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小説(転載) 相姦の螺[らせん]旋 -兄と妹の倒錯地獄-Episode1

近親相姦小説
10 /19 2019
 ココン、コン、コン、
 「・・・いいよ、入って」
 約束通り。
 時刻も、ノックのリズムも、そうじの時間に決めたとおり。
「・・・」
「・・・?だいじょうぶだよ、ユウキ。だれもいないから」
 ガ・・・ラ・・・ガラガラッ
 こわごわ様子を見ながら、ドアを開けるユウキ。
「待ってたよ。はやくはやく」
[あの・・・ほんとに、だいじょうぶ、なの・・・?」
「とっくにみんな帰ったよ。今さらだれももどってこないよ」
「そ、そう・・・」
「ユウキ、ビクビクしすぎ。べつに”ここ”でするの、初めてじゃないじゃない」
 ここ・・・生徒会室。
 ”ユキが立候補するなら私たち、がんばって応援するよ”、”ユキやんなよ。小学校の
ころからこーゆーの、よくやったじゃん”、”向いてるよ。ユキ、すごいまじめだもん。
みんなのシンボウもあついし”。
 そんなともだちの声におし切られて、なってしまったけど・・・
「私ね、生徒会室にいる間ね、ずーっとワレメが、ぬかるみっぱなしだったの」
「ユキ・・・」
「だれも、気づかないの。時間を追うごとに、私の中からどんどんぐちゅぐちゅがわき出
してきてるのに、みんな私のこと”フクカイチョウ”にしか見えてないの。ここでユウキ
とエッチしちゃうのを楽しみにしてるなんて、だれもわかってないの」
「・・・」
「だから、だから、ますます私、ヌルヌルをおもらししちゃった。大げさなくらい真剣に
意見を出したりなんかして・・・」
 思いがけず、またひとつ、”いけないこと”を見つけてしまった。
 もしかしたら、クセ、なのかも知れない。どんなことでも、”キモチイイ”に結びつけて
しまうのが。
 ご・・・くっ・・・
 ユウキが、つばを、飲みくだす。
 きっとユウキも、ずっとおなじ気持ちだった。白いのどを鳴らす音が、脳に直接、そう
教えてくれた気がした。
「ユウキ、こっち、来て・・・?」
「うん・・・」
「そこのイスに座って」
 ふつうの教室の、二分の一・・・ううん、三分の一くらいの部屋のまんなかに、細長い机
がある。
 私は、その机と黒板の間にあるイスを、ゆびさした。パイプと木の板でできた、イス。
ユウキはバッグを置いてそこに腰かける。
 Tシャツにジャージ姿のユウキ。”クラブの練習が終わったらすぐ来てね”って言って
あったから、えりや胸のあたりが、前髪が、まだ汗でぬれたまま。
「どうするの、ユキ・・・」
「オナニー」
「・・・はっ?」
「オナニーの見せっこ、しよ?放課後、アソコがどんな風になってたか、おたがい見せ
あお?」
「えっ、でも・・・」
「ほらあ、早くジャージぬいで」
「あっ!まっ・・・」
 どうせ言ったって、ぐずぐずするだけだから、
「待って、ユキ待って・・・」
 私が、ぬがせてあげる。
 ずるっ!
「やだっ・・・!」
「ああっ・・・」
 その瞬間、たおれちゃうかと思った。
 生徒会室に、ふうっ・・・とたちのぼる、ニオイ。
 クラブの練習で流れた、二時間分の汗のにニオイと、このときを期待しすぎてあふれ
出した、二時間分の”水あめ”のニオイ。
 私が待ってた、ニオイ。パンツの中で、じっくりブレンドされた”男の子”のニオイ。
 オチンチン、めちゃくちゃタってる。
 まだどこか、オドオドがぬけないユウキとは正反対。
 えらそうにしてる、っていうくらいそりかえって、バっキバキにボッキしてる。
 色白のその素肌に反抗するように、カラダじゅうをまっ赤に、特に先っぽが完熟トマト
みたいにまっ赤にそまってる。フクザツに編み上がった太い血管、あっちこっちで浮き
上がってる。
「ふふ、やっぱりね。ユウキもすごく、待ち遠しかったんだね」
「くっ・・・」
 ユウキが、耳まで赤くして、肩にカオ、うずめた。
 私は、シューズぬいで、机に上がる。
 机の上に、オシリを下ろす。目の前で、オロオロしてる、ユウキの両肩に、
「あ・・・ゆ・・・ユキ・・・」
「ふふふ・・・」
 私の両足、ゆっくり、のせる・・・
「え・・・な・・・」
「わかる・・・?私の、スカートの中、ずうっとこう、なってたんだよ・・・?」
「う・・・あ・・・」
 ひとみと、ひとみ。ただ一点に、そそぎこまれる。
 熱い。焦点が、私の中心に合わせられて、とっても、熱い・・・!
「んっ・・・ふっ・・・」
 視線を浴びせられてるところに、手、伸ばしてみる。
 ぬらっ・・・
 ほんのちょっとふれただけで、指先にトロトロ、からみつく。生地がピッタリはりつい
てる。指でなぞると、そこのカタチ、はっきりわかる。こんなところ、こんなところを、
ユウキがじーっと、見つめてる・・・
 ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、
「だれも、見てくれなかったから、会長も、副会長も、書記も、私のアソコ、見てくれな
かったから・・・」
「ユキ・・・」
「だから見て、ユウキ見て、私が、えっちなところに、えっちなコトしてるの、いっぱい
見てぇ・・・」
 くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ、
 両手とも、私のアソコに出動させる。
 長い間、ガマンさせられてきた私のワレメのわがままに、十本の指を使って、こたえ
てあげる。コットンの上から、ぼわんぼわんにボッキしたクリットも、防波堤がこわれた
まんまのさけ目の中も、ぐちゅぐちゅにイジリまわす。
「すごい・・・よ・・・」
「あっ、だめっ」
 ふいにユウキが、私のアソコに手をさしのべた。私は、その手を足ではらいのける。
「なっ、なんで・・・」
「言ったでしょ?これは、おなにーの見せっこだって」
「でも、ユキ・・・」
「どうせするんなら、目いっぱい高いとこまで”持ち上げた”ほうが、いいでしょ・・・?」
「えっ、え、」
「さわっちゃダメ。なめるのもダメ」
「そんな、」
「私も、見たいの。練習中ずっとパンツの中に閉じこめられてたオチンチンが、ユウキの
手の中でビクンビクンにキモチヨクなってくとこ・・・」
「・・・」
「もう、ガマン、できないんでしょ・・・?」
「うう」
 しゅっ・・・
「ふふっ」
 しゅっ、しゅっ、しゅっ、しゅっ、
 手が、動きだした。ゆっくりと、動きだした。
 五本の指でつつが作られて、特大キノコがこすられはじめる。待ち望んでた刺激。まっ
赤な先っぽが、うれしそうにしずくをにじませてる。
 けっきょくはユウキ、私の言うとおりになっちゃうんだから・・・
 クン、クンクン・・・
 さわっちゃ、ダメ。そのルールの中で、ユウキはニオイっていう手がかりを見つけてし
まった。その手はもうトップスピードに近づこうとしてる。
「なーに、ユウキ?まるで野良犬だね」
「んっ、はぁ、あぁ、」
「ふふ、これはどう?」
 パンティーの上を、思いっきりひっぱてみる。まっ白な生地に浮かび上がるのは、
当然・・・
「ああ、すごい、キモチイイよう・・・」
「私のここ、見てるだけで、イイの?」
「うん、それに、ニオイが、だんだん濃くなってくる・・・」
 ・・・ハズカシイ。見られたり。かがれたり。
 しかも、そこにあるのは、私自身の”クローン”のカオで。
 まぶたがおおいかぶさる、うるんだ目。ぬれた白い歯とピンクの舌をのぞかせた、くち
びる。天国にでもいるみたいな表情、ユウキは無防備にさらけ出す。まるで、今の自分を
テレビカメラで中継されてるみたい。
 ものすごく、ハズカシイ。ハズカシすぎる。だけど・・・
「んっ・・・ん・・・」
 もっともっとじっとりするように、食いこむように、ニオイのもとが増えるように、私
はイジくりまわした。目の前にいる、”えっちなお兄ちゃん”に、見せつけた。
「私のニオイ、キモチイイ?」
「うん、ユキのニオイ、直接アソコにキちゃうんだっ・・・!」
「ほら、どう?食いこんでるでしょ?イヤらしいみぞにイヤらしいシミ、できちゃってる
でしょ?」
「うん、もうぜんぶ、すけて見えちゃいそうだよ、ナメたいよう・・・」
「だめっ!ダメだからね。ちゃんとオナニーでガマンするの・・・」
 お兄ちゃん、舌まで出してる。たちのぼる蒸気まで味わおうとしてる。五感のアンテナ
全てを極限まではって、オチンチンの燃料にしてる。もっともっと私に、ハズカシがらせ
たいんだとしか、思えない。
 あんまりコーフンしたカオを近づけてくるから、もう指が何十本あっても、足りない。
なぞったり、食いこませたり、そんなのじゃものたりない。
 ぐじゅっぐじゅっぐじゅっ!
「ああんっ、んはっ、うぅんっ!」
 最終手段。
 パンティーを、Tの字状態に。前の部分をつかんで、しぼりあげて、ヒモパン状態に。
そして、直接めりこませる。べとべとネンマクも、むっくりクリットも、まとめてコスり
あげる。くつ下をはいた足の指が、お兄ちゃんの肩にガッチリめりこんじゃってる。
「ユキっ、すごいよっ、はみ出してるっ、アソコの、テロテロしてるところ、見えちゃっ
てるよっ・・・!」
 カベにかかった、黒板。今月の日程や、今日の会議で出た意見が、みるみる涙でにじん
でく。
 さっきまでの自分が、ふだん、学校で演じてる自分が、みんなが知ってるきまじめな私
が、黒板をうめた白い文字といっしょに、どろどろに溶けていく・・・
「ああんっ、見てっ、お兄ちゃんっ、私のマンコ、いっぱい見てぇっ!」
 だめ、イキそう。
 おたがいアソコにすらさわってないのに・・・キモチヨすぎるうっ・・・!
「くぁっ、でるっ、でちゃうぅっ!」
「イっちゃうようっ、お兄ちゃん、私、イっちゃうよおっ!」
 どっ、ぷんっ・・・!
 あ、セーエキだ。お兄ちゃんの中から、いっぱいセーエキ、飛び出してきた・・・
 スローモーションで、放物線、えがく、まっ白い、体液たち。
 ぱしゃんっ、ぴちゃんっ、ぴちゃっぴちゃっぴちゃっ・・・
 ・・・もどかしい遊びをつづける私たちに、こらえきれなくなったのかも・・・知れない。
 私の、マンコと、お兄ちゃんの、チンポ。
 目の前で、ごーいんに、”かんせつえっち”、されてしまった・・・


「つながってるね・・・」
 机の上。
 ブレザーと、ジャージとスカートとブラウスと、Tシャツと、パンティーと、リボンと
パンツとくつ下は、床の上に散らばったまま。
 もう空からは、夕焼けのオレンジすら姿を消そうとしてる。グラウンドでは、まだ野球部
が声をはって練習してる。蛍光灯は、つけられない。かすかな光を頼りにしてる。
「うん・・・つながってるね・・・」
 山びこのように返ってきた、ユウキの声。それ以外に、コトバが見つけられないのかも
知れない。
 初めて、だった。
 こうやって、いっしょになったあとの様子をまじまじと見るのは。
 ユウキの足と足の間に、私のオシリがある状態。そして、でっぱりとへこみが打ち消さ
れたこと、ふたりして確認している。
 不思議な、風景だった。
 ハダカになってる、ふたり。うぶげ、しか、生えてない、ふたり。
 あるべきところにあるべきものがなくて、なにもないところがすきまなくうめつくされ
ていて。真ん中のカラダの線がそれぞれを区別してるだけで、あとはただ、ピンクがかった
はだいろが、つづているだけ。
 髪の毛の長さ、ぜんぜんちがうってほどじゃないし、ユウキ、それほど筋肉が目立って
るわけじゃないし、私のムネ、まだ、そんなに、おっきくないし。
 だから、なんか、よけい、トリックアートの鏡みたくなってる、私たち。
「つながってる・・・」
 そうっと、その中心に手をのばす。
「つながってる・・・」
 根本を、そこに指をはさんでつかんでみる。たしかに、あの大きい管状のものは、私の
体内におさまってしまってる。
「つながってるよお、ユウキ・・・」
 なにか、ほかに言おうとするんだけど、結局リピートするだけになってしまう。あまり
にもその事実がショッキングだった、そういうこと。
 今までは、見ているようで見ていなかったから。ただキモチヨクて、そこがどうなって
るのかなんて、考えたこともなかった。
「うん、見えなくなっちゃってる・・・」
「これって、すごいこと、だよね。ニンゲンのカラダって、こんなことができちゃうんだ
ね」
「うん・・・」
「・・・まあ、何回もしてきたこと、だけどね・・・」
「うん・・・」
 ユウキの手も、下りてきた。化石の標本でもさわるみたいに、おそるおそる、やがて、
ものめずらしく観察するように、さすってる。私の手と、その部分の取り合いになってし
まう。
「ユウキのコレ、おへそのあたりまできてるよ・・・」
「そんなに、いってるかなあ・・・」
「そうだよぉ。ユウキの、すごく、おっきいんだもん。このへんに、あの、赤い先っぽが
あって、そこからこう・・・きて、ここにつながってるんだよ・・・」
 おなかの下を、指でなぞって説明してみる。ユウキ、ハンシンハンギって顔してる。
 ほんとは私も、ハンシンハンギ。
 あんな、親指の何倍も長くて、何倍も太いのが、マタの間のあのさけ目に入ってるなん
て。とちゅうから、べつの世界にでもつながってるんじゃないのかなぁ・・・
「ユウキ、キモチイイ?」
「うん・・・」
「どんなふうに?私のここって、どんなふうになってるの?」
 いつか、したことのある、質問。あらためて、ユウキに、投げかけてみた。
「え、なんか、あったかくって、ヌルヌルしてて、キュっキュってせまくなって、しめつけ
られるんだ」
「あの・・・さ、ホントに、しめつけられると・・・キモチイイの?」
「うん、強ければ、強いほど・・・」
「ふう・・・ん・・・」
 やっぱり、よく、わかんない。
 自分のカラダのこと、ユウキに聞いてる時点で、ワケわかんない状況ではあるけど。
 わかってるのは、私もキモチイイってことくらい。ほかはクロスでもかかってるみ
たいに、ナゾのまま。
「ねえ、私、ガマン、できなくなってきた・・・」
 じょじょに、カラダに支配されはじめる、意識。
 なんか、私たちのカラダのナゾとか、どーでもよくなってきた。
 私たち、究極の遊びを、覚えてしまった気がする。
 だって、相手がすぐそばにいて、オチンチンを、ワレメの中に入れるだけでこんな
にキモチヨクて、何回やってもぜんぜんあきない。
 今日まで生きてきて、最大で、最高の、発見・・・
「動いて・・・?」
 私は、横たわった。
 せなかいっぱいに、しみこむような机の、ひんやり。
 ユウキは体を起こす。足を大きくひろげてる間に、ユウキの体が割りこんでる体勢。
 天井を、見つめる。消えてる蛍光灯のたれさがる天井を、見つめてる。
 太くて、長くて、ゴチゴチの、先端。私の体内で、あばれだす、あの、瞬間。
 思い起こす。記憶を頭の中にしきつめる。期待をめいっぱい、ふくらませる。
 動いて、はやく、私の中で動いて、ワレメの中、にゅぷにゅぷ、ほじくりかえしてぇっ・・・!
「・・・あ、そうだ」
「えっ・・・どうしたの・・?」
 とつぜんユウキが、机のすみに転がってる、なにかに、手をのばす。
「なに?なにユウキ・・・」
「これで、しばっていい・・・?」
「・・・えっ?」
 ビニールひも。
 生徒会の備品の、ビニールひも。
 まるく巻かれた赤いビニールひもを、ユウキは私に見せる。
「しばる・・・って、そんなことしたら・・・」
「だいじょうぶ。かるく、カンタンにだから」
「だけど・・・」
「手首だけ。しばったら、机の脚に結びつけるだけだから・・・」
「そっ・・・そんな・・・」
 ・・・ユウキの、ヘンタイ。
 エッチな本、見すぎ。ついさっきまで、さんざんだれか来ないか心配してた人とは思え
ない。
「そんなの・・・」
 ・・・って、考えてみるその裏で、
 私のアンテナ、カラダの中心にあるアンテナが、はげしく反応してる。
 シバラレタラ、キモチイイ。シバラレタラ、ゼッタイ、キモチイイ。
 どこからか聞こえる、テレパシー。コマクをジャンプして、聞こえてくるテレパシー。
 ミウゴキガトレナイジョウタイデ、オッパイヤワレメヲ、ユウキニイジクリマワサレタ
ラ、キット、ナンバイモナンジュウバイモ、キモチイイ。
 でも、でも私ハダカなのに、しばられたあとで、もしだれかが来たら・・・
 ダレモモドッテコナイカラダイジョウブダッテ、イッテタクセニ。ホントウハジブン、
ソーユーコト、シテホシイクセニ。
 でも、でも・・・
 キョウハトコトン、エッチナコト、シタインデショ。キョウハ、ガッコウニイルトキノ
ジブン、バラバラニブチコワシタインデショ・・・
「ユキ?」
「・・・えっ?・・・あ・・・」
「ユキ、両手だして」
「う、うん・・・」
 あ・・・私、両手首、さしだしちゃった・・・
 ユウキのカオが、ぱっと笑顔にきりかわる。子どもがおもちゃ買ってもらったときみたい
な、あの笑顔。かなり、ワクワクしてる。かなり、うれしそう。
 にゅっぽんっ。
「あ・・・」
 ワレメとオチンチン、切りはなされる。ユウキが作業に入る。
 私の手首は、交差して重ねられる。その十字の四つ角を、タテにヨコに、何重にも何重
にも、厳重にビニールひもを巻きつけていく。
 しゅっ、きゅっ。
 そして最後は、真ん中にちょうむすび。
 まず、両手の自由が、取り上げられた。
 次に、両腕のわっかの中に、ひもが通される。
 カラダは横たえられたまま、両腕が持ち上げられる。机の対角線の上で、背のびをする
ような、カッコウ。
 そしてそのひもは、宣言通り、机の脚のひとつに、くくりつけられる。
 ついに、カラダの自由まで・・・
「できた」
 ”処女作”にまたがって、ユウキは、マンゾクそうにそう言った。
 ためしに、腕に、力を入れてみる。
 ぐっ・・・
「動けない・・・でしょ?」
「動け・・・ない・・・」
 本当に、動けない。足とかは曲げたりすることはできる、けど。このままじゃ、肩から上
は、ぜんぜんムリ。もちろん、ここから移動することは、不可能。
「あ・・・動けない、ユウキ、私、動けないよう・・・」
 声に出して、言ってみて、初めて、こわくなってきた。
 急に、空気が重たくなった気がする。ものすごい圧力でおしつぶされてしまいそうな、
錯覚。
 どうしよう、本当に、だれかがここに入ってきたりしたら・・・
 いま、生徒会室のドアを開けられたら、どうすることもできない。ハダカの男の子にし
ばりつけられてる、ハダカの私。
 先生たちに言いつけられたりしたら、タダじゃすまない。きっとケーサツまで、呼ばれ
ちゃう。テレビや新聞にも取り上げられちゃう。私たちが学校でしていたこと、たくさん
の人に知られてしまう。
 それが、こわくなって、ユウキ、逃げたり、しないよね・・・?
 私のこと、しばっておいて、机にくくりつけておいて、動けないようにしておいて、私
を置いてったりなんか、どこかに行っちゃったりなんか、しないよね?まるはだかの私
のこと、放っておいたりなんか、しないよね?
 だって、そんなことされたら、そんなことされて、男子にでも見つかってしまったら、私・・・
 かたっ、かたかたかたっ・・・
 半泣き状態で、肩をふるわせてる私を、ユウキはただじっと、見つめていた。長い長い
沈黙が、どうしようもない不安を風船のようにふくらませつづける。
「あ・・・や・・・や・・・」
 おねがいだから、どこにも行かないで、ユウキ、はやく終わらせて・・・
「ユキ・・・」
 ユウキの、カラダが、私のカラダに、かぶさった。そのくちびるのすきまから、まっ赤な
舌が、はみ出していた・・・
 ぺ、ちゃっ・・・
「ふえ、ユウっ・・・キ・・・」
 舌が、右みみに、着地する。
 ぴちゃっ、ぴちゃっ、ぴちゃっ、
 みみたぶを、耳のうらを、ユウキの舌がはいまわる。はいまわる音、大音量でコマクに
ひびきわたる。
「は・・・は・・・は・・・」
 ぶるっ、ぶるぶるぶるっ、
 大型犬みたいに、のしかかってペロペロしてくるユウキ。おびえきってる私をなぐさめ
るみたいに、舌でなでなでしてくるユウキ。
「ふうっ、んう、んう、んんっ・・・」
「ユウキ・・・?ユウキ・・・?」
 いつもと、ちがう。こんなの、どこで覚えてくるんだろう。
 舌が、耳たぶからゆっくりと降下して、首すじへ。じゅるっ、じゅるっ・・・水っぽい音を
たてながら、上下の往復をくりかえす。
 それにあきると、今度はあごにはい上がってくる。いつものように、ちゅっ・・・て、して
ほしがってるくちびるを横目に、ユウキはかるく、あごにかみついてきた。
 いくつか前歯のあとを残したら、また、下へ。のどもとのくすぐったいところ、うわくちびる
と、したくちびるで、こちょこちょしながらさらに、下へ。
 さこつ、むなもと・・・その下は・・・その下は・・・
 ちゅっ・・・
「あ・・・れ・・・?」
 ふいに、口が、はなれていってしまう。私を見下ろすユウキの目、ふたたび観察モード
に、なってる。
「え・・・どうして、ユウキ、どうして・・・」
「ユキ、しばられて、キンチョウ、してる?」
「なっ、なに・・・」
「ムネ、ぷるっ、ぷるって、ふるえてる・・・」
「うっ・・・やっ・・・」
「なんか、すごく、えっち、だね・・・カラダ、くねくねさせたりなんかして・・・」
「やっ、やだ、ハズカシイよ、言わなくていいよう・・・」
「あ、どっちも、かたくなってきた?」
 きゅっ!こりゅ、くりっくりっ、
 ちくび、いっぱいかたく、ちょっと赤く、なっちゃった、ちくび、ユウキにこーげき、され
ちゃうっ・・・
「ふふっ。ん?ん?」
「いっ、いっ、いっ、」
「ユキ、キモチイイ?」
「やだ、やッ、こんな、やだぁっ・・・」
 じりっ・・・じりっ・・・ヒモが鳴る。
 ほんとは、いやじゃ、なかった。ちゃんと、キモチヨカッタ。ツメでこちょこちょされたり、
にゅーりん、くるくる、なぞられたり。
「やあ・・・ユウキやあぁぁ・・・」
 でも、やっぱりちょっと、こわかった。
 カラダの自由、100%、投げ出してるの、そのまま、どんどんキモチヨクなってくの、
こわかった。ユウキのこと、信じてないわけじゃ、ない。でも、なんていうか、ロープが
”見えない”バンジー、みたいな感じ、なくならなかった。
「ひっ、やっ、やっ、ゆっ、ゆびじゃっ、」
 せめて・・・
「ゆびじゃ、やだ、なめてっ、口で、おっぱい、ちゅぱちゅぱしてよお・・・」
 せめて、私のキボウ、かなえてほしかった・・・
「ユウキおねがいぃぃ・・・」
「・・・」
 もういちど、ユウキのカオ、近づいて、きた。
 しゃぶってくれる、おっぱい、しゃぶってくれる・・・
 じゅ、ぱっ・・・
「あっ、」
 え・・・?
「そこはっ・・・!」
 そこは・・・わきの・・・した・・・
 じゅるっ、ちゅっ、れるっれるっ、
「やっ、だめだよユウキ、汗っ、かいてるしっ・・・」
 ぺちょっ、ぺちょっ、ぴちゃぷちゃぷちゃ、
「ひゃっ!ふぁっ!なんで、なんでそんなこと、するのおっ・・・!」
 だめ、言うこと聞いてくれない。
 くすぐったくて、ハズカシくって、ユウキのアタマ、はらいのけたいけど、手、使えない、
ユウキのカラダがおもりになって、カラダの向きすら変えられない。ユウキのマタの間で、
両足モジモジさせるだけ。
「もお、やだ・・・ふつうに、してほしいよお・・・」
「・・・せっかくユキのことしばったんだから、もうちょっと遊ばせてよ」
「そんっ、なぁ・・・」
 そんな、私、アイスキャンディーじゃない、ユウキのぬいぐるみじゃ、ない・・・
 ぴ、ちゅっ・・・
「かっ、はっ・・・!」
 ゴーモンのようなわきへのこーげき、止む。舌がまた、移動をはじめる。
 けっきょく、おっぱいは、ムシしたまま、カラダの真ん中をつき進んでいく。おへそに
向かうラインを、まっすぐまっすぐ。歯と、くちびると、舌で、順々に素肌をもてあそび
ながら、ゆっくり降りていく。このまま行くと、その先にあるのは・・・
 アソコ・・・
 ユウキ、アソコは、イジメてくれるよね・・・?舌で、ぐりゅぐりゅ、してくれるよね・・・?
 がばっ!
「・・・うそっ・・・」
 こんどは・・・あし・・・?
 ユウキがカラダの向きを変えた・・・と思ったら、いきなり持ち上げられた私の片あし。
 私のことをまたぎながら、ひざで立って、私の脚を両手でかかえこんできた。
 あしまで、ユウキ、あしまで・・・?
 ぱくっ
「ひ」
 親ゆび、まるかぶり。
 ちゅびっ。ちゅびっちゅびっちゅびっ、
「ちょ、やめてっ、ユウキ、きたないよ、そんな、きたないようっ!」
 親ゆびも、あまりのことにビックリしてる。口の中でパニックになってる。動きまわる
ユウキの舌と、大ゲンカになってしまう。
 いますぐに、ユウキのこと、なぐってでもやめさせたいのに、なすすべもない。
 親ゆびだけじゃない。人さしゆび、中ゆび、くすりゆび、小ゆび、順番にユウキのくち
びるがおおいかぶさる。ぬるぬるナメクジのえじきにされてしまう。ユウキの口が通った
あとには、ヨダレがたっぷりまぶされていく。
 ヘビのように、私の脚にからみついて、いろんなことをしてくるユウキ。指だけじゃ、
マンゾクできないみたい。かかとも、指のまたもくるぶしも、足の甲も、つちふまずも。
すみずみまでヌメヌメが通りぬけていく。
 異常・・・としか言いようのない、ユウキのせなか、ぼやけてく。
 私、ハズカシすぎて、まだすこし、こわいの残ってて、なみだ、こぼれてきた。
「ユウキ、もう、ゆるして、もう、こんなの、いやだよお・・・」
 ぴちゃっ・・・
 ユウキが、ふりむく。やっと私の言葉に、耳をかしてくれた。
「おねがい、ワレメを、イジって、ずっと、しばられて、オチンチンも、取り上げられた
ままじゃ、私、たえられないよお・・・」
「・・・わかった」
 ぐいっ!
「あっ!?」
 わかって・・・ない・・・!
 カラダ、まくり上げられる。カラダ、”のの字”にされる。ムリヤリ、逆でんぐりがえし。
「こうすると、おしりの穴まで、まるみえだよ、ユキ?」
「やっ、ユウキっ・・・!」
 マタの間から、オシリのところから、ぬっと現れたユウキのアタマ。いじわるそうな
笑顔で、私の泣き顔をのぞきこんでる。
 ”ハズカシイ”メーター、上がりっぱなし。
 足指をおしゃぶりされた時点で、ふりきったと思ってたのに、針はまだまだ上昇をつづ
けてる。
「やめて、ユウキやめてぇ・・・」
「すごい、おしりの穴までたれ落ちてたんだ。いちめんヌルヌルまみれだよ・・・?」
「うそっ、うそぉ・・・」
「ユキ、しばられて、感じちゃったの・・・?」
「ちっ、ちがうよっ、ちがうもんっ、」
「でも、ここ、ふくらんでる・・・」
 ちゅるんっ
「ああんッ!」
 クリット、なめられる。クリット、カンタンに見つけられちゃった・・・
 ぴちゅぴちゅんっ、ちゅるっちゅるっ、
 舌が、クリットで、”ボール遊び”してる。
 ついたり、はじいたり、おさえつけたり、ころがしたり・・・
「はんっ、ふぁっ、っああぁっ!」
 感じてる・・・いつもより私・・・感じちゃってる・・・
 ”ハズカシイ”とか、”やめて”とか、口では抵抗してきたけど、
 でも、もう、いいのがれ、できない。
 私、手首しばられて、ハズカシイところ、なめられて、ハズカシイカッコウさせられて、
かえってビンカンになっちゃってる。すごく、こわかったけど、でも、もう今は、キモチイイ
が追いこしちゃってる。くすぐったさも熱っぽさも、ビクビクもゾクゾクも、みんな、”キモチ
イイ”の中に、吸いこまれていく・・・
「もう、だめ、もう、ガマン、できない、」
「ユキ・・・?」
「もうマンコ、限界だよお、ほしいよお、コチコチのオチンチン、ほしいよおっ!」
「・・・」
「入れて、チンポ入れて、ぬぷって、ずぼって、入れてぇっ!」
 コドモみたいに、泣きながらおねだり。
 ちゃんと、理解している。
 いま私のくちびるから飛び出していくコトバ、”フクカイチョウ”が、14才の女の子
が、口にしていい言葉じゃない。自分で赤面してしまうほど、はしたないコトバ。
 でも、言わずにいられない。
 だって、入れてほしいんだもん。
 ユウキのせいで、もうこれ以上、たえられなくなっちゃったんだもん。
「チンポ、チンポ、チンポ、」
「・・・」
「お兄ちゃん、おねがい、お兄ちゃあん・・・」
「・・・じゃあ・・・入れるよ・・・?」
 オシリ、静かに下ろされる。久しぶりの、冷たい机のカンショク。
 両ヒザ、両腕でかかえこまれる。あいかわらず、カイボウされるカエルみたいな私。
 長すぎた、遠まわり。でもやっと、こんどこそ・・・
 ぬぷ。
「はあっ!」
 ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ、
「あっ、あっ、あんっ、あんっ・・・」
 スゴイ。キモチイイ。この感じ、この感じがほしかったの・・・!
 熱くて、寒くて、くすぐったくて、カユくて、痛くて。全部の細胞が、合体してる部分
を震源に、ビリビリにふるえあがる感覚。
 お兄ちゃんの先っぽがマンマン液をまぜこぜにするたび、ぶっとい幹がボッキクリット
をおしつぶすたび、その感覚は爆発的にエスカレートしていく。
 からだじゅう、熱い。
 耳とか、首すじとか、わきの下も、足の指すらも。
 チンポのおおあばれが、舌のはいずったあとに火をつけていく。
 ぽたっ、ぽたっぽたっ、ぽたぽたっ・・・
 おおつぶの汗、私の上にふりそそぐ。ぷるぷるふるえるおっぱいの上で、私の汗とまじ
りあう。そういえばいつもより、動き、速い気がする、オチンチン、おっきくなってる気
がする。
「はぁっ、はぁっ、ユキっ、ユキっ、」
 顔中びっちょりの、お兄ちゃん。
「ユキっ、ユキのここ、いいよう、とけちゃうよう・・・!」
 練習中も、そうなのかなあ。
 ぬちゃっぬちゃっぬちゃっぬちゃっ!
 ”ユウキは手をぬくことを知らないからなあ”、”いつもおとなしい分、ぶったおれる
くらいがんばっちゃうんだよね”・・・同じ部の男子が、そんなこと言ってたっけ。
「んっ、くっ、っあ、ああっ、ああぁっ」
 お兄ちゃんも、いつもの自分、こわしたいのかなあ・・・
 そうするには、じゅうぶんなくらい、フツーじゃないシチュエーションと、それをかるく飛び
こえるほどのカイカンが、ここにはある。
 ずりゅっぶりゅっ!ずりゅっぶりゅっ!
「あふんっ!ううんっ!あはあん!」
 キモチヨすぎてアタマ、ぽーっとしてきた、オカしくなってきた。
 お兄ちゃん、いっしょに、ぶちこわそ?こうなったらとことん、自分たちのヨロイ、こなごな
にしちゃお・・・?
「ユキっ、ユキっ、カオに、出したい、ユキのカオに、かけていい・・・?」
 えっ、カオ・・・?だめ、そんなのだめ、ゆるさない・・・!
 両あし、お兄ちゃんのせなかに巻きつける。おなかにきゅっ!て力こめる。もうこれ
以上、ボッキがどこにも行かないようにするために。
「お兄ちゃん、だめっ!」
「うわっ、ユキっ・・・」
「私、マンコで、セーエキ、びゅくびゅくするの、感じたいの、だから、だからぬいちゃ
だめっ・・・!」
「きっ、きついっ、きついよユキっ」
「お兄ちゃん、キスして?このままじゃ、声、大きくなっちゃうから、キスして?キスう・・・」
「あっ、わっ・・・!」
 あしで、お兄ちゃんを、”たぐり”よせる。
 死ぬほど感じてるカラダに、トドメをさす。
 ちゅぷっ、くちゅ、くちゅ、くちゅ・・・
「んっ、んっ、んっ、んっ、」
 ふたりの舌がもつれあう。お兄ちゃんの舌、私の汗の味がする。
 キモチイイ、蒸発しちゃいそう、しあわせ、キモチヨクって、とってもしあわせ・・・
「んんん、んおおうんっ!」
 苦しげなうめき、ヨダレといっしょに私の口に流れこんでくる。
 イキそう、なんだね。
 いいよ、お兄ちゃん、中に出して、マンコの中に、ボッキジュース、
 いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、
いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、
いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱい、いっぱ・・・
「ふぐンっ!ウンっ!うううううぅぅんんっ・・・!」
 びゅっくんっ!びゅろびゅろびゅろびゅろ・・・!
「んんンっ・・・」
 さい・・・こう・・・
 じたばたって、転げまわるオチンチンと、あふれだす、ヒダヒダの奥に体当たりする、
たくさんのあったかいセーエキ。
「んふ、んふ、んふ・・・」
「ふくっ、く、んんうぅぅ・・・」
 はげしい呼吸、ユニゾンする。
 おなかの上には、舌をからめたまま、ヨインにひたってるお兄ちゃん。
 私、机に向かうビニールひもを指でなぞりながら、ぼんやり思ってた。
 またいつか、生徒会室でしばってね、お兄ちゃん・・・

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eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。