小説(転載) 『健康診断』 3/4
官能小説
『健康診断』 (3)
【3】受付の女性と
玲子と別れた後、会社に電話した。急な用事は無く出社することはなかった。
急に脱力感が出てきたので、駅から電車に乗り自宅に戻った。服を着替えベッ
ドで横になった。セックスをすること自体久しぶりだったが、2回もしたのは
20代以来だった。『今度はいつ会えるのだろうか』と考えていると眠りにつ
いていた。
突然携帯電話ががなった。時間は18時を過ぎていた。恵美からだ。
「安藤さん?遅くなってごめんね。今仕事が終わったの。今どこなの?」
「うん・・。今家だよ。」
「そっか。恵美は今スタバに入るとこなの。本通だからね。待ってるね。」
あっという間に彼女は話、電話は切れた。彼女と約束していたのを完全に忘れ
ていた。とにかく顔を洗い、服を着替え出かけた。マンションからタクシーに
乗り、本通りのスタバ前に着いた。店内に入ろうとすると携帯が鳴った。
「今、着いたでしょ。3階にいるの。上見て。」
見上げると3階から手を振っている彼女が見えた。
「あ、了解。今行くからね。」
コーヒーを片手に彼女の待つ3階に上がって行った。
「お待たせ。」
受付の清楚な服装とは違い、露出の多いTシャツにミニのフレアスカートだ。
今風のエビちゃんっぽい格好だ。またそれがよく似合う。細身だが出てるとこ
は出ている。
「こっちこそ遅くなってゴメンね。今日に限って残業あるのよね。」
「まあしょうがないよ。仕事なんだから。俺は結局休みにしたよ。」
「うん。あ、もうお腹は大丈夫?」
「大丈夫だよ。お腹が空いたね。食べに行こうか?」
「そうね。水分補給しないとね。アルコールは駄目だからね。」
まだ残っているコーヒーを飲みながらしばらく話した。
「昼は食事したの?」
「ああ・・スパゲティーを食べたよ。」
「そっか、残念。イタリアンのいい店があるから行こうと思ったのに・・。」
イタリアン・・。まさかあのホテルに誘われるんじゃないかと思ってしまう。
たしか玲子は恵美から教えてもらったと話していた。
「そっか。じゃあそこはまた今度教えてよ。今日は俺が知っているとこにしよ
う。」
「そうね。じゃあ安藤さんに任せます。」
お互いがコーヒーを飲みきったところでスタバを後にした。10分ほど歩いた
ビルの地下にアジアン料理の店を選んだ。料理は健康志向で量もある。酒もい
ろんな種類もあって楽しめる。店内はすべて個室風でカップル同士やコンパに
も向いている。週末だと予約なしでは難しいが今日は平日でスムーズに入れた。
店内では一番奥のスペースに案内された。周りは仕切ってありカウンターに2
人並んで座れるようになっていた。さっそく飲み物を注文した。最初はビール
といきたかったとこだが、お互い軽いサワーを頼んだ。
「へ~。おしゃれな店知ってるんですね。ここまだ来たことなかったからよか
った。」
「ここはオープンしたときに同僚同士で来たんだ。」
「同僚?彼女とじゃないの?」
「本当に同僚とだよ。彼女なんてしばらくいないんだから。」
「そうなの?安藤さんもてそうだからね。」
「いや~。俺なんかぜんぜんだよ。恵美さんこそもてるでしょ?彼氏が途絶え
たことなさそうだけど?」
「ううん。私も今フリー。なかなかいい人がいなくてね。」
「そうなの?」
丁度飲み物が来た。軽く食べ物を数点注文した。
「じゃあ、2人の出会いに乾杯。」
「かんぱ~い。安藤さん、キザですね。」
「そうかな?本当にこんなおっさんの誘いに来てくれてうれしいよ。」
「うん。でも安藤さんだから来たんですよ。」
彼女は笑顔でそう話してくれた。料理が並び始めた。
「おいしそう。お腹ぺこぺこ。」
「そうだね。沢山食べよう。あそこの病院には長いの?」
「ううん。今年からなんです。前も病院だったんだけどもうちょっと小さいと
こ探していたら、先輩が教えてくれたんですよ。」
「先輩?」
「はい。健康診断のときに話していた人がいたでしょ。あの人です。結婚して
いても綺麗で、よく遊んでくれたし、あこがれなんです。」
「そうなんだ。」
お互いお腹が空いていたみたいで、あっという間に料理がなくなっていった。
「ふ~。おいしい。」
「もうちょっと食べる?」
「そうね。もうちょっと食べれるね。ほんとおいしいからつい食べ過ぎるね。
お腹でちゃいそう。」
「そう?そうでもないよ。」
普通に彼女のお腹に手を当ててみた。ドキっとした表情で彼女は俺を見ていた。
「健康的でいいんじゃない。沢山食べる人って好きだよ。」
「なら、がんばっちゃお。」
お腹に手を当てたことは触れずに笑顔でそう言い返した。追加の注文をし、2
人で全部食べきった。そして酒の量もかなり飲んだ気がした。いつの間にか彼
女は俺の肩によっかかっていた。
「食べ過ぎた~。飲みすぎた~。」
「うん。俺も食べたな。」
「さっきお腹触ったでしょ。びっくりしたんだからね。」
「ごめんごめん。コミュニケーションだよ。」
「もう。私も触っちゃお。」
彼女は俺のお腹に触った。
「うわー。中年のお腹だ。」
「食べたからだよ。あ。」
恵美は手を下に降ろして俺のペニスをいじり始めた。
「男の人は酔っ払うと立たないらしいけど、どうかな?」
「おいおい。ここじゃ無理だよ。」
とは言うもののここは一番奥の個室で誰からも見えそうにない。俺は脚を少し
開き、触りやすくした。
「でもこれだけじゃ無理かもな・・。」
「ううん。私上手なのよ。きっと大きくなる。」
彼女が下を向くとうなじから胸元が見えた。なかなか綺麗な肌で、このまま押
し倒したい。俺もいたずら心が出てきた。スカートをめくり下着を覗いた。
「へー。ピンクなんだね。可愛い下着だね。仕事の時もそうだったんだね。」
「もう。エッチなんだから。あん・・・・。」
俺も彼女の股間に手を伸ばした。彼女も脚を少し開き、触りやすくしてくれた。
パンティーの上から割れ目に指を当ててみた。軽く指を縦に動かすと、俺のペ
ニスを触っている手が微妙に震える。クリトリスの上辺りで指をたてて押して
みると、
「ん・・クフ・・。そこ・・・。じ・・上手ですね・・。」
「敏感なんだね。ここは?」
指を押し込んだまま左右に動かしてみた。
「あん・・き・・気持ちいいです・・。」
恵美の手が止まり、俺の腕にしがみついた。上下に割れ目をなぞって、時々押
し込み振動させる。
「ん・・・くふ・・・・。あん・・・ん・・・・。」
俺の腕を強く握り、声を押し殺してる。
「ここは普通の店だからね。大きな声出しちゃだめだよ。」
「あん・・・・。だって・・ん・・ん・・。」
「そ・・。いい子だね。本当は彼氏いるんじゃないの?」
「い・・い・・いません。あん・・。気持ちいい・・。」
「そうなんだ。でもエッチはしてるんでしょ?」
「してません・・・。ん・・・。」
「そうなの?俺みたいに誘われること多そうだけど。」
しばらくクリトリスの上で刺激してみた。
「あ・・。あん・・・。そこ・・・・。」
クチュクチュ・・店の音楽に隠れて恵美の割れ目から音がし始めた。
「ほ・・本当に・・ん・・してないんだから・・あん・・。」
「そっか。凄く音がしてきたね。気持ちいいんだね。」
「うん。ああ・・ん。気持ちいいの・・安藤さん・・気持ちいいの・・。」
店員がいつ入ってくるかわからないドキドキ感もあり、必死にこらえてるのが
わかった。しがみついている腕が時々痛くなるぐらいだ。染みが広がっている
パンティを覗き込みたかったが、店の中なのでがまんした。パンティを指でず
らし、クリトリスを探し当てると恵美の顔が赤くなり、呼吸が止まった。
「ん・・・。はあ・・はあ・・ん・・。」
テーブルに顔を伏せ、呼吸を整えようとしていた。恵美は股間から俺の手を抜
き、その手を自分の頬に当てた。
「ひどい人。こんな店で・・。エッチな人。この指でいじわるしたんだ。」
熱く濡れている指を自分の頬にこすりつけ、指の一本一本をしゃぶった。
「私が悪戯しようと思ったのに・・。もっと意地悪されちゃった。」
「そう?必死で我慢している顔、かわいかったよ。もっと見てみたいな・・。」
俺が耳元でそう言うと、顔を上げ腕を絡めてきた。
「うん。でもさっきのでお酒が回って・・・・。」
恵美の顔は赤く、本当に酔いが回ったようだ。精算を済ませ彼女を立たせたが、
フラフラでまっすぐに歩けそうに無い。
「安藤さんゴメンね。酔っ払っちゃった。」
「大丈夫?とりあえず店を出ようか?」
彼女と店を出たがホテルでエッチできそうな感じではない。。
「大丈夫か?家まで送るからタクシー拾うね。」
「ごめんなさい。ふ~。」
タクシーを捕まえ、彼女の家を聞き出し送ることにした。本気で酔っているみ
たいでタクシーの中でも俺の腕にもたれたまま寝ていた。20分ほどで彼女の
マンションに着いた。
「送ってくれてありがとう。コーヒーでも飲んでいきます?って私歩けそうに
ないよ・・・。」
「了解。しょうがないな・・。よいしょっと。これで大丈夫?」
彼女を抱きかかえ、部屋まで連れて行った。
「ありがとう。鍵は・・。はい。お願いね。」
彼女は鍵を取り出し、俺に手渡した。俺は鍵を開け彼女の部屋に入っていった。
女性らしく綺麗に片付けられた部屋だ。ふらふらの足どりで彼女は部屋に入っ
た。
「ゴメンね。散らかってるけど入って。」
「全然大丈夫だよ。綺麗にしてるね。」
「えっと座布団。それからコーヒー・・・。」
「いいよ。気にしないで。フラフラなんだから。」
彼女の手を掴むとフラフラの身体が俺の方に倒れてきた。
「あん・・。強引なんだから。」
「いやいや。ほんとフラフラなんだから、無理しないの。」
「うん。ありがとう。」
彼女をもう一度抱き上げ、ベッドに寝かせた。俺はベッドに腰掛、酔って熱く
なっていた頬から耳、髪をいじってみた。恵美は目を閉じて気持ちよさそうに
していた。しばらくすると彼女は寝息をたてていた。俺はこのまま帰ろうと思
ったが、鍵を開けたまま帰るわけにはいけないので一緒に寝ることにした。健
康診断での出会いから忙しい一日だった。すぐに睡魔はやってきて俺も寝てし
まった。
(4)へつづく・・・
【3】受付の女性と
玲子と別れた後、会社に電話した。急な用事は無く出社することはなかった。
急に脱力感が出てきたので、駅から電車に乗り自宅に戻った。服を着替えベッ
ドで横になった。セックスをすること自体久しぶりだったが、2回もしたのは
20代以来だった。『今度はいつ会えるのだろうか』と考えていると眠りにつ
いていた。
突然携帯電話ががなった。時間は18時を過ぎていた。恵美からだ。
「安藤さん?遅くなってごめんね。今仕事が終わったの。今どこなの?」
「うん・・。今家だよ。」
「そっか。恵美は今スタバに入るとこなの。本通だからね。待ってるね。」
あっという間に彼女は話、電話は切れた。彼女と約束していたのを完全に忘れ
ていた。とにかく顔を洗い、服を着替え出かけた。マンションからタクシーに
乗り、本通りのスタバ前に着いた。店内に入ろうとすると携帯が鳴った。
「今、着いたでしょ。3階にいるの。上見て。」
見上げると3階から手を振っている彼女が見えた。
「あ、了解。今行くからね。」
コーヒーを片手に彼女の待つ3階に上がって行った。
「お待たせ。」
受付の清楚な服装とは違い、露出の多いTシャツにミニのフレアスカートだ。
今風のエビちゃんっぽい格好だ。またそれがよく似合う。細身だが出てるとこ
は出ている。
「こっちこそ遅くなってゴメンね。今日に限って残業あるのよね。」
「まあしょうがないよ。仕事なんだから。俺は結局休みにしたよ。」
「うん。あ、もうお腹は大丈夫?」
「大丈夫だよ。お腹が空いたね。食べに行こうか?」
「そうね。水分補給しないとね。アルコールは駄目だからね。」
まだ残っているコーヒーを飲みながらしばらく話した。
「昼は食事したの?」
「ああ・・スパゲティーを食べたよ。」
「そっか、残念。イタリアンのいい店があるから行こうと思ったのに・・。」
イタリアン・・。まさかあのホテルに誘われるんじゃないかと思ってしまう。
たしか玲子は恵美から教えてもらったと話していた。
「そっか。じゃあそこはまた今度教えてよ。今日は俺が知っているとこにしよ
う。」
「そうね。じゃあ安藤さんに任せます。」
お互いがコーヒーを飲みきったところでスタバを後にした。10分ほど歩いた
ビルの地下にアジアン料理の店を選んだ。料理は健康志向で量もある。酒もい
ろんな種類もあって楽しめる。店内はすべて個室風でカップル同士やコンパに
も向いている。週末だと予約なしでは難しいが今日は平日でスムーズに入れた。
店内では一番奥のスペースに案内された。周りは仕切ってありカウンターに2
人並んで座れるようになっていた。さっそく飲み物を注文した。最初はビール
といきたかったとこだが、お互い軽いサワーを頼んだ。
「へ~。おしゃれな店知ってるんですね。ここまだ来たことなかったからよか
った。」
「ここはオープンしたときに同僚同士で来たんだ。」
「同僚?彼女とじゃないの?」
「本当に同僚とだよ。彼女なんてしばらくいないんだから。」
「そうなの?安藤さんもてそうだからね。」
「いや~。俺なんかぜんぜんだよ。恵美さんこそもてるでしょ?彼氏が途絶え
たことなさそうだけど?」
「ううん。私も今フリー。なかなかいい人がいなくてね。」
「そうなの?」
丁度飲み物が来た。軽く食べ物を数点注文した。
「じゃあ、2人の出会いに乾杯。」
「かんぱ~い。安藤さん、キザですね。」
「そうかな?本当にこんなおっさんの誘いに来てくれてうれしいよ。」
「うん。でも安藤さんだから来たんですよ。」
彼女は笑顔でそう話してくれた。料理が並び始めた。
「おいしそう。お腹ぺこぺこ。」
「そうだね。沢山食べよう。あそこの病院には長いの?」
「ううん。今年からなんです。前も病院だったんだけどもうちょっと小さいと
こ探していたら、先輩が教えてくれたんですよ。」
「先輩?」
「はい。健康診断のときに話していた人がいたでしょ。あの人です。結婚して
いても綺麗で、よく遊んでくれたし、あこがれなんです。」
「そうなんだ。」
お互いお腹が空いていたみたいで、あっという間に料理がなくなっていった。
「ふ~。おいしい。」
「もうちょっと食べる?」
「そうね。もうちょっと食べれるね。ほんとおいしいからつい食べ過ぎるね。
お腹でちゃいそう。」
「そう?そうでもないよ。」
普通に彼女のお腹に手を当ててみた。ドキっとした表情で彼女は俺を見ていた。
「健康的でいいんじゃない。沢山食べる人って好きだよ。」
「なら、がんばっちゃお。」
お腹に手を当てたことは触れずに笑顔でそう言い返した。追加の注文をし、2
人で全部食べきった。そして酒の量もかなり飲んだ気がした。いつの間にか彼
女は俺の肩によっかかっていた。
「食べ過ぎた~。飲みすぎた~。」
「うん。俺も食べたな。」
「さっきお腹触ったでしょ。びっくりしたんだからね。」
「ごめんごめん。コミュニケーションだよ。」
「もう。私も触っちゃお。」
彼女は俺のお腹に触った。
「うわー。中年のお腹だ。」
「食べたからだよ。あ。」
恵美は手を下に降ろして俺のペニスをいじり始めた。
「男の人は酔っ払うと立たないらしいけど、どうかな?」
「おいおい。ここじゃ無理だよ。」
とは言うもののここは一番奥の個室で誰からも見えそうにない。俺は脚を少し
開き、触りやすくした。
「でもこれだけじゃ無理かもな・・。」
「ううん。私上手なのよ。きっと大きくなる。」
彼女が下を向くとうなじから胸元が見えた。なかなか綺麗な肌で、このまま押
し倒したい。俺もいたずら心が出てきた。スカートをめくり下着を覗いた。
「へー。ピンクなんだね。可愛い下着だね。仕事の時もそうだったんだね。」
「もう。エッチなんだから。あん・・・・。」
俺も彼女の股間に手を伸ばした。彼女も脚を少し開き、触りやすくしてくれた。
パンティーの上から割れ目に指を当ててみた。軽く指を縦に動かすと、俺のペ
ニスを触っている手が微妙に震える。クリトリスの上辺りで指をたてて押して
みると、
「ん・・クフ・・。そこ・・・。じ・・上手ですね・・。」
「敏感なんだね。ここは?」
指を押し込んだまま左右に動かしてみた。
「あん・・き・・気持ちいいです・・。」
恵美の手が止まり、俺の腕にしがみついた。上下に割れ目をなぞって、時々押
し込み振動させる。
「ん・・・くふ・・・・。あん・・・ん・・・・。」
俺の腕を強く握り、声を押し殺してる。
「ここは普通の店だからね。大きな声出しちゃだめだよ。」
「あん・・・・。だって・・ん・・ん・・。」
「そ・・。いい子だね。本当は彼氏いるんじゃないの?」
「い・・い・・いません。あん・・。気持ちいい・・。」
「そうなんだ。でもエッチはしてるんでしょ?」
「してません・・・。ん・・・。」
「そうなの?俺みたいに誘われること多そうだけど。」
しばらくクリトリスの上で刺激してみた。
「あ・・。あん・・・。そこ・・・・。」
クチュクチュ・・店の音楽に隠れて恵美の割れ目から音がし始めた。
「ほ・・本当に・・ん・・してないんだから・・あん・・。」
「そっか。凄く音がしてきたね。気持ちいいんだね。」
「うん。ああ・・ん。気持ちいいの・・安藤さん・・気持ちいいの・・。」
店員がいつ入ってくるかわからないドキドキ感もあり、必死にこらえてるのが
わかった。しがみついている腕が時々痛くなるぐらいだ。染みが広がっている
パンティを覗き込みたかったが、店の中なのでがまんした。パンティを指でず
らし、クリトリスを探し当てると恵美の顔が赤くなり、呼吸が止まった。
「ん・・・。はあ・・はあ・・ん・・。」
テーブルに顔を伏せ、呼吸を整えようとしていた。恵美は股間から俺の手を抜
き、その手を自分の頬に当てた。
「ひどい人。こんな店で・・。エッチな人。この指でいじわるしたんだ。」
熱く濡れている指を自分の頬にこすりつけ、指の一本一本をしゃぶった。
「私が悪戯しようと思ったのに・・。もっと意地悪されちゃった。」
「そう?必死で我慢している顔、かわいかったよ。もっと見てみたいな・・。」
俺が耳元でそう言うと、顔を上げ腕を絡めてきた。
「うん。でもさっきのでお酒が回って・・・・。」
恵美の顔は赤く、本当に酔いが回ったようだ。精算を済ませ彼女を立たせたが、
フラフラでまっすぐに歩けそうに無い。
「安藤さんゴメンね。酔っ払っちゃった。」
「大丈夫?とりあえず店を出ようか?」
彼女と店を出たがホテルでエッチできそうな感じではない。。
「大丈夫か?家まで送るからタクシー拾うね。」
「ごめんなさい。ふ~。」
タクシーを捕まえ、彼女の家を聞き出し送ることにした。本気で酔っているみ
たいでタクシーの中でも俺の腕にもたれたまま寝ていた。20分ほどで彼女の
マンションに着いた。
「送ってくれてありがとう。コーヒーでも飲んでいきます?って私歩けそうに
ないよ・・・。」
「了解。しょうがないな・・。よいしょっと。これで大丈夫?」
彼女を抱きかかえ、部屋まで連れて行った。
「ありがとう。鍵は・・。はい。お願いね。」
彼女は鍵を取り出し、俺に手渡した。俺は鍵を開け彼女の部屋に入っていった。
女性らしく綺麗に片付けられた部屋だ。ふらふらの足どりで彼女は部屋に入っ
た。
「ゴメンね。散らかってるけど入って。」
「全然大丈夫だよ。綺麗にしてるね。」
「えっと座布団。それからコーヒー・・・。」
「いいよ。気にしないで。フラフラなんだから。」
彼女の手を掴むとフラフラの身体が俺の方に倒れてきた。
「あん・・。強引なんだから。」
「いやいや。ほんとフラフラなんだから、無理しないの。」
「うん。ありがとう。」
彼女をもう一度抱き上げ、ベッドに寝かせた。俺はベッドに腰掛、酔って熱く
なっていた頬から耳、髪をいじってみた。恵美は目を閉じて気持ちよさそうに
していた。しばらくすると彼女は寝息をたてていた。俺はこのまま帰ろうと思
ったが、鍵を開けたまま帰るわけにはいけないので一緒に寝ることにした。健
康診断での出会いから忙しい一日だった。すぐに睡魔はやってきて俺も寝てし
まった。
(4)へつづく・・・
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