小説(転載) 弱者の妖光 7/10
官能小説
すでに6話まで紹介済み。続きが見つかったので、読みなおしてみたが、こんな結末だったけかなあという感じだ。
『弱者の妖光』 (7)
第4話
-熟女の懺悔実施1-
一
既に外は、真っ暗である。
事務室の部屋の照明が光々と、眩しく灯っていた。その一室の空間で、山田と
七瀬、二人の沈黙が続いていた。
「ふぅ… そう、出張の件…全て知っているのね。まあ、そういう場面も想像
はしていたわ…でも貴方も役者ね、私を安心させて、そして落胆させる…ふっ
私が不安を抱いていた顔を見て楽しんでいたのね」
開き直った七瀬の表情が、徐々に血色を帯びていくと、山田は威圧されて逆
に、血の気を引いていくのであった。
予期していた事であるが、強気になっている七瀬を実際目の前にして、弱気な
性格が顔を出す山田である。
「えっと、その、そうだ、そうです、つい、課長が嘘の出張をしている事を
口外してしまわないかと、僕も心配で、です」
「何それ? 私を脅そうとしてるの…ふふっ、いいわよ、お金なら出すわ」
「えっ、お金? …ええと…」
明らかに七瀬がペースを握り、山田はその上に乗せられてしまった。頭の中
が真っ白になり、言葉が出ないのである。その表情を悟った七瀬は余裕を取り
戻し、ソファーの上で腕を組むと、脚を何度も組み返してみせた。
だが、その姿勢を繰り返す事で、山田の心に潜んでいる悪魔を呼び起こす原因
を作ってしまうとは彼女も想像しないであろう。
目の前で、七瀬のスカートから見える太腿の奥底。その奥の奥が、山田の記
憶を呼び起こしたのだ。
「課長の…太腿と太腿の間…そこからチラつく下着…その下着の中…下着のな
か… くくっ、そうだよ、俺はあんたのその下着の中の秘密を知っているんだ
よ。次郎、何も怯える事はないんだ!」
心の中で唱えるとキリッと、山田の目付きが変った。
「ふふっ、お金? そんな安っぽい取引なんか希望しませんよ…内緒にしてい
て欲しいなら、もっと高価なものを僕は要望しますよ」
「ど、どうしたのよ急に態度を変えて…それに、お金より高価なものって…
何を言ってるいるの…」
「僕にとって高価なもの…ふふっ、それは貴女のプライドですよ。課長のプラ
イドと引き換えに、この件は内緒にしてあげますよ」
「私の…プライド? 何を言っているか、ますます訳がわからなくなったわ」
「それなら説明しましょう。内緒にしてほしいなら…ここで、土下座してお願
いして見せて下さい」
「なっ!! そんな事、出来るわけないでしょ!!」
「でしょ。そのプライドを僕は欲しいのです。そのプライドを僕に、預けさえ
すれば土下座くらいできるでしょ…そう言う事ですよ。」
どうだと言わんばかりに、山田は胸を張ってみせた。一方の七瀬は、気弱だ
と見縊っていた山田を、唇を噛締めて睨みつけた。
しかし、今の山田にはその目付きさえも興奮を増すエキスとなっているのだ。
「それともう一つ… 知っていますか? 専務達が会社のお金を横領している
社員を調べ始めた話しを。事情調査を受けた時、僕はどうしたらいいのでしょ
う? 思わず課長の言葉を出してしまいそうで…くくっ、課長…」
社内の横領話しは、七瀬も知っている。それを切り出されては言葉もでない
であろう。立場が再度逆転した、そして明らかに、七瀬の敗北である。
「あ、貴方を甘く見ていた私がバカだったわ! …ど、土下座したら、それで
いいのね!!」
興奮で顔を真っ赤に染めた七瀬は、立ち上がると、山田の目の前で膝まつい
た。更に、両手を床につけると、ついに頭を床に伏せたのである。
「こ、これで、いいでしょ! 内緒にしててくれるわよね!」
歓喜の瞬間である。震えながら土下座をしているその姿を目の当たりにした
山田は、身体全体に漲る男の力を感じ取った。
「うおっ!! ついに、ついにやったぞ!! 美形で評判の七瀬耀子課長が、
この俺に屈した瞬間だ!! 誰も成しえない、いや想像すら出来ない課長の
惨めな格好を、この俺が製したのだ!!」
と、腹の中で叫ぶと、まるで、天下を取った将軍のように腕組をしてみせる
山田であった。
それに比べ、七瀬は唇を噛締めたまま屈辱を味わっているであった。だが、こ
れはまだ序盤に過ぎない事を彼女は知らない。
ニ
ついに七瀬が、背広を脱いで下着姿を曝す瞬間がきていた。
土下座をしたまま数分間が過ぎ、山田が一枚の写真を七瀬に差し出したのだ。
それを見て驚愕する七瀬。身体が固まり表情も強張って怯え出した。
その写真とは山田が湖で、七瀬と社長が寄り反って歩いている二人を撮影した
物であった。
「僕も驚きましたよ。偶然、シャッターを押した写真に、こんな画像が写って
いたなんて…」
「くっ…貴方って人は… こ、こんどは…何が、要望なのよ…」
「さすが課長! 頭の回転が速いですね。ええ、その要望ですが、やはりここ
は、部下の連中に嘘をついていた事を懺悔してほしいですね。一人一人の机の
前で謝ってほしいな… それも下着姿で」
「なっ! …何の意味があってそんな格好にならなくてはいけないの?! 仮
にここは会社よ!!」
「おやおや…課長達が遊んで過ごしている時間に、ここのみんなは汗水流して
働いていたんですよ。もし、遊んでいるのを知ったら、下着どころか素っ裸で
曝し首状態ですよ。下着だけでも着けさせてもらえて、有り難いと思わないと
いけないのではないですか?」
更に、山田の話は続いた。そして、最後に社長の家族の話を持ち出されると
さすがの七瀬も降参せざるを得なかった。
全て計算された罠だと気が付いた時、心底から悔しさが込み上げてくる七瀬で
ある。
「これは…うぅ…貴方のただの…陰謀に過ぎないわ…うぅ…憶えてらっしゃい
…絶対に復讐してやる…やるんだから…うぅううぅ…」
七瀬の瞳から、大粒の涙が零れ出した。そして、背広を脱ぎ捨てるとシャツ
のボタンを外すのであった。
しかし、強気な姿勢でボタンを外してみたものの、さすがに肌を露出する段階
になると、どうしても許しを得る七瀬であった。だが、山田はそれを許さず時
間を掛けさせてでも、一枚そして一枚と強制して脱がせるのであった。
やがて、七瀬は最後の指定された一枚のスカートに手を添えると、足首から
抜き取ったのである。
ふっくらとした弾力ある胸を包むブラに、大きな尻を包んでいるショーツ姿
を曝け出した七瀬は、口に手を添えて泣き崩れてしまった。 それを、感慨深
く眺め、満足している山田であった。
三
「薔薇の刺繍が施された、お揃いの黒い下着がとても似合いですよ課長。それ
にしても、36という年齢にしては、胸の張りや腰の縊れが崩れていないのは
何か特別な運動でもしているのですかね」
「厭らしいわ、そんな目付きで見ないでよ!」
「あれ、僕は誉めてあげたつもりなのに…まっ、いいでしょ、貴女にはもっと
似合いの物を準備してますので、これを受け取って下さい」
七瀬は、身体の一部始終を、舐め回すような視線を浴びせる山田の視線に不
気味さを感じたのである。
すると突然、七瀬の両手首を持ち上げた山田は、隠し持っていた手錠を掛けて
手の自由を奪ったのだ。驚いた七瀬に、今度は長い鎖がついた赤い首輪を見せ
る山田である。
「貴女には、赤い首輪がお似合いだ…これを着けて牝豚になり、みんなに懺悔
してもらいますよ、いいですね。くっくっくっ」
「何を考えているの…そんなの嫌よ! 駄目よ!」
必死に抵抗をみせる熟女。しかし、所詮女の力では山田の腕を振り切ること
はできなかった。
赤い首輪を回し、鍵を掛けるとそこに一人の牝豚が誕生した。
「おおっ!! 僕の想像通り、課長には赤い首輪が凄くお似合いだ。早速、事
務室へ移動しましょう」
山田は、意気盛んに応接室の扉を開けて、七瀬に繋がった鎖を勢いよく引い
た。
「い、嫌よ、 お願い、許して…こんな恥かしい格好でなんて歩けないわ」
首輪を引かれて、思わず立ち上がった七瀬は、両手を合わせて懇願した。
すると、その姿を見た山田の顔色が変ったのである。
「何で、立ち上がるんだよ! 牝豚は四足で歩くんだろ!」
そう怒鳴りつけると、取り出した鞭で七瀬の尻を、三発、四発と容赦無く叩
き続けた。
「痛っ! ああ、御免なさい! 御免なさい…分かったわ、四本足で歩きます
から…打たないで…」
鞭の激痛に耐えられない七瀬は、手錠の着いた両手を床に置くと、わなわな
震えだした。下着姿で尻を突上げる何とも惨めな格好であった。
しかし、その震えは怯えているようには見えず、まるで興奮を憶えたかのよう
に、悶えているみたいに映るのである。
まだその変化に山田は、気付いていないのだが、知らぬ間に七瀬のMの性質
を、呼び出していたのだ。
(8)へつづく・・・
『弱者の妖光』 (7)
第4話
-熟女の懺悔実施1-
一
既に外は、真っ暗である。
事務室の部屋の照明が光々と、眩しく灯っていた。その一室の空間で、山田と
七瀬、二人の沈黙が続いていた。
「ふぅ… そう、出張の件…全て知っているのね。まあ、そういう場面も想像
はしていたわ…でも貴方も役者ね、私を安心させて、そして落胆させる…ふっ
私が不安を抱いていた顔を見て楽しんでいたのね」
開き直った七瀬の表情が、徐々に血色を帯びていくと、山田は威圧されて逆
に、血の気を引いていくのであった。
予期していた事であるが、強気になっている七瀬を実際目の前にして、弱気な
性格が顔を出す山田である。
「えっと、その、そうだ、そうです、つい、課長が嘘の出張をしている事を
口外してしまわないかと、僕も心配で、です」
「何それ? 私を脅そうとしてるの…ふふっ、いいわよ、お金なら出すわ」
「えっ、お金? …ええと…」
明らかに七瀬がペースを握り、山田はその上に乗せられてしまった。頭の中
が真っ白になり、言葉が出ないのである。その表情を悟った七瀬は余裕を取り
戻し、ソファーの上で腕を組むと、脚を何度も組み返してみせた。
だが、その姿勢を繰り返す事で、山田の心に潜んでいる悪魔を呼び起こす原因
を作ってしまうとは彼女も想像しないであろう。
目の前で、七瀬のスカートから見える太腿の奥底。その奥の奥が、山田の記
憶を呼び起こしたのだ。
「課長の…太腿と太腿の間…そこからチラつく下着…その下着の中…下着のな
か… くくっ、そうだよ、俺はあんたのその下着の中の秘密を知っているんだ
よ。次郎、何も怯える事はないんだ!」
心の中で唱えるとキリッと、山田の目付きが変った。
「ふふっ、お金? そんな安っぽい取引なんか希望しませんよ…内緒にしてい
て欲しいなら、もっと高価なものを僕は要望しますよ」
「ど、どうしたのよ急に態度を変えて…それに、お金より高価なものって…
何を言ってるいるの…」
「僕にとって高価なもの…ふふっ、それは貴女のプライドですよ。課長のプラ
イドと引き換えに、この件は内緒にしてあげますよ」
「私の…プライド? 何を言っているか、ますます訳がわからなくなったわ」
「それなら説明しましょう。内緒にしてほしいなら…ここで、土下座してお願
いして見せて下さい」
「なっ!! そんな事、出来るわけないでしょ!!」
「でしょ。そのプライドを僕は欲しいのです。そのプライドを僕に、預けさえ
すれば土下座くらいできるでしょ…そう言う事ですよ。」
どうだと言わんばかりに、山田は胸を張ってみせた。一方の七瀬は、気弱だ
と見縊っていた山田を、唇を噛締めて睨みつけた。
しかし、今の山田にはその目付きさえも興奮を増すエキスとなっているのだ。
「それともう一つ… 知っていますか? 専務達が会社のお金を横領している
社員を調べ始めた話しを。事情調査を受けた時、僕はどうしたらいいのでしょ
う? 思わず課長の言葉を出してしまいそうで…くくっ、課長…」
社内の横領話しは、七瀬も知っている。それを切り出されては言葉もでない
であろう。立場が再度逆転した、そして明らかに、七瀬の敗北である。
「あ、貴方を甘く見ていた私がバカだったわ! …ど、土下座したら、それで
いいのね!!」
興奮で顔を真っ赤に染めた七瀬は、立ち上がると、山田の目の前で膝まつい
た。更に、両手を床につけると、ついに頭を床に伏せたのである。
「こ、これで、いいでしょ! 内緒にしててくれるわよね!」
歓喜の瞬間である。震えながら土下座をしているその姿を目の当たりにした
山田は、身体全体に漲る男の力を感じ取った。
「うおっ!! ついに、ついにやったぞ!! 美形で評判の七瀬耀子課長が、
この俺に屈した瞬間だ!! 誰も成しえない、いや想像すら出来ない課長の
惨めな格好を、この俺が製したのだ!!」
と、腹の中で叫ぶと、まるで、天下を取った将軍のように腕組をしてみせる
山田であった。
それに比べ、七瀬は唇を噛締めたまま屈辱を味わっているであった。だが、こ
れはまだ序盤に過ぎない事を彼女は知らない。
ニ
ついに七瀬が、背広を脱いで下着姿を曝す瞬間がきていた。
土下座をしたまま数分間が過ぎ、山田が一枚の写真を七瀬に差し出したのだ。
それを見て驚愕する七瀬。身体が固まり表情も強張って怯え出した。
その写真とは山田が湖で、七瀬と社長が寄り反って歩いている二人を撮影した
物であった。
「僕も驚きましたよ。偶然、シャッターを押した写真に、こんな画像が写って
いたなんて…」
「くっ…貴方って人は… こ、こんどは…何が、要望なのよ…」
「さすが課長! 頭の回転が速いですね。ええ、その要望ですが、やはりここ
は、部下の連中に嘘をついていた事を懺悔してほしいですね。一人一人の机の
前で謝ってほしいな… それも下着姿で」
「なっ! …何の意味があってそんな格好にならなくてはいけないの?! 仮
にここは会社よ!!」
「おやおや…課長達が遊んで過ごしている時間に、ここのみんなは汗水流して
働いていたんですよ。もし、遊んでいるのを知ったら、下着どころか素っ裸で
曝し首状態ですよ。下着だけでも着けさせてもらえて、有り難いと思わないと
いけないのではないですか?」
更に、山田の話は続いた。そして、最後に社長の家族の話を持ち出されると
さすがの七瀬も降参せざるを得なかった。
全て計算された罠だと気が付いた時、心底から悔しさが込み上げてくる七瀬で
ある。
「これは…うぅ…貴方のただの…陰謀に過ぎないわ…うぅ…憶えてらっしゃい
…絶対に復讐してやる…やるんだから…うぅううぅ…」
七瀬の瞳から、大粒の涙が零れ出した。そして、背広を脱ぎ捨てるとシャツ
のボタンを外すのであった。
しかし、強気な姿勢でボタンを外してみたものの、さすがに肌を露出する段階
になると、どうしても許しを得る七瀬であった。だが、山田はそれを許さず時
間を掛けさせてでも、一枚そして一枚と強制して脱がせるのであった。
やがて、七瀬は最後の指定された一枚のスカートに手を添えると、足首から
抜き取ったのである。
ふっくらとした弾力ある胸を包むブラに、大きな尻を包んでいるショーツ姿
を曝け出した七瀬は、口に手を添えて泣き崩れてしまった。 それを、感慨深
く眺め、満足している山田であった。
三
「薔薇の刺繍が施された、お揃いの黒い下着がとても似合いですよ課長。それ
にしても、36という年齢にしては、胸の張りや腰の縊れが崩れていないのは
何か特別な運動でもしているのですかね」
「厭らしいわ、そんな目付きで見ないでよ!」
「あれ、僕は誉めてあげたつもりなのに…まっ、いいでしょ、貴女にはもっと
似合いの物を準備してますので、これを受け取って下さい」
七瀬は、身体の一部始終を、舐め回すような視線を浴びせる山田の視線に不
気味さを感じたのである。
すると突然、七瀬の両手首を持ち上げた山田は、隠し持っていた手錠を掛けて
手の自由を奪ったのだ。驚いた七瀬に、今度は長い鎖がついた赤い首輪を見せ
る山田である。
「貴女には、赤い首輪がお似合いだ…これを着けて牝豚になり、みんなに懺悔
してもらいますよ、いいですね。くっくっくっ」
「何を考えているの…そんなの嫌よ! 駄目よ!」
必死に抵抗をみせる熟女。しかし、所詮女の力では山田の腕を振り切ること
はできなかった。
赤い首輪を回し、鍵を掛けるとそこに一人の牝豚が誕生した。
「おおっ!! 僕の想像通り、課長には赤い首輪が凄くお似合いだ。早速、事
務室へ移動しましょう」
山田は、意気盛んに応接室の扉を開けて、七瀬に繋がった鎖を勢いよく引い
た。
「い、嫌よ、 お願い、許して…こんな恥かしい格好でなんて歩けないわ」
首輪を引かれて、思わず立ち上がった七瀬は、両手を合わせて懇願した。
すると、その姿を見た山田の顔色が変ったのである。
「何で、立ち上がるんだよ! 牝豚は四足で歩くんだろ!」
そう怒鳴りつけると、取り出した鞭で七瀬の尻を、三発、四発と容赦無く叩
き続けた。
「痛っ! ああ、御免なさい! 御免なさい…分かったわ、四本足で歩きます
から…打たないで…」
鞭の激痛に耐えられない七瀬は、手錠の着いた両手を床に置くと、わなわな
震えだした。下着姿で尻を突上げる何とも惨めな格好であった。
しかし、その震えは怯えているようには見えず、まるで興奮を憶えたかのよう
に、悶えているみたいに映るのである。
まだその変化に山田は、気付いていないのだが、知らぬ間に七瀬のMの性質
を、呼び出していたのだ。
(8)へつづく・・・
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