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小説(転載) 痴漢のできる本屋さん

官能小説
03 /15 2015
風俗店ではないタイトルどおりの本屋なら毎日行くかもしれない。いやそれでは飽きてしまうかも。


外伝 - 佐藤君の場合


僕は都内で勤務する平凡なサラリーマンだ。年は25。これといった特技もな
いし、才能も趣味もない。仕事は誰にでもできるような事務処理ばかりで残業
もない。もちろん彼女なんていない。僕はそんなつまらない人間だけど、困っ
たことに性的関心の強さだけは人並み以上ときている。

朝の通勤ラッシュはとても辛いけど、僕の日常の楽しみでもある。汗臭いオヤ
ジに囲まれた時は本当に辟易してしまうが、運がいいのか、僕のすぐ前にはス
ーツ姿の綺麗なお姉さんが立つことが多いのだ。そうなると僕はすっかり興奮
してしまう。お姉さんのお尻がちょうど僕の股間の位置に当り、電車の振動も
手伝って優しく優しく刺激してくれるのだ。
告白しよう。僕は痴漢行為というものに憧れていて、今まで何度も痴漢をしよ
うと考えた。密集した空間、お姉さんの甘い香り、肉感的なお尻。誘惑に負け
そうになる度に、痴漢で逮捕された人達のことを思い出して我慢してきた。で
も、スカート越しに伝わってくる柔肉の感触はたまらない。1度だけどうして
も我慢ができなくてお尻を触ろうと鞄を持ち替えたことがあったが、小心者の
僕にはそれが限界で結局何もできなかった。その日は痴漢ビデオをレンタルし
て帰宅した。

はぁ・・・痴漢がしたい・・・可愛いお姉さんのお尻を僕の手で・・・


そんなある日、僕が目にしたのが、漫画喫茶で読んだエロ雑誌の片隅の広告だ
ったんだ。
『痴漢のできる本屋さん』

痴漢のできる本屋さん?どこかで聞いたフレーズをそのまま使ったような安易
なキャッチコピーだが、その時僕は不思議と惹かれた。キャバクラや風俗のよ
うなケバケバしさがなく、何となく安心できそうなホンワカした印象を受けた
のだ。広告の内容もきちんと整理されていて不快ではなかった。・・・痴漢。
僕の心はグラグラと揺れた。

週末、暇を持て余した僕は「痴漢のできる本屋さん」へ行くことにした。都内
有数の駅から歩いて15分程、閑静な住宅街にある3階建てのモダンな建物だ
った。看板がなかったので初めは気づかなかったが、広告の電話番号に確認す
ると、どうやら間違いないようだ。正面の洒落たエントランスからはここが風
俗店とはとても想像できない。

「いらっしゃいませ」
恐る恐る店内へ入ると、物腰の柔らかい店員が僕を迎えてくれた。僕がどうし
ていいのか分からずにいると、店員は笑顔でこう言った。
「初めてのお客様ですね。こちらの待合室でお待ちください」

僕は店員の態度と店内の清潔な雰囲気に安心していた。悪質な店ではないよう
だ。内装や調度品は適度に洗練されていて、客を心地良く迎えようという店側
の姿勢が窺える。何もすることがないのでテーブルに置いてあった雑誌をパラ
パラとめくっていると、ビックリするような美人が満面の笑みを浮かべて水の
入ったコップを持ってきた。
「いらっしゃいませぇ」
僕はガチガチに緊張した。女性には慣れていないし、ましてや屈むだけでパン
ティが見えそうなミニスカートを穿き、大きく胸元が開いた服を着たスーパー
モデル並の美人に声を掛けられるなんて生まれて初めてだったからだ。
「あっ、はい・・・」
情けない返事をしてしまった。彼女は笑みを崩さずにコップを僕に手渡した。
「初めてなんですか?」
「えっ?・・・っと、はい」
「あー、緊張してるぅー」
僕の頬は真っ赤になっていたに違いない。美女はいつの間にかしゃがんで僕の
太ももを優しく擦っている。彼女の綺麗な太ももが大胆に露わになり、奥には
ピンクのパンティがチラリと見える。胸の谷間がこれでもかと主張していて、
目のやり場がない。
「大丈夫。ここはボッタクリとかじゃないから」
美女はそう言って立ち上がった。腰のネームプレートには「アイ」と書いてあ
った。

「・・・ということで、今から30分、存分にお楽しみください」
アイが去った後、店員が懇切丁寧に店のルールを説明してくれた。要は「おさ
わりOKの本屋さん」だ。店内で立ち読みしている女の子にエッチな悪戯がで
きる。服を脱がしたり逆に客が脱いだりするのはNG。服の上からならば胸を触
ってもいいし、スカートをまくってパンティ越しに股間を触るのもOK。
『痴漢』なので女の子からのサービスはない。こちらが一方的に攻める。時間
は20分。その間であれば、店内にいる女の子全員が悪戯の対象となる。

「・・・他の客もいるんですか?」
「ええ、もちろん。しかし、当店ではお客様にご満足いただけるようにコンパ
ニオンの数以上のお客様は同時に部屋に入ることができません。つまり、最低
1対1は確保できます。複数のお客様で1人のコンパニオンに悪戯することも
可能ですが、お客様同士のトラブルを避けるために、複数プレイの場合は必ず
他のお客様の了解を得てからプレイなさってください。今ですと、コンパニオ
ン5人に対してお客様は2人となります」
「分かりました」
「最後にお客様、これをお持ちください」
渡されたのは小型のローターだった。
「・・・これは?」
「当店のコンパニオンはとても敏感です。手でも十分ですが、こちらですとよ
りお楽しみ頂けると思いますよ」


部屋は思ったより広かった。静かなクラッシック音楽が流れ、待合室同様清潔
だ。数列ある本棚にはアダルト関係の本、DVD等が溢れんばかりに陳列され
ている。これらの品はプレイ後に購入してもOKらしい。それにしても凄い品
揃えである。商品の販売だけでも十分やって行けそうな物量である。

部屋へ入ってまず目に止まったのは、フレアのミニスカートを穿いた大人しそ
うな美少女だった。「可憐」という表現がピッタリだ。アダルトコミックを読
んでいる。近づくとフワッと甘い香りが鼻をくすぐった。それだけで僕の心臓
はドクンドクンと跳ね上がった。こんな可愛い子を痴漢できるのか? 僕みた
いな男が? ネームプレートには「ユウナ」と書いてある。
「・・・あの?」
僕は彼女に声を掛けた。彼女はえっ?というような表情でこちらを向く。アイ
ドル顔負けのルックスに僕の声が上ずる。
「・・・あの、その・・・お尻触ってもいいですか?」
そう言うと、彼女はプイッと僕から目を逸らし、再びコミックを読み始めた。

・・・しまった・・・僕は痴漢をしに来たんだった

自分のあまりの情けなさにうんざりしながらも、気を取り直してユウナの背後
に回った。ドクン。朝の通勤電車のようにそっと体を押しつける。彼女はちょ
っと動いただけだった。ドクン。リアルの世界ではこれが限界だ。でも・・・

・・・本当に?触ってもいいのか?

僕は左右をキョロキョロと見渡し、周りに誰もいないことを確認してから、震
える手でユウナのスカート越しに尻を撫でた。柔らかい!ビクンと彼女の体が
反応するが、何事もなかったかのように彼女はコミックを読み続けている。

・・・す、すごい・・・

今度はもっと大胆に尻を揉んでみた。ビクンビクン。彼女は内股になり、刺激
に耐えているようだ。それにしても何という柔らかい小尻だろう。僕の手は彼
女の太ももをまさぐった。
「・・・やっ・・・めて」
小さい、消え入るような声がした。艶々の太もも。この美少女の太ももだと思
うと僕は興奮しまくった。僕は彼女のすぐ後ろでしゃがんでみた。

おぉぉ!!!

この角度からだとほっそりとした太ももの先に水色のパンティがモロに見える。
こんな角度で拝めるなんて、実生活ではあり得ない。せいぜい、急な階段の下
からタイミング良くミニスカートの女性の脚を眺めるくらいだ。僕はたまらな
くなって彼女の腰を両手で引きつけてお尻に顔を埋めた。

・・・幸せ・・・

「やんっ!」
先ほどよりちょっと大きめの声がした。ビクンビクンと小刻みに体が震えてい
る。懸命に逃れようとするが、僕はスッポンのように離れなかった。あまりの
快感に一生そのままでいたかったが、時間も限られている。柔らかい尻の感触
を顔中で楽しんだ後、立ち上がって今度は背後から胸に手を伸ばした。
「キャッ!」
僕の股間は興奮しっぱなしだ。思ったよりもずっと大きい胸だった。服越しに
もその弾力、柔らかさが伝わってくる。
「・・・もう、・・・やめてください・・・」
こんな美少女の胸を揉みまくってる。僕は幸せを感じながら、ついに彼女の股
間に手を伸ばした。
「やんっ、もう・・・そこはダメぇ!」
彼女の四股に力が入る。驚いたことにパンティはしっとりと濡れていた。感じ
ているのだろうか。僕みたいな男でも大丈夫なんだ!急に勇気が湧いてきて、
力任せに股間を擦ると彼女の膝がガクンと折れた。
「・・・そんなに激しくしないで・・・」
「ごっ・・・ごめんなさい!」

・・・と、謝る必要なんてないんだっけ

「あんっ!あんっ!」
僕はパンティ越しにとにかく刺激し続けた。ユウナの息は絶え絶えになり、コ
ミックが床に落ちる。自分の股間を彼女の小尻に押し付けると、驚くべきこと
に彼女はリズミカルに腰を振り始めた。見た目とは裏腹に腰の振り方が過激だ。

・・・おぉぉ!!!

まるで立ちバックで彼女を犯しているかのような感覚。あまりの気持ちよさに
僕はそのままあっけなく昇天してしまった。もちろんズボンを穿いたままだ。
ちょうどその時、20分の痴漢タイムが終了した。

「・・・また、遊びにきてね」
ユウナは恥ずかしそうにこちらを見て小さく微笑んでくれた。・・・可愛い。
こんな女の子と遊べたなんて。残念ながらローターで悪戯する余裕がなかった
が、今度は絶対にローターで彼女をイカせてみせる。

部屋を出る間際、僕は思わず振り返った。ユウナは床に落ちたコミックを拾う
ところだった。僕は彼女に手を振った。気づいた彼女は小さく手を振り返して
くれた。ちょうどその時、部屋の奥の方から女の子の喘ぎ声が聞こえてきた。
客はもう1人いたんだっけ。幸せ過ぎて全然気づかなかったな。

「・・・また、遊びにきてね」
彼女の最後の言葉を胸に僕は大満足で店を後にした。こうして僕みたいな単純
な男は騙されていくんだろうな。でも楽しかったし、まあ・・・良しとするか。


- 完 -

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eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。