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小説(転載) 妻の不貞 1/5

官能小説
11 /08 2018
妻の不貞(1)
 

「由紀・・・先に寝てるよ。」

「・・・えぇ・・・」

キッチンに立つパジャマ姿の由紀の背後から夫の賢治が囁くように声をかけなが
ら由紀の柔らかな尻を撫で、夫婦の寝室のある2階へと上がっていった。

由紀は賢治と結婚して直に賢治の実家であるこの家に、既に妻が他界している義
父の幸三と3人で暮らしていた。

役場に勤める賢治は真面目だけが取柄のような男だが、由紀はそんな自分を愛し
てくれているものと信じて疑わなかったし、実際由紀が賢治に不満を漏らした事
など今まで一度たりとも無かった。

賢治は仕事を終えると真っ直ぐに家に帰り、家計を助ける為に昼間3~4時間
パートに出ている由紀も、そんな賢治を毎日笑顔で出迎えていた。

賢治は自分の父との同居にも何の不満も漏らさず快諾した由紀を心の底から愛し
ていたが、この日を境に由紀に小さな猜疑心を抱くようになっていった。

由紀を他の誰よりも愛している賢治であったが、夜の生活で由紀が満足している
か否かは自信が無かった。

賢治は自分でも早漏気味だと感じていたのだ。

賢治に不満など漏らした事の無い由紀の口から、セックスに対する不満を切り出
された事は無かったが、明らかに由紀は賢治とのセックスで果てた事がなかった。

「・・・貴方・・・凄くよかった・・・私・・・いっちゃった・・・」

由紀は毎回賢治にこう言うが、賢治にはそれが由紀の賢治への思いやりである事
が解っていた。

賢治とってはその由紀の思いやりが逆に賢治をセックスに対して晩熟にしてし
まっていた。

由紀がパートに出たいと言った時もそんな自信の無さから由紀が浮気をするので
はないかと一度は反対した賢治だったが、家を新築したいと言う由紀の言葉を無
視する事もできず承諾したものの、毎日が不安で仕方なかった。

そんな自身の無さの現われなのだろうか、賢治が由紀の身体を求める時、由紀の
同意を求めるように由紀の尻を撫でた。

そんな賢治の手を尻を振って拒んだ夜は賢治は決して由紀に身体を求める事が無
かった。

強引にでも由紀の身体を求める事も出来たが、自信の無い賢治はそんな小さな事
が原因で由紀との間にわだかまりを持つことを無意識に避けていたのかもしれない。

(今夜はOKだな・・・)

由紀の尻を撫でた時自分の手を拒ばなかった由紀の態度を確認し、先に布団に潜
り込んでいた賢治はスタンドの明かりだけを灯した寝室で由紀を待った。

賢治が布団に入って直に階段の軋む音とともに由紀が寝室の扉を開け寝室に入っ
てきた。

由紀は賢治の隣に敷かれたかけ布団を捲り賢治に背を向けるように座った。

賢治は背を向けて布団の上に座る由紀の背後からゆっくりと近寄ると、パジャマ
の上から乳房を揉みしだくように抱きついていく。

「・・・はぁ~~・・・」

由紀は賢治に乳房を掴まれた瞬間、ため息にも似た甘い吐息を吐き出すと賢治に
上体を預けるように仰け反った。

賢治は仰け反り上を向いた由紀に背後から唇を重ね、ねっとりと絡むような柔ら
かな由紀の舌を吸いながらパジャマのボタンを外していく。

ブラジャーを着けていない由紀の豊満な乳房がボタンの外されたパジャマから飛
び出ると、賢治は舌を絡めたままパジャマの上着を由紀から剥ぎ取り、由紀を布
団の上に仰向けに寝かせていく。

由紀は仰向けになると、万歳をするように両手を頭の上に持って行き込み上げる
嗚咽を堪えながら賢治の愛撫に身を任せていく。

賢治は由紀の舌を開放し、由紀の脚の間に座りスタンドのオレンジ色の灯りに妖
しく映る乳房を眺めると、その乳房を優しく揉み柔らかな乳首に口を近づけていく。

「・・・はぁ~~・・・」

賢治が由紀の乳首を口に含み、尖らせた舌先で優しく乳首を転がし始めると再び
由紀が長く小さな嗚咽を漏らしていく。

賢治は口一杯に柔らかな由紀の乳房を吸い込み、舌先で乳首を転がすように弄り
ながら上目使いに由紀の表情を探る。

鼻孔を膨らませ、込み上げる嗚咽を堪えながら顎を仰け反らせる由紀が、乳房へ
の愛撫だけで口を開け熱い吐息を漏らし始めると、賢治は乳房を揉んでいた手を
パジャマのズボンに移動させていく。

賢治はパジャマに手をかけたと同時に腰を浮かした由紀の下半身からパジャマの
ズボンだけを抜き取り、薄い陰毛の生えた恥丘を隠す小さなパンティーの上から
由紀の恥丘を撫でていく。

乳房を揉まれ乳首を執拗に弄られた由紀の股間は、じっとりと汗を滲ませるよに
湿り気を帯び、恥丘から淫裂にかけて上下にゆっくりと移動を繰り返す賢治の指
先にも、その湿り気は伝わっていた。

賢治は淫裂に沿って指を這わせながら、由紀の乳房を中心に腋の下、腹、臍に舌
を這わせ、舌による愛撫と淫裂をなぞる指に感じる由紀の淫裂の変化を楽しんで
いく。

賢治が由紀の乳房にしゃぶりついてから30分も経っただろうか。

賢治の指がなぞる由紀の淫裂が、弾力のある花弁が開き暖かなぬめりを滲ませ始
めると、賢治はやっと由紀のパンティを脱がせにかかる。

由紀はその賢治の手を待ちかねていたかのように再び腰を浮かせ、これから賢治
の始める愛撫に嗚咽を漏らさぬよう自らの手で口を塞いでいく。

賢治は全裸になった由紀の膝の裏を持ち、腰が浮き上がるほどにその脚を広げ愛
液に光る淫裂を舌で愛撫しようと顔を近づけていく。

(・・・うっ・・・こ・・・これは・・・)

由紀の淫裂に舌を這わせようよ顔を近づけた賢治の目に、真っ白な由紀の太腿の
内側に小さな赤紫色に鬱血した痕が飛び込んできた。

(・・・由紀・・・ま・・・まさか・・・)

初めて由紀と交わって以来、内腿のしかも脚の付け根に程近い場所に、こんな痣
を見た事の無かった賢治は頭の中で由紀に対する猜疑心が一気に膨らんでいった。

賢治の頭の中で賢治の知らない見ず知らずの男に淫裂を弄られる妄想が一気に広
がっていく。

(由紀・・・お前・・・浮気をしたのか・・・)

賢治は由紀に対する激しい嫉妬心にかられ、その妄想の中で今まで自分に見せた
事の無い官能に昂ぶる由紀に、賢治自体の興奮も高まっていく。

(・・・そんな事してないよな由紀!・・・してないよな!・・・)

ほんの小さな痣であったが、賢治の猜疑心は瞬く間に自我を失う程に膨れ上が
り、淫裂に舌を這わせようとしていた顔を起こすと、未だぬめりの足りない由紀
の淫裂にいきり立った怒張を押し当てた。

「・・・あ・・・貴方!どうしたの・・・・あ・・・あぅっ・・・つっ・・・・
あ゛っ・・・」

由紀は今まで見せた事のない形相で自分を睨みつける賢治を訝ったが、賢治の怒
張が挿入され今までの賢治が見せた事のない抽出に反応していってしまった。

「・・・あぁ・・す・・凄い・・・・貴方ぁっ・・・凄いぃ~・・・」

今まで下で寝る義父に気を使って賢治にここまで激しく貫かれた事の無かった由
紀は、その賢治の激しさに自らも官能の喘ぎをあげていた。

(・・・由紀・・・誰なんだ・・・相手は誰なんだ・・・)

賢治はこの事を決して自分の口から由紀に問いただす事が出来なかった。

この痣が由紀の浮気によって出来たものなのか、そうでないのかは関係ない。

賢治が由紀にこの痣の事を問いただす事が、愛する由紀へ猜疑心を持った事にな
りその猜疑心がこの小さな幸せを壊す事になりかねないからだった。

「・・・あぁ・・・いいっ・・・あぁっ・・・あぅっ・・・」

賢治は目の前にいる由紀が自分に抱かれているのではなく、妄想の中の他人に
よって貫かれ官能を叫びをあげている錯覚に陥っていた。

(・・・畜生!・・・そんなにいいのか由紀!・・・そんなに感じるの
か!・・・畜生!)

妄想の中で顔の無い男に抱かれ官能の叫びをあげる由紀に興奮してしまった賢治
は、いつもより早く襲ってきてしまった射精感に、妄想の中の由紀を罵り、そし
て由紀を満足させられない自分を罵った。

「・・・由紀っ!・・・あぅっ・・・」

「・・・あっ・・・あ・・・貴方ぁ~~・・・」

賢治は由紀の中にあっけなく放出し、射精した瞬間に今まで支配されていた妄想
から一気に我に返った。

「・・・あぁ・・・ゆ・・・由紀・・ご免・・・俺、又先に・・・」

「貴方・・・今日の貴方とっても素敵だった・・・」

賢治はそんな由紀の言葉に返事もせず、布団をかぶって寝てしまった。

 

 

「貴方、お早う。」

「・・あぁ・・・お早う由紀・・・昨日は・・・ご免・・・」

「・・・な・・・何言ってるの貴方・・・お義父さんの前で・・・」

「おう!賢治お早う。・・・きのうの夜は大分激しかったようじゃな・・・儂の
部屋にも由紀さんの声が聞こえてきおったぞ。」

「お・・・お義父さん止めて下さい・・・恥ずかしい・・・」

「・・・え・・・あぁ・・・ご・・・ご免・・・俺・・・昨日どうかしてたん
だ・・・」

翌朝、賢治がダイニングに降りるといつもの朝と変わらない二人が賢治を出迎えた。

「・・・何言ってるの?・・さぁ、早くしないと遅刻するわよ。」

(・・・俺の勘違いだよな・・・この由紀が浮気をするなんて・・・)

一晩経った今、賢治の由紀に対する猜疑心はまったく無くなったわけでは無い
が、その猜疑心よりも由紀を疑ってしまった自責の念の方が強くなっていた。

「由紀・・・今日もパートに出るんだよね。」

「えぇ・・・行くけど・・・それがどうかしたの?」

「いや、何でもない。」

(もう疑って無い・・・疑ってないけど・・・)

賢治の心の中で燻ぶる猜疑心を完全に消し去る為に、賢治は確信が欲しかった。

 

 

(・・・あ・・・出てきた。)

小さな工場から笑顔で出てきた由紀は、役場を早退した賢治が物陰から伺ってい
る事など知る由も無かった。

由紀は帰宅前に毎日寄るスーパーに向かって歩き出し、賢治は由紀に気付かれな
いよう大きく間隔を空けて由紀の後をついて行く。

(やっぱり俺の勘違いだったんだ・・由紀に何て言って謝ろう・・・)

仕事を終えた由紀はスーパーで買い物をすると、誰に会う訳でも無く真っ直ぐに
自宅へ戻っていった。

(由紀の好きなケーキでも買って帰ろうかな・・・)

賢治は自分の勘違いで妻の不貞を疑ってしまった後悔は大きかったが、それ以上
に由紀が潔白である事に喜びを感じていた。

たった一日由紀の行動を監視しただけではあったが賢治には由紀が潔白である確
信がもてていた。

賢治は一度来た路を引き返し、由紀が寄ったスーパーの近くにあるケーキ屋に寄
り、自宅に着いた時はあれから30分が経過していた。

(・・・こんなに早く帰ったら、由紀びっくりするだろうな・・・)

今まで早退などした事の無い賢治は、毎日決まって6時半に自宅に戻っていた
が、賢治の腕時計はまだ5時を少々過ぎたばかりだった。

 

 

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eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。