小説(転載) 大学教授杏奈 悦楽の孤島 相姦課外講習 (後編)
近親相姦小説
掲載サイトは消滅。
大学教授杏奈 悦楽の孤島 相姦課外講習 (後編)
「美味しかったわ。ヒロ君のミルク。さっぱりしたでしょ? おやすみ」
博文のペニスを根元からしぼり、一滴も余さず飲み干した母杏奈。
その快感に体が痺れ、しばし身動きさえできない博文を尻目に、杏奈は自室に逃げる
ように駆け込んだ。
全身のエネルギーを吸い取られたような自分の体を、ようやく博文はベッドに。
そして即座に眠りについた。
一方杏奈は自分がしでかした口淫奉仕に酔い、同時におののく。
体が火照っていた。若いオスのエキスを体内に受け止めた高揚感が、ただでさえきつ
い杏奈のフェロモンを呼び覚ます。
口内に残る苦く甘い樹液の味が、もう一度それを味わいたいと杏奈にささやく。
口だけではない、全身が、特にその若いオスをかつてこの世に送り出した部分が、も
う一度息子を帰還させたいと疼く。
しない! もうしないわ! やめて! 嗚呼やめて!!!
杏奈はオナニーしたい欲求を必死にこらえる。
枕元にある寝酒用のブランデー、それを三杯たてつづけに飲み干す。
アルコールというより、麻酔であった。
そこでようやく杏奈は、いぎたないメスの欲望を抑えつけ、眠りについた。
五日目の朝、杏奈は再び、コーヒーの香りで目が覚めた。
博文のモーニングコーヒー宅配?だ。
目を開けると、博文がトレイにコーヒーを乗せて立っていた。
瞬間!部屋に鍵をかけておかなかった自分のうかつさ?を杏奈は思った。
博文がその気になれば、杏奈の部屋に忍び込むことは可能だったのだ。
「何を考えているの? 息子相手に何を案じているの?」
と自問自答する。昨夜あろうことか、実の息子に対し口淫奉仕をしでかした身だ。
たまらない重い空気。耐え切れず、無理に笑顔を作る杏奈。
「おはよう、ありがとうね、ヒロ君」
「うん、おはよう」
心なしか悲しそうな博文の顔。事実悲しいのだ。
本当は昨日のように、杏奈にキスしたいのだ。だが杏奈は今夜が最後だと言った。
だからあんな素晴らしいことまでしてくれたのだ。
全身のエネルギーを吸い尽くされたような感覚、思い出すだけで体が震える。
美しい唇がコーヒーを飲む。その唇が博文のペニスを昨夜、愛してくれたのに…
「ママ、朝食できてる。今日は何をするの?」
「うん、そうね…」
瞬間、沖合いに空砲というか、ドーンと音がした。轟く響きではない。
運動会・花火大会やりますと、地域に告げるあの程度の音である。
「あ! 米軍のフェリーだわ!」
あわてて杏奈はお化粧を始めた。
5分で済むからリビングで待つように言われた。
南海のパラオにも似た、紫のワンピース姿で杏奈が現れた。
そしてそのまま二人は島の船着場に向かう。
軍用ではなく、民間仕様のようなフェリーが愛母子島に近づいてきた。
しかし合衆国の国旗はしっかりついている。
士官らしき人たちがフェリーに乗っているのが見えた。
一人女性らしい人が手を振っていた。
「ハーイ、杏奈!」
杏奈も先ほどまでの戸惑いが嘘のよう、ほがらかに手を振り返す。
「リサ!ウェルカム」
そして一組の男女が、フェリーから降り立った。
正確には三人である。二歳くらいの男の子が一緒だったのだ。
そして博文はようやくその家族連れを、肉眼で(容姿を)認識できる距離でとらえるこ
とができた。
なんというか、アメリカのファミリードラマに出てくるような、美男美女夫婦だった。
女性の名は、リサ・マイヤー、男性はルイ・マイヤー、赤ちゃんはアラン君である。
そろいの白いTシャツに白い短パン。
だが中身がすごい。
リサのプロポーションは、ほとんどヴィーナスに等しい。
そのバスト・ウェストのくびれ・ヒップライン・足の長さ。
もうモデル並みである。博文は必死で悟られないよう生唾を飲んだ。
ルイ・マイヤーのほうも背は高いはたくましいわで、さすが肉食民族だ、などと感心
するばかりの、小肉中背博文君であった。
こうしてみたら、やっぱり母杏奈は日本人離れしていても、所詮といったら卑下しす
ぎになるが、間違いなく日本人の範疇のプロポーションである。
などと母と外人さん夫婦を比べて考えている中、杏奈とリサ夫婦は抱擁、そしてほほ
にキス。杏奈は海外生活豊富なので、そういうのがサマになっていた。
「よく来てくれたわね。リサ・ルイ。こちらは私の助手で息子の博文よ」
「ナイスチューミーチュ、HIRO、ヒロと呼んでいいかしら?」
美貌の女性が握手を求めてきた。
「はい、こちらこそ、ミズリサ、ウェルカム、EBOSI ISLAND」
驚いたことに片言で夫婦は日本語も扱えた。
博文もブロークンながら、日常会話くらいならわかる。
小さいころ、5年間子供英会話教室に通っていたのである。
こうして四人はとりあえず会話に不自由はしない。
同時にこの家族の訪問で、杏奈と博文は自然な母子に戻れていた。
リサ一行は、さすが屋外探求の徒らしく、博文と違ってすいすい研究室まで歩んでい
く。一番若い博文の息があがるのだから情けない。
そして一行をリビングに迎える。
アラン君を抱っこしあやす杏奈。
なんか若干うらやましく思う、罪な少年博文である。
「早かったのね。もう少しあとかと思ってたわ」
「ふふふ、早く<あなたがた>に会いたくってね」
聞けば朝食もまだだという。
「まあ、じゃあ息子に何か用意させるわ」
「ふふふ、ご心配なく、ルイが準備してきたから」
「キッチンを借りるよ。ヒロ、手伝ってくれるかな?」
ボックスを抱えルイが博文を誘う。
彼が料理するらしい。なんか自分と似ている。
実はそれはルイの生い立ちと、リサとの運命に去来することだったが、この時点で少
年はそのことを知りようもない。
ボックスにあったのは、ハムカツ・ベーコンカツ・ソーセージカツの類。
既に昨夜油で揚げたもの。それをささっとフライパンで軽くソースをかけ温めなおす。
それをパンにはさむ。アメリカンファーストフードのできあがり。
「おきれいな奥様ですね」と博文。
「ん?んー、ありがとう。君のママも素敵だよ」
なぜか若干何か奥歯にものがはさまったような反応だった。
そのときは気にもしなかった。
そして四人で会食。
話が徐々に海洋学の話になる。するともうほとんど英語だからわからない。
日本語であったところでわからないが。
そのまま午前中は、三人は研究室に。杏奈が研究を披露するのだろう。
アラン君も一緒。仲間はずれの少年が一人。
しょうがないからお掃除・お洗濯。
またたらいに水をはって・・・
そして彼を待つ女神の羽衣は今日も彼の手の中に。
なまめかしいセクシーな下着。
今日も愛母子島は暑い。空には雲一つない。
なのに自分は母の下着をまた悪戯しようというのか?
だが股間はこわばったものの、滞在者がいる事実が彼を思いとどまらせた。
その瞬間だった。
「ヒロ君! また潮干狩りに出かけるわ。釣りの用意して!」
あわてて博文は我に帰った。見ると杏奈が窓からこっちを見ていた。
オナニーしてなくてよかった、と全身で安堵する。
リビングに戻って、瞬間ダブル生唾悩殺姿態が彼を出迎えた。
杏奈はリサにもらったというあの真紅のハイレッグ再び。
リサのほうはイエローのさらに輪をかけたハイレッグ。Vカットは当然。
リサのその姿は、雑誌で見るプレイメイト並みであった。
ここ数日のいぎたない放出や、杏奈の奉仕?がなかったら鼻血どころか卒倒しかねな
い眺めである。愛母子島に来たかいはあったというものである。
「ふふふ、気に入ってくれたのね。その水着。セクシーよANNA」
「いやだわ、あなたみたいな若い女性にそんなお世辞言われたら」
まんざらでもない杏奈である。なんと言っても息子をときめかせる肉体だ。
さてそこで思いもかけないリサの発言が飛び出した。
「あら、杏奈こそお世辞がうまいわ。私あなたと2歳しか違わないのよ」
これには杏奈が驚愕した。38 YEARS OLD???
どう見てもリサはいいとこ20代半ばにしか見えない。
「あら言ってなかったかしら?」
信じられなかった。だってあの晩。
高名な海洋学者リサ・マイヤーと杏奈は学会で出会った。
二人は意気投合し、研究などで親密になった。
イタリアを去る最後の夜、二人は食事をともにした。
そしてアルコール。それがまずかったのか?ホテルの個室のラウンジ。
リサは杏奈に優しくキスを。
拒めず生涯唯一のレズビアンの官能の罠に。
その際、杏奈の体が感じたリサの肉体は紛れもなく20代のものだった。
そしてまさにそのとき、リサは杏奈の耳元に、悪魔のささやきを注ぎ込んだのである。
「杏奈、そういうカップルは存在するのよ。あなたみたいな美人の母親を持った息子
さんは、すごく危険だわね」
レズビアンの官能の嵐の中、近親相姦愛につき講義?されたのも杏奈くらいのものだ
ろう。
そして二人はこの島での再会を誓い合った。お互い家族連れで。
だがそれならまさに今日、博文を呼べばよかったのだ。なぜ自分は夏休みが始まって
早々に博文を呼んだのか?
「ママ準備できたよ」
愛しい息子が怪訝そうに杏奈に声をかけ、我に返る杏奈である。
そしてまるでデジャブーを感じるような潮干狩り再現。
ところが今回はお客様が。
ルイはアランを海にひたして?あやす。
美女二人は海生生物の収集だ。
博文はまたもや高台で太公望。しかし美女のハイレッグ水着は絶景だった。
そして釣れます海の幸四匹当たり。
海外からのお客様に、刺し身をふるまう博文君。
「へえ、手馴れたもんだねヒロ」とルイが感心した様子だ。
食事が終わりかけたころ、アランがぐずりだした。
「まあ寝かしつけなきゃだめね。ヒロ、ミルクを解凍したいの。ルイ、杏奈とサンプ
ルをまとめておいてね」
「うん、わかったよ」
どことなくリサは夫に、上の立場から物を言う感じがあった。
杏奈は姉様ワイフだからだろうと思った。
ルイは23歳くらいだ。まさか夫まで若く見える体質ではあるまい。
それにしても年が離れているとは思えないカップルだと思う。
さて博文は研究所に舞い戻る羽目になった。別にかまわないのだが。
美貌の海外美女と会話が弾む。
というか博文はドギマギしているのだが。
しかし解凍ミルクとは??? 2歳児にミルクがいるんだろうか?
「ふふ、とっくに乳離れしているわ。アランは」
「え?」と博文は疑問詞を顔に三つ書いて、リサを見つめる。
「あなたと二人きりでお話したかっただけよ、ヒロ、急ぎましょう。アランと杏奈は
いつ戻ってきちゃうかわからないわ」
そう言ってせかされる博文だった。アランはもうリサの腕の中で眠っていた。
わけもわからずリサについて早足の博文である。
リビングから見える四つ目のドア。それがダブルの寝室来客用。
ベビー用バスケットにアランを寝かしつける。
そしてリサはようやくこの島に来た、第一の目的にとりかかることができた。
「ふふふヒロ、あなた杏奈のことが好きね。息子としてじゃなくって、一人の男性と
して愛しているんでしょう?そうあなたはBOSISOUKANの虜なのよね?」
INCESTではなくBOSISOUKANというあまりにもストレートな言葉に、博文は言葉を失
った。同時に赤面した。事実であったし、とりつくろうこともできない。
しかし会ったこともない、しかも海外美人がなぜ、少年の妄執を知りえるのか?
「ぼ、僕は…」
「恥ずかしがらなくっていいわヒロ。全てわかったの。杏奈に息子がいるって知った
時から私にはわかったのよ。そういうカップルを私は多く知っているの。杏奈を見た
ときピンときた。そしてあなたが杏奈を見つめる表情から、確信したわ」
実際は博文が杏奈の下着を、悪戯している様子を知っているリサ。
でもそこまで言う必要はない。
「ふふふ、ヒロはヴァージンね」
これまた真っ赤になるしかない博文君。
「それじゃあ杏奈を愛するときに恥をかいてしまうわ。私が女を教えてあげる」
「え?」
耳を疑った?
プレイメイトとベッドをともに、なんぞというものは世界中の男の夢の一つだろう。
美しい年上の女性と個人教授なんてのもそうだ。
だがこのリサは確かに少年にそうささやいたのだ。
決して博文のヒアリングの間違いではない。
というかなんで母子相姦のある意味、心配をしてもらっているのだろうか?
どう聞いても勧められてるわけである。
わけではあるが夢のような現実が、博文の手を握りそしてベッドに誘った。
八頭身美女の柔らかく大きなクッションに、瞬間博文は包まれた。
外人さんは毛深く、体臭も肉食だからきついと聞いたが、リサの肌はすべすべして、
杏奈以上にはりがあり、甘いフェロモンは極上の芳香だった。
巷の俗説はあてにならないな、と興奮しながらも博文は思った。
黄色いハイレッグの美女に抱きすくめられていた。
「ミズリサ、ああああ、あの本当り?」ろれつが、まわらなくなってきつつある。
「ふふふ本当よ。さあ多分ルイが杏奈をとどめておけるのは30分が限界よ」
ウインクして、優しく博文は唇にキスされた。
「ん・・・」「NNN」
「上手だわ、ヒロ」「本当に?」
本当のわけはない。杏奈とのキスしか知らない童貞少年である。
というか夫が妻のこの行為に加担しているわけだった。
「WAO! こんな貝の種ははじめて見ます。杏奈」
青年と海辺で探求する杏奈。若いころの亡夫守とのメモリーが胸を通り過ぎる。
天国で守は杏奈と博文をどんな思いで、見つめていたのだろうか?
もし自分が博文と間違いをおこしたら、すくなくとも守と天国で再会はできないだろ
う、などと考える。
杏奈は今まさに、愛する息子が童貞を奪われようとしているなどとは、思いもしない。
二人はベッドに並んで向かい合う。博文にリードさせ、ディープキスを試させるリサ。
少年のまぶしそうな表情。かつてルイが幼女?だったころのリサに向けた憧憬のまな
ざし。
「ほうらお上手」「本当?」懐かしい会話。今再現しているかのようだ。
「ふふふキスの手順は合格だわ」
そう言ってリサはベッドから体を起こした。
「ヒロ、軽蔑しないでね。誰にでもこんなことする女じゃないわ。あなただからなの」
「は、はい」
博文も立ち上がった。Tシャツと短パン姿だから、あっという間に裸にされた。
体は(リサから見れば)華奢だが、勃起はたくましく屹立していた。
リサも少年に一枚一枚衣服を脱がせる楽しみを、教えてあげたかったが生憎?水着一
枚の姿なので仕方がない。
少年の震える手がリサの肩にかかる。おそるおそる水着を肩から抜いていく。
Vカットが大きく別れ、これぞ巨乳(実は欧米人なら並みのサイズ)のメロンパンが。
少年の網膜を直撃した。それだけでも恐ろしいまでの興奮なのに、水着は徐々に女神
の肌から剥ぎ取られていく。少年の目はかすむ。神々しいまでの秘陰はもう目に映っ
ているはずなのに、頭が混乱して認識していないくらいだ。
そして今二人は無垢なアダムとイブ。
生まれたままの姿で二人きり(アラン坊やがいるが)。
博文はリサにもう一度抱きしめられる。
「ヒロ?」「はい」
「ママって私を呼んでいいのよ、それとも外国人ママはピンとこないかな?」
「えええ!!!いいんですか!!!でもあなたみたいな女性にママって失礼かな」
そこでリサの年齢を聞かされ、母に続いて驚愕!
リサは植物人間として10数年昏睡し、その間奇跡的に新陳代謝が遅れたのだった。
とてつもないその事実に、呆然とするしかない。
「だから私はヒロのママだっておかしくないのよ」
「マ、ママ、好きだ!!!」
そう言って甘えるようにリサにすがる。乳房にむさぼりつく。
「OHHHHHHHH、FUUUUNNN」
嗚咽が日本人と違うのは仕方がない。和は短く洋は長く、それがよくわかる。
「YES,SON、SUCK MY TITS」
ここまできたら完全に英語だが、もうどうだっていい。
外人美女に抱かれる自分、しかも相姦プレイ。
「ママ! ママ!!!」
それは虫の知らせと呼べるものだったか?
杏奈は、突然研究所に帰る支度を始めた。
ルイの質問にも上の空だった。
「リサとヒロ君を一緒にしておくべきじゃない」
理性を超えた母の(女の)本能だった。
突然リサの携帯(らしいもの)がベッド脇で音をたてた。
リサは舌打ちした。
「ボーイ、残念だわ。杏奈があと五分で帰ってくるの。『あとは自分で道を切り開いて
ちょうだい』さあここまでのことは内緒よ、服を着て」
あっけにとられる博文を尻目に、リサは立ち上がり、服をまとい始めた。
勃起をそのままにしぶしぶ従う博文。そしてそれからわずか三分で杏奈は帰ってきた。
そして博文がリサに今のことを問いただす機会が訪れるまでには、ここから一年の歳
月を要したのである。
何食わぬ顔でリサは、アラン君のお守り。博文はリビングで手持ち無沙汰。
リサとルイの計画は、少なくとも最初の部分だけ失敗に終わった。
そして夕食後、歓談もそこらにリサが映画を見せたいと言い出す。
なんとリサの半生を描いた映画だという。
当然興味をそそられ、杏奈は見たいとせがんだ。
それが博文と杏奈にある意味、とどめをさすとも知らずに。
ルイは壁にシーツを貼る。そしてDVDプレーヤーと投影機を接続。
手馴れたものだ。そしてソファを二つ並べて、二つのカップルが並んで座る。
博文がリビングのランプを消す。そしておごそかな音楽。
本当に映画館にいる気分がした博文。傍らには美しい母杏奈。
一人の少年が昏睡状態にあった女性の目覚めを知り、ドクターを呼ぶ。
そしてタイトル。
「MARMAID NEO TABOO」
美しく、そして感動的な話がつむがれる。
だが!! 話が問題だった!!!!
その映画は、その映画のテーマは、紛れもなく「母子相姦」だったのだ。
昏睡中に生まれた息子ルイと母リサの、純愛を描いた映画だったのである。
間違いなかった。そして描かれるカップルは、今二人の傍らに寄り添うリサとルイ
そのままだ。天才海洋学者でリサ、今イタリア在住、そんな人間が二人もいるわけが
ない。しかも二人の間に生まれた赤ちゃんの名前が「アラン」である。
ルイはただただリサを慕い、そして結ばれる。
リサの体を洗い、そして覗きをしたり(覗かされたというのが正しい)
キスされ、フェラチオされ、リサの恋に嫉妬し、自殺未遂。そして愛の成就。
映画はそのテーマでありながら、崇高なまでに感動的だった。
だが劇中母子が愛しあっているのは事実なのである。
母子でそんな映画を見ては、たまったものではない。
なのに杏奈は上映をストップさせることも忘れ、その衝撃的な二人の過去にのめりこ
むばかりであった。気がつくと杏奈は博文の手を固く握り締めていた。
実はポルノ描写がきつい映画なのだが、そこは再編集してある。
なんと日本人も出演していることを後に彼らは知る。
チアリーダー役で出演している慶子という女性がそうだった。
映画が終わった。室内が暗くなった。
暗闇の中杏奈は呆然としていた。今この島に母子相姦体現者を迎え入れてしまった事
実にである。それは博文も同じだったが、呆然としている場合でもなく懐中電灯片手
にランプに灯をともしてまわった。そして部屋が明るくなった。
母子相姦未遂カップルは、既遂のカップルと顔を合わせる結果である。
杏奈はかすれる声で、やっと言うべき言葉を捜し発した。
「リサ…これはあなたたちなの?本当のことなの?あなたたち母子なわけなの?」
「そうよ、杏奈。ルイは私が昏睡している間に生んだ息子、そして愛する夫なの」
「そんな・・・そして赤ちゃんまで・・・」
だが二人をケダモノとののしることはできない。
その資格が杏奈にはない。博文にもないが、元々驚愕すれども、うらやましく思うく
らいでののしる意思などないのだ。
「な、なぜ、こんな映画を私たちに…」
「ふふ杏奈、それはね。あなたならこの愛をわかってくれる確信があったの」
リサの言葉に、全身をゆすぶられるような感覚を覚える博文と杏奈。
「ヒロがあなたを見つめる表情でわかったわ。杏奈、あなたはヒロの憧れの女性なの
よ。だから私はこの映画をあなたたちになら見せてもいいって思ったの」
半分は嘘である。最初からリサはそのつもりだったのだ。
「あなたたちに私たちのように愛しあえとまでは言わないわ。でも、そういう愛の形
があるってことはわかってほしいのよ」
「そんな・・・」
強く拒めない杏奈。二人の危険な関係を中途遮断してくれるはずのお客様が、まさか
さらにその背中を押すようなことを!!!!
そして続く、無情な言葉が。
「それから杏奈、私たち三日滞在の予定だったけど、急用があって明日にはこの島を
たたなくてはならないのよ。もっとゆっくりしたかったんだけどね」
杏奈の心が悲鳴をあげる!!!!
それでは禁断の果実のありかを、採集の仕方を勝手に教えて、二人きりにされるとい
うことではないか!!!!
その一方で、官能の予感のようなものに博文はうちのめされていた。
本当に母子で愛しあうカップルの存在に、衝撃を受けたのに加え、また明日から杏奈
と二人きりになれるのだから。
「この島に来て本当に楽しかったわ。じゃあ私たちは先に休ませてもらうわね。グン
ナイ」
そしてまるで、お邪魔虫は退散といった風で、リサとルイはダブルの寝室に消えてい
った。
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
地球三個分ほどの比重の空気が、杏奈と博文を襲っていた。
リサはルイに手淫し、口淫し、そしてセックスまで与えていた。結果が愛の結晶アラ
ン坊やなのだ。
「ひ、ヒロ君、マ、ママも寝るから、今見たことは明日ゆっくりお話しましょう」
やっとのことでそう言う。博文もまた自分の心を整理する時間が必要だった。
そう時間はあるのだ。ゆっくり話す時間はある。
明日からまたこの愛母子島に二人きりなのだから。
無言で二人はおのおのの寝室に入った。
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
暗闇の中、博文は眠れない。眠れるわけがない。
あんな背徳感衝撃映像?を見たあとだ。
杏奈とああいう素晴らしい体験ができたら? そう思うと股間がこわばる。
次の瞬間だった!
「OOO!!!!」「WOOW、MOM!!!!」
さらなる衝撃が!! 隣のダブルの寝室から響く、愛咽のからみあい。
壁一枚を隔て!リサとルイが今、愛しあっているのだ!!!
その事実に博文はたまらず暴発した! 何も刺激をくわえてもいない勃起は、母子相
姦という事実、聴覚のみの刺激にさえ、耐え切れなかったのだ。
博文は同時に鼻血をも流していた。なのに鼻も勃起も拭うことを忘れた。
ギシッギシッギシッギシッギシッギシッ
自分のエキスに汚れたパンツを脱ぎ、下半身を丸出しにして、その勃起を一度も萎え
させないまま、少年は壁に耳を当て、その二人の嗚咽に聞き入った。
ベッドをきしませ、杏奈に聞かれているだろう事も承知の上で。
「MOM、SUCK OHH SUCK」
「RUI、LOVINYOU!!! FUCK」
「OHHHCUM CUMING! MOM!!!」
リサとルイもまた、少年に聞かせるように、そしてそうであるために、燃え上がり
三度からみあい果てた。
博文もまた部屋中を自分のエキスで満たす勢いで、自慰行為に酔った。
それは自慰ではなく、杏奈との交わりだった。
「RUI! MORE!FUCK! OUUU!! FUCK ME!!!」
ギシッギシッギシッギシッギシッギシッギシッギシッギシッギシッギシッギシッ
それは杏奈にも聞こえていた。部屋二つ隔てても来訪者の睦み愛はかすかに聞こえて
いた。そして隣室の博文の自涜のハーモニーははっきりと、実母杏奈の鼓膜を激しく
叩いた。
耳をふさぎたいのに、ふさぐこともできず、聞き入るあさましい母親。
あそこが疼く! 杏奈もまた。それは少年の自慰行為の響きのせいか?
かすかに聞こえるルイとリサ、母子相姦の調べのためか?
暗闇にいるだけに杏奈の聴覚は研ぎ澄まされる。
右手が乳首をさする。かたくしこっていた。
そして左手で秘陰をくじる・・・
ダメ!! ダメ!!!!
杏奈は激しく葛藤した、この音に耐えられないで、どうして明日からの日々を無事す
ごせようか?
杏奈は昨夜に続き、ブランデーに手を伸ばした。
まるで水を流し込むようにブランデーを丸々一本飲み干し、またその夜も麻酔によっ
てでしか眠りを求めることができなかった。
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ドーン! ドーン! ドーン!!!
目覚ましより早く、米軍フェリーの空砲が轟き、杏奈と博文は目を覚ました。
無残なものだった。博文の部屋中はティッシュくずでいっぱい。シーツもエキスだら
けでかわいていた。そもそも下半身が、その白濁液を浴びたままなので気持ち悪い。
杏奈のほうもブランデーが利きすぎて頭がガンガンする。
だがルイとリサの迎えの船が来たらしい。見送らねばしょうがない。
杏奈は化粧を直した。二日酔いでひどい顔だった。なんとか見られるとこまで修正。
そして自室を出た。
博文もまたなんとか体の汚れを拭って部屋を出た。
リビングにも寝室にもリサとルイ、アランはいなかった。
そしてリビングのテーブルに手紙と二枚のDVDがあった。
「ごめんなさい、あいさつもしないで旅立つことを許してね。私たちは杏奈とヒロの
幸せを祈っています。また会いましょう。今度はゆっくりと・・・」
あの空砲は、別れの合図だったわけである。二人は黙って島を去っていたのだ。
朝から狐につままれたような杏奈と博文。
あの二人は本当にこの島に滞在したのか?
していた。二人に母子相姦というアップルを、ご丁寧に飲みやすい?ジュースにして
この島に置き土産して去っていったようなものだった。
「な、なんだったのかしらね」「え、う、うん、そうだね」
ある意味取り残された感覚に襲われた二人。そのままだが。
気がつくと博文は杏奈にきついブランデー臭を、杏奈は息子にオスのエキスを嗅ぎ取
った。それぞれの濃い夜を物語る香りだった。
「シャワー、浴びるわ。ママ」「うん・・・」
温水を沸かし、杏奈は体を温水にひたす。島の暑さは天然のサウナ。
彼女の体内に残るアルコール分は消えていく。
だがリサが残した母子相姦の記憶は消すことが出来ない。
状況は極めて悪い。母親として、杏奈はどうやって博文に接すればいいのか?
同時に体中の細胞が疼く。博文の勃起を手に、口にした自分。
そこにもってきてあの昨夜のリサとルイの愛、そして映画。
興奮していた。濡れていた。体が火照っていた。乳首がしこっていた。
誰もいなければ、真夏の孤島の朝、彼女は己を慰めていたはず。
数日前の博文のように、まるで滝に打たれる行者そのもので、温水にあたる。
それは夢のような光景だった。昨夜映画でもあった美母のシャワーシーン・
覗くつもりではなかった。だが杏奈がバスタオルを忘れていたことに気がつき
博文はそれを渡しにきただけ?なのだ。
なのに母はわざわざドアを開きっぱなしで温水浴!!!!!
愛母子島に全裸のヴィーナスをかいまみてしまった少年。
その青いエネルギーは、昨夜のいぎたない数度に及ぶ放出にさえ、めげすまともに
勃起した。生唾があふれた。
なんとか自慰衝動をこらえ、シャワーのコックを閉める杏奈。
そしてバスタオルを… ない。 忘れてきたのだ。
瞬間! 彼女はオスの視線を感じた。
はっと振り向く。かすかに開いたシャワー室のドア、そこにバスタオルを抱えた博文
が立っていた。
「ヒロ君!!」杏奈は叫んだ!
ドアを開いた、そして博文を優しく迎え…いれられるわけがない!
映画のリサではあるまいし!
彼女がやったことそれはタオルを博文から奪い、前を隠しそして。
ピシャ! 平手打ちを食らわせることだった。
「ママを…ママの裸を覗くなんて…」
「そんなつもりじゃなかったんだよ…」博文は悲痛に叫んだ。
しかし、あの映画のあとで、しかも橋本杏奈の姿態から目を離せ、というのが無茶で
ある。杏奈自身が灼熱の太陽であり、若いオスを燃やし尽くす存在なのだ。
博文は平手打ちされたほほに、痛みを感じながら入れ替わりにシャワーを浴びた。
下腹部どころか下半身に飛び散った精液を洗い落とす。
痛いのは本当にほほであったか? 心ではなかったか?
杏奈を求める自分に、拒絶され嫌われることを恐れる自分に・・・
無言で二人は朝食をとる。だがほとんど食欲がない。
それにしても暑い。だが肌を見せたくない。それでまた熱射病になっては、今度こそ
母親としての操?が危ない。だからTシャツ、そしてホットパンツ。
そんな姿で若いオスの前にいる自分。
ソースをとろうとする。博文が気がついてとってあげる。一瞬手と手が触れる。
!!! ???
それだけなのに触れた部分が痺れる。
「どうしよう・・・」「どうなるんだろう・・・」無言が続く。無言で会話している。
BOO!!!! 無線機が鳴った。めったに鳴らない、主島からの連絡だ。
あわてて杏奈は無線をとる。
「はい、はい、ええ物資は大丈夫ですけど…え!! 台風!!!」
それは巨大な台風が島を襲うという警報だった。
「大変だわ!」瞬間杏奈の顔は学者のそれに切り替わった。
それから杏奈と博文は、愛母子島じゅうを駆け巡る半日を、過ごす羽目になった。
つまり研究設備や物資などは島の各所にあり、それが台風で台無しにならないよう
補強しておかなければならないのだ。
研究所そのものは、耐台風?建築で一応無事らしい。
「それなんだけど、らしい、ってのが気にかかってたんだけど、ママ」
機材機器をしょわされ、島中をチェックし、へとへとになりながら博文は杏奈に質問。
大自然の猛威が襲い来る現実の前では、母子相姦の危機などに思いをはせている場合
ではない。
「15年前、学生が行方不明になっているのよ。教授の制止を聞かずに嵐の中、研究室
から出たためらしいの」
博文はぞっとした。そんな事実を聞かされた日には、今夜は杏奈に絶対服従である。
杏奈を愛する日が博文にもし来るならば、まずは生きていなくては話にならない。
孤島はやはりエデンではない。
禁断の果実を蛇(蛇と言うには美しすぎるリサとルイだったが)に教えられたとしても
食する前にあの世に追放されたのでは悲しすぎる。
午後7時、ラジオが警戒警報発令!
台風の移動は遅く、愛母子島が強風に襲われる時間はほぼ9時間と予想された。
絶海の孤島に母子は閉じ込められた。
だがこの研究所にいれば安全だ。元々ライフラインを電気に依存していないのだ。
ドアは閂をかけロックしてある。窓は耐震性の強固サッシで覆う。
サッシに雨音が徐々に強まる。
唯一の強化ガラスから博文は外の様子をうかがう。
亜熱帯性気候の豊かな大自然が、台風の猛威で横になぎ払われている。
木や植物がふっとばされている。
夏なので本来まだ明るいはずなのに、黒雲は空を覆い、死神の鎌のように愛母子島に
風雨を叩きつける。
DOGOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!!
研究室屋根に何か巨大な物体がぶち当たる音。巨木か岩石の類か?
さすがに博文は心細い。都会育ちの現代っ子なら当たり前だ。
「あら震えているの? ヒロ君」
「ふるえてなんかいないよ。僕は男だもん」
「・・・そうね・・・」
ビュービュービュー 風はますます激しくなる。
リビングに二人きり、孤島の中、外に出ることは出来ず。二人きり。
男と女、オスとメス、でも母と子。
博文の姿はTシャツと短パン。
杏奈の姿は、博文がこの島に来たときのボディスーツ。
もし時が戻るならば、杏奈は地味なパジャマを持ってきていたはず。
だが生憎こういうナイトウェアしか持ち合わせていない。
ガスランプに照らされた姿は何度見ても荘厳だった。
ほんの少しだけ寒い感じだ。外の惨状?のせいだろう。
閉め切っているから生暖かいはずなのに、どこか寒い。
まあ暖房をいれるほどのものでもない。
「ヒロ君、ワインでもつきあう?」
「え・・・う、うん」
未成年に飲酒を勧めるのもなんだが、体内から温める飲み物だ。
ホットパンチが必要なほど寒いわけではない。
杏奈はワインをガス冷蔵庫から取り出す。コルクをひねって抜こうと……
??? 抜けない??? きつい。
「あの…ママ、僕に貸してみて」
見かねて博文が申し出る。
杏奈は苦笑した。杏奈に負ける体力で開けられるわけがない、だが…
ポン!
若干コルク抜きをいろいろいじり、そして少年が力をこめると、あっさりワインのコ
ルクは抜けた。
杏奈は博文がもう幼い子猫ではなく、若き虎であることを実感した。
既に少年の肉体は、杏奈のある意味たくましさ?をも凌駕しつつある事実。
もし襲われたら…守れない…
息子にレイプされるおぞましい可能性に、体が震えた。考えすぎだと言い聞かせた。
そしてワインをつぎ、乾杯、何に???
ワインが美味しい。
「わあ、ママ!! ワインってうまいんだねえ!」
「そうね・・・」
そして二杯三杯とすすむ。
「映画でもこうやってワイン飲んでたよね」
「ヒロ君!」ぴしゃりと杏奈は叱る口調。
「・・・ごめんなさい」
だがリサとルイはこの島でも愛しあっていたのだ。なんで自分は母を愛してはいけな
いのか?
話を変える。黙っていては気まずい。また雨風の音を聞いていては暗鬱になる。
「ママ、リサさんが置いていったDVDでも見ない、あ、いや、その昨日の映画じゃ
ないほうさ」
タイトルはイタリアの名所案内。
となるとローマとかそういった観光スポットなのだろう。
手紙には博文と杏奈がもし、イタリアを旅行するならばとあった。
杏奈は研究のためにイタリアにいくことはあるが、純粋に観光目的のそれはない。
B5型パソコンセット。
DVD再生開始。
市販のものではないようだ。チャプター一覧
ローマ・ミラノ・ナポリ、素晴らしい。しばし映像画像での観光に見入る。
そして最後のチャプター、それこそが最後にリサが仕掛けた時限爆弾だった。
「WATER LILY ISLAND」
聞いたこともないスポットだ。
それはワインが二本目、二人の体内にワインが廻り始めた頃合である。
「こんにちは、杏奈さん、博文君。私たちの島をご案内します」
いきなり日本語で呼びかけられ、驚いた。
風光明媚な島の全景。
快適そうなホテル、レストラン。
そして男女のセックス!!!!!!!!!!
「いやー!!!!!」
嗚咽さえ聞こえないものの全裸のカップルが島のそこかしこで愛しあっている。
あわててDVDを取り出そうとする杏奈。だが博文が制止した。
「ママ!! 僕続きが見たい!!!」
リビングのソファ、パソコンの前で、激しいわけではないが強く杏奈の手を博文は握
った。思ったとおりそこにはオスの圧力がみなぎっていた。
そして語られる衝撃の核爆発!
WATER LILY ISLAND いやWATER LILY HOTEL。
それは日本に本店を持ちサイパンと地中海に支店を持つ、近親相姦愛好者の愛のホテ
ル。そこでは許されぬ愛を、大自然の中で誰にとがめられることなく睦みあえる。
相姦ホテル???? そんな・・・・・・
杏奈と博文は食い入るようにその究極の魔界の姿を追った。
母のシャワーを気軽に覗ける設備。
リサの映画も、この島の関係者が撮影したというではないか!!!
わずか7分ながら、あますところなく相姦の宴を二人はあまさず知ってしまった。
リサとルイだけではなかった・・・世界中に相姦愛の体現者が存在していたのだ。
パソコン画面が暗くなった。DVDが終了したのだ。
ふと気がついて、博文は杏奈の手からおのれのそれを離した。
博文の手形で真っ赤になっていた。
「ママ・・・僕・・・」
「いけないわ・・・いけないのよ。ヒロ君」
杏奈の表情はおびえていた。なぜなら息子の目が血走っていたからだ。
杏奈は少しづつソファの端に、逃げるように体をずらす。
そんな行為がオスの本能をさらにたぎらせることを知らず?に。
「ママ、ママ、僕もう我慢できないよ、ママッたら!」
口調が甘えているくせに、目つきが飢狼のそれだった。
「い、いや…そんな目でママを見ちゃダメ」
「ずっと見てた! この島で船長さんと荷物運んでたときからずっとだい!」
逃げたい! でもどこに???
孤島という極限空間で、なおかつ二人はこの狭い建物の中に閉じ込められているのだ。
「ママ!」「アー!!!!!!!!!!!!!!」
少年は母親に襲い掛かった。
遮二無二の勢いで実母のボディスーツ姿に抱きついた。
「嗚呼なんてなんていい匂いなのさ、ママったら!」
「いや、いや、いやあああああああああああ!!!!」
華奢な少年と、鍛えた母親。その体力は杏奈の予想どおりに拮抗していた。
だが守るより攻めるほうが強い。
この六日間我慢し続けた、自慰行為に無駄に放出してきた青いエナジーは、もう我慢
の限界だった。オスの本能がこの美しきメスの体内奥深く、自分の一部をねじ込みた
いとうなりをあげていた。
抱きしめるだけで柔らかい!
髪に顔をうずめたら、母の香りで胸がいっぱいになる。
「嗚呼嗚呼!!!ダメぇええええええ!!!」
必死に両手で博文の肉体を引き剥がそうとする。
だが少年は無情に迫ってくる。
無理やりにキスをしようと、顔を近づけてくる。
杏奈はいったん両足をおなかのとこまで持ち上げ、遮る。
そして思い切り少年の肉体を蹴り飛ばす。
「うわ!!!」
軽い悲鳴で少年はソファーから叩き出される。
すぐに体を起こす。アドレナリンの力は侮れず!軽いうち身など痛くもない。
杏奈はソファーから飛び出し、自分の寝室に駆け込もうとする。
させるかと博文が先回り。
杏奈はそれならと、キッチン・浴室に続くドアに!
どっちみちそこも行き止まりなのだ。外には出られないのだから。
だが二人は違う意味で必死だった。そもそももう台風のことなど忘れていた。
キッチンはランプをともしておらず暗かった。
それでも犯される恐怖に彼女は逃げ続ける。
「待って! ママ!!!!」
言葉はしおらしく甘えているが、行動が鬼畜!
「アッ!!!!」
少年の手が杏奈の首筋に届いた。少年は母のボディスーツの背中部分に手をかけた。
ビィーーーーーーーー!! アアア!!!!!!????
悲鳴とシルクが避ける音が同時に暗闇に響いた。
杏奈が逃げようとしたため、ボディスーツは無残に背中部分から引き裂かれた。
である以上、既に杏奈の体にまとわりつく薄布にすぎない。
杏奈の胸がはだけた。スーツの背後側は博文の手によって杏奈の肌から、剥ぎ取られ
た。絶望の中杏奈は体のバランスを崩し、床に倒れこんだ。
「ママ、したいんだ! いいでしょ! いいでしょう???」
母涜の言葉を悪夢のように杏奈は聞いた。
下半身ががっしり少年の両手で押さえ込まれた。
?????????!!!!!!!!!!
一瞬太ももに感じた。少年の剛直! いつの間にか博文はペニスをむき出しにしてい
たのだ。
「ダメなの!! こんなことしちゃいけないの! 獣になっちゃうのよ!!!
ヒロ君! 博文!!! やめてぇえええええええええ!!!」
そんな悲痛な母の叫びも、頭、いや全身に血がたぎった博文には届かない。
暗がりの中、抵抗する女体に悪戦苦闘しながら挿入を試みる。
「ママ、ママ、僕、僕は・・・・・・」
突如! 少年のペニスは何かに到達した、生暖かい粘膜を鬼頭が感じた。
杏奈はその瞬間、とてつもない悪寒を感じた。
それは母子相姦という背徳への、拒絶感によるものではなかった。
「アッ! ち、違…」杏奈の戸惑う制止の声。
「ママ、入れるよ!!!!」
夢中で博文は腰を突き出した。鬼頭が三分の一入るか入らないかという時点。
杏奈の粘膜のあたたかさに、少年の童貞ペニスは耐え切れなかった。
「嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼!!!!!!!!!!!!????」
少年の意思に反して、ペニスが噴火した。
愛しき母の肉体をわずかに貫くことさえも叶わず、何一つ報われぬ無意味な快感に
体を支配されて、少年は白いエキスを杏奈のそこにぶちまけていった。
杏奈の「アヌス」をめがけて・・・
杏奈は暗闇の中、直腸の襞に息子のエキスが、7度の速射砲で叩きつけられるのを感
じた。安堵感が体をかける。
もちろん気持ちは悪い。アヌスに白化粧である。
少年の拙い性的接触は無残な結果に終わった。
母子相姦は避けられたのだ。
リサがこのことを知ったならば、あと10分時間があったなら、と思ったことだろう。
そういうことがないように、リサは少年にセックスを教えてあげたかったのだから。
背後で少年がすすり泣いているのに気がつく杏奈。
「畜生…畜生…なんでだよお…」
杏奈はその姿に胸が痛くなった。
しかも、間違えてアヌスを貫こうとして、くわえて果たせなかったのだ。
少年の性の第一歩がそんな形で終わったとは、とても残酷すぎて教えてあげる気にな
らない。
「ヒロ君」
べそかき幼児は恐る恐る顔をあげた。くらがりだが、もう今となっては母を征服する
エネルギーなど消えうせた、母を恐れるだけのちっぽけな存在だ。
パシッ! 少年は予想どおりほほを打たれた。
痛い、二重の意味で痛い、情けないし、いたたまれない。
「馬鹿、女性をレイプしようなんて最低よ!」
「ごめんなさい!!」
杏奈の鼓膜に、小さいころの博文の姿が思い浮かぶ。
やっぱり子供・・・
でも下半身に今、杏奈が感じる少年のエキスは、彼が大人になった証。
ゴロゴロゴロ!!!!!!!!!!!!
瞬間二人は体をすくませた。少年は突然の音に驚いただけだが、杏奈は実は雷が苦手
なのだ。台風に雷。研究所の一歩外は地獄絵図。
では中は??? 地獄絵図になるところではあった。
でも杏奈がその気になれば、違う絵画が出来上がるような気がする。
「そうよね、リサ・・・」杏奈は島を去った人物にそう問いかけた。
「ヒロ君は男の子よね?」突然の母の言葉
「え・・・うん」
「ママを守ってくれるわね」
「うん」母の意図することさえわからず、うなずくのみ。
「ママね、雷が怖いの。今夜は一緒にお休みしてくれる」
「え!!!!」
今さっきまで母親を蹂躙しようとした自分と一晩同じベッドに???
「とにかく、私たち体汚れちゃったものね、このままじゃ眠れないわ」
杏奈はとりあえずお湯を沸かした。それを浴室に運び、洗面器に注ぐ。
「ヒロ君、先にあそこをきれいになさい。」
「うん」博文は浴室でお湯とタオルでペニスや下半身を拭う。
それをバスタオルを巻いた杏奈が見つめる。
さきほどの剛直はどこへやら、小さくしなびていた。
まあ息子のそういう姿を見つめる母親も母親であったが。
そして先に昨夜リサとルイが泊まったベッドで待つようにいわれる。
杏奈も下半身を丹念に洗う。博文のエキスの名残を洗い落とす。
そして彼女はイタリアでリサにプレゼントされたもう一つの包みを・・・・・・
雷に雨音・暴風、冷静になれば外の音はすごい。
よくもまあそんなさなかに杏奈を犯そうなどと…と少年は思う。
Tシャツにトランクス一つ。杏奈が戻ってくる音。
リビングも明かりは消した。今この寝室はかぼそいろうそくだて三本のみの照明。
そしてろうそくが女神を照らした。
夢幻的な杏奈の姿がそこに。母の姿は紫のランジェリー姿。
すけすけのベビードール。そしてガーターストッキング。セクシーなパンティ。
即座に博文は勃起した。少年は自分のエネルギーに呆れる思いもした。
だが橋本杏奈のこの姿に反応しなかったら、それはホモセクシャルでしかありえない。
「マ、ママ・・・」
「どうしたの?男の子はこういう姿好きでしょう?」
そのまま母は博文の傍らに寝そべる。
グラマラスとしか読めない肉体が、セクシーな下着をまとってそばにいるのだ。
生唾を音をたててのむ博文。
ゴロゴロゴロ!!!!!!!!!!!!
再び雷の音、びくっと震える杏奈の肉体。これは演技ではない。
そしてそっと博文を抱き寄せる。勃起をまともに下腹部で受け止める。
「ママ」「こわいの…ヒロ君」
涙目になった母。たまらなく愛しくなった。博文は杏奈にそっと口づけした。
「ん…」」「んん…」
それはあまりにも懐かしい香りに包まれた最高のキスだった。
杏奈が自分を拒んでいない事実にも、少年は感激した。
ゴロゴロゴロ!!!!!!!!!!!!
母が震えていた。大丈夫僕がそばにいる。博文はランジェリーに手をかけた。
また杏奈の体が震える。
「あぁん、恥ずかしい・・・」
言いつつ、少年を導くように肩からランジェリーを抜く。
あの白日の睡眠時と同じように、杏奈の乳房が目の前でたゆたう。
「あぁ優しく吸って、ママの赤ちゃん」
「マ、ママ……」
幼子は今母に包まれた。杏奈の腕が少年の首に巻きつき、胸に強く押しつけられる。
夢うつつのまま博文は母の乳房を吸いたてる。
愛母子島の暴風雨の中、寄り添い愛しあう愛母子。
もう一度キス。
すると胸に乳房が、ペニスにパンティが、両足にガーターの感触が。
抱きしめあえば、もう自分を覆う布など邪魔だ!!!
服を脱ごうとする博文、杏奈は母として?そのお手伝い。どうせたったの二枚。
今、少年は杏奈から現世に生れ落ちた姿のまま。
そして博文は母のストッキングの留め金を外す。
震える手でゆっくりとストッキングを脱がせていく。
さきほどの醜態のせいで、行為に若干余裕があった。
だから美しい母の足にキスをする。
たまらないほど長く甘くたくましく柔らかく…賞賛の言葉が知ってる限り並ぶ。
!!!!!!!!!!
気がつくと母の股間にパンティがなかった。それは腰の部分で紐で結ぶタイプ。
杏奈がワンステップ省いたのである。
「あぁーん、見ちゃいやああああああああ」
自分で脱いでおきながら、いやだからこそ本気で恥らう。
そのなまめかしさに少年は、己の生まれた場所に口づけする。
杏奈は下半身を久彦の舌に委ねる。ヌルヌルになった母の秘陰を探しあてる。
「ママ、ここがママのお×××、なんていいんだぁ」
「はぁーーーーーーーー」
少年は一途に舌でそこをうがつ。こんこんと湧き出る甘く苦いエキスを味わう。
「ママ、僕、ママの中に入りたい」
「知らない……、知らないからぁ!」
杏奈はそう言って目を閉じる。博文にこれから全てを与える。
禁断の果実をこれから味わう。それからもう二度と普通の母子には戻れないとわかっ
ていながら。でもリサとルイ、あの仲睦まじさ。二人になんの影や業が感じられたか?
博文とならきっと乗り越えられる。
杏奈の手が、博文のペニスに添えられた。そして秘陰にあてがう。
「くぅ」博文は唇をかむ。大丈夫、今度は暴発しないようだ。
杏奈は大きく息を吸うと、ゆっくりとペニスを挿入させていく。
「ウーッ!」「嗚呼ア、アァーン!!!!!」
今まさに博文は杏奈に回帰した。
母に焦がれ続けた島での日々の妄執が果たされた瞬間だった。
「入ってるんだ! ママの中に入ってるんだね!」
「そうよ。ヒロ君、さあママをついて、したいようにしていいのよ!!!」
そうオスの本能が博文に教える。つくたびに快感が全身を流れ、さらなるピストン運
動に拍車をかける。それこそが造物主が定めた雌雄の姿。
同時にあってはいけないからこそ燃え上がる相姦愛の調べ。
「ママ、ママ、大好き、ずっとこうしていたい!!!」
「ああ、ママもよ、ママも幸せよ、ヒロ君!!!」
「ウーッ、マ、ママ!!……出してもいい? ママの中に出しちゃってもいいの?」
「アーッ、聞いちゃいや! ヒロ君がしたいことをしたいように、したいだけしてい
いんだからぁ……」
「ほんと? ママ?」
「ウーッ! ママもいきそうなの! 一緒よ!!!
「ママ!!!!!!! アッ!」
美母の秘陰がきゅっとしまった感覚があった。瞬間博文のペニスは杏奈の中で今度こ
そ爆発した。その快感のバイブレーションが静まった瞬間、博文は母に崩れ落ちた。
杏奈はろうそくの炎を消した。真っ暗闇だ。
暴風と雷はまだ続いている。
でも何も怖くはない。愛母子島の名にふさわしい形で、二人は抱き合い、安らかな睡
眠に誘われていく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
朝、ベッドの中、博文は目覚めた。
同時に香る母の甘い体臭、芳香。
顔を覆う柔らかい感触。
目を開けばそこにあるのは、杏奈の柔らかい乳房。
彼は母に、母の乳房に抱かれながら眠ったのだ。
愛母子島七日目の朝、彼は改めて実感した。
母杏奈と昨夜彼は愛しあった。結ばれたのだ。
「リサさん、ルイさん、僕はやったよ!」
そう大声で叫びたい気持ちだった。
杏奈を起こさないよう、そっと部屋を出た。
鏡で自分の顔を見る。別に変わっていない。
でも内面が変わった。彼は杏奈の肉体で大人になったのだから。
そして杏奈も目を覚ました。なんの後悔も感じてはいなかった。
明日傘子丸が博文を迎えに来る。
今日一日は島の設備の点検だ。そして夜がまた来る。
そう、二人の愛母子島での夜はまだ一晩残っている。
ではこれからは???
そうだ…フィールドワークは引退しよう。
博文と一緒に暮らそう。だって自分たちは愛しあっているのだから。
「ママ、食事ができたよ!! それと外はすごいことになっているね」
博文の朗らかな声と、驚きのそれに、少し苦笑し杏奈はベッドから起き上がった。
大いに少年には働いてもらわねばならない。だから夜のご褒美も考えなければ…
やはり、少年が間違って挿入しかけた部分かな?
朝からのはしたない考えに、一人で杏奈は真っ赤になった。
エピローグ
「ママ、またあの人たちと一緒になったね」
息子、巧が耳打ちする。慶子は美貌の母子らしい二人組を見やった。
日本からイタリア行きの飛行機。その客に確かにその母子を見た。
そして今、イタリア夜行列車の中、食堂車でも乗り合わせたのだ。
「どっかで見たことあるな、ママ、あの人」
「知り合い?」
「まさか、ああ、そうよ。あの人、学者さんよ。TVで見たことがあるわ」
悔しいが、美貌で負ける、と慶子はその女性を見て思った。
巧のほうは、母親が美貌で負けても気にはしない。愛しているのだから。
「話しかけてみようか?日本人同士なんだしさ」
「巧!!!」
たしなめる慶子の口調。人目はばかる?愛の島に久しぶりに向かう二人だ。
同胞でも明かすわけにはいかない(明かすわけがないが)二人きりのロマンス
なのだから。
ところが先方が、慶子と巧に気がついた。
そして二人はにこやかに席をたち、慶子たちのテーブルに歩み寄ってきた。
「私、橋本杏奈と申します。この子は息子の博文、日本の方ですわね」
「え、ええ」慶子はどぎまぎする。
「チアリーダー姿決まってましたわ。私も出演したかったわ」
「え!???」慶子と巧は声を揃えて驚いた。
この人は、ママのあの姿を知っている、ということは??? と巧の疑問詞三連発。
「ふふふ私たち、目的地は同じみたいですわ、よろしかったらこの先の旅、ご一緒
していただけないかしら?私たちあの島ははじめてなんですの、私たちのキャビンに
いらっしゃいません?」
その慶子と巧を見つめる杏奈の表情に、ぞっとするほどのなまめかしさを二人は感じ
た。博文はその様子がわかり、少々おかしかった。
しょうがないとは博文は思う。
あの女性に、相姦愛と同性愛の両方を教えられてしまったのだから、杏奈は。
慶子と巧、杏奈と博文、四人はWATER LILY ISLAND に着くまでの24時間、キャビン
の中、フェリーイオカステ号の個室で、めくるめく愛欲の旅を共有した、しかしそれ
はまた別の話であり、この四人がマーメイド・リサとルイに再会するのも、またさら
に違うストーリーとなる。
完
恋歌姐と睡蓮亭シリーズ江 そして孤島を愛する貴方に…
[2006/10/08]
大学教授杏奈 悦楽の孤島 相姦課外講習 (後編)
「美味しかったわ。ヒロ君のミルク。さっぱりしたでしょ? おやすみ」
博文のペニスを根元からしぼり、一滴も余さず飲み干した母杏奈。
その快感に体が痺れ、しばし身動きさえできない博文を尻目に、杏奈は自室に逃げる
ように駆け込んだ。
全身のエネルギーを吸い取られたような自分の体を、ようやく博文はベッドに。
そして即座に眠りについた。
一方杏奈は自分がしでかした口淫奉仕に酔い、同時におののく。
体が火照っていた。若いオスのエキスを体内に受け止めた高揚感が、ただでさえきつ
い杏奈のフェロモンを呼び覚ます。
口内に残る苦く甘い樹液の味が、もう一度それを味わいたいと杏奈にささやく。
口だけではない、全身が、特にその若いオスをかつてこの世に送り出した部分が、も
う一度息子を帰還させたいと疼く。
しない! もうしないわ! やめて! 嗚呼やめて!!!
杏奈はオナニーしたい欲求を必死にこらえる。
枕元にある寝酒用のブランデー、それを三杯たてつづけに飲み干す。
アルコールというより、麻酔であった。
そこでようやく杏奈は、いぎたないメスの欲望を抑えつけ、眠りについた。
五日目の朝、杏奈は再び、コーヒーの香りで目が覚めた。
博文のモーニングコーヒー宅配?だ。
目を開けると、博文がトレイにコーヒーを乗せて立っていた。
瞬間!部屋に鍵をかけておかなかった自分のうかつさ?を杏奈は思った。
博文がその気になれば、杏奈の部屋に忍び込むことは可能だったのだ。
「何を考えているの? 息子相手に何を案じているの?」
と自問自答する。昨夜あろうことか、実の息子に対し口淫奉仕をしでかした身だ。
たまらない重い空気。耐え切れず、無理に笑顔を作る杏奈。
「おはよう、ありがとうね、ヒロ君」
「うん、おはよう」
心なしか悲しそうな博文の顔。事実悲しいのだ。
本当は昨日のように、杏奈にキスしたいのだ。だが杏奈は今夜が最後だと言った。
だからあんな素晴らしいことまでしてくれたのだ。
全身のエネルギーを吸い尽くされたような感覚、思い出すだけで体が震える。
美しい唇がコーヒーを飲む。その唇が博文のペニスを昨夜、愛してくれたのに…
「ママ、朝食できてる。今日は何をするの?」
「うん、そうね…」
瞬間、沖合いに空砲というか、ドーンと音がした。轟く響きではない。
運動会・花火大会やりますと、地域に告げるあの程度の音である。
「あ! 米軍のフェリーだわ!」
あわてて杏奈はお化粧を始めた。
5分で済むからリビングで待つように言われた。
南海のパラオにも似た、紫のワンピース姿で杏奈が現れた。
そしてそのまま二人は島の船着場に向かう。
軍用ではなく、民間仕様のようなフェリーが愛母子島に近づいてきた。
しかし合衆国の国旗はしっかりついている。
士官らしき人たちがフェリーに乗っているのが見えた。
一人女性らしい人が手を振っていた。
「ハーイ、杏奈!」
杏奈も先ほどまでの戸惑いが嘘のよう、ほがらかに手を振り返す。
「リサ!ウェルカム」
そして一組の男女が、フェリーから降り立った。
正確には三人である。二歳くらいの男の子が一緒だったのだ。
そして博文はようやくその家族連れを、肉眼で(容姿を)認識できる距離でとらえるこ
とができた。
なんというか、アメリカのファミリードラマに出てくるような、美男美女夫婦だった。
女性の名は、リサ・マイヤー、男性はルイ・マイヤー、赤ちゃんはアラン君である。
そろいの白いTシャツに白い短パン。
だが中身がすごい。
リサのプロポーションは、ほとんどヴィーナスに等しい。
そのバスト・ウェストのくびれ・ヒップライン・足の長さ。
もうモデル並みである。博文は必死で悟られないよう生唾を飲んだ。
ルイ・マイヤーのほうも背は高いはたくましいわで、さすが肉食民族だ、などと感心
するばかりの、小肉中背博文君であった。
こうしてみたら、やっぱり母杏奈は日本人離れしていても、所詮といったら卑下しす
ぎになるが、間違いなく日本人の範疇のプロポーションである。
などと母と外人さん夫婦を比べて考えている中、杏奈とリサ夫婦は抱擁、そしてほほ
にキス。杏奈は海外生活豊富なので、そういうのがサマになっていた。
「よく来てくれたわね。リサ・ルイ。こちらは私の助手で息子の博文よ」
「ナイスチューミーチュ、HIRO、ヒロと呼んでいいかしら?」
美貌の女性が握手を求めてきた。
「はい、こちらこそ、ミズリサ、ウェルカム、EBOSI ISLAND」
驚いたことに片言で夫婦は日本語も扱えた。
博文もブロークンながら、日常会話くらいならわかる。
小さいころ、5年間子供英会話教室に通っていたのである。
こうして四人はとりあえず会話に不自由はしない。
同時にこの家族の訪問で、杏奈と博文は自然な母子に戻れていた。
リサ一行は、さすが屋外探求の徒らしく、博文と違ってすいすい研究室まで歩んでい
く。一番若い博文の息があがるのだから情けない。
そして一行をリビングに迎える。
アラン君を抱っこしあやす杏奈。
なんか若干うらやましく思う、罪な少年博文である。
「早かったのね。もう少しあとかと思ってたわ」
「ふふふ、早く<あなたがた>に会いたくってね」
聞けば朝食もまだだという。
「まあ、じゃあ息子に何か用意させるわ」
「ふふふ、ご心配なく、ルイが準備してきたから」
「キッチンを借りるよ。ヒロ、手伝ってくれるかな?」
ボックスを抱えルイが博文を誘う。
彼が料理するらしい。なんか自分と似ている。
実はそれはルイの生い立ちと、リサとの運命に去来することだったが、この時点で少
年はそのことを知りようもない。
ボックスにあったのは、ハムカツ・ベーコンカツ・ソーセージカツの類。
既に昨夜油で揚げたもの。それをささっとフライパンで軽くソースをかけ温めなおす。
それをパンにはさむ。アメリカンファーストフードのできあがり。
「おきれいな奥様ですね」と博文。
「ん?んー、ありがとう。君のママも素敵だよ」
なぜか若干何か奥歯にものがはさまったような反応だった。
そのときは気にもしなかった。
そして四人で会食。
話が徐々に海洋学の話になる。するともうほとんど英語だからわからない。
日本語であったところでわからないが。
そのまま午前中は、三人は研究室に。杏奈が研究を披露するのだろう。
アラン君も一緒。仲間はずれの少年が一人。
しょうがないからお掃除・お洗濯。
またたらいに水をはって・・・
そして彼を待つ女神の羽衣は今日も彼の手の中に。
なまめかしいセクシーな下着。
今日も愛母子島は暑い。空には雲一つない。
なのに自分は母の下着をまた悪戯しようというのか?
だが股間はこわばったものの、滞在者がいる事実が彼を思いとどまらせた。
その瞬間だった。
「ヒロ君! また潮干狩りに出かけるわ。釣りの用意して!」
あわてて博文は我に帰った。見ると杏奈が窓からこっちを見ていた。
オナニーしてなくてよかった、と全身で安堵する。
リビングに戻って、瞬間ダブル生唾悩殺姿態が彼を出迎えた。
杏奈はリサにもらったというあの真紅のハイレッグ再び。
リサのほうはイエローのさらに輪をかけたハイレッグ。Vカットは当然。
リサのその姿は、雑誌で見るプレイメイト並みであった。
ここ数日のいぎたない放出や、杏奈の奉仕?がなかったら鼻血どころか卒倒しかねな
い眺めである。愛母子島に来たかいはあったというものである。
「ふふふ、気に入ってくれたのね。その水着。セクシーよANNA」
「いやだわ、あなたみたいな若い女性にそんなお世辞言われたら」
まんざらでもない杏奈である。なんと言っても息子をときめかせる肉体だ。
さてそこで思いもかけないリサの発言が飛び出した。
「あら、杏奈こそお世辞がうまいわ。私あなたと2歳しか違わないのよ」
これには杏奈が驚愕した。38 YEARS OLD???
どう見てもリサはいいとこ20代半ばにしか見えない。
「あら言ってなかったかしら?」
信じられなかった。だってあの晩。
高名な海洋学者リサ・マイヤーと杏奈は学会で出会った。
二人は意気投合し、研究などで親密になった。
イタリアを去る最後の夜、二人は食事をともにした。
そしてアルコール。それがまずかったのか?ホテルの個室のラウンジ。
リサは杏奈に優しくキスを。
拒めず生涯唯一のレズビアンの官能の罠に。
その際、杏奈の体が感じたリサの肉体は紛れもなく20代のものだった。
そしてまさにそのとき、リサは杏奈の耳元に、悪魔のささやきを注ぎ込んだのである。
「杏奈、そういうカップルは存在するのよ。あなたみたいな美人の母親を持った息子
さんは、すごく危険だわね」
レズビアンの官能の嵐の中、近親相姦愛につき講義?されたのも杏奈くらいのものだ
ろう。
そして二人はこの島での再会を誓い合った。お互い家族連れで。
だがそれならまさに今日、博文を呼べばよかったのだ。なぜ自分は夏休みが始まって
早々に博文を呼んだのか?
「ママ準備できたよ」
愛しい息子が怪訝そうに杏奈に声をかけ、我に返る杏奈である。
そしてまるでデジャブーを感じるような潮干狩り再現。
ところが今回はお客様が。
ルイはアランを海にひたして?あやす。
美女二人は海生生物の収集だ。
博文はまたもや高台で太公望。しかし美女のハイレッグ水着は絶景だった。
そして釣れます海の幸四匹当たり。
海外からのお客様に、刺し身をふるまう博文君。
「へえ、手馴れたもんだねヒロ」とルイが感心した様子だ。
食事が終わりかけたころ、アランがぐずりだした。
「まあ寝かしつけなきゃだめね。ヒロ、ミルクを解凍したいの。ルイ、杏奈とサンプ
ルをまとめておいてね」
「うん、わかったよ」
どことなくリサは夫に、上の立場から物を言う感じがあった。
杏奈は姉様ワイフだからだろうと思った。
ルイは23歳くらいだ。まさか夫まで若く見える体質ではあるまい。
それにしても年が離れているとは思えないカップルだと思う。
さて博文は研究所に舞い戻る羽目になった。別にかまわないのだが。
美貌の海外美女と会話が弾む。
というか博文はドギマギしているのだが。
しかし解凍ミルクとは??? 2歳児にミルクがいるんだろうか?
「ふふ、とっくに乳離れしているわ。アランは」
「え?」と博文は疑問詞を顔に三つ書いて、リサを見つめる。
「あなたと二人きりでお話したかっただけよ、ヒロ、急ぎましょう。アランと杏奈は
いつ戻ってきちゃうかわからないわ」
そう言ってせかされる博文だった。アランはもうリサの腕の中で眠っていた。
わけもわからずリサについて早足の博文である。
リビングから見える四つ目のドア。それがダブルの寝室来客用。
ベビー用バスケットにアランを寝かしつける。
そしてリサはようやくこの島に来た、第一の目的にとりかかることができた。
「ふふふヒロ、あなた杏奈のことが好きね。息子としてじゃなくって、一人の男性と
して愛しているんでしょう?そうあなたはBOSISOUKANの虜なのよね?」
INCESTではなくBOSISOUKANというあまりにもストレートな言葉に、博文は言葉を失
った。同時に赤面した。事実であったし、とりつくろうこともできない。
しかし会ったこともない、しかも海外美人がなぜ、少年の妄執を知りえるのか?
「ぼ、僕は…」
「恥ずかしがらなくっていいわヒロ。全てわかったの。杏奈に息子がいるって知った
時から私にはわかったのよ。そういうカップルを私は多く知っているの。杏奈を見た
ときピンときた。そしてあなたが杏奈を見つめる表情から、確信したわ」
実際は博文が杏奈の下着を、悪戯している様子を知っているリサ。
でもそこまで言う必要はない。
「ふふふ、ヒロはヴァージンね」
これまた真っ赤になるしかない博文君。
「それじゃあ杏奈を愛するときに恥をかいてしまうわ。私が女を教えてあげる」
「え?」
耳を疑った?
プレイメイトとベッドをともに、なんぞというものは世界中の男の夢の一つだろう。
美しい年上の女性と個人教授なんてのもそうだ。
だがこのリサは確かに少年にそうささやいたのだ。
決して博文のヒアリングの間違いではない。
というかなんで母子相姦のある意味、心配をしてもらっているのだろうか?
どう聞いても勧められてるわけである。
わけではあるが夢のような現実が、博文の手を握りそしてベッドに誘った。
八頭身美女の柔らかく大きなクッションに、瞬間博文は包まれた。
外人さんは毛深く、体臭も肉食だからきついと聞いたが、リサの肌はすべすべして、
杏奈以上にはりがあり、甘いフェロモンは極上の芳香だった。
巷の俗説はあてにならないな、と興奮しながらも博文は思った。
黄色いハイレッグの美女に抱きすくめられていた。
「ミズリサ、ああああ、あの本当り?」ろれつが、まわらなくなってきつつある。
「ふふふ本当よ。さあ多分ルイが杏奈をとどめておけるのは30分が限界よ」
ウインクして、優しく博文は唇にキスされた。
「ん・・・」「NNN」
「上手だわ、ヒロ」「本当に?」
本当のわけはない。杏奈とのキスしか知らない童貞少年である。
というか夫が妻のこの行為に加担しているわけだった。
「WAO! こんな貝の種ははじめて見ます。杏奈」
青年と海辺で探求する杏奈。若いころの亡夫守とのメモリーが胸を通り過ぎる。
天国で守は杏奈と博文をどんな思いで、見つめていたのだろうか?
もし自分が博文と間違いをおこしたら、すくなくとも守と天国で再会はできないだろ
う、などと考える。
杏奈は今まさに、愛する息子が童貞を奪われようとしているなどとは、思いもしない。
二人はベッドに並んで向かい合う。博文にリードさせ、ディープキスを試させるリサ。
少年のまぶしそうな表情。かつてルイが幼女?だったころのリサに向けた憧憬のまな
ざし。
「ほうらお上手」「本当?」懐かしい会話。今再現しているかのようだ。
「ふふふキスの手順は合格だわ」
そう言ってリサはベッドから体を起こした。
「ヒロ、軽蔑しないでね。誰にでもこんなことする女じゃないわ。あなただからなの」
「は、はい」
博文も立ち上がった。Tシャツと短パン姿だから、あっという間に裸にされた。
体は(リサから見れば)華奢だが、勃起はたくましく屹立していた。
リサも少年に一枚一枚衣服を脱がせる楽しみを、教えてあげたかったが生憎?水着一
枚の姿なので仕方がない。
少年の震える手がリサの肩にかかる。おそるおそる水着を肩から抜いていく。
Vカットが大きく別れ、これぞ巨乳(実は欧米人なら並みのサイズ)のメロンパンが。
少年の網膜を直撃した。それだけでも恐ろしいまでの興奮なのに、水着は徐々に女神
の肌から剥ぎ取られていく。少年の目はかすむ。神々しいまでの秘陰はもう目に映っ
ているはずなのに、頭が混乱して認識していないくらいだ。
そして今二人は無垢なアダムとイブ。
生まれたままの姿で二人きり(アラン坊やがいるが)。
博文はリサにもう一度抱きしめられる。
「ヒロ?」「はい」
「ママって私を呼んでいいのよ、それとも外国人ママはピンとこないかな?」
「えええ!!!いいんですか!!!でもあなたみたいな女性にママって失礼かな」
そこでリサの年齢を聞かされ、母に続いて驚愕!
リサは植物人間として10数年昏睡し、その間奇跡的に新陳代謝が遅れたのだった。
とてつもないその事実に、呆然とするしかない。
「だから私はヒロのママだっておかしくないのよ」
「マ、ママ、好きだ!!!」
そう言って甘えるようにリサにすがる。乳房にむさぼりつく。
「OHHHHHHHH、FUUUUNNN」
嗚咽が日本人と違うのは仕方がない。和は短く洋は長く、それがよくわかる。
「YES,SON、SUCK MY TITS」
ここまできたら完全に英語だが、もうどうだっていい。
外人美女に抱かれる自分、しかも相姦プレイ。
「ママ! ママ!!!」
それは虫の知らせと呼べるものだったか?
杏奈は、突然研究所に帰る支度を始めた。
ルイの質問にも上の空だった。
「リサとヒロ君を一緒にしておくべきじゃない」
理性を超えた母の(女の)本能だった。
突然リサの携帯(らしいもの)がベッド脇で音をたてた。
リサは舌打ちした。
「ボーイ、残念だわ。杏奈があと五分で帰ってくるの。『あとは自分で道を切り開いて
ちょうだい』さあここまでのことは内緒よ、服を着て」
あっけにとられる博文を尻目に、リサは立ち上がり、服をまとい始めた。
勃起をそのままにしぶしぶ従う博文。そしてそれからわずか三分で杏奈は帰ってきた。
そして博文がリサに今のことを問いただす機会が訪れるまでには、ここから一年の歳
月を要したのである。
何食わぬ顔でリサは、アラン君のお守り。博文はリビングで手持ち無沙汰。
リサとルイの計画は、少なくとも最初の部分だけ失敗に終わった。
そして夕食後、歓談もそこらにリサが映画を見せたいと言い出す。
なんとリサの半生を描いた映画だという。
当然興味をそそられ、杏奈は見たいとせがんだ。
それが博文と杏奈にある意味、とどめをさすとも知らずに。
ルイは壁にシーツを貼る。そしてDVDプレーヤーと投影機を接続。
手馴れたものだ。そしてソファを二つ並べて、二つのカップルが並んで座る。
博文がリビングのランプを消す。そしておごそかな音楽。
本当に映画館にいる気分がした博文。傍らには美しい母杏奈。
一人の少年が昏睡状態にあった女性の目覚めを知り、ドクターを呼ぶ。
そしてタイトル。
「MARMAID NEO TABOO」
美しく、そして感動的な話がつむがれる。
だが!! 話が問題だった!!!!
その映画は、その映画のテーマは、紛れもなく「母子相姦」だったのだ。
昏睡中に生まれた息子ルイと母リサの、純愛を描いた映画だったのである。
間違いなかった。そして描かれるカップルは、今二人の傍らに寄り添うリサとルイ
そのままだ。天才海洋学者でリサ、今イタリア在住、そんな人間が二人もいるわけが
ない。しかも二人の間に生まれた赤ちゃんの名前が「アラン」である。
ルイはただただリサを慕い、そして結ばれる。
リサの体を洗い、そして覗きをしたり(覗かされたというのが正しい)
キスされ、フェラチオされ、リサの恋に嫉妬し、自殺未遂。そして愛の成就。
映画はそのテーマでありながら、崇高なまでに感動的だった。
だが劇中母子が愛しあっているのは事実なのである。
母子でそんな映画を見ては、たまったものではない。
なのに杏奈は上映をストップさせることも忘れ、その衝撃的な二人の過去にのめりこ
むばかりであった。気がつくと杏奈は博文の手を固く握り締めていた。
実はポルノ描写がきつい映画なのだが、そこは再編集してある。
なんと日本人も出演していることを後に彼らは知る。
チアリーダー役で出演している慶子という女性がそうだった。
映画が終わった。室内が暗くなった。
暗闇の中杏奈は呆然としていた。今この島に母子相姦体現者を迎え入れてしまった事
実にである。それは博文も同じだったが、呆然としている場合でもなく懐中電灯片手
にランプに灯をともしてまわった。そして部屋が明るくなった。
母子相姦未遂カップルは、既遂のカップルと顔を合わせる結果である。
杏奈はかすれる声で、やっと言うべき言葉を捜し発した。
「リサ…これはあなたたちなの?本当のことなの?あなたたち母子なわけなの?」
「そうよ、杏奈。ルイは私が昏睡している間に生んだ息子、そして愛する夫なの」
「そんな・・・そして赤ちゃんまで・・・」
だが二人をケダモノとののしることはできない。
その資格が杏奈にはない。博文にもないが、元々驚愕すれども、うらやましく思うく
らいでののしる意思などないのだ。
「な、なぜ、こんな映画を私たちに…」
「ふふ杏奈、それはね。あなたならこの愛をわかってくれる確信があったの」
リサの言葉に、全身をゆすぶられるような感覚を覚える博文と杏奈。
「ヒロがあなたを見つめる表情でわかったわ。杏奈、あなたはヒロの憧れの女性なの
よ。だから私はこの映画をあなたたちになら見せてもいいって思ったの」
半分は嘘である。最初からリサはそのつもりだったのだ。
「あなたたちに私たちのように愛しあえとまでは言わないわ。でも、そういう愛の形
があるってことはわかってほしいのよ」
「そんな・・・」
強く拒めない杏奈。二人の危険な関係を中途遮断してくれるはずのお客様が、まさか
さらにその背中を押すようなことを!!!!
そして続く、無情な言葉が。
「それから杏奈、私たち三日滞在の予定だったけど、急用があって明日にはこの島を
たたなくてはならないのよ。もっとゆっくりしたかったんだけどね」
杏奈の心が悲鳴をあげる!!!!
それでは禁断の果実のありかを、採集の仕方を勝手に教えて、二人きりにされるとい
うことではないか!!!!
その一方で、官能の予感のようなものに博文はうちのめされていた。
本当に母子で愛しあうカップルの存在に、衝撃を受けたのに加え、また明日から杏奈
と二人きりになれるのだから。
「この島に来て本当に楽しかったわ。じゃあ私たちは先に休ませてもらうわね。グン
ナイ」
そしてまるで、お邪魔虫は退散といった風で、リサとルイはダブルの寝室に消えてい
った。
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
地球三個分ほどの比重の空気が、杏奈と博文を襲っていた。
リサはルイに手淫し、口淫し、そしてセックスまで与えていた。結果が愛の結晶アラ
ン坊やなのだ。
「ひ、ヒロ君、マ、ママも寝るから、今見たことは明日ゆっくりお話しましょう」
やっとのことでそう言う。博文もまた自分の心を整理する時間が必要だった。
そう時間はあるのだ。ゆっくり話す時間はある。
明日からまたこの愛母子島に二人きりなのだから。
無言で二人はおのおのの寝室に入った。
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
暗闇の中、博文は眠れない。眠れるわけがない。
あんな背徳感衝撃映像?を見たあとだ。
杏奈とああいう素晴らしい体験ができたら? そう思うと股間がこわばる。
次の瞬間だった!
「OOO!!!!」「WOOW、MOM!!!!」
さらなる衝撃が!! 隣のダブルの寝室から響く、愛咽のからみあい。
壁一枚を隔て!リサとルイが今、愛しあっているのだ!!!
その事実に博文はたまらず暴発した! 何も刺激をくわえてもいない勃起は、母子相
姦という事実、聴覚のみの刺激にさえ、耐え切れなかったのだ。
博文は同時に鼻血をも流していた。なのに鼻も勃起も拭うことを忘れた。
ギシッギシッギシッギシッギシッギシッ
自分のエキスに汚れたパンツを脱ぎ、下半身を丸出しにして、その勃起を一度も萎え
させないまま、少年は壁に耳を当て、その二人の嗚咽に聞き入った。
ベッドをきしませ、杏奈に聞かれているだろう事も承知の上で。
「MOM、SUCK OHH SUCK」
「RUI、LOVINYOU!!! FUCK」
「OHHHCUM CUMING! MOM!!!」
リサとルイもまた、少年に聞かせるように、そしてそうであるために、燃え上がり
三度からみあい果てた。
博文もまた部屋中を自分のエキスで満たす勢いで、自慰行為に酔った。
それは自慰ではなく、杏奈との交わりだった。
「RUI! MORE!FUCK! OUUU!! FUCK ME!!!」
ギシッギシッギシッギシッギシッギシッギシッギシッギシッギシッギシッギシッ
それは杏奈にも聞こえていた。部屋二つ隔てても来訪者の睦み愛はかすかに聞こえて
いた。そして隣室の博文の自涜のハーモニーははっきりと、実母杏奈の鼓膜を激しく
叩いた。
耳をふさぎたいのに、ふさぐこともできず、聞き入るあさましい母親。
あそこが疼く! 杏奈もまた。それは少年の自慰行為の響きのせいか?
かすかに聞こえるルイとリサ、母子相姦の調べのためか?
暗闇にいるだけに杏奈の聴覚は研ぎ澄まされる。
右手が乳首をさする。かたくしこっていた。
そして左手で秘陰をくじる・・・
ダメ!! ダメ!!!!
杏奈は激しく葛藤した、この音に耐えられないで、どうして明日からの日々を無事す
ごせようか?
杏奈は昨夜に続き、ブランデーに手を伸ばした。
まるで水を流し込むようにブランデーを丸々一本飲み干し、またその夜も麻酔によっ
てでしか眠りを求めることができなかった。
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ドーン! ドーン! ドーン!!!
目覚ましより早く、米軍フェリーの空砲が轟き、杏奈と博文は目を覚ました。
無残なものだった。博文の部屋中はティッシュくずでいっぱい。シーツもエキスだら
けでかわいていた。そもそも下半身が、その白濁液を浴びたままなので気持ち悪い。
杏奈のほうもブランデーが利きすぎて頭がガンガンする。
だがルイとリサの迎えの船が来たらしい。見送らねばしょうがない。
杏奈は化粧を直した。二日酔いでひどい顔だった。なんとか見られるとこまで修正。
そして自室を出た。
博文もまたなんとか体の汚れを拭って部屋を出た。
リビングにも寝室にもリサとルイ、アランはいなかった。
そしてリビングのテーブルに手紙と二枚のDVDがあった。
「ごめんなさい、あいさつもしないで旅立つことを許してね。私たちは杏奈とヒロの
幸せを祈っています。また会いましょう。今度はゆっくりと・・・」
あの空砲は、別れの合図だったわけである。二人は黙って島を去っていたのだ。
朝から狐につままれたような杏奈と博文。
あの二人は本当にこの島に滞在したのか?
していた。二人に母子相姦というアップルを、ご丁寧に飲みやすい?ジュースにして
この島に置き土産して去っていったようなものだった。
「な、なんだったのかしらね」「え、う、うん、そうだね」
ある意味取り残された感覚に襲われた二人。そのままだが。
気がつくと博文は杏奈にきついブランデー臭を、杏奈は息子にオスのエキスを嗅ぎ取
った。それぞれの濃い夜を物語る香りだった。
「シャワー、浴びるわ。ママ」「うん・・・」
温水を沸かし、杏奈は体を温水にひたす。島の暑さは天然のサウナ。
彼女の体内に残るアルコール分は消えていく。
だがリサが残した母子相姦の記憶は消すことが出来ない。
状況は極めて悪い。母親として、杏奈はどうやって博文に接すればいいのか?
同時に体中の細胞が疼く。博文の勃起を手に、口にした自分。
そこにもってきてあの昨夜のリサとルイの愛、そして映画。
興奮していた。濡れていた。体が火照っていた。乳首がしこっていた。
誰もいなければ、真夏の孤島の朝、彼女は己を慰めていたはず。
数日前の博文のように、まるで滝に打たれる行者そのもので、温水にあたる。
それは夢のような光景だった。昨夜映画でもあった美母のシャワーシーン・
覗くつもりではなかった。だが杏奈がバスタオルを忘れていたことに気がつき
博文はそれを渡しにきただけ?なのだ。
なのに母はわざわざドアを開きっぱなしで温水浴!!!!!
愛母子島に全裸のヴィーナスをかいまみてしまった少年。
その青いエネルギーは、昨夜のいぎたない数度に及ぶ放出にさえ、めげすまともに
勃起した。生唾があふれた。
なんとか自慰衝動をこらえ、シャワーのコックを閉める杏奈。
そしてバスタオルを… ない。 忘れてきたのだ。
瞬間! 彼女はオスの視線を感じた。
はっと振り向く。かすかに開いたシャワー室のドア、そこにバスタオルを抱えた博文
が立っていた。
「ヒロ君!!」杏奈は叫んだ!
ドアを開いた、そして博文を優しく迎え…いれられるわけがない!
映画のリサではあるまいし!
彼女がやったことそれはタオルを博文から奪い、前を隠しそして。
ピシャ! 平手打ちを食らわせることだった。
「ママを…ママの裸を覗くなんて…」
「そんなつもりじゃなかったんだよ…」博文は悲痛に叫んだ。
しかし、あの映画のあとで、しかも橋本杏奈の姿態から目を離せ、というのが無茶で
ある。杏奈自身が灼熱の太陽であり、若いオスを燃やし尽くす存在なのだ。
博文は平手打ちされたほほに、痛みを感じながら入れ替わりにシャワーを浴びた。
下腹部どころか下半身に飛び散った精液を洗い落とす。
痛いのは本当にほほであったか? 心ではなかったか?
杏奈を求める自分に、拒絶され嫌われることを恐れる自分に・・・
無言で二人は朝食をとる。だがほとんど食欲がない。
それにしても暑い。だが肌を見せたくない。それでまた熱射病になっては、今度こそ
母親としての操?が危ない。だからTシャツ、そしてホットパンツ。
そんな姿で若いオスの前にいる自分。
ソースをとろうとする。博文が気がついてとってあげる。一瞬手と手が触れる。
!!! ???
それだけなのに触れた部分が痺れる。
「どうしよう・・・」「どうなるんだろう・・・」無言が続く。無言で会話している。
BOO!!!! 無線機が鳴った。めったに鳴らない、主島からの連絡だ。
あわてて杏奈は無線をとる。
「はい、はい、ええ物資は大丈夫ですけど…え!! 台風!!!」
それは巨大な台風が島を襲うという警報だった。
「大変だわ!」瞬間杏奈の顔は学者のそれに切り替わった。
それから杏奈と博文は、愛母子島じゅうを駆け巡る半日を、過ごす羽目になった。
つまり研究設備や物資などは島の各所にあり、それが台風で台無しにならないよう
補強しておかなければならないのだ。
研究所そのものは、耐台風?建築で一応無事らしい。
「それなんだけど、らしい、ってのが気にかかってたんだけど、ママ」
機材機器をしょわされ、島中をチェックし、へとへとになりながら博文は杏奈に質問。
大自然の猛威が襲い来る現実の前では、母子相姦の危機などに思いをはせている場合
ではない。
「15年前、学生が行方不明になっているのよ。教授の制止を聞かずに嵐の中、研究室
から出たためらしいの」
博文はぞっとした。そんな事実を聞かされた日には、今夜は杏奈に絶対服従である。
杏奈を愛する日が博文にもし来るならば、まずは生きていなくては話にならない。
孤島はやはりエデンではない。
禁断の果実を蛇(蛇と言うには美しすぎるリサとルイだったが)に教えられたとしても
食する前にあの世に追放されたのでは悲しすぎる。
午後7時、ラジオが警戒警報発令!
台風の移動は遅く、愛母子島が強風に襲われる時間はほぼ9時間と予想された。
絶海の孤島に母子は閉じ込められた。
だがこの研究所にいれば安全だ。元々ライフラインを電気に依存していないのだ。
ドアは閂をかけロックしてある。窓は耐震性の強固サッシで覆う。
サッシに雨音が徐々に強まる。
唯一の強化ガラスから博文は外の様子をうかがう。
亜熱帯性気候の豊かな大自然が、台風の猛威で横になぎ払われている。
木や植物がふっとばされている。
夏なので本来まだ明るいはずなのに、黒雲は空を覆い、死神の鎌のように愛母子島に
風雨を叩きつける。
DOGOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!!
研究室屋根に何か巨大な物体がぶち当たる音。巨木か岩石の類か?
さすがに博文は心細い。都会育ちの現代っ子なら当たり前だ。
「あら震えているの? ヒロ君」
「ふるえてなんかいないよ。僕は男だもん」
「・・・そうね・・・」
ビュービュービュー 風はますます激しくなる。
リビングに二人きり、孤島の中、外に出ることは出来ず。二人きり。
男と女、オスとメス、でも母と子。
博文の姿はTシャツと短パン。
杏奈の姿は、博文がこの島に来たときのボディスーツ。
もし時が戻るならば、杏奈は地味なパジャマを持ってきていたはず。
だが生憎こういうナイトウェアしか持ち合わせていない。
ガスランプに照らされた姿は何度見ても荘厳だった。
ほんの少しだけ寒い感じだ。外の惨状?のせいだろう。
閉め切っているから生暖かいはずなのに、どこか寒い。
まあ暖房をいれるほどのものでもない。
「ヒロ君、ワインでもつきあう?」
「え・・・う、うん」
未成年に飲酒を勧めるのもなんだが、体内から温める飲み物だ。
ホットパンチが必要なほど寒いわけではない。
杏奈はワインをガス冷蔵庫から取り出す。コルクをひねって抜こうと……
??? 抜けない??? きつい。
「あの…ママ、僕に貸してみて」
見かねて博文が申し出る。
杏奈は苦笑した。杏奈に負ける体力で開けられるわけがない、だが…
ポン!
若干コルク抜きをいろいろいじり、そして少年が力をこめると、あっさりワインのコ
ルクは抜けた。
杏奈は博文がもう幼い子猫ではなく、若き虎であることを実感した。
既に少年の肉体は、杏奈のある意味たくましさ?をも凌駕しつつある事実。
もし襲われたら…守れない…
息子にレイプされるおぞましい可能性に、体が震えた。考えすぎだと言い聞かせた。
そしてワインをつぎ、乾杯、何に???
ワインが美味しい。
「わあ、ママ!! ワインってうまいんだねえ!」
「そうね・・・」
そして二杯三杯とすすむ。
「映画でもこうやってワイン飲んでたよね」
「ヒロ君!」ぴしゃりと杏奈は叱る口調。
「・・・ごめんなさい」
だがリサとルイはこの島でも愛しあっていたのだ。なんで自分は母を愛してはいけな
いのか?
話を変える。黙っていては気まずい。また雨風の音を聞いていては暗鬱になる。
「ママ、リサさんが置いていったDVDでも見ない、あ、いや、その昨日の映画じゃ
ないほうさ」
タイトルはイタリアの名所案内。
となるとローマとかそういった観光スポットなのだろう。
手紙には博文と杏奈がもし、イタリアを旅行するならばとあった。
杏奈は研究のためにイタリアにいくことはあるが、純粋に観光目的のそれはない。
B5型パソコンセット。
DVD再生開始。
市販のものではないようだ。チャプター一覧
ローマ・ミラノ・ナポリ、素晴らしい。しばし映像画像での観光に見入る。
そして最後のチャプター、それこそが最後にリサが仕掛けた時限爆弾だった。
「WATER LILY ISLAND」
聞いたこともないスポットだ。
それはワインが二本目、二人の体内にワインが廻り始めた頃合である。
「こんにちは、杏奈さん、博文君。私たちの島をご案内します」
いきなり日本語で呼びかけられ、驚いた。
風光明媚な島の全景。
快適そうなホテル、レストラン。
そして男女のセックス!!!!!!!!!!
「いやー!!!!!」
嗚咽さえ聞こえないものの全裸のカップルが島のそこかしこで愛しあっている。
あわててDVDを取り出そうとする杏奈。だが博文が制止した。
「ママ!! 僕続きが見たい!!!」
リビングのソファ、パソコンの前で、激しいわけではないが強く杏奈の手を博文は握
った。思ったとおりそこにはオスの圧力がみなぎっていた。
そして語られる衝撃の核爆発!
WATER LILY ISLAND いやWATER LILY HOTEL。
それは日本に本店を持ちサイパンと地中海に支店を持つ、近親相姦愛好者の愛のホテ
ル。そこでは許されぬ愛を、大自然の中で誰にとがめられることなく睦みあえる。
相姦ホテル???? そんな・・・・・・
杏奈と博文は食い入るようにその究極の魔界の姿を追った。
母のシャワーを気軽に覗ける設備。
リサの映画も、この島の関係者が撮影したというではないか!!!
わずか7分ながら、あますところなく相姦の宴を二人はあまさず知ってしまった。
リサとルイだけではなかった・・・世界中に相姦愛の体現者が存在していたのだ。
パソコン画面が暗くなった。DVDが終了したのだ。
ふと気がついて、博文は杏奈の手からおのれのそれを離した。
博文の手形で真っ赤になっていた。
「ママ・・・僕・・・」
「いけないわ・・・いけないのよ。ヒロ君」
杏奈の表情はおびえていた。なぜなら息子の目が血走っていたからだ。
杏奈は少しづつソファの端に、逃げるように体をずらす。
そんな行為がオスの本能をさらにたぎらせることを知らず?に。
「ママ、ママ、僕もう我慢できないよ、ママッたら!」
口調が甘えているくせに、目つきが飢狼のそれだった。
「い、いや…そんな目でママを見ちゃダメ」
「ずっと見てた! この島で船長さんと荷物運んでたときからずっとだい!」
逃げたい! でもどこに???
孤島という極限空間で、なおかつ二人はこの狭い建物の中に閉じ込められているのだ。
「ママ!」「アー!!!!!!!!!!!!!!」
少年は母親に襲い掛かった。
遮二無二の勢いで実母のボディスーツ姿に抱きついた。
「嗚呼なんてなんていい匂いなのさ、ママったら!」
「いや、いや、いやあああああああああああ!!!!」
華奢な少年と、鍛えた母親。その体力は杏奈の予想どおりに拮抗していた。
だが守るより攻めるほうが強い。
この六日間我慢し続けた、自慰行為に無駄に放出してきた青いエナジーは、もう我慢
の限界だった。オスの本能がこの美しきメスの体内奥深く、自分の一部をねじ込みた
いとうなりをあげていた。
抱きしめるだけで柔らかい!
髪に顔をうずめたら、母の香りで胸がいっぱいになる。
「嗚呼嗚呼!!!ダメぇええええええ!!!」
必死に両手で博文の肉体を引き剥がそうとする。
だが少年は無情に迫ってくる。
無理やりにキスをしようと、顔を近づけてくる。
杏奈はいったん両足をおなかのとこまで持ち上げ、遮る。
そして思い切り少年の肉体を蹴り飛ばす。
「うわ!!!」
軽い悲鳴で少年はソファーから叩き出される。
すぐに体を起こす。アドレナリンの力は侮れず!軽いうち身など痛くもない。
杏奈はソファーから飛び出し、自分の寝室に駆け込もうとする。
させるかと博文が先回り。
杏奈はそれならと、キッチン・浴室に続くドアに!
どっちみちそこも行き止まりなのだ。外には出られないのだから。
だが二人は違う意味で必死だった。そもそももう台風のことなど忘れていた。
キッチンはランプをともしておらず暗かった。
それでも犯される恐怖に彼女は逃げ続ける。
「待って! ママ!!!!」
言葉はしおらしく甘えているが、行動が鬼畜!
「アッ!!!!」
少年の手が杏奈の首筋に届いた。少年は母のボディスーツの背中部分に手をかけた。
ビィーーーーーーーー!! アアア!!!!!!????
悲鳴とシルクが避ける音が同時に暗闇に響いた。
杏奈が逃げようとしたため、ボディスーツは無残に背中部分から引き裂かれた。
である以上、既に杏奈の体にまとわりつく薄布にすぎない。
杏奈の胸がはだけた。スーツの背後側は博文の手によって杏奈の肌から、剥ぎ取られ
た。絶望の中杏奈は体のバランスを崩し、床に倒れこんだ。
「ママ、したいんだ! いいでしょ! いいでしょう???」
母涜の言葉を悪夢のように杏奈は聞いた。
下半身ががっしり少年の両手で押さえ込まれた。
?????????!!!!!!!!!!
一瞬太ももに感じた。少年の剛直! いつの間にか博文はペニスをむき出しにしてい
たのだ。
「ダメなの!! こんなことしちゃいけないの! 獣になっちゃうのよ!!!
ヒロ君! 博文!!! やめてぇえええええええええ!!!」
そんな悲痛な母の叫びも、頭、いや全身に血がたぎった博文には届かない。
暗がりの中、抵抗する女体に悪戦苦闘しながら挿入を試みる。
「ママ、ママ、僕、僕は・・・・・・」
突如! 少年のペニスは何かに到達した、生暖かい粘膜を鬼頭が感じた。
杏奈はその瞬間、とてつもない悪寒を感じた。
それは母子相姦という背徳への、拒絶感によるものではなかった。
「アッ! ち、違…」杏奈の戸惑う制止の声。
「ママ、入れるよ!!!!」
夢中で博文は腰を突き出した。鬼頭が三分の一入るか入らないかという時点。
杏奈の粘膜のあたたかさに、少年の童貞ペニスは耐え切れなかった。
「嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼!!!!!!!!!!!!????」
少年の意思に反して、ペニスが噴火した。
愛しき母の肉体をわずかに貫くことさえも叶わず、何一つ報われぬ無意味な快感に
体を支配されて、少年は白いエキスを杏奈のそこにぶちまけていった。
杏奈の「アヌス」をめがけて・・・
杏奈は暗闇の中、直腸の襞に息子のエキスが、7度の速射砲で叩きつけられるのを感
じた。安堵感が体をかける。
もちろん気持ちは悪い。アヌスに白化粧である。
少年の拙い性的接触は無残な結果に終わった。
母子相姦は避けられたのだ。
リサがこのことを知ったならば、あと10分時間があったなら、と思ったことだろう。
そういうことがないように、リサは少年にセックスを教えてあげたかったのだから。
背後で少年がすすり泣いているのに気がつく杏奈。
「畜生…畜生…なんでだよお…」
杏奈はその姿に胸が痛くなった。
しかも、間違えてアヌスを貫こうとして、くわえて果たせなかったのだ。
少年の性の第一歩がそんな形で終わったとは、とても残酷すぎて教えてあげる気にな
らない。
「ヒロ君」
べそかき幼児は恐る恐る顔をあげた。くらがりだが、もう今となっては母を征服する
エネルギーなど消えうせた、母を恐れるだけのちっぽけな存在だ。
パシッ! 少年は予想どおりほほを打たれた。
痛い、二重の意味で痛い、情けないし、いたたまれない。
「馬鹿、女性をレイプしようなんて最低よ!」
「ごめんなさい!!」
杏奈の鼓膜に、小さいころの博文の姿が思い浮かぶ。
やっぱり子供・・・
でも下半身に今、杏奈が感じる少年のエキスは、彼が大人になった証。
ゴロゴロゴロ!!!!!!!!!!!!
瞬間二人は体をすくませた。少年は突然の音に驚いただけだが、杏奈は実は雷が苦手
なのだ。台風に雷。研究所の一歩外は地獄絵図。
では中は??? 地獄絵図になるところではあった。
でも杏奈がその気になれば、違う絵画が出来上がるような気がする。
「そうよね、リサ・・・」杏奈は島を去った人物にそう問いかけた。
「ヒロ君は男の子よね?」突然の母の言葉
「え・・・うん」
「ママを守ってくれるわね」
「うん」母の意図することさえわからず、うなずくのみ。
「ママね、雷が怖いの。今夜は一緒にお休みしてくれる」
「え!!!!」
今さっきまで母親を蹂躙しようとした自分と一晩同じベッドに???
「とにかく、私たち体汚れちゃったものね、このままじゃ眠れないわ」
杏奈はとりあえずお湯を沸かした。それを浴室に運び、洗面器に注ぐ。
「ヒロ君、先にあそこをきれいになさい。」
「うん」博文は浴室でお湯とタオルでペニスや下半身を拭う。
それをバスタオルを巻いた杏奈が見つめる。
さきほどの剛直はどこへやら、小さくしなびていた。
まあ息子のそういう姿を見つめる母親も母親であったが。
そして先に昨夜リサとルイが泊まったベッドで待つようにいわれる。
杏奈も下半身を丹念に洗う。博文のエキスの名残を洗い落とす。
そして彼女はイタリアでリサにプレゼントされたもう一つの包みを・・・・・・
雷に雨音・暴風、冷静になれば外の音はすごい。
よくもまあそんなさなかに杏奈を犯そうなどと…と少年は思う。
Tシャツにトランクス一つ。杏奈が戻ってくる音。
リビングも明かりは消した。今この寝室はかぼそいろうそくだて三本のみの照明。
そしてろうそくが女神を照らした。
夢幻的な杏奈の姿がそこに。母の姿は紫のランジェリー姿。
すけすけのベビードール。そしてガーターストッキング。セクシーなパンティ。
即座に博文は勃起した。少年は自分のエネルギーに呆れる思いもした。
だが橋本杏奈のこの姿に反応しなかったら、それはホモセクシャルでしかありえない。
「マ、ママ・・・」
「どうしたの?男の子はこういう姿好きでしょう?」
そのまま母は博文の傍らに寝そべる。
グラマラスとしか読めない肉体が、セクシーな下着をまとってそばにいるのだ。
生唾を音をたててのむ博文。
ゴロゴロゴロ!!!!!!!!!!!!
再び雷の音、びくっと震える杏奈の肉体。これは演技ではない。
そしてそっと博文を抱き寄せる。勃起をまともに下腹部で受け止める。
「ママ」「こわいの…ヒロ君」
涙目になった母。たまらなく愛しくなった。博文は杏奈にそっと口づけした。
「ん…」」「んん…」
それはあまりにも懐かしい香りに包まれた最高のキスだった。
杏奈が自分を拒んでいない事実にも、少年は感激した。
ゴロゴロゴロ!!!!!!!!!!!!
母が震えていた。大丈夫僕がそばにいる。博文はランジェリーに手をかけた。
また杏奈の体が震える。
「あぁん、恥ずかしい・・・」
言いつつ、少年を導くように肩からランジェリーを抜く。
あの白日の睡眠時と同じように、杏奈の乳房が目の前でたゆたう。
「あぁ優しく吸って、ママの赤ちゃん」
「マ、ママ……」
幼子は今母に包まれた。杏奈の腕が少年の首に巻きつき、胸に強く押しつけられる。
夢うつつのまま博文は母の乳房を吸いたてる。
愛母子島の暴風雨の中、寄り添い愛しあう愛母子。
もう一度キス。
すると胸に乳房が、ペニスにパンティが、両足にガーターの感触が。
抱きしめあえば、もう自分を覆う布など邪魔だ!!!
服を脱ごうとする博文、杏奈は母として?そのお手伝い。どうせたったの二枚。
今、少年は杏奈から現世に生れ落ちた姿のまま。
そして博文は母のストッキングの留め金を外す。
震える手でゆっくりとストッキングを脱がせていく。
さきほどの醜態のせいで、行為に若干余裕があった。
だから美しい母の足にキスをする。
たまらないほど長く甘くたくましく柔らかく…賞賛の言葉が知ってる限り並ぶ。
!!!!!!!!!!
気がつくと母の股間にパンティがなかった。それは腰の部分で紐で結ぶタイプ。
杏奈がワンステップ省いたのである。
「あぁーん、見ちゃいやああああああああ」
自分で脱いでおきながら、いやだからこそ本気で恥らう。
そのなまめかしさに少年は、己の生まれた場所に口づけする。
杏奈は下半身を久彦の舌に委ねる。ヌルヌルになった母の秘陰を探しあてる。
「ママ、ここがママのお×××、なんていいんだぁ」
「はぁーーーーーーーー」
少年は一途に舌でそこをうがつ。こんこんと湧き出る甘く苦いエキスを味わう。
「ママ、僕、ママの中に入りたい」
「知らない……、知らないからぁ!」
杏奈はそう言って目を閉じる。博文にこれから全てを与える。
禁断の果実をこれから味わう。それからもう二度と普通の母子には戻れないとわかっ
ていながら。でもリサとルイ、あの仲睦まじさ。二人になんの影や業が感じられたか?
博文とならきっと乗り越えられる。
杏奈の手が、博文のペニスに添えられた。そして秘陰にあてがう。
「くぅ」博文は唇をかむ。大丈夫、今度は暴発しないようだ。
杏奈は大きく息を吸うと、ゆっくりとペニスを挿入させていく。
「ウーッ!」「嗚呼ア、アァーン!!!!!」
今まさに博文は杏奈に回帰した。
母に焦がれ続けた島での日々の妄執が果たされた瞬間だった。
「入ってるんだ! ママの中に入ってるんだね!」
「そうよ。ヒロ君、さあママをついて、したいようにしていいのよ!!!」
そうオスの本能が博文に教える。つくたびに快感が全身を流れ、さらなるピストン運
動に拍車をかける。それこそが造物主が定めた雌雄の姿。
同時にあってはいけないからこそ燃え上がる相姦愛の調べ。
「ママ、ママ、大好き、ずっとこうしていたい!!!」
「ああ、ママもよ、ママも幸せよ、ヒロ君!!!」
「ウーッ、マ、ママ!!……出してもいい? ママの中に出しちゃってもいいの?」
「アーッ、聞いちゃいや! ヒロ君がしたいことをしたいように、したいだけしてい
いんだからぁ……」
「ほんと? ママ?」
「ウーッ! ママもいきそうなの! 一緒よ!!!
「ママ!!!!!!! アッ!」
美母の秘陰がきゅっとしまった感覚があった。瞬間博文のペニスは杏奈の中で今度こ
そ爆発した。その快感のバイブレーションが静まった瞬間、博文は母に崩れ落ちた。
杏奈はろうそくの炎を消した。真っ暗闇だ。
暴風と雷はまだ続いている。
でも何も怖くはない。愛母子島の名にふさわしい形で、二人は抱き合い、安らかな睡
眠に誘われていく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
朝、ベッドの中、博文は目覚めた。
同時に香る母の甘い体臭、芳香。
顔を覆う柔らかい感触。
目を開けばそこにあるのは、杏奈の柔らかい乳房。
彼は母に、母の乳房に抱かれながら眠ったのだ。
愛母子島七日目の朝、彼は改めて実感した。
母杏奈と昨夜彼は愛しあった。結ばれたのだ。
「リサさん、ルイさん、僕はやったよ!」
そう大声で叫びたい気持ちだった。
杏奈を起こさないよう、そっと部屋を出た。
鏡で自分の顔を見る。別に変わっていない。
でも内面が変わった。彼は杏奈の肉体で大人になったのだから。
そして杏奈も目を覚ました。なんの後悔も感じてはいなかった。
明日傘子丸が博文を迎えに来る。
今日一日は島の設備の点検だ。そして夜がまた来る。
そう、二人の愛母子島での夜はまだ一晩残っている。
ではこれからは???
そうだ…フィールドワークは引退しよう。
博文と一緒に暮らそう。だって自分たちは愛しあっているのだから。
「ママ、食事ができたよ!! それと外はすごいことになっているね」
博文の朗らかな声と、驚きのそれに、少し苦笑し杏奈はベッドから起き上がった。
大いに少年には働いてもらわねばならない。だから夜のご褒美も考えなければ…
やはり、少年が間違って挿入しかけた部分かな?
朝からのはしたない考えに、一人で杏奈は真っ赤になった。
エピローグ
「ママ、またあの人たちと一緒になったね」
息子、巧が耳打ちする。慶子は美貌の母子らしい二人組を見やった。
日本からイタリア行きの飛行機。その客に確かにその母子を見た。
そして今、イタリア夜行列車の中、食堂車でも乗り合わせたのだ。
「どっかで見たことあるな、ママ、あの人」
「知り合い?」
「まさか、ああ、そうよ。あの人、学者さんよ。TVで見たことがあるわ」
悔しいが、美貌で負ける、と慶子はその女性を見て思った。
巧のほうは、母親が美貌で負けても気にはしない。愛しているのだから。
「話しかけてみようか?日本人同士なんだしさ」
「巧!!!」
たしなめる慶子の口調。人目はばかる?愛の島に久しぶりに向かう二人だ。
同胞でも明かすわけにはいかない(明かすわけがないが)二人きりのロマンス
なのだから。
ところが先方が、慶子と巧に気がついた。
そして二人はにこやかに席をたち、慶子たちのテーブルに歩み寄ってきた。
「私、橋本杏奈と申します。この子は息子の博文、日本の方ですわね」
「え、ええ」慶子はどぎまぎする。
「チアリーダー姿決まってましたわ。私も出演したかったわ」
「え!???」慶子と巧は声を揃えて驚いた。
この人は、ママのあの姿を知っている、ということは??? と巧の疑問詞三連発。
「ふふふ私たち、目的地は同じみたいですわ、よろしかったらこの先の旅、ご一緒
していただけないかしら?私たちあの島ははじめてなんですの、私たちのキャビンに
いらっしゃいません?」
その慶子と巧を見つめる杏奈の表情に、ぞっとするほどのなまめかしさを二人は感じ
た。博文はその様子がわかり、少々おかしかった。
しょうがないとは博文は思う。
あの女性に、相姦愛と同性愛の両方を教えられてしまったのだから、杏奈は。
慶子と巧、杏奈と博文、四人はWATER LILY ISLAND に着くまでの24時間、キャビン
の中、フェリーイオカステ号の個室で、めくるめく愛欲の旅を共有した、しかしそれ
はまた別の話であり、この四人がマーメイド・リサとルイに再会するのも、またさら
に違うストーリーとなる。
完
恋歌姐と睡蓮亭シリーズ江 そして孤島を愛する貴方に…
[2006/10/08]
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