小説(転載) 『健康診断』 1/4
官能小説
『健康診断』 (1)
【1】健康診断での出会い
35才をすぎて嫌なことの一つに健康診断がある。社会人になって毎年してい
るが、35才からはバリウムを飲む。去年はバリウムで便秘になるわ、胃がも
たれぎみになって気分が悪くなるわでかなり辛い健康診断だった。まあ異常な
点は見つからなかったからよかったと思う。普段は独身貴族を謳歌してるよう
な食生活だが、健康について見直す期間でもある。
今年もまた健康診断の季節になった。前日の夜から食事を控えめにして、朝飯
抜きで検査病院へ電車で行った。毎日朝食をとっている俺は電車の中でお腹が
なりそうで心配だったが、なんとか病院までは大丈夫だった。ちょっとでも早
く終わらせようと受付の30分前に来たのだが、すでに数人検査着を着て検査
を始めていた。受付にも2人並んでいたのですぐ後についた。検査関係の看護
士は俺よりかなり上のおばさんばかりだ。しかし受付の女性だ
けは事務的に仕事をしているが俺より若く、可愛く見えた。
「健康診断に来たのですが・・。」
「はい、では保険証と前もって送ってある書類、検便を出してください。」
書類を渡した瞬間にお腹が大きく鳴ってしまった。受付の女性にくすっと笑わ
れたような気がして、
「聞こえました?やっぱ腹減っちゃいますよね。」
照れ隠しに話しかけた。彼女は事務的な表情から普段見せてるようなやわらか
い表情に変わり、
「はい、聞こえましたよ。朝食べないのは辛いですよね。頑張ってください。」
「ありがとう。まずいバリウムがなければいいんだけどね。」
「そうですね・・・っと。安藤明さんですね。はい、書類はいいですよ。この
名札をつけてくださいね。検査のときは名前でなく番号で呼ばれますので注意
してください。」
番号のついた名札を渡され着替えをした。そして検尿からはじまった。この病
院は検査専門で流れ作業のように検査が続く。検査着も地味、看護士も地味で
工場のような感じだ。
身長、体重、血液、心電図を測ったところで少し待ち時間がでた。
待つ場所には雑誌もあり少しは退屈しのぎにはなったが空腹はどうしようもな
い。
「ギュギュー」
またお腹が鳴ってしまった。近くに受付の女性と、一緒に話していた女性が2
人、くすくす笑っていた。その場から逃げ出したかったが、健康診断なのでど
うしようもない。だがすぐに呼ばれバリウムの検査になった。あいかわらず胃
の検査とはいえ気持悪い。一口一口ゆっくり飲むが、後味が悪い。先輩に聞く
と最近はおいしくなったと聞く。そんなことあるもんか、検査だから飲むがこ
んなまずいものはない。心でさけびながら、検査台で体はぐるぐる回されなが
ら飲み干した。
「はい、いいですよ。水を沢山飲んで、この下剤も飲んでくださいね。」
去年のようにならないように、水を沢山飲んで下剤もしっかり飲んだ。
後は問診だけとなり服を着替え、雑誌を読みながら待っていた。すると隣に座
った女性が、
「後は問診だけですね。やっと食事できますね。」
驚いて声の方をみると、さっき受付の女性と話していた人だ。
「ええ、そうですね。やっとですよ。ほんと腹へって大変でしたよ。」
「そうみたいですね。恵美が『あの人また鳴ってるよ、ほんとお腹がすいてる
んだね。』って話してたんですよ。」
「知り合いなんですか?」
「ええ。彼女、学校の後輩なんですよ。家も近いので、よく食事にも行くんで
すよ。」
「そうなんですか。2人に笑われたみたいなんでちょっとショックだったんで
すよ。」
「元気だからお腹がなるんですよ。昼はしっかり食べると元気になりますよ。」
「そうですか?去年の検査後はかなり調子わるかったんですよ。」
「ふ~ん。繊維質の物とかしっかり食べるといいんだけどな・・。」
「へ~詳しいですね。」
受付の女性と話してるときは検査着でわからなかったが品のいいセレブな奥様
って感じだ。年も俺と同じぐらいなんだろう。ほとんどノーメイクなのに肌は
白く美人だ。受付の彼女は可愛い印象だ。と思いながら見ていた。
「あ、私だ。それじゃ失礼しますね。」
奥様が先に問診に入った。もう少し話したかったのに残念だった。しばらくす
ると彼女が出てきて入れ替わりで俺が呼ばれ、お互い微笑みながらすれ違った。
写真やデーターを見せられ説明をうけた。検査結果は異常がなかった。これで
まだまだ大丈夫なんだと思える。それよりもやっと飯が食べれると思うと嬉し
くなる。検査着や鍵を受付に返しに行くとセレブの後輩である恵美さんが居た。
「よかったですね。これで食事できますね。」
「ええ、やっとお腹に物をいれることができますよ。」
「そうですね。水分をしっかりと取ってくださいね。」
「はい、そうさせてもらいますよ。お酒もいいんですよね。」
「お酒は水分とは違うと思いますよ。」
「そうなんですか?じゃあ何が大丈夫か仕事の後にでも教えてもらおうかな?」
「え?あ、はい。いいですよ。私は17時には仕事終わりますから。」
思い切って誘うものだ。夕方には下剤も終わって食事も出来るだろう。名刺に
携帯番号を書き込み彼女に手渡した。今日は仕事も休みにしたので時間がある。
夕方には調子を戻したいので家に一度帰りゆっくりすることにしよう。まずは
軽く食事をと思い近くのショッピングセンターに行くことにした。
【2】少し遅めの昼食
ブラブラと食事できる店を選んでいると後ろからトントンと肩をたたかれた。
「これから食事ですか?」
さっきのセレブな奥様だった。
「あ、先ほどはどうも。ええ、今からそうしようと思ってたとこです。」
「私もこれからなんですよ。ご一緒してよろしいですか?」
「はい。いいですよ。この辺でいいとこありますか?」
「う~ん。せっかくだからもうちょっとおいしいものにしましょう。私は車だ
からご一緒しません?」
「え、いいんですか。あ・・でももうちょっとで薬利きそうなんですけどね。」
「そうですね。まあ気にしないでおいしいものにしましょう。」
そういう彼女はさっさ歩き出し、駐車場にある車に乗り込んだ。彼女は運転し
ながら自己紹介を始めた。名前は加納玲子、結婚して5年になる。旦那は商社
マンで忙しいらしい。彼女もまだOLを続けていて会社の健康診断で来たらし
い。進藤恵美は学生時代の後輩でよく一緒に遊んでた仲らしい。俺も軽く自己
紹介した。
「へ~安藤さんって同じ年だけど独身なんだ。でも彼女はいるんでしょ?」
「いえ、いませんよ。募集中ってやつです。」
「そう?もてそうな感じだけどね。」
「そんなことないですよ。もう何年も彼女いないですよ。」
「そうなんだ。でもエッチはしてるでしょ?」
「まあ、それなりにです。もう、独身をいじめないでください。」
海沿いの道を15分程度走ったところでホテルに車を入れた。綺麗なホテルだ
がラブホテルだった。きっと下剤が効いてきたので車を入れたんだろう、でも
ラブホテルはないよなと思った。
「ここの食事はおいしいのよ。」
そういって車を降りて俺に腕を組み中に入っていった。さっさとルームキーを
受け取りエレベーターにのる。
「お腹大丈夫?」
トイレでもなさそうなので確認してみた。
「うん。もうちょっとかな?まだ大丈夫よ。」
玲子は普通に話した。
「ここのルームサービスはきちんとしたシェフが作っていて、本当においしい
の。」
「いや・・そういう問題じゃなくて・・。」
エレベーターが開き部屋に入った。窓からは海が見渡せる大きな部屋で食事も
できるテーブルがある。だが普通のホテルとは違いダブルのベッドが中央に存
在している。それでも彼女はレストランにいるような感じでメニューを開いた。
「ねえねえこれがおいしいのよ。まだランチメニューがあるわね。私はリゾッ
トとサラダにするわ。」
「じゃあ俺はトマトのスパゲティーとサラダにしますよ。」
「うん。わかった。」
彼女は手早くルームサービスに注文した。そして上着を脱ぎハンガーにかけた。
「さ、あなたも楽にしましょう。」
俺の後ろからスーツに手をかけ脱がせた。彼女の香水の臭いが甘く匂った。ぐ
っと来るのを我慢して彼女の動きを目で追った。スーツをハンガーにかけた彼
女は戻ってきて俺の膝に座ってきた。ネクタイを緩めながら、
「ゴメンね。迷惑じゃない?検査うけながらいいなっと思ってたんだ。」
「いや、そんなことはないよ。でもビックリするよね。」
俺は彼女の腰から尻のラインをなでるように触った。
「えへ。うん。恵美が悪いのよ。二人で話た時に、あなたを見ながらタイプで
しょう。ってずっと言うのよ。で違うって言うと私が誘っちゃお。って言うも
んだから。なんかくやしいじゃない?。大体恵美は受付をしていて、もてるん
だからそんなこと言わなくてもね。」
ネクタイが解けたところで軽くキスをした。
「あんな風に言われてつい誘いたくなったのよ。最近ごぶさただし・・。刺激
が欲しくなったんだ。」
話し終わると玲子は俺の頭に手を回し長い、熱いキスをした。彼女のいい香り
とバリウムの臭いが混じったキスだ。舌を絡めると段々彼女の体が熱くなり、
息も激しくなってきた。俺は身体のラインを確かめるように服の上から感触を
味わった。胸を触り、お互い脱がしあおうと手をかけたところでルームサービ
スが来た。俺が出ると食事を運び入れた。確かに臭いがいい。空腹の手伝って
か、おいしそうだ。テーブルに並べると玲子が戻ってきた。
「お風呂入れてきたよ。おいしそうだね。さ、食べましょう。」
玲子いわく、ここは確かにラブホテルだがレストランも経営していて、若者に
も人気のホテルらしい。海の傍でもありロケーションもいい。昔のネオンギラ
ギラとは違い綺麗なラブホテルだ。玲子は食事だけじゃなく刺激を求めて俺を
誘ったのだからこれからの展開に期待できる。だが下剤がそろそろ効きそうで
もあり、そこが問題なんだろ。玲子はそんな俺に関係なく話し続けた。結婚す
ると学生時代や入社当時と違って出かける機会が少なくなった話だ。それに旦
那も最近は忙しくてなかなか二人で出かけることもなくなった。こういったホ
テルは恵美が情報源で気に入った男性から誘われると色々と報告してくれるら
しい。
腹が減っていたせいもあり2人とも10分もかからずに食べ終わった。俺は食
後の水を飲み干したところで便意がきた。
「ちょっとトイレに行くね。」
「うん。あ、私先でいいかな?」
「ああ、いいよ。どうぞ。」
玲子はそういってそそくさとトイレにかけこんだ。そういえば夕方の恵美はど
うしようか。まさか先客ができるとは思わなかったから誘ったが、なるように
なるだろう。海をみながらボーっと考えていたら玲子が出てきた。
「先にごめんね。次どうぞ。」
彼女に言われ俺もトイレに入った。去年ほどは気分も悪くなく、スムーズにバ
リウムは出た。これでもう大丈夫と思いトイレから出ると玲子はいない。服は
掛けてあり風呂に入ったらしい。玲子の裸が早く見たくて、俺も裸になり風呂
に入った。ここの風呂は部屋も広く浴槽も2人でゆっくりと入れそうな大きさ
だ。エアーマットも置いてあった。玲子は自分の身体を洗っていた。俺が入る
とビックリした様子で、
「もう、びっくりするじゃない。丁度いいね、体洗ってあげる。ここに来て。」
そういって椅子を勧めてくれた。自分の泡を流してから俺にゆっくりシャワー
をかけてくれた。玲子の身体は白く綺麗な肌だ。胸が大きいとは思ったが、張
りもあり形も綺麗だ。それでいて太っているわけでもなく旦那がうらやましく
思える。無駄毛もよく手入れされており陰毛も綺麗だ。
「中年っぽい体を想像していたけど逞しい身体ね。スポーツとかしてたの?」
彼女はそう話ながら、泡立てたスポンジで俺の身体をゆっくりと触った。まる
でこれから料理されるような感覚になった。
腕、首、胸の辺りを洗いながら彼女はキスをしてきた。舌を絡めながらも彼女
は身体を洗う手を動かした。俺は手を彼女の胸から愛撫し始めた。
「気持いいよ・・。でも最近胸が垂れてきたみたいで・・恥ずかしい・・。」
「そんなことないよ。俺の好きな、綺麗なおっぱいだよ。」
そういいながら胸を舌で愛撫した。尖ってきた乳首を舌で大きく転がすと、
「ああ~ん。ん・・・」
シャワーを流す手が大きく揺れてお互いの顔を濡らした。
(2)へつづく・・・
【1】健康診断での出会い
35才をすぎて嫌なことの一つに健康診断がある。社会人になって毎年してい
るが、35才からはバリウムを飲む。去年はバリウムで便秘になるわ、胃がも
たれぎみになって気分が悪くなるわでかなり辛い健康診断だった。まあ異常な
点は見つからなかったからよかったと思う。普段は独身貴族を謳歌してるよう
な食生活だが、健康について見直す期間でもある。
今年もまた健康診断の季節になった。前日の夜から食事を控えめにして、朝飯
抜きで検査病院へ電車で行った。毎日朝食をとっている俺は電車の中でお腹が
なりそうで心配だったが、なんとか病院までは大丈夫だった。ちょっとでも早
く終わらせようと受付の30分前に来たのだが、すでに数人検査着を着て検査
を始めていた。受付にも2人並んでいたのですぐ後についた。検査関係の看護
士は俺よりかなり上のおばさんばかりだ。しかし受付の女性だ
けは事務的に仕事をしているが俺より若く、可愛く見えた。
「健康診断に来たのですが・・。」
「はい、では保険証と前もって送ってある書類、検便を出してください。」
書類を渡した瞬間にお腹が大きく鳴ってしまった。受付の女性にくすっと笑わ
れたような気がして、
「聞こえました?やっぱ腹減っちゃいますよね。」
照れ隠しに話しかけた。彼女は事務的な表情から普段見せてるようなやわらか
い表情に変わり、
「はい、聞こえましたよ。朝食べないのは辛いですよね。頑張ってください。」
「ありがとう。まずいバリウムがなければいいんだけどね。」
「そうですね・・・っと。安藤明さんですね。はい、書類はいいですよ。この
名札をつけてくださいね。検査のときは名前でなく番号で呼ばれますので注意
してください。」
番号のついた名札を渡され着替えをした。そして検尿からはじまった。この病
院は検査専門で流れ作業のように検査が続く。検査着も地味、看護士も地味で
工場のような感じだ。
身長、体重、血液、心電図を測ったところで少し待ち時間がでた。
待つ場所には雑誌もあり少しは退屈しのぎにはなったが空腹はどうしようもな
い。
「ギュギュー」
またお腹が鳴ってしまった。近くに受付の女性と、一緒に話していた女性が2
人、くすくす笑っていた。その場から逃げ出したかったが、健康診断なのでど
うしようもない。だがすぐに呼ばれバリウムの検査になった。あいかわらず胃
の検査とはいえ気持悪い。一口一口ゆっくり飲むが、後味が悪い。先輩に聞く
と最近はおいしくなったと聞く。そんなことあるもんか、検査だから飲むがこ
んなまずいものはない。心でさけびながら、検査台で体はぐるぐる回されなが
ら飲み干した。
「はい、いいですよ。水を沢山飲んで、この下剤も飲んでくださいね。」
去年のようにならないように、水を沢山飲んで下剤もしっかり飲んだ。
後は問診だけとなり服を着替え、雑誌を読みながら待っていた。すると隣に座
った女性が、
「後は問診だけですね。やっと食事できますね。」
驚いて声の方をみると、さっき受付の女性と話していた人だ。
「ええ、そうですね。やっとですよ。ほんと腹へって大変でしたよ。」
「そうみたいですね。恵美が『あの人また鳴ってるよ、ほんとお腹がすいてる
んだね。』って話してたんですよ。」
「知り合いなんですか?」
「ええ。彼女、学校の後輩なんですよ。家も近いので、よく食事にも行くんで
すよ。」
「そうなんですか。2人に笑われたみたいなんでちょっとショックだったんで
すよ。」
「元気だからお腹がなるんですよ。昼はしっかり食べると元気になりますよ。」
「そうですか?去年の検査後はかなり調子わるかったんですよ。」
「ふ~ん。繊維質の物とかしっかり食べるといいんだけどな・・。」
「へ~詳しいですね。」
受付の女性と話してるときは検査着でわからなかったが品のいいセレブな奥様
って感じだ。年も俺と同じぐらいなんだろう。ほとんどノーメイクなのに肌は
白く美人だ。受付の彼女は可愛い印象だ。と思いながら見ていた。
「あ、私だ。それじゃ失礼しますね。」
奥様が先に問診に入った。もう少し話したかったのに残念だった。しばらくす
ると彼女が出てきて入れ替わりで俺が呼ばれ、お互い微笑みながらすれ違った。
写真やデーターを見せられ説明をうけた。検査結果は異常がなかった。これで
まだまだ大丈夫なんだと思える。それよりもやっと飯が食べれると思うと嬉し
くなる。検査着や鍵を受付に返しに行くとセレブの後輩である恵美さんが居た。
「よかったですね。これで食事できますね。」
「ええ、やっとお腹に物をいれることができますよ。」
「そうですね。水分をしっかりと取ってくださいね。」
「はい、そうさせてもらいますよ。お酒もいいんですよね。」
「お酒は水分とは違うと思いますよ。」
「そうなんですか?じゃあ何が大丈夫か仕事の後にでも教えてもらおうかな?」
「え?あ、はい。いいですよ。私は17時には仕事終わりますから。」
思い切って誘うものだ。夕方には下剤も終わって食事も出来るだろう。名刺に
携帯番号を書き込み彼女に手渡した。今日は仕事も休みにしたので時間がある。
夕方には調子を戻したいので家に一度帰りゆっくりすることにしよう。まずは
軽く食事をと思い近くのショッピングセンターに行くことにした。
【2】少し遅めの昼食
ブラブラと食事できる店を選んでいると後ろからトントンと肩をたたかれた。
「これから食事ですか?」
さっきのセレブな奥様だった。
「あ、先ほどはどうも。ええ、今からそうしようと思ってたとこです。」
「私もこれからなんですよ。ご一緒してよろしいですか?」
「はい。いいですよ。この辺でいいとこありますか?」
「う~ん。せっかくだからもうちょっとおいしいものにしましょう。私は車だ
からご一緒しません?」
「え、いいんですか。あ・・でももうちょっとで薬利きそうなんですけどね。」
「そうですね。まあ気にしないでおいしいものにしましょう。」
そういう彼女はさっさ歩き出し、駐車場にある車に乗り込んだ。彼女は運転し
ながら自己紹介を始めた。名前は加納玲子、結婚して5年になる。旦那は商社
マンで忙しいらしい。彼女もまだOLを続けていて会社の健康診断で来たらし
い。進藤恵美は学生時代の後輩でよく一緒に遊んでた仲らしい。俺も軽く自己
紹介した。
「へ~安藤さんって同じ年だけど独身なんだ。でも彼女はいるんでしょ?」
「いえ、いませんよ。募集中ってやつです。」
「そう?もてそうな感じだけどね。」
「そんなことないですよ。もう何年も彼女いないですよ。」
「そうなんだ。でもエッチはしてるでしょ?」
「まあ、それなりにです。もう、独身をいじめないでください。」
海沿いの道を15分程度走ったところでホテルに車を入れた。綺麗なホテルだ
がラブホテルだった。きっと下剤が効いてきたので車を入れたんだろう、でも
ラブホテルはないよなと思った。
「ここの食事はおいしいのよ。」
そういって車を降りて俺に腕を組み中に入っていった。さっさとルームキーを
受け取りエレベーターにのる。
「お腹大丈夫?」
トイレでもなさそうなので確認してみた。
「うん。もうちょっとかな?まだ大丈夫よ。」
玲子は普通に話した。
「ここのルームサービスはきちんとしたシェフが作っていて、本当においしい
の。」
「いや・・そういう問題じゃなくて・・。」
エレベーターが開き部屋に入った。窓からは海が見渡せる大きな部屋で食事も
できるテーブルがある。だが普通のホテルとは違いダブルのベッドが中央に存
在している。それでも彼女はレストランにいるような感じでメニューを開いた。
「ねえねえこれがおいしいのよ。まだランチメニューがあるわね。私はリゾッ
トとサラダにするわ。」
「じゃあ俺はトマトのスパゲティーとサラダにしますよ。」
「うん。わかった。」
彼女は手早くルームサービスに注文した。そして上着を脱ぎハンガーにかけた。
「さ、あなたも楽にしましょう。」
俺の後ろからスーツに手をかけ脱がせた。彼女の香水の臭いが甘く匂った。ぐ
っと来るのを我慢して彼女の動きを目で追った。スーツをハンガーにかけた彼
女は戻ってきて俺の膝に座ってきた。ネクタイを緩めながら、
「ゴメンね。迷惑じゃない?検査うけながらいいなっと思ってたんだ。」
「いや、そんなことはないよ。でもビックリするよね。」
俺は彼女の腰から尻のラインをなでるように触った。
「えへ。うん。恵美が悪いのよ。二人で話た時に、あなたを見ながらタイプで
しょう。ってずっと言うのよ。で違うって言うと私が誘っちゃお。って言うも
んだから。なんかくやしいじゃない?。大体恵美は受付をしていて、もてるん
だからそんなこと言わなくてもね。」
ネクタイが解けたところで軽くキスをした。
「あんな風に言われてつい誘いたくなったのよ。最近ごぶさただし・・。刺激
が欲しくなったんだ。」
話し終わると玲子は俺の頭に手を回し長い、熱いキスをした。彼女のいい香り
とバリウムの臭いが混じったキスだ。舌を絡めると段々彼女の体が熱くなり、
息も激しくなってきた。俺は身体のラインを確かめるように服の上から感触を
味わった。胸を触り、お互い脱がしあおうと手をかけたところでルームサービ
スが来た。俺が出ると食事を運び入れた。確かに臭いがいい。空腹の手伝って
か、おいしそうだ。テーブルに並べると玲子が戻ってきた。
「お風呂入れてきたよ。おいしそうだね。さ、食べましょう。」
玲子いわく、ここは確かにラブホテルだがレストランも経営していて、若者に
も人気のホテルらしい。海の傍でもありロケーションもいい。昔のネオンギラ
ギラとは違い綺麗なラブホテルだ。玲子は食事だけじゃなく刺激を求めて俺を
誘ったのだからこれからの展開に期待できる。だが下剤がそろそろ効きそうで
もあり、そこが問題なんだろ。玲子はそんな俺に関係なく話し続けた。結婚す
ると学生時代や入社当時と違って出かける機会が少なくなった話だ。それに旦
那も最近は忙しくてなかなか二人で出かけることもなくなった。こういったホ
テルは恵美が情報源で気に入った男性から誘われると色々と報告してくれるら
しい。
腹が減っていたせいもあり2人とも10分もかからずに食べ終わった。俺は食
後の水を飲み干したところで便意がきた。
「ちょっとトイレに行くね。」
「うん。あ、私先でいいかな?」
「ああ、いいよ。どうぞ。」
玲子はそういってそそくさとトイレにかけこんだ。そういえば夕方の恵美はど
うしようか。まさか先客ができるとは思わなかったから誘ったが、なるように
なるだろう。海をみながらボーっと考えていたら玲子が出てきた。
「先にごめんね。次どうぞ。」
彼女に言われ俺もトイレに入った。去年ほどは気分も悪くなく、スムーズにバ
リウムは出た。これでもう大丈夫と思いトイレから出ると玲子はいない。服は
掛けてあり風呂に入ったらしい。玲子の裸が早く見たくて、俺も裸になり風呂
に入った。ここの風呂は部屋も広く浴槽も2人でゆっくりと入れそうな大きさ
だ。エアーマットも置いてあった。玲子は自分の身体を洗っていた。俺が入る
とビックリした様子で、
「もう、びっくりするじゃない。丁度いいね、体洗ってあげる。ここに来て。」
そういって椅子を勧めてくれた。自分の泡を流してから俺にゆっくりシャワー
をかけてくれた。玲子の身体は白く綺麗な肌だ。胸が大きいとは思ったが、張
りもあり形も綺麗だ。それでいて太っているわけでもなく旦那がうらやましく
思える。無駄毛もよく手入れされており陰毛も綺麗だ。
「中年っぽい体を想像していたけど逞しい身体ね。スポーツとかしてたの?」
彼女はそう話ながら、泡立てたスポンジで俺の身体をゆっくりと触った。まる
でこれから料理されるような感覚になった。
腕、首、胸の辺りを洗いながら彼女はキスをしてきた。舌を絡めながらも彼女
は身体を洗う手を動かした。俺は手を彼女の胸から愛撫し始めた。
「気持いいよ・・。でも最近胸が垂れてきたみたいで・・恥ずかしい・・。」
「そんなことないよ。俺の好きな、綺麗なおっぱいだよ。」
そういいながら胸を舌で愛撫した。尖ってきた乳首を舌で大きく転がすと、
「ああ~ん。ん・・・」
シャワーを流す手が大きく揺れてお互いの顔を濡らした。
(2)へつづく・・・
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