小説(転載) DISTANCE
近親相姦小説
題名 DISTANCE
【第一章 交錯しあう許されぬ感情】
ある夏の昼下がり、うだる様な暑さの中、恭子はリビングがら外を眺めていた。その
視線の先には、洗車をしている息子、和志の姿があった。照り付ける陽射に水飛沫が
キラキラと反射する中で、ショートパンツにサンダル、上半身裸という出立ちの息子
が作業に精を出していた。
今年の春大学に入学した我が息子を見つめる恭子の視線には、夏の暑さも敵わない火
照りを含んでいる。気が付けばいつの間にか成長し、立派な大人の男の体格をしてい
た。薄い胸毛を蓄えた厚い胸板に逞しい二の腕、見事に六つに割れた腹筋に沿って縮
れた体毛が生えている。スッと鼻筋の通った端整な横顔、力強い目、うっすら生やし
た無精髭。短く刈ってボウズ頭にした事により、更に武骨な男らしさを兼ね備えた様
に思える。猛暑で吹出す汗が、雫となり背筋を伝って流れていく。
そんな息子を見つめ、ぼーっとしてきた恭子の頭の中が、禁断の欲望で充満し始め
た。
『和志が私の中に猛り狂うモノを突き立ててくる…。それに応えて淫らに反応してし
まう私の肉体…。息子と熱く激しく絡まり、欲望赴くままにお互いを求め合うの
…。』 (はっっ…ダメダメっ…私ってば何て事…和志は私の実の息子よ…イケない…。)
脳内に立ち込めた許されぬ妄想から、『はっ…』と我に返った恭子。頭では間違って
いると理解していても、身体は正直だった。普段は貞淑な女性の恭子だが、和志の事
を考えると途端に淫女へと変貌を遂げるのだ。身体の芯が疼く…。乳首が硬くすぼま
る…。そして熱を帯びたワレメからは大量の愛液が溢れ、パンティを濡らし始めてい
た。 (あぁん…でもダメ…我慢出来ない…はぁん…和志…。) 幾ら頭で抑制しようと
しても、恭子の飢えた身体は限界に達していた。
しかし、こんな淫らな想像を馳せる様になったのは昨日今日の事では無い。実は数ヵ
月も前から止まらなくなっていたのだ。その原因は七つ年上の、繁治にあった。恭子
と繁治は結婚して今年で19年になる。新婚当初は熱く燃え上がっていた二人だった
が、ここ数年は片手で数える程しかしていない。言わばセックスレスの状態だった。
まだ39歳の女盛りの恭子がそんな生活に耐えられる筈がなかった。39歳という年齢に
は到底思えない見事な肉体を誇る恭子。ヨガを続けているおかげで贅肉など一切無
く、張りのある透き通る様な白い肌には、染み皺一つなかった。そして街を歩いてい
ても常に周囲の男達の視線を釘付けにさせるFカップの胸、絞まったヒップ、なまめ
かしくくびれたウエスト。ほんのりダークブラウンに美しくなびく髪。その美貌は実
年齢より十歳、いや十五歳若く見えると言っても過言ではない。そこらの二十代の女
性よりも遥かに瑞々しい身体付きをしていた。
こんな豊満で熟れた肉体を持ち合わせているにも関わらず、自分に全く興味を示さな
くなった夫。日々逞しく男に成長していく和志に、恭子の心が次第に魅き付けられて
いくのに時間はかからなかった。無論、中年特有の弛んだ体型、合わせて頭頂が薄く
なりかけている繁治に、もはや恭子を満足させられる訳がなかったんだが…。 イケ
ない想像を膨らませ、気が付いた時、和志はもう家の中に入っていた。キッチン
でゴクゴクと水を飲み、喉の渇きを潤している。そんな息子の背後に恭子は静かに近
付いた。背中に滴る汗を直に手で拭いながら、耳元で囁く。
「凄い汗…」
「あぁ、物凄い暑かったからな…」
母に触れられ、一瞬身体をピクンとさせながら、和志は静かに答えた。汗に濡れた息
子の肉体。浮き出た筋肉に沿って手を緩やかに滑らす恭子。背中、腰、肩、腕。いや
らしく這わせた両手がまんべんなく上半身を擦る。
「逞しくなったわね。私ドキドキしちゃう…。」
恭子はここ最近、和志の前では必ず自分の事を『お母さん』ではなく、『私』と言う
様に心掛けていた。と言うのも、自分の事を一人の『女』として見て欲しかったか
ら。『母』としてではなく『女』として…。
そんな恭子の軽いペッティングを受け、和志の股間にも徐々に力が漲り始めた。母を
背にして立っている為、股間の巨大な膨らみを曝す事はなかったが、和志は敢えて身
体を反転させ母と向き合う体勢をとった。
「お袋もすげぇソソるぜ。」
そう言うと恭子の腰に腕を回し、グイっと引き寄せた。そうした事によって、硬く力
を蓄えた固まりが母の下腹部に押しつけられる事となった。当然直ぐさま気付く恭
子。
(っ!!…はぁっ…スゴイっ…)
強棒の感触に一瞬戸惑う。
「嬉しい…ありがと。」
だが、視線を真っ直ぐ息子の瞳に向け、破裂しそうな程心臓を高まらせながら呟い
た。
そして今度は、厚い胸板や鍛えぬかれた腹筋、脇腹に手をなめらかに滑らせる。息子
の腕の中にすっぽりと収まりながら、このまま時間が止まればいいのに、と願う程至
福の瞬間を味わっていた。が、しかし
「それじゃぁ俺、バイトだから。」
と素っ気なく置き去りにされた恭子。リビングを出て行く和志の後ろ姿を眺め、否応
なしに現実に引き戻された。
(だからダメなの。…和志は息子なの…ダメダメ…。)
ほんの一瞬ではあったが、男と女として見つめ合ってしまった罪悪を感じながら、
そう自らに言い聞かせる。火照った肉体を静めようと努めたが、シャワーを浴びる息
子の事が頭に浮かび、更に身体が疼いてしまう。もう自分でもどうしていいのか、ど
うすべきなのか分からない。心の歯止めは、今や折れる寸前になっていた。 一方、
和志もシャワーを浴びながら、たった今直に感じた母の感触を思い出してい
た。やんわりとした絹肌、香り漂う美しい髪、甘い息。そして何と言っても、薄いブ
ラウスの生地を通して伝わってきた、硬く尖った乳首…。既に股間は激しく脈打ち、
肉棒となってそそり立っていた。空手で作り上げた筋肉質な身体を石鹸の泡で洗いあ
げる。そして同時に、ペニスにも泡を絡ませ一心不乱に扱いた。言うまでもなく、和
志の脳内ではあの美しい淫母を徹底的に犯している。母の濡れ滴る秘部に、この太く
長い肉棒を思い切り突き立てているのだ。 (お袋…すげぇよ、お袋の身体…おぉぉぉっ…)
和志も恭子と同じく、随分前から母の事を思い浮かべて欲望を発散させていた。と言
うのも、以前より感づいていたからだ。母が自分に向ける視線に、ただならぬ思いが
秘められている事に。それは無理もなかった。だっていつも潤んだ目、火照った顔で
誘う様に自分の事を見つめてきたのだから。それに加えて、日を増して露出過多に
なってくる恭子の服装、頻繁にされるスキンシップ。父親と上手くいっていない事も
察知していたので、母が男を欲している事はとうにお見通しだった訳だ。
和志もそんな恭子を思い浮かべては自慰に耽る日々だった。今迄、六人の女性経験が
あったが、恭子に勝る者は唯一人としていなかった。実際の女よりも、母を想像して
の自慰の方が興奮、快感は圧倒的で、比べ物にもならなかった。
恭子は自分の肢体を和志に見せつける為に、わざとリビングでヨガをする事が頻繁
だった。タイトなウェアが豊乳に突き破られん勢いで膨らみ、その中心にはくっきり
と見てとれる乳首の突起。過激なポージングをする度にワレメに食い込んでくるアン
ダーパンツ。イヤらしい欲望を含んだ息子の視線を浴びる程全身に受けた恭子の秘部
は、見る見る間に愛液の洪水となった。いつもヨガの時には下着を付けていなかった
が、アンダーパンツに染みが浮かばないかドキドキしながらも、大胆な格好をし続け
る恭子。その思惑通り、和志はヨガのポーズの様に快楽にのけ反る母を思い浮かべ、
何度も何度も頭の中でセックスをした。 シャワーを浴びながら恭子を想い、夢中で
ペニスを扱き続ける和志に、とてつもない射精感が押し寄せて来る。ぐちゅぐちゅと
泡に塗れる音を立てながら、想い浮かべた母に目一杯腰を打ち付ける。そして頂点に
達し、濃厚な精液を風呂場のタイルに向かって放出し続けた。もちろん想像の中では、
恭子にぶちまけていた…。 バイトに出掛けた和志が去った後、この家には恭子一人。
当然、恭子も又、抱き締めてくれた和志の温もり、見せつけられた肉体美を想い浮か
べ自らを満たしていった。母と息子でありながら、気持ちとしては完璧に男と女。
お互いがお互いに求めているにも関わらず、なかなか一線を越えられない二人。
やはり『近親相姦』という負のイメージを持つ言葉が、頭から離れない。しかし、
その越えてはならぬ域に達するまで、時間はかからない筈だった。あの事件が起こら
なければ…。
【第二章 剥き出しの情欲】
それは、翌日の出来事だった。昼食の準備が出来たと和志を呼びに周ったが、家中何
処にも見当たらない。多分いつもの場所だ、と恭子は屋上へ足を進めた。辿り着く
と、やはりそこにいた。鉄筋コンクリート三階建ての作りで、屋上では以前よくバー
ベキュー等をしたものだった。しかし夫婦の関係が冷め切った今、ここに来るのは和
志だけだ。この屋上でビーチチェアーに横たわり、日焼けを楽しんでいるのだ。都合
よく周囲に高い建造物が無い為、気兼ねなく思う存分焼ける絶好の場所なのだ。
「和志…ご飯よ。…和志?」
ヘッドホンをして音楽を聞いている息子は、母の呼び掛けに気付かない。顔を覗き込
みもう一度呼び掛ける。
「和志…ご飯…。」
その声に力は無い。何故ならば、下着一枚の姿で横たわる息子の身体に、又もや恭子
の肉体が疼いてしまったからだ。こんがり焼けた肌にオイルが塗られ、ヌラヌラと妖
しく照る和志の身体。下半身には、やっとペニスを包み込んだだけの小さな白いビキ
ニ。あと少しで食み出しそうな勢いである。この彫刻の様な素敵な肉付に目を奪わ
れ、再び官能のスイッチがオンになってしまった恭子…。思わず大胆な行動に出た。
「私も一緒にダメ…?」
少し恥じらいの表情を浮かべながら問い掛けて来る母の姿に、一気に血が頭に駆け巡
る和志。窮屈なビキニの中で少しずつ頭をもたげ始めるペニス。おもむろにサマー
ニットを脱ぎ出した恭子。豊満過ぎるバストを下半分だけ覆っているブラジャーはブ
ラックの総レースで乳房が丸見えの状態。花の刺繍が辛うじて乳首を隠しているだけ
だった。あまりに官能的過ぎる母の肉体に、思わず生唾を飲み込む和志。
しかしミニスカートのサイドジップを下げ、ゆっくりと足下から抜き取った恭子の姿
に、和志の思考回路は瞬時に麻痺した。限り無く面積が小さく、ブラジャーとセット
のパンティも同じく総レースで小さな花の刺繍がワレメぎりぎりを覆っていただけた
のだ。そして背を向けた途端、和志の肉棒は完全に力を漲らせた。ヒップは覆ってい
るものが何も無い、Tバック。白く美しい桃の様な尻の谷間に、キツそうに食い込む
細い紐。サイドは紐で結ぶだけの作りになっている。 (うぉっ!…ダメだぁ…あの紐
を、あの紐を…) 和志はあの紐を解いてしまえば、いとも簡単に母の肉体にありつけ
る事は分かっていたが、何とか平静を保とうと精一杯だった。しかしダイナマイト過
ぎる恭子の半裸、と言うよりほぼ全裸を目の前にして、和志は爆発寸前だった。逃げ
場の無いペニスがビキニを極限まで押し上げる。それは恭子の目にも当然飛び込んで来た。
しかし、和志はその股間の変化を一切隠す素振りは見せない。ヨガの時の恭子と同じ
く、いつも風呂上がりには下着一枚で過ごし、母から向けられる淫乱な視線を楽しん
でいたからだ。当然、恭子も息子のビキニ姿を毎日目に焼き付けてきた訳だが、いつ
もとはただならぬ様子に困惑すると共に、心が踊った。自分の姿に息子がこんなにも
興奮してくれている…そう思うと、ワレメからどっと滑った汁が溢れてくる。和志と
同じく、小さなビキニの下には夢にまで見た息子のアソコが息衝いていると考える
と、トロトロと膣芯から愛液が止まらなかった。そしてその色めき立った感情が、恭
子をもっと大胆にさせる。
「塗って上げる…」
日焼けオイルのボトルを手に取ると、和志の身体に垂らしていく。それを丹念に両手
で塗り広げていった。オイルにぬらめき、筋肉が一層際立つ。
(はぁん…ドキドキしちゃう…触れてるだけなのに…感じちゃうっ…)
乳首の周囲を手が滑ると、和志の身体が少し動くのを見逃さなかった。必要以上に
胸を這い回る両手。そしてその手が下腹部へと降りていく。ヘソ下のチリチリとした
体毛がオイルに濡れて張り付いた。また、その下には巨大に呼吸するペニスがある。
恭子は思わずウエストのゴムの中に指先を潜らせた。少しだけ指先に感じる陰毛の触
感に、口が渇ききる程興奮させられながら。
今度は俯せにさせ、大きくて広い背中にオイルを垂らした。又もや際どく動く恭子
の手。その時
「ぁぁぁぁ…」
と小さく声を洩らす息子の姿が、更に恭子の欲望のスイッチを押した。
「今度は私の番…塗って…」
実の息子に迫る勢いの恭子。和志に代わってビーチチェアーに上がると俯せに寝転ん
だ。巨乳が押しつぶされ、たわわに食み出している。和志は高まる興奮を押さえなが
ら、オイルを塗りたくっていった。ヌルヌルに滑る美しい母の素肌。臀部にまで手が
伸び、徐々に動きが荒く大胆になっていく。そしてヒップに目掛けオイルを大量に垂
らす。股間を生暖かいオイルが流れ落ちていくのを恭子も確かに感じ取っていた。
(はぁん…スゴい…感じちゃう…)
和志のごつごつした手が自らのヒップに触れられた時、今迄になかったものを感じた。
「ぅっっっ!…っっ…くぅぅぅぅんっっ!…」
必死に洩れそうな喘ぎ声を噛み殺した。あまりの快感に悶え、ふと顔を横にすると目
の前には巨大な膨らみが噴火しそうになっているではないか!!。
その時、極度の興奮で一時的に意識が途切れた恭子。どうしてこんな体勢になったの
か、気がつくと和志と69の体位をとっていた。下着は脱がされていなかったが、ほ
とんど覆っていない紐なんかでは、秘部がほぼ丸出しになっている。恭子の尻の谷間
に顔を埋める様にして、和志が執拗にヒップにオイルを塗りたくっていた。顔下には
依然堅さを保つ肉棒が存在している。ゾクゾクとする快感に背をのけ反らせて、恭子
は歓喜に泣いた。溢れ出す愛液に濡れた秘部を息子に見られる羞恥心。しかしそれさ
えも快感を増長させる糧となった。
その時、
「おっ、お前らこんな所で何しとんじゃぁぁっっっ!」
突然の背後からの罵声に、二人とも一瞬何が起こったのか理解出来なかった。
声のする方に振り向き、ようやく事態が掴めた。そこにはなんと繁治の姿があったの
だ…。 会議で使う筈だった書類を自宅に忘れた事に気が付いた繁治は、外回りのつ
いでに自宅に寄った。午後三時からの会議に充分間に合う。正午少し前、家に入ると
妻の姿が見当たらなかった。
「おーい恭子、いるか?」
呼び掛けても応答は無い。『?』と思いながらもキッチンに入ると、昼食の準備が
しっかりと用意されていた。しかし姿は一向に見えない。人の気配すら感じない。家
中くまなく探したが、それでも見つからない。
(どこか買い物にでも出掛けたのか?でも玄関の鍵は開いたままだったし…。昼飯を
放ったらかして出掛けるなんてないよな…)
三階の階段踊り場でそう考えていた時、風が吹くのを感じた。それは屋上へ続く階
段から流れてきていた。 (なんだ屋上か。しかし何でまたあんな所へ…) そうブツブツ
一人で考えながら足を進め、扉を開けると信じられない光景が繁治の目突き刺さった。
オイルに塗れた妻と息子が、下着一枚の姿で縺れ合っていたのだ。
【第三章 狂いだした歯車】
「おっ、お前らこんな所で何しとんじゃぁぁっっっ!」
繁治にも目の前の現実が理解出来なかった。仕事ばかりで家庭を顧みず、鈍感で無
神経な性格故に、妻と息子の間に芽生えた怪しい関係に全く感づいていなかったの
だ。
「この野郎っ、離れろぉっ!!」
激怒する繁治は恭子の腕を掴み、ビーチチェアーから引きずり下ろした。
「あっ、あっ、あなたっ…これは…違うのっっ、」
「違うって何がだぁこらぁ?言ってみやがれぇっ!ああっ?!」
更に声を荒げる迫力に、恭子は恐怖で縮み喋ることが出来ない。
「貴様ぁっ、何を考えとるんやぁっ!?二人で何しとったんか言ってみんかい!」そ
う怒鳴りつけると、和志を殴りにかかった。
「うるせぇ馬鹿野郎っ!お前にゃぁ関係ねぇ!クソ野郎がぁっ!」
そう言い放ち、和志も繁治を殴り返す。
「イヤァァァァッッッ!止めてぇぇっ!」
恭子が金切り声を上げ制止にに入ろうとするが、二人の揉み合いは止まらなかった。
血の飛沫がコンクリートの床に飛び散る。和志は中学高校と空手をやってきており、
繁治が敵う相手ではない。頭一つ分大柄な体格を見ても、一目瞭然だった。
乱闘の末、振り上げた拳が顔面を直撃し、繁治の体が宙を舞って硬い床に激しく叩き
付けられる。ハッと我に返った和志が近寄ると、繁治は呼吸をしていなかった…。
【第四章 別離】
『業務上過失致傷、懲役一年二か月』
これが和志に下された判決だった。父親に暴行を働き、重傷を負わせた一件に対す
る判決。繁治は辛うじて一命を取り留めたが、頭を強打し二週間近くも意識不明の重
体だった。自宅では一人、抜け殻の状態になった恭子がいた。未遂ではあったが息子
と一線を越えようとしていた事に対する罪悪感、自分が原因で夫が重体に陥っている
事。そして何より保護者として守ってやるべき立場なのに、和志が懲役を受けている
この現実に対して、申し訳ない気持ちで胸が張り裂けそうだった。
食事も喉を通らない。外出もしたくない。段々と恭子の身体はやつれていった。しかし、
時間の流れが徐々に恭子を立ち直させた。面会しようとしても『顔も見たくない』と
断られたが、繁治のお見舞いにも出掛けられる様になった。一か月半後、繁治が
退院し自宅に戻ってきた。
「…おかえりなさい…。」
「。。。」
一切言葉を交わそうとしない繁治。この二人の間にもはや夫婦という関係は存在しな
かった…。
そして気が付けば、いつしか人肌恋しい季節へと移り変わっていた。 繁治の体が完全に
回復した今、恭子もすっかり元の自分を取り戻し、何とか立ち直っていた。
しかし依然として、ぽっかりと胸に大きく開いた穴がある。『和志』の事だった…。
二人が屋上で何をしていて何をしようとしていたかは世間に知られていなかったが、
繁治の命令により和志に関する情報が恭子に伝えられる事は一切無かった。それ故、
和志が今どこで何をしているか全く分からない。面会に行く事も、手紙を書く事も出
来なかった。思い出せば思い出す程募る思い。不謹慎な事は重々承知だったが、かつ
て自分と息子の間に流れた甘く危険で淫美な空気を思い返し、満たされない湧き上が
る欲望を自分で満たし始める様になっていった。
(はぁん…はぁぅん…和志…もっと…もっとぉん…)
充分に潤ったワレメ奥深くにまで指を侵入させ、熱い息子の塊に激しく、そして淫
乱に貫かれる場面を想像する。愛液が溢れて止まらなくなった恭子の身体は、いつま
でも和志を想い疼き続けるのだった。
同じくして鑑別所の中。和志も又恭子の豊満な肉体を想像する毎日を送っていた。
何度恭子宛てに手紙を書いた事だろう。しかし返事は来なかった。あんな事態を引き
起こしてしまい、てっきり気持ちが離れてしまったのだと思い込んでいた。だが簡単
に忘れられ様もない。目前にしておきながら、 あと一歩手の届かなかったあの豊満
な肉体…。
(…っぁぁ…お袋…お袋っ…ああぁっ…すげぇイイぞ…)
脳内の中では、魅惑的な強固の肉体を貪る様に犯している。狂乱的に悶える恭子の膣
深くにそそり立つペニスを突き立てる…。猛続的に肉棒をしごき続け、クライマック
スに達するころには、まるで張り上げる母の喘ぎ声がすぐそこから聞こえてくる様
だった。
(ああぁっ…ああああぁっ…イクぞっ…イクぞ…イクぞっっ…ぉああああっ!!…)
極度の興奮を迎えた中での、大量発射。精液は弧を描きながら空中に放出された。
徐々に醒めていく妄想の中、息子の体液を全身に浴びた母の姿も共に薄れていく…。
母も息子も互いに強く求め合っている。性的欲望を叶えたがっている。しかし無常に
も現実は二人の間を引き裂いたまま、繋ぎ留める事を許さなかった。
【第五章 沸き立つ希望】
まるで生気を失ったかのような生活の中、恭子にとって時間が過ぎるのはとてつもな
く長く感じられたが、季節は巡っていき、いつしか夏本番の日差しが容赦なく降り注
いでいた。
恭子は、ある日繁治の書斎の机の引き出しに鍵が付けっぱなしになっている事に気が
ついた。繁治はいつもは肌身離さず鍵を携帯していたが、うっかり施錠したまま抜き
取るのを忘れていたのだ。おもむろに取っ手に手を掛け、中を覗く。それを見た途
端、全身の力が抜け落ち床に座り込んでしまった。そこから出てきた物は、繁治の弁
護士事務所から送付され続けてきた封書の数々。そこには確かに和志が収容されてい
る鑑別所の他、経過報告、入所書類の数々が記載されていた。
夢中で一つ一つ読みふける恭子。そしてその中でも一番新しい日付の消印を見つけ、
緊張にかき乱されながら便箋を開いた。その時恭子の中で周りの空気が止まった。
『平松和志 出所予定日 八月十四日(金)』の文字が彼女の目に入った途端、一瞬
にして思考が一切消え失せてしまったのだった。
(あ、明日っ?!…)
まさにその出所予定日が明日に迫っていたというのだ。この現実を突きつけられ唖然
とする恭子。自分が今、何をどうしたらよいのか混乱の極地に追いやられてしまっ
た。
(な、何で…何で明日なの…。時間が無さすぎるわ…。一体どうすれば…)
しかし必死で気を静めようと努め、冷静な思考回路をとり戻しつつもう一度文面を読
み直す。そして興奮という感情がふつふと湧き上がってきたのだ。
(会えるの…。やっと和志に会える…。あの人に会えるの…)
期待感に胸を膨らませ、今やるべき事を心に決めた。
その晩、リビングでは繁治がビールを飲みながらくつろいでいた。そこへ不安な表情
を浮かべた恭子が近づいていき、重々しく口を開いた。
「…あなた、私と離婚して下さい…。」
極度の緊張の為声が震えてしまう。しかし恭子は自分の意思をはっきりと伝えた。
「はぁっっ?いきなり何を?熱でもあるんか?」
「…いいえ…本気です…。」
その淡々とした物言いが、逆に繁治の逆鱗に触れた。
「はあぁぁぁっ?勝手な事ほざきやがってこの野郎ぉ!!もう一度言ってみやが
れっ!!」
「私と別れてください。サインはもう済ませてありますので…。」
そうきっぱりと言い放ち、恭子は離婚届を突き出した。
一気に逆上した繁治は恭子の腕を掴み、ソファーに投げ飛ばした。
「お前みたいなクソ女には、こうしてやるのが一番なんだよっっ!!」
そう罵声を吐きながら、強引にスカートを捲くり上げパンティを引き摺り下ろそうと
する。
「嫌っっ!!やめてっっ!何するの!嫌ぁぁっ、離してぇっっ!!!」
しかし一切無視の繁治。必死に手で押さえ抵抗するが、無残にも足元からパンティが
引き抜かれてしまった。
「いやぁぁぁぁぁぁっっっ!!」
悲鳴を上げる恭子。強引に繁治のペニスが侵入してきた痛みに苦しみながら、必死で
逃げようとする。しかし男の力には到底敵わず、無理矢理性交を強いられてしまっ
た。あまりの屈辱と悔しさで涙が溢れる恭子。侮辱的なこの行為の最中、繁治は一言
も言葉を発さずただ腰を打ち付けてきた。
後ろから犯された事が不幸中の幸い、繁治の顔を見ずに済んだ。
「はぁぁっ…ああぁっ…。っぁっ…」
「何だ、お前も感じとるんだろ?」
おぞましい夫との性行為であったが、それでも身体は意に反して反応してしまう。し
かし、この悪夢にもがき続けるうち、無意識に恭子の頭には息子『和志』の姿が浮か
んだ。この忌まわしい時間から逃避する為、身体が勝手に繁治を和志に置き換えてい
たのだ。
「ぁあっ…和志…はぁっ…和志…和志…和志っっ…はぁぁっっ…」
しかし、妻の口から発された息子の名前を耳にし、憤怒の頂点に達した繁治。
「この野郎ぉっ!勝手にしろっっ!さっさとこの家から出て行きやがれ!!!」
そう怒鳴りつけると、力無く横たわる恭子を置き去りにして部屋を出て行ったのだっ
た…。
【第六章 再会】
翌朝、恭子は念入りにシャワーを浴びていた。昨夜の汚らわしいものを全て洗い流し
てしまう為に。そして、愛する人に再び会える期待と喜びに燃える心の中に、大きな
決意を固めながら…。目的を果たす準備を着々と進めていった。
シャワーから上がり、丁寧に髪をブローする。凛とした美しい顔にメイクが施され、
絶世の美女へと変身を遂げた。
(よしっ。)
自分で自分に言い聞かせた。『これから自分が進む道は決して間違っていない。他人
に何と言われようと構わない、これは正しい。』んだと…。
表でクラクションがなる。迎えのタクシーが到着した。スーツケースに詰めた身辺一
式と、繁治のサイン入りの離婚届を握り締め、家を後にした。もうこの場所へ戻るこ
とはない、そう考えながら…。
タクシーは順調に流れる。移り行く景色を眺めながら、恭子は高まる感情を抑えられ
なかった。そう、向かう場所は息子の元。会いたくても会えなかった、触れたくても
触れられなかった、愛しいあの人の所。街の郊外にある鑑別所に到着するまでの所要
時間は約30分。しかし恭子にとっては何時間も何日もかかる思いだった。
ようやく鑑別所に辿り着いた恭子。破裂しそうな程の胸の高鳴り…。緊張のあまり足
が震えてくる。
(もう来るの…あの人はもうすぐそこ…やっと…会える…もう来るの…)
自分をなだめながら待つこと20分。その時が来た…。
開いた扉からこちらに向かって歩いてくる愛する人の姿…。変わっていない。何も変
わっていない…。。。
約一年振りに目にした息子の姿。相変わらず逞しい身体付きに、端正な顔立ち、力強
い目。丸刈りの髪が若干伸び、更に野性味を感じさせる。そんな和志も、門の外で佇
む母の姿を見つけ大いに驚いた。連絡の付かなかった母が何故ここに?今まで和志が
送った手紙も、全て繁治に破棄され、決して恭子に届くことは無かった。しかしそん
なことは知る由も無い和志。まさか恭子が迎えにやって来るとは、想像もしていな
かった彼の足は自然と小走りになり、母の元へと駆け寄っていった。
「和志っっ」
「お袋…」
強く強く抱擁しあう母と息子。和志の広い大きな背中に恭子は腕を廻す。和志もま
た、ほっそりとした恭子の腰周りを抱き寄せた。母は大きな身体の中にすっぽりと埋
まり、全身で息子を感じる。息子も自分の腕に抱いた母の温もりと気高い香りを全身
に感じた。こうして完璧に二人の時間は止まった。数分間きつく抱きしめあい、久々
の再会の喜びを全身で感じた。
顔を上げた恭子の頬には一筋の涙が。
「ああっ…会いたかった…ずっと会いたかったの…会いたかったの…」
胸が一杯になり言葉が出てこない恭子は、ただただそう呟いた。そんな母を愛らしく
思い、息子は更に強く抱きしめた。
和志と恭子は二人、タクシーの後部座席に揺られ終始無言だった。が、その手を強く
絡ませあい離そうとしなかった。もう二度と離れ離れにはなりたくない…と、無言の
意思表示。恭子の頭が和志の肩にもたげかかる。そっと和志は肩を抱き寄せた。今や
完全に二人の世界に浸っている。そうするうちにタクシーは目的地へ到着した。
目的地。それは東京の市街地を一望できる高級ホテル。恭子はその一室を五日間予約
していた。そこで和志と過ごす、二人だけの時間…。もう邪魔者が立ち入る恐れは一
切無かった。チェックインを済ませ、三十八階の客室へ通される。部屋へ向かう間中
もずっと寄り添い、母と息子ではなく『男と女』としてお互いから離れようとしな
かった。
【第七章 禁断の願望】
客室のドアが開けられ窓の外には素晴らしい景色が広がっていた。そして部屋の中央
には、キングサイズのベッドが一つ。ツインルームではない…。ベッドが『一つ』
…。ベルボーイが手早く荷物を片付け部屋から立ち去る。その瞬間、和志と、恭子は
貪るようにキスを始めた。
「ちゅぅ…ちゅぅうっ…ちゅっ…」
唇と唇が重なりあい、舌と舌が熱く絡まる。唾液に濡れた音が部屋全体に響いた。
「はぁぁ…」
恭子の呼吸が速くなり、かすかに開いた唇の間から熱い吐息が漏れる。そして再び濃
厚なディープキスを繰り返した。徐々に和志の股間も熱を帯びて疼き始めてきた。二
人共かつて経験したことの無い官能的なキス。その悦びにお互いの情熱が高まって
いった。
「ねぇ、待って…」
恭子が口を開きキスを遮った。
「聞いてほしいことがあるの…」
「なんだ?聞いてほしいことって?…」
「私…、あの…。…私、あなたの妻になりたいの…。妻としてずっと側に居させて欲
しいの…ずっとあなたの側に…。」
恭子が固めた大きな決意。それは、一生息子『和志』の妻として生きていく、という
事。顔を赤らめながら、たどたどしく続ける恭子。
「あの人とは離婚するから…。私…あなたじゃなきゃ駄目なの…。ずっとあなたと居
たい…」
「お袋…」
和志が話し終わらないうちに、恭子は唇を遮った。
「ううん…違う…私はもう妻なの…。母じゃないの…。名前で呼んで…。ねぇ、あな
た、いいでしょ?」
甘えた声で注意を促した。息子は母を『恭子』と呼び捨てにし、母は息子を『あな
た』と呼ぶ。二人にとって、これは夫婦に近づく為の大切な一歩なのだ。
しかし、この決意ままだほんの一部に過ぎなかった。恭子の胸中には、もっと大きな
決意があったのだ。
【第八章 肉欲と愛欲の宴】
唾液を絡ませながら続けるディープキス。そして和志の唇が恭子の首筋、鎖骨へと下
がっていく。両手は豊満な乳房を力いっぱい揉みしだいていた。そしてその手はいつ
しか滑らかなヒップへとすべり降り、肉欲的な熟れた身体を撫で回していた。
一年振りに味わう女の肉体。それですらとてつもない興奮だったが、今和志が目の前
に愛撫を繰り広げているのは、実の母親…。信じられない程の欲望が全身を駆け巡
る。
「ぅうぅっ…んっ…はぁっ…」
完全に愛欲の炎が揺らいだ恭子は、そんな和志の股間に下半身を押し付けて応えた。
そしてジーンズの上から既に硬く張り詰めた股間を摩り回した。いちいちボタンを外
す事など考えられない。和志はブラウスのボタンを引きちぎって恭子を脱がす。弾け
飛ぶボタンと共にぷるんと大きく弾む豊乳。そしてすぐさまスカートのサイドジッ
パーを下げ下着だけの姿にさせた。
「ああ…すげぇ綺麗だ…」
真っ白な肌は朝日の中できめ細かく輝き、さらに恭子の美しさを倍増させる。すらり
と伸びた細い腕と長い脚。そして、食み出さんばかりの乳房と申し訳程度に股間を隠
すその下着に、「はっ」とさせられる和志。それは、家の屋上で禁断の果実をかじろ
うとしたあの時、恭子が身に付けていた下着だったのだ。素材はシースルーで、乳首
とワレメをどうにか隠すのがやっとの小さな花柄の刺繍。横紐を結ぶ、殆ど紐の様な
パンティ。エロティックな恭子の肢体を眺め、和志は興奮で身を震わせた。その格好
で和志に近づきTシャツを脱がし、ベルトに手を掛けジーンズを下げる恭子。ビキニ
一枚だけの姿の逞しい肉体をみせつけた。
「はぁ…スゴイ…」
ビキニの股間はペニスの形をくっきりと浮かび上がらせている。そんな卑猥な光景
に、恭子の秘部から止めどなく愛液が溢れ続けた。もつれ合うようにしてベッドに倒
れこむ二人。あの日あの時出来なかった続きを、今ようやくこうして再開させたの
だ。
和志がブラジャーのホックを外す。すると見事なサイズのバストが目の前で弾んだ。
ツンと上を向き、乳首は愛らしいピンク。既に硬く窄まっている。豊かな谷間に顔を
よせ、舌でなぞる。そしてその尖らせた舌先が乳首の周辺を走ると、身体を震わせて
敏感に反応する恭子。たまらず、その乳首に唇をかぶせ、丹念に愛撫をしてやった。
力強く、しかし優しく吸い付くと、更に乳首は硬く勃起した。
「はぁぁ…はあぁぁぁ…」
乳首からの甘い刺激が、恭子の肉体を痺れさせた。
二人は69の体勢になり、お互いの股間に顔を近づけた。和志の目の前には愛液が染
み込み始めたイヤらしいクロッチが広がる。そこへ指一本伸ばし、筋に沿ってなぞり
始めた。ぬるっとした感触を指先に感じる。ピクンと恭子の肉体が跳ねた。秘部はど
うにか隠れているものの、紐だけではアナルの中心の以外までは隠せなかった。濃い
ピンクの皺が露になっている。そこにも指を伸ばす和志。更にピクンと強く反応す
る。目の前に広がる真っ白なヒップに、両指先をさわさわと這わせ始めた。
「ああぁぁっっんっ!!はぁぁぁぁっ!!」
あまりの快感からか、恭子のヒップが鳥肌状態になる。そうして充分じらした後、終
に横紐を解きにかかった。はらりと落ちる極小のパンティ。目の前には素晴らしくも
あり、ともて淫乱な光景が広がっていた。
恭子の秘部は驚くほどに美しかった。陰毛は限りなく薄い。愛液に滴り、ヒクヒクと
呼吸するかの様に蠢いていた。そしてねっとりと輝くその秘部の奥から、どんどん愛
液が滴り流れる。そしてその上には硬くすぼまったアナルが。排泄口とはとても思え
ない、むしゃぶりつきたくなるような美部だった。ワレメの動きにあわせてこちら
も、きゅぅぅっ、きゅぅぅっと収縮する。両手で尻の谷間を思い切り広げ、まじまじ
と母の淫部を眺める和志。
「いやぁぁぁっんっっ!そんなに見ないでぇぇっっ!」
全てを曝け出してしまい、しかも息子に見られている恭子は、恥ずかしさのあまり悲
鳴を上げた。しかし和志はお構いなく、両指で花弁をぴちゃぴちゃと弄り始めた。そ
して太い指二本をワレメ奥深くへとうずめていく。充分すぎるほど濡れていたので、
どんどん中まで飲み込んでいった。
「はぁぁぁんっ!」
背を仰け反らせ、歓喜の快感に酔いしれる恭子。更に和志は中を捏ね繰りまわし始め
た。悲鳴にも近い悶え声を上げながら、息子の顔面に淫汁を撒き散らす母。息子の愛
撫に、我を忘れて声を上げ続けた。
糸を引いて垂れてくるほど滴る愛液。和志はそのワレメに唇を這わせ、舌を使って啜
り始めた。
『じゅるじゅる…じゅるる…じゅるっじゅるぅぅぅ…』
鼻水を啜るような音が部屋一杯にこだまする。
「恭子…お前の汁、すげぇ旨いぞ…」
「いやぁんっ…そんな…恥ずかしいのぉ…」
和志は力強く舌を動かし続け、果てにはワレメをこじ開けるようにして更なる進入を
続ける。
「はぁっっ…はぁぁっ…イっちゃうっっ!…イっちゃうっ…!あああっっ!!イ
クぅぅぅんっ!!…」
あっけなく舌技のみでエクスタシーに達してしまった恭子は、ガクガクと脚を震わせ
ながら必死に身体を支えようとしていた。ぬらぬらとうごめき続けるワレメを眺めな
がら、続いてアナルにまで舌を運ぶ和志。
「そんなぁ、ヤメテェェ…そんなトコだめぇっっ…」
「ホントに止めちゃっていいの?凄いエッチな動きしてるよ、ココ…」
そう辱めの言葉を掛けながら、『ココ』を丹念に嘗め尽くした。『ココ』とはもちろ
んアナルの中心スポット。
『ちゅぱっ…ちゅぱ…ぢぅゅゅぱっ…ちゅるちゅる…』
「ううっっんっっ!!あああっ…スゴイ…気持ちいいぃぃのぉぉっ!…変な…感じっ
…はぁぁあああぅっっ…!!そんなにしたらぁ…おかしくなっちゃうぅぅんっっ
…!!」
初めて味わう未知なる快感に、身を仰け反らせて悶える恭子。膣からだけでなく、ア
ナルからも淫らな汁を漏らしていた。いつまでも恥ずかしい収縮を続ける菊門であ
る。
美しいヒップをわなわなと震わせながら、恥ずかしさと快感で二度目の絶頂に達した
恭子も、ようやく息子のビキニのサイドに手を掛け下げ始めた。すると、バァッンと
勢い良く跳ね上がる和志のペニス。その陰茎は長く太く、そして黒光りしている。そ
の先の亀頭も赤黒い輝きを放ち、先走りの雫を浮かべていた。
「すごい…」
あまりの迫力あるペニスに言葉を失う恭子。夫だった繁治のモノとは到底比べ物にな
らない程のサイズだった。血管を浮かべるその逞しい幹に、自ずと引き寄せられ唇を
被せる。
『ちゅぽっ…ちゅぽっ…ぐちゅぽっ…じゅぽっ…ちゅぽちゅぽ…』
目一杯唇を窄めて肉棒を扱き咥える。唾液にまみれ、ぬらぬらとイヤらしく光を照ら
す陰茎は、さらに大きさを増した。
「ぉあああっ…あああぅっ…」
『じゅぽじゅぽじゅぽ…じゅぅぅぅぽっ…じゅゅゅっぅぽっ…』
その締め付けあげるような恭子のフェラチオに、思わず和志も声を上げた。素晴らし
すぎるテクニック。裏筋、カリ首の周りまでねっとりと舌が動き回る。あの母が、こ
んなにも音を立てながら淫乱に息子のペニスを咥え込むなんて…。そう思うと激しく
陰茎が脈打った。恭子は更に喉深くまで押し込んだ。美味しくて美味しくて堪らない
…、といった表情を浮かべながら。暖かい恭子の口の中。思わず発射させてしまいそ
うになるが、こらえて再び秘部へ唇を近づけた。
「んんんっぅ…んっんんっ…んんんんんんんっっっっ!!!」
力を込めて丹念にワレメを弄りあげると、声にならない恭子の喘ぎ声が荒いだ。ペニ
スをしゃぶっているので、声を上げたくても上げられないのだ。続いて、皮を捲ると
ぷりっとしたクリトリスが顔を出す。指先で突付き、擦り、唇でいじらしく摘んでや
ると、更に背を反らせて悶えた。
「イクイクっっっ!!あなたぁぁっ…!イっちゃうのぉぉぉんっっ!!…」
【第九章 背徳の極致】
お互い69を充分すぎるほど楽しんだ後、いよいよ来るべき瞬間が来た。初めて二人
が結合する瞬間…。仰向けに寝転がった恭子の足首を掴み、身体を思い切り二つ折り
に畳んだ。自然と和志の方へ向けられるワレメ…。濡れきらめく秘部がまるで息子の
肉棒を誘っているかの様…。和志はペニスを手で支え、狙いを定めると亀頭をねっと
りとした膣口にあてがった。そのときだ。
「待って…。お願い…があるの…。」
「お願い…?」
「…そう、お願い…。…欲しいの…、赤ちゃん…」
「っっ!!!」
「…赤ちゃん欲しいのっ…。あなたと…私の…赤ちゃん…。お願い…。」
恭子の一番大きな決意、それは新しい夫となった和志の子を授かること…。一番愛す
る人の子を産みたいという願いは、女性誰もが持つものだ。しかし、彼らは血の繋
がった「母と息子」…。しかし、恭子にとっては『夫と妻』としての意識のほうが遥
かに上回っていた。確かに、恭子自身も悩んだ。迷った。道徳の道から大きく外れた
事だとは充二分に理解していた。
(和志は…息子…。でも、今はもう『夫』…。私の夫なの…夫の子なんだから…絶対
間違ってない…。産んでも…許されるの…大丈夫なの…。)
そんな恭子の言葉を聞いた和志は唖然とした…。しかし、自分の子供をねだる目の前
の妻、恭子に、とてつもない興奮を覚えた。
「ああ…任せろ…」
そう静かに呟くと、再び亀頭を膣口にあてがった。
『ずぶずぶずぶずぶっっ!!!』
一瞬の躊躇など無かった。今まで一番壮絶な挿入の瞬間…。
愛液を飛び散らせながら、。一気に恭子の奥深くまで肉棒を突き刺した。
「くぅぅぅぅっぅっっっんんんっ!!!」
「ぅおおおおっっ!!!」
こうして和志と恭子はようやく一つになったのだ。
狂ったように胎内に激しく打ち込まれる巨大な塊。恭子は全身に電流が流れるような
感覚を味わい、悶え喘いだ。ベッドシーツを握り締め、全身で快感を受け止める。和
志も、恭子の狭い膣道をこじ開けて送り込む、相当な規模の快感を感じた。ぬちゃぬ
ちゃと淫音を立てて、濡れぼそった結合部が熱く熱を帯びた。恭子の放つ溢れ返る愛
液が、泡立って白濁し、陰茎の根元に絡まりつく。
「はぁぁんっ、はぁぁぁんっ、あなたっ、あなたっ、イイっ!!はぁぁんっ…!」
一心不乱に交歓の叫びを上げる恭子。そんな姿を見て、さらに和志も腰の動きを早め
た。
終に超えてしまった禁断の一線…。この濃厚な近親相姦というタブーに身を捩じらせ
悶える恭子。そこには欲情の炎が勢い良く燃え立っている。
和志は体位を変え、再び恭子を攻めにはいる。今まで恭子の胎内に埋め込まれていた
ペニスを引き抜くと、愛液に塗れながらビクンビクンと激しく脈打っていた。背を向
けた騎乗位で、彼女の後姿を眺めながら犯し続ける。下から目一杯突き上げる度、F
カップの豊乳が激しく上下に揺れ動いた。そんな柔肉を力任せに揉み、乳首を摘む。
「スゴイっ…スゴイぃぃっ!…もっと…もっとぉぉん…」
半ば半狂乱になりながら、狂ったように叫ぶ恭子。
和志は、襲い掛かる快感に髪を振り乱しながら喘ぐ彼女との結合部を眺めた。淫汁ま
みれたソコは、イヤらしい唇に太く長い陰茎が隙間なく咥え込まれた、想像を絶する
痴図だ。
「膝付けろ…」
和志は四つん這いになるよう催促する。高々と腰が突き上げられ、恭子の秘穴がパッ
クリとイヤらしく穴を開けた姿が丸見えになった。両人差し指で小陰唇を広げると、
膣口が中まで覗いた。そして、亀頭を静かに熱く滴るワレメへと近づける。しかし焦
らそうとする和志は、一切動こうとしない。すると自ら腰を押し付け、肉棒を自らの
中へと誘い込む恭子だった。
「はぁぁ…凄い…いいの…あなた…凄いっっ…はぁぁっ…」
「あああ…あああぁぁ…恭子、凄いぞっ…」
淫らな母が、もっと痴態を曝している…。そんな姿を上から見下ろしながら、猛然と
ピストンを繰り返した。
「だめぇっっ…!!スゴイっ…!!イっちゃう!!イっちゃうっ!!あなたっ!」
駄目といいながらも、ぎゅうぎゅうと陰茎を締め付けてくる恭子の膣肉。無数の膣襞
がみっちりとくわえ込み、決してペニスを離そうとしない。貞淑な母だった面影は、
とうに消えうせている。もはや今や、息子の肉棒を追い求める雌犬。そんな淫らな恭
子の姿が、さらに和志の闘志を掻き立てた。
「パンパンパンパンパン…パンパンパンパン…」
腰と腰がぶつかり合う、乾いた音が昼前の気だるい部屋一杯に響き渡った。
「どうだ?恭子…イイか…?お前の中もスゴイぞ…。」
「あなた…スゴイ…スゴイのぉ…あなたぁ…。」
今にも泣き出しそうなか細い声で、答える恭子。ピストンにあわせて激しく揺れる豊
乳を目一杯揉み、硬く窄まる乳首を指先で弾きながら、和志も妻の耳元で囁き続け
た。
十数分、バックスタイルで貫かれた後、恭子の身体は繋がったまま反転させられた。
そして再び正上位で貫かれるのだ。和志の全体重が広げた足に圧し掛かる。しかし、
愛する夫と見つめあいながら結合できるこの体位を嬉しく思った。
今までにも増して、物凄いスピードと力で進入してくる肉棒。恭子は腕を和志の首に
巻きつけ、唇と唇を夢中で重ね合わせた。
「はぁぁっっ…あなたぁぁ…愛してる…愛してる…はぁあああぅんっ!!」
「…ああ…俺もだ…愛してるぞ…恭子…。」
汗ばんだ肌と肌が密着しあう…。和志の唾液が恭子の口の中に注がれた。痺れるほど
甘美な味だった。そして、禁断のエクスタシーの大波が二人に襲い掛かってくる。
「はぁぁっ…はぁぁっ…あなたっ…ダメぇぇ…もうイっちゃうのぉ…スゴイぃぃぃ…
イっちゃう…あなたっ!!あなたっ!!」
「ぁぁぉぉっ…恭子…ぁぁあああっ…すげぇぞ…俺も…もうイクぞ…」
「あああっんっ…あなた…きて…いっぱい…きて…お願いっ…赤ちゃん産みたい
のぉぉんっ…お願いっっ…あなたと私の…赤ちゃんっっ…はぁぁぁうんっっ!!」
「ああっ…そうだな…ちゃんと産むんだぞ…。…おおおぉぉぉっ!!もうダメだぁぁ
…イクぞっっっ!!出すぞっ…!!イクぞっっっ!!イイかっっ!?イク
ぞぅっっ!!ああああああっっっ!!!」
「あなたっ、あなたっ、あなたっ、あなたっ、全部…欲しいのぉぉっ…!!はあああ
あぁっぁぁぁっぁぁっっっっっ!!」
遂に、和志はとてつもなく濃厚な子種液を、子宮に放出したのだ。深く深く、奥深く
まで届くように。まだ硬さを保つ愛する人のモノを胎内に感じ、至福の一瞬に悶絶し
た恭子であった。
爆発した肉棒を、ゆっくりと恭子の膣から引き抜く。すると、愛し合った精液と愛液
が絡まりあって、どろりと溢れ返り尻の谷間を伝ってシーツに垂れ流れていった。ぴ
くぴくと痙攣する陰唇から、いつまでも…。
こうしてとうとう和志と恭子は、越えてはならない場所まで登りつめてしまった。
自分の中に広がってゆく夫の体液を確かに感じた恭子。非道な事をしているかどうか
なんてことは、どうでもよくなっていた。ただ愛する人の、この人の子を授かりた
い。ただそれ一心だった。ホテルの一室という密空間の中で、何度も何度も行われた
子作り…。それも『母と息子』間での、禁断の子作り…。もう、この場所は『悦楽の
園』としか表現の仕様のない、二人にとっては特別な意味を持つ一時だった。
【第十章 世間に背いた幸福】
人生とは無常である。ある事件がきっかけで家庭は崩壊した。しかしこの事件のおか
けで、二人は一生を共にすることを勝ち取ったのだ。
ホテルをチェックアウトするまでの間、二人は何度も何度も交わりあった。東京のネ
オン輝く窓辺で…。ただ一つの目的を達成させる為。何度も何度も交わりあった。今
まで二人を引き裂いていた距離が、今こうして二人を熱くさせた…。
数年後、東京から遥か離れた場所。そこには和志と恭子の姿がある。そして二人の間
には今年三歳になる男の子が。終に二人は念願の生活を手に入れたのである。当然、
ご近所からは仲睦まじい夫婦として写っているが…。恭子は出来れば二人目を授かり
たいと願う日々を送っている。しかし、やはり近親出産というリスクを考えると簡単
には踏み込めない。ありがたくも、息子は健全にすくすくと成長をしていってくれて
いる。もうすこしこのまま、愛する夫、そして二人の愛の結晶と共に充実した生活を
送っていこう、と心に決めた…。また和志も同じくして恭子を見つめたのであった
…。
[2007/05/06]
【第一章 交錯しあう許されぬ感情】
ある夏の昼下がり、うだる様な暑さの中、恭子はリビングがら外を眺めていた。その
視線の先には、洗車をしている息子、和志の姿があった。照り付ける陽射に水飛沫が
キラキラと反射する中で、ショートパンツにサンダル、上半身裸という出立ちの息子
が作業に精を出していた。
今年の春大学に入学した我が息子を見つめる恭子の視線には、夏の暑さも敵わない火
照りを含んでいる。気が付けばいつの間にか成長し、立派な大人の男の体格をしてい
た。薄い胸毛を蓄えた厚い胸板に逞しい二の腕、見事に六つに割れた腹筋に沿って縮
れた体毛が生えている。スッと鼻筋の通った端整な横顔、力強い目、うっすら生やし
た無精髭。短く刈ってボウズ頭にした事により、更に武骨な男らしさを兼ね備えた様
に思える。猛暑で吹出す汗が、雫となり背筋を伝って流れていく。
そんな息子を見つめ、ぼーっとしてきた恭子の頭の中が、禁断の欲望で充満し始め
た。
『和志が私の中に猛り狂うモノを突き立ててくる…。それに応えて淫らに反応してし
まう私の肉体…。息子と熱く激しく絡まり、欲望赴くままにお互いを求め合うの
…。』 (はっっ…ダメダメっ…私ってば何て事…和志は私の実の息子よ…イケない…。)
脳内に立ち込めた許されぬ妄想から、『はっ…』と我に返った恭子。頭では間違って
いると理解していても、身体は正直だった。普段は貞淑な女性の恭子だが、和志の事
を考えると途端に淫女へと変貌を遂げるのだ。身体の芯が疼く…。乳首が硬くすぼま
る…。そして熱を帯びたワレメからは大量の愛液が溢れ、パンティを濡らし始めてい
た。 (あぁん…でもダメ…我慢出来ない…はぁん…和志…。) 幾ら頭で抑制しようと
しても、恭子の飢えた身体は限界に達していた。
しかし、こんな淫らな想像を馳せる様になったのは昨日今日の事では無い。実は数ヵ
月も前から止まらなくなっていたのだ。その原因は七つ年上の、繁治にあった。恭子
と繁治は結婚して今年で19年になる。新婚当初は熱く燃え上がっていた二人だった
が、ここ数年は片手で数える程しかしていない。言わばセックスレスの状態だった。
まだ39歳の女盛りの恭子がそんな生活に耐えられる筈がなかった。39歳という年齢に
は到底思えない見事な肉体を誇る恭子。ヨガを続けているおかげで贅肉など一切無
く、張りのある透き通る様な白い肌には、染み皺一つなかった。そして街を歩いてい
ても常に周囲の男達の視線を釘付けにさせるFカップの胸、絞まったヒップ、なまめ
かしくくびれたウエスト。ほんのりダークブラウンに美しくなびく髪。その美貌は実
年齢より十歳、いや十五歳若く見えると言っても過言ではない。そこらの二十代の女
性よりも遥かに瑞々しい身体付きをしていた。
こんな豊満で熟れた肉体を持ち合わせているにも関わらず、自分に全く興味を示さな
くなった夫。日々逞しく男に成長していく和志に、恭子の心が次第に魅き付けられて
いくのに時間はかからなかった。無論、中年特有の弛んだ体型、合わせて頭頂が薄く
なりかけている繁治に、もはや恭子を満足させられる訳がなかったんだが…。 イケ
ない想像を膨らませ、気が付いた時、和志はもう家の中に入っていた。キッチン
でゴクゴクと水を飲み、喉の渇きを潤している。そんな息子の背後に恭子は静かに近
付いた。背中に滴る汗を直に手で拭いながら、耳元で囁く。
「凄い汗…」
「あぁ、物凄い暑かったからな…」
母に触れられ、一瞬身体をピクンとさせながら、和志は静かに答えた。汗に濡れた息
子の肉体。浮き出た筋肉に沿って手を緩やかに滑らす恭子。背中、腰、肩、腕。いや
らしく這わせた両手がまんべんなく上半身を擦る。
「逞しくなったわね。私ドキドキしちゃう…。」
恭子はここ最近、和志の前では必ず自分の事を『お母さん』ではなく、『私』と言う
様に心掛けていた。と言うのも、自分の事を一人の『女』として見て欲しかったか
ら。『母』としてではなく『女』として…。
そんな恭子の軽いペッティングを受け、和志の股間にも徐々に力が漲り始めた。母を
背にして立っている為、股間の巨大な膨らみを曝す事はなかったが、和志は敢えて身
体を反転させ母と向き合う体勢をとった。
「お袋もすげぇソソるぜ。」
そう言うと恭子の腰に腕を回し、グイっと引き寄せた。そうした事によって、硬く力
を蓄えた固まりが母の下腹部に押しつけられる事となった。当然直ぐさま気付く恭
子。
(っ!!…はぁっ…スゴイっ…)
強棒の感触に一瞬戸惑う。
「嬉しい…ありがと。」
だが、視線を真っ直ぐ息子の瞳に向け、破裂しそうな程心臓を高まらせながら呟い
た。
そして今度は、厚い胸板や鍛えぬかれた腹筋、脇腹に手をなめらかに滑らせる。息子
の腕の中にすっぽりと収まりながら、このまま時間が止まればいいのに、と願う程至
福の瞬間を味わっていた。が、しかし
「それじゃぁ俺、バイトだから。」
と素っ気なく置き去りにされた恭子。リビングを出て行く和志の後ろ姿を眺め、否応
なしに現実に引き戻された。
(だからダメなの。…和志は息子なの…ダメダメ…。)
ほんの一瞬ではあったが、男と女として見つめ合ってしまった罪悪を感じながら、
そう自らに言い聞かせる。火照った肉体を静めようと努めたが、シャワーを浴びる息
子の事が頭に浮かび、更に身体が疼いてしまう。もう自分でもどうしていいのか、ど
うすべきなのか分からない。心の歯止めは、今や折れる寸前になっていた。 一方、
和志もシャワーを浴びながら、たった今直に感じた母の感触を思い出してい
た。やんわりとした絹肌、香り漂う美しい髪、甘い息。そして何と言っても、薄いブ
ラウスの生地を通して伝わってきた、硬く尖った乳首…。既に股間は激しく脈打ち、
肉棒となってそそり立っていた。空手で作り上げた筋肉質な身体を石鹸の泡で洗いあ
げる。そして同時に、ペニスにも泡を絡ませ一心不乱に扱いた。言うまでもなく、和
志の脳内ではあの美しい淫母を徹底的に犯している。母の濡れ滴る秘部に、この太く
長い肉棒を思い切り突き立てているのだ。 (お袋…すげぇよ、お袋の身体…おぉぉぉっ…)
和志も恭子と同じく、随分前から母の事を思い浮かべて欲望を発散させていた。と言
うのも、以前より感づいていたからだ。母が自分に向ける視線に、ただならぬ思いが
秘められている事に。それは無理もなかった。だっていつも潤んだ目、火照った顔で
誘う様に自分の事を見つめてきたのだから。それに加えて、日を増して露出過多に
なってくる恭子の服装、頻繁にされるスキンシップ。父親と上手くいっていない事も
察知していたので、母が男を欲している事はとうにお見通しだった訳だ。
和志もそんな恭子を思い浮かべては自慰に耽る日々だった。今迄、六人の女性経験が
あったが、恭子に勝る者は唯一人としていなかった。実際の女よりも、母を想像して
の自慰の方が興奮、快感は圧倒的で、比べ物にもならなかった。
恭子は自分の肢体を和志に見せつける為に、わざとリビングでヨガをする事が頻繁
だった。タイトなウェアが豊乳に突き破られん勢いで膨らみ、その中心にはくっきり
と見てとれる乳首の突起。過激なポージングをする度にワレメに食い込んでくるアン
ダーパンツ。イヤらしい欲望を含んだ息子の視線を浴びる程全身に受けた恭子の秘部
は、見る見る間に愛液の洪水となった。いつもヨガの時には下着を付けていなかった
が、アンダーパンツに染みが浮かばないかドキドキしながらも、大胆な格好をし続け
る恭子。その思惑通り、和志はヨガのポーズの様に快楽にのけ反る母を思い浮かべ、
何度も何度も頭の中でセックスをした。 シャワーを浴びながら恭子を想い、夢中で
ペニスを扱き続ける和志に、とてつもない射精感が押し寄せて来る。ぐちゅぐちゅと
泡に塗れる音を立てながら、想い浮かべた母に目一杯腰を打ち付ける。そして頂点に
達し、濃厚な精液を風呂場のタイルに向かって放出し続けた。もちろん想像の中では、
恭子にぶちまけていた…。 バイトに出掛けた和志が去った後、この家には恭子一人。
当然、恭子も又、抱き締めてくれた和志の温もり、見せつけられた肉体美を想い浮か
べ自らを満たしていった。母と息子でありながら、気持ちとしては完璧に男と女。
お互いがお互いに求めているにも関わらず、なかなか一線を越えられない二人。
やはり『近親相姦』という負のイメージを持つ言葉が、頭から離れない。しかし、
その越えてはならぬ域に達するまで、時間はかからない筈だった。あの事件が起こら
なければ…。
【第二章 剥き出しの情欲】
それは、翌日の出来事だった。昼食の準備が出来たと和志を呼びに周ったが、家中何
処にも見当たらない。多分いつもの場所だ、と恭子は屋上へ足を進めた。辿り着く
と、やはりそこにいた。鉄筋コンクリート三階建ての作りで、屋上では以前よくバー
ベキュー等をしたものだった。しかし夫婦の関係が冷め切った今、ここに来るのは和
志だけだ。この屋上でビーチチェアーに横たわり、日焼けを楽しんでいるのだ。都合
よく周囲に高い建造物が無い為、気兼ねなく思う存分焼ける絶好の場所なのだ。
「和志…ご飯よ。…和志?」
ヘッドホンをして音楽を聞いている息子は、母の呼び掛けに気付かない。顔を覗き込
みもう一度呼び掛ける。
「和志…ご飯…。」
その声に力は無い。何故ならば、下着一枚の姿で横たわる息子の身体に、又もや恭子
の肉体が疼いてしまったからだ。こんがり焼けた肌にオイルが塗られ、ヌラヌラと妖
しく照る和志の身体。下半身には、やっとペニスを包み込んだだけの小さな白いビキ
ニ。あと少しで食み出しそうな勢いである。この彫刻の様な素敵な肉付に目を奪わ
れ、再び官能のスイッチがオンになってしまった恭子…。思わず大胆な行動に出た。
「私も一緒にダメ…?」
少し恥じらいの表情を浮かべながら問い掛けて来る母の姿に、一気に血が頭に駆け巡
る和志。窮屈なビキニの中で少しずつ頭をもたげ始めるペニス。おもむろにサマー
ニットを脱ぎ出した恭子。豊満過ぎるバストを下半分だけ覆っているブラジャーはブ
ラックの総レースで乳房が丸見えの状態。花の刺繍が辛うじて乳首を隠しているだけ
だった。あまりに官能的過ぎる母の肉体に、思わず生唾を飲み込む和志。
しかしミニスカートのサイドジップを下げ、ゆっくりと足下から抜き取った恭子の姿
に、和志の思考回路は瞬時に麻痺した。限り無く面積が小さく、ブラジャーとセット
のパンティも同じく総レースで小さな花の刺繍がワレメぎりぎりを覆っていただけた
のだ。そして背を向けた途端、和志の肉棒は完全に力を漲らせた。ヒップは覆ってい
るものが何も無い、Tバック。白く美しい桃の様な尻の谷間に、キツそうに食い込む
細い紐。サイドは紐で結ぶだけの作りになっている。 (うぉっ!…ダメだぁ…あの紐
を、あの紐を…) 和志はあの紐を解いてしまえば、いとも簡単に母の肉体にありつけ
る事は分かっていたが、何とか平静を保とうと精一杯だった。しかしダイナマイト過
ぎる恭子の半裸、と言うよりほぼ全裸を目の前にして、和志は爆発寸前だった。逃げ
場の無いペニスがビキニを極限まで押し上げる。それは恭子の目にも当然飛び込んで来た。
しかし、和志はその股間の変化を一切隠す素振りは見せない。ヨガの時の恭子と同じ
く、いつも風呂上がりには下着一枚で過ごし、母から向けられる淫乱な視線を楽しん
でいたからだ。当然、恭子も息子のビキニ姿を毎日目に焼き付けてきた訳だが、いつ
もとはただならぬ様子に困惑すると共に、心が踊った。自分の姿に息子がこんなにも
興奮してくれている…そう思うと、ワレメからどっと滑った汁が溢れてくる。和志と
同じく、小さなビキニの下には夢にまで見た息子のアソコが息衝いていると考える
と、トロトロと膣芯から愛液が止まらなかった。そしてその色めき立った感情が、恭
子をもっと大胆にさせる。
「塗って上げる…」
日焼けオイルのボトルを手に取ると、和志の身体に垂らしていく。それを丹念に両手
で塗り広げていった。オイルにぬらめき、筋肉が一層際立つ。
(はぁん…ドキドキしちゃう…触れてるだけなのに…感じちゃうっ…)
乳首の周囲を手が滑ると、和志の身体が少し動くのを見逃さなかった。必要以上に
胸を這い回る両手。そしてその手が下腹部へと降りていく。ヘソ下のチリチリとした
体毛がオイルに濡れて張り付いた。また、その下には巨大に呼吸するペニスがある。
恭子は思わずウエストのゴムの中に指先を潜らせた。少しだけ指先に感じる陰毛の触
感に、口が渇ききる程興奮させられながら。
今度は俯せにさせ、大きくて広い背中にオイルを垂らした。又もや際どく動く恭子
の手。その時
「ぁぁぁぁ…」
と小さく声を洩らす息子の姿が、更に恭子の欲望のスイッチを押した。
「今度は私の番…塗って…」
実の息子に迫る勢いの恭子。和志に代わってビーチチェアーに上がると俯せに寝転ん
だ。巨乳が押しつぶされ、たわわに食み出している。和志は高まる興奮を押さえなが
ら、オイルを塗りたくっていった。ヌルヌルに滑る美しい母の素肌。臀部にまで手が
伸び、徐々に動きが荒く大胆になっていく。そしてヒップに目掛けオイルを大量に垂
らす。股間を生暖かいオイルが流れ落ちていくのを恭子も確かに感じ取っていた。
(はぁん…スゴい…感じちゃう…)
和志のごつごつした手が自らのヒップに触れられた時、今迄になかったものを感じた。
「ぅっっっ!…っっ…くぅぅぅぅんっっ!…」
必死に洩れそうな喘ぎ声を噛み殺した。あまりの快感に悶え、ふと顔を横にすると目
の前には巨大な膨らみが噴火しそうになっているではないか!!。
その時、極度の興奮で一時的に意識が途切れた恭子。どうしてこんな体勢になったの
か、気がつくと和志と69の体位をとっていた。下着は脱がされていなかったが、ほ
とんど覆っていない紐なんかでは、秘部がほぼ丸出しになっている。恭子の尻の谷間
に顔を埋める様にして、和志が執拗にヒップにオイルを塗りたくっていた。顔下には
依然堅さを保つ肉棒が存在している。ゾクゾクとする快感に背をのけ反らせて、恭子
は歓喜に泣いた。溢れ出す愛液に濡れた秘部を息子に見られる羞恥心。しかしそれさ
えも快感を増長させる糧となった。
その時、
「おっ、お前らこんな所で何しとんじゃぁぁっっっ!」
突然の背後からの罵声に、二人とも一瞬何が起こったのか理解出来なかった。
声のする方に振り向き、ようやく事態が掴めた。そこにはなんと繁治の姿があったの
だ…。 会議で使う筈だった書類を自宅に忘れた事に気が付いた繁治は、外回りのつ
いでに自宅に寄った。午後三時からの会議に充分間に合う。正午少し前、家に入ると
妻の姿が見当たらなかった。
「おーい恭子、いるか?」
呼び掛けても応答は無い。『?』と思いながらもキッチンに入ると、昼食の準備が
しっかりと用意されていた。しかし姿は一向に見えない。人の気配すら感じない。家
中くまなく探したが、それでも見つからない。
(どこか買い物にでも出掛けたのか?でも玄関の鍵は開いたままだったし…。昼飯を
放ったらかして出掛けるなんてないよな…)
三階の階段踊り場でそう考えていた時、風が吹くのを感じた。それは屋上へ続く階
段から流れてきていた。 (なんだ屋上か。しかし何でまたあんな所へ…) そうブツブツ
一人で考えながら足を進め、扉を開けると信じられない光景が繁治の目突き刺さった。
オイルに塗れた妻と息子が、下着一枚の姿で縺れ合っていたのだ。
【第三章 狂いだした歯車】
「おっ、お前らこんな所で何しとんじゃぁぁっっっ!」
繁治にも目の前の現実が理解出来なかった。仕事ばかりで家庭を顧みず、鈍感で無
神経な性格故に、妻と息子の間に芽生えた怪しい関係に全く感づいていなかったの
だ。
「この野郎っ、離れろぉっ!!」
激怒する繁治は恭子の腕を掴み、ビーチチェアーから引きずり下ろした。
「あっ、あっ、あなたっ…これは…違うのっっ、」
「違うって何がだぁこらぁ?言ってみやがれぇっ!ああっ?!」
更に声を荒げる迫力に、恭子は恐怖で縮み喋ることが出来ない。
「貴様ぁっ、何を考えとるんやぁっ!?二人で何しとったんか言ってみんかい!」そ
う怒鳴りつけると、和志を殴りにかかった。
「うるせぇ馬鹿野郎っ!お前にゃぁ関係ねぇ!クソ野郎がぁっ!」
そう言い放ち、和志も繁治を殴り返す。
「イヤァァァァッッッ!止めてぇぇっ!」
恭子が金切り声を上げ制止にに入ろうとするが、二人の揉み合いは止まらなかった。
血の飛沫がコンクリートの床に飛び散る。和志は中学高校と空手をやってきており、
繁治が敵う相手ではない。頭一つ分大柄な体格を見ても、一目瞭然だった。
乱闘の末、振り上げた拳が顔面を直撃し、繁治の体が宙を舞って硬い床に激しく叩き
付けられる。ハッと我に返った和志が近寄ると、繁治は呼吸をしていなかった…。
【第四章 別離】
『業務上過失致傷、懲役一年二か月』
これが和志に下された判決だった。父親に暴行を働き、重傷を負わせた一件に対す
る判決。繁治は辛うじて一命を取り留めたが、頭を強打し二週間近くも意識不明の重
体だった。自宅では一人、抜け殻の状態になった恭子がいた。未遂ではあったが息子
と一線を越えようとしていた事に対する罪悪感、自分が原因で夫が重体に陥っている
事。そして何より保護者として守ってやるべき立場なのに、和志が懲役を受けている
この現実に対して、申し訳ない気持ちで胸が張り裂けそうだった。
食事も喉を通らない。外出もしたくない。段々と恭子の身体はやつれていった。しかし、
時間の流れが徐々に恭子を立ち直させた。面会しようとしても『顔も見たくない』と
断られたが、繁治のお見舞いにも出掛けられる様になった。一か月半後、繁治が
退院し自宅に戻ってきた。
「…おかえりなさい…。」
「。。。」
一切言葉を交わそうとしない繁治。この二人の間にもはや夫婦という関係は存在しな
かった…。
そして気が付けば、いつしか人肌恋しい季節へと移り変わっていた。 繁治の体が完全に
回復した今、恭子もすっかり元の自分を取り戻し、何とか立ち直っていた。
しかし依然として、ぽっかりと胸に大きく開いた穴がある。『和志』の事だった…。
二人が屋上で何をしていて何をしようとしていたかは世間に知られていなかったが、
繁治の命令により和志に関する情報が恭子に伝えられる事は一切無かった。それ故、
和志が今どこで何をしているか全く分からない。面会に行く事も、手紙を書く事も出
来なかった。思い出せば思い出す程募る思い。不謹慎な事は重々承知だったが、かつ
て自分と息子の間に流れた甘く危険で淫美な空気を思い返し、満たされない湧き上が
る欲望を自分で満たし始める様になっていった。
(はぁん…はぁぅん…和志…もっと…もっとぉん…)
充分に潤ったワレメ奥深くにまで指を侵入させ、熱い息子の塊に激しく、そして淫
乱に貫かれる場面を想像する。愛液が溢れて止まらなくなった恭子の身体は、いつま
でも和志を想い疼き続けるのだった。
同じくして鑑別所の中。和志も又恭子の豊満な肉体を想像する毎日を送っていた。
何度恭子宛てに手紙を書いた事だろう。しかし返事は来なかった。あんな事態を引き
起こしてしまい、てっきり気持ちが離れてしまったのだと思い込んでいた。だが簡単
に忘れられ様もない。目前にしておきながら、 あと一歩手の届かなかったあの豊満
な肉体…。
(…っぁぁ…お袋…お袋っ…ああぁっ…すげぇイイぞ…)
脳内の中では、魅惑的な強固の肉体を貪る様に犯している。狂乱的に悶える恭子の膣
深くにそそり立つペニスを突き立てる…。猛続的に肉棒をしごき続け、クライマック
スに達するころには、まるで張り上げる母の喘ぎ声がすぐそこから聞こえてくる様
だった。
(ああぁっ…ああああぁっ…イクぞっ…イクぞ…イクぞっっ…ぉああああっ!!…)
極度の興奮を迎えた中での、大量発射。精液は弧を描きながら空中に放出された。
徐々に醒めていく妄想の中、息子の体液を全身に浴びた母の姿も共に薄れていく…。
母も息子も互いに強く求め合っている。性的欲望を叶えたがっている。しかし無常に
も現実は二人の間を引き裂いたまま、繋ぎ留める事を許さなかった。
【第五章 沸き立つ希望】
まるで生気を失ったかのような生活の中、恭子にとって時間が過ぎるのはとてつもな
く長く感じられたが、季節は巡っていき、いつしか夏本番の日差しが容赦なく降り注
いでいた。
恭子は、ある日繁治の書斎の机の引き出しに鍵が付けっぱなしになっている事に気が
ついた。繁治はいつもは肌身離さず鍵を携帯していたが、うっかり施錠したまま抜き
取るのを忘れていたのだ。おもむろに取っ手に手を掛け、中を覗く。それを見た途
端、全身の力が抜け落ち床に座り込んでしまった。そこから出てきた物は、繁治の弁
護士事務所から送付され続けてきた封書の数々。そこには確かに和志が収容されてい
る鑑別所の他、経過報告、入所書類の数々が記載されていた。
夢中で一つ一つ読みふける恭子。そしてその中でも一番新しい日付の消印を見つけ、
緊張にかき乱されながら便箋を開いた。その時恭子の中で周りの空気が止まった。
『平松和志 出所予定日 八月十四日(金)』の文字が彼女の目に入った途端、一瞬
にして思考が一切消え失せてしまったのだった。
(あ、明日っ?!…)
まさにその出所予定日が明日に迫っていたというのだ。この現実を突きつけられ唖然
とする恭子。自分が今、何をどうしたらよいのか混乱の極地に追いやられてしまっ
た。
(な、何で…何で明日なの…。時間が無さすぎるわ…。一体どうすれば…)
しかし必死で気を静めようと努め、冷静な思考回路をとり戻しつつもう一度文面を読
み直す。そして興奮という感情がふつふと湧き上がってきたのだ。
(会えるの…。やっと和志に会える…。あの人に会えるの…)
期待感に胸を膨らませ、今やるべき事を心に決めた。
その晩、リビングでは繁治がビールを飲みながらくつろいでいた。そこへ不安な表情
を浮かべた恭子が近づいていき、重々しく口を開いた。
「…あなた、私と離婚して下さい…。」
極度の緊張の為声が震えてしまう。しかし恭子は自分の意思をはっきりと伝えた。
「はぁっっ?いきなり何を?熱でもあるんか?」
「…いいえ…本気です…。」
その淡々とした物言いが、逆に繁治の逆鱗に触れた。
「はあぁぁぁっ?勝手な事ほざきやがってこの野郎ぉ!!もう一度言ってみやが
れっ!!」
「私と別れてください。サインはもう済ませてありますので…。」
そうきっぱりと言い放ち、恭子は離婚届を突き出した。
一気に逆上した繁治は恭子の腕を掴み、ソファーに投げ飛ばした。
「お前みたいなクソ女には、こうしてやるのが一番なんだよっっ!!」
そう罵声を吐きながら、強引にスカートを捲くり上げパンティを引き摺り下ろそうと
する。
「嫌っっ!!やめてっっ!何するの!嫌ぁぁっ、離してぇっっ!!!」
しかし一切無視の繁治。必死に手で押さえ抵抗するが、無残にも足元からパンティが
引き抜かれてしまった。
「いやぁぁぁぁぁぁっっっ!!」
悲鳴を上げる恭子。強引に繁治のペニスが侵入してきた痛みに苦しみながら、必死で
逃げようとする。しかし男の力には到底敵わず、無理矢理性交を強いられてしまっ
た。あまりの屈辱と悔しさで涙が溢れる恭子。侮辱的なこの行為の最中、繁治は一言
も言葉を発さずただ腰を打ち付けてきた。
後ろから犯された事が不幸中の幸い、繁治の顔を見ずに済んだ。
「はぁぁっ…ああぁっ…。っぁっ…」
「何だ、お前も感じとるんだろ?」
おぞましい夫との性行為であったが、それでも身体は意に反して反応してしまう。し
かし、この悪夢にもがき続けるうち、無意識に恭子の頭には息子『和志』の姿が浮か
んだ。この忌まわしい時間から逃避する為、身体が勝手に繁治を和志に置き換えてい
たのだ。
「ぁあっ…和志…はぁっ…和志…和志…和志っっ…はぁぁっっ…」
しかし、妻の口から発された息子の名前を耳にし、憤怒の頂点に達した繁治。
「この野郎ぉっ!勝手にしろっっ!さっさとこの家から出て行きやがれ!!!」
そう怒鳴りつけると、力無く横たわる恭子を置き去りにして部屋を出て行ったのだっ
た…。
【第六章 再会】
翌朝、恭子は念入りにシャワーを浴びていた。昨夜の汚らわしいものを全て洗い流し
てしまう為に。そして、愛する人に再び会える期待と喜びに燃える心の中に、大きな
決意を固めながら…。目的を果たす準備を着々と進めていった。
シャワーから上がり、丁寧に髪をブローする。凛とした美しい顔にメイクが施され、
絶世の美女へと変身を遂げた。
(よしっ。)
自分で自分に言い聞かせた。『これから自分が進む道は決して間違っていない。他人
に何と言われようと構わない、これは正しい。』んだと…。
表でクラクションがなる。迎えのタクシーが到着した。スーツケースに詰めた身辺一
式と、繁治のサイン入りの離婚届を握り締め、家を後にした。もうこの場所へ戻るこ
とはない、そう考えながら…。
タクシーは順調に流れる。移り行く景色を眺めながら、恭子は高まる感情を抑えられ
なかった。そう、向かう場所は息子の元。会いたくても会えなかった、触れたくても
触れられなかった、愛しいあの人の所。街の郊外にある鑑別所に到着するまでの所要
時間は約30分。しかし恭子にとっては何時間も何日もかかる思いだった。
ようやく鑑別所に辿り着いた恭子。破裂しそうな程の胸の高鳴り…。緊張のあまり足
が震えてくる。
(もう来るの…あの人はもうすぐそこ…やっと…会える…もう来るの…)
自分をなだめながら待つこと20分。その時が来た…。
開いた扉からこちらに向かって歩いてくる愛する人の姿…。変わっていない。何も変
わっていない…。。。
約一年振りに目にした息子の姿。相変わらず逞しい身体付きに、端正な顔立ち、力強
い目。丸刈りの髪が若干伸び、更に野性味を感じさせる。そんな和志も、門の外で佇
む母の姿を見つけ大いに驚いた。連絡の付かなかった母が何故ここに?今まで和志が
送った手紙も、全て繁治に破棄され、決して恭子に届くことは無かった。しかしそん
なことは知る由も無い和志。まさか恭子が迎えにやって来るとは、想像もしていな
かった彼の足は自然と小走りになり、母の元へと駆け寄っていった。
「和志っっ」
「お袋…」
強く強く抱擁しあう母と息子。和志の広い大きな背中に恭子は腕を廻す。和志もま
た、ほっそりとした恭子の腰周りを抱き寄せた。母は大きな身体の中にすっぽりと埋
まり、全身で息子を感じる。息子も自分の腕に抱いた母の温もりと気高い香りを全身
に感じた。こうして完璧に二人の時間は止まった。数分間きつく抱きしめあい、久々
の再会の喜びを全身で感じた。
顔を上げた恭子の頬には一筋の涙が。
「ああっ…会いたかった…ずっと会いたかったの…会いたかったの…」
胸が一杯になり言葉が出てこない恭子は、ただただそう呟いた。そんな母を愛らしく
思い、息子は更に強く抱きしめた。
和志と恭子は二人、タクシーの後部座席に揺られ終始無言だった。が、その手を強く
絡ませあい離そうとしなかった。もう二度と離れ離れにはなりたくない…と、無言の
意思表示。恭子の頭が和志の肩にもたげかかる。そっと和志は肩を抱き寄せた。今や
完全に二人の世界に浸っている。そうするうちにタクシーは目的地へ到着した。
目的地。それは東京の市街地を一望できる高級ホテル。恭子はその一室を五日間予約
していた。そこで和志と過ごす、二人だけの時間…。もう邪魔者が立ち入る恐れは一
切無かった。チェックインを済ませ、三十八階の客室へ通される。部屋へ向かう間中
もずっと寄り添い、母と息子ではなく『男と女』としてお互いから離れようとしな
かった。
【第七章 禁断の願望】
客室のドアが開けられ窓の外には素晴らしい景色が広がっていた。そして部屋の中央
には、キングサイズのベッドが一つ。ツインルームではない…。ベッドが『一つ』
…。ベルボーイが手早く荷物を片付け部屋から立ち去る。その瞬間、和志と、恭子は
貪るようにキスを始めた。
「ちゅぅ…ちゅぅうっ…ちゅっ…」
唇と唇が重なりあい、舌と舌が熱く絡まる。唾液に濡れた音が部屋全体に響いた。
「はぁぁ…」
恭子の呼吸が速くなり、かすかに開いた唇の間から熱い吐息が漏れる。そして再び濃
厚なディープキスを繰り返した。徐々に和志の股間も熱を帯びて疼き始めてきた。二
人共かつて経験したことの無い官能的なキス。その悦びにお互いの情熱が高まって
いった。
「ねぇ、待って…」
恭子が口を開きキスを遮った。
「聞いてほしいことがあるの…」
「なんだ?聞いてほしいことって?…」
「私…、あの…。…私、あなたの妻になりたいの…。妻としてずっと側に居させて欲
しいの…ずっとあなたの側に…。」
恭子が固めた大きな決意。それは、一生息子『和志』の妻として生きていく、という
事。顔を赤らめながら、たどたどしく続ける恭子。
「あの人とは離婚するから…。私…あなたじゃなきゃ駄目なの…。ずっとあなたと居
たい…」
「お袋…」
和志が話し終わらないうちに、恭子は唇を遮った。
「ううん…違う…私はもう妻なの…。母じゃないの…。名前で呼んで…。ねぇ、あな
た、いいでしょ?」
甘えた声で注意を促した。息子は母を『恭子』と呼び捨てにし、母は息子を『あな
た』と呼ぶ。二人にとって、これは夫婦に近づく為の大切な一歩なのだ。
しかし、この決意ままだほんの一部に過ぎなかった。恭子の胸中には、もっと大きな
決意があったのだ。
【第八章 肉欲と愛欲の宴】
唾液を絡ませながら続けるディープキス。そして和志の唇が恭子の首筋、鎖骨へと下
がっていく。両手は豊満な乳房を力いっぱい揉みしだいていた。そしてその手はいつ
しか滑らかなヒップへとすべり降り、肉欲的な熟れた身体を撫で回していた。
一年振りに味わう女の肉体。それですらとてつもない興奮だったが、今和志が目の前
に愛撫を繰り広げているのは、実の母親…。信じられない程の欲望が全身を駆け巡
る。
「ぅうぅっ…んっ…はぁっ…」
完全に愛欲の炎が揺らいだ恭子は、そんな和志の股間に下半身を押し付けて応えた。
そしてジーンズの上から既に硬く張り詰めた股間を摩り回した。いちいちボタンを外
す事など考えられない。和志はブラウスのボタンを引きちぎって恭子を脱がす。弾け
飛ぶボタンと共にぷるんと大きく弾む豊乳。そしてすぐさまスカートのサイドジッ
パーを下げ下着だけの姿にさせた。
「ああ…すげぇ綺麗だ…」
真っ白な肌は朝日の中できめ細かく輝き、さらに恭子の美しさを倍増させる。すらり
と伸びた細い腕と長い脚。そして、食み出さんばかりの乳房と申し訳程度に股間を隠
すその下着に、「はっ」とさせられる和志。それは、家の屋上で禁断の果実をかじろ
うとしたあの時、恭子が身に付けていた下着だったのだ。素材はシースルーで、乳首
とワレメをどうにか隠すのがやっとの小さな花柄の刺繍。横紐を結ぶ、殆ど紐の様な
パンティ。エロティックな恭子の肢体を眺め、和志は興奮で身を震わせた。その格好
で和志に近づきTシャツを脱がし、ベルトに手を掛けジーンズを下げる恭子。ビキニ
一枚だけの姿の逞しい肉体をみせつけた。
「はぁ…スゴイ…」
ビキニの股間はペニスの形をくっきりと浮かび上がらせている。そんな卑猥な光景
に、恭子の秘部から止めどなく愛液が溢れ続けた。もつれ合うようにしてベッドに倒
れこむ二人。あの日あの時出来なかった続きを、今ようやくこうして再開させたの
だ。
和志がブラジャーのホックを外す。すると見事なサイズのバストが目の前で弾んだ。
ツンと上を向き、乳首は愛らしいピンク。既に硬く窄まっている。豊かな谷間に顔を
よせ、舌でなぞる。そしてその尖らせた舌先が乳首の周辺を走ると、身体を震わせて
敏感に反応する恭子。たまらず、その乳首に唇をかぶせ、丹念に愛撫をしてやった。
力強く、しかし優しく吸い付くと、更に乳首は硬く勃起した。
「はぁぁ…はあぁぁぁ…」
乳首からの甘い刺激が、恭子の肉体を痺れさせた。
二人は69の体勢になり、お互いの股間に顔を近づけた。和志の目の前には愛液が染
み込み始めたイヤらしいクロッチが広がる。そこへ指一本伸ばし、筋に沿ってなぞり
始めた。ぬるっとした感触を指先に感じる。ピクンと恭子の肉体が跳ねた。秘部はど
うにか隠れているものの、紐だけではアナルの中心の以外までは隠せなかった。濃い
ピンクの皺が露になっている。そこにも指を伸ばす和志。更にピクンと強く反応す
る。目の前に広がる真っ白なヒップに、両指先をさわさわと這わせ始めた。
「ああぁぁっっんっ!!はぁぁぁぁっ!!」
あまりの快感からか、恭子のヒップが鳥肌状態になる。そうして充分じらした後、終
に横紐を解きにかかった。はらりと落ちる極小のパンティ。目の前には素晴らしくも
あり、ともて淫乱な光景が広がっていた。
恭子の秘部は驚くほどに美しかった。陰毛は限りなく薄い。愛液に滴り、ヒクヒクと
呼吸するかの様に蠢いていた。そしてねっとりと輝くその秘部の奥から、どんどん愛
液が滴り流れる。そしてその上には硬くすぼまったアナルが。排泄口とはとても思え
ない、むしゃぶりつきたくなるような美部だった。ワレメの動きにあわせてこちら
も、きゅぅぅっ、きゅぅぅっと収縮する。両手で尻の谷間を思い切り広げ、まじまじ
と母の淫部を眺める和志。
「いやぁぁぁっんっっ!そんなに見ないでぇぇっっ!」
全てを曝け出してしまい、しかも息子に見られている恭子は、恥ずかしさのあまり悲
鳴を上げた。しかし和志はお構いなく、両指で花弁をぴちゃぴちゃと弄り始めた。そ
して太い指二本をワレメ奥深くへとうずめていく。充分すぎるほど濡れていたので、
どんどん中まで飲み込んでいった。
「はぁぁぁんっ!」
背を仰け反らせ、歓喜の快感に酔いしれる恭子。更に和志は中を捏ね繰りまわし始め
た。悲鳴にも近い悶え声を上げながら、息子の顔面に淫汁を撒き散らす母。息子の愛
撫に、我を忘れて声を上げ続けた。
糸を引いて垂れてくるほど滴る愛液。和志はそのワレメに唇を這わせ、舌を使って啜
り始めた。
『じゅるじゅる…じゅるる…じゅるっじゅるぅぅぅ…』
鼻水を啜るような音が部屋一杯にこだまする。
「恭子…お前の汁、すげぇ旨いぞ…」
「いやぁんっ…そんな…恥ずかしいのぉ…」
和志は力強く舌を動かし続け、果てにはワレメをこじ開けるようにして更なる進入を
続ける。
「はぁっっ…はぁぁっ…イっちゃうっっ!…イっちゃうっ…!あああっっ!!イ
クぅぅぅんっ!!…」
あっけなく舌技のみでエクスタシーに達してしまった恭子は、ガクガクと脚を震わせ
ながら必死に身体を支えようとしていた。ぬらぬらとうごめき続けるワレメを眺めな
がら、続いてアナルにまで舌を運ぶ和志。
「そんなぁ、ヤメテェェ…そんなトコだめぇっっ…」
「ホントに止めちゃっていいの?凄いエッチな動きしてるよ、ココ…」
そう辱めの言葉を掛けながら、『ココ』を丹念に嘗め尽くした。『ココ』とはもちろ
んアナルの中心スポット。
『ちゅぱっ…ちゅぱ…ぢぅゅゅぱっ…ちゅるちゅる…』
「ううっっんっっ!!あああっ…スゴイ…気持ちいいぃぃのぉぉっ!…変な…感じっ
…はぁぁあああぅっっ…!!そんなにしたらぁ…おかしくなっちゃうぅぅんっっ
…!!」
初めて味わう未知なる快感に、身を仰け反らせて悶える恭子。膣からだけでなく、ア
ナルからも淫らな汁を漏らしていた。いつまでも恥ずかしい収縮を続ける菊門であ
る。
美しいヒップをわなわなと震わせながら、恥ずかしさと快感で二度目の絶頂に達した
恭子も、ようやく息子のビキニのサイドに手を掛け下げ始めた。すると、バァッンと
勢い良く跳ね上がる和志のペニス。その陰茎は長く太く、そして黒光りしている。そ
の先の亀頭も赤黒い輝きを放ち、先走りの雫を浮かべていた。
「すごい…」
あまりの迫力あるペニスに言葉を失う恭子。夫だった繁治のモノとは到底比べ物にな
らない程のサイズだった。血管を浮かべるその逞しい幹に、自ずと引き寄せられ唇を
被せる。
『ちゅぽっ…ちゅぽっ…ぐちゅぽっ…じゅぽっ…ちゅぽちゅぽ…』
目一杯唇を窄めて肉棒を扱き咥える。唾液にまみれ、ぬらぬらとイヤらしく光を照ら
す陰茎は、さらに大きさを増した。
「ぉあああっ…あああぅっ…」
『じゅぽじゅぽじゅぽ…じゅぅぅぅぽっ…じゅゅゅっぅぽっ…』
その締め付けあげるような恭子のフェラチオに、思わず和志も声を上げた。素晴らし
すぎるテクニック。裏筋、カリ首の周りまでねっとりと舌が動き回る。あの母が、こ
んなにも音を立てながら淫乱に息子のペニスを咥え込むなんて…。そう思うと激しく
陰茎が脈打った。恭子は更に喉深くまで押し込んだ。美味しくて美味しくて堪らない
…、といった表情を浮かべながら。暖かい恭子の口の中。思わず発射させてしまいそ
うになるが、こらえて再び秘部へ唇を近づけた。
「んんんっぅ…んっんんっ…んんんんんんんっっっっ!!!」
力を込めて丹念にワレメを弄りあげると、声にならない恭子の喘ぎ声が荒いだ。ペニ
スをしゃぶっているので、声を上げたくても上げられないのだ。続いて、皮を捲ると
ぷりっとしたクリトリスが顔を出す。指先で突付き、擦り、唇でいじらしく摘んでや
ると、更に背を反らせて悶えた。
「イクイクっっっ!!あなたぁぁっ…!イっちゃうのぉぉぉんっっ!!…」
【第九章 背徳の極致】
お互い69を充分すぎるほど楽しんだ後、いよいよ来るべき瞬間が来た。初めて二人
が結合する瞬間…。仰向けに寝転がった恭子の足首を掴み、身体を思い切り二つ折り
に畳んだ。自然と和志の方へ向けられるワレメ…。濡れきらめく秘部がまるで息子の
肉棒を誘っているかの様…。和志はペニスを手で支え、狙いを定めると亀頭をねっと
りとした膣口にあてがった。そのときだ。
「待って…。お願い…があるの…。」
「お願い…?」
「…そう、お願い…。…欲しいの…、赤ちゃん…」
「っっ!!!」
「…赤ちゃん欲しいのっ…。あなたと…私の…赤ちゃん…。お願い…。」
恭子の一番大きな決意、それは新しい夫となった和志の子を授かること…。一番愛す
る人の子を産みたいという願いは、女性誰もが持つものだ。しかし、彼らは血の繋
がった「母と息子」…。しかし、恭子にとっては『夫と妻』としての意識のほうが遥
かに上回っていた。確かに、恭子自身も悩んだ。迷った。道徳の道から大きく外れた
事だとは充二分に理解していた。
(和志は…息子…。でも、今はもう『夫』…。私の夫なの…夫の子なんだから…絶対
間違ってない…。産んでも…許されるの…大丈夫なの…。)
そんな恭子の言葉を聞いた和志は唖然とした…。しかし、自分の子供をねだる目の前
の妻、恭子に、とてつもない興奮を覚えた。
「ああ…任せろ…」
そう静かに呟くと、再び亀頭を膣口にあてがった。
『ずぶずぶずぶずぶっっ!!!』
一瞬の躊躇など無かった。今まで一番壮絶な挿入の瞬間…。
愛液を飛び散らせながら、。一気に恭子の奥深くまで肉棒を突き刺した。
「くぅぅぅぅっぅっっっんんんっ!!!」
「ぅおおおおっっ!!!」
こうして和志と恭子はようやく一つになったのだ。
狂ったように胎内に激しく打ち込まれる巨大な塊。恭子は全身に電流が流れるような
感覚を味わい、悶え喘いだ。ベッドシーツを握り締め、全身で快感を受け止める。和
志も、恭子の狭い膣道をこじ開けて送り込む、相当な規模の快感を感じた。ぬちゃぬ
ちゃと淫音を立てて、濡れぼそった結合部が熱く熱を帯びた。恭子の放つ溢れ返る愛
液が、泡立って白濁し、陰茎の根元に絡まりつく。
「はぁぁんっ、はぁぁぁんっ、あなたっ、あなたっ、イイっ!!はぁぁんっ…!」
一心不乱に交歓の叫びを上げる恭子。そんな姿を見て、さらに和志も腰の動きを早め
た。
終に超えてしまった禁断の一線…。この濃厚な近親相姦というタブーに身を捩じらせ
悶える恭子。そこには欲情の炎が勢い良く燃え立っている。
和志は体位を変え、再び恭子を攻めにはいる。今まで恭子の胎内に埋め込まれていた
ペニスを引き抜くと、愛液に塗れながらビクンビクンと激しく脈打っていた。背を向
けた騎乗位で、彼女の後姿を眺めながら犯し続ける。下から目一杯突き上げる度、F
カップの豊乳が激しく上下に揺れ動いた。そんな柔肉を力任せに揉み、乳首を摘む。
「スゴイっ…スゴイぃぃっ!…もっと…もっとぉぉん…」
半ば半狂乱になりながら、狂ったように叫ぶ恭子。
和志は、襲い掛かる快感に髪を振り乱しながら喘ぐ彼女との結合部を眺めた。淫汁ま
みれたソコは、イヤらしい唇に太く長い陰茎が隙間なく咥え込まれた、想像を絶する
痴図だ。
「膝付けろ…」
和志は四つん這いになるよう催促する。高々と腰が突き上げられ、恭子の秘穴がパッ
クリとイヤらしく穴を開けた姿が丸見えになった。両人差し指で小陰唇を広げると、
膣口が中まで覗いた。そして、亀頭を静かに熱く滴るワレメへと近づける。しかし焦
らそうとする和志は、一切動こうとしない。すると自ら腰を押し付け、肉棒を自らの
中へと誘い込む恭子だった。
「はぁぁ…凄い…いいの…あなた…凄いっっ…はぁぁっ…」
「あああ…あああぁぁ…恭子、凄いぞっ…」
淫らな母が、もっと痴態を曝している…。そんな姿を上から見下ろしながら、猛然と
ピストンを繰り返した。
「だめぇっっ…!!スゴイっ…!!イっちゃう!!イっちゃうっ!!あなたっ!」
駄目といいながらも、ぎゅうぎゅうと陰茎を締め付けてくる恭子の膣肉。無数の膣襞
がみっちりとくわえ込み、決してペニスを離そうとしない。貞淑な母だった面影は、
とうに消えうせている。もはや今や、息子の肉棒を追い求める雌犬。そんな淫らな恭
子の姿が、さらに和志の闘志を掻き立てた。
「パンパンパンパンパン…パンパンパンパン…」
腰と腰がぶつかり合う、乾いた音が昼前の気だるい部屋一杯に響き渡った。
「どうだ?恭子…イイか…?お前の中もスゴイぞ…。」
「あなた…スゴイ…スゴイのぉ…あなたぁ…。」
今にも泣き出しそうなか細い声で、答える恭子。ピストンにあわせて激しく揺れる豊
乳を目一杯揉み、硬く窄まる乳首を指先で弾きながら、和志も妻の耳元で囁き続け
た。
十数分、バックスタイルで貫かれた後、恭子の身体は繋がったまま反転させられた。
そして再び正上位で貫かれるのだ。和志の全体重が広げた足に圧し掛かる。しかし、
愛する夫と見つめあいながら結合できるこの体位を嬉しく思った。
今までにも増して、物凄いスピードと力で進入してくる肉棒。恭子は腕を和志の首に
巻きつけ、唇と唇を夢中で重ね合わせた。
「はぁぁっっ…あなたぁぁ…愛してる…愛してる…はぁあああぅんっ!!」
「…ああ…俺もだ…愛してるぞ…恭子…。」
汗ばんだ肌と肌が密着しあう…。和志の唾液が恭子の口の中に注がれた。痺れるほど
甘美な味だった。そして、禁断のエクスタシーの大波が二人に襲い掛かってくる。
「はぁぁっ…はぁぁっ…あなたっ…ダメぇぇ…もうイっちゃうのぉ…スゴイぃぃぃ…
イっちゃう…あなたっ!!あなたっ!!」
「ぁぁぉぉっ…恭子…ぁぁあああっ…すげぇぞ…俺も…もうイクぞ…」
「あああっんっ…あなた…きて…いっぱい…きて…お願いっ…赤ちゃん産みたい
のぉぉんっ…お願いっっ…あなたと私の…赤ちゃんっっ…はぁぁぁうんっっ!!」
「ああっ…そうだな…ちゃんと産むんだぞ…。…おおおぉぉぉっ!!もうダメだぁぁ
…イクぞっっっ!!出すぞっ…!!イクぞっっっ!!イイかっっ!?イク
ぞぅっっ!!ああああああっっっ!!!」
「あなたっ、あなたっ、あなたっ、あなたっ、全部…欲しいのぉぉっ…!!はあああ
あぁっぁぁぁっぁぁっっっっっ!!」
遂に、和志はとてつもなく濃厚な子種液を、子宮に放出したのだ。深く深く、奥深く
まで届くように。まだ硬さを保つ愛する人のモノを胎内に感じ、至福の一瞬に悶絶し
た恭子であった。
爆発した肉棒を、ゆっくりと恭子の膣から引き抜く。すると、愛し合った精液と愛液
が絡まりあって、どろりと溢れ返り尻の谷間を伝ってシーツに垂れ流れていった。ぴ
くぴくと痙攣する陰唇から、いつまでも…。
こうしてとうとう和志と恭子は、越えてはならない場所まで登りつめてしまった。
自分の中に広がってゆく夫の体液を確かに感じた恭子。非道な事をしているかどうか
なんてことは、どうでもよくなっていた。ただ愛する人の、この人の子を授かりた
い。ただそれ一心だった。ホテルの一室という密空間の中で、何度も何度も行われた
子作り…。それも『母と息子』間での、禁断の子作り…。もう、この場所は『悦楽の
園』としか表現の仕様のない、二人にとっては特別な意味を持つ一時だった。
【第十章 世間に背いた幸福】
人生とは無常である。ある事件がきっかけで家庭は崩壊した。しかしこの事件のおか
けで、二人は一生を共にすることを勝ち取ったのだ。
ホテルをチェックアウトするまでの間、二人は何度も何度も交わりあった。東京のネ
オン輝く窓辺で…。ただ一つの目的を達成させる為。何度も何度も交わりあった。今
まで二人を引き裂いていた距離が、今こうして二人を熱くさせた…。
数年後、東京から遥か離れた場所。そこには和志と恭子の姿がある。そして二人の間
には今年三歳になる男の子が。終に二人は念願の生活を手に入れたのである。当然、
ご近所からは仲睦まじい夫婦として写っているが…。恭子は出来れば二人目を授かり
たいと願う日々を送っている。しかし、やはり近親出産というリスクを考えると簡単
には踏み込めない。ありがたくも、息子は健全にすくすくと成長をしていってくれて
いる。もうすこしこのまま、愛する夫、そして二人の愛の結晶と共に充実した生活を
送っていこう、と心に決めた…。また和志も同じくして恭子を見つめたのであった
…。
[2007/05/06]
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