小説(転載) 「深層求愛」
近親相姦小説
題名 「深層求愛」
朝、俺が眠い眼を擦りながら階段を下りていくと、既に親父が広くなった額を
テカらせながら食卓にでんと座って美味そうにバクバクとせっかちに食べていた。
そして俺と顔を合わすと即座に
”今頃起きたのか、ちょっと遅いんじゃないのか?”と説教をしてきた。
”ちぇ!またか”
と、内心舌打ちをしたが、顔には出さずに素直に型通りの挨拶をした。
眠いってこともあったのだが、俺はこの親父があまり好きではなかった。
親父は勤勉実直を絵に描いたような真面目人間なのだ。
ギャンブルは一切やらず煙草もやらない。酒は飲むがいつもほどほど量で収めている。
規律を常に重んじ一途に仕事に打ち込んでいてあまり家庭を顧みない。
その家庭の中でも家族に冗談1つ言うわけでもなく無駄口を言わない。
開く口先からは、いつも説教じみた言葉しか言わなかった。
女から見ればこれ以上ない程に面白みに欠けるつまらない人間に見える男そのものだった。
そんな親父だから俺の家にはほがらかで明るい雰囲気など1つもなかった。
だから俺はいつも母さんがよくこんな堅物の男と結婚したもんだと思っていた。
母さんは親父とは正反対にいつも明るく冗談を言うのが好きな女性なんだ。
親父とは6つも年下だったが見た目はそれ以上開いているのではと思える程若く見える。
まあ親父が年齢以上に老けていたせいもあるが、母さんが実年齢より若く見えたのは
事実なんだ。近所の人たちも、その年齢を聞くと皆一様に驚いていたんだから。
それはさておき、俺はそんな親父の小言を聞き流しながら洗面所で顔を洗って
戻ってくると親父はあっという間に食べ終えていて、席を立って上着を着て出かける
ところだった。
「出版社ってのはそんなにのんびりしながら出社出来るところなんだな。羨ましいよ」
くそっ!勝手なことを言いやがる。
俺は今日は別の用があって遅出なんだよ、と言いそうになったが止めた。
朝っぱらから口ゲンカで無駄なエネルギーを使いたくないからな。
逆にいつも時間に追われるように、せっかちにせかせかと働いて楽しいのかよ、と
玄関に向かう親父の背中に向かって頭の中で大声で叫んでやっとのことで自分なりに
気持ちの整理を着けて落ち着けたんだ。
「さああなたもそんなにのんびり出来ないんでしょ?早く食事を済ませてちょうだい」
母さんの穏やかな声に俺は黙って席に座って食事を始めた。
そして俺が食べ始めると母さんは俺の席の前に座って一緒に食事を食べ始めた。
この形は俺が小さい頃から変わらず行われていたんだ。
親父はさっきのようにいつもせっかちに食っては家を飛び出るもんだから、母さんも
俺も追いつけずにいたせいでいつの間にか2人でゆっくり食事をするようになっていたんだ。
そんなのだから食事の時の会話はいつも母さんとだけだった。
親父は完全仕事人間だから当然夜も遅かった。だから親父と食卓を一緒にするなんて
事はあまり無かった。
今朝も俺の仕事の話から始まった。
「今日は原稿取りしてから会社に行く予定になっているんだ」
「あなたの担当って・・・確か・・?」
「村西英子だよ。あの恋愛小説の第一人者だよ」
「ああ、あの村西英子ね・・・へえ~スゴイじゃない。うふふふ」
いつものように母さんが俺に向けて微笑んでくれた。
小さい頃からそうだったように母さんは俺と話す時はいつもニコニコと笑みを絶やさずに
ちゃんと聞いてくれてたんだ。
どんなつまんない話題でもね・・
「担当になってちょうど3ヶ月目だけど、最近はやっと緊張も解けたみたいなんだ」
「大御所なんでしょ?」
「でもそんなに年は取ってないよ。確か先月あった誕生日で40・・5か6のはずだよ」
「へええ・・結構若いんだ。だったらお母さんと2つ違いかな」
「スゴイ美人な先生なんだな、これが。色んなグラビア雑誌に出るぐらいだから」
「雑誌見てたら、この人目力があるよね。魅力のある表情してるわ」
母さんが身を乗り出してこの話題に喰い付いてきた。
いつも俺の話をしっかり聞いててくれるけど、こんなに自分から興味を持って聞いて
くるなんてことは随分珍しいことだったんだ。
「そんな大作家の担当を任されるなんてあなたも偉くなったんだね」
「偉くなったっかどうかは分かんないけど、俺が担当に指名されたのは、何か先生の
意向があったからって聞いたんだ」
「まあァ・・あなた村西先生に見初められたの?」
「さあね・・最初に会ったのは、俺の会社から出た本の出版記念パーティでの席なんだ
けど、いきなり先輩に呼ばれて挨拶したのがきっかけなんだ」
「あなたハンサムだからね・・お母さんの自慢ね」
食べ終えた母さんは、そのまま食卓の上に左肘を立てて顔を乗せた姿勢で俺の話
を聞いていた。
それはいつもと違って随分とのどかなひと時だったんだ。
「それに男の担当って俺が初めてだったって聞いて余計緊張しちゃってさ・・」
「やっぱりそうなんだ。確かあの先生は独身だったけ・・?」
「いや結婚していたよ。確か息子さんが1人いるって」
「していた・・って?」
「死別したんだって。もう10年になるって、これ先生が言ってくれたんだけど、
今は息子さんと2人暮らし。でも最近は独り暮らしかな・・・今アメリカに出張中
なんだってさ」
「ふ~んそうなんだ。だったら今は恋愛を自由にしてるんだね」
「そうなんだろうかなあ・・でなきゃあれだけの小説なんて書けないもんな」
「そうねえ・・だからかな、あなたが選ばれたのは?」
「まさか・・母さんと同じ年の女性はさすがにカンベンしてほしいよ。俺は若い女の子が
いいよ」
「やっぱり、そうよね・・・あははは」
母さんは俺の口をひん曲げた顔を見て愉快に大きな声で笑った。
そして俺が食事を終えたのを見てすぐに食べ終えた全員の食器類を流し台に集めて
洗い始めた。
俺は棚に置いてある時計を眼をやってから、上着を着て家を出る準備を始めた。
「今度の日曜なんだけど、杏子が家に遊びに来たいって言ってたんだけどいいかな?」
「杏子ちゃんが?ええいいわよ。お母さんはいつでも歓迎よ」
「親父と一緒ってのはちょっとどうかなとは思うんだけどな・・しょうがないっか」
「あまりそんな口きいてちゃお父さんが可哀相じゃないの。普段無愛想だけど内心娘が
出来たってすごく嬉しいって思ってるのよ」
「母さんは杏子が来ると家が明るくなるからそれが嬉しいんだろう?そうなんだろう?」
「ま、まあまあ、そんな事は・・・あるかな・・あははは」
俺には杏子っていうガールフレンドがいるんだが、もうちゃんと両親には紹介してあるんだ。
俺と同じ年の25。丁度適齢期ってやつで、付き合ってもう5年になるかな。
大学時代からの恋人なんだ。勿論結婚を前提に付き合っている。
凄く可愛い顔をしてるんだぜ。横顔がちょっとばかり母さんに似ている。
少しばかりのんびり屋なとこも似ていて、母さんとはソリがあっているらしく、
会うとまるでホントの母娘みたいに仲が良いんだ。お陰で俺も一安心なんだよね。
そろそろ良い頃合かなと思って、もう一度振り返って時計を見たら、時計の針
が予想以上に進んでいた。
しまったあ!遅れそうだ。
俺は慌ててカバンを持つと急いで玄関に向かった。
「今日は早く帰れそうだから夕飯よろしくね」
「分かったわ。いってらっしゃい」
母さんは背を向けたまま食器を洗いつつ声を掛けてくれた。
その声を聞きつつも焦ってる俺はそのまま駅まで猛ダッシュして駆け出したのだった。
いつもの出勤とは違い、乗り換えを3度繰り返し、着いた駅から更にバスで30分
かけて乗った先には、それまで当たり前のようにあった喧騒な雰囲気がすっかりと
消えて辺り一面のどかな山々が広がる風景が目に入ってきた。
随分と田舎に住んでいたので会いに行くのも一苦労なんだよね。
そしてバスを降りて少し歩くと、小さな住宅街が目の前に見えてきた。
その中で遠目でもすぐ分かるほどに一番の広さで囲われた敷地が目に入った。
勿論その中に圧倒的な存在感で聳え立つ屋敷も併せて見えたのは言うまでも無いこと
だった。
大きな門に備えられたインターフォンを押すと、すぐに村西先生と判る女性の声が
応対してくれた。
そしていつものように俺が挨拶すると、オートロックが外れる音がした。
中に入ると、俺はそのまま1階の応接間に向かった。
先生の仕事場はその隣に併設された小部屋で、俺がノックをすると中から”どうぞ”と
俺の母と同じように穏やかな声が聞こえてきた。
まあ俺はこの声を聞くと、少しは緊張が解けるんだよね。
それで中に入ると既に注文の原稿は出来ていて机の上にきちんと整理して置かれていた。
これもいつもの事。先生が原稿を遅らすということは俺が担当を引き継いでからという
もの一度も無かった。無論以前からもそうだったようで、仕事はいつも一貫して予定通り
にカッチリとし終える人であった。
「いらっしゃい。いつも時間通りね、関心関心」
「どうもです。先生お願いしていた原稿はこの通り受け取らせて頂きました。
いつもいつもありがとうございます」
村西先生は俺が入ると座っていた椅子をクルリと回して、立っている俺の方に向いて
くれた。
俺を見るそのはっきりとした大きな瞳が印象的だった。
母さんが言ってた通り目力があって、見つめられると何か心の中を全て見透かされた
ような気になってしまうんだ。だからそんな思いがあってか俺自身今まで先生に対して
ずっと緊張感が取りきれないようになっていたかもしれない。
「あなた私の担当になってどれぐらいになるのかしら?」
「丁度3ヶ月です」
「そう・・早いわねえ。あなたはいつもきっちりと時間通りに動いてくれるから、私も
仕事がし易くて助かるわ」
「ありがとうございます。先生にそう言って貰えるとこれからも頑張れます」
「うふふ・・いつもそんな喋り方なの。仕事同様固いわねえ」
ずっと俺から視線を外さずに話すもんだから、俺もそのまま睨むような感じで話を
してしまった。
凄く魅力的な表情。まさに大人の魅力に溢れた美人とはこのような人なんだと思った。
ふと思い浮かべた恋人杏子と比べたら、まだまだあいつは子供だなと思ってしまった。
「あなた恋人がいるって言ってたわね」
「あっ、はいいますが・・」
「どう、最近、ちゃんと付き合ってる?」
「え、ええ、まあ・・それなりに・・」
いきなりのプライベートな話に俺は恐縮してしまった。
以前初めて打ち合わせをした時に聞かれた事を先生はちゃんと覚えていたようだ。
俺は先生から家の事をもあれこれ聞かれたので、正直にあれこれと話をしたんだ。
母親との暮らし方とか、つまんない親父の事とかをね。
先生にとって俺は初めての男性担当者だった。
それまではこちらが用意していた男性担当者は全て断って女性担当を置いていたんだ。
理由はよく分からなかった。息子の嫁探しの為だとか、おっさんはアウトだとか、色ん
な噂が社内で出ていたが、今ひとつはっきりとした事は分かっていない。
ただそんな中、初めて俺が担当を命じられた時は、ああやっぱり若くてハンサムな男が
趣味だったんだとかを云われた。なにしろ先生の指名だったんだから尚更そう思われて
しまった
んだけど、本当にそうならば、もう1回や2回誘われてもいいはずなんだけど、その素
振りもまったく無く3ヶ月があっという間に過ぎてしまっていたんだ。
「それなりって・・・SEXもそれなりにかな?」
「は、はああ?」
更に驚きの質問内容に俺は恐縮を越えて失礼なまでに大きな声を上げてしまった。
目の前を見ると、笑みを浮かべてはいるが先生は真剣なまなざしで俺を見ていた。
「は、はい・・・それなりに・・して・・ます」
ええい、しょうがないとばかりに俺は正直に答えた。
「それっておざなりでしてない?」
うひゃあ当たりだ・・確かに最近俺は、ちゃんとやってない。
でもさすがにそれに関してだけは正直はっきりと答えは言いにくいよなあ・・
「声が出ないって事は当たり・・ね?」
俺は仕方なく首を縦に振るしかなかった。
しかし、突然そうしてこんな質問をするのだろうか?
ま、まさか・・・とうとう、そうなのか?
「私はね、こう見えて意外と人を見る目はあるのよ」
そりゃそうだろう。でなきゃ小説家なんてやってられないよな。
ましてやこの人は売れっ子恋愛小説の大家なんだから、こういうネタはお手のモンだろ?
「あなたは今の恋人に満足はしてるし、愛してもいる。でも何かが足りないっていつも
思っているけど、はっきりと意識したことはない・・と私には見えるのよ」
「は、はあ・・・そうなんですか?」
「SEXは最近おざなりなのがその証拠ね。本当に満足させてくれる人が他にいるのに
それが出来ないことに不満を持っているからだと思うの」
よく言ってる事が分からない。俺が杏子に満足していない?
他に満足させてくれる人を求めている?
まさか・・そんなこと考えた事も無いぜ。
ふっと宙に視線を向けて考えていたのを我に返って再び目の前に視線を向けると、
村西先生がじっと大きな瞳で俺を見ていたんだ。
あっ、これって俺への告白なのか?
いや、そりゃまずいよ・・・先生と担当者って・・
それに俺は熟女には興味が・・・無い・・はずだけど・・・
あれ、ちょっと変な気分になってきちゃったぞ・・これは何だ?
先生の香水がやけにキツイって思ってたけど、やっぱりそうなのかなあ?
「あなたの目を見るとね・・・思い出しちゃうのよ」
「だ、誰をですか?」
「まあ誰でもいいじゃない。で、その人はね、凄く私のことが好きなのにそれが言えない
もどかしくて、苦しくて、目を見ると凄く潤んで私に訴えているのよ」
「そ、その人の目が私に似ているんですか?」
「ええそうよ。あなたをパ-ティで初めて見た時に直ぐにそう思ったの・・似てるって。
あなたも同様に言えないような思いでいっぱいになっている・・と」
言われのは初めてだった。
俺が苦しい恋愛をしているって?
ちょっとびっくりした。だってそんな気持ち今まで持ったことないからね。
勘違いでしょ・・・
確かにマンネリとした恋愛ではあるけど、杏子には不満はない。
「でも気づいてはいないようね・・・あなた自身は」
「気づいていない?」
「ええ気づいていない。私があなたを担当者に希望したのはお節介なことかもしれない
けど、それに気づかせたいと思ったからなの・・同じ思いを持つ人を好きになった私か
らのプレゼントのつもり・・」
「先生・・その人と今付き合っているんですか?」
「ええ、もうかなりの月日が経ってるけど・・今でもラブラブなのよ」
その時、突然卓上に置いてある電話が鳴り響いた。
村西先生は、まるで予期していたような感じで素早い手の動きで受話器を取った。
「ああ、着いたの?そう・・・分かったわ」
短い会話だったが、その時先生の表情はいつになく喜びに満ちていて、まるで少女の
ような恥じらいを見せていた。
俺はピンときた。
さっきまで言ってた恋人が帰ってきたんだ。
だからか・・いつになくお喋りするのも、あの変な質問をしたも・・
だけど担当になってから3ヶ月だが、あんなにしっかりとした先生がこんなにまで
女っぽく変わせてしまう程の男性って一体誰なんだろう?
いつも真剣に机に向かっていたし、迫力のある美しさはあっても男の影を感じさす
ような素振りまど一度も見せた事がなかった人なんだから。
いつもどのようにしてあんな素晴らしい恋愛小説を書くんだろうと不思議に思っていた
ぐらいだったんだ。
まあ亡くなった旦那さんのことを題材にしていたぐらいにしか思ってなかったんだけどね
でもこれで判明したんだ。
先生には今でも自身の小説の本源となる恋愛を続けていたんだということを・・
受話器を置いた先生は、直ぐに椅子から立ち上がると、そのまま足早に俺の前を通って
部屋を出て行った。
その足音で玄関先へと向かっているのが分かったのだが、行ったと思ったら直ぐに引き
返して来た。
そして戻ってきた先生の右手には何故か俺の靴を持っていたんだ。
すぐに帰ってちょうだいって事かと思ったが・・・そうではなかった。
「これ持ってちょっとこっちに来てくれるかしら?」
そう言われて俺は差し出された靴を持つと、言われるままに従った。
外に出るのかと思って玄関の方に行こうとしたら、背広の肘の所を持たれて止められた。
こっちだと指示されたのは、その逆で仕事場の出口の反対側に設置されている人一人を
すっぽりと入れる程の大きな黒のウォーリングクローゼットの方向に指を指した。
「このクローゼットの中に入ってちょうだい」
「ええ?でも誰か来るんだったら、私お邪魔だから帰りますよ。この原稿を早く
印刷所に持って行きたいですし・・」
「そんなのは後でいいの・・・まずはあなたに見て貰いたいのよ」
「な、何をですか?」
「私の恋人よ」「ええ?!そんなあマズイですよ、私帰ります」
俺は正直驚いた。
こんなトコに隠れて恋人を見てくれって事は・・アレをも見ろって事にもなる訳で・・
どうしてこんなことになるんだ?
「いいからここにいてちょうだい。あなたに気づかせたいの・・・どうしても」
「そんなあ・・私、今いる女の子で十分なんですから、いいですよう」
「本当の自分に気づきたいとは思わないの?」
迫力のある声、こんな真剣な声は初めて聞いた。
大きな瞳がじっと俺を見つめていた。思わず俺はたじろいでしまった。
一体俺の何を気づかせたいというのか?俺は先生の美しい迫力に負けて、そのクロー
ゼットの中に入ったのだった。
狭い空間に腰を下ろしてから顔を上げると、目の前には小さい鍵穴から明るい日差しが
差し込んで来た。
さて、一体これから何が起ころうというのだろうか?
ここに来て突然の出来事の連続に俺は緊張のしっ放しだった。
俺がその中に入ってから直ぐに玄関の方向から大きな音が聞こえてきた。
誰か来た様だ。遂に恋人が登場か、これはスクープだぞ、と思ってるうちに
足音が次第に大きなって耳に入ってきた。
「ただいま」「お帰り、随分と早かったようね」
その会話を聞いた瞬間俺は耳を己の耳を疑った。
てっきり恋人かと身を構えていたのに、帰ってきたのは長いことアメリカに
出張で行っていた先生の息子だったんだ。
俺は鍵穴に目を押し付けた。
小さな鍵穴から見えたのは、丁度俺ぐらいの年齢の男だった。
その時妙な緊張が俺の全身を覆った。
「早く母さんに逢いたくて急いで帰ってきたんだよ」
「まあ!甘えん坊さんねえ、ずっとホームシックだったの?」
「3ヶ月は長かったよ。俺あっちでは、ずっと母さんのことばかり考えていたんだ」
甘えた口調。いつもより高めの声。いつも大きくて凛とした目元がユルユルと垂れて
いた。こんな先生を見るのは初めてだった。
息子は先生を抱きしめたまま一向に放そうとする気配など無かった。
なんだあ・・・普通のマザコン親子かよ。
どうせこんなところなんだろうよ、と少しほっとしたような、がっかりしたような
気持ちになっていた。
俺はこんなに母親に甘えようとは思わないけどな・・と鼻で笑ったのだが次の瞬間
事態は俺の予想を大きく超えて目の前で展開されていったんだ。
「母さん、俺もう・・ガマンできないよ」
息子がそう呟くと、何と息子の唇が母親である先生の唇を覆ったのである。
強く抱きしめる息子の両腕。先生の背中を折らんばかりに力を込めた。
次第に先生の背中が大きく湾曲していった。
それでも2人の合わさった唇は離れようとはしなかった。
荒い鼻息。息子の興奮は高まる一方だった。
俺はもう瞬きをするのも忘れて2人の姿を見つめていた。
すると背中を抱いていた先生の右手が息子の股間に下りていった。
指の動きを見るとかなりのでかさが見て取れた。
「凄いわ・・もうこんなに硬くなってるのね」
「母さんとする為に、ここ何日もしてなかったから・・ね」
「オナニーをガマンしたの?お母さんを思ってガマンしたの?」
「うん・・いつも1人でしてた時でも母さんとしてた時の事を思い出してやってたよ」
「まああ・・可愛い子ね。お母さん嬉しいわ。だったら今日はガマンしてた分いっぱい
出してちょうだいね」
「ああそのつもりだよ・・・明日の朝まで可愛がってあげるよ」
息子は先生の指をどけると、自分の手でズボンのチェックを下ろして中からギンギンに
なったペニスを取り出した。
それは興奮しきっていて剥けた先っぽが濡れていた。
先生はすっと腰を下ろすと、すぐさま大きくなったペニスを頬張った。
いやらしい音が部屋中に響き渡った。
先生の両頬が大きく膨らんだり萎んだりとを繰り返した。
本当に愛しそうな表情、そして息子の快楽に歪んだ顔との2つを見て俺はもう驚愕の
極みに達していた。
まさかの驚きの近親姦が今、目の前で展開されようとしていたんだから。
でも、でも、どうして俺はこうも興奮が抑えられないんだろう?
心のどこかで期待していた俺が恐くなってきた。
「ああ、母さん、もう・・俺、いいだろ?」
「ええ、いいわよ。今すぐに母さんを食べてちょうだい」
先生はすっと起き上がると机の上に両腕を置いて、ぐいっと尻を息子の方に突き出した。
そして息子は慌てた手付きで先生のスカートを捲り上げた。
その時俺は思わず声を出しそうになったんだ。
捲りあがった中からは綺麗なお尻が姿を現したんだ。
真っ白で綺麗な肌。それを更に強調させてくれたのは黒いガータストッキングに覆われて
いたせいだったんだが、驚いたのはその時先生の尻が全開で俺の目の中に飛び込んできた
からだったんだ。何1つ生地で覆われていないそのままの素肌が全開なんだ。
そう・・先生は何も穿いてなかったんだ。俺はその時先生は初めから今日はそのつもりで
いたんだって事を理解したのだった。
あっという間に先生の後ろからズブリと息子のいきり立ったペニスが突き刺さった。
そして後はもう・・・2人の興奮した言葉の応酬が続いたのだった。
1回目の終わりは直ぐに来た。
背後から突きまくった挙句に、たっぷりと精子を先生の中にぶちまけたのだった。
息子が離れると、すぐに太腿を伝わってその濃い液体が筋を作って下へと流れ落ちて
いった。
そして間髪置かずに続けざまに2度目が始まった。
息子は先生が座っていた椅子に座って、その上に先生を乗せて器用に腰をくねらせては
突き上げていた。
可愛い声を上げ始めた先生。その表情には俺の存在などすっかり忘れているかのように
陶酔しきっていた。
息子は自分勝手に身体の位置を変えて、前から後ろからと思いっきり突き上げていった。
そして最後とばかりに、乱暴な手付きで先生の髪の毛を持ち上げると、そのまま座らせて
今度は濡れそぼったペニスを口の中に押し込めると、荒っぽく掴んだ髪の毛を前へ後ろへ
と引っ張り始めたんだ。
まさに強引極まりないイマラチオが始まったんだ。
その姿は、あの威厳に満ちた態度とは一変して、まるで奴隷のような扱われ方でおもちゃ
のように振り回されていた。
でも先生は、嬉しそうに息子の名前を何度も何度も、あの甘い音色で連呼していたんだ。
「あああ・・お母さん・・・イクよ」
「そのまま、濃いザーメンをちょうだああああい!!」
先生の身もふたも無い恥かしい言葉に、息子は絶頂を感じたみたいで顔を歪めた。
引き千切らんばかりに激しく扱きあげると、そのまま濃い精子を先生の顔いっぱい
にぶちまけたのだった。
荒々しい呼吸が重なり合う2人。
暫くの余韻の後、息子は汗ばんだYシャツとクシャクシャになったネクタイを外して
全裸になるとそのまま奥の風呂場へスタスタと歩いていった。
今ならクローゼットから出て行くチャンスだったのだが、俺は硬直してしまっていて
動けなくなっていたんだ。どうにも足が前へと出ないんだ。
そうこうもがくようにしていると突然目の前がさああっと開けたんだ。
そう・・先生が扉を開けてくれたからだった。
「どう・・だった?見ててくれたよね?」
「・・・・」
俺の硬直は顎にまで達していた。唇が震えて開かなかったんだ。
それでも目の前の先生の顔は、しっかりと見れた。
濃い白濁水の筋が幾重にも顔を覆っていたしキツイ臭いも漂っていた。
だけど、先生の表情は、俺が担当になってから、いや、今まで色々な雑誌等で見せて
いた構えていた表情とは明らかに違っていて、初めて見る・・そう、満たされた悦び
が溢れた笑みに包まれていたのがはっきりと見て取れたんだ。
「こういうのを見せるのは正直死ぬほど恥かしかったけど、今は何か満たされたって
感じかな・・これが私の誰にも言えない秘密なの」
「だったら、ど、どうして・・私に?」
「だから言ったじゃない・・似てるって、あの子が見せたのと同じなのよあなたのその
凄く切なく何かを訴えているような目が・・」
俺を正面から見据える先生の大きな瞳。
その時、奥からシャワーが勢いよく流れる音が聞こえてきた。
「そろそろ出て行った方がいいわね」
「は・・い・・・そうします」
差し出された先生の手を掴むと俺は気合をつけて腰を上げた。
その時、あら?っと首を傾げる先生。
「あなた、今日これから仕事が続くよね?」
「え、ええ、まあ、一応、これから印刷所を回ってから社に戻りますが・・」
だが俺の説明を聞くともなしに先生の視線は下に向いていた。
俺も何となくその視線を追ってうつむいたんだ。そうしたら・・
俺は穿いているズボンの前に大きな山が築かれているのを発見したんだ。
その時には恥かしいという気持ちはなかったが、それを見た瞬間から、やけに
息苦しさを感じ始めたのは何故なんだろうか?
「このまま仕事を続けるのは難しそうねえ・・」
そう呟きながら先生の右手の指が俺の盛り上がった先を丁寧にゆっくりと
捏ね繰り始めたんだ。
俺はその仕草をただ黙って突っ立ったままで見ていた。
「今見たことは永遠の秘密。誰にも言ってはダメ・・だからここで契約しましょう」
「はい・・もちろんです」
「だからあなたにも秘密を持って貰おうかな」
先生の言う意味は大凡理解できた。
すると山の頂を楽しむようになぞっていた指先が、ゆっくりとチャックを下ろして
いった。
次に両手でベルトを外してフォックを外し、そのまますぐにズボンを下ろしてしまった。
「あの子よりも大きいわ。彼女も満足でしょうね」
色っぽい笑みを浮かべながら、いやらしく舌で上唇を舐める仕草に俺は生唾を飲んだ。
先生はすっと腰を下ろして、俺の膨らみの前に顔を近づけていった。
そして両手で覆っている最後の砦を下ろした。
窮屈な場所から一気に開放された俺のペニスが先生の目の前で勢いよく姿を現した。
「イイわ・・すっごく臭いわ・・・あなたもずっとガマンしてたのね・・可愛い。うふふ」
先生はそのまま勢いよくいきり立ったペニスを頬ばると顔を前へ後ろへと動かして
いった。
生暖かい舌の感触がペニスを通じて俺の全身へと伝わっていく・・・おお気持ちいい。
「硬いわ・・すっごく大きいわ・・顎が外れちゃいそうよ」
淫らな言葉が俺の興奮を高めていった。
今俺の目の前で、あの美しい恋愛小説の大家が四つんばになって俺の股間に顔を埋めて
いる・・何て素晴らしい光景だ。
初めて知る熟した女性の妖しい魅力に俺は久しぶりに感じる興奮に驚き酔いしれていた。
何て丁寧な舌の動きなんだ。若い女の子じゃこんなのは無理だ。
ああ・・イキそうだ。このまま先生の口の中にぶちまけちゃいたいぞ!
「もうそろそろイキそうじゃない・・うふふ」
さすが百戦錬磨の熟女先生。全てお見通しだ。
済みません先生。このままイカせてもらいますう!!
「でも、このままじゃあ、秘密共有って訳にはいかないわね・・」
頃合だと思っていた瞬間、先生の動きはピタっと止まって、そのまま立ち上がったんだ。
そんなあ・・・これじゃあ生殺しだよう。
と思った時、先生がすっと後ろを向いたんだ。
「来なさい・・・これで秘密共有よ」
驚きの一言に、再び俺は硬直してしまったんだ。
ぐいっと突き出された尻。そして勢いよくスカートを捲り上げ腰を左右に振ったんだ。
だけど俺は動けなかった。
すると先生の右手が伸びてきて、俺のペニスの根っこを掴んでぐいっと引き付けた。
だがなぜか濡れてパックリと大きく開いたところではなく、その上の小さな蕾のような
ところへと右手は誘導していった。
「ここはダメなの。あの子の為だけにしかここは使えないからね。だから・・ここ」
先生は甘ったるい声で俺にそう説明すると、ぐいっと腰を押し付けてきたんだ。
すると俺の太くて大きなペニスが、ゆっくりと窮屈そうにその小さな穴の中に入って行った。
「はああ・・入ってくるわあ・・硬いのが入ってくるうう」
今にも泣き出しそうな、か細い声が俺の中にあるSの部分が刺激した。
そうしたら突然だけど全身を覆っていた硬直が解けたんだ。
「あああ先生!凄くイイですううう!!」
俺は両手で先生の腰をがっしりと掴むと、渾身の力で腰を突き上げ始めたんだ。
もう、猛烈に過激に壊れよとばかりに・・・先生の尻の穴を!
「おおおスゴイスゴイわあ・・・気持ちイイわ!!」
「先生、先生、先生!!このことは誰のも言いません!!」
「お願いよ、お願いよ!!あああ、もうイク、イッちゃいそう!」
俺はもう夢中に腰を動かした。
もう堪らないとばかりに声も大きく出ちまったんだ。
「さ、さあ、今なら言えるでしょ、あなたの本当の気持ちが・・ねえ言いなさい
私に聞かせてちょうだい。さあ早く!」
その時奥のシャワーの音がひときわ大きく俺の耳の中に入ってきた。
そして俺は先生の声に誘われた俺はその時、突然その人の顔が浮かんできたんだ。
自分でも驚いた。でもその顔は頭の中から消えなかった。
俺は思わずその人の名前を何度も何度も大きな声でわめき散らすように言ってしま
ったんだ。
そして・・・
その後のことはよく覚えていなかった。
どのようにして先生のお宅から出てきたのかも記憶に無かった。
恐らく何事もなく出てきたのだから息子には気づかれてはいないだろう。
俺がぼんやりと我に帰ったのは、身体を揺らされ続けていた帰りのバスの中だった。
ああよかったなあ・・・俺は全身の痺れを心地よくバスの揺れと共に感じていた。
先生とのSEXは特に凄かった。
熟した女性の肉体は素晴らしいと正直思った。
もちろん俺が目撃した母子SEXも衝撃だった。あんなに興奮したのは初めてだ。
だが俺が一番驚いたのは俺が口にした女性のことだった。
『やっぱり、思ったとおりだったわね。あなたがずっと満たされない思いでいたのは
これで明白になったわね。じゃあこれからどうしたらいいかはもう分かるわね?
これでもう大丈夫。自分の気持ちに気づいたのだから、あなたが行く道も決まったわね』
俺は別れ際に言っていた先生の言葉を思い出した。
そうかあ・・俺が杏子との結婚に踏み切れなかったのもこのせいだったのかもしれない。
俺はぼんやりと流れていくバスの外の景色に目をやった。
澄み渡った空が何故かやけに綺麗に俺の目に映ったのだった。
そして俺は残っていた仕事を段取りよく終えると、同僚の誘いを断って足早に帰路に
着いた。
その時陽は大きく傾いていて辺り一面綺麗な夕日が広がっていた。
家に戻ると既に親父が顔を赤らめながら食卓でビールを飲んでいた。
ああそうか、今日は金曜日だったんだ。
普段あまり酒を飲まない親父だったが、休みの前日、つまり金曜土曜になると呑む
習慣となっていたのだ。
つまり明日を気にしなくていいから、それがそのまま親父の楽しみになっていたんだ。
「おおう、お帰りイ~今日もしっかり働いたかあ?ふふ~ん。俺はちゃんと働いたぞ。
だから今日は呑む。明日も呑む。ああ~気持ちいいなあ、なあ母さん?」
座っている親父の傍らには、空になった缶ビールが3,4本並んでいた。
かなり呑んでいたせいか、広くなった額も真っ赤になっていた。
食卓の上には既に終わった食器があった。
いつものことだが1人で勝手にさっさと食事を終わらせていた。
当然母さんはまだみたいだった。まったくいい気なもんだ。
「なんだ、その目は?俺がこんなに早く食事して悪いか?え、言ってみろよ」
「まあまあもういいじゃないですかお父さん。もう酔っ払っちゃったんですか?呑みすぎ
ですよ」
「うるさいなあ母さんは。いいじゃないか俺はいつも遅くまで働いているんだ。
早く帰れる金曜日ぐらいは俺の好きなようにしたっていいじゃないか」
「いつだって好きにしてるじゃないか親父はさあ・・」
「なんだとお前もういっぺん言ってみろ!」
「もう、やめなさい2人とも・・」
母さんが睨みあう俺たちの中に入ってケンカを止めた。
すると親父は何事もなかったようにビール缶に口をつけたのだった。
「あなたたちは顔を合わすと直ぐケンカするんだから・・」
「しょうがないじゃんか。親父が悪いんだ」
「もう、そんな事言わないの」
その時、母さんは俺の顔を見て、あらっと何かに気づいたような表情を浮かべた。
「今、ご飯用意するから、あなた先にお風呂に入ったらどう?」
「ああ、そうするよ。今日はちょっと仕事が大変で汗かいちゃったからな」
「さっきお父さんが入ったばかりだから、お湯加減はちょっと熱いかもしれないけど」
「それもいつもの事だな。ホント自分勝手にして後のこと考えて無いからなこの人は」
俺はいい気に呑んだくれている親父の横顔を見てから二階の自分の部屋に戻った。
そしてそこで着ていたものを下着を除いて全部脱ぐと、新しい上下の下着と短パンとをを
持ってそのままの格好のまま急いで階下にある風呂場へと急いだ。
湯は案の定かなり熱かった。
俺は大量の水を出しながら浴槽の中へと浸かった。
ああ~いい気持ちだ。
俺はさっぱりとした気持ちの中、今日一日の出来事を思い起こしていた。
そして、その中で気づいた自分の気持ちと、それについてのこれからのことを
あれこれ考えていた。
さて、どうしたもんか?
俺の気持ちは分かった。だけど相手は本当にそう思っているのかと俺は思いあぐねて
いた。
そして今までのことを1つ1つ思い出しては、それがどうだったかを検証するように、
思い起こしていた。
その時、風呂場の外で母さんの声がした。
「どう湯加減は?」
「やっぱり熱かったよ。しょうがないよな親父の奴」
「そう、ホントしょうがないお父さんねえ。あっ、じゃあ、ここにバスタオルの代え
を置いて置くからね。お父さんの後はいつもタオルもびしょびしょになってるから」
「ありがとう、お母さん」
「じゃあね、ゆっくり入ってなさい」
俺はその時擦りガラスに映る母さんの姿を目で追った。
するとその姿はしばらくの間ごそごそと動いてから、すっと外へと出て行った。
それを見届けた俺は1つ大きく息を吐てからお湯で顔を何度も何度も拭ったのだった。
長い風呂から上がってみんながいる食卓に顔を出すと、親父が隣のリビングにある
ソファーの上で横になりながらビールを飲みながらテレビのニュースを見ていた。
食卓の上を見ると、ちゃんと用意してあった。
その時母さんも食事を終えたらしく洗面台で終えた2人分の食器を洗っていた。
俺は1人でパクパクと食事を始めた。
そしてものの10分程で食事を終えた俺は、冷蔵庫から缶ビールを1つ出してそれを
呑んだ。
目の前には洗い物をする母さんの背中があった。
いつもの、本当にいつもの光景だった。
暫く呑んでいたが俺はリビングにいる親父に声を掛けた。
親父は眠そうな声で応対してくれた。
「ねえ父さん、たまには母さん誘ってどこか旅行でもしたらどうだい?」
「いいよう、そんな面倒くさい事。たまの休みぐらいゆっくり寝かせて欲しいよ」
「まったく、よくそれで今まできたもんだな。そんないい加減な対応ばっかだと
終いには愛想尽かされて離婚ってことになるぜ、そうなったらどうすんだよ?」
「バッカ言え、母さんはそんなことはしないよ・・俺には・・よく・・分かって・・」
次第にゆっくりと途切れ途切れに切れ始める言葉・・・どうやら眠くなってきたらしい。
「ったく・・釣った魚には餌やんないってか?」
「もういいわよ。お父さんはこういう人だから・・」
母さんは洗い物をしている背中越しから、そう俺に言った。
俺はじっとその背中を見た。
「俺だったら、ちゃんと餌を上げるけどな・・・」
その言葉を言った瞬間、母さんの両肩がピクリと揺れるのを俺は見逃さなかった。
だが、母さんは黙って洗い物を続けていた。
「ねえ母さん、ちょっとお願い事があるんだけどいいかなあ?」
「なあにいったい?」
「俺とSEXしない?」
その瞬間、し~んと辺りが静まり返った。
水道から小さく流れる水の音だけがやけにうるさく聞こえた。
ところが母さんは、何事も無かったようにそのまま洗い物を続けていた。
聞こえてなかったのか?
俺がそう思った時、母さんは蛇口を閉めて手を拭いた。
そしてそのままそこからゆっくりとした足取りで隣の部屋に入っていった。
しばらくしてから大きな毛布を抱えて出て来た。
母さんはそれを広げると、ソファーの上で大の字になっている親父にそれを掛けていた。
そして、再びこっち入ってきたと思ったら、俺が食べ終えた食器類を手にとって洗い場
の方に持って行くと、その手で再び蛇口を開いたのだった。
「ねえ、母さん」
聞こえてないと思った俺がもう一度声を掛けた。
すると、間髪置かずに母さんの声が重なり合った。
「お父さん・・・もう寝てたわ」
その声は、今まで聴いたことの無いぐらいに声が震えていた。
お陰で俺はちょっと緊張しちゃったんだ。
「自分で何言ってるか、分かってるの?」
「あ、ああ、まあね・・」
「そ、そう・・」
母さんは黙って洗い物を続けていた。
「俺は気づいたんだよね。俺が今まで足んなかった気持ちが何かを、それと母さんが
ずっと機会を待っていた事を・・・さ」
「どうして?」
「さっき、風呂場で何していたんだよ?あれって俺のパンツの確認してたんだろ?」
俺の質問に母さんの手が止まった。
そして手を拭き始めた。
「今までの事を思い起こしてたら、俺が杏子とSEXして帰った日はいつも必ず最初に
お風呂を勧めてたことに気づいたんだ。あれって女ものの香水の匂いで気づいていたんだな」
「当たりよ・・でも今日はいつもと違う香水がしたけどね」
「まあそれはいいじゃん。で、俺は風呂上りで確認したんだ。そうしたら脱衣箱に入れて
あったパンツの位置が上下入れ替わっていたのを見て確信したんだよな。ねえ母さん、その
パンツでなにしていたのさ?」
俺は分かりきった質問を敢えて母さんにぶつけてみたんだ。
どうしても母さんの口から聞きたくてね・・・
「もうそれはいいじゃない」。あなただって分かってるんでしょ?」
「よくないよ。俺はどうして母さんの口から知りたいんだ」
俺のはっきりとした口調で観念したのか、暫くの時間を置いてから・・
「あなたのしたことを確認したかったの」
「俺の何を?」
「あなたの出したザーメンを・・」
俺は母さんの口から出たいやらしい言葉に背中からゾクゾクする快感を覚えた。
「舐めたんだね?」
「そう・・よ。パンツにこびりついた臭いザーメンを舐めたの・・ああ恥かしいわ」
「母さん。すごいよ・・俺、すっげえ興奮してきた」
俺はそう言いながら、ゆっくりと母さんの下へと歩を進めて行った。
母さんは、ただ何もせずに突っ立っていただけだった。
「あっ!」
俺は母さんの息遣いが大きく聞こえるところまで接近した時、母さんが何かに気づいた
みたいで小さな声を上げた。
俺の硬くなった股間が母さんの尻に当たったからだった。
短パンの上からの盛り上がりは半端でなく大きかった。俺の興奮した息遣いを聞いていた
母さんの耳たぶも真っ赤になっていた。
後ろを向いたままに、母さんの右手が俺の盛り上がった所を握ってきた。
そして、そのまま激しく指先が俺の股間の先を弄り始めたのだった。
俺は母さんの興奮が手に取るように分かった。ああ本当に待っていたんだなと・・
堪らなくなった俺は、左手で母さんのスカートの裾を持つと、ゆっくりと上へ上へと捲り
上げていった。
そしてその全てを捲り上げた時、俺は即座に村西英子先生の眼力に恐れ入ったのだった。
「か、母さん、何も穿いてないんだね・・・」
「そ、そうよ、いつもあなたと一緒の時は、何も着けずにいたの」
「いつから?」
「も・・う・・・10年になるかしら・・ね」
「どうして息子の俺を・・なの?」
「あなたの目よ・・お母さんに向かって凄く求めてくるような表情が堪らなかったの・・」
「俺ってそんな顔してた?」
「そうよ・・ず~っとよ うふふふ・・」
川西先生と母さんはきっと同じ気持ちを共有する友人になれるだろう。
俺はその時素直にそう思った。
「でも、俺が一生気付かなかったらどうしてたんだよ?」
「何も、無いわ。それでもよかったのよ・・だってあなたは私が産んだ子供なのよ。
私の気持ちだけであなたを巻き込みたくなかったの・・・でも今は凄く嬉しいわ」
母さんのその言葉に俺の興奮は極みに達した。
俺は一気に短パンを下ろすと、そのまま勢いよく母さんの後ろから中にいきり立った
ペニスを突き立てたんだ。
激しく腰を前後に打ち下ろした。
だけど声は何1つ上げなかった。
小さな声で母さん、母さんと呟く俺。母さんははっはっと息遣いするだけだった。
それから十数回腰を動かしていたら、突然母さんが止めてと言ってきた。
なかなかイカない俺に痺れを切らしたのかと思ったが、どうやら違っていた。
母さんは俺から離れると、急いで捲り上がっていたスカートのフォックの留め金を外して
脱ぎ捨てて、俺の方に向き直ったんだ。
俺も膝まで下ろしていた短パンを勢いよく脱ぎ捨てたんだ。
母さんと俺は互いに下半身素っ裸になって向き合う形になった。
綺麗な白い肌と、がっちりとした下半身に薄く整えられた三角形地帯が正面に位置して
凄く艶かしく俺の目に映った。
俺は母さんを正面から抱きしめながら顔を近づけた。
柔らかい唇の感触が俺の口の中に広がった。
激しく絡み合う舌から柔らかくしなやかな感触をもたらしてくれた。
その時俺の耳に親父の寝息が聞こえてきた。
親父の顔を見ると、実に幸せそうな表情で寝ていた。
するとその時母さんが、俺の腕を取ってリビングの方へと引っ張っていこうとした。
「ど、どうしたんだよ、そっちは親父がいるじゃないか」
「いいのよ。あっちに行きましょ」
そう言って母さんは俺を強引にリビングの方へと引っ張っていった。
そして、ソファーで寝ている親父の横まで来た時、いきなり座り込むと俺のペニスを頬張
ったのだ。
「あ、ああ・・・いきなり・・ああ母さん!」
俺は成す術も無く、そのまま立ち尽くしたままで、母さんの素晴らしいフェラチオテクを
享受した。
母さんは村西先生とは違って、俺の竿だけでなく、袋から内股の所、挙句に尻の穴まで
柔らかいその舌で綺麗に舐め上げてくれたのだった。
これが母としての愛情なのかと感動した俺だった。
もう・・このまま出してもいいかと思った。
「さあ、もういいわ、来て!」
母さんはそのまま正面で寝転がると、大きく両股を広げて俺に向けて両手を差し出して
きた。
俺は躊躇せず、そのまま正面から母さんの中に入った。
そして俺が中に入った瞬間、それまで広げていた両足を俺の腰にがっちりと絡めた。
もう離さないとばかりに、母さんの両足両腕が俺の体をがっちりと掴んでしまった。
俺は正面から母さんを突き上げていった。
そして横からは親父の寝息が聞こえていた。
母さんは歯を食い縛った表情のまま、小さく息を吐くばかり。俺も荒い息を吐き
掛けるばかりだった。
次に俺は母さんを四つんばにさせて、後ろからぐいぐいと突き上げた。
後ろから手を伸ばして服の上から掴む母さんの胸は大きくて暖かだった。
母さんは頭を左右に振り乱しながら、俺の突き上げを受けていた。
「も・・う・・・最高。お母さん幸せ・・・よ」
「ああ、このままイッていい?ねえイイかな?」
「ええ、いいわよ。そのままいっぱいお母さんの中に出してちょうだい」
小さな声で喘ぎながら言う母さんに俺は堪らない気持ちが溢れた。
そして声を出さずに、そのまま母さんの中に沢山の思いが詰まったものを吐き出した
のだった。
しばらくしてから・・・
俺は起き上がって横で寝ている親父の顔を見た。
「よく親父の横でやっちゃったもんだなあ」
「うふふ・・・でも凄く興奮したんじゃない?だってほらこんなにいっぱい・・」
同時に起き上がった母さんは、大きく広げた両股に手を入れて俺が出したザーメンを
指先に着けて見せた。そして美味しそうに口の中に入れてペロリと舐めたのだった。
「母さんって、すごくスケベなんだな」
「そうかしら?こんなの誰だってやってるんじゃないの」
「ええ?じゃあ親父のも飲んだことあるの?」
「ええ、まあね・・うふふ。でもこれですっきりしたわ」
「何がすっきりしたの?」
「これからこの人にははっきりと母親としての気持ちだけで接する事が出来るってこと」
母さんはその言葉の通り、凄くすっきりとした晴れ晴れとした表情で俺の目の前にいた。
そして実は俺の方も気持ちがはっきりと定まっていたんだ。
俺は直ぐに杏子に電話を入れた。
別れじゃないよ。結婚しようって言ったんだ。
電話口の向こうで泣いている杏子の声が聞こえた。
あいつもずっと待っていたんだなってその時思った。
電話を終えると、傍にいた母さんが着ていた上半身の服も全て脱ぎ捨てた。
「やっと決心したのね」
「ああ、これで満たされたかな・・俺の気持ちも」
「お母さん、いい姑になれそうだわ」
「俺もそう思うよ。2人がいてくれて俺は幸せだ」
「贅沢よね、2人の女抱えてさ。あっそうそう。これお母さんの勘なんだけど、
ひょっとしてお父さん、杏子ちゃんの事、好きなんじゃないかなって・・」
「ええ、それマジィ?ウソだろ?」
「どうかなあ、ちょっと彼女を見ている目が怪しそうだったからねえ・・あはは」
「ダメだよ。これだけは絶対ダメ」
「まああ、自分だけよくてお父さんはダメ?可哀想だけど・・まあ当然ね。あはは」
母さんは大きな胸を揺すらせながら、愉快に笑った。
俺も笑った。今日は実に幸せな1日だったと思った。
「じゃあ、今から2階のあなたの部屋に行こっか」
「ええ、何で」
「あなた、お母さんのいやらしい声が聞きたいんでしょ?ここじゃあ無理だから
2階へ行こうって言ってるの?」
「もう1回・・いいの?」
「もちろんよ。お母さんも大きな声出さないと、本当の意味で今までの欲求不満の
気持ちが晴れないから・・・ね」
俺も着ている服を脱ぎ捨てて、母さんと一緒に二階へと上がって行った。
そして俺の部屋の中で、何度も何度も満足いくまで母さんの肉体を楽しんだのだった。
後日この時の事を川西先生に全て報告しようと思っている。
先生も同じ気持ちを持つ仲間を得たと喜んでくれる事だろう。
ひょっとしたらカップル同士としての交流もあるかもしれない。
俺自身そうなることを内心かなり期待しているって事をここに白状しておく。
もう・・熟女が堪らなく好きになってしまったのだから・・
ああそうだ、
ちなみにソファーで寝ていた親父はというと、とうとう朝までそこで1人寂しく寝ていた
せいで、風邪をひいて今、ずっと寝込んでいる。
ちなみにそんな親父を熱心に看病しているのは母さんであることを最後に報告しておくよ。
(おわり)
[2007/04/14]
朝、俺が眠い眼を擦りながら階段を下りていくと、既に親父が広くなった額を
テカらせながら食卓にでんと座って美味そうにバクバクとせっかちに食べていた。
そして俺と顔を合わすと即座に
”今頃起きたのか、ちょっと遅いんじゃないのか?”と説教をしてきた。
”ちぇ!またか”
と、内心舌打ちをしたが、顔には出さずに素直に型通りの挨拶をした。
眠いってこともあったのだが、俺はこの親父があまり好きではなかった。
親父は勤勉実直を絵に描いたような真面目人間なのだ。
ギャンブルは一切やらず煙草もやらない。酒は飲むがいつもほどほど量で収めている。
規律を常に重んじ一途に仕事に打ち込んでいてあまり家庭を顧みない。
その家庭の中でも家族に冗談1つ言うわけでもなく無駄口を言わない。
開く口先からは、いつも説教じみた言葉しか言わなかった。
女から見ればこれ以上ない程に面白みに欠けるつまらない人間に見える男そのものだった。
そんな親父だから俺の家にはほがらかで明るい雰囲気など1つもなかった。
だから俺はいつも母さんがよくこんな堅物の男と結婚したもんだと思っていた。
母さんは親父とは正反対にいつも明るく冗談を言うのが好きな女性なんだ。
親父とは6つも年下だったが見た目はそれ以上開いているのではと思える程若く見える。
まあ親父が年齢以上に老けていたせいもあるが、母さんが実年齢より若く見えたのは
事実なんだ。近所の人たちも、その年齢を聞くと皆一様に驚いていたんだから。
それはさておき、俺はそんな親父の小言を聞き流しながら洗面所で顔を洗って
戻ってくると親父はあっという間に食べ終えていて、席を立って上着を着て出かける
ところだった。
「出版社ってのはそんなにのんびりしながら出社出来るところなんだな。羨ましいよ」
くそっ!勝手なことを言いやがる。
俺は今日は別の用があって遅出なんだよ、と言いそうになったが止めた。
朝っぱらから口ゲンカで無駄なエネルギーを使いたくないからな。
逆にいつも時間に追われるように、せっかちにせかせかと働いて楽しいのかよ、と
玄関に向かう親父の背中に向かって頭の中で大声で叫んでやっとのことで自分なりに
気持ちの整理を着けて落ち着けたんだ。
「さああなたもそんなにのんびり出来ないんでしょ?早く食事を済ませてちょうだい」
母さんの穏やかな声に俺は黙って席に座って食事を始めた。
そして俺が食べ始めると母さんは俺の席の前に座って一緒に食事を食べ始めた。
この形は俺が小さい頃から変わらず行われていたんだ。
親父はさっきのようにいつもせっかちに食っては家を飛び出るもんだから、母さんも
俺も追いつけずにいたせいでいつの間にか2人でゆっくり食事をするようになっていたんだ。
そんなのだから食事の時の会話はいつも母さんとだけだった。
親父は完全仕事人間だから当然夜も遅かった。だから親父と食卓を一緒にするなんて
事はあまり無かった。
今朝も俺の仕事の話から始まった。
「今日は原稿取りしてから会社に行く予定になっているんだ」
「あなたの担当って・・・確か・・?」
「村西英子だよ。あの恋愛小説の第一人者だよ」
「ああ、あの村西英子ね・・・へえ~スゴイじゃない。うふふふ」
いつものように母さんが俺に向けて微笑んでくれた。
小さい頃からそうだったように母さんは俺と話す時はいつもニコニコと笑みを絶やさずに
ちゃんと聞いてくれてたんだ。
どんなつまんない話題でもね・・
「担当になってちょうど3ヶ月目だけど、最近はやっと緊張も解けたみたいなんだ」
「大御所なんでしょ?」
「でもそんなに年は取ってないよ。確か先月あった誕生日で40・・5か6のはずだよ」
「へええ・・結構若いんだ。だったらお母さんと2つ違いかな」
「スゴイ美人な先生なんだな、これが。色んなグラビア雑誌に出るぐらいだから」
「雑誌見てたら、この人目力があるよね。魅力のある表情してるわ」
母さんが身を乗り出してこの話題に喰い付いてきた。
いつも俺の話をしっかり聞いててくれるけど、こんなに自分から興味を持って聞いて
くるなんてことは随分珍しいことだったんだ。
「そんな大作家の担当を任されるなんてあなたも偉くなったんだね」
「偉くなったっかどうかは分かんないけど、俺が担当に指名されたのは、何か先生の
意向があったからって聞いたんだ」
「まあァ・・あなた村西先生に見初められたの?」
「さあね・・最初に会ったのは、俺の会社から出た本の出版記念パーティでの席なんだ
けど、いきなり先輩に呼ばれて挨拶したのがきっかけなんだ」
「あなたハンサムだからね・・お母さんの自慢ね」
食べ終えた母さんは、そのまま食卓の上に左肘を立てて顔を乗せた姿勢で俺の話
を聞いていた。
それはいつもと違って随分とのどかなひと時だったんだ。
「それに男の担当って俺が初めてだったって聞いて余計緊張しちゃってさ・・」
「やっぱりそうなんだ。確かあの先生は独身だったけ・・?」
「いや結婚していたよ。確か息子さんが1人いるって」
「していた・・って?」
「死別したんだって。もう10年になるって、これ先生が言ってくれたんだけど、
今は息子さんと2人暮らし。でも最近は独り暮らしかな・・・今アメリカに出張中
なんだってさ」
「ふ~んそうなんだ。だったら今は恋愛を自由にしてるんだね」
「そうなんだろうかなあ・・でなきゃあれだけの小説なんて書けないもんな」
「そうねえ・・だからかな、あなたが選ばれたのは?」
「まさか・・母さんと同じ年の女性はさすがにカンベンしてほしいよ。俺は若い女の子が
いいよ」
「やっぱり、そうよね・・・あははは」
母さんは俺の口をひん曲げた顔を見て愉快に大きな声で笑った。
そして俺が食事を終えたのを見てすぐに食べ終えた全員の食器類を流し台に集めて
洗い始めた。
俺は棚に置いてある時計を眼をやってから、上着を着て家を出る準備を始めた。
「今度の日曜なんだけど、杏子が家に遊びに来たいって言ってたんだけどいいかな?」
「杏子ちゃんが?ええいいわよ。お母さんはいつでも歓迎よ」
「親父と一緒ってのはちょっとどうかなとは思うんだけどな・・しょうがないっか」
「あまりそんな口きいてちゃお父さんが可哀相じゃないの。普段無愛想だけど内心娘が
出来たってすごく嬉しいって思ってるのよ」
「母さんは杏子が来ると家が明るくなるからそれが嬉しいんだろう?そうなんだろう?」
「ま、まあまあ、そんな事は・・・あるかな・・あははは」
俺には杏子っていうガールフレンドがいるんだが、もうちゃんと両親には紹介してあるんだ。
俺と同じ年の25。丁度適齢期ってやつで、付き合ってもう5年になるかな。
大学時代からの恋人なんだ。勿論結婚を前提に付き合っている。
凄く可愛い顔をしてるんだぜ。横顔がちょっとばかり母さんに似ている。
少しばかりのんびり屋なとこも似ていて、母さんとはソリがあっているらしく、
会うとまるでホントの母娘みたいに仲が良いんだ。お陰で俺も一安心なんだよね。
そろそろ良い頃合かなと思って、もう一度振り返って時計を見たら、時計の針
が予想以上に進んでいた。
しまったあ!遅れそうだ。
俺は慌ててカバンを持つと急いで玄関に向かった。
「今日は早く帰れそうだから夕飯よろしくね」
「分かったわ。いってらっしゃい」
母さんは背を向けたまま食器を洗いつつ声を掛けてくれた。
その声を聞きつつも焦ってる俺はそのまま駅まで猛ダッシュして駆け出したのだった。
いつもの出勤とは違い、乗り換えを3度繰り返し、着いた駅から更にバスで30分
かけて乗った先には、それまで当たり前のようにあった喧騒な雰囲気がすっかりと
消えて辺り一面のどかな山々が広がる風景が目に入ってきた。
随分と田舎に住んでいたので会いに行くのも一苦労なんだよね。
そしてバスを降りて少し歩くと、小さな住宅街が目の前に見えてきた。
その中で遠目でもすぐ分かるほどに一番の広さで囲われた敷地が目に入った。
勿論その中に圧倒的な存在感で聳え立つ屋敷も併せて見えたのは言うまでも無いこと
だった。
大きな門に備えられたインターフォンを押すと、すぐに村西先生と判る女性の声が
応対してくれた。
そしていつものように俺が挨拶すると、オートロックが外れる音がした。
中に入ると、俺はそのまま1階の応接間に向かった。
先生の仕事場はその隣に併設された小部屋で、俺がノックをすると中から”どうぞ”と
俺の母と同じように穏やかな声が聞こえてきた。
まあ俺はこの声を聞くと、少しは緊張が解けるんだよね。
それで中に入ると既に注文の原稿は出来ていて机の上にきちんと整理して置かれていた。
これもいつもの事。先生が原稿を遅らすということは俺が担当を引き継いでからという
もの一度も無かった。無論以前からもそうだったようで、仕事はいつも一貫して予定通り
にカッチリとし終える人であった。
「いらっしゃい。いつも時間通りね、関心関心」
「どうもです。先生お願いしていた原稿はこの通り受け取らせて頂きました。
いつもいつもありがとうございます」
村西先生は俺が入ると座っていた椅子をクルリと回して、立っている俺の方に向いて
くれた。
俺を見るそのはっきりとした大きな瞳が印象的だった。
母さんが言ってた通り目力があって、見つめられると何か心の中を全て見透かされた
ような気になってしまうんだ。だからそんな思いがあってか俺自身今まで先生に対して
ずっと緊張感が取りきれないようになっていたかもしれない。
「あなた私の担当になってどれぐらいになるのかしら?」
「丁度3ヶ月です」
「そう・・早いわねえ。あなたはいつもきっちりと時間通りに動いてくれるから、私も
仕事がし易くて助かるわ」
「ありがとうございます。先生にそう言って貰えるとこれからも頑張れます」
「うふふ・・いつもそんな喋り方なの。仕事同様固いわねえ」
ずっと俺から視線を外さずに話すもんだから、俺もそのまま睨むような感じで話を
してしまった。
凄く魅力的な表情。まさに大人の魅力に溢れた美人とはこのような人なんだと思った。
ふと思い浮かべた恋人杏子と比べたら、まだまだあいつは子供だなと思ってしまった。
「あなた恋人がいるって言ってたわね」
「あっ、はいいますが・・」
「どう、最近、ちゃんと付き合ってる?」
「え、ええ、まあ・・それなりに・・」
いきなりのプライベートな話に俺は恐縮してしまった。
以前初めて打ち合わせをした時に聞かれた事を先生はちゃんと覚えていたようだ。
俺は先生から家の事をもあれこれ聞かれたので、正直にあれこれと話をしたんだ。
母親との暮らし方とか、つまんない親父の事とかをね。
先生にとって俺は初めての男性担当者だった。
それまではこちらが用意していた男性担当者は全て断って女性担当を置いていたんだ。
理由はよく分からなかった。息子の嫁探しの為だとか、おっさんはアウトだとか、色ん
な噂が社内で出ていたが、今ひとつはっきりとした事は分かっていない。
ただそんな中、初めて俺が担当を命じられた時は、ああやっぱり若くてハンサムな男が
趣味だったんだとかを云われた。なにしろ先生の指名だったんだから尚更そう思われて
しまった
んだけど、本当にそうならば、もう1回や2回誘われてもいいはずなんだけど、その素
振りもまったく無く3ヶ月があっという間に過ぎてしまっていたんだ。
「それなりって・・・SEXもそれなりにかな?」
「は、はああ?」
更に驚きの質問内容に俺は恐縮を越えて失礼なまでに大きな声を上げてしまった。
目の前を見ると、笑みを浮かべてはいるが先生は真剣なまなざしで俺を見ていた。
「は、はい・・・それなりに・・して・・ます」
ええい、しょうがないとばかりに俺は正直に答えた。
「それっておざなりでしてない?」
うひゃあ当たりだ・・確かに最近俺は、ちゃんとやってない。
でもさすがにそれに関してだけは正直はっきりと答えは言いにくいよなあ・・
「声が出ないって事は当たり・・ね?」
俺は仕方なく首を縦に振るしかなかった。
しかし、突然そうしてこんな質問をするのだろうか?
ま、まさか・・・とうとう、そうなのか?
「私はね、こう見えて意外と人を見る目はあるのよ」
そりゃそうだろう。でなきゃ小説家なんてやってられないよな。
ましてやこの人は売れっ子恋愛小説の大家なんだから、こういうネタはお手のモンだろ?
「あなたは今の恋人に満足はしてるし、愛してもいる。でも何かが足りないっていつも
思っているけど、はっきりと意識したことはない・・と私には見えるのよ」
「は、はあ・・・そうなんですか?」
「SEXは最近おざなりなのがその証拠ね。本当に満足させてくれる人が他にいるのに
それが出来ないことに不満を持っているからだと思うの」
よく言ってる事が分からない。俺が杏子に満足していない?
他に満足させてくれる人を求めている?
まさか・・そんなこと考えた事も無いぜ。
ふっと宙に視線を向けて考えていたのを我に返って再び目の前に視線を向けると、
村西先生がじっと大きな瞳で俺を見ていたんだ。
あっ、これって俺への告白なのか?
いや、そりゃまずいよ・・・先生と担当者って・・
それに俺は熟女には興味が・・・無い・・はずだけど・・・
あれ、ちょっと変な気分になってきちゃったぞ・・これは何だ?
先生の香水がやけにキツイって思ってたけど、やっぱりそうなのかなあ?
「あなたの目を見るとね・・・思い出しちゃうのよ」
「だ、誰をですか?」
「まあ誰でもいいじゃない。で、その人はね、凄く私のことが好きなのにそれが言えない
もどかしくて、苦しくて、目を見ると凄く潤んで私に訴えているのよ」
「そ、その人の目が私に似ているんですか?」
「ええそうよ。あなたをパ-ティで初めて見た時に直ぐにそう思ったの・・似てるって。
あなたも同様に言えないような思いでいっぱいになっている・・と」
言われのは初めてだった。
俺が苦しい恋愛をしているって?
ちょっとびっくりした。だってそんな気持ち今まで持ったことないからね。
勘違いでしょ・・・
確かにマンネリとした恋愛ではあるけど、杏子には不満はない。
「でも気づいてはいないようね・・・あなた自身は」
「気づいていない?」
「ええ気づいていない。私があなたを担当者に希望したのはお節介なことかもしれない
けど、それに気づかせたいと思ったからなの・・同じ思いを持つ人を好きになった私か
らのプレゼントのつもり・・」
「先生・・その人と今付き合っているんですか?」
「ええ、もうかなりの月日が経ってるけど・・今でもラブラブなのよ」
その時、突然卓上に置いてある電話が鳴り響いた。
村西先生は、まるで予期していたような感じで素早い手の動きで受話器を取った。
「ああ、着いたの?そう・・・分かったわ」
短い会話だったが、その時先生の表情はいつになく喜びに満ちていて、まるで少女の
ような恥じらいを見せていた。
俺はピンときた。
さっきまで言ってた恋人が帰ってきたんだ。
だからか・・いつになくお喋りするのも、あの変な質問をしたも・・
だけど担当になってから3ヶ月だが、あんなにしっかりとした先生がこんなにまで
女っぽく変わせてしまう程の男性って一体誰なんだろう?
いつも真剣に机に向かっていたし、迫力のある美しさはあっても男の影を感じさす
ような素振りまど一度も見せた事がなかった人なんだから。
いつもどのようにしてあんな素晴らしい恋愛小説を書くんだろうと不思議に思っていた
ぐらいだったんだ。
まあ亡くなった旦那さんのことを題材にしていたぐらいにしか思ってなかったんだけどね
でもこれで判明したんだ。
先生には今でも自身の小説の本源となる恋愛を続けていたんだということを・・
受話器を置いた先生は、直ぐに椅子から立ち上がると、そのまま足早に俺の前を通って
部屋を出て行った。
その足音で玄関先へと向かっているのが分かったのだが、行ったと思ったら直ぐに引き
返して来た。
そして戻ってきた先生の右手には何故か俺の靴を持っていたんだ。
すぐに帰ってちょうだいって事かと思ったが・・・そうではなかった。
「これ持ってちょっとこっちに来てくれるかしら?」
そう言われて俺は差し出された靴を持つと、言われるままに従った。
外に出るのかと思って玄関の方に行こうとしたら、背広の肘の所を持たれて止められた。
こっちだと指示されたのは、その逆で仕事場の出口の反対側に設置されている人一人を
すっぽりと入れる程の大きな黒のウォーリングクローゼットの方向に指を指した。
「このクローゼットの中に入ってちょうだい」
「ええ?でも誰か来るんだったら、私お邪魔だから帰りますよ。この原稿を早く
印刷所に持って行きたいですし・・」
「そんなのは後でいいの・・・まずはあなたに見て貰いたいのよ」
「な、何をですか?」
「私の恋人よ」「ええ?!そんなあマズイですよ、私帰ります」
俺は正直驚いた。
こんなトコに隠れて恋人を見てくれって事は・・アレをも見ろって事にもなる訳で・・
どうしてこんなことになるんだ?
「いいからここにいてちょうだい。あなたに気づかせたいの・・・どうしても」
「そんなあ・・私、今いる女の子で十分なんですから、いいですよう」
「本当の自分に気づきたいとは思わないの?」
迫力のある声、こんな真剣な声は初めて聞いた。
大きな瞳がじっと俺を見つめていた。思わず俺はたじろいでしまった。
一体俺の何を気づかせたいというのか?俺は先生の美しい迫力に負けて、そのクロー
ゼットの中に入ったのだった。
狭い空間に腰を下ろしてから顔を上げると、目の前には小さい鍵穴から明るい日差しが
差し込んで来た。
さて、一体これから何が起ころうというのだろうか?
ここに来て突然の出来事の連続に俺は緊張のしっ放しだった。
俺がその中に入ってから直ぐに玄関の方向から大きな音が聞こえてきた。
誰か来た様だ。遂に恋人が登場か、これはスクープだぞ、と思ってるうちに
足音が次第に大きなって耳に入ってきた。
「ただいま」「お帰り、随分と早かったようね」
その会話を聞いた瞬間俺は耳を己の耳を疑った。
てっきり恋人かと身を構えていたのに、帰ってきたのは長いことアメリカに
出張で行っていた先生の息子だったんだ。
俺は鍵穴に目を押し付けた。
小さな鍵穴から見えたのは、丁度俺ぐらいの年齢の男だった。
その時妙な緊張が俺の全身を覆った。
「早く母さんに逢いたくて急いで帰ってきたんだよ」
「まあ!甘えん坊さんねえ、ずっとホームシックだったの?」
「3ヶ月は長かったよ。俺あっちでは、ずっと母さんのことばかり考えていたんだ」
甘えた口調。いつもより高めの声。いつも大きくて凛とした目元がユルユルと垂れて
いた。こんな先生を見るのは初めてだった。
息子は先生を抱きしめたまま一向に放そうとする気配など無かった。
なんだあ・・・普通のマザコン親子かよ。
どうせこんなところなんだろうよ、と少しほっとしたような、がっかりしたような
気持ちになっていた。
俺はこんなに母親に甘えようとは思わないけどな・・と鼻で笑ったのだが次の瞬間
事態は俺の予想を大きく超えて目の前で展開されていったんだ。
「母さん、俺もう・・ガマンできないよ」
息子がそう呟くと、何と息子の唇が母親である先生の唇を覆ったのである。
強く抱きしめる息子の両腕。先生の背中を折らんばかりに力を込めた。
次第に先生の背中が大きく湾曲していった。
それでも2人の合わさった唇は離れようとはしなかった。
荒い鼻息。息子の興奮は高まる一方だった。
俺はもう瞬きをするのも忘れて2人の姿を見つめていた。
すると背中を抱いていた先生の右手が息子の股間に下りていった。
指の動きを見るとかなりのでかさが見て取れた。
「凄いわ・・もうこんなに硬くなってるのね」
「母さんとする為に、ここ何日もしてなかったから・・ね」
「オナニーをガマンしたの?お母さんを思ってガマンしたの?」
「うん・・いつも1人でしてた時でも母さんとしてた時の事を思い出してやってたよ」
「まああ・・可愛い子ね。お母さん嬉しいわ。だったら今日はガマンしてた分いっぱい
出してちょうだいね」
「ああそのつもりだよ・・・明日の朝まで可愛がってあげるよ」
息子は先生の指をどけると、自分の手でズボンのチェックを下ろして中からギンギンに
なったペニスを取り出した。
それは興奮しきっていて剥けた先っぽが濡れていた。
先生はすっと腰を下ろすと、すぐさま大きくなったペニスを頬張った。
いやらしい音が部屋中に響き渡った。
先生の両頬が大きく膨らんだり萎んだりとを繰り返した。
本当に愛しそうな表情、そして息子の快楽に歪んだ顔との2つを見て俺はもう驚愕の
極みに達していた。
まさかの驚きの近親姦が今、目の前で展開されようとしていたんだから。
でも、でも、どうして俺はこうも興奮が抑えられないんだろう?
心のどこかで期待していた俺が恐くなってきた。
「ああ、母さん、もう・・俺、いいだろ?」
「ええ、いいわよ。今すぐに母さんを食べてちょうだい」
先生はすっと起き上がると机の上に両腕を置いて、ぐいっと尻を息子の方に突き出した。
そして息子は慌てた手付きで先生のスカートを捲り上げた。
その時俺は思わず声を出しそうになったんだ。
捲りあがった中からは綺麗なお尻が姿を現したんだ。
真っ白で綺麗な肌。それを更に強調させてくれたのは黒いガータストッキングに覆われて
いたせいだったんだが、驚いたのはその時先生の尻が全開で俺の目の中に飛び込んできた
からだったんだ。何1つ生地で覆われていないそのままの素肌が全開なんだ。
そう・・先生は何も穿いてなかったんだ。俺はその時先生は初めから今日はそのつもりで
いたんだって事を理解したのだった。
あっという間に先生の後ろからズブリと息子のいきり立ったペニスが突き刺さった。
そして後はもう・・・2人の興奮した言葉の応酬が続いたのだった。
1回目の終わりは直ぐに来た。
背後から突きまくった挙句に、たっぷりと精子を先生の中にぶちまけたのだった。
息子が離れると、すぐに太腿を伝わってその濃い液体が筋を作って下へと流れ落ちて
いった。
そして間髪置かずに続けざまに2度目が始まった。
息子は先生が座っていた椅子に座って、その上に先生を乗せて器用に腰をくねらせては
突き上げていた。
可愛い声を上げ始めた先生。その表情には俺の存在などすっかり忘れているかのように
陶酔しきっていた。
息子は自分勝手に身体の位置を変えて、前から後ろからと思いっきり突き上げていった。
そして最後とばかりに、乱暴な手付きで先生の髪の毛を持ち上げると、そのまま座らせて
今度は濡れそぼったペニスを口の中に押し込めると、荒っぽく掴んだ髪の毛を前へ後ろへ
と引っ張り始めたんだ。
まさに強引極まりないイマラチオが始まったんだ。
その姿は、あの威厳に満ちた態度とは一変して、まるで奴隷のような扱われ方でおもちゃ
のように振り回されていた。
でも先生は、嬉しそうに息子の名前を何度も何度も、あの甘い音色で連呼していたんだ。
「あああ・・お母さん・・・イクよ」
「そのまま、濃いザーメンをちょうだああああい!!」
先生の身もふたも無い恥かしい言葉に、息子は絶頂を感じたみたいで顔を歪めた。
引き千切らんばかりに激しく扱きあげると、そのまま濃い精子を先生の顔いっぱい
にぶちまけたのだった。
荒々しい呼吸が重なり合う2人。
暫くの余韻の後、息子は汗ばんだYシャツとクシャクシャになったネクタイを外して
全裸になるとそのまま奥の風呂場へスタスタと歩いていった。
今ならクローゼットから出て行くチャンスだったのだが、俺は硬直してしまっていて
動けなくなっていたんだ。どうにも足が前へと出ないんだ。
そうこうもがくようにしていると突然目の前がさああっと開けたんだ。
そう・・先生が扉を開けてくれたからだった。
「どう・・だった?見ててくれたよね?」
「・・・・」
俺の硬直は顎にまで達していた。唇が震えて開かなかったんだ。
それでも目の前の先生の顔は、しっかりと見れた。
濃い白濁水の筋が幾重にも顔を覆っていたしキツイ臭いも漂っていた。
だけど、先生の表情は、俺が担当になってから、いや、今まで色々な雑誌等で見せて
いた構えていた表情とは明らかに違っていて、初めて見る・・そう、満たされた悦び
が溢れた笑みに包まれていたのがはっきりと見て取れたんだ。
「こういうのを見せるのは正直死ぬほど恥かしかったけど、今は何か満たされたって
感じかな・・これが私の誰にも言えない秘密なの」
「だったら、ど、どうして・・私に?」
「だから言ったじゃない・・似てるって、あの子が見せたのと同じなのよあなたのその
凄く切なく何かを訴えているような目が・・」
俺を正面から見据える先生の大きな瞳。
その時、奥からシャワーが勢いよく流れる音が聞こえてきた。
「そろそろ出て行った方がいいわね」
「は・・い・・・そうします」
差し出された先生の手を掴むと俺は気合をつけて腰を上げた。
その時、あら?っと首を傾げる先生。
「あなた、今日これから仕事が続くよね?」
「え、ええ、まあ、一応、これから印刷所を回ってから社に戻りますが・・」
だが俺の説明を聞くともなしに先生の視線は下に向いていた。
俺も何となくその視線を追ってうつむいたんだ。そうしたら・・
俺は穿いているズボンの前に大きな山が築かれているのを発見したんだ。
その時には恥かしいという気持ちはなかったが、それを見た瞬間から、やけに
息苦しさを感じ始めたのは何故なんだろうか?
「このまま仕事を続けるのは難しそうねえ・・」
そう呟きながら先生の右手の指が俺の盛り上がった先を丁寧にゆっくりと
捏ね繰り始めたんだ。
俺はその仕草をただ黙って突っ立ったままで見ていた。
「今見たことは永遠の秘密。誰にも言ってはダメ・・だからここで契約しましょう」
「はい・・もちろんです」
「だからあなたにも秘密を持って貰おうかな」
先生の言う意味は大凡理解できた。
すると山の頂を楽しむようになぞっていた指先が、ゆっくりとチャックを下ろして
いった。
次に両手でベルトを外してフォックを外し、そのまますぐにズボンを下ろしてしまった。
「あの子よりも大きいわ。彼女も満足でしょうね」
色っぽい笑みを浮かべながら、いやらしく舌で上唇を舐める仕草に俺は生唾を飲んだ。
先生はすっと腰を下ろして、俺の膨らみの前に顔を近づけていった。
そして両手で覆っている最後の砦を下ろした。
窮屈な場所から一気に開放された俺のペニスが先生の目の前で勢いよく姿を現した。
「イイわ・・すっごく臭いわ・・・あなたもずっとガマンしてたのね・・可愛い。うふふ」
先生はそのまま勢いよくいきり立ったペニスを頬ばると顔を前へ後ろへと動かして
いった。
生暖かい舌の感触がペニスを通じて俺の全身へと伝わっていく・・・おお気持ちいい。
「硬いわ・・すっごく大きいわ・・顎が外れちゃいそうよ」
淫らな言葉が俺の興奮を高めていった。
今俺の目の前で、あの美しい恋愛小説の大家が四つんばになって俺の股間に顔を埋めて
いる・・何て素晴らしい光景だ。
初めて知る熟した女性の妖しい魅力に俺は久しぶりに感じる興奮に驚き酔いしれていた。
何て丁寧な舌の動きなんだ。若い女の子じゃこんなのは無理だ。
ああ・・イキそうだ。このまま先生の口の中にぶちまけちゃいたいぞ!
「もうそろそろイキそうじゃない・・うふふ」
さすが百戦錬磨の熟女先生。全てお見通しだ。
済みません先生。このままイカせてもらいますう!!
「でも、このままじゃあ、秘密共有って訳にはいかないわね・・」
頃合だと思っていた瞬間、先生の動きはピタっと止まって、そのまま立ち上がったんだ。
そんなあ・・・これじゃあ生殺しだよう。
と思った時、先生がすっと後ろを向いたんだ。
「来なさい・・・これで秘密共有よ」
驚きの一言に、再び俺は硬直してしまったんだ。
ぐいっと突き出された尻。そして勢いよくスカートを捲り上げ腰を左右に振ったんだ。
だけど俺は動けなかった。
すると先生の右手が伸びてきて、俺のペニスの根っこを掴んでぐいっと引き付けた。
だがなぜか濡れてパックリと大きく開いたところではなく、その上の小さな蕾のような
ところへと右手は誘導していった。
「ここはダメなの。あの子の為だけにしかここは使えないからね。だから・・ここ」
先生は甘ったるい声で俺にそう説明すると、ぐいっと腰を押し付けてきたんだ。
すると俺の太くて大きなペニスが、ゆっくりと窮屈そうにその小さな穴の中に入って行った。
「はああ・・入ってくるわあ・・硬いのが入ってくるうう」
今にも泣き出しそうな、か細い声が俺の中にあるSの部分が刺激した。
そうしたら突然だけど全身を覆っていた硬直が解けたんだ。
「あああ先生!凄くイイですううう!!」
俺は両手で先生の腰をがっしりと掴むと、渾身の力で腰を突き上げ始めたんだ。
もう、猛烈に過激に壊れよとばかりに・・・先生の尻の穴を!
「おおおスゴイスゴイわあ・・・気持ちイイわ!!」
「先生、先生、先生!!このことは誰のも言いません!!」
「お願いよ、お願いよ!!あああ、もうイク、イッちゃいそう!」
俺はもう夢中に腰を動かした。
もう堪らないとばかりに声も大きく出ちまったんだ。
「さ、さあ、今なら言えるでしょ、あなたの本当の気持ちが・・ねえ言いなさい
私に聞かせてちょうだい。さあ早く!」
その時奥のシャワーの音がひときわ大きく俺の耳の中に入ってきた。
そして俺は先生の声に誘われた俺はその時、突然その人の顔が浮かんできたんだ。
自分でも驚いた。でもその顔は頭の中から消えなかった。
俺は思わずその人の名前を何度も何度も大きな声でわめき散らすように言ってしま
ったんだ。
そして・・・
その後のことはよく覚えていなかった。
どのようにして先生のお宅から出てきたのかも記憶に無かった。
恐らく何事もなく出てきたのだから息子には気づかれてはいないだろう。
俺がぼんやりと我に帰ったのは、身体を揺らされ続けていた帰りのバスの中だった。
ああよかったなあ・・・俺は全身の痺れを心地よくバスの揺れと共に感じていた。
先生とのSEXは特に凄かった。
熟した女性の肉体は素晴らしいと正直思った。
もちろん俺が目撃した母子SEXも衝撃だった。あんなに興奮したのは初めてだ。
だが俺が一番驚いたのは俺が口にした女性のことだった。
『やっぱり、思ったとおりだったわね。あなたがずっと満たされない思いでいたのは
これで明白になったわね。じゃあこれからどうしたらいいかはもう分かるわね?
これでもう大丈夫。自分の気持ちに気づいたのだから、あなたが行く道も決まったわね』
俺は別れ際に言っていた先生の言葉を思い出した。
そうかあ・・俺が杏子との結婚に踏み切れなかったのもこのせいだったのかもしれない。
俺はぼんやりと流れていくバスの外の景色に目をやった。
澄み渡った空が何故かやけに綺麗に俺の目に映ったのだった。
そして俺は残っていた仕事を段取りよく終えると、同僚の誘いを断って足早に帰路に
着いた。
その時陽は大きく傾いていて辺り一面綺麗な夕日が広がっていた。
家に戻ると既に親父が顔を赤らめながら食卓でビールを飲んでいた。
ああそうか、今日は金曜日だったんだ。
普段あまり酒を飲まない親父だったが、休みの前日、つまり金曜土曜になると呑む
習慣となっていたのだ。
つまり明日を気にしなくていいから、それがそのまま親父の楽しみになっていたんだ。
「おおう、お帰りイ~今日もしっかり働いたかあ?ふふ~ん。俺はちゃんと働いたぞ。
だから今日は呑む。明日も呑む。ああ~気持ちいいなあ、なあ母さん?」
座っている親父の傍らには、空になった缶ビールが3,4本並んでいた。
かなり呑んでいたせいか、広くなった額も真っ赤になっていた。
食卓の上には既に終わった食器があった。
いつものことだが1人で勝手にさっさと食事を終わらせていた。
当然母さんはまだみたいだった。まったくいい気なもんだ。
「なんだ、その目は?俺がこんなに早く食事して悪いか?え、言ってみろよ」
「まあまあもういいじゃないですかお父さん。もう酔っ払っちゃったんですか?呑みすぎ
ですよ」
「うるさいなあ母さんは。いいじゃないか俺はいつも遅くまで働いているんだ。
早く帰れる金曜日ぐらいは俺の好きなようにしたっていいじゃないか」
「いつだって好きにしてるじゃないか親父はさあ・・」
「なんだとお前もういっぺん言ってみろ!」
「もう、やめなさい2人とも・・」
母さんが睨みあう俺たちの中に入ってケンカを止めた。
すると親父は何事もなかったようにビール缶に口をつけたのだった。
「あなたたちは顔を合わすと直ぐケンカするんだから・・」
「しょうがないじゃんか。親父が悪いんだ」
「もう、そんな事言わないの」
その時、母さんは俺の顔を見て、あらっと何かに気づいたような表情を浮かべた。
「今、ご飯用意するから、あなた先にお風呂に入ったらどう?」
「ああ、そうするよ。今日はちょっと仕事が大変で汗かいちゃったからな」
「さっきお父さんが入ったばかりだから、お湯加減はちょっと熱いかもしれないけど」
「それもいつもの事だな。ホント自分勝手にして後のこと考えて無いからなこの人は」
俺はいい気に呑んだくれている親父の横顔を見てから二階の自分の部屋に戻った。
そしてそこで着ていたものを下着を除いて全部脱ぐと、新しい上下の下着と短パンとをを
持ってそのままの格好のまま急いで階下にある風呂場へと急いだ。
湯は案の定かなり熱かった。
俺は大量の水を出しながら浴槽の中へと浸かった。
ああ~いい気持ちだ。
俺はさっぱりとした気持ちの中、今日一日の出来事を思い起こしていた。
そして、その中で気づいた自分の気持ちと、それについてのこれからのことを
あれこれ考えていた。
さて、どうしたもんか?
俺の気持ちは分かった。だけど相手は本当にそう思っているのかと俺は思いあぐねて
いた。
そして今までのことを1つ1つ思い出しては、それがどうだったかを検証するように、
思い起こしていた。
その時、風呂場の外で母さんの声がした。
「どう湯加減は?」
「やっぱり熱かったよ。しょうがないよな親父の奴」
「そう、ホントしょうがないお父さんねえ。あっ、じゃあ、ここにバスタオルの代え
を置いて置くからね。お父さんの後はいつもタオルもびしょびしょになってるから」
「ありがとう、お母さん」
「じゃあね、ゆっくり入ってなさい」
俺はその時擦りガラスに映る母さんの姿を目で追った。
するとその姿はしばらくの間ごそごそと動いてから、すっと外へと出て行った。
それを見届けた俺は1つ大きく息を吐てからお湯で顔を何度も何度も拭ったのだった。
長い風呂から上がってみんながいる食卓に顔を出すと、親父が隣のリビングにある
ソファーの上で横になりながらビールを飲みながらテレビのニュースを見ていた。
食卓の上を見ると、ちゃんと用意してあった。
その時母さんも食事を終えたらしく洗面台で終えた2人分の食器を洗っていた。
俺は1人でパクパクと食事を始めた。
そしてものの10分程で食事を終えた俺は、冷蔵庫から缶ビールを1つ出してそれを
呑んだ。
目の前には洗い物をする母さんの背中があった。
いつもの、本当にいつもの光景だった。
暫く呑んでいたが俺はリビングにいる親父に声を掛けた。
親父は眠そうな声で応対してくれた。
「ねえ父さん、たまには母さん誘ってどこか旅行でもしたらどうだい?」
「いいよう、そんな面倒くさい事。たまの休みぐらいゆっくり寝かせて欲しいよ」
「まったく、よくそれで今まできたもんだな。そんないい加減な対応ばっかだと
終いには愛想尽かされて離婚ってことになるぜ、そうなったらどうすんだよ?」
「バッカ言え、母さんはそんなことはしないよ・・俺には・・よく・・分かって・・」
次第にゆっくりと途切れ途切れに切れ始める言葉・・・どうやら眠くなってきたらしい。
「ったく・・釣った魚には餌やんないってか?」
「もういいわよ。お父さんはこういう人だから・・」
母さんは洗い物をしている背中越しから、そう俺に言った。
俺はじっとその背中を見た。
「俺だったら、ちゃんと餌を上げるけどな・・・」
その言葉を言った瞬間、母さんの両肩がピクリと揺れるのを俺は見逃さなかった。
だが、母さんは黙って洗い物を続けていた。
「ねえ母さん、ちょっとお願い事があるんだけどいいかなあ?」
「なあにいったい?」
「俺とSEXしない?」
その瞬間、し~んと辺りが静まり返った。
水道から小さく流れる水の音だけがやけにうるさく聞こえた。
ところが母さんは、何事も無かったようにそのまま洗い物を続けていた。
聞こえてなかったのか?
俺がそう思った時、母さんは蛇口を閉めて手を拭いた。
そしてそのままそこからゆっくりとした足取りで隣の部屋に入っていった。
しばらくしてから大きな毛布を抱えて出て来た。
母さんはそれを広げると、ソファーの上で大の字になっている親父にそれを掛けていた。
そして、再びこっち入ってきたと思ったら、俺が食べ終えた食器類を手にとって洗い場
の方に持って行くと、その手で再び蛇口を開いたのだった。
「ねえ、母さん」
聞こえてないと思った俺がもう一度声を掛けた。
すると、間髪置かずに母さんの声が重なり合った。
「お父さん・・・もう寝てたわ」
その声は、今まで聴いたことの無いぐらいに声が震えていた。
お陰で俺はちょっと緊張しちゃったんだ。
「自分で何言ってるか、分かってるの?」
「あ、ああ、まあね・・」
「そ、そう・・」
母さんは黙って洗い物を続けていた。
「俺は気づいたんだよね。俺が今まで足んなかった気持ちが何かを、それと母さんが
ずっと機会を待っていた事を・・・さ」
「どうして?」
「さっき、風呂場で何していたんだよ?あれって俺のパンツの確認してたんだろ?」
俺の質問に母さんの手が止まった。
そして手を拭き始めた。
「今までの事を思い起こしてたら、俺が杏子とSEXして帰った日はいつも必ず最初に
お風呂を勧めてたことに気づいたんだ。あれって女ものの香水の匂いで気づいていたんだな」
「当たりよ・・でも今日はいつもと違う香水がしたけどね」
「まあそれはいいじゃん。で、俺は風呂上りで確認したんだ。そうしたら脱衣箱に入れて
あったパンツの位置が上下入れ替わっていたのを見て確信したんだよな。ねえ母さん、その
パンツでなにしていたのさ?」
俺は分かりきった質問を敢えて母さんにぶつけてみたんだ。
どうしても母さんの口から聞きたくてね・・・
「もうそれはいいじゃない」。あなただって分かってるんでしょ?」
「よくないよ。俺はどうして母さんの口から知りたいんだ」
俺のはっきりとした口調で観念したのか、暫くの時間を置いてから・・
「あなたのしたことを確認したかったの」
「俺の何を?」
「あなたの出したザーメンを・・」
俺は母さんの口から出たいやらしい言葉に背中からゾクゾクする快感を覚えた。
「舐めたんだね?」
「そう・・よ。パンツにこびりついた臭いザーメンを舐めたの・・ああ恥かしいわ」
「母さん。すごいよ・・俺、すっげえ興奮してきた」
俺はそう言いながら、ゆっくりと母さんの下へと歩を進めて行った。
母さんは、ただ何もせずに突っ立っていただけだった。
「あっ!」
俺は母さんの息遣いが大きく聞こえるところまで接近した時、母さんが何かに気づいた
みたいで小さな声を上げた。
俺の硬くなった股間が母さんの尻に当たったからだった。
短パンの上からの盛り上がりは半端でなく大きかった。俺の興奮した息遣いを聞いていた
母さんの耳たぶも真っ赤になっていた。
後ろを向いたままに、母さんの右手が俺の盛り上がった所を握ってきた。
そして、そのまま激しく指先が俺の股間の先を弄り始めたのだった。
俺は母さんの興奮が手に取るように分かった。ああ本当に待っていたんだなと・・
堪らなくなった俺は、左手で母さんのスカートの裾を持つと、ゆっくりと上へ上へと捲り
上げていった。
そしてその全てを捲り上げた時、俺は即座に村西英子先生の眼力に恐れ入ったのだった。
「か、母さん、何も穿いてないんだね・・・」
「そ、そうよ、いつもあなたと一緒の時は、何も着けずにいたの」
「いつから?」
「も・・う・・・10年になるかしら・・ね」
「どうして息子の俺を・・なの?」
「あなたの目よ・・お母さんに向かって凄く求めてくるような表情が堪らなかったの・・」
「俺ってそんな顔してた?」
「そうよ・・ず~っとよ うふふふ・・」
川西先生と母さんはきっと同じ気持ちを共有する友人になれるだろう。
俺はその時素直にそう思った。
「でも、俺が一生気付かなかったらどうしてたんだよ?」
「何も、無いわ。それでもよかったのよ・・だってあなたは私が産んだ子供なのよ。
私の気持ちだけであなたを巻き込みたくなかったの・・・でも今は凄く嬉しいわ」
母さんのその言葉に俺の興奮は極みに達した。
俺は一気に短パンを下ろすと、そのまま勢いよく母さんの後ろから中にいきり立った
ペニスを突き立てたんだ。
激しく腰を前後に打ち下ろした。
だけど声は何1つ上げなかった。
小さな声で母さん、母さんと呟く俺。母さんははっはっと息遣いするだけだった。
それから十数回腰を動かしていたら、突然母さんが止めてと言ってきた。
なかなかイカない俺に痺れを切らしたのかと思ったが、どうやら違っていた。
母さんは俺から離れると、急いで捲り上がっていたスカートのフォックの留め金を外して
脱ぎ捨てて、俺の方に向き直ったんだ。
俺も膝まで下ろしていた短パンを勢いよく脱ぎ捨てたんだ。
母さんと俺は互いに下半身素っ裸になって向き合う形になった。
綺麗な白い肌と、がっちりとした下半身に薄く整えられた三角形地帯が正面に位置して
凄く艶かしく俺の目に映った。
俺は母さんを正面から抱きしめながら顔を近づけた。
柔らかい唇の感触が俺の口の中に広がった。
激しく絡み合う舌から柔らかくしなやかな感触をもたらしてくれた。
その時俺の耳に親父の寝息が聞こえてきた。
親父の顔を見ると、実に幸せそうな表情で寝ていた。
するとその時母さんが、俺の腕を取ってリビングの方へと引っ張っていこうとした。
「ど、どうしたんだよ、そっちは親父がいるじゃないか」
「いいのよ。あっちに行きましょ」
そう言って母さんは俺を強引にリビングの方へと引っ張っていった。
そして、ソファーで寝ている親父の横まで来た時、いきなり座り込むと俺のペニスを頬張
ったのだ。
「あ、ああ・・・いきなり・・ああ母さん!」
俺は成す術も無く、そのまま立ち尽くしたままで、母さんの素晴らしいフェラチオテクを
享受した。
母さんは村西先生とは違って、俺の竿だけでなく、袋から内股の所、挙句に尻の穴まで
柔らかいその舌で綺麗に舐め上げてくれたのだった。
これが母としての愛情なのかと感動した俺だった。
もう・・このまま出してもいいかと思った。
「さあ、もういいわ、来て!」
母さんはそのまま正面で寝転がると、大きく両股を広げて俺に向けて両手を差し出して
きた。
俺は躊躇せず、そのまま正面から母さんの中に入った。
そして俺が中に入った瞬間、それまで広げていた両足を俺の腰にがっちりと絡めた。
もう離さないとばかりに、母さんの両足両腕が俺の体をがっちりと掴んでしまった。
俺は正面から母さんを突き上げていった。
そして横からは親父の寝息が聞こえていた。
母さんは歯を食い縛った表情のまま、小さく息を吐くばかり。俺も荒い息を吐き
掛けるばかりだった。
次に俺は母さんを四つんばにさせて、後ろからぐいぐいと突き上げた。
後ろから手を伸ばして服の上から掴む母さんの胸は大きくて暖かだった。
母さんは頭を左右に振り乱しながら、俺の突き上げを受けていた。
「も・・う・・・最高。お母さん幸せ・・・よ」
「ああ、このままイッていい?ねえイイかな?」
「ええ、いいわよ。そのままいっぱいお母さんの中に出してちょうだい」
小さな声で喘ぎながら言う母さんに俺は堪らない気持ちが溢れた。
そして声を出さずに、そのまま母さんの中に沢山の思いが詰まったものを吐き出した
のだった。
しばらくしてから・・・
俺は起き上がって横で寝ている親父の顔を見た。
「よく親父の横でやっちゃったもんだなあ」
「うふふ・・・でも凄く興奮したんじゃない?だってほらこんなにいっぱい・・」
同時に起き上がった母さんは、大きく広げた両股に手を入れて俺が出したザーメンを
指先に着けて見せた。そして美味しそうに口の中に入れてペロリと舐めたのだった。
「母さんって、すごくスケベなんだな」
「そうかしら?こんなの誰だってやってるんじゃないの」
「ええ?じゃあ親父のも飲んだことあるの?」
「ええ、まあね・・うふふ。でもこれですっきりしたわ」
「何がすっきりしたの?」
「これからこの人にははっきりと母親としての気持ちだけで接する事が出来るってこと」
母さんはその言葉の通り、凄くすっきりとした晴れ晴れとした表情で俺の目の前にいた。
そして実は俺の方も気持ちがはっきりと定まっていたんだ。
俺は直ぐに杏子に電話を入れた。
別れじゃないよ。結婚しようって言ったんだ。
電話口の向こうで泣いている杏子の声が聞こえた。
あいつもずっと待っていたんだなってその時思った。
電話を終えると、傍にいた母さんが着ていた上半身の服も全て脱ぎ捨てた。
「やっと決心したのね」
「ああ、これで満たされたかな・・俺の気持ちも」
「お母さん、いい姑になれそうだわ」
「俺もそう思うよ。2人がいてくれて俺は幸せだ」
「贅沢よね、2人の女抱えてさ。あっそうそう。これお母さんの勘なんだけど、
ひょっとしてお父さん、杏子ちゃんの事、好きなんじゃないかなって・・」
「ええ、それマジィ?ウソだろ?」
「どうかなあ、ちょっと彼女を見ている目が怪しそうだったからねえ・・あはは」
「ダメだよ。これだけは絶対ダメ」
「まああ、自分だけよくてお父さんはダメ?可哀想だけど・・まあ当然ね。あはは」
母さんは大きな胸を揺すらせながら、愉快に笑った。
俺も笑った。今日は実に幸せな1日だったと思った。
「じゃあ、今から2階のあなたの部屋に行こっか」
「ええ、何で」
「あなた、お母さんのいやらしい声が聞きたいんでしょ?ここじゃあ無理だから
2階へ行こうって言ってるの?」
「もう1回・・いいの?」
「もちろんよ。お母さんも大きな声出さないと、本当の意味で今までの欲求不満の
気持ちが晴れないから・・・ね」
俺も着ている服を脱ぎ捨てて、母さんと一緒に二階へと上がって行った。
そして俺の部屋の中で、何度も何度も満足いくまで母さんの肉体を楽しんだのだった。
後日この時の事を川西先生に全て報告しようと思っている。
先生も同じ気持ちを持つ仲間を得たと喜んでくれる事だろう。
ひょっとしたらカップル同士としての交流もあるかもしれない。
俺自身そうなることを内心かなり期待しているって事をここに白状しておく。
もう・・熟女が堪らなく好きになってしまったのだから・・
ああそうだ、
ちなみにソファーで寝ていた親父はというと、とうとう朝までそこで1人寂しく寝ていた
せいで、風邪をひいて今、ずっと寝込んでいる。
ちなみにそんな親父を熱心に看病しているのは母さんであることを最後に報告しておくよ。
(おわり)
[2007/04/14]
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