小説(転載) あなたがいれば… 1/6
近親相姦小説
あなたがいれば…
第一話
卒業も目の前に迫ったある土曜日…
-喫茶アネモネ-
直樹「おまえよく毎週ケーキばかり食べるな…」
真琴「何言ってるの、お兄ちゃん。
私はこれが楽しみで毎週ここに来てるの」
直樹「…俺に会いに来ているんじゃないのか?」
真琴「違うよ」
ガクッ
真琴「お兄ちゃんおもしろい反応するね」
真琴はフォークを片手に笑う。
直樹「あのなぁ」
真琴「冗談だよ、じょーだん。
もちろんお兄ちゃんと会うのがうれしいんだよ。
私にとってたった一人の家族なんだから…」
直樹「あ、ああ…そうだな」
俺達の両親は2年前の事故で死んだ。
それ以来、真琴は叔母の家に、俺は一人暮らしとバラバラに住んでいる。
真琴「ねえお兄ちゃん、時間いいの?」
ケーキを食べ終わった真琴が俺を見つめている。
直樹「え?ああ、もうこんな時間か。
じゃあ、行こうか」
真琴「うん、私お兄ちゃんと一緒に映画を観に行くの楽しみにしてたんだ」
-映画館へ行く途中-
会計を済ませて店を出ると、真琴が俺の腕にしがみついてくる。
真琴「お兄ちゃん、こういう風にしてたら周りの人は私たちどういう関係だと思うかな?」
直樹「ん?そうだな…親子とか」
ガクッ
直樹「おもしろい反応とか言いながら、自分も同じ反応するんじゃないか」
真琴「お兄ちゃんがあまりにも突拍子もないこと言うからよ。
それで本当はどう思う?」
直樹「う~ん、仲のいい兄妹じゃないのか?」
真琴「普通そういうときは恋人って言わない?」
直樹「そうかな~」
真琴「そうなの」
しばらくして映画館が見えてきた。
真琴「あ、もうこんな時間。
お兄ちゃん急ご」
真琴は走り出す。
直樹「あ、ちょっと、真琴…」
ドタッ
真琴「いったーい」
直樹「なんで何もないところで転ぶんだよ…」
真琴「そんなこと言ってないで起こしてよ」
直樹「はいはい」
俺は真琴に手を貸して起きあがらせてやる。
直樹「ほら、もう始まるから行くぞ」
真琴「ちょっと待ってよ~」
-映画館-
真琴「お兄ちゃん、こっちが空いてるよ」
さっさと座っている真琴。
俺も真琴の隣に腰掛ける。
たわいもない会話の続く中、突然真琴が聞いてくる。
真琴「ねえ、お兄ちゃんって…彼女いる?」
直樹「え?…いや、いないよ」
真琴「じゃあ、キスしたことある?」
直樹「なんでそんなこと…」
真琴「いいから答えて」
直樹「……ないよ。
そう言うおまえはどうなんだ?」
俺は冗談のつもりで聞いて、真琴の方を見る。
その瞬間、真琴の唇が俺の唇に重ねられる。
直樹「なっ!?…」
真琴の顔は赤く見えた。
それは画面の光が映っていたのか、それとも…
そのあとは頭が混乱して映画の内容もわからず、真琴に聞くこともできなかった。
-帰り道-
直樹「なんであんなことしたんだ…」
俺は映画館でのことを聞いてみる。
真琴「お兄ちゃんは私とキスするのはいや?」
直樹「いや、そんなことは…」
そういう問題じゃないだろ…
真琴「……」
直樹「……」
空気が重い…
何か話題は…
そうだ、このことを話そうと思ってたんだ。
直樹「なあ、真琴…卒業したら一緒に旅行に行かないか?」
真琴「え?」
直樹「だから旅行に行かないか?」
真琴「どうして、突然…」
直樹「実は…」
-昨日の放課後・教室-
進也「おーい、直樹」
直樹「なんだ?」
進也「今度の卒業旅行に女の子連れて来いよ」
直樹「はぁ?何言ってんだ、おまえ」
進也「俺はもちろん美樹ちゃんを連れて行くから」
美樹「何をバカなこと言ってるのよ」
突然現れた美樹が進也の頭をペシッと叩く。
美樹「あたしはもともと行くことになってたでしょ。
だから連れて行くとは言わないのよ」
進也「だって俺と美樹ちゃんがラブラブ状態だったら直樹が暇になるじゃん」
美樹「あたしは別に直樹を無視するような行動はとらないわよ」
進也「でも旅は大人数の方が楽しいって言うし」
美樹「いきなり話が変わってるけど、確かにそれは一理あるわね」
進也「だから直樹が女の子を…」
美樹「しつこい!」
美樹が今度はグーで進也の頭を叩く。
いたそー
美樹「そこら辺の女連れて行くなら、マコちゃんを連れていこうよ」
マコちゃんとは真琴のこと。
直樹「いや、でも…」
美樹「旅行代なら私たちも出すからさぁ」
直樹「そんな…」
進也「えー、俺も出すのぉ?」
美樹「何か文句ある?」
進也「いいえ…」
直樹「旅行代出してもらうなんて悪いよ」
美樹「いいから連れてきなさい。
あたしが連れていくって決めたんだから連れて行くの。
わかった?」
直樹「はい…」
-帰り道-
直樹「…という訳なんだ」
真琴「シンちゃん・美樹さんと一緒に旅行か…」
シンちゃんとは進也のこと。
進也が真琴に自分のことをシンちゃんと呼ぶように言っている…
真琴「いいよ、というよりぜひ行きたいなっ」
直樹「じゃあ、おまえの卒業式が終わったら連絡するよ」
真琴「わかった、じゃあ私もう帰るね」
直樹「もうこんなところまで来てたのか…
それじゃ叔母さんによろしくな」
真琴「うん…」
真琴を送った俺は帰途についた。
第一話
卒業も目の前に迫ったある土曜日…
-喫茶アネモネ-
直樹「おまえよく毎週ケーキばかり食べるな…」
真琴「何言ってるの、お兄ちゃん。
私はこれが楽しみで毎週ここに来てるの」
直樹「…俺に会いに来ているんじゃないのか?」
真琴「違うよ」
ガクッ
真琴「お兄ちゃんおもしろい反応するね」
真琴はフォークを片手に笑う。
直樹「あのなぁ」
真琴「冗談だよ、じょーだん。
もちろんお兄ちゃんと会うのがうれしいんだよ。
私にとってたった一人の家族なんだから…」
直樹「あ、ああ…そうだな」
俺達の両親は2年前の事故で死んだ。
それ以来、真琴は叔母の家に、俺は一人暮らしとバラバラに住んでいる。
真琴「ねえお兄ちゃん、時間いいの?」
ケーキを食べ終わった真琴が俺を見つめている。
直樹「え?ああ、もうこんな時間か。
じゃあ、行こうか」
真琴「うん、私お兄ちゃんと一緒に映画を観に行くの楽しみにしてたんだ」
-映画館へ行く途中-
会計を済ませて店を出ると、真琴が俺の腕にしがみついてくる。
真琴「お兄ちゃん、こういう風にしてたら周りの人は私たちどういう関係だと思うかな?」
直樹「ん?そうだな…親子とか」
ガクッ
直樹「おもしろい反応とか言いながら、自分も同じ反応するんじゃないか」
真琴「お兄ちゃんがあまりにも突拍子もないこと言うからよ。
それで本当はどう思う?」
直樹「う~ん、仲のいい兄妹じゃないのか?」
真琴「普通そういうときは恋人って言わない?」
直樹「そうかな~」
真琴「そうなの」
しばらくして映画館が見えてきた。
真琴「あ、もうこんな時間。
お兄ちゃん急ご」
真琴は走り出す。
直樹「あ、ちょっと、真琴…」
ドタッ
真琴「いったーい」
直樹「なんで何もないところで転ぶんだよ…」
真琴「そんなこと言ってないで起こしてよ」
直樹「はいはい」
俺は真琴に手を貸して起きあがらせてやる。
直樹「ほら、もう始まるから行くぞ」
真琴「ちょっと待ってよ~」
-映画館-
真琴「お兄ちゃん、こっちが空いてるよ」
さっさと座っている真琴。
俺も真琴の隣に腰掛ける。
たわいもない会話の続く中、突然真琴が聞いてくる。
真琴「ねえ、お兄ちゃんって…彼女いる?」
直樹「え?…いや、いないよ」
真琴「じゃあ、キスしたことある?」
直樹「なんでそんなこと…」
真琴「いいから答えて」
直樹「……ないよ。
そう言うおまえはどうなんだ?」
俺は冗談のつもりで聞いて、真琴の方を見る。
その瞬間、真琴の唇が俺の唇に重ねられる。
直樹「なっ!?…」
真琴の顔は赤く見えた。
それは画面の光が映っていたのか、それとも…
そのあとは頭が混乱して映画の内容もわからず、真琴に聞くこともできなかった。
-帰り道-
直樹「なんであんなことしたんだ…」
俺は映画館でのことを聞いてみる。
真琴「お兄ちゃんは私とキスするのはいや?」
直樹「いや、そんなことは…」
そういう問題じゃないだろ…
真琴「……」
直樹「……」
空気が重い…
何か話題は…
そうだ、このことを話そうと思ってたんだ。
直樹「なあ、真琴…卒業したら一緒に旅行に行かないか?」
真琴「え?」
直樹「だから旅行に行かないか?」
真琴「どうして、突然…」
直樹「実は…」
-昨日の放課後・教室-
進也「おーい、直樹」
直樹「なんだ?」
進也「今度の卒業旅行に女の子連れて来いよ」
直樹「はぁ?何言ってんだ、おまえ」
進也「俺はもちろん美樹ちゃんを連れて行くから」
美樹「何をバカなこと言ってるのよ」
突然現れた美樹が進也の頭をペシッと叩く。
美樹「あたしはもともと行くことになってたでしょ。
だから連れて行くとは言わないのよ」
進也「だって俺と美樹ちゃんがラブラブ状態だったら直樹が暇になるじゃん」
美樹「あたしは別に直樹を無視するような行動はとらないわよ」
進也「でも旅は大人数の方が楽しいって言うし」
美樹「いきなり話が変わってるけど、確かにそれは一理あるわね」
進也「だから直樹が女の子を…」
美樹「しつこい!」
美樹が今度はグーで進也の頭を叩く。
いたそー
美樹「そこら辺の女連れて行くなら、マコちゃんを連れていこうよ」
マコちゃんとは真琴のこと。
直樹「いや、でも…」
美樹「旅行代なら私たちも出すからさぁ」
直樹「そんな…」
進也「えー、俺も出すのぉ?」
美樹「何か文句ある?」
進也「いいえ…」
直樹「旅行代出してもらうなんて悪いよ」
美樹「いいから連れてきなさい。
あたしが連れていくって決めたんだから連れて行くの。
わかった?」
直樹「はい…」
-帰り道-
直樹「…という訳なんだ」
真琴「シンちゃん・美樹さんと一緒に旅行か…」
シンちゃんとは進也のこと。
進也が真琴に自分のことをシンちゃんと呼ぶように言っている…
真琴「いいよ、というよりぜひ行きたいなっ」
直樹「じゃあ、おまえの卒業式が終わったら連絡するよ」
真琴「わかった、じゃあ私もう帰るね」
直樹「もうこんなところまで来てたのか…
それじゃ叔母さんによろしくな」
真琴「うん…」
真琴を送った俺は帰途についた。
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