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小説(転載)  秘密のダンス  ~遠くにありて・3~

近親相姦小説
04 /01 2019
秘密のダンス  ~遠くにありて・3~

【成人向】



「いいから、二人で行っておいでよ」
 よく晴れた日曜日の朝方。桜庭(サクラバ)家の玄関先。
 長女・亜裕美(アユミ)(十七才)に促された彼女の両親は、ニガ笑いを見合わせた。
 そして、父親のほうが、腕を組みながら言った。
「だがなぁ。家族でどこかに行ける機会なんて滅多にないからなぁ」
「そうよ。純(ジュン)がいないんだから、亜裕美だけでも一緒に来ない?」
 母親が、夫の後を継いで誘った。
 だが亜裕美は、両手を胸元で振りながら、ニガ笑いを返した。
「いいってばぁ。もう、私も純も、かまってもらう年じゃないし」
 長男の純(十四才)は、朝から友人達と遊びに出ている。
「それに私、ツボとか茶わんとかって、わかんないよ。興味ない」
「いいじゃないか。それで、その後食事でもして……」
「うーん。でもほら、ひさしぶりに、二人っきりのデートってことで、ね?」
「……そーお?」
 母親は、軽く肩をすくめた。
「じゃあ、娘の言うとおりにしましょうか? あなた」
「……まあ、無理に連れ出すってのもな。でも亜裕美、一人でさびしくないか?」
「ん、全然。色々したいこともあるしね」
 『寂しいのは慣れてる』と、ノドまで出かかった言葉を、亜裕美は飲み込んだ。二人があまり家にいられないのは、仕事のためなのだから。
 結局、桜庭夫婦だけで出かけることとなった。父親の仕事の関係で招待された、高級ホテルで開かれる陶器の展示会、である。
 にこやかに見送った亜裕美は、ドアを閉め際に、空を見上げた。
 春を感じさせる、のどかな晴天だった。
「さあて、っと」
 亜裕美は、いそいそと自分の部屋に向かった。
(こんなチャンスを待ってたのよねー)
 部屋に入るなり、ベッドの下をまさぐって、一つの紙袋を取りだす。
(とりあえず、純に見つかると、なんとなくヤバそーだしね)
 ふとそう思った亜裕美は、キョロキョロと辺りをうかがった。
 そして、半開きになっていた部屋のドアを、パタンと閉じた。


 そのころ、走る電車の中に、仏頂面の純がいた。
(しょーがねーなぁ……)
 朝早く、友人達との待ち合わせ場所に行った彼だったが、
(一人は急用、一人は急病、残る二人は大ゲンカ、かー……)
 ということで、予定していた遊園地行きが、急きょ取りやめとなったのだ。


 ベランダから陽が差し込むフローリングのリビングに、ラジカセからの軽快なサウンドが響いていた。
「んっ……、くっ……、ふぅ」
 額に汗をにじませながら、亜裕美は、立った状態でひざを上下に動かしている。
 彼女は、レオタード姿だった。薄いピンク色のレオタードを、黒いTシャツとスパッツの上に重ねて着ている。さらに、足元をレッグウォーマーで包んでいた。
 以前、友人が買った時に付きあいで購入した一式だが、実際着るのはなんとなく恥ずかしかったので、今まで置きっぱなしだった。
 それは、弟の純を警戒して、という意味もあった。性的な関りがあるからだ。
(きっとこういう格好って、純の好みだろうし……)
 TVのブラウン管にうっすらと写る自分の姿に、困ったような笑みをこぼす。
(……まあ、脱がされちゃえば一緒だけどね……、って!)
 自分の恥ずかしい考え方に赤面し、ゴマかすように、足元の雑誌を雑にめくった。
 毎月買っているファッション雑誌に掲載されていた、いわゆるダイエット体操のページを参行にして、彼女は体を動かしていたのだ。
(まったく私ってば、純に毒されてるなー。せっかくいい汗かいてるのに)
 今度は開脚で座り、体を前に倒す運動を始めた。その顔は、まだ少し赤かった。


 純が帰り着いたのは、昼も間近という時間だった。
(……あれ? 姉ちゃん、いるのかな?)
 玄関の鍵を開けようとして、中から聞こえる大音量の音楽に気付いた。
(なんだぁ? こんな大きな音にして)
 首を傾げながらも、純はノブに鍵を差し込んだ。
 一方の亜裕美は、その音楽のせいで、純の帰宅にまったく気付かなかった。
 かわりに、ふと時計を見て、目を真ん丸にした。
「うそ?! もうこんな時間? ……ん!」
 数十分前から我慢していたトイレが、かなりの状態になっていた。
(全部脱がないと用足せないから、面倒なんだけど……)
 リビングから廊下に出て、足早にトイレに向かおうとした亜裕美。
 あわてていた彼女は、後ろにいた純に、全然気付かなかった。
 だから彼としては、ごく普通の行動として、亜裕美の肩をつかんだのだ。
「姉ちゃん」
「きゃあああっ!」
 亜裕美は、死ぬほど驚いた。
 誰もいないと思っているところに、突然肩をつかまれた上、格好が格好だったから、驚きもことさらだった。
 足をすべらせ、その拍子に壁に後頭部をぶつけ、横座りのような形でくずれ落ちた。
 そして、あまりの反応に驚く純の前で、意識を失いながら、亜裕美は失禁した。
「ねっ! ……姉ちゃん……」


 純は、レオタードを着たままの姉の股間に、顔をうずめていた。
 リビングに仰向けに寝かせて、クッションを枕にさせて、ひざを軽く立たせて。
 少し離れた辺りに、亜裕美の体や床をふいたタオルが、無造作に投げ出されている。
「…………」
 顔中を動かし、なめたり、唇全体を押し付けて吸ったり。
 その度に、気を失ったままの亜裕美が、弱々しく反応を示す。
 が、やがて彼女は、ゆっくりと意識を取り戻した。
「はあ……、な……、なに……?」
 股間に感じる異様な温もり、微妙な刺激を、とっさには判断できなかった。
 そのまま少し、純にされるままになって、ようやく亜裕美は我に返った。
「ちょ、ちょっと、純!」
「うぐ!」
 いきなり足を閉じられ、純は太ももで顔をはさまれた。
「なにすんだよ、姉ちゃん」
「あ、あんたこそ、何やってるのよ!」
 両手で純の頭を押しのけようとするが、純も彼女のふとももをつかんで抵抗する。
「後始末してるんじゃないか」
「あとし……、ば、ばか! やめなさいよ! 汚いってば!」
 ここにきて、気絶する寸前にしてしまったことを思いだしたのだ。
 しかし純は、亜裕美の足を無理やり開いて、再びそこに舌をはわせ始めた。
「やあ! だめ……だってばあ! お願い!」
 出したばかりの場所をなめられるのは、初めてではない。が、あの時は達したばかりだったから、抵抗する気力がなかったのだ。
 今は違う。興奮していない頭が、現状を冷静に見る。
 実の弟が、出した場所に口をつけて、出したものを吸い……、
「いやっ! ……あ! ……く!」
 こんな明るい中で、レオタードを着たまま……、
「んんぅ! だめぇ! いやあぁ……」
 実の姉に、変態的な行為をしている。
(そんな……、そんな……!)
 彼女は、自分を疑った。別の蜜がにじみ始めている自分を。
 純はそれに気付かず、愛撫を続けていた。
「はああー……」
 力なくうめいた亜裕美の体から、とうとつに力が抜けた。
「? 姉ちゃん?」
 見上げた姉は、両手を広げ、目を閉じて、ひどく無防備だった。
 彼の興奮が、いっそう高まった。
「ね、姉ちゃん!」
 亜裕美の体をはい上がり、胸のふくらみに顔を押しつけ、両手ではさみこむように揉んだ。レオタード越しに、柔らかさと弾力が伝わる。
「あん。ま、待ってよ、純……」
「な、何だよぉ!」
 すっかり興奮しきっている彼に、亜裕美は目を閉じたまま、言った。
「……キスから……して……」


 少しのすき間も惜しむように、純の口は亜裕美の口をふさぎ、彼女の舌を味わう。
(私の……をなめたばかりの口なのに……。この舌が……)
 それを嫌がるどころか、積極的に彼女は求めた。
 純は、キスしながら、両手で亜裕美の胸をつかみ、グリグリと回すように動かした。
「んん……、んむ……、んぅん……」
 ふさがれたままのうめき声が、お互いの口に行き交う。
「……ふぅ」
 唇を離すと、口と口に糸が引いた。恍惚とした表情の亜裕美が、それを見つめる。
「かわいいよ、姉ちゃん……」
 もう一度軽くキスしてから、彼は亜裕美の胸元に左手を潜り込ませて、乳房と、固くなっている乳首に、じかに触れた。
「はあぁ……!」
 心持ち胸をそらせた彼女は、乱れ始めた呼吸の中で言った。
「脱ぐ……?」
 聞かれた純が、逆に聞き返した。
「脱ぎたいの?」
「……でも、脱いだほうがラクじゃないの?」
「いいよ。このままでいいよ……」
 言いながら、空いていた右手で、亜裕美のそこをキュッと押した。
「ふぁ!」
「……このままがいいんだ……」
 そして、そこの丸みにそって、激しくこすり始めた。
「ほら、布地がすべるから、こんなにこすれるよ」
「あっ、あっ! ぁあはあああぁー……」
 あまりの刺激に硬直し、腰が浮いた。
 純の手は休むことなく、前や後ろをこすり続ける。
「ああっ! ああっ! あ、いっ! いきそっ……!」
「ま、待った!」
 純は、慌ててそこから手を離した。
「あ! ちょ、ちょっと! やめないでよぉ!」
 亜裕美は、顔だけ起こして純を見ながら、自分の手でそこをこすった。
「意地悪しないでってばぁ……」
 姉の淫らな姿に、ゴクッとつばを飲み込む純。
「い、いや、意地悪じゃなくて……」
「なに……、あ!」
 彼女の目に、降ろされたズボンから出てきた、純のそれが写った。
「じゅ、純……!」
「どうせこするなら、コレでこすろうかと思って……」
 今度は、亜裕美がつばを飲み込む番だった。
「……いいよ、きて。それでこすって。ほら……」
 亜裕美は、足を広げ、そこから手を離して、純を待った。
「は、はやくぅ……!」
「う、うん」
 純は、亜裕美の上に乗り、股間を合わせ、固くなっているそれを押しつけた。
「はぁ……ぁ」
「い……いい感じだよ。前からやってる気分だ……」
「ほ、ホントね……」
 そのまま少し見つめあってから、純は腰を動かし始めた。
 レオタードの布地がこすれる音が、リビング中に響いた。
「あぁ! はん! うっ! ふっ!」
 腰の動きに合わせて、亜裕美の体中がガクガクと揺れる。
「あん! んう! いい! いいよぉ!」
「俺も……! 最高だよ……!」
 亜裕美の両ひざを抱えるように持ち、より激しく腰を上下した。
「はああ! ああ! ああ! ああ!」
「も、もう! で、出そうだよ!」
「わ、私も! イッちゃう! イッちゃうよぉぉ!」
「ぅくっ!」
 純がビクンと震え、彼女のつま先がギュウッと歪んだ。
「イクゥッ……、んんんー……」
 のけぞる亜裕美の腹部や胸に、純の白いものが発射された。
 二人はその体勢のまま、余韻にひたった。


(……やっぱり、純ってこーゆーの好きだったわねぇ……)
 おでこの汗を腕でぬぐいながら、亜裕美は考えた。
(夏になっても、純の前で水着になるのは、よしたほうがいいかも……)
 隣に寝ている純は、満足そうに目を閉じて、深呼吸している。
(でもまさか、着てるままでされるとは……って)
 亜裕美は上半身を起こして、シミだらけになっている、自分の股間を見た。
「ああ……、早く洗濯しなくちゃ」
「え?」
 首だけを横に向けた純は、亜裕美を見てギクッとなった。
 レオタードを腰まで降ろし、ちょうどTシャツを脱いだところだったのだ。その白いふくらみとピンクの突起が、まともに目に写った。
「ととっ……!」
「ん?」
 パンティーやスパッツと一緒にレオタードを脱いだ亜裕美は、ガバッと立ち上がった純を見上げて言った。
「どうしたの?」
「ど、どうしたったって……」
「?」
 純は、彼女から完全に視線を外し、そそくさとリビングから出ていった。
 残された亜裕美は、ひざ辺りまでレオタードを降ろした状態で、キョトンとした。
「……今さら照れるわけ?」
 それから、徐々に笑いがこみあげてきた。
「なんか、わかんないなぁー」


おしまい


【後書き】

 そんなわけで、ケダモノ姉弟シリーズ第3弾、いかがでしたでしょーか?
 (ケダモノは、弟だけですけどね(^^;))
 今回、フェチズムを前面丸だしな内容でしたねぇ。
 とあるキッカケで、なんかレオタードっていいなーとなったんですよ。
 レオタードもさることながら、着たままって、いいと思いません(^^;)。
 夢判断だと、着衣のままの性交というのは、セックスへの羞恥心の現れだとか。
 羞恥心、うん。これですよ、基本は(^^;)。

 いつも両親不在じゃ不自然なので、冒頭だけ出ていただきました。話に関わることの内設定ですが、両方とも芸術系の仕事をしています。だから、時間が不規則と、ま、そーゆーコトで(^^;)。
 では、次回「リアリティ」にて。ホントはそれで最終回のつもりでしたが(^^;)。

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eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。