母との時間 その1
妄想急ぎの用はなかったのだが実家の母に会いに行ってきた。母は椅子に座りテレビを見ていた。手土産の和菓子をテーブルに置くと、
「ありがとう」
「ありがとう」
と喜んでくれた。
「肩でももんであげるよ。」
そう言って母の背後に廻る。優しく肩をもんであげると母はリモコンでテレビを消した。マッサージに集中したくなったのだろう。しばらく無言でいたら、母はこっくりと船を漕ぎ出した。それを遮るように声を掛けた。
「ねえ、そういえば僕が独身のときは、胸のマッサージもしてあげたよね。」
と嘘の話を持ち出した。
「え?そんなことあったかい。」
「忘れちゃったの。」
「覚えてないよ。」
「ほらこうやって・・・」
僕は両手を母の肩から胸に移動させた。嫌がることはなかったのでゆっくりと胸をもんであげた。
「どう?胸のマッサージ?」
「べつにどうということはないよ。」
ブラをしていないので、シャツの上からだが乳房を下から上に持ち上げてみる。
「確か、垂れるのを防止したいから始めたんじゃないかな。」
「そう言われれば、そうかもね。」
僕の嘘を信じてしまったようだ。僕は胸と肩のマッサージを交互に行い違和感無く、疑われないようにした。肩の張りがなかなかほぐれないので、
「ハンドクリーム持ってるから、直接もんであげるよ。」
「え?」
さすがに直接触られるのは戸惑ったようだ。
「昔もやってあげたんだから。」
そう言って僕はカバンからハンドクリームを取り出した。もちろんそんなこと昔やったことなんかない。母は自分からシャツを脱ぐわけがないので、僕がボタンを外していく。ボタンの向きが違うからちょっと手間取ってしまった。でも母は抵抗しなかった。シャツは全部脱がず、肩が見えるようにずらしてくれた。僕はハンドクリームを手に塗ると両肩にクリームを伸ばしていった。実際の所、肩のこりはほぐれくれない。ちょっと強めに首の周りを押してみた。
「ああ、気持ちがいいね、そこ。」
「母さん、だいぶ凝ってるね。」
そういって僕はクリーム使ってを指を滑らすように動かした。ゆばらく肩を重点的に攻めてから、また胸に手を伸ばした。さすがに抵抗するかとおもったが、肩のコリがほぐれたのがうれしかったのか、おっぱいを両手で包み込むと、
「ああ・・・。」と声を出してうつむいていた。
「母さんはおっぱいは凝っていないけどさわると気持ちいいのかな。」
「そんなことはないけど。」
母が少し恥じらう感じがした。
何度めかの胸のマッサージのとき、僕は乳房を持ち上げたあと乳首をつまんでみた。
「あう。」
「どうしたの?痛かった。」
「ああ、大丈夫だよ」
あえて母の顔を見ないでマッサージに専念するふりをした。
次に胸の順番が来た時、中指で乳輪あたりから乳首を円を描くようになでてみた。
「ああん。」
母は明らかに感じているが、僕はそのことに触れない。
それにしても母の肌はきれいだ。もちろんシミがない訳ではない。僕は母の肩にキスマークを着けたくなる衝動を押さえてマッサージを続ける。胸のマッサージは切り上げて肩に集中させた。始めた頃よりだいぶほぐれてきたようだ。
「ああ、なんかだいぶスッキリしたね。」
「それはよかった。」
母ははだけたシャツをゆっくりともどした。僕は母に、
「お昼どうする?たまにはそとで食べない?美味しいお蕎麦屋さんみつけたんだ。」
外食はあまりしない母だがお蕎麦はすきだかたきっと断らないだろう。
「そうだね、お蕎麦なら食べにいこうかな。」
「じゃあ支度してよ。」
「ちょっと待ってておくれ。」
そう言って母は奥の部屋に向かった。
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