小説(転載) 『過ち…それから』 第二部 5/7(欠落あり)
官能小説
【5】
「あら、高田さんは?」
化粧室から戻った麻耶は、席に居ない高田に気付き瑞貴に聞いてきた。
「なにか用があるとかで帰ったわ、男って勝手よね~!」
裏返りそうになる声を必死に抑えて、瑞貴は平静を装って麻耶へ答えた。
「そうなんだ・・・残念ね、結構楽しかったのに」
そう言うと麻耶は、目の前のグラスを口元に運んだ。
それを見詰める瑞貴の喉がゴクリと鳴る・・。
麻耶はグラスのワインをゆっくりと口に含み、残った全てを喉に流し込んだ。
「そろそろ帰りましょうか? 瑞貴」
ボトルのワインも空になったとき、麻耶が言った。
「そ、そうね、時間も遅いし、そろそろ帰りましょう」
二人は店から出て、駅へ向かってゆっくりと歩き出した。
「あ~、風が気持ちいい!」
両手を夜空に突き上げて背伸びする麻耶を横目で見詰める瑞貴は気が気じゃな
かった。
(高田さんは麻耶と別れたら適当に待ってろって言ったけど、この先はどうな
るの? あの薬は、もう麻耶に効いてるの!?)
横目で伺う麻耶の様子は、いつもと変わった様には感じられなかった。
だが瑞貴に今できることは、高田を信じるしかなかった。
麻耶の歩幅に合わせるように、瑞貴は一緒に駅への道程を歩いていった。
「それじゃあ瑞貴、ここでね!」
駅へと到着した麻耶は、切符売り場の前で瑞貴に別れを言った。
「うん・・気を付けてね、麻耶」
ことの成り行きに不安を隠せない瑞貴は曖昧な別れの言葉を発した。
切符を買い、改札を抜ける麻耶を見送る瑞貴の携帯が鳴った。
「俺だ、お前もそのまま麻耶の後に着いていけ!」
「えっ!? そうなの」
「そうだ、早くしろ!」
そう言っただけで電話を切る高田に少しイラついたが、仕方なく瑞貴も切符を
買い改札を抜ける。
急ぎ足で階段を下りた瑞貴の目に、ホームに立つ麻耶の姿が確認できた。
瑞貴はホームの柱に身を隠し、静かに麻耶の様子を伺い見た。
背筋を伸ばし、均整のとれた身体で立つ麻耶だったが、時折、身体を小さく揺
すり周りを気にする。
(薬が効いてきたのかしら・・・・)
柱の陰から様子を伺う瑞貴は、これから起こる事への期待感に心を奮わせた。
(ああ・・・熱い・・・どうして?・・・)
なかなか来ない電車を待つ麻耶は、原因不明の身体の火照りに戸惑っていた。
(やだ・・・・ああっ・・・なんで・・・熱いのっ!?)
ただ立っているだけなのに、身体の奥から熱が込み上げ、腰の奥が潤み始めて
しまう。
奥から伝わる雫が流れ落ち、しっかり閉じた両脚の力を緩めたら流れ出しそう
だった。
(いやっ! おかしいわ・・・・なにっ!)
額に汗を滲ませ、必死な形相で耐える麻耶の肩を、誰かがポンと叩いた。
ビックリして振り向いた麻耶の後ろに、黒く日焼けした笑顔が佇む。
「あっ! た、高田・・・さん・・・」
「やあ、さっきはどうも! これからお帰りですか?」
高田は麻耶の横へ並ぶと、軽い口調で話し掛ける。
「え、ええ・・・そうです・・・」
高田に肩を叩かれた拍子に麻耶の脚の力が緩み、湧き出ようとしていた雫が下
着にシミを作ってしまった。
そんな事実を高田が知るわけがないと解っている麻耶だったが、隣でピッタリ
と並ぶ高田の視線が凄く気になる・・・。
一度緩んでしまった力は、溢れ出す雫の力には勝てず、再度塞ぐことが出来な
い。
そうしているうちに、電車がホームへと滑り込んできた。
「いや~、混んでますねー」
後続の乗客達に流され、奥の扉へと背中を押し付けれらた麻耶の前を塞ぐよう
に立つ高田が言った。
麻耶をこの場所へ上手く押し込めたことに高田は内心ニンマリとしていた。
「え、ええっ! そ、そうです・・・ね・・・」
流れに任せ少し歩いてしまったことが、麻耶の割れ目から大量の雫を下着に染
み込ませていた。
その状況は麻耶にとっては、とてつもなく恥ずかしく、また気持ちを焦らさず
には居られなかった。
力を必死に入れて、両脚を会わせる麻耶だったが、揺れる電車の中では簡単な
動作ではなかった。
揺れに合わせ脚を踏ん張れば、少し開いた割れ目からは雫が零れ落ちてしまう。
十数秒もすると麻耶の息は微かに荒くなり、前を陣取る高田の耳には、はっき
りとその様子が伺い知れた。
「麻耶さん、気分でも悪いんですか?」
そう言って身体を密着してくる高田に、麻耶の鼓動が速まる。
「い、いえっ! 大丈夫です・・・っ」
高田の視線から顔を反らせ横を向く麻耶の首筋を見て、高田はそろそろだな、
と心の中で思う。
麻耶の首筋は薄っすらと汗を滲ませ赤く色付いていた。それが火照る身体を制
御できない状態だと、高田は見抜いていた。
(まあ、あの薬にかかったら、こんな大人しい女は一発だよな)
そうホソク笑んだ高田は、電車の揺れに任せて身体を強く麻耶に密着させる。
(しかし、本当にイイ女だ・・・バランスの良いスタイルも申し分ない・・・
じわじわと責め始めるか・・・!)
邪心を纏う高田の甘いコロンの香りが、麻耶の鼻腔をくすぐり、刺激する。
(ああ~っ! だめ・・・・どうしちゃったの・・・・わたしっ!)
自分の身体に齎される状況に、麻耶の思考が翻弄されていく。
何より、密着する高田の動きに敏感に反応し、声が出そうになってしまう身体
がどうしようもなかった。
(だめっ・・・そんなに・・・くっ付かないで・・・やあ・・・・あっっ)
意識的に押し付けられた高田の肘が、揺れに呼応して麻耶の乳房に触れる。
それは次第に大胆になり、肘の堅い部分で突起を突かれたとき、麻耶の口から
小さな喘ぎ声が漏れてしまった。
慌てて口を真一文字に結ぶ麻耶だったが、その喘ぎを高田が聞き逃すわけなか
った。
「やっぱり様子が変ですよ麻耶さん。どうしたんですか・・・」
顔を麻耶の耳に寄せて囁く高田の熱い息が、麻耶の耳にかかる。
(あああ・・・・ だめ・・・だめ・・・・だめっ~!)
麻耶の脚が小刻みに震えだし、立っているのも限界に近かった。
「無理しないで・・・」
またも耳に息を吹き掛けながら囁く高田に、麻耶の割れ目が一気に開き、中か
らは止め処なく蜜液が流れ出してしまった。
(6)へつづく・・・
「あら、高田さんは?」
化粧室から戻った麻耶は、席に居ない高田に気付き瑞貴に聞いてきた。
「なにか用があるとかで帰ったわ、男って勝手よね~!」
裏返りそうになる声を必死に抑えて、瑞貴は平静を装って麻耶へ答えた。
「そうなんだ・・・残念ね、結構楽しかったのに」
そう言うと麻耶は、目の前のグラスを口元に運んだ。
それを見詰める瑞貴の喉がゴクリと鳴る・・。
麻耶はグラスのワインをゆっくりと口に含み、残った全てを喉に流し込んだ。
「そろそろ帰りましょうか? 瑞貴」
ボトルのワインも空になったとき、麻耶が言った。
「そ、そうね、時間も遅いし、そろそろ帰りましょう」
二人は店から出て、駅へ向かってゆっくりと歩き出した。
「あ~、風が気持ちいい!」
両手を夜空に突き上げて背伸びする麻耶を横目で見詰める瑞貴は気が気じゃな
かった。
(高田さんは麻耶と別れたら適当に待ってろって言ったけど、この先はどうな
るの? あの薬は、もう麻耶に効いてるの!?)
横目で伺う麻耶の様子は、いつもと変わった様には感じられなかった。
だが瑞貴に今できることは、高田を信じるしかなかった。
麻耶の歩幅に合わせるように、瑞貴は一緒に駅への道程を歩いていった。
「それじゃあ瑞貴、ここでね!」
駅へと到着した麻耶は、切符売り場の前で瑞貴に別れを言った。
「うん・・気を付けてね、麻耶」
ことの成り行きに不安を隠せない瑞貴は曖昧な別れの言葉を発した。
切符を買い、改札を抜ける麻耶を見送る瑞貴の携帯が鳴った。
「俺だ、お前もそのまま麻耶の後に着いていけ!」
「えっ!? そうなの」
「そうだ、早くしろ!」
そう言っただけで電話を切る高田に少しイラついたが、仕方なく瑞貴も切符を
買い改札を抜ける。
急ぎ足で階段を下りた瑞貴の目に、ホームに立つ麻耶の姿が確認できた。
瑞貴はホームの柱に身を隠し、静かに麻耶の様子を伺い見た。
背筋を伸ばし、均整のとれた身体で立つ麻耶だったが、時折、身体を小さく揺
すり周りを気にする。
(薬が効いてきたのかしら・・・・)
柱の陰から様子を伺う瑞貴は、これから起こる事への期待感に心を奮わせた。
(ああ・・・熱い・・・どうして?・・・)
なかなか来ない電車を待つ麻耶は、原因不明の身体の火照りに戸惑っていた。
(やだ・・・・ああっ・・・なんで・・・熱いのっ!?)
ただ立っているだけなのに、身体の奥から熱が込み上げ、腰の奥が潤み始めて
しまう。
奥から伝わる雫が流れ落ち、しっかり閉じた両脚の力を緩めたら流れ出しそう
だった。
(いやっ! おかしいわ・・・・なにっ!)
額に汗を滲ませ、必死な形相で耐える麻耶の肩を、誰かがポンと叩いた。
ビックリして振り向いた麻耶の後ろに、黒く日焼けした笑顔が佇む。
「あっ! た、高田・・・さん・・・」
「やあ、さっきはどうも! これからお帰りですか?」
高田は麻耶の横へ並ぶと、軽い口調で話し掛ける。
「え、ええ・・・そうです・・・」
高田に肩を叩かれた拍子に麻耶の脚の力が緩み、湧き出ようとしていた雫が下
着にシミを作ってしまった。
そんな事実を高田が知るわけがないと解っている麻耶だったが、隣でピッタリ
と並ぶ高田の視線が凄く気になる・・・。
一度緩んでしまった力は、溢れ出す雫の力には勝てず、再度塞ぐことが出来な
い。
そうしているうちに、電車がホームへと滑り込んできた。
「いや~、混んでますねー」
後続の乗客達に流され、奥の扉へと背中を押し付けれらた麻耶の前を塞ぐよう
に立つ高田が言った。
麻耶をこの場所へ上手く押し込めたことに高田は内心ニンマリとしていた。
「え、ええっ! そ、そうです・・・ね・・・」
流れに任せ少し歩いてしまったことが、麻耶の割れ目から大量の雫を下着に染
み込ませていた。
その状況は麻耶にとっては、とてつもなく恥ずかしく、また気持ちを焦らさず
には居られなかった。
力を必死に入れて、両脚を会わせる麻耶だったが、揺れる電車の中では簡単な
動作ではなかった。
揺れに合わせ脚を踏ん張れば、少し開いた割れ目からは雫が零れ落ちてしまう。
十数秒もすると麻耶の息は微かに荒くなり、前を陣取る高田の耳には、はっき
りとその様子が伺い知れた。
「麻耶さん、気分でも悪いんですか?」
そう言って身体を密着してくる高田に、麻耶の鼓動が速まる。
「い、いえっ! 大丈夫です・・・っ」
高田の視線から顔を反らせ横を向く麻耶の首筋を見て、高田はそろそろだな、
と心の中で思う。
麻耶の首筋は薄っすらと汗を滲ませ赤く色付いていた。それが火照る身体を制
御できない状態だと、高田は見抜いていた。
(まあ、あの薬にかかったら、こんな大人しい女は一発だよな)
そうホソク笑んだ高田は、電車の揺れに任せて身体を強く麻耶に密着させる。
(しかし、本当にイイ女だ・・・バランスの良いスタイルも申し分ない・・・
じわじわと責め始めるか・・・!)
邪心を纏う高田の甘いコロンの香りが、麻耶の鼻腔をくすぐり、刺激する。
(ああ~っ! だめ・・・・どうしちゃったの・・・・わたしっ!)
自分の身体に齎される状況に、麻耶の思考が翻弄されていく。
何より、密着する高田の動きに敏感に反応し、声が出そうになってしまう身体
がどうしようもなかった。
(だめっ・・・そんなに・・・くっ付かないで・・・やあ・・・・あっっ)
意識的に押し付けられた高田の肘が、揺れに呼応して麻耶の乳房に触れる。
それは次第に大胆になり、肘の堅い部分で突起を突かれたとき、麻耶の口から
小さな喘ぎ声が漏れてしまった。
慌てて口を真一文字に結ぶ麻耶だったが、その喘ぎを高田が聞き逃すわけなか
った。
「やっぱり様子が変ですよ麻耶さん。どうしたんですか・・・」
顔を麻耶の耳に寄せて囁く高田の熱い息が、麻耶の耳にかかる。
(あああ・・・・ だめ・・・だめ・・・・だめっ~!)
麻耶の脚が小刻みに震えだし、立っているのも限界に近かった。
「無理しないで・・・」
またも耳に息を吹き掛けながら囁く高田に、麻耶の割れ目が一気に開き、中か
らは止め処なく蜜液が流れ出してしまった。
(6)へつづく・・・
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