小説(転載) 忍ぶ花
官能小説
掲載サイトは消滅。第1話目しか保存していないものもあった。もしかしたらどこかに保存したままになっているかもしれないな。テンポの良い作品が残されていたが、その才能に頭が下がる。
店を閉めた後、帳簿を確認するのが、店の主人である佐々木一郎の日課だった。番頭の吾一は真面 目な男だったから、一郎が目を通すこともないのだが、主人が得意先の入金状況を確認することは、先代からの習慣であった。
「まずまずだな。」
一郎はそう言うと、帳簿を閉じ、木箱にしまって奥へと戻っていく。
「旦那さま。お風呂の支度が整っておりますので、どうぞお入りください。」
小間使いの平太がお辞儀する。一郎はうなずくと、風呂場へ向かった。
「お背中を流させていただきます。」
郷乃(さとの)が引き戸を開けて入ってきた。郷乃はふた月ほど前にこの家に奉公人としてやってきた少女である。貧しい農家に生まれた郷乃は、当時の風俗業である茶屋に売られることになっていたが、その可憐さを一目見た一郎が、この家に引き取ったのだ。
脱いだ着物を郷乃に渡し、ふんどしをはずした一郎は、桶に湯を汲み躰を流した。
「お湯加減はよろしゅうございますか?」
袖にたすきをかけ、着物のすそを太ももあたりで結わえた郷乃が、一郎の背後に膝をつく。
「ちょうどいいよ。」
一郎はそう言うと、背筋を伸ばし、前を見すえた。郷乃は手ぬぐいを桶の湯に浸し、一郎の背中を流し始める。
「ここの暮らしにも慣れたかな、郷乃。」
一郎の穏やかな口調に、郷乃は少し微笑んで、はいと答えた。
生まれ育った家は貧しく、粗末なご飯ですら十分に食べることができなかった郷乃だったが、この家に引き取られてからは、白いご飯を食べることができる。他の誰よりも早く起き、家事や雑事をこなさねばならないことは、確かに辛いことではあったが、それでも郷乃はここでの暮らしを幸せに感じていた。
郷乃は、手ぬぐいで一郎の躰を丁寧にこすっていく。
「痛くありませんか?」
「いや、気持ちいいよ。」
一郎は少し赤くなるくらいこすられるのが好きだった。手の先からつま先まで、郷乃に洗われながら、一郎は郷乃の胸元に目をやった。
きっちりと閉じられた着物のえりが、少し盛り上がり、胸元がふくらんでいる。
(まだ雛だというのに…すでに色気を感じさせる子だ。郷乃は……。)
一郎が、自分の躰を見ていることに気づいた郷乃は、頬を染め、一郎の背後にまわると、桶に湯を汲み、一郎の躰を流していく。
「ありがとう。郷乃。いつものようにしておくれ。」
一郎に言われ、郷乃はさらに顔を赤くしながら、一郎の前にひざまずいた。
躰を隅々まで洗い終えた郷乃だったが、唯一触れなかった場所があった。一郎の男根である。郷乃は、一郎の鎮まっている男根をそっと握ると、小さな舌をあてた。まるで貴重なものに触れるかのように、小さな手で男根を持ち上げながら、何度も何度もなめあげていく。
三十歳を越えたばかりの一郎の男根は、郷乃になめあげられるたびに、徐々にふくらみ始めていた。
やがて、郷乃の舌が先端に這わされると、郷乃はゆっくりと口に含んでいく。ねっとりとした熱い郷乃の舌が、口の中で男根に絡みつく。
「ずいぶん上手になったね、郷乃。」
一郎は郷乃の頬に指を這わせて、郷乃の行為を眺めていた。
郷乃を引き取ってからというもの、一郎は毎日郷乃に背中を流させ、郷乃に奉仕の仕方を教え込んだ。自分の行為がどういうものであるのか、幼い郷乃はよく分かっていない。一郎があまりにも気持ちよさそうなので、それが嬉しいだけである。男根が大きくなればなるほど、一郎が喜んでいる証拠なのだと郷乃は思っていた。
「ああ、いいよ…。郷乃。」
郷乃は完全に反り立った一郎の男根を、ゆっくりとしごき上げる。一郎の男根は郷乃の口には少し大きく、郷乃は苦しくなるのだが、それを顔に出すまいとしていた。その表情に、郷乃の年齢には似合わぬ 色気を漂わせている。
ちゅ…ぷっ……ちゅ…ぷっ…ちゅ…ぷっ…
郷乃は、ゆっくりとしごき上げると一郎が喜ぶことを知っていた。舌の先だけでなく、舌の裏側までも使って、一郎の男根をなめ回し、先端を小さな音を立てて吸い上げる。一郎の腰が自然に動き出すまで、郷乃は奉仕し続けるのだ。
「はぁ…はぁっ…郷乃……うっ……」
一郎は荒い息を吐きながら、郷乃の動きに合わせて、腰を少し動かし始めた。射精が近い合図である。郷乃は、これまでのゆっくりした動きから一変して、激しく頭を動かし、一郎の男根をしごき上げる。
ちゅぷっ、ちゅぷっ、ちゅぷっ、ちゅぷっ…
郷乃の唾液で濡れた一郎の男根が、ぴくぴくと震え出し、一郎の呼吸はどんどん荒くなっていく。
「さ…さとのっ……くぅぅぅっ…」
一郎が郷乃の頭を押さえた瞬間、一郎の男根から勢いよく精液が飛び出した。
どぴゅっ、どぴゅっ……どぴゅっ…
郷乃の口の中で、一郎の精液が何度も飛び出す。郷乃は、それを受けとめながら、ゆっくりとしごき上げた。男根は郷乃の口の中で何度も大きく脈打つ。
こくっ……ごくんっ…
郷乃は、一郎の男根から口を離すと、少しずつ精液を飲み込んだ。もちろん一郎に教え込まれていたからである。
女や子供に自由などなかったこの時代、主人の命令は絶対だった。ましてや郷乃は一郎に仕える奉公人である。毎日奉仕を繰り返すうち、郷乃には何のためらいもなくなっていた。
「おいしゅうございました。旦那さま…。」
いつもの言葉を言いながら、郷乃は一郎に深々とお辞儀をして、立ちあがった。夜の奉仕はこれで終わりである。
「郷乃…。寝る前に、部屋に来なさい。」
一郎の言葉に、足を止めた郷乃は、再び深々とお辞儀をした。
「旦那さま、郷乃です。」
「お入り。」
郷乃は、静かに一郎の部屋の中に入ると、ふすまを閉めた。部屋の隅に小さな火が灯っている。
「こちらにおいで。」
一郎は郷乃の手を取ると、布団の上に寝かせた。
「ここのところ、ご褒美をあげていなかったからね。」
一郎はそう言って、郷乃の着物の帯をほどく。
「だ…旦那さま……」
従順に主人に仕える郷乃だが、これから始まる一郎のご褒美は、耐え難いものだった。
「あまり大きな声を出してはいけないよ。郷乃。家の者が起きてしまうからね。」
一郎はそう言いながら、郷乃の着物を脱がせ、郷乃の裸体に覆い被さる。
「は……い…。」
郷乃の躰が震える。一郎は郷乃の唇に指をあてると、そのまま口の中に挿し込み、郷乃の舌を指先でもてあそび始めた。
「お乳が少し大きくなったようだね。」
片方の手で、郷乃の乳房を揉み始めた一郎は、手のひらにおさまるそのふくらみの感触を確かめている。
「んくっ……うっ……」
指を挿し込まれたままの郷乃の口から、吐息が漏れる。
「いい匂いがするね。郷乃の匂いだ。」
乳房に顔をつけた一郎は、郷乃の肌の匂いを吸い込み、乳首を舌先でなめる。
郷乃の乳首は、まだ小さく、吸い付けるほどの突起を作ることができない。
「こんなに小さな乳首では、将来、赤ん坊もお乳を飲みづらいだろう…。」
一郎は指先で郷乃の乳首をつまみ上げるように何度か引っ張ったあと、乳房をつかんで口に含んだ。
ちゅっ…ちゅぱっ…ちゅぱっ…
小さな音を立てて、一郎は郷乃の乳房を吸い上げては離している。
「あぁっ……だん…なさま……」
一郎の指が口から抜かれた瞬間、郷乃は小さな声をあげた。
一郎の躰が、徐々に下に下がり始め、郷乃は息を飲んだ。郷乃の最も辛い行為がこれから始まるのだ。
郷乃の股間に顔を近づけた一郎は、郷乃の脚を左右に開き、腰を持ち上げると、その場であぐらを組んだ。油に灯された灯りが、郷乃の股間を照らし出す。
「おや…ずいぶんときれいに洗ったんだね。」
指で郷乃の花弁を開き、隅々を調べている一郎が郷乃の顔をちらりと見る。
「八重さんが…」
郷乃はそうつぶやいたまま、黙り込んだ。郷乃と一緒に、この家に仕えている八重は、郷乃よりも5歳年上の娘である。郷乃が一郎に呼ばれていることを知った八重は、風呂に入ったときに、洗い方を教えていたのだ。
一郎は、特に何も言わず、郷乃の股間に顔を近づけた。
「ひぃっ……」
一郎の舌が郷乃の股間にあてがわれると、郷乃は小さな悲鳴を上げる。一郎は郷乃の細い腰を抱きかかえると、郷乃の秘部をなめあげた。
郷乃は、自分の指を口にくわえ、声を出さないように耐えている。しかし、それが無駄 な行為であることを郷乃は知っている。一郎は郷乃の秘部をなめ始めると、時が経つのも忘れてなめ続けるからだ。どんなに指をかみしめても、声が漏れてしまい、郷乃には止められない。一郎は郷乃の秘部に異様なほどの執着を見せ、その間に郷乃は幾度となく痙攣する。
郷乃は一郎を主人として慕っていたが、この行為をするときの一郎は、まるで別人のような気がしていた。郷乃の躰を貫くような感覚が、郷乃をおびえさせていたのだ。
一郎は小刻みに舌先を動かしながら、郷乃の秘部を隅々までなめていく。郷乃は怖くて一郎の行為を見ることはできないが、ときおり、一郎が音を立てて何かを吸い上げていることに気が付いていた。
一郎は郷乃の一番敏感な部分を舌先で刺激した後、必ず中央に唇をつけている。
ずずっ…ずずずっ……じゅるっ…
一郎は郷乃の女陰からしみ出した愛液をすべて吸い取っていたのだ。もちろん、自分の股間に起こっている変化を郷乃は知らない。ただ、一郎が何かを吸い上げているとだけしか、郷乃には分からなかった。
郷乃は気が遠くなる感覚に襲われ続け、長時間の愛撫で、秘部は痺れ始めていた。郷乃の秘部を堪能した一郎は、ようやく郷乃の腰を下ろすと、自分の着物のすそをまくり上げ、ふんどしを外した。
勃起した一郎の男根は、郷乃の秘部にあてがわれ、郷乃の腰が大きく浮き上がる。
ずぷっ…ぐちゅぅっ…
「あ…ひぃっ……あぅぅぅっ…」
郷乃はいつもこの瞬間にいちばん大きな声をあげてしまう。一郎によって郷乃はすでに生娘ではなかったが、郷乃の女陰はまだかたく、一郎の挿入には少し痛みがともなっていた。一郎は、郷乃の腰を両手でしっかりとつかむと、狭い女陰に男根を押し込んでいく。
「だ…んな…さ…まぁ……あぁっ……」
一郎は、このときの郷乃の声がたまらなく好きだった。可憐な少女の中に、女を感じさせる瞬間だったからである。
「郷乃。」
にちゅっ…にちゅっ……にちゅっ…
一郎は郷乃の躰を突き入れ始めた。
「はぁっ…あぁっ……だん…な…さま……あぅっ…」
静かな部屋に、郷乃の密やかなあえぎ声と、性器の擦れ合う淫らな音が響く。郷乃の肉壁が、一郎の男根を締めつけ、こすり上げていく。
「郷乃は……お嫁になど……もう…行けないよ……お前は…私の…妾になるのだから……。」
ずちゅっ…ずちゅっ…ずちゅっ…ずちゅっ…
あふれ出した愛液が、さらに淫らな音を立て、郷乃の華奢な躰に男根が抜き挿しされ続ける。
一郎は日々ふくらんでいく郷乃の乳房をつかんで、激しく揉みあげ、郷乃の躰を思いのままにできる喜びを感じていた。
「あぁっ……はぁぁっ……はぁっ…」
性に対する知識などまるでない郷乃は、その快感を躰で覚えていくのであった。
一郎に突き入れられ、郷乃の躰が布団からはみ出しても、一郎は激しく郷乃に突き入れ続けた。一郎の股間に全神経が集中し、郷乃の女陰にこすられる快感が、射精をうながしていく。
「はぅっ……さと…の……くっ…」
どぴゅっ、どぴゅっ…
つま先に力が入ったとき、一郎の精液が一気に飛び出した。郷乃の体内に精液を注ぎ込んだ一郎は、なおも腰を動かし、男根の根元に残った精液を絞り出している。
「はあぁぁぁ……だ…んな…さ…まぁ…。」
不思議なことに、郷乃は、自分の中で射精される感覚が好きだった。奉公にあがってから、幾度となく体験したその感覚は、薄幸の少女にとって、一郎に可愛がられている証のようだったからだ。
誰に教えられるでもない、郷乃の女としての感覚は、確実に郷乃の中に芽生え始めている。
まだ、女の自立などあり得ず、男に従うことしか許されていない時代の中で、郷乃は、その身をゆだねることしかできない女たちの仲間入りをしたのであった。
店を閉めた後、帳簿を確認するのが、店の主人である佐々木一郎の日課だった。番頭の吾一は真面 目な男だったから、一郎が目を通すこともないのだが、主人が得意先の入金状況を確認することは、先代からの習慣であった。
「まずまずだな。」
一郎はそう言うと、帳簿を閉じ、木箱にしまって奥へと戻っていく。
「旦那さま。お風呂の支度が整っておりますので、どうぞお入りください。」
小間使いの平太がお辞儀する。一郎はうなずくと、風呂場へ向かった。
「お背中を流させていただきます。」
郷乃(さとの)が引き戸を開けて入ってきた。郷乃はふた月ほど前にこの家に奉公人としてやってきた少女である。貧しい農家に生まれた郷乃は、当時の風俗業である茶屋に売られることになっていたが、その可憐さを一目見た一郎が、この家に引き取ったのだ。
脱いだ着物を郷乃に渡し、ふんどしをはずした一郎は、桶に湯を汲み躰を流した。
「お湯加減はよろしゅうございますか?」
袖にたすきをかけ、着物のすそを太ももあたりで結わえた郷乃が、一郎の背後に膝をつく。
「ちょうどいいよ。」
一郎はそう言うと、背筋を伸ばし、前を見すえた。郷乃は手ぬぐいを桶の湯に浸し、一郎の背中を流し始める。
「ここの暮らしにも慣れたかな、郷乃。」
一郎の穏やかな口調に、郷乃は少し微笑んで、はいと答えた。
生まれ育った家は貧しく、粗末なご飯ですら十分に食べることができなかった郷乃だったが、この家に引き取られてからは、白いご飯を食べることができる。他の誰よりも早く起き、家事や雑事をこなさねばならないことは、確かに辛いことではあったが、それでも郷乃はここでの暮らしを幸せに感じていた。
郷乃は、手ぬぐいで一郎の躰を丁寧にこすっていく。
「痛くありませんか?」
「いや、気持ちいいよ。」
一郎は少し赤くなるくらいこすられるのが好きだった。手の先からつま先まで、郷乃に洗われながら、一郎は郷乃の胸元に目をやった。
きっちりと閉じられた着物のえりが、少し盛り上がり、胸元がふくらんでいる。
(まだ雛だというのに…すでに色気を感じさせる子だ。郷乃は……。)
一郎が、自分の躰を見ていることに気づいた郷乃は、頬を染め、一郎の背後にまわると、桶に湯を汲み、一郎の躰を流していく。
「ありがとう。郷乃。いつものようにしておくれ。」
一郎に言われ、郷乃はさらに顔を赤くしながら、一郎の前にひざまずいた。
躰を隅々まで洗い終えた郷乃だったが、唯一触れなかった場所があった。一郎の男根である。郷乃は、一郎の鎮まっている男根をそっと握ると、小さな舌をあてた。まるで貴重なものに触れるかのように、小さな手で男根を持ち上げながら、何度も何度もなめあげていく。
三十歳を越えたばかりの一郎の男根は、郷乃になめあげられるたびに、徐々にふくらみ始めていた。
やがて、郷乃の舌が先端に這わされると、郷乃はゆっくりと口に含んでいく。ねっとりとした熱い郷乃の舌が、口の中で男根に絡みつく。
「ずいぶん上手になったね、郷乃。」
一郎は郷乃の頬に指を這わせて、郷乃の行為を眺めていた。
郷乃を引き取ってからというもの、一郎は毎日郷乃に背中を流させ、郷乃に奉仕の仕方を教え込んだ。自分の行為がどういうものであるのか、幼い郷乃はよく分かっていない。一郎があまりにも気持ちよさそうなので、それが嬉しいだけである。男根が大きくなればなるほど、一郎が喜んでいる証拠なのだと郷乃は思っていた。
「ああ、いいよ…。郷乃。」
郷乃は完全に反り立った一郎の男根を、ゆっくりとしごき上げる。一郎の男根は郷乃の口には少し大きく、郷乃は苦しくなるのだが、それを顔に出すまいとしていた。その表情に、郷乃の年齢には似合わぬ 色気を漂わせている。
ちゅ…ぷっ……ちゅ…ぷっ…ちゅ…ぷっ…
郷乃は、ゆっくりとしごき上げると一郎が喜ぶことを知っていた。舌の先だけでなく、舌の裏側までも使って、一郎の男根をなめ回し、先端を小さな音を立てて吸い上げる。一郎の腰が自然に動き出すまで、郷乃は奉仕し続けるのだ。
「はぁ…はぁっ…郷乃……うっ……」
一郎は荒い息を吐きながら、郷乃の動きに合わせて、腰を少し動かし始めた。射精が近い合図である。郷乃は、これまでのゆっくりした動きから一変して、激しく頭を動かし、一郎の男根をしごき上げる。
ちゅぷっ、ちゅぷっ、ちゅぷっ、ちゅぷっ…
郷乃の唾液で濡れた一郎の男根が、ぴくぴくと震え出し、一郎の呼吸はどんどん荒くなっていく。
「さ…さとのっ……くぅぅぅっ…」
一郎が郷乃の頭を押さえた瞬間、一郎の男根から勢いよく精液が飛び出した。
どぴゅっ、どぴゅっ……どぴゅっ…
郷乃の口の中で、一郎の精液が何度も飛び出す。郷乃は、それを受けとめながら、ゆっくりとしごき上げた。男根は郷乃の口の中で何度も大きく脈打つ。
こくっ……ごくんっ…
郷乃は、一郎の男根から口を離すと、少しずつ精液を飲み込んだ。もちろん一郎に教え込まれていたからである。
女や子供に自由などなかったこの時代、主人の命令は絶対だった。ましてや郷乃は一郎に仕える奉公人である。毎日奉仕を繰り返すうち、郷乃には何のためらいもなくなっていた。
「おいしゅうございました。旦那さま…。」
いつもの言葉を言いながら、郷乃は一郎に深々とお辞儀をして、立ちあがった。夜の奉仕はこれで終わりである。
「郷乃…。寝る前に、部屋に来なさい。」
一郎の言葉に、足を止めた郷乃は、再び深々とお辞儀をした。
「旦那さま、郷乃です。」
「お入り。」
郷乃は、静かに一郎の部屋の中に入ると、ふすまを閉めた。部屋の隅に小さな火が灯っている。
「こちらにおいで。」
一郎は郷乃の手を取ると、布団の上に寝かせた。
「ここのところ、ご褒美をあげていなかったからね。」
一郎はそう言って、郷乃の着物の帯をほどく。
「だ…旦那さま……」
従順に主人に仕える郷乃だが、これから始まる一郎のご褒美は、耐え難いものだった。
「あまり大きな声を出してはいけないよ。郷乃。家の者が起きてしまうからね。」
一郎はそう言いながら、郷乃の着物を脱がせ、郷乃の裸体に覆い被さる。
「は……い…。」
郷乃の躰が震える。一郎は郷乃の唇に指をあてると、そのまま口の中に挿し込み、郷乃の舌を指先でもてあそび始めた。
「お乳が少し大きくなったようだね。」
片方の手で、郷乃の乳房を揉み始めた一郎は、手のひらにおさまるそのふくらみの感触を確かめている。
「んくっ……うっ……」
指を挿し込まれたままの郷乃の口から、吐息が漏れる。
「いい匂いがするね。郷乃の匂いだ。」
乳房に顔をつけた一郎は、郷乃の肌の匂いを吸い込み、乳首を舌先でなめる。
郷乃の乳首は、まだ小さく、吸い付けるほどの突起を作ることができない。
「こんなに小さな乳首では、将来、赤ん坊もお乳を飲みづらいだろう…。」
一郎は指先で郷乃の乳首をつまみ上げるように何度か引っ張ったあと、乳房をつかんで口に含んだ。
ちゅっ…ちゅぱっ…ちゅぱっ…
小さな音を立てて、一郎は郷乃の乳房を吸い上げては離している。
「あぁっ……だん…なさま……」
一郎の指が口から抜かれた瞬間、郷乃は小さな声をあげた。
一郎の躰が、徐々に下に下がり始め、郷乃は息を飲んだ。郷乃の最も辛い行為がこれから始まるのだ。
郷乃の股間に顔を近づけた一郎は、郷乃の脚を左右に開き、腰を持ち上げると、その場であぐらを組んだ。油に灯された灯りが、郷乃の股間を照らし出す。
「おや…ずいぶんときれいに洗ったんだね。」
指で郷乃の花弁を開き、隅々を調べている一郎が郷乃の顔をちらりと見る。
「八重さんが…」
郷乃はそうつぶやいたまま、黙り込んだ。郷乃と一緒に、この家に仕えている八重は、郷乃よりも5歳年上の娘である。郷乃が一郎に呼ばれていることを知った八重は、風呂に入ったときに、洗い方を教えていたのだ。
一郎は、特に何も言わず、郷乃の股間に顔を近づけた。
「ひぃっ……」
一郎の舌が郷乃の股間にあてがわれると、郷乃は小さな悲鳴を上げる。一郎は郷乃の細い腰を抱きかかえると、郷乃の秘部をなめあげた。
郷乃は、自分の指を口にくわえ、声を出さないように耐えている。しかし、それが無駄 な行為であることを郷乃は知っている。一郎は郷乃の秘部をなめ始めると、時が経つのも忘れてなめ続けるからだ。どんなに指をかみしめても、声が漏れてしまい、郷乃には止められない。一郎は郷乃の秘部に異様なほどの執着を見せ、その間に郷乃は幾度となく痙攣する。
郷乃は一郎を主人として慕っていたが、この行為をするときの一郎は、まるで別人のような気がしていた。郷乃の躰を貫くような感覚が、郷乃をおびえさせていたのだ。
一郎は小刻みに舌先を動かしながら、郷乃の秘部を隅々までなめていく。郷乃は怖くて一郎の行為を見ることはできないが、ときおり、一郎が音を立てて何かを吸い上げていることに気が付いていた。
一郎は郷乃の一番敏感な部分を舌先で刺激した後、必ず中央に唇をつけている。
ずずっ…ずずずっ……じゅるっ…
一郎は郷乃の女陰からしみ出した愛液をすべて吸い取っていたのだ。もちろん、自分の股間に起こっている変化を郷乃は知らない。ただ、一郎が何かを吸い上げているとだけしか、郷乃には分からなかった。
郷乃は気が遠くなる感覚に襲われ続け、長時間の愛撫で、秘部は痺れ始めていた。郷乃の秘部を堪能した一郎は、ようやく郷乃の腰を下ろすと、自分の着物のすそをまくり上げ、ふんどしを外した。
勃起した一郎の男根は、郷乃の秘部にあてがわれ、郷乃の腰が大きく浮き上がる。
ずぷっ…ぐちゅぅっ…
「あ…ひぃっ……あぅぅぅっ…」
郷乃はいつもこの瞬間にいちばん大きな声をあげてしまう。一郎によって郷乃はすでに生娘ではなかったが、郷乃の女陰はまだかたく、一郎の挿入には少し痛みがともなっていた。一郎は、郷乃の腰を両手でしっかりとつかむと、狭い女陰に男根を押し込んでいく。
「だ…んな…さ…まぁ……あぁっ……」
一郎は、このときの郷乃の声がたまらなく好きだった。可憐な少女の中に、女を感じさせる瞬間だったからである。
「郷乃。」
にちゅっ…にちゅっ……にちゅっ…
一郎は郷乃の躰を突き入れ始めた。
「はぁっ…あぁっ……だん…な…さま……あぅっ…」
静かな部屋に、郷乃の密やかなあえぎ声と、性器の擦れ合う淫らな音が響く。郷乃の肉壁が、一郎の男根を締めつけ、こすり上げていく。
「郷乃は……お嫁になど……もう…行けないよ……お前は…私の…妾になるのだから……。」
ずちゅっ…ずちゅっ…ずちゅっ…ずちゅっ…
あふれ出した愛液が、さらに淫らな音を立て、郷乃の華奢な躰に男根が抜き挿しされ続ける。
一郎は日々ふくらんでいく郷乃の乳房をつかんで、激しく揉みあげ、郷乃の躰を思いのままにできる喜びを感じていた。
「あぁっ……はぁぁっ……はぁっ…」
性に対する知識などまるでない郷乃は、その快感を躰で覚えていくのであった。
一郎に突き入れられ、郷乃の躰が布団からはみ出しても、一郎は激しく郷乃に突き入れ続けた。一郎の股間に全神経が集中し、郷乃の女陰にこすられる快感が、射精をうながしていく。
「はぅっ……さと…の……くっ…」
どぴゅっ、どぴゅっ…
つま先に力が入ったとき、一郎の精液が一気に飛び出した。郷乃の体内に精液を注ぎ込んだ一郎は、なおも腰を動かし、男根の根元に残った精液を絞り出している。
「はあぁぁぁ……だ…んな…さ…まぁ…。」
不思議なことに、郷乃は、自分の中で射精される感覚が好きだった。奉公にあがってから、幾度となく体験したその感覚は、薄幸の少女にとって、一郎に可愛がられている証のようだったからだ。
誰に教えられるでもない、郷乃の女としての感覚は、確実に郷乃の中に芽生え始めている。
まだ、女の自立などあり得ず、男に従うことしか許されていない時代の中で、郷乃は、その身をゆだねることしかできない女たちの仲間入りをしたのであった。
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