小説(転載) 『誕生日の素敵なプレゼント』 第二部 8/8
近親相姦小説
「ねえ、昔通りにやってるの。」
「うん。」
「賢にも同じようにさせてるの。」
「だと思ったよ。だからわざとこうしてるんだ。」
「弥生にも同じようにしてるの。」
「ちょっと違うかな。」
「やってみて。」
今度は賢治がクックッと笑った。
「気になる。」
「ちょっとね。」
賢治がもう一度顔を埋めた。舌の先が後ろに向かった。
「ちょ、ちょっと・・・・」
圭子が戸惑った声を上げた。
「そんなとこ、駄目よ。」
「いいから我慢して。」
賢治が舌の先を強引にこじ入れた。
「い、いや・・・」
身を捩る圭子の両足を賢治が大きく振り上げて、ちょうど赤ん坊のおむつを
取り替えるような格好にした。再び口を前に戻した賢治が今度は後ろに小指を
差し込んだ。
「だ、駄目ーっ、」
賢治の小指は第一関節が入っただけだった。それ以上は無理せず、賢治が襞
の中に舌の動きを集中させる。思い切りすぼまっていた後ろが幾分弛んできた。
その機を逃さず賢治が小指を根元まで送り込んだ。
「もう。」
凄みのある目で圭子が賢治を睨み付けた。
「弥生とこんなことまでしてるの。」
賢治が顔を上げて頷いた。
「どう。」
「変な感じ。」
「痛い。」
「ううん、痛くはないけど。」
「少しずつ慣らして行こう。」
「まさか、入れようなんて考えてるんじゃないでしょうね。」
「その積もり。」
「やだ、弥生にもそうしてるの。」
「うん。」
「信じられない。」
そう言いながらも圭子の中で弥生に対する対抗心がむくむくと頭を擡げ始め
ているようだった。
「私も試してみようかな。」
「まだ無理だよ。おいおいな。」
「何だか悔しい気分。」
賢治が小指を抜いて圭子の上にのし掛かって来た。
「二十年振りね。」
スッポリと入り込んだ賢治を圭子が柔々と揉みほぐした。圭子はその部分を
かなり自由に動かすことが出来るのである。
「相変わらずだな。弥生にもコツを教えてやってくれないか。」
「え、何。」
「今の、自分でやってるんだろう。」
「これ。」
圭子が二度、今度は賢治をきつく絞り上げた。
「うん、それそれ。」
「え、誰でも出来るんじゃないの。」
「いや。俺が知ってる限りではここまで自由に出来るの、圭子しかいないよ。
無意識にそうなる女は結構いるけど。弥生もその口だな。」
「そうなんだ。これって特技なんだ。」
圭子が立て続けに賢治を締め付けた。
「うん、いい気持ちだ。」
端から見たら二人は一息入れていると思うだろうが、実際は違っていた。賢
治も意識的に律動させ、圭子がそれに応じて締め付ける。また少し、賢治が大
きさを増して圭子の奥を突き上げた。
「素敵。」
圭子が賢治の唇を求めてきた。二人の舌が絡んだちょうどその時、ドアがス
ーッと開いて弥生と賢が裸で入ってきた。
「一休みしてるの。」
弥生が楽しそうに聞いた。
「よかったら交代しない。」
弥生が二人がつながっているところを指で探ってきた。圭子が嫌々をするよ
うに腰を揺すった。
「そう急かすな。」
賢治が腰を強く押し付けて弥生の手をそこから追い出した。
「二十年振りに圭子を味わってるんだから。」
圭子も顔を上げた。
「気が散るから、あっち行ってて。」
弥生が首を横に振った。
「ちょっと場所空けて。」
「え、どうするの。」
「一緒でもいいでしょ。」
弥生が強引に圭子の隣に横になった。
「賢、来て。」
「いやな人達。」
そう言いながらも圭子が横にずれた。
「パパはね、一晩に五回くらい平気だよ。」
賢を自分の中に導きながら弥生が圭子に耳打ちした。
「え、五回も。」
「うん。カットしてから強くなったんだって。ね、パパ。」
「まあな。」
「賢はどう。いつも何回くらいしてるの。」
弥生に聞かれた圭子が困ったような顔をした。
「そんなの、本人に聞いて頂戴。」
「どうなの、ご本人さん。」
賢が思わず圭子の顔を見ながら答えた。
「ママとだと三回くらいかな。でも毎晩だから。」
「毎晩、凄いわね。」
弥生が賢治の肩を揺すった。
「ねえ、毎晩だってさ。」
「おい、歳を考えてくれよ。歳を。」
「そう言えば二日続いた時は二回くらいだよね。」
「賢と比べるな。俺だって若い頃は・・・」
圭子がおかしそうに笑った。
「嘘よ。賢治さんは昔から二日、いえ三日に一度がいいとこだったわ。その
代わり一回が長かったけどね。」
弥生の上で賢が凄いペースで腰を動かし始めた。反対に賢治はさっきから全
然動いていない。すぐに圭子が登り詰めて賢治にしがみついて来た。圭子が呻
き声を上げたので弥生がチラッと顔を見た。圭子が弥生の手をしっかり握りし
めて来た。
ようやく息を整えた圭子が賢治に聞いた。
「ねえ、今日は何の日。」
「え、何の日だっけ。あ、そうか。圭子の誕生日か。」
「うん。それと、この記念日でもあるのよ。」
圭子がまた賢治をキュキュッと締め付けた。賢治と圭子が初めて結ばれたの
も、やはり圭子の誕生日のことだった。
「そうだったな。」
「だから、今日来たの。勿論、最初から抱かれる積もりでね。下着を着けて
こなかったのもそのため。今日一日でも構わないと思ってた。」
「やっぱり、誕生日とか記念日って気になるもんか。」
「勿論よ。女は特に。ね、弥生。」
「え、うん。勿論。」
弥生は自分が呼び捨てにされて一瞬戸惑ったようだったが、満面に笑みを浮
かべて圭子の顔を見つめ直した。
「私達も最初は誕生日だったのよ。」
「賢治さんに聞いたわ。素敵なお誕生日だったみたいね。」
「うん。とっても。」
「でも、あなた達がこうなってて良かった。」
「それはお互い様でしょ。私の方だって圭子さんと賢がそうでなかったら、
何とかそうさせようと思ってたんだもん。」
「こんな素敵な誕生日のプレゼント、他には絶対無いわよね。」
「ほんと。」
圭子はそれ以上口を開こうとはしなかった。賢治が腰を強く回し始めたので
ある。賢も再びコクコクと腰を前後させ始めた。まるで競うように、二組のも
つれ合った身体がぶつかり合う音だけが部屋に響いていた。ふと顔を上げた賢
治に弥生が片目をつぶって見せた。
- 完 -
「うん。」
「賢にも同じようにさせてるの。」
「だと思ったよ。だからわざとこうしてるんだ。」
「弥生にも同じようにしてるの。」
「ちょっと違うかな。」
「やってみて。」
今度は賢治がクックッと笑った。
「気になる。」
「ちょっとね。」
賢治がもう一度顔を埋めた。舌の先が後ろに向かった。
「ちょ、ちょっと・・・・」
圭子が戸惑った声を上げた。
「そんなとこ、駄目よ。」
「いいから我慢して。」
賢治が舌の先を強引にこじ入れた。
「い、いや・・・」
身を捩る圭子の両足を賢治が大きく振り上げて、ちょうど赤ん坊のおむつを
取り替えるような格好にした。再び口を前に戻した賢治が今度は後ろに小指を
差し込んだ。
「だ、駄目ーっ、」
賢治の小指は第一関節が入っただけだった。それ以上は無理せず、賢治が襞
の中に舌の動きを集中させる。思い切りすぼまっていた後ろが幾分弛んできた。
その機を逃さず賢治が小指を根元まで送り込んだ。
「もう。」
凄みのある目で圭子が賢治を睨み付けた。
「弥生とこんなことまでしてるの。」
賢治が顔を上げて頷いた。
「どう。」
「変な感じ。」
「痛い。」
「ううん、痛くはないけど。」
「少しずつ慣らして行こう。」
「まさか、入れようなんて考えてるんじゃないでしょうね。」
「その積もり。」
「やだ、弥生にもそうしてるの。」
「うん。」
「信じられない。」
そう言いながらも圭子の中で弥生に対する対抗心がむくむくと頭を擡げ始め
ているようだった。
「私も試してみようかな。」
「まだ無理だよ。おいおいな。」
「何だか悔しい気分。」
賢治が小指を抜いて圭子の上にのし掛かって来た。
「二十年振りね。」
スッポリと入り込んだ賢治を圭子が柔々と揉みほぐした。圭子はその部分を
かなり自由に動かすことが出来るのである。
「相変わらずだな。弥生にもコツを教えてやってくれないか。」
「え、何。」
「今の、自分でやってるんだろう。」
「これ。」
圭子が二度、今度は賢治をきつく絞り上げた。
「うん、それそれ。」
「え、誰でも出来るんじゃないの。」
「いや。俺が知ってる限りではここまで自由に出来るの、圭子しかいないよ。
無意識にそうなる女は結構いるけど。弥生もその口だな。」
「そうなんだ。これって特技なんだ。」
圭子が立て続けに賢治を締め付けた。
「うん、いい気持ちだ。」
端から見たら二人は一息入れていると思うだろうが、実際は違っていた。賢
治も意識的に律動させ、圭子がそれに応じて締め付ける。また少し、賢治が大
きさを増して圭子の奥を突き上げた。
「素敵。」
圭子が賢治の唇を求めてきた。二人の舌が絡んだちょうどその時、ドアがス
ーッと開いて弥生と賢が裸で入ってきた。
「一休みしてるの。」
弥生が楽しそうに聞いた。
「よかったら交代しない。」
弥生が二人がつながっているところを指で探ってきた。圭子が嫌々をするよ
うに腰を揺すった。
「そう急かすな。」
賢治が腰を強く押し付けて弥生の手をそこから追い出した。
「二十年振りに圭子を味わってるんだから。」
圭子も顔を上げた。
「気が散るから、あっち行ってて。」
弥生が首を横に振った。
「ちょっと場所空けて。」
「え、どうするの。」
「一緒でもいいでしょ。」
弥生が強引に圭子の隣に横になった。
「賢、来て。」
「いやな人達。」
そう言いながらも圭子が横にずれた。
「パパはね、一晩に五回くらい平気だよ。」
賢を自分の中に導きながら弥生が圭子に耳打ちした。
「え、五回も。」
「うん。カットしてから強くなったんだって。ね、パパ。」
「まあな。」
「賢はどう。いつも何回くらいしてるの。」
弥生に聞かれた圭子が困ったような顔をした。
「そんなの、本人に聞いて頂戴。」
「どうなの、ご本人さん。」
賢が思わず圭子の顔を見ながら答えた。
「ママとだと三回くらいかな。でも毎晩だから。」
「毎晩、凄いわね。」
弥生が賢治の肩を揺すった。
「ねえ、毎晩だってさ。」
「おい、歳を考えてくれよ。歳を。」
「そう言えば二日続いた時は二回くらいだよね。」
「賢と比べるな。俺だって若い頃は・・・」
圭子がおかしそうに笑った。
「嘘よ。賢治さんは昔から二日、いえ三日に一度がいいとこだったわ。その
代わり一回が長かったけどね。」
弥生の上で賢が凄いペースで腰を動かし始めた。反対に賢治はさっきから全
然動いていない。すぐに圭子が登り詰めて賢治にしがみついて来た。圭子が呻
き声を上げたので弥生がチラッと顔を見た。圭子が弥生の手をしっかり握りし
めて来た。
ようやく息を整えた圭子が賢治に聞いた。
「ねえ、今日は何の日。」
「え、何の日だっけ。あ、そうか。圭子の誕生日か。」
「うん。それと、この記念日でもあるのよ。」
圭子がまた賢治をキュキュッと締め付けた。賢治と圭子が初めて結ばれたの
も、やはり圭子の誕生日のことだった。
「そうだったな。」
「だから、今日来たの。勿論、最初から抱かれる積もりでね。下着を着けて
こなかったのもそのため。今日一日でも構わないと思ってた。」
「やっぱり、誕生日とか記念日って気になるもんか。」
「勿論よ。女は特に。ね、弥生。」
「え、うん。勿論。」
弥生は自分が呼び捨てにされて一瞬戸惑ったようだったが、満面に笑みを浮
かべて圭子の顔を見つめ直した。
「私達も最初は誕生日だったのよ。」
「賢治さんに聞いたわ。素敵なお誕生日だったみたいね。」
「うん。とっても。」
「でも、あなた達がこうなってて良かった。」
「それはお互い様でしょ。私の方だって圭子さんと賢がそうでなかったら、
何とかそうさせようと思ってたんだもん。」
「こんな素敵な誕生日のプレゼント、他には絶対無いわよね。」
「ほんと。」
圭子はそれ以上口を開こうとはしなかった。賢治が腰を強く回し始めたので
ある。賢も再びコクコクと腰を前後させ始めた。まるで競うように、二組のも
つれ合った身体がぶつかり合う音だけが部屋に響いていた。ふと顔を上げた賢
治に弥生が片目をつぶって見せた。
- 完 -
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