小説(転載) 相姦旅行11/18
近親相姦小説
姉弟
僕たちは身支度を整えて再び布団に寝転んで今日までのことを話し合った。
はじめに母が目撃したのは母たちの部屋のトイレでのことだった。
木村のおばさんを呼びに部屋に戻ったが誰もいないので一度茶の間に戻った母は、
姉ちゃんが急かしたのですぐに部屋に戻って支度したが、トイレに寄ってから行
こうと思い、トイレのドアを開けた。
そこで木村とおばさんがおまんこしているのを見たのだ。
木村が言っていたように、便座に手を突いて尻を掲げたおばさんの後ろから木村
が挿入して腰を振っていたのだという。木村たちも母に見られたことはわかった
筈だが、何事も無かったように性交を続けていたという。おばさんが
「いいわ。いいわよ。」
と快感を訴える声がトイレの外まで聞こえたというのだ。
バーベキューの後の記念写真のときも木村がおばさんの胸に手を差し込んでいた
のは知っていたそうだが、
「母子相姦までしているとは思わなかったわ。」
と母は言った。
「そのときは、わたしの方が恥ずかしかったので考えも及ばなかったけど、現実
の母子相姦が目の前で繰り広げられているのが嘘のような気さえしたの。」
たしかにそうだろうと思う。僕だって初めてそうした場面に遭遇したら、恐らく
自分を疑ったかも知れない。僕の場合は事前に木村からそうしたレクチャーを受
けていたし、自分自身が母子相姦したくてたまらなかったから、びっくりはした
が目を疑うというほどのことはなかったが、母みたいに、予想もしない光景にい
きなり出くわせば、驚かない方がどうかしている。
母は父が亡くなった頃から僕と如何わしい行為をしている自分を夢想することが
あり、そういう気持ちを持つようになったのは、僕が母のパンティーでオナニー
するのを見たことがあったからだそうだ。
母も僕のことを思って股間に手をあてたことが何度かあったそうだが、風呂場と
かトイレで軽くオナニーすることによってまぎらしていたという。
「智ちゃんがわたしのパンティーでオナニーしてくれているのを知ってとても嬉
しかったの。」
と言った。
そのあと東屋では木村がおばさんのおまんこを舐め捲くっているのを見たら、
「とても立ってはいられなかったわ。」
と言う。
「そのとき智ちゃんが東屋に行こうとしたときに全てがわかったの。わたしは智
ちゃんが好きで好きでどうしようもないということが、わかったのよ。」
「俺もわかったよ。母ちゃんが俺のことを男と意識してくれているんだってこと。
そして、俺とこうなってもいいと思っていることがわかったから、母ちゃんの
手を握ったんだ。」
「それから、和子さんと美由紀さんのことだけど、あの人たちも木村さんたちと
同じように、わざとわたしに見せ付けてるんだってこともわかったの。」
「それじゃあ、俺たちが仕組んだこと全部わかっちゃったの?」
「ええ、でも私自身の気持ちがわかったことの方が驚きだったわ。」
「俺が、母ちゃんとおまんこやりたくてしょうがなくて、木村に相談したんだ。
そしたら木村が、俺たち母子相姦してるんだって言って、木村たちの性交する
ところをおばさんにないしょでみせてくれたんだ。」
おばさんや姉ちゃんとおまんこしたことは言わなかったが、おばさんや姉ちゃん
を含め木村たちが僕のことを思って計画してくれたことを母に告白した。
「母ちゃんに発情させて、俺が如何わしいことをしても、母ちゃんが拒まないよ
うに仕向けたんだ。俺、母ちゃんには本当に悪いと思ってたんだけど、母ちゃ
んのこと、ずっと前から好きだったんで、こんなひどいことしちゃったんだ。
ごめんなさい。木村たちを悪く思わないで欲しいんだ。」
「ううん、そんなこと、思っていないわ。むしろ感謝してるの。わたしと智ちゃ
んが、本当に愛し合っている同士が結ばれたんだから。世間でどう言おうと、
わたしたちは恋人同士になれたんだから。」
母は僕の顔を両手で挟んで優しくキスしてくれた。
「母ちゃんありがとう。俺、母ちゃんを絶対に幸せにするからね。」
「ありがとう、智ちゃん。」
大好きな母と愛し合い、性器を深く結合して胎内に精液を注ぐことが、こんなに
気持ちのいいことだとは思ってもみなかった。いや、思ってはいたが、考えてい
た以上に素晴らしいものだった。
「智ちゃん、わたし、智ちゃんの子どもを産みたい。」
母がにっこりと微笑みながら言った。
「本当?母ちゃんが俺の子を産んでくれるの?」
僕は母と母子相姦できたら僕の子を母に産んでもらいたいと思っていたから、母
の言葉を聞き返してしまった。
「ええ、産みたいわ。だめ?」
「俺は産んでもらいたいけど、だいじょうぶ?」
「だいじょうぶよ。ひとりでも産めるわ。」
「そんなことじゃないよ。母ちゃんは看護婦さんなんだから、ひとりでも産める
かも知れないけど、俺と母ちゃんとは正式には結婚できないんだろう?」
僕は“私生児”とか“未婚の母”などという言葉が頭に浮かび、そう聞かずには
いられなかった。
「そんなの、どうでもなるのよ。生まれてくる子が男か女かはわからないけど、
智ちゃんの弟か妹として届ければいいんだから。」
「俺と母ちゃんの子が、弟か妹になるの?」
僕はなんだかくすぐったいような気がして、また、聞き返してしまった。
「そうよ。わたしたちの子なら、きっと可愛い子が生まれるわ。」
母は確信的に言い切った。僕は嬉しくてたまらなかった。
「母ちゃん、俺、一生懸命に勉強して偉くなって母ちゃんを楽させるから、俺の
子を何人も産んで欲しいんだ。俺、正式に結婚できなくても、母ちゃんとずう
っと一緒に暮らしたいんだ。母ちゃんをよその男になんか渡したくないんだ。」
「ありがとう、智ちゃん。智ちゃんはわたしの産んだ可愛い息子よ。その智ちゃ
んの精液に染められ、智ちゃんの子どもを妊娠するの。わたしの血がわたしの
身体の中に戻ってくるの。こんなロマンチックなことって、誰にもまねできな
いことよ。わたししかできないことよね。だから、わたしは智ちゃんの子ども
を産みたいの。」
「俺、母ちゃんとおまんこすると母ちゃんと一体になれるような気がしてたんだ。
だから母子相姦に憧れてたのかも知れないけど、母ちゃんのことが好きで好き
でしょうがなくて、母ちゃんとおまんこしたくて仕方がなかったんだ。母ちゃ
んに俺の子どもを産んでもらいたいと思うのも、俺自身が母ちゃんの胎内に戻
りたいという本能的な願いなのかも知れないね。」
「そうかも知れないわね。でも、いまのわたしは智ちゃんのことを恋人とも夫と
も思っているの。もちろん血を分けた息子よ。だけど、それ以上に智ちゃんの
ことが好きで好きでしょうがないの。智ちゃんが生まれる前から智ちゃんのこ
とが好きだったの。わかる?」
母は謎々のようなことを言う。
「わからないよ。俺が生まれる前から俺のことが好きだったなんて言われても。」
「いつかは言わなくてはならないと思っていたんだけど、これもわたしたちの血
のなせる業なの。」
僕は母が何を言おうとしているのかなんとなくわかった。僕の出生に関係がある
ことに違いない。
「母ちゃん、俺、母ちゃんの子だろう?」
僕はわかりきったことを訊いた。
「そうよ、わたしの子よ。何度も言うように、私がお腹を痛めた子よ。だけど、
智ちゃんのお父さんは、亡くなったお父さんではないの。お父さんが亡くなる
よりずうっと前に亡くなったお祖父ちゃん、覚えている?あの優しかったお祖
父ちゃんが智ちゃんの本当のお父さんなの。智ちゃんは、わたしとわたしの父
との間にできた子なの。だから、父から見れば智ちゃんは父の子だから、わた
しの弟になるのよ。わたしが産んだ子だけど、わたしの弟でもあるわけなの。
いままで智ちゃんの出生の秘密を隠していたのは、智ちゃんに辛い思いをさせ
たくなかったからなの。だから、黙っていたことは許して欲しいの。」
母は悪びれる様子も無く淡々と語ったが、僕には少しショックではあった。
「じゃあ、死んだ父ちゃんとはどうゆう関係だったの?」
「あの人はわたしの父の主筋に当たる人で、生まれながらに身体が弱くて学校に
もまともに行けなかったの。当然、結婚することなんてほとんど考えられなか
ったんだけど、戦時中にあの人のお父さんに父がとてもお世話になったことが
あったらしくて、“形だけでも息子の嫁に”と何度も頼まれて承知したそうな
の。智ちゃんも聞いて知ってると思うけど、わたしの母はわたしを産んですぐ
に亡くなったから、わたしは父の手ひとつで育ったの。父は私のことを目に入
れても痛くないほど可愛がってくれたわ。わたしも父のことが大好きで、小さ
い頃から“大きくなったらお父さんのお嫁さんになるんだ”と言っていたくら
いなの。そんな私に父が、“あの人のところにお嫁に行ってくれ”と言われた
とき、わたしはすごく悲しかったわ。人買いに売られるような気さえしたけど、
“恩を返したい”とか“形だけでいいから”と手をついて頼まれ、泣く泣く承
知したの。でも、あの人はそんなことはまったく聞かされていないから、わた
しと結婚できることをとても喜んでくれたし、私のことをとても大事にしてく
れたわ。」
「母ちゃんは父ちゃんのこと好きだったの?」
「あの人は、わたしのお腹に父の子が宿っていることも知らないで結婚し、生ま
れた子を自分の子だと信じて可愛がってくれたわ。だから、そのことについて
は感謝しているけど、好きとか嫌いとか言うより、患者と看護婦みたいな関係
だったわね。」
そう言って母は面白そうに笑った。
前に聞かされた話だが、この頃母はまだ看護婦免許を取ってはいなかったのだ。
自分の出産ということもあったが、病弱な夫を世話するのに必要な知識を身につ
けようと思って看護婦の勉強を始めたそうだ。娘時代からわりと勝気なところが
あって、決めたことはやりとおすという一途で几帳面な性格だったから、僕がお
腹の中にいた頃から、夫の世話をしながら看護学校に通ったという。
「死んだ父ちゃんに焼き餅やくわけじゃないけど、父ちゃんとのセックスはどん
なふうだったの?」
僕は一番聞きたいことを訊いた。
「それがね、性交したのは後にも先にも只の一度だけ。結婚式の晩で、それも挿
入することはできなかったの。生まれ着いての虚弱体質だったから性欲そのも
のがすごく希薄でオナニーしたこともなかったみたいだし、ひょっとしたら射
精したのもあれが初めてだったのかも知れないわね。もちろん性交の仕方くら
いは知っていたけど、わたしが無理やり射精させちゃったみたいで、すごく感
激してたわ。」
母はころころと鈴が転がるような声をたてて笑ったが、僕には母が楽しくて笑っ
たのではないことがよくわかっていたから、
「母ちゃん、ごめんね。辛いことを思い出させちゃって。」
と謝ったが、母は、
「ううん、そんなことはないのよ。私が言いたいのは、あの人は患者さんとして
は優等生だったっということと、わたしが親切でよく気が利く看護婦さんだっ
たっていうことなの。だから、わたしとあの人の関係は患者と看護婦の関係だ
と言うのよ。」
と言って僕の顔を両手で挟み、優しく口付けしてくれた。
「そうか。僕は母ちゃんの子だけど弟でもあるから、僕たちが性交するというこ
とは、母子相姦と同時に姉弟相姦でもあるんだ。僕が小さいときから母ちゃん
のことが好きで好きでしょうがないのも、母ちゃんとおまんこしたくてどうし
ようもなかったのも、母ちゃんが僕のことを愛してくれるのも、僕たちの血が
うんと濃いからなんだね。」
「そうね。そのとおりだわ。わたしだって智ちゃんがわたしのパンティーでオナ
ニーしてくれていると知ったときはとても嬉しかったし、近いうちにこうなる
んじゃないかって思ってたの。本当を言うと、産院の看護婦さんに“とても元
気で可愛らしい男の子よ”って言われたときから、この日がくるのが待ち遠し
くて仕方がなかったの。だからあの人と結婚したことを悔やんだり、父や周り
の人を恨んだりしたことはないし、自分の仕事なんだって思ってたの。」
「でもさ、13年もセックスしなかったわけじゃないんでしょ?俺だったら絶対
に 我慢できないな。」
「我慢するとかしないとかじゃなくて、あの人と一緒に生活していたら、そんな
気が起きなくなっちゃったのよ。結婚するまでは週に3回くらいは父と性交し
ていたし、父としないときは自分でオナニーしていたから、ほとんど毎日性交
していたようなものでしょう?それなのにあの人と結婚したとたんに性欲がま
ったくなくなってしまったの。」
「体調が悪くなったりしなかった?」
「特にどうということはなかったけど、看護婦というハードな仕事と家庭に追わ
れてたから、神経が回らなかったのかしらね。」
「これからはだいじょうぶだよ。母ちゃんが“もういい”って言うまで毎晩やっ
てやるから。」
「頼もしいわ。でも、息子、弟、恋人と、ひとり三役なんだからたいへんよ。」
「母ちゃんだって、母、姉、恋人なんだから同じだよ。」
僕たちは声を上げて笑った。
(12)へつづく・・・
僕たちは身支度を整えて再び布団に寝転んで今日までのことを話し合った。
はじめに母が目撃したのは母たちの部屋のトイレでのことだった。
木村のおばさんを呼びに部屋に戻ったが誰もいないので一度茶の間に戻った母は、
姉ちゃんが急かしたのですぐに部屋に戻って支度したが、トイレに寄ってから行
こうと思い、トイレのドアを開けた。
そこで木村とおばさんがおまんこしているのを見たのだ。
木村が言っていたように、便座に手を突いて尻を掲げたおばさんの後ろから木村
が挿入して腰を振っていたのだという。木村たちも母に見られたことはわかった
筈だが、何事も無かったように性交を続けていたという。おばさんが
「いいわ。いいわよ。」
と快感を訴える声がトイレの外まで聞こえたというのだ。
バーベキューの後の記念写真のときも木村がおばさんの胸に手を差し込んでいた
のは知っていたそうだが、
「母子相姦までしているとは思わなかったわ。」
と母は言った。
「そのときは、わたしの方が恥ずかしかったので考えも及ばなかったけど、現実
の母子相姦が目の前で繰り広げられているのが嘘のような気さえしたの。」
たしかにそうだろうと思う。僕だって初めてそうした場面に遭遇したら、恐らく
自分を疑ったかも知れない。僕の場合は事前に木村からそうしたレクチャーを受
けていたし、自分自身が母子相姦したくてたまらなかったから、びっくりはした
が目を疑うというほどのことはなかったが、母みたいに、予想もしない光景にい
きなり出くわせば、驚かない方がどうかしている。
母は父が亡くなった頃から僕と如何わしい行為をしている自分を夢想することが
あり、そういう気持ちを持つようになったのは、僕が母のパンティーでオナニー
するのを見たことがあったからだそうだ。
母も僕のことを思って股間に手をあてたことが何度かあったそうだが、風呂場と
かトイレで軽くオナニーすることによってまぎらしていたという。
「智ちゃんがわたしのパンティーでオナニーしてくれているのを知ってとても嬉
しかったの。」
と言った。
そのあと東屋では木村がおばさんのおまんこを舐め捲くっているのを見たら、
「とても立ってはいられなかったわ。」
と言う。
「そのとき智ちゃんが東屋に行こうとしたときに全てがわかったの。わたしは智
ちゃんが好きで好きでどうしようもないということが、わかったのよ。」
「俺もわかったよ。母ちゃんが俺のことを男と意識してくれているんだってこと。
そして、俺とこうなってもいいと思っていることがわかったから、母ちゃんの
手を握ったんだ。」
「それから、和子さんと美由紀さんのことだけど、あの人たちも木村さんたちと
同じように、わざとわたしに見せ付けてるんだってこともわかったの。」
「それじゃあ、俺たちが仕組んだこと全部わかっちゃったの?」
「ええ、でも私自身の気持ちがわかったことの方が驚きだったわ。」
「俺が、母ちゃんとおまんこやりたくてしょうがなくて、木村に相談したんだ。
そしたら木村が、俺たち母子相姦してるんだって言って、木村たちの性交する
ところをおばさんにないしょでみせてくれたんだ。」
おばさんや姉ちゃんとおまんこしたことは言わなかったが、おばさんや姉ちゃん
を含め木村たちが僕のことを思って計画してくれたことを母に告白した。
「母ちゃんに発情させて、俺が如何わしいことをしても、母ちゃんが拒まないよ
うに仕向けたんだ。俺、母ちゃんには本当に悪いと思ってたんだけど、母ちゃ
んのこと、ずっと前から好きだったんで、こんなひどいことしちゃったんだ。
ごめんなさい。木村たちを悪く思わないで欲しいんだ。」
「ううん、そんなこと、思っていないわ。むしろ感謝してるの。わたしと智ちゃ
んが、本当に愛し合っている同士が結ばれたんだから。世間でどう言おうと、
わたしたちは恋人同士になれたんだから。」
母は僕の顔を両手で挟んで優しくキスしてくれた。
「母ちゃんありがとう。俺、母ちゃんを絶対に幸せにするからね。」
「ありがとう、智ちゃん。」
大好きな母と愛し合い、性器を深く結合して胎内に精液を注ぐことが、こんなに
気持ちのいいことだとは思ってもみなかった。いや、思ってはいたが、考えてい
た以上に素晴らしいものだった。
「智ちゃん、わたし、智ちゃんの子どもを産みたい。」
母がにっこりと微笑みながら言った。
「本当?母ちゃんが俺の子を産んでくれるの?」
僕は母と母子相姦できたら僕の子を母に産んでもらいたいと思っていたから、母
の言葉を聞き返してしまった。
「ええ、産みたいわ。だめ?」
「俺は産んでもらいたいけど、だいじょうぶ?」
「だいじょうぶよ。ひとりでも産めるわ。」
「そんなことじゃないよ。母ちゃんは看護婦さんなんだから、ひとりでも産める
かも知れないけど、俺と母ちゃんとは正式には結婚できないんだろう?」
僕は“私生児”とか“未婚の母”などという言葉が頭に浮かび、そう聞かずには
いられなかった。
「そんなの、どうでもなるのよ。生まれてくる子が男か女かはわからないけど、
智ちゃんの弟か妹として届ければいいんだから。」
「俺と母ちゃんの子が、弟か妹になるの?」
僕はなんだかくすぐったいような気がして、また、聞き返してしまった。
「そうよ。わたしたちの子なら、きっと可愛い子が生まれるわ。」
母は確信的に言い切った。僕は嬉しくてたまらなかった。
「母ちゃん、俺、一生懸命に勉強して偉くなって母ちゃんを楽させるから、俺の
子を何人も産んで欲しいんだ。俺、正式に結婚できなくても、母ちゃんとずう
っと一緒に暮らしたいんだ。母ちゃんをよその男になんか渡したくないんだ。」
「ありがとう、智ちゃん。智ちゃんはわたしの産んだ可愛い息子よ。その智ちゃ
んの精液に染められ、智ちゃんの子どもを妊娠するの。わたしの血がわたしの
身体の中に戻ってくるの。こんなロマンチックなことって、誰にもまねできな
いことよ。わたししかできないことよね。だから、わたしは智ちゃんの子ども
を産みたいの。」
「俺、母ちゃんとおまんこすると母ちゃんと一体になれるような気がしてたんだ。
だから母子相姦に憧れてたのかも知れないけど、母ちゃんのことが好きで好き
でしょうがなくて、母ちゃんとおまんこしたくて仕方がなかったんだ。母ちゃ
んに俺の子どもを産んでもらいたいと思うのも、俺自身が母ちゃんの胎内に戻
りたいという本能的な願いなのかも知れないね。」
「そうかも知れないわね。でも、いまのわたしは智ちゃんのことを恋人とも夫と
も思っているの。もちろん血を分けた息子よ。だけど、それ以上に智ちゃんの
ことが好きで好きでしょうがないの。智ちゃんが生まれる前から智ちゃんのこ
とが好きだったの。わかる?」
母は謎々のようなことを言う。
「わからないよ。俺が生まれる前から俺のことが好きだったなんて言われても。」
「いつかは言わなくてはならないと思っていたんだけど、これもわたしたちの血
のなせる業なの。」
僕は母が何を言おうとしているのかなんとなくわかった。僕の出生に関係がある
ことに違いない。
「母ちゃん、俺、母ちゃんの子だろう?」
僕はわかりきったことを訊いた。
「そうよ、わたしの子よ。何度も言うように、私がお腹を痛めた子よ。だけど、
智ちゃんのお父さんは、亡くなったお父さんではないの。お父さんが亡くなる
よりずうっと前に亡くなったお祖父ちゃん、覚えている?あの優しかったお祖
父ちゃんが智ちゃんの本当のお父さんなの。智ちゃんは、わたしとわたしの父
との間にできた子なの。だから、父から見れば智ちゃんは父の子だから、わた
しの弟になるのよ。わたしが産んだ子だけど、わたしの弟でもあるわけなの。
いままで智ちゃんの出生の秘密を隠していたのは、智ちゃんに辛い思いをさせ
たくなかったからなの。だから、黙っていたことは許して欲しいの。」
母は悪びれる様子も無く淡々と語ったが、僕には少しショックではあった。
「じゃあ、死んだ父ちゃんとはどうゆう関係だったの?」
「あの人はわたしの父の主筋に当たる人で、生まれながらに身体が弱くて学校に
もまともに行けなかったの。当然、結婚することなんてほとんど考えられなか
ったんだけど、戦時中にあの人のお父さんに父がとてもお世話になったことが
あったらしくて、“形だけでも息子の嫁に”と何度も頼まれて承知したそうな
の。智ちゃんも聞いて知ってると思うけど、わたしの母はわたしを産んですぐ
に亡くなったから、わたしは父の手ひとつで育ったの。父は私のことを目に入
れても痛くないほど可愛がってくれたわ。わたしも父のことが大好きで、小さ
い頃から“大きくなったらお父さんのお嫁さんになるんだ”と言っていたくら
いなの。そんな私に父が、“あの人のところにお嫁に行ってくれ”と言われた
とき、わたしはすごく悲しかったわ。人買いに売られるような気さえしたけど、
“恩を返したい”とか“形だけでいいから”と手をついて頼まれ、泣く泣く承
知したの。でも、あの人はそんなことはまったく聞かされていないから、わた
しと結婚できることをとても喜んでくれたし、私のことをとても大事にしてく
れたわ。」
「母ちゃんは父ちゃんのこと好きだったの?」
「あの人は、わたしのお腹に父の子が宿っていることも知らないで結婚し、生ま
れた子を自分の子だと信じて可愛がってくれたわ。だから、そのことについて
は感謝しているけど、好きとか嫌いとか言うより、患者と看護婦みたいな関係
だったわね。」
そう言って母は面白そうに笑った。
前に聞かされた話だが、この頃母はまだ看護婦免許を取ってはいなかったのだ。
自分の出産ということもあったが、病弱な夫を世話するのに必要な知識を身につ
けようと思って看護婦の勉強を始めたそうだ。娘時代からわりと勝気なところが
あって、決めたことはやりとおすという一途で几帳面な性格だったから、僕がお
腹の中にいた頃から、夫の世話をしながら看護学校に通ったという。
「死んだ父ちゃんに焼き餅やくわけじゃないけど、父ちゃんとのセックスはどん
なふうだったの?」
僕は一番聞きたいことを訊いた。
「それがね、性交したのは後にも先にも只の一度だけ。結婚式の晩で、それも挿
入することはできなかったの。生まれ着いての虚弱体質だったから性欲そのも
のがすごく希薄でオナニーしたこともなかったみたいだし、ひょっとしたら射
精したのもあれが初めてだったのかも知れないわね。もちろん性交の仕方くら
いは知っていたけど、わたしが無理やり射精させちゃったみたいで、すごく感
激してたわ。」
母はころころと鈴が転がるような声をたてて笑ったが、僕には母が楽しくて笑っ
たのではないことがよくわかっていたから、
「母ちゃん、ごめんね。辛いことを思い出させちゃって。」
と謝ったが、母は、
「ううん、そんなことはないのよ。私が言いたいのは、あの人は患者さんとして
は優等生だったっということと、わたしが親切でよく気が利く看護婦さんだっ
たっていうことなの。だから、わたしとあの人の関係は患者と看護婦の関係だ
と言うのよ。」
と言って僕の顔を両手で挟み、優しく口付けしてくれた。
「そうか。僕は母ちゃんの子だけど弟でもあるから、僕たちが性交するというこ
とは、母子相姦と同時に姉弟相姦でもあるんだ。僕が小さいときから母ちゃん
のことが好きで好きでしょうがないのも、母ちゃんとおまんこしたくてどうし
ようもなかったのも、母ちゃんが僕のことを愛してくれるのも、僕たちの血が
うんと濃いからなんだね。」
「そうね。そのとおりだわ。わたしだって智ちゃんがわたしのパンティーでオナ
ニーしてくれていると知ったときはとても嬉しかったし、近いうちにこうなる
んじゃないかって思ってたの。本当を言うと、産院の看護婦さんに“とても元
気で可愛らしい男の子よ”って言われたときから、この日がくるのが待ち遠し
くて仕方がなかったの。だからあの人と結婚したことを悔やんだり、父や周り
の人を恨んだりしたことはないし、自分の仕事なんだって思ってたの。」
「でもさ、13年もセックスしなかったわけじゃないんでしょ?俺だったら絶対
に 我慢できないな。」
「我慢するとかしないとかじゃなくて、あの人と一緒に生活していたら、そんな
気が起きなくなっちゃったのよ。結婚するまでは週に3回くらいは父と性交し
ていたし、父としないときは自分でオナニーしていたから、ほとんど毎日性交
していたようなものでしょう?それなのにあの人と結婚したとたんに性欲がま
ったくなくなってしまったの。」
「体調が悪くなったりしなかった?」
「特にどうということはなかったけど、看護婦というハードな仕事と家庭に追わ
れてたから、神経が回らなかったのかしらね。」
「これからはだいじょうぶだよ。母ちゃんが“もういい”って言うまで毎晩やっ
てやるから。」
「頼もしいわ。でも、息子、弟、恋人と、ひとり三役なんだからたいへんよ。」
「母ちゃんだって、母、姉、恋人なんだから同じだよ。」
僕たちは声を上げて笑った。
(12)へつづく・・・
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