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小説(転載) 『弱者の妖光』 第二部 8/8

官能小説
05 /21 2019
『弱者の妖光』 第二部 (8)



 もう限界であった。会社で焦らされ、歩道でも何度も逝く寸前まで我慢させ
られていた身体が求めるのは牝としての悦び、ただ一つなのである。 そして
全身に電流が駆けずり回り始めると、七瀬は両手で顔を覆った。

「おめえら、女の両手をどかして顔が見えるようにしろ!」

 兄貴の言葉に、男二人が待ってましたとばかりに七瀬の背後に回り、一人は
掴んだ七瀬の手を無理矢理押し広げ、もう一人は、髪を鷲掴みにして 顔を伏
せる七瀬の顔を上げさせた。自由なのは両足だけである、その両足をバタバタ
と蹴上げてその場を逃れようとしている七瀬、だが、その両足も兄貴によって
固定されてしまうのである。

「けけけっ、見てみろよこの女、毛が一本も生えていないぜ…しかも、まんこ
はオモチャのせいでビチョビチョになって大洪水だぜ」

 兄貴は七瀬のスカートを剥ぎ取ると、太腿の間に割り込み両足首を掴んで持
ち上げた、そして七瀬を開脚させて今までスカートに隠されていた陰唇を覗き
見したのである。 その視線に七瀬は、とてつもない恐怖と陵辱、そして羞恥
を感じずにはいられないのである。

 その複雑に交わる心境が、七瀬を快楽へと導く。抵抗しようにも己の性癖は
脳を支配し、身体も支配しているのである。すると、七瀬は目頭を潤ませると
髪を振り乱して喘ぎ、身体全体を痙攣させていくのである。

「…うぐっ、い、嫌あぁ…み、見ないで…、ひっ、ひいっ、いいっ!! ……
むむっ、むっぐっ!! うんっぐうぅぅ!! くうぅぅっ、つはああっ!」

 七瀬が、知らぬ男達の前で哀れな格好を曝して果てた瞬間である。
奥歯を噛締めて、昇天する声を聞かせない…それが、せめてもの抵抗であった。
これが、主の命令であればそこまで自分を責める事もなかろう。だが、明らか
に甚振る男達の前で果てたことに七瀬は涙するのである、しかも、獣のような
男達の侮辱した視線に感じてしまった己に叱責しているのだ。

──数分後

 便所の入口で見張りをしている山田が、二度目の喘ぎ声を聞いたのは三本目
の煙草を噴かしている時であった。

「ん? …また逝ったな…へへっ、どれどれ…」

 山田は、煙草をもみ消し、中の様子を覗いて見た。すると、下半身素っ裸の
七瀬が仰向けで上半身を男二人に持ち上げられ、下半身は兄貴という男に抱え
られていた。 そして開かされた太腿に兄貴が腰を沈め、一息ついて余韻を味
わっている様子から、七瀬が逝く瞬間に射精したのだとわかる。

 今度は俺にやらしてくれ…と、ばかりに、七瀬の髪を掴んでいた男が足元に
移動して、七瀬を前屈みにさせると白い尻を持ち上げさせていた。

「バックから挿入させる気だな…」

 山田が想像したとおり、七瀬の後ろに立ち肉棒を剥き出した男が的を目印に
腰を固定している。そして、二度三度と腰を前後させるとゆっくりと腰を突き
出し、真っ白な七瀬の尻へと密着していくのだ。

 七瀬は、男の方を振り向いてダメよと抵抗している。しかし、男が密着して
くると、おお… と、眉を顰めて喘いでみせた。

 暫くして、男のピストン運動が激しさを増してきた。

 パンッパンッ!! と、七瀬の尻肉を叩き付ける音が響くと、時折、苦痛に
満ちた七瀬の淫らな喘ぎ声が流れる。 その声を聞くと思わず下半身を押える
山田なのだ。山田と同様、七瀬の上半身を押えていたもう一人の男も我慢しき
れずズボンを下すと、天に突き出した肉棒を七瀬の口元へ押し出した。

「な、何だよ、俺は一人で扱いているのに、アイツは課長の口で気持ち良くさ
せてもらう気かよ…」

 嫌がる七瀬の口を無理矢理押し開き、硬くなった肉棒を差し込む男のその光
景を、山田は羨ましそうに覗いていた。 口に含んだ男の肉棒を好んで咥えて
いるわけではないが、後ろで突かれている衝撃に、思わず肉棒に舌を絡めてし
まう七瀬に驚いている。チュバチュバ…と、そんな音色が口元から流れ、そし
て、紅い口紅を塗った唇から、恐らく男の透明な汁と混ざり合ったと思われる
涎が垂れ流れ、その姿を見た山田は嫉妬さえ覚えるのである。




 暫くその光景が続くと、後ろから挿入している男の声で山田は七瀬の変化に
気付いた。

「おおうっ凄いぜ! この女、あそこを締付けてきやがる!」

 色白の身体が、何時の間にか赤味を帯びて熟した艶を醸し出していた。それ
が何を意味するのか、何度も七瀬を責めている山田にはわかるのである。

「か、課長、また逝くのかよ… それにしても、強姦されているというのにそ
こまで感じるか? まったく…」

 不機嫌そうに呟きながらも、その情景に興奮する山田は己のイチモツを握る
手に力をこめていくのだ。そして、その視線の先で七瀬が身体を痙攣させると
三度目の絶頂を迎えていくのである。

 まるで死んだように、呆然として汚い床に伏せる七瀬。さすがの山田も不安
に駆られている、だが、獣化している男達の前に足が竦み動けない、すると、
七瀬と目が合ってしまったのだ。 たっ…助けて… 自分の姿に気付いた七瀬
が手を差し伸べて助けを求めている。

「…そ、そんな目で見ないで下さいよ…でも待てよ、ここで僕が助けに入れば
僕の株もあがるかもしれないぞ、そうだ今ここで勇気を出して…」

 日頃の名誉挽回とばかりに自分を覆い立たせる山田、どうせ相手は自分が雇っ
た男達、「止めろ」と声を掛ければ事態を把握して帰るだろう、そう考えた山
田が、大きな一歩を踏み出そうとした、と、その時、兄貴の声が室内に響いた。

「よし! 次はトリプルでいくぜ!」

 その声に山田は、踏込もうとした足を逆に、一歩引いてしまったのである。
 
「ト、トリプル? トリプルって何だ…あいつ等今度は何をしようとしている
んだ?」

 山田は、不安より期待に胸をふくらませ壁の隙間から様子を伺っていた。

 男達は、助けを求めていた七瀬の身体を引きずり戻し、今しがた七瀬の口に
肉棒を差し込んでいた男が床に横になると、その上に七瀬を乗せたのである。
髪を乱して背筋をピンッと張った七瀬の姿に、また挿入されたのだと感じる山
田。次に兄貴が、四つん這いで男と抱き合う七瀬の尻に近づいている。

「お、おいおい…まさか、アナルまで犯すきかよ…」

 正解であった。兄貴は男と繋がった七瀬のアナルに肉棒を宛がうと、ゆっく
り腰を前後させていくのである。七瀬が狂ったように抵抗しているのを見ると
兄貴の肉棒がアナルの括約筋を引き伸ばして体内に埋め込まれているのだとわ
かる。そして、もう一人の男は七瀬の顔の前に立ち、反り立った肉棒を口に押
し込んだのだ。兄貴の合図で、七瀬の穴は男達の硬くなった肉棒で激しく擦ら
れていった。

「す、凄い!! これがトリプルかあ!!」

 山田は、男達に紛れ込んで自分も一緒に七瀬を犯している気分で己のイチモ
ツを扱いていた。
 
 獲物の兎に群がる狼達、その影に隠れているハイエナが一匹…
 
 そして七瀬が、男達の液体を体内に受け入れてしまったのはそれから間もな
くの事であった。
 
──数分後

 静けさを取り戻した便所に、男達の姿は無かった。 しかし、その代わりに
山田の姿が見える。自分の企みに陥り無惨な姿の七瀬を介抱しているのだ。

 可哀想に…と、見せ掛けの言葉を掛ける、しかし、七瀬の怒りの矛先が山田
に向けられるのは当然である。

「弱虫!! どうして助けに来てくれなかったのよ!!」

 二発、三発、そして四発と、怒りに逆上した七瀬は山田の襟首を掴み、往復
ビンタを見舞うのであった。


- 完 -

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eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。