2ntブログ

書斎 その3

妄想
08 /22 2020
その日の夕食は美味しくなかった。パパはビールを飲んでちょっと機嫌がよかった。ママも新しい雑貨屋さんを見つけたのが嬉しいのか、ママ友とランチが楽しかったのか今日の出来事を細かく報告している。私はなんか上の空で食事をしていた。二人共私の乙女心を汲んでくれたのか割り込んでこない。「ごちそうさま」と言い残して自分の部屋に戻った。これからパパの部屋に行って聞いてみようかな?でもなんて言えばいいの?パパを困らせてもいけない。そうだ親友のナオミちゃんに相談しよう。明日お話したいことがあるから朝早いけどいつもの公園で待ってるとラインを送ってから、宿題を思い出して机に向かった。宿題が終わると眠気が襲ってきたので倒れ込むようにしてベッドに入り、気がつくと朝になっていた。私は急いで着替えをして待ち合わせした公園に向かった。もうナオミちゃんはベンチで待ってくれていた。
「ゴメーン。待った。」
「大丈夫だよ、私もさっき来たばかりだから。」
ナオミちゃんの隣に座り、昨日の出来事を話した。
「ねえ、これって、パパはまゆのこと興味がないってことなのかな?」
「まゆ子ちゃん、そうじゃないと思う。」
「え?」
「だから、逆。まゆ子ちゃんのパパはまゆ子ちゃんのことがすごく気になっているってこと。」
「え?なんで」
「男の子はそうなんだって。」
「誰からの話?」
「実は私のパパと同じなの」
「ナオちゃんのパパも?」
「そう。うちは画像データではなく。本だけどね。」
「本?」
「うん。かわいい女の子の裸の本。」
「じゃあ心配しなくてもいいんだね。」
「そうだよ。安心して。」
「でもどうしてパパはまゆに話してくれないのかな。」
「ねえまゆ子ちゃん。秘密の呪文を教えてあげようか?」
「秘密の呪文?」
「そう。これを唱えるとまゆ子ちゃんとまゆ子ちゃんのパパとの距離がすごく近くなる呪文。」
「そんなのあるの?ねえ、おしえて、おしえて。」
「あのね・・・『わたしをおんなにして』っていうの。」
「ええ?まゆ子はすでに女の子だよ。」
「だから、女の子じゃなくてお・ん・ななの。」
「うーん。どっちも同じ気がするけど。」
「違うんだな。とにかく『わたしをおんなにして』よ。間違えないでね。」
「ねえそれナオちゃんもナオちゃんのパパに言ったんだよね。」
「うん、そうだよ。」
「だからナオちゃんはパパと中がいいんだね。」
「そう。だから信用して。」
「わかった。これから帰ってやってみる。」
「うん、早いほうがいいと思う。」
私はナオミちゃんにお礼を言って、家に向かった。

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eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。