小説(転載) お姉さまに囲まれて 1/3
官能小説
女性だらけの職場なんて男のロマンだな。
夏休み、バイトを探していたオレは親の紹介で携帯電話ショップへ行くことになった。
なんでもそこの店長とオフクロが同級生らしく、結構な給料ももらえるとの話だ。
「高山晴樹、高校2年生です。よろしくお願いします。」
あまり広くはない店内でそう挨拶すると、店内に女性達のはしゃぐ声が響いた。
「きゃー、可愛いっ!!」
「ねぇキミ、どこの高校?彼女は!?」
「背が高いですね。なにかスポーツでも?」
「・・・もじもじ。」
「こーら、みんな。プライベートな質問はあまりしないの。」
どうもこの店には女性しか従業員はいないらしい。
あまり女性に慣れていないオレは少し言葉に詰まりながらもそれを確認した。
「ふふ、飛んで火にいる夏の虫とはこのことよ。」
「お姉さま達が可愛がってあげるわ。」
「こらこら、あなたたち・・・。」
見た感じ、さすが接客業と言った感じで女性達の容姿はかなりのレベルにあった。
ケバイのやらオレよりも年下?って人もいるけど、この店の制服らしきスーツを身に着けたお姉さん達はとてつもなく魅力的に映る。
オレは中高生ならとーぜん思い描く痴態を想像しそうになり、家に帰ってからにしろと自分を戒めた。
自慢じゃないが理性はわきまえてるつもりだし、結構女性は男の視線に敏感なものだ。
「じゃあ、晴樹くん。仕事の内容なんだけど・・・。」
「はいはい!あたし教えまーす!」
「じゃあ杏子ちゃん、お願いね。」
「はーい!」
そうしてオレの夏休みは始まった。
こんな美女だらけの環境で一夏を過ごせるなんて・・・夢のような、不安なような。
それから一週間、とにかくオレは仕事内容を覚えるのに苦労した。
書類の書き方や整理の順序、それになんと言っても接客態度。
昔からあまり愛想が良くないと言われていたオレだから、言葉遣いやにこやかな表情には特に気を遣った。
そして、それにもようやく慣れてきたかなって頃・・・。
「ねぇ晴くん。晴くんって彼女はいるの?」
オレの教育係をかってくれた杏子さんが身体をグイグイと寄せて聞いてきた。
杏子さんは22歳で、とにかく気を遣ってくれて、良く喋るのが特徴だ。
「いいえ、いませんよ。」
オレは無表情なまま答えた。
確かにまだ彼女といったものが出来たことはないけど、自分の容姿に自信がないわけではない。
だから恥ずかしがる必要はないんだ。・・・威張ることでもないが。
「そうなんだ。カッコいいのになぁ?・・・ねぇねぇ、お姉さんなんてどう思う?」
杏子さんはぽっちゃりした柔らかい身体を必要以上に押しつけてくる。
オレはお姉さんが年上の女性を指しているのか杏子さん自身を指しているのか分からず、曖昧な返事をした。
どっちにしろ、ガキの反応を楽しもうとしているのだろう。
「ふ~ん。でもさ、いいよ年上は。なんでも甘えれちゃうよ。」
確かに杏子さんならそんな感じはした。
とにかく世話好きというかお節介というか、何となく思ってることも察して気をまわしてくれる。
店長に聞くと、母性本能が強いのよ、らしい。
でも、単なる高校生がこんなお姉さまと付き合うだとか、そんなことは想像できない。
「いいです。オレは同い年くらいの娘で。」
ちょっと言い方悪かったかな?って思ったので、オレは椅子から立ち上がってその場から離れようとした。
すると、昼休みから帰ってきた他のふたりの店員が近くに寄ってきた。
「あっ、杏子。ふたりっきりで高校生口説いてたな?」
「そうなんですよー。でも晴くんノリがすごく悪いんですよ?」
「照れてるんですよ。ね?晴樹くん。」
千絵さんは25歳くらいで、仲間内で喋るときは口が悪いのが特徴だった。
杏子さんによるととにかく男食いで、エッチでスケベで痴女でセックスマシーンとのことだ。
そんな人がホントにいるのかどうか知らないけど、でも、スリムな身体を包むタイトスカートは他の人よりも明らかに短い。
そう言えば、ちょっとほっぺがやつれているように見えるのもやりすぎが原因か?
そんな千絵さんとは逆に、木村さんはまさに日本的な美女を連想させる黒の長髪が魅力の女性だ。
現在29歳、もうすぐ結婚もするそうで、他の店員やオレに対してさえ物腰柔らかな敬語で対応してくれる。
170cmほどの長身スタイルは足の長さを強烈に意識させるし、女の人は背が高いとそれだけでスマートに格好良く見えてしまう。
オレは木村さんが他の店員から密かに『お姉さま』と呼ばれ、慕われていることを知っていた。
「そっかそっか。じゃ晴樹、わたしならどうだ?知らない世界教えてあげるからさ。」
「知らない世界、ですか?」
「そう、ぐちょぐちょの世界。」
「こぉら、千絵。高校生相手になんて事言うんですか。晴樹くん本気にするでしょ。」
「し、しませんよ。」
オレは照れ隠しのためぶっきらぼうに答えて、その場を離れようとした。
年下、それも女性ばかりの環境とあっては、どうしてもオレは遊ばれる境遇になってしまう。
それはちょっとプライドが許さない。
「あっ、ちょっと待ちなって。・・・どお?このスカートの下、どうなってるか知りたくない?ん?」
「興味ないです。」
「あらあら。やっぱり晴樹くんは違いますね。」
木村さんが口元を手の甲で押さえて上品に笑った。
スカートをちょっと捲りかけていた千絵さんは、唇を尖らせて怒りだす。
そりゃ興味ないことはないけど、無茶苦茶あるけど、スケベって思われるのもなんだし。
オレは帰ってからオナニーネタにでもしようと思ってると、杏子さんがコソコソと体当たりを食らわせてきた。
「だめよ、晴くん。本気にしちゃあね?千絵さんホント怖いんだから。」
オレにしか聞こえないように、ふたりの視線を気にしながら囁きかける。
オレはその素振りがとても可愛く感じたけど、気付かれたらマズイと思って返事はしなかった。
「こらガキ。言ったね。覚えてなさいよ、二度と逆らえないようにしてやるから・・・。」
「ほら、みんな。仕事仕事!」
その時帰ってきた店長の掛け声で、みんな自分の配置場所に戻っていった。
「晴樹くん、ちょっと。」
「は、はい。なんですか?」
店長に呼ばれて奥の控え室に入ると、そこにあった椅子に腰掛けるよう言われた。
店長はオフクロと同い年だから42,3だけど、上品で清潔感あふれる、物凄い美人だ。
オレは正直、こんな年齢でこんな美人を見たことがない。木村さんとかと比べても遜色ないんじゃないだろうか。
やっぱりこんな接客業だと求められる容姿のレベルが違うのか?
「どう?もうだいぶ慣れた?」
「あ、はい。まだ判らないところとかありますけど。」
「そう。何でも判らないところは聞いてね。照れる事なんてないんだから。」
店長はフフフって笑った。
すっごく綺麗な顔なんだけど、笑ったときはそれが崩れて可愛らしい感じで、オレはちょっとドキッとしてしまった。
やっぱし、笑顔が素敵な人ってそれだけで魅力的に見えてしまう。オフクロと同い年の女性をこんな風に思っちゃ失礼かも知れないけど・・・。
でも、そんなこと思ってるのを悟られないようにしないと、エロ高校生だと思われてやりにくくなるのも分かっていた。
「分かりました。」
「それと、あんまりね。お姉さま達の誘惑に乗っちゃダメよ。あの娘達女ばかりの職場で、ちょっと飢えてるところあるから。」
「は、はい。それは大丈夫です。」
「・・・ふ~ん。でも晴樹くん、格好良くなったねー。サッカーしてるんだっけ?」
「はい。してました。」
「辞めたの。」
「はい、ちょっと膝を怪我してから思うように走れなくなって・・・。」
「そう・・・。ね、じゃあJリーグとか好きなんじゃない?うちの店でもチケット扱ってて・・・。」
それからしばらくオレと店長は世間話をした。
オレが女性とこんなに話せることが出来るなんて、自分でもすごく意外な感じがした。
歳がすごく離れてるから、あまり女性と意識しないのが良いのかも知れない。
でも、オレの視線はスカートから出る店長の足によく吸い付けられた。
見ちゃいけない、と思いつつ、どーしてもそのスカートの中なんかを想像して目がいってしまう。
若い女性の下着はともかく、こんな大人の美人の下着っていったい・・・?
妄想してしまいそうになるけど、それは物凄く失礼な気がして止めておいた。
「それじゃあね。何か困ったことがあったらいつでも言って。判らないまま過ごすのは良くないわ。なんでも教えてあ、げ、る、から。」
「は、はい。」
冗談ぽく意味深な言い方をするので、オレは真っ赤になって顔を伏せてしまった。
店長はそんなオレの様子を可愛いと言って笑う。
「そうだ、なんかパーティとかって、聞いた?」
「えっ?」
「あ、そう、まだ言ってないのね。なんかあの娘達、あなたを呼んで何か計画してるみたいなのよ。楽しみね。」
「は、はぁ・・・。」
「じゃあ頑張って。唯一の男性なんだから、期待してるわよ!」
なんだろう。
女の中に男が一人でなんかするのって、なんかあまり気が進まないが・・・。
オレはもう少し店長と話していたいという未練を残しながら、部屋を出ていった。
この店には店長、杏子さん、千絵さん、木村さんの他にもう一人、村上さんという人がいる。
その人はまだ19歳で入ったばかりらしく、容姿的にはオレよりも幼く見えるほどだった。
あまり男性に免疫がないのか、オレを見る目もどこかよそよそしく、目が合ってしまうとすぐに頬を真っ赤にして顔をそらした。
そんな村上さんだからオレも気を遣ってあまり見ないようにしたいたのだが、どーしても見ずにはいられない特徴があった。
巨乳なのだ、とにかく。
少し下がった眼鏡をかけて幼い顔立ちなのに、ブラウスを突き破りそうなほどの丸み・・・。
オレはドッジボールかすいかでも詰めているのか疑問に思ったくらいだ。
本人もそのことを良く理解しているのか、よく胸を腕で隠すようにして接客にあたっていた。
ここの店の制服は白のブラウスと紺のベスト、同色のタイトスカートなんだけど、ブラウスから透けるブラジャーはよくこんなサイズを売ってるんだなってくらい大きかった。
店長も含めて他の女性達の透けて見えるブラジャーは普通に見えたから、その大きさが際だつ。
「晴くん。どこみてるのよ!」
「い、いや、別に・・・。」
「どうせ椿ちゃんの胸見てたんでしょ。スケベ!」
「ち、違いますよ。」
椿とは村上さんの名前で、杏子さんはオレが何をしているのかが常に気になるのか、視線に気付いてよく注意を促した。
でも、それでも見ずにはいられない悲しい男の性がある。
「ふんだ!」
杏子さんはちょっと怒った声で言うとそっぽを向き、書類の整理を始めた。
ちょっと印象を悪くしたかな、と思って杏子さんの方を振り向こうとすると、千絵さんと木村さんもこちらを見つめているのに気付いた。
そんなことがあって十日ほどが過ぎたある日。
続く
夏休み、バイトを探していたオレは親の紹介で携帯電話ショップへ行くことになった。
なんでもそこの店長とオフクロが同級生らしく、結構な給料ももらえるとの話だ。
「高山晴樹、高校2年生です。よろしくお願いします。」
あまり広くはない店内でそう挨拶すると、店内に女性達のはしゃぐ声が響いた。
「きゃー、可愛いっ!!」
「ねぇキミ、どこの高校?彼女は!?」
「背が高いですね。なにかスポーツでも?」
「・・・もじもじ。」
「こーら、みんな。プライベートな質問はあまりしないの。」
どうもこの店には女性しか従業員はいないらしい。
あまり女性に慣れていないオレは少し言葉に詰まりながらもそれを確認した。
「ふふ、飛んで火にいる夏の虫とはこのことよ。」
「お姉さま達が可愛がってあげるわ。」
「こらこら、あなたたち・・・。」
見た感じ、さすが接客業と言った感じで女性達の容姿はかなりのレベルにあった。
ケバイのやらオレよりも年下?って人もいるけど、この店の制服らしきスーツを身に着けたお姉さん達はとてつもなく魅力的に映る。
オレは中高生ならとーぜん思い描く痴態を想像しそうになり、家に帰ってからにしろと自分を戒めた。
自慢じゃないが理性はわきまえてるつもりだし、結構女性は男の視線に敏感なものだ。
「じゃあ、晴樹くん。仕事の内容なんだけど・・・。」
「はいはい!あたし教えまーす!」
「じゃあ杏子ちゃん、お願いね。」
「はーい!」
そうしてオレの夏休みは始まった。
こんな美女だらけの環境で一夏を過ごせるなんて・・・夢のような、不安なような。
それから一週間、とにかくオレは仕事内容を覚えるのに苦労した。
書類の書き方や整理の順序、それになんと言っても接客態度。
昔からあまり愛想が良くないと言われていたオレだから、言葉遣いやにこやかな表情には特に気を遣った。
そして、それにもようやく慣れてきたかなって頃・・・。
「ねぇ晴くん。晴くんって彼女はいるの?」
オレの教育係をかってくれた杏子さんが身体をグイグイと寄せて聞いてきた。
杏子さんは22歳で、とにかく気を遣ってくれて、良く喋るのが特徴だ。
「いいえ、いませんよ。」
オレは無表情なまま答えた。
確かにまだ彼女といったものが出来たことはないけど、自分の容姿に自信がないわけではない。
だから恥ずかしがる必要はないんだ。・・・威張ることでもないが。
「そうなんだ。カッコいいのになぁ?・・・ねぇねぇ、お姉さんなんてどう思う?」
杏子さんはぽっちゃりした柔らかい身体を必要以上に押しつけてくる。
オレはお姉さんが年上の女性を指しているのか杏子さん自身を指しているのか分からず、曖昧な返事をした。
どっちにしろ、ガキの反応を楽しもうとしているのだろう。
「ふ~ん。でもさ、いいよ年上は。なんでも甘えれちゃうよ。」
確かに杏子さんならそんな感じはした。
とにかく世話好きというかお節介というか、何となく思ってることも察して気をまわしてくれる。
店長に聞くと、母性本能が強いのよ、らしい。
でも、単なる高校生がこんなお姉さまと付き合うだとか、そんなことは想像できない。
「いいです。オレは同い年くらいの娘で。」
ちょっと言い方悪かったかな?って思ったので、オレは椅子から立ち上がってその場から離れようとした。
すると、昼休みから帰ってきた他のふたりの店員が近くに寄ってきた。
「あっ、杏子。ふたりっきりで高校生口説いてたな?」
「そうなんですよー。でも晴くんノリがすごく悪いんですよ?」
「照れてるんですよ。ね?晴樹くん。」
千絵さんは25歳くらいで、仲間内で喋るときは口が悪いのが特徴だった。
杏子さんによるととにかく男食いで、エッチでスケベで痴女でセックスマシーンとのことだ。
そんな人がホントにいるのかどうか知らないけど、でも、スリムな身体を包むタイトスカートは他の人よりも明らかに短い。
そう言えば、ちょっとほっぺがやつれているように見えるのもやりすぎが原因か?
そんな千絵さんとは逆に、木村さんはまさに日本的な美女を連想させる黒の長髪が魅力の女性だ。
現在29歳、もうすぐ結婚もするそうで、他の店員やオレに対してさえ物腰柔らかな敬語で対応してくれる。
170cmほどの長身スタイルは足の長さを強烈に意識させるし、女の人は背が高いとそれだけでスマートに格好良く見えてしまう。
オレは木村さんが他の店員から密かに『お姉さま』と呼ばれ、慕われていることを知っていた。
「そっかそっか。じゃ晴樹、わたしならどうだ?知らない世界教えてあげるからさ。」
「知らない世界、ですか?」
「そう、ぐちょぐちょの世界。」
「こぉら、千絵。高校生相手になんて事言うんですか。晴樹くん本気にするでしょ。」
「し、しませんよ。」
オレは照れ隠しのためぶっきらぼうに答えて、その場を離れようとした。
年下、それも女性ばかりの環境とあっては、どうしてもオレは遊ばれる境遇になってしまう。
それはちょっとプライドが許さない。
「あっ、ちょっと待ちなって。・・・どお?このスカートの下、どうなってるか知りたくない?ん?」
「興味ないです。」
「あらあら。やっぱり晴樹くんは違いますね。」
木村さんが口元を手の甲で押さえて上品に笑った。
スカートをちょっと捲りかけていた千絵さんは、唇を尖らせて怒りだす。
そりゃ興味ないことはないけど、無茶苦茶あるけど、スケベって思われるのもなんだし。
オレは帰ってからオナニーネタにでもしようと思ってると、杏子さんがコソコソと体当たりを食らわせてきた。
「だめよ、晴くん。本気にしちゃあね?千絵さんホント怖いんだから。」
オレにしか聞こえないように、ふたりの視線を気にしながら囁きかける。
オレはその素振りがとても可愛く感じたけど、気付かれたらマズイと思って返事はしなかった。
「こらガキ。言ったね。覚えてなさいよ、二度と逆らえないようにしてやるから・・・。」
「ほら、みんな。仕事仕事!」
その時帰ってきた店長の掛け声で、みんな自分の配置場所に戻っていった。
「晴樹くん、ちょっと。」
「は、はい。なんですか?」
店長に呼ばれて奥の控え室に入ると、そこにあった椅子に腰掛けるよう言われた。
店長はオフクロと同い年だから42,3だけど、上品で清潔感あふれる、物凄い美人だ。
オレは正直、こんな年齢でこんな美人を見たことがない。木村さんとかと比べても遜色ないんじゃないだろうか。
やっぱりこんな接客業だと求められる容姿のレベルが違うのか?
「どう?もうだいぶ慣れた?」
「あ、はい。まだ判らないところとかありますけど。」
「そう。何でも判らないところは聞いてね。照れる事なんてないんだから。」
店長はフフフって笑った。
すっごく綺麗な顔なんだけど、笑ったときはそれが崩れて可愛らしい感じで、オレはちょっとドキッとしてしまった。
やっぱし、笑顔が素敵な人ってそれだけで魅力的に見えてしまう。オフクロと同い年の女性をこんな風に思っちゃ失礼かも知れないけど・・・。
でも、そんなこと思ってるのを悟られないようにしないと、エロ高校生だと思われてやりにくくなるのも分かっていた。
「分かりました。」
「それと、あんまりね。お姉さま達の誘惑に乗っちゃダメよ。あの娘達女ばかりの職場で、ちょっと飢えてるところあるから。」
「は、はい。それは大丈夫です。」
「・・・ふ~ん。でも晴樹くん、格好良くなったねー。サッカーしてるんだっけ?」
「はい。してました。」
「辞めたの。」
「はい、ちょっと膝を怪我してから思うように走れなくなって・・・。」
「そう・・・。ね、じゃあJリーグとか好きなんじゃない?うちの店でもチケット扱ってて・・・。」
それからしばらくオレと店長は世間話をした。
オレが女性とこんなに話せることが出来るなんて、自分でもすごく意外な感じがした。
歳がすごく離れてるから、あまり女性と意識しないのが良いのかも知れない。
でも、オレの視線はスカートから出る店長の足によく吸い付けられた。
見ちゃいけない、と思いつつ、どーしてもそのスカートの中なんかを想像して目がいってしまう。
若い女性の下着はともかく、こんな大人の美人の下着っていったい・・・?
妄想してしまいそうになるけど、それは物凄く失礼な気がして止めておいた。
「それじゃあね。何か困ったことがあったらいつでも言って。判らないまま過ごすのは良くないわ。なんでも教えてあ、げ、る、から。」
「は、はい。」
冗談ぽく意味深な言い方をするので、オレは真っ赤になって顔を伏せてしまった。
店長はそんなオレの様子を可愛いと言って笑う。
「そうだ、なんかパーティとかって、聞いた?」
「えっ?」
「あ、そう、まだ言ってないのね。なんかあの娘達、あなたを呼んで何か計画してるみたいなのよ。楽しみね。」
「は、はぁ・・・。」
「じゃあ頑張って。唯一の男性なんだから、期待してるわよ!」
なんだろう。
女の中に男が一人でなんかするのって、なんかあまり気が進まないが・・・。
オレはもう少し店長と話していたいという未練を残しながら、部屋を出ていった。
この店には店長、杏子さん、千絵さん、木村さんの他にもう一人、村上さんという人がいる。
その人はまだ19歳で入ったばかりらしく、容姿的にはオレよりも幼く見えるほどだった。
あまり男性に免疫がないのか、オレを見る目もどこかよそよそしく、目が合ってしまうとすぐに頬を真っ赤にして顔をそらした。
そんな村上さんだからオレも気を遣ってあまり見ないようにしたいたのだが、どーしても見ずにはいられない特徴があった。
巨乳なのだ、とにかく。
少し下がった眼鏡をかけて幼い顔立ちなのに、ブラウスを突き破りそうなほどの丸み・・・。
オレはドッジボールかすいかでも詰めているのか疑問に思ったくらいだ。
本人もそのことを良く理解しているのか、よく胸を腕で隠すようにして接客にあたっていた。
ここの店の制服は白のブラウスと紺のベスト、同色のタイトスカートなんだけど、ブラウスから透けるブラジャーはよくこんなサイズを売ってるんだなってくらい大きかった。
店長も含めて他の女性達の透けて見えるブラジャーは普通に見えたから、その大きさが際だつ。
「晴くん。どこみてるのよ!」
「い、いや、別に・・・。」
「どうせ椿ちゃんの胸見てたんでしょ。スケベ!」
「ち、違いますよ。」
椿とは村上さんの名前で、杏子さんはオレが何をしているのかが常に気になるのか、視線に気付いてよく注意を促した。
でも、それでも見ずにはいられない悲しい男の性がある。
「ふんだ!」
杏子さんはちょっと怒った声で言うとそっぽを向き、書類の整理を始めた。
ちょっと印象を悪くしたかな、と思って杏子さんの方を振り向こうとすると、千絵さんと木村さんもこちらを見つめているのに気付いた。
そんなことがあって十日ほどが過ぎたある日。
続く
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