔肉に手を伸ばさずに済ませられようはずもない。それに一人で先に帰れば、あの家にいるのは摩耶一人きりだろう。女教師とも母とも違う熟れ切ったボディと妖艶な物腰にまた、ありつけるかと思うと彼の股間は再び熱い血潮に滾るのだった。
ピンポーン、と妙子の家の玄関先でベルを鳴らすと、すぐにドアが開いて摩耶が顔を覗かせた。
「あら、まークンなの?妙子は一緒じゃなかったの」
「こんにちわ、摩耶さん。今日、妙子は委員会なんで先に部屋に上がっててくれって話なんですけど」
今日の摩耶は黒のタンクトップと膝丈の同色のスカートを身につけていた。雅史の視線を妖艶な笑みを浮かべて受け流している辺りは、場数を踏んだ女の貫禄を感じさせる。玲子とも麻美とも違う危ない香りが漂う。雅史の股間はキリキリ、と漲る。大きく肩が露出し、悩殺的なまでの双乳の谷間が深く覗けている。キュッ、と吊りあがった見事なヒップの盛り上がりも、光沢のある肌のつやも熟し切ったボディを妖しく彩っていた。
「そうなの。いいわ、あがって」
「お邪魔します」
彼用にスリッパを用意するために玄関の上がり口で屈み込んだ摩耶は、立膝にスカートの奥を少年の目に晒しながら胸の谷間を強調するように背筋を反らせた。雅史は遠慮なく人妻の肢体に視線の触手をねっとりと絡ませながら鼻の穴を膨らませる。
スリッパを履いた彼が手を差し伸べると、それに縋り付くようにして摩耶が目の前に立ち上がった。二人の距離は不自然なほど近く、息が触れ合うほどだ。摩耶と雅史の背丈は幾分、少年のほうが高いがほぼ同じだ。互いの瞳を覗き込む二人は、ともに卑猥な色に瞳を染めていた。
「もう、風邪はすっかりいいんですか」
「ええ、あなたの看病がよかったのかしら。ウフフッ」
以前、妙子が今日のように委員会で帰宅が遅れた時にも彼が摩耶の看病を代行する筈が、雅史は摩耶と熱いひとときをベッドの上で過ごしていた。そのことは当然のことながら二人だけの秘密になっていた。
「あの子の部屋で待ってる?それとも…。ウフッ、どっちがいい?」
「摩耶さん…」
彼に選択を迫りながら答えは決まっているかのように、雅史の膨らんだ布越しの勃起に細い指を伸ばして、少年に胸の膨らみを押し付けてくる。彼に否やは無かった。腕を熟れきった人妻の細いウェストに廻して、自分のほうに抱き寄せながら唇を奪う。
「んっ…、ああ…、若い男の子って素敵ね。こっちよ、来て」
吸われるままに唇を重ねて、舌を絡め合いながら布越しの勃起の硬さを確かめるように撫でまわすと、少年も彼女のヒップを肉丘の感触を楽しむように撫で上げてくる。摩耶は一旦、雅史から離れると、色っぽい吐息をついて彼を廊下の先へと誘った。
そこはかつて二人が肌を合わせた寝室だった。
「ねえ、…私、我慢できないの。あなたのミルク呑ませて…、いいでしょう?」
「いやらしい顔してますよ、摩耶さん」
「言わないで…、ああッ、凄いわ」
彼の足元に跪いた摩耶は少年のズボンのチャックを下ろすと、細い指先で雅史のコチコチ、になったペニスを取り出すと、美貌を火照らせて、肉棒に頬擦りした。少年の指摘通り、彼女は卑猥な色に瞳を染めてウットリ、と彼の怒張を見上げると、真っ赤な朱唇から細い舌を突き出して、静脈の浮き出た少年の肉棹を舐め上げ始める。
「ハンッ、熱いわ…、堪らない。素敵だわ、あなたの…大きくて、ああ、こんなに…」
摩耶は彼の昂ぶりを知ってか、情熱的に口唇奉仕に耽っていく。ズッポリ、と肉棒を喉の奥まで呑み込み、口全体で剛直をローリングさせては先走る精を吸い上げる。自分の奉仕で男が欲情していくのを確認するのは楽しい。
雅史が最近、雰囲気が変わったのを摩耶は敏感に感じ取っていた。その変化が女を抱くことがもたらしたのも薄々気付いていた。口の粘膜を突き上げる剛直の逞しさに子宮が疼くのを感じて込み上げてくる痴情に身を任せたくなって仕方なくなってその気持ちを押しとどめるように、太腿を擦り合わせながらよりいっそう、怒張に舌を絡め、頭を前後に振り立てていた。
人妻の唇を勃起が出入りするたびにジュポッ、ジュポッ、という卑猥な濡れた音が響き、そのたびに雅史の劣情はエスカレートしていく。射精の瞬間を懸命に引き伸ばそうと、もがくように宙を掴む手が、摩耶の剥き出しの肩を掴み、柔肌を捏ね上げるように火照った人妻の肌に手を這わせる。
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第36章 倦怠
片手では摩耶の後頭部を押さえて怒張を彼女の喉の奥に捩じ込んでいく。摩耶はそれを嫌がりもせず彼の怒張を深々と咥え込んでは、ハン、ハン、と喘ぎ声を鼻から漏らしている。つややかに美しく輝くショートカットの髪がユサユサ、と揺れるたびに甘ったるい香水が漂った。
しっとり、と柔らかな摩耶の口の粘膜に包まれた肉棒からピリピリ、と快感が腰から、背筋へと駆け上がってきて、雅史は美女の口技に思わず呻きを漏らした。
「上手いですね、摩耶さん。ああ…、もう、出そうですよ」
「あぁン…、いいの、いつでも出して。全部、呑んであげるから」
摩耶は妖艶な微笑を浮かべて熱い溜息を吐いている彼の顔を見上げながら、シュッ、シュッ、と指先に絡めた肉棒を扱き上げて見せる。そして、顔を伏せると再び深々と怒張を呑み込むと情熱的に奉仕に耽り始める。
「くぅッ!…、出るっ」
「…っ、んーっ…」
雅史がその一瞬を捉えて、摩耶の後頭部を両手で鷲掴みにすると一気に喉の一番奥まで怒張を貫いていく。そして、射精の快感に身を任せてペニスの先端を暴発させる。熱い体液の奔流が摩耶の喉奥へと叩きつけられ、彼女はビクビク、と背筋を痙攣させては声にならない呻き声を漏らして注ぎ込まれる若い樹液を飲み干していく。
「んふぅ…、はぁン…、いっぱい出たわね。ああ…、濃いわ」
恍惚とした表情で口いっぱいに占領した肉棒を吐き出すと、熱い溜息をつき、白濁にまみれた剛直を舐め清めていく。若い少年の肉茎は一度放出したくらいでは、その勢いを奪うには足らず、美女の舌で舐め上げられるたびにグィン、と反り返ってその存在を誇示している。
「摩耶さんのフェラチオ、凄く…良かったです」
「ウフッ、ねえ、まだイケるんでしょう?」
「今度はこれでお願いしたいんですけど…」
「はんっ…、好きねぇ、いいわ」
雅史が手を胸元から差し入れて摩耶のボリュームのある乳房の膨らみを外に露出させて揉み上げると、熟れきった肢体を持て余している人妻は少年の荒々しい愛撫に嬌声を上げて応えた。無遠慮な手つきで年上の成熟した女の乳房をグイグイ、と揉み捩じると、豊満な膨らみは柔らかな弾力を彼の手に返してくる。
摩耶は雅史がしたいように双乳の膨らみを弄られるに任せて、ハン、ハン、と喘いで美貌を淫らな色に染め上げていく。彼がひとしきり肉球の感触を味わうと、その手に自分の手を重ねて艶っぽく微笑み、豊満なバストの谷間にギンギンに反り返っている剛直を挟み込む。
両手で二つの膨らみを根こそぎ掴み、肉棒をしっかりと包み込みながら上下に扱いてみる。やんわりと肉に包まれる感触が何とも言えず心地いい。フェラチオとも、膣の締め付けとも違う甘美な快感が腰を走り抜けるが淫らな技だった。たちまち追い詰められ、だらしない呻き声を上げてしまう。
「う…、うぅ」
「ウフフッ、どう?…気持ちいい?」
「た、堪らないです、…ッ、くっ」
「ダメよ、すぐ出しちゃ」
しかし、雅史は顔をしかめて尻を引き攣らせている。腰をブルブルと、のたうたせながら妖艶な人妻の性技に暴発寸前の怒張をセーブできない。ピュッ、ピュッ、と先走る牡の体液が鈴口から飛び出し、摩耶の頬に乳房の膨らみへと飛び散らせる。
「くぅ…、出る…ッ」
女教師を堕とし、母を奴隷へと貶めた雅史も、妖艶な媚態を示す人妻に完全に主導権を握られていることを認めないではいられなかった。しかし、そんな彼の焦燥をものともしないほど、摩耶の奉仕のテクニックは素晴らしい。腰からピリピリ、と電流のように迸った快美感に貫かれるまま、彼は肉棒を暴発させてしまう。
ドピュ、ドピュッ!!ドピュッ、ピュッ、ピュッ…。
次々に打ち出される精液の滴が蕩けきった人妻の美貌目掛けて吐き出されていく。二度目の放出とは思えないほどの大量の白濁液が粘っこいしるしが美女の端正な顔を汚していく。
「あっ、あン…、こら、ダメ…。はぅ…、熱いッ!…ああっ、凄い匂い…」
摩耶は頬といわず額に垂れる髪にまで飛び散る少年の濃い体液を顔面に受け止めながらも、濃厚なホルモン臭に子宮を甘く疼かせていた。雅史を咎めながらも、精液の量に驚きを隠せない。
「スイマセン、あんまり気持ち良かったから出しちゃいました」
「もぉ、こんなに掛けて、汚しちゃってェ…。いけないコね」
少しも悪びれずにスッキリ、したような口調で舌を覗かせる少年に抗議の声を上げながら精液の飛沫を浴びたタンクトップを捲り上げて脱ぎ捨てた。顔にベッタリ、と貼り付いた体液の放つ濃厚なホルモン臭が漂い、摩耶は美貌を喘がせる。ふと、壁の時計を見上げると妙子も委員会があるといってもそろそろ帰ってもいい時刻になっていた。
「まークン、そろそろ妙子が帰ってくるわ。あの子の部屋に上がっていて」
「セックスしないんですか。僕は平気ですけど」
裸になった胸の膨らみを両手で抱えた美女の悩ましい姿を視姦しながら、隆々とそびえる肉棒を扱いて見せ、余裕を見せつける雅史。そんな少年を頬に粘液の滴を纏いつかせた美女は拗ねて見上げる。
「あぁン…、もォ。こんなにしておいて。また今度にしましょう」
そう言って上半身のヌードを晒す美女はニッコリ、と妖しい微笑で体良く少年を寝室から追い出した。妙子が帰ってくる前に性戯の痕跡を消して置かないといけない。娘の恋人と交わる背徳は甘い蜜の味がしたが、摩耶もさすがに娘を傷つけるのは忍びなかった。
雅史は妙子の名前を出されても、別に臆するところも無く、はっきり言ってどうでも良かった。妙子と摩耶を比べれば断然、抱いて楽しいのは摩耶だろう。それにどう彼女が足掻こうとも妙子は結局、雅史のものになるのは時間の問題だった。今は、摩耶との間の主導権を自分が握ることのほうが彼にとっては重大な問題だった。
摩耶に寝室を追い出されて仕方なく、二階にある妙子の部屋に入る。少女趣味の、甘い菓子が似合いそうな、そんないかにも処女くさい部屋だ。二人が付き合うようになってから、何度か訪れているがいいかげん飽きてきた。
いつも妙子とこの部屋で勉強する時に使うテーブルに鞄を載せて、窓の外を眺めた。隣の同じ間取りの家は自分の家だ。居間で洗濯物を畳む麻美の姿が見えた。今日は日舞も無く、一日家に居たのだろうか。清楚なブラウス姿の母の姿を眺めていると、階下からドアを開け閉めする音が響いた。妙子が帰宅したのだろう。摩耶の声と元気そうな妙子の声が響くと、階段を上がってくる音がして、息を切らせた彼女が飛び込んできた。
「まークン、待った?ゴメンね、委員会、予定より伸びちゃって」
「いや、別に…」
欲情がそのまま匂い立つような摩耶の悩ましいヌードを堪能した後では妙子はあまりにも幼稚過ぎた。視線は妙子を通り抜けて摩耶をどうやって堕とすか、それだけを考えていた。形だけは妙子から今日の午後一番の授業の復習をしながら、意識は上の空で、瞼に浮かぶ人妻の色香に染まる肌艶を見つめつづけていた。
妙子は甲斐がいしく興が乗らない様子の雅史に対してもにこやかに微笑を絶やさず、そして忍耐深く授業の内容を再現して見せた。しかし、あまりにつれない態度を取る雅史にとうとう根をあげる。頬杖を突いてジト目で彼を見る。雅史は妙子の視線に気付かず、投げやりな視線をノートの空白に向けたままだ。
「ねぇ、まだ気分悪いの?」
「…いや、そんなことはない、けど」
妙子はさじを投げた。これはダメだと思った。何が原因なのかは分からないが今は雅史の気持ちが自分を向いていない。どこか…、いや、誰か別の方を向いている。そのことだけは確信として持っていた。
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第37章 攻略
「妙子、入るわよ」
まるで二人の間に横たわる緊張を解きほぐすかのように摩耶がお茶の用意をして現れた。両腕に抱えた盆の上に三つのティーカップを載せて、摩耶は先程の淫靡な雰囲気を微塵も感じさせず、下に黒のインナーを透けさせたサッパリとした白の開襟シャツを羽織っている。シャツは臍の辺りで釦を留めているだけなので胸元は大胆なまでにその膨らみを強調するようにこぼれ出していた。
「勉強はかどってる?そろそろ、お茶の時間にしましょ」
「もぉぉ、お母さんっ、今、いいところなのっ」
妙子はなにか気分を逸らされた気がして憮然とする。しかし、母にはかなわない。いつも、彼女のペースに巻き込まれてみっともない所ばかり雅史に見せているような、そんな被害妄想にとらわれてしまう。
「そぅお?そんな風に見えなかったけど」
「ふんっ、早く出てってよぉ」
頬をブーッ、と膨らませて机に突っ伏すと、ククク、と雅史の笑い声が耳に届いて、耳まで真っ赤に染める。こんなときだけ、生気を取り戻した雅史まで小憎らしくなって来る。妙子自身、ダメ詰まりのような閉塞感から抜け出そうとして、赤い顔をしながら勉強道具を片付けると、摩耶を手伝ってお茶を入れる支度をする。
二階の子供部屋につかの間、静寂が訪れる。ただし、この静寂は心地いい。いい香りのする熱い紅茶が妙子をリラックスさせ、雅史にはその魂の内面に熱い情熱を注ぎ込んでいくような、そんな静寂だった。ただ、その均衡はあっけなく崩壊してしまったが。
妙子は雅史の視線がつかの間、彼女自身に注がれただけで心が浮き立つような気分になる。それが次の一瞬、横目でチラッ、とそれでいて熱っぽくギラギラとした視線を摩耶の方に向けているのを知って、愕然とする。しかし、当の本人は何も知らぬげに若い二人と同じ距離で紅茶をすすっていた。
「うん、美味いわ。当たりね、この葉っぱ」
「あ、あのねー」
まったくマイペースを崩さない摩耶に一気に脱力する妙子。親子の掛け合いを見て、うぷぷぷ、と笑いをこらえている雅史。
-***-
「さて、それじゃ年寄りは引き上げるとしますかな。頑張れよ、若人諸君」
「いいのッ、早くいくのっ」
ぷーっ、と頬を膨らませている娘の頭をクシャクシャッ、と掻き混ぜると摩耶はふざけた口調でそう言って、3人分の茶の支度を後始末すると来た時と同じように盆を抱えあげて、立ち上がった。雅史も席を立つと、摩耶の前に立って、両手が塞がっている彼女のために部屋の扉を押さえてやった。人妻はニッコリ、と笑いかけて頬を傾げて見せた。彼は妙子を振りかえって告げた。
「妙子、俺、トイレ行ってくるから」
「うん」
母の後ろについて部屋を出て行く恋人に頷いた妙子は、一人きりになると机の上に突っ伏して摩耶のことを考える。自分と同じ遺伝子を持っているとは思えないほど、母は妙子にとって不思議な存在である。でも、内心感謝していた。あのまま、彼といたら疑心暗鬼でいっぱいになってしまっただろう。そこがまた不思議なところなのだが大人の女の勘なのか、摩耶は妙子が何を考えているのかすべて見透かしているようで、いつも的確なTPOを心得ていて、不安な気持ちを上手い具合に散らせてくれるのだった。
雅史は部屋の扉を後ろ手に閉めると階段の降り口で自分のほうを見ながら怪訝な顔をしている摩耶に頷いて見せる。彼女は少年を訝しげに睨み付けている。だが、彼はニヤニヤ、と摩耶の肢体をツマサキカラ頭のてっぺんまで舐めるように視姦するばかりだ。
長い脚をふくらはぎから膝へ、そして張り詰めた太腿の半ばほどしかないスカートの裾の両端には深いスリットが走っている。胸元は見事な双乳の膨らみが形作る盛り上がりと谷間の造形が素晴らしい。鎖骨に絡み付くように首筋で光るチェーンネックレスが大人の女の色気を醸し出している。怒った顔も摩耶ほどの器量では凄絶な色気の彩りを迸らせている。
「まークン、どういうつもりなの。トイレだなんて嘘でしょう」
「本当ですよ、出すもん出さないと居心地悪いですからね」
「そう?それじゃ、早く済ませなさいね」
彼の視線を振りきるようにかぶりを振るとショートカットの綺麗に揃えられた髪がファサッ、と揺れ動き甘い香水の匂いを振り撒いた。きびすを返して盆を抱えた両腕でしっかりと抱えて、階段を下り始める。その後をピッタリと雅史がつけてくる。
摩耶はことさら彼を意識しないように無視しながら階段を降りた。彼の狙いは読めていた。自分の躯が目当てなのだ。雅史との逢瀬は刺激的だが、妙子にバレてまで続けるようなものではない。それに初めて躯を重ねた時はたまたま精神状態も弱気になっていただけでそうでなければ相手にしなかった筈だ。それほど、自分を安売りしたつもりは無かった。娘に知られること、それだけは避けなくてはならない。それが摩耶の唯一の弱みだった。
一番下まで下りると、再び雅史が廊下からリビングへと続く扉を押さえてくれる。仕方なく彼の横を摺り抜けるようにして通り過ぎる。彼との距離が一気に狭まる。その絶好のチャンスを雅史が逃すはずは無かった。タイトなミニスカートに包まれたヒップを撫で上げられる。
「ヒッ!やめて、やめなさい…」
ビクッ、と背筋を震わせ摩耶は悲鳴をあげた。しかし、割れ物のグラスを盆に載せて両手の利かない美女を雅史は壁際に追い詰め、廊下の真ん中で壁についた腕と、脚で閉じ込める。躯を捻り、彼と顔を近付けないように逃げる摩耶とグッ、と距離を近付けていく。
こんな場所で求めてくるなんて…。摩耶は正直、気が気で無い。いつ、階段を娘が下りてくるかも知れず、手にした盆に載せたグラスを落とせばきっと深刻な事態を招くだろう。今も、ヒップを撫でまわす少年の手がスカートのスリットから手を差し入れてくる。ダメ…、触られたら気付かれてしまう。彼のものを咥えながら濡らしてしまったことを。今も、子宮を疼かせていることを。
「いいカラダだ、最高だよ、摩耶さん」
「お願いよ、ダメ…、もう触らないで。妙子には黙っててあげるから…。ねっ、お願い」
「駄目だよ、出すもん出さないとスッキリしないって、言ったでしょう」
雅史は首だけを振りかえり彼を諭そうとする美女へと唇を近づける。が、摩耶は首を振ってそれをかわすが、少年の唇にうなじを攻め立てられて、ヒィ、と小さく悲鳴を上げる。
「あッ、ちょ、ちょっと…、はんっ、舐めないで…」
「フフッ、熱いね、摩耶さんの肌。美味しいよ、堪まンないね」
ミニスカートのスリットから差し入れた手で張り詰めた太腿の内側を撫でまわしながら、片手はブラウスの裾からその下の素肌を覆うインナーの中に潜り込ませて熱く火照った柔らかい美女の腹を楽しみながら、徐々に上へ上へと彼女の豊満な乳房を求めて這い上がっていく。
彼の手が柔らかな腹をその感触を味わうように動き回るとそのたびにビク、ビク、と電流のように快美感が走り抜け、それを押し止めようとハァッ、ハァッ、ハァッ、とせわしない吐息をついてやり過ごそうとしている。だが、そんな摩耶の努力も、彼が内腿に置いた手を脚の付け根へと移動させて敏感な部分を覆う下着の底の部分を辿りだすと徒労になるだけだった。
「アァ…、いや…」
「濡れてるね、もしかして咥えながら濡らしてたのかな」
「ち、違…違うわ、うっ、くぅ…」
摩耶の弱点を見つけた雅史はズボズボ、と下着の上から女の源泉を突き入れて来る。美女の鼻先からハン、ハン、と悩ましい吐息が漏れ出して、今や彼女がすっかり感じ始めていることはもう明らかだった。手にした盆の上でグラスがカチカチ、と触れ合って音を立てていた。
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第38章 瓦解
雅史のもう一方の手がインナーをすっかり捲り上げて、たわわな乳房の膨らみを量感を味わいながら揉みしだいている。下着越しに突き入れていた筈の少年の指先は、いつしかパンティの端から直に秘唇へと食い入り、敏感過ぎる媚肉を抉り立てていた。
膣襞を掻き立てる少年の指が彼女の持ち物の様子を確かめるように丹念に蠢くと、その指を牝の本能が肉棒と勘違いして締め上げ、そのたびに甘い快感が子宮を蕩かせていく。
「あっ、あン…、ダメ、駄目よ、こんなこと…。ああッ、ハァン…、うぅ」
官能の炎に炙られ全身が火照ってきていた。感じ始め、しこった乳房を爪を立てられてグイグイ、と捩じり、もぎ取るように揉みほぐされながら、親指と人差し指に勃起した乳首を摘まみ潰されて、ゾクゾクッ、と一方的に嬲られる被虐に全身を電流が走り抜けていく。
媚肉を掻き分けてくる指先から逃れようと腰を引けばヒップの谷間に彼の猛々しい怒張が布越しに突き上げてくる。どこにも逃れようが無かった。形のいい鼻梁から悩ましい吐息をアフフン、アフフン、と漏らし始めながらも、この状況から逃れようと必死だった。
でも、ここで抱かれるわけにはいかなかった。盆の上のグラスを落とせば、きっとその音は2階にいる妙子にも届くだろう。妙子にだけは、この状況を知られるわけにはいかなかった。まして、雅史と求め合ったことなど、娘に知られることになったら何もかもお終いだった。
「だ、だめ…、ねぇ、ここじゃイヤ…、ここじゃイヤなの、ああっ、あふ…ンっ」
「ダメですよ、逃げようとしても。ここでするのもスリルがあっていいでしょう?」
そう言って、布越しに怒張を突き立てて来るヒップの側からミニスカートを捲り上げるとパンティの端に指を差し入れて下着を剥き下ろしていく。アアッ、と摩耶は絶望に眉根を寄せ美貌に悩ましい表情を浮かべながら身悶える。
太腿の半ばまで下ろされた下着と、ヒップの割れ目の中心に押し当てられた灼熱の肉棒が彼女の惨めさを煽った。もう、ここまで来れば摩耶に逃げ場は無い。脚の自由も失い、両腕は盆の上のグラスを落とさないように保つのに必死で、彼の凶行を止めることに気を向けることも出来なかった。
身動きの出来ない摩耶を嬲り物にするように人妻の柔肌を一方的にもてあそぶ。ヒップの割れ目に怒張をグイグイ、と突き立てて肉棒を摺り付けその勢いを増し、量感のある柔らかな乳房を底から救い上げて好い様に揉みしだく。肩からピンク色に染まったうなじを覗き込み、耳にフゥッ、と息を吹き込みながら首筋に舌を這わせる。密着した躯で、摩耶の肉体を存分に味わっていた。
「ヒッ!、イヤァ…、イヤ、イヤッ…、あんっ、ああん」
「いいよ、摩耶さんのカラダ、とっても気持ちいいよ」
「はんっ、アハン…、ヤァン…、んんっ」
摩耶は自分に主導権が無く、彼の思うがままに好きなように弄ばれる屈辱に、洩れそうになる鳴き声を噛み殺して勝手にどんどんと蕩けていく性感に怯えて、肉体が自分の思い通りにならない焦燥に理性を失っていった。
雅史は肉棒を彼女の股の間に突き刺し、媚肉の表面を前後に擦り立てる。堪らず、摩耶は快感の大きなうねりにハンッ、ハンッ、と小刻みに喘ぎ、盆を掴んだ両手から力が抜けそうになる。その途端、ガチャガチャ、とグラスの揺れる音が大きく響き、ハッ、と一瞬正気に戻り、すっかり感じやすくなった乳房を揉み捩じられる快美感に身悶え、正常な意識の混濁を深めていく。
"ああっ、もうダメ…、もう堪えられないわ。このまま続けてたら狂っちゃう"
そう、摩耶が思ったときだった。雅史が彼女の抱える盆に手を添えて囁いた。
「摩耶さん、辛そうだね。僕の女になるって言ってくれたら犯さないであげますよ」
「そんなこと…、でも…。ああッ、や、やめて…」
「悪い条件じゃないでしょう。摩耶さんは妙子の手前、恥かかなくて済む訳だし」
「ああっ、妙子…、ごめんなさい…、で、でもっ、ヒィィ!!、ハァァァン…」
摩耶が拒否しようとすると、乳首を捩じ上げられ、ビクビク、と肢体を身悶えするしかない。彼は狡猾そうな瞳で人妻の脳裏に刻み込むように、飴と鞭を使い分けながら自分の優位をアピールしてそれが如何にも最高の条件であることを信じ込ませようとする。今の摩耶にその誘惑に勝てるほど理性は残っていなかった。
「言う…、言うわ。だから許してっ、んんっ…、ハァン」
「フフッ、いい女だよ、摩耶さん」
雅史が人妻を揶揄するように摩耶の顎を押さえて自分のほうに向けながら、その悩ましい表情を観賞しつつ、彼女から盆を受け取ると、それを階段の下の箪笥の上に静かに置く。
摩耶は危険な綱渡りから開放された安堵に乳房を揉みたてられ、媚肉の表面を怒張の先端で突つき上げられながら、グッ、と悩ましい妖艶な媚態を見せながら少年へと甘く彼の所有物になる屈辱の言葉を漏らしていく。
「あなたの女に…なるわ。摩耶はあなたのものよ。アアッ、ごめんなさい…、妙子」
「よく言えたね。可愛いよ、摩耶」
彼は早くも人妻を呼び捨てにして、得意げにその頬に口付けをする。彼のものになった摩耶にそれを拒否する権利は無い。だが、どうやら、ここで嬲り物にされて、娘の前で痴態を晒す最悪の事態からは逃れられたことを今は神に感謝するだけだ。
しかし、雅史は膨れ上がった怒張をそのままで済まそうとは思ってはいなかった。いきなり、摩耶の自由になった両腕を捩じ上げるとその背中を前に押し倒す。先程からの愛撫と、緊張から開放されたばかりで全身に力の入らない摩耶はされるがままに、羽交い締めにされて頭を沈めていく。
「アアッ!!、まークン?、何を…、い、イヤーッ!!」
「食わせてあげるよ、摩耶。欲しかったんだろ、これが、さ」
雅史はミニスカートをすっかり、捲り上げて剥き出しの美麗なヒップを撫で上げると、尻の割れ目から覗くマヤのアヌスと潤み切った秘唇に指先を潜らせて、怒張の切っ先を押し当てる。そして、そのまま摩耶の体内に極限まで膨れ上がった剛直を一気に根元まで貫いていった。
「かはッ…!!、あああッ、ああああ…」
喉を突き出して摩耶は悶え泣いていた。彼が交換条件を出して犯さない、と言った時に感じた物足りなさ。ボリュームのある乳房を揉みしだかれながら、媚肉を突つかれても、今一番欲しかったものが与えられないもどかしさ。
摩耶は犯してもらいたかったのだ。彼のペニスを子宮口に届くほどに膣襞に突きたてて欲しかったのだ。そして、今、一番欲しいものが与えられた悦びに、摩耶の理性は完全に崩壊していた。
「ひぃぃぃッ!イイッ、イイッ、いいーっ…、犯して、摩耶をもっと犯して…アアッ、イイっ…」
もう、娘のことなど眼中に無かった。盛んにアハン、アハン、とよがり泣きながら、自らヒップを振りたてて後ろから犯してくる怒張のタイミングに合わせていた。肉棒が蜜壷を勢いよく貫きながら敏感過ぎる媚肉を抉りたてると背筋を張ってブルブル、と快感に酔い痴れる。
「イヤッ、イヤぁ、そんなこと…、ああッ!摩耶はあなたのものなの…、あんッ、イイッ」
雅史が剥き出しになった双乳をこってりと揉みしだきながら、ズンッ、ズンッ、とタイミングよく怒張を肉棒に絡み付いてくる膣襞の奥へと無理矢理送り込み耳元で、粘膜が絡み付いてくる様子を克明に、そしてことさら卑猥に囁くと、摩耶は隷従の言葉を強制され、よがり泣きながらしかたなくその言葉を口にする。
「いやらしい女だね、摩耶は。娘の恋人を誑し込んで、奪っておいて、気持ちよがってるなんてさ」
「あん、あぁん…。だ、だってェ…、あなたの、イイッ、イイのォ…、んっ、イイーッ」
廊下の真ん中で犯されていることも忘れて、盛んによがり声を上げて剥き出しのヒップを振り立てて媚肉を迫り上げて彼との密着の度合いを深め、本能的に蜜壷を犯す肉棒を締め上げては、奥へと引き擦り込んでいく。
"ああ…、これよ、これが欲しかったの。うう、…気持ちいい、オ×ンコ気持ちいい…"
摩耶は心の底から快哉を謳い上げながら、絶頂へと昇り詰めていく。全身からねっとりとした脂汗を流してハン、ハン、と情熱的な悶え声を上げながら少年との一体感に酔い痴れる。彼女が快楽に身悶えるたびにペニスを挟み込んだ蜜壷がキュッ、キュウッ、と雅史の分身を締め上げる。
雅史は淫らな躯をした人妻を自分のものにした征服感に満足げに、よがり狂う摩耶のプリプリ、としたヒップを撫でまわしながら彼も最後のステップを目掛けて腰を打ちつけていく。二人のハーモニーがピッタリ合った証拠に、パン、パン、パン、と卑猥な音が、喉から搾り出すような切なげな悲鳴の間に響いていた。
「あん、あんっ、あぁんッ…、ね、ねえっ、来て…」
「ああ、いくぜ、摩耶…」
額に汗に濡れた髪を纏いつかせた美貌から凄絶な色気を放ちながらプルン、プルルン、とたわわな乳房を打ち揺すり、摩耶は少年に最後の一打ちを催促する。切れ長の濡れた瞳で彼を悩殺し全身で快楽を訴える。雅史もズコッ、ズコッ、とドロドロになった人妻の秘唇へと肉棒を突き出しながら最後の一瞬を目指してバルブを開放する。
ドクッドクッドクッ!!ドピュッ、ピュウッ…。
「あああッ!!ああああ、あああ…、イクぅ、イク、イクゥ…、いっちゃうぅ…」
体内で彼のペニスが暴発させたのを知って、摩耶はなおもプリプリ、と美麗なヒップを振り立てて快楽を貪る。子宮の入り口に熱い牡の体液が迸るのを感じて、全身をピーン、と張り詰め、両脚を踏ん張って、後ろから貫く怒張を受け止め絶頂の頂きへと昇り詰めていく。
彼女の喘ぎ声がいつまでも廊下に響く中、小さなパタン、というドアの閉じられる音がしたが、それに気付いたのは雅史だけだった。しかし、彼はそれを無視した。
やがて、絶頂を迎えた摩耶が全身の力を抜くと、勢いを失わない少年のペニスが彼女の秘唇からズルッ、と抜け出る。雅史の下腹で大きく跳ね、その拍子に吐き出し切らなかった白濁液がピュッ、ピュッ、と彼の足元に崩れ落ちた半裸の女のヒップへと振りかかった。精液の一滴一滴が肌に打ち掛かるたびに、摩耶は火傷をしたかのようにビクッ、ビクッ、と身悶えしては、喘ぎ声を漏らしていた。
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第39章 陰火
妙子は一人自分の部屋で閉めたばかりのドアにもたれていた。蒼白な顔をして、ブルブル、と凍えるように震えている。たった今見た光景が信じられない。
母を後ろから抱きとめた雅史が腰を母の尻に打ちつけ、二人一緒に悲鳴のような声を上げていた。妙子にもさすがに、二人が何をやっているのか分かる。ここに自分がいることを知っている筈なのに、それを承知で二人が自分を裏切っていたなんて。二人の顔が頭の中で何度も交互に入れ替わり立ち代わり浮かんでは消えていく。
お母さん、まークンが私の恋人だと知っている筈なのに。まークン、私はあなたの何なの?
でも…。
色々と思い出せば、不審な点はいっぱいあった。昔から母は彼のお母様と高校の頃から知り合いで、男の子が欲しくて、彼にゾッコンだった。前に委員会で遅くなって、母の看病を頼んだことがあった。あの時、二人は何かあったのかもしれない。あれから母の服が肌を露出する派手なものになっていった。彼の目を惹くためにだろうか。
それに彼は自分をいつまでも抱こうとしない。嫌われているわけではないことは確信していた。だから、余計に分からなかった。それも、彼が他に相手がいれば納得できなくもない。自分は相手にされていないのだろうか。
しかし、もしそれが真実だったら、あまりにも悲しすぎる。でも、他に今見たことを解釈する理由が思いつかなかった。
そうやって、一人自分の部屋でたち尽くす妙子のもとに雅史は帰ってこなかった。部屋に残された彼の持ち物を見つめる少女の目には何も浮かんではいなかった。
-***-
妙子の家で彼女の母の摩耶を犯してからというもの、雅史は妙子に会っていなかった。自分の荷物はいつのまにか玄関先に置かれていた。いいかげん、妙子も雅史の本性に気付いたのか、登校時も彼と顔を合わせることがなく、クラスの中でも雅史の視線を避けている様子だ。それはそれで、彼にとっては好都合だった。昼休みになると、フラッ、と教室を出て行く雅史の姿を、しかし、妙子は無表情な視線で見つめていた。
-***-
雅史は玲子の隣りの空いた机の端に座り、机の上に寝そべった女教師と雑談に興じていた。昼過ぎの気だるい時間、バックから犯して唇で後始末させたあとだった。白い絹のノースリーブのブラウスの胸元がはだけられて、見事な乳房の膨らみが露わにされている。玲子の双乳の頂きはまだ興奮の呪縛から解けずにピン、と迫り出していた。タイトなグレーの巻きスカートの短かめの裾からはみ出した、よく充実した太腿からはまだ結合の余韻にかほんのりピンク色に染まって艶めかしく女教師を彩っていた。
白いうなじにほんのりと薄紅が差して汗の滴が浮き出ている。午後の日の光がカーテンの隙間から女教師の汗の滴に反射してキラキラ、と輝いていた。
玲子は乳房が少年の目に触れるのも構わず、教え子の手に肢体を撫でまわされるのに任せている。雅司がタイトスカートのスリットに手を差し入れて、張り詰めた肌の艶めかしい感触を味わいながら同時に女教師のくびれたウェストを、肉身を確かめながら指を滑らせる。
柔らかくしなやかな女教師の肌を慈しむようにして撫で回すと玲子は照れ臭そうに微笑を浮かべて、教え子の手と指が柔肌の表面を蠢くたびに悩ましい吐息を朱唇から洩らしていた。
「んふっ…、感じちゃうわ…」
「先生の肌、綺麗だぜ」
「ありがとう…、あっ、ハァン…」
雅史はあの日、女教師のマンションを訪れてから、何か二人の関係が一変してしまったような気がしていた。
こうやって、肌を合わせた後にまどろんでいる時の和んだ気楽さは、女教師と深く結びついているような絆を感じて戸惑う。自分が彼女に対して酷い目を合わせて奴隷に貶めたことをよく理解しているが為に、玲子の見せる気安さに戸惑い、その迷いを振り切ろうとまた、自分に無理をしてでも居丈高に陵辱行為に走ってしまう。
玲子が自分をどう思っているのか。最大の疑問だった。彼が呼び捨てにして命令して奉仕を強要しても、いつのまにか彼女は積極的に求めに応じて、裸身を委ねてくる。その姿には彼との行為を楽しんでいる風にも見えるのだった。
-***-
あの日もそうやって二人だけの空間で躯をぶつけ合うように交わっていた。
玲子の部屋に上がってすぐ一戦を交えると彼女の勧めで風呂場を使った。シャワーを浴びて出てくると玲子は藤色のキャミソールとTバックのスキャンティだけを身に付けて、ソファーで寛いでいた。テーブルに置かれた二つのグラスには琥珀色の液体が注がれている。髪は下ろしているせいで別人のように見えた。
「なんだよ、また脱がすのにさ」
「すぐ裸だとつまらないでしょう」
玲子の用意したバスローブを着けて、女教師の隣りに腰掛ける。妖艶な下着姿の彼女は雅司にグラスを渡すと、自分のグラスと軽く打ち鳴らし唇をつけた。
「フフッ、なんだかエッチな顔してるよ、玲子先生」
「だって…今日は時間を気にしなくてもいいんですもの」
ポウッ、と頬を赤らめた女教師に性欲が湧き起こり、彼女の肩に腕を廻して抱き寄せる。玲子は抵抗しない。少年の胸板にもたれながら、アァン、と喘ぎ声を上げる。彼が腋から手を伸ばして、キャミソールごと一方の乳房を鷲掴み、捏ね上げる。下ろした髪を引き掴まれて、起こした顔を覗き込むように彼が言葉を掛けてくると、熱い溜息で迎えた。
「俺の女だぜ、玲子先生は」
「え、ええ…あなたの女、よ。玲子は…」
「ね、着たままで犯して」
「ああ、いいぜ」
ソファの上に女の躯を組み敷くと、膝に手を掛けて腰を入れていく。少年を迎え入れるように脚を開く美教師の下着に手を掛けると腰を浮かせて協力する。
藤色のキャミソールを着けたまま、スキャンティが膝下まで下ろされて、女教師のヒップから女の秘所まですべてが目の前に露わにされている。彼が繊毛の茂る下腹部全体を包み込むようにして手を脚の付け根に置くと、人差し指と中指を立てて、秘唇の開きかけた入り口を左右にこじ開けていく。
「ハァァ…、んっ」
「濡れてるぜ、ここ」
「だ、だって…、あなたのカタイのが欲しくて堪らないんですもの」
彼の指が陰唇の縁を焦らすように撫でると、女教師は蕩けた美貌に卑猥な微笑を浮かべて見せる。妖艶な女の媚態にゾクッ、と背筋を快美感が走り抜け、雅史はキャミソールの端を捲り上げて、ボリュームのある玲子の乳房を握り締めながら、媚肉の中心を指先で抉った。
「ハァッ、あぅ…、ぅんっ、あ…んっ」
チュクッ、チュプッ、と彼の指が淫蜜を掻き分ける音が美教師をたまらなく切なくさせる。媚肉の合わせ目を突き入れられるたびに早く逞しい男根で占領してもらいたくなる。彼もまた組み敷いた成熟した女体の卑猥な変化に、ハァ、ハァ、と吐息を荒げて、バスローブの割れ目から直角にそびえた肉茎をキリキリ、と震え立たせていた。
「あっ、あーッ…、ねぇっ、お願い…、来て…。ああ、」
「ああ、俺も先生の中に入れたくて堪らないや…、入れるぜ、玲子先生」
「うん…、入れて…。」
息も絶え絶えに、喘ぎながら少年の顔を見上げると、明確な意思の込められた双眸が玲子を捉えた。彼もまた、かつて無いほどに興奮していることを確信して、美教師は感動に打ち震え、甘い吐息を漏らした。雅史は肉棒の先端を玲子の爛れた秘唇の入り口へと導くと、上半身を傾け、美教師の胸に圧し掛かっていく。
少年の視線が玲子の興奮した美貌を観察しながら、徐々に腰に力を込めて沈めていく。
"もっと、もっと見て…、あなたが玲子を感じさせているのよ…"
玲子は観客の要望に応えるように眉根を寄せて美貌を歪ませて白い喉を突き出しながら全身で蜜壷を貫いてくる怒張の逞しさに酔った姿を見せつける。ストリッパーのように自分の女の魅力を最大限に発揮して、彼を奮い立たせようとした。
自分の下でハン、ハン、と鼻息を荒げている美教師の姿に雅史は例えようも無いほどの美しさを感じた。
「いい女だぜ、先生…。俺の…、玲子先生」
「あんッ…、あんッ…、いいわ…、いいの…、玲子はあなたのもの…なの…」
肉棒を玲子の蜜壷の一番奥底まで沈めると、女は白い喉を精一杯、反らせて深い充足の溜息を漏らす。やわやわとペニスを締め上げる膣襞を引き剥がすように肉棹を抜きかけると、美教師は長い脚を雅史の腰に絡めて去られるまいと踏ん張る。その貪欲なまでに快感をむさぼる女教師の姿に雅史もまた互いの粘膜を抉る行為に、額に汗を浮かべてのめり込んでいく。
内臓を巻き込むようにして灼熱の塊が一つ、また一つと打ち込まれるたびにゾクッゾクッ、と背筋を快感が電流となって走り抜けていく。空腹を充たすように圧倒的な激流が自分の存在感を麻痺させる。玲子は意思の働きの束縛から解放されて牝の本能だけで肢体をしなやかに躍らせる。
「ああ…、いいぜ、玲子先生…。くぅ…」
「あなた…、イイッ、イイ…、ハァァァ…、ハァァァ…」
二人は歩調を合わせるようにして絶頂の頂きへと昇り詰めていく。せわしなく腰を打ち付けながらガクガク、と躯を震わせて、互いの肌を掻き合わせるがごとく腕を伸ばして、胸と胸を合わせる。ズン、ズン、と内臓を貫く衝撃に玲子はうわ言のような意味をなさない言葉を呟きながら悦楽の高みへと押し上げられるのを感じていた。
「うっ、うう…、玲子、出るぜ…、玲子…」
「ヒッ、ヒィィ!…イクッ、いくぅ…、いっちゃうぅ…、あああああ、ああああ…!!」
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第40章 深度
肛門を締めながら雅史は背筋を反らせて肉棒を女体の一番奥深くへと突き立てて行く。玲子もまた腰をクイ、クイ、と振っては、彼を深々と受け入れ彼の腰に絡めた脚を組んで結合を深める。少年の顎から流れ落ちた汗の滴が美教師の頬を打つ瞬間、彼の暴発が始まる。熱湯の如く体液の力強い奔流が子宮口を次々に叩き付けられていく。
ドクッ、ドクッ、ドクッ…!!
"ああ…、焼けちゃう、焼けちゃうぅぅ…"
ヒィヒィ、とよがり声を上げ、玲子は細い首を左右に捩じっては長い黒髪を振るう。汗で額に絡みついたほつれ髪が悩ましい。雅史は絶頂を極めた女の横顔をギラギラした視線で眺めながら、腰を送り出し、白濁液を美教師の体内に注ぎ込む。射精を続けながら、もう次の陵辱の機会を狙っているようだった。
ハァハァ、と息も絶え絶えに身悶えている女の中から、ペニスを引きぬくと雅史は蜜と樹液にまみれた剛直を根元を握り締めて、扱きを入れて尿道に残った精液の残滓を搾り出し、玲子の腹へと摺り付けて拭った。
「先生、よかったぜ」
「あぁん…、私も…、よかったわ…、いっぱい、あなたの熱いのが…あん」
少年との行為は激しく女教師を虜にした。ただ、時が過ぎていくのを待つようなルーティンワークの日常とは乖離した背徳に彼女の中の女の部分は化学反応を起こして、玲子の中に眠る淫らな性癖を暴き出していった。
最初は無理矢理とは言え玲子はその行為を許してさえいた。だが彼は恋人にはなってくれなかった。玲子は彼が少女と肌を合わせている場面に出くわして動揺を隠せなかった。
しかし、少年が自分のものにならないことは初めから薄々分かっていた事だった。それならば、せめて、少女には渡さない。彼も未成熟なあの娘には半ば飽きている。彼を満足させるのは私だけしかいない。その自信だけが玲子の精神状態を平衡に支える唯一の救いだった。
隆とそびえたつ肉茎を誇示するように掲げて見せ、彼はもう次の要求に企みの微笑を浮かべていた。玲子は、ハァン、と一声喘いで胸を抱き締めて身悶える。
少年の尽きない欲望に応えるのが奴隷として彼に仕える自分の義務と思い込もうとした。そうやって、自分も行為に没頭してしまえば我を忘れるほどの恥辱と屈辱の中で牝の本能だけで彼の欲望を存分に感じ取ることが出来る。
「フフッ、先生、後ろからいいだろ?」
「は、はい…、どうぞ。玲子にあなたの熱いのを下さい…」
怒張の根元を握り締めて、玲子に突きつける少年のさらなる欲望に応えるために身を起こした美教師はソファの上でしなやかな女体をうねらせて、彼のほうに剥き出しの淫靡な輝きを見せたヒップを向けて、ドロドロに蕩けた媚肉を差し出して見せた。
彼の満足げな溜息に玲子もまた充足の吐息を漏らして、秘唇を蠢かせる。散々、注ぎ込まれた少年の精液が媚肉がひくつくたびに爛れたような女陰の入り口から溢れる光景は卑猥そのものだ。玲子もその痴態をまざまざと観賞される屈辱に背中をしならせて身悶える。悩ましい喘ぎ声を漏らして、もっと見て、とばかりに迫り上げてくる。
"アアッ…、恥ずかしい…、そんなに見ちゃダメ…"
恥ずかしいのに、視線を感じてあそこが燃えるように痛いほどなのに、玲子はそうやって少年の目の前に女のすべてを晒すことを止められなかった。彼の出す獣のような荒々しい吐息を聞きながら、彼に気に入られている自分を強く意識して瑞々しい肢体を身悶えさせる。
「いいカラダだよな、先生の肌、輝いてるぜ。この尻…、堪らないや」
「はぁぁ…、んっ、もっと触って…、もっと楽しんで、玲子を…」
ポウッ、と美貌を淫らに染め上げて、教え子が彼女のヒップに手を伸ばしてその丸みと弾力を慈しむように撫でると玲子は振り返って嬉しそうに微笑んだ。
雅史は両手で女教師の美麗なヒップの曲線を手の中に抱え込み、柔肌に巻き起こる様々な反応、彼女の喘ぎ声、を味わう。自分のものにした奴隷教師の成熟した女らしい魅力に溢れた躯を彼はとても気に入っていた。玲子は彼にとって最高のパートナーだった。
膝立ちになって、身を乗り出すと、腰から細いウェストに沿って両手を這わせていく。熱く火照った女教師の肌は彼の指が動くたびに、ピクッ、ピクッ、と緊張が走り、一時も同じ表情を見せず、彼を飽きさせない。両腕を踏ん張って、犬のポーズをした玲子の白い背中へと手を伸ばして、胸を預けると、怒張の切っ先がヒップの割れ目へと突き立つ格好になる。彼女は、ハッ、ハッ、と短い息を継いで身構えるが、雅史はまだ、入れる気は無かった。
胸を預け、体重を掛けて両手を美教師の躯の前面へと伸ばしていく。初めは腹から下腹部に掛けて、肌を優しく撫でまわしながら、玲子の反応を楽しみ、両手を薄手のキャミソールを内側から重たげに突き出しているたわわな双乳へと伸ばして、底から膨らみを掴み上げて、ギュウッ、と爪を食い込ませていく。
「はぁぁ…、ああッ!…ひぃぃ、イイッ、ハァァァン…」
「いやらしいカラダだ。玲子先生、好きだぜ、このカラダ。俺のものだぜ」
"好き…、私も好きなの…。あなたが好きなの。もう、離れられないの…"
彼の発した「好き」という言葉に玲子の魂は酷く揺さぶられた。堅く張り詰めた双乳をこってりと揉み解されながらヒップの狭間に突き立てられる怒張の切っ先に向けて、媚肉を迫り上げて結合を求め、ヒップを振り立てていた。灼熱の剛直がヒップの狭間でピタ、ピタ、とその重さを誇らしげに揺れ動くと、玲子は切なげに背中をしならせて喘ぎ声を搾り出す。
「ハンッ、ハァン…、ああ、あなた…。下さい…、玲子の中にぃ…」
「いやらしい牝犬だね、玲子先生は。…おおっ」
そうやって、ヒップをプリプリ、と振っていると偶然、怒張の切っ先が媚肉の端へと引っかかり、玲子はここぞとばかりに秘唇を突き出して、剛直を呑み込んでいく。
「フフッ、考えたね、先生。でも、いいぜ。存分に味わいなよ」
「ああん、凄いの…。ああッ、硬い…わ…、突き刺さるの…」
媚肉をキュ、キュウッ、と締め上げて手に入れたオモチャを離すまいと必死に腰を蠢かす。雅史は自分からは動こうとせず、弾力のある乳房を揉みしだいては、女教師のうなじに舌を這わせている。玲子だけが二人の間に快感を生み出そうとヒップを振り立てて、男根をむさぼるように内臓の奥深くに呑み込み、喉を突き出して喘いでいた。
「ハンッ、ハァン…、ハン、ハァン…、ああ、あああ…、ああああ…!!」
いい声だった。その声を聞いていると女教師の中に引き擦り込まれた肉棒がキリキリ、と張り詰めていく気がする。躯を一つに合わせながら、今なら、玲子の本音が聞けるような気がした。たわわな膨らみを握り締めて貫いている今ほど、彼女の自分への思いを聞きたいと熱望したことは無かった。
それが自分勝手な傲慢だとは分かっている。強姦して、奴隷に貶めた男を教え子とはいえ許すはずが無い。
「先生…、俺のことどう思っているんだ」
「あァん…、ハァン、あんっ…、鏑木クン…?」
玲子は背後から羽交い締めにして乳房を揉み捩じられながら、少年の表情を盗み見て愕然とする。果てない欲望を満たそうと腰を振って、粘膜を削り合いながらいつしか少年はその瞳に侮蔑ではなく、真摯な、それでいて穏やかな眼差しを湛えていた。
相変わらず胸の膨らみに加わる愛撫は激しく、肉棒を呑み込んだ媚肉はキュウ、キュウ、と締め立てながらも二人の間にはその一瞬、かつてないほどに優しい時間が流れていた。玲子は、思いを伝えるには今しかない、そう確信する。
「好き…、あふっ、愛してるの…、ハァァ…、鏑木クンのこと、愛してしまったの…、ああん、堪らない…」
「本当かい?本当に俺のこと許してくれるの?」
彼が握り締めた乳房をギュウッ、と捩じ上げながら耳元で囁く。その声は怯えたように細く、小さい。彼もまた、不安な気持ちを押し殺していたかのように。玲子の中で膨れ上がっていた、それでも捨てるしかないと思っていた彼への思慕が熱く、その存在を主張し始める。
「え、ええ…、あなたに抱かれて嬉しいの…、んっ、好き、好きなの…。玲子はあなたのものなの…」
「先生…、俺は…」
「いいの…、抱いて。…あなたに抱かれて私は幸せになるの。だから…、来て」
雅史は急に女教師の膣が肉棒を締め付ける力が強くなったような気がして、熱い溜息を玲子のうなじに吐きかけた。
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第41章 祝祭
少年の熱い息吹を感じてうっとり、と甘い陶酔にひたる玲子はクイ、クイ、とヒップを前後に振って、彼との結合を深めてはアアン、と喘いで女の悦びを全身で顕わしていた。雅史もまた、そのままじっとしていたら暴発してしまいそうで腰を突き上げて、女教師の媚肉を剛直を振りたて貫いていく。
「ああ…、堪らないよ、玲子先生のなか。」
「だってェ…、あなたがとっても凄いから…」
ポウッ、と真っ赤に染めた美貌で少年を振りかえりハァァ、と吐息を漏らして、身悶える。雅史は豊満な乳房の柔らかな膨らみをグイ、グイ、と捏ね上げながら、美教師の甘い告白に奮い立つ怒張をガンガン、と女の体内へと突き入れていく。
「あァンっ、オッパイもいいの…、もっと強くしてもいいの。そうよ、ああッ…感じちゃうぅ」
「玲子先生…俺も、気持ちいいよ。先生のカラダ、とっても綺麗だぜ」
「嬉しい…。ああ、もう…、もう私…、いいわ…、気持ちいいっ…」
玲子はカーッ、と脳髄が熱を帯びてもう、何も考えられなくなっていた。ただ、女体は快楽を求めてプリプリ、と美麗なラインを描いたヒップを振りたて、本能のまま膣襞を抉りぬく少年の肉茎を締め上げていた。雅史は玲子の裸身がかつてないほどに輝いて見え、その瞬間、ゾクッ、と快美な電流が背筋を走りぬけていく。
「出るッ、出るぅ…、くうっ」
「あああ、ああああ…!!イクッ…、いくぅ…」
女教師が白い喉をこれ以上無い、というほどに突き出して喉の奥から声にならない叫び声を上げて絶頂の快感を訴える。雅史は玲子の乳房を握り締めたままグイッ、と怒張を美教師の蜜壷を貫き、腰を打ち付けていく。
ドク!ドクッ!!ドクッ、ドピュ、ドピュウッ!!
玲子の膣の一番底で雅史の突き上げたペニスの先端が一気に膨張したかと思うと、そのまま子宮口を目掛けて熱く滾った白濁液が弾けた。玲子は喉を突き出したまま、ガクガク、と頭を振って下ろした長い髪を振り乱して内臓を焼く熱水の奔流を受け止めてよがり捲くる。
玲子は二人が同時に昇り詰め、一体感を共有する短い時間をかつてないほどに長く感じていた。いつまでも、雲の上でフワフワ、と肉体の存在を感じずに、それでいて確かに自分のもので無い呼吸と鼓動をとっても身近に感じ取っていた。
その時間が過ぎると、女教師は裸身をブルブル、と痙攣するように身震いさせてソファの上に崩れ落ちる。その拍子に後ろから彼女を貫いた肉棒が抜け落ちた。雅史は力の抜けた美教師の肩を掴んで、彼女を仰向けにするとその唇を奪う。舌を侵入させていくと玲子は力なく開いた歯先の間から熱くぬめる舌を突き出すと、彼のものに絡めてくる。
「玲子先生…」
「鏑木クン…」
唇が離れると真っ直ぐに視線を絡めて上下になって見詰め合う。玲子の方から瞳を閉じると、雅史は女教師の裸体を抱き締めていく。強く、腕の力を込めていくと、美教師の唇から嗚咽のような溜息が漏れ、ふたたび、力を込めて女教師を腕の中に閉じ込めていく。
「ハァン…」
雅史は玲子を今、本当に手に入れた気がした。
-***-
記憶を探りながら、机の上で熱い溜息を吐いてる美教師の裸の胸を掴み、捏ね回していた。玲子は彼の指が触れると心底気持ちよさそうに、深い喘ぎを漏らす。
「いい女だぜ、玲子先生」
雅史が乳房から彼女の頬に手を移して、そう言うと、教え子の前で柔肌を惜しげもなく晒している女教師は、ポウッ、と嬉しそうに頬を染めて微笑む。
「俺好みの淫らな顔だな、玲子」
「ああッ、そんなこと言わないでください…」
そうやって抗議の喘ぎを漏らしながらも、玲子は少しも嫌そうではなかった。彼に弄ばれながら艶っぽく裸身を身悶え、呼び捨てにされて辱められながら心底嬉しそうだった。
マンションで彼と愛を交わしてきつく抱き締められた記憶が玲子を以前よりもずっと綺麗で淫らに変身させていた。もう、自分に自信の持てない憂鬱を負わなくていい。彼に犯されて何度も肌を重ね合って全身が弾け飛びそうなほどの快感を味わい、彼を満足させている自分を実感する。その思いが、玲子を変えていた。女として充実していることが、姿にも、様々な仕草にも顕れていた。
「なあ、学校が終わった後、俺のところへ来いよ」
「いいの?」
「ああ。俺の部屋で可愛がってやる」
玲子は頬を撫でる彼の手に自分の手を重ねて、やさしい微笑を浮かべて彼を見上げた。雅史は動揺を隠すように彼女の視線から逃れて頭を振ると、火照った女の頬から手を放す。しかし、彼女は視線を反らせた彼の見えない顔に向けてしっとりと囁くように告げる。
「いきますわ。…玲子はどこへでも、あなたの望むところへ」
彼女が雅史が机の端に置いた手に自分の手を重ねると、瞬間、ビクッ、としたものの玲子を拒まなかった。
その時、昼休みの時間が終わりを告げる予鈴が涼やかな鐘の音で鳴り響いた。彼が腰掛けていた机から下りると玲子も躯を起こして、はだけたブラウスを掻き合わせる。下着は彼の目の前で脱いで見せ、ソファの上に小さく丸まっていた。自分の蜜を吸ってしっとりと湿り気を帯びている。玲子は恥ずかしげにポッ、と顔を赤くして、ソファのほうへ近付いていった。
雅史は女教師の後ろ姿を眺めていた。タイトな裾の短いスカートから飛び出した太腿の健康そうな肌の血色とスラリ、と伸びた脚線の美しさに見惚れていた。玲子が腰を屈めて下着に片足を通すと、足音を立てずに彼女の背後に近付くといきなり抱き締める。
「玲子」
下着を途中まで引き上げて玲子は、ハッ、と息を呑み動きを止める。彼はそのまま、片方の手をまだ剥き出しの胸元へ差し込み、一方の手はしなやかな腹を撫でて、スカートの上を滑るように下ろすと太腿へと触れた。下着はまだ太腿の半ばまでで引っ掛かっている。
「いいカラダだ。俺のものだぜ。そうだよな?」
「…ええ。あなたのものですわ、玲子は。…んく、ハァァ…、時間が…、あの…」
「垂れてきたんだろう?」
カアッ、と美貌を真っ赤に染める女教師。彼の手が太腿を這い上がりスカートの裾を捲って、そのまま内腿へと滑り込むと、玲子は堪らなくなって、ハァァン、と喘ぎ声を漏らしてしまう。少年の一方の手は膨らみを掴んだまま、ピン、と飛び出している乳首を指先で突つき回している。
彼女は躯が彼の行為に順応していることを悟っていた。彼の手に触れられるとその部分が火傷をしたみたいに熱く火照って、頬が紅潮して来る。そして、躯の芯が蕩け出していく。雅史の言う通り、新たに分泌された蜜が秘唇の合わせ目から溢れて、太腿の表面を垂れてきていた。
「どうなんだ?」
「んふっ…、ああッ!あああ…」
質問に答えない玲子の乳首を捻って潰すと、ヒィヒィ、と悲鳴を唇の端から捻り出して、ビクンビクン、と背筋を喘がせる。太腿に垂れ流れた蜜の滴はトロリ、トロリ、と流れ落ちて、彼の指に触れた。玲子は彼が望むものを知っていた。だから、辱めを受けながら唇を開いた。
「はぅっ、…申し訳ありません。玲子は…淫乱な牝なんです」
「フフッ、可愛いよ、玲子先生」
少年に年下の少女のように扱われる屈辱と恥ずかしいセリフを強要される恥辱、そしてなによりそんな自分に戸惑いながらも奴隷として彼の所有物としての隷従意識に全身を火照らせて、媚肉を疼かせていた。
「じゃ、連絡待ってるよ」
彼は美教師の背中から離れるとそのまま講師室を出ていった。玲子はしばらく、半裸のまま佇み、熱い吐息をついて肌に残る少年の手の余韻に浸って喘いでいた。
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第42章 微熱
女教師との約束を取りつけた雅史は午後の授業もダラダラと無気力に過ごしていた。背後に妙子の視線を強く感じながら。それが分かっていながら、彼はそれを無視した。午後の授業が終わると、ざわめく教室で他の生徒たちと同じように帰り支度を始めた。
帰り道。二人にとって家が隣同士なのだから帰る方向は同じだ。
雅史が歩く少し後方では妙子が同様に彼の背中を見つめながら歩いていた。顔全体が腫れぼったい感じだった。ここのところ、ずっとこんな感じで、ボウッ、としていることが多くなっていた。仲の良い友人の言葉も耳に入らない様子でまた、昔の孤独へと戻ってしまいそうだった。
彼の背中を追うようにして歩きながら、また、同じシーンが目の前に浮かんで正常な思考力を奪っていく。あのシーン…、雅史が摩耶の腰を突き上げている光景が浮かぶ。二人の荒い吐息、切れ切れの喘ぎ声。駄目だった、何度も忘れようと思っていたのにまた思い出してしまった。
だから、トボトボと歩く妙子の目の前に雅史が急接近してきたことに気付くのが遅れた。少女はまっすぐに恋人の顔に視線を向けて硬直する。今、二人がいる空間だけ時間が止まったかのようで何も考えられない。
「妙子」
「あっ…、まークン…」
何故なのか、どうしてあんなことをしたのか、聞きたくて聞きたくて、でも言葉にならない。言葉にしたら全部消えてしまいそうで怖い。彼に恋した自分も嘘だったのではないかと、なにもかも消えてしまいそうだった。
「妙子、まだ俺のこと好きなのか?」
「好き…だよ。好きなの…、私、まークンが好きよ」
思わず唇から言葉が迸った。今、妙子の恋は瀬戸際にあった。雅史の手が伸びてきて頬に翳されると、妙子は瞳を閉じて身震いする。触れられていないのに僅かな距離から彼の体温を感じた気がして、妙子は熱っぽい吐息を漏らす。
「俺のものになるか、妙子?」
「して…、まークンのものにして…、お願い」
最後は言葉にならなかった。涙が溢れてくる。彼を諦められない自分を強く意識した。雅史は少女の口から哀願の言葉が漏れると、妙子の頬に触れた。少女の肌は熱く火照っていた。そしてそのまま、うなじへと手を這い滑らしていく。
「あっ…」
「妙子、今日、俺の部屋に来いよ。いいな?」
手を差し伸べたのと反対側の妙子の耳に唇を寄せると囁いた。彼の息が噴きかけられると妙子は、アアッ、と喘いで身悶える。だが、彼が触れた手から逃げようともせず健気に堪えていた。そして、同意の印に頷く。
彼女が了承したのを確認して、少女の頬から手を引いて身を離した。妙子は頬を陶然とピンク色に上気させて、ボウッ、と佇んでいた。
「待ってるぜ」
そう言うと、その場に妙子を置いて、歩いていった。後に残された少女は彼の言葉を噛み締めながら自分の気持ちを整理するのに必死だった。
-***-
雅史の家の傍に真っ赤なアウディが停められた。
車のドアが開けられると、長い脚と艶やかに光るセミロングの髪が魅力的な美女が現れる。胸元が切れ込んだノースリーブのブラウスからは、ふくよかな双乳がせめぎ合う様が容易に見て取れ、ミニの巻きスカートから覗く太腿は美麗なラインを描いている。しなやかな曲線を描く脚線の美しさには男なら誰でも虜にされないはずが無い。
熟れ切った素晴らしいプロポーションに切れ長の濡れたように光る瞳と真紅のルージュの引かれた唇が印象的な美貌。だれもそれが教師だと思いもしないだろう。
妖艶な美女の正体は玲子だった。彼女は小さ目のバッグを手に、ドアを閉めると雅史の家の門をくぐった。玄関のドアを控えめに叩くと、中から落ち着いた女の声で、はい、と返事があった。
「あの、私、篠宮と申します。鏑木クンにお誘いを受けてお邪魔したのですが」
「はい、伺っています。どうぞ、おあがりください」
品の良い30代の女が応対に出てきた。和服の似合いそうな上品な顔立ちをしていた。その容貌にはどこか、雅史の面影がある。きっと母親だろう。しかし、息子を訪問した派手な女に対して驚きもしないのには、玲子は疑念を抱いた。
そこへ雅史が階段を降りて来た。玲子の姿を見とめると嬉しそうに笑い掛けてくる。
「やあ、玲子先生、来てくれたんだね。嬉しいよ。さあ、あがってよ」
「あの…、鏑木クン、こちらの方はお母様なの?」
「ああ、俺の母さんですよ。母さん、こちら、玲子先生。俺の女だから」
玲子は彼の母親を前にしての不躾な紹介に美貌を赤らめて抗議する。彼の母親も当惑した様子で二人を見比べている。
「か、鏑木クン…、そんな言いかたってないわ」
「遠慮しなくていいんだよ、玲子先生」
雅史は玄関で赤くなっている玲子のそばに歩み寄ると、彼女の肩を抱き寄せる。玲子はさすがに他の女の前で好い様に扱われる恥辱に喘いでいる。しかし、逆らえない。アアッ、と喘ぎ声を上げながら、抱き寄せられて唇を奪われる。
「んっ、んんっ…」
彼の手がブラウスの膨らみを掴んでゆっくりと乳房の量感を楽しむように捏ね回されると、アフン、と悩ましい鼻息を漏らしてしまう。乳房の量感をたっぷりと味わうと剥き出しの美麗な太腿へと手を伸ばしていくと、ブルッ、と背筋を震わせて舌を吸われながら形のいい脚を摺り合わせ始めてしまう。
その間も、二人の痴態を見せつけられた麻美は胸の前に拳をギュッ、と握り締めていた。顔を真っ赤にしながら目の前で他の女との濃厚なシーンを見せつけられる屈辱に躯を震わせていた。
「ああッ…、鏑木クンのイジワル…」
「フフッ、可愛いぜ、玲子先生」
玲子のウェストに廻した腕をグイッ、と引き寄せて、麻美の前に連れて行く。抱き合った二人を前にして、進退極まった麻美は白いうなじを見せて蒼白な顔をしていた。
「母さんは変態なのさ、そうだろ、麻美?」
「そ、そんな…。ああっ…、そうですわ、麻美は変態なの。辱められて悦んでしまうんです…」
一度は抗議しかけて、しかし、それが無駄なことに気付いて、彼の言うままの役を演じる麻美。言いながら、目の端に涙が浮き出てきた。
玲子は母親に対しても絶大な支配力を握る少年に息を呑み、目の前の人妻も彼の犠牲者の一人なのかと思うと、自分がとんでもないことに荷担しているようなそんな不安に囚われる。が、逃げ場は無かった。彼の女になること、それは自分から選んだ選択肢なのだから。
「行こうぜ、玲子先生。俺の部屋で楽しもうぜ」
「ああッ、…辛いわ。ごめんなさい、お母さま」
しかし少年の腕の中で身悶える女教師の美貌は輝いていた。剥き出しの肩を抱かれて、促されると雅史と一緒に歩いていく。
悲嘆に暮れて涙を滲ませている母親を置いて、彼の部屋へと続く階段を上っていった。
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第43章 計算
部屋に入ると、雅史は玲子と再び抱き合った。
女教師の美貌は教室で見るときとは違って、眩いばかりの妖艶さが滲み出ていた。彼に抱き寄せられ舌を絡め取られると、彼女も彼の首に細い腕を巻きつけ、少年の舌に自ら積極的に絡ませていく。豊満な胸の膨らみを教え子の胸板に擦り付けながらハン、ハン、と悩ましい溜息を形のいい鼻梁から漏らして、彼の手が女の肌を這い回るのに任せていた。彼に愛してもらうためだけに、こんな恥ずかしい格好をしてきたのだから。
「今日の先生は一段と綺麗だね」
「ありがとう…、あなたにそう言って貰いたかったの。だから…」
ポウッ、と頬を赤く染めて少年に甘えかかる。雅史はブラウスの上からたっぷりとした胸の膨らみを掴んで揉みしだいては抱き寄せた美教師の美貌が蕩けていくのを楽しげに見ていた。玲子は少年の胸から顔を上げると潤んだ眼差しで彼を見つめて、教え子の愛撫に熱いため息を漏らす。
「ねえ…、ご奉仕させてくださる?玲子、あなたをお口で感じたいの」
「頼むよ。今日はいっぱい楽しませてもらうぜ」
「ええ…、嬉しい」
女教師は少年の腕の中から解き放たれると、彼の足元に立膝になって跪き、ジーンズの股間を盛り上げている膨らみを布越しに包み込み、中身の形を確かめ、愛しそうに頬擦りする。その様を雅史は蔑みの視線で見下ろしていた。玲子は彼の視線を意識して、カーッ、と顔を真っ赤にしながらも、ハァン、と切なげに喘いだ。
ジッパーの留め金を細い指先で摘むと、ジーッ、という音を立てて下ろすと、その中から窮屈げに閉じ込められていた硬い牡の性欲器官を取り出した。解放された勃起は女教師の手の中でさらに勢いを増したようだった。
彼の分身と対面した玲子は陶然とした眼差しで逞しい肉茎に一瞬見惚れ、すぐに唇を近付けて接吻をした。濃厚な牡のホルモン臭が鼻を突き、彼女はキュウッ、と子宮が疼くのを感じる。媚肉が別の生き物のように蠢いて、愛蜜を分泌し出す。
「鏑木クンの素敵…、ああッ、こんなに硬い…。…んっ、んん…」
細い舌を精一杯突き出して、ギンギンに反り返っている若い剛直を舐め上げる。瞳を蕩かせて奉仕に耽る女教師の横顔は淫蕩そのものだ。雅史は肉棒を唇に呑み込んで行く玲子の頭を撫でながら、うなじから首筋を辿り、胸元から手を差し入れる。ブラウスの釦を二つ三つ、外して乳房を掴みに掛かる。
「んっ、んーっ…、はんっ…、はむっ、あむぅ…」
「いい責めだぜ、玲子先生?」
「う、うむぅ…、んっ、んふっ…」
教え子の怒張を頬張る女教師の乳房を根こそぎ揉みほぐして、たっぷりとした玲子の胸の量感を楽しむと、女教師は形のいい鼻梁からハン、ハン、と悦楽の喘ぎを漏らして、応える。時折り、切なげに潤んだ瞳を滲ませて上目遣いに雅史を見上げては顔を前後に振って、剛直に舌を絡めては啜り上げた。
雅史も玲子の奉仕にゾクゾク、と腰を疼かせていた。肉棒にしっとりとした熱い舌が絡み付いて、扱きながらチュッ、チュウ、と吸い上げると暴発しそうになる。玲子の男を悦ばせるツボを知り尽くした巧みなテクニックに翻弄されそうになる。
玲子もまた雅史がハァハァ、と息を荒げているのを確認して幸福感に包まれていた。自分の奉仕で愛する男が感じてくれているという事実が彼女をまた、積極的に淫らに変えていく。
「ああっ、頂戴…、あなたのミルク、玲子のお口に…、ハンッ」
「いいぜ、飲ませてやるよ。楽しむんだね」
雅史が玲子の後頭部を押さえると、容赦無く女教師の口腔深く膨れ上がった剛直を突き入れていく。喉の奥深くまで太い肉棹が突き入れられ、呼吸を妨げられる苦しみが玲子の媚肉をキュウン、と疼かせる。その刹那、ドクッドクッドクッ、と熱い体液が注ぎ込まれてくる。美教師はそれを懸命に飲み干していく。
トロン、と蕩けた眼差しで頬を染めて玲子は喉を通りぬけていく熱い教え子の体液に躯の内側から焼き尽くされる悦びに打ち震えていた。彼の特別に濃い精液の刺激的なホルモン臭に形のいい鼻梁をひきつかせて彼女は喉の奥まで突き刺さった雅史のペニスの逞しさに酔い痴れる。
肉棒を咥えてこってりとした濃い体液をたっぷりと呑みこみながら、媚肉の合わせ目は中から溢れた蜜がトロリ、トロリ、とこぼれて、今日の彼との逢瀬のために穿いて来た下ろしたての下着を濡らしてしまうのを玲子は抑えることが出来なかった。どんなに太腿の間を密着させようとしても躯の疼きは止めようもなく、女体を開花させていく。カアッ、と美貌を赤らめながら肉棒を咥えたまま濡らしてしまう自分自身の貪欲なまでの性の本能に媚教師は激しい羞恥を感じて鼻息を荒くしていた。
そんな玲子の様子を見下ろしながら、雅史は劣情を昂ぶらせていく。美教師のぬめり輝く赤い唇から剛直を引き抜いていくとそのまま彼女の火照った美貌に擦り付ける。玲子はハァン、と切なげな喘ぎ声を上げながらも彼のペニスを細い舌を精一杯突き出して、肉棒に絡みついた精液を舐め啜っていた。
「欲しいんだろ、玲子先生?これを入れて欲しいんだろ、オ×ンコにさ」
「ええ、欲しいわ…、玲子、もう、オ×ンコ熱くて…、あぁん、堪まんないの…」
蕩けきった妖艶な美貌を喘がせてアン、アン、と怒張を舐め上げている。静脈の血管の浮いたグロテスクな肉塊と美女の白い美貌、そして、卑猥に半開きにあけた朱唇から伸びた舌が絶妙のコントラストを描いて卑猥な眺めを醸し出している。もう、玲子は彼の奴隷としての自分を受け入れる代わりに、与えられる官能に貪欲にむしゃぶりついていた。
雅史は玲子の熱く火照った頬に手を差し伸べて優しく撫でてやりながら諭すように囁いた。
「ようし、服を脱いで貰おうかな。そしたら後ろから自分で入れていいよ」
「んっ…、はい…、嬉しい…」
目の前でそそり立つ彼の肉欲の塊をトロン、と焦点の定まりきらない瞳で見つめ、躯を抱き締めるとアアン、と一声、呻いて彼の見守る前で服を脱ぎ始めた。
彼が乳房を愛撫するのに外した釦の残りもすべて外すと、ブラウスを肩から滑り落とす。中からピンク色のハーフカップのブラジャーが現れる。肩紐はなく、胸の中心でせめぎ合う豊かなボリュームの肉球が玲子がフロントホックを外すと、ユサッ、ユサッ、と手の間からこぼれて大きく弾んだ。床に落としたブラウスの上にブラジャーも落とすと、その場に立ちあがり、スカートの留め金を外し、布をゆるめてその場に落とした。そうすると、もう美教師は脚の付け根を僅かに覆うばかりの繊細な刺繍の施されたシースルーの小さなパンティだけになる。
「綺麗だよ、玲子先生」
「イヤ…、呼び捨てにして、雅史クン」
乳房の下に腕を組んで膨らみを迫り出しながら、ポウッ、と美貌を肉体を観賞される恥辱に火照らせている。
「ただの女を抱くんじゃツマラナイんだよ。だから先生がいいのさ」
「ああッ…。い、いいわ…、見て、先生のカラダ…」
玲子は彼の目を楽しませるためにわざと躯をくねらせながら、最後の一枚を下ろしていく。腰の左右の縁に指を入れて美麗なヒップから剥がしていく。状態を反らせるようにして双乳を揺らして見せながら、長い脚をしならせ、太腿から膝へと下ろしていくと、美女の下腹部を覆う繊毛の翳りが露わになる。フワッ、と煙るようにしなやかな陰毛の流れとその下で息づいていた秘唇が少年の前に曝け出された。太腿の半ばまでパンティが下ろされる時、秘唇の底から垂れた透明な滴が糸を引いて垂れ、美女がおしゃぶりで濡らしていたことを露呈する。そして、一本ずつ下着から脚を抜き、小さく纏まった下着を彼へと差し出した。
「どうぞ…、確かめてみて、玲子…濡らしてたの」
「フフッ、いい香りだね、玲子先生のオ×ンコ汁は」
「ハァン…、イヤ…、そんなこと、言わないで…」
全裸になって立ち尽くす玲子は上気した肌を抱き締めて、自らの性癖を暴露される恥辱に身悶えていた。そして、熱い溜め息を吐きながら彼の下半身で、玲子の下着の匂いを嗅いでか、また勢いを増した肉牙を見つめておねだりをする。
「ね、ねえっ、入れても…、いい?もう、我慢できないの…」
雅史は成熟しきった素晴らしい躯をした女教師がオールヌードで立ち尽くして、切なげに息を荒げて、モジモジ、と脚を小刻みに擦り合わせている様を楽しそうに眺めながら、手招きした。見れば、もう内腿には溢れた蜜が流れ出している。
「いいよ、おいで、玲子先生」
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第44章 混沌
全裸の女教師は、またこの日、何度目かの溜め息を吐くと、彼の目の前で背中を見せる。そして、中腰になって、ヒップを彼の方に高々と差し上げながら、ゆっくりと雅史の傍へと近付いてきた。首を彼のほうに振りかえって手を伸ばして彼の膝を探る。
「し、失礼するわ…、キャッ!あ、ハァン…」
「いい尻だね、玲子先生。スベスベしてて気持ちいいや」
後ろ向きのまま近付いてきた玲子のヒップに手を伸ばすと存分に触り捲くる。裸身の美女は、彼の指と手の動きの一つ一つに、アン、アアン、と喘いでいる。そして、彼女自身も教え子の肉茎に触れると細い指先でギュッ、と握り締めながら、熱い息を吐いていた。
雅史は玲子のヒップの割れ目を押さえてグイッ、と左右に割り開くと彼女の秘唇とアヌスを指先で弄り始めた。
「あ、あああッ!ダメ…、ダメェ…、感じちゃうゥ…。ヒィッ!」
「凄いね、先生のアヌス、指に噛みついてるみたいだ」
「あはっ…、ハァァ!…いやっ、いやぁ…」
玲子はいきり立った教え子のペニスをしっかりと握り締めながら、ズボズボ、とアヌスを人差し指で深く抉られる恥辱に喘いでいる。自分ではどうにもならない収縮を示す直腸の締めつけはまた、彼女自身の媚肉をも熱く疼かせる。後ろと前の両方の穴で少年の指を締め付け、彼女はアン、アン、と喘ぎ声を漏らして、蜜の滴をトロトロ、と溢れさせ、肉棹を扱き上げる。
「ね、ねえっ…入れさせて、コレ、あなたの硬いのが欲しいの…いいでしょう?ねえっ」
後ろを振り返って結合をねだる女教師の美貌には知性のかけらも感じられず淫蕩な牝犬そのもの、といった印象さえ受ける。彼にその部分がよく見えるように水蜜桃のようなよく熟れた見事なヒップの双丘を突き上げて熱っぽい眼差しで誘惑を仕掛けてくる。
成熟した若い女の濃厚な媚態にさすがに雅史もゴクッ、と唾を呑み込んで昂奮の度合いを深めていく。怒張は彼の滾りに反応して女教師の指の中で、ギン、と反り返った。
「あ、ああ…、また、凄い…、堪らないわ…、ハァン」
美教師は手にした怒張の示した勢いに、肉棒をシュッ、シュッ、と扱き上げながら、ハァァ、ハァァ、と深い溜め息を吐いて媚肉を突き上げる悦楽をやり過ごしているようだ。その姿は快楽の道具の一部と化したみたいだった。
「フフッ、先生もう本当に我慢できないみたいだね、おいで」
「あんっ、雅史クンのイジワルぅ…」
手にした剛直をギュッ、と強く握ると艶っぽい眼差しで恨みがましく拗ねて見せると今度こそ結合を果たそうと、太腿の間からタイミングを見計らって腰を屈めてくる。そして、肉棒の先端を自らの爛れたように蜜を溢れさせている秘唇の入り口に添えると、ハァァ、と溜め息を漏らして腰を沈める。
「ハァァッ!…ああああ、あああッ!!」
女教師が臆面もなく、凄絶な快感を我慢することもなくよがり声を上げるのを、女の媚肉に締めつけられるペニスから迸る官能と共に楽しむようにして、雅史は彼女の両足の膝の後ろを支えて、掲げ上げた。
持ち上げては、重力の法則にしたがって、そのまま玲子の尻を落とし、また、持ち上げては落とした。そのたびに淫水を弾いて逞しい剛直が玲子との合わせ目から見え隠れする。美教師は裸身を喘がせて、白い喉を突き出しては、黒髪を振り乱し、全身から流れ落ちる汗を振り撒く。
「ヒッ、ヒィィッ!!ハンッ、ハンッ、…ハァァァン、ハァン、堪らないッ…わ…」
「いいよ、玲子先生のオ×ンコ、凄い締まるよ…、くぅ、いいよ」
「あン、あァン…、雅史クン…、玲子、気持ちいいっ…、いいの」
しなやかに伸びた玲子の白い柔肌が教え子の膝の上でリズミカルに踊り、女の尻が沈み込むたびに美女の半開きの唇から切れ切れの悲鳴がこぼれていた。雅史と玲子の喜悦を与え合うタイミングは本当の恋人同士のようにピッタリ、と合っていた。
-***-
雅史と路上で別れてもしばらくは妙子はその場で立ち尽くしていた。そして、いつのまにか自分の家の表札の前にいたのだった。自分を取り戻した時、まるで正体を失ったように自分の今いる場所がわからず、どうやって自分の家に辿りついたのか分からなかった。
「俺のものになるか」「待ってるぜ」
彼は確かにそう言った。言ったはずだった。
彼の部屋のある方向を振り仰ぐと視線の片隅に彼の家の前に止まる車が目に入った。それは妙子にも見覚えがある車種だった。しかし、それが何故、そこに停まっているのか分からない。
彼は言った。
「待ってるぜ」
何度も何度も妙子の頭の中でリフレインした。
それが彼女に行動の正当性を与えた。それは熱い力だった。彼女をその場所にずっと留めては置けないパワーになる。妙子は夕闇の気配を見せ始めた空気の中を雅史の家に向かって歩き出していた。
-***-
玄関の前に立ち、ベルを鳴らす。すぐに、青褪めた様子の麻美が出てくる。どこか泣き疲れたような空ろな表情をしていた。妙子は彼女の顔を見た途端に、あの日の光景が目の前に降りてくるのを見た。
雅史が後ろから彼女の尻を突き上げて、甲高い悲鳴を上げて二人が裸で繋がっているシーン。あの日以来彼女の中に封印されてきた忌まわしい記憶。だが、その時、魔法の呪文のように雅史の声が聞こえる。
『待ってるぜ、妙子』
それは実際には妙子の中で生まれた言葉だったのかもしれない。しかし、それでこの状況を乗り切れるならそれで何も支障はない。麻美がただならぬ様子の妙子に声を掛けようかと迷っていたその間に少女はもう、麻美の横を滑りぬけるようにして玄関に入っていた。
「あっ、妙子ちゃん…?2階は来客中なのよ…、あの…ね?」
オロオロとする人妻をその場に残して妙子は靴を脱いで、階段の最初のステップへと足を掛けていた。
まるで夢遊病の患者のように確固たる意志を感じさせながら唐突な行動に、麻美はそれ以上、何も言えなかった。そして、ハッ、と気付いた。少女の様子に麻美も彼女が雅史の暴虐の犠牲者であることに気付いたのだ。
階段を上がる妙子は麻美を残して少しも躊躇う様子を見せずに足を上げる。見なれた光景でありながらどこか懐かしさを感じさせる。二人が何も考えずに無邪気に走りまわっていた昔が走馬灯のように妙子の脳裏を駆け巡った。一歩、一歩、とまた彼がいるだろう部屋へと近付きながら、雅史と自分との繋がりの深さを自分に証明しようと躍起になっていた。
階段を中ほどまで上ると嫌がおうにも女の切れ切れの悲鳴が妙子の耳にも飛び込んでくる。それは鋭利なガラスの破片のように妙子の心を抉る。抉るたびに彼との日々か喪失していく気がした。だから、自分を彼の元へと運ぶためには、自分の思いを確かめなければならなかった。
『俺のものになるか?』
まークンのものにして、妙子をあなたのものにして…!!
妙子は雅史の部屋の扉の前に立ちながら慟哭を漏らしていた。それは声にならず、中から聞こえてくる喘ぎ声で打ち消されてしまう気がした。だから。だから、ノブに手を掛けると一気に扉を開いていた。
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第45章 掌(たなごころ)
「あっ、あァァン!…、凄いわ、アァン…、また、ああッ、こ、壊れちゃう、ハァァ、んんっ」
雅史の腰の上に掲げ上げられて突き上げられながら玲子がひとしきり溜まっていた官能を吐き出すように大きく喘ぐと、繋がったまま、小刻みに体を揺らしている二人の前に、妙子が現れる。女教師は何が起こったかわからないまま、膜の掛かったように蕩けきった眼差しで二人の正面に立った少女を見つめる。
玲子は相手の泣きはらしたような腫れぼったい顔を表情を見つめながら、殊更に無視するように彼の肉棒を締め上げて自分も深い快感に溜め息を漏らして挑戦するかのように妖艶な微笑で少女に流し目を送った。
勝った。そう玲子は思った。
彼を手に入れたのは自分なのだ。少年は当然の権利のように美教師の豊満な乳房を腋の下から差し入れた手で掴み取り、少女に見せつけるように揉みほぐす。美教師はすっかり感じやすくなった双乳を揉みくちゃにされて熱っぽい溜め息を漏らす。誰に隠すこともなく少年との行為を楽しんでいた。
妙子は二人のピッタリ、と呼吸の合った濃厚なセックスを見せつけられ、かつて味わったことの無いほどのショックを受けて、愕然として、ただ震えているしか出来なかった。それに、なにより許せないのは彼の膝の上で躯を揺らしている女が自分に向けて敢然と挑発するように溜め息を漏らしたことだ。カッ、と顔を真っ赤にして言葉を紡ぎ出そうとした。
「よぉッ、妙子。遅かったな」
まさに声を出そうとしていたその時に逆に彼が飄々と妙子の名前を読んだ。タップリ、とした美教師のたわわな乳房を揉みしだき、快感の声を上げて裸身を震わせている玲子の首筋を舐め上げながら、制服のままの幼馴染の少女を観察する。
下半身は真っ直ぐに女教師を貫いている。二人の合わせ目からグチャッ、ヌチャッ、と淫液をはじいて剛直と肉襞のこすれ合う淫靡な音が響いていた。
「こっ、これはなに?どうして…。私は、なんなの?」
雅史の声を聞いているとツーッ、と涙が溢れてきた。
ずっと、堪えて来たものが一気に噴き出したかのように、ポロポロ、と堰を切ったように流れ出す熱いしずく。
どうして、こんなに自分が理不尽な目に会わなければならなかったのか、その理由を聞きたかった。今も、雅史は女教師と躯を繋げたままで、妙子を躯を舐めるように野卑なふざけた視線で見返している。まるで、彼女に謝罪するつもりなど無いかのように。
「妙子、お前は何しに来たんだよ、ここに、さ」
「えっ…」
「俺のものなるんじゃ無かったのかよ」
かぶりを振って、雅史の声から逃れようとするが足は動かなかった。耳を押さえることすら出来なかった。
かつて恋しいと思い、この体をささげてもいいと思った幼馴染みの少年が今はただただ、疎ましかった。こんな筈じゃなかったのに。自分の恋心を踏み躙られたような気がして妙子は悲しかった。それでも、妙子は動けなかった。
睦み合う二人を前にして、彼女自身の中に沸き起こる理不尽な思いがある。彼は自分のものだった。それなのに、この女が自分から奪ったんだ。そう思うと震えていた手に力が漲ってくる。蒼白になって怯えていた瞳に意志がこもり、叫ぶように唇からはっきりとした言葉になって迸っていた。
「そ、そうよ…。私、まークンの彼女になるの」
そういうと、妙子は雅史と繋がったまま、嬌声を上げる女教師を睨みつける。だが、ピンク色に上気した美貌に切れ長の艶っぽい瞳を滲ませた玲子は、ハァン、と色っぽい吐息を漏らして、目の前に敢然と挑みかかってくるようないたいけな少女を、嘲笑うかのごとく、裸身をくねらせて、自分と雅史との関係を誇示して見せる。
「ウフフ、あなた…、彼を…アン、…楽しませることが出来るの?」
「…」
自分の乳房に添えた少年の手に自分の手を重ねて一緒に膨らみを揉みしだいては、濃厚な媚態を示して見せる。あたかも自分でも出来るならやってみろ、とばかりに。雅史が玲子のうなじに舌を這わせてくると、美教師は彼を迎え入れた腰を捻って、ハァン、ハン、とよがって見せ、二人の呼吸がピッタリと合っているところをこれ見よがしに見せ付けた。そんな二人の様子を見ていると妙子には何も言い返せなかった。
「玲子先生、…いいでしょう?」
「あァ…、いけない人ね。いいわ…。見せてあげる」
妙子に聞こえないように、雅史が美教師の耳元で囁くと、玲子は上気した美貌に艶っぽい眼差しを浮かべて、自分を支配する少年に答えた。
何事が始まるのか、と身構えている妙子に向けて、玲子は軽く睨んで見せると、彼との結合を解こうと、脚を踏ん張って切なげに美貌を歪めた。そして、ハァァン、と長い溜め息を吐いて、蜜壷を貫いていた肉棒を吐き出して、立ち上がった。
美教師の膣の締め付けから逃れた剛直は、樹液と女の蜜にまみれてブルン、と震えながら少年の下腹部に屹立しそびえたっていた。妙子は恋人の強い欲望の証を見つめて、熱い溜め息を吐いた。妙子には女教師の姿は目に入らなかった。
だから、不意に裸身の女教師が近付いてきたときも対応する術を知らなかった。
「ああッ、な、なに…、んんっ」
玲子はスラリ、として均整の取れた、それでいて成熟した女らしい曲線を描く肢体を少女の目の前に近付けると問答無用とばかりに、妙子の唇を奪った。そして、そのまま、少女の躯に腕を廻して、柔肌に纏った性臭を擦り付けるように抱き締め、何が起こったか分からず緊張に細く華奢な躯を硬直させている妙子の舌を吸い上げていく。
"いやァ…、ああッ!!、私、ああ…、私、おかしくなっちゃうゥ"
玲子の口技は熾烈を極め、妙子が態勢を整える間もなく、少女の意志とは無関係にその肢体に官能を呼び覚ましていく。
未成熟な妙子の官能が無理矢理、掻き乱されて、彼女は正常な思考能力を奪われていく。最初こそ、女教師の裸体を引き剥がそうと抵抗の意思を見せていたが、ものの数分もしないうちに妙子の躯から力が抜けて、責められるままに、鼻先から悩ましい吐息を漏らし始めていた。
「イヤ、イヤぁ…、ああ、ああン…、ダメぇ…」
「ウフッ、感じてるんでしょう?あなた。…いやらしいコね」
気付けば、妙子の制服のスカートの短い裾が捲られて、下着の上から彼女の一番敏感な部分が攻められていた。時折り唇を離しては、言葉でも嬲られながら同時に指で秘唇を下着越しとはいえ、嬲られている。だが、妙子はそれを拒もうともせず、妖しい雰囲気に呑まれて、顔を真っ赤にして喘いでいた。同性から受ける責めはさすがに女の敏感な部分を的確に攻め立ててくる。
「アァァン…、こんなの、イヤぁ…」
イヤ、と言いながら、脚をブルブルと震わせながら肩を小刻みに揺らして無抵抗に女教師の責めを受け入れている美少女の姿に、雅史も満足そうに肉棒を扱きながら玲子に笑いかける。美教師は少年に馴れきった間柄のように微笑みを返す。そんな二人の様子に囚われの美少女は悔しそうに歯噛みする。
「妙子、俺のものになるか?お前が望むならしてやってもいいぜ」
「ま、まークン、して…、私、まークンのものになるわ…」
「フフッ、それじゃ、服を脱ぐんだ」
悲壮な顔をして、だがそれでも妙子はしっかりと頷くと、胸元のリボンに手を掛けた。彼がまだ自分に少しでも気があるのなら処女を差し出せば、他の女に手を出さなくなるかもしれない。
そう思っていた、たった今までは。
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第46章 罰
しかし、女教師との息の合った恋人同士のような濃厚なセックスを見せつけられた後では、妙子に残された、ただ一つの切り札も、極めてその実効性は怪しいものだった。それでも、妙子にはこれが最後のチャンスであることは同じだった。もし、この賭けに勝てなければ全てを失うことになる。
制服のブラウスの襟元を緩めて、赤いリボンを解くと、決意を示すように足元に落とす。彼の眼を覗き込むようにしながら、必死に崩れ落ちそうになる意識を奮い立たせて、ブラウスの胸元をはだけていく。
ブルブル、と小刻みに躯を震わせている美少女の姿を面白そうに見ている少年の傍らに歩み寄ると、玲子は彼の足元に跪き、それを渡さない、とばかりにそそり立つ肉茎を掴み、上目遣いに雅史を見上げると顔を伏せて奉仕し始める。
彼女にとって、妙子の決意もその行為も、全く、と言っていいほどに興味は無かった。玲子には牝奴隷として自分が主人と慕う少年がどれほどか彼女との強い絆を結んでいることは明白だったからだ。一心に奉仕に耽っていると、彼の鼻息が荒くなり、頬張る肉茎もより勢いを増していくのが嬉しい。
「うふっ…、はむっ…、ふぅン…、ハンッ」
「先生、堪らないね。気持ちいいよ」
「い、いい加減にして!!」
妙子は目の前で繰り返される淫行に無性に腹が立って、声を荒げた。目の前で自分が羞恥の極限で震えているというのに、雅史も女教師もまったく頓着せずに淫らな接触に耽る二人が許せなかった。しかし、二人とも妙子の叱責に少しも悪びれる気配もなく、また行為を中断しようともしなかった。
妙子はムカッ、と来てズンズン、と恋人の肉茎をしゃぶる女教師の目の前に歩み寄ると殆ど憎悪に近い感情のままに手を挙げる。
思いきり、挙げた手を振り下ろそうとした、ちょうどその時、女教師の唇からスポッ、と恋人の肉茎が抜け出る。ブルンッ、と大きく跳ねた肉塊を見て、いったん躊躇するもののしかし、振り下ろした手は止まらない。玲子は少女が手を振り下ろすのを躊躇う瞬間を見逃さず、妙子の腕を掴むと、妙子が手を振り下ろしたその反動を使って、手を捩じりあげる。
「痛ッ!痛い…、離して…」
「お行儀の悪い娘ね。お仕置きが必要だわ。ウフフッ、可愛がってあげる」
玲子は捻り上げた少女の腕を掴んだまま、ベッドへと連行する。妙子は後ろ手に捩じ上げられた腕の痛みから逃げるために、そのまま歩いて行くしかなかった。そして、いきなり、後ろから突き飛ばされる。
「はぁうッ!…な、なに、キャッ!!」
「大人しくなさい、気持ちイイことするんだから」
女教師に突き飛ばされてベッドの上に仰向けに倒れ込んだ妙子の上に全裸の玲子が挑みかかってくる。女教師のから逃れようとするものの、捩じりあげられていた両腕は痺れて巧くいかず、結局、再び捕まえられ、頭の上で両手首を押さえられ、自由を奪われる。その上に玲子は馬乗りになって、美少女の首筋に口付けていった。
「な、何を…ああッ、イヤン…、やめっ、やめてェ…」
「ウフッ、処女っていいわね、」
もがく、妙子がおぞましさとも何とも言えぬ、未体験の感触に身悶えるのを、女教師は楽しそうに見下ろし、微笑む。雅史もそんな女たちの絡み合いを楽しそうに見守っている。幼馴染みの少女が嬲られているにも関わらずニヤニヤ、と酷薄な笑いを浮かべて平然としている。
妙子の首筋を女教師の舌先が処女の柔肌を嬲り尽すがごとく、吸いつき、舐め啜る。同性だけにツボを心得た緩急の責めに美少女は堪らず、ハン、ハン、と可憐な喘ぎ声を漏らし始め、無垢な柔肌をピンク色に上気させていく。
「い、イヤぁ…、あァン…、やめて…、ハァッ!…イヤッ、イヤ…」
「ウフフッ、イヤって言ってるけど、気持ち良さそうじゃない」
玲子は妙子の首筋から胸元にかけて朱唇でついばみながら、胸元の釦をすべて、外してしまう。官能に酔い、力の抜けた妙子を腕一本で押さえることなど造作もなく、美教師は片手で少女の胸元を大きくはだけて、処女の乳房を覆う可憐な刺繍の施されたブラジャーの膨らみを掴みに掛かる。
「やめて、やめてェ…、触らないで…、っふぅ!…ハァァン、いゃ…イャあ…、ああン」
「どう?気持ちイイでしょう。もっと感じさせてあげる。彼にあなたのいやらしい姿、全部見せてあげなさい」
男がそうするように少女の乳房への愛撫を加えながら、可愛いへそをくすぐり、脚の付け根へと唇を這わせる。その途端、妙子の全身を熾りのように痙攣が走った。
「ダ、ダメェ…だめっ!、そこはダメ…、ひあっ!!あああ、あああッ!」
女教師の唇が妙子のパンティの恥丘を覆う部分へと触れると、ビクビク、と感電したように躯を身悶える。
しかし、玲子はいったん始めた強制愛撫を止めようとはせず、布地の内側に眠る処女地をも外側から蹂躙するような勢いで、吸い上げ、嬲っていく。
玲子は少女を嬲りながら、雅史が昂奮して息を荒げていくのを聞いていた。彼はさっきから彼女がしていることに一切、口出ししない。それは玲子を信頼してるわけではなく、ただ、二人の女のを自由に操る快感にひたっているからだと確信していた。彼女自身もそんな彼との間の欲得ずくの関係に満足していた。だから、妙子のように純粋に恋なんてして、恋愛感情で彼女から雅史を奪おうとするのは許せなかった。
とことんまで辱めて、二度と彼と恋仲になりたいなんて思わせないようにしてやる。そう思い、玲子は乱暴に少女の性を開拓していった。妙子は強引に彼女の意識の中へと踏み入られる嫌悪と同時に肉体は快楽を求めて、いままで鬱屈していた分、余計に玲子にかつてないほどの刺激を与えられ、官能の新境地に導かれていくのをどうしようもなく、絶望的に感じていた。
「可愛い声で鳴くのね、あなたって…。ウフフッ。いっぱいいやらしい液、溢れてるわよ」
「ちがっ、違う…。私、そんないやらしい女じゃない。ううっ…」
「それじゃあ、これはなに?こんなにビショビショにして。はしたない娘ね」
「ひあっ!はひぃッ!!…」
パンティの上からはっきりと形が分かるほど、淫ら蜜で濡れて透けた妙子の秘唇の入り口を玲子の指先が責め立てると、ガクガク、と少女の細い躯が震え、唇から涎を零していた。そんな妙子の様子に満足したように満面の笑みを浮かべた玲子に雅史はそっと肩に手を触れた。
「先生、そろそろいいでしょう?俺、我慢できないや」
「ウフフッ、そうね。もう、いいわ。良かったわね、岩代さん、彼に抱いてもらえるのよ」
妙子の頬に触れて、囁いても少女は何も応えようとせず、嫌悪するかのように顔を背けてしまう。玲子はそんな少女の様子にも気を悪くしたような所は見せず、むしろ楽しそうに微笑んでいた。
雅史の腕に掴まって、ベッドから下りると玲子は少年の腕の中に後ろから抱き寄せられる。
「いいの?彼女、待ってるわよ」
「それより、さ」
雅史は女教師の手を掴むと、いきり立った肉棒に押し付ける。玲子は触れた肉塊の熱さと脈動に、ポウッ、と頬を染めて陶然とする。彼は玲子を後ろから羽交い締めにして双乳の膨らみを手中に収めて揉みしだいた。玲子は少女を責めながら自身も昂奮していたことに気付いた。女教師の変化を彼も悟っていた。
「先生…、感じてるね」
「ええ、意外と昂奮するものね」
美教師の乳房はしこって、揉みほぐす少年の手の中で重たげに弾みを返し、下腹部の繁みの奥では媚肉が息づいて、彼が指を添えると奥へ引き摺り込もうと蠢いた。彼の愛撫に喘ぎ声で返すと玲子は雅史の手を押さえた。
「んふっ…、ダメ、彼女、待たせちゃいけないわ」
「フフッ、結構、乗り気なんだね、こういうのも」
「悪い子ね…。あァン…」
雅史が玲子の顎を押さえて、唇を奪うと美教師もすぐに舌を絡めてくる。ひとしきり、抱き合いながら息の合った恋人同士のような接吻を味わい、躯を離した。
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第47章 賭け
押さえられていた手を放されても妙子には、そこから逃げ出す気力も、残ってはいなかった。彼と女教師が抱き会って親密げに唇を重ねているのを見ると、後悔の念しか浮かんで来ない。もう、彼は自分の手の届かない場所に行ってしまったのだ。妙子が恋したかつての彼ではない。
雅史が圧し掛かってきても、もう彼への憧れも、彼との絆を取り戻す自信も喪失してただハァ、ハァ、と荒い息を吐いて横たわっていた。
「妙子、脱がすよ」
「ああ…。まークン…」
彼が妙子の下着に手を掛けるとさすがに、女の部分が目覚めて羞恥に喘いだ。だが、少しずつ下着を剥き下ろされていっても、早く時間だけが過ぎてくれればいい、と彼への思いはついぞ戻らなかった。
雅史は妙子のパンティを捲り下ろすと、そのまま細い脚から抜き取る。そして、裏返しにして少女の秘部が直接触れていた底の部分を目の前にかざした。そこは、少女の躯から分泌された透明な液体でしっとり、と濡れそぼち、濃厚なチーズ臭を漂わせていた。指先で触るとトロッ、とした透明な液体が指先に纏わり付く。
「もう、いつでもいいみたいだな、妙子。そろそろ、処女、貰うぜ」
「あァン…許して…」
彼が力の入らない妙子の膝を立てて、左右に開くと無防備に口を開きかけた処女の秘唇へと、血管を浮き立たせた凶々しい怒張を近付けて来る。
かつて憧れた恋人に捧げるはずの処女が、今はただの暴漢と化した男に奪われようとしていた。妙子は今更ながら、肩に顔を埋めて、シクシク、と涙を流して、嗚咽を漏らし始める。それも、男の獣欲に油を注ぐだけであることも知らずに。
雅史はハァ、ハァ、と獣欲に滾った吐息を漏らしながら、少女の秘唇を指先でそっと開いた。サーモンピンクの処女肉がとても綺麗だった。しかし、今は自分の腰から生えた剛直をそこに叩き込んで、自分の存在の証を注ぎ込むことしか頭になかった。
肉棒の先端を握り締めると、指先で開いた少女の秘唇の入り口に沿える。雅史が態勢を入れ換えようと動くと先端が少しだけ、中に潜った。だが、それだけで妙子には十分過ぎるほどの衝撃だった。雅史が少女の両脇に手を突いて、腕立伏せの要領で、腰を沈めていく。
「ヒィッ、ひぃぃ!!イヤッ、イヤァ…、あああッ」
「フフッ、妙子、俺のものになるんだ」
逃げ場のない焦燥と後悔。しかし、妙子にはどこにも逃げる場所などなかった。彼のものになるしか、妙子には残された運命などなかった。麻美と求め合う雅史、女教師と抱き合う雅史、そして、摩耶と睦み合う雅史、その全てのシーンがフラッシュバックして、妙子の脳裏を駆け巡る。その間にも少しずつ、雅史の躯の一部が妙子の中にめり込んで来る。
「ああッ!!…」
ブチッ、と何かが弾けるような感覚が粘膜で繋がりあった一組みのカップルの間に共有された、その瞬間、一気に雅史のキリキリ、と張り詰めた勃起が妙子の中に侵入を果たした。深く、深く、少女の粘膜を削り、焼け火箸をぶちこまれたような灼熱が躯の中心から全身へと広がっていくような感覚。
妙子は息を詰めて、細い躯を突っ張った。気が付けば雅史の頭が右の肩に乗っかっていた。自分のものとは違う体温が今は心地よかった。だが、すぐにそれも激しい身を切られるような激痛へと変わる。しかし、そうしていないとどうにかなってしまいそうで、上から圧し掛かってくる少年を力いっぱい抱き締め、躯の中心を貫く身を引裂くような痛みに耐えていた。
しかし、雅史は妙子の中に肉棒を突き入れ、彼女の処女を奪うと相手のことを慮ることなく、欲望のままにペニスを引き抜き始める。
「ひぎぃ…、くうぅッ!!」
「妙子…、どうだい、俺のものになった感想は」
組み敷いた少女が額に脂汗を浮かべて苦悶の表情で間隔の短い息を吐いて、一刻も早くこの一瞬の終わるのを信じて身を竦めているのを、雅史は上から圧し掛かって、強引に処女を奪い幹に赤いものを纏わせた剛直を抜き差しして、一人だけ快楽に耽っていた。
雅史の問いかけに応える所ではなく妙子は必死の形相をして耐えるだけだった。
ハァハァ、と荒い息を吐いて雅史は、ズリュッ、ズリュッ、と肉棒を容赦なく未成熟な少女の媚肉に突き刺し、その狭い肉洞が本能的に男を迎え入れて反応を返す締めつけさえも、雅史には処女を奪っている、という体験とともに快楽をもたらしていた。
「くうっ…、狭いな、妙子の中は。いいぜ、妙子、行くぜ」
「ううっ、くぅぅッ!…」
雅史の声を聞きながら、どこかで妙子は何か自分が自分でなくなるような不思議な安息を迎えつつあるのを感じていた。まだ、彼の躯の一部が下腹部に出し入れされるのに伴う激しい痛みはある。だが、それと同時に熱いものが込みあげて来て、彼と共に行なう何かの儀式のように、一体感のようなものに包まれていた。
「はぅッ!…あァン、まークン…、まークンっ、いやァ…、あああッ」
「うっ!!で、出るッ」
彼の腰が再び妙子の一番深いところまで沈み込むと、少女の脳裏をチリチリ、と何かが駆け上っていく感覚に囚われる。そして…。
ドクッ、ドクッ、ドクッ!!
二人の動きが止まると、妙子の中が熱いもので満たされていく。次々と注ぎ込まれる少年の精液を受け止め、妙子はほっ、として、顔の表情を緩める。閉じた瞳の端から幾つもの温かいものが流れ落ちていった。そして、自分が少女から女になったことを実感していた。
-***-
少年たちが儀式をしている頃、隣で女教師は一人、自らの胸の膨らみと秘唇を嬲っては、熱っぽい溜め息を吐いて喘いでいた。
雅史が妙子の中から血にまみれた肉棒を引きぬき、ベッドサイドに腰掛け溜め息を吐くと、玲子がその足元に跪いて、乳房を自ら掴み、淫蕩な表情を浮かべて秘唇に指を沈めて、ハン、ハン、と身悶えているのを見つける。
少年の肉棒は一度少女の中に精を吐き出したせいで、萎えかけていたが玲子の振舞いに再び、ビクン、ビクン、と鎌首をもたげ始める。
それをウットリ、と見つめながら玲子は、何かをおねだりするように少年を見上げた。
「ねえっ…、いい?私にも感じさせて、欲しい…の」
「ああ、いいぜ。綺麗にしてもらおうか、玲子先生」
彼が、ギラギラ、とした目をしながら、頷くと、彼女は処女を奪ったペニスに頬擦りし始めた。
「んっ、んふっ…、はふっ…、ハァン」
細い舌を懸命に伸ばして、肉棒にこびり付いた彼の体液と、少女の処女の名残である血を舐め上げ、清め始めた。玲子は舌に感じる血特有の鉄っぽい酸味と白濁液とを啜りあげながら、横目でベッドに力なく横たわる少女の姿を盗み見た。
”ウフフッ…、可哀相ね。でも、渡さないわ…。彼は私のご主人さまだもの…”
自分の口の中で彼の肉棒がビクン、ビクン、と逞しい脈動を繰り返して硬く張り詰めて行くのを感じて玲子は深い充足感に包まれていた。雅史に髪の毛を掴まれてグイグイ、と喉の奥に剛直を突き込まれると、蜜壷がキュウン、と疼いて、そこを掻き回す彼女の指先を締め上げてくる。
「はぅ…、ハァァン…ね、ねえっ…入れてもいい?我慢できないの…」
「好きだね。フフッ、綺麗だぜ、そういう先生の顔。いいよ、おいで」
ベッドの端に腰掛けた少年の膝の上ににじり寄ると、玲子は足の間に淫ら液のしずくを垂れ流しながら、懸命に足を開いて彼の膝に手を突いて跨ろうとする。そんな貪欲に性を貪ろうとする女教師の淫らな姿を雅史は冷たい視線で真っ直ぐに眺めていた。
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第48章 罪
彼の冷徹な視線に晒されて、美教師はウットリ、と切なげな溜め息を漏らす。そして、そのまま直立した勃起の先端を細い指先で愛しげに包み込むと自らのパックリ、と開いて貪欲に男根にむしゃぶりついてくる、濡れそぼつ秘唇にあてがう。それだけで玲子にはビリビリ、と電流のような快美感が背筋を走りぬけて陶然としてしまうほど昂ぶっていた。
「入れるわ…、くゥ…んんっ!!」
太く逞しい肉竿がズブッ、とばかりに玲子の体内に呑み込まれて行く。静脈の浮き出た凶々しい怒張を貪欲に女淫が飲み込んで行った。凄く淫らな眺めだった。たわわな双乳がタプン、タプン、と弾けるように大きく揺れ動き、爪足立ちになって玲子が一人で体内に飲み込んだ長大な肉棒を締め付けたかと思うと、腰を浮かせて再び、ズン、とヒップを落とす。
「ハァァ、ンッ!!ハァンッ…凄いわ、ああッ、こんな…堪らないの…」
「いやらしい牝犬だな、玲子先生は。教え子のペニス咥えこんで腰を振ってさ」
「ひぃぃン!!いい、オッパイいいのォ…」
張り詰めた美乳を教え子の手にムンズとばかりに鷲掴みにされて揉みくちゃにされると、玲子は白い喉を反らせて長い髪を振り乱しながら、よがり泣く。
蜜壷を充たしてなお足りないほど女教師の中で膨れ上がった怒張に玲子の膣襞がしっとりと絡みついて奥へ、奥へと引き摺り込む。肉棒をやわやわと締め上げられる感触、そして彼女の成熟した裸身の反応も、玲子の端正な美貌が快楽を噛み締めて歪むさまも雅史を酷く満足させる。
鷲掴みにした乳房の、掌に吸い着いてくるような柔らかさとくねらせ、プリプリ、と小刻みにヒップを振り立てる淫らなテクニック。女教師を初めて抱いてから、今こうして完全に自分とのセックスの相性がピッタリと合って肌が馴染むまでになったのに彼は満足していた。
腰の上で汗の雫を飛び散らして、アァン、アハァン、と嬌声をあげてよがり声を盛大に漏らして啼く女教師の美貌に浮かんだ凄絶な艶っぽい表情に自身も昂ぶりを抑えられなくなるのを感じていた。
「アハァン、あんッ、イイッ、いいのォ…、壊れちゃうゥ、堪らないっ、ハンッ、ハァン、ああン」
光沢のある長くしなやかな髪がバラバラ、と乱れるのも構わず美教師は教え子が腰を突き上げる動作に合わせて自分も、より密着の度合いが深まるように後ろに伸ばした両手で美麗なヒップの双丘を掴み、肉棒のストレートな律動に合わせて裸身を身悶えていた。
「ああ、いいぜ、感じるよ、俺も。先生の躯、最高だよ」
「ウフッ、あァン…、嬉しいっ、玲子、嬉しいの…」
少年の賛辞と共に漏れる荒い吐息が女教師を満足させる。どうしようもなく淫らな変態性欲の持ち主である自分を認めて受け入れてくれた少年に隷属の誓いを新たにして玲子は昇り詰めていく。
「ハァァ…、ん、イイッ…、も、もぉ、ダメぇ…、イクゥ、いっちゃうゥ!」
「俺も…、出すよ、先生」
「来て、あんッ!…玲子の中に、熱いの…いっぱい、頂戴っ」
雅史が射精の瞬間を延ばすように鷲掴みにした、たわわな双乳に爪をギュウッ、と食い込ませながら引き千切るほどの勢いで引き寄せると、柔肌に加わる鋭い痛みがその何倍もの激烈な快感となって玲子の女の快楽中枢を貫いていく。そして、蜜壷いっぱいに充たす怒張の切っ先が子宮口を突き上げると玲子は前身を駆け巡る熱い奔流に流されながら絶頂の頂きへと駆け上がって行く。
「…あぅ、ハァウ!あああ、ああああッ!!いく…、いくぅ…」
「くうッ!玲子っ、玲子センセェっ!!」
ドピュウッ!!ドピュ、ドピュウ…。
少年は肉棒の先端が痛いほど膨らむのを感じた。腰から背筋へと駆け巡る戦慄に身震いしながら、何かが喪われていく感覚と引き換えにして、かつて味わったことのないほどの深い快感を得ていた。その相手が玲子だったことに確信を深めていた。
二人が一つのものになって痙攣しながら激しくも熱い吐息を漏らして肌を融け合わせるような熱い抱擁を続けているとき、傍らではようやく理性を取り戻しつつあった妙子が濃厚な性の饗宴を見せつけられ、失意の内に今まで堪えていた何かを永久に喪ったような孤独感に囚われ、知らないうちに涙を流しつづけていた。
***
土曜日、摩耶は最初、娘の妙子が家で恋人の雅史との関係を深めているのをただ、見守っていた。それが彼女自身を巻き込むことになったのは彼らが体を合わせているのを扉越しに聞いたときだった。
雅史とも躯を合わせていた摩耶は娘の部屋の中から聞こえてくる声音に異常を感じたのだ。一方的に虐げられているだけの悲鳴に思わず、飛び出していた。が部屋に入った途端、大きな失敗をしたのに気付いた。
「なに?なんなのっ、やめて、離しなさい!!」
「フフッ、摩耶さん、あなたも僕たちの仲間になってもらいますよ」
摩耶を羽交い締めにしている雅史は腕の中でむずがる熟女の肩越しに囁きかけ目線の向こうにいる少女に頷き掛ける。妙子は自分の母親の足元に跪くと、母親の着けているミニスカートの前の部分を捲り上げる。その瞳はまるで催眠術にかかっているかのように虚ろだった。その瞳にただ一つ灯っているのは欲望へのストレートな羨望だった。
「イ、イヤッ!や、やめなさいっ、妙子、あなた…だめェ、くうっ…」
「いいでしょ、摩耶さん、実の娘に愛してもらえるんですよ。羨ましいなぁ。ククッ…」
長い脚を覆う、ガーターで吊ったストッキングの隙間からよく張り詰めた美しい太腿の付け根が覗いている。そこに妙子の唇が這う。唾液をたっぷりと乗せた細い舌先で実母の柔肌を責めたて、同時にパンティの底の部分を指で突き上げる。同性だけによく知り尽くした性感の盛り上げ方で動と静、緩急を極めた責めにさすがの摩耶も白い喉を突き出して喘ぎ声を漏らしてしまう。
娘に犯されているというショックもあったかもしれない。だが躯の芯から沸き起こる肉欲の奔流に確実に嫌が応にも乗せられて、むずがるように熟れたしなやかな肢体をくねらせ、切なそうな鼻息を漏らしていた。
「んぅ…、やめて、妙子…、ダメなの…、こんなことに…、ヒッ、ヒィッ!!…ああ、イヤぁ…」
妙子は母親の纏う下着を剥き下ろし脚の半ばまで下げると、摩耶の敏感過ぎる秘唇を指先で確かめ、そこが淫蜜を湛えて、ぬかるんでいることを知ると、ウフン、と満足げに微笑み、指先を沈めていく。
憧れだったこの美しい母親が性欲には正直でその躯の反応も素晴らしいものだったことを確認して嬉しかった。その淫乱な性癖は確実に自分にも受け継がれているのが分かったからかもしれない。心底、嬉しそうに母の漏らす蜜液をすすり上げ舌先を摩耶の体内へとこじ入れていく。
「ああッ!!…くはっ、ハァァン…、それ、イイッ、…ちが、でも、あァン…、だめェ、んんッ!!」
摩耶の懊悩が深くなっていく。既に雅史に羽交い締めに去れていることなど忘れて彼に寄りかかる。少年の手がブラウスの釦を臍下まで外すとセクシーな下着の中からまろび出された、見事な量感の双乳をこってりと揉み潰していくと、アアン、ハァンと感極まった喘ぎ声を漏らしてよがり捲くる。
いつしか、娘の攻撃から逃れようと引いていた下腹部も、妙子の啜り上げる舌先に押し付けるように迫り出して、もっと、もっと、とばかりに娘の責めを求めていた。
”ああっ、もうダメ…、狂っちゃう。私が…、いけないんだわ。彼と寝たから。妙子を巻き込んでしまったんだわ。…許して、妙子”
妙子の指先が勃起した摩耶のクリトリスを捻り潰すと、くくっ、と人妻の背筋が硬直してブルブル、と痙攣し始める。美貌のきりっとした眉根を歪ませて、声にならない悲鳴を上げる。
「…ぃ、あああッ!!、ああああ…。ハァァン、あァン…、ハンッ、ハァン…」
「フフッ、イったね?摩耶さん、娘に犯されてさ、恥ずかしい母親だね」
「こんな…、あァン、こんなこと…」
雅史が摩耶のたっぷりとした乳房を揉みしだきながら耳たぶを噛むと、人妻は再び、ブルッ、と身悶える。妙子も立ち上がり、ウットリ、とした表情で母の豊満な双乳の谷間に顔を寄せる。
砲弾のように突き出した、たわわな美乳の深い谷間に頬擦りしながら、媚肉の奥深くに沈めた指先を母の体内を蠢かせている。摩耶は娘の指先を咥え込んだ秘唇をキュッ、キュウッ、と締め上げながら妙子と視線を交える。彼女の瞳に自分と同じ色を認めた人妻はすべてを悟る。妙子が背を伸ばして唇を求めてくると、拒むこと無く受け入れ、積極的に舌を絡めていく。
「ん、んふっ…、妙子、ああ…」
「あん、お母さん…んむぅ、お母さん…」
情熱的に舌を絡め、互いの唾液を啜り合う親子はその倒錯的な状況に再び昂ぶっていく。
雅史は摩耶のたっぷりとした双乳を揉みくちゃにしながら、母娘が互いに舌を絡め合う淫靡な光景をみつめて、ほくそ笑んでいた。摩耶も手に入れ、これで女たちを完全に支配したことを確認していた。そして、手に入れた女たちで開く性宴を夢想する。
摩耶と妙子の上げる嬌声はいつまでも絶えることはなかった。
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第49章 性宴
ある日曜日のまだ日も高い時間からその家の居間では女たちの嬌声と濃い淫臭が漂って中にいる者を、それがまるで永遠の牢獄にあるかのように感じさせた。雅史ただ一人を除いて。
熟し切った裸体に汗の滴を纏わせた母たちは後ろ手に縛めを受けたまま、互いに秘唇で両極に男根を模した凶々しい淫具で繋がり、粘膜を削り合うようにアハン、ハン、と喘ぎ声をひっきりなしに上げて悶えまくっていた。二人ともそれぞれの肌を擦り合わせるように互いの豊かな双乳を揉み合わせ腰を前後に揺さぶっていた。だが、よく見れば彼女たちのうち一方が他方を責めたてているのが分かるだろう。
摩耶は麻美とペニスバンドを介して粘膜で繋がり合いながらその豊満な乳房を組み敷いた麻美の乳房に押し付けては腰を揺さぶり、淫靡な微笑みを浮かべて熟女同士で快楽を貪っている。
「麻美、私、嬉しいの。あなたとまた、こうして楽しめるなんて」
「アアン…、摩耶、イヤ…、んくっ…、ハァァン…」
「私たち、ずっと一緒よ…。ウフン、ああッ、イイッ…」
麻美も、息子と彼の犠牲者である少女がソファの上で繋がり合っている傍らで床の上に組み敷かれて摩耶と互いに後ろ手に縛めを受けたまま粘膜を擬似男根に抉られると抗しきれない。もう、戻れないところまで自分たちが来たことを悟って、快楽に身を委ねることに徐々に忌避感を感じなくなっていた。
女子高時代に摩耶とこんな関係になって、押し切られるままに深い関係になった忌まわしい記憶がまざまざと蘇り、懐かしくもおぞましい戦慄に身も心も支配されていくのを、麻美はただ受け入れるしか無かった。息子に抱かれて女として愛される悦びに目覚めた時から、全ては始まっていたような気がする。
「摩耶…、アアッ!…だめぇ、んふっ…、うゥン…。イヤッ」
「あなた、いいわ…。…あん、あァン、もっとォ…突いて」
二人の熟女の嬌声が交じり合い、互いの媚肉を突き破る擬似ペニスが粘膜の奥を抉り、二人同時に裸身を振り立てて、身悶え、汗の雫を飛び散らせてよがり捲くる。
雅史も二人の美女の競艶に満足げに笑みを浮かべて、両手で支えた美少女の腰を揺さぶって、全裸の妙子の秘唇を深々と貫いた肉茎を突き立てていた。
「まークンっ、ああッ!嬉しい…。妙子、気持ちいいのぉ…、はぁん、ああんっ!」
「フフッ、これからたっぷりと俺好みの女に調教してやるからな、妙子」
「は、はひぃ…、んふぅ、はんっ!…ああん、いいのォ…、まークンのがイイッ…」
妙子は玲子の前で処女を奪われてから毎日、何度も犯され、既にエクスタシーの快美感も体験し雅史の言うがままに奉仕する肉奴隷と化していた。母の摩耶同様、後ろ手に縛めを受けて雅史の腰に跨って卑猥に腰をローリングさせては恋人の快感を掘り起こそうと健気に自分の躯を使っている。
「ハァァン、ハァァ…、んくっ、あああッ、私、私…、もう…ッ!」
「イっていいぜ、妙子。摩耶さんも麻美もそろそろみたいだしな」
雅史の上で絶頂の予感に身悶える妙子の耳にも、摩耶と麻美が荒い吐息を漏らして喘ぐ淫らな声音が届いて、限界に近付きつつあるのを確実に感じとっていた。
「ああ…、こんな、ああッ…、摩耶…」
「麻美…、んんっ、くうっ…」
「だめェ!!だめーッ、いっちゃう、いっちゃうぅーっ!!」
雅史が妙子の中に埋め込んだ肉棒をガンガン、と突き上げると、美少女の裸身がブルブルッ、と痙攣して背筋を思いきり反らせる。ガクガク、と細い躯を揺らせると、妙子は喉を突き出してはっきりと絶頂へと押し上げられるのを感じていた。
妙子が裸身を痙攣させて意識を朦朧とさせながら支えるものの無いまま背中側に落ちて行く。雅史はガンガンッ、と腰を突き上げ、少女の肉襞を抉るばかりで妙子が床に落ちようと気にも留めない。摩耶は擬似男根に内臓の奥深くまで貫かれながら愛娘が落ちてくる気配をどうにか察して懸命に裸身をくねらせる。が、麻美と繋がり、後ろ手に縛られた格好ではどうにもできない。
しかし無理な姿勢で腰を捻ったことで蜜壷深く貫いていた擬似男根は摩耶の敏感過ぎる膣襞をグリグリ、と掻き立てる。それが強烈な刺激となって、彼女の全身を激烈な快感が電流のように懸け抜けて行った。
「ヒッ、ヒィィィッ!!あああ、あああッ…」
縛られた裸身をくねらせ、絶頂の快楽に犯される摩耶の目の前で、無残にも妙子の華奢な裸身が崩れ落ちていった。摩耶は絶叫を上げながら、妙子の痛々しい姿に胸を痛める。しかし、それは自分の所為なのだ。娘を少年に人質に取られ、仕方なく自分も快楽の道具として彼に奉仕していた筈だった。
「へえっ?摩耶さん、イッたみたいだね。フフッ、選手交代だな」
雅史は妙子の中から抜いたばかりの怒張を扱きあげると、床の上で空ろな瞳をして崩れ落ち、身悶えている少女を捨て置いたまま、その母親の傍らに屈み込んだ。摩耶の顎尻を捉えると、強引に上を向かせて顔を覗き込む。
彼女は息も絶え絶えに、擬似男根を咥え込んだ媚肉を揺らせて切れ長の瞳を潤ませ、凄絶な色気を放っていた。そう、始めは彼の肉欲に奉仕するのは娘のため、そう思っていた。だが、今は娘よりも、犯され嬲られるたびに全身を支配する快楽に身を委ねて、もう他に何もいらなくなっていた。彼に支配される悦びに浸って、腰を振るだけだった。
「可愛がってやるよ」
「うん、ふぅっ!…、ハァァン…」
摩耶の顎から手を離すと、彼女の躯を背中から抱えて長い脚を跳ね上げる。床の上に転がっていた麻美を跨る格好で幼児が小便をする姿勢のまま、強引に彼の母親と繋がっていた紛い物のペニスを抜き去った。そして、そのままソファに背中を預ける雅史の膝の上に載せられる。
妙子が摩耶の嬌声に気付いて顔を上げると、恋人の上になって足を大きく広げられた美母の裸身が喘いでいた。
「お、か…、お母さん…」
「イ、イヤ…、妙子の前でしないで…」
「観念しなよ、さんざん、楽しんだじゃないか二人でさ。入れるよ」
娘の目の前で犯される恥辱に摩耶は首を左右に振って身悶える。だが、雅史は取り合おうともせず、抱え上げた人妻のヒップをそのまま、股間で屹立する怒張の先端目掛けて落として行った。
「ひっ!、ひぁッ!!、はぅぅ…、くぅン」
「どうだい?いいんだろ。これが欲しかったんだろ、摩耶さん」
既に麻美との粘膜の削り合いで潤み切った蜜壷は少年の凶々しい剛直を易々と受け入れてしまう。娘の見ている前で犯され、よがり声を上げる屈辱。だが、それも押し寄せる性感の波に呑まれて、摩耶はたやすく快感に翻弄されてしまう。
「はぁん、ぅうン…、イイッ、イイ…の、あなたの…、ああッ、気持ちイイッ!」
「妙子、母さんのオ×ンコ舐めてやれよ」
「う、うん…。お母さん…、綺麗、綺麗よ」
躯を起こすと、膝を開いた雅史の脚の間ににじり寄ると、陰毛の翳りの奥でパックリ、と口を開けて恋人の性器を呑み込んでいる母親の秘唇を熱っぽく見つめて、頬を紅潮させる。
二人の結合部は肉棒が出入りするたびに、トロリ、トロリ、と分泌液が流れ落ちてくる。それを妙子は細い舌を伸ばして舐め上げる。摩耶は昂奮して勃起したクリトリスを娘の舌で責め立てられ、ブルブル、と雅史の膝の上でグラマーな裸身を身震いさせて喘ぎ捲くる。
「ひぃん、ひあっ、あああッ、ダメぇ、狂っちゃうぅ…」
「お母さん、イっていいの。まークンに愛されて嬉しそうだもの」
「妙子、アアッ、ごめんなさい…、くふっ!…ひぁん、あふっ…」
雅史は親子の会話を楽しみながら、摩耶の豊満な双乳を好い様にもてあそぶ。
摩耶が娘を引き合いに出されて嬲られると弱いことを彼はもう、見抜いていた。形のいい太腿を抱えて、ジュプッ、ジュプッ、と摩耶の媚肉を充たす蜜液を掻き分け、ガンッ、ガンッ、と肉棒を繰り出し、人妻の秘唇を貫いていく。妙子との交合ではまだ射精していないため、存分に余裕がある。
扇情的な視線で摩耶を見上げる妙子は母親と視線を交わすと、また摩耶の媚肉に舌を伸ばし、膨らんだ母親のクリトリスを舌先でグリグリ、と捩じった。娘に絶頂への階段を後ろから突き飛ばされるようにして、摩耶は悲鳴を上げた。
「イヤ、イヤァ!…アアッ、妙子、だめェ…。お母さん、イっちゃう、イっちゃうの…。ひぃぃぃ」
「おかあ、さん…」
摩耶は双乳をプルン、プルン、と揺れ動かしながら白い喉を突き出して悶え捲くる。摩耶が絶頂へと駆け上がる瞬間、彼は肉棒を彼女の媚肉から抜くとその先端を母の女芯を嬲っていた娘の顔へと向けた。
ドピュッ、ドピュウッ!ドピュッ、ドピュ、ドピュウッ!!
妙子の顔面を少年の濃い白濁液が直撃する。彼女に避ける暇もなかった。それに、避けなくてはならない理由もなかった。こってりと濃い精液の直撃を受けて、妙子もまた再び昇り詰めて行く。雅史は摩耶から手を離すと、自然に母と娘は折り重なり合いながら床の上に縺れて落ちた。そこに雅史が肉棒を根元から扱いて、裸身を重ねて、喘いでいる母子に精液の残滓を掛けていった。牡の体液を浴びながら、母と娘は痙攣したように身悶え続けていた。
それを、傍らで同様に床に転がされた麻美が見ていた。息子に好い様に弄ばれる母と娘の姿に胸を痛めながら、彼が自分の方を向いた時、もうその思いは失せて、甘い期待に頬を紅潮させていた。
***
翌日、何もなかったかのように雅史は妙子と一緒に登校した。出掛けに一本電話を掛けた以外は。
妙子も雅史の隣にピッタリと寄り添いながらも、どこか、オドオド、として決してひところの恋に輝いていた少女の面影を取り戻すことはなかった。ただ、その瞳には淫靡な輝きを宿し、女の色気を発散させ始めていた。
電車の中では、彼の手をスカートの下に導き、積極的に陵辱を求め、熱い吐息を漏らしていた。
教室に入っても冷めた表情のまま、仲の良かった友達に話し掛けられても、距離を置いて完全に以前の彼女とは違っていた。まるで人が違ってしまったかのような大人びた態度と妖艶な微笑に同級生の男子たちも動揺を隠せない。妙子の何気ない仕草にドキドキ、と落ち着かない気分にさせられるばかりだった。
そして、一時間目の授業が始まった。その日の初めの授業は、古典だった。担当の講師が本鈴と共に入ってくる。玲子だった。
下着のような黒のハーフキャミソールの上から麻のジャケットを羽織り、裾の短めのタイトなミニスカートからは長い脚を大胆にはみ出させていた。しかも、脇のスリットは深く、切れ込みムッチリ、とした太腿を覗かせ、足を運ぶたびに年頃の少年たちに刺激的な姿態を見せつけた。教室のあちこちから唾を飲み込む音が聞こえてくるようだった。
"おい、今日のセンセ、妙に色っぽくないか?"
"ああ…、俺なんかもう勃っちまったぜ"
そんなささやき声が雅史の近くからも聞こえてくる。
彼もまた、女教師の媚態に満足げに酷薄な笑みを浮かべて玲子の姿を見守っていた。朝の電話は玲子へと掛けたものだった。一切、下着をつけずに学校に来るように命じたのだ。美教師は彼の命令を忠実に守っているようだった。
「お喋りはしないで。山下君、次のところの訳はどうなるのかしら」
よく見れば、キャミソールの胸の膨らみも、その量感を誇らしげに突き出しているようにも見える。じかに布地が乳首に触れて、乳房をしこらせているのだ。玲子の表情は冷静を装っていたが、ほんのり、ピンク色に頬を上気させていた。彼と目が合うとなじるように軽く睨んで見せる。
「センセー、いいですか」
「い、いいわ。ありがとう」
雅史が頷くと、ハッ、としたように教科書に視線を落とす。少年の目が次の指令を出すために彼の席まで来るように目で促したのだ。玲子は脚をピッタリと閉じながら、生徒たちの間をしずしずと歩き始める。男子生徒たちは、皆、美教師の剥き出しの脚やヒップに熱い視線を送っていた。それが彼女にも痛いほど分かっていた。
机の間を縫うようにして、一番後ろの席の雅史の傍を通る時、机の上に載せられた彼のノートに書かれた大きな字に息を呑む玲子。
そこにはこう書かれていた。
"スカートをめくってオ×ンコ見せろ"
女教師は教科書を朗読する声を思わず上ずらせてしまう。一斉に彼ら生徒の背後に立つ玲子に視線が突き刺さる。ピッタリ、と閉じ合わせた脚の間で媚肉がジュンッ、と音を立てたような気がして、玲子は気が気ではなかった。
この短い裾の下には下着をつけていない。ピッタリ、と脚を閉じ合わせていないと蜜壷に溜まった愛液が溢れてしまいそうだった。
「はい、みんな、教科書を見て」
皆、女教師の言葉で視線を戻すが雅史だけは、ニヤニヤ、と厭らしい微笑みを浮かべたまま、すぐ傍に立つ女教師の肢体を脚の先から頭のてっぺんまで舐めるように見つめていた。玲子は意を決してその場で、教科書から右手を外すと、スカートを捲り上げた。誰か、他の生徒に見られたら、というスリルが彼女を真っ赤にする。
スカートの下は確かに何も着けていなかった。緊張の数秒後、彼が満足げに頷くと、玲子はホッ、として裾を元に戻す。彼の視線が媚肉に突き刺さるようで子宮が強く疼いていた。だが、女教師が安堵したのもつかの間、雅史は横を通り過ぎようとする玲子のヒップに手を伸ばしてきた。
「ひゃんっ!」
思わず、声にならない悲鳴をあげてしまう。皆が振りかえる前に雅史の手は彼女の尻から消えていた。
玲子は真っ赤になりながら、わざとらしく咳き込むと、生徒たちは首を捻りながらも教科書に集中する。そうすると、また、玲子のヒップに雅史の手が伸びてくる。
スカートの裾を捲り後ろから美麗な玲子のヒップの双臀を撫で上げ、尻の谷間にグイグイ、と指を沈み込ませる。美教師は喘ぎ声を押し殺して、脚を擦り合わせる。蜜壷が疼いて仕方がなかった。かといって、彼の凶行から逃れることは彼女には出来なかった。自分を身も心も支配する少年に隷従を誓った彼女の思いを試されているようだった。
"ああ、ダメ…、これ以上、されたら…"
玲子が目元を潤ませ始めると、雅史は彼女のヒップから手を退けた。しかし、生殺しのまま放り出された女教師は蜜壷の疼きを持て余して、色っぽい溜め息を漏らしていた。どうにか、授業が終わるまで持ちこたえることは出来たが、もうフラフラだった。しかし、最後の命令が残っていた。
「…か、鏑木クン、このあとで…講師室に来なさい」
「はい」
他の生徒たちは、雅史に向かって、ヒューヒュー、と囃し立ててくる。彼が悪さをして何か、女教師の機嫌を損ねた、と思っているのだ。終鈴が鳴ると、玲子が資料を手に教師を出て行くのを、彼もすぐに後を追った。
***
玲子の隣を歩く雅史は人目があるところでは終始無言だった。女教師も脚をピッタリ、と閉じて歩くことに夢中で、彼の次の陵辱の手口を考えるよりも、早く講師室に戻ることしか考える余裕はなかった。
少しでも、油断すれば秘唇の入り口から蜜液が流れ出してしまいそうだった。それに、朝からずっと、キャミソールの記事が乳首を刺激して、乳房がしこって堪らなかった。何か刺激を受ければそれだけで、彼女は絶頂に達してしまうに違いない。
本鈴がなって次の授業が始まる頃、廊下には人気がなくなり講師室のある研究棟に辿りついた時、2階へと続く階段の前で雅史は玲子を後ろから抱き締めた。
「ヒィッ!…だ、駄目…溢れちゃう」
「もう、いいんだよ。我慢しなくても、ほら」
キャミソールの上から豊満な玲子の双乳を掴み取り、しこった肉球を解きほぐすように揉み捩じった。
「くぅッ!ハァァ…アアッ!!」
「色っぽいよ、その顔。我慢できないみたいだね、いいよ、漏らしちゃいなよ」
「ああ…、み、見ないで…」
玲子の内腿を伝って、愛液の雫がトロトロ、と流れ出して行く。まるで女教師の涙のように透明な露が幾筋もの痕をつけて、大量の蜜が滴り落ちていった。恥辱に喘ぐ玲子の脚の間から真っ直ぐに垂れ流れ落ちた淫液が、小便を漏らしたような小さな池を作るほど、床の上に溜まっていた。
「凄いね、先生、感じやすいんだね。フフッ、可愛いよ」
「ああん…、イジワルぅ…」
雅史が背中から手を伸ばしてねっとり、と双乳を捏ね上げると、玲子は掠れた声で少年を肩越しに振りかえり、色っぽくなじった。それに笑顔で応えながら、乳首を摘まんで捻り潰す。アアッ、と喘いで玲子は長い脚をブルブル、と痙攣させた。もう、全身が性感帯になっていた。
「ね、早く、あなたが欲しいの…。お部屋に…、ねえっ」
「ああ、そうだな。俺も先生のオ×ンコ楽しみだしね」
「ああッ…、恥ずかしいぃ」
彼のあからさまな言葉に女教師は恥辱にまみれて、身悶えていた。
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第50章 運命
玲子は彼に抱き支えられるようにして、階段を上がると講師室の扉を開いた。彼が後ろ手に扉を閉じ、鍵を下ろすと、待ち切れないのか、美教師は手にしていた資料を落として、彼の足元に跪く。
「く、ください…。あなたのオチンチン…玲子、ご奉仕して差し上げますわ…」
「いいの?オ×ンコのほうがいいんじゃない、先生」
「…玲子のお口にください。硬いの…」
そう言って、雅史の股間のジッパーを下ろすと、下着の中からコチコチに硬く張り詰めている肉棒を摘み出し、すぐに唇を開いて呑みこんでいく。
「んふぅっ、うむっ…、はふっ、んん…」
「フフッ、先生は本当におしゃぶりが好きだなあ。淫乱だね、玲子先生」
教え子の蔑むような問いかけに女教師は勃起したペニスに舌を絡ませることで応えた。太い肉棹を喉の奥まで呑み込み、頭を前後に振り立て牡のホルモン臭を放つ肉塊に情熱的に舌を絡めて先走りの精を啜り上げていた。その間も、脚の間を擦り合わせるのは忘れない。
雅史は唇いっぱいに肉棒を咥えた女教師の頬に手を添えて、その瞳を覗き込んだ。玲子の瞳には快楽に溺れた淫蕩な色で染まりきっていた。
彼は、そのまま、女教師のキャミソールに包まれた胸の膨らみに手を伸ばすと、胸元から手を差し入れて火照った柔肌を嬲っていく。途端に、玲子の鼻先から色っぽい喘ぎが漏れ出す。じかに乳房の膨らみを弄られて感じているのだ。
さらに雅史は上履きのつま先で、跪いた女教師の膝の間を開かせる。子宮の疼きを紛らわせることが出来ず、玲子は腰をモジモジ、とさせて彼を上目遣いに蕩けきった眼差しで見つめてくる。
「いやらしい牝犬だね、ご主人さまに催促かい?」
「ご、ごめんなさい…、ああっ」
雅史は女教師の頭を掴むと玲子の唇から強引にペニスを引き抜いてしまう。玲子は未練げに目の前でそそり立つ肉塊に熱っぽい視線を絡めて、躯を抱き締めては、荒い吐息を漏らしていた。額に貼り付いたほつれ毛も上気した美貌も、淫乱な牝奴隷そのものだった。
かつて、彼に犯されるまでの颯爽とした雰囲気はそこには微塵も無かった。人間の尊厳など忘れたかのように躯の疼きに流されるまま、熟れ切った瑞々しい肢体を肉欲に染めている。
玲子は教えられた通り、彼への服従を誓いを込めたその言葉を紡ぎ始める。何度も繰り返し、再び脳裏に刻み込むように一語一語噛み締めながら。
「く、ください…、ご主人さまのペニス、を…」
「どこにだい、玲子先生」
「いやらしい牝奴隷の玲子のオ×ンコに、です…、アアッ」
「フフッ、よく言えたね。恥ずかしい教師がいたもんだよね、ねえ、玲子先生?」
彼の足元で軽蔑の言葉で罵られながら、しかし、玲子は少年の蔑みの言葉を耳にするたびにゾクゾク、と背筋を快美な官能が雷に打たれたように走り抜けて行くのを感じていた。
「いいよ、楽しませてもらおうかな」
「は、はいっ…、どうぞ、玲子をお楽しみになって…」
女教師は力の入らない脚を突っ張って、どうにか立ちあがると、手近の机の端に手を掛けると、両脚をピーン、と突っ張って彼にヒップを向けて尻を突き出すようなポーズを取った。そして、自ら後ろのスカートの裾を大きく捲り上げる。
美麗な玲子のよく発達したヒップの双丘が晒し物になり、女教師の恥ずかしい部分が全て露わにされる。彼女は、ハァ、ハァ、と溜め息を漏らして恥辱にまみれながら自ら、脚の付け根でドロドロに蕩けている秘唇を人差し指と中指でパックリ、と開いて見せ、サーモンピンクに輝く内臓を曝け出した。
「く、ください…。ご主人さま、ああッ」
屈辱的なポーズだった。自分の全てを晒し、自分からあからさまなセックスをねだるのだ。だが、その身を焼くほどの激しい羞恥もすぐに、狂おしいまでの快感へと変わるのだ。教え子の視線を感じてアヌスをひくひく、と蠢かせながら、切なそうに柳眉を歪めてクイッ、クイッ、とヒップを突き上げて見せる。
「玲子先生、凄い、いやらしいよ。でも、綺麗だ…。最高だよ、先生」
「ああん、鏑木クン…」
やはり、学校で犯す女教師が一番楽しい。女教師は学校で一番輝いて見える。学校という牢獄で雅史を日常から解き放ってくれる存在が玲子なのだ。
生徒も教師も牢獄に皆、一様に飼いならされた豚のように押し込められ、束縛の中にいる。だからこそ、女教師という性職者の存在は尚一層、光り輝くのだ。
雅史は隆々とそびえるように屹立した肉棒を扱き立てながら震えている女教師のヒップに近付いて行った。そして、プリプリ、と光り輝く玲子の尻肉に両手を添えると、自分の方にグイッ、と引き寄せる。
後ろを振り返り甘い期待に瞳をトロン、と蕩かせている玲子は待ち切れない風に高々と差し上げたヒップを摺り寄せてくる。美教師のすっかり淫靡に堕ちた様子に満足げに微笑み掛けながら片手を肉棒の先端に添えて、女教師が指先で開いている秘唇の入り口へと押し当てた。
「んんっ…、熱いの…、凄く熱い…、焼けちゃうゥ」
「玲子先生、俺の…、玲子先生ッ」
雅史は女教師のヒップを掴んだまま、一気に怒張を突き出し、濡れそぼつ玲子の内臓の奥深くまで貫いた。途端に、美教師の喉から悲鳴がほとばしった。
「ああああッ!、ああああッ…」
「くうっ、凄い…」
雅史も肛門に力を込めて、肉茎を呑み込んだ美教師の膣襞が肉棹をキュウキュウ、と締め上げてくる快感に耐え忍ぶ。これだ、この感覚だった。結合した瞬間、女教師と身も心も一つになったような充足感に充たされ、腰から背筋を抜けて脳髄まで駆け上がる痺れるような快美感が襲う。今、その瞬間、玲子の全てが手に取るように分かる。
こういうのを相性というのだろうか、この感覚は他の女たちを抱いているときには味わえない。彼が玲子に執着する理由はまさにここにあった。彼の欲望を際限無く受け止める淫乱さ、しなやかな肢体、それは妙子にも摩耶にも、実の母である麻美を相手にしても味わえない快楽だった。
「動くぜ、先生」
「いい、わ…、あなたの、好きなように…、犯して」
肉棒を包み込み、締め上げる粘膜を引き剥がすように女教師の蜜壷から怒張を引き抜き、二人の合わせ目から滴り落ちる精と蜜の混じりあった液体を飛び散らせながらまたすぐに、玲子の中に反りかえった凶々しいまでに膨張した剛直を叩き込んでいく。
彼の腰が女の尻を打ち付ける、卑猥な音が部屋にこだまする。二人の獣が吐き出す、荒々しい吐息もまたタイミングを合わせるようにして快楽を噛み締めていた。
それでいて、どこまでも鮮烈なイメージを失わない知性を感じさせる怜悧な美貌が欲望の中で輝いている。雅史はそんな玲子に惹かれていた。聖なるものを貶めることで得られる歪んだカタルシスも同時に玲子を犯すことで彼の内面を照らして感動を新たにした。
「ハン、ハンッ、ハァンッ!!」
「う、ううっ、くぅぅッ!!」
「イイッ、イイッ…、あああっ、ああああッ!!」
玲子は彼と出会う前に関係した男たちに与えられたのとはまったく別の次元の快楽に躯が本能から悦んでいることに気付いていた。牝として牡肉を受け入れ、牡の放つ欲望を受けとめ、新たな欲望の鍵を解放する。そんな大きな流れの中で意識が翻弄され、流されていく心地よさは感動に等しい思いだった。
二人の中で交じり合う感動が共振して、大きなうねりと化していった。
「くうっ、出るっ、玲子先生ェ」
「来てッ、来てェ…私の中にあなたをいっぱい、いっぱい…!!」
グイグイ、と女教師の背中から圧し掛かるようにして腰を目一杯玲子の中へとめり込ませながら、彼女の着けていたキャミソールの裾を捲り上げ、まろび出たたわわな双乳を底から掬い取り、鷲掴みにして柔らかい膨らみの感触にも脳髄を焼きつつ存分に揉みまくった。
美教師も、うつ伏せになった机の端を握り締めて背後から犯してくる怒張にヒップを突き出していく。彼女の体内の一番奥深く、子宮口の入り口に雅史の怒張の切っ先が突き刺さった時、暴発は始まった。
ドピュ、ドピュウッ!!ドピュッ、ドピュッ、ドクッ、ドクッ、ドクッ…。
次々に打ち込まれる白濁液の弾丸が子宮にぶつかり、一番体の中の深いところ、それも敏感過ぎる部分に熱い体液の奔流を浴びて玲子は内側から焼き尽くされる衝撃に一気に絶頂へと追いやられる。精液が子宮の内壁に当たるたびに何度も何度も脳裏で閃光が炸裂する。
「…!!ハッ、ハッ、ハアッ!!…」
声にならない叫び声を喉の奥から搾り出しながら、玲子は全身を痙攣させて後ろから圧し掛かってくる少年が揉み潰す乳房に食い込む爪の痛みと、うなじに吹き掛けられる熱い溜め息とに安堵した。
”ああ…、き、気持ちいい…”
心地よい男の重さに愛される充実感が彼女の心を満たしていった。
全身を支配する鈍い倦怠感、そして甘い陶酔に、痺れているような全ての神経が彼と重なり合い、一つになった一体感が玲子の全てを支配していた。この感覚は何かも投げ出してもそれを求めたいほどに心地よかった。
そして、玲子は雅史と離れることの出来ない運命を悟るのだった。どこかで授業の終わりを告げる鈴の音が聞こえた。それすらも、快楽に打ち震える女教師の脳裏には肉体の疼きに思えるのだった。
***
鏑木聡史は成陵学院高校に今年入学したばかりの1年生だ。
背が高くバスケ部に入っている。中高一貫の成陵学院には珍しく外部編入組である。中学時代に陸上をやっていたお陰で体格は人並み以上に優れていた。それなりに均整の取れた容姿をしていたが童貞で恋人もおらず、構内に溢れる女たちの群れに獣欲を昂ぶらせる毎日を送っていた。
その日、雅史は日直で放課後に残って教室のごみを片付けていた。ごみ籠を抱えて焼却炉の方に歩いていくと同じようにゴミ箱を抱えた女教師の姿があった。
篠宮玲子とかいう古典を教えている、まだ20代の若い女教師だ。聡史の教室も受け持っている。グラマラスな肢体とセミロングの黒髪、長い脚が魅力的な大人の女だ。雅史は玲子の胸の膨らみに唾を呑み込む。タイトなスカートに包まれた腰は女らしいカーブを描いている。
「あら、確か…鏑木クンだったわね、日直なの?」
「は、はい…先生は自分でやるんですか、講師室の掃除…?」
「私の所は、ほら…今は文芸科の人が他にいないからね」
「大変ですね」
成陵学院は中高大と一貫したエスカレーター制なので大学の教授室のように同じ分野の講師が共同で使用する形を取っている。高等部の文芸教師は、社会科の教師が産休で、倫理科は空きになっている。だから、この女教師が一人で使っているらしい。
「バスケ部は大変でしょ、朝練とか」
「えっ、僕がバスケ部だって何で知ってるんですか」
女教師はニコッ、と聡史に笑いかけ、正面に向き直ると喋り出す。
「昨日体育館裏のネットから買い出しに行くのを見たのよ」
「ゲッ…いやぁ見てたんですか…アハハ」
「ウフフ…」
二人はすっかり打ち解けた様子で、次の角を曲がると焼却炉の前に辿り着く所までやってきた。だが、そこで女教師は足を止めた。
「どうしたんです?」
「しぃッ!誰かいるわ…」
「そりゃいるでしょ、僕らみたいにゴミ捨ててる人が…」
「違うの…」
女教師は曲がり角の壁に張り付いて、そぉーっと向こう側を覗き込む。聡史も真似して玲子の背中越しに覗き込んだ。
焼却炉の向かい側の校舎の壁に女生徒が手をついて思い切り尻を後ろに突き出している。それを男生徒が掴んで思い切り腰を突き出している。女生徒はスカートを捲り上げられてパンティが膝まで下ろされている。男生徒は女生徒の尻肉を掴み、腰を打ちつけている。
パン、パン、と男生徒の腰が女生徒の尻に当たる卑猥な音が玲子と雅史の耳にも聞こえてくる。
雅史は玲子の様子を見つめた。こんなに近く肌を合わせるほど身近で成熟した女教師を感じたことはなかった。それだけに生々しい女教師の姿を唾を呑み込んで観察した。
玲子は食い入るように焼却炉の前で交合する二人を見ていた。女教師が二人の行為に興奮していることは明らかだった。はあっはあっ、という彼女の喘ぐような興奮した吐息が聞こえてくる。
雅史は堪らなくなって、玲子の肩に手を掛けた。
「先生」
「えっ…あ、ああっ、鏑木君…私、あ、何を…」
女教師は生徒に興奮している所を見られたことに、脅えたように狼狽して取り乱している。その玲子の躯を雅史は強引に壁に押し付けて抱き締める。驚いて戸惑う女教師の唇をすかさず奪った。
「うう…んっ、ふぅぅ…んんっ」
玲子の躯から力が抜けていった。
玲子の意識は何も感じることが出来ずにただ、焼却炉の前で性器を交えている二人の腰を打ちつける、パンッパンッ、という音だけが支配していた。
それは玲子の意識を開放し、教え子の理不尽な行為を受け止め自ら情熱的に唇を合わせていた。男臭い雅史の匂いが玲子の脳髄を痺れさせる。
雅史は女教師の躯の意外なほどのふくよかな肌の感触、甘い体臭に酔って衝動を暴走させていた。玲子の歯の間を舌先でこじ開けて、その奥で眠っていた女教師の舌に絡ませる。雅史の舌に口腔を犯されるまま情熱的に互いに舌を絡ませ合う。
玲子は麻痺したように震える指からゴミ箱を落とした。カラーン、という予想外に大きい音に焼却炉の前で交合していた二人はそそくさと身支度を済ませると逃げるように反対側の通路から駆けていった。
玲子はまだ雅史と唇を合わせて舌を絡ませていた。やがて雅史の方から熱に浮かれたように身を任せていた女教師の躯から離れた。玲子は荒い息をして一瞬、我を忘れていたが、すぐに自分を取り戻す。
「か、鏑木クン…こんなこと、してはいけないわ…もうダメよ」
「すいません。後は僕がやっておきますよ」
なじるように教え子に抗議する女教師の傍らに落ちていたゴミ箱を拾い上げると、自分の分と一緒にして焼却炉の方へ歩き出す。素直に謝罪されて玲子は自分だけ取り残されたような理不尽な感情にカーッ、と顔を真っ赤に染めて、雅史を見ていた。
見れば教え子は意外に端整な顔立ちをしている。背も高く力も強い。抱き締められたときの息の詰まるような圧倒的な男の匂いを思い出して、ハッ、として頬を両手で押さえると後ろも見ずに駆け出していた。
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第2章 衝撃
雅史は女教師の足音が遠ざかっていくのを聞きながら自分のした大胆な行為に自分自身が一番驚いていた。今まで、あの古典教師を特に意識したことはなかった。だから本当に先刻の行為は事故に近いものだ。だいたい、こんな焼却炉の前でセックスしてる奴らも奴らだし、あの女教師にしても覗いて見てるなんて不謹慎だ。
ゴミをすべて焼却炉の中に押し込むと元来た通路を戻る。そして先程、女教師を抱き締めた場所まで来ると文芸科講師室のゴミ箱が置き忘れられていることに気付いた。どんな連想なのかゴミ箱を見た途端女教師の胸の膨らみを思い出す。
女教師の躯を抱き締めたとき、胸板に当たった砲弾のような女の胸の膨らみが柔らかく潰れて甘い匂いが襟元から香っていた。唇を重ねて舌を絡めたら女教師は受け入れてくれた。鮮烈なキスの印象に雅史はいつになく強気になっていた。
雅史はゴミ箱を拾い上げると講師室への階段を上っていった。部屋の灯かりは未だ点いている。いるとすればあの女教師以外にはあり得ない。部屋のドアをノックする。
「どうぞ…」
「失礼します」
「!…か、鏑木クン…な、なにか用なの?」
「玲子先生、ゴミ箱、忘れていったでしょ」
雅史は怯えている女教師を楽しそうに見据えた。女教師は机の背後にある本棚に取り出した資料を整理している所だった。玲子は雅史の口元に浮かぶ笑みに顔を真っ青にしている。雅史にレイプされるとでも思っているのか。本棚を背に張りつけるようにして雅史の様子を誰何している。
「ありがと…う、…」
「先生、なんで見逃したんです?あんな破廉恥な行為を」
まだ何か言いたそうな玲子を遮って雅史は核心をついた。そして、部屋の扉を後ろ手に閉めると女教師の方へと歩み寄る。玲子の喉からヒィッ、という悲鳴が洩れ、本棚の方へ逃げる。だが、玲子の逃げる場所はどこにも無かった。
「えっ、な、なんのことかしら…」
雅史はとうとう、女教師と5センチも離れていない距離へと追い詰めた。玲子は顔を背けて脅えている。はあはあ、という喘ぎ声を漏らしている。雅史は本棚に縫いとめられたように動けないでいる女教師の表情を楽しんでいた。
「先生は興奮してたんでしょう、あの二人の行為を見て」
「ば、ばかなこと言わないで…」
「そうですかねぇ、それなら何故隠れたりしたんです」
「そ、それは…」
玲子は冷や汗を浮かべてしどろもどろになっている。そこに雅史の手が伸びた。女教師の頬に手を差し伸ばして脅えている玲子の肌に触れる。女教師の柔肌は火照って熱を帯びていた。
「や、やめて…」
「先生、キスしてもいいですか。いや、させて下さい。しますよ」
雅史は強引に玲子の顎を上に向かせると女教師の唇を奪う。玲子は身動きできなかった。教え子の望むままにキスをせがまれて、それを受け入れている。
カーッ、と脳髄が痺れて何も考えることが出来なかった。そこを雅史が襲う。
成熟した女教師の肢体を抱き締めながら、歯と歯の間に舌を割り込ませてくる。玲子は抵抗もせず、口腔への教え子の舌の侵入を許していた。雅史はその奥で眠っていた女教師の舌に自らの舌を絡ませて根こそぎに吸い上げる。
「んっ、むむっ…」
玲子も舌の根まで吸い上げられるともう、雅史の為すがままに自ら舌を絡ませて性感を昂ぶらせていた。
雅史は女教師の躯を抱き締めながら成熟した玲子の肌に指を滑らせていく。
うなじは抜けるような白さだし、胸元から覗く肌はピンク色に染まって雅史の獣欲を狩り立てるのに十分なボリュームがある。それにヒップの膨らみから長い脚へのラインも太すぎず細すぎず涎の出そうな迫力がある。そして、胸の膨らみの雅史の胸板に突き付けられる弾力といったら堪らない。
もう、この女をモノにするしかない。さいわいにもこの部屋は個室だし、時間は放課後で他の講師室には誰も気配はない。それに、ちょうどお誂え向きにも本棚の向こうには扉から陰になった位置に応接用のソファーセットが置いてある。
雅史は女教師のヒップの膨らみを掌で弄りながら、抱き締めた女体を応接セットの方に連れていった。玲子は雅史のたくらみも知らず、されるがままにしている。教え子との接吻で麻痺した精神状態で躯を好い様に無遠慮な手が這い回る恥辱がさらに玲子の性感を追い詰めていく。
「へへ、先生、俺たちもいいことしようぜ…あの二人みたいにさ」
「あ…ああ…」
そう言って、雅史は応接セットの前で女教師の躯ごと、ソファーの上にダイビングする。ドサッ、と投げ出された玲子の躯の上に雅史はぴったりと重なって女教師の自由を奪う。
「イヤッ…いやぁ…」
「いい躯しちゃってさあ、スゲェおっぱい…柔らかいな」
「んんっ、やっ、やあっ…」
玲子はその砲弾のように突き出した見事な胸の膨らみをブラウス越しに掴み取られて好い様に揉みしだかれていた。また、脚の間に雅史が入り込もうとするのをなんとか拒もうとして、長い脚を動かすとその拍子にスカートが太腿を擦り上がってきて、色っぽい下着が露わになる。
「もう一回キスしようぜ、先生」
「イヤッ、も、もう許して…んんっはあっ…」
再び唇を奪われる。何故か、玲子はキスを強要されると躯の力が抜けてしまうのだ。雅史は女教師が抵抗する腕の力を抜いたことを自分のいいように勘違いしてブラウスのボタンを外しに掛かる。それを知りながら玲子には何も打つ手はなかった。唇を吸われながらブラウスの胸元がすっかり、臍の下まで剥き出しにされて女教師の成熟した素晴らしい躯の魅力を余すことなく露呈してしまう。
「先生、下着の趣味もいいね、綺麗だ…」
「見ないで…」
「こんないい女、探してもいないぜ。見るな、って方が無理だよ」
玲子は教え子の鑑賞に下着姿を晒して喘いでいるばかりだ。雅史の手がブラジャーに包まれた乳房に伸びてくる。そして、力任せにグイッ、と下着を上に捲り上げて、生の乳房を剥き出しにしてしまう。さも、そうすることが当然といった感じで教え子は両手で玲子の剥き出しの乳房の膨らみを根こそぎ掴み取り、そのたっぷりとした量感を楽しみながら揉み上げる。
「やっぱ、いいぜ。先生のオッパイ、デカくて、スゲー柔らかいぜ」
「はんっ…はあん…ああ、ダメェ…んんっ」
「こんないい躯してて、隠してちゃ勿体無いぜ」
玲子は瞳を閉じて熱い溜め息を鼻先から漏らしながら教え子の手に全身を委ねていた。躯が芯から疼いて、もう止まらなかった。雅史が脚の間に腰を割り込ませて、ズボンの前の部分を膨らませて、それを玲子の下着越しに女教師の媚肉を突き入れようとしている。
雅史の手が乳房を離れて太腿に添えられると手を滑らせて玲子のバンティの縁に指を引っ掛ける。玲子も教え子が下着を剥き下ろそうとしていることを知ると、ヒップを少し浮かせぎみにして、無意識のうちにそれを助けていた。
「ううん、先生の脚、いいね…」
「はうぅ…もう許して」
スルッ、と玲子の太腿を高級そうな絹のパンティを滑り降りていった。女教師の裸の下半身が雅史の目の前に晒される。玲子は露わにされた乳房を隠そうともせず、肢体の全てを教え子の目に晒して、ただ、熱い吐息をつくのみだった。
雅史の目は女教師の下腹の茂みに注目する。媚肉に教え子の視線が突き刺さるのを玲子は感じてブルッ、と裸身を戦慄かせた。
「玲子先生のオ×ンコだ…」
「ああん…見ないで…ひぃぃ…」
雅史は玲子の秘唇に手を伸ばして女教師の股間を丸ごとまさぐる。手に繁みの繊毛がさわさわ、と触れてくる。中指を真っ直ぐ下に向けて滑らせると、ヌルッ、と濡れた亀裂に指の先端がめり込んでいた。
女教師の体内に雅史の指が沈んでいく。玲子は教え子の指に犯されて、ブルッ、ブルブルッ、と裸身を身悶えさせて、喘いだ。
「あん、ああん…ダメぇ…」
「スゲェや…先生の中、熱いよ。それに凄い濡れてる…」
雅史が指を引き抜くと玲子の体内から分泌された蜜の滴が糸を引いて零れてきた。
もう、彼の凶器は限界に近かった。女教師の膝を左右に広げながら自分のズボンのジッパーを下ろし、中からビンビン、に勃起した肉棒を取り出して、玲子の秘唇に押し当てる。女教師の媚肉は怒張の先端を触れただけで淫らに蠢き、内側に引き擦り込もうとしていた。
玲子はとうとう雅史に犯されるのか、と諦めと甘い期待に疼いて、美貌を背けて熱い息を吐きながら、その時を待っていた。そして、とうとう、ズブッ、という感じで教え子の性器が媚肉の狭間へと突き立てられて来た。
「はうっ…うう、はぁん…」
「入ったぜ、へへ、玲子先生の中に…」
雅史は腰を落として玲子に委ねるようにして肉棒全体を女教師の中へと沈め切る。玲子は教え子に学び舎で犯される恥辱と性感を煽る甘い疼きの両面に挟まれて、荒い息を吐いて、上下に腰を振って力強いシャフトを送り込んでくる雅史の肉棒の感触に甘い泣き声をあげていた。
「あんっ、いやん…はあっ…あ…くぅっ…」
「気持ちいいよぉ、玲子先生のなか…」
「くぅッ…も、もう出るっ…先生ッ」
「ひっ…んん…」
雅史は本能的に肉棒を引き抜くと玲子の裸身めがけて射精する。
ドピュッ、ドピュゥッ、と白濁した精が彼の怒張の先端から迸った。雅史の熱い体液の噴射を浴びて、玲子も軽いエクスタシーを味わっていた。玲子の乳房や腹にまで精液の洗礼は続く。
白濁液で裸身を汚された女教師は、しばし、陵辱の余韻に浸り、荒い息をつきながら玲子の隣に躯を投げ出した教え子を見つめていた。
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第3章 残り火
玲子は躯の火照りが消えていくのを感じていた。そして、理性が戻ってくると教え子に犯されたことの意味を悟っていた。いつまでも雅史の前に無防備な姿を晒しているわけにはいかなかった。
無理に躯を起こすと肌に張りついた教え子の精液を指先で拭った。ヌルッ、とした粘液を拭い取り、肌の上で伸ばした。押し上げられたブラジャーの下で露わにされた乳房を晒したまま足元に落ちていたパンティを拾い上げるゆっくりとした動作で引き上げた。
その横で雅史がすっく、と立ち上がり女教師の美貌に萎えかけた肉茎を突き付け、玲子の頭を掴むと押しつける。
「玲子先生、咥えろよ」
「もう、許して…満足したでしょう」
玲子は虚ろな目で教え子を見上げる。その表情が雅史の嗜虐欲をそそった。
「へへ、何言ってるんだい、先生。楽しんだ後の始末は基本だろ」
「うう…やぁっ…んむっ、んん」
雅史は強引に玲子の唇を剛直で犯していく。そして、女教師の抵抗を無視して玲子の口腔を女陰に見立てて怒張を注送させる。玲子は唇も、舌も動かさなかったがそれでも、雅史の肉茎は女教師の唇に突き入れるたびにグングン、と大きく勃起し始めた。
「ああ、いいな玲子先生の唇、まるで玲子先生のオ×ンコみたいだぜ」
「はんっ、あむっ、んん…」
玲子も教え子に無理矢理口唇奉仕を強制されながら再び躯に火照りが戻ってきて熱い疼きが蘇りそうになって、焦っていた。
"教え子の肉茎を口にくわえて感じるなんて…。"
玲子は狼狽し、そして自らの躯の自分でも分からない生理に脅えた。だが、若い男のホルモンを受け入れていく躯は正直に快感を訴え始めていた。玲子は知らぬうちに太腿を擦り合わせて、自ら積極的になって雅史の肉棒を掴むと舌を情熱的に絡ませて積極的な奉仕に転じていた。
「そうだよ、その調子だよ、巧いね、さすが教師だね」
「い、いやっ、そんな…言い方…はんっ、あむっ…」
もう雅史は玲子の頭から手を離していた。彼が強要しなくとも、女教師は美味そうに肉棒を啜り、太腿を擦り合わせて奉仕に熱中している。雅史は空いた手で玲子の乳房を掴んで揉みつぶす。爪を立てながら女教師の胸の膨らみを好い様にもてあそんだ。
「んんっ…あふっ…はんッ!…あぁん」
玲子は両手で教え子の肉茎を挟んで擦り上げるようにしながら舌を亀頭のカリの部分に絡ませて吸い上げる。と、思うと怒張全体をズッポリ、と咥えると前後に扱き上げる。女教師の情熱的な奉仕にたちまち、雅史の性感は追い詰められる。
「クッ、いいぜ…玲子先生。出すぜ?全部、呑めよ」
「んっ…やっ、やぁっ…かはッ…」
雅史は精を噴射するペニスを唇から外そうとする女教師の頭を掴むと、咥えることを強要させた。玲子の口腔の奥まで突き立てられた怒張の先端から噴き出した牡の体液が女教師の喉を直撃する。玲子はむせて咳き込み、それでも窒息させられる苦しみから逃れるためには教え子の精液を呑み干すしかなかった。
ゴクッ、ゴクッ、と女教師が自分の体液を喉を鳴らして呑んでいるのを見て、雅史の満足そうな顔が玲子の苦悶する表情を楽しげに見下ろしていた。
雅史が玲子の頭を掴んで押さえながら、女教師の唇から射精中のペニスを引き抜くとピュッ、ピュッ、と精液の残滓が玲子の美貌を汚していく。
"ああっ、また…いっちゃう…"
玲子は教え子の精を顔に浴びながら絶頂を迎えて、太腿を擦り合わせていた。
雅史は射精の済んだ肉茎を、また玲子の唇に押し付けてくる。その狙いは明白だ。女教師にふたたび後始末させるつもりなのだ。
玲子はトロン、とした目つきで顔に突き付けられた肉茎を見上げると、機械的に舌を這わせ始める。さも寒そうに剥き出しの乳房を抱き締めて、精一杯に細い舌を突き出して教え子のペニスを清めていく。
「よく分かってるじゃん…フフッ、もういいぜ。また勃っちまう」
「はっ…あん…も、もう、いい?」
玲子は未練たっぷりに雅史の肉茎を見つめている。その眼差しには奉仕を強要した雅史への抗議は感じられず、欲情した女の艶っぽい媚びの色が浮かんでいた。
だが、雅史は玲子の表情を自分を受け入れたことへの後悔、と誤解してペニスをしまってしまう。
「先生、また楽しもうぜ、いいよな」
「…」
玲子は無言で答える。それを雅史は承諾と受け取ると応接セットに玲子を置き去りにすると自分の教室のごみ箱を拾い上げて講師室を去っていった。
玲子は乳房を露出させた格好のまま、ソファーに横になる。そうして顔に張りついた教え子の出した体液を拭うと、恐る恐る唇に近付けて舌先で舐めとる。それは、若い男の青い匂いそのものだった。まだ、喉には先ほど呑まされた精液が引っかかっているのか自分のものでない違和感がある。
だが、それは決して不快な性質のものではなくて、むしろ玲子を興奮させた。雅史の吐いた言葉が玲子の脳髄を痺れさせる甘い囁きとなって蘇ってくる。
"また楽しもうぜ…あの二人みたいに"
空気をつかむかのごとく伸ばした手で自分の乳房の膨らみを握り締める。乳房はしこったように堅く張り詰めていた。いつしか、自分の手を雅史のものに見立てて乳房に爪を立てて揉みしだく。一方の手はパンティの上から女芯を探る。
「うっうう…こんなこと…ああっ、いいっ…気持ちイイの…」
女教師は濃厚に立ち込めた青い精の匂いの中でいつまでも自らを慰めていた。
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第4章 蜘蛛の巣
雅史は女教師の躯をたっぷりと堪能したことで自信をつけていた。自分はモテない、と思い込んでいたのがバカバカしくなってくる。女にモテなくても、女を犯すことはできるのだから。こんな単純なことに気付かないなんて。
翌日、昼休みになると幼なじみの妙子に教室で声を掛けてみた。
岩代妙子。彼女とは中学まで同じクラスで家が隣の腐れ縁の仲である。中学までは隣同士、割合に仲が良かった方である。高校に入ると、やはり、互いに意識しあう所が合って、同じ中学出身で幸運にも同じクラスなのに今まで、言葉を交したことが無かった。親同士は仲が良くて毎日のように行き交っているのだが。
妙子は教室ではあまり目立たないおとなしい性格だったが雅史は付き合いが長いので彼女のことをよく知っていた。妙子もまた、雅史と同様に外部編入組だった。
「妙子、ちょっといいか」
「まークン…じゃなかった鏑木クン、どうしたの?」
「なあ、妙子…なんでここ受けたんだ」
「えっ…なぁに、いきなり」
「でも、鏑木クンが私に話し掛けてくれるなんて久しぶりね」
妙子は嬉しそうだ。
周りの誰もが二人の会話になぞ興味を持つべくも無い。そういえば、休み時間も妙子はいつも一人だったような気がする。
「それで?」
「あん…私がここを受けたワケね…そんなに知りたいの?」
「いや別に。ただ、妙子と話すキッカケさ」
「ふぅん。私に用なんて無いんでしょ?」
妙子は面白そうな表情を浮かべて雅史の顔を見ている。
「ああ、その通りさ。だけど、妙子のことが気になったのはホントさ」
「ウフフッ、信じてあげる。私もあなたのこと気になってたもの」
「なぁ、妙子。ちょっと出ないか…」
「うん、いいよ」
妙子は楽しそうに席を立つと雅史の隣に並んで歩いた。何だか、雅史には妙子が眩しく見えた。彼女の前にいると女教師を抱いたときの傲慢さや、自信などは全く役に立たなかった。
二人はお互いの親のこととかクラブのこととか、当たり障りのない話をしながら屋上への階段を上がった。
幸い、屋上にはこの時間には珍しく誰もいなかった。雅史はグラウンド側のフェンスに寄り掛って、妙子を見つめた。細い華奢な手足、だけど脚は綺麗だった。顔は雅史の好みでいい線いってると思う。ただ、いつもの自信のなさそうな暗い表情を浮かべているのを除けば、だが。
中学の頃の妙子はこんな表情をしていただろうか。
「ねぇ、…なに見てるの…」
「妙子さ、なんでそんな暗い顔してるのかな、と思ってね」
「んふっ…って作り笑いにしか見えない?これでも楽しい顔なんだけど」
「俺が誘って迷惑じゃなかったか」
妙子は長い髪を掻き上げると、腕を後ろ手に組んでニコッ、と雅史に笑いかけた。だが、彼にはどう見ても泣き笑いにしか見えなかった。
「迷惑だなんて…嬉しかったナ。ね、私ね、なんでここを受けたか分かる?」
「いや、ゼンゼン。妙子のことだから黎高行くんかなって思ってた」
黎高は黎院高校のことで、妙子の友人たちも黎高にその多くが入った筈である。
成陵学院とは違って偏差値の高い進学校である。成陵も決して偏差値は悪くないが、進学校というより自由な校風が取り柄のような所がある。大学までの一貫した方式もそういう面を重視している表れである。
「まークン…で、いいよね、二人だけのときは。まークンはどうしてここを?」
「ここ入ったら楽だろ、それに家から近いし…つうか、他は落ちたんだよ」
「そうなの…。私はねぇ、まークンが成陵、受けるって聞いたから志望変えたんだよ」
「あん?ってことは俺を追いかけてきたのか?マジ?」
「だって、私、まークンが一番好きだもん。一緒にいたかったんだもん」
妙子はこともなげに言う。途端に今までの悪戯っぽい不敵な笑いが崩れて、泣き笑いになる。
「妙子…俺でいいんか」
「まークン、好き」
妙子は屋上のフェンスによりかかる雅史の胸に飛び込んでくる。雅史は縋り付くように躯を預けてくる妙子の背中をおずおずと抱き締めながら、妙子の細い華奢な躯に腕を廻す。
「妙子…」
「あ…まークン…ん」
雅史は妙子のおとがいを捩じ上げて唇を奪う。少女は雅史に唇を吸われて真っ赤になりながら、ギュッ、と少年の胸にしがみついている。
ただ、唇を合わせるだけのおとなしいキス。雅史は妙子の躯から立ち昇る甘い匂いに誘われるように、少女の肌をまさぐり始める。
妙子は肌に触れる少年の手にビクッ、と背筋を震わせる。
「ヤッ、まークンのエッチ…」
「ゴメン…妙子がこんなに可愛いなんて知らなかったから、つい…」
唇が離れて雅史の腕に抱かれながらみつめあう。妙子の顔は真っ赤になっている。
その時、予鈴の鐘が鳴る音が聞こえてきた。昼の休み時間は終わろうとしている。
二人とも予鈴が鳴り終わるのを聞きながら互いを見つめて動けないでいた。
「な、今日、一緒に帰ろうか。妙子」
「うん、いいよ。でも、まークン、部活動でしょ。私、待ってようか」
「ん、そうしてくれるか」
「それじゃ…また後でね、まークン…」
雅史の胸に手をついて躯を離すと妙子は先に校舎の中に戻っていった。雅史はその後ろ姿を眩しいものを見るような目つきでいつまでも見つめ続けていた。
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第5章 赤い意図
放課後、雅史は部活動に出るために荷物をまとめ始めると、ちらっ、と妙子の方を振り返って見た。そうすると、妙子は雅史の視線を受け止めて嬉しそうな恥ずかしそうな、はにかんだ笑みを向けてくる。授業中もずっと、雅史を見ていたのだった。
「妙子、どこにいる?後で迎えに行くぜ」
「うん、図書館にいるよ…待ってるね。…まークン」
恥ずかしそうで、それでいて嬉しそうに頬を染めて見上げてくる妙子に頷きかえすと、雅史は教室を出てグラウンドに向かう。
部活動に参加するためにグラウンドに出ると、何気なく研究棟の窓を見上げる。いくつもの窓の中にひとつ人影が見える。多分、玲子だ。雅史はニヤッ、と笑いかける。その途端、窓にカーテンが掛かり人影は隠れた。
玲子はこの時間になると後は専攻の研究書類をまとめるか、報告書を執筆するか、どちらにせよ、いつでもかまわない仕事を片付けるのを日課にしていた。
彼女には今の時間、手持ちの講義も無いし、クラブの顧問でもないので別に帰宅してしまってもいい。相変わらずこの部屋には玲子しかいないのだから何も気兼ねすることも無い。
ただ、なんとなくその建物自体から生気を感じてそれが玲子をそこに留まらせている理由だった。
大きくグラウンドに向けたガラスの嵌め込まれている窓を通してクラブ活動に興じている生徒たちの歓声が聞こえてくる。
その中に、彼、玲子を犯した生徒、雅史の姿が見えた。玲子の心臓が高鳴り出す。
かなり距離が離れているにもかかわらず、彼だと一瞬で分かる。彼もこちらを見ている。それほど、玲子の中で雅史の存在が大きな部分を占めている。そう思うと、もう玲子は窓から、雅史の視線の前から離れることが出来なくなっていた。
彼が笑った。女教師はハッ、とすると同時に呪縛から解ける。カーテンを勢いよく閉めて、背中を向ける。
ドックンドックン、と高鳴る胸を押さえて目を瞑る。
彼のあの時の野卑な声が蘇る。
"へへ…、俺たちもいいことしようぜ…あの二人みたいに"
玲子はそうすれば彼の声が聞こえなくなるとでも言うように耳を塞ぐ。だが、当然のように彼の声は続いている。そして無視しようと努めるほどその声は高くなっていく。玲子は教卓の上にうつ伏せになって倒れ込む。床から伸びた長く綺麗な足をピーン、と張って冷たい机の上で喘いだ。細い手をたわわに実った胸の膨らみに添えて彼がそうしたように、てのひらいっぱいに掴み込むと強弱をつけて揉みしだく。
「あっ、はぅッ!…あくっ」
玲子の耳には焼却炉の前で交合する二人が互いの肌を打ちつけるパンパン、という卑猥な音が響いていた。その卑猥な幻聴に合わせるように机の角に媚肉を押し当てて腰を送り込むかのように蠢かす。
胸元のボタンが外れて色っぽいページュのブラに包まれた悩ましい膨らみの形作る谷間が覗き出す。また、スーツのミニスカートの裾が捲れ、パンティストッキングに包まれた素晴らしいヒップの膨らみがプリプリ、と振り立てられ、妖しい芳香が室内に溢れていく。
「はん、はぁん…やん、しちゃイヤぁ…ああっ!…、はぁぁ…」
しばらくその妖しい動作を繰り返すうち、不意にブルブルッ、と背筋を痙攣させてスーツ姿の女教師は一人冷たい机の上で身悶え熱い吐息をつく。
玲子は激しい自己嫌悪に襲われながらも躯を起こす。股間に張りついた下着の冷たい感触。そうだ、また濡らしてしまったのだ。ここのところずっと、犯されたときの記憶が生々しく蘇ってきて男を求める躯の疼きに勝手に反応してしまう。
濡れた下着を穿き替えるため女教師は応接のソファーに腰を下ろし、脚を広げる。
そして、ミニスカートの間から指を差し入れてパンティストッキングを剥き下ろす。伝線しないように丁寧に脚を抜く。そして、今度は濡れた下着に手を掛ける。太腿の半ばまで下ろすと秘唇を覆う部分にねっとりと蜜が付着していた。
「んっ、やっぱり濡れて…る」
自らの花弁を指先で押し開くとブルッ、と背筋を悪寒が走る。
「こんなことしてるなんて教師失格だわ。でも…んっ、感じちゃうぅ」
指先を媚肉の狭間に沈めながら膣襞を抉るように蠢かせるとゾクゾク、と全身を淫らな衝動が走り抜ける。玲子はこの日何度目かの悦楽を貪っていた。
ブルッ、と背中を震わせて湧き起こる快感に身を委ねる。が、その一瞬の昂ぶりの後には必ずといっていいほど深い自己嫌悪に陥るのだった。
玲子はしとどに濡れて蜜液を溢れさせている媚肉の中から指を抜くと、ティッシュを指先に巻いて、淫らな蜜を丁寧に拭い取っていく。その作業を終えると、太腿の半ばで止められていたストッキングから脚を抜いて、下着を脱ぎ下ろした。
裸の股間が涼しいのを我慢して、スカートの裾を戻すとそのまま裸足で生の素足を晒したままソファから立ち上がる。そして、ロッカーへと近付いた。
その時、ガタッ、と大きな音を立てて文芸科講師室のドアが開いた。玲子はロッカーの扉を押さえたまま、顔を蒼ざめて開いたドアの向こうに立つ人影を見つめた。雅史だった。
「鏑木クン…なぜ…」
ジャージ姿のままなのは部活動の途中で脱け出してきたからだろう。彼はつかつかと女教師の方に近付いてくる。そして、ソファの前で立ち止まり、玲子の姿を眺める。
「グラウンドでトレーニングしてたら誰かの視線を感じてさ。玲子先生だろ?」
玲子はロッカーの前に背中をぶつけるようにして、雅史を見つめる。女教師の美貌には脅えの色が浮かんでいる。ソファをチラッ、と見れば脱ぎ捨てたストッキングと下着が、ハイヒールとともにあるのが見えた。
雅史が講師室のドアを閉めて鍵を下ろしたとき、犯される、と玲子は思った。このまま、また野獣のように彼の好い様に弄ばれる自分の姿が脳裏に浮かび、甲高い喘ぎ声が耳に響く気がした。
雅史は女教師の姿を上から下まで舐め回すように鑑賞し、玲子の生脚と裸足を楽しそうに見つめる。そして女教師の視線の先にあるものと、見比べると彼の顔には非常に楽しそうな表情が浮かんだ。
「玲子先生、パンツ穿いてないんだ?フフッ、一人で何やってたんです」
「や、やめてッ!こ、来ないで」
「ヒィッ…」
雅史は獲物を追い詰めるようにロッカーに背中を張り付かせた女教師へと近付いていった。玲子は彼の息が感じられるほど近くにいながら、出来るだけ少年から離れようとするかのように背中をロッカーに摺り寄せて無駄な努力を続けていた。
「あっああっ…触らないで…イ、イヤァ」
「ククク、玲子先生。熱いよ、先生の肌、…凄くね」
雅史はうなだれた女教師の首筋に息を吹きかけながら、玲子の腰を掴み、そのまま両手を太腿へと滑り下ろす。玲子の生脚は熱く火照っていた。女教師の柔肌に触れると彼女の脅えの程がじかに伝わってくる。玲子は太腿に張りついた少年の手を振りほどこうともせず、ビクビク、と震えていた。
「あ…ああ…だ、だめ…」
雅史は太腿から再び腰の方に両手を戻しながらスカートの裾を捲り上げていく。少年の両手が太腿を這い上がるにつれて玲子の剥き出しの下半身が露わにされていく。
「イヤぁ…恥ずかしいの。許して…」
「フフ、なんて格好なんです、玲子先生。本当に穿いてないんだ。凄いや」
「ああっ…ヒッ…ヒィッ」
玲子は裸の下半身を剥き出しにされて、とうとう鳴咽を洩らし始める。その細く絞り出すように伸びる女の物悲しげなさえずりは雅史の獣欲に油を注ぐだけだった。
雅史は太腿の内側に両手を添えると女教師の脚を左右に押し開いていった。同時に玲子と胸を合わせていく。玲子も教え子の肩におずおずと手を伸ばして少年の行為に無抵抗に脚を開いていく。
「ハァ…んッ!だ、だめェ…指、入れちゃだめ…」
「熱いぜ、玲子先生の中。ドロドロじゃん。なあ、オナニーしてたんだろ?」
「やっやあっ…あああ…あっ、あう…」
雅史の指は玲子の秘唇に侵入し、ズブズブと呑み込まれていった。指先を鈎型に折り曲げて女教師の内蔵を掻き回し、玲子の道具を確かめる。
「なあ、正直に言えよ、玲子先生。一人でオナってたんだろ」
「イヤっ…あふっ…ダメぇ、掻き回しちゃ、イヤァ…」
「言うんだよ、玲子先生。そうしないと抜いちゃうぜ?」
「ああっ、イヤッ…抜いちゃイヤなの…」
雅史はさも嬉しそうにニッコリと女教師に笑いかける。玲子はもう教え子の言いなりだった。媚肉を嬲りものにされて、先程までの自分で貪り楽しんでいた官能を呼び起こされていた。しかも、自分でするよりも何倍も強烈な快感が少年の陵辱によって巻き起こされている。
雅史には逆らえない…、そんな思いが玲子の脳髄を痺れさせ、貪欲に快楽を求めさせていた。
「ああん…れ、玲子はオナニーしてたの…鏑木クンのことを…思い出して…ああっ」
とうとう自らの淫らな性癖を告白するに及んで、女教師は泣き崩れる。ヒィヒィ、とよがり泣いて教え子の指の動きがもたらす官能に身を委ねていた。少年が媚肉を抉る指を増やして美教師の粘膜をズボズボと突き破ると、玲子もそれに合わせて腰を淫らに振っていた。
「へへ、玲子先生、嬉しいよ。俺のこと、そんな風に思ってくれてたんだね」
「ああっ、ああ…エッチな先生を許して…」
「キスしようぜ、玲子先生」
雅史が唇を求めると玲子も情熱的に唇を重ねてくる。すぐにどちらからともなく舌を絡め合い、デイープキスへと移行する。雅史が自分の唾液を女教師の口腔へと流し込むと、それをゴクッ、と音を立ててさも美味そうに呑み干す。
雅史は女教師をモノにした、と確信した。片手で玲子の媚肉を抉りながら、一方で胸の膨らみへと手を伸ばし、ブラジャーのカップの中に捻じ込むと美女のたわわな美乳をグイグイ、と揉みしだいた。
「あ…ああっ、イヤッ…オッパイ触わっちゃダメ、感じちゃうぅ…」
「玲子先生のオッパイ、たまんねぇよ。でかくて柔らかくてさ」
玲子は秘唇から太腿までグッショリ、と自らの垂れ流した蜜のしずくで濡らしてよがり泣いていた。
「なあ、玲子先生、ホントは別のものが欲しいんだろ?」
玲子はウウッ、と泣き声を上げながら雅史の方に胸を押し付けてくる。少年の手の中で赤い爪痕の刻まれた美乳が好い様に形を変えられている。
「言ってみな、玲子先生。ほら、言えよ。でないと抜いちまうぜ」
「ハア、ハア…ああっ。か、鏑木クンの…オ、オ×ンチンが欲しいの…入れて」
玲子の悩ましい熱い息とともに吐き出された淫らな要求の言葉に雅史のペニスはズボンの中で、グンッ、と反り返った。
「アアッ、入れてェ…あなたが欲しいの。先生を犯して…」
女教師は一度その言葉を口にしてしまうと、もう羞恥心が無くしたかのように何度も淫らな誘いの言葉を吐いた。
「へへ、可愛いぜ、玲子先生。よぉし、リクエストにお応えして俺のマラを玲子先生のオ×ンコに咥えさせてやるか」
「ちょ、頂戴…あなたのオ×ンチン、玲子のオ×ンコに欲しいの…来て」
玲子は雅史の首に腕を巻きつけて教え子に縋り付いていく。自ら、雅史を求めてグイグイ、と胸の膨らみを摺り寄せて来る。同時に蜜壷を突き破る指に下腹部を押しつけるように腰を突き上げてくる。雅史は貪欲な女の性を玲子の中に見た気がした。
「へへ、玲子先生。入れてやるッ。お前の中に俺のマラをぶち込んでやる」
雅史は美教師の中から指を引き抜くと、テントを張ったようにパンパンに膨らんでいたズボンのチャックを引き下げると、先端から涎をこぼしている剛直を取り出し、玲子の秘唇へと押し当てる。そして、女教師の尻へと両手を廻し、よく張ったヒップの丸みを掴むと、ズブリ、と一気に玲子の媚肉を抉り立てていった。
「ヒィィィ!…あ…あ、凄い…イイッ、イイッ、イイーッ…」
「そぅれ、ほら、どうだ…キュウキュウ、マンコ締め付けやがって」
「イイッ…熱いの、あなたのペニス…逞しくて素敵…ああっ、イイッ…」
玲子は媚肉いっぱいにまで突き立てられた教え子のペニスの圧倒的なまでの逞しさと勢いに、髪を振り乱してよがり泣く。その膣壁の粘膜を削り取るような荒々しい注送を受けるたびに、ビリビリ、と全身を官能が走り抜けていく。
もう、逃げられない、と思った。彼の言うままにするしかない、と思った。このかつて無いほどの快楽に溺れられるなら全てを喪ってもいい、とすら思う。
「へへ、いいぜ、玲子先生のオ×ンコ。ああ…最高だぜ」
「あんっいいの…玲子も感じちゃう、ハァン…、ハァン…、あっあ、ン…」
「くうッ、クッ、もう、限界だ…出すぜ」
雅史が腰を送り込むと首に抱きついた玲子がうなじに息を吹きかけ、それが暴発のスイッチを入れてしまう。少年はラストスパートに向けてガンガン、と掴んだ玲子のヒップを引き寄せては限界にまで官能の疼きを昂ぶらせていく。
「あっはあっ…ああ、一緒に…、ねぇ、お願い、一緒に…来て…」
玲子も絶頂の瞬間へと雅史と歩調を合わせるように駆け上っていく。
「ああッ!で、でるっ、出すぜ、玲子先生ェ…」
「き、来て…いいの、玲子の中に…ヒッ、ヒィィ」
ドクッドクッドクッ、と女教師の媚肉の奥深くにまで突き立てられた肉棒が暴発し、その先端から灼熱のマグマが噴き上げる。教え子の樹液を子宮口に浴びた美教師は優美な肢体をブルッ、ブルブルッ、と小刻みに痙攣させて絶頂の瞬間を噛み締める。熱い牡の体液に一番敏感な部分を直撃された玲子の脳髄を強烈な光が焼き尽くしていく。
「イイッ…イイの、玲子はあなたの女よ…あっああ…イクッ、イク…」
「玲子先生…」
玲子は自分から無意識に隷従の言葉を吐いて、昇りつめていた。体内に注ぎ込まれる灼熱の精を感じて、そうなることが自然であるかのように感じていた。
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第6章 共鳴
雅史はひとしきり女教師の中に精を吐き出してしまうと、性衝動が緩やかに引いていくのを感じていた。半分萎えかけたペニスを、抱きついた玲子の躯を引き剥がしながら、女教師の蜜壷から引き抜く。
互いの躯の密着が解けると玲子はロッカーに背中を預けてその場にズルズル、と腰を落とす。膝を崩し荒い息をせわしなく吐いている。雅史は肉茎をしごいて精液の残滓を玲子のブラウスの裾で拭うと、虚ろな瞳のままうなだれている女教師へと肉茎を突き付ける。
「先生、綺麗にするんだ」
「は、はい…」
玲子はポーッ、と美貌を紅く染め上げて陶然とした視線で教え子を見上げていたが、奉仕を命令されると従順にしたがって、雅史の肉茎に手を伸ばした。そして、両手で萎えかけた少年のペニスを支えると、細い舌先を精一杯伸ばして肉茎に絡めていく。
「ふうっ…ああ、そうだ。いいぜ、玲子先生。」
「あ、あむっ…あん、んんっ…」
チロチロ、と濡れた舌先が肉茎を這い回る動きがくすぐったいような気持ち良さで新たな快感を生む。玲子の舌で清められた肉茎は再び、その凶々しいまでの勢いを取り戻して硬い一本の灼熱の棒へと化していた。
「へへ、巧いじゃないか、玲子先生。そんなに美味しいのかい?俺のマラは」
「ええ…とっても。逞しくて素敵なの」
「なあ、玲子先生。さっき言ったことは本当かい?俺の女になるって」
「え、ええ…あなたの、女に…、なるわ…」
ポゥッ、と上気した美貌を真っ赤にして淫らに答える玲子。潤んだ瞳が熱っぽく雅史を見上げている。玲子の媚態に雅史は内心、ドキドキと鼓動を早くしていた。
内心の動揺を隠すように雅史は美教師の顎に手を伸ばして熱い肌に触れ、その感触を味わう。目の前に跪いている大人の成熟した素晴らしい躯をしている女教師を自分の女にしたのだ。
玲子は顎を弄ばれて艶っぽい表情を観察されるのを恥ずかしがるかのように瞳を伏せて、熱い吐息をついた。
顎を弄られながら雅史の声を聞いていると、恥辱にまみれ教え子との淫らな契約を結んだ自分の淫蕩さをしみじみと感じ始めていた。下着もつけず誰もいない学び舎で自慰に耽り快楽に溺れて、ひたすら少年に抱かれることを夢想する性職者、それが自分なのだ。
玲子は少年の快楽の奴隷へと堕ちた自分に蔑みと哀れみを覚えた。玲子は自分には生徒を教育するよりも屈辱的な奉仕に殉ずる牝奴隷がふさわしい、と思い、そう思うと蜜壷がキュンッ、と緊張し、熱い疼きが湧き上り、教え子への屈折した愛情が深まるのを感じていた。
「よし、それじゃあ、玲子先生、楽しませてもらうか。ケツを出せ」
「は、はい…」
女教師は教え子の足元に額づくと、少年の目に良く見えるように脚を折り曲げてヒップを高々と差し上げる。桃色に輝く剥き出しの美教師のヒップとその狭間で蜜を垂れ流している秘唇が今や玲子の「ご主人さま」となった雅史の目の前に晒し出された。
「へへ、いい肌触りだよ、玲子先生の尻は…ククッ、俺のものだよな」
「ああっ、はいっ…雅史クンのものよ…あひぃ」
玲子は恥ずかしい部分をすべて露呈し、さらにヒップの丸みを楽しむように年下の少年に好い様に弄ばれ恥辱に媚肉をヒクヒク、と蠢かせる。雅史の目の前でジュクジュク、と新たな蜜が溢れ出していく。
「また、お漏らしかい、玲子先生?…恥ずかしい女だね」
「ご、ごめんなさい…あくっ、ああっ…恥ずかしいっ…」
美教師は講師室のリノリウムの床に美貌をこすりつけて、羞恥責めで淫らな姿を暴かれる屈辱を堪え忍び、身悶える。
雅史はいい気分だった。自分の言う通りに成熟した大人の女を屈服させていることに感動すら覚えていた。玲子の尻を学び舎で弄び、溢れ出る蜜を指で掬うと、女教師のアヌスへと塗り込める。牝奴隷と化した美教師は教え子の責めをただ涙を流しながら受け止めていた。
「こっちはまだ楽しんでないのかい?玲子先生」
「あっああっ…はぁはぁ、あっ…ダメ…くぅぅ…」
雅史の指がアヌスへと食い込んでいる。容赦ない責めは美教師の官能を開拓していく。玲子はブルブル、と腰を振って悦楽を貪る。
「ヒィッ…ひぃん…」
玲子が今まで経験の無い快感を訴え始めた、その時、部活動の終了時間を教えるベルの音が響いた。
ベルが鳴り止むのと同時に雅史の指が女教師のアヌスから無造作に引き抜かれた。玲子は掲げていたピンク色に輝く剥き出しのヒップを未練がましく振り立てて、おねだりを訴えていた。引き抜いた指を鼻に近付けると蜜と汗の混ざったような微妙な臭いがする。雅史は指の汚れを女教師の目の前に突き付ける。
「舐めろ、玲子先生。あんたのケツで汚れたんだ。じぶんで綺麗にしろよ」
玲子は自分の肛門に挿入された教え子の指を見つめて、カーッ、と美貌を紅く染める。そして、差し出された指に向かって、細い舌を伸ばす。酸味のある饐えた汗っぽい匂いのする指にフェラチオを始める。
それは屈辱的な奉仕だった。だが、それだけに玲子の背筋をゾクゾクする感覚を焼け付くように感じていた。その感覚は躯の中心を焦がして女芯を疼かせる。
"ああ、なんてこと…私、感じてる…"
自分の汚れを自分で舐め清めさせられて、忠実で淫らな奴隷のように感じている自分にマゾの本能を玲子は絶望的に悟っていた。
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第7章 斜陽
初めてキスした日の翌日から妙子は雅史の家に迎えに来た。彼の母の麻美も妙子の姿を玄関に見止めると嬉しそうな顔をして出迎える。妙子の母である摩耶とは学生の頃からの親友だった。今でも隣に住む妙子の一家とは共に互いの家を行き交う仲なのである。
「あら、妙子ちゃん、久しぶりね。摩耶は元気かしら」
「おはようございます、おばさま。母は低血圧ですから…。あの…、まークンはまだですか」
妙子は恥ずかしそうに顔を赤らめながらも麻美に雅史の様子を聞いた。朝、一緒に通学するとは何も相談もしていないのだ。何も考えず、迎えに来てしまったのだが雅史に邪険にされるかもしれない、と今更のように考えるといっそう、恥ずかしさが募った。
「雅史?まだ寝てるわよ。妙子ちゃん、起こしに行ってくれないかしら」
「えっ…、で、でも、いいんですか」
妙子の顔を見ていれば彼女が雅史にゾッコンなのは見え見えだ。自分の息子と妙子がそういう関係になってくれればいいと、かねてから感じていただけに、この状況は麻美にとっても嬉しかった。
「いいのよ、妙子ちゃん。雅史が好きなのね」
「えっ、は、はい…いえ、あの…」
図星を指されてポッ、と顔を赤らめて俯いてしまう妙子。それを嬉しそうに見つめる麻美。
「ウフフッ、可愛いのね、妙子ちゃん。さあ、あがって」
「はいっ、失礼します」
妙子の手を取って家の中に上げてしまうと、2階へと続く階段の方に妙子の背中を押した。妙子は神妙に雅史の部屋へと続く階段を上がって行った。
雅史はまだベッドの中にいた。目覚しはセットしない。朝は弱いわけではないが年頃の少年がだいたい、そうであるように時間ギリギリまで布団を被っている。誰かが部屋に入ってきた気配を感じながらボーッと起きているのか寝ているのか夢うつつの状態で状況を把握できないでいる。
「まークン…起きてる?」
なんだか懐かしい声が自分の名前を呼んでいるような気がする。だが、まあいいや、と思う。まだ起きないでいいだろうと思い、動かないでいた。
「まークン?」
パッ、と妙子の顔が浮かんだ。なんだ、妙子じゃないか。雅史は無意識に声のする方に手を伸ばした。
「キャッ…ヤッ、まークン、イヤッ…ヤァンっ」
と、ここまで来て雅史はようやく目を覚ました。そして、ガバッ、と躯を起こすと腕の中でもがいている妙子に気付いた。
「妙子、なにやってるんだ…なんでお前がここにいるんだ?」
「まークン…放してェ」
妙子は名前を呼んでも雅史が起きないのでそぉっ、と彼の肩に手を伸ばして名前を呼びかけながら雅史の躯を揺すぶったらいきなり抱きつかれていた。彼の胸の中に包まれて、カーッ、と顔を真っ赤にして抵抗していたら、急に雅史が躯を起こしたのでちょうど、ベッドに横たわった彼の上に横抱きにされていた。
「ああ、悪い」
「アンッ…もぉぉ、まークン」
雅史が妙子を捕らえていた腕を離して、彼女を解放すると妙子はバツの悪そうな顔をしてジィッ、と彼の顔をにらんでいる。雅史は妙子を抱き締めていた感触を今更のように反芻しながら状況の把握に努めた。
そしてようやく妙子が一緒に登校するために迎えに来たのだということを理解した。
「そうか、妙子。起こしに来てくれたのか。スマン」
「ううん、迷惑じゃなかった?」
「いや、助かったよ。いつも遅刻スレスレだからな」
時計を見ればまだ着替えても充分に余裕のある時間だった。
「妙子。着替えるから下で待っててくれ」
「うん…待ってるよ。まークン」
妙子は勝手に押しかけたのに雅史に感謝されて喜びを顔いっぱいの笑顔で表わして返事を返すと、彼の部屋を出ていった。妙子の階段を降りていく足音を聞きながらあくびを一つすると雅史は着替え始めた。
ほどなくして玄関を出ると外で待っていた妙子と肩を並べて駅への道を歩き始めた。その姿を麻美は窓から眺めながら楽しそうな笑みを浮かべていた。
二人が学院まで通学するのに使っている駅の姿が見えてくる頃、妙子が話し掛けてきた。妙子はただ隣で肩を並べて歩いているだけなのに凄く嬉しそうなのでなんだか雅史は気が引ける思いがする。
妙子は確かに可愛い。贔屓目に見なくても充分に綺麗だし、ちょっと、華奢な印象を受けるがプロポーションもなかなかのものだ。それは初めて二人がキスを交した日に分かった。
女教師に対してはどこまでも非情に接することが出来るのに、妙子の嬉しそうな顔を見ていると彼女に対して同じ事をしようと思うと罪悪感を感じるのだった。
「ね、まークン、今日のお昼ごはんどうするの?」
「ああ、食堂でパンでも買うよ」
ぼんやりしていたのだろうか、妙子が声を掛けてくる。
「良かったら、私と一緒に食べない?まークンの分も作ってきたの」
「へぇぇ?何だか悪いな。いいのか」
「うんっ…ね、じゃあ今日、体育の後で中庭で待ってるね」
「ああ、中庭だな」
理科室と家庭科実習室を前に体育館と校舎に囲まれた中庭は池と花壇もあり、それでいて人通りも少ないのでアベックには絶好のポイントではある。雅史はちょっと感動していた。
今までも3年生の大人っぽい女子生徒と昼食を共にする男子生徒を見掛けては羨ましい思いがし、反面バカにしていたものだが、ついに、自分もその立場になるのだ、と思うと誇らしい気分になる。
片方で大人の女をものにして鬼畜の限りを尽くし、一方で自分と同年代の娘と青春を謳歌する。そう考えると苦笑した。それを妙子が見て不思議な顔をした。
「どうしたの、まークン?」
「いや、別に。昼休みに中庭で妙子の弁当、食わしてもらえるんだ」
「う、うん待ってるから」
妙子はパァッ、と大輪の花のように微笑んだ。
やがて、駅に着いた。改札をくぐると学院行きの列車がすぐホームに入ってくる。二人は共に列車に乗り込む。車内はほぼ満員だった。雅史と妙子は躯をぴったりと寄せ合ってドアへと寄りかかる。
「妙子、大丈夫か」
「うん、まークン、…優しいね。嬉しいな」
雅史は妙子の腰に腕を廻して引き寄せる。妙子はあっ、という悲鳴を押し殺してそっと雅史に躯を預けてくる。雅史の胸と妙子の胸が重なり、雅史は妙子の胸の鼓動を感じる。と、同時に弾力のある膨らみの感触も伝わってくる。彼の手は妙子の腰を支えて入る。その手を少しずつ下にずらせていく。妙子は雅史の腕の中で小さく、イヤイヤをする。
「まークン…ダメよ、やめてェ」
しかし雅史の手は妙子のヒップを覆うように蠢く。少女の柔らかい肉球がプリプリと制服の布地の下でせめぎ合う感触を雅史の手は楽しんでいた。
彼の腕の中で妙子は胸の双球を雅史の胸に擦りつけるようにして華奢な肢体を反り返らせている。
「あっ、ああ…はぁっ…」
しかも、下腹には雅史のズボンの堅い膨らみを押し付けられている。グリグリ、と堅い突起を突き付けられて、妙子はもう、どうにかなってしまいそうだった。
その時、列車は学院の最寄り駅のホームへと滑り込んでいく。他の乗客と一緒に雅史と妙子も雪崩れのように列車を降りた。妙子は雅史にもたれ掛かり、赤く上気した顔を雅史に預けながら改札を抜ける。少し歩いて、電柱の影に入ると雅史は妙子の背中に腕を廻して抱き締める。
「ゴメンな、妙子。悪かったよ」
「ううん、いいよ…まークンなら」
妙子は気丈にも雅史の謝罪を受け入れて、無理に微笑みを作ると雅史に笑い掛ける。そして、雅史を信じている自分を無理矢理納得させた妙子は自分から彼の胸の中に飛び込んでいった。
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第8章 間歇
体育の授業で雅史たちのクラスはグラウンドで男子と女子で分かれて走り高跳びをしていた。雅史は自分の番が来て助走の準備をしながら、ふと視線を感じて女子の方を振り返った。
案の定、地面にぺったりと腰を下ろした女子の集団の中から膝を抱えた妙子がニッコリと微笑む。
彼も妙子に頷きを返すと助走を開始した。走っている間、何も考えず無心で跳躍し楽々、クリアした。再び、妙子の方を見ると雅史の視線を受けて手を振った。
クラスでは雅史と妙子の仲はなかば公然の関係と化していた。二人が部活動の後で一緒に帰るところがしばしば目撃されていたからだ。雅史がそれを指摘されると別にやましいところはない、と平然と受け流すし、妙子も嬉しそうに笑うばかりで一向に要領を得るところがないので、周りもあっさり、認めてしまったのだ。
昼休みの鐘が鳴って授業が終わり、皆、一様にぞろぞろと更衣室へと引き上げていく。雅史は級友たちとダベリながらも、妙子へと視線を投げ掛けていた。彼女もずっと熱い視線を雅史の方に注いでいた。
妙子も雅史との関係が公認のものとなってしまうと、クラスの中に以前よりもずっと融け込んでいけるようになっていた。今も仲のよい友達と話し込んでいる。
更衣室から出てくると、雅史はだらだらと友人たちと時間を潰すと今朝、妙子と打ち合わせた場所に向かった。中庭に入ると妙子が花壇の前の池の傍にぽつん、と一人立っているのが見えた。
制服のスカートから伸びたしなやかでカモシカのような脚も肩先まで伸びた艶やかな髪も細い顎のラインと涼しげな目元の危ういバランスの上に美少女の美貌を成立させている。
妙子は、二人が付き合うようになってから凄く綺麗になった。初めてキスを交した時には暗く翳っていた容貌もまるで蝶が脱皮したかのようにたくさんの可愛い仕草を見せるようになっていた。雅史は今朝のように妙子へと所有欲と征服欲を徐々に昂ぶらせていた。
自分の方を見つめている雅史の視線に気付いたのか、彼の姿を見止めると手を振って近付いてくる。手には大きな包みをぶら下げている。
「妙子、待ったか」
「うん…私も今きたとこ」
妙子は本当は10分も待ってたくせに、不満げな表情は微塵も見せず、嬉しそうに花壇の陰に隠れたベンチへと雅史を連れて行く。雅史は妙子のとなりに腰を下ろすと彼女の膝の上に置かれたランチボックスの包みに目を落とした。
彼女の制服のスカートから伸びた綺麗な太腿が美味そうだ。健康的に輝く少女の柔肌が雅史の獣欲をいたくそそった。
「これか?」
「違うよぉ、まークンのはこっち。はい、どうぞ」
妙子は手に提げていた大きめの弁当箱を雅史に手渡した。
「おっ、悪いな。それじゃ、さっそく」
「うん、あんまり自身ないけど…」
パカッ、と蓋を開けると綺麗な彩りの料理が詰まっているのが見えた。雅史は蓋を傍らに置くと箸を取り、オカズを一品摘み上げると口に頬張った。
「美味いな…妙子、料理できるんだな」
「ひどぉい、もぉ…でも、美味しい?ホントに?」
「ああ、結構イケるぜ」
そう言いながらパクパク、と次々に妙子の作った弁当を頬張っていく。雅史の食べっ振りに妙子も嬉しそうだ。それほど、雅史の食べるスピードは早かった。見る見るうちに弁当の残りが減っていく。
「そんなに慌てなくても…あ、お茶もあるよ。はい」
「うん、ありがと。本当に美味いぜ、妙子の料理」
「嬉しいな」
ポゥッ、と顔を赤く染めて喜びを表現する妙子に雅史は堪らなく切なさを覚えた。食ってしまいたい、と、そう思った。女教師にしたように妙子にも陵辱の限りを尽くして美少女の若く弾けるような肢体の全てを満喫してみたくなる。そんな衝動が轟々と股間を突き上げてくる。
雅史は自分の分を食べ終えてしまうと、小さな弁当箱をいつまで摘まんでいる妙子の食事を眺めた。
「なに…?」
「いや、…可愛いぜ、妙子」
上気した顔を真っ赤に染めて俯いてしまう妙子を熱っぽく見つめる雅史。その表情は獲物を狙う肉食獣のそれだ。妙子は箸を握る手元を見つめられる恥ずかしさに手元が覚束ない。
「ま、まークン…見ないで」
「ゴメン…」
アッサリ、と妙子を視線の呪縛から解放する。妙子はホッ、として緊張を解いた。雅史は妙子が食事を終えるまで肩を反らせてぼんやりと中庭の光景を眺めた。
「楽しいか?」
「うんっ…とっても。まークンと一緒だと楽しいよ」
「そっか…なあ、妙子」
「なぁに?」
食事を終えてお茶を飲み干すと弁当箱を閉じて脇に置いた。そして、雅史の方に身を乗り出して続きを促す。
と、そこに雅史が振り返り、二人の距離は突然に急接近する。ドキッ、とする妙子。だが、さらに雅史が距離を詰めてくる。
「…な?、いいだろ、妙子」
「アン…だめよ、まークン…んっ」
雅史の手が妙子の肩を掴んで唇を寄せてくる。妙子は言葉だけは拒否しつつも雅史の接吻を受け入れていた。カーッ、と頭に血が上って何も考えられなくなる。恋人の手が肩から背中に廻されてグイッ、と引き寄せられる。彼の一方の手が美少女の脚へと伸びた。そして太腿に触れた。
「んっ…んんっ」
キスをしながらビクッ、と震える妙子。その一瞬の隙を突いて雅史の舌先は閉じられていた歯と歯の間を割って口腔深く侵入する。妙子は舌を雅史の舌で絡み取られ、舌の根から吸われ、ジーンと脳髄を痺れさせる。
"キスがこんなに感じるものだなんて…"
雅史に太腿を撫で回されながら妙子は呼吸を荒くしていく。雅史の手はグイグイ、と太腿の内側へと侵入すると脚の付け根目指して這い回る。妙子はディープキスで脳髄を痺れさせながらも脚をぴったり、と閉じて雅史の手の侵入を拒もうとするが、舌を吸われているとジーン、と躯の芯が痺れてしまい力が入らない。
雅史の手は今や、美少女の短い制服のスカートの下で息づく清純な白い下着へと到達し、布地の上から処女の秘唇の形を探り始めていた。雅史ははっきりと妙子の持ち物の形を指先で捉えて、美少女が示す反応を楽しんでさえいた。
妙子は全身をブルブル、と震えさせて下着の上から自分の恥ずかしい部分をまさぐられる恥辱と恐ろしさをこらえていた。
「ヤッ、ヤアッ…やだよう…んっむっ」
妙子の悲鳴に感じるところがあったのか、雅史の陵辱の手は下着から離れていった。太腿を大きく掴むようにして前後に撫で回しながら美少女の火照った柔肌の反応と感触を楽しんでいる。
それでも、妙子は躯から緊張を解いて、雅史の手が太腿を撫で回し嬲るのを許した。雅史の手が妙子の背中を優しく撫でている。妙子は雅史の胸にもたれて陶然としていた。
と、そのとき、昼休みの終了を知らせる鐘の音が中庭に響いた。二人はそれを合図に長い接吻を解いて離れた。
「妙子、可愛いよ。とってもね」
「はぁはぁはぁ…、ああ、まークン…」
雅史の手が妙子の髪をすくい梳き上げる。
「なぁ、今日、妙子んち、行ってもいいか?」
「えっ、う、うん…いいよ。来て…」
雅史はもう一度、妙子を今度は両腕でギュッ、と抱き締めた。妙子はさも自然に彼の腕に包まれて、幸せそうに溜め息をついていた。
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第9章 捕縛
帰りも二人は誘い合って一緒に帰途に着く。雅史は例によって妙子を混雑する列車の中で腕の中に抱き寄せる。妙子は朝のことを思い出して、スッ、と躯を反転させて雅史に背中を向けて窓の外を見た。窓に彼の顔が映っている。
「!!」
雅史の手は性懲りも無く列車のドアと妙子の躯の間に滑り込むと、いたいけな少女をグイッ、と自分の方に抱き寄せる。列車の中は帰宅のラッシュで混雑しきっていて、自然に雅史の躯が妙子の背中に重なる。雅史にはどちらにせよ妙子の反応を楽しめる絶好のポジションに違いはなかった。
雅史は股間を妙子の盛り上がったヒップの膨らみの谷間へと押し付けては、両手で美少女の腰を支えては、そのまま女子高生の躯の前面へと滑り込ませてきた。胸元は鞄をしっかりと抱えてガードしている。だが、ヒップの谷間を前後に突き付けてくる凶器と容赦無く柔肌を嬲りモノにしようとするイタズラ好きな手が妙子の躯を狙っていた。
「あっああ…」
妙子は微かな悲鳴を上げた。雅史がうなじへと舌先を伸ばしてきたのだ。そのまま彼の熱い舌が妙子の肌を舐め上げる。ビクビクッ、と喘ぎ、身悶えしながら雅史の凶行に耐えるしかない。注意を逸らされている間に腰を支えていた両手が鞄と妙子の二の腕との隙間に潜り込んできていた。
「んっん…ううん…はぁはぁはぁ…」
雅史の両手が美少女の胸の膨らみを制服の上から掴んでくる。膨らみを両手で揉みしだかれて妙子の喘ぎは切なさを増していく。おりしもヒップの割れ目へと突き立てられる凶器はその堅さを高めている。そして細い美少女のうなじをねっとりとした舌の動きが翻弄する。
妙子は、もう雅史を信じて耐えるしかなかった。
胸の双乳を根こそぎ掴み取られ好い様に揉みしだかれる。うなじはまるで肌を掬い取るように舐めさすられ、ヒップを突き上げられる。妙子は全身を雅史に預けて陶然と官能へと押しやられそうになっていた。
その時、ドアが開き、陵辱者と生け贄をホームへと解放する。妙子は、ほんの一瞬の猶予で自分を取り戻し、崩れ落ちそうになる自分を自分の足で支えた。ボーッ、とした頭でなんとか改札を抜けると一人でトボトボと歩き出す。まるで雅史の存在すら忘れてしまったかのようだ。そんな妙子に向かって雅史の声が投げられる。ハッ、とする妙子。
「大丈夫か、妙子」
「まークンのエッチ…もう、知らない」
妙子は雅史に一言だけ文句をつけると、そそくさと自分の家の方に駆け出した。が、すぐに雅史に腕を掴まれて引き戻される。内心、ほっとする瞬間だった。
一瞬、もし追いかけてくれなかったらどうしようかと思う。自分から勇気を出して告白して、受け入れてくれた雅史に嫌われたくない。
「ゴメンよ、妙子が可愛いから苛めたくなっちゃうんだ」
「まークンのイジワル…知らないんだから」
雅史の前でプイッ、と顔を背けると再び走り去ろうという格好だけ仕掛ける。無論、本当は雅史に嫌われたくないから、少々の「おいた」は許すつもりだった。でも、雅史は妙子の仕掛けに乗ってくれた。走り去る振りをした妙子をしっかりと両腕で抱き締めてくれた。わざとらしく腕の中でもがくと、雅史は腕をゆるめる。が、彼女が逃げようとしないのを確認すると再び力を込めて抱き締められる。
「妙子…好きだ。俺の可愛い妙子…」
「まークン?」
ギュウッ、と躯を強く抱き締められる。雅史の告白に妙子は躍り上がりそうになる自分を意識した。カーッ、と躯が熱くなっていく。ずっと、この一瞬を待ち望んでいたような気がする。それだけに、雅史の告白は妙子のハートを直撃した。もし、この後でどんな酷い仕打ちを雅史から受けたとしても、その一言ですべて許せる、とさえ思った。
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第10章 日向
二人は肩を並べて妙子の家の玄関の前に着いた。雅史の家も妙子のもこの辺りは一括で分譲されたので外見は全く一緒だ。一帯の高台が東北に向いて建っている。位置的には妙子の家が雅史の家の前に建っている形になる。
「俺、鞄置いてくるよ。それじゃ、後でまた来るから」
「うん、待ってるね」
雅史は妙子の頬に触れると、一端は自分の家に帰った。
「ただいま」
「おかえり…あら、今日は早かったのね」
台所に入ると、息子の帰宅を雅史の母、麻美が出迎えた。麻美は今年で34歳の女盛りだ。祖母が日本舞踊の講師をしている関係でその挙措、立ち振る舞いは見事というしかない。スラリ、とした上背と美麗な脚線が艶めかしい人妻の色気を湛えている。雅史も自分の実の母ながら、ムラムラ、と変な気を起こしそうになる時がある。
「ちょっと出掛けてくる。妙子の家で一緒に宿題やる約束なんだ」
「そう、妙子ちゃんのところね。ちょっと雅史、摩耶にこの梨持っていって」
「分かった。じゃあ…」
摩耶は麻美の学生の頃の親友で、妙子の母親でもある。雅史は梨の包みを手に取ると妙子の家に向かう。玄関でチャイムを鳴らすと、すぐドアが開いた。
「いらっしゃい、まークン。久しぶりね。今日はゆっくりしていってね」
「あ、まークン、上がって」
「はあ…。おっと、摩耶さん、これ。母さんから…梨です。」
妙子とその母の摩耶が玄関先で雅史を出迎えてくれた。二人が並んでいるとまるで歳の離れた姉妹みたいだ。
雅史の母の麻美が日本風のしっとりとした美しさならば、摩耶は洋風の快活な雰囲気を振りまく美しさを備えている。ぴったり、と躯にフィットしたソフトジーンズにサマーセーターを着ている。長い髪が背中まで届いている。大きくV字に開いた胸元から双乳の膨らみが覗いている。胸の膨らみが形作る深い谷間でシルバーのネックチェーンが光って艶めかしい演出をしている。
妙子は着替えたのか、とっても短いフレアーのミニスカートとブラウスの上にレモンイエローのカーディガンを羽織っている。ミニスカートから惜しげも無く晒された太腿が美味そうな光沢を放っている。
「ウフフ、まークン変わらないわねぇ…ありがとう。妙子が待ってるわよ」
「はい、それじゃ」
雅史は摩耶の隣を抜けると、妙子の後について彼女の部屋に続く2階へと階段を上がっていった。
後ろから見上げると妙子の清純な白い下着に包まれたヒップが丸見えになっている。妙子が脚を上げるたびに、キュッキュッ、と揺れ動く尻肉の動きが目に楽しい。さも当然のように見上げながら、どうやって妙子をものにしようか、と考える。
「そういえば妙子の部屋、入ったの初めてだな」
「恥ずかしいな…あんまり見ないで」
妙子の先導で彼女の部屋に足を踏み入れるとその新鮮な光景に雅史は興奮した。女の部屋に入るのは初めての体験だ。妙子の部屋は彼女の几帳面な性格の賜物かきちんと整頓されていた。東北に向いている大きな窓から西日に染まった街の風景が覗いている。
部屋の片隅にしつらえられたベッドには大きなウサギのヌイグルミが置かれている。床はフローリングで部屋の中央に置かれたガラスばりのテーブルを挟んで一方の壁に勉強机が追いやられている。
どっちかといえば、あまり、女の子っぽくない雰囲気だ。ベッドサイドのヌイグルミのウサギも何だか寂しそうに佇んでいる。ドアのある西側の壁には学院の制服が掛けられていた。
二人は部屋の中央に置かれたテーブルの両側に向き合って座ると、ノートを広げる。雅史が正面の妙子を見るとも無しに見ているとガラスばりのテーブル越しに彼女の膝の間が透けてみえる。
妙子は雅史の視線に気付くと、膝をきちんと合わせてパッ、とその隙間を手で隠した。
「まークン、目がエッチだよぉ。」
「仕方ないだろ、可愛い女の子と二人っきりなんだからさ」
さらっと、そんなことを臆面も無く言ってのける雅史に妙子の方が真っ赤になる。雅史に可愛い、なんて言われると嬉しくて仕方が無い。雅史の方は小憎らしいまで余裕でそんな妙子の表情の変化を楽しんでさえいる。
「も、もぉ…まークンたら。変なこと言わないで…」
そう言いながらも却って妙子の方が自分の部屋に雅史が居ることの意味を神妙に考えている。ふと、電車の中での服の上から触りまくられたあの雅史の手の動きが蘇ってきて、妙子はめまいがする。
ここで、あんなことになったらどうしよう、という思いと、雅史になら許してもいい、という思いが複雑に絡み合って、言葉も出ない。
雅史が自分の表情の変化を眺めて笑い掛けているのを知ると、余計にボウッ、と顔が燃えるみたいに熱くなる。
「可愛いぜ、俺の妙子」
「やだっ…か、からかわないで」
「あ…」
雅史は妙子の上気して潤み始めている顔に手を伸ばして、少女の頬の感触を味わう。妙子は雅史の手が優しく頬を包み込むように動くのをうっとりとして受け入れる。
不意に雅史の手が引っ込む。それでも妙子の表情は緩みきったままだった。まるで催眠術にでも掛かったみたいに。
「妙子、こっちに来いよ」
「え…。う、うんっ」
妙子は雅史の呪縛に囚われたようにのろのろと立ち上がると雅史の隣に腰を下ろし、横座りに膝を崩して雅史の肩にもたれる。もたれてすぐに彼の手が妙子の顎に触れて、そっと持ち上げる。
「んっ…」
妙子の唇が奪われて華奢な肩を雅史の腕が抱き寄せる。雅史は背中を妙子のベッドの端に寄りかからせて、妙子の躯を受け止める。柔らかい肉の感触のする妙子の躯に廻した腕で包み込むように抱き締める。
「あっ、…まークン、好き」
唇が離れて美少女の可憐な唇から喘ぎにも似た呟きが洩れる。それを合図に雅史は妙子の太腿へと手を伸ばした。手が触れた瞬間だけ妙子はビクッ、と反応したものの、抵抗はしないし、嫌がったりしない。
それをいいことに火照った美少女の剥き出しの柔肌を撫で上げながら太腿の内側へと手を滑り込ませる。
時折り、妙子は雅史の手が脚の付け根の方へ動くたびに、思い出したようにブルッ、と躯を震わせる。それでも健気にも恋人の凶行に耐えていた。そして、ついに雅史の指が妙子の下着へと到達する。
「妙子…触ってもいいかい?」
「いいよ。まークンならいいの」
妙子が顔を真っ赤にして頷くのを見てから雅史は下着の上から美少女の肉芽を布地の上から探る。妙子はハァハァハァ、とせわしない喘ぎを洩らして雅史の指の動きを堪え忍んでいる。
ほどなくして雅史の指は妙子の秘唇を下着の上からそっと押し付けてその形状を確かめ始める。そしてそのまま膨らみの中心にグッ、と沈めてみる。
「アアッ、やあっ…まークン、んあっ…」
躯の内側に異物の侵入しそうな感覚に妙子は脅えてブルブル、と肢体を震えさせる。そのうちに雅史の指が触れている媚肉の丘の中心が内側から染み出した蜜によってかしっとりと濡れるのが分かった。
「妙子、濡れてる…」
「やっ…やあっ、恥ずかしい…」
雅史の肩にしがみついて懸命に恋人の指の動きに耐えるしかない妙子だ。だが、彼の指が下着の上から小刻みに蠢くと、かつてないほどに感じてしまうのだ。妙子にはオナニーの経験はあるから、彼の指の動きのもたらす快感は理解できる。それでも、自分でするよりもはるかに気持ちいい。大好きな雅史の腕に抱かれて恥ずかしい快感を得ていることを考えるとこのまま雅史に全てを捧げてしまってもいいとすら、思う。
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第11章 九夜
雅史に抱かれながらボウッ、としているといつのまにか、カーディガンが脱がされていることに気付いた。そして雅史が濡れた下着の上から秘唇を嬲りながら、ブラウスの胸元の釦を一つずつ外し始めていた。やがて腹の方まで釦を外されて
大きく胸元を押し開かれ、彼の目の前に下着姿を晒し出す。
妙子は抵抗しなかった。ブラウスと肌との間に割り込ませてくる彼の手元を見ながら雅史のしたいようにさせたい、と思った。彼が自分の裸を見たいなら見せて上げたい。
「妙子…綺麗だよ」
「ああん、…いいの、まークンの好きにして…」
チュッチュッ、と妙子の柔らかい頬にキスしながら雅史は妙子の上半身を剥き出しにする。ブラジャーの肩紐を摘まむと、左右に肩を滑らせていく。妙子は眼差しを潤ませて雅史の行為を黙って受け入れている。
緩くなったブラジャーのカップの部分を両腋から支えると、そのまま腹の方にずらす。妙子の胸の膨らみが雅史の目の前に露わになった。
「綺麗だよ、妙子のオッパイ。」
お椀型の美乳はその頂きにピンク色の可憐な膨らみの蕾をつけている。雅史の視線を浴びて膨らみは緊張ぎみに震える。妙子はとろん、と蕩けた視線を所在なく投げ掛けて少年の鑑賞に耐えている。その間にもすっかり、濡れそぼった下着の上から敏感な肉芽を嬲られている。
何も考えることも出来ずすっかり雅史のするがままに処女の柔肌を少年のイタズラに委ねていた。
「ハァン…ンッ…」
雅史は妙子の剥き出しにした双乳に手を添えて、膨らみを底から掴み、捏ね上げる。柔らかくて手に吸い付いてくるようなたまらない弾力がある。妙子の半開きになって喘ぎを洩らしている唇を奪いながら、処女の柔らかい肌の弾力を楽しんだ。そして、少女がすっかり大人しくなって陵辱の行為を受け止めているのを悟ると、そっと彼女の躯を押し倒し、優しく床の上に妙子を横たえる。
「妙子…脱がすよ」
「ああっ…恥ずかしい。でも、いいよ…まークンにならいいの」
美貌を真っ赤にしながらも、健気に恋人を受け入れようとする美少女の強がりが雅史には愛しくてたまらなくなる。
「好きだ、妙子」
雅史は妙子にキスしながら、両手で少女の下着に手を掛けるとゆっくりとズリ下ろしていった。清純な妙子の下着が雅史の手によって太腿の半ばまで下げられて美少女の下半身をすっかり露呈する。
ふんわり、と妙子の薄い陰毛が煙るように盛り上がり、その下から愛蜜を溢れさせている秘唇がその姿をあらわした。細く縦に入った少女のスリットは先程からの少年の指が加えた陵辱にその入り口を綻ばせている。
雅史は少女の恥ずかしい裂け目に指を添えるとそっと左右に押し広げる。
「ひっ…ヒィィ、あんっ…感じちゃうぅ…」
妙子が悲鳴を上げて身悶えると、押し広げられた秘唇は指の動きに催促されたかのように内側から透明な蜜のしずくをトロッ、と溢れさせる。
「気持ちいいかい、妙子?」
「ハァハァハァ…き、気持ちいい…」
「素直だね、可愛いよ…妙子。もっと感じさせてやる」
雅史は妙子の下半身に頭を近付けると、太腿の半ばまで下げた少女の下着を脚から抜き取り、充血して愛蜜を零れさせている秘唇へと唇を寄せていく。そして、そのまま美少女の性器へと口付けする。
途端に、妙子はガクガクッ、と躯を痙攣させた。もっとも敏感で感じやすい、それでいてもっとも恥ずかしい部分を蹂躪される恥辱と屈辱が一気に頂点へと上り詰める。
「かはっ…あうっ、あああッ!…ヤァッ、ヤ…感じちゃう…」
股間に顔を伏せて、乙女の恥ずかしい部分を舌先でこじ開けていく恋人の頭を妙子はしっかりと掴むと自らも知らずにグイグイ、と自分の道具へと押し付けていた。雅史は舌で処女の媚肉を舐め上げ、秘唇のすぐ上に位置している敏感すぎる突起へと舌で責め立てた。そうしながらも妙子の両脚を左右へと広げて、躯をその間に入れると幾らでもこぼれ出る愛蜜をジュルジュルッ、と吸い上げながら本格的に妙子の処女肉を味わった。
「ヤッ、あんっ…ハァン、あっ…んんっ、イイ…」
「妙子、感じてるね?いいんだよ、我慢しなくていいんだ」
「アン、アアン…まークン、イイの、感じてるの…気持ちいいッ」
自分で一人でするよりも何千倍も気持ちいい。もっともっと、気持ち良くしてもらいたい、恋人に与えられた初めての壮絶な快感に妙子は自分でも恥ずかしいほど貪欲になっていた。
「あくッ…、アハァン、アンッ…ね、まークン、もっと、もっとして…」
「フフッ、妙子、そんなに気持ちいいんだね。いいよ、もっとしてあげる」
雅史が妙子のリクエストに応えてグイグイ、と処女の性器へと舌先を突き入れ、そこら中を舐め回し、そのたびにビクンッ、ビクンッと美少女の裸身が跳ねて甲高い喘ぎを漏らした。
だが、もう妙子は強烈な快感に耐えられなかった。
「あひぃ…ひっ、ああっ、まークン…イイッ、イイッ…イ…ク…」
ガクンガクン、と裸身を上下に跳ね躍らせて、妙子はブルッ、ブルルッと全身を痙攣させて絶頂に達してしまう。躯がどこかに飛んでいってしまいそうな強烈な快感に押し流れされそうで、雅史の頭をグイッ、と秘唇へと押し付けながらその一瞬のエクスタシーに酔い痴れる。
そして、次の瞬間、全身から力を抜いて横たわる。熱くせわしない美少女の吐息だけが部屋を支配する。
「妙子、イっちゃったんだね…フフ、可愛いよ、俺の妙子。」
「ハァハァハァッ…ああ、まークン…私…恥ずかしい…あんっ」
恥ずかしさに顔を背けようとして雅史に強引に顔を覗かれる。妙子は熱い涙で潤んだ眼差しを仕方なく恋人に向けて喘いだ。雅史はそんな妙子が堪らなくいとおしくて、やさしくくちづけを交す。
「まークン…んっ」
「妙子…」
唇を離すと雅史は妙子の背中に腕を廻して起き上がらせる。そしてはだけた胸元を戻してやると、腰に腕を廻して強く抱き締める。
その時、不意に部屋のドアがノックされた。妙子はビクッ、と反応して慌てた。ここが自分の部屋で下に母親がいることなどすっかり、忘れていた。雅史と躯を離そうともがくものの、雅史はギュッ、と妙子を抱き締めたまま離そうとしなかった。妙子はドキンドキンッ、と脈打つ心臓の鼓動を感じながら、顔を紅潮させて恋人の胸に頭を埋める。
「どうぞ…」
「お茶が入ったわよ。まークンに貰った梨も剥いたわよ」
摩耶は若い二人がしていたことを当然、気付いているだろうに、まるで何も知らない、という風に装っていた。妙子は雅史に抱かれたまま母と顔を合わせられない。
雅史は妙子を抱き締めながら摩耶の平然とした顔を眺めた。摩耶がテーブルに向かって屈んだとき、ゆったりとしたサマーセーターのVネックの胸元が大きく開いて人妻の胸の膨らみが形作る深い谷間が奥まで覗いた。
「すいません、摩耶さん」
「ウフフッ、二人ともちゃんと避妊するのよ」
この言葉には平然としていた雅史もカァッ、と顔を赤らめる。そんな初々しい雅史の顔を楽しげに眺めながら摩耶は部屋のドアを開けた。
「ゆっくりしていってね、まークン」
摩耶が最後にドアを閉めるときにウインクしてきた。雅史は赤く染めたウブな顔を摩耶に向けて何も言葉を発することが出来ないでいた。
摩耶が去ってしまうと二人は抱擁を解いてみつめあった。
「摩耶さん、理解あるなァ」
「ヤ、ヤダッ…もぉ母さんったら」
妙子は自分の母親ながら呆然としていた。まさか、雅史との行為を許すなんて。意外と理解力のあるところを見せた母親を感心するよりも呆れていた。
雅史は摩耶のいれてくれたアイスティーのカップを取って剥かれて楊枝の刺さっている梨をひとつ摘まんだ。
妙子は乱れたブラジャーを元どおりにするとブラウスの釦を嵌める。そうして膝を閉じて横座りにしながら雅史のとなりに寄りそうと母のいれたアイスティーに手を伸ばした。
「おいしい…」
「ああ」
妙子は徐々に体温が下がっていくのを感じた。それとともに理性も戻ってくる。
セックスの知識はあるから雅史が満足していないのはわかる。何故、入れて来ようとしないのか。さっきまでならあのまま受け入れても良かった。既に雅史に処女を捧げる決意は出来ていた。
「ね、ねえっ…まークン、あ、あのね…しなくていいの?」
妙子は自分から聞いていた。もしかしたら自分が変だからしなかったのかもしれない、と不安だったからだ。自分では気付かない何かが雅史をその気にさせなかったのかもしれない。
「ああ、妙子。いいんだよ、恥ずかしかっただろ?」
「で、でも…」
「フフッ、下に摩耶さんがいるのに妙子を犯せるほど心臓が強くないよ」
「…まークン」
妙子はカーッ、と頬を紅潮させる。そしてどこまでも優しい雅史をもっと好きになる。反面、下に母親がいるというのに快楽に身を任せて貪欲に絶頂をむさぼった自分がどうしようもなく淫蕩に思えて恥ずかしい。
「本当言えば、妙子を犯してすぐにでも自分のものにしたいぜ」
「イ、イヤ…そんな言い方しないで」
"犯す"という表現に雅史が本当にやりたくて仕方が無いのにできない、というニュアンスが生々しく伝わってくる。雅史は片手を妙子の細いウェストに廻すと抱き寄せてくる。そっと抱かれるままに引き寄せられる。
「妙子は俺の女だ…、いいだろ」
「うん、私は、まークンの女よ。いつでもいいの…妙子を…お、犯して」
「ああ、可愛いぜ、俺の妙子」
雅史は恥ずかしそうに大胆にも直接的な表現を口にした妙子を既に自分のものにしてしまったかのような感慨に打たれて強く抱き締める。妙子は雅史の腕の中で熱い溜め息を洩らしていつの日か恋人のものになる自分を夢想していた。
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第12章 暴走
雅史は妙子の家を出るとき、彼女の愛蜜に濡れた下着をそっと盗んできていた。そこには幼馴染の美少女の快感の証が刻まれている。鼻に近付けると、脳髄を痺れさせる芳香が漂う。その匂いを嗅いでいると股間が自然とギンギン、に勃起してくる。
自分の家の玄関に入ったが、人の気配がしない。確かに母親がいるはずなのだが。今日は買い物は済ませていたはずだし、日舞の講習に出掛ける日でもないはずなので家にいるはずなのだが。
「母さん、何処だい」
声に出しながら廊下を歩いていると、奥の方から何やら煙のようなものが立ち込めている。風呂場の方だった。雅史はそのまま廊下を進むと脱衣所の扉が半ば開いていて、床の上に、母親の麻美がうつ伏せになって全裸で倒れていた。
「母さん?」
雅史は思わず麻美の傍に駆け寄ると、抱き起こす。背中に腕を廻し肩を抱いて母親の上半身を起こした。肩に触れている手が熱かった。湯上がりの母の肌は火照っていて熱かった。
雅史の視線は自然に母の裸身に注がれる。意外なほど量感のある乳房と細いウェスト、そして下腹の繁み。長い脚。その全てが完成された女の美しさに彩られて妖しく幻惑する。
股間が反応し、雅史は狼狽する。まさか、母親に欲情するなんて。だが、先程まで妙子の処女の柔肌を弄び、肉茎をギンギンに膨れ上がらせ昂ぶらせていた獣欲はなまじ放出していなかっただけに、火が着くのも早かった。
「母さん…」
雅史は無意識に無防備に晒された麻美の乳房に手を伸ばすと、膨らみの片方を掴んでいた。
「うう…、た、たまらねぇ」
大きくて張り詰めた母の乳房が手の中で弾む感触に股間が疼いた。気を失っている麻美のことを考える余裕すらなく雅史は衝動に突き動かされるままに、手にした果実を思う様、揉みしだいていた。
「…んふっ…」
麻美の唇から洩れた喘ぎにハッ、として、思わず手にしていた乳房から手が離れた。と、同時に雅史に一瞬の理性が戻ってくる。見れば美母は眉間に皺を寄せて苦悶に喘いでいるようにみえる。
だが、次の瞬間には雅史の視線は麻美の素晴らしい裸身が描く女らしい曲線に奪われていた。意外なほどの量感のある双乳と
「くぅ…このままじゃ…いけない」
全裸の母の肩に廻した腕を持ち上げて、一方の腕を長い脚を抱えると麻美の裸身を抱き上げた。雅史はそのまま、夫婦の寝室へと母の裸身を運び入れる。そして、やさしくベッドの上に寝かせた。麻美は息を吹き返す様子も無く息子の前に素晴らしい裸身を晒している。雅史は母の露わな躯を見下ろしながら股間をいきり立たせている。
頭に血が上って何も考えることも出来ず無意識に麻美の双乳に手を伸ばしていた。そして両手で二つのたわわな膨らみを掴むと、揉みしだく。堪らない弾力だった。
「母さん、ああ…いいよ、母さんのオッパイ…」
「…んん…ふぅっ…」
麻美は息子に乳房を弄ばれているとも知らず、眉間に皺を寄せて言葉にならない喘ぎ声を無意識に洩らしていた。それが雅史の獣欲の炎に油を注ぐ。
唇を寄せて美母の誘うように蠢いている朱唇へと重ね、舌で麻美の唇を嬲りものにしてゆく。ルージュも引いていないのにうっすらとピンク色に輝く美母の唇の柔らかさを舌先で感じながら、弱々しく閉じられている歯の根本へと舌先を滑らせる。麻美は息苦しさを覚えるのか、鼻息を荒くさせる。
「ふぅん…ぅぅん…」
乳房を息子の好い様に弄ばれながら唇を奪われている。雅史はいつのまにか美母の躯の上に身を乗り出して、麻美を組み敷いていた。腰を母の脚の間に割り込ませて、M字型に開かせた太腿へと時折り手を伸ばしては入浴後の火照った肌を楽しむ。雅史はもう、麻美の躯に夢中だった。
「母さん、俺…嬉しいよ。母さんがこんな、こんないい女だったなんて」
豊潤な双乳を両手で揉みほぐしながら舌先で胸の谷間を舐める。今や、麻美の裸身は息子の愛撫にビクッビクッ、と反応をかえし始めていた。目覚めない麻美に一人囁き掛けながら雅史は顔を母の下腹部へと近付けていく。
「へへ、母さんのオ×ンコだ…」
細い足首を掴むと無抵抗な麻美の膝を左右に大きく開く。母の秘唇がパックリ、と入り口を広げていた。
そこは、息子の愛撫によってか、既に愛蜜のしずくで潤んでいた。雅史は妙子にもそうしたように指先で母の媚肉を押し開いていく。色素の沈着も見られない、綺麗なサーモンピンクをした母の媚肉へとギラギラと強い視線を注ぎながら、人差し指の指先を麻美の体内へとゆっくりと潜入させていく。
「ふぅ…うんっ…はぁっ…むんっ…」
麻美の唇からは熱い吐息が漏れ、息子の指が体内へと侵入するに従って、裸身がブルッ、と震えた。そして、とうとう雅史の指が根元まで麻美の中へと食い込む。
麻美は裸身を喘がせては、シーツをギュッ、と握り締めて何かに耐えているような苦しそうな表情を寝顔に浮かべる。
麻美の膣は息子の指を咥えるとキュウッ、と絞めつけて中へ中へと引き擦り込むように蠢く。雅史が母の躯の構造に興奮し、まっすぐに伸ばした指をゆっくりと出し入れさせると、ジュ…チュッ、ジュルッ、という卑猥な音を立てる。
「あふっ…んんっ、ヒィッ…んあっ…ふんっ…はぁ…」
雅史の指を咥えながら美母の媚肉は蜜液を分泌し、麻美の薄く開き気味の唇から洩れる喘ぎ声も徐々に悲鳴に近いものが交じりはじめていた。
「ああ、スゲェな…」
母の体内から一気に抜き取った人差し指にはねっとりと蜜がこびりつき、湯気を立てていた。それを鼻に近付けると濃いチーズのような酸っぱい、それでいて牡の発情を促すような匂いがする。
ズボンの中で飛び出しそうな勢いで張り詰めているペニスが痛くなる。ジーッ…、と音を立ててジッパーを下ろすと雅史は肉茎を取り出して、ひとしきりしごきを加えた。
剛直の中ほどを強く握ると、充血し限界まで膨らんだ肉棒の先端から透明なしずくが溢れる。彼の獣欲も殆ど限界に達していた。
自分のものを扱きながら、左右に開かれた脚の付け根でパックリ、と開いて誘うように潤滑液を溢れさせている母の女陰を見下ろして、唾を呑み込む。
「入れるぞ…。犯すぜ、母さん」
無論、麻美はそれに答えるべくも無い。美母の躯を折り曲げさせて、両脚を肩にかけると秘唇の入り口に肉茎の先端を添える。麻美の媚肉はすっかり男を受け入れる準備を整えていた。息子の肉茎が入り口に触れると媚肉はそれ自体意志があるかのように、中へ引き擦り込もうとする。雅史は少しずつ腰を沈めて、麻美の中へと肉茎を貫いていく。
麻美は喉を突き出すように裸身を仰け反らせて息子の肉牙が食い込んでくるのを受け止めている。
「くぅ…痺れるぜ…」
「んあっ、ああっ…な、なにっ?何なの…ヒッ、ヒィィ、イヤァ…」
「いいぜ、ああっ…最高だ、母さんッ!」
雅史は母の中に突き刺した肉棒をガンガンッ、と腰を振って出し入れさせて、麻美の膣襞を抉り抜く。そしてそのままたわわな双乳を捏ね上げる。
麻美はさすがに剛直を挿入されると目を覚ます。しかし、事態を把握できないまま、媚肉を抉り立てられて自分の意志とは無関係に官能を追い立てられていく。
自分の上になって肉体を貪っている陵辱者が息子の雅史であることを知ると、近親相姦の背徳にゾォッ、と背筋を恐怖が這い登っていく。
「ダメェ…やめてッ!…ま、雅史…お願い、抜いて…抜いてェ」
「へへ、いいぜ…母さん、最高だぜ、母さんの躯…俺のモンだ」
「ああっ、許して…んんっ、あんっ…ダメ、駄目よ、こんな…ああん」
惨めだった。実の息子に犯されても躯は麻美の感傷とは裏腹に快楽を貪っている。深々と女の源泉を突き破られて全身を気だるい官能の痺れがゾクゾクッ、と電流のように走っていく。
「うう、締まるぜ、母さんのオ×ンコ…ああ、痺れるぜ…」
「イヤッ、イヤッ!イヤァ…あむっ…くぅん…あひぃぃ…」
不自由なポーズを取らされて肉体の一番深いところまで結合され、すっかり堅く張り詰めた美乳を揉みほぐされる。麻美はいつのまにか、息子の陵辱のもたらす官能の渦に巻き込まれて自ら調子を合わせて腰を振っていた。
「ハァン、あんッ!…ああっああっ、ンッ、ああ…ダメ…」
「感じてるんだね、母さん…嬉しいよ、俺、俺も感じるぜ…いいよォ」
「い、いけないわ…ハァッ!んっ…こんなこと…ああんっ、はんっ」
瞳に涙を滲ませて喘ぐ母の顔がとてつもなく淫蕩で雅史は、腰にゾクッ、と悪寒が走るのを感じた。母さんも感じてるんだ…、そう確信する。自分に犯されてよがっているんだ。雅史は女を悦ばせている自分に自信を深めると、手の中の美乳を揉みしだきその柔らかく手に吸い付くような感触に酔う。母の躯はどこもかしこも官能美に満ちていた。その全てを堪能できるこの一瞬の喜びに雅史は感動していた。
「ねえ、いいんだろ?母さんも感じてるんだろ…俺も感じてるんだぜ」
「だめ…ダメよ、ハァン…ああ、こんな…でも…イイッ、イイわ…」
麻美は息子に貫かれ問われるままに初めて正直に快感を得ていることを認める。いったん、認めてしまうと歯止めが利かなかった。全身で息子の欲望を受け止め、共に昇り詰めていく。
「ああ、最高さ、母さん…感じる、凄いよ…ああっ、も、もう出そう…」
「雅史…あなた、イイッ!イイわ…、素敵よ、母さんも感じてるの。来て…」
いつのまにか逞しく成長した息子が自分を犯している。麻美は乳房を揉み立てる雅史の手に自分の手を重ねてその力強さに甘い官能の疼きを感じながらも、母親としての喜びを噛み締めていた。
風呂場で浴槽から上がったところまでは記憶がある。多分、彼が寝室まで運んできてくれたのだろう。その優しさを獣欲へと走らせたのは女である自分なのだ。息子に罪はない。これは自分の淫蕩さが招いた罰なのだろう。
そう思うと息子に対する愛情が深まっていく。自分の中の女を蘇らせ、悦ばせている逞しい雅史を求めて全身で彼を優しく包み込もうとする。
「あんっあんっ、イイッ、イイッ…いいわ…感じちゃうの、…素敵よ」
「へへ、嬉しいよ…母さん、いいんだね?ああっ…し、締まるゥ…」
麻美は息子を許し、自分の官能の深まりを訴えるのと同時に無意識に膣に食い込んだ息子の怒張を締め上げていた。
雅史は美しい母の媚態と肉棒を締めつける媚肉の動きに耐え切れず、麻美の体内の一番奥深くへと怒張を突き立てていく。そして次の瞬間、ブルブルッ、と腰を痙攣させたかと思うと麻美の肩へ両手をついて脊髄を走り抜ける快楽に戦慄く。
ドクッ、ドクッ、ドクッ…。
熱い奔流が極限まで膨張し麻美の体内で行き場を失ったエネルギーを放出する。
麻美の上に圧し掛かり逞しい躯を預けてくる雅史の腰にしっかりと美母の脚が巻き付き、結合を深めていた。
「イイッ、あ、あなた…イクッ、イクーッ…イクぅ」
麻美は息子の頭を抱きながら媚肉の奥深くで暴発した熱い牡の体液を受け止めると喉の奥から悲鳴をあげて絶頂を噛み締めていた。
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第13章 玩弄
組み敷いた母の裸身が下からたわんだ双乳で胸板を押し上げてくる、ムニュッ、と潰れた肉球の感触が堪らない。腰に回された母の長い脚に手を廻して火照って汗のしずくの浮いた熱い肌をまさぐる。うなじに張りついた髪の毛が色っぽい。
頭を持ち上げると首にしがみついていた母の細い腕が離れ、行き場を失って弱々しいバンザイの格好で頭の方に倒れた。母の両脇に手を突いて重ねていた胸を持ち上げ、官能に放心し蕩けた麻美の美貌を見下ろした。
「イヤ…見ないで」
「母さん、綺麗だ…キスしようぜ」
雅史は細い喘ぎ声を洩らす母に吸い寄せられるように唇を求める。麻美は強烈な官能に全身を心地よい気だるさに包まれれ、力の抜けているために拒めず、息子のくちづけを受け入れる。雅史はふたたび、母の豊満な美乳を揉み立てながら舌を麻美の口腔の奥へと侵入させていく。
「んっむっ…んん」
キスしながら乳房を弄ばれると一端、火が着いたばかりの躯はすぐに官能の息を吹き返す。まだ、突き刺さったままの息子のペニスが膣の中でその勢いを取り戻すのを感じて、全身を身悶えさせる麻美。
「へへ、母さんが可愛いからまた、したくなっちゃったよ…感じるだろ?」
「だ、だめよ…あんっ、や、やめてェ…ああん、ハァァン」
雅史は麻美のすっかり感じやすくなった双乳を揉み立てながら母の中で自分の肉茎がムクムク、と膨れ上がるのを感じ取り、ふたたび快感を求めて彼の出した精液と母の分泌した蜜ですっかり潤った麻美の膣壁に剛直を擦り付けはじめる。
麻美は、力の抜けた躯が再び官能の炎に炙られていくのをただ、黙ってみているしかなかった。雅史に敏感になっている乳房を捏ね回すと爪の食い込んだ辺りからビリビリ、と電流が走り、膣はキュッキュッ、と息子の肉茎を締めつける。
「あくっ…許して…雅史、あなた…ダメッ、ダメェ…アン、アアン…」
麻美は犯された女の無力感にさらされながら、悩ましく開いた朱唇から喘ぎ声を洩らしはじめていた。
翌朝、麻美は気だるさの残る躯を起こすと、すぐ隣りで寝息を立てている息子の顔を見つめる。
あれから、結局、息子に求められるまま、3回も雅史を射精に導き、麻美もまた絶頂に追い詰められた。そしてそのまま夕食も取らずに息子と一緒のベッドで寝入ってしまったのだ。
夫を亡くしてから男を迎え入れたことのない女の躯はただ熟すだけで、何も生み出すことはなかった。今は亡き夫に操を立てていた訳ではなかったが、他の男性と縁が無く、麻美も雅史の成長を見るだけで満足していたため、再婚を考えたことはなかった。
昨夜は痴態の限りを尽くして燃え上がり、母として恥ずかしい行為にまで及んで快楽だけを求めてしまった。だが、後悔はしていない。また息子を恨んでもいなかった。雅史のお陰で女としての自信を取り戻せたのは事実だったし、新しい悦びに目覚められたことでは雅史に感謝している。
しかし、彼には妙子がいる。そのことを思うと胸が痛んだ。
「罪作りなコね、雅史…あなた」
息子の寝顔に囁くと、彼を起こさないように一人寝には広いダブルベッドから下りる。傍らのクローゼットからガウンを取り出すと剥き出しの裸身を包んだ。静かに寝室を後にすると脱衣場に入る。
再び全裸になると、浴室に入り、シャワーのコックを捻り、冷水を浴びる。汗と体液にまみれた躯を清めていく冷たい水の流れが心地よい。水を浴びながら両手で顔を拭い全身を撫で上げていく。息子に愛されて、悦楽を貪ってしまった躯は彼を喜ばせるだけのプロポーションを保っていた。それが嬉しかった。
たわわな乳房、その頂きの小さな膨らみ。そして細くくびれたウェストから女らしく膨らんだヒップへのラインも崩れてはいない。肌の上を水が流れをつくる。そして息子の欲望を受け止めた媚肉へと指を滑らせる。
「んっ…あふっ…」
スリットに指を侵入させ、膣の中を洗うつもりで、指を出し入れさせる。が、痺れるような快感に襲われ、麻美はタイルの壁にもたれて身悶えた。そのとき、カタン、という音がしてカラカラ、という浴室の引き戸を開ける音が聞こえた。
「母さん…」
「おはよう、雅史。よく眠れたかしら」
麻美はシャワーのコックを閉めると裸身を隠そうともせず、屈託の無いいつもの顔で息子に朝の挨拶をした。雅史は麻美の挨拶に応えず、母の裸身に手を伸ばして両方の二の腕の辺りを掴むと、壁に押し付けた。
「母さん…」
「どうしたの?怖い顔して」
麻美は抵抗せず、されるままに壁に背中を押し付けて、息子の顔を見上げた。
雅史は唇を寄せてくる。麻美は眼を閉じて息子のキスを受け入れる。彼の舌が強引に割り入ってくる。麻美は息子の好きなようにさせた。雅史は麻美が無抵抗に自分のしていることを受け入れていることを知ると、唇を離す。
「ねえ、いいの?俺…」
「いいのよ…雅史、あなたはしたいようにしていいの。母さんに出来ることならしてあげるわ」
麻美は彼が昨晩のことで自分を責めていることを知ると、息子の不安を取り除いてあげたい、と思った。自分は、怒ってなどいない、彼を嫌いになどなれない。決して拒まない…。それが何を意味するのか、麻美には薄々自分でも分かっていた。
雅史の手を自分の胸の膨らみに導き、掴ませる。彼は母が本当に自分を怒っていないばかりか、躯の自由を任せたことに驚き、喜びを憶えていた。手にした膨らみを底から掴み取り、量感を楽しむように捏ね上げながら聞き直す。
「ホント?ホントに俺のしたいようにしていいの」
「ええ。母さんをあなたの好きなようにして…」
感じやすい乳房を揉み立てられてジーン、と躯が痺れるのを感じながら、麻美は息子に自分の全てを委ねる決心をしていた。
「それじゃ…母さん、跪いてよ」
「わかったわ」
麻美は息子の手が胸の膨らみから剥がれると彼の足元に跪いた。ちょうど、見上げる位置に息子の猛々しい肉茎が隆々とそびえているのが見える。肉棒と麻美の顔とはほんの数センチも離れてはいない。
「母さんは俺の女…奴隷になるんだ、いいね」
「ええ、…い、分かったわ」
息子が奴隷という言葉を発したとき、麻美はゾクッ、と背筋が震えるのを感じた。
だが、この関係を言い表すのにそれ以上に適した言葉はない。思わず口を上ずらせて、言いよどむ。が、一気に承諾の旨を口にした。
母親でありながら実の息子に奉仕する牝奴隷となる契約を結ぶとは、なんという破廉恥な母親だろうか。自分を蔑むとき躯が火照り出す。哀れみを覚えるとき、ビクッ、と媚肉が疼いた。
美貌を真っ赤に染め上げて奴隷契約を結ぶ麻美の姿に、雅史も昂ぶりを抑え切れない。麻美の頭に手を伸ばすとまるで飼い犬を撫でるように母親の頭を撫でて一方的に宣言する。
「奴隷なんだから呼び捨てにするぜ。麻美…へへ、いい響きだ」
「いいわ。…ああッ!」
実の息子に呼び捨てにされて、本当に奴隷に堕ちた自分の境遇を悟る。だが、雅史は何が気に入らないのか、麻美の頬をパシッ、と打ち据える。打ち据えられた頬を押さえて、息子の顔を見上げる。雅史は早くも征服者たる不遜な顔をして母の脅えた顔を見下ろしている。
「おいおい、それが奴隷の口の利き方かよ?俺はお前のご主人さまなんだよ、敬語を使うんだ。当たり前だろ」
「は、はい…ご、主人さま。申し訳…ありませんわ」
「そうだ、その調子だよ、麻美」
グイッ、と肉棒を美母の美貌を押しつけるとニヤニヤと嫌な笑いを浮かべて服従を強要する。麻美も頬に怒張を突き付けられると、子宮が疼いて堪らなくなる。
自ら望んで隷従の意志を言葉にすると熱いものが込み上げてくる。
「それじゃ契約の証にさっそく奉仕してもらおうか、麻美」
「…ご奉仕させていただきますわ、ご主人さま」
息子に呼び捨てにされるとジンジン、と媚肉が疼いた。麻美は息子の肉茎に舌を精一杯伸ばして上下に舐め上げる。もう、自分から熱心に息子に強制されなくても奉仕したい気分になっていた。舌先で感じる息子の肉棒の熱と苦い精液の味が奉仕している自分を実感させる。
もう、止まらなかった。肉茎をパックリ、と呑み込み情熱を込めて顔を振り立てて奉仕に熱中する。その顔は悦びに溢れているかのようにニッコリと微笑みを浮かべて眼差しを潤ませていた。
「ングッ…!…ムムグ、ウッ…」
喉の奥まで呑み込んだ所を後頭部を掴まれて、さらにグイッ、と突き込まれ咽る美母を押さえつける。麻美が苦しがる様子に被虐的な快感を昂ぶらせる雅史。
「苦しいかい、麻美。でも、放さないよ。オラァ、ちゃんと舌を動かせ」
麻美は息苦しさに必死に耐えながら喉に食い込んだ剛直に舌を懸命に絡めた。だが、息苦しさとともに媚肉が奥から熱くなってきてもどかしさに太腿をそっと擦り合わせる。それに雅史は目ざとく気付く。
「足を開け、麻美…そのまま奉仕を続けるんだ」
「ハァッハァッハァッ…は、はい…」
足を伸ばして爪先で麻美の膝を開かせる。そのまま母の秘唇に足の親指で嬲ると息子の男根を咥えたままの美母はハッ、とした表情を浮かべて、真っ赤になった。
奉仕しながら濡らしている自分を気付かれてしまったのだ。たが、その屈辱もカッカ、と媚肉を火照らせる刺激剤にしかならない。雅史の足の親指でグリグリ、と秘唇を嬲られ、鼻から息を荒々しく吐き出していた。
「へへ、淫らな女だな、麻美…喉を塞がれて感じてるんだ、淫乱め」
「はい…麻美は淫乱なの…許してください、ああっ…ご、ご主人さま」
「ククッ、何を入れられてもいいんだね、麻美」
息子の足の親指がグイッ、と秘唇に食い込むと、麻美は激しく喘いだ。自分がただの息子の快楽だけの道具になってしまったかのような錯覚すら覚える。クチュクチュ、と嬲られている秘唇から卑猥な音が響き、脚の付け根から溢れ出した蜜液が太腿を伝って流れ出す。
全身が外から息子に加えられる官能と内側から麻美自身が自分で昂ぶり出す快感とに焼かれている。もう、逃げ場はなかった。息子の肉棒に奉仕し快楽のために尽くす運命を感じていた。
「ください…麻美を抱いて…ご主人さま」
「もう、おねだりかよ…母さんがこんなに淫乱だったなんてよ、恥ずかしいぜ」
「言わないで…」
頭を押さえられ肉棒を押し付けられながら、麻美は蔑まされて恥辱に喘いだ。
「フフッ、そろそろ掛けてやるか…目を閉じな」
「ああっ…ありがとうございます」
麻美は頭から精液で汚されると思い、瞳を伏せて身構える。が、雅史の肉茎から飛び出したのは熱い小水だった。精液が混じった熱い迸りが麻美の顔面を直撃すると美母は排泄物で汚される屈辱に喘いだ。
「あっああ…イヤぁ…」
「へへ、淫乱な牝豚には小便がお似合いだろ?」
そう、うそぶきながら肉茎の先端を麻美に向けて、小水を美母の美貌に向けて放つ。勢いよく噴き出した小水が麻美の顔面ではじけて飛び散る。喘いで口を開くと美母の口の中にも入ってくる。
だが、麻美はその屈辱も甘い官能の疼きへと変わっていく自分のどこまでも淫蕩な性癖に自分自身、裏切られる思いがして息子の小水を浴びながら、下半身をブルッ、と震わせ、再び蜜のしずくを脚の付け根から垂れ流していた。
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第14章 女淫
その日は部活動は休み。早く帰って妙子とデートと洒落込みたかった。
まだ、雅史は妙子を抱いた事はない。エッチなイタズラを仕掛けては彼女の成熟しつつある処女の肉体が返してくる新鮮な反応を楽しんではいたが犯したことはなかった。
妙子は玲子とは違う。少なくとも雅史はそう考えていた。妙子の家とは母親同士が親友なのだ。段取りを踏んで周到に準備をしないと余計なとばっちりを食らってしまう。
放課後の教室で雅史は学生鞄一つだけを肩に背負うと窓際に座る妙子を振り返った。妙子は珍しくなにか書き物をしている。雅史が近付いていくと顔を上げて微笑んだ。
「妙子」
「あ、まークン、今日ねお母さん体調悪くて寝てるの、だから、…ね」
聞けば母親が風邪でダウンしているという。それなのに妙子は今日に限って委員会の仕事の手伝いで遅くなってしまうという。昔から隣の妙子の家とは母親同士が学生の頃からの友達同士で頻繁に親が行き来している仲なので雅史も妙子の家の勝手を良く知っていた。
「気ぃ使うなよ。妙子の母さんの調子が悪いなら、俺が面倒見るって」
「まークン…嬉しいわ、…ありがと。私もなるべく早く帰るから」
満面に心底、嬉しそうな微笑みを浮かべた妙子の顔を見ていると誇らしい気分になる。教室で妙子と分かれると雅史は妙子の家に向かった。
一応、ベルを鳴らして待つが、応答はない。多分、寝てるのだろう。勝手知ったる他人の家で裏庭に回り込むと勝手口から上がり込む。例によって鍵は開いていた。すると摩耶が男物のシャツを羽織り、太腿を剥き出しにした大胆な格好で居間のソファーに倒れ込んでいた。
「摩耶さん、大丈夫ですか」
「雅史クンだったのね…、あん、はしたない格好で許してね」
男物の長い丈のシャツからは剥き出しの太腿が半ば以上、覗いている。そしてシャツの胸元にはねっとり、と脂汗をかいた躯にシャツが張り付いている。胸の膨らみの当たりには二つの点が見えた。下着をつけていないのか乳首が浮き上がって見える。
聞けばチャイムの音がしたので寝室から起き上がっては来たものの、居間で力尽きたらしい。
「どうすればいいですか」
「寝室に連れていって欲しいの…お願いしていいかしら」
「お安い御用ですよ、摩耶さん」
「起こしますよ」
「ええ、つかまらせて、雅史クン」
雅史は摩耶の肩を抱いてソファーから起こすのを手伝う。摩耶は雅史の肩に掴まって、起き上がると少年の胸に縋り付く。
「ん…ありがと」
「行きますよ、寝室はこっちですね」
雅史は摩耶の肩を抱き寄せたまま、寝室に入る。
「麻美が羨ましいわ…こんな素敵な男の子が息子だなんて」
雅史が彼女の手を掴んで、ベッドに摩耶を腰掛けさせると摩耶はうっとり、とした表情で雅史の体躯を見上げて言った。
「摩耶さん、そのままじゃ風邪ひきますよ」
「ええ、雅史クン、着替えを手伝ってもらえるかしら…力が入らないの」
雅史は摩耶の了解の下にシャツのボタンを外していく。摩耶はじぃっ、と彼の指先を見つめている。雅史の指がシャツの釦を摘まんで、摩耶の胸元をはだける。
ブラジャーは着けていなかった。裸の乳房が雅史の目に触れる。豊かな量感の膨らみだった。雅史に見られることを意識して摩耶が羞恥に身悶えるとユサユサッ、と豊かな膨らみが弾んだ。
シャツを肩から滑らせていくときに雅史の息が摩耶の首筋に吹きかけられる。
「ああっ…」
摩耶は柔肌に吹きかけられた男の息吹にゾクゾク、と悪寒を感じて喘ぎ声を上げる。体調のせいか瞳が潤んでいる。それが艶っぽい人妻の色香を醸し出している。
「ああ…恥ずかしいわ、雅史クン」
「病気なんですから気にしないでください」
雅史が人妻のシャツを脱がせてしまうと、裸の胸の前に両腕を交差させて摩耶が赤い顔を背けるのを見て摩耶の肌を隠すたった一枚の下着に手を伸ばした。摩耶は彼の手がパンティの生地に触れると汗に濡れた布の冷たさにゾクッ、と裸身を震わせる。
「や、やだ…冷たい」
「こっちはどうしますか」
雅史は人妻の下腹部を覆う下着の表面をなぞるとこんもりと盛り上がった、摩耶の媚肉を指先で辿る。摩耶は媚肉に雅史の指の感触を感じて身悶える。
摩耶は自分の娘と同じ歳の、それも親友の息子である少年に裸身を晒すことに背徳的な誘惑をおぼえていた。少年の媚肉を下着の上からなぞる指の動かせかたには明らかに目の前の女体を楽しもうとする作為が感じられる。
摩耶は体調が悪いことを言い訳にして刹那的なアバンチュールを楽しもうとしている淫らな自分に気付いていたがエスカレートしようとする自分を抑え切れなかった。
「脱がせて…お願い」
摩耶は雅史がパンティの縁に指を掛けるとベッドに横たえた裸身を喘がせる。人妻の下半身を覆っていた布地が太腿を滑り、膝下まで剥き下ろされて、脚を滑り落ちていく。
摩耶の下腹部が雅史の目の前に晒される。人妻の媚肉を優美なヘアが彩っている。雅史は手を伸ばして摩耶の繊毛を梳き上げながら秘唇に触れる。
「う…うう、んっ…はぁっ…」
「濡れてますね…摩耶さん」
「汗…よ」
「それじゃ拭かないといけませんね」
摩耶は虚ろな視線で裸身を見下ろす雅史の目を見上げている。その目は濡れて期待に熱っぽく危険な光を宿していた。
「あなたの指で綺麗にしてくれるかしら」
「いいんですね」
「お、お願い」
摩耶はそれ以上口にすることは躊躇われて喘ぐように言った。口にする替りに乳房を隠すように交差させていた両腕を外してシーツを掴んだ。
雅史は摩耶が躯を自由にしていい、と言外に言っていると理解した。体調の悪い女を犯すのは気が咎めたが、雅史のペニスも勃起してズボンの上からもはっきりと形が分かるほどになっていた。
ベルトのバックルを外してチャックを下ろす。トランクスの中から怒張を取り出すと摩耶に突き付けるように身を乗り出していく。
「綺麗ですよ、それに柔らかいな、摩耶さんの胸」
「や、ああん…」
雅史の指がグイグイ、と乳房の膨らみを捏ね上げる。摩耶は躯を火照らせて喘いだ。娘の恋人に躯を委ねる背徳に官能が昂ぶっていくのを感じていた。
少年の手が人妻の太腿を撫で上げる。張り詰めた柔らかい肌の感触に雅史は股間のものを奮い立たせていく。汗をかいたうなじに張りついた後れ毛が悩ましい。雅史は摩耶の躯を抱き締めながら、片手で人妻の媚肉を探る。先程、触れたときよりももっと濡れているようだ。中指で媚肉の底から差し入れるように摩耶の体内に指を沈めていく。
「ああん…いやっいやぁ…」
「熱いね、摩耶さんの中…凄い締めるよ」
雅史の指を呑み込んだ秘唇はキュッ、キュッ、と少年の指を咥え込み締め上げる。
負けじ、と雅史も指を増やして摩耶の媚肉へとこじ入れていく。
「ひぃぃ…イヤ、イヤぁ…お願い、あなたのペニスで犯して…」
「摩耶さん、エッチですね…とっても」
「言わないで…ね、ねぇっ、来て…あなたので貫いて」
摩耶は雅史の首筋に腕を廻して淫らな誘いを掛ける。雅史はさすがに人妻の濃厚な媚態に酔わされて、昂ぶりを抑え切れない。摩耶の媚肉に己が怒張を添えて、腰を押し出していく。
「うう…イイ…雅史クンの、イイッ…」
「くぅぅ…摩耶さん、締めないで…いっちゃうそうだよ」
「いいのよ…無理しないで。あなたのイきたいときに、イって…」
雅史は摩耶の中に怒張を沈み込ませていく。勃起して血管の浮き上がらせたペニスが人妻の秘唇に呑み込まれていく。ズブズブ、と底無しの沼に引き擦り込まれるように摩耶の体内へと剛直がめり込んでいった。
ただ、入れただけなのに雅史はもう、暴発しそうだった。貪欲な人妻の媚肉が若い肉茎を締めつけ扱き上げる。
「ううっ…出るッ!!」
「ああっ、来て、雅史クン」
摩耶は少年の腰に長い脚を巻き付けて結合を深める。雅史は摩耶にしがみつかれたまま腰をズンズン、と送り出して摩耶の中にペニスを注送させる。
そして、何の予告も無く、ドクドクッ、とペニスの先端が膨れ上がり暴発する。摩耶の体内に熱い牡の体液が注ぎ込まれていく。
「ああっ、熱いわ、雅史クンのミルク…イイッ、イクーッ」
「ま、摩耶さん…」
少年の熱い体液を子宮に浴びて摩耶はエクスタシーの高みへと押し上げられていく。雅史は人妻のヒップを抱え込みながら残りの精液をも摩耶の中に噴射する。
摩耶は、熱い息を吐いて少年の与える快楽に酔い痴れているのだった。
雅史は摩耶の中から萎えた肉茎を抜くと、人妻の火照る肌で精の残滓を拭うと身支度を始める。そして、ベッドの上で放心している人妻に着替えを渡すと、そのまま、隣の家から去った。
摩耶は少年の与えたエクスタシーの余韻に媚肉を疼かせている。雅史が去ると彼から手渡された着替えを身につけて、下着を穿いた。まだ、膣には彼の放った精液がとどまっている。そっ、と蜜壷を満たした牡の体液を指に纏いつかせると舌先で舐め上げた。
「ふぅ…ん、濃いわ…美味しい…、ああ、雅史クン…」
摩耶は娘が帰宅するまで、そうやって飽きもせず自分の体内に留まっている雅史の精を何度も指で掻き出しては舐め啜り続けていた。
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第15章 仕打ち
その日、雅史が部活動に出掛けてしばらくすると、妙子が演劇部の舞台に立つのが見えた。ブルマーに半袖の体育着姿だ。長く伸びた脚と形のいい太腿を舞台の下から眺めた。
最近の妙子は雅史と付き合うようになってから表情が明るくなってきていた。そんな彼女はとても魅力的だ。
彼は練習の途中で抜けると、妙子が体育倉庫の扉に吸い込まれるとその後を追うように倉庫へと入った。中に入ると妙子は飛び箱の向こうにいた。雅史が近付いていくと、すぐに彼女も気付いた。雅史の姿を見とめると明るい笑顔を向けてくる。
「ヨォ、珍しいじゃん」
「あ、うん、今日はね、生徒会の仕事なの。演劇部の部長と打ち合わせよ」
雅史は無遠慮に妙子の体育着の胸の辺りを眺めている。そんな彼の値踏みするような視線にも、少女は嬉しそうに微笑を浮かべている。
「最近、妙子、可愛くなったぜ」
「そぉ?嬉しいな…まークンに言われると」
妙子のすぐそばまで近寄ると彼女の頬に手を伸ばす。美少女は始め、ビクッ、と驚いたように表情を堅くし、次の瞬間にはうっとり、と頬を染めて恋人の手の感触に酔っていた。
「ああ、可愛いぜ、俺の妙子」
「うんっ…まークン…」
妙子のおとがいを掴むとキスを強要する。妙子は引き寄せられるように雅史の唇に己が朱唇を重ねていく。雅史の胸に飛び込んでいく妙子。彼の手が美少女の柔らかい髪を撫で下ろし、肩を掴む。一瞬、強張った美少女の肩から力が抜けていくのを雅史は掴んだ手から感じ取った。
「んっ…フゥッ…ん」
「いいだろ?」
「あっ、ハァンッ…だめ…」
雅史が体育着の上から胸の膨らみを掴み、揉み立ててくる。妙子は紅い顔をさせて恋人の愛撫にわななく。
壁に背をもたれながら、ただ恋人の陵辱に耐えている。雅史は妙子のうなじにキスしながら、手を剥き出しの太腿へと伸ばした。張り詰めた若々しい脚が熱い。雅史の手が触れられると、ビクッ、と背筋を震わせて大きく喘いだ。
「いや…くすぐったいよぉ」
妙子はまだ処女だ。雅史はどういうわけか、これまで何度もその機会がありながら彼女の処女を奪っていない。
それを妙子は彼の誠意と受け止めている。何度も、処女の柔肌を弄ばれながらも決して拒むことはなかった。どこかで彼に許している部分と信じている部分があり、また彼の手の陵辱がもたらす淡い官能に躯を敏感にして彼女自身も楽しんでいた。
毎朝、毎夕の通学の電車の中で肌を好い様に弄ばれて、妙子の性感は少しずつ開拓されていった。そして、妙子は自分の喘ぎ声が彼を悦ばせることも学んでいた。
妙子は雅史の汗に濡れた彼の体育着から立ち昇る蒸せるように濃厚な男の匂いにクラクラ、とめまいを感じながら彼に躯を預けてくる。雅史の腕の中できつく抱き締められ、ヒップをブルマーの上から触られて、熱い溜め息を漏らす。
「ヤッ、やあ…」
後ろからはヒップを嬲られ、前には雅史の欲望に膨らんだ硬い牡の勃起を下腹部にグリグリ、と押しつけられる。妙子は悲鳴を押し殺して身悶える。さらに体育着の裾から入り込んだ手が直に美少女の胸の膨らみを揉みしだく。
それでも健気にも妙子はブルブル、と肢体を震わせながらも恋人の獣欲に何もかも捧げるつもりでいた。例え、この場所で彼に抱かれてもいい。彼に求められる嬉しさと彼の体温を感じている今をずっと大切にしたかった。
「妙子、ブルマー脱がせてもいいか」
「アアッ…う、うん…いいよ」
雅史が美少女のヒップの割れ目をグイグイ、と指先で抉り立てながらスウェットの股間を膨らませている勃起をブルマーの下腹部の中心へと抉り込むように衝き立てると、妙子は息も絶え絶えにブルッブルルッ、と細い背中を震わせている。
少年の指がブルマーの縁に掛かり、下着ごと剥き下ろす。一気に美少女の裸の下半身が露わになる。倉庫の中の涼しい空気に触れる肌が緊張する。
「あっ…ハァッ、んっ…」
雅史は妙子の躯を押さえつけたまま、躯をかがませていく。妙子は雅史に恥ずかしい部分を見られる羞恥に喘いでいる。
「は、恥ずかしいよ、まークン」
「妙子のここ、綺麗だ…」
「やんッ…見ないでェ」
妙子は雅史の肩に両手を置いて、羞恥に喘いでいる。雅史の息が下腹部の繁みに吹きかかって、嫌でも少女のもっとも恥ずかしい部分を見つめられる恥辱を煽られてる。
膝まで下ろされたブルマーとショーツのせいで脚を閉じることも恋人の目の前から逃げることも彼の視線から隠すことも出来ず、逃げ場の無い羞恥に妙子はただ耐えるしかない。
「あっく…ハァァン…」
「フフッ、妙子、濡らしてるね。オ×ンコがキラキラ光ってる」
「やぁんっ…恥ずかしいッ…」
卑猥な四文字言葉で形容された恥ずかしい部分が自分の躯についていることを信じたくなかった。だが、その言葉を耳にするとゾクッ、と激しい疼きが背筋を走り抜けていく。
妙子自身も自らの躯の反応に驚いていた。だが、先程までの雅史からの愛撫と玩弄によってもたらされた甘い官能の疼きを感じていたことは確かだった。恋人の腕に包まれて妙子もその痺れるような感覚を味わっていたのだから。
「あぁッ!!…ダメェ…そ、そんな…イヤーッ!」
雅史が妙子の下腹部へと鼻を埋めていくと、いたいけな美少女は羞恥の極限で身悶え、恋人の肩を必死に押さえて、限りない羞恥に喘ぐ。雅史の舌が処女の秘唇をこじ開け、嬲っていく。
ザラザラとした雅史の舌の感触に妙子は熱い溜め息を吐いて堪えている。だが、官能の昂ぶりを抑えることは出来ない。美少女の形のいい鼻先からはっきりと快感を訴える、甘い吐息が洩れはじめる。
「ハンッ…やっやあっ!…アアッ、ハァン、あんっ…ああっ」
「気持ちいいんだろ…なぁ、言っちゃえよ、気持ちいいって」
「あっ、はぁっ…き、気持ちいい…」
雅史は美少女の女芯を舌先で紡ぎ出し、包皮を剥くと舌先を絡めて勢いよく吸い上げる。堪らず妙子は雅史の肩を掴んでいた指に力を込めて背筋を反り返らせる。
「ひッ!!ひぃぃ…ああ、ああッ…ダメェーッ!!」
妙子はそこが体育館の倉庫であることも忘れて悲鳴を絞り出して全身を硬直させる。ブルブルッ、ブルブルッと痙攣して絶頂を極めていた。一瞬、意識を失い、マットの上に崩れ落ちる。
仰向けに倒れた美少女はだらしなく両脚をM字に開いて、熱く激しい息をせわしなく吐いていた。処女の秘唇から噴き出した蜜に妙子の股間はビショビショ、に濡れている。
雅史は妙子の傍に立って処女の美少女の妖しい美しさに見惚れていた。だが、彼の股間ははちきれんばかりに膨れ上がっていて、その勢いの行き場を失っている。ジッパーを下げて、下着の中から剛直を引っ張り出す。それを妙子はマットの上から見上げていた。
ぼんやりと、アレに貫かれれば雅史の女になれる、と思う。今、ここで奪われてもいい、とも思う。だが、妙子のそんな健気な思いとは裏腹に雅史は、勢いよく跳ねる肉棒を晒したまま、少女の顔へとそれを近付けていく。
「あぁ…まークン?なぁに…」
「握ってみな…握るんだよ、妙子」
強く言い含められて仕方なく妙子は雅史の怒張に手を伸ばす。そっと、少年の剛直を細く華奢な指先で包み込む。
「熱い…わ」
それは本当に火傷するほど熱かった。そして、握った指の中で鼓動がドクンッドクンッ、と脈打っていた。雅史はさらに背中を屈めて怒張を美少女の顔へと近付ける。間近で見るその凶々しさに妙子は恐怖する。赤黒く、そしてエラの張った肉棒がグイグイ、と美少女の唇へと突き出される。
「咥えろよ」
「えっ…」
「口に咥えるんだ。俺も舐めてやっただろ?妙子のオ×ンコ」
「あっ…ああッ!…」
妙子が先程までの屈辱を思い出して顔を真っ赤にして背けると、雅史は肉棒を掴んでいる美少女の手の上から自分の手を重ねて肉竿の幹に沿って上下に扱き出す。
自分の手を使って凶器を摩擦される感触のおぞましさに妙子はわなないた。手の中で脈打つ血管と、手の動きに合わせて膨らみを増す蠕動に妙子はゾッ、と背筋を凍らせる。
「やっ、あっああ…イヤァ…」
「咥えるかい、妙子。そしたら止めてやるぜ」
どちらにせよ、妙子には選択肢はなかった。恋人の性器を掴ませられて自分の手を使われるか、あの凶々しい肉塊を唇で受け止めるか、どちらを選んでも泣きたくなるほど嫌な行為だった。
「やだ、まークン…やだよ」
「じゃあ、仕方ないな、このまま顔で受け止めるんだ」
「イヤぁ…ああっ、やだッ…手を離してェ」
泣きべそをかく美少女の顔目指して、怒張の先端を向けて雅史は妙子の指を掴ませたままの肉棒を扱いた。シュッシュッ、と前後に肉棒を扱く雅史は幼馴染の美少女の指が肉棒を掴む生々しい感触と、妙子の悲鳴にも似た叫び声に昂ぶっていく。
「くぅッ…出すぜ、妙子」
「い、いやァ…」
ドピュッ、ドピュウゥ…。若い雅史の体液が宙を舞ってマットの上に横たわった美少女の可憐な美貌へとはじけていく。
妙子は掴んだ恋人のペニスが爆発の瞬間、膨らみを増して、そしてドクドク、と何かが流れていく響きを手の中に感じていた。次の瞬間、顔に熱を持った滴が奔流のように激しくぶつかってくる。目を開けていられず瞳を閉じてなおドッドッ、と勢いよく打ち当てられる。
それが鼻につく栗の花の濃厚な匂いとともに頬を滴り落ちていくと、妙子も恋人の射精とほぼ同時に何か熱いものが背中を走り抜けていくのを感じていた。
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第16章 篭絡
玲子は受け持ちのあるクラスの授業になると決まって淫らな想像をして濡らしてしまうようになっていた。言うまでもなく雅史のいるクラスだ。教壇に立つ自分にねっとりと執拗な刺すように視線を送り、薄笑いを時折り浮かべ肌を舐め回すように観察する雅史の目が玲子を狂おしいまでに疼かせるのだ。自分を自由にして弄ぶ教え子の一挙一動が気になって仕方がない。
廊下ですれ違うときも、彼の姿を見止めるとハッ、と息を呑む。そして、彼が自分の視界から通り過ぎるのを待つのが常だった。
もしも、他の生徒の目もある通路の真ん中で手を伸ばしてきたら敢然と払い除ける自信は彼女にはなかった。
午前中、雅史のクラスの授業を受けたあと、講義室に足早に戻る玲子の姿があった。彼女は慌てた様子で講義室の扉を閉めると、しっかりと鍵を下ろした。玲子は手にしていた資料を乱暴に応接セットのテーブルの上に置くと、ギュウッ、と両腕で躯を抱き締めると身をすくめて、熱い溜め息を洩らした。
そして、女教師の美貌がカーッ、と紅くなる。紅く染めた頬の火照りを感じながら、躯を抱き締めていた腕を下ろしていく。細く華奢な指先で教師が身につけるにはやや短か過ぎなくもないヒップに張り付いたタイトな短いスカートの裾をずらしていった。
張り詰めた太腿の滑らかな肌の上をスカートの裾がずり上がると極端に面積の少ないビキニショーツが露わになる。玲子が自分の指先をおずおずとその中心に触れると、しっかりとその部分は濡れそぼっていた。
「ああ、やっぱり…濡れてるわ」
玲子が指先を下着の中心部を縦に滑らせるとそこは、ねっとりと布越しにもはっきりと分かるほど蜜を分泌し、指先に絡まる。女教師が不用意に食いこんだ下着の表面に指を滑らせると電流のように快感が走った。
「はぁッ!!…やだ、私…感じちゃう」
ガタッ、と大きな音を立てて玲子は官能に震える躯を本棚にぶつけ、そのまま、もたれ掛かる。瞳を閉じて熱い疼きを楽しむ。束の間の自慰を楽しむ女教師。
「はんっ…イ、イヤよ。駄目…あん、はぁ…いい」
陶酔に霞む玲子の指は教え子の指と化していた。グイグイ、と濡れた下着の上から秘唇を擦りたてていた。その動きを彼女は早めていく。
「ハンッ、ハンッ、ハンッ…はぁッ!…」
来る、そう感じた。玲子は躯の中心から湧き上がって来る大きなうねりが太く熱い奔流になって女教師の背筋に沿って一気に脳髄まで走り抜ける。
「あんっ…イイッ、イク…」
ブルブル、と全身を震わせて玲子は絶頂を極めていた。白い喉を反らして喉の奥から悲鳴にならない叫びをあげて本棚に硬直した全身を預ける。そして、一瞬の呪縛から解け、ズルズル、と冷たい床の上に崩折れた。
玲子は熱い息をつきながら躯を起こすと、応接のソファに肢体を預ける。皮張りの高級なソファに女教師の成熟した色香に溢れたスタイルのいい躯が沈み込んだ。腕に巻いた細身の腕時計を覗くともうすぐ、昼休みは終わりそうだった。
「着替えなきゃ…。でも…」
替えの下着は持ってきていない。この後は担当のクラスで小テストの監視だけで、授業はない。それだけが救いだった。玲子は下着をつけなくても大丈夫だと、判断した。
スカートの端を捲ると、下着の両脇に指を入れてグイッ、と下ろしていく。太腿の半ばまで下着を下ろすと、ねっとり、と蜜が糸を引いた。自らの淫蕩さの証明のように夥しい量の蜜が垂れていた。恥ずかしさに顔を染めながら、玲子は一気に足元にまで下着を剥き下ろすと脚から抜いた。
小さく丸まった下着を床に落とし、女教師は秘唇の裂け目にティッシュを当てた。それだけで、再び官能が巻き起こりそうになる。玲子は唇から洩れそうになる喘ぎを押し殺しながら慎重に秘唇から蜜を拭き取ると立ちあがる。
少し、違和感があるものの特段、支障がないように思え、玲子は足早に小テストの用意を始めた。
***
午後、玲子が研究棟から資料を運んでくるとき、抱えていたファイルの束が邪魔になって曲がり角の向こうかに歩いてきた男子生徒とぶつかりそうになった。玲子は何とか資料の束を落さずには済んだものの、相手はそうはいかなかったらしく手にしたものを派手にぶちまけてしまう。玲子は慌てて謝りの言葉を投げ掛ける。
「ご、ごめんなさい、先生が不注意だったから…」
「拾えよ」
「えっ…か、鏑木クン!」
雅史は冷徹な視線で女教師を見据えた。玲子は声の主が雅史だと気付くと顔を背けて人形のように硬直した。通り過ぎる生徒たちは何事かと二人を眺めながら通り過ぎていく。
彼は、ファイルの束を抱えたまま凍ったように固まっている女教師をねめつけると、息遣いまで確認できるほど近付き、他の生徒がいなくなったのを見計らうと彼は大胆にもストッキングに包まれた玲子の太腿を撫で上げてくる。
「…んっ、…あ、ああ…」
玲子には彼の手を遮ることは出来なかった。無論、手にしているファイルの束の存在は女教師の行動を幾分かは制約するだろう。だが、声に出して注意することも玲子には出来なかった。声を押し殺し、脚を這い回る教え子の愛撫に耐えていた。
雅史は女教師の抵抗が無いのをいいことに、ミニスカートのスリットへと手を差し入れてくる。玲子は巻き起こる官能を悟られないようにするだけで精一杯で鼻先から洩れる喘ぎを押さえることは出来なかった。
「はっ、はぁッ…んっ、くふっ…」
「拾えよ。なぁ、それでも教師かよ」
雅史は嬲るように女教師の下着の端に沿って鼠頚部を指でこすり上げる。玲子は学び舎の廊下という他の生徒の目がいつあってもおかしくない場所で、好い様に嬲られる恥辱に身悶える。
だが、この状況は玲子にとっても心待ちにしていたものに違いなかった。人目も憚らず恥ずかしい行為を強制させられる屈辱。辱めを受けるたびに女教師の色香は深く濃く匂った。
「ご、ごめんなさい…先生が悪かったわ…ぅ、ぅん、はぁッ…」
「自分からぶつかっておいて他人に拾わせるのかよ」
廊下には彼の持ち物のノートや、落ちた拍子に筆箱からシャーペンや消しゴム、定規などが散らばっている。
意を決して床の上に転がったシャープペンシルに片手でファイルを胸に抱えると不自由な手を伸ばそうと腰を折って上背を屈める。脚を伸ばしたまま床に手を伸ばす。長い髪がハラリ、と逆さになって流れる。
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第17章 零落
雅史は玲子が腰を曲げて窮屈な格好のまま床に手を伸ばすのを見下ろしていた。教師にしては短か過ぎる嫌いのスカートがずり上がって、玲子の太腿が半ば以上、露出する。深く切れこんだスリットからは、引き締まった形のいい女教師のしなやかな脚の筋肉を覗かせていた。
細い背中からウェストへの流麗なボディライン、そしてサテン地の黒いミニスカートが女教師のヒップの盛りあがりに悩ましく張り付き、その美麗な形を浮き立たせていた。雅史はそれが当然の権利であるかのように、玲子のヒップに手を伸ばした。
「あぁッ、やめ…、やめなさい…何をするの、…んっ」
雅史は女教師の尻肉をミニスカートの上から、その張り詰めた丸みに沿って好い様に撫で回した。玲子の美貌には脂汗がドッ、と浮かび、真っ赤に染め上がる。下着をつけていないことがバレたら…。そう、思うと狼狽に、突っ張った両脚がガクガク、と震えた。
教え子の無遠慮な指の動きが、ヒップの割れ目からスカートのスリットへと滑っていく。玲子は不安定な姿勢のまま、羞恥に晒される屈辱に美貌を火照らせる。
雅史の手が玲子のスカートのスリットから差し込まれて太腿にじかに触れる。艶かしい柔肌の感触を堪能しながらヒップに張り付いたミニスカートの布地を廊下の真ん中で捲り上げていく。
「…ダ、ダメぇ…」
「へぇ、先生。下着つけてないんだ?ノーパンかよ」
「ああッ!!やぁっ、はう…」
とうとう気付かれてしまった。絶望的な状況に玲子は床に散らばった彼の持ち物を拾うことも忘れて悩ましく溜め息を漏らした。
廊下の真中で成熟し悩ましく盛り上がったヒップを剥き出しにされて
「イ、イヤァ…やめて。ダメ…ここじゃダメェ…」
「それなら、何処ならいいんだい?露出狂の先生。下着つけずに授業してたくせにさ」
玲子は昼の授業で、彼の視線の蹂躙に合い濡らしてしまったのだ。食事を摂ったあと、仕方なく濡れた下着を脱ぎ捨てて、ノーパンで過ごした。だが、午後からの授業はなく彼の言うように下着を着けないで講義したことはない。
それでも、剥き出しのヒップを好い様に弄ばれていては何の言い訳にもなりはしない。それに、こうして彼の陵辱を受けつづければ再び秘唇から、いやらしい蜜が流れ出してしまうかもしれない。
「くぅ…んふっ…許してェ…お願い、あなたの言う通りにするから」
「フン、そうかい?それじゃあ、ちょっと付き合ってもらおうか」
彼は女教師の尻の割れ目をクリクリ、と嬲りながら玲子の反応を楽しんでいる。成熟した一人の大人の女が、足元で窮屈な格好をしたまま裸の尻を出してブルブルと震えている恥ずかしい格好を晒しているのを見ると、雅史は嗜虐欲がムラムラと湧き上がって来てもっと女教師を辱めたくなってくる。
「そうだな…。先生、自分で決めるんだ」
「えっ…はぁっ…」
すると、廊下の曲がり角の向こうから近付いてくる足音が聞こえてくる。狼狽に喘ぐ切なそうな息遣いが早くなり、教え子の好い様に弄ばれているヒップをプリプリ、と振り立てる。
「ほら、先生、早く決めないとストリップを演じるはめになるぜ」
「い、いや…ああっ」
玲子は陵辱に混濁した意識を振り絞るように、頭をグラグラと揺すって、自ら陵辱の舞台を考え始める。文芸科の講義室は一番、安心できるが、ここからは遠い。もう、殆どすぐに貫かれたい。一刻も早く、彼の肉棒で貫かれたい。
美術室は…ダメだ。この時間には研究者がいる。書庫…も使えない。いつ、司書が入ってくるか。そうだ、図書館の書庫なら。書庫は図書館とは続き部屋だが臆は薄暗く、声も届かない筈だ。
「図書館…、図書館でなら…ああ、早くッ」
「へへ、いいぜ。案内してよ。ファイル持ってやるからさ。俺のもの拾ってよ」
女教師は手に抱えていたファイルを教え子に取り上げられ、床の上に尻餅をつく。その途端に、丁度、通路の曲がり角から眼鏡をかけた純朴そうな少年が二人の前に通りかかり、怪訝な視線を投げかけてくる。襟元の記章から下級生だと分かる。
雅史はファイルを抱えて不敵に笑い、女教師は通路の床の上に膝を崩して座り込んで荒い息を吐いている。どう見ても尋常ではない二人の取り合わせだが、雅史に睨まれると少年は慌てたように足早に去っていく。
「さ、先生、立ってよ。俺、我慢できないよ。早くしないとここで犯っちまうぜ?」
「はぁッ…分かったわ、こっちよ」
玲子は床の上に散らばった教え子の手荷物を今更のように拾い上げると髪を掻き上げて、スカートの裾を気にしながら立ちあがる。ムッチリ、とスリットからはみ出した太腿を黒い布地がずり上がっていく。熟れ切った女教師の際どい生肉の輝きが目に眩しい。
自身の迷いを振りきるように一度きり頭を振ると長い黒髪がフサフサ、と揺れて女教師の身につけた香水と、微かに汗の匂いの入り混じった彼女自身の甘い体臭が濃厚に漂った。
教え子が付いて来ているか気になって振り返ると腰に注がれる露骨な視線を感じて女教師はカーッ、と紅くなる。
ともすれば蜜壷からこぼれそうになる愛蜜を溢れさせないように、下腹に力を込める。だがそれが逆効果になって、ツウッ、と一筋のしずくが下着をつけていない股間から太腿に溢れていく。
”ああ…溢れちゃうぅ…ううっ”
自分でも知らず知らずヒップを打ち揺すり、その様子が雅史を楽しませる。ハァッハァッハァッ、と歩きながら女教師の悩ましく開いた唇から切なげに喘ぎ声が漏れ、玲子は足を踏み出すたびに媚肉が擦れて少しずつ昇りつめていく。
玲子の狼狽に反して雅史は憎らしいほどに冷静を装っている。
雅史は女教師のブラウスの背中を追いながら、足元から玲子の姿を鑑賞する。キュッ、と盛り上がったヒップ、そしてスカートから伸びる長く美しい脚線、程よく張り詰めたふくらはぎ。ブラウスの背中は汗に張りついて、下着のラインを浮き立たせている。
「ヒィッ!!…ああッ、やめ…やめて」
彼が後ろから女教師のクリクリ、と動くヒップをサアッ、と撫で上げたのだ。彼女は思わず悲鳴を上げて身を竦ませる。
雅史は獲物の反応に気を良くしていた。もう、自分に決して逆らうことのない奴隷と化している、そう確信した。
彼女は嫌が応にも全身が敏感になっていて、そんな他愛もない悪戯にもゾクゾクッ、と背筋を甘い官能が走るのを感じた。だが、今はそれは媚肉の蠢きに変わり玲子の思いを裏切って女教師の狼狽を増すばかりだった。
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第18章 陶酔
玲子は、フラフラ、と女芯から湧き上がる疼きにさいなまされながらも、どうやら目当ての場所に着いたことを知る。
上気した赤い顔でチラ、と彼を振りかえり、教え子の顔に貼りついた酷薄な笑みに、ハッ、として、よりいっそう美貌を染める。ここからが本番だった。図書館には司書がいる。利発そうな研究者の卵である彼とは顔見知りではある。書庫に入るには彼の許可が必要だ。図書館の入り口に入り、周りを見渡すと幸いにも、人影はまばらだった。
玲子は雅史を従がえて受付カウンターの端末の前に座っている司書の青年へと強張った笑みを浮かべて近付いた。彼も、玲子の姿を見とめると人なつこそうに笑って出迎える。
「こんにちわ、篠宮先生。今日は研究ですか」
「え、ええ…あ、あの。…書庫の鍵を貸してくれないかしら」
玲子は何気ない振りをして声を掛ける。だが、傍目から見ても女教師の表情は強張っているのは分かるし、頬も赤い。彼女は精一杯の虚勢を見破られないか、心臓の鼓動を聞き咎められないかビクビクしつつも、顔には満面の笑みを浮かべて司書へと向けていた。
「ああ、先日の資料調べの続きですね、彼は手伝いですか」
「あ…え、ええ、そうなの先週は本が多くて肩が抜けそうになったわ。だからなの」
司書は女教師の上気した美貌、そして顔から胸元、胸元から胸の膨らみと好奇な視線を走らせてくる。いつもなら彼のイタズラっぽいその視線も平然と受け流しているのに、今日に限っては、淫蕩な自らの心の奥底まで見透かされているかのように感じて、よりいっそう顔を赤くする。
「ハァ…ンッ」
羞恥の様をまざまざと鑑賞される恥辱に、熱っぽい喘ぎが漏れてしまう。美貌を背けて視線から逃れようとしても、うなじや胸元に突き刺さる眼差しを感じてしまう。
そうしていると、蜜壷が潤んできて堪らなかった。まるで、司書の前でストリップをさせられているかのような錯覚すら覚えて、玲子は堪らなくなる。
「ね、ねえっ…か、鍵、いいかしら」
「ああ、鍵…書庫の鍵ですね、ええ、はい…あの。どうぞ」
司書は玲子の囁きにハッ、として顔を赤くする。女教師の甘い声、そして上気した艶っぽい表情にドキドキ、してしまう。鍵を荒っぽく掴むと、カウンターの上に置いた。玲子は鍵に手を伸ばして取り上げると、ツウッ、と身を翻す。そうすると女教師の髪の甘い匂いが広がり、年若い司書の鼻をくすぐり堪らない気分にさせた。
「それじゃ…」
司書の青年がポウッ、となっているのをその場に残して玲子は書庫への通路を急いだ。雅史は顔を赤くしている司書を横目に玲子の後を追った。
書庫の鍵を使って、重い鉄の扉を押し開ける。饐えた紙の独特な匂いが鼻をつく。玲子はこの匂いが好きだった。しかし、今は一刻も早く躯の疼きを収めたい、彼の熱くて逞しいペニスで激しく犯して欲しかった。女教師の瞼にはもう、貫かれるときの閃光のような情景しか浮かんでいなかった。重い扉を開くために少し力んだだけなのに、もう下半身から力が抜けそうになる。淫らな情景を想像しただけで自然に肛門が締めて、ヒップを振り立てていた。
書架の間を先に歩く女教師の切羽詰まった様子に雅史は股間を膨らませていく。ハァハァ、という玲子の荒い吐息の音が甘美に聞こえる。
玲子は書庫の一番深いところまで来ると、後ろを振り返って、教え子に訴えかける。
「ね、ねえ…もう我慢できないわ。は、早く、頂戴」
「フフッ、先生、随分と変わったもんだね。先生の方からリクエストしてくれるなんてさ」
「ああ…ン、だって…だってェ、欲しいの…あなたが」
玲子は恥も外聞もなく、喘ぎ声をあげて少年の胸に縋り付いていく。雅史の顔を下から見上げて甘えかかる。豊満な胸を教え子の胸板にグイグイと、摺りつけながら潤んだ瞳で雅史に懇願する。さっきから、蜜壷から溢れた愛蜜が太腿へと垂れていくのを感じていた。一刻も早く躯の疼きを鎮めて欲しかった。
「いいぜ、先生。そこに手を付いて後ろを向きな」
「ハァ、ァン…、こ、これでいい?」
玲子は梱包されたままの本が積まれた壁際の棚に手を付くと言われるままに背中を向けた。そこに雅史が女教師の背中に手を伸ばしてくる。玲子は甘い陶酔への期待にわなないた。
「アアッ!…ハァァン、くふっ…」
「熱いな、先生の尻、火傷しそうだぜ」
スカートを後ろから捲り上げて下着に包まれていない生のヒップを剥き出しにする。桃を剥いたような見事な盛り上がりを尻の丸みに沿って撫で上げられると、それだけで玲子は、ブルッ、と肢体を震わせて身悶えた。
「あふっ…ハァァ、ンッ…ああっあああ…ッ」
少年の指が尻の割れ目を左右に押し広げていくと、書棚を掴んだ女教師の手がきつく握られて、切れ切れに漏れる喘ぎ声が甲高くなった。
雅史は女教師のヒップを掴むと、上に持ち上げて後ろから彼女の女の部分を観察するように覗き込んだ。そこはすでに綺麗なサーモンピンクに染まって、白い太腿へと蜜壷から溢れ出した愛液が流れ出していた。
「凄いね、先生、ドロドロじゃん。…脚の方にも溢れてるよ」
「ううっ…」
淫蕩な性を言葉で揶揄されても、言い返す言葉も出てこない。どんな羞恥責めを受けてもいい。早く、彼のペニスで膣をいっぱいに埋めて欲しかった。
だが、女教師の追い詰められた悦楽に酔う表情さえも楽しんでいる少年には、彼女の狼狽に脂汗を浮かべた美貌も快楽への昂ぶりを導く一要素に過ぎなかった。
ここのところ立て続けに成熟した女たちとのセックスを経験し、自信を深めていただけに以前の彼とは違い、ある程度、タイミングをコントロールできるようになっていた。
「くぅぅ…ハァッハァッハァッ、…ああ、ね、ねぇっ…お願い」
「おねだりかい?はしたないな、先生。でも、いいぜ…あげるよ」
「ひッ!ひぃぃッ!!…ハァァン、イイッ、イイわ、あああ…」
ズブッ、という感じでそれは入ってきた。玲子の腰を掴んで、剛直が爛れた女教師の膣に食い込んでくる。玲子は白い喉を突き出して悶え、よがり泣く。
グチャッグチャ、という互いの粘膜を擦り立てる卑猥な音が書庫に響く。だが、快楽に溺れる二人には全く気にならなかった。
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第19章 識閾
雅史は女教師の腰を掴むと、ズンズンッ、と腰を送り込み、成熟した年上の美女の媚肉の締めつけを楽しむ。女教師は無意識に膣を締めつけて年下の少年の逞しい肉茎を奥へ、奥へと引き擦り込んでいく。
「ハアンッハアンッ!…アン、アアァ…ン、ヒィィィ…ああっあああ…」
若い肉棒が玲子の一番深いところへと突き刺さるたびに、ゾクゾクッ、と全身を熱い電流が走り抜けていく。玲子は自分からプリプリと尻を振って後ろから抉り抜くシャフトがもたらす快感に酔い痴れていた。
雅史は腰を前後に振り立てながら、女教師の背中に重なるように後ろから抱き付くと女教師の胸の膨らみを鷲掴みにして揉みしだく。量感のある乳房を底から掬い取りグイグイ、と扱くように揉みくちゃにする。
「ああ…、いいぜ、先生のオッパイ。でかくて気持ちいいよォ」
「フゥゥン、あふっ…ハァン、オッパイ、いいの…ああっ感じちゃうぅ…」
「へへっ、俺の、俺の女だぜ。先生ッ、…」
「ハァッ、あああッ!…ああっ、あっ、ハァァン…」
玲子は両脚をピーン、と突っ張って後ろから注送する怒張を受け止める。いつしかブラウスの胸元は大きく臍の辺りまで広げられて、生の乳房を教え子の手で揉みくちゃにされていた。乳首を捻じり上げられると、ブルブルッ、と全身を痙攣させて喘がせる。
雅史も腰に時折り堪らない快感が走り抜けて射精の瞬間が近いことを悟っていた。
「ううッ…ああ、出る…先生、出すぜ」
「ハアッハァッ…ああッ…いいわ、いいの…来て…私も…イク…」
パン、パン、パン、と腰を打ちつける卑猥な音が響く。雅史は玲子の乳房に爪を食い込ませて、グイッッ、と女教師の躯を引き寄せ、暴発寸前の怒張を子宮へと送り込む。
「う…ああ…、せ、先生ッ…」
「ひぃぃぃ…」
ドクッ、ドクッ、ドクッ…。女教師の体内の奥深くで結合したまま、少年が抑えていた快楽のバルブを解き放つ。熱い体液が玲子の子宮で弾ける。
「い…イクっ、いくぅ…あひぃ…ハァァ、ンンッ…イっちゃう…」
乳房に深く食い込んだ爪の痛みも体内で爆発した精液に焼かれる女教師には快感にしか感じない。下腹に熱い体液で充たされる深い充足を感じて、玲子はウットリ、と熱い溜め息を吐く。
まだ、二人の結合部からはビリビリとする電流が走り、激しい性交の余韻に浸る。
「うふっ…んっ…」
雅史が玲子の中から肉棒を引き抜くと、女教師は力なく崩れ落ち、書庫の冷たい床の上にその身を横たえた。剥き出しのヒップの合わせ目からは二人の体液と白濁がトロリ、と溢れていた。
玲子が行為の後の虚脱から脱け出て、躯を起こすと、雅史は女教師の目の前に立って、復活し掛けている肉棒を、その玲子の上気した美貌に突き付けて囁く。
「先生、楽しんだだろ?今度は俺を楽しませてよ」
玲子は虚ろな眼差しに諦めの色を浮かべて、目の前で揺れる教え子の肉茎に唇を寄せる。雅史はそのまま女教師の頭を掴むと玲子の頬に肉茎の先端を突き付ける。精と蜜にまみれた剛直を頬に押し当てられると玲子はもうそれだけで熱い吐息を漏らしてしまう。目の前の圧倒的な逞しさ、それが先程まで自分を狂わせていたことを思い出すのか、目つきが妖しくなり、トロン、と惚けたようになってくる。
「フフ、いい感じだね。二回戦と行こうぜ。立つんだ先生」
「ああっ…」
玲子は唇から離れていく肉棒を未練タップリ、という感じで見つめると、言われるまま、ヨロヨロ、と躯を起こして立ち尽くす。それを見ながら雅史は丁度いい、腰を下ろせる高さの梯子段に座って、玲子に向かって手招きした。
「服を脱いで自分でハメるんだ。欲しいんだろ?」
「う、うう…」
女教師は、躊躇いを感じながらも、その誘惑に勝てなかった。もう、彼の言うままに従うしか無かった。玲子はサンダルを脱ぎ捨て、スカートのホックを外すと、足元に落とした。次はブラウスだ。臍の下まで釦は既に外されている。残りの釦も外して肩から滑らせると、もう、押し上げられたブラジャーだけしか纏っていなかった。パンティは元から着けていない。肌を隠すには全く役に立っていないブラジャーを腕から抜き取ると玲子の魅力的な裸身が露わになった。
学び舎で教え子への屈辱的な肉体奉仕のためにストリップを演じ、これから自分で犯されなければならない。だが、激しい羞恥も屈辱も今の玲子にはただ肉体の昂ぶりを彩る演出材料でしかなかった。
「へへ、やっぱりいいなあ、先生のカラダ。とっても綺麗だぜ」
「ああ、恥ずかしい…わ。見ないで」
ヒュウッ、と口笛を鳴らして感嘆の笑い声を上げ、裸身をつぶさに鑑賞される恥辱に玲子は喘ぎ声をあげて抗議する。だが、そんな抗議の声とは裏腹に玲子は誇らしげに胸を張って、心持ち脚を開き、自分の全てを、淫らな自分の性さえも見て欲しかった。
彼のためだけの娼婦に堕ちた自分の姿を眼に焼付けて欲しかった。
「ようし、いいぜ。ここに来て自分でハメるんだ」
「…はい…」
玲子は裸足のまま、少年の足元に近付いていく。彼の視線は女教師の見事な胸の二つの膨らみに注がれていた。張りのある膨らみは玲子の自慢だ。そこには先程の陵辱でクッキリ、と赤く爪痕が刻まれている。
「ご、ごめんなさい」
玲子は訳もなく謝ると、教え子の膝に手をついて脚を開いて、少年の膝に跨るように腰を載せてくる。爪先立ちになり、不安定な姿勢で雅史の肉茎の先端を真下に認めて、腰をゆっくりと沈めていく。
「ああっ、恥ずかしい先生を許して…」
女教師は誰に言うともなく、そんな呟きを漏らすと、秘唇の狭間に少年の剛直の先端を捉えるとそのまま腰を沈めていく。
「くぅぅぅん…」
小犬のような鳴き声を洩らして女教師は胎内に教え子のペニスを呑み込んでいく。熱い塊で蜜壷を埋められ、玲子はハァァ、と溜め息を漏らす。教え子の膝に突いた手で体を支え、ピーン、と爪先を突っ張って、弓なりに裸身を反らせて、膣に埋め込まれた教え子の肉塊が徐々に包み込んだ粘膜を押し戻すように勢いを取り戻していくのを感じて、裸身を痙攣させる。
「…綺麗だぜ、先生。堪んないよ…これが俺のなんだよな?」
「あッ…はぁぁ…そう、そうよ…あなたのもの…玲子はあなたのオモチャなの」
玲子は教え子の虜囚となった自分を意識して呟く。もう、彼なしにはいられない。
「先生ッ、ああ、気持ちいいよぉ…」
「鏑木クン…、嬉しい…」
玲子は教え子の顔を豊満な乳房の谷間に埋めて抱き締める。雅史も膝の上に抱きかかえた成熟した女の柔肌に手を伸ばして、火照った肌の熱を楽しむように撫で回す。くびれたウェストから張り詰めたヒップへの美しいラインを辿り、豊かな太腿の感触を堪能する。肌に吸い付くようなもち肌の滑らかな感触が堪らない。
玲子の中に包み込まれたまま、雅史はどんどんと昂ぶっていった。玲子も彼が鼻息を荒くして、膝に力を込めているのを見て、射精の瞬間が近付いているのを感じた。玲子は彼の頭を抱いている腕の抱擁を解くと、彼の胸をそっと押して、腰掛けている梯子段の上に横たえた。
「先生?」
「いいの…先生が動くわ、いいでしょう…ああッ!、堪らないわ…」
玲子は優しい顔になって、下になった雅史へと微笑み掛けながら腰を振り、肉牙を蜜壷へと出し入れさせる。極限まで膨張した教え子の肉茎が玲子の敏感な粘膜の壁を擦り立てるように食い込み、女教師は裸身を彼の膝の上で痙攣させる。
二つの乳房の膨らみがプルン、プルン、と淫らに揺れ動き、そのたびに悩ましい喘ぎ声が女教師の唇から漏れていく。
「ううッ…先生、いいよォ」
「ああっ、先生もイイの、感じちゃう…アアン、イイッ…」
雅史は手を伸ばしてたわわに弾む双乳を掴み取り、揉みしだく。そうでもしていないと、すぐに射精してしまいそうだった。今の女教師は今までに犯した内でも最高に綺麗で、それでいて淫らだった。
「ハァッ、アアン…オッパイ、イイの…ハァン…もう、イキそう…」
「お、俺も…ああっ、出るよ」
「アアッ、い、一緒に、お願い…ああっ、来て…」
玲子が来て、と言うのと同時に深く腰を落す瞬間、ふたたび雅史の肉茎は爆発する。玲子の胎内の一番奥深くで結合したまま、射精する。2回目だというのに、雅史の白濁は夥しい量が女教師の中に注がれていく。
ドクッ、ドクッ、ドクッ…。玲子は喉を反らせて声にならない叫び声を上げながら噴射する熱い体液を受け止める。ブルッ、ブルルッ、と裸身を震わせて玲子はかつて感じたことの無いほどの絶頂を極めてよがり泣く。
「ああああ…あああ、いっちゃう…イクッ、いくぅ…」
「せ、先生…」
雅史も女教師の裸身を抱き締め、その肌から立ち昇る甘い芳香に酔い痴れながら、強烈な快感に腰が痺れるような感覚を味わっていた。
雅史がすべて出し終わっても、女教師の媚肉は彼女の貪欲な性癖を示すように、いつまでも肉竿を締めつけ続けていた。
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第20章 遷移
昼休みの気だるい時間、教室の窓から外をぼんやりと眺めていると玲子が渡り廊下を文芸科講師室の方へと歩いていくのが目に入った。白いブラウスの背中は清純そのものといった感じで、その下で息づく艶めかしい女体の貪欲さといった生々しい女らしさを見事に覆い隠している。
自分だけが女教師の秘密を知っている。そう考えるとチリチリ、と後頭部を這い上がってくる熱の塊を感じた。女教師を押さえつけて、立ったままキスをした、唇の柔らかくしっとりとした感触が蘇る。陵辱の記憶に股間が疼いた。
食後の一服、と洒落込むか…。雅史は席を立って、教室を出ていった。その後ろ姿をさっきから妙子がずっと視線を送っていたことを彼は知らない。妙子も友達との歓談を中断すると、席を立って彼の後を追いかけた。
雅史の姿を追う妙子は、フッ、と彼の姿を見失う。まっすぐに後を追いかけていたはずだった。見失うはずはない。キョロキョロ、と振り返る彼女の目に渡り廊下の先を歩く男子生徒の足元だけが映る。
そういえば…、窓際から見える風景を思い出す。
妙子は迷わず、講師室のある棟へと続く渡り廊下を進んだ。校舎に入ると、ギッギッ、という木の階段を踏む足音が聞こえ、どこかの部屋の扉の開く音が聞こえる。それはすぐに同じ音とともに消えた。
-***-
雅史がいつものように講師室を訪れると、女教師は自分の席に座って教材を広げていた。授業の準備をしているようだった。彼が部屋に入ってくると、チラッ、と困ったような表情を浮かべて咎めだてるように彼の方を見ただけで、反応はそれだけだった。雅史が近付いてくると顔を上げて口を開いた。
「どうしたの、鏑木クン、何か用なの?」
「先生の顔を見に来たんです。いけませんか」
「えっ、そんなこと…、い、いいけど邪魔しないでね」
「わかりました」
玲子は教え子の唐突な申し出に、カァ、と顔をうっすらと紅く染める。部屋の扉を背にした彼が扉の鍵を下ろすカチッ、という音が耳に届くとその瞬間、教官室の中の空気が変わったような気がした。玲子は目の前の資料に集中しようとした。しかし、彼の視線の方が気になって集中できそうになかった。
雅史は足音を立てないようにして女教師の隣りの席の椅子を引いて、椅子の背の部分にもたれて腰を下ろす。間近から目の前の女教師の仕事する風景を眺める。
今日の女教師は清楚な白い半袖のブラウスと紺色のタイトなスカートを身に付けている。派手でないおとなしい格好をしていても、匂い立つような成熟した女体のフェロモンがムンムン、と溢れ出していた。
長い髪をポニーテールに纏めていると、白く細い首筋からうなじに貼り付いた後れ毛まで、瑞々しい女らしさが漂う。彼の視線を感じるのか、女教師は首筋から髪の生え際にかけて見る間に赤く染め上げていく。雅史は彼女のそんな仕草にそそられて、開いている胸元へと視線の舌先を伸ばした。
綺麗な鎖骨のラインはつい手を伸ばしそうになるほど美しい。一個の芸術美の極致だった。教え子の無遠慮な視姦にも健気に無視を通そうとしていたが、玲子の手はもう動いていなかった。雅史も椅子から立ち上がると女教師の背後に立った。
「な、なに?」
「いいえ、どうぞ、続けてください。見てるだけですから」
玲子は込み上げてくる焦燥にも似た疼きの正体を突き止めたい、と思いながら息の掛かるほど近くで彼の存在を感じて、熱っぽく躯が火照ってくるのに耐えていた。子宮で彼を感じてしまう。躯は正直に玲子の思いを映し出す鏡のようだった。
「…フゥ、ハァ…、ンン…」
とうとう女教師は熱い溜め息を押し殺すように漏らし始める。教え子の柔肌を舐めるような吐息と視線に蜜壷がジュンッ、と愛蜜で充たされて肉襞に染み出してくるのが分かって、それがまた、彼女を逃れようのない羞恥の牢獄へと追い詰めていく。太腿を擦り合わせて、湧き起こる女芯の疼きに堪え忍ぶ。
一方で、どんな辱めを受けるのか、ドキドキ、と胸が興奮して鼓動を打ち始める。彼が部屋に来たときから甘い期待が女教師の全身を捉えていた。その時、背後でジィィ、というジッパーを下ろす音が響くと、カチャカチャ、とベルトを外す気配がした。そして…。
「アア…、な、なぁに?…ううッ!」
玲子の右の頬を掠めて何か熱い気を放っている物体が突き出された。それが何なのかほぼ確信を込めて感じていたものの、確めて見るのが怖かった。それは、玲子の目の端で存在を誇示するかのように揺れていた。
ゴクッ、と唾を呑み込み、女教師は振り返った。
「ああッ!…そんな」
「どうしました?先生。これが欲しかったんでしょう。いいですよ、咥えても」
「はァ…ンンッ…、ああッ、鏑木クン…」
玲子は目の前に突き付けられた教え子の逞しい男根が熱と精気を漲らせているのを見つめて、ウットリ、と潤んだ瞳で見上げた。
「さあ、先生の大好物でしょ?遠慮しないで」
目の前で圧倒的な力強さを誇示しつつ頼もしげに揺れている肉塊に引き寄せられるように玲子は朱唇を近付けていく。頭の中でガンガン、と血管の脈打つ音が響き玲子の意識は融けていく。目元を真っ赤に染めた女教師は瞳を閉じて少年の牡の性欲器官へと唇を寄せていった。
玲子は教え子の肉茎にキスをすると、唇にペニスの先端から口に含んでいく。その淫らな蕩けきった女教師の表情を静かに見据えながら、怒張が玲子の口腔を犯していくのを鑑賞する。
唇を犯す圧倒的なパワーが女教師の意識を支配していく。玲子は躯に漲っていく官能に肢体が目覚めていくのを怖れとともに身震いしながら感じていた。自分から肉棹に舌を絡めて脈打つ肉塊の存在を受け入れていく。鼻息も荒くして玲子は男の欲情の証を受け入れ、自らも楽しんでいく。
「んっ、んふ…、あむぅ、う、くふっ…」
「どうです?僕の味は」
「あんッ…、美味しいの…、はむっ、…堪らないわ。んむ…」
恥ずかしいセリフを口にすると躯はどんどん融け出していく。より淫らになっていく。それが気持ちいい。全身を支配する熱に浮かされ玲子は、自分の淫蕩な本性を自覚させられ、蜜壷を潤ませていく。
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第21章 麗身
雅史は女教師の頭を掴むとグイグイ、と剛直を捻じ込んでいく。肉茎が喉奥へと呑み込まれて、唾液まみれになって出てくるたびに、ポニーテールにした髪がユサユサ、と揺れ動く。
玲子は教え子の肉茎を咥えながら理由の無い焦燥が癒えていくのを感じていた。教師である前に一人の女として支配者への奉仕に深い充足感を得ていたことに気付いて積極的に舌を絡めていく。
唇いっぱいに怒張を受け入れながら左右に頭を振って、教え子の表情を盗み見る。彼は玲子の視線にニヤッ、と不遜な笑みを返してくる。彼女は雅史の笑みにカアッ、と美貌を真っ赤に染めて、熱い鼻息を漏らす。
「フフッ、先生、おしゃぶりが楽しいみたいだね。呑みたいかい?」
玲子は承諾の印に瞳を伏せて頭を上下に振り立てて剛直を呑み込む。教え子の熱く、こってりとした濃い精液をたっぷりと味わいたい。樹液を喉に受けるときの感電したときのような麻痺の感覚は堪らない。
「ようし、いいよ。味わいな」
雅史は女教師の頭を掴むと、グイッ、と剛直を喉奥へと強く突き入れていく。喉を串刺しにするように肉茎の根元までが女教師の口腔に沈んだ。玲子は息を塞がれる苦しみに眉根を寄せて背筋を痙攣させる。だが、その刹那、教え子の肉茎の先端から体液が弾ける。
ドクッ、ドクッ、ドクッ…。
喉に流し込まれる粘っこい体液を玲子は懸命に嚥下していく。そうしなければ窒息してしまうからだ。
暴発が一段落すると、雅史は女教師の頭から手を離す。玲子の唇からまだ硬さを失わない肉茎が跳ね、精液の残滓が彼女の頬に飛び散った。
「美味しかったかい、先生…エッチな顔してるぜ」
「ハンッ、…とっても、美味しかったわ。あなたのミルク…」
まだ、喉に粘っこい樹液が絡み付いている気がする。濃厚な精液のホルモン臭が鼻を突く。その匂いを嗅ぐと子宮が甘い疼きに囚われ、玲子は身悶え、媚態を示しだす。
玲子は頬に飛び散った精を指先で掬うと舌を伸ばして舐め取る。指に絡み付いた彼の精液をキャンディを舐めるように指をしゃぶり味わった。ジーン、と頭が痺れるような感覚、それが奉仕の余韻そのものだった。
ジットリ、と蜜を溢れさせて濡れた下着の冷たさに悪寒をおぼえた。両手で自分の肩を抱いて身震いする。
「あんッ…私、濡らしてるわ…、恥ずかしい」
「見て欲しいんだろ?下着、脱いじゃえよ」
雅史は股間の屹立をそのままに、女教師の背後から応接のソファへと移ると、高級な皮張りのソファに腰を沈めた。
「先生、髪も下ろして」
「分かったわ…」
女教師は後ろに纏めていた髪を解くと二、三度頭を振った。柔らかいウェーブの掛かった黒髪が艶っぽい曲線を描いた。両手を机に突いて腰を上げると、ピッタリ、と閉じた両脚の不自然な動きで少年の前まで進んだ。そして、タイトな黒のスカートを捲り、立ったまま下着ごとパンティストッキングを下ろし始める。腰を屈めるとブラウスの胸元から双乳の深い谷間が覗いた。
「見て…」
玲子は自分でスカートを捲り上げて、膝までストッキングごと下ろされた下着とともに露わにされた下腹部を教え子に向けて差し出すように晒け出す。女教師の表情は真っ赤だがどこか楽しげでさえいて、自分の恥辱的な姿を晒すことで、自ら性感を高めていくようだった。
横柄に高級な皮張りのソファにふんぞり返りながら、女教師の股間に目を凝らすと漆黒の繊毛が柔らかそうに盛り上がる、その下でキラキラ、と透明な蜜が、女教師自身の指に絡み付いて輝いてみえた。
「ねぇ…見てるだけなの?私、もう…こんなに…あふっ」
「先生、これからウチのクラスの授業あるんだろ?」
そう言って玲子の背後にある掛け時計を眺めた。もう、昼休みは15分ほどで終わりかけている。しかし女教師は時間よりも自身の性欲に気がいっているようだった。
「まだ、時間はあるわ」
玲子はそう囁いて振り向くと机の端に手をついて美麗なヒップを少年へと突き出した。見事に張り詰めたヒップが白い膨らみを優美な曲線に彩られて双丘を露わにしている。その谷間にはピンク色に充血した秘唇が蜜を溢れさせて男の侵入を待ち望んでいるかのようにヒクヒク、と蠢いていた。
「ねえ…、来て。先生…、辛いの…」
ヒップを卑猥にくねらせてクイックイッ、と媚肉を突き上げ、男根を催促する。女教師の誘惑のポーズはかつてないほどに淫らに見えた。雅史は身を起こすと自分の肉棹を握り締めて、玲子の尻肉の割れ目へと導く。
「フフッ、先生、すっかり奴隷が板についてきたね」
「だってェ…、楽しまないと損でしょ。ねえっ…早くゥ」
「ああ、行くぜ」
剥き身の桃のようにツルン、とピンク色に輝くヒップの丸みを押さえつけると、剛直の先端を蜜で潤っている媚肉へと沈め、一気に貫いた。
「ハンッ!、ああああッ…、イイッ…、焼けちゃうぅ、堪らない…わ…」
「いっぱい楽しむんだね、先生」
雅史は細い女教師のウェストに沿って艶めかしい柔肌に摺り込むように手を滑らせながら、勢いよくパンッパンッパンッ、と腰を打ち付け、やんわりと締め付けてくる膣襞を掻き乱す。
ピリピリ、と腰を走り抜けていく電流のような快感が迸り、二人を女教師と生徒から、2匹の牡とメスへと変えていく。玲子は彼の送り出してくる腰の動きに合わせて腰を捻り結合を深め合う。
「ンンッ、…はぅん、あぁん…、…イイッ、感じちゃうゥ…、ハァン…」
「くっ…!、玲子先生もいいぜ」
ペニスを女教師の柔らかな筋肉が締め上げ膣襞のザラザラ、とした粘膜を擦り上げられるとゾクッゾクッ、と快感が湧き起こり、そのたびに暴発を押し止めようと尻を引き締めなければならなかった。
彼が動きを止めても玲子の方が積極的に腰を振って膣に怒張を咥え込んでいく。たちまち、雅史は追い込まれてしまう。
「おっ、オオッ…きついや、ううッ」
「…ね、ねえッ…いいの、来てェ…玲子の中に熱いエキスを注いでッ」
「ううッ、出るッ!!」
女教師の妖艶な媚態にもう我慢の限界を超える。雅史は玲子のウェストのくびれを押さえつけながら、ズンッズンッ、と剛直を突き上げながら暴発する。
「ハァァァッ!!…来るっ、来るわ…熱いの。焼けちゃうゥ…ハンッ」
ドクッドクッドクッドクッ…。後から後からと噴き出す牡の樹液が女教師の蜜壷を充たしていく。
「あんッ、ああ…、ハァン、イクゥ…いくっ、イクーッ!!」
「ああ…、痺れるぜ。気持ちいいな…」
ハァッ、ハァッ、ハァッ、…。ぴったりと重なり合った二人の荒い息がせわしなく響き、心地よい倦怠感に同時に包まれていく。
雅史が肉棹を秘唇から引き抜くと、彼女の体内に注ぎ込んだ精液がドプッ、と膣から噴き出してくる。彼の視線を痛いほど媚肉に突き刺さるのを感じて、女教師は切なそうに喘ぎ声を上げる。
「いやらしい眺めだな、先生?」
「ああッ…、あああ、ハァァン…」
ヒップの丸みに沿って撫で回す少年の愛撫に玲子は感じ過ぎるほど感じて美麗な脚を痙攣させて身悶えていた。
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第22章 疑惑
妙子は文芸科の教官室の前で周りに気を配りながら、聞き耳を立てていた。雅史がここに入ったことは確実だった。しかし、中を覗こうとしても鍵が掛けられていてできない。
ドアに耳を当てるとしばらくは何も聞こえず、やはり思い過ごしであったかと不安になる。ところが少し経つと、女の喘ぎ声が耳に入ってきて、妙子はドキッ、とした。
せつなそうに切れ切れに啼く官能に打ち震える声音に妙子も興奮してくる。その淫らな声はやがて甲高いものになり、唐突に途切れた。すると足音が聞こえ、妙子はサッ、と身を翻すと素早く、曲がり角まで戻って姿を隠す。
妙子の見守るなか、文芸科教官室の扉が開くと、雅史が出てきた。周りに気を配る様子もなく、真っ直ぐに教室のある方向へと歩き出す。それでも妙子は動かなかった。彼女の見ている前で再び、扉が開いて、女教師が出てきた。
白いブラウスと膝丈の紺色のタイトスカートを颯爽と着こなした彼女は同性の妙子から見ても大人の色香に溢れ、溜め息の出そうなほど完成された美しさを備えていた。
あの嬌声の主は目の前の女教師に違いない。それなのにその後ろ姿にはまったく隙がなく、特に乱れた感じもしない。狐につままれたような気分ながら、やはり、雅史と女教師の関係を疑うしかない。
妙子はわざと遠回りして教室に戻った。午後の授業の初めはこの女教師の担当の筈だった。二人の間に何かあるのなら、それが分かるはずだと思った。
授業の開始の鐘が鳴るのと同時に、あの女教師が教室に入ってくる。日直の号令とともに起立、礼、着席と続く。授業が始まる。妙子は疑心暗鬼になりながら雅史と女教師とに交互に視線を向ける。授業どころではなかった。耳にときどき、女の甲高い喘ぎ声をよみがえってくると、一人、唐突に顔を赤らめてしまう。
「岩代さん、どうしたの。気分でも悪いの?」
「はっ、はいっ!…えっ、あっあの…なんでもありません」
目の前に腰に手を当てた女教師が妙子の顔を心配そうに覗き込んでいる。妙子は思わず、大きな声をあげて、そのことに気づいたものの、ドッ、とクラス中から失笑を買い、耳の先まで真っ赤に染める。
「そう、無理しないでね」
「はい…」
ボーッ、としていたところを発見されたのだろう。あんまり恥ずかしくて、涙が出てきた。雅史を見ると、彼も、肩を震わせて笑っていた。酷いと思う。もう、彼と女教師との関係を疑うこともすっかり頭の中から消え失せていた。
-***-
その日、妙子は例によって委員会の仕事があるというので雅史は教室に一人で残されて帰宅の準備をしていた。気の合う友人がカラオケへと誘ってくれたが何となく気が乗らなくてキャンセルした。
こういう日もある、と一人ごちて校舎を飛び出した。しばらくボーッ、としながら歩いていると、彼のすぐ隣りに赤いアゥディが停まった。
「鏑木クン、乗っていかない?」
「あれっ、先生。今日はもう終わりですか」
運転席に座っていたのは玲子だった。ブラウスの上からカーディガンを羽織り、洒落たデザインの眼鏡をしているので声をかけられるまで気付かなかった。
「ええ、今日は気分がのらないの。良かったら先生とドライヴでもしない?」
女教師は微笑を浮かべて少年を誘う。相変わらずの美貌に落ち着いた雰囲気。華やかな微笑には翳りは微塵も感じられない。雅史には否やはなかった。
「それじゃご一緒させてください」
「どうぞ」
彼をナビシートに迎え入れると、玲子はアクセルを踏んだ。車が加速して景色が流れていく。雅史はハンドルを握る女教師の横顔を眺めた。
涼しげな眼差し、窓から吹き込んでくる風に煽られて流れるウェーブの掛かった柔らかそうな黒髪。整った顔の頬から顎へと続くライン。細い首と、白い肌。胸元には綺麗な鎖骨が覗いている。女らしい膨らみがブラウスを内側から突き上げている。タイトスカートからはみ出した太腿、形のいい膝とくるぶし。生足が堪らない。
「先生、下、穿いてないんでしょう?」
「ええ…」
女教師の横顔にうっすらと赤味が差した。
「触ってもいいですね」
「…ダメ…」
少年が手を膝に伸ばしてくる。陵辱の許可を求めてくるのに弱々しく拒否の言葉を紡いだが、彼が言うことを聞くはずが無かった。
車は郊外を抜けて高台へと差し掛かっていた。玲子はハンドルを切ってスピードを緩めた。道を外れて深く丈の高い草の生える草原へと乗り入れると車を停めた。
「ハァァ…」
ハンドルを両手で握り締めて、玲子は深い溜め息を吐いた。教え子の手が膝から脚の内側に入り込んで太腿の柔らかい筋肉をサッ、と撫で上げたのだ。女教師は抵抗もせず少年のするがままに身を委ねていた。
雅史は玲子が拒まないのをいいことにスカートを捲り上げて、女教師の下半身を剥き出しにしてしまう。
「ああッ…イヤッ…」
彼の指が秘薗を繊毛の合間に指を差し込んで掻き乱しながら、女芯に触れると、ハッハッ、と喘ぎ声を洩らして堪え忍ぶ。少年の指先がクリトリスをマッサージしながら、ズブリ、と秘唇を突き破ると、玲子はハンドルにグッタリ、と上半身を預けて、熱い息を漏らす。
「んっ、んん…、はァ…あん」
「凄いよ、中はドロドロだね。いやらしい女だね」
「ああっ…だ、だって…」
ズブズブ、と玲子の体内に侵入した指は蜜壷の肉襞を掻き乱しながら膣を抉り抜いてくる。彼女はその動きに官能をも掻き乱されて、教え子の好い様に嬲られていた。
「ノーパンで授業して…。生徒に説教する資格ないよね」
「アァ…、もう、許して…んっ、んく…あん」
女教師は教え子に指で好き放題に蜜壷を抉られてすっかり官能を蕩かせていた。
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第23章 変化
雅史は女教師が自分の指で面白いように乱れるのを見て深い充足を得ていた。年上の女を自分の好きなように操る快感は何物にも代え難い達成感と満足感がある。彼は股間の疼きに女教師の中から指を引き抜くと、彼女頭に手をかけて自分の方に引き寄せた。
「先生、僕のも楽しませてくださいよ」
そう言って玲子の手を膨らんだスラックスの前の部分に導く。女教師はポウッ、と顔を赤く染めて、教え子のペニスの膨らみを布地の上からなぞってその形を確かめると、言われるままに、ジッパーを下ろして下着の合間から逞しい怒張を開放した。
雅史のそれはギンギン、に反り返り、玲子の手の中でしっかりとした感触を伝えてくる。
「あん…立派よ、先生が慰めてあげるわ…んっんんっ」
トロン、と惚けた眼差しで熱っぽく彼の肉棒を見つめると、朱唇いっぱいに剛直を呑み込んでいく。雅史はその女教師の様子を上から満足げに見下ろしながらサディスティックな笑みを浮かべていた。
「はぁん…はむ、あむぅ…」
「先生はおしゃぶりも巧いですね、生徒に説教するだけはありますね」
玲子は瞳を閉じて逞しい生肉に咥えたまま頭を上下に振ってピストン運動させながら幹に舌を絡める。そうやって教え子の性器に奉仕しながら彼に弄られた媚肉が疼くのか自らも、クネクネ、と腰を淫らに振り立てていた。
「いやらしいですね、先生。生徒を誘惑して食べた感想はいかがですか」
「んふぅ…、くふっ…、んっむぅ…」
玲子は彼の蔑みの言葉が耳に入らないが如くに熱心にただ肉棒へと情熱的に奉仕していた。彼の漏らす鼻息から自分の奉仕が相手に快感を与えていることが分かる。肉棒の先端からもその証しに先走った精が噴き出して口腔に牡のホルモンの味が広がると、玲子は子宮がツーン、と疼くのを感じた。
「ああ、いいですよ…先生。美味しそうにしゃぶっていますね」
「んふっ…、だって…、あなたの本当に美味しいんですもの…素敵よ、あふっ」
「嬉しいね、先生に誉めてもらえて。フフッ、これで済ませるつもりじゃないんでしょう?」
玲子は逞しい肉茎に頬擦りしながら教え子の淫らな問いかけに答えていた。彼を受け入れるにふさわしい場所がある。誰にも邪魔されず思い切り行為に溺れる場所…。
「せ、先生の部屋に来て…、そこで楽しみましょう」
「今日はツイてるな。玲子先生の家でオ×ンコできるなんてね」
「ああッ…、そんな言い方しないで」
-***-
10分後、車は郊外の瀟洒なマンションの駐車場の一角に停められていた。少年に抱き寄せられるままにしてエレベーターに乗り込んだ玲子は唇を奪われながら、スカートを捲られてヒップを撫で回されていた。
同じマンションの住人にそんなふしだらな姿を見られるかもしれないというスリルが玲子の官能に油を注ぎ、彼女も自分から教え子との口付けを楽しんでいた。舌を絡め合い、流し込まれる少年の唾液を呑み干した。
「あん…、酷いわ…、ハン…、ああッ、そこはダメ…」
「フフッ、そんな事言って先生も楽しんでいるんでしょう」
雅史の指はヒップの割れ目を掴むようにして広げて、後ろからズブズブ、と媚肉を抉ってくる。女教師はエレベーターの密室の中で、蜜壷を掻き回されて愛蜜が溢れていくのを感じていた。キュッ、と脚を懸命に閉じても、溢れた蜜は太腿へと流れ出していた。
「あぁん…、ダ、ダメ…、ねっ、お願い…」
「堪らないよ、そんなセクシーな先生の顔見てるともっと苛めたくなるな」
「あひぃッ!!…あああ、あああッ…」
彼の指が媚肉からアヌスへと移動して菊座を貫く。その刹那、玲子は軽く、絶頂へと追い詰められてしまう。数秒、身震いして、肢体を痙攣させると彼の胸板にもたれて熱い息を吐いた。
「イッたんだね、先生。くくっ、可愛いよ」
「ハァン…、イヤ…」
弛緩した脚の付け根からトロトロ、と蜜壷から溢れた蜜の滴が流れ出していくのを玲子は悟りながらどうすることも出来ないでいた。エレベーターの中に牝の濃厚な芳香が流れ出していた。
-***-
「いいわ、入って…、キャァッ!!」
女教師はなかば教え子に抱きかかえられたまま、部屋の鍵を開けた。彼を中へと誘い入れようとしたところを突き飛ばされ、上がり口のところに仰向けに倒れる。
「なぁに?どうしたの…、あッ…」
雅史は玄関で玲子を押し倒すと、組み伏せて、脚の間に膝を割り込ませてくる。女教師は教え子の上半身が伸しかかってくると、躯の力を抜いた。彼は玲子の脚を左右に開いてしまうと、秘唇に触れてくる。先ほどのエレベーターでの痴戯で十分に潤っていた媚肉は、少年の指をたやすく受け入れていく。
「ドロドロだね、先生」
「んっ…、だ、だって…、ぁん…、指だけじゃイヤ…」
「ああ、俺も一発出しておかないと我慢できないよ…入れるぜ」
そう言うと、スラックスのチャックを開けて硬くなった肉棒を取り出すと、そのまま女教師の秘唇へとあてがい、腰を沈める。ズブズブ、とぬかるんだ底無しの沼へと怒張が吸い込まれていく。媚肉の粘膜を掻き分けて突き入ると蜜液が溢れてこぼれ出る。
「ヒッ、ひぃぃ!…」
玲子はただペニスを蜜壷へと受け入れただけで、異物の存在感に圧倒されて下腹部から脚へと、脚から腹へと、そして全身を燃えるような熱さを感じて、意識を希薄にさせていく。背筋を弓なりに反らして白い喉を突き出して長い息を吐く。
「ハァー…ッ、ハァー…ッ、…焼けちゃうぅ…」
「いやらしい顔しちゃってさ、よっぽど気持ちいいんだね」
「いいッ…、凄くいいの…」
女教師がじつに気持ち良さそうに艶っぽい、それでいて少女のような細い悲鳴をあげているのを見下ろしながら雅史も肉棒を締め上げるすっかり反応の良くなった蜜壷と女教師の躯を存分に味わっていた。
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第24章 化生
雅史は玲子を玄関先で串刺しにしながら淫らな腕立て伏せを繰り返した。女教師は容赦無く蜜壷を抉られると快楽を訴えるよがり声を上げながら、自らも教え子の腰に長い脚を絡めて少年が腰を振るのに合わせてグイグイ、と引き寄せ、結合を深めていく。
「フフッ、いい感じじゃないか」
「ハァン…、玲子、気持ちイイの…あなたの、凄いッ…もっと、もっと来てェ」
玲子はいやらしい動きで腰を淫らに振って、媚肉と剛直の結合を深めては膣襞を抉りたてる肉牙の圧倒的な勢いに快楽を貪っていた。理性も無く、欲望に身を任せて身悶え、喘ぎまくる成熟した肢体に、雅史も自分がここまで女教師を乱れさせているのだ、という実感に昂ぶり、深い充実感を得ていた。
「先生…、玲子先生、いいぜ…、くぅ…」
「アン、アァン…」
膣襞が極限まで漲った肉棒にしっとりと絡み付きクイックイッ、と体内へと引き擦り込んでいく。それを無理矢理、引き剥がすときの感触が堪らない。二人は同時に感極まった喘ぎを融け合わせる。
組み敷いた女教師の上気したいかにも淫蕩な牝の表情も腰に巻き付いてくる脚から伝わる温もりも確実に女教師を征服している実感を雅史に与えてくれる。
「クッ…出るッ!」
「かは…ぁ…、アアーッ!…」
ドクッドクッ…、ドピュッ、ドピュウ…。
背筋を反らせて女教師の蜜壷を貫くように腰を突き出し、玲子の子宮めがけて雅史の砲身から熱い精子が叩き付けられていく。玲子も教え子の腰に長く美麗な脚を巻き付けて、躯の一番深いところで注ぎ込まれる体液の熱に酔い痴れていた。
しかし雅史は女教師に性交の余韻を味合わせる余裕を与えずに、彼女の中からまだ射精途中の己が肉棒を引き抜き、太いシャフトを握ると、玲子の顔面めがけて肉茎をしごいて見せる。夥しい量の精液がピュッ、ピュッ、と飛び散り、肉悦に震えている玲子の悩ましい美貌を汚していく。
玲子は顔面に降りかかる白濁液の熱さに何度も昇り詰めていくのだった。
「綺麗だぜ、玲子先生」
「ああッ…気持ちイイ…」
女教師は少年が傍らに膝を突いて見下ろす前で恍惚に瞳を滲ませて喘いでいる。彼が萎えかけた怒張を玲子の眼前に突き付けると、細い舌を精一杯に突き出して肉茎にこびり付いた精液の残滓を舐め上げる。
「んっ、んふっ…アァン、濃いの、美味しい…んっ、んんっ」
「先生、すっかり淫乱になったね」
今まで自分を犯していた肉棒に付着した精液を名残惜しそうに舐めすする玲子の蕩けた表情の凄絶なまでの卑猥さを楽しそうに見守りながら、ペニスを引き上げる。
「淫乱な女は嫌い?」
玲子は剥き出しになって脚の付け根から精とも蜜ともつかない液を垂れ流している下腹を隠そうともせず、指で顔に飛び散った精を拭っては舐めながら、うっとり、とした顔で尋ねてくる。
「いや、好きだよ」
そう言いながら、女教師のブラウスの胸元の釦をはずし始める。純白の下着が見え始めたところで手を潜らせる。
「ねぇ…、シャワー使って。汗かいたでしょう」
「先生は?一緒に入ろうぜ」
「私はいいわ…。」
教え子の手が乳房をまさぐると躯を起こして、少年の方に身を乗り出して胸の膨らみを弄ぶ少年に協力する素振りを見せる。雅史は女教師の下着の間から手を引き抜くと、玲子の頬に手を添えると顎を支えて唇を近付ける。
「先生…」
「ああ…、鏑木クン」
玲子は教え子の意外な優しさに触れて、陶然と頬を赤く染めていく。と、同時に彼のものになった、という諦めにも似た陶酔の思いと彼のために尽くしたい、という被虐的な快感とがない交ぜになって美貌の女教師を支配していく。
「シャワー借りるよ、先生」
女教師はカッ、と頭に血が上っていくのを感じて熱く火照る躯を抱き締めながら教え子の言葉に頷くだけだった。彼が浴室へと消えると玲子はしばらくボーッ、とその場でキスの感触を反芻していたが、新しい使命感に目覚めると、立ち上がり、着衣を剥ぎ取るように脱ぎ始めた。
-***-
雅史は玲子の部屋の浴室でシャワーを浴びながら女教師の雰囲気に異質なものを感じていた。今までは犯されながらも何処か行為自体に抵抗を感じている風だったのに、自分との行為を楽しんでいるような積極的な姿勢が感じられるのだ。
その変化が女教師への調教の成果を感じさせ、雅史は下半身を充血させる。
浴室から出ると彼の着ていたものは脱衣籠に置いたはずだったがそこには無かった。もしや、ハメられたか、と思いながら替りに置いてあったバスローブを引っ掛けるとそのまま、もと来た廊下を進み人の気配のするリビングへと入ると、そこに玲子の姿があった。
「へぇ…、凄いね。メチャクチャ、色っぽいぜ、玲子先生」
「ああッ…、そんなところで見てないで、座ったら…」
玲子が今、身に付けているのは黒で統一された色っぽい下着だ。それは女教師が帰宅までに着ていたものではない。つまり、教え子のための新しいおろしたての下着姿なのだ。これには雅史も驚いた。
あらためてソファに腰掛けた玲子の下着姿を鑑賞する。彼女は雅史の視線から柔肌を隠そうともせず、それでいて美貌を羞恥に赤く染めている。女教師は教え子へと恥ずかしい姿を晒して楽しませようとしているのか。
ハーフカップのブラジャーからは豊満な玲子の乳房が半分以上もはみ出し、滑らかな剥き出しの腹から下腹部にはレースのスキャンティ、そして極限まで薄いストッキングをガーダーベルトで吊っている。
「ね、ねぇっ…」
「フフッ、こっちに来てよく見せてよ、先生」
雅史の言葉に操られるようにして女教師は悩ましい下着姿を隠そうともせず、彼の元に歩いてくる。教え子が玲子の肩を抱き寄せると、彼女は気恥ずかしげで、それでいて幸せそうにウットリ、としながら少年の広い胸板に頭を寄せた。
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第25章 琥珀
「んふっ…、」
「堪らないね、こんなスケベな格好でさ」
「い、イヤぁ」
彼が女教師の肢体を腕の中に包み込んでいくと、玲子は教え子の胸で恥辱にまみれて震えていた。滑らかな肌触りの玲子の背中を雅史は慈しむように撫でまわし、そのたびに玲子は、アッ、アッ…、と切れ切れの小さな喘ぎ声をあげて色っぽい溜め息を漏らしている。
「すっかり気分、出してるんだね?先生」
「あぁ…、そんな…、イジワルぅ…」
少年の指は玲子の下腹部を覆うレース地の下着の上から脚の付け根の部分を底からシュッ、シュッ、と擦り上げている。女教師はもう、辛抱できない、という風に雅史の腕に捕まって腰を逃がし気味に引いて長い美脚をブルブル、と震わせて顔を背けて、ハッハッ、とせわしない吐息をついている。
雅史は指の腹を小刻みに蠢かせて下着の布越しに媚肉の形を確かめ女芯を探り当てると狙いを定めて強くグイグイ、と抉りたてていく。玲子は教え子の腕に掴まって襲いくる快感に必死に抗い、せつなそうに眉根を寄せて悩ましい表情を作る。
女教師の貪欲な性欲を垣間見たような気がして雅史は玲子の媚態にゴクッ、と唾を呑み込んで自らも昂ぶっていく。
「ヒッ!ヒィィ…あくっ、はぅ…」
「さすがに指で責められるぐらいじゃ我慢できるみたいだね」
「アァン…、ね、ねぇっ…、あなたが欲しいの、玲子、切ないの」
玲子は少年の盛り上がった股間に細い指を伸ばして、その逞しい形をバスローブの厚い布越しに撫で回してはハァッ、と熱っぽい喘ぎを洩らしている。女教師の淫らなおねだりに雅史も思わず喘ぎ声をあげてしまう。
「くっ!…せ、先生」
少年の昂ぶった性欲の息吹を感じてか玲子はそのまま、雅史の足元に跪くと、ギンギンに硬く張り詰め下腹に反り返った逞しい教え子の男根を両手に捧げ持つ。そしてそのまま、極限まで漲った肉茎に頬擦りし、ポウッ、と頬を赤く染め上げる。
「硬いわ…、凄いの…こんな、素敵…ねえ、頂いてもよろしくて?」
「ああ、い、いいぜ…」
玲子はウットリ、としながら教え子の足元で跪き、ルージュを引いた朱唇いっぱいに雅史の勃起したペニスを呑み込んでいく。玲子の妖艶な唇が肉棒の先端を咥えているだけで限界まで開かれ、それでも彼女は鼻息を荒くしながら、喉の奥まで肉棒を呑み込んでしまう。
雅史は玲子の後頭部を掴むと、強引に女教師の唇を前後に引いては押し付け、口腔を犯していく。喉の奥まで教え子の生肉を呑み込むたびに、ピリピリ、と目の裏を電流が走り抜けていくのを感じて、形の良い太腿を擦り合わせる。
「んっ…はぁっ、…ああ、凄いわ」
「先生のおしゃぶり、だいぶ、巧くなってきたよね。俺、もう出しそうだよ」
「はん…、あなたのペニスがとっても美味しいから…私、嬉しくて」
教え子の肉棒へと口唇奉仕しながら艶っぽい表情でそう、囁いてポウッ、と美貌を赤らめる女教師にムラムラ、と性欲を湧き立たせていく。
「先生、脱げよ。入れてやる、先生のオ×ンコに入れてやる。」
「んんっ…分かったわ。玲子を楽しんで…」
女教師はうつ伏せになり、尻を少年に向けて高々と持ち上げて見せると、中心部に染みを作った薄いレース地の下着をヒップから剥がしていく。ツルリ、と皮を剥いた白桃のような見事なヒップが露わになっていく。思わず雅史は玲子の尻肉に手を伸ばすとその弾力のあるムチムチしたヒップを撫で上げ、尻の割れ目の中心で蜜を溢れさせている女教師の割れ目をよく見えるようにヒップの割れ目を押さえて左右に広げてしまう。
「ああッ、そ、そんな…、ああ…、広げないで…あくっ、うう…」
「お尻の穴がヒクヒクいってるよ」
「い、いや…ハァン、苛めないで…」
玲子は膝まで剥き下ろした下着から手を離すと後ろを振り返ってヒップの割れ目をこじ開けようとする教え子の手から逃れようと身悶えるが、それは叶わず、女の恥ずかしい部分を少年の目の前に露呈して真っ赤になって喘いでいた。
「へへ、凄い眺めだよ。玲子先生のオ×ンコからオツユがいっぱい溢れてくる」
「あーッ、言わないで…、お願い、早くオ、オ×ンコに突き刺して…」
「いやらしいなあ、よっぽど好きなんだね、チンポが、フフッ」
玲子は自分の媚肉が教え子の好奇の視線の前に晒されて淫らに蠢きながらジュクジュク、と愛蜜のしずくを垂れ流しているのをはっきりと感じていた。媚肉の中心に少年の視線が突き刺さりいても立ってもいられず、キュウッ、と膣を収縮させながらアヌスをひくつかせながらツン、と盛り上がった美麗なヒップを振り立てていた。
「ああ、ああ…玲子は好きなの、…チンポ好きなの…頂戴、早くぅ」
「可愛いよ、玲子先生」
雅史もいい加減、女教師の媚態にペニスの先端から透明な精を溢れさせていた。女教師の尻を押さえつけながら、玲子の媚肉へと肉棒の切っ先を押し当てると一気に貫いていく。
「ああああ…!!ああッ、イイッ、…イイーッ!…堪んないぃ…くぅぅん」
「スゲェや…、締まるよ。あーっ…」
玲子の蜜壷が少年の肉茎をキュッキュッ、と締め上げ、奥へ奥へ、と引き擦り込んでいく。剛直全体に絡み付く粘膜のザラザラした感触が堪らない。教え子の突き上げる怒張が子宮口までぶち当たり切ないほど気持ち良くなれる。
玲子も雅史、二人はお互いの躯をぶつけ合いながら同時に深い快感を共有していた。
今までに無いほどぴったりと相性が合ったように深く感じている事に気付いていた。
「堪んないよ…、玲子先生」
「ひん、ひぃん…、イイッ、イイの…凄いわ、凄いィィ…ああっ」
白い玲子の背中から手を廻して下着ごと胸の膨らみを掴み、捏ね上げる。そうやって、玲子の裸身をたっぷりと堪能しながら腰を突き上げては、肉棒に絡み付いてくる媚肉の感触を楽しんでいた。
「ね、ねぇっ…、来て…、もうダメ、私、アアッ…イっちゃうぅ」
「いいよ、イクんだ、イけよ、玲子…」
雅史は初めて女教師を呼び捨てにした。そう呼ぶと玲子を完全に自分のものにした満足感でいっぱいになった。そしてそれが昂ぶりにさらに力を与え、女教師の体内に埋め込んだ怒張を爆発的に膨張させる。絶頂への階段を上り詰めていく途中の玲子にもう、その勢いを止めるすべはなかった。白い背中を目一杯に反らせて、全身を硬直させて喉の奥から声にならない喘ぎ声を絞り出して絶頂のときを迎える玲子。
「…ーっ!!ああああ、イクッ、イクゥ…イクーッ!!」
「くぅ…、俺も出るぜ、玲子、出すぜ…玲子ッ」
ドクッドクッドクッドクッ…。
女教師の子宮へと届けとばかりに膣が肉棒を最後に痙攣したようにキュウッ、と締め上げるのと同時に咥えこんだ肉茎が暴発する。
ドピュッ、ドピュウッ!!
一度放出したにもかかわらず夥しい量の熱い白濁液が玲子を躯の中心から焼いていく。
その一瞬、玲子は長い脚をピーン、と張って、後ろから犯す教え子を受け止めるとガクガク、と全身を痙攣させたかと思うと、次の瞬間、ガックリ、とその場で崩れ落ちる。その拍子に肉棒がズルッ、と抜け落ち、先端から精液の残滓が噴きあげ、女教師の肌に飛び散る。
その後も雅史は玲子に再び唇で後始末させると今度は女教師の寝室のベッドの上で犯した。火の着いた躯を求め合い、何度も昇り詰めるの二人。今や、完全に玲子は雅史の性奴だった。
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第26章 水蓮
雅史がその日の夜遅く、女教師のマンションから帰宅すると母の麻美が台所から出てきて息子の帰りを笑顔で出迎えた。今日は日本舞踊の教室の日で彼女は助手として伯母の元に通っていた。こんな日は雅史に外で食事を摂るように言ってある。
「おかえりなさい、雅史さん」
「ああ、母さんもね」
帰宅したとき未だ彼の頭には女教師の妖艶な媚態が強く焼付いていた。無意識に母の麻美を玲子に重ね合わせて母の背中に浮かぶ躯の線を目で追っていた。薄い上品な絹のブラウスを着た細い背中に細い下着のラインが浮き出ている。
ポケットの中には玲子から貰ったマンションの合鍵が入っている。麻美に見つからないようにテーブルの下でそれを取り出して指先でその形を確かめた。そして再びポケットの中に押し込んだ。それは女教師との新しい絆だった。
女教師と何度もお互いの躯を楽しんだ後で、一緒にシャワーを浴びた。先に出た玲子は男物のシャツ一枚だけを羽織り、教え子のために料理の腕を振るった。雅史も玲子の意外な一面を垣間見たような気がした。女教師の料理は美味かった。玲子はその躯を強引に犯してさんざんこちらの好い様にもてあそんだにもかかわらず、彼に対して優しく微笑んでくる。まるで、保護者のように。どこか、こちらの調子を狂わせる。
まるで犯された事を受け入れているような、そんな感じだ。それならそれでもいい、雅史は自分のいいように受け取らせてもらう事にした。
「もう夕飯済ませたの?」
「ああ」
洗い物の途中だったのか手拭いで濡れた手を拭くと、腰の後ろで結んだエプロンの紐をはずす。
後ろに一つに纏めた髪を解くとそれだけで所帯じみた格好から現役の女へと姿を変えた。母親の中に一人の女の匂いを感じて雅史はテーブルの脇に立つ麻美のヒップに手を伸ばした。
「はぅッ!…ああ、雅史さん」
「いやらしい尻だぜ、母さん」
麻美の細い背中に緊張が走る。全身を硬直させて息子がヒップを撫で回すのに任せて肩を震わせる。肌にぴったりと吸い付くように馴染んでいるスカートの布地の上からも麻美の肌に走った緊張の跡が分かる。見る間に白いうなじが赤く上気していく。それでも淫らなイタズラを加えてくる息子を振り返って咎めようとするでもなく、真っ直ぐにその場に佇んだまま細い肩を震わせていた。
両の腕を胸の膨らみの下で組んでヒップを撫で回す息子の手の動きに反応してか、自分の胸を抱き締めるように動かしている。顔を背けて荒い息を吐いては尻肉に力を込めて欲情に押し流されまいとしているかのようだった。
雅史は母の麻美と女教師を頭の中で比べながら、日舞で鍛えた麻美のヒップの弾力を楽しんでいた。
-***-
妙子はその日、委員会の仕事を終えて真っ直ぐ帰宅するといつまでも灯りの点らない隣りの家の窓を眺めていた。2階の雅史の部屋はいつまで待っても住人の不在を示すように暗いままだった。それは彼女が、摩耶と夕食を済ませた後も変わらなかった。
いっそ、諦めて明日の授業の予習でもしようかと思ったとき、ガチャッ、という門の開く音と、その後にすぐ、隣家の1階のフロアに灯りが点るのが分かった。それでも、雅史が帰ってきたのかどうかは分からなかった。妙子も摩耶から麻美が日舞で家を空ける事を知っていた。しかし、それから妙子がやきもきする間もなくもう一度、門扉の開閉する音がして、今度こそ彼が帰宅したことを確認する。
学校で分かれてから一度も声を聞いていない。それが堪らなく妙子の気持ちを切なくさせる。隣りに住んでいても、いつでも声を聞いていたい。そして、彼の存在を感じていたい。特に、女教師と恋人の関係を疑問に思い始めてからはそう思うようになっていた。多分、そんなうわついた訳のわからない衝動を彼が知ったら笑われるかもしれない。それでもよかった。もう一時の猶予もならなかった。
階段を足音を立てないようにして下りると、台所で洗い物をしている母の摩耶に見つからないように居間に忍び込むとカーテンを捲り、縁側のガラス窓を静かに開く。サンダルを穿くと、雅史の家の庭の生け垣を越えて明りの漏れるベランダへと近づいた。その時だった。生々しい女の喘ぐ声、それも妙子の耳に覚えのある声が響いたのは。
まさか、聞き違い?そんな、と思いつつ、耳を澄ますと確かに何かに耐えるように息を詰まらせた切れ切れの喘ぎ声が雅史の家のリビングから聞こえてくる。まさか、雅史の母が一人、オナニーしているのだろうか。だが、なんにせよ、この声の持ち主は麻美以外には考えられない。雅史の母の独特の声の調子からいって間違い無かった。妙子は同性の知り合いの艶っぽい声音に耳まで真っ赤になる。
「はぅッ…ハッ、はぁう…、あああ…」
再び、その声は響いてくる。妙子は好奇心半分、リビングの窓ガラスから家の中を覗き込んだ。
最初に彼女の目に飛び込んできたのは、麻美の物らしい剥き出しの白い背中だった。それから妙子の目に映る光景は異常なものになっていく。
雅史の母が全裸で翻ると四つん這いになり、妙子の位置からは見えない向こう側に尻を突き上げて、その尻を自分で押さえているように見えるのだ。
何のためにそんな事をしているのか、妙子には解らない。でも、確実なのは目の前で未亡人の人妻が全裸でヒップを打ち揺すり、喘ぎ声を上げているという事実だった。
何がなんだか分からない。だけど、妙子の目は目の前で繰り広げられる人妻の裸体ショーに釘付けになっていた。その間にも麻美の喘ぎ声はひっきりなしに聞こえてくる。
「…のいじわるぅ」
どうやら誰か別の人物に向けて麻美は尻を振っているらしい。日頃、恋人の家で会うときは清楚で上品な印象を与えるひとが全裸で尻を振って媚びているという生々しい性の強烈な印象に妙子は麻美に対して軽蔑感を禁じ得ない。
「お、お願い…指で…、…嬲って」
「ああッ…」
淫蕩な表情を浮かべた人妻の痴態に妙子はゴクッ、と息を呑み、胸が熱くなってくるのを感じてカッ、と人知れず顔を赤くする。そして、覗き見している事への罪悪感が湧き上ってくる。それでも、麻美の姿は美しかった。裸身を喘がせ、卑猥に腰を振り立てて陵辱をせがんでいる、女として屈辱的な肢体にも関わらず、その色っぽさには太刀打ちできない、と自分の中の女の部分がそう考えてしまうのだ。
「…雅史さんの熱くて硬いのが…、ああッ、…いやらしいわ」
暗闇で目を凝らして覗き見しているその時、麻美のそんなセリフが耳に飛び込んでくる。まさか、相手は雅史なのか。妙子はどうにかして人妻の相手をしている人物が誰なのか知りたかった。
今、妙子がいる窓から暗闇で足元が暗い中を用心して足を進める。キッチンの出窓は高い位置にあるが背を伸ばせば覗けない位置ではない。そう判断して彼女は台所の方へと回り込んでいく。
-***-
雅史は母の麻美のヒップのしなやかな弾力をいじるのに飽きると、彼女の身に付けている丈の短いスカートの裾を捲り上げ、下着越しに麻美の敏感な部分に指を忍ばせていく。麻美はもう自分一人では体を支えきれず、思わず息子が席に付いている食卓に両手を差し伸べて縋り付くようにして、後ろから責め立てる息子のイタズラに耐えていた。
「はぁはぁはぁ…、ああッ」
「フフッ、我慢しなくていいよ、母さん」
「雅史さんのいじわるぅ…」
息子が下着越しに女芯を嬲り立ててくるのを引き上げると、麻美はもう、ガックリ、と頭を伏せて、食卓の上で全身を貫く快感にブルブル、とその見事な肢体を悶えさせていた。
欲情に蕩けた瞳を息子に向けて熱いため息を吐く麻美。その表情には成熟した女の貪欲な淫猥そのものといった動物じみた肉欲に染まりきっていて、見る者を堪らない気分にさせる。
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第27章 波紋
「どうして欲しいんだい?」
「お、お願い…指で…、直接…嬲って」
麻美はもう辛抱ならないといった感じで求めてくる。性欲に彩られた、その虚ろな恍惚の表情からは普段の、知性に溢れたきりっとした印象は微塵も感じられない。畜生道に堕ちた性の奴隷といった趣きだ。
「なんだ、指でよかったのかい?コレじゃなくてさ」
「ああッ…」
雅史が股間の物を部屋の空気に晒すと、麻美の鼻にツーン、と牡のホルモンの匂いが突き刺さり、脳髄を痺れさせる。息子のそれはりゅう、とそびえて、逞しい太さを誇っている。麻美は息子の勃起した見事なペニスを一心にみつめて、悩ましいため息を漏らした。
それは彼女自身、隠し続けていた密かな欲望を具現するものだった。初めて息子に犯されたあの日以来、手を出して来ない雅史に不信の念を抱くものの、母親としてのプライドゆえに自分から息子を求める事など出来ずに、躯がどうしても疼くときは一人、布団の中でオナニーに耽って自分を慰めていた。
しかし、実際に犯された衝撃的な体験はもはやオナニーだけでは十分に渇きを癒す事など出来もせず、夜ごと、火照りを帯びる柔肌を疼かせ続けていた。そこに、手を伸ばされて来て、麻美は躯がもう止めようも無く反応し、全身が性感帯になったかのように脳髄を悦楽に痺れさせるのだった。
彼の灼熱の剛直に貫かれる一瞬を想像しては、蜜壷を潤ませて早く止めを刺してもらいたい、その思いだけが狂おしく頭を駆け巡り、牝として、女として生きる快感に喘いでいた。知らず知らず腰がうねっていた。
「フフフ、母さん、エッチなポーズで俺を誘惑しているのかい?いいよ、欲しいんだね?」
「欲しいの…。雅史さんの熱くて硬いのが…、ああッ、私、いやらしいわ」
淫らな言葉を吐いておきながらそれを恥ずかしがって身悶える母の姿に滑稽な物を感じて胸のすく思いがした。自分を求めて淫らな姿を晒す女たちを手玉に取る自分を想像すると日頃の鬱憤に溜飲の下がる思いがした。
上気した美貌を喘がせている麻美を見ているともっともっと辱めて苛めてやりたくなってくる。
「いいさ、いやらしい母さん、綺麗だぜ」
「こんな…私、恥ずかしいわ…でも、ダメ…欲しいの、あなたが」
「そんなに欲しいのなら自分で脱ぐんだ。そしたら入れて欲しいところを自分で広げてよ」
「ハァッ…、はい…」
麻美はトロン、と蕩けた眼差しで息子の唇をみつめて、彼の命令に耳をそばだててカーッ、と顔を赤らめると決心したように、雅史の前に立つ。
チラッ、と凄惨な笑みを浮かべている息子へと視線を走らせ、自分が彼のオモチャでしかないことを再確認すると、震える指先でブラウスの釦を外し始めた。胸元のボタンを外し終えるとスカートのホックを外し、足元に滑り落とす。そうしておいから、ブラウスから腕を抜いてスカートと同様に足元に脱ぎ落とした。
下着姿になった麻美は彼に自分のプロポーションを見せつけるように堂々と胸を張って後ろ手にブラのホックを外すと胸の膨らみを露わにさせた。そして、パンティもサイドから指を差し込んでスルスルと足元に落とした。オールヌードになった美母は裸身の全てが息子に見えるように後ろ手に腕を組む。
「いやらしい女だね、母さん。実の息子にヌード見せて何をしようって言うのさ」
雅史は椅子に腰掛けながら股間でそびえる勃起した肉棒を手で扱いてみせて麻美を言葉で嬲り立てる。彼女はガックリ、とうなだれて、アアッ、と思わず呻いた。
「ご、ごめんなさい…、いやらしい母さんを許して…」
そう言うと、雅史の前で背中を向けて跪くと俯き、ヒップをツン、と持ち上げ息子の前に掲げて見せた。心持ち開いた脚を突っ張って尻の割れ目の間にある物が彼に良く見えるように持ち上げる。
「ご覧になって…、麻美、もうこんなに濡らしてるの…」
「フフ、本当だね、オ×ンコ丸見えだよ。恥ずかしくないの?」
「あ、母さん嬉しいの…雅史さんに見て貰えて…ああっ、もっと見て」
美母は自分で掲げて見せたヒップの割れ目の下に息づく割れ目に指を添えると媚肉を左右に広げて見せる。母親の内臓が息子の目の前に晒される。そこは綺麗なピンク色の粘膜がトロトロ、と透明な蜜を溢れさせて、リビングの明りに輝いて見えた。
「アァン、麻美の…オ、オ×ンコに…雅史さんのオ×ンチンを入れて下さい」
そんな言葉を吐くと、麻美はもう堪えられないのか、突っ張った長い両脚をブルブルと痙攣させながら、プリプリと美麗なヒップを振り立ててクイックイッ、と割り開いた濡れ濡れの秘唇を息子の方に突き上げてくる。
「いやらしい女だなぁ、フフッ。母さんがこんなに破廉恥な女だったなんて初めて知ったよ」
「アン、アアァン…、麻美、欲しいの…、ねぇッ、来て…」
「仕方が無いなあ、でも、可愛いぜ、母さん」
雅史は自分も立ち上がって美母のヒップに手を伸ばすと両手で掴んで自分の方に引き寄せる。勃起が麻美の尻肉の割れ目の上を滑ると美母はハァハァ、とせわしない息を吐いて長い髪を振り乱す。
「いやらしい尻だな、後ろの穴がヒクヒク言ってるぜ」
「ダ、ダメ…そこは、あああッ…あひぃぃ」
ズブリ、と雅史の親指が美母のアヌスを突き破っていた。そうすると、どうした刺激か麻美は悲鳴を上げてブルッ、と背筋を震わせると全身を一瞬硬直させ、ガックリ、と倒れ込む、が、雅史がヒップを押さえているため躯を二つに折って、頬を床につけて、熱っぽいため息を吐いた。蜜壷からは彼女が倒れ込むのと同時に大量の蜜が流れ出し、張り詰めた太腿の上を流れ出していく。
「クク、母さん、イったね?お尻も感じるんだ。変態だね」
「はぁはぁはぁ…、ああっ、恥ずかしいっ」
「これからはこっちも楽しませてあげるよ、母さん」
「あああッ、ああ…ひぃぃ、あひぃぃ…」
雅史がアヌスを突き刺した指をズブズブと美母の直腸へと侵入させていくと、麻美は激しい羞恥にブルブル、と裸身を身悶えさせてはアアン、アアアンとよがり声を上げて泣き叫んだ。
「そろそろ、俺も楽しませてもらうぜ、麻美」
「かはぁ…、ハァァン、あん…来て…」
彼は美母の予想外の媚態に思ったよりも激しく昂ぶっていた。怒張はズキズキ、と脈打ち、先端の鈴口からは透明な蜜を溢れさせている。その先端を握り締めると、麻美の潤みきった媚肉の狭間へと押し当て、一気に貫く。
「ハァァ…、ああああ、あああ…す、凄いぃ…イイッ、イイの…ああ、また…」
息子の肉棒が体内の一番深いところまで埋め尽くして、さらに子宮口をも突き上げてくると蜜壷をいっぱいに受け止める深い充足感が麻美の頭を支配していく。呼び捨てにされてオモチャにされると自分を自身で貶め、その屈辱感がまた麻美の官能を深くしていく。肉棒の熱いシャフトが秘唇の肉襞を擦り立てるたびにパチパチと脳裏で鮮烈な官能が弾けて、身も心も肉欲に捧げて息子の与えてくれる快感に酔い痴れる。
雅史は余裕しゃくしゃくといった感じでよがりまくる麻美とは対照的にゆっくり、リズミカルに腰を行き来させて美母の粘膜を味わっていた。ひと突きごとに奥へ奥へと引き擦り込もうとする熟女の媚肉が肉棒をキュウッ、と締め上げ無理矢理引き出し、また突き入れると粘膜を擦り合わせる感触に腰の辺りがピリピリ、と電流に似た快美な感覚が走り抜けていく。
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第28章 残響
妙子はキッチンの出窓の下に辿り着くと家の中から明りが漏れている様子を確認して窓の縁に手をかけて顔を覗き込ませようと試みる。爪先を伸ばしてようやく視線が家の中を見渡せる位置にまで引き上げた。
そこには見慣れた学生服に身を包んだ若い男性の後ろ姿があった。妙子は息を呑む。どう見ても髪型から背格好から雅史以外には見えない。そうなると、母親を全裸に剥いて犯しているのは息子の雅史なのか。
「うそ…、そんな…まークン?」
妙子は目の前で見ている物が信じられなかった。かなり、ショックだった。呆然として、今、自分がどんな立場にいるのかを忘れ去る。途端、爪先が滑って窓のはしを押さえている手が滑った。
「キャアッ!!」
彼女はその場に足を滑らせて派手な音を立てて転んでしまう。その音に雅史が気付かない筈はなかった。
妙子も今自分が見た光景のショックと派手な転びかたをして思わず悲鳴を上げてしまったことで、覗きがバレる、と思うと気が動転してその場から慌てて立ち去ろうとする。が、足元が暗い上に慌てているので状況が分からず余計に音を立ててしまう。
彼女が手探りで手を突き出すたびにガチャガチャ、と甲高い音がして何かの割れたり、打ち鳴らし、響く音が立つ。その中を妙子はもう夢中で飛び出すと自分の家に向かって駆け出していた。
その一部始終を恋人がつぶさに見ていたとも知らずに。
-***-
雅史は背後の台所の出窓の方から悲鳴に似た声の聞こえるのを耳にして、麻美の媚肉に突き入る最中で腰の動きを止めると、ズルッ、と美母の体内から肉茎を引き抜いた。肉棒は母の蜜と自分の垂れ流した精とにまみれて、テラテラとぬめ光り、下腹に張りついた。
露出した肉棒をそのままに出窓に駆け寄り、そして、庭の方に取って返した。ガチャガチャ、と派手な音を立てて外にいる誰かは雅史の目の前に姿をあらわす。
妙子だった。よほど慌てているのか、彼の姿に気付きもせず、凄い勢いで自分の家に飛び込んでいく。しかし雅史は彼女に覗かれていた、と知ってもなお、余裕のある表情でニヤニヤ、と笑って見せる。
「妙子…?、フフッ、面白そうだな」
不敵な表情で笑う雅史の背中にリビングで陵辱を途中放棄された美母が艶っぽい声で続きを求めてくる。
「アアン…、どうなさったの…。麻美、もうダメッ…ねぇっ」
「ああ、待ってな。今、遊んでやるからさ」
雅史は窓から離れるとリビングの床の上で四つん這いになって彼の肉棒を求めて美麗なヒップを打ち揺する麻美のもとに引き返した。彼の足元でトロン、と蕩けきった淫蕩な表情を浮かべて精一杯の媚態を振りまく母の姿を見下ろした。
「雅史さま…、麻美を犯して…オ×ンコを楽しんでください…アアン」
「仕方の無い牝犬だなあ、母さん。いいよ、くれてやるッ」
「ああッ…、雅史さまァ、嬉しい…」
麻美はすっかり淫蕩な色に染まった顔を真っ赤に染めて、息子が彼女の美麗な尻肉を抱えると自ら、媚肉を押し上げるように尻を振り立てる。
雅史は膨張しきった怒張を母の濡れそぼった秘唇の入り口に押し当てる。そしてそのまま真っ直ぐに麻美の中へと突き入れていく。ズブッ、と太い肉棹が蜜壷に突き立てられると彼女は、ヒィヒィ、とよがり泣きながら白い喉を精一杯突き出すようにして喘ぎだす。
「アアン、あああッ、ハァン…イイッ、イイの…雅史さまのペニスが、アアッ」
グチャッグチャッ、と卑猥な音を立てて、実の母と息子の粘膜が擦れ合い互いに削り合い、快美な電流が腰を走り抜けていく。雅史も、余裕を見せずに額に汗を浮かべて母の膣へと肉棒を抜き差しして突き立てていく。
「ああああ、あああ…も、もぉダメ…いくぅ…いっちゃう」
「麻美、麻美ィ…俺も、出すぜ」
「ハァン、雅史さま、どうかご一緒に…いくぅぅ…!!」
背後から犯す息子に首を捻って振り返りながら最後のラストスパートを掛ける雅史は激しいストロークを送り込みながら、麻美のウェストを辿り、豊満な双乳を握り締めながら母の唇を奪う。
ドピュッ、ドピュウッ!!ドクッドクッドクッ…。麻美の子宮口めがけて雅史の濃い体液が押し寄せる。不自由なポーズを強いられるまま舌を絡め、そして息子が体内で暴発するのを感じて、また麻美も昇り詰めていく。
「フフッ、良かったぜ…麻美」
彼が美母の体内からまだ萎えきらない肉茎を抜き去っても、麻美は息も絶え絶えにリビングの床でトロン、と蕩けた視線を宙に漂わせたまま、いつまでも絶頂の余韻に喘いでいた。
***
「うそ…、まークンがお母さまと…!」
妙子は自分の部屋に駆け込み、ベッドの上に身を投げ出すと天井にボーッ、と虚ろな視線を向けて眺めていた。まだ耳に残っている麻美のよがり声が妙子をわななかせる。生々しいセックスの光景が妙子の頬を紅潮させる。
まるで動物のように人間の尊厳も忘れ去ったかのように牝犬のような浅ましい麻美の姿と、雅史の精悍な後ろ姿が重なって切なくなる。
「どうして…?」
そう、どうしてなのだろうか。自分という恋人がいて、母親と関係を持つというのは。だが、よく考えれば雅史の周りには他にも女の気配があった。あの女教師…。結局、真相は未だ分からないが、彼と何か…、まさか肉体関係?遊びならいいのか、とも思う。雅史の自分に対する愛情は疑うべくも無い。でも、それでも自分が悪いのかもしれない、とも考えてしまう。
「ひどいよ、まークン…」
手を出して来ないのは大切にしているから。彼はそう言った。今までも、何度も際どいイタズラを仕掛けてきては躯を芯から熱く火照らせ、恋人の玩弄の指が、抱き締める腕に絆を信じてきた。
天井から目を逸らせて枕元に置かれた可愛い熊の目覚し時計を見つめた。明日、どんな顔をして逢えばいいのだろうか。彼は知らない。私が覗いていた事を。彼の無邪気な顔を、優しく笑い掛ける彼に疑いを向けて自分が正気でいられる筈が無かった。
ゴロリ、と躯を反転させて枕に顔を埋める。もう、このまま世界が終わって欲しいとさえ思った。憂うつな気分にとどめを差すようにその時、階下から母の摩耶が夕飯に呼ぶ声が響いてくる。
「妙子、ご飯よ…妙子?」
「もうっ!…食べたくなーい」
苛々して声を荒立ててしまう。それが逆効果だったのか、摩耶は階段を上がってくる。部屋の前で立ち止まる気配。妙子はうつ伏せになったベッドの上で枕に顔を埋めながら眉間に皺を作ってムッ、としたままベッドサイドに作り付けの棚を睨んでいた。
「妙子?入るわよ」
ガラガラと引き戸を開けて、摩耶が入ってくる。それでも妙子は姿勢も変えずに枕に顔を埋めたままでいた。摩耶は何を考えているのか、妙子が突っ伏しているベッドの端に腰掛けると娘の頭に手を置いた。そしてそのまま妙子の頭をグッ、と枕へと押し付ける。
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第29章 迷走
これにはさすがに妙子も驚いた。てっきり、慰めてくれるつもりで髪を撫でてくれるものかと思っていた。が、驚いているばかりではいられない。窒息させられる。足をバタバタ、と振り立てて母の手から逃れる。ガバッ、と顔を上げてベッドの端に座ったまま、穏やかな顔をして微笑みなんか浮かべている摩耶を睨み付ける。
「はぁはぁはぁ、…信じらんない。娘、殺す気?」
「あら、元気じゃない」
普段、気さくで姐さんカタギで人生の先輩として尊敬している摩耶だが、おせっかいやきのこういう所は始末に負えない。妙子は年頃の恋の悩みも摩耶を相手にしているとどうしようもなく問題が矮小化されてしまう気がして苛々する。
「フツー、そぉゆうことする?母親が」
「フフッ、何を悩んでいるのか知らないけど、ご飯食べないとダメよ」
「だからいらないのッ!!」
「ホラホラ、いくわよ」
摩耶は娘の荒げた声音にも全く動ぜず、妙子の腕を取ると強引に腕を掴まれて"連行"されていく。それでもあんまり、嫌な気分はしない。摩耶流の荒っぽい慰めかたなのだろうか。確実に恋人の不貞を覗き見たショックからは完全に、ではないものの立ち直っている。
でも、そういうのはナンカ嫌だった。そういうものではないような気がする。乙女ちっくな感傷を汚された気がしてくさってくる。それでも、母親の顔を見ているとそんな気分も薄らいでいくような気がするのはやはり、ありがたかった。
-***-
気持ちに余裕が出てくると見えてなかったものが見えてくる。例えば、だ。摩耶の服装とか。なんだか、2階の部屋に上がってくるときに感じた軽い違和感があった。
妙に若々しいのである。胸元に深いスリットが入ったノースリーブのニットからは摩耶の豊かな胸の谷間が覗いていた。スカートなんて膝上までかなり丈が短かった。
だけどもそれが色っぽく、また似合っている。形のいい脚の長さとスタイルの良さだけは認めないわけにはいかない。
妙子は母のそうした装いとも、恋人・雅史と彼の母親との関係がすべて繋がりがある事だとは到底、想像だに出来なかった。
-***-
翌日は意外にもスッキリ、した気分で目覚められた。昨日の事は無かった事、と割り切る事は出来ないものの、雅史を信じる自分でいる事に一切の懸念も無かった。
雅史に逢ったらいつも通りに挨拶をしようと、思った。制服に着替えるとパタパタ、とスリッパの音をたてながら階段を駆け降りると、摩耶から弁当箱を受け取り、慌ただしく飛び出していく。
「いってきまーす」
「いってらっしゃい」
摩耶の屈託ない声に肩を押されるようにしながら妙子は雅史を迎えに行く。隣り合った同じ間取りの家だが、中に住むのは全くの別人、という当たり前の事実を妙子は何故か不思議に感じた。恋人の家の玄関をノックする。
「まークン、ガッコ行こう」
「あら、妙子ちゃん、おはよう」
「あ、おはようございます…、あの、まークンはまだですか」
玄関のドアをノックすると中からパタパタ、という音が聞こえてきて、恋人の母親が顔を覗かせた。妙子に挨拶するその顔には昨日の交尾のなごりはまったく見えなかった。
麻美は妙子にすまなそうに、頬に手をやって困ったような顔をして見せる。
「それがね、さっき起きたばかりなのよ。悪いから先に行ってて貰えるかしら」
「そうですか…」
彼の顔を見たら真っ先に笑顔で挨拶しようと思っていただけに、出鼻を挫かれた気がして意気消沈してしまう。妙子は麻美に一礼すると、顔を伏せて踵を返した。
恋人が母親の後ろから妙子から見えない位置から自分を観察していた事に気付かない。
-***-
「どうやら行ったみたいだね」
「ああッ…、雅史さん」
雅史は食卓の椅子に腰を下ろしていた。妙子の声を聞くと股間で濡れ光っている怒張が漲るのを感じた。
たった今まで、麻美が朝のおつとめとばかりに息子の足元に跪いて口唇奉仕に耽っていたのだ。そこに、妙子が迎えに来た、という事らしい。
麻美は顔に苦悩の色を滲ませて胸元を押さえて喘いでいる。彼の肉棒を咥えている最中に息子の恋人の応対を迫られて今更のように、背徳に心が痛んだ。特に、妙子の事を思うと切なくなってくる。しかし、そんな美母の感傷とは無縁とばかりに雅史は奉仕の続行を強要する。
「ほら、遅刻しちゃうだろ?早くしなよ」
「あぁ…、はい…」
麻美は雅史の前では母ではなく牝奴隷としての存在でしかない自分を悟り、絶望的なまでの悲壮感を漂わせながらも息子の前に跪くと勃起しきった剛直に舌を伸ばしていく。
「んんっ、んーっ…あむっ」
「フフ、積極的だね、麻美。いいよ、綺麗だぜ、…ああ」
どんなに揶揄されようとも自分の淫蕩さは身に染みて解りきっている。実の息子に躯を提供し、防波堤になるつもりが、今では心までも彼に捧げて隷従を誓って尻を振っている始末なのだ。
逞しい肉棹をスッポリ、と喉奥にまで呑み込み、頭を前後に振って幹に舌を絡ませながら吸い上げる。そうやって、情熱的に奉仕しながら脚の付け根がジンジン、と熱く潤んでくるのが分かる。それを隠そうともせず、麻美は形のいい太腿を擦り合わせて、蜜壷の疼きを紛らわそうとする。
「いやらしい牝だね、麻美?息子のものを咥えて尻を振ってさ」
「ハン…、麻美は…あむぅ、いやらしい牝なの…、んく…、ど、どうぞ貴方の好きなように嬲って…あんッ」
麻美は息子の言葉嬲りにけなげに応えつつ肉棒を舐め上げ、先端から零れる透明な精を啜る。そうやって自分の奴隷としての身分を自分で脳裏に刻み込みながら、気分を高めていく。
既に麻美は息を荒げて昂ぶりを隠さない。奉仕しながら秘唇はもうドロドロ、に蕩けて肉棒で犯されるのを待っているのだ。
雅史はそうやって美母の後頭部を押さえてグイグイ、と喉奥へとペニスを突き入れながら、妙子の事を考えていた。さっきの様子では彼女が昨夜の麻美との交合を覗いてた事を彼が既に知っているとは分からなかったようだ。
そうこうしているうちに雅史も熟女の濃厚なおしゃぶりに追い込まれていく。
「くぅ…、ああ、いいぜ、麻美。もう、…出そうだ」
「麻美の奉仕に感じてらっしゃるのね、嬉しい…あはん、はむっ、ン…」
「オオッ!!い、いいぜ…、うっ、凄いや…、ああッ」
美母は息子が自分のテクニックに感じているのを見上げて、ポウッ、と顔を赤らめる。そしてもっと悦ばせたい、とばかりに熱心に舌を絡めてスポスポ、と肉棒を咥え込み前後に頭を振り立てていく。
「で、出るッ…!!」
雅史は麻美の唇から怒張を引き抜くと膨れ上がったその切っ先を彼女の顔面に向ける。麻美が顔を上げた瞬間、暴発が始まる。
ドピュッ!ドピュ、ドピュウッ!!ドピュッ、ドピュウッ…。
濃厚な匂いとともにゲル状の白濁した体液が美母の顔一面に飛び散り、汚していく。麻美は息子の体液を浴びながら震える吐息を洩らして喘いでいる。ドロッ、とした粘液が麻美の頬を打ち、そしてしたたる。雅史は肉棒の根元を押さえて、最後は肉棹をしごいて精液を全て麻美へとなすりつける。
「あ、ああ…、幸せ…」
麻美は跪いた躯を痙攣させながら熱い溜め息を吐いてむせるほどの精液の匂いの中に佇んでいた。唇に垂れてきた息子の体液を淫らな色をした真っ赤な舌で掬い取り、
舐め啜るのだった。
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第30章 彷徨
母の顔面めがけて射精すると再び咥えさせ、後始末を済ませると雅史は家を飛び出した。いつも早目に自宅を出ているので余裕はある。それでも少々、走らなければならなかったが。
駅まで真っ直ぐに続く道の途中で走るのを止めた。何となくズボンのポケットの中に異物感があり、手で探ると、それは例の女教師の部屋の合鍵だった。一度、手にとり、その形を確かめるとまたポケットにしまった。差し当たり、彼には必要の無い物だった。
この前はたまたま、玲子の部屋で求められて肉交に耽ったが、雅史は女教師を学校以外の場所で楽しむつもりは無かった。だから、合鍵はそれ自体、玲子が自分の奴隷に堕ちたことを顕わす勲章以外の意味をなさなかった。
雅史は小走りに先を急ぐと、妙子の背中を見つけてトボトボ、と歩く少女の肩に手を添えた。
「妙子」
「あっ、まークン!…あ、えー…と、あの、おはよう」
「悪かったな、ちょっと寝坊してさ」
「う、ううん、いいの。私、今日は早く起きただけだったから」
寂しそうに俯いていた妙子は恋人に肩を叩かれて、それがいきなりだったので慌てふためいて真っ赤になってしまう。それを雅史がクスクス、と笑うのでまた赤くなる。首筋まで真っ赤に染めあげる妙子に雅史も愛情を覚えずにはいられない。
雅史は妙子の肩に腕を廻した。美少女はハッ、と躯を強張らせるもののすぐに力を抜いて引き寄せられるままに恋人の肩に自分の肩を触れさせ、頭を乗せる。妙子の柔らかそうな髪がフワッ、とさざなみのように揺れて、シャンプーの甘い匂いが漂う。
妙子の何気ない表情を横目で観察し、肩から伝わる反応から彼女の心理状態を探る雅史。大丈夫だと判断したのか、妙子の肩からブラウスの背中へと手を滑らせていく。少女の肌を服越しに感じ取ろうとするかのように卑猥な手つきだった。
その手の動きに反応して少女の鼻先から小さく吐息が漏れる。妙子が顔を赤らめると雅史は背中を優しく撫でてくる。そうするともう、抗いようがない。
「ン、ンッ…、まークン…、恥ずかしいよォ」
「可愛いぜ、妙子」
「もォ…」
駅へと到着するまでの短い時間で妙子はすっかり息を荒げていた。うなじから耳までうっすらとピンク色に上気している。それがいっそう、雅史の嗜虐欲をそそる。妙子が抗議しても彼は余計にじゃれついてくるばかりだ。
改札を抜けてホームに電車が滑り込んでくるといつものようにナイトのようにぴったりと寄り添って妙子をラッシュの混雑から守ってくれる。学院の最寄り駅へと到着するまでの間、彼の優しさと、それと同時に性欲を強く感じる時だ。
朝、なかば習慣化した妙子にとって恥辱責めの時間帯だ。彼の腕に掴まって、ドアと雅史の胸板との間の狭い空間で彼の手がそうするのが当然の権利のように処女の柔肌に伸びてくる。
妙子は、慣れたとはいうものの羞恥に身をよじる。ビクッ、と肩を震わせてイヤイヤ、と伸びてくる手を牽制しようとするが、効果は余りない。視線を上げて彼の瞳を覗き込む。その視線を真っ向から受けとめ、雅史は不穏な表情をして指先を妙子の躯に這わせていく。
「ね、ねぇ…、まークン。私、こんなのイヤ…」
「好きなんだよ、妙子。妙子の躯を感じていたいんだ、いいだろ、な?」
列車の揺れと込み合う車内の圧力が二人の距離を無くし、美少女の肌をまさぐる指は強く、彼女の肉に食い込む。
「んぁ…、ハァァン…、ダメェ」
「可愛いぜ、妙子の声」
「ヤ、ヤァ…」
密着した胸からも妙子の狼狽と恥辱に喘ぐ悩ましい反応が伝わってきて、雅史を喜ばせる。制服の上から熟し切らない胸の膨らみを包み込むようにして揉み、揉み、と弄られる。妙子の胸を触りながら腰の密着度を高めてテントを張っている股間を突き出し、一方の手で彼女のヒップを丸みに沿って押さえて逃げられないようにしながら自分の方に引き寄せる。
卑猥な接触にハァァン、と歪めた唇から吐息が漏れてしまう。毎日のようにそうやって弄られるうちに、美少女の躯も男を迎え入れる準備を整えているかのように敏感に反応してしまうようになっていた。
「はんッ…、イヤ…、イヤぁ…、ああ…」
「気持ちいいよ、妙子の躯、柔らかくていい匂いだ」
「はぁっ、あふぅ…、ダメ…、ダメぇ」
美少女のヒップを押さえる彼の手が丈の短い制服のスカートを捲り上げると、尻の割れ目に沿ってパンティの上からツツ、と前へ前へと脚の付け根を辿ってくる。そこは彼女が一番触れて欲しくない場所だった。
躯が勝手に、妙子の意志とは無関係に恋人の手と指に反応した、その証拠を示す染みがそこに刻まれている。今までにも雅史の顔を思い浮かべながらオナニーに耽って自分でも秘薗に指を伸ばしたことが何度もあった。経験上、どこをどう触れば快感を呼び起こすスイッチが入るのか知っていた。
雅史の指はまさしく妙子の一番恥ずかしい部分へと脚の間を滑り込んでくる。美少女は細い脚をギュッ、と閉めて、雅史の指がそれ以上侵入してくるのを阻もうとする。が、処女の柔肌の間に閉じ込められた玩弄の指は、挟み込む太腿を上下に蠢きそれがまた、妙子をブルブル、と痙攣させる。
「ヒィィ…、イヤァ…、やだよォ…、やだァ…」
「堪らないよ、妙子の躯…。いい反応じゃん」
胸の隆起をまさぐる手は膨らみを包み込んだ指で乳首をクリクリ、と突ついて、妙子を切なくさせる。ヒン、ヒィン、と悶え声をあげて、少年の陵辱に耐える。耐えるがそれも限度がある。
彼女はもう、抑えられないほど処女の肌を疼かせ、火照らせ、自分ではどうにも出来ないほど性感を昂ぶらせていた。
「あっ、あむっ、ふくぅ、くぅん…、くっ…!!」
「妙子?」
電車がガタッ、と揺れた瞬間、、雅史の指が処女の秘唇を下着越しに浅く突き破る。その瞬間、美少女の躯が熾りを起こしたようにブルッ、ブルブルッ、と痙攣し、真っ赤に歪めた美貌を背けて喉を突き出すと、ハーッ、ハーッ、と深く長い溜め息を吐いた。
妙子は雅史の手に弄ばれるまま、電車の中で初めての絶頂を迎えるのだった。
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第31章 二律背反
学院に最寄りの駅についても、妙子はしばらく回復できなかった。駅のベンチに腰を下ろして隣りに座った雅史の肩に頭を寄りかからせながら、抜け切った気力が湧いてくるのを待つしかなかった。
「大丈夫か?妙子…、悪かったな」
「う、ううん…、いいの。」
雅史は悪くない。妙子は本気でそう思ってる。こうやってベンチに坐っていると脱力した全身がジーン、痺れて気だるさが今は心地いい。隣りで頭を預けている恋人の存在もその心地よさの一つの要因だった。もう、難しいことは全部忘れて、彼の腕に抱かれていたい、心からそう思う。
雅史は肩に掛かる妙子の頭から香る髪の甘い匂いに、なんとなくコイツもいいかもな、と思ってチラッ、と横目で美少女の表情を覗き見る。
今まで何度もチャンスが会ったにも関わらず、妙子の処女を奪わなかったのは単に好奇心からだ。人妻、実母、女教師と交わり、ものにした彼にとって、妙子は聖域のような存在だった。電車の中でも処女の柔肌に触れていると他の女たちにはない、何か…、を彼女は持っている、そういう気分にさせる。
それを今はそのままにしておきたい、と思う。だから、この美少女の処女を奪わないのだ。
「完全に遅刻だなぁ…、なあ、妙子。このままサボってどっか行かないか?」
「ダメだよ。今日、午後イチで英語、小テストあるよ」
「あ・忘れてた…」
呆けたように呟く雅史にクスクス、と笑い声を立てる。彼の申し出は嬉しかったが品行方正な美少女としてはそういう訳にもいかなかった。雅史は膝を叩いて立ち上がると妙子に手を差し伸べた。
「もう平気か」
「うん、もう大丈夫」
二人は空き始めた一時間遅れの電車に乗って学園へと向かった。
-***-
悪友たちに重役出勤を冷やかされ馬鹿話で応酬しながら、雅史は自分の席に着いた。振り返れば妙子も既に着席していた。
穏やかな日だった。うららかな日の光が窓辺から差し込み、退屈すぎる授業に眠気を誘う。雅史は授業そっちのけで机に突っ伏して、眠りの世界へと沈み込んでいた。
机にドン、という衝撃が加わり、それで目が覚めた。顔を上げれば赤い布で包まれた美味そうな匂いを立ち昇らせる物体があった。それが彼を現実の世界に引き戻す。
「まークン、お昼、一緒にしない?」
「おお、妙子。ああ…、いいぜ。何処にするんだ」
満面の笑みを浮かべて妙子がクスクス、と寝ぼけ眼をこすっている彼を笑っている。それにあくびで返しながら尋ねた。
「うーん、どうしよっか。どこかいい場所知ってる?」
「…そうだな」
雅史の頭には午後から始まる英語の授業のことが浮かんだ。とりとめもなく玲子のことが浮かんだ。今日は玲子の担当する古典は授業に無い。部屋は空いている筈だ。それなら…。
「いいとこがあるぜ、行こうか」
-***-
「ね、ねえっ。まークン…ここ、本当に大丈夫なの…?」
「心配するなよ」
妙子を玲子の使っている講師室へと誘い込んでいた。女教師がこの時間、ここにいないことは先刻承知だった。戻ってきても、妙子といれば入ってこれない、という勝算があった。
「昼は、ここがら空きなんだぜ。ソファもあるし、リラックスしろよ」
「うん…。まークンがそう言うなら大丈夫だよね」
雅史がズカズカと勝手知ったるふうに部屋に入り、ソファに腰を沈めると、オドオドとしていた妙子も少し安心して、それでも不安げに彼の隣りに腰を下ろした。
何か悪いことをしている気分にドギドキとしていた。恋人と一緒に、というのが異常に甘い興奮をもたらす原因だった。
彼が優しい視線を向けてくると、その甘い焦燥も薄れていく。妙子は頬をポウッ、と染めると照れ隠しをするように弁当箱を差し出した。個室で二人きりというのもこの興奮の一つの理由だ。
恋人に差し出した弁当の蓋が開くと、彼は箸をつけて口に運ぶのを待つ。彼の感想が気になる。今日は、いつもより少し早起きして、腕を振るったつもりだった。
「ん?美味いよ、この出汁巻き。頑張ったな」
「やったぁ!」
雅史は、思わず小さくガッツポーズをとる妙子を、面白そうに見ながら箸を掻き込んでいく。
彼女の用意した弁当箱は雅史の専用に誂えたとはいっても大した量ではないので、弁当はあっというまに無くなってしまう。彼が先に食べ終わったとき、妙子はまだ半分以上、残していた。
雅史はこれも用意してあったウーロン茶のパックにストローを差し込みながら皮張りのソファに我が物顔でもたれて、妙子が食事を取る仕草に見入っている。
「ダメだよぉ…、そんな、見られてたら食べられない…」
「あ、悪いな」
カーッ、とうなじから耳たぶまで真っ赤にに染め上げた美少女は恋人に抗議する。彼は妙子から視線を逸らせると、何気なく正面のドアを見た。誰か、その後ろにいるような気がした。いるとすれば奴隷に貶めた女教師以外ではあり得ない。
少年は扉から目を離さずに片手だけで妙子の膝に手を伸ばした。ようやく弁当を食べ終わって、お茶のパックにストローを立てていた美少女は柔肌に触れた恋人の手の感触にビクン、と反応して吹き出しそうになる。
しかし、彼女の抵抗がないことで気をよくしたのか雅史は手を脚の付け根のほうへと滑り込ませてくる。妙子は、朝のこともあり、火照りを帯びる躯の反応に戸惑いながらもハッ、ハッ、と小刻みに息を吐いて肢体を強張らせる。
「妙子…、可愛いぜ」
「あ、アン…、まークン」
妙子をソファの上に押し倒して横たえると雅史は本格的に美少女の肢体に玩弄の触手を伸ばし始める。彼女の上になって制服の布地の上から少女の可憐な胸の膨らみを包み込み、捏ね上げ、ピンク色に上気させているうなじに唇を寄せる。
「はんッ!…、ハゥン…」
美少女の喘ぎ声の音色を耳に心地よさを覚えながら楽しんでいる。それでいて、時折り、妙子のうなじから顔を上げてイタズラっぽい、狡猾な目つきでドアを見つめていた。
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第32章 滲出
二人の恋人同士の戯れ合う光景をその部屋のドア越しに息を潜めて見ている者がいた。玲子だった。いつも、早めに校舎を出ると車で外に昼食を摂りに出ている。なるべく次の授業の準備には時間を掛けるのが、彼女の習慣だった。
そのために部屋に戻ってきた女教師は文芸科講師室のドアに手を掛けたとき、話し声が中から聞こえてきたので、ピタリ、と硬直し、そっと中の様子を伺った。
もし、知らない生徒が愛を交す隠れ家に使っていたのなら咎めだてするつもりだった。ところが、あにはからんや、中で乳繰り合っているのは、知っている顔だった。
雅史だった。玲子は息を呑んで相手の顔を確かめる。彼の隣りに住む同級生の岩代妙子に間違い無い。部屋の中で少年は彼女と食事を取っていたらしく、二人が坐るソファの前に置かれた背の低いテーブルには可愛い弁当箱が置かれている。
女教師は部屋の中に踏み込んで二人を追い出してしまいたかった。この部屋は玲子と雅史の密会の場所だった筈。ここに少女を誘い込んだのは彼だろう。しかし、この部屋で彼が他の女と肌を合わせるなんてことは、玲子のプライドが許せなかった。
ドアの取っ手に手を掛けて中に足を踏み入れようとした、その瞬間、玲子はハッ、と息を呑んだ。雅史がドアの方を見て笑ったのだ。明らかにここに玲子がいることを知っている。女教師はドアに手を掛けたまま動けなくなった。
「はんッ!…、ハゥン…」
彼が組み伏せている少女の喘ぎ声が耳に響くとビクッ、と玲子の唇がわなないた。彼は再び少女の躯に取り付くと、卑猥に手を動かし始める。女教師は二人から目を離すとドアを閉じて背を向けた。廊下に一人佇み、屈辱に唇を歪めていた。
-***-
「あっ、あぁ…ン、ダメ…、濡れちゃうから…、あん、もぉ…」
「いいんだろ?気持ちいいんだろ、こうすると。認めちまえよ」
雅史は妙子のスカートを捲り上げると剥き出しになった小さな下着の底を布越しに美少女の秘唇を探り、その微妙な割れ目の中心に指先をめり込ませて、クイッ、クイッ、と擦り立てている。
妙子は、顔を真っ赤に染めて瞳を伏せてハァ、ハァ、と喘ぎ声をあげている。恋人の責めがもたらす覚え立ての快感に躯を委ねて身悶えている。そんな妙子のいたいけな仕草が堪らなく可愛いくて、雅史は彼女のうなじにキスを痕が残るほど強くした。
「んっ、んんっ…、気持ち、イイ…、気持ちいいよォ…、まークン」
「ああ、素直だね、可愛いぜ、俺の妙子」
「はぅん…、まークン、好きぃ」
うなじから顔を上げた雅史にキスをねだる妙子。彼もリクエストに応えて、正直に快感を訴える美少女に唇を重ねた。ン、ン、と互いに唇を吸い合い、舌を絡め、恋人の流し込む唾液をコク、コク、と飲み干す美少女から唇を離してみつめあう。
妙子はピッタリ、と白い太腿を閉じて秘部を布越しに嬲る恋人の指を締め付けている。美少女の脚の付け根に食い込ませている指先で雅史が彼女の濡れ始めている下着の中心を責めると、妙子は、ハァン、ハァン、と喘ぎ声をあげてビクン、ビクン、と上気した肌を震わせる。
「堪らないな、なあ、妙子。俺のも触ってくれないか」
「いいよ…、まークンの…、私も触ってみたかったの…」
美少女が顔を真っ赤にして大胆にも彼女自身の願いを口にすると、雅史はゴクッ、と唾を呑んで妙子の瞳を覗き込む。しかし、彼女は自分が口にした言葉の意味をあらためて考えたのか、これ以上ない、というぐらいに耳たぶまで真っ赤に染めると、イヤン、と一声つぶやいて、両手で顔を覆ってしまう。
雅史は妙子がだんだんと自分の色に染まってきたのを感じながら、ジッパーを下ろすとビンビン、に勃起した肉茎を取り出して、根元を握り締めた。顔を覆っていた妙子の手を掴むと強引に自分の腹のほうに引き寄せていく。そして、美少女の細い手の中に凶々しい男根を握らせる。
「ほら、妙子」
「ああッ!熱い…。ビクビクいってるよ、まークン、あぁん、ヌルヌルしてる…」
「妙子が可愛いから興奮してるんだ」
「…ぅん、嬉しい」
手の中に握り締めた恋人の逞しいペニスが発する熱に浮かされたように陶然と蕩けた瞳で肉茎を見つめている妙子。
「な、扱いてくれよ」
「うん、いいよ…」
妙子はもどかしげに肉茎を指に絡ませて上下にゆるゆると扱き出す。処女の指で扱かせていることを考えると、雅史も興奮してくる。もう、ドアの向こうにいる女教師の存在は忘れ去っていた。
「ああ、妙子、いいよ、感じるぜ」
「あん…、まークン、私がお口でしてあげる…、ね」
妙子は純粋に自分の行為で恋人が息を荒くしていくのが嬉しかった。雅史が自分を抱こうとしないことには疑問が無いわけではなかったが、彼の指で絶頂の高みへと押し上げられたときから妙子の中で今までの彼女とは違う何かが目を覚まそうとしていた。
雅史は驚いていた。妙子が自分から奉仕を言い出すなんて。
「いいのか?頼むよ」
「うん、任せて…」
妙子は躯を起こすとソファの背にもたれて荒い息を吐いている恋人の下腹に突き出ている剛直に顔を寄せていく。
手の中でビク、ビク、と震えて力強く脈動を繰り返す肉塊に対しても今まで凶々しさしか覚えなかったのに今は愛しさで頬擦りしたい気分だった。しかし、いざ対面してみると自分から言い出したのに、その圧倒的な熱さと逞しさに怖じ気づきそうになる。
「あ、あの…ゴメンね、私、慣れないから下手かも知れないから…」
「いいさ、妙子が自分から口で、って言ってくれたほうが嬉しいよ」
「あぁ、もう、言わないで…」
妙子は決心すると目を細めて両手で目の前に捧げ持った剛直の先端に舌を這わせ始める。雅史はそのしっとりとした感触に思わず、うぅ、と情けない声を洩らしていた。それとは反対に彼の唇から漏れ出した喘ぎに自信を深めた妙子はますます情熱的に奉仕に熱中し始める。
「んっ、んうぅ…、んふ…、はう、あくっ…」
「いいよ、ああ、感じるよ…、妙子、とってもいいよ」
雅史は自分でも息が上がってるのを意識しながら、彼の肉棒へと懸命に奉仕を繰り返す美少女を見下ろし溜め息を吐く。
「いいの、ね、まークン、私、きっと全部呑めるから…出して」
「ああ…、妙子、出すよ…ゴメン」
「んっ、あふっ…、むっ」
妙子は恋人の昂ぶった声に射精のときを感じて、パックリ、と小さな唇を開き切ると怒張を深々と呑み込んでいく。雅史は美少女の頭を押さえるとそのまま、彼女の喉の奥までペニスの先端を食い込ませていく。ビクッ、と彼女は震えたものの器官を塞がられる息苦しさに耐えて彼の行為を受け入れてその瞬間に身構える。
ドクッ、ドクッ、ドクッ、ドクッ!!
妙子の喉の奥で暴発した精液が次々に撃ち出されてくる。その量は半端なものではなく、美少女はむせながら息を止められる恐怖におののきながらも恋人のペニスから口を離そうとは決してしなかった。
ゴクッ、ゴクッ、と音を立てて粘っこい牡の体液を懸命に呑み下していく。
「ハァァ…、凄かったよ、とっても良かった。ありがとう、妙子」
「んん…、アン…、私、まークンが気持ち良かったならいいの」
「妙子…」
雅史は美少女の乱れた髪を梳き上げてやりながら、顎を持ち上げると唇を奪った。
「愛してるよ、妙子」
「私も、好き…、まークン」
妙子も恋人と唇を重ねながらいつか彼に処女を奪われる日を夢想して胸を熱くするのだった。
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第33章 浸透
居住まいを正した二人は講師室を出た。二人ともスッキリした顔をしていた。それが妙に妙子には恥ずかしかった。
「ねえ、まークン、次の授業サボっちゃだめだよ」
「分かってるから先、行けよ」
「うん。また、後でね」
雅史はトイレに寄るから、と言って妙子を先に行かせると、その場に留まった。妙子が階段を下りていく、パタパタ、という音が響いた。彼はそのまま階段とは反対に廊下を歩いていく。その先に廊下はT字に直角に折れている。そこに玲子がいるのは分かっていた。
彼がその廊下へと足を踏み入れると、案の定、女教師が立ち尽くしていた。雅史の足元を見て辛そうに眉根を歪めている。そこに少年は軽薄に囁きかけた。
「やあ、先生。ご機嫌は如何ですか」
「どうして…」
「えっ、なに、聞えなかったよ」
「どうしてなの?…どうして、こんなことをするの」
顔を上げて真っ直ぐに雅史の瞳を覗き込む。そこには非難の色が浮かんでいた。
玲子には納得が行かなかった。この部屋で始まった関係、そして彼に鍵を預けたこと。そのどちらも踏みにじられているのを感じていた。
「何故なの…」
「なんか考え違いをしてないかい。玲子先生」
「え…?」
雅史は玲子のブラウスの胸を押し上げる見事な膨らみに手を伸ばして掴み取るとグイッ、と揉み捩じる。玲子は見るからに嫌そうな顔をして、首を背けて悲鳴を上げる。
「い、イヤァ…、やめて、痛ッ!」
「俺はあんたの恋人なんかじゃあないんだ。玲子、お前は奴隷なんだよ」
女教師を廊下の壁に押し付けると、胸の膨らみをやわやわと揉み込み、玲子の心に痛みとともに隷従の意志を刻み込むように一語一語、はっきりと語り掛けていく。
玲子の胸から手を離すと、ポケットの中から彼女から貰った鍵を取りだし、女教師のタイトスカートのサイドに入ったスリットから手を差し入れる。彼女は背けた顔を喘がせる。
「こんな鍵一つで俺を飼い慣らそうとでも思ったのかい?残念だったな」
「あっ、ああ…、ダメっ」
鍵の頭の部分でパンティストッキングと下着越しに玲子の媚肉を突き上げ、グイグイ、と責め立てる。だが、指先に湿った感触を感じて不審がる雅史。玲子の下着は先程の彼と少女の行為を覗き見している間に自分で指で慰めたせいでしっとり、と濡れていた。
彼がその事実に気づいたとき、女教師は首筋を赤く染めて喘いでいた。
「へえ?玲子先生、俺たちのアレ、覗いてて濡らしてたんだ」
「や、やめて…言わないで」
「アイツの声聞きながら自分で弄ったんだろ?玲子。こうやって、さ…」
「あう…、ああっ…、うぅ…」
捲り上げたスカートの下で、ストッキングまで染み出した蜜液でグッショリ、と濡れそぼったパンティの中心をグイグイ、と責め立てると、女教師は堪らなくなったのか、少年の肩に両手でしがみついてくる。
「なんだい?欲しいのかよ、淫乱だな。それで、教師がよく務まるよな」
「はんっ、玲子、淫乱なの…。ねえっ、頂戴…欲しいの」
廊下の真ん中だというのに上気させた美貌を喘がせて彼の首に腕を巻きつけて見事な膨らみを少年の胸板に押し付けてくる。しかし、焦りがちに男のものを求めてくる玲子とは裏腹に一度、妙子の唇に放出しただけに、雅史には幾分か余裕があった。
「いいか、俺に指図しようと思うな。」
「わ、わかったわ…。だから、抱いて…、ねえ、欲しいの」
「しつけのなってない牝犬にはお仕置きが必要だな」
「イ、イヤァ!…」
抱き付いて来る女教師の腕を引き剥がすと、二の腕を捻じってそのまま背中を向けさせる。玲子は壁際に対面させられる。女教師は悲愴な表情を浮かべて後ろを振り返る。雅史は彼女のスカートを捲り上げると、パンティの縁に手を掛けて一気に剥き下ろす。廊下の真ん中でヒップを晒す恥辱に堪らずアアッ、と悲鳴を上げる。
「ああッ!!…、イヤッ…」
「フフッ、お前にはこれがお似合いだ」
バシッ!、ビシッ、バシッ!!
「ひっ、ひぃッ…」
剥き出しにした見事なヒップの丸みを平手打ちに打ち据える。白磁の透き通るような肌をした玲子のヒップにたちまち赤い手形が痕になって残る。
「いやらしい牝犬め。玲子は奴隷なんだよ、俺のペットだ。分かったか」
「ああ、あああ…ッ!…、ひっ、ひいっ!イヤッ、こんな…イヤァ」
「ククッ、なんだ?これは。尻を打たれて濡らしてるのかよ。変態だな」
玲子が壁に両手を突いて露出した尻を高々と差し出しているところに、雅史は赤々と腫れ上がったヒップの双丘の谷間をひくついているアヌスから秘唇へと指先で辿ると、女教師の媚肉はタップリ、と蜜液の滴をたたえて、彼が指をめり込ませるとジュブッ、と簡単に受け入れて、異物の進入の代わりに水のように蜜が糸を引いた。
「い、言わないで。ハァァ、アァン…、指じゃイヤ…、太いのがいいの…」
「お前は苛められて悦ぶ変態のマゾ奴隷なんだよ、分かったか」
「イヤッ、イヤァ…、そんな、イヤぁ!」
しかし、拒絶の言葉とは裏腹に雅史の指がグチュッ、グチュッ、としとどに濡れた女陰を攪拌するようにして指を媚肉の中心へと突き入れると、トロトロ、と蜜液が涎をこぼすように秘唇から溢れて太腿へと流れ出していく。
"私…、感じてる…。廊下の真中で弄ばれて感じちゃってる…"
玲子は膣襞を掻きまわす指を、体内に侵入した男根のように締め上げている自分の秘唇の切なさに突き上げられて、彼への隷属を深く、深く心の奥底に刻み付けていく。
"彼の言う通りなんだわ…、私、マゾだったんだ…。苛められて悦ぶ変態だったんだわ…"
全身が熱く燃え上がるように上気していく。頬が熱くて目が眩んでくる。それに伴って、白く抜けるような柔肌から媚薬のようにねっとりと、絡み付くような卑猥な芳香が立ち昇り始める。玲子は全身で教え子の責めに感じてしまっていた。
「どうだ?気持ちいいだろ、いやらしい顔してさ。変態のマゾ奴隷が身に染みただろ?」
「うぅん、玲子、奴隷なの…、苛められて悦ぶ変態なのっ…、ああッ、感じちゃうぅ」
彼の言葉どおりに自分の中に秘められていたどうしようもなく淫らな存在を認めてしまうと、どこまでも卑猥に堕ちていける気がして、女教師は嬌声を上げながら、プリプリ、とヒップを打ち揺すり、少年の責めを自ら求めていた。
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第34章 転機
「ハァァン…、ね、ねえっ…、いやらしい女にお仕置きして…」
「俺の命令がちゃんと聞けるなら続きをやってやる」
「あ、ああ…、なに?何なの、何でもするわ…、だから早くゥ」
玲子は理性のカケラも感じさせないほど卑猥な表情を浮かべて、剥き出しのヒップを掲げて長い脚を突っ張っている。張り詰めた太腿の付け根は後から後から溢れてくる蜜液で洪水状態でドロドロになっている。玲子にはもはや、教師としての誇りもメンツも捨て去って、少年への強い服従意識でいっぱいになっていた。
何処であろうと、もう、彼の肉棒で密壷をいっぱいにして犯してもらえるのなら関係無い、誰に見つかっても、構わない、そんな理性の欠けらもなくしたかのように、唇の端から涎をこぼれさせながら媚肉を突き上げてくる女教師を雅史は、その二の腕を引き掴むと、グイッ、と力任せに玲子を引き立てて、文芸科講師室へと押し込むと、後ろ手に扉を閉めて、手を離した。
「あッ!!…ああ、いいっ…、ああン、いやァ…」
講師室の床にうつ伏せに倒れた玲子はジンジン、と痺れるような焦燥に囚われてモゾモゾ、と半ば捲れあがり露出したヒップを蠢かして、ハァァ、ハァァ、と深い溜息を吐いていた。
媚肉に彼の太いペニスを深々と咥えて絶頂への階段を真っ直ぐに駆け上がる筈だった。それなのに、まだ体内には何も指でさえも無く、空虚に膣を痙攣したように喘がせ、トロッ、トロッ、と蜜が彼女自身の淫蕩さを指し示すように流れ出ていた。
雅史は女教師の傍らに膝をつくと、玲子の顎の下に手を差し入れると、グイ、と上に向けて表情を観察する。
濡れた眼差しに扇情的な色を浮かべ呆然とした玲子の表情にはおよそ教師らしい尊厳は感じられなかった。そこにいるのはただ男を求めるだけの牝奴隷でしかなかった。だが、その空虚な意識の中に、自分が今一番望むもの、そしてそこに繋がる道を模索するための貪欲な意思が野生の獣の本能のようにメラメラ、と燃え上がっていた。彼もまた、玲子の瞳の中にはっきりとその姿を捉えていた。
「いいか、あんたは俺の命令通りに尻を振っていればいいんだ。そうすれば、先生の欲しいものをくれてやる。分かったかい?」
「言うことを聞く…聞きます、ああ、だから…、ください…」
一語一句、玲子の脳裏に刻み込むようにゆっくりと喋る言葉は真っ直ぐに女教師の行動の優先順位の一番高いところに、あたかも乾いた大地に水が吸い込まれるように滑り込んでいった。
女教師に自分の言っていることが理解し、確実に伝わったことを確信した雅史は立ち上がり、自分のペニスを見せ付けるように扱いて、命令する。
「尻を上に向けて足を伸ばすんだ」
「はひっ…、はぁぁン…」
玲子は言われるまま剥き出しのヒップを高々と掲げて長い脚を伸ばしていく。後ろから見る雅史には美教師の下半身が丸見えだ。逆さまになった美女の成熟した肌がピンク色に輝いていた。ピン、と張った脚線の頂上でヒップの割れ目を誇示するように、尻を振り、媚肉をひくつかせている。見事に発達したヒップは垂れもせず、張り詰めた太腿は涎の出そうなほど充実して素晴らしい。
尻の裂け目では綺麗に手入れされたアヌス、そして秘唇が雅史の視線を意識して互いに競い合うかのようにヒクヒク、と別の生き物のように蠢いていた。秘唇から溢れた蜜が太腿の上を逆流して流れ出している。
伸ばした脚をつま先で支えようとして、足を突っ張ると、ドプッ、と勢いよく蜜壷から蜜液が溢れて粗相をしたように逆さまに流れ出して腹のほうに垂れていった。
「いやらしい牝犬みたいだぜ、先生。自分でオ×ンコ広げてみな」
ブラウスの外れた胸元から零れた見事な乳房が床の上でせめぎあって丸い膨らみを垣間見せている。両足のつま先と横に捻った頭の3点で不恰好な姿勢を支えて、もどかしげに両手を伸ばして、ヒップに触れた玲子は、そこでいったん息を止めて、ハァァン、と熱っぽい吐息を洩らした。
そこからはヒップの丸みの上を指先で掴みながら、這わせて、核心部へと近付けていく。もう、長い脚を震わせて、つま先は何度も滑り、そのたびに全体のバランスが崩れそうになる。長い黒髪が床の上に墨を垂らしたように伸び、ヒップの揺れとタイミングを合わせてうねうね、と蠢いていた。
ハッ、ハッ、と小刻みに喘ぎ声を洩らしていた玲子はとうとう、秘唇の縁に指先を掛けると、左右に引っ張って、自分で内臓を広げていく。その指にも熱い蜜液が跳ねていた。
雅史も、玲子の全身から発する卑猥な媚態に呑まれたのか、ゴクッ、と唾を飲み込んで、いつのまにか浮き出していた汗を腕で拭った。さっきより確実に膨張した怒張は痛いほど下腹に張りつかんばかりに自己主張していた。彼は自分の昂ぶりを努めて隠すように冷静な口調で告げた。
「いいぜ、玲子。もう我慢できないみたいだな。くれてやるよ、アンタの好きなコイツを、な」
彼が不恰好な姿勢で震えている女教師の間近に近寄って、肉茎を玲子が広げている秘唇へとあてがうと、ハァァン、と泣き声をあげて尻を振り立てる。ヌプッ、と存分に潤っていた媚肉は男根を根元まで容易に受け入れていく。
「あひっ、あひぃぃ…、ひぃぃん、ひぃぃん…」
剛直を玲子の体内に突き刺した途端に、彼を襲った凄絶な快美感に腰が砕け散りそうな衝撃を受けた雅史は、女教師の媚肉の感触に酔う。ヒップの見事な丸みと火照った熱い柔肌を撫で回しながら、自分だけ快感を貪ろうと、玲子の尻を前後に揺すりたてて、ペニスを抜き差ししていく。
それでも、玲子は逞しい肉牙に膣襞を抉られるたびにゾクゾク、と背筋を電流に似た快感が走り抜け、全身に痺れが伝わっていくのを感じて喉から搾り出すように悲鳴を上げてよがり捲くっていた。
素晴らしい交合だった。眼下で上気した女教師の肌がピンク色に輝いているのを見ながら、秘唇に抜き差しすると、切れ切れの悲鳴が熟した肉感的なボディが洩れだし、それがまた雅史の昂ぶりを煽り、剛直に力を漲らせる。
「どうだい?俺の、欲しかったんだろ」
「いいッ!…いい、いいの…。ああッ、きちゃう…、あっ、あン…」
次々に打ち寄せる快感の波に翻弄される玲子は、ピン、と張った長い脚をブルブルッ、ブルブルッ、と痙攣させて、絶頂へと昇り詰めていく。女教師の背中が、大きくしなって、どんどん断続的な吐息の感覚がせわしなくなっていく。玲子が、肉棒を秘唇に突き立てられるたびに追い詰められていくのが手に取るように分かった。
少年も時間を忘れて女教師の中へと怒張を何度も挿入し、玲子の内臓を責め立て、肉棒に絡みつく粘膜の感触にビリビリ、と腰を快美感が走り抜ける堪らない感覚に溺れていた。
いい躯だった。しなやかで肉感的な肢体は雅史の責めを存分に受け止めてくれる。彼の強暴な獣性に十分に応えてくれる淫らな躯だった。
雅史は、ズブッ、ズブッ、と膨れ上がったペニスを玲子の秘唇から引き抜き、また突き立てながら初めての感情が湧き上がってくるのを感じていた。
この女を手放したくない。痛切にそう、思った。その思いが脳裏を支配したとき、何かが彼の中を突き抜けた。
「出るッ、出すぜ、玲子、う、ううっ…」
「ひんっ、ヒィィ、いくぅ…、いっちゃうぅ…、あああ、あああッ…!!」
ドピュッ、ドピュウッ!!ドピュッ、ドピュッ…。
雅史が根元まで沈めた肉茎の先端が子宮口に食い込み、その砲口から砲弾を炸裂させた。下腹に女教師のヒップを掻き寄せ、深々と貫いたまま、ドクッドクッ、と白濁液を注ぎ込んでいく。玲子は全身をガクガク、と痙攣させながら蜜壷を満たしていく熱水に焼かれて、ヒィヒィ、と悲鳴のようなよがり声を上げ続けていた。
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第35章 姦計
結局、雅史は午後初めの授業に戻ってこなかった。妙子は何度も、後ろをチラチラ、と振り返るたびに英語の教諭から視線で咎められた。それでも、雅史のいない席を振りかえるのを止められなかった。
"まークン、お腹でもこわしたのかしら…"
まさか、自分との行為の後で、女教師と激しい一戦を繰り広げているとも知らず、妙子は彼のためにせっせとノートを作るのだった。
授業が終わってしばらくしてから、休み時間に雅史は戻ってきた。自分の席についた彼の元に駆け寄って、心配そうに少年の顔を覗き込んだ。雅史は、どこか疲れたような顔をしていた。
「ねぇ、まークン、大丈夫?」
「ああ、妙子、悪かったな、授業に間に合わなくてさ」
「ううん、いいのよ、そんなこと。でも、心配しちゃった。どうしたの?」
心配そうに顔を覗き込んでくる少女が鬱陶しかった。女教師の熟れた肢体を貪った後では、親身に寄り添ってくる少女の心遣いも、ただ煩いだけだった。だが、玲子と乳繰り合っていたとは言えず、適当に当り障りの無い嘘をつく。
「腹こわしちゃってさ、休んでたんだ。でも、もう大丈夫さ」
やっぱり。妙子は安心した。しかし、どこか彼の態度によそよそしさを感じる。ついさっき、あんなに求め合ったのに、とポッ、と頬を染めながらも少し寂しい気がした。
美少女が自分のことを思ってか顔を赤くするのを白々と眺めながらそろそろ、潮時かもしれない、そう思い始めていた。妙子も何度も処女の肌を責め立てられ性戯に慣れ始めていたし。堕とすには今が絶好の時期かもしれない。
女たちが馴れ馴れしく振舞うのを見るたびに雅史は苛立った。彼にとっては身の回りにいる女たちはすべて奴隷同然なのだ。奴隷風情が恋人を気取る、彼にしてみればそんなことは我慢ならなかった。妙子にしても女教師と何ら変わらない。向こうから言い寄ってきたんだから勝手に堕ちればいい。そんな風にしか考えていない。せめて、せいぜい楽しませてくれればいい。その程度の感情しか抱いていなかった。
「ねぇ…、ねえってば、まークン?」
「あ、ああ、悪い。なに?」
「今日、私の家で復習しましょう。さっきの時間、ノート作っておいたから」
「そうだな。…悪いな、妙子」
雅史が思ってもいない癖にそう、声をかけると、妙子はもう本当に嬉しそうに満面に笑みを浮かべて見せる。彼のために何かするのが楽しいようだ。
「それじゃ、帰りに、またね、まークン」
「おお」
妙子が自分の席に帰ると机に突っ伏して惰眠を貪る。妙子がチラチラ、と振りかえってくるのをそうやって鬱陶しく無視しながら、午後は暴力的なまでに激しい性欲を抱えて過ごすのだった。
-***-
委員会があるから先に行ってて、という妙子に雅史は内心、ホッ、としていた。気持ちが焦りがちになって上ずっていくのにブレーキが掛けられたからだ。このまま、妙子と帰宅までその美少女の柔肉に手を伸ばさずに済ませられようはずもない。それに一人で先に帰れば、あの家にいるのは摩耶一人きりだろう。女教師とも母とも違う熟れ切ったボディと妖艶な物腰にまた、ありつけるかと思うと彼の股間は再び熱い血潮に滾るのだった。
ピンポーン、と妙子の家の玄関先でベルを鳴らすと、すぐにドアが開いて摩耶が顔を覗かせた。
「あら、まークンなの?妙子は一緒じゃなかったの」
「こんにちわ、摩耶さん。今日、妙子は委員会なんで先に部屋に上がっててくれって話なんですけど」
今日の摩耶は黒のタンクトップと膝丈の同色のスカートを身につけていた。雅史の視線を妖艶な笑みを浮かべて受け流している辺りは、場数を踏んだ女の貫禄を感じさせる。玲子とも麻美とも違う危ない香りが漂う。雅史の股間はキリキリ、と漲る。大きく肩が露出し、悩殺的なまでの双乳の谷間が深く覗けている。キュッ、と吊りあがった見事なヒップの盛り上がりも、光沢のある肌のつやも熟し切ったボディを妖しく彩っていた。
「そうなの。いいわ、あがって」
「お邪魔します」
彼用にスリッパを用意するために玄関の上がり口で屈み込んだ摩耶は、立膝にスカートの奥を少年の目に晒しながら胸の谷間を強調するように背筋を反らせた。雅史は遠慮なく人妻の肢体に視線の触手をねっとりと絡ませながら鼻の穴を膨らませる。
スリッパを履いた彼が手を差し伸べると、それに縋り付くようにして摩耶が目の前に立ち上がった。二人の距離は不自然なほど近く、息が触れ合うほどだ。摩耶と雅史の背丈は幾分、少年のほうが高いがほぼ同じだ。互いの瞳を覗き込む二人は、ともに卑猥な色に瞳を染めていた。
「もう、風邪はすっかりいいんですか」
「ええ、あなたの看病がよかったのかしら。ウフフッ」
以前、妙子が今日のように委員会で帰宅が遅れた時にも彼が摩耶の看病を代行する筈が、雅史は摩耶と熱いひとときをベッドの上で過ごしていた。そのことは当然のことながら二人だけの秘密になっていた。
「あの子の部屋で待ってる?それとも…。ウフッ、どっちがいい?」
「摩耶さん…」
彼に選択を迫りながら答えは決まっているかのように、雅史の膨らんだ布越しの勃起に細い指を伸ばして、少年に胸の膨らみを押し付けてくる。彼に否やは無かった。腕を熟れきった人妻の細いウェストに廻して、自分のほうに抱き寄せながら唇を奪う。
「んっ…、ああ…、若い男の子って素敵ね。こっちよ、来て」
吸われるままに唇を重ねて、舌を絡め合いながら布越しの勃起の硬さを確かめるように撫でまわすと、少年も彼女のヒップを肉丘の感触を楽しむように撫で上げてくる。摩耶は一旦、雅史から離れると、色っぽい吐息をついて彼を廊下の先へと誘った。
そこはかつて二人が肌を合わせた寝室だった。
「ねえ、…私、我慢できないの。あなたのミルク呑ませて…、いいでしょう?」
「いやらしい顔してますよ、摩耶さん」
「言わないで…、ああッ、凄いわ」
彼の足元に跪いた摩耶は少年のズボンのチャックを下ろすと、細い指先で雅史のコチコチ、になったペニスを取り出すと、美貌を火照らせて、肉棒に頬擦りした。少年の指摘通り、彼女は卑猥な色に瞳を染めてウットリ、と彼の怒張を見上げると、真っ赤な朱唇から細い舌を突き出して、静脈の浮き出た少年の肉棹を舐め上げ始める。
「ハンッ、熱いわ…、堪らない。素敵だわ、あなたの…大きくて、ああ、こんなに…」
摩耶は彼の昂ぶりを知ってか、情熱的に口唇奉仕に耽っていく。ズッポリ、と肉棒を喉の奥まで呑み込み、口全体で剛直をローリングさせては先走る精を吸い上げる。自分の奉仕で男が欲情していくのを確認するのは楽しい。
雅史が最近、雰囲気が変わったのを摩耶は敏感に感じ取っていた。その変化が女を抱くことがもたらしたのも薄々気付いていた。口の粘膜を突き上げる剛直の逞しさに子宮が疼くのを感じて込み上げてくる痴情に身を任せたくなって仕方なくなってその気持ちを押しとどめるように、太腿を擦り合わせながらよりいっそう、怒張に舌を絡め、頭を前後に振り立てていた。
人妻の唇を勃起が出入りするたびにジュポッ、ジュポッ、という卑猥な濡れた音が響き、そのたびに雅史の劣情はエスカレートしていく。射精の瞬間を懸命に引き伸ばそうと、もがくように宙を掴む手が、摩耶の剥き出しの肩を掴み、柔肌を捏ね上げるように火照った人妻の肌に手を這わせる。
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第36章 倦怠
片手では摩耶の後頭部を押さえて怒張を彼女の喉の奥に捩じ込んでいく。摩耶はそれを嫌がりもせず彼の怒張を深々と咥え込んでは、ハン、ハン、と喘ぎ声を鼻から漏らしている。つややかに美しく輝くショートカットの髪がユサユサ、と揺れるたびに甘ったるい香水が漂った。
しっとり、と柔らかな摩耶の口の粘膜に包まれた肉棒からピリピリ、と快感が腰から、背筋へと駆け上がってきて、雅史は美女の口技に思わず呻きを漏らした。
「上手いですね、摩耶さん。ああ…、もう、出そうですよ」
「あぁン…、いいの、いつでも出して。全部、呑んであげるから」
摩耶は妖艶な微笑を浮かべて熱い溜息を吐いている彼の顔を見上げながら、シュッ、シュッ、と指先に絡めた肉棒を扱き上げて見せる。そして、顔を伏せると再び深々と怒張を呑み込むと情熱的に奉仕に耽り始める。
「くぅッ!…、出るっ」
「…っ、んーっ…」
雅史がその一瞬を捉えて、摩耶の後頭部を両手で鷲掴みにすると一気に喉の一番奥まで怒張を貫いていく。そして、射精の快感に身を任せてペニスの先端を暴発させる。熱い体液の奔流が摩耶の喉奥へと叩きつけられ、彼女はビクビク、と背筋を痙攣させては声にならない呻き声を漏らして注ぎ込まれる若い樹液を飲み干していく。
「んふぅ…、はぁン…、いっぱい出たわね。ああ…、濃いわ」
恍惚とした表情で口いっぱいに占領した肉棒を吐き出すと、熱い溜息をつき、白濁にまみれた剛直を舐め清めていく。若い少年の肉茎は一度放出したくらいでは、その勢いを奪うには足らず、美女の舌で舐め上げられるたびにグィン、と反り返ってその存在を誇示している。
「摩耶さんのフェラチオ、凄く…良かったです」
「ウフッ、ねえ、まだイケるんでしょう?」
「今度はこれでお願いしたいんですけど…」
「はんっ…、好きねぇ、いいわ」
雅史が手を胸元から差し入れて摩耶のボリュームのある乳房の膨らみを外に露出させて揉み上げると、熟れきった肢体を持て余している人妻は少年の荒々しい愛撫に嬌声を上げて応えた。無遠慮な手つきで年上の成熟した女の乳房をグイグイ、と揉み捩じると、豊満な膨らみは柔らかな弾力を彼の手に返してくる。
摩耶は雅史がしたいように双乳の膨らみを弄られるに任せて、ハン、ハン、と喘いで美貌を淫らな色に染め上げていく。彼がひとしきり肉球の感触を味わうと、その手に自分の手を重ねて艶っぽく微笑み、豊満なバストの谷間にギンギンに反り返っている剛直を挟み込む。
両手で二つの膨らみを根こそぎ掴み、肉棒をしっかりと包み込みながら上下に扱いてみる。やんわりと肉に包まれる感触が何とも言えず心地いい。フェラチオとも、膣の締め付けとも違う甘美な快感が腰を走り抜けるが淫らな技だった。たちまち追い詰められ、だらしない呻き声を上げてしまう。
「う…、うぅ」
「ウフフッ、どう?…気持ちいい?」
「た、堪らないです、…ッ、くっ」
「ダメよ、すぐ出しちゃ」
しかし、雅史は顔をしかめて尻を引き攣らせている。腰をブルブルと、のたうたせながら妖艶な人妻の性技に暴発寸前の怒張をセーブできない。ピュッ、ピュッ、と先走る牡の体液が鈴口から飛び出し、摩耶の頬に乳房の膨らみへと飛び散らせる。
「くぅ…、出る…ッ」
女教師を堕とし、母を奴隷へと貶めた雅史も、妖艶な媚態を示す人妻に完全に主導権を握られていることを認めないではいられなかった。しかし、そんな彼の焦燥をものともしないほど、摩耶の奉仕のテクニックは素晴らしい。腰からピリピリ、と電流のように迸った快美感に貫かれるまま、彼は肉棒を暴発させてしまう。
ドピュ、ドピュッ!!ドピュッ、ピュッ、ピュッ…。
次々に打ち出される精液の滴が蕩けきった人妻の美貌目掛けて吐き出されていく。二度目の放出とは思えないほどの大量の白濁液が粘っこいしるしが美女の端正な顔を汚していく。
「あっ、あン…、こら、ダメ…。はぅ…、熱いッ!…ああっ、凄い匂い…」
摩耶は頬といわず額に垂れる髪にまで飛び散る少年の濃い体液を顔面に受け止めながらも、濃厚なホルモン臭に子宮を甘く疼かせていた。雅史を咎めながらも、精液の量に驚きを隠せない。
「スイマセン、あんまり気持ち良かったから出しちゃいました」
「もぉ、こんなに掛けて、汚しちゃってェ…。いけないコね」
少しも悪びれずにスッキリ、したような口調で舌を覗かせる少年に抗議の声を上げながら精液の飛沫を浴びたタンクトップを捲り上げて脱ぎ捨てた。顔にベッタリ、と貼り付いた体液の放つ濃厚なホルモン臭が漂い、摩耶は美貌を喘がせる。ふと、壁の時計を見上げると妙子も委員会があるといってもそろそろ帰ってもいい時刻になっていた。
「まークン、そろそろ妙子が帰ってくるわ。あの子の部屋に上がっていて」
「セックスしないんですか。僕は平気ですけど」
裸になった胸の膨らみを両手で抱えた美女の悩ましい姿を視姦しながら、隆々とそびえる肉棒を扱いて見せ、余裕を見せつける雅史。そんな少年を頬に粘液の滴を纏いつかせた美女は拗ねて見上げる。
「あぁン…、もォ。こんなにしておいて。また今度にしましょう」
そう言って上半身のヌードを晒す美女はニッコリ、と妖しい微笑で体良く少年を寝室から追い出した。妙子が帰ってくる前に性戯の痕跡を消して置かないといけない。娘の恋人と交わる背徳は甘い蜜の味がしたが、摩耶もさすがに娘を傷つけるのは忍びなかった。
雅史は妙子の名前を出されても、別に臆するところも無く、はっきり言ってどうでも良かった。妙子と摩耶を比べれば断然、抱いて楽しいのは摩耶だろう。それにどう彼女が足掻こうとも妙子は結局、雅史のものになるのは時間の問題だった。今は、摩耶との間の主導権を自分が握ることのほうが彼にとっては重大な問題だった。
摩耶に寝室を追い出されて仕方なく、二階にある妙子の部屋に入る。少女趣味の、甘い菓子が似合いそうな、そんないかにも処女くさい部屋だ。二人が付き合うようになってから、何度か訪れているがいいかげん飽きてきた。
いつも妙子とこの部屋で勉強する時に使うテーブルに鞄を載せて、窓の外を眺めた。隣の同じ間取りの家は自分の家だ。居間で洗濯物を畳む麻美の姿が見えた。今日は日舞も無く、一日家に居たのだろうか。清楚なブラウス姿の母の姿を眺めていると、階下からドアを開け閉めする音が響いた。妙子が帰宅したのだろう。摩耶の声と元気そうな妙子の声が響くと、階段を上がってくる音がして、息を切らせた彼女が飛び込んできた。
「まークン、待った?ゴメンね、委員会、予定より伸びちゃって」
「いや、別に…」
欲情がそのまま匂い立つような摩耶の悩ましいヌードを堪能した後では妙子はあまりにも幼稚過ぎた。視線は妙子を通り抜けて摩耶をどうやって堕とすか、それだけを考えていた。形だけは妙子から今日の午後一番の授業の復習をしながら、意識は上の空で、瞼に浮かぶ人妻の色香に染まる肌艶を見つめつづけていた。
妙子は甲斐がいしく興が乗らない様子の雅史に対してもにこやかに微笑を絶やさず、そして忍耐深く授業の内容を再現して見せた。しかし、あまりにつれない態度を取る雅史にとうとう根をあげる。頬杖を突いてジト目で彼を見る。雅史は妙子の視線に気付かず、投げやりな視線をノートの空白に向けたままだ。
「ねぇ、まだ気分悪いの?」
「…いや、そんなことはない、けど」
妙子はさじを投げた。これはダメだと思った。何が原因なのかは分からないが今は雅史の気持ちが自分を向いていない。どこか…、いや、誰か別の方を向いている。そのことだけは確信として持っていた。
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第37章 攻略
「妙子、入るわよ」
まるで二人の間に横たわる緊張を解きほぐすかのように摩耶がお茶の用意をして現れた。両腕に抱えた盆の上に三つのティーカップを載せて、摩耶は先程の淫靡な雰囲気を微塵も感じさせず、下に黒のインナーを透けさせたサッパリとした白の開襟シャツを羽織っている。シャツは臍の辺りで釦を留めているだけなので胸元は大胆なまでにその膨らみを強調するようにこぼれ出していた。
「勉強はかどってる?そろそろ、お茶の時間にしましょ」
「もぉぉ、お母さんっ、今、いいところなのっ」
妙子はなにか気分を逸らされた気がして憮然とする。しかし、母にはかなわない。いつも、彼女のペースに巻き込まれてみっともない所ばかり雅史に見せているような、そんな被害妄想にとらわれてしまう。
「そぅお?そんな風に見えなかったけど」
「ふんっ、早く出てってよぉ」
頬をブーッ、と膨らませて机に突っ伏すと、ククク、と雅史の笑い声が耳に届いて、耳まで真っ赤に染める。こんなときだけ、生気を取り戻した雅史まで小憎らしくなって来る。妙子自身、ダメ詰まりのような閉塞感から抜け出そうとして、赤い顔をしながら勉強道具を片付けると、摩耶を手伝ってお茶を入れる支度をする。
二階の子供部屋につかの間、静寂が訪れる。ただし、この静寂は心地いい。いい香りのする熱い紅茶が妙子をリラックスさせ、雅史にはその魂の内面に熱い情熱を注ぎ込んでいくような、そんな静寂だった。ただ、その均衡はあっけなく崩壊してしまったが。
妙子は雅史の視線がつかの間、彼女自身に注がれただけで心が浮き立つような気分になる。それが次の一瞬、横目でチラッ、とそれでいて熱っぽくギラギラとした視線を摩耶の方に向けているのを知って、愕然とする。しかし、当の本人は何も知らぬげに若い二人と同じ距離で紅茶をすすっていた。
「うん、美味いわ。当たりね、この葉っぱ」
「あ、あのねー」
まったくマイペースを崩さない摩耶に一気に脱力する妙子。親子の掛け合いを見て、うぷぷぷ、と笑いをこらえている雅史。
-***-
「さて、それじゃ年寄りは引き上げるとしますかな。頑張れよ、若人諸君」
「いいのッ、早くいくのっ」
ぷーっ、と頬を膨らませている娘の頭をクシャクシャッ、と掻き混ぜると摩耶はふざけた口調でそう言って、3人分の茶の支度を後始末すると来た時と同じように盆を抱えあげて、立ち上がった。雅史も席を立つと、摩耶の前に立って、両手が塞がっている彼女のために部屋の扉を押さえてやった。人妻はニッコリ、と笑いかけて頬を傾げて見せた。彼は妙子を振りかえって告げた。
「妙子、俺、トイレ行ってくるから」
「うん」
母の後ろについて部屋を出て行く恋人に頷いた妙子は、一人きりになると机の上に突っ伏して摩耶のことを考える。自分と同じ遺伝子を持っているとは思えないほど、母は妙子にとって不思議な存在である。でも、内心感謝していた。あのまま、彼といたら疑心暗鬼でいっぱいになってしまっただろう。そこがまた不思議なところなのだが大人の女の勘なのか、摩耶は妙子が何を考えているのかすべて見透かしているようで、いつも的確なTPOを心得ていて、不安な気持ちを上手い具合に散らせてくれるのだった。
雅史は部屋の扉を後ろ手に閉めると階段の降り口で自分のほうを見ながら怪訝な顔をしている摩耶に頷いて見せる。彼女は少年を訝しげに睨み付けている。だが、彼はニヤニヤ、と摩耶の肢体をツマサキカラ頭のてっぺんまで舐めるように視姦するばかりだ。
長い脚をふくらはぎから膝へ、そして張り詰めた太腿の半ばほどしかないスカートの裾の両端には深いスリットが走っている。胸元は見事な双乳の膨らみが形作る盛り上がりと谷間の造形が素晴らしい。鎖骨に絡み付くように首筋で光るチェーンネックレスが大人の女の色気を醸し出している。怒った顔も摩耶ほどの器量では凄絶な色気の彩りを迸らせている。
「まークン、どういうつもりなの。トイレだなんて嘘でしょう」
「本当ですよ、出すもん出さないと居心地悪いですからね」
「そう?それじゃ、早く済ませなさいね」
彼の視線を振りきるようにかぶりを振るとショートカットの綺麗に揃えられた髪がファサッ、と揺れ動き甘い香水の匂いを振り撒いた。きびすを返して盆を抱えた両腕でしっかりと抱えて、階段を下り始める。その後をピッタリと雅史がつけてくる。
摩耶はことさら彼を意識しないように無視しながら階段を降りた。彼の狙いは読めていた。自分の躯が目当てなのだ。雅史との逢瀬は刺激的だが、妙子にバレてまで続けるようなものではない。それに初めて躯を重ねた時はたまたま精神状態も弱気になっていただけでそうでなければ相手にしなかった筈だ。それほど、自分を安売りしたつもりは無かった。娘に知られること、それだけは避けなくてはならない。それが摩耶の唯一の弱みだった。
一番下まで下りると、再び雅史が廊下からリビングへと続く扉を押さえてくれる。仕方なく彼の横を摺り抜けるようにして通り過ぎる。彼との距離が一気に狭まる。その絶好のチャンスを雅史が逃すはずは無かった。タイトなミニスカートに包まれたヒップを撫で上げられる。
「ヒッ!やめて、やめなさい…」
ビクッ、と背筋を震わせ摩耶は悲鳴をあげた。しかし、割れ物のグラスを盆に載せて両手の利かない美女を雅史は壁際に追い詰め、廊下の真ん中で壁についた腕と、脚で閉じ込める。躯を捻り、彼と顔を近付けないように逃げる摩耶とグッ、と距離を近付けていく。
こんな場所で求めてくるなんて…。摩耶は正直、気が気で無い。いつ、階段を娘が下りてくるかも知れず、手にした盆に載せたグラスを落とせばきっと深刻な事態を招くだろう。今も、ヒップを撫でまわす少年の手がスカートのスリットから手を差し入れてくる。ダメ…、触られたら気付かれてしまう。彼のものを咥えながら濡らしてしまったことを。今も、子宮を疼かせていることを。
「いいカラダだ、最高だよ、摩耶さん」
「お願いよ、ダメ…、もう触らないで。妙子には黙っててあげるから…。ねっ、お願い」
「駄目だよ、出すもん出さないとスッキリしないって、言ったでしょう」
雅史は首だけを振りかえり彼を諭そうとする美女へと唇を近づける。が、摩耶は首を振ってそれをかわすが、少年の唇にうなじを攻め立てられて、ヒィ、と小さく悲鳴を上げる。
「あッ、ちょ、ちょっと…、はんっ、舐めないで…」
「フフッ、熱いね、摩耶さんの肌。美味しいよ、堪まンないね」
ミニスカートのスリットから差し入れた手で張り詰めた太腿の内側を撫でまわしながら、片手はブラウスの裾からその下の素肌を覆うインナーの中に潜り込ませて熱く火照った柔らかい美女の腹を楽しみながら、徐々に上へ上へと彼女の豊満な乳房を求めて這い上がっていく。
彼の手が柔らかな腹をその感触を味わうように動き回るとそのたびにビク、ビク、と電流のように快美感が走り抜け、それを押し止めようとハァッ、ハァッ、ハァッ、とせわしない吐息をついてやり過ごそうとしている。だが、そんな摩耶の努力も、彼が内腿に置いた手を脚の付け根へと移動させて敏感な部分を覆う下着の底の部分を辿りだすと徒労になるだけだった。
「アァ…、いや…」
「濡れてるね、もしかして咥えながら濡らしてたのかな」
「ち、違…違うわ、うっ、くぅ…」
摩耶の弱点を見つけた雅史はズボズボ、と下着の上から女の源泉を突き入れて来る。美女の鼻先からハン、ハン、と悩ましい吐息が漏れ出して、今や彼女がすっかり感じ始めていることはもう明らかだった。手にした盆の上でグラスがカチカチ、と触れ合って音を立てていた。
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第38章 瓦解
雅史のもう一方の手がインナーをすっかり捲り上げて、たわわな乳房の膨らみを量感を味わいながら揉みしだいている。下着越しに突き入れていた筈の少年の指先は、いつしかパンティの端から直に秘唇へと食い入り、敏感過ぎる媚肉を抉り立てていた。
膣襞を掻き立てる少年の指が彼女の持ち物の様子を確かめるように丹念に蠢くと、その指を牝の本能が肉棒と勘違いして締め上げ、そのたびに甘い快感が子宮を蕩かせていく。
「あっ、あン…、ダメ、駄目よ、こんなこと…。ああッ、ハァン…、うぅ」
官能の炎に炙られ全身が火照ってきていた。感じ始め、しこった乳房を爪を立てられてグイグイ、と捩じり、もぎ取るように揉みほぐされながら、親指と人差し指に勃起した乳首を摘まみ潰されて、ゾクゾクッ、と一方的に嬲られる被虐に全身を電流が走り抜けていく。
媚肉を掻き分けてくる指先から逃れようと腰を引けばヒップの谷間に彼の猛々しい怒張が布越しに突き上げてくる。どこにも逃れようが無かった。形のいい鼻梁から悩ましい吐息をアフフン、アフフン、と漏らし始めながらも、この状況から逃れようと必死だった。
でも、ここで抱かれるわけにはいかなかった。盆の上のグラスを落とせば、きっとその音は2階にいる妙子にも届くだろう。妙子にだけは、この状況を知られるわけにはいかなかった。まして、雅史と求め合ったことなど、娘に知られることになったら何もかもお終いだった。
「だ、だめ…、ねぇ、ここじゃイヤ…、ここじゃイヤなの、ああっ、あふ…ンっ」
「ダメですよ、逃げようとしても。ここでするのもスリルがあっていいでしょう?」
そう言って、布越しに怒張を突き立てて来るヒップの側からミニスカートを捲り上げるとパンティの端に指を差し入れて下着を剥き下ろしていく。アアッ、と摩耶は絶望に眉根を寄せ美貌に悩ましい表情を浮かべながら身悶える。
太腿の半ばまで下ろされた下着と、ヒップの割れ目の中心に押し当てられた灼熱の肉棒が彼女の惨めさを煽った。もう、ここまで来れば摩耶に逃げ場は無い。脚の自由も失い、両腕は盆の上のグラスを落とさないように保つのに必死で、彼の凶行を止めることに気を向けることも出来なかった。
身動きの出来ない摩耶を嬲り物にするように人妻の柔肌を一方的にもてあそぶ。ヒップの割れ目に怒張をグイグイ、と突き立てて肉棒を摺り付けその勢いを増し、量感のある柔らかな乳房を底から救い上げて好い様に揉みしだく。肩からピンク色に染まったうなじを覗き込み、耳にフゥッ、と息を吹き込みながら首筋に舌を這わせる。密着した躯で、摩耶の肉体を存分に味わっていた。
「ヒッ!、イヤァ…、イヤ、イヤッ…、あんっ、ああん」
「いいよ、摩耶さんのカラダ、とっても気持ちいいよ」
「はんっ、アハン…、ヤァン…、んんっ」
摩耶は自分に主導権が無く、彼の思うがままに好きなように弄ばれる屈辱に、洩れそうになる鳴き声を噛み殺して勝手にどんどんと蕩けていく性感に怯えて、肉体が自分の思い通りにならない焦燥に理性を失っていった。
雅史は肉棒を彼女の股の間に突き刺し、媚肉の表面を前後に擦り立てる。堪らず、摩耶は快感の大きなうねりにハンッ、ハンッ、と小刻みに喘ぎ、盆を掴んだ両手から力が抜けそうになる。その途端、ガチャガチャ、とグラスの揺れる音が大きく響き、ハッ、と一瞬正気に戻り、すっかり感じやすくなった乳房を揉み捩じられる快美感に身悶え、正常な意識の混濁を深めていく。
"ああっ、もうダメ…、もう堪えられないわ。このまま続けてたら狂っちゃう"
そう、摩耶が思ったときだった。雅史が彼女の抱える盆に手を添えて囁いた。
「摩耶さん、辛そうだね。僕の女になるって言ってくれたら犯さないであげますよ」
「そんなこと…、でも…。ああッ、や、やめて…」
「悪い条件じゃないでしょう。摩耶さんは妙子の手前、恥かかなくて済む訳だし」
「ああっ、妙子…、ごめんなさい…、で、でもっ、ヒィィ!!、ハァァァン…」
摩耶が拒否しようとすると、乳首を捩じ上げられ、ビクビク、と肢体を身悶えするしかない。彼は狡猾そうな瞳で人妻の脳裏に刻み込むように、飴と鞭を使い分けながら自分の優位をアピールしてそれが如何にも最高の条件であることを信じ込ませようとする。今の摩耶にその誘惑に勝てるほど理性は残っていなかった。
「言う…、言うわ。だから許してっ、んんっ…、ハァン」
「フフッ、いい女だよ、摩耶さん」
雅史が人妻を揶揄するように摩耶の顎を押さえて自分のほうに向けながら、その悩ましい表情を観賞しつつ、彼女から盆を受け取ると、それを階段の下の箪笥の上に静かに置く。
摩耶は危険な綱渡りから開放された安堵に乳房を揉みたてられ、媚肉の表面を怒張の先端で突つき上げられながら、グッ、と悩ましい妖艶な媚態を見せながら少年へと甘く彼の所有物になる屈辱の言葉を漏らしていく。
「あなたの女に…なるわ。摩耶はあなたのものよ。アアッ、ごめんなさい…、妙子」
「よく言えたね。可愛いよ、摩耶」
彼は早くも人妻を呼び捨てにして、得意げにその頬に口付けをする。彼のものになった摩耶にそれを拒否する権利は無い。だが、どうやら、ここで嬲り物にされて、娘の前で痴態を晒す最悪の事態からは逃れられたことを今は神に感謝するだけだ。
しかし、雅史は膨れ上がった怒張をそのままで済まそうとは思ってはいなかった。いきなり、摩耶の自由になった両腕を捩じ上げるとその背中を前に押し倒す。先程からの愛撫と、緊張から開放されたばかりで全身に力の入らない摩耶はされるがままに、羽交い締めにされて頭を沈めていく。
「アアッ!!、まークン?、何を…、い、イヤーッ!!」
「食わせてあげるよ、摩耶。欲しかったんだろ、これが、さ」
雅史はミニスカートをすっかり、捲り上げて剥き出しの美麗なヒップを撫で上げると、尻の割れ目から覗くマヤのアヌスと潤み切った秘唇に指先を潜らせて、怒張の切っ先を押し当てる。そして、そのまま摩耶の体内に極限まで膨れ上がった剛直を一気に根元まで貫いていった。
「かはッ…!!、あああッ、ああああ…」
喉を突き出して摩耶は悶え泣いていた。彼が交換条件を出して犯さない、と言った時に感じた物足りなさ。ボリュームのある乳房を揉みしだかれながら、媚肉を突つかれても、今一番欲しかったものが与えられないもどかしさ。
摩耶は犯してもらいたかったのだ。彼のペニスを子宮口に届くほどに膣襞に突きたてて欲しかったのだ。そして、今、一番欲しいものが与えられた悦びに、摩耶の理性は完全に崩壊していた。
「ひぃぃぃッ!イイッ、イイッ、いいーっ…、犯して、摩耶をもっと犯して…アアッ、イイっ…」
もう、娘のことなど眼中に無かった。盛んにアハン、アハン、とよがり泣きながら、自らヒップを振りたてて後ろから犯してくる怒張のタイミングに合わせていた。肉棒が蜜壷を勢いよく貫きながら敏感過ぎる媚肉を抉りたてると背筋を張ってブルブル、と快感に酔い痴れる。
「イヤッ、イヤぁ、そんなこと…、ああッ!摩耶はあなたのものなの…、あんッ、イイッ」
雅史が剥き出しになった双乳をこってりと揉みしだきながら、ズンッ、ズンッ、とタイミングよく怒張を肉棒に絡み付いてくる膣襞の奥へと無理矢理送り込み耳元で、粘膜が絡み付いてくる様子を克明に、そしてことさら卑猥に囁くと、摩耶は隷従の言葉を強制され、よがり泣きながらしかたなくその言葉を口にする。
「いやらしい女だね、摩耶は。娘の恋人を誑し込んで、奪っておいて、気持ちよがってるなんてさ」
「あん、あぁん…。だ、だってェ…、あなたの、イイッ、イイのォ…、んっ、イイーッ」
廊下の真ん中で犯されていることも忘れて、盛んによがり声を上げて剥き出しのヒップを振り立てて媚肉を迫り上げて彼との密着の度合いを深め、本能的に蜜壷を犯す肉棒を締め上げては、奥へと引き擦り込んでいく。
"ああ…、これよ、これが欲しかったの。うう、…気持ちいい、オ×ンコ気持ちいい…"
摩耶は心の底から快哉を謳い上げながら、絶頂へと昇り詰めていく。全身からねっとりとした脂汗を流してハン、ハン、と情熱的な悶え声を上げながら少年との一体感に酔い痴れる。彼女が快楽に身悶えるたびにペニスを挟み込んだ蜜壷がキュッ、キュウッ、と雅史の分身を締め上げる。
雅史は淫らな躯をした人妻を自分のものにした征服感に満足げに、よがり狂う摩耶のプリプリ、としたヒップを撫でまわしながら彼も最後のステップを目掛けて腰を打ちつけていく。二人のハーモニーがピッタリ合った証拠に、パン、パン、パン、と卑猥な音が、喉から搾り出すような切なげな悲鳴の間に響いていた。
「あん、あんっ、あぁんッ…、ね、ねえっ、来て…」
「ああ、いくぜ、摩耶…」
額に汗に濡れた髪を纏いつかせた美貌から凄絶な色気を放ちながらプルン、プルルン、とたわわな乳房を打ち揺すり、摩耶は少年に最後の一打ちを催促する。切れ長の濡れた瞳で彼を悩殺し全身で快楽を訴える。雅史もズコッ、ズコッ、とドロドロになった人妻の秘唇へと肉棒を突き出しながら最後の一瞬を目指してバルブを開放する。
ドクッドクッドクッ!!ドピュッ、ピュウッ…。
「あああッ!!ああああ、あああ…、イクぅ、イク、イクゥ…、いっちゃうぅ…」
体内で彼のペニスが暴発させたのを知って、摩耶はなおもプリプリ、と美麗なヒップを振り立てて快楽を貪る。子宮の入り口に熱い牡の体液が迸るのを感じて、全身をピーン、と張り詰め、両脚を踏ん張って、後ろから貫く怒張を受け止め絶頂の頂きへと昇り詰めていく。
彼女の喘ぎ声がいつまでも廊下に響く中、小さなパタン、というドアの閉じられる音がしたが、それに気付いたのは雅史だけだった。しかし、彼はそれを無視した。
やがて、絶頂を迎えた摩耶が全身の力を抜くと、勢いを失わない少年のペニスが彼女の秘唇からズルッ、と抜け出る。雅史の下腹で大きく跳ね、その拍子に吐き出し切らなかった白濁液がピュッ、ピュッ、と彼の足元に崩れ落ちた半裸の女のヒップへと振りかかった。精液の一滴一滴が肌に打ち掛かるたびに、摩耶は火傷をしたかのようにビクッ、ビクッ、と身悶えしては、喘ぎ声を漏らしていた。
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第39章 陰火
妙子は一人自分の部屋で閉めたばかりのドアにもたれていた。蒼白な顔をして、ブルブル、と凍えるように震えている。たった今見た光景が信じられない。
母を後ろから抱きとめた雅史が腰を母の尻に打ちつけ、二人一緒に悲鳴のような声を上げていた。妙子にもさすがに、二人が何をやっているのか分かる。ここに自分がいることを知っている筈なのに、それを承知で二人が自分を裏切っていたなんて。二人の顔が頭の中で何度も交互に入れ替わり立ち代わり浮かんでは消えていく。
お母さん、まークンが私の恋人だと知っている筈なのに。まークン、私はあなたの何なの?
でも…。
色々と思い出せば、不審な点はいっぱいあった。昔から母は彼のお母様と高校の頃から知り合いで、男の子が欲しくて、彼にゾッコンだった。前に委員会で遅くなって、母の看病を頼んだことがあった。あの時、二人は何かあったのかもしれない。あれから母の服が肌を露出する派手なものになっていった。彼の目を惹くためにだろうか。
それに彼は自分をいつまでも抱こうとしない。嫌われているわけではないことは確信していた。だから、余計に分からなかった。それも、彼が他に相手がいれば納得できなくもない。自分は相手にされていないのだろうか。
しかし、もしそれが真実だったら、あまりにも悲しすぎる。でも、他に今見たことを解釈する理由が思いつかなかった。
そうやって、一人自分の部屋でたち尽くす妙子のもとに雅史は帰ってこなかった。部屋に残された彼の持ち物を見つめる少女の目には何も浮かんではいなかった。
-***-
妙子の家で彼女の母の摩耶を犯してからというもの、雅史は妙子に会っていなかった。自分の荷物はいつのまにか玄関先に置かれていた。いいかげん、妙子も雅史の本性に気付いたのか、登校時も彼と顔を合わせることがなく、クラスの中でも雅史の視線を避けている様子だ。それはそれで、彼にとっては好都合だった。昼休みになると、フラッ、と教室を出て行く雅史の姿を、しかし、妙子は無表情な視線で見つめていた。
-***-
雅史は玲子の隣りの空いた机の端に座り、机の上に寝そべった女教師と雑談に興じていた。昼過ぎの気だるい時間、バックから犯して唇で後始末させたあとだった。白い絹のノースリーブのブラウスの胸元がはだけられて、見事な乳房の膨らみが露わにされている。玲子の双乳の頂きはまだ興奮の呪縛から解けずにピン、と迫り出していた。タイトなグレーの巻きスカートの短かめの裾からはみ出した、よく充実した太腿からはまだ結合の余韻にかほんのりピンク色に染まって艶めかしく女教師を彩っていた。
白いうなじにほんのりと薄紅が差して汗の滴が浮き出ている。午後の日の光がカーテンの隙間から女教師の汗の滴に反射してキラキラ、と輝いていた。
玲子は乳房が少年の目に触れるのも構わず、教え子の手に肢体を撫でまわされるのに任せている。雅司がタイトスカートのスリットに手を差し入れて、張り詰めた肌の艶めかしい感触を味わいながら同時に女教師のくびれたウェストを、肉身を確かめながら指を滑らせる。
柔らかくしなやかな女教師の肌を慈しむようにして撫で回すと玲子は照れ臭そうに微笑を浮かべて、教え子の手と指が柔肌の表面を蠢くたびに悩ましい吐息を朱唇から洩らしていた。
「んふっ…、感じちゃうわ…」
「先生の肌、綺麗だぜ」
「ありがとう…、あっ、ハァン…」
雅史はあの日、女教師のマンションを訪れてから、何か二人の関係が一変してしまったような気がしていた。
こうやって、肌を合わせた後にまどろんでいる時の和んだ気楽さは、女教師と深く結びついているような絆を感じて戸惑う。自分が彼女に対して酷い目を合わせて奴隷に貶めたことをよく理解しているが為に、玲子の見せる気安さに戸惑い、その迷いを振り切ろうとまた、自分に無理をしてでも居丈高に陵辱行為に走ってしまう。
玲子が自分をどう思っているのか。最大の疑問だった。彼が呼び捨てにして命令して奉仕を強要しても、いつのまにか彼女は積極的に求めに応じて、裸身を委ねてくる。その姿には彼との行為を楽しんでいる風にも見えるのだった。
-***-
あの日もそうやって二人だけの空間で躯をぶつけ合うように交わっていた。
玲子の部屋に上がってすぐ一戦を交えると彼女の勧めで風呂場を使った。シャワーを浴びて出てくると玲子は藤色のキャミソールとTバックのスキャンティだけを身に付けて、ソファーで寛いでいた。テーブルに置かれた二つのグラスには琥珀色の液体が注がれている。髪は下ろしているせいで別人のように見えた。
「なんだよ、また脱がすのにさ」
「すぐ裸だとつまらないでしょう」
玲子の用意したバスローブを着けて、女教師の隣りに腰掛ける。妖艶な下着姿の彼女は雅司にグラスを渡すと、自分のグラスと軽く打ち鳴らし唇をつけた。
「フフッ、なんだかエッチな顔してるよ、玲子先生」
「だって…今日は時間を気にしなくてもいいんですもの」
ポウッ、と頬を赤らめた女教師に性欲が湧き起こり、彼女の肩に腕を廻して抱き寄せる。玲子は抵抗しない。少年の胸板にもたれながら、アァン、と喘ぎ声を上げる。彼が腋から手を伸ばして、キャミソールごと一方の乳房を鷲掴み、捏ね上げる。下ろした髪を引き掴まれて、起こした顔を覗き込むように彼が言葉を掛けてくると、熱い溜息で迎えた。
「俺の女だぜ、玲子先生は」
「え、ええ…あなたの女、よ。玲子は…」
「ね、着たままで犯して」
「ああ、いいぜ」
ソファの上に女の躯を組み敷くと、膝に手を掛けて腰を入れていく。少年を迎え入れるように脚を開く美教師の下着に手を掛けると腰を浮かせて協力する。
藤色のキャミソールを着けたまま、スキャンティが膝下まで下ろされて、女教師のヒップから女の秘所まですべてが目の前に露わにされている。彼が繊毛の茂る下腹部全体を包み込むようにして手を脚の付け根に置くと、人差し指と中指を立てて、秘唇の開きかけた入り口を左右にこじ開けていく。
「ハァァ…、んっ」
「濡れてるぜ、ここ」
「だ、だって…、あなたのカタイのが欲しくて堪らないんですもの」
彼の指が陰唇の縁を焦らすように撫でると、女教師は蕩けた美貌に卑猥な微笑を浮かべて見せる。妖艶な女の媚態にゾクッ、と背筋を快美感が走り抜け、雅史はキャミソールの端を捲り上げて、ボリュームのある玲子の乳房を握り締めながら、媚肉の中心を指先で抉った。
「ハァッ、あぅ…、ぅんっ、あ…んっ」
チュクッ、チュプッ、と彼の指が淫蜜を掻き分ける音が美教師をたまらなく切なくさせる。媚肉の合わせ目を突き入れられるたびに早く逞しい男根で占領してもらいたくなる。彼もまた組み敷いた成熟した女体の卑猥な変化に、ハァ、ハァ、と吐息を荒げて、バスローブの割れ目から直角にそびえた肉茎をキリキリ、と震え立たせていた。
「あっ、あーッ…、ねぇっ、お願い…、来て…。ああ、」
「ああ、俺も先生の中に入れたくて堪らないや…、入れるぜ、玲子先生」
「うん…、入れて…。」
息も絶え絶えに、喘ぎながら少年の顔を見上げると、明確な意思の込められた双眸が玲子を捉えた。彼もまた、かつて無いほどに興奮していることを確信して、美教師は感動に打ち震え、甘い吐息を漏らした。雅史は肉棒の先端を玲子の爛れた秘唇の入り口へと導くと、上半身を傾け、美教師の胸に圧し掛かっていく。
少年の視線が玲子の興奮した美貌を観察しながら、徐々に腰に力を込めて沈めていく。
"もっと、もっと見て…、あなたが玲子を感じさせているのよ…"
玲子は観客の要望に応えるように眉根を寄せて美貌を歪ませて白い喉を突き出しながら全身で蜜壷を貫いてくる怒張の逞しさに酔った姿を見せつける。ストリッパーのように自分の女の魅力を最大限に発揮して、彼を奮い立たせようとした。
自分の下でハン、ハン、と鼻息を荒げている美教師の姿に雅史は例えようも無いほどの美しさを感じた。
「いい女だぜ、先生…。俺の…、玲子先生」
「あんッ…、あんッ…、いいわ…、いいの…、玲子はあなたのもの…なの…」
肉棒を玲子の蜜壷の一番奥底まで沈めると、女は白い喉を精一杯、反らせて深い充足の溜息を漏らす。やわやわとペニスを締め上げる膣襞を引き剥がすように肉棹を抜きかけると、美教師は長い脚を雅史の腰に絡めて去られるまいと踏ん張る。その貪欲なまでに快感をむさぼる女教師の姿に雅史もまた互いの粘膜を抉る行為に、額に汗を浮かべてのめり込んでいく。
内臓を巻き込むようにして灼熱の塊が一つ、また一つと打ち込まれるたびにゾクッゾクッ、と背筋を快感が電流となって走り抜けていく。空腹を充たすように圧倒的な激流が自分の存在感を麻痺させる。玲子は意思の働きの束縛から解放されて牝の本能だけで肢体をしなやかに躍らせる。
「ああ…、いいぜ、玲子先生…。くぅ…」
「あなた…、イイッ、イイ…、ハァァァ…、ハァァァ…」
二人は歩調を合わせるようにして絶頂の頂きへと昇り詰めていく。せわしなく腰を打ち付けながらガクガク、と躯を震わせて、互いの肌を掻き合わせるがごとく腕を伸ばして、胸と胸を合わせる。ズン、ズン、と内臓を貫く衝撃に玲子はうわ言のような意味をなさない言葉を呟きながら悦楽の高みへと押し上げられるのを感じていた。
「うっ、うう…、玲子、出るぜ…、玲子…」
「ヒッ、ヒィィ!…イクッ、いくぅ…、いっちゃうぅ…、あああああ、ああああ…!!」
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第40章 深度
肛門を締めながら雅史は背筋を反らせて肉棒を女体の一番奥深くへと突き立てて行く。玲子もまた腰をクイ、クイ、と振っては、彼を深々と受け入れ彼の腰に絡めた脚を組んで結合を深める。少年の顎から流れ落ちた汗の滴が美教師の頬を打つ瞬間、彼の暴発が始まる。熱湯の如く体液の力強い奔流が子宮口を次々に叩き付けられていく。
ドクッ、ドクッ、ドクッ…!!
"ああ…、焼けちゃう、焼けちゃうぅぅ…"
ヒィヒィ、とよがり声を上げ、玲子は細い首を左右に捩じっては長い黒髪を振るう。汗で額に絡みついたほつれ髪が悩ましい。雅史は絶頂を極めた女の横顔をギラギラした視線で眺めながら、腰を送り出し、白濁液を美教師の体内に注ぎ込む。射精を続けながら、もう次の陵辱の機会を狙っているようだった。
ハァハァ、と息も絶え絶えに身悶えている女の中から、ペニスを引きぬくと雅史は蜜と樹液にまみれた剛直を根元を握り締めて、扱きを入れて尿道に残った精液の残滓を搾り出し、玲子の腹へと摺り付けて拭った。
「先生、よかったぜ」
「あぁん…、私も…、よかったわ…、いっぱい、あなたの熱いのが…あん」
少年との行為は激しく女教師を虜にした。ただ、時が過ぎていくのを待つようなルーティンワークの日常とは乖離した背徳に彼女の中の女の部分は化学反応を起こして、玲子の中に眠る淫らな性癖を暴き出していった。
最初は無理矢理とは言え玲子はその行為を許してさえいた。だが彼は恋人にはなってくれなかった。玲子は彼が少女と肌を合わせている場面に出くわして動揺を隠せなかった。
しかし、少年が自分のものにならないことは初めから薄々分かっていた事だった。それならば、せめて、少女には渡さない。彼も未成熟なあの娘には半ば飽きている。彼を満足させるのは私だけしかいない。その自信だけが玲子の精神状態を平衡に支える唯一の救いだった。
隆とそびえたつ肉茎を誇示するように掲げて見せ、彼はもう次の要求に企みの微笑を浮かべていた。玲子は、ハァン、と一声喘いで胸を抱き締めて身悶える。
少年の尽きない欲望に応えるのが奴隷として彼に仕える自分の義務と思い込もうとした。そうやって、自分も行為に没頭してしまえば我を忘れるほどの恥辱と屈辱の中で牝の本能だけで彼の欲望を存分に感じ取ることが出来る。
「フフッ、先生、後ろからいいだろ?」
「は、はい…、どうぞ。玲子にあなたの熱いのを下さい…」
怒張の根元を握り締めて、玲子に突きつける少年のさらなる欲望に応えるために身を起こした美教師はソファの上でしなやかな女体をうねらせて、彼のほうに剥き出しの淫靡な輝きを見せたヒップを向けて、ドロドロに蕩けた媚肉を差し出して見せた。
彼の満足げな溜息に玲子もまた充足の吐息を漏らして、秘唇を蠢かせる。散々、注ぎ込まれた少年の精液が媚肉がひくつくたびに爛れたような女陰の入り口から溢れる光景は卑猥そのものだ。玲子もその痴態をまざまざと観賞される屈辱に背中をしならせて身悶える。悩ましい喘ぎ声を漏らして、もっと見て、とばかりに迫り上げてくる。
"アアッ…、恥ずかしい…、そんなに見ちゃダメ…"
恥ずかしいのに、視線を感じてあそこが燃えるように痛いほどなのに、玲子はそうやって少年の目の前に女のすべてを晒すことを止められなかった。彼の出す獣のような荒々しい吐息を聞きながら、彼に気に入られている自分を強く意識して瑞々しい肢体を身悶えさせる。
「いいカラダだよな、先生の肌、輝いてるぜ。この尻…、堪らないや」
「はぁぁ…、んっ、もっと触って…、もっと楽しんで、玲子を…」
ポウッ、と美貌を淫らに染め上げて、教え子が彼女のヒップに手を伸ばしてその丸みと弾力を慈しむように撫でると玲子は振り返って嬉しそうに微笑んだ。
雅史は両手で女教師の美麗なヒップの曲線を手の中に抱え込み、柔肌に巻き起こる様々な反応、彼女の喘ぎ声、を味わう。自分のものにした奴隷教師の成熟した女らしい魅力に溢れた躯を彼はとても気に入っていた。玲子は彼にとって最高のパートナーだった。
膝立ちになって、身を乗り出すと、腰から細いウェストに沿って両手を這わせていく。熱く火照った女教師の肌は彼の指が動くたびに、ピクッ、ピクッ、と緊張が走り、一時も同じ表情を見せず、彼を飽きさせない。両腕を踏ん張って、犬のポーズをした玲子の白い背中へと手を伸ばして、胸を預けると、怒張の切っ先がヒップの割れ目へと突き立つ格好になる。彼女は、ハッ、ハッ、と短い息を継いで身構えるが、雅史はまだ、入れる気は無かった。
胸を預け、体重を掛けて両手を美教師の躯の前面へと伸ばしていく。初めは腹から下腹部に掛けて、肌を優しく撫でまわしながら、玲子の反応を楽しみ、両手を薄手のキャミソールを内側から重たげに突き出しているたわわな双乳へと伸ばして、底から膨らみを掴み上げて、ギュウッ、と爪を食い込ませていく。
「はぁぁ…、ああッ!…ひぃぃ、イイッ、ハァァァン…」
「いやらしいカラダだ。玲子先生、好きだぜ、このカラダ。俺のものだぜ」
"好き…、私も好きなの…。あなたが好きなの。もう、離れられないの…"
彼の発した「好き」という言葉に玲子の魂は酷く揺さぶられた。堅く張り詰めた双乳をこってりと揉み解されながらヒップの狭間に突き立てられる怒張の切っ先に向けて、媚肉を迫り上げて結合を求め、ヒップを振り立てていた。灼熱の剛直がヒップの狭間でピタ、ピタ、とその重さを誇らしげに揺れ動くと、玲子は切なげに背中をしならせて喘ぎ声を搾り出す。
「ハンッ、ハァン…、ああ、あなた…。下さい…、玲子の中にぃ…」
「いやらしい牝犬だね、玲子先生は。…おおっ」
そうやって、ヒップをプリプリ、と振っていると偶然、怒張の切っ先が媚肉の端へと引っかかり、玲子はここぞとばかりに秘唇を突き出して、剛直を呑み込んでいく。
「フフッ、考えたね、先生。でも、いいぜ。存分に味わいなよ」
「ああん、凄いの…。ああッ、硬い…わ…、突き刺さるの…」
媚肉をキュ、キュウッ、と締め上げて手に入れたオモチャを離すまいと必死に腰を蠢かす。雅史は自分からは動こうとせず、弾力のある乳房を揉みしだいては、女教師のうなじに舌を這わせている。玲子だけが二人の間に快感を生み出そうとヒップを振り立てて、男根をむさぼるように内臓の奥深くに呑み込み、喉を突き出して喘いでいた。
「ハンッ、ハァン…、ハン、ハァン…、ああ、あああ…、ああああ…!!」
いい声だった。その声を聞いていると女教師の中に引き擦り込まれた肉棒がキリキリ、と張り詰めていく気がする。躯を一つに合わせながら、今なら、玲子の本音が聞けるような気がした。たわわな膨らみを握り締めて貫いている今ほど、彼女の自分への思いを聞きたいと熱望したことは無かった。
それが自分勝手な傲慢だとは分かっている。強姦して、奴隷に貶めた男を教え子とはいえ許すはずが無い。
「先生…、俺のことどう思っているんだ」
「あァん…、ハァン、あんっ…、鏑木クン…?」
玲子は背後から羽交い締めにして乳房を揉み捩じられながら、少年の表情を盗み見て愕然とする。果てない欲望を満たそうと腰を振って、粘膜を削り合いながらいつしか少年はその瞳に侮蔑ではなく、真摯な、それでいて穏やかな眼差しを湛えていた。
相変わらず胸の膨らみに加わる愛撫は激しく、肉棒を呑み込んだ媚肉はキュウ、キュウ、と締め立てながらも二人の間にはその一瞬、かつてないほどに優しい時間が流れていた。玲子は、思いを伝えるには今しかない、そう確信する。
「好き…、あふっ、愛してるの…、ハァァ…、鏑木クンのこと、愛してしまったの…、ああん、堪らない…」
「本当かい?本当に俺のこと許してくれるの?」
彼が握り締めた乳房をギュウッ、と捩じ上げながら耳元で囁く。その声は怯えたように細く、小さい。彼もまた、不安な気持ちを押し殺していたかのように。玲子の中で膨れ上がっていた、それでも捨てるしかないと思っていた彼への思慕が熱く、その存在を主張し始める。
「え、ええ…、あなたに抱かれて嬉しいの…、んっ、好き、好きなの…。玲子はあなたのものなの…」
「先生…、俺は…」
「いいの…、抱いて。…あなたに抱かれて私は幸せになるの。だから…、来て」
雅史は急に女教師の膣が肉棒を締め付ける力が強くなったような気がして、熱い溜息を玲子のうなじに吐きかけた。
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第41章 祝祭
少年の熱い息吹を感じてうっとり、と甘い陶酔にひたる玲子はクイ、クイ、とヒップを前後に振って、彼との結合を深めてはアアン、と喘いで女の悦びを全身で顕わしていた。雅史もまた、そのままじっとしていたら暴発してしまいそうで腰を突き上げて、女教師の媚肉を剛直を振りたて貫いていく。
「ああ…、堪らないよ、玲子先生のなか。」
「だってェ…、あなたがとっても凄いから…」
ポウッ、と真っ赤に染めた美貌で少年を振りかえりハァァ、と吐息を漏らして、身悶える。雅史は豊満な乳房の柔らかな膨らみをグイ、グイ、と捏ね上げながら、美教師の甘い告白に奮い立つ怒張をガンガン、と女の体内へと突き入れていく。
「あァンっ、オッパイもいいの…、もっと強くしてもいいの。そうよ、ああッ…感じちゃうぅ」
「玲子先生…俺も、気持ちいいよ。先生のカラダ、とっても綺麗だぜ」
「嬉しい…。ああ、もう…、もう私…、いいわ…、気持ちいいっ…」
玲子はカーッ、と脳髄が熱を帯びてもう、何も考えられなくなっていた。ただ、女体は快楽を求めてプリプリ、と美麗なラインを描いたヒップを振りたて、本能のまま膣襞を抉りぬく少年の肉茎を締め上げていた。雅史は玲子の裸身がかつてないほどに輝いて見え、その瞬間、ゾクッ、と快美な電流が背筋を走りぬけていく。
「出るッ、出るぅ…、くうっ」
「あああ、ああああ…!!イクッ…、いくぅ…」
女教師が白い喉をこれ以上無い、というほどに突き出して喉の奥から声にならない叫び声を上げて絶頂の快感を訴える。雅史は玲子の乳房を握り締めたままグイッ、と怒張を美教師の蜜壷を貫き、腰を打ち付けていく。
ドク!ドクッ!!ドクッ、ドピュ、ドピュウッ!!
玲子の膣の一番底で雅史の突き上げたペニスの先端が一気に膨張したかと思うと、そのまま子宮口を目掛けて熱く滾った白濁液が弾けた。玲子は喉を突き出したまま、ガクガク、と頭を振って下ろした長い髪を振り乱して内臓を焼く熱水の奔流を受け止めてよがり捲くる。
玲子は二人が同時に昇り詰め、一体感を共有する短い時間をかつてないほどに長く感じていた。いつまでも、雲の上でフワフワ、と肉体の存在を感じずに、それでいて確かに自分のもので無い呼吸と鼓動をとっても身近に感じ取っていた。
その時間が過ぎると、女教師は裸身をブルブル、と痙攣するように身震いさせてソファの上に崩れ落ちる。その拍子に後ろから彼女を貫いた肉棒が抜け落ちた。雅史は力の抜けた美教師の肩を掴んで、彼女を仰向けにするとその唇を奪う。舌を侵入させていくと玲子は力なく開いた歯先の間から熱くぬめる舌を突き出すと、彼のものに絡めてくる。
「玲子先生…」
「鏑木クン…」
唇が離れると真っ直ぐに視線を絡めて上下になって見詰め合う。玲子の方から瞳を閉じると、雅史は女教師の裸体を抱き締めていく。強く、腕の力を込めていくと、美教師の唇から嗚咽のような溜息が漏れ、ふたたび、力を込めて女教師を腕の中に閉じ込めていく。
「ハァン…」
雅史は玲子を今、本当に手に入れた気がした。
-***-
記憶を探りながら、机の上で熱い溜息を吐いてる美教師の裸の胸を掴み、捏ね回していた。玲子は彼の指が触れると心底気持ちよさそうに、深い喘ぎを漏らす。
「いい女だぜ、玲子先生」
雅史が乳房から彼女の頬に手を移して、そう言うと、教え子の前で柔肌を惜しげもなく晒している女教師は、ポウッ、と嬉しそうに頬を染めて微笑む。
「俺好みの淫らな顔だな、玲子」
「ああッ、そんなこと言わないでください…」
そうやって抗議の喘ぎを漏らしながらも、玲子は少しも嫌そうではなかった。彼に弄ばれながら艶っぽく裸身を身悶え、呼び捨てにされて辱められながら心底嬉しそうだった。
マンションで彼と愛を交わしてきつく抱き締められた記憶が玲子を以前よりもずっと綺麗で淫らに変身させていた。もう、自分に自信の持てない憂鬱を負わなくていい。彼に犯されて何度も肌を重ね合って全身が弾け飛びそうなほどの快感を味わい、彼を満足させている自分を実感する。その思いが、玲子を変えていた。女として充実していることが、姿にも、様々な仕草にも顕れていた。
「なあ、学校が終わった後、俺のところへ来いよ」
「いいの?」
「ああ。俺の部屋で可愛がってやる」
玲子は頬を撫でる彼の手に自分の手を重ねて、やさしい微笑を浮かべて彼を見上げた。雅史は動揺を隠すように彼女の視線から逃れて頭を振ると、火照った女の頬から手を放す。しかし、彼女は視線を反らせた彼の見えない顔に向けてしっとりと囁くように告げる。
「いきますわ。…玲子はどこへでも、あなたの望むところへ」
彼女が雅史が机の端に置いた手に自分の手を重ねると、瞬間、ビクッ、としたものの玲子を拒まなかった。
その時、昼休みの時間が終わりを告げる予鈴が涼やかな鐘の音で鳴り響いた。彼が腰掛けていた机から下りると玲子も躯を起こして、はだけたブラウスを掻き合わせる。下着は彼の目の前で脱いで見せ、ソファの上に小さく丸まっていた。自分の蜜を吸ってしっとりと湿り気を帯びている。玲子は恥ずかしげにポッ、と顔を赤くして、ソファのほうへ近付いていった。
雅史は女教師の後ろ姿を眺めていた。タイトな裾の短いスカートから飛び出した太腿の健康そうな肌の血色とスラリ、と伸びた脚線の美しさに見惚れていた。玲子が腰を屈めて下着に片足を通すと、足音を立てずに彼女の背後に近付くといきなり抱き締める。
「玲子」
下着を途中まで引き上げて玲子は、ハッ、と息を呑み動きを止める。彼はそのまま、片方の手をまだ剥き出しの胸元へ差し込み、一方の手はしなやかな腹を撫でて、スカートの上を滑るように下ろすと太腿へと触れた。下着はまだ太腿の半ばまでで引っ掛かっている。
「いいカラダだ。俺のものだぜ。そうだよな?」
「…ええ。あなたのものですわ、玲子は。…んく、ハァァ…、時間が…、あの…」
「垂れてきたんだろう?」
カアッ、と美貌を真っ赤に染める女教師。彼の手が太腿を這い上がりスカートの裾を捲って、そのまま内腿へと滑り込むと、玲子は堪らなくなって、ハァァン、と喘ぎ声を漏らしてしまう。少年の一方の手は膨らみを掴んだまま、ピン、と飛び出している乳首を指先で突つき回している。
彼女は躯が彼の行為に順応していることを悟っていた。彼の手に触れられるとその部分が火傷をしたみたいに熱く火照って、頬が紅潮して来る。そして、躯の芯が蕩け出していく。雅史の言う通り、新たに分泌された蜜が秘唇の合わせ目から溢れて、太腿の表面を垂れてきていた。
「どうなんだ?」
「んふっ…、ああッ!あああ…」
質問に答えない玲子の乳首を捻って潰すと、ヒィヒィ、と悲鳴を唇の端から捻り出して、ビクンビクン、と背筋を喘がせる。太腿に垂れ流れた蜜の滴はトロリ、トロリ、と流れ落ちて、彼の指に触れた。玲子は彼が望むものを知っていた。だから、辱めを受けながら唇を開いた。
「はぅっ、…申し訳ありません。玲子は…淫乱な牝なんです」
「フフッ、可愛いよ、玲子先生」
少年に年下の少女のように扱われる屈辱と恥ずかしいセリフを強要される恥辱、そしてなによりそんな自分に戸惑いながらも奴隷として彼の所有物としての隷従意識に全身を火照らせて、媚肉を疼かせていた。
「じゃ、連絡待ってるよ」
彼は美教師の背中から離れるとそのまま講師室を出ていった。玲子はしばらく、半裸のまま佇み、熱い吐息をついて肌に残る少年の手の余韻に浸って喘いでいた。
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第42章 微熱
女教師との約束を取りつけた雅史は午後の授業もダラダラと無気力に過ごしていた。背後に妙子の視線を強く感じながら。それが分かっていながら、彼はそれを無視した。午後の授業が終わると、ざわめく教室で他の生徒たちと同じように帰り支度を始めた。
帰り道。二人にとって家が隣同士なのだから帰る方向は同じだ。
雅史が歩く少し後方では妙子が同様に彼の背中を見つめながら歩いていた。顔全体が腫れぼったい感じだった。ここのところ、ずっとこんな感じで、ボウッ、としていることが多くなっていた。仲の良い友人の言葉も耳に入らない様子でまた、昔の孤独へと戻ってしまいそうだった。
彼の背中を追うようにして歩きながら、また、同じシーンが目の前に浮かんで正常な思考力を奪っていく。あのシーン…、雅史が摩耶の腰を突き上げている光景が浮かぶ。二人の荒い吐息、切れ切れの喘ぎ声。駄目だった、何度も忘れようと思っていたのにまた思い出してしまった。
だから、トボトボと歩く妙子の目の前に雅史が急接近してきたことに気付くのが遅れた。少女はまっすぐに恋人の顔に視線を向けて硬直する。今、二人がいる空間だけ時間が止まったかのようで何も考えられない。
「妙子」
「あっ…、まークン…」
何故なのか、どうしてあんなことをしたのか、聞きたくて聞きたくて、でも言葉にならない。言葉にしたら全部消えてしまいそうで怖い。彼に恋した自分も嘘だったのではないかと、なにもかも消えてしまいそうだった。
「妙子、まだ俺のこと好きなのか?」
「好き…だよ。好きなの…、私、まークンが好きよ」
思わず唇から言葉が迸った。今、妙子の恋は瀬戸際にあった。雅史の手が伸びてきて頬に翳されると、妙子は瞳を閉じて身震いする。触れられていないのに僅かな距離から彼の体温を感じた気がして、妙子は熱っぽい吐息を漏らす。
「俺のものになるか、妙子?」
「して…、まークンのものにして…、お願い」
最後は言葉にならなかった。涙が溢れてくる。彼を諦められない自分を強く意識した。雅史は少女の口から哀願の言葉が漏れると、妙子の頬に触れた。少女の肌は熱く火照っていた。そしてそのまま、うなじへと手を這い滑らしていく。
「あっ…」
「妙子、今日、俺の部屋に来いよ。いいな?」
手を差し伸べたのと反対側の妙子の耳に唇を寄せると囁いた。彼の息が噴きかけられると妙子は、アアッ、と喘いで身悶える。だが、彼が触れた手から逃げようともせず健気に堪えていた。そして、同意の印に頷く。
彼女が了承したのを確認して、少女の頬から手を引いて身を離した。妙子は頬を陶然とピンク色に上気させて、ボウッ、と佇んでいた。
「待ってるぜ」
そう言うと、その場に妙子を置いて、歩いていった。後に残された少女は彼の言葉を噛み締めながら自分の気持ちを整理するのに必死だった。
-***-
雅史の家の傍に真っ赤なアウディが停められた。
車のドアが開けられると、長い脚と艶やかに光るセミロングの髪が魅力的な美女が現れる。胸元が切れ込んだノースリーブのブラウスからは、ふくよかな双乳がせめぎ合う様が容易に見て取れ、ミニの巻きスカートから覗く太腿は美麗なラインを描いている。しなやかな曲線を描く脚線の美しさには男なら誰でも虜にされないはずが無い。
熟れ切った素晴らしいプロポーションに切れ長の濡れたように光る瞳と真紅のルージュの引かれた唇が印象的な美貌。だれもそれが教師だと思いもしないだろう。
妖艶な美女の正体は玲子だった。彼女は小さ目のバッグを手に、ドアを閉めると雅史の家の門をくぐった。玄関のドアを控えめに叩くと、中から落ち着いた女の声で、はい、と返事があった。
「あの、私、篠宮と申します。鏑木クンにお誘いを受けてお邪魔したのですが」
「はい、伺っています。どうぞ、おあがりください」
品の良い30代の女が応対に出てきた。和服の似合いそうな上品な顔立ちをしていた。その容貌にはどこか、雅史の面影がある。きっと母親だろう。しかし、息子を訪問した派手な女に対して驚きもしないのには、玲子は疑念を抱いた。
そこへ雅史が階段を降りて来た。玲子の姿を見とめると嬉しそうに笑い掛けてくる。
「やあ、玲子先生、来てくれたんだね。嬉しいよ。さあ、あがってよ」
「あの…、鏑木クン、こちらの方はお母様なの?」
「ああ、俺の母さんですよ。母さん、こちら、玲子先生。俺の女だから」
玲子は彼の母親を前にしての不躾な紹介に美貌を赤らめて抗議する。彼の母親も当惑した様子で二人を見比べている。
「か、鏑木クン…、そんな言いかたってないわ」
「遠慮しなくていいんだよ、玲子先生」
雅史は玄関で赤くなっている玲子のそばに歩み寄ると、彼女の肩を抱き寄せる。玲子はさすがに他の女の前で好い様に扱われる恥辱に喘いでいる。しかし、逆らえない。アアッ、と喘ぎ声を上げながら、抱き寄せられて唇を奪われる。
「んっ、んんっ…」
彼の手がブラウスの膨らみを掴んでゆっくりと乳房の量感を楽しむように捏ね回されると、アフン、と悩ましい鼻息を漏らしてしまう。乳房の量感をたっぷりと味わうと剥き出しの美麗な太腿へと手を伸ばしていくと、ブルッ、と背筋を震わせて舌を吸われながら形のいい脚を摺り合わせ始めてしまう。
その間も、二人の痴態を見せつけられた麻美は胸の前に拳をギュッ、と握り締めていた。顔を真っ赤にしながら目の前で他の女との濃厚なシーンを見せつけられる屈辱に躯を震わせていた。
「ああッ…、鏑木クンのイジワル…」
「フフッ、可愛いぜ、玲子先生」
玲子のウェストに廻した腕をグイッ、と引き寄せて、麻美の前に連れて行く。抱き合った二人を前にして、進退極まった麻美は白いうなじを見せて蒼白な顔をしていた。
「母さんは変態なのさ、そうだろ、麻美?」
「そ、そんな…。ああっ…、そうですわ、麻美は変態なの。辱められて悦んでしまうんです…」
一度は抗議しかけて、しかし、それが無駄なことに気付いて、彼の言うままの役を演じる麻美。言いながら、目の端に涙が浮き出てきた。
玲子は母親に対しても絶大な支配力を握る少年に息を呑み、目の前の人妻も彼の犠牲者の一人なのかと思うと、自分がとんでもないことに荷担しているようなそんな不安に囚われる。が、逃げ場は無かった。彼の女になること、それは自分から選んだ選択肢なのだから。
「行こうぜ、玲子先生。俺の部屋で楽しもうぜ」
「ああッ、…辛いわ。ごめんなさい、お母さま」
しかし少年の腕の中で身悶える女教師の美貌は輝いていた。剥き出しの肩を抱かれて、促されると雅史と一緒に歩いていく。
悲嘆に暮れて涙を滲ませている母親を置いて、彼の部屋へと続く階段を上っていった。
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第43章 計算
部屋に入ると、雅史は玲子と再び抱き合った。
女教師の美貌は教室で見るときとは違って、眩いばかりの妖艶さが滲み出ていた。彼に抱き寄せられ舌を絡め取られると、彼女も彼の首に細い腕を巻きつけ、少年の舌に自ら積極的に絡ませていく。豊満な胸の膨らみを教え子の胸板に擦り付けながらハン、ハン、と悩ましい溜息を形のいい鼻梁から漏らして、彼の手が女の肌を這い回るのに任せていた。彼に愛してもらうためだけに、こんな恥ずかしい格好をしてきたのだから。
「今日の先生は一段と綺麗だね」
「ありがとう…、あなたにそう言って貰いたかったの。だから…」
ポウッ、と頬を赤く染めて少年に甘えかかる。雅史はブラウスの上からたっぷりとした胸の膨らみを掴んで揉みしだいては抱き寄せた美教師の美貌が蕩けていくのを楽しげに見ていた。玲子は少年の胸から顔を上げると潤んだ眼差しで彼を見つめて、教え子の愛撫に熱いため息を漏らす。
「ねえ…、ご奉仕させてくださる?玲子、あなたをお口で感じたいの」
「頼むよ。今日はいっぱい楽しませてもらうぜ」
「ええ…、嬉しい」
女教師は少年の腕の中から解き放たれると、彼の足元に立膝になって跪き、ジーンズの股間を盛り上げている膨らみを布越しに包み込み、中身の形を確かめ、愛しそうに頬擦りする。その様を雅史は蔑みの視線で見下ろしていた。玲子は彼の視線を意識して、カーッ、と顔を真っ赤にしながらも、ハァン、と切なげに喘いだ。
ジッパーの留め金を細い指先で摘むと、ジーッ、という音を立てて下ろすと、その中から窮屈げに閉じ込められていた硬い牡の性欲器官を取り出した。解放された勃起は女教師の手の中でさらに勢いを増したようだった。
彼の分身と対面した玲子は陶然とした眼差しで逞しい肉茎に一瞬見惚れ、すぐに唇を近付けて接吻をした。濃厚な牡のホルモン臭が鼻を突き、彼女はキュウッ、と子宮が疼くのを感じる。媚肉が別の生き物のように蠢いて、愛蜜を分泌し出す。
「鏑木クンの素敵…、ああッ、こんなに硬い…。…んっ、んん…」
細い舌を精一杯突き出して、ギンギンに反り返っている若い剛直を舐め上げる。瞳を蕩かせて奉仕に耽る女教師の横顔は淫蕩そのものだ。雅史は肉棒を唇に呑み込んで行く玲子の頭を撫でながら、うなじから首筋を辿り、胸元から手を差し入れる。ブラウスの釦を二つ三つ、外して乳房を掴みに掛かる。
「んっ、んーっ…、はんっ…、はむっ、あむぅ…」
「いい責めだぜ、玲子先生?」
「う、うむぅ…、んっ、んふっ…」
教え子の怒張を頬張る女教師の乳房を根こそぎ揉みほぐして、たっぷりとした玲子の胸の量感を楽しむと、女教師は形のいい鼻梁からハン、ハン、と悦楽の喘ぎを漏らして、応える。時折り、切なげに潤んだ瞳を滲ませて上目遣いに雅史を見上げては顔を前後に振って、剛直に舌を絡めては啜り上げた。
雅史も玲子の奉仕にゾクゾク、と腰を疼かせていた。肉棒にしっとりとした熱い舌が絡み付いて、扱きながらチュッ、チュウ、と吸い上げると暴発しそうになる。玲子の男を悦ばせるツボを知り尽くした巧みなテクニックに翻弄されそうになる。
玲子もまた雅史がハァハァ、と息を荒げているのを確認して幸福感に包まれていた。自分の奉仕で愛する男が感じてくれているという事実が彼女をまた、積極的に淫らに変えていく。
「ああっ、頂戴…、あなたのミルク、玲子のお口に…、ハンッ」
「いいぜ、飲ませてやるよ。楽しむんだね」
雅史が玲子の後頭部を押さえると、容赦無く女教師の口腔深く膨れ上がった剛直を突き入れていく。喉の奥深くまで太い肉棹が突き入れられ、呼吸を妨げられる苦しみが玲子の媚肉をキュウン、と疼かせる。その刹那、ドクッドクッドクッ、と熱い体液が注ぎ込まれてくる。美教師はそれを懸命に飲み干していく。
トロン、と蕩けた眼差しで頬を染めて玲子は喉を通りぬけていく熱い教え子の体液に躯の内側から焼き尽くされる悦びに打ち震えていた。彼の特別に濃い精液の刺激的なホルモン臭に形のいい鼻梁をひきつかせて彼女は喉の奥まで突き刺さった雅史のペニスの逞しさに酔い痴れる。
肉棒を咥えてこってりとした濃い体液をたっぷりと呑みこみながら、媚肉の合わせ目は中から溢れた蜜がトロリ、トロリ、とこぼれて、今日の彼との逢瀬のために穿いて来た下ろしたての下着を濡らしてしまうのを玲子は抑えることが出来なかった。どんなに太腿の間を密着させようとしても躯の疼きは止めようもなく、女体を開花させていく。カアッ、と美貌を赤らめながら肉棒を咥えたまま濡らしてしまう自分自身の貪欲なまでの性の本能に媚教師は激しい羞恥を感じて鼻息を荒くしていた。
そんな玲子の様子を見下ろしながら、雅史は劣情を昂ぶらせていく。美教師のぬめり輝く赤い唇から剛直を引き抜いていくとそのまま彼女の火照った美貌に擦り付ける。玲子はハァン、と切なげな喘ぎ声を上げながらも彼のペニスを細い舌を精一杯突き出して、肉棒に絡みついた精液を舐め啜っていた。
「欲しいんだろ、玲子先生?これを入れて欲しいんだろ、オ×ンコにさ」
「ええ、欲しいわ…、玲子、もう、オ×ンコ熱くて…、あぁん、堪まんないの…」
蕩けきった妖艶な美貌を喘がせてアン、アン、と怒張を舐め上げている。静脈の血管の浮いたグロテスクな肉塊と美女の白い美貌、そして、卑猥に半開きにあけた朱唇から伸びた舌が絶妙のコントラストを描いて卑猥な眺めを醸し出している。もう、玲子は彼の奴隷としての自分を受け入れる代わりに、与えられる官能に貪欲にむしゃぶりついていた。
雅史は玲子の熱く火照った頬に手を差し伸べて優しく撫でてやりながら諭すように囁いた。
「ようし、服を脱いで貰おうかな。そしたら後ろから自分で入れていいよ」
「んっ…、はい…、嬉しい…」
目の前でそそり立つ彼の肉欲の塊をトロン、と焦点の定まりきらない瞳で見つめ、躯を抱き締めるとアアン、と一声、呻いて彼の見守る前で服を脱ぎ始めた。
彼が乳房を愛撫するのに外した釦の残りもすべて外すと、ブラウスを肩から滑り落とす。中からピンク色のハーフカップのブラジャーが現れる。肩紐はなく、胸の中心でせめぎ合う豊かなボリュームの肉球が玲子がフロントホックを外すと、ユサッ、ユサッ、と手の間からこぼれて大きく弾んだ。床に落としたブラウスの上にブラジャーも落とすと、その場に立ちあがり、スカートの留め金を外し、布をゆるめてその場に落とした。そうすると、もう美教師は脚の付け根を僅かに覆うばかりの繊細な刺繍の施されたシースルーの小さなパンティだけになる。
「綺麗だよ、玲子先生」
「イヤ…、呼び捨てにして、雅史クン」
乳房の下に腕を組んで膨らみを迫り出しながら、ポウッ、と美貌を肉体を観賞される恥辱に火照らせている。
「ただの女を抱くんじゃツマラナイんだよ。だから先生がいいのさ」
「ああッ…。い、いいわ…、見て、先生のカラダ…」
玲子は彼の目を楽しませるためにわざと躯をくねらせながら、最後の一枚を下ろしていく。腰の左右の縁に指を入れて美麗なヒップから剥がしていく。状態を反らせるようにして双乳を揺らして見せながら、長い脚をしならせ、太腿から膝へと下ろしていくと、美女の下腹部を覆う繊毛の翳りが露わになる。フワッ、と煙るようにしなやかな陰毛の流れとその下で息づいていた秘唇が少年の前に曝け出された。太腿の半ばまでパンティが下ろされる時、秘唇の底から垂れた透明な滴が糸を引いて垂れ、美女がおしゃぶりで濡らしていたことを露呈する。そして、一本ずつ下着から脚を抜き、小さく纏まった下着を彼へと差し出した。
「どうぞ…、確かめてみて、玲子…濡らしてたの」
「フフッ、いい香りだね、玲子先生のオ×ンコ汁は」
「ハァン…、イヤ…、そんなこと、言わないで…」
全裸になって立ち尽くす玲子は上気した肌を抱き締めて、自らの性癖を暴露される恥辱に身悶えていた。そして、熱い溜め息を吐きながら彼の下半身で、玲子の下着の匂いを嗅いでか、また勢いを増した肉牙を見つめておねだりをする。
「ね、ねえっ、入れても…、いい?もう、我慢できないの…」
雅史は成熟しきった素晴らしい躯をした女教師がオールヌードで立ち尽くして、切なげに息を荒げて、モジモジ、と脚を小刻みに擦り合わせている様を楽しそうに眺めながら、手招きした。見れば、もう内腿には溢れた蜜が流れ出している。
「いいよ、おいで、玲子先生」
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第44章 混沌
全裸の女教師は、またこの日、何度目かの溜め息を吐くと、彼の目の前で背中を見せる。そして、中腰になって、ヒップを彼の方に高々と差し上げながら、ゆっくりと雅史の傍へと近付いてきた。首を彼のほうに振りかえって手を伸ばして彼の膝を探る。
「し、失礼するわ…、キャッ!あ、ハァン…」
「いい尻だね、玲子先生。スベスベしてて気持ちいいや」
後ろ向きのまま近付いてきた玲子のヒップに手を伸ばすと存分に触り捲くる。裸身の美女は、彼の指と手の動きの一つ一つに、アン、アアン、と喘いでいる。そして、彼女自身も教え子の肉茎に触れると細い指先でギュッ、と握り締めながら、熱い息を吐いていた。
雅史は玲子のヒップの割れ目を押さえてグイッ、と左右に割り開くと彼女の秘唇とアヌスを指先で弄り始めた。
「あ、あああッ!ダメ…、ダメェ…、感じちゃうゥ…。ヒィッ!」
「凄いね、先生のアヌス、指に噛みついてるみたいだ」
「あはっ…、ハァァ!…いやっ、いやぁ…」
玲子はいきり立った教え子のペニスをしっかりと握り締めながら、ズボズボ、とアヌスを人差し指で深く抉られる恥辱に喘いでいる。自分ではどうにもならない収縮を示す直腸の締めつけはまた、彼女自身の媚肉をも熱く疼かせる。後ろと前の両方の穴で少年の指を締め付け、彼女はアン、アン、と喘ぎ声を漏らして、蜜の滴をトロトロ、と溢れさせ、肉棹を扱き上げる。
「ね、ねえっ…入れさせて、コレ、あなたの硬いのが欲しいの…いいでしょう?ねえっ」
後ろを振り返って結合をねだる女教師の美貌には知性のかけらも感じられず淫蕩な牝犬そのもの、といった印象さえ受ける。彼にその部分がよく見えるように水蜜桃のようなよく熟れた見事なヒップの双丘を突き上げて熱っぽい眼差しで誘惑を仕掛けてくる。
成熟した若い女の濃厚な媚態にさすがに雅史もゴクッ、と唾を呑み込んで昂奮の度合いを深めていく。怒張は彼の滾りに反応して女教師の指の中で、ギン、と反り返った。
「あ、ああ…、また、凄い…、堪らないわ…、ハァン」
美教師は手にした怒張の示した勢いに、肉棒をシュッ、シュッ、と扱き上げながら、ハァァ、ハァァ、と深い溜め息を吐いて媚肉を突き上げる悦楽をやり過ごしているようだ。その姿は快楽の道具の一部と化したみたいだった。
「フフッ、先生もう本当に我慢できないみたいだね、おいで」
「あんっ、雅史クンのイジワルぅ…」
手にした剛直をギュッ、と強く握ると艶っぽい眼差しで恨みがましく拗ねて見せると今度こそ結合を果たそうと、太腿の間からタイミングを見計らって腰を屈めてくる。そして、肉棒の先端を自らの爛れたように蜜を溢れさせている秘唇の入り口に添えると、ハァァ、と溜め息を漏らして腰を沈める。
「ハァァッ!…ああああ、あああッ!!」
女教師が臆面もなく、凄絶な快感を我慢することもなくよがり声を上げるのを、女の媚肉に締めつけられるペニスから迸る官能と共に楽しむようにして、雅史は彼女の両足の膝の後ろを支えて、掲げ上げた。
持ち上げては、重力の法則にしたがって、そのまま玲子の尻を落とし、また、持ち上げては落とした。そのたびに淫水を弾いて逞しい剛直が玲子との合わせ目から見え隠れする。美教師は裸身を喘がせて、白い喉を突き出しては、黒髪を振り乱し、全身から流れ落ちる汗を振り撒く。
「ヒッ、ヒィィッ!!ハンッ、ハンッ、…ハァァァン、ハァン、堪らないッ…わ…」
「いいよ、玲子先生のオ×ンコ、凄い締まるよ…、くぅ、いいよ」
「あン、あァン…、雅史クン…、玲子、気持ちいいっ…、いいの」
しなやかに伸びた玲子の白い柔肌が教え子の膝の上でリズミカルに踊り、女の尻が沈み込むたびに美女の半開きの唇から切れ切れの悲鳴がこぼれていた。雅史と玲子の喜悦を与え合うタイミングは本当の恋人同士のようにピッタリ、と合っていた。
-***-
雅史と路上で別れてもしばらくは妙子はその場で立ち尽くしていた。そして、いつのまにか自分の家の表札の前にいたのだった。自分を取り戻した時、まるで正体を失ったように自分の今いる場所がわからず、どうやって自分の家に辿りついたのか分からなかった。
「俺のものになるか」「待ってるぜ」
彼は確かにそう言った。言ったはずだった。
彼の部屋のある方向を振り仰ぐと視線の片隅に彼の家の前に止まる車が目に入った。それは妙子にも見覚えがある車種だった。しかし、それが何故、そこに停まっているのか分からない。
彼は言った。
「待ってるぜ」
何度も何度も妙子の頭の中でリフレインした。
それが彼女に行動の正当性を与えた。それは熱い力だった。彼女をその場所にずっと留めては置けないパワーになる。妙子は夕闇の気配を見せ始めた空気の中を雅史の家に向かって歩き出していた。
-***-
玄関の前に立ち、ベルを鳴らす。すぐに、青褪めた様子の麻美が出てくる。どこか泣き疲れたような空ろな表情をしていた。妙子は彼女の顔を見た途端に、あの日の光景が目の前に降りてくるのを見た。
雅史が後ろから彼女の尻を突き上げて、甲高い悲鳴を上げて二人が裸で繋がっているシーン。あの日以来彼女の中に封印されてきた忌まわしい記憶。だが、その時、魔法の呪文のように雅史の声が聞こえる。
『待ってるぜ、妙子』
それは実際には妙子の中で生まれた言葉だったのかもしれない。しかし、それでこの状況を乗り切れるならそれで何も支障はない。麻美がただならぬ様子の妙子に声を掛けようかと迷っていたその間に少女はもう、麻美の横を滑りぬけるようにして玄関に入っていた。
「あっ、妙子ちゃん…?2階は来客中なのよ…、あの…ね?」
オロオロとする人妻をその場に残して妙子は靴を脱いで、階段の最初のステップへと足を掛けていた。
まるで夢遊病の患者のように確固たる意志を感じさせながら唐突な行動に、麻美はそれ以上、何も言えなかった。そして、ハッ、と気付いた。少女の様子に麻美も彼女が雅史の暴虐の犠牲者であることに気付いたのだ。
階段を上がる妙子は麻美を残して少しも躊躇う様子を見せずに足を上げる。見なれた光景でありながらどこか懐かしさを感じさせる。二人が何も考えずに無邪気に走りまわっていた昔が走馬灯のように妙子の脳裏を駆け巡った。一歩、一歩、とまた彼がいるだろう部屋へと近付きながら、雅史と自分との繋がりの深さを自分に証明しようと躍起になっていた。
階段を中ほどまで上ると嫌がおうにも女の切れ切れの悲鳴が妙子の耳にも飛び込んでくる。それは鋭利なガラスの破片のように妙子の心を抉る。抉るたびに彼との日々か喪失していく気がした。だから、自分を彼の元へと運ぶためには、自分の思いを確かめなければならなかった。
『俺のものになるか?』
まークンのものにして、妙子をあなたのものにして…!!
妙子は雅史の部屋の扉の前に立ちながら慟哭を漏らしていた。それは声にならず、中から聞こえてくる喘ぎ声で打ち消されてしまう気がした。だから。だから、ノブに手を掛けると一気に扉を開いていた。
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第45章 掌(たなごころ)
「あっ、あァァン!…、凄いわ、アァン…、また、ああッ、こ、壊れちゃう、ハァァ、んんっ」
雅史の腰の上に掲げ上げられて突き上げられながら玲子がひとしきり溜まっていた官能を吐き出すように大きく喘ぐと、繋がったまま、小刻みに体を揺らしている二人の前に、妙子が現れる。女教師は何が起こったかわからないまま、膜の掛かったように蕩けきった眼差しで二人の正面に立った少女を見つめる。
玲子は相手の泣きはらしたような腫れぼったい顔を表情を見つめながら、殊更に無視するように彼の肉棒を締め上げて自分も深い快感に溜め息を漏らして挑戦するかのように妖艶な微笑で少女に流し目を送った。
勝った。そう玲子は思った。
彼を手に入れたのは自分なのだ。少年は当然の権利のように美教師の豊満な乳房を腋の下から差し入れた手で掴み取り、少女に見せつけるように揉みほぐす。美教師はすっかり感じやすくなった双乳を揉みくちゃにされて熱っぽい溜め息を漏らす。誰に隠すこともなく少年との行為を楽しんでいた。
妙子は二人のピッタリ、と呼吸の合った濃厚なセックスを見せつけられ、かつて味わったことの無いほどのショックを受けて、愕然として、ただ震えているしか出来なかった。それに、なにより許せないのは彼の膝の上で躯を揺らしている女が自分に向けて敢然と挑発するように溜め息を漏らしたことだ。カッ、と顔を真っ赤にして言葉を紡ぎ出そうとした。
「よぉッ、妙子。遅かったな」
まさに声を出そうとしていたその時に逆に彼が飄々と妙子の名前を読んだ。タップリ、とした美教師のたわわな乳房を揉みしだき、快感の声を上げて裸身を震わせている玲子の首筋を舐め上げながら、制服のままの幼馴染の少女を観察する。
下半身は真っ直ぐに女教師を貫いている。二人の合わせ目からグチャッ、ヌチャッ、と淫液をはじいて剛直と肉襞のこすれ合う淫靡な音が響いていた。
「こっ、これはなに?どうして…。私は、なんなの?」
雅史の声を聞いているとツーッ、と涙が溢れてきた。
ずっと、堪えて来たものが一気に噴き出したかのように、ポロポロ、と堰を切ったように流れ出す熱いしずく。
どうして、こんなに自分が理不尽な目に会わなければならなかったのか、その理由を聞きたかった。今も、雅史は女教師と躯を繋げたままで、妙子を躯を舐めるように野卑なふざけた視線で見返している。まるで、彼女に謝罪するつもりなど無いかのように。
「妙子、お前は何しに来たんだよ、ここに、さ」
「えっ…」
「俺のものなるんじゃ無かったのかよ」
かぶりを振って、雅史の声から逃れようとするが足は動かなかった。耳を押さえることすら出来なかった。
かつて恋しいと思い、この体をささげてもいいと思った幼馴染みの少年が今はただただ、疎ましかった。こんな筈じゃなかったのに。自分の恋心を踏み躙られたような気がして妙子は悲しかった。それでも、妙子は動けなかった。
睦み合う二人を前にして、彼女自身の中に沸き起こる理不尽な思いがある。彼は自分のものだった。それなのに、この女が自分から奪ったんだ。そう思うと震えていた手に力が漲ってくる。蒼白になって怯えていた瞳に意志がこもり、叫ぶように唇からはっきりとした言葉になって迸っていた。
「そ、そうよ…。私、まークンの彼女になるの」
そういうと、妙子は雅史と繋がったまま、嬌声を上げる女教師を睨みつける。だが、ピンク色に上気した美貌に切れ長の艶っぽい瞳を滲ませた玲子は、ハァン、と色っぽい吐息を漏らして、目の前に敢然と挑みかかってくるようないたいけな少女を、嘲笑うかのごとく、裸身をくねらせて、自分と雅史との関係を誇示して見せる。
「ウフフ、あなた…、彼を…アン、…楽しませることが出来るの?」
「…」
自分の乳房に添えた少年の手に自分の手を重ねて一緒に膨らみを揉みしだいては、濃厚な媚態を示して見せる。あたかも自分でも出来るならやってみろ、とばかりに。雅史が玲子のうなじに舌を這わせてくると、美教師は彼を迎え入れた腰を捻って、ハァン、ハン、とよがって見せ、二人の呼吸がピッタリと合っているところをこれ見よがしに見せ付けた。そんな二人の様子を見ていると妙子には何も言い返せなかった。
「玲子先生、…いいでしょう?」
「あァ…、いけない人ね。いいわ…。見せてあげる」
妙子に聞こえないように、雅史が美教師の耳元で囁くと、玲子は上気した美貌に艶っぽい眼差しを浮かべて、自分を支配する少年に答えた。
何事が始まるのか、と身構えている妙子に向けて、玲子は軽く睨んで見せると、彼との結合を解こうと、脚を踏ん張って切なげに美貌を歪めた。そして、ハァァン、と長い溜め息を吐いて、蜜壷を貫いていた肉棒を吐き出して、立ち上がった。
美教師の膣の締め付けから逃れた剛直は、樹液と女の蜜にまみれてブルン、と震えながら少年の下腹部に屹立しそびえたっていた。妙子は恋人の強い欲望の証を見つめて、熱い溜め息を吐いた。妙子には女教師の姿は目に入らなかった。
だから、不意に裸身の女教師が近付いてきたときも対応する術を知らなかった。
「ああッ、な、なに…、んんっ」
玲子はスラリ、として均整の取れた、それでいて成熟した女らしい曲線を描く肢体を少女の目の前に近付けると問答無用とばかりに、妙子の唇を奪った。そして、そのまま、少女の躯に腕を廻して、柔肌に纏った性臭を擦り付けるように抱き締め、何が起こったか分からず緊張に細く華奢な躯を硬直させている妙子の舌を吸い上げていく。
"いやァ…、ああッ!!、私、ああ…、私、おかしくなっちゃうゥ"
玲子の口技は熾烈を極め、妙子が態勢を整える間もなく、少女の意志とは無関係にその肢体に官能を呼び覚ましていく。
未成熟な妙子の官能が無理矢理、掻き乱されて、彼女は正常な思考能力を奪われていく。最初こそ、女教師の裸体を引き剥がそうと抵抗の意思を見せていたが、ものの数分もしないうちに妙子の躯から力が抜けて、責められるままに、鼻先から悩ましい吐息を漏らし始めていた。
「イヤ、イヤぁ…、ああ、ああン…、ダメぇ…」
「ウフッ、感じてるんでしょう?あなた。…いやらしいコね」
気付けば、妙子の制服のスカートの短い裾が捲られて、下着の上から彼女の一番敏感な部分が攻められていた。時折り唇を離しては、言葉でも嬲られながら同時に指で秘唇を下着越しとはいえ、嬲られている。だが、妙子はそれを拒もうともせず、妖しい雰囲気に呑まれて、顔を真っ赤にして喘いでいた。同性から受ける責めはさすがに女の敏感な部分を的確に攻め立ててくる。
「アァァン…、こんなの、イヤぁ…」
イヤ、と言いながら、脚をブルブルと震わせながら肩を小刻みに揺らして無抵抗に女教師の責めを受け入れている美少女の姿に、雅史も満足そうに肉棒を扱きながら玲子に笑いかける。美教師は少年に馴れきった間柄のように微笑みを返す。そんな二人の様子に囚われの美少女は悔しそうに歯噛みする。
「妙子、俺のものになるか?お前が望むならしてやってもいいぜ」
「ま、まークン、して…、私、まークンのものになるわ…」
「フフッ、それじゃ、服を脱ぐんだ」
悲壮な顔をして、だがそれでも妙子はしっかりと頷くと、胸元のリボンに手を掛けた。彼がまだ自分に少しでも気があるのなら処女を差し出せば、他の女に手を出さなくなるかもしれない。
そう思っていた、たった今までは。
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第46章 罰
しかし、女教師との息の合った恋人同士のような濃厚なセックスを見せつけられた後では、妙子に残された、ただ一つの切り札も、極めてその実効性は怪しいものだった。それでも、妙子にはこれが最後のチャンスであることは同じだった。もし、この賭けに勝てなければ全てを失うことになる。
制服のブラウスの襟元を緩めて、赤いリボンを解くと、決意を示すように足元に落とす。彼の眼を覗き込むようにしながら、必死に崩れ落ちそうになる意識を奮い立たせて、ブラウスの胸元をはだけていく。
ブルブル、と小刻みに躯を震わせている美少女の姿を面白そうに見ている少年の傍らに歩み寄ると、玲子は彼の足元に跪き、それを渡さない、とばかりにそそり立つ肉茎を掴み、上目遣いに雅史を見上げると顔を伏せて奉仕し始める。
彼女にとって、妙子の決意もその行為も、全く、と言っていいほどに興味は無かった。玲子には牝奴隷として自分が主人と慕う少年がどれほどか彼女との強い絆を結んでいることは明白だったからだ。一心に奉仕に耽っていると、彼の鼻息が荒くなり、頬張る肉茎もより勢いを増していくのが嬉しい。
「うふっ…、はむっ…、ふぅン…、ハンッ」
「先生、堪らないね。気持ちいいよ」
「い、いい加減にして!!」
妙子は目の前で繰り返される淫行に無性に腹が立って、声を荒げた。目の前で自分が羞恥の極限で震えているというのに、雅史も女教師もまったく頓着せずに淫らな接触に耽る二人が許せなかった。しかし、二人とも妙子の叱責に少しも悪びれる気配もなく、また行為を中断しようともしなかった。
妙子はムカッ、と来てズンズン、と恋人の肉茎をしゃぶる女教師の目の前に歩み寄ると殆ど憎悪に近い感情のままに手を挙げる。
思いきり、挙げた手を振り下ろそうとした、ちょうどその時、女教師の唇からスポッ、と恋人の肉茎が抜け出る。ブルンッ、と大きく跳ねた肉塊を見て、いったん躊躇するもののしかし、振り下ろした手は止まらない。玲子は少女が手を振り下ろすのを躊躇う瞬間を見逃さず、妙子の腕を掴むと、妙子が手を振り下ろしたその反動を使って、手を捩じりあげる。
「痛ッ!痛い…、離して…」
「お行儀の悪い娘ね。お仕置きが必要だわ。ウフフッ、可愛がってあげる」
玲子は捻り上げた少女の腕を掴んだまま、ベッドへと連行する。妙子は後ろ手に捩じ上げられた腕の痛みから逃げるために、そのまま歩いて行くしかなかった。そして、いきなり、後ろから突き飛ばされる。
「はぁうッ!…な、なに、キャッ!!」
「大人しくなさい、気持ちイイことするんだから」
女教師に突き飛ばされてベッドの上に仰向けに倒れ込んだ妙子の上に全裸の玲子が挑みかかってくる。女教師のから逃れようとするものの、捩じりあげられていた両腕は痺れて巧くいかず、結局、再び捕まえられ、頭の上で両手首を押さえられ、自由を奪われる。その上に玲子は馬乗りになって、美少女の首筋に口付けていった。
「な、何を…ああッ、イヤン…、やめっ、やめてェ…」
「ウフッ、処女っていいわね、」
もがく、妙子がおぞましさとも何とも言えぬ、未体験の感触に身悶えるのを、女教師は楽しそうに見下ろし、微笑む。雅史もそんな女たちの絡み合いを楽しそうに見守っている。幼馴染みの少女が嬲られているにも関わらずニヤニヤ、と酷薄な笑いを浮かべて平然としている。
妙子の首筋を女教師の舌先が処女の柔肌を嬲り尽すがごとく、吸いつき、舐め啜る。同性だけにツボを心得た緩急の責めに美少女は堪らず、ハン、ハン、と可憐な喘ぎ声を漏らし始め、無垢な柔肌をピンク色に上気させていく。
「い、イヤぁ…、あァン…、やめて…、ハァッ!…イヤッ、イヤ…」
「ウフフッ、イヤって言ってるけど、気持ち良さそうじゃない」
玲子は妙子の首筋から胸元にかけて朱唇でついばみながら、胸元の釦をすべて、外してしまう。官能に酔い、力の抜けた妙子を腕一本で押さえることなど造作もなく、美教師は片手で少女の胸元を大きくはだけて、処女の乳房を覆う可憐な刺繍の施されたブラジャーの膨らみを掴みに掛かる。
「やめて、やめてェ…、触らないで…、っふぅ!…ハァァン、いゃ…イャあ…、ああン」
「どう?気持ちイイでしょう。もっと感じさせてあげる。彼にあなたのいやらしい姿、全部見せてあげなさい」
男がそうするように少女の乳房への愛撫を加えながら、可愛いへそをくすぐり、脚の付け根へと唇を這わせる。その途端、妙子の全身を熾りのように痙攣が走った。
「ダ、ダメェ…だめっ!、そこはダメ…、ひあっ!!あああ、あああッ!」
女教師の唇が妙子のパンティの恥丘を覆う部分へと触れると、ビクビク、と感電したように躯を身悶える。
しかし、玲子はいったん始めた強制愛撫を止めようとはせず、布地の内側に眠る処女地をも外側から蹂躙するような勢いで、吸い上げ、嬲っていく。
玲子は少女を嬲りながら、雅史が昂奮して息を荒げていくのを聞いていた。彼はさっきから彼女がしていることに一切、口出ししない。それは玲子を信頼してるわけではなく、ただ、二人の女のを自由に操る快感にひたっているからだと確信していた。彼女自身もそんな彼との間の欲得ずくの関係に満足していた。だから、妙子のように純粋に恋なんてして、恋愛感情で彼女から雅史を奪おうとするのは許せなかった。
とことんまで辱めて、二度と彼と恋仲になりたいなんて思わせないようにしてやる。そう思い、玲子は乱暴に少女の性を開拓していった。妙子は強引に彼女の意識の中へと踏み入られる嫌悪と同時に肉体は快楽を求めて、いままで鬱屈していた分、余計に玲子にかつてないほどの刺激を与えられ、官能の新境地に導かれていくのをどうしようもなく、絶望的に感じていた。
「可愛い声で鳴くのね、あなたって…。ウフフッ。いっぱいいやらしい液、溢れてるわよ」
「ちがっ、違う…。私、そんないやらしい女じゃない。ううっ…」
「それじゃあ、これはなに?こんなにビショビショにして。はしたない娘ね」
「ひあっ!はひぃッ!!…」
パンティの上からはっきりと形が分かるほど、淫ら蜜で濡れて透けた妙子の秘唇の入り口を玲子の指先が責め立てると、ガクガク、と少女の細い躯が震え、唇から涎を零していた。そんな妙子の様子に満足したように満面の笑みを浮かべた玲子に雅史はそっと肩に手を触れた。
「先生、そろそろいいでしょう?俺、我慢できないや」
「ウフフッ、そうね。もう、いいわ。良かったわね、岩代さん、彼に抱いてもらえるのよ」
妙子の頬に触れて、囁いても少女は何も応えようとせず、嫌悪するかのように顔を背けてしまう。玲子はそんな少女の様子にも気を悪くしたような所は見せず、むしろ楽しそうに微笑んでいた。
雅史の腕に掴まって、ベッドから下りると玲子は少年の腕の中に後ろから抱き寄せられる。
「いいの?彼女、待ってるわよ」
「それより、さ」
雅史は女教師の手を掴むと、いきり立った肉棒に押し付ける。玲子は触れた肉塊の熱さと脈動に、ポウッ、と頬を染めて陶然とする。彼は玲子を後ろから羽交い締めにして双乳の膨らみを手中に収めて揉みしだいた。玲子は少女を責めながら自身も昂奮していたことに気付いた。女教師の変化を彼も悟っていた。
「先生…、感じてるね」
「ええ、意外と昂奮するものね」
美教師の乳房はしこって、揉みほぐす少年の手の中で重たげに弾みを返し、下腹部の繁みの奥では媚肉が息づいて、彼が指を添えると奥へ引き摺り込もうと蠢いた。彼の愛撫に喘ぎ声で返すと玲子は雅史の手を押さえた。
「んふっ…、ダメ、彼女、待たせちゃいけないわ」
「フフッ、結構、乗り気なんだね、こういうのも」
「悪い子ね…。あァン…」
雅史が玲子の顎を押さえて、唇を奪うと美教師もすぐに舌を絡めてくる。ひとしきり、抱き合いながら息の合った恋人同士のような接吻を味わい、躯を離した。
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第47章 賭け
押さえられていた手を放されても妙子には、そこから逃げ出す気力も、残ってはいなかった。彼と女教師が抱き会って親密げに唇を重ねているのを見ると、後悔の念しか浮かんで来ない。もう、彼は自分の手の届かない場所に行ってしまったのだ。妙子が恋したかつての彼ではない。
雅史が圧し掛かってきても、もう彼への憧れも、彼との絆を取り戻す自信も喪失してただハァ、ハァ、と荒い息を吐いて横たわっていた。
「妙子、脱がすよ」
「ああ…。まークン…」
彼が妙子の下着に手を掛けるとさすがに、女の部分が目覚めて羞恥に喘いだ。だが、少しずつ下着を剥き下ろされていっても、早く時間だけが過ぎてくれればいい、と彼への思いはついぞ戻らなかった。
雅史は妙子のパンティを捲り下ろすと、そのまま細い脚から抜き取る。そして、裏返しにして少女の秘部が直接触れていた底の部分を目の前にかざした。そこは、少女の躯から分泌された透明な液体でしっとり、と濡れそぼち、濃厚なチーズ臭を漂わせていた。指先で触るとトロッ、とした透明な液体が指先に纏わり付く。
「もう、いつでもいいみたいだな、妙子。そろそろ、処女、貰うぜ」
「あァン…許して…」
彼が力の入らない妙子の膝を立てて、左右に開くと無防備に口を開きかけた処女の秘唇へと、血管を浮き立たせた凶々しい怒張を近付けて来る。
かつて憧れた恋人に捧げるはずの処女が、今はただの暴漢と化した男に奪われようとしていた。妙子は今更ながら、肩に顔を埋めて、シクシク、と涙を流して、嗚咽を漏らし始める。それも、男の獣欲に油を注ぐだけであることも知らずに。
雅史はハァ、ハァ、と獣欲に滾った吐息を漏らしながら、少女の秘唇を指先でそっと開いた。サーモンピンクの処女肉がとても綺麗だった。しかし、今は自分の腰から生えた剛直をそこに叩き込んで、自分の存在の証を注ぎ込むことしか頭になかった。
肉棒の先端を握り締めると、指先で開いた少女の秘唇の入り口に沿える。雅史が態勢を入れ換えようと動くと先端が少しだけ、中に潜った。だが、それだけで妙子には十分過ぎるほどの衝撃だった。雅史が少女の両脇に手を突いて、腕立伏せの要領で、腰を沈めていく。
「ヒィッ、ひぃぃ!!イヤッ、イヤァ…、あああッ」
「フフッ、妙子、俺のものになるんだ」
逃げ場のない焦燥と後悔。しかし、妙子にはどこにも逃げる場所などなかった。彼のものになるしか、妙子には残された運命などなかった。麻美と求め合う雅史、女教師と抱き合う雅史、そして、摩耶と睦み合う雅史、その全てのシーンがフラッシュバックして、妙子の脳裏を駆け巡る。その間にも少しずつ、雅史の躯の一部が妙子の中にめり込んで来る。
「ああッ!!…」
ブチッ、と何かが弾けるような感覚が粘膜で繋がりあった一組みのカップルの間に共有された、その瞬間、一気に雅史のキリキリ、と張り詰めた勃起が妙子の中に侵入を果たした。深く、深く、少女の粘膜を削り、焼け火箸をぶちこまれたような灼熱が躯の中心から全身へと広がっていくような感覚。
妙子は息を詰めて、細い躯を突っ張った。気が付けば雅史の頭が右の肩に乗っかっていた。自分のものとは違う体温が今は心地よかった。だが、すぐにそれも激しい身を切られるような激痛へと変わる。しかし、そうしていないとどうにかなってしまいそうで、上から圧し掛かってくる少年を力いっぱい抱き締め、躯の中心を貫く身を引裂くような痛みに耐えていた。
しかし、雅史は妙子の中に肉棒を突き入れ、彼女の処女を奪うと相手のことを慮ることなく、欲望のままにペニスを引き抜き始める。
「ひぎぃ…、くうぅッ!!」
「妙子…、どうだい、俺のものになった感想は」
組み敷いた少女が額に脂汗を浮かべて苦悶の表情で間隔の短い息を吐いて、一刻も早くこの一瞬の終わるのを信じて身を竦めているのを、雅史は上から圧し掛かって、強引に処女を奪い幹に赤いものを纏わせた剛直を抜き差しして、一人だけ快楽に耽っていた。
雅史の問いかけに応える所ではなく妙子は必死の形相をして耐えるだけだった。
ハァハァ、と荒い息を吐いて雅史は、ズリュッ、ズリュッ、と肉棒を容赦なく未成熟な少女の媚肉に突き刺し、その狭い肉洞が本能的に男を迎え入れて反応を返す締めつけさえも、雅史には処女を奪っている、という体験とともに快楽をもたらしていた。
「くうっ…、狭いな、妙子の中は。いいぜ、妙子、行くぜ」
「ううっ、くぅぅッ!…」
雅史の声を聞きながら、どこかで妙子は何か自分が自分でなくなるような不思議な安息を迎えつつあるのを感じていた。まだ、彼の躯の一部が下腹部に出し入れされるのに伴う激しい痛みはある。だが、それと同時に熱いものが込みあげて来て、彼と共に行なう何かの儀式のように、一体感のようなものに包まれていた。
「はぅッ!…あァン、まークン…、まークンっ、いやァ…、あああッ」
「うっ!!で、出るッ」
彼の腰が再び妙子の一番深いところまで沈み込むと、少女の脳裏をチリチリ、と何かが駆け上っていく感覚に囚われる。そして…。
ドクッ、ドクッ、ドクッ!!
二人の動きが止まると、妙子の中が熱いもので満たされていく。次々と注ぎ込まれる少年の精液を受け止め、妙子はほっ、として、顔の表情を緩める。閉じた瞳の端から幾つもの温かいものが流れ落ちていった。そして、自分が少女から女になったことを実感していた。
-***-
少年たちが儀式をしている頃、隣で女教師は一人、自らの胸の膨らみと秘唇を嬲っては、熱っぽい溜め息を吐いて喘いでいた。
雅史が妙子の中から血にまみれた肉棒を引きぬき、ベッドサイドに腰掛け溜め息を吐くと、玲子がその足元に跪いて、乳房を自ら掴み、淫蕩な表情を浮かべて秘唇に指を沈めて、ハン、ハン、と身悶えているのを見つける。
少年の肉棒は一度少女の中に精を吐き出したせいで、萎えかけていたが玲子の振舞いに再び、ビクン、ビクン、と鎌首をもたげ始める。
それをウットリ、と見つめながら玲子は、何かをおねだりするように少年を見上げた。
「ねえっ…、いい?私にも感じさせて、欲しい…の」
「ああ、いいぜ。綺麗にしてもらおうか、玲子先生」
彼が、ギラギラ、とした目をしながら、頷くと、彼女は処女を奪ったペニスに頬擦りし始めた。
「んっ、んふっ…、はふっ…、ハァン」
細い舌を懸命に伸ばして、肉棒にこびり付いた彼の体液と、少女の処女の名残である血を舐め上げ、清め始めた。玲子は舌に感じる血特有の鉄っぽい酸味と白濁液とを啜りあげながら、横目でベッドに力なく横たわる少女の姿を盗み見た。
”ウフフッ…、可哀相ね。でも、渡さないわ…。彼は私のご主人さまだもの…”
自分の口の中で彼の肉棒がビクン、ビクン、と逞しい脈動を繰り返して硬く張り詰めて行くのを感じて玲子は深い充足感に包まれていた。雅史に髪の毛を掴まれてグイグイ、と喉の奥に剛直を突き込まれると、蜜壷がキュウン、と疼いて、そこを掻き回す彼女の指先を締め上げてくる。
「はぅ…、ハァァン…ね、ねえっ…入れてもいい?我慢できないの…」
「好きだね。フフッ、綺麗だぜ、そういう先生の顔。いいよ、おいで」
ベッドの端に腰掛けた少年の膝の上ににじり寄ると、玲子は足の間に淫ら液のしずくを垂れ流しながら、懸命に足を開いて彼の膝に手を突いて跨ろうとする。そんな貪欲に性を貪ろうとする女教師の淫らな姿を雅史は冷たい視線で真っ直ぐに眺めていた。
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第48章 罪
彼の冷徹な視線に晒されて、美教師はウットリ、と切なげな溜め息を漏らす。そして、そのまま直立した勃起の先端を細い指先で愛しげに包み込むと自らのパックリ、と開いて貪欲に男根にむしゃぶりついてくる、濡れそぼつ秘唇にあてがう。それだけで玲子にはビリビリ、と電流のような快美感が背筋を走りぬけて陶然としてしまうほど昂ぶっていた。
「入れるわ…、くゥ…んんっ!!」
太く逞しい肉竿がズブッ、とばかりに玲子の体内に呑み込まれて行く。静脈の浮き出た凶々しい怒張を貪欲に女淫が飲み込んで行った。凄く淫らな眺めだった。たわわな双乳がタプン、タプン、と弾けるように大きく揺れ動き、爪足立ちになって玲子が一人で体内に飲み込んだ長大な肉棒を締め付けたかと思うと、腰を浮かせて再び、ズン、とヒップを落とす。
「ハァァ、ンッ!!ハァンッ…凄いわ、ああッ、こんな…堪らないの…」
「いやらしい牝犬だな、玲子先生は。教え子のペニス咥えこんで腰を振ってさ」
「ひぃぃン!!いい、オッパイいいのォ…」
張り詰めた美乳を教え子の手にムンズとばかりに鷲掴みにされて揉みくちゃにされると、玲子は白い喉を反らせて長い髪を振り乱しながら、よがり泣く。
蜜壷を充たしてなお足りないほど女教師の中で膨れ上がった怒張に玲子の膣襞がしっとりと絡みついて奥へ、奥へと引き摺り込む。肉棒をやわやわと締め上げられる感触、そして彼女の成熟した裸身の反応も、玲子の端正な美貌が快楽を噛み締めて歪むさまも雅史を酷く満足させる。
鷲掴みにした乳房の、掌に吸い着いてくるような柔らかさとくねらせ、プリプリ、と小刻みにヒップを振り立てる淫らなテクニック。女教師を初めて抱いてから、今こうして完全に自分とのセックスの相性がピッタリと合って肌が馴染むまでになったのに彼は満足していた。
腰の上で汗の雫を飛び散らして、アァン、アハァン、と嬌声をあげてよがり声を盛大に漏らして啼く女教師の美貌に浮かんだ凄絶な艶っぽい表情に自身も昂ぶりを抑えられなくなるのを感じていた。
「アハァン、あんッ、イイッ、いいのォ…、壊れちゃうゥ、堪らないっ、ハンッ、ハァン、ああン」
光沢のある長くしなやかな髪がバラバラ、と乱れるのも構わず美教師は教え子が腰を突き上げる動作に合わせて自分も、より密着の度合いが深まるように後ろに伸ばした両手で美麗なヒップの双丘を掴み、肉棒のストレートな律動に合わせて裸身を身悶えていた。
「ああ、いいぜ、感じるよ、俺も。先生の躯、最高だよ」
「ウフッ、あァン…、嬉しいっ、玲子、嬉しいの…」
少年の賛辞と共に漏れる荒い吐息が女教師を満足させる。どうしようもなく淫らな変態性欲の持ち主である自分を認めて受け入れてくれた少年に隷属の誓いを新たにして玲子は昇り詰めていく。
「ハァァ…、ん、イイッ…、も、もぉ、ダメぇ…、イクゥ、いっちゃうゥ!」
「俺も…、出すよ、先生」
「来て、あんッ!…玲子の中に、熱いの…いっぱい、頂戴っ」
雅史が射精の瞬間を延ばすように鷲掴みにした、たわわな双乳に爪をギュウッ、と食い込ませながら引き千切るほどの勢いで引き寄せると、柔肌に加わる鋭い痛みがその何倍もの激烈な快感となって玲子の女の快楽中枢を貫いていく。そして、蜜壷いっぱいに充たす怒張の切っ先が子宮口を突き上げると玲子は前身を駆け巡る熱い奔流に流されながら絶頂の頂きへと駆け上がって行く。
「…あぅ、ハァウ!あああ、ああああッ!!いく…、いくぅ…」
「くうッ!玲子っ、玲子センセェっ!!」
ドピュウッ!!ドピュ、ドピュウ…。
少年は肉棒の先端が痛いほど膨らむのを感じた。腰から背筋へと駆け巡る戦慄に身震いしながら、何かが喪われていく感覚と引き換えにして、かつて味わったことのないほどの深い快感を得ていた。その相手が玲子だったことに確信を深めていた。
二人が一つのものになって痙攣しながら激しくも熱い吐息を漏らして肌を融け合わせるような熱い抱擁を続けているとき、傍らではようやく理性を取り戻しつつあった妙子が濃厚な性の饗宴を見せつけられ、失意の内に今まで堪えていた何かを永久に喪ったような孤独感に囚われ、知らないうちに涙を流しつづけていた。
***
土曜日、摩耶は最初、娘の妙子が家で恋人の雅史との関係を深めているのをただ、見守っていた。それが彼女自身を巻き込むことになったのは彼らが体を合わせているのを扉越しに聞いたときだった。
雅史とも躯を合わせていた摩耶は娘の部屋の中から聞こえてくる声音に異常を感じたのだ。一方的に虐げられているだけの悲鳴に思わず、飛び出していた。が部屋に入った途端、大きな失敗をしたのに気付いた。
「なに?なんなのっ、やめて、離しなさい!!」
「フフッ、摩耶さん、あなたも僕たちの仲間になってもらいますよ」
摩耶を羽交い締めにしている雅史は腕の中でむずがる熟女の肩越しに囁きかけ目線の向こうにいる少女に頷き掛ける。妙子は自分の母親の足元に跪くと、母親の着けているミニスカートの前の部分を捲り上げる。その瞳はまるで催眠術にかかっているかのように虚ろだった。その瞳にただ一つ灯っているのは欲望へのストレートな羨望だった。
「イ、イヤッ!や、やめなさいっ、妙子、あなた…だめェ、くうっ…」
「いいでしょ、摩耶さん、実の娘に愛してもらえるんですよ。羨ましいなぁ。ククッ…」
長い脚を覆う、ガーターで吊ったストッキングの隙間からよく張り詰めた美しい太腿の付け根が覗いている。そこに妙子の唇が這う。唾液をたっぷりと乗せた細い舌先で実母の柔肌を責めたて、同時にパンティの底の部分を指で突き上げる。同性だけによく知り尽くした性感の盛り上げ方で動と静、緩急を極めた責めにさすがの摩耶も白い喉を突き出して喘ぎ声を漏らしてしまう。
娘に犯されているというショックもあったかもしれない。だが躯の芯から沸き起こる肉欲の奔流に確実に嫌が応にも乗せられて、むずがるように熟れたしなやかな肢体をくねらせ、切なそうな鼻息を漏らしていた。
「んぅ…、やめて、妙子…、ダメなの…、こんなことに…、ヒッ、ヒィッ!!…ああ、イヤぁ…」
妙子は母親の纏う下着を剥き下ろし脚の半ばまで下げると、摩耶の敏感過ぎる秘唇を指先で確かめ、そこが淫蜜を湛えて、ぬかるんでいることを知ると、ウフン、と満足げに微笑み、指先を沈めていく。
憧れだったこの美しい母親が性欲には正直でその躯の反応も素晴らしいものだったことを確認して嬉しかった。その淫乱な性癖は確実に自分にも受け継がれているのが分かったからかもしれない。心底、嬉しそうに母の漏らす蜜液をすすり上げ舌先を摩耶の体内へとこじ入れていく。
「ああッ!!…くはっ、ハァァン…、それ、イイッ、…ちが、でも、あァン…、だめェ、んんッ!!」
摩耶の懊悩が深くなっていく。既に雅史に羽交い締めに去れていることなど忘れて彼に寄りかかる。少年の手がブラウスの釦を臍下まで外すとセクシーな下着の中からまろび出された、見事な量感の双乳をこってりと揉み潰していくと、アアン、ハァンと感極まった喘ぎ声を漏らしてよがり捲くる。
いつしか、娘の攻撃から逃れようと引いていた下腹部も、妙子の啜り上げる舌先に押し付けるように迫り出して、もっと、もっと、とばかりに娘の責めを求めていた。
”ああっ、もうダメ…、狂っちゃう。私が…、いけないんだわ。彼と寝たから。妙子を巻き込んでしまったんだわ。…許して、妙子”
妙子の指先が勃起した摩耶のクリトリスを捻り潰すと、くくっ、と人妻の背筋が硬直してブルブル、と痙攣し始める。美貌のきりっとした眉根を歪ませて、声にならない悲鳴を上げる。
「…ぃ、あああッ!!、ああああ…。ハァァン、あァン…、ハンッ、ハァン…」
「フフッ、イったね?摩耶さん、娘に犯されてさ、恥ずかしい母親だね」
「こんな…、あァン、こんなこと…」
雅史が摩耶のたっぷりとした乳房を揉みしだきながら耳たぶを噛むと、人妻は再び、ブルッ、と身悶える。妙子も立ち上がり、ウットリ、とした表情で母の豊満な双乳の谷間に顔を寄せる。
砲弾のように突き出した、たわわな美乳の深い谷間に頬擦りしながら、媚肉の奥深くに沈めた指先を母の体内を蠢かせている。摩耶は娘の指先を咥え込んだ秘唇をキュッ、キュウッ、と締め上げながら妙子と視線を交える。彼女の瞳に自分と同じ色を認めた人妻はすべてを悟る。妙子が背を伸ばして唇を求めてくると、拒むこと無く受け入れ、積極的に舌を絡めていく。
「ん、んふっ…、妙子、ああ…」
「あん、お母さん…んむぅ、お母さん…」
情熱的に舌を絡め、互いの唾液を啜り合う親子はその倒錯的な状況に再び昂ぶっていく。
雅史は摩耶のたっぷりとした双乳を揉みくちゃにしながら、母娘が互いに舌を絡め合う淫靡な光景をみつめて、ほくそ笑んでいた。摩耶も手に入れ、これで女たちを完全に支配したことを確認していた。そして、手に入れた女たちで開く性宴を夢想する。
摩耶と妙子の上げる嬌声はいつまでも絶えることはなかった。
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第49章 性宴
ある日曜日のまだ日も高い時間からその家の居間では女たちの嬌声と濃い淫臭が漂って中にいる者を、それがまるで永遠の牢獄にあるかのように感じさせた。雅史ただ一人を除いて。
熟し切った裸体に汗の滴を纏わせた母たちは後ろ手に縛めを受けたまま、互いに秘唇で両極に男根を模した凶々しい淫具で繋がり、粘膜を削り合うようにアハン、ハン、と喘ぎ声をひっきりなしに上げて悶えまくっていた。二人ともそれぞれの肌を擦り合わせるように互いの豊かな双乳を揉み合わせ腰を前後に揺さぶっていた。だが、よく見れば彼女たちのうち一方が他方を責めたてているのが分かるだろう。
摩耶は麻美とペニスバンドを介して粘膜で繋がり合いながらその豊満な乳房を組み敷いた麻美の乳房に押し付けては腰を揺さぶり、淫靡な微笑みを浮かべて熟女同士で快楽を貪っている。
「麻美、私、嬉しいの。あなたとまた、こうして楽しめるなんて」
「アアン…、摩耶、イヤ…、んくっ…、ハァァン…」
「私たち、ずっと一緒よ…。ウフン、ああッ、イイッ…」
麻美も、息子と彼の犠牲者である少女がソファの上で繋がり合っている傍らで床の上に組み敷かれて摩耶と互いに後ろ手に縛めを受けたまま粘膜を擬似男根に抉られると抗しきれない。もう、戻れないところまで自分たちが来たことを悟って、快楽に身を委ねることに徐々に忌避感を感じなくなっていた。
女子高時代に摩耶とこんな関係になって、押し切られるままに深い関係になった忌まわしい記憶がまざまざと蘇り、懐かしくもおぞましい戦慄に身も心も支配されていくのを、麻美はただ受け入れるしか無かった。息子に抱かれて女として愛される悦びに目覚めた時から、全ては始まっていたような気がする。
「摩耶…、アアッ!…だめぇ、んふっ…、うゥン…。イヤッ」
「あなた、いいわ…。…あん、あァン、もっとォ…突いて」
二人の熟女の嬌声が交じり合い、互いの媚肉を突き破る擬似ペニスが粘膜の奥を抉り、二人同時に裸身を振り立てて、身悶え、汗の雫を飛び散らせてよがり捲くる。
雅史も二人の美女の競艶に満足げに笑みを浮かべて、両手で支えた美少女の腰を揺さぶって、全裸の妙子の秘唇を深々と貫いた肉茎を突き立てていた。
「まークンっ、ああッ!嬉しい…。妙子、気持ちいいのぉ…、はぁん、ああんっ!」
「フフッ、これからたっぷりと俺好みの女に調教してやるからな、妙子」
「は、はひぃ…、んふぅ、はんっ!…ああん、いいのォ…、まークンのがイイッ…」
妙子は玲子の前で処女を奪われてから毎日、何度も犯され、既にエクスタシーの快美感も体験し雅史の言うがままに奉仕する肉奴隷と化していた。母の摩耶同様、後ろ手に縛めを受けて雅史の腰に跨って卑猥に腰をローリングさせては恋人の快感を掘り起こそうと健気に自分の躯を使っている。
「ハァァン、ハァァ…、んくっ、あああッ、私、私…、もう…ッ!」
「イっていいぜ、妙子。摩耶さんも麻美もそろそろみたいだしな」
雅史の上で絶頂の予感に身悶える妙子の耳にも、摩耶と麻美が荒い吐息を漏らして喘ぐ淫らな声音が届いて、限界に近付きつつあるのを確実に感じとっていた。
「ああ…、こんな、ああッ…、摩耶…」
「麻美…、んんっ、くうっ…」
「だめェ!!だめーッ、いっちゃう、いっちゃうぅーっ!!」
雅史が妙子の中に埋め込んだ肉棒をガンガン、と突き上げると、美少女の裸身がブルブルッ、と痙攣して背筋を思いきり反らせる。ガクガク、と細い躯を揺らせると、妙子は喉を突き出してはっきりと絶頂へと押し上げられるのを感じていた。
妙子が裸身を痙攣させて意識を朦朧とさせながら支えるものの無いまま背中側に落ちて行く。雅史はガンガンッ、と腰を突き上げ、少女の肉襞を抉るばかりで妙子が床に落ちようと気にも留めない。摩耶は擬似男根に内臓の奥深くまで貫かれながら愛娘が落ちてくる気配をどうにか察して懸命に裸身をくねらせる。が、麻美と繋がり、後ろ手に縛られた格好ではどうにもできない。
しかし無理な姿勢で腰を捻ったことで蜜壷深く貫いていた擬似男根は摩耶の敏感過ぎる膣襞をグリグリ、と掻き立てる。それが強烈な刺激となって、彼女の全身を激烈な快感が電流のように懸け抜けて行った。
「ヒッ、ヒィィィッ!!あああ、あああッ…」
縛られた裸身をくねらせ、絶頂の快楽に犯される摩耶の目の前で、無残にも妙子の華奢な裸身が崩れ落ちていった。摩耶は絶叫を上げながら、妙子の痛々しい姿に胸を痛める。しかし、それは自分の所為なのだ。娘を少年に人質に取られ、仕方なく自分も快楽の道具として彼に奉仕していた筈だった。
「へえっ?摩耶さん、イッたみたいだね。フフッ、選手交代だな」
雅史は妙子の中から抜いたばかりの怒張を扱きあげると、床の上で空ろな瞳をして崩れ落ち、身悶えている少女を捨て置いたまま、その母親の傍らに屈み込んだ。摩耶の顎尻を捉えると、強引に上を向かせて顔を覗き込む。
彼女は息も絶え絶えに、擬似男根を咥え込んだ媚肉を揺らせて切れ長の瞳を潤ませ、凄絶な色気を放っていた。そう、始めは彼の肉欲に奉仕するのは娘のため、そう思っていた。だが、今は娘よりも、犯され嬲られるたびに全身を支配する快楽に身を委ねて、もう他に何もいらなくなっていた。彼に支配される悦びに浸って、腰を振るだけだった。
「可愛がってやるよ」
「うん、ふぅっ!…、ハァァン…」
摩耶の顎から手を離すと、彼女の躯を背中から抱えて長い脚を跳ね上げる。床の上に転がっていた麻美を跨る格好で幼児が小便をする姿勢のまま、強引に彼の母親と繋がっていた紛い物のペニスを抜き去った。そして、そのままソファに背中を預ける雅史の膝の上に載せられる。
妙子が摩耶の嬌声に気付いて顔を上げると、恋人の上になって足を大きく広げられた美母の裸身が喘いでいた。
「お、か…、お母さん…」
「イ、イヤ…、妙子の前でしないで…」
「観念しなよ、さんざん、楽しんだじゃないか二人でさ。入れるよ」
娘の目の前で犯される恥辱に摩耶は首を左右に振って身悶える。だが、雅史は取り合おうともせず、抱え上げた人妻のヒップをそのまま、股間で屹立する怒張の先端目掛けて落として行った。
「ひっ!、ひぁッ!!、はぅぅ…、くぅン」
「どうだい?いいんだろ。これが欲しかったんだろ、摩耶さん」
既に麻美との粘膜の削り合いで潤み切った蜜壷は少年の凶々しい剛直を易々と受け入れてしまう。娘の見ている前で犯され、よがり声を上げる屈辱。だが、それも押し寄せる性感の波に呑まれて、摩耶はたやすく快感に翻弄されてしまう。
「はぁん、ぅうン…、イイッ、イイ…の、あなたの…、ああッ、気持ちイイッ!」
「妙子、母さんのオ×ンコ舐めてやれよ」
「う、うん…。お母さん…、綺麗、綺麗よ」
躯を起こすと、膝を開いた雅史の脚の間ににじり寄ると、陰毛の翳りの奥でパックリ、と口を開けて恋人の性器を呑み込んでいる母親の秘唇を熱っぽく見つめて、頬を紅潮させる。
二人の結合部は肉棒が出入りするたびに、トロリ、トロリ、と分泌液が流れ落ちてくる。それを妙子は細い舌を伸ばして舐め上げる。摩耶は昂奮して勃起したクリトリスを娘の舌で責め立てられ、ブルブル、と雅史の膝の上でグラマーな裸身を身震いさせて喘ぎ捲くる。
「ひぃん、ひあっ、あああッ、ダメぇ、狂っちゃうぅ…」
「お母さん、イっていいの。まークンに愛されて嬉しそうだもの」
「妙子、アアッ、ごめんなさい…、くふっ!…ひぁん、あふっ…」
雅史は親子の会話を楽しみながら、摩耶の豊満な双乳を好い様にもてあそぶ。
摩耶が娘を引き合いに出されて嬲られると弱いことを彼はもう、見抜いていた。形のいい太腿を抱えて、ジュプッ、ジュプッ、と摩耶の媚肉を充たす蜜液を掻き分け、ガンッ、ガンッ、と肉棒を繰り出し、人妻の秘唇を貫いていく。妙子との交合ではまだ射精していないため、存分に余裕がある。
扇情的な視線で摩耶を見上げる妙子は母親と視線を交わすと、また摩耶の媚肉に舌を伸ばし、膨らんだ母親のクリトリスを舌先でグリグリ、と捩じった。娘に絶頂への階段を後ろから突き飛ばされるようにして、摩耶は悲鳴を上げた。
「イヤ、イヤァ!…アアッ、妙子、だめェ…。お母さん、イっちゃう、イっちゃうの…。ひぃぃぃ」
「おかあ、さん…」
摩耶は双乳をプルン、プルン、と揺れ動かしながら白い喉を突き出して悶え捲くる。摩耶が絶頂へと駆け上がる瞬間、彼は肉棒を彼女の媚肉から抜くとその先端を母の女芯を嬲っていた娘の顔へと向けた。
ドピュッ、ドピュウッ!ドピュッ、ドピュ、ドピュウッ!!
妙子の顔面を少年の濃い白濁液が直撃する。彼女に避ける暇もなかった。それに、避けなくてはならない理由もなかった。こってりと濃い精液の直撃を受けて、妙子もまた再び昇り詰めて行く。雅史は摩耶から手を離すと、自然に母と娘は折り重なり合いながら床の上に縺れて落ちた。そこに雅史が肉棒を根元から扱いて、裸身を重ねて、喘いでいる母子に精液の残滓を掛けていった。牡の体液を浴びながら、母と娘は痙攣したように身悶え続けていた。
それを、傍らで同様に床に転がされた麻美が見ていた。息子に好い様に弄ばれる母と娘の姿に胸を痛めながら、彼が自分の方を向いた時、もうその思いは失せて、甘い期待に頬を紅潮させていた。
***
翌日、何もなかったかのように雅史は妙子と一緒に登校した。出掛けに一本電話を掛けた以外は。
妙子も雅史の隣にピッタリと寄り添いながらも、どこか、オドオド、として決してひところの恋に輝いていた少女の面影を取り戻すことはなかった。ただ、その瞳には淫靡な輝きを宿し、女の色気を発散させ始めていた。
電車の中では、彼の手をスカートの下に導き、積極的に陵辱を求め、熱い吐息を漏らしていた。
教室に入っても冷めた表情のまま、仲の良かった友達に話し掛けられても、距離を置いて完全に以前の彼女とは違っていた。まるで人が違ってしまったかのような大人びた態度と妖艶な微笑に同級生の男子たちも動揺を隠せない。妙子の何気ない仕草にドキドキ、と落ち着かない気分にさせられるばかりだった。
そして、一時間目の授業が始まった。その日の初めの授業は、古典だった。担当の講師が本鈴と共に入ってくる。玲子だった。
下着のような黒のハーフキャミソールの上から麻のジャケットを羽織り、裾の短めのタイトなミニスカートからは長い脚を大胆にはみ出させていた。しかも、脇のスリットは深く、切れ込みムッチリ、とした太腿を覗かせ、足を運ぶたびに年頃の少年たちに刺激的な姿態を見せつけた。教室のあちこちから唾を飲み込む音が聞こえてくるようだった。
"おい、今日のセンセ、妙に色っぽくないか?"
"ああ…、俺なんかもう勃っちまったぜ"
そんなささやき声が雅史の近くからも聞こえてくる。
彼もまた、女教師の媚態に満足げに酷薄な笑みを浮かべて玲子の姿を見守っていた。朝の電話は玲子へと掛けたものだった。一切、下着をつけずに学校に来るように命じたのだ。美教師は彼の命令を忠実に守っているようだった。
「お喋りはしないで。山下君、次のところの訳はどうなるのかしら」
よく見れば、キャミソールの胸の膨らみも、その量感を誇らしげに突き出しているようにも見える。じかに布地が乳首に触れて、乳房をしこらせているのだ。玲子の表情は冷静を装っていたが、ほんのり、ピンク色に頬を上気させていた。彼と目が合うとなじるように軽く睨んで見せる。
「センセー、いいですか」
「い、いいわ。ありがとう」
雅史が頷くと、ハッ、としたように教科書に視線を落とす。少年の目が次の指令を出すために彼の席まで来るように目で促したのだ。玲子は脚をピッタリと閉じながら、生徒たちの間をしずしずと歩き始める。男子生徒たちは、皆、美教師の剥き出しの脚やヒップに熱い視線を送っていた。それが彼女にも痛いほど分かっていた。
机の間を縫うようにして、一番後ろの席の雅史の傍を通る時、机の上に載せられた彼のノートに書かれた大きな字に息を呑む玲子。
そこにはこう書かれていた。
"スカートをめくってオ×ンコ見せろ"
女教師は教科書を朗読する声を思わず上ずらせてしまう。一斉に彼ら生徒の背後に立つ玲子に視線が突き刺さる。ピッタリ、と閉じ合わせた脚の間で媚肉がジュンッ、と音を立てたような気がして、玲子は気が気ではなかった。
この短い裾の下には下着をつけていない。ピッタリ、と脚を閉じ合わせていないと蜜壷に溜まった愛液が溢れてしまいそうだった。
「はい、みんな、教科書を見て」
皆、女教師の言葉で視線を戻すが雅史だけは、ニヤニヤ、と厭らしい微笑みを浮かべたまま、すぐ傍に立つ女教師の肢体を脚の先から頭のてっぺんまで舐めるように見つめていた。玲子は意を決してその場で、教科書から右手を外すと、スカートを捲り上げた。誰か、他の生徒に見られたら、というスリルが彼女を真っ赤にする。
スカートの下は確かに何も着けていなかった。緊張の数秒後、彼が満足げに頷くと、玲子はホッ、として裾を元に戻す。彼の視線が媚肉に突き刺さるようで子宮が強く疼いていた。だが、女教師が安堵したのもつかの間、雅史は横を通り過ぎようとする玲子のヒップに手を伸ばしてきた。
「ひゃんっ!」
思わず、声にならない悲鳴をあげてしまう。皆が振りかえる前に雅史の手は彼女の尻から消えていた。
玲子は真っ赤になりながら、わざとらしく咳き込むと、生徒たちは首を捻りながらも教科書に集中する。そうすると、また、玲子のヒップに雅史の手が伸びてくる。
スカートの裾を捲り後ろから美麗な玲子のヒップの双臀を撫で上げ、尻の谷間にグイグイ、と指を沈み込ませる。美教師は喘ぎ声を押し殺して、脚を擦り合わせる。蜜壷が疼いて仕方がなかった。かといって、彼の凶行から逃れることは彼女には出来なかった。自分を身も心も支配する少年に隷従を誓った彼女の思いを試されているようだった。
"ああ、ダメ…、これ以上、されたら…"
玲子が目元を潤ませ始めると、雅史は彼女のヒップから手を退けた。しかし、生殺しのまま放り出された女教師は蜜壷の疼きを持て余して、色っぽい溜め息を漏らしていた。どうにか、授業が終わるまで持ちこたえることは出来たが、もうフラフラだった。しかし、最後の命令が残っていた。
「…か、鏑木クン、このあとで…講師室に来なさい」
「はい」
他の生徒たちは、雅史に向かって、ヒューヒュー、と囃し立ててくる。彼が悪さをして何か、女教師の機嫌を損ねた、と思っているのだ。終鈴が鳴ると、玲子が資料を手に教師を出て行くのを、彼もすぐに後を追った。
***
玲子の隣を歩く雅史は人目があるところでは終始無言だった。女教師も脚をピッタリ、と閉じて歩くことに夢中で、彼の次の陵辱の手口を考えるよりも、早く講師室に戻ることしか考える余裕はなかった。
少しでも、油断すれば秘唇の入り口から蜜液が流れ出してしまいそうだった。それに、朝からずっと、キャミソールの記事が乳首を刺激して、乳房がしこって堪らなかった。何か刺激を受ければそれだけで、彼女は絶頂に達してしまうに違いない。
本鈴がなって次の授業が始まる頃、廊下には人気がなくなり講師室のある研究棟に辿りついた時、2階へと続く階段の前で雅史は玲子を後ろから抱き締めた。
「ヒィッ!…だ、駄目…溢れちゃう」
「もう、いいんだよ。我慢しなくても、ほら」
キャミソールの上から豊満な玲子の双乳を掴み取り、しこった肉球を解きほぐすように揉み捩じった。
「くぅッ!ハァァ…アアッ!!」
「色っぽいよ、その顔。我慢できないみたいだね、いいよ、漏らしちゃいなよ」
「ああ…、み、見ないで…」
玲子の内腿を伝って、愛液の雫がトロトロ、と流れ出して行く。まるで女教師の涙のように透明な露が幾筋もの痕をつけて、大量の蜜が滴り落ちていった。恥辱に喘ぐ玲子の脚の間から真っ直ぐに垂れ流れ落ちた淫液が、小便を漏らしたような小さな池を作るほど、床の上に溜まっていた。
「凄いね、先生、感じやすいんだね。フフッ、可愛いよ」
「ああん…、イジワルぅ…」
雅史が背中から手を伸ばしてねっとり、と双乳を捏ね上げると、玲子は掠れた声で少年を肩越しに振りかえり、色っぽくなじった。それに笑顔で応えながら、乳首を摘まんで捻り潰す。アアッ、と喘いで玲子は長い脚をブルブル、と痙攣させた。もう、全身が性感帯になっていた。
「ね、早く、あなたが欲しいの…。お部屋に…、ねえっ」
「ああ、そうだな。俺も先生のオ×ンコ楽しみだしね」
「ああッ…、恥ずかしいぃ」
彼のあからさまな言葉に女教師は恥辱にまみれて、身悶えていた。
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第50章 運命
玲子は彼に抱き支えられるようにして、階段を上がると講師室の扉を開いた。彼が後ろ手に扉を閉じ、鍵を下ろすと、待ち切れないのか、美教師は手にしていた資料を落として、彼の足元に跪く。
「く、ください…。あなたのオチンチン…玲子、ご奉仕して差し上げますわ…」
「いいの?オ×ンコのほうがいいんじゃない、先生」
「…玲子のお口にください。硬いの…」
そう言って、雅史の股間のジッパーを下ろすと、下着の中からコチコチに硬く張り詰めている肉棒を摘み出し、すぐに唇を開いて呑みこんでいく。
「んふぅっ、うむっ…、はふっ、んん…」
「フフッ、先生は本当におしゃぶりが好きだなあ。淫乱だね、玲子先生」
教え子の蔑むような問いかけに女教師は勃起したペニスに舌を絡ませることで応えた。太い肉棹を喉の奥まで呑み込み、頭を前後に振り立て牡のホルモン臭を放つ肉塊に情熱的に舌を絡めて先走りの精を啜り上げていた。その間も、脚の間を擦り合わせるのは忘れない。
雅史は唇いっぱいに肉棒を咥えた女教師の頬に手を添えて、その瞳を覗き込んだ。玲子の瞳には快楽に溺れた淫蕩な色で染まりきっていた。
彼は、そのまま、女教師のキャミソールに包まれた胸の膨らみに手を伸ばすと、胸元から手を差し入れて火照った柔肌を嬲っていく。途端に、玲子の鼻先から色っぽい喘ぎが漏れ出す。じかに乳房の膨らみを弄られて感じているのだ。
さらに雅史は上履きのつま先で、跪いた女教師の膝の間を開かせる。子宮の疼きを紛らわせることが出来ず、玲子は腰をモジモジ、とさせて彼を上目遣いに蕩けきった眼差しで見つめてくる。
「いやらしい牝犬だね、ご主人さまに催促かい?」
「ご、ごめんなさい…、ああっ」
雅史は女教師の頭を掴むと玲子の唇から強引にペニスを引き抜いてしまう。玲子は未練げに目の前でそそり立つ肉塊に熱っぽい視線を絡めて、躯を抱き締めては、荒い吐息を漏らしていた。額に貼り付いたほつれ毛も上気した美貌も、淫乱な牝奴隷そのものだった。
かつて、彼に犯されるまでの颯爽とした雰囲気はそこには微塵も無かった。人間の尊厳など忘れたかのように躯の疼きに流されるまま、熟れ切った瑞々しい肢体を肉欲に染めている。
玲子は教えられた通り、彼への服従を誓いを込めたその言葉を紡ぎ始める。何度も繰り返し、再び脳裏に刻み込むように一語一語噛み締めながら。
「く、ください…、ご主人さまのペニス、を…」
「どこにだい、玲子先生」
「いやらしい牝奴隷の玲子のオ×ンコに、です…、アアッ」
「フフッ、よく言えたね。恥ずかしい教師がいたもんだよね、ねえ、玲子先生?」
彼の足元で軽蔑の言葉で罵られながら、しかし、玲子は少年の蔑みの言葉を耳にするたびにゾクゾク、と背筋を快美な官能が雷に打たれたように走り抜けて行くのを感じていた。
「いいよ、楽しませてもらおうかな」
「は、はいっ…、どうぞ、玲子をお楽しみになって…」
女教師は力の入らない脚を突っ張って、どうにか立ちあがると、手近の机の端に手を掛けると、両脚をピーン、と突っ張って彼にヒップを向けて尻を突き出すようなポーズを取った。そして、自ら後ろのスカートの裾を大きく捲り上げる。
美麗な玲子のよく発達したヒップの双丘が晒し物になり、女教師の恥ずかしい部分が全て露わにされる。彼女は、ハァ、ハァ、と溜め息を漏らして恥辱にまみれながら自ら、脚の付け根でドロドロに蕩けている秘唇を人差し指と中指でパックリ、と開いて見せ、サーモンピンクに輝く内臓を曝け出した。
「く、ください…。ご主人さま、ああッ」
屈辱的なポーズだった。自分の全てを晒し、自分からあからさまなセックスをねだるのだ。だが、その身を焼くほどの激しい羞恥もすぐに、狂おしいまでの快感へと変わるのだ。教え子の視線を感じてアヌスをひくひく、と蠢かせながら、切なそうに柳眉を歪めてクイッ、クイッ、とヒップを突き上げて見せる。
「玲子先生、凄い、いやらしいよ。でも、綺麗だ…。最高だよ、先生」
「ああん、鏑木クン…」
やはり、学校で犯す女教師が一番楽しい。女教師は学校で一番輝いて見える。学校という牢獄で雅史を日常から解き放ってくれる存在が玲子なのだ。
生徒も教師も牢獄に皆、一様に飼いならされた豚のように押し込められ、束縛の中にいる。だからこそ、女教師という性職者の存在は尚一層、光り輝くのだ。
雅史は隆々とそびえるように屹立した肉棒を扱き立てながら震えている女教師のヒップに近付いて行った。そして、プリプリ、と光り輝く玲子の尻肉に両手を添えると、自分の方にグイッ、と引き寄せる。
後ろを振り返り甘い期待に瞳をトロン、と蕩かせている玲子は待ち切れない風に高々と差し上げたヒップを摺り寄せてくる。美教師のすっかり淫靡に堕ちた様子に満足げに微笑み掛けながら片手を肉棒の先端に添えて、女教師が指先で開いている秘唇の入り口へと押し当てた。
「んんっ…、熱いの…、凄く熱い…、焼けちゃうゥ」
「玲子先生、俺の…、玲子先生ッ」
雅史は女教師のヒップを掴んだまま、一気に怒張を突き出し、濡れそぼつ玲子の内臓の奥深くまで貫いた。途端に、美教師の喉から悲鳴がほとばしった。
「ああああッ!、ああああッ…」
「くうっ、凄い…」
雅史も肛門に力を込めて、肉茎を呑み込んだ美教師の膣襞が肉棹をキュウキュウ、と締め上げてくる快感に耐え忍ぶ。これだ、この感覚だった。結合した瞬間、女教師と身も心も一つになったような充足感に充たされ、腰から背筋を抜けて脳髄まで駆け上がる痺れるような快美感が襲う。今、その瞬間、玲子の全てが手に取るように分かる。
こういうのを相性というのだろうか、この感覚は他の女たちを抱いているときには味わえない。彼が玲子に執着する理由はまさにここにあった。彼の欲望を際限無く受け止める淫乱さ、しなやかな肢体、それは妙子にも摩耶にも、実の母である麻美を相手にしても味わえない快楽だった。
「動くぜ、先生」
「いい、わ…、あなたの、好きなように…、犯して」
肉棒を包み込み、締め上げる粘膜を引き剥がすように女教師の蜜壷から怒張を引き抜き、二人の合わせ目から滴り落ちる精と蜜の混じりあった液体を飛び散らせながらまたすぐに、玲子の中に反りかえった凶々しいまでに膨張した剛直を叩き込んでいく。
彼の腰が女の尻を打ち付ける、卑猥な音が部屋にこだまする。二人の獣が吐き出す、荒々しい吐息もまたタイミングを合わせるようにして快楽を噛み締めていた。
それでいて、どこまでも鮮烈なイメージを失わない知性を感じさせる怜悧な美貌が欲望の中で輝いている。雅史はそんな玲子に惹かれていた。聖なるものを貶めることで得られる歪んだカタルシスも同時に玲子を犯すことで彼の内面を照らして感動を新たにした。
「ハン、ハンッ、ハァンッ!!」
「う、ううっ、くぅぅッ!!」
「イイッ、イイッ…、あああっ、ああああッ!!」
玲子は彼と出会う前に関係した男たちに与えられたのとはまったく別の次元の快楽に躯が本能から悦んでいることに気付いていた。牝として牡肉を受け入れ、牡の放つ欲望を受けとめ、新たな欲望の鍵を解放する。そんな大きな流れの中で意識が翻弄され、流されていく心地よさは感動に等しい思いだった。
二人の中で交じり合う感動が共振して、大きなうねりと化していった。
「くうっ、出るっ、玲子先生ェ」
「来てッ、来てェ…私の中にあなたをいっぱい、いっぱい…!!」
グイグイ、と女教師の背中から圧し掛かるようにして腰を目一杯玲子の中へとめり込ませながら、彼女の着けていたキャミソールの裾を捲り上げ、まろび出たたわわな双乳を底から掬い取り、鷲掴みにして柔らかい膨らみの感触にも脳髄を焼きつつ存分に揉みまくった。
美教師も、うつ伏せになった机の端を握り締めて背後から犯してくる怒張にヒップを突き出していく。彼女の体内の一番奥深く、子宮口の入り口に雅史の怒張の切っ先が突き刺さった時、暴発は始まった。
ドピュ、ドピュウッ!!ドピュッ、ドピュッ、ドクッ、ドクッ、ドクッ…。
次々に打ち込まれる白濁液の弾丸が子宮にぶつかり、一番体の中の深いところ、それも敏感過ぎる部分に熱い体液の奔流を浴びて玲子は内側から焼き尽くされる衝撃に一気に絶頂へと追いやられる。精液が子宮の内壁に当たるたびに何度も何度も脳裏で閃光が炸裂する。
「…!!ハッ、ハッ、ハアッ!!…」
声にならない叫び声を喉の奥から搾り出しながら、玲子は全身を痙攣させて後ろから圧し掛かってくる少年が揉み潰す乳房に食い込む爪の痛みと、うなじに吹き掛けられる熱い溜め息とに安堵した。
”ああ…、き、気持ちいい…”
心地よい男の重さに愛される充実感が彼女の心を満たしていった。
全身を支配する鈍い倦怠感、そして甘い陶酔に、痺れているような全ての神経が彼と重なり合い、一つになった一体感が玲子の全てを支配していた。この感覚は何かも投げ出してもそれを求めたいほどに心地よかった。
そして、玲子は雅史と離れることの出来ない運命を悟るのだった。どこかで授業の終わりを告げる鈴の音が聞こえた。それすらも、快楽に打ち震える女教師の脳裏には肉体の疼きに思えるのだった。
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