小説(転載) 『誕生日の素敵なプレゼント』 第二部 1/8
近親相姦小説
(三)弥生の恋人
賢治は週に一度、仕事が早く終わりそうな日に弥生の携帯に電話を入れるこ
とにした。帰りに待ち合わせて秘密の時間を持つためである。弥生は何があっ
ても都合をつけて、常に賢治とのデートが最優先だった。
「ねえ、パパとこうなってから、私、何か急にもてるようになったのよ。」
弥生がいつものように上になって腰を振りながら賢治の耳元で囁いた。
「だろうな。パパの目から見ても随分女っぽくなったよ。それで、気になる
ような相手はいないのか。」
「一人だけいるけど。」
「好きなのか。」
「分からない。でも、何となく気になるんだ。」
「いざとなったらパパに遠慮なんかするな。」
「さあ、まだパパ以外の人とこうなるなんて想像できないよ。」
弥生は自分が一番感じる部分に当たるような動きを繰り返していた。腰をピ
ッタリ押し付けて離さず、激しく前後に擦り付けて来るのである。そうすると
奥だけでなく、入り口の少し上で二人の間に挟まった小さな粒がもみくちゃに
なるのである。感極まった弥生がそれでも足りないと言わんばかりに賢治の指
先を固くしこった粒の上に持って来た。
「一週間に一度じゃ足りないよぅ。」
弥生が駄々をこねた。
「無理言うな。」
「分かってるけどさ。」
次の週は賢治の都合が付かなかった。翌週の月曜日にようやく時間が取れた。
ホテルに入って抱き合ったとき、賢治は弥生の様子がいつもと違うのに気が付
いた。ほんの一瞬だが賢治の胸に飛び込むまでに間があったのである。
「何かあったのか。」
賢治が髪を撫でると弥生がコクッと頷いた。
「ごめんね、パパ。私、抱かれちゃった。」
「土曜の晩か。」
「うん。」
「帰りが遅かったからな。で、どんな男だ。」
「やっぱり気になる。」
「まあな。」
「今度連れてくるね。」
「そうしなさい。冷静に会えるかどうかが問題だけど。で、同級生か。」
「ううん、大学生。私と入れ違いに去年卒業した先輩なの。」
「どこで知り合ったんだ。」
「合唱部のOBなの。時々顔出す人で。植野さんって言うの。」
「ウエノ。上野駅の上野か。」
「ううん。植えるって言うか、植物の植って書くの。」
「ああ、そっちの植野か。名前は。」
「賢よ。パパと同じ字書くの。」
「弥生より三つ年上で、植野賢か・・・」
賢治の顔が一瞬曇った。
「どうかしたの、パパ、知ってる人。」
「いや、別人だとは思うけど。」
「パパと雰囲気が似てるんだよ。だからその気になっちゃったんだと思うけ
ど。」
賢は弥生が所属している合唱部のOBだった。部の顧問が音楽には全く縁の
ない数学の教師だったので、月に二度、授業のある土曜日の放課後に現役部員
たちの発声練習を指導していた。弥生の高校はブラスバンドが盛んで毎年全国
大会に駒を進める位レベルが高い。音楽の教師はそちらに掛かり切りだった。
弥生は少し前から賢のことが気になっていた。穏やかな雰囲気がどことなく
父親に似ていたからだろう。その日、帰り支度を始めた賢に弥生が話し掛けた。
「先輩、カラオケなんかに行ったりしないんですか。」
「カラオケねぇ。行かない訳じゃないけど。」
「あなたが生きたラブソングって曲、知ってます。玉置浩二と高橋真梨子の
デュエットなんです。」
「ああ、知ってるよ。いい曲だな。」
「あれ、歌いたいなあって思うんだけど、男のパート歌える人がいないんで
す。」
「へえ、高橋真梨子の歌は難しいけど、歌えるの。」
「何とか。」
「よし、お相手になるか。俺も誰かと歌ってみたいなって思ってたんだ。」
「わぁ、いいですか。」
「うん。これから行くか。」
「行きます。行きます。連れてって下さい。」
幸い部室に残っているのは二人だけだった。一緒に連れ立って学校を出るの
は気が退けたので弥生が先にカラオケハウスに行って待っていることにした。
賢に好意を寄せている女子部員が結構いたので彼女らの目が気になったのであ
る。賢は十分ほど遅れて弥生と合流した。そこは少人数用の小部屋だった。弥
生がコーラを、賢がビールを注文した。
「さて、合わせて見るか。」
「はい。」
賢がリモコンを操作してピアノのイントロが始まった。
「確かなことは分からない・・・」
弥生が静かに歌い始めた。歌詞は憶えていたので賢の目を見つめ続けた。
「なぜ今ここに二人が・・・」
その瞬間、弥生の胸の中に熱いものがこみ上げてきた。父親に抱かれた時と
同じ切なさが弥生を包み込んだ。
「そっと揺らめいた、季節を呼んで、マイラブ・・・」
完璧なデュエットだった。賢も歌詞を憶えていてメロディも完璧に歌い上げ
た。元々合唱部の二人だからハーモニーもバッチリである。その素晴らしさに
弥生の目から涙がこぼれ落ちた。
「先輩・・・」
弥生が吸い寄せられたように賢の胸に顔を埋めた。弥生の肩をしっかり抱き
しめた賢の腕にも力が籠もっていた。
「好きになってもいいですか。」
一瞬驚いた表情を見せた賢が小さく頷いた。弥生が顔を寄せると二人の唇が
重なった。
二人は同じ曲を三度続けて歌った。歌い終える度に弥生が抱き付き、唇を求
めた。しっかり抱きしめた賢の前が少し固くなっていた。嫌な気は全くしなか
った。反対に身体の芯が熱くなってきた。
「先輩・・・」
「賢と呼んで。」
「賢。」
「何。」
「どこかに連れて行って。静かなところに。」
「いいの。」
弥生が黙って頷き、強張ったところに自分の腰を強く擦り付けた。
「出よう。」
賢が弥生の身体をそっと引き離した。
外に出ると弥生が賢の腕を抱えて歩き始めた。途中で一年先輩の女子部員二
人とすれ違った。彼女らのきつい視線を背中に感じながらも弥生は決して手を
離そうとはしなかった。弥生が腰に手を回すと賢が肩を抱きしめて来た。それ
が二人の交際宣言になることは明らかだった。
賢がホテルの入り口を躊躇い無く潜った。弥生も同じ歩調で続く。弥生はま
だ背中に絡み付く視線を感じていた。恐らく月曜には部の仲間全員に知れ渡っ
ていることだろう。それがむしろ誇らしくさえ思える弥生だった。
部屋に入ると賢が何も言わずに服を脱ぎ始めた。弥生も慌ててそれに従う。
全てを脱ぎ捨てた二人がベッドを挟んで向かい合った。弥生が改めて賢の身体
を眺めた。特別逞しいと言う印象は無いが、均整の取れた体付きだった。目を
下に移すと父親そっくりのものが真っ直ぐに弥生の方を向いていた。
(不思議だわ)
弥生が心の中で呟いた。全く違和感が無かった。賢が先にベッドに上がった。
弥生も隣に身を横たえる。自然に回された賢の手が弥生の肩を引き寄せ、二人
の身体が密着した。
「初めて。」
賢がそっと聞いた。弥生が首を横に振る。安心したように賢が唇を重ねてき
た。
賢の手が動き始めた。背中から肩、脇腹から胸へと這い回るその手を弥生は
気持良く感じた。そっと乳首を摘まれ、弥生が腰を賢の方に押し付けた。間に
挟まった賢の強張りが何度も脈動した。
賢が手を離し、唇が喉から胸元に下りてきた。目をつぶっていると父親の愛
撫を受けているような錯覚に陥ってくる。唇の当て方もそっくりだった。乳首
を含まれ、弥生は自分が濡れてくるのを感じて思わず腿を擦り合わせた。
(この人、パパと同じくらい女を知ってる)
賢の顔が弥生の膝を割って入ってきた。舌の先が襞の周りをゆっくりと動き
回る。片方の襞が唇に挟まれ、そのまま吸い込まれた。吸い込まれたまま唇が
少しずつ上がってくる。合わせ目の部分で舌の先がベールを剥いて固くなった
粒を転がし、今度は反対側の襞へと移っていった。
襞を伝って下まで降りた唇が後ろの入り口に押し付けられた。舌の先が僅か
に差し込まれる。どちらかと言うと体の中で一番恥ずかしいところ。そこを賢
の舌に委ねている。襞の中から溢れ出た蜜が流れ落ち、賢の舌がその滴をすく
い上げた。全ての動きが父親そっくりだった。
「パ・・・」
危ういところで弥生がパパと言いそうになった。顔から火が出るほど恥ずか
しかった。心臓が喉から飛び出すかと思った。
「わ、私にも。」
弥生が賢に向きを変えるよう手で促した。一刻も早く賢のものを口に含みた
い。飛んでもない言葉が口から飛び出るのを防ぐにはそれしか無いと思った。
反対向きに跨って来た賢のものが目の前に来た。弥生は何の躊躇いもなくそれ
を口に含み、思い切り舌の先で転がした。
どの道これが初めての経験ではないことを賢には伝えてあるのだから今更取
り繕う必要など無い。弥生はいつも父親にしているように、多分一番感じると
思われる部分に舌の先を集中させた。賢にはそれが予想外だったらしい。
弥生の口の中で賢が急速に膨らみ、あっと言う間に弥生の口が生暖かいもの
で満たされた。
(2)へつづく・・・
賢治は週に一度、仕事が早く終わりそうな日に弥生の携帯に電話を入れるこ
とにした。帰りに待ち合わせて秘密の時間を持つためである。弥生は何があっ
ても都合をつけて、常に賢治とのデートが最優先だった。
「ねえ、パパとこうなってから、私、何か急にもてるようになったのよ。」
弥生がいつものように上になって腰を振りながら賢治の耳元で囁いた。
「だろうな。パパの目から見ても随分女っぽくなったよ。それで、気になる
ような相手はいないのか。」
「一人だけいるけど。」
「好きなのか。」
「分からない。でも、何となく気になるんだ。」
「いざとなったらパパに遠慮なんかするな。」
「さあ、まだパパ以外の人とこうなるなんて想像できないよ。」
弥生は自分が一番感じる部分に当たるような動きを繰り返していた。腰をピ
ッタリ押し付けて離さず、激しく前後に擦り付けて来るのである。そうすると
奥だけでなく、入り口の少し上で二人の間に挟まった小さな粒がもみくちゃに
なるのである。感極まった弥生がそれでも足りないと言わんばかりに賢治の指
先を固くしこった粒の上に持って来た。
「一週間に一度じゃ足りないよぅ。」
弥生が駄々をこねた。
「無理言うな。」
「分かってるけどさ。」
次の週は賢治の都合が付かなかった。翌週の月曜日にようやく時間が取れた。
ホテルに入って抱き合ったとき、賢治は弥生の様子がいつもと違うのに気が付
いた。ほんの一瞬だが賢治の胸に飛び込むまでに間があったのである。
「何かあったのか。」
賢治が髪を撫でると弥生がコクッと頷いた。
「ごめんね、パパ。私、抱かれちゃった。」
「土曜の晩か。」
「うん。」
「帰りが遅かったからな。で、どんな男だ。」
「やっぱり気になる。」
「まあな。」
「今度連れてくるね。」
「そうしなさい。冷静に会えるかどうかが問題だけど。で、同級生か。」
「ううん、大学生。私と入れ違いに去年卒業した先輩なの。」
「どこで知り合ったんだ。」
「合唱部のOBなの。時々顔出す人で。植野さんって言うの。」
「ウエノ。上野駅の上野か。」
「ううん。植えるって言うか、植物の植って書くの。」
「ああ、そっちの植野か。名前は。」
「賢よ。パパと同じ字書くの。」
「弥生より三つ年上で、植野賢か・・・」
賢治の顔が一瞬曇った。
「どうかしたの、パパ、知ってる人。」
「いや、別人だとは思うけど。」
「パパと雰囲気が似てるんだよ。だからその気になっちゃったんだと思うけ
ど。」
賢は弥生が所属している合唱部のOBだった。部の顧問が音楽には全く縁の
ない数学の教師だったので、月に二度、授業のある土曜日の放課後に現役部員
たちの発声練習を指導していた。弥生の高校はブラスバンドが盛んで毎年全国
大会に駒を進める位レベルが高い。音楽の教師はそちらに掛かり切りだった。
弥生は少し前から賢のことが気になっていた。穏やかな雰囲気がどことなく
父親に似ていたからだろう。その日、帰り支度を始めた賢に弥生が話し掛けた。
「先輩、カラオケなんかに行ったりしないんですか。」
「カラオケねぇ。行かない訳じゃないけど。」
「あなたが生きたラブソングって曲、知ってます。玉置浩二と高橋真梨子の
デュエットなんです。」
「ああ、知ってるよ。いい曲だな。」
「あれ、歌いたいなあって思うんだけど、男のパート歌える人がいないんで
す。」
「へえ、高橋真梨子の歌は難しいけど、歌えるの。」
「何とか。」
「よし、お相手になるか。俺も誰かと歌ってみたいなって思ってたんだ。」
「わぁ、いいですか。」
「うん。これから行くか。」
「行きます。行きます。連れてって下さい。」
幸い部室に残っているのは二人だけだった。一緒に連れ立って学校を出るの
は気が退けたので弥生が先にカラオケハウスに行って待っていることにした。
賢に好意を寄せている女子部員が結構いたので彼女らの目が気になったのであ
る。賢は十分ほど遅れて弥生と合流した。そこは少人数用の小部屋だった。弥
生がコーラを、賢がビールを注文した。
「さて、合わせて見るか。」
「はい。」
賢がリモコンを操作してピアノのイントロが始まった。
「確かなことは分からない・・・」
弥生が静かに歌い始めた。歌詞は憶えていたので賢の目を見つめ続けた。
「なぜ今ここに二人が・・・」
その瞬間、弥生の胸の中に熱いものがこみ上げてきた。父親に抱かれた時と
同じ切なさが弥生を包み込んだ。
「そっと揺らめいた、季節を呼んで、マイラブ・・・」
完璧なデュエットだった。賢も歌詞を憶えていてメロディも完璧に歌い上げ
た。元々合唱部の二人だからハーモニーもバッチリである。その素晴らしさに
弥生の目から涙がこぼれ落ちた。
「先輩・・・」
弥生が吸い寄せられたように賢の胸に顔を埋めた。弥生の肩をしっかり抱き
しめた賢の腕にも力が籠もっていた。
「好きになってもいいですか。」
一瞬驚いた表情を見せた賢が小さく頷いた。弥生が顔を寄せると二人の唇が
重なった。
二人は同じ曲を三度続けて歌った。歌い終える度に弥生が抱き付き、唇を求
めた。しっかり抱きしめた賢の前が少し固くなっていた。嫌な気は全くしなか
った。反対に身体の芯が熱くなってきた。
「先輩・・・」
「賢と呼んで。」
「賢。」
「何。」
「どこかに連れて行って。静かなところに。」
「いいの。」
弥生が黙って頷き、強張ったところに自分の腰を強く擦り付けた。
「出よう。」
賢が弥生の身体をそっと引き離した。
外に出ると弥生が賢の腕を抱えて歩き始めた。途中で一年先輩の女子部員二
人とすれ違った。彼女らのきつい視線を背中に感じながらも弥生は決して手を
離そうとはしなかった。弥生が腰に手を回すと賢が肩を抱きしめて来た。それ
が二人の交際宣言になることは明らかだった。
賢がホテルの入り口を躊躇い無く潜った。弥生も同じ歩調で続く。弥生はま
だ背中に絡み付く視線を感じていた。恐らく月曜には部の仲間全員に知れ渡っ
ていることだろう。それがむしろ誇らしくさえ思える弥生だった。
部屋に入ると賢が何も言わずに服を脱ぎ始めた。弥生も慌ててそれに従う。
全てを脱ぎ捨てた二人がベッドを挟んで向かい合った。弥生が改めて賢の身体
を眺めた。特別逞しいと言う印象は無いが、均整の取れた体付きだった。目を
下に移すと父親そっくりのものが真っ直ぐに弥生の方を向いていた。
(不思議だわ)
弥生が心の中で呟いた。全く違和感が無かった。賢が先にベッドに上がった。
弥生も隣に身を横たえる。自然に回された賢の手が弥生の肩を引き寄せ、二人
の身体が密着した。
「初めて。」
賢がそっと聞いた。弥生が首を横に振る。安心したように賢が唇を重ねてき
た。
賢の手が動き始めた。背中から肩、脇腹から胸へと這い回るその手を弥生は
気持良く感じた。そっと乳首を摘まれ、弥生が腰を賢の方に押し付けた。間に
挟まった賢の強張りが何度も脈動した。
賢が手を離し、唇が喉から胸元に下りてきた。目をつぶっていると父親の愛
撫を受けているような錯覚に陥ってくる。唇の当て方もそっくりだった。乳首
を含まれ、弥生は自分が濡れてくるのを感じて思わず腿を擦り合わせた。
(この人、パパと同じくらい女を知ってる)
賢の顔が弥生の膝を割って入ってきた。舌の先が襞の周りをゆっくりと動き
回る。片方の襞が唇に挟まれ、そのまま吸い込まれた。吸い込まれたまま唇が
少しずつ上がってくる。合わせ目の部分で舌の先がベールを剥いて固くなった
粒を転がし、今度は反対側の襞へと移っていった。
襞を伝って下まで降りた唇が後ろの入り口に押し付けられた。舌の先が僅か
に差し込まれる。どちらかと言うと体の中で一番恥ずかしいところ。そこを賢
の舌に委ねている。襞の中から溢れ出た蜜が流れ落ち、賢の舌がその滴をすく
い上げた。全ての動きが父親そっくりだった。
「パ・・・」
危ういところで弥生がパパと言いそうになった。顔から火が出るほど恥ずか
しかった。心臓が喉から飛び出すかと思った。
「わ、私にも。」
弥生が賢に向きを変えるよう手で促した。一刻も早く賢のものを口に含みた
い。飛んでもない言葉が口から飛び出るのを防ぐにはそれしか無いと思った。
反対向きに跨って来た賢のものが目の前に来た。弥生は何の躊躇いもなくそれ
を口に含み、思い切り舌の先で転がした。
どの道これが初めての経験ではないことを賢には伝えてあるのだから今更取
り繕う必要など無い。弥生はいつも父親にしているように、多分一番感じると
思われる部分に舌の先を集中させた。賢にはそれが予想外だったらしい。
弥生の口の中で賢が急速に膨らみ、あっと言う間に弥生の口が生暖かいもの
で満たされた。
(2)へつづく・・・
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