小説(転載) 相姦旅行14/18
近親相姦小説
相談
僕たちが部屋に戻ったのは9時をまわていた。わいわいやりながらの入浴だったので気が
付かなかったが、1時間以上も露天風呂にいたことになる。
みんなが茶の間に集まって一服し、明日のコースや時間の打合せをした。
「智ちゃん、後であたしたちの部屋に来てくれない。美由紀ちゃんが相談したいことがあ
るって言うの。あたしからも頼みたいことがあるんだけど、いい?」
話し合いが済んでそれぞれの部屋に引き上げるときに姉ちゃんが言った。
美由紀さんは下を向いていて何も言わない。
「うん、でも、1時間くらい後でもいい?木村も話があるそうなんだ。」
「ええ、いいわよ。ゆっくりで。」
姉ちゃんたちはもう少し茶の間にいると言う。
「智ちゃん、わたし、木村さんとお話しすることにしたの。だから、ちょっと義ちゃんと
話していて。」
おばさんも母と話があるらしい。みんな何かを企んでいるみたいだが、僕は、
「いいよ。わかった。」
と答えておいた。
母とおばさんは僕たちの部屋に行ったので、僕と木村は木村たちの部屋に行った。
「なんだい?話って。」
「うん、美由紀さんのことなんだ。彼女、お前と結婚したがってるんだよ。」
木村は歯切れの悪い言い方で言った。
「ちょっと待ってくれよ。僕は姉ちゃんと結婚するって指切りしちゃったんだぜ。」
「それはわかってるけど、美由紀さんの気が変わっちゃったんだよ。」
木村は困惑した顔で言う。
「じゃあ、お前と美由紀さんは結婚しないのか?」
「まあ、そういうことになるな。俺はどっちでもいいんだけど。相手が気が変わっちゃっ
たんだから、しょうがないじゃないか。」
「なんでそうなっちゃったんだ?お前たち仲がよさそうだったじゃないか?」
「うん、もともとは姉ちゃんの気まぐれからなんだよ。姉ちゃんが康三と別れたのはお前
も知ってのとおりだけど、姉ちゃんと美由紀さんが昔付き合ってたのも言ったよな?」
「ああ、レズってたってことだろう?」
「うん。それで、姉ちゃんが離婚したことを美由紀さんが喜んでいるってことも言ったろ
う?」
「それも聞いたよ。だけど、それとこれとは関係ないだろう?」
「いや、大いに関係があるんだ。美由紀さんは姉ちゃんと結婚できると思ってたそうなん
だ。ところが、姉ちゃんはお前と結婚したくなっちゃって、彼女を俺に押し付けようと
したんだよ。俺はそれがわかったから、彼女に本当の気持ちを訊いてみたんだ。俺が美
由紀さんを滝の裏側に連れて行ったのは、お前と姉ちゃんがやるところを見せたくなか
ったからで、俺は美由紀さんとはやってないよ。」
「そうだったのか。僕はてっきりお前たちもやってると思ってたんだよ。」
「まあ、誰でもそう思うよな。ところが彼女、滝の裏側に行ったらすぐに言ったんだよ。」
そこで木村はコップにコーラを注いで一口飲んだ。僕にも注いでくれたので僕も一口飲ん
で話を促した。
「彼女、姉ちゃんのことずうっと忘れられないでいたんだけど、姉ちゃんが、お前と結婚
するって彼女に言ったもんだから、彼女、パニクっちゃってさ、“和子が智ちゃんと結
婚しないようにするには、わたしが智ちゃんと結婚すればいいんだわ。そう思わない?”
って言うんだよ。」
木村は苦笑いしながら言った。
「美由紀さんの気持ちもわからないではないけど、ずいぶん飛躍した考え方だなあ。もっ
と他にも方法はあるだろう?」
僕は半ば呆れて言った。
「ああ、そうだけどよ、そんなことあまり深く考えない方がいいんだよ。」
そう言って木村は楽しそうに笑った。
木村は2年以上も近親相姦しているから、割りと覚めた目で見られるようだ。
「まあな。実の母親と結婚しようってんだから、飛躍なんてもんじゃないけどさ。」
僕も実際そう思う。母のことを誰にも負けないくらい愛しているとは思うものの、姉ちゃ
んとも、おばさんとも、そして美由紀さんともやりたいと思っているのだから、どうしよ
うもない。
「そうだろう、俺はお前んちのおばさんとやったことはないけど、本当はやってみたいと
は思ってるんだ。男でも女でも同じなんだよ。欲を言い出したらきりがないのは誰でも
知ってることだけど、できればやってみたいんだよ。その点美由紀さんはちょっと違う
んだ。姉ちゃんのことだけしか頭にないんだよ。俺が見るところ、お前んちのおばさん
もお前しか眼中にないみたいだから、俺はちょっかい出さないんだ。お前だってやだろ
う?俺がお前んちのおばさんとやるのは。」
「うん。勝手な言い分だけど、やっぱり、やだなあ。」
「それでいいんだよ。俺んちとお前んちとは違うんだから。それでだ、お前、姉ちゃんと
の婚約を解消しちゃえよ。姉ちゃんはショックだろうけど、それが一番いいみたいだぜ。
お前んちのおばさんにとっても、美由紀さんにとっても。」
「そうだなあ。僕もそう思うけど、姉ちゃんはどうなるんだ?」
「そんなことは心配いらないよ。姉ちゃんはときどきお前とおまんこができて、お前の子
どもが産めれば満足なんだから。ひょっとしたら、美由紀さんもお前の子どもを産みた
いって、言うかも知れないぜ。でも、そんときはそんときだよ。」
「なんだかお前ってすごく大人だな。僕、尊敬しちゃうよ。」
僕は本当に木村が大人に思えた。
「そんなことはないよ。俺は母ちゃんに俺の子どもを産んでもらえばいいんだ。でもよ、
母ちゃんはお前の子どもも産みたいって、言ってるんだ。俺はそれでもいいと思ってる
んだ。おかしいだろう?でも、本当だぜ。俺さ、母ちゃんや姉ちゃんが喜ぶことは何で
もやってやりたいんだよ。俺の性格はお前が一番よく知ってるじゃないか。だから気に
することはないんだ。俺、好きなんだよ。そういうの。」
確かに木村にはそういうところがある。変わってると言えばそれまでだが、木村みたいな
考え方ができなければ母系家族の一員とはなれないだろうという気がする。
僕は木村の家のような母系家族に憧れているくせに、自分を中心とする男系家族を構築し
ようとしている。自分の子種をあちこちに撒き散らすのと、あちこちからいろいろな人の
子種を集めるのは、男系と母系との違いがあるだけで、どこか似ているような気がする。
僕の心境はすごく複雑だった。
「僕もお前みたいにできればいいんだけど、なかなかそうはできそうにないよ。これから
姉ちゃんたちに会わなければなんないんだけど、気が重いなあ。」
「なあに、けろっとして言っちゃえばいいんだ。姉ちゃんは、あれで、けっこうさっぱり
としたところがあるから、それほど心配しないでもだいじょうぶだよ。頑張ってこいよ。
いざとなったら俺が言ってやるから。」
木村に背中を叩かれて、僕は姉ちゃんたちのいる茶の間に向かった。
「あら、はやかったのね。もういいの?」
姉ちゃんは美由紀さんと一緒に週刊誌を広げていた。僕が
「うん。」
と言うと、
「それじゃあ、あたしたちの部屋に行きましょうよ。」
「そうね、あっちの方が話しやすいわね。」
姉ちゃんが明るい声で言うと、美由紀さんも笑顔で言って立ち上がった。
美由紀さんが立ち上がるとき、浴衣の裾が割れて真っ白いふくらはぎがのぞいたが、それ
を見た僕は急にむらむらとしてきて、ちんこに力が漲ってくる。
母や姉ちゃんとあれだけ激しくやったのに、美由紀さんのふくらはぎを見ただけでもうや
りたくなるのだから、僕は本当に淫乱だと思う。
「さあ、智ちゃんも美由紀ちゃんも入って。」
姉ちゃんはドアを開けて自分の部屋に招き入れるように言った。
「へえ、けっこう広いんだね。」
僕は窓際まで行って部屋の中を見回した。
部屋は10坪くらいの広さのワンルームで、セミダブルベッドが2台置かれた寝室の突き
当りに六畳間くらいの畳が敷かれた部分があり、唐紙を閉めると和室になるように造られ
ている。姉ちゃんたちはベッドで寝るつもりのようで、和室には荷物が置かれていた。
「智ちゃん、立ってないで座ってよ。いま、コーヒーを入れるから。」
姉ちゃんが旅行用のバッグからドリップパックを取り出しながら言った。
「智ちゃん、どうぞ。」
美由紀さんが座布団を勧めてくれる。姉ちゃんがドリップするコーヒーの香りが部屋に漂
い始めた。
「うん、ありがとう。」
僕が座卓の前に座ると姉ちゃんがコーヒーの入ったカップを三つ持って来たので、
美由紀さんは左側に座をずらし、姉ちゃんに僕の前の席を譲った。
「さあ、どうぞ。インスタントだけど、わりとおいしいのよ。」
僕は一口飲んで見た。軽い口あたりでさっぱりとしている。
「うん、おいしいね。駅前のクレモナのコーヒーとあまり変わらないよ。」
「よかったわ、気に入ってもらえて。これ、うちのお父さんの勤めてる会社で作ってるの」
美由紀さんが言った。
「へえ、美由紀さんのおとうさんって、コーヒー屋さんなの?」
「なによ、智ちゃん知らないの?UCCって有名じゃない。美由紀ちゃんのお父さんは、
UCCの専務さんなのよ。うちで飲んでるコーヒーはみんな美由紀ちゃんが持ってきて
くれるの よ。いつも飲んでるじゃない。」
僕はコーヒーは好きだけど、家ではいつもインスタントしか飲んでいないから、本当を言
うと、コーヒーのおいしさなんてあまりわからないのだ。
「まあ、とにかくおいしいよ。」
僕は笑いでごまかして姉ちゃんたちの話を促した。
「さてと。何から話したらいいかしら。そうそう、さっき露天風呂で智ちゃんと約束した
ことね、あれちょっとペンディングにして欲しいのよ。」
「ペンディングって延期っていう意味だよね。」
「ええ、そうよ。あたしの方から頼んだくせに勝手なこと言って申しわけないんだけど、
ちょっと美由紀ちゃんの話も聞いてやって欲しいの。あたしとの約束はそれから考えて
もらえばいいわ。」
「それじゃあ、さっきの件は取り敢えず白紙に戻すってこと?」
「簡単に言えばそういうことなの。ごめんなさいね。」
「O.K!了解したよ。」
僕は内心しめしめと思いながらも顔には出さず、できるだけさらっと言った。
「それじゃあ本題に入るわ。智ちゃん、あんた美由紀ちゃんのこと好き?」
「本人の前じゃ言いにくいけど、好きだよ。どっちかって言えば大好きだよ。」
僕は若干顔を赤らめて言った。
「よかったわ。実はあたし、露天風呂でのこと、美由紀ちゃんに話したの。智ちゃんには
悪かったけど、前のこともみんな話したのよ。もう一度謝るわ、ごめんなさいね。」
姉ちゃんは座卓に手をついて深々と頭を下げた。
「そんなこと、僕、気にしてないんだから、頭を下げるのはやめてよ。」
「ありがとう。それじゃあ続きね。智ちゃんは、あたしと美由紀ちゃんの関係は知ってる
でしょう?」
「うん、高校からの友達だって言ってたよね。」
「それだけ?」
「さっき木村から聞いたんだけど、そのう、姉ちゃんたちは、愛し合ってるんでしょう?」
美由紀さんは下を向いたままだが、耳が真っ赤になっている。
「東屋の下で見たと思うけど、あのとおりなの。」
「本当よ。わたし、和子のこと死ぬほど愛してるの。」
美由紀さんは必死の面持ちで言った。
「美由紀さんの気持ちよくわかるよ。僕も母さんのこと大好きで、やりたくてどうしよう
もなかったんだから。でも、みんなのお陰でやれるようになったんだから、姉ちゃんに
も美由紀さんにも大いに感謝してるんだ。」
「あたしも美由紀ちゃんのことすごく愛してるけど、智ちゃんとやったら死にそうなくら
いよかったから、美由紀ちゃんにも男の味を知ってもらおうと思って義男に頼んだのよ。
そうしたら、義男が余計なことを言ったらしいの。」
「そうじゃないのよ。わたし、義ちゃんから聞いたの。」
(15)へつづく・・・
僕たちが部屋に戻ったのは9時をまわていた。わいわいやりながらの入浴だったので気が
付かなかったが、1時間以上も露天風呂にいたことになる。
みんなが茶の間に集まって一服し、明日のコースや時間の打合せをした。
「智ちゃん、後であたしたちの部屋に来てくれない。美由紀ちゃんが相談したいことがあ
るって言うの。あたしからも頼みたいことがあるんだけど、いい?」
話し合いが済んでそれぞれの部屋に引き上げるときに姉ちゃんが言った。
美由紀さんは下を向いていて何も言わない。
「うん、でも、1時間くらい後でもいい?木村も話があるそうなんだ。」
「ええ、いいわよ。ゆっくりで。」
姉ちゃんたちはもう少し茶の間にいると言う。
「智ちゃん、わたし、木村さんとお話しすることにしたの。だから、ちょっと義ちゃんと
話していて。」
おばさんも母と話があるらしい。みんな何かを企んでいるみたいだが、僕は、
「いいよ。わかった。」
と答えておいた。
母とおばさんは僕たちの部屋に行ったので、僕と木村は木村たちの部屋に行った。
「なんだい?話って。」
「うん、美由紀さんのことなんだ。彼女、お前と結婚したがってるんだよ。」
木村は歯切れの悪い言い方で言った。
「ちょっと待ってくれよ。僕は姉ちゃんと結婚するって指切りしちゃったんだぜ。」
「それはわかってるけど、美由紀さんの気が変わっちゃったんだよ。」
木村は困惑した顔で言う。
「じゃあ、お前と美由紀さんは結婚しないのか?」
「まあ、そういうことになるな。俺はどっちでもいいんだけど。相手が気が変わっちゃっ
たんだから、しょうがないじゃないか。」
「なんでそうなっちゃったんだ?お前たち仲がよさそうだったじゃないか?」
「うん、もともとは姉ちゃんの気まぐれからなんだよ。姉ちゃんが康三と別れたのはお前
も知ってのとおりだけど、姉ちゃんと美由紀さんが昔付き合ってたのも言ったよな?」
「ああ、レズってたってことだろう?」
「うん。それで、姉ちゃんが離婚したことを美由紀さんが喜んでいるってことも言ったろ
う?」
「それも聞いたよ。だけど、それとこれとは関係ないだろう?」
「いや、大いに関係があるんだ。美由紀さんは姉ちゃんと結婚できると思ってたそうなん
だ。ところが、姉ちゃんはお前と結婚したくなっちゃって、彼女を俺に押し付けようと
したんだよ。俺はそれがわかったから、彼女に本当の気持ちを訊いてみたんだ。俺が美
由紀さんを滝の裏側に連れて行ったのは、お前と姉ちゃんがやるところを見せたくなか
ったからで、俺は美由紀さんとはやってないよ。」
「そうだったのか。僕はてっきりお前たちもやってると思ってたんだよ。」
「まあ、誰でもそう思うよな。ところが彼女、滝の裏側に行ったらすぐに言ったんだよ。」
そこで木村はコップにコーラを注いで一口飲んだ。僕にも注いでくれたので僕も一口飲ん
で話を促した。
「彼女、姉ちゃんのことずうっと忘れられないでいたんだけど、姉ちゃんが、お前と結婚
するって彼女に言ったもんだから、彼女、パニクっちゃってさ、“和子が智ちゃんと結
婚しないようにするには、わたしが智ちゃんと結婚すればいいんだわ。そう思わない?”
って言うんだよ。」
木村は苦笑いしながら言った。
「美由紀さんの気持ちもわからないではないけど、ずいぶん飛躍した考え方だなあ。もっ
と他にも方法はあるだろう?」
僕は半ば呆れて言った。
「ああ、そうだけどよ、そんなことあまり深く考えない方がいいんだよ。」
そう言って木村は楽しそうに笑った。
木村は2年以上も近親相姦しているから、割りと覚めた目で見られるようだ。
「まあな。実の母親と結婚しようってんだから、飛躍なんてもんじゃないけどさ。」
僕も実際そう思う。母のことを誰にも負けないくらい愛しているとは思うものの、姉ちゃ
んとも、おばさんとも、そして美由紀さんともやりたいと思っているのだから、どうしよ
うもない。
「そうだろう、俺はお前んちのおばさんとやったことはないけど、本当はやってみたいと
は思ってるんだ。男でも女でも同じなんだよ。欲を言い出したらきりがないのは誰でも
知ってることだけど、できればやってみたいんだよ。その点美由紀さんはちょっと違う
んだ。姉ちゃんのことだけしか頭にないんだよ。俺が見るところ、お前んちのおばさん
もお前しか眼中にないみたいだから、俺はちょっかい出さないんだ。お前だってやだろ
う?俺がお前んちのおばさんとやるのは。」
「うん。勝手な言い分だけど、やっぱり、やだなあ。」
「それでいいんだよ。俺んちとお前んちとは違うんだから。それでだ、お前、姉ちゃんと
の婚約を解消しちゃえよ。姉ちゃんはショックだろうけど、それが一番いいみたいだぜ。
お前んちのおばさんにとっても、美由紀さんにとっても。」
「そうだなあ。僕もそう思うけど、姉ちゃんはどうなるんだ?」
「そんなことは心配いらないよ。姉ちゃんはときどきお前とおまんこができて、お前の子
どもが産めれば満足なんだから。ひょっとしたら、美由紀さんもお前の子どもを産みた
いって、言うかも知れないぜ。でも、そんときはそんときだよ。」
「なんだかお前ってすごく大人だな。僕、尊敬しちゃうよ。」
僕は本当に木村が大人に思えた。
「そんなことはないよ。俺は母ちゃんに俺の子どもを産んでもらえばいいんだ。でもよ、
母ちゃんはお前の子どもも産みたいって、言ってるんだ。俺はそれでもいいと思ってる
んだ。おかしいだろう?でも、本当だぜ。俺さ、母ちゃんや姉ちゃんが喜ぶことは何で
もやってやりたいんだよ。俺の性格はお前が一番よく知ってるじゃないか。だから気に
することはないんだ。俺、好きなんだよ。そういうの。」
確かに木村にはそういうところがある。変わってると言えばそれまでだが、木村みたいな
考え方ができなければ母系家族の一員とはなれないだろうという気がする。
僕は木村の家のような母系家族に憧れているくせに、自分を中心とする男系家族を構築し
ようとしている。自分の子種をあちこちに撒き散らすのと、あちこちからいろいろな人の
子種を集めるのは、男系と母系との違いがあるだけで、どこか似ているような気がする。
僕の心境はすごく複雑だった。
「僕もお前みたいにできればいいんだけど、なかなかそうはできそうにないよ。これから
姉ちゃんたちに会わなければなんないんだけど、気が重いなあ。」
「なあに、けろっとして言っちゃえばいいんだ。姉ちゃんは、あれで、けっこうさっぱり
としたところがあるから、それほど心配しないでもだいじょうぶだよ。頑張ってこいよ。
いざとなったら俺が言ってやるから。」
木村に背中を叩かれて、僕は姉ちゃんたちのいる茶の間に向かった。
「あら、はやかったのね。もういいの?」
姉ちゃんは美由紀さんと一緒に週刊誌を広げていた。僕が
「うん。」
と言うと、
「それじゃあ、あたしたちの部屋に行きましょうよ。」
「そうね、あっちの方が話しやすいわね。」
姉ちゃんが明るい声で言うと、美由紀さんも笑顔で言って立ち上がった。
美由紀さんが立ち上がるとき、浴衣の裾が割れて真っ白いふくらはぎがのぞいたが、それ
を見た僕は急にむらむらとしてきて、ちんこに力が漲ってくる。
母や姉ちゃんとあれだけ激しくやったのに、美由紀さんのふくらはぎを見ただけでもうや
りたくなるのだから、僕は本当に淫乱だと思う。
「さあ、智ちゃんも美由紀ちゃんも入って。」
姉ちゃんはドアを開けて自分の部屋に招き入れるように言った。
「へえ、けっこう広いんだね。」
僕は窓際まで行って部屋の中を見回した。
部屋は10坪くらいの広さのワンルームで、セミダブルベッドが2台置かれた寝室の突き
当りに六畳間くらいの畳が敷かれた部分があり、唐紙を閉めると和室になるように造られ
ている。姉ちゃんたちはベッドで寝るつもりのようで、和室には荷物が置かれていた。
「智ちゃん、立ってないで座ってよ。いま、コーヒーを入れるから。」
姉ちゃんが旅行用のバッグからドリップパックを取り出しながら言った。
「智ちゃん、どうぞ。」
美由紀さんが座布団を勧めてくれる。姉ちゃんがドリップするコーヒーの香りが部屋に漂
い始めた。
「うん、ありがとう。」
僕が座卓の前に座ると姉ちゃんがコーヒーの入ったカップを三つ持って来たので、
美由紀さんは左側に座をずらし、姉ちゃんに僕の前の席を譲った。
「さあ、どうぞ。インスタントだけど、わりとおいしいのよ。」
僕は一口飲んで見た。軽い口あたりでさっぱりとしている。
「うん、おいしいね。駅前のクレモナのコーヒーとあまり変わらないよ。」
「よかったわ、気に入ってもらえて。これ、うちのお父さんの勤めてる会社で作ってるの」
美由紀さんが言った。
「へえ、美由紀さんのおとうさんって、コーヒー屋さんなの?」
「なによ、智ちゃん知らないの?UCCって有名じゃない。美由紀ちゃんのお父さんは、
UCCの専務さんなのよ。うちで飲んでるコーヒーはみんな美由紀ちゃんが持ってきて
くれるの よ。いつも飲んでるじゃない。」
僕はコーヒーは好きだけど、家ではいつもインスタントしか飲んでいないから、本当を言
うと、コーヒーのおいしさなんてあまりわからないのだ。
「まあ、とにかくおいしいよ。」
僕は笑いでごまかして姉ちゃんたちの話を促した。
「さてと。何から話したらいいかしら。そうそう、さっき露天風呂で智ちゃんと約束した
ことね、あれちょっとペンディングにして欲しいのよ。」
「ペンディングって延期っていう意味だよね。」
「ええ、そうよ。あたしの方から頼んだくせに勝手なこと言って申しわけないんだけど、
ちょっと美由紀ちゃんの話も聞いてやって欲しいの。あたしとの約束はそれから考えて
もらえばいいわ。」
「それじゃあ、さっきの件は取り敢えず白紙に戻すってこと?」
「簡単に言えばそういうことなの。ごめんなさいね。」
「O.K!了解したよ。」
僕は内心しめしめと思いながらも顔には出さず、できるだけさらっと言った。
「それじゃあ本題に入るわ。智ちゃん、あんた美由紀ちゃんのこと好き?」
「本人の前じゃ言いにくいけど、好きだよ。どっちかって言えば大好きだよ。」
僕は若干顔を赤らめて言った。
「よかったわ。実はあたし、露天風呂でのこと、美由紀ちゃんに話したの。智ちゃんには
悪かったけど、前のこともみんな話したのよ。もう一度謝るわ、ごめんなさいね。」
姉ちゃんは座卓に手をついて深々と頭を下げた。
「そんなこと、僕、気にしてないんだから、頭を下げるのはやめてよ。」
「ありがとう。それじゃあ続きね。智ちゃんは、あたしと美由紀ちゃんの関係は知ってる
でしょう?」
「うん、高校からの友達だって言ってたよね。」
「それだけ?」
「さっき木村から聞いたんだけど、そのう、姉ちゃんたちは、愛し合ってるんでしょう?」
美由紀さんは下を向いたままだが、耳が真っ赤になっている。
「東屋の下で見たと思うけど、あのとおりなの。」
「本当よ。わたし、和子のこと死ぬほど愛してるの。」
美由紀さんは必死の面持ちで言った。
「美由紀さんの気持ちよくわかるよ。僕も母さんのこと大好きで、やりたくてどうしよう
もなかったんだから。でも、みんなのお陰でやれるようになったんだから、姉ちゃんに
も美由紀さんにも大いに感謝してるんだ。」
「あたしも美由紀ちゃんのことすごく愛してるけど、智ちゃんとやったら死にそうなくら
いよかったから、美由紀ちゃんにも男の味を知ってもらおうと思って義男に頼んだのよ。
そうしたら、義男が余計なことを言ったらしいの。」
「そうじゃないのよ。わたし、義ちゃんから聞いたの。」
(15)へつづく・・・
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