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小説(転載) 過ち…それから 7/7

官能小説
04 /21 2019
【7】

「いっちゃったの?」

唇を割れ目から離した僕は、肩で息をする麻耶の隣に寝転がり聞いた。
麻耶は荒れた息使いの中こちらを向き、僕の頬に掌を充ててコクンと頷いた。
そして自分の吐き出した液で光る僕の唇に自分の唇を合わせ、強く吸い付いた。

麻耶は唇の間から舌を伸ばし、ゆっくりとその舌で僕の身体を下方へと愛撫し
ていく。
乳首を数回舌先で舐め、鳩尾を通って臍の上に唾液のラインを引きながら身体
ごと下がって行く。
堅く隆起する肉茎に舌が辿り付くと、亀頭を指で優しく包み、根元から上へ舌
を滑らせる。

その動きを数回繰り返す頃には、僕の塊は最高潮の堅さと長さを誇っていた。

「堅い・・・」

麻耶はそう呟くと、亀頭を包んでいた指を根元に移動させ、口を大きく開き、
亀頭からそっと咥え込んでいった。

「ああっ」

麻耶の唇が根元近くまで下がり、そこを締め込んだとき、僕は自然と声を漏ら
した。
麻耶はじょじょに唇の動く速度を速め、締め付けながら舌と唾液で僕の塊を刺
激し続けた。

「き、気持ちいいよ、麻耶・・・」

睾丸に精子の蠢きを感じた僕は、麻耶の頭を抑えると動きを制した。

「うふふ・・・」

塊の先端から唇を抜き取った麻耶は、ちょと怪しげに微笑んだ。
そして身体を起こし膝立ちになると、片方の膝を上げ僕に跨った。

「私にさせて」

そう言うと脈打つ肉茎の根元を右手で軽く握り、ゆっくりと腰を降ろして自ら
の中へと埋め込んでいった。

「うっあっっ・・・・!」

短い声を発した麻耶はは、お尻を僕の下半身に密着させたまま動きを止めた。

「どうしたの?」

僕は麻耶に問い掛けた。

「はあ・・っ、奥まで・・届くの・・・すごい・・・っ」

僕の先端が麻耶の一番奥に達したことで、麻耶は深い快感を感じたようだった。
暫くその余韻に浸っていた麻耶は、静かに腰を上げていった。
抜けそうになるくらいギリギリまで腰を上げると、また深く沈めていく。
その動作に合わせるように、麻耶の形良い乳房が小さく揺れた。

僕は乳房を両手で強く揉んだ。

「あああっぁぁぁっ・・・! いいっっ!」

麻耶は頭を後ろに反らしながら、腰の上下を速め嬌声を発した。

「気持ちいいよ 麻耶っ・・・・!」

生温かな感触と小刻みの繰り返す締め付けに、僕は唸った。
そして麻耶の手を引っ張り身体を密着させると、腰に両手を廻し下から力強く
突き上げた。

「ああんんっっっアア・・・!! ダメぇぇぇぇええっ!!」

麻耶の奥の奥を突き破るように、僕は先端を強烈の突き込み続けた。

「だっダメぇっ! もう・・・だめぇぇぇええええっっっ!!!!!」

麻耶のクライマックスに合わせるように、僕の先端から精液が弾け飛んだ!
ドクリっ、ドクリと注ぎ込まれる感覚を味わいながら、僕と麻耶は激しく舌を
絡め唾液を吸い合った・・・・。

僕と麻耶の関係は、その後しばららく続いた。
でも先月の今日と同じ日、関係が終わった。

その日の日曜。僕は瑞希と買い物に出掛けていた。
買い物が一通り終了し、僕らはレストランで夕食をとった。
夫婦で久し振りのデート気分に、瑞希は上機嫌でワインを飲んでいた。
僕も瑞希につられる様にワインを何杯も口に運んだ。

そんな僕達に声が掛かった。
声の主は高そうなスーツを着た、40代半ば程の男だった
見覚えの無いその男に、僕は暫く黙ったままだったが、瑞希が声を発した。

「あら! 高田さん」
「久し振りです瑞希さん。ご夫婦でお楽しみのところ声を掛けてしまって済み
ません・・・。懐かしい顔が拝見できたのでつい」
「いいんですよ、本当に久し振りですね。今はどちらに?」
「先月まで北海道支社だったんですが、本社へ舞い戻ってきまして」
「あらっ、それじゃあ栄転ね! もう部長さんですか?」
「まあ、そんな所です」

二人の会話の意図が汲み取れない僕に瑞希は、

「貴方と結婚する前の勤めていた所の上司さんなの」
「そうなんだ・・・その節は妻がお世話になりまして」

僕は高田というその男に軽く会釈した。

「それでは、いつまでもお邪魔をしては申し訳ないので、ここいら辺で」

高田はそう言うと、奥の自分の席へと戻って行った。
高田が戻ったテーブルには、若く綺麗な女が座っていた。

「高田さん、相変わらずモテるわね」

瑞希はその女性と高田を交互に見詰め言った。

「瑞希はあの人と親しかったのかい?」
「そうね~・・・それなりにかな」

そう言うと瑞希は、ワインの残りを飲み込んだ。
その様子が、僕には何か引っ掛かった・・・。


- 完 -

続きは第二部でどうぞ

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eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。