小説(転載) お母さんと一緒!
官能小説
話は、とある対戦ゲームから始まる。
今回の話の主人公1である森田 衛二は、主人公2の友人、野沢 圭吾とその対戦ゲームをしていた。
場所は衛二の家の二階自室。
対戦ゲームとは、3Dポリゴン格闘ゲームである。
衛二と圭吾は中学二年生。
衛二の血液型はBで、がさつで小さな事は気にしない、ゴーイングマイウェイな性格である。
対して友人の圭吾の血液型はA。
八方美人で少し臆病、大人しい気性だ。
両名ともだいたいが両親から受け継いだ気性である。
ここら辺を覚えておいて読んでいただくと多少分かり易いかもしれない。
さて、二人して格闘ゲームに熱中していたのであるが、その時部屋のドアをノックする音がした。
と、ノックの意味もなく、瞬時にドアが開け放たれる。
?「衛二~~、なにしてんのー!」
入ってきたのは衛二の母、忍(36)である。
衛二「ゲーム。」
圭吾「おじゃましてます、おばさん。」
忍「へー、ゲームかぁ。ほら、どきな。母さんにやらしてみなさいよ。」
衛二「わっ、触るなよ!‥‥‥あっ、ほら、もう‥‥!」
忍は衛二から強引にコントローラーを引き剥がすと、でたらめにボタンを押しまくった。
忍「わっわっ、剣振ってるっ、ジャンプした、あっ!蹴った蹴った、蹴ったよ衛二!!」
衛二「分かった、分かったよ、ホラ、離せって!」
そうして母の手から無理矢理コントローラーを奪い返すと、母も応戦し、新たな格闘がモニター外で始まるのである。
圭吾からすれば、衛二のうちに遊びに来ればよく見られる光景だった。
?「ふふっ。森田さん、元気ね。」
その時、誰もいないと思っていた背後から声がして驚いて振り返ると、そこには圭吾の母、亜唯子(36)がちょこんと座っていた。
ちなみに、あいこ、と読む!
圭吾「なっ!?ママ、なんで?」
亜唯子「森田さんに下でお茶をご馳走になってたのよ。そしたら、ちょっと二人の様子を見てこよう、って。」
圭吾「へぇ。そっか。」
忍と亜唯子は仲がいい。
活発な忍とおっとりした亜唯子。正と負を補完しあってバランスがとれているのか、不思議と気が合うのだ。
忍「よこしなさいよっ!」
衛二「離せっ!!」
横では衛二と忍のコントローラー奪取戦が白熱の様相を呈していた。
体格では中学2年生の衛二がほんのちょっと勝っているが、とっくみあいを繰り返しているうち、忍が衛二の腹にまたがり衛二の動きを封じた。
マウントポジションである。
忍「フフ、私の勝ちね。さぁ、たこ殴りにされたくなければコントローラーを渡す。ん?ほら。」
衛二「んぬぬぬぬぬぬ‥‥。」
母の気性ではマジでしばき回されると感じた衛二は、おとなしくコントローラーを渡した。
母とはいえ、女にとっくみあいで負けるのはとても悔しいことであるが、いつものことでもある。
忍「‥‥‥よぉし。じゃあ、圭吾ちゃん、私と勝負よ!」
圭吾「え?あ、はい。」
亜唯子「圭くん、頑張れー!」
衛二「チッ!」
忍は染められた肩までのソバージュヘアをかきあげ、画面を凝視した。
圭吾も子供のプライドでゲームでは負けるわけにはいかないと、ぎゅっとコントローラーを握り直した。
少し話が逸れるが、”忍”という名を聞くと女忍者を連想し、青色の髪を想像してしまう輩が多いのではと思うが(僕だけかも)、この忍はオレンジ色の髪、目は少しつり上がり気味で性格は息子と同じ、マイウェイ母である。
ちなみに、亜唯子の方はストレートなロングヘアで、おしとやかな感じを想像していただきたい!
衛二と圭吾はほぼ身長も体格も同じ、伸びてくる骨格に肉がついていけない、まだ華奢な体格ということになってます。
それから20分後。
イヤと言うほど圭吾に叩きのめされた忍はコントローラーを投げ捨てて叫んだ。
忍「あー!!もぉぉぉっ!つまんなーい!!つまんない!圭吾ちゃんずるばっかりっ!」
衛二「ババァがゲームなんか出来るわけねーんだよ。」
忍「なにおーっ!?」
亜唯子「でもそうよねー。子供には勝てないわ。」
忍「うぬーっ‥‥‥。」
忍が今まで部屋に乱入してきたときは、たまたま一人用のゲームをしていることが多かった。
なので今までは悔しい思いはしなかったのであるが、忍は(なんであれ)子供に負けた、そのことが許せなかった。
忍「フ、フン。ゲームなんかがうまかったって何にもならないわよ。他の事じゃ絶対に負けないしー?」
衛二「ああ、そう。分かったからどっかいってくれよ。」
忍「ホントよっ!ガキが大人に逆らおうなんて3万年早いわね。」
衛二「ああ、そう。なぁ、圭吾。この技出せるか?→、→、A‥‥‥。」
圭吾「あっ、それはこの技の連携で出すような感じで入力するとうまくいくよ‥‥‥。」
亜唯子「へぇ?なになに‥‥‥。」
忍「無視した‥‥‥うぬぬぬぬぬ‥‥。」
衛二と同じ呻き方だ、と圭吾と亜唯子親子は思ったが、別にどうでもいいことだった。
忍「圭吾ちゃんっ!!」
圭吾「はい?」
忍「私と勝負しましょうよっ!格闘技で!」
圭吾「いいですから、僕の負けで。‥‥‥でさ、この技が下段ガードの時‥‥‥。」
亜唯子「えー、どんな技?見せて見せて‥‥‥。」
衛二「これだな?そうかそうか‥‥‥。」
忍「うぬぬぬぬぬ!」
忍は握りしめた拳を小刻みに震わせながら、大声で叫んだ。
忍「逃げる気ね!‥‥‥いいわ、じゃあ、野球拳で勝負よっ!!それならいいでしょう?」
衛二「うるさいよ。下行ってテレビでも見てくれば?今頃ワイドショーやってるから。」
すると忍は不思議に落ち着いた態度で腕を組み、顎を少し上げてせせら笑った。
忍「あ。なに、衛二?あんたの質素なモノを見せるのがそんなに恥ずかしいの?」
衛二「‥‥‥わけわかんねーよ。それに、なして野球拳?」
亜唯子「そうよ、森田さん。ブツ(誰も言ってない)だなんてお下品な‥‥‥。」
忍「あーら、そんな事言って野沢さん。あなただって年老いた身体を見られるのが恥ずかしいんじゃなくって?」
なんて事を言うオバハンだろう。
衛二と圭吾は顔を見合わせ、大きなため息をついた。
亜唯子「あら?私は別に構わないわよ。森田さんの方こそ大丈夫なの?お身体の皺はお化粧で隠せないでしょう?」
衛二・圭吾「!!!!!?」
二人は、今まで落ち着いていた淑やかな亜唯子がしょうもない挑発に応酬したことに驚愕した。
忍を止められるとすれば亜唯子しかいないのに、である。
(なんなんだ、どうなってるんだ!?)
‥‥‥少年達は気づいていなかったのだ。この部屋に渦巻いている異様な空気を。
解説せねばならない。
衛二と圭吾、二人は長時間ゲームという媒体を借りて覇を競いあっていた。
その時に発生した、相手には負けたくないという本能的な勝負意識が”気”として部屋の中に充満していたのである。
なぜ競争をすると、負けたくないという気持ちが起こるのだろう?
それは勝利し、自分の血こそを後世に残したいがためである!
その闘気を母親‥‥‥同じ血を引く忍と亜唯子が無意識だが敏感に感じ取り、ファミリーの血を残すため他の家族に対し攻撃的になっていたとしても、何の不思議もないのである。(苦しい?)
そうして熟女のブラックな言い合いの後、野球拳勝負が開催される運びとなった。
まぁとにかく、ケンカにしろ、セックスにしろ、きっかけはこんな些細なことが多いのではないか。
忍「じゃあ、まずは私と圭吾ちゃんよ。」
圭吾「ちょっ、ちょっと待ってよ!そんなこと出来るわけないでしょ!」
衛二「そ、そうだよ!ババァの裸なんて見たくねぇんだよ!」
勝手に納得し合った母親達はともかく、息子達はそんな異常な展開についていけるはずがない。
それを言葉にしただけなのに、母親達は別の箇所に反応した。
忍・亜唯子「ババァ‥‥‥?」
向かい合っていた忍と亜唯子が体の向きを変え、その単語を吐いた少年を見下ろすと、 衛二の背筋を戦慄が走る。
衛二「い、いや‥‥‥その‥‥‥は、母親の裸なんて見たくないし、みみみみ見ちゃいけないし‥‥‥。ななななぁ?圭吾ちん?」
圭吾「そ、そうだよ、裸になるなんて、な、何言ってんの。マ、マ、ママ達おかしいよ。」
忍「‥‥あ、分かった、衛二。母さんの身体を友達に見せるのがイヤなんだろー。‥‥‥もぅ、やきもちなんか焼いて!」
おかしくなった人間にどう説明すれば分かってもらえるのか二人は必死に考えたが、そーいう問題でもないとも思うとわけがわかんなくなる。
忍「大丈夫。私、脱いだらすごいんだから。ちょっと刺激が強すぎるかも知れないけど、絶対に恥ずかしい思いはさせないから。少なくとも野沢さんとこよりは‥‥‥。」
亜唯子「なんですってぇ?」
衛二・圭吾「‥‥‥‥‥。」
衛二(どうする圭吾。こいつら狂ってるぜ?)
圭吾(ほんとだよ、下でドラッグでもやってたんじゃないの?)
衛二(そうかもな。母さんならやりかねない‥‥‥って、おいおい。)
圭吾(とにかくどうしよう?ママなんかに脱がれたらしゃれになんなんって。)
衛二(そうだよな‥‥‥お互い。)
忍「何こそこそ相談してんのよ。‥‥‥冗談よ。私たちが脱ぐわけがないでしょ。息子に裸見せて何が嬉しいの。野球拳やるのはあんた達。」
衛二「なぁんだ、そっか。」
圭吾「そりゃそうだよねぇ。ママ達大人が脱いじゃったらやばすぎるよなぁ。」
(‥‥‥‥‥‥。)
衛二・圭吾「なにぃぃぃ!!!!?」
忍「いいわね、森田さん!?お互いの息子達が勝負するの。負けた方が今度の旅行の費用を持つって事で!」
亜唯子「望むところですっ!いい、圭くん。負けたら許しませんからねっ!」
衛二・圭吾「ちょちょちょ、ちょっと待ってよっ!」
二人は話が急展開し、いつのまにか賭の対象まで決まってしまっているこの状況にさらに混乱した。
脇役からいきなり主役である。
母親達が入ってきたのが30分ほど前。
たったそれだけの時間で、なんでこんな状況が生まれるんだ?何でこういう風に展開していくんだっ!?
忍「いいじゃない。別に私たちはあなた達の母親なんだし。ちんこ見たってなんとも思わないし。」
衛二「そういう問題じゃないだろっ!」
忍・亜唯子「‥‥‥いいから早くしな!!」
野球拳ダイジェスト
------------------------------------------
ポイ、ポイ、ポイッ。
ガクッ。
ずりっ、ずりっ‥‥‥。
途中経過3勝3敗、後残るはお互いブリーフのみ!
------------------------------------------
二人は股間に手を挟み、縮こまって母親達の顔を見た。
目が輝いている。マジな顔をしている。
ブツをどちらかが出すまで納得しない表情だ。
しかしブリーフのここまでならともかく、大人になりかけの今、ちんこを人前で露出させるなど考えられない話である。
それも母親達とはいえ、女性の前なのだ。いや、母親だからこそ余計に恥ずかしいのだ。
もちろんこんな理不尽な勝負、拒否したい気持ちはある。
しかし、忍だけならともかく、おとなしく理性的な亜唯子までもが賛同していることにより、反抗する意識にブレーキがかけられていた。
衛二・圭吾(できない、できない、できない‥‥‥でも。)
二人は負けたら死を意味することを知りながら手を前に出していく。
衛二「圭吾っ、ジャンケン‥‥‥!」
圭吾「ジャンケン‥‥‥!!」
忍「待って!」
亜唯子「二人とも止めて!」
今まさに手を決めようとしていたその時、お互いの母の止める声に二人は驚いて振り返った。
忍「そこまででいいわ、衛二。」
亜唯子「そう。圭くんももう止めて。」
母親達は少年達に待ったをかけると、お互い見つめ合った。
決して睨み合ったわけではない、お互いともある決意に満ちた目つきであった。
その時の二人の心情はおおよそ次の通りである。
曲がりなりにも自分が育ててきた息子がちんこを剥き出され晒し者にされる?
そ、そんなこと‥‥‥!
それも闘いに敗れたうえ、さらに決定的に恥をさらされるのよ。
もし‥‥‥もしも久しく見ていない我が子のモノがたらこウィンナー程のサイズしかないとしたら。
もし‥‥‥万が一、この状況の中でも激しく興奮し、マズイくらいに勃起していたとするならば。
この子の将来はなくなったも同然‥‥‥。
そして母親達は目覚めたのである!
息子達を救うために立ち上がったのである!!
愛する息子を傷つけないため、息子の代わりに母親である私が闘おうと‥‥‥‥!!!
ああ、なんと美しく儚い母性愛であろうか!!
などと息子達が思うはずがなく、激しく憎悪のこもった視線を母達に投げかけ、こそこそとブリーフの股間を押さえながらあっさりと主役の座を譲った。
忍「森田さん、私‥‥‥‥いつかこんな日が来るんじゃないかと思ってた‥‥‥。」
亜唯子「そうね‥‥‥。残念だけど‥‥‥うぅん、しょうがないものね。」
自分達で全て話を進めたのにも関わらず、忍と亜唯子は悲しげな表情で見つめ合った。
二人の服装はというと、
--------------------------------------
忍
厚めの半袖Tシャツ、白。
グレーのカラージーンズ。
亜唯子
フロントホックのワンピース。黒地に白の小さな花柄がたくさんついて、水玉風。
肌と同色のストッキング。関係ないですが、ストッキングに包まれた素足って色っぽいですね。
--------------------------------------
言い忘れていたが、季節は夏である!
だんだんと二人の眉が上がっていき、闘争心を顔に表し始めるのを見ながら、少年達は部屋の隅っこでその様子を窺っていた。
衛二「マジでこの二人、するみたいだな‥‥‥。」
圭吾「うん‥‥‥。ホントにやる気みたい‥‥‥。僕たち男はまだいいけど、ねぇ‥‥‥。」
衛二「なぁ‥‥‥。」
二人は青ざめた顔を見合わせ、お互いに思いを回らせていく‥‥‥。
衛二(母さんがもし負けたら‥‥‥。あいつなら脱ぐのなんて楽勝だろう。負けなくたって脱ぐ可能性が‥‥‥。)
圭吾(ママが脱がされるなんて‥‥‥。信じられない。僕の前でだってほとんど裸を見せないのに‥‥‥。)
衛二(とにかく、母さんに脱がれるなんて冗談じゃない。パンツまでだろうけど恥だ。圭吾のおばさんは美人だから大歓迎だけど‥‥‥。)
圭吾(ママが誰かにヌードを見られるなんて絶対にイヤだ!下着でも絶対に‥‥‥!衛二のおばさんなら開けっ広げだし、グラマーだから構わないけど‥‥‥。)
衛二(おっ!圭吾のおばさんはワンピースで一枚だから不利じゃないか?‥‥‥しめしめ。)
圭吾(しまった!ママはワンピース脱がされたらすぐ下着!?‥‥‥いや、衛二のおばさんはストッキングはいてない。互角か?)
衛二・圭吾「‥‥‥‥‥‥。」
見つめ合った二人の顔には次第に赤みが差していき、含みのある視線に変わっていく。
露骨には出せないが、自分の母親が勝ってくれるよう祈るばかりだった。
忍「衛二。楽しみに待ってな?野沢さんスッポンポンにして、野沢さんに筆下ろしさせてもらうから。」
亜唯子「あら、何言ってるの森田さん。あなたこそ、うちの圭くんを満足させてあげるよう頑張っていただかないと。」
衛二・圭吾「こらこらこら~~~!!!」
勝手にどこまでもエスカレートしていく話に、衛二と圭吾は涙を流しながら叫んだ。
衛二「何言ってんだ、脱ぐだけだろっ!?このアホババァ!!」
圭吾「そうだよ、ボケんのもいい加減にしてよママッ!!」
忍「なによ。セックスしたくないの?」
衛二「そそそそそんな問題じゃねぇやっ!もう止めだよ、止め!!勝手にやってろ、ババァ!!」
忍「なにぃ~~~っ!?」
言うが早いか、忍は恐るべきスピードで衛二の下肢に掴みかかっていった。
驚いた衛二が反応する隙を与えず、左足を右脇に、右足を左脇に挟みロックする。そして、素足の右かかとを息子のそのまた息子の上へ乗せた。
一種のサブミッションであった!
衛二「ひっ!?」
忍「さあ衛二。どうする?このかかとに力を入れれば、あんたの女も知らないちんこは短い一生を遂げるわ。そうなりたくなければ、おとなしく私の応援をする事ね‥‥‥。」
衛二(ガッデム!この女ならマジでやるっ!)
鳩のように首を縦に振る衛二に忍は満足そうに頷き、ホールドを解いた。
亜唯子「‥‥‥。圭くん。ママにあんな事はさせないで‥‥‥。」
圭吾も激しく頷くのを二人の母親は確認すると、ゆっくりと部屋中央へと歩み寄った。
そして、拳を出す右手を後ろにひき、中腰の体勢になる。
さあ、今お互いのBODY、家族のプライドを賭けた闘いが始まるのだ!!
続く
今回の話の主人公1である森田 衛二は、主人公2の友人、野沢 圭吾とその対戦ゲームをしていた。
場所は衛二の家の二階自室。
対戦ゲームとは、3Dポリゴン格闘ゲームである。
衛二と圭吾は中学二年生。
衛二の血液型はBで、がさつで小さな事は気にしない、ゴーイングマイウェイな性格である。
対して友人の圭吾の血液型はA。
八方美人で少し臆病、大人しい気性だ。
両名ともだいたいが両親から受け継いだ気性である。
ここら辺を覚えておいて読んでいただくと多少分かり易いかもしれない。
さて、二人して格闘ゲームに熱中していたのであるが、その時部屋のドアをノックする音がした。
と、ノックの意味もなく、瞬時にドアが開け放たれる。
?「衛二~~、なにしてんのー!」
入ってきたのは衛二の母、忍(36)である。
衛二「ゲーム。」
圭吾「おじゃましてます、おばさん。」
忍「へー、ゲームかぁ。ほら、どきな。母さんにやらしてみなさいよ。」
衛二「わっ、触るなよ!‥‥‥あっ、ほら、もう‥‥!」
忍は衛二から強引にコントローラーを引き剥がすと、でたらめにボタンを押しまくった。
忍「わっわっ、剣振ってるっ、ジャンプした、あっ!蹴った蹴った、蹴ったよ衛二!!」
衛二「分かった、分かったよ、ホラ、離せって!」
そうして母の手から無理矢理コントローラーを奪い返すと、母も応戦し、新たな格闘がモニター外で始まるのである。
圭吾からすれば、衛二のうちに遊びに来ればよく見られる光景だった。
?「ふふっ。森田さん、元気ね。」
その時、誰もいないと思っていた背後から声がして驚いて振り返ると、そこには圭吾の母、亜唯子(36)がちょこんと座っていた。
ちなみに、あいこ、と読む!
圭吾「なっ!?ママ、なんで?」
亜唯子「森田さんに下でお茶をご馳走になってたのよ。そしたら、ちょっと二人の様子を見てこよう、って。」
圭吾「へぇ。そっか。」
忍と亜唯子は仲がいい。
活発な忍とおっとりした亜唯子。正と負を補完しあってバランスがとれているのか、不思議と気が合うのだ。
忍「よこしなさいよっ!」
衛二「離せっ!!」
横では衛二と忍のコントローラー奪取戦が白熱の様相を呈していた。
体格では中学2年生の衛二がほんのちょっと勝っているが、とっくみあいを繰り返しているうち、忍が衛二の腹にまたがり衛二の動きを封じた。
マウントポジションである。
忍「フフ、私の勝ちね。さぁ、たこ殴りにされたくなければコントローラーを渡す。ん?ほら。」
衛二「んぬぬぬぬぬぬ‥‥。」
母の気性ではマジでしばき回されると感じた衛二は、おとなしくコントローラーを渡した。
母とはいえ、女にとっくみあいで負けるのはとても悔しいことであるが、いつものことでもある。
忍「‥‥‥よぉし。じゃあ、圭吾ちゃん、私と勝負よ!」
圭吾「え?あ、はい。」
亜唯子「圭くん、頑張れー!」
衛二「チッ!」
忍は染められた肩までのソバージュヘアをかきあげ、画面を凝視した。
圭吾も子供のプライドでゲームでは負けるわけにはいかないと、ぎゅっとコントローラーを握り直した。
少し話が逸れるが、”忍”という名を聞くと女忍者を連想し、青色の髪を想像してしまう輩が多いのではと思うが(僕だけかも)、この忍はオレンジ色の髪、目は少しつり上がり気味で性格は息子と同じ、マイウェイ母である。
ちなみに、亜唯子の方はストレートなロングヘアで、おしとやかな感じを想像していただきたい!
衛二と圭吾はほぼ身長も体格も同じ、伸びてくる骨格に肉がついていけない、まだ華奢な体格ということになってます。
それから20分後。
イヤと言うほど圭吾に叩きのめされた忍はコントローラーを投げ捨てて叫んだ。
忍「あー!!もぉぉぉっ!つまんなーい!!つまんない!圭吾ちゃんずるばっかりっ!」
衛二「ババァがゲームなんか出来るわけねーんだよ。」
忍「なにおーっ!?」
亜唯子「でもそうよねー。子供には勝てないわ。」
忍「うぬーっ‥‥‥。」
忍が今まで部屋に乱入してきたときは、たまたま一人用のゲームをしていることが多かった。
なので今までは悔しい思いはしなかったのであるが、忍は(なんであれ)子供に負けた、そのことが許せなかった。
忍「フ、フン。ゲームなんかがうまかったって何にもならないわよ。他の事じゃ絶対に負けないしー?」
衛二「ああ、そう。分かったからどっかいってくれよ。」
忍「ホントよっ!ガキが大人に逆らおうなんて3万年早いわね。」
衛二「ああ、そう。なぁ、圭吾。この技出せるか?→、→、A‥‥‥。」
圭吾「あっ、それはこの技の連携で出すような感じで入力するとうまくいくよ‥‥‥。」
亜唯子「へぇ?なになに‥‥‥。」
忍「無視した‥‥‥うぬぬぬぬぬ‥‥。」
衛二と同じ呻き方だ、と圭吾と亜唯子親子は思ったが、別にどうでもいいことだった。
忍「圭吾ちゃんっ!!」
圭吾「はい?」
忍「私と勝負しましょうよっ!格闘技で!」
圭吾「いいですから、僕の負けで。‥‥‥でさ、この技が下段ガードの時‥‥‥。」
亜唯子「えー、どんな技?見せて見せて‥‥‥。」
衛二「これだな?そうかそうか‥‥‥。」
忍「うぬぬぬぬぬ!」
忍は握りしめた拳を小刻みに震わせながら、大声で叫んだ。
忍「逃げる気ね!‥‥‥いいわ、じゃあ、野球拳で勝負よっ!!それならいいでしょう?」
衛二「うるさいよ。下行ってテレビでも見てくれば?今頃ワイドショーやってるから。」
すると忍は不思議に落ち着いた態度で腕を組み、顎を少し上げてせせら笑った。
忍「あ。なに、衛二?あんたの質素なモノを見せるのがそんなに恥ずかしいの?」
衛二「‥‥‥わけわかんねーよ。それに、なして野球拳?」
亜唯子「そうよ、森田さん。ブツ(誰も言ってない)だなんてお下品な‥‥‥。」
忍「あーら、そんな事言って野沢さん。あなただって年老いた身体を見られるのが恥ずかしいんじゃなくって?」
なんて事を言うオバハンだろう。
衛二と圭吾は顔を見合わせ、大きなため息をついた。
亜唯子「あら?私は別に構わないわよ。森田さんの方こそ大丈夫なの?お身体の皺はお化粧で隠せないでしょう?」
衛二・圭吾「!!!!!?」
二人は、今まで落ち着いていた淑やかな亜唯子がしょうもない挑発に応酬したことに驚愕した。
忍を止められるとすれば亜唯子しかいないのに、である。
(なんなんだ、どうなってるんだ!?)
‥‥‥少年達は気づいていなかったのだ。この部屋に渦巻いている異様な空気を。
解説せねばならない。
衛二と圭吾、二人は長時間ゲームという媒体を借りて覇を競いあっていた。
その時に発生した、相手には負けたくないという本能的な勝負意識が”気”として部屋の中に充満していたのである。
なぜ競争をすると、負けたくないという気持ちが起こるのだろう?
それは勝利し、自分の血こそを後世に残したいがためである!
その闘気を母親‥‥‥同じ血を引く忍と亜唯子が無意識だが敏感に感じ取り、ファミリーの血を残すため他の家族に対し攻撃的になっていたとしても、何の不思議もないのである。(苦しい?)
そうして熟女のブラックな言い合いの後、野球拳勝負が開催される運びとなった。
まぁとにかく、ケンカにしろ、セックスにしろ、きっかけはこんな些細なことが多いのではないか。
忍「じゃあ、まずは私と圭吾ちゃんよ。」
圭吾「ちょっ、ちょっと待ってよ!そんなこと出来るわけないでしょ!」
衛二「そ、そうだよ!ババァの裸なんて見たくねぇんだよ!」
勝手に納得し合った母親達はともかく、息子達はそんな異常な展開についていけるはずがない。
それを言葉にしただけなのに、母親達は別の箇所に反応した。
忍・亜唯子「ババァ‥‥‥?」
向かい合っていた忍と亜唯子が体の向きを変え、その単語を吐いた少年を見下ろすと、 衛二の背筋を戦慄が走る。
衛二「い、いや‥‥‥その‥‥‥は、母親の裸なんて見たくないし、みみみみ見ちゃいけないし‥‥‥。ななななぁ?圭吾ちん?」
圭吾「そ、そうだよ、裸になるなんて、な、何言ってんの。マ、マ、ママ達おかしいよ。」
忍「‥‥あ、分かった、衛二。母さんの身体を友達に見せるのがイヤなんだろー。‥‥‥もぅ、やきもちなんか焼いて!」
おかしくなった人間にどう説明すれば分かってもらえるのか二人は必死に考えたが、そーいう問題でもないとも思うとわけがわかんなくなる。
忍「大丈夫。私、脱いだらすごいんだから。ちょっと刺激が強すぎるかも知れないけど、絶対に恥ずかしい思いはさせないから。少なくとも野沢さんとこよりは‥‥‥。」
亜唯子「なんですってぇ?」
衛二・圭吾「‥‥‥‥‥。」
衛二(どうする圭吾。こいつら狂ってるぜ?)
圭吾(ほんとだよ、下でドラッグでもやってたんじゃないの?)
衛二(そうかもな。母さんならやりかねない‥‥‥って、おいおい。)
圭吾(とにかくどうしよう?ママなんかに脱がれたらしゃれになんなんって。)
衛二(そうだよな‥‥‥お互い。)
忍「何こそこそ相談してんのよ。‥‥‥冗談よ。私たちが脱ぐわけがないでしょ。息子に裸見せて何が嬉しいの。野球拳やるのはあんた達。」
衛二「なぁんだ、そっか。」
圭吾「そりゃそうだよねぇ。ママ達大人が脱いじゃったらやばすぎるよなぁ。」
(‥‥‥‥‥‥。)
衛二・圭吾「なにぃぃぃ!!!!?」
忍「いいわね、森田さん!?お互いの息子達が勝負するの。負けた方が今度の旅行の費用を持つって事で!」
亜唯子「望むところですっ!いい、圭くん。負けたら許しませんからねっ!」
衛二・圭吾「ちょちょちょ、ちょっと待ってよっ!」
二人は話が急展開し、いつのまにか賭の対象まで決まってしまっているこの状況にさらに混乱した。
脇役からいきなり主役である。
母親達が入ってきたのが30分ほど前。
たったそれだけの時間で、なんでこんな状況が生まれるんだ?何でこういう風に展開していくんだっ!?
忍「いいじゃない。別に私たちはあなた達の母親なんだし。ちんこ見たってなんとも思わないし。」
衛二「そういう問題じゃないだろっ!」
忍・亜唯子「‥‥‥いいから早くしな!!」
野球拳ダイジェスト
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ポイ、ポイ、ポイッ。
ガクッ。
ずりっ、ずりっ‥‥‥。
途中経過3勝3敗、後残るはお互いブリーフのみ!
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二人は股間に手を挟み、縮こまって母親達の顔を見た。
目が輝いている。マジな顔をしている。
ブツをどちらかが出すまで納得しない表情だ。
しかしブリーフのここまでならともかく、大人になりかけの今、ちんこを人前で露出させるなど考えられない話である。
それも母親達とはいえ、女性の前なのだ。いや、母親だからこそ余計に恥ずかしいのだ。
もちろんこんな理不尽な勝負、拒否したい気持ちはある。
しかし、忍だけならともかく、おとなしく理性的な亜唯子までもが賛同していることにより、反抗する意識にブレーキがかけられていた。
衛二・圭吾(できない、できない、できない‥‥‥でも。)
二人は負けたら死を意味することを知りながら手を前に出していく。
衛二「圭吾っ、ジャンケン‥‥‥!」
圭吾「ジャンケン‥‥‥!!」
忍「待って!」
亜唯子「二人とも止めて!」
今まさに手を決めようとしていたその時、お互いの母の止める声に二人は驚いて振り返った。
忍「そこまででいいわ、衛二。」
亜唯子「そう。圭くんももう止めて。」
母親達は少年達に待ったをかけると、お互い見つめ合った。
決して睨み合ったわけではない、お互いともある決意に満ちた目つきであった。
その時の二人の心情はおおよそ次の通りである。
曲がりなりにも自分が育ててきた息子がちんこを剥き出され晒し者にされる?
そ、そんなこと‥‥‥!
それも闘いに敗れたうえ、さらに決定的に恥をさらされるのよ。
もし‥‥‥もしも久しく見ていない我が子のモノがたらこウィンナー程のサイズしかないとしたら。
もし‥‥‥万が一、この状況の中でも激しく興奮し、マズイくらいに勃起していたとするならば。
この子の将来はなくなったも同然‥‥‥。
そして母親達は目覚めたのである!
息子達を救うために立ち上がったのである!!
愛する息子を傷つけないため、息子の代わりに母親である私が闘おうと‥‥‥‥!!!
ああ、なんと美しく儚い母性愛であろうか!!
などと息子達が思うはずがなく、激しく憎悪のこもった視線を母達に投げかけ、こそこそとブリーフの股間を押さえながらあっさりと主役の座を譲った。
忍「森田さん、私‥‥‥‥いつかこんな日が来るんじゃないかと思ってた‥‥‥。」
亜唯子「そうね‥‥‥。残念だけど‥‥‥うぅん、しょうがないものね。」
自分達で全て話を進めたのにも関わらず、忍と亜唯子は悲しげな表情で見つめ合った。
二人の服装はというと、
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忍
厚めの半袖Tシャツ、白。
グレーのカラージーンズ。
亜唯子
フロントホックのワンピース。黒地に白の小さな花柄がたくさんついて、水玉風。
肌と同色のストッキング。関係ないですが、ストッキングに包まれた素足って色っぽいですね。
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言い忘れていたが、季節は夏である!
だんだんと二人の眉が上がっていき、闘争心を顔に表し始めるのを見ながら、少年達は部屋の隅っこでその様子を窺っていた。
衛二「マジでこの二人、するみたいだな‥‥‥。」
圭吾「うん‥‥‥。ホントにやる気みたい‥‥‥。僕たち男はまだいいけど、ねぇ‥‥‥。」
衛二「なぁ‥‥‥。」
二人は青ざめた顔を見合わせ、お互いに思いを回らせていく‥‥‥。
衛二(母さんがもし負けたら‥‥‥。あいつなら脱ぐのなんて楽勝だろう。負けなくたって脱ぐ可能性が‥‥‥。)
圭吾(ママが脱がされるなんて‥‥‥。信じられない。僕の前でだってほとんど裸を見せないのに‥‥‥。)
衛二(とにかく、母さんに脱がれるなんて冗談じゃない。パンツまでだろうけど恥だ。圭吾のおばさんは美人だから大歓迎だけど‥‥‥。)
圭吾(ママが誰かにヌードを見られるなんて絶対にイヤだ!下着でも絶対に‥‥‥!衛二のおばさんなら開けっ広げだし、グラマーだから構わないけど‥‥‥。)
衛二(おっ!圭吾のおばさんはワンピースで一枚だから不利じゃないか?‥‥‥しめしめ。)
圭吾(しまった!ママはワンピース脱がされたらすぐ下着!?‥‥‥いや、衛二のおばさんはストッキングはいてない。互角か?)
衛二・圭吾「‥‥‥‥‥‥。」
見つめ合った二人の顔には次第に赤みが差していき、含みのある視線に変わっていく。
露骨には出せないが、自分の母親が勝ってくれるよう祈るばかりだった。
忍「衛二。楽しみに待ってな?野沢さんスッポンポンにして、野沢さんに筆下ろしさせてもらうから。」
亜唯子「あら、何言ってるの森田さん。あなたこそ、うちの圭くんを満足させてあげるよう頑張っていただかないと。」
衛二・圭吾「こらこらこら~~~!!!」
勝手にどこまでもエスカレートしていく話に、衛二と圭吾は涙を流しながら叫んだ。
衛二「何言ってんだ、脱ぐだけだろっ!?このアホババァ!!」
圭吾「そうだよ、ボケんのもいい加減にしてよママッ!!」
忍「なによ。セックスしたくないの?」
衛二「そそそそそんな問題じゃねぇやっ!もう止めだよ、止め!!勝手にやってろ、ババァ!!」
忍「なにぃ~~~っ!?」
言うが早いか、忍は恐るべきスピードで衛二の下肢に掴みかかっていった。
驚いた衛二が反応する隙を与えず、左足を右脇に、右足を左脇に挟みロックする。そして、素足の右かかとを息子のそのまた息子の上へ乗せた。
一種のサブミッションであった!
衛二「ひっ!?」
忍「さあ衛二。どうする?このかかとに力を入れれば、あんたの女も知らないちんこは短い一生を遂げるわ。そうなりたくなければ、おとなしく私の応援をする事ね‥‥‥。」
衛二(ガッデム!この女ならマジでやるっ!)
鳩のように首を縦に振る衛二に忍は満足そうに頷き、ホールドを解いた。
亜唯子「‥‥‥。圭くん。ママにあんな事はさせないで‥‥‥。」
圭吾も激しく頷くのを二人の母親は確認すると、ゆっくりと部屋中央へと歩み寄った。
そして、拳を出す右手を後ろにひき、中腰の体勢になる。
さあ、今お互いのBODY、家族のプライドを賭けた闘いが始まるのだ!!
続く
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