小説(転載) 相姦の螺[らせん]旋 -兄と妹の倒錯地獄-Episode5
近親相姦小説
「そのまま動くなよ」
実験台。
科学室の、床に固定された実験台。その中で教壇のすぐそばにある台に、私は両手を
ついている。
沈黙。つきだした下半身は、まるはだか。なにをされるのか、わからない。不安がどん
どん、ふくれ上がっていく。「そのまま動くな」・・・最初に言われた命令には、逆らえない
ままで。
土曜日、放課後、私は呼び出しを、受けた。
「先生、なにを・・・」
「ふふふ、今日をお前にとって忘れられない”記念日”にしてやるんだ」
ここにきて、さらに思わせぶりな、言葉。
意味がわかんない。”記念日”ってなに?どういうこと・・・?
「ほらユキ、これが今日のオモチャだぞ」
「・・・?」
目の前に置かれた、ふたつ。
片方は、わかる。この前職員室で使われた、機械。私のことをめちゃくちゃにした、
ぶるぶるするピンク色。
でも、もう片方。
クスリ?ハンドクリームのケースのような、丸いもの。フタにはたぶん、その名前とかが
書いてあるんだと思うけど、ぜんぶ英語で書かれてあって何なのかさっぱりわからない。
「さてと、まずは・・・」
「あっ・・・!」
とつぜん、目の前が、まっくら。頭のうしろで、結び目を作る音。
「やっ、やっ、なんで、なんで・・・」
「いいだろ?こうするとムード出るだろう?ほら・・・」
カチッ
「あ」
ブ-------------・・・
あの、音だ。ぶるぶるオモチャの音だ・・・。
なんにも見えない世界に、やたらひびきわたる、機械音。
ふたつのコマクをくすぐられて、視力を失ったパニックが、どこかに消えていく。
天使と悪魔が現れる。あの日のカイカンを待ちのぞんでる悪魔と、それをおさえつけ
ようとする天使。
「ほーら、ほらほら」
ブルブルブルッ・・・!
「あっ!あああっ・・・!」
おしつけられる。私のワレメに。悪魔が期待してたとおりに。
天使なんかに、抵抗する力なんて初めからない。ワレメ、キモチイイ。ひとりエッチとも、
ユウキとのエッチともちがう、独特のキモチヨさ。私をみるみるうちにつつみこんでいく。
・・・って、ひたっていた次の瞬間・・・
ぐっ、
「えっ」
なに?これ、なに?
ぶるぶるがはなれたかわりに、カラダのどこかから、ヘンなカンショク。それがなんなの
か、理解するよりも早く・・・
ぬ、るるっ・・・!
「ひっ、ぐうううううぅぅっ!」
オシ・・・リ・・・?
「あっ、はっ、おっ、せっ、せんせいっ・・・?」
「くくく、今日の主役は、こっちだ」
「えっ、えっ?」
「ユキのアナルをな、たっぷり時間をかけて拡げてやる。ちゃんと俺のチンポが収まる様
にしてやるからな・・・」
「うっ、うそっ、きたなっ、いっ、いやっ、やっ・・・!」
それは、「出口」を逆走してきた、指。
指、ヌルヌルしてる。あのクスリ、このためだったんだ・・・ヌルヌルを利用して、指が
うごめく。ぐりゅっぐりゅっ、関節、曲げてくる。ぬいたりさしたり、してくる。
あのときのチカンなんて、くらべものにならない。私の、オシリの、きたない穴。その
穴に、指、入れるなんて、くるってる、しかも、ひろげる?オチンチン、入れる?できっこ
ない、そんなの、人間のすることじゃ、ない・・・
「こっ、こわい・・・」
目かくしされてるから、なおさら。
体になにかが住みついてしまったよう。圧迫される痛みと、なんにもないはずの空間に
生き物が息づく、感覚。
あごがふるえて、心臓がうろたえはじめて、ただ、こわい、こわいこわいこわい・・・
「つらいか?でもこうすればダイジョウブなんだろ?」
ぶぶぶぶぶぶぶぶ・・・!
「ひはっ!あっ、いたっ!やンっ、やンっ、」
クリットが、ピンクの機械にはじかれる。アソコがしびれてキモチヨクなってしまう。だ
けど、キモチヨクなってしまうと、オシリ、キュっ!てなる。指、しめつけてしまう。痛みが
倍増する。恐怖が、倍増する。
「ん・・・?」
また、ぶるぶるだけが、私からはなれていく。
「ふふふ、こっちはタダじゃやれねえな」
「・・・」
「これから質問をする。それにきちんと答えられたらマンコの方もいじってやる」
「しつ・・・もん・・・?」
「そうだ。パールローター、欲しいだろ?ただケツをいじられただけじゃキツイだろ?」
・・・ほしい、かも。
あいかわらず、オシリをぐにゅぐにゅしてくる、指。それでもアソコ、キモチヨクして
くれるんなら、そっちの方が、いいかも・・・
「・・・は、はい・・・」
「いい子だ。じゃあまずは・・・お前らの初体験はいつ、どこでだ?」
「うっ・・・」
いきなりカオ、かーってしてくる。
質問、質問って、そういうこと・・・
「それはっ・・・言えなっ・・・」
「言うんだ」
「あ、う、」
どうしよう、言えない、はずかしい、そんなこと、ずうっと、だれにも秘密にしてきた
のに、そんなこと、言えない・・・
「これが欲しくないのか?」
ブルっブルっ、ブルっブルっ、
「うっ、あンっ、」
ブブブ、ブル、ブル、ブル、
「ほれ、ほれ?ほぉれ・・・」
・・・ごめん・・・
「・・・し、小六の・・・」
ごめん、ユウキ・・・
「おーおー、小学生の時かよ。小六の?」
「小六の、小六のぉ・・・」
小六の、春ぐらい。
ふたりがお母さんやお父さんといっしょに寝なくなって、それぞれが自分の部屋にいる
ことが多くなって、だいぶたっていた。
ふたりとも、とっくにオナニーを覚えていた。
ユウキがしてるなってことは、なんとなくわかっていた。ユウキがいないときに部屋に
入ってみると、エッチな本が転がってたり、ゴミ箱から丸めたティッシュがあふれそう
になってたりしてた。男の人がそういうことをするってことは、知っていた。
私の方こそ、けっこうよく、やっていた。
クラスの女子の間で、そんなことしてるって話しはあがらなかった。たぶん、あそこまで
ひんぱんにしていたのは、私だけだったんだと思う。
ちょっと、中毒、はいってた。
カッコイイ俳優さんや、バンドの人にだきしめられたりするところを想像しながら、
おしっこが出てくるところのワレメをなぞる。
たまんなく、キモチヨカッタ。
乳首や、クリットを利用することに気づくのには、それほど時間はかからなかった。
くりかえしていくたびに、新しい発見がある。それに、つねにいちばんのやり方を探し
ながらだから、どんどん上手になっていってしまった。
なぜか、最終的にたどりついたのは、鏡を見ながらのオナニー。
もうひとつの世界の中にいる自分。目がトロンとしてて、ヨダレなんておっぱいにたら
したまんまで。両足をいっぱいにひろげて、まっかになってるトコロを指でこねくりまわ
して。
見ていて赤面してしまうほど、イヤらしい私。
そんな私を見つめて、意味もなくコーフンしてしまったり。
ずっとそんな調子だったから、学校ではぼーっとしがちになり、家では勉強に手がつか
なかった。親や先生に、何度も注意されていた。
それでも、オナニーは、やめられなかった。
ふたつの手、十本の指を総動員させて、自分のカラダで遊ぶのに、夢中だった。
・・・おおきな声も、出してたかもしれない・・・
気がついていなかった。あのときドアがかすかに開いていたことにも。
ガチャッ・・・
「ユウキっ・・・!」
「・・・」
無言で近づいてくるユウキ。私はとっさにタオルケットをかぶる。はずかしい格好で、
ぜんぶまるだしにしていたカラダをかくすために。
ギシッ
ユウキがベッドに上がってきた。今まで見たことのないようなユウキの表情。生まれて
はじめて感じた、ユウキに対する、恐怖。おどろきとはずかしさで、頭の中はパニック状態
だった。全身の力がうばわれて、ただそこで、カタカタふるえていた。
「あ、あの、ノックぐらい、してよっ・・・!」
「・・・」
「来ないで・・・」
「・・・」
ユウキの小鼻がふくらんで・・・
ばさっ!
「やっ・・・!」
タオルケットを思いっきりひきはがされて、両足をむりやり全開にされて・・・
「やっ・・・ユウキやめて、おねがい・・・」
開かれた足の間から赤いモノが見えた。
でもそれは、一瞬のことだった・・・
めぐりゅっ!!
「・・・!!」
光の速さで広がる、激痛。
こんな痛みは初めて。そこにはキモチイイなんてこれっぽっちもない。カラダをナイフ
でつらぬかれるような、うしろから金属バットでなぐりたおされるような、ハンパじゃな
い痛み。だけど、そんなことなんか経験したことない。この世に生まれてからダントツに
いちばんの痛み。
おなかの底から大声をはりあげたかった。
でもそんなことできなかった。家族に聞かれてこんなトコロ見られたら・・・声をあげる
ことはできなかった。
めりっ!めりっ!めりっ!めりっ!
「っっっ!!」
入れるだけじゃなかった。出したり入れたりをくりかえしてくる。傷口にヤスリをかけ
るような行為。そのカラダをつき飛ばそうとするんだけど、目の前にいる”男の子”は、びく
ともしなかった。
「ひぐっ・・・いたっ・・・やめてぇっ・・・!」
ユウキにしてみれば、本能的なもの、だったんだと思う。
私のオナニー見て、コーフンしちゃったのも、自分であそこにオチンチンを入れられた
のも。組みこまれた男の子の遺伝子が、ぜんぶそうさせてたんだと思う。
「ああ、イイよう、スゴイよう、スゴイよう・・・」
うわごとをつぶやきながら、ひたすら腰をガクガクさせてくるユウキ。
私、こんなに痛いのに、つらいのに、なみだが止まらないのに、声も出せずに歯を食い
しばってたえてるのに・・・
「ユキがっ、わるいんだよ・・・?」
「いぐっ!ぐ、ぐ?」
「毎日毎日、僕の部屋まで、聞こえるように、声だして、あんなこと、するんだから、ユキ
が、わるいんだ、ユキがわるいんだ・・・」
・・・気がついていなかった。
私のこと、ユウキも知ってたんだ・・・
思考回路、ユウキにこわされていく。意識が、光にさらされていくように、白くなっていく。
ずぐっずぐっずぐっずぐっずぐっずぐっずぐっ
「あっ、あっ、あっ、イクっ、イクっ、ユキっ、ユキぃっ・・・!」
どびゅっ! どぷっ、どぷっ、どぷっ・・・
「よーし、ほらごほーび」
ブ----ウ-------------・・・
「あうくっ!んふうぅ・・・」
とつぜん、ワレメをゆさぶる、嵐。やっぱり、このぶるぶる、キモチイイ・・・
「おっと、指にギュッときた。まるでユキのマンコの中みたいだぜ。ふふ、本当はケツに
入れられるの、期待してんじゃねえのか?」
「うぐっ、して、ません・・・」
たしかに、アソコをいじめられると、オシリに重苦しい痛みが走る。指のかたちが、動き
が、鮮明に伝わってくる。
でも、それがわかってる上で、カラダがオモチャをねだってる。その向こうにはとてつも
ないことが待っている気がする。それでも、ワレメが、刺激を待ちこがれてる・・・
「で、二回目は、どっちから誘ったんだ?」
「・・・私の方から・・・最初の日から、一週間ぐらいして、どーしても、ガマンできなく
なってきちゃって・・・」
「ふふ、今度はお口も滑らかだな。ふん、それで、どこでやったんだ?」
「・・・オフロ・・・」
「風呂の中でヤっちまったのか?」
「・・・そう・・・です・・・」
あのとき、心臓がハレツしそうになるのをおさえて、私はボタンを外していた。
ユウキとは、もう三、四年前、いっしょにオフロに入ったきり。それどころか、あの日の
できごと以来、一言も口を聞いていない状態だった。そして、そこにはあのころのような、
むじゃきな兄妹どうしの感情は、なかった。
お父さんやお母さんには気づかれないように、脱衣所で服をぬいで、下着をぬいで・・・
ガララッ・・・
「わっ!・・・わっ、わっわっ・・・」
こっちに顔を向けてバスタブにつかっていたユウキ。
タオルもなにも持たずに入っていった私。
ユウキはびっくりして、オフロからあがろうとしたり、目をふさごうとしたり、アソコをかく
そうとしたり。あのときのユウキの表情、今でもおぼえてる。
「なにっ?なにっ、ユキ・・・」
ひととおりあわてたあとで、ユウキは顔を向こうに向けてオフロにつかるかっこうで、
落ち着いたみたいだった。
「私、もういっかい、したいの」
「え・・・?」
「エッチ・・・したい」
「・・・え・・・でも・・・」
「あのときは、ごめん。初めてだったから、すごく、痛くて・・・」
いま思うと、自分からあやまることなんてなかったんだけど。
なんか、必死だった。
「そんな・・・あれは、僕が・・」
「キモチヨクなれなくてごめんなさい。私、私あのあと男の人、イヤになっちゃたし、
本気でユウキのこと、殺してやろうかと思った・・・」
「・・・」
「でも、それからユウキのオチンチン、頭からはなれなくなっちゃったの。なんでか、わかん
ないけど、ユウキ・・・の、オチンチン、ほ、ほしくって、しょうがなくって、たくさん、ひとり
エッチ、しちゃったの。今までと、くらべものになんなかったの・・・」
「・・・」
「だから、私、あやまるから・・・したいの・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・僕の方こそ・・・ゴメン・・・」
「・・・」
「ごめん・・・あの、僕、ほんとごめん・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・じゃあ、いいよね?しても、いいよね・・・?」
「・・・うん」
なんだか、ヘンなかたちで、なかなおり、成立した。
それは、正しい解決、じゃ、なかったかも、知れない。おたがいにとって、ただつごうの
いいだけの、解決。
でも、もう、どーでもよくなっていた。どうしようもなく、したかったから。ユウキもしたいっ
て、言ってくれたから。無意識に、私は、ユウキに、近づいていった。無意識に私は、湯
ぶねに足、入れていた。
ちゃ、ぽ・・・
「ユキ・・・」
ユウキに、ながめられてしまった。まじまじと。ほとんどふくらみのないおっぱいも、かくす
もののないワレメが、ずぶぬれになってるのも。だから、”きをつけ”、してるつもりなんだ
けど、かた、おしり、びみょうに、くねくね・・・S字、逆S字・・・なっちゃって。
でも、ヘーキだった。だってすぐそこには、もっとキモチイイことが待っていたから。
「ユウキ、じっとしてて・・・?」
私は、ゆっくり、カラダを下ろす。
ザ、ザザ、ザザザザ-------・・・
エッチな考えに満たされたカラダのぶんだけ、あふれていってしまうたくさんのお湯。
排水口にながれおちるほど、一度つながった部分どうしが、ふたたび近づいていく。
「ひくッ・・・」
「え、まだ、さわっただけだよ?」
「う、うん・・・」
「うわっ、もうこんなに、おおきくなっちゃったの・・・?」
手さぐりでつまんだ指先で、ものすごいスピードでふくらんでくる、感覚。ぶわっ、ぶわっ
て。
十二才にもなって、兄妹いっしょにオフロに入ってたり、「殺してやりたい」って言われ
たり、家族にかくれてしてしまおうとしてたり、今の状況って、明らかに、フツーじゃない
のに・・・
「ユウキ・・・なんか・・・つごうがいいよね・・・」
「ごめん・・・でも、目の前に女の子のハダカがあったりしたら・・・」
「しょうがないなあ・・・いくよ・・・?」
逆手でちゃんとささえて、ワレメにあてがって、
どくん、どくん、どくん、どくん・・・
息が、ふるえる。私のカラダを中心に、ちいさな波が広がってく。ユウキの波とぶつ
かって、お湯の向こうがぼやけてく。水面にしまもようができあがる。
ついに・・・ついに・・・
ちゃっ・・・ぷんっ・・・
「は、あぁ・・・」
おたがいの肩にあごをおいて、深く、ためいき。
やっぱり、スゴイ。指なんかより、何万倍もイイ・・・
「あっ・・・っあぁっ・・・」
私のくびすじで、ふるふるしてるユウキ。オチンチンも私の中で、みぶるいしてる。
「ねえユウキ、どう?どんなかんじがする?」
「ヌルヌルしてて、あったかくて、キチキチしてて・・・」
「キモチ、イイの?」
「うん・・・とても・・・ユキは、だいじょうぶなの?」
「ちょっと、キツイけどね。ダイジョウブ・・・」
いま、考えたら、ぜんぶ、入ってなかったのかも。
あのころから、ユウキのはかなり大きかった。三、四年前に見たお父さんのとほとんど
変わらなかったかも知れない。アソコの中はもう、ピチピチだった。
「動いて、みるね・・・?」
ぱ・・・しゃ・・・
「はッ」
ぱしゃっ・・・ぱしゃっ・・・ぱしゃっ・・・
「あッ・・・はっ、あ・・・」
ユウキの肩にすがりついて、コスりあわせた。すこしずつ、すこしずつ、すこしずつ。
「はっ、はっ、ユキっ、ユキっ」
「ユウキ、どうしよう、キモチイイよ、どうしよう・・・」
はやい。
ひとりえっちのときよりも、てっぺんに向かっていくスピードが、はやい。はやすぎて
不安になってくる。止まり方も知らないのに、ゲレンデをすべり落ちていくみたい。
「どうしよう、どうしよ、ユウキどうしよぉ・・・」
ぱしゃっ、ぱしゃっ、ぱしゃっ・・・
「ど、ど、どうしよって、あ、あ、ユキ、ユキぃっ・・・!」
でも、腰、止められない。ちょっと、こわいけど、でも、もっと、アソコ、くちゅくちゅしたい、
オチンチンで、ぬぷぬぷしたいっ・・・!
「ああ、ああ、ユウキ、ユウキぃ・・・」
ちゅっ・・・ぷっ・・・ちゅぱちゅぱっ・・・
あ・・・思い出した。あれが、初めてのキスだった・・・
「ふンんっ・・・!?」
「んっ、んっ、んぐぅ・・・」
どうしてなのか、いまでもよくわからない。
湯気のもやもやの中に、苦しそうともうれしそうともつかないような、ユウキの顔が
あって、その中に真っ赤なくちびるがあって、あとは、からだが、勝手に、
くちびる、くっつけてしまった。
思わず、舌を入れてしまった。思わず、音をたてて吸いついてしまった。
レモン味とかそういう、どこかで聞いたようなファーストキスの印象、ひとつも感じな
かった。
キスって、キモチイイ。
舌とか、口の中が、アソコみたいになってる気がする。ぴちゃぴちゃと、ユウキの舌と
からませると、せすじがゾクゾクしてくる。ユウキのつば、のみこむと、おなか、かあー・・・
ってなってくる。
キスってキモチイイ。キス、キモチイイ、キモチ、イイ・・・
ぱしゃんっ、ぱしゃんっ、ぱしゃんっ、
くちゅっ、くちゅっ、ちゅううぅぅ・・・
ただ、キモチヨクなりたくて、もっともっと、キモチヨクなりたくて。ユウキの舌、夢中で
すった。鼻でしか、息できない。ムリな体勢。お湯の中、動きにくい。のぼせちゃう。でも、
ユウキにしっかりつかまって、がんばって、出したり入れたり、した。ただキモチヨクなりたいっていう、それだけで。
「ふぐっ、ふえ、ふえ、むぐぐぐ・・・!」
あ・・・ユウキ、口の中で、さけんでる。苦しそう。これって、もしかして、これって・・・
「ふぐんっ、ふうううぅぅン・・・!」
「ううンっ、ううンっ、ううぅぅンんんっ!」
びゅるっ
あ・・・
びゅる、びゅる、びゅるるる、
すごい。すごいすごい。ぬるぬる、いっぱい出てきた。アソコが、ぬるぬるでいっぱいに
なってく・・・
びゅるびゅる。ぶびゅっぶびゅっ、ぶぴゅ。
あつい。おなか、あつい。あつくて、キモチイイぃぃ・・・
「ぶはっ!ハァ、ハァ、ハァ・・・」
「はぁ、はぁ、ふふぁあああぁ・・・」
「ハァ・・・ハァ・・・」
「ふぁ・・・ふぁ・・・ふぁ・・・」
「はぁぁ・・・はぁぁ・・・」
「はーっ・・・はーっ・・・ね・・・ユウ・・・キ・・・」
「ハァ、ハァ、なっ、な、なに・・・?」
「・・・あがったら・・・部屋でもういっかい、しようね・・・」
じゅぶぶぶぶぶ・・・
「んんあっ!」
こんどは、こんどは、ムキだされたクリットが、ターゲット。
「まったく、そんなにこれが欲しかったか?自分からベラベラしゃべりやがって・・・」
「う・・・」
先生の言うとおりだった。
顔が見えない、からって、ずっと、だれにも秘密にしてきたこと、こんな、最低な男に話し
て聞かせたりなんかして。今さらになって、ほおが燃えるようになってくる。
だって、このオモチャ、スゴイんだもの、ほんのちょっとふれただけでも、ヒザがガク
ガクしちゃうんだもの・・・
ぬ、ぽんっ
「く、はっ」
いきなり、指がオシリからひきぬかれた。どっとおおいかぶさる、脱力感。
「よーし、それじゃあ二本に増やしてみようか」
「なっ、ムリですっ・・・!」
「心配すんな。ローションはたっぷり使ってやるから」
ぎゅっ
「うぐっ、だめ、だめぇ・・・」
「そーら・・・」
ぐぐっ、ぐりゅぐりゅぐりゅぐりゅ・・・
たてに重ねられた二本、じょじょに、奥に、もっと奥に。
「あ、あ、あ、が・・・」
自分の体のことだから、ぜったいムリなのは、わかっている、ハズだった。
なのに、入っていってしまう。太さ、さっきの二倍に増えているのに。
「な?ちゃーんと入っただろ?」
「や、や、やだ・・・」
はいる。はいってく。どんどんはいってく。はいってしまう・・・
自分の体が、自分の体じゃなくなっていく。今おびえているのは、体内をはいずる指に
対してじゃなく、どんどんひとり歩きしていってしまう、自分自身に対してだった。
オシリが、苦しい。このままじゃ、だめ、あのオモチャ、ほしい・・・
「初フェラは」
「う・・・一ヶ月・・・後くらい・・・」
「自分から進んで?」
「ち、ちがっ・・・ううっん・・・」
「オチンチン・・・なめて・・・」
子猫のようなような、小さな声。床を見つめたままのユウキ。
「・・・えっ?」
「僕の・・・なめて、ほしいんだ・・・」
オチンチン、なめる・・・?
言葉とコトバを、接着剤でくっつけたような、文章。
いきなり、宿題やってた私の部屋に入ってきて、なんの用かと思ったら・・・
「ヤだよ、そんな・・・」
「たのむよ・・・フェラチオ・・・っていうんだって。すごく、いい気持ちなんだって・・・」
”ふぇらちお”。初めて聞いたコトバ。きっと、あの部屋に転がっていた本の中から、
持ちだしてきた知識。いやがってみる反面、「ユウキってもの知りなんだなあ」なんて、ヘン
に感心していた私。
「・・・」
「・・・」
あいかわらず、目を合わさないユウキ。耳までまっ赤にして、足をモジモジさせて、Y
シャツのボタン、とめたり外したりして。ふだんからおとなしいのに、からだ、ちぢこませ
たりして、ますますよわよわしく見える、その姿。なんか、強く言ったりしたら、泣いちゃい
そう。
”オチンチン、なめて”。それは、私が思ってる以上に、勇気をふりしぼって口にした
コトバ、だったのかも・・・
「・・・あ・・・私の、アソコ、なめてくれたら・・・いいよ」
少しの、沈黙。
そして、それが私の、答え、だった。
ひとりえっち、するとき、指でイジくりまわしながら、いつも考えてたこと、
アソコに口がとどいたらいいのに・・・
なんのコンキョがあって、そう聞かれたらこまってしまうけど、きっと舌は、指よりキモチ
イイ、それは確信めいた憶測だった。
「そうしたら・・・私も、しても・・・いいよ・・・?」
初めは拒否しておいて、自分勝手な条件だったかなあって、思ったけど、
「・・・うん、わかった」
カードをうら返したように、ユウキのカオがぱっとほころぶ。
いま考えてみれば、男の人にとってみれば、ねがったりかなったり、だったかも。
それなら、はやくしてもらいたい。急にカラダがワクワクしてきた。
さっそく、ジーパンと、ぱんつ、ぬいで、イスに座った。ユウキ、こんどは、イヌみたく
なってる。私の足もと、ひざをついて待ってる。にっこにこで。しっぽ、ほんとにあったら、
ぜったいパタパタゆらしてる。
・・・しょうがないなあ・・・
「じゃあ、ユウキ、おねがい・・・」
ゆっくり、足を、開いた。
目をつむって、どきどきしながらその瞬間を待った。
「・・・」
待ってた・・・のに。
「・・・」
なんにも、起こらない。
「・・・」
やっぱりなんにも起こらない。おそるおそる、まぶたを、開けてみる。
「・・・ユウキ?」
「・・・」
見つめ、られてる。身を乗り出して、息がかかる距離で・・・
「やっうそっ、ユウキ、見ないで・・・」
とっさに足を閉じようとした。けど、ユウキにひざこぞうをつかまれてしまう。
「ちょっちょっ、」
ユウキのカオ、もっと近づく。じー・・・って見てる。もっと息、かかる。私、まだオフロ、
入ってないのに、
「うそうそ、やだよ、ユウキやだぁ・・・」
「・・・こんなふうになってるんだね」
「は、ハズカシイよおぉぉ・・・」
アタマが、ふっとうしそうだった。目の前でハダカになったって、もうそんなに、はずか
しくない、のに、なのに、なんでだろ、アソコだけじっと見られると、なぜか、なぜか・・・
くにっ・・・
「ンっ、」
だめ、最高にグツグツいってる。”いっぽんせん”、両方のひとさし指で、めいっぱいに
ひろげられてしまう。つぶつぶでいっぱいのはだいろの中、”濃いはだいろ”の”花びら”、
現れる。ぜんぶぜんぶ、まる見えにされてしまう。
「ちょっ・・・いやっ・・・」
「あかい・・ね。なんていうか・・・キモチワルイっていうか・・・」
「そ、そんな、しょうがないじゃない・・・」
「あっ、なんかヌルヌルしてきた・・・」
「く、”じっきょう”しなくていいよお、」
「わ、いま、ちょっと動いた・・・」
「ユウキ。はやく、して・・・?」
「・・・うん・・・」
こんなの、イジメだよ・・・
たっぷりと観察されて、いちいち口で説明されて。止めなきゃたぶん、ずっとやってた。
はずかしすぎて、アソコ、トロトロになっちゃったよぉ・・・
でも、ついに・・・
"口がとどいたらいいのに・・・”、まさに、いま、夢が、かなおうとしてる。”お兄ちゃん”
のカオ、近づいてきたから。はき出される息、びちょぬれのワレメに、いっぱいふきかか
る。期待。プレッシャー。もうサイコウチョウ。
ぴちゅっ・・・
「あッ」
ぴちゅっ、ぴちゅっ、ぴちゅん・・・
「あ、あ、あ、あ、」
考えていた以上に、強力。思わず、ユウキのアタマ、つかんで、アソコ、おしつけてしまっ
た。
「あ、あ、ゆうき、ゆうきもっと、もっと・・・」
じゅるるっ、じるじるじるっ
ユウキの舌が、中まで侵入してくる。さんざんヒダヒダをもてあそんで、それにあきれば、
ビンの底のジャムみたいに、体液、ぶちゅぶちゅ、カキ出されてしまう。すい出されてし
まう。ひとりエッチのとき、ずっと空想してた、それ以上のこと、してくれてる・・・!
びくっ!びくくんっ!
カラダ、イスの上で、はねまわってしまう。理性をたもっていられない。でも私、自分から
指でひろげてる、もっとたくさん、なめやすくしてあげてる、
「あン、ユウキ、こっちもお・・・」
ムキ出した、コリコリの肉オマメ。私の誘導にしたがって、ヌメヌメが、はいよってきた。
ぴよっ、
それは、ほんのかるく、つつかれただけ、だったのに、つぎの瞬間・・・
「っあああああっ・・・!」
カラダ、コーチョクしてしまった。足でユウキの頭をしめつけてた。アソコ、しゅわっ・・・
て、なくなっちゃいそうだった。天井が、グルグルグルグル、まわっていた・・・
「ああ、ああぁぁ・・・」
舌の初体験は、とってもとっても、とっても、キモチ、ヨカッタ・・・
「うっ、ぐっ、ぐっ!」
「ふわ・・・ふわ・・・」
「ユキっ、ユキっ」
「はぁっ、はぁっ、あっ・・・あ、ご、ごめんユウキ・・・」
「ぷはっ!はあっ、はぁ、は、は・・・ユキ、そんなに、いい気持ちだった?」
「ハァ、ハァ・・・うん・・・すごかった・・・」
「・・・じゃあ、つぎは、ユキの番だよ・・・」
「・・・う、ん・・・」
ほんとは、もっと、いろいろ、してほしかった。舌だけじゃなく、指とか、歯、とか、使って。ずっとずっと、ワレメ、なめなめしててほしかった。
でも・・・ついに、”フェラチオ”。
ユウキに、席、とられてしまう。ユウキが、ジッパー、下ろす。
ぶ、るん。
取り出された、オチンチン。
すでに、待ちきれなくて、ピチピチにボッキしていた。先っぽから、トロトロ、こぼれはじ
めてた。
「・・・」
まじかに見る、ソレ。あらためて、すごいハクリョク。
キノコ、みたいなかたち。太い血管がはりめぐらされてる。人間の体の一部とは思えな
いくらい、ちょっとグロテスク・・・
「ユキ・・・」
「・・・ご、めん・・・」
「え?」
「やっぱり、できないよお・・・」
「そんな・・・」
あんなもの見せられたら、だれだってひいてしまうと思う。なんか、へんなニオイもた
だよってくるし。
でも、私、やくそくしちゃったし・・・
「練習、させて・・・?」
「え?」
「ユウキの指で、練習・・・」
せめて、それくらいしないと。口にしたときの感覚を、いくらかでもあらかじめ知って
おきたかった。
「え、あの、どの指がいいかな・・・」
「そんなの、どれだっていいよ・・・」
「うん・・・じゃあ・・」
とまどいぎみにさしだされたのは、ひとさし指と、中指。
「じゃあ、練習ね・・・」
かすかにふるえているユウキの手に、私は両手をそえて・・・
ぺろ・・・
「ん・・・」
おそるおそる、舌先、のばして。ツメのあたり、はわせてみた。べつに、汗の味がする
だけだった。あたりまえだけど。
「だめだよ、ちゃんと口の中に入れなきゃ・・・」
「なっ、そんなコトするの?」
「だって、そういうものだから・・・」
・・・指、かみついてやろうかと思った。
ユウキ、ぜったいにウソついてる。口の中もアソコみたいにヌルヌルしてるからって、
好奇心でそんなこと言ってるに、決まってる。だって、よりによって、オチンチンを口に
入れるなんて、そんなことする人なんているはずない。人間がしていいことじゃない・・・
・・・でも、自分もしてもらったしなあ・・・
それは、私の目の前で起こった事実。
ユウキの舌は、とってもキモチヨカッタ。私の、おしっこの出てくるみぞに、舌をネジ
こんで。いちばん深いところまでぐりょぐりょしてくれて。
ユウキにもしてあげたら、あれくらいキモチヨクなってくれるのかな・・・
ぱくっ
私は迷いをふりきるように、指にむしゃぶりついた。
ぷちゅっ、ぷちゅっ、
「わ、わ、」
半分ヤケになっていた。さしだされた手に、両手でつかまって、思いっきり指に吸い
ついて、ぎこちない感じだけど舌も動かしてみた。ときどき関節がぴくっぴくっと動く。指
のかたち、舌の表面で感じ取りながら、指しゃぶり、いっぱいしていた。
「んっんっんっんっ」
「ユキ・・・」
ぴちゅっ、ちゅるっ、じゅぷじゅぷじゅぷっ・・・
「なんか、これって・・・エッチだね・・・」
たしかに、想像してみると、かなりヤバい感じ、だったかも。気づいたら私、ニワトリ
みたいに、アタマ動かしてたし。ときどき、ペロペロキャンディーみたいに、先っぽを舌で、
ぴちゃぴちゃはじいてたし。なんか、”赤ちゃんをまねしてる人”みたいで、そーとーヤバい
感じ、だったかも。
ちゅっ・・・ぱっ・・・
「はぁ・・・」
練習、おわり。もうドーキ、はげしくなってきてる。アソコなめられて、指、しゃぶって、もう
じゅうぶんすぎるくらい、ヘンな気分。
つぎは・・・つぎは、オチンチン・・・
「それじゃ・・・ユキ・・・」
もいちど目の前に現れた、ボッキ。さっきよりもたくさんのとうめいな液、まぶされてる。
やっぱり、グロい、なあ・・・
でも、ここまできたら・・・
「ふぅ、」
ひとつ、呼吸をおいて、なにも、考えないで、
「はぁ・・・」
ぱくんっ
「うはっ・・・」
ちゅぶっ、ちゅぶっ、ちゅぶっ
「ひ、は、あああっ!」
私、ユウキのオチンチン、食べちゃった・・・
口にふくんだだけだったのに、ボッキははげしく動きまわってる。ピチピチってはねまわっ
てる。気のせいか、もうふたまわりくらい、おおきくなっちゃってる気がする。
味は、指の比じゃない。ニオイは口に入れることでさらに強力になって、のどから鼻に
向かってかけぬけていく。胃からは逆流が起こりそうだった。でも、
「ふぁっ、スゴイ、スゴイ、ユキ、ユキ・・・!」
ユウキのカラダがふるえてる。私のアタマ、つかんでくる。
ふぇらちおって、そんなにキモチイイんだ・・・
ユウキの体をつき飛ばしてしまいそうになるのをガマンして、私はオチンチンをイジメ
てみた。
段差になってるところとか、ワレメとか、てってい的に攻撃してみる。ほっぺがへこむ
くらい、すいついてみる。すこしだけ、歯でかんでみたりもする。
「はあっ、とけちゃう、とけちゃう、とけちゃう・・・!」
じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ・・・!
「んぶっ、んぶぐぅっ!」
いつの間にか、ユウキが立ち上がって、腰を前後させてきた。私の口、まるでアソコみ
たいにして。もう、どっちが”してる”のかわかんない。
「ユキすごい、ユキすごい、ゆきすごいぃぃ、」
「ぶ!ぶ!ぶ!」
のどについてる。段差が上あごひっかく。でもユウキを止められない。呼吸がまともに
できない。意識、モーローとしてきた。オチンチンとまんない・・・
じゅぽ。じゅぽ。じゅぽ。じゅぽ。
「ああっ!イクっ、イクっ、イクっ!」
・・・え?・・・イクって、出しちゃうの?・・・口の中に、出しちゃうの・・・?
「あああああっ!」
ギモンは、またたく間に現実になってしまった。それは、あのネバネバが、初めて
口の中に飛びこんできた瞬間・・・
ぶびゅっ!びゅくびゅくびゅくびゅくびゅくっ・・・
「ふぐっ!うぅぐぅぅ・・・!」
口の中、ロケット花火がバクハツしたみたい。いっぱいいっぱい、ぶつかってくる。舌
に、奥歯に、のどの奥に・・・
「ぶふっ、げほっ!げほげほげほげほっ!」
私、白いヨダレをまき散らしながら、思いっきりせきこんでしまった・・・
実験台。
科学室の、床に固定された実験台。その中で教壇のすぐそばにある台に、私は両手を
ついている。
沈黙。つきだした下半身は、まるはだか。なにをされるのか、わからない。不安がどん
どん、ふくれ上がっていく。「そのまま動くな」・・・最初に言われた命令には、逆らえない
ままで。
土曜日、放課後、私は呼び出しを、受けた。
「先生、なにを・・・」
「ふふふ、今日をお前にとって忘れられない”記念日”にしてやるんだ」
ここにきて、さらに思わせぶりな、言葉。
意味がわかんない。”記念日”ってなに?どういうこと・・・?
「ほらユキ、これが今日のオモチャだぞ」
「・・・?」
目の前に置かれた、ふたつ。
片方は、わかる。この前職員室で使われた、機械。私のことをめちゃくちゃにした、
ぶるぶるするピンク色。
でも、もう片方。
クスリ?ハンドクリームのケースのような、丸いもの。フタにはたぶん、その名前とかが
書いてあるんだと思うけど、ぜんぶ英語で書かれてあって何なのかさっぱりわからない。
「さてと、まずは・・・」
「あっ・・・!」
とつぜん、目の前が、まっくら。頭のうしろで、結び目を作る音。
「やっ、やっ、なんで、なんで・・・」
「いいだろ?こうするとムード出るだろう?ほら・・・」
カチッ
「あ」
ブ-------------・・・
あの、音だ。ぶるぶるオモチャの音だ・・・。
なんにも見えない世界に、やたらひびきわたる、機械音。
ふたつのコマクをくすぐられて、視力を失ったパニックが、どこかに消えていく。
天使と悪魔が現れる。あの日のカイカンを待ちのぞんでる悪魔と、それをおさえつけ
ようとする天使。
「ほーら、ほらほら」
ブルブルブルッ・・・!
「あっ!あああっ・・・!」
おしつけられる。私のワレメに。悪魔が期待してたとおりに。
天使なんかに、抵抗する力なんて初めからない。ワレメ、キモチイイ。ひとりエッチとも、
ユウキとのエッチともちがう、独特のキモチヨさ。私をみるみるうちにつつみこんでいく。
・・・って、ひたっていた次の瞬間・・・
ぐっ、
「えっ」
なに?これ、なに?
ぶるぶるがはなれたかわりに、カラダのどこかから、ヘンなカンショク。それがなんなの
か、理解するよりも早く・・・
ぬ、るるっ・・・!
「ひっ、ぐうううううぅぅっ!」
オシ・・・リ・・・?
「あっ、はっ、おっ、せっ、せんせいっ・・・?」
「くくく、今日の主役は、こっちだ」
「えっ、えっ?」
「ユキのアナルをな、たっぷり時間をかけて拡げてやる。ちゃんと俺のチンポが収まる様
にしてやるからな・・・」
「うっ、うそっ、きたなっ、いっ、いやっ、やっ・・・!」
それは、「出口」を逆走してきた、指。
指、ヌルヌルしてる。あのクスリ、このためだったんだ・・・ヌルヌルを利用して、指が
うごめく。ぐりゅっぐりゅっ、関節、曲げてくる。ぬいたりさしたり、してくる。
あのときのチカンなんて、くらべものにならない。私の、オシリの、きたない穴。その
穴に、指、入れるなんて、くるってる、しかも、ひろげる?オチンチン、入れる?できっこ
ない、そんなの、人間のすることじゃ、ない・・・
「こっ、こわい・・・」
目かくしされてるから、なおさら。
体になにかが住みついてしまったよう。圧迫される痛みと、なんにもないはずの空間に
生き物が息づく、感覚。
あごがふるえて、心臓がうろたえはじめて、ただ、こわい、こわいこわいこわい・・・
「つらいか?でもこうすればダイジョウブなんだろ?」
ぶぶぶぶぶぶぶぶ・・・!
「ひはっ!あっ、いたっ!やンっ、やンっ、」
クリットが、ピンクの機械にはじかれる。アソコがしびれてキモチヨクなってしまう。だ
けど、キモチヨクなってしまうと、オシリ、キュっ!てなる。指、しめつけてしまう。痛みが
倍増する。恐怖が、倍増する。
「ん・・・?」
また、ぶるぶるだけが、私からはなれていく。
「ふふふ、こっちはタダじゃやれねえな」
「・・・」
「これから質問をする。それにきちんと答えられたらマンコの方もいじってやる」
「しつ・・・もん・・・?」
「そうだ。パールローター、欲しいだろ?ただケツをいじられただけじゃキツイだろ?」
・・・ほしい、かも。
あいかわらず、オシリをぐにゅぐにゅしてくる、指。それでもアソコ、キモチヨクして
くれるんなら、そっちの方が、いいかも・・・
「・・・は、はい・・・」
「いい子だ。じゃあまずは・・・お前らの初体験はいつ、どこでだ?」
「うっ・・・」
いきなりカオ、かーってしてくる。
質問、質問って、そういうこと・・・
「それはっ・・・言えなっ・・・」
「言うんだ」
「あ、う、」
どうしよう、言えない、はずかしい、そんなこと、ずうっと、だれにも秘密にしてきた
のに、そんなこと、言えない・・・
「これが欲しくないのか?」
ブルっブルっ、ブルっブルっ、
「うっ、あンっ、」
ブブブ、ブル、ブル、ブル、
「ほれ、ほれ?ほぉれ・・・」
・・・ごめん・・・
「・・・し、小六の・・・」
ごめん、ユウキ・・・
「おーおー、小学生の時かよ。小六の?」
「小六の、小六のぉ・・・」
小六の、春ぐらい。
ふたりがお母さんやお父さんといっしょに寝なくなって、それぞれが自分の部屋にいる
ことが多くなって、だいぶたっていた。
ふたりとも、とっくにオナニーを覚えていた。
ユウキがしてるなってことは、なんとなくわかっていた。ユウキがいないときに部屋に
入ってみると、エッチな本が転がってたり、ゴミ箱から丸めたティッシュがあふれそう
になってたりしてた。男の人がそういうことをするってことは、知っていた。
私の方こそ、けっこうよく、やっていた。
クラスの女子の間で、そんなことしてるって話しはあがらなかった。たぶん、あそこまで
ひんぱんにしていたのは、私だけだったんだと思う。
ちょっと、中毒、はいってた。
カッコイイ俳優さんや、バンドの人にだきしめられたりするところを想像しながら、
おしっこが出てくるところのワレメをなぞる。
たまんなく、キモチヨカッタ。
乳首や、クリットを利用することに気づくのには、それほど時間はかからなかった。
くりかえしていくたびに、新しい発見がある。それに、つねにいちばんのやり方を探し
ながらだから、どんどん上手になっていってしまった。
なぜか、最終的にたどりついたのは、鏡を見ながらのオナニー。
もうひとつの世界の中にいる自分。目がトロンとしてて、ヨダレなんておっぱいにたら
したまんまで。両足をいっぱいにひろげて、まっかになってるトコロを指でこねくりまわ
して。
見ていて赤面してしまうほど、イヤらしい私。
そんな私を見つめて、意味もなくコーフンしてしまったり。
ずっとそんな調子だったから、学校ではぼーっとしがちになり、家では勉強に手がつか
なかった。親や先生に、何度も注意されていた。
それでも、オナニーは、やめられなかった。
ふたつの手、十本の指を総動員させて、自分のカラダで遊ぶのに、夢中だった。
・・・おおきな声も、出してたかもしれない・・・
気がついていなかった。あのときドアがかすかに開いていたことにも。
ガチャッ・・・
「ユウキっ・・・!」
「・・・」
無言で近づいてくるユウキ。私はとっさにタオルケットをかぶる。はずかしい格好で、
ぜんぶまるだしにしていたカラダをかくすために。
ギシッ
ユウキがベッドに上がってきた。今まで見たことのないようなユウキの表情。生まれて
はじめて感じた、ユウキに対する、恐怖。おどろきとはずかしさで、頭の中はパニック状態
だった。全身の力がうばわれて、ただそこで、カタカタふるえていた。
「あ、あの、ノックぐらい、してよっ・・・!」
「・・・」
「来ないで・・・」
「・・・」
ユウキの小鼻がふくらんで・・・
ばさっ!
「やっ・・・!」
タオルケットを思いっきりひきはがされて、両足をむりやり全開にされて・・・
「やっ・・・ユウキやめて、おねがい・・・」
開かれた足の間から赤いモノが見えた。
でもそれは、一瞬のことだった・・・
めぐりゅっ!!
「・・・!!」
光の速さで広がる、激痛。
こんな痛みは初めて。そこにはキモチイイなんてこれっぽっちもない。カラダをナイフ
でつらぬかれるような、うしろから金属バットでなぐりたおされるような、ハンパじゃな
い痛み。だけど、そんなことなんか経験したことない。この世に生まれてからダントツに
いちばんの痛み。
おなかの底から大声をはりあげたかった。
でもそんなことできなかった。家族に聞かれてこんなトコロ見られたら・・・声をあげる
ことはできなかった。
めりっ!めりっ!めりっ!めりっ!
「っっっ!!」
入れるだけじゃなかった。出したり入れたりをくりかえしてくる。傷口にヤスリをかけ
るような行為。そのカラダをつき飛ばそうとするんだけど、目の前にいる”男の子”は、びく
ともしなかった。
「ひぐっ・・・いたっ・・・やめてぇっ・・・!」
ユウキにしてみれば、本能的なもの、だったんだと思う。
私のオナニー見て、コーフンしちゃったのも、自分であそこにオチンチンを入れられた
のも。組みこまれた男の子の遺伝子が、ぜんぶそうさせてたんだと思う。
「ああ、イイよう、スゴイよう、スゴイよう・・・」
うわごとをつぶやきながら、ひたすら腰をガクガクさせてくるユウキ。
私、こんなに痛いのに、つらいのに、なみだが止まらないのに、声も出せずに歯を食い
しばってたえてるのに・・・
「ユキがっ、わるいんだよ・・・?」
「いぐっ!ぐ、ぐ?」
「毎日毎日、僕の部屋まで、聞こえるように、声だして、あんなこと、するんだから、ユキ
が、わるいんだ、ユキがわるいんだ・・・」
・・・気がついていなかった。
私のこと、ユウキも知ってたんだ・・・
思考回路、ユウキにこわされていく。意識が、光にさらされていくように、白くなっていく。
ずぐっずぐっずぐっずぐっずぐっずぐっずぐっ
「あっ、あっ、あっ、イクっ、イクっ、ユキっ、ユキぃっ・・・!」
どびゅっ! どぷっ、どぷっ、どぷっ・・・
「よーし、ほらごほーび」
ブ----ウ-------------・・・
「あうくっ!んふうぅ・・・」
とつぜん、ワレメをゆさぶる、嵐。やっぱり、このぶるぶる、キモチイイ・・・
「おっと、指にギュッときた。まるでユキのマンコの中みたいだぜ。ふふ、本当はケツに
入れられるの、期待してんじゃねえのか?」
「うぐっ、して、ません・・・」
たしかに、アソコをいじめられると、オシリに重苦しい痛みが走る。指のかたちが、動き
が、鮮明に伝わってくる。
でも、それがわかってる上で、カラダがオモチャをねだってる。その向こうにはとてつも
ないことが待っている気がする。それでも、ワレメが、刺激を待ちこがれてる・・・
「で、二回目は、どっちから誘ったんだ?」
「・・・私の方から・・・最初の日から、一週間ぐらいして、どーしても、ガマンできなく
なってきちゃって・・・」
「ふふ、今度はお口も滑らかだな。ふん、それで、どこでやったんだ?」
「・・・オフロ・・・」
「風呂の中でヤっちまったのか?」
「・・・そう・・・です・・・」
あのとき、心臓がハレツしそうになるのをおさえて、私はボタンを外していた。
ユウキとは、もう三、四年前、いっしょにオフロに入ったきり。それどころか、あの日の
できごと以来、一言も口を聞いていない状態だった。そして、そこにはあのころのような、
むじゃきな兄妹どうしの感情は、なかった。
お父さんやお母さんには気づかれないように、脱衣所で服をぬいで、下着をぬいで・・・
ガララッ・・・
「わっ!・・・わっ、わっわっ・・・」
こっちに顔を向けてバスタブにつかっていたユウキ。
タオルもなにも持たずに入っていった私。
ユウキはびっくりして、オフロからあがろうとしたり、目をふさごうとしたり、アソコをかく
そうとしたり。あのときのユウキの表情、今でもおぼえてる。
「なにっ?なにっ、ユキ・・・」
ひととおりあわてたあとで、ユウキは顔を向こうに向けてオフロにつかるかっこうで、
落ち着いたみたいだった。
「私、もういっかい、したいの」
「え・・・?」
「エッチ・・・したい」
「・・・え・・・でも・・・」
「あのときは、ごめん。初めてだったから、すごく、痛くて・・・」
いま思うと、自分からあやまることなんてなかったんだけど。
なんか、必死だった。
「そんな・・・あれは、僕が・・」
「キモチヨクなれなくてごめんなさい。私、私あのあと男の人、イヤになっちゃたし、
本気でユウキのこと、殺してやろうかと思った・・・」
「・・・」
「でも、それからユウキのオチンチン、頭からはなれなくなっちゃったの。なんでか、わかん
ないけど、ユウキ・・・の、オチンチン、ほ、ほしくって、しょうがなくって、たくさん、ひとり
エッチ、しちゃったの。今までと、くらべものになんなかったの・・・」
「・・・」
「だから、私、あやまるから・・・したいの・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・僕の方こそ・・・ゴメン・・・」
「・・・」
「ごめん・・・あの、僕、ほんとごめん・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・じゃあ、いいよね?しても、いいよね・・・?」
「・・・うん」
なんだか、ヘンなかたちで、なかなおり、成立した。
それは、正しい解決、じゃ、なかったかも、知れない。おたがいにとって、ただつごうの
いいだけの、解決。
でも、もう、どーでもよくなっていた。どうしようもなく、したかったから。ユウキもしたいっ
て、言ってくれたから。無意識に、私は、ユウキに、近づいていった。無意識に私は、湯
ぶねに足、入れていた。
ちゃ、ぽ・・・
「ユキ・・・」
ユウキに、ながめられてしまった。まじまじと。ほとんどふくらみのないおっぱいも、かくす
もののないワレメが、ずぶぬれになってるのも。だから、”きをつけ”、してるつもりなんだ
けど、かた、おしり、びみょうに、くねくね・・・S字、逆S字・・・なっちゃって。
でも、ヘーキだった。だってすぐそこには、もっとキモチイイことが待っていたから。
「ユウキ、じっとしてて・・・?」
私は、ゆっくり、カラダを下ろす。
ザ、ザザ、ザザザザ-------・・・
エッチな考えに満たされたカラダのぶんだけ、あふれていってしまうたくさんのお湯。
排水口にながれおちるほど、一度つながった部分どうしが、ふたたび近づいていく。
「ひくッ・・・」
「え、まだ、さわっただけだよ?」
「う、うん・・・」
「うわっ、もうこんなに、おおきくなっちゃったの・・・?」
手さぐりでつまんだ指先で、ものすごいスピードでふくらんでくる、感覚。ぶわっ、ぶわっ
て。
十二才にもなって、兄妹いっしょにオフロに入ってたり、「殺してやりたい」って言われ
たり、家族にかくれてしてしまおうとしてたり、今の状況って、明らかに、フツーじゃない
のに・・・
「ユウキ・・・なんか・・・つごうがいいよね・・・」
「ごめん・・・でも、目の前に女の子のハダカがあったりしたら・・・」
「しょうがないなあ・・・いくよ・・・?」
逆手でちゃんとささえて、ワレメにあてがって、
どくん、どくん、どくん、どくん・・・
息が、ふるえる。私のカラダを中心に、ちいさな波が広がってく。ユウキの波とぶつ
かって、お湯の向こうがぼやけてく。水面にしまもようができあがる。
ついに・・・ついに・・・
ちゃっ・・・ぷんっ・・・
「は、あぁ・・・」
おたがいの肩にあごをおいて、深く、ためいき。
やっぱり、スゴイ。指なんかより、何万倍もイイ・・・
「あっ・・・っあぁっ・・・」
私のくびすじで、ふるふるしてるユウキ。オチンチンも私の中で、みぶるいしてる。
「ねえユウキ、どう?どんなかんじがする?」
「ヌルヌルしてて、あったかくて、キチキチしてて・・・」
「キモチ、イイの?」
「うん・・・とても・・・ユキは、だいじょうぶなの?」
「ちょっと、キツイけどね。ダイジョウブ・・・」
いま、考えたら、ぜんぶ、入ってなかったのかも。
あのころから、ユウキのはかなり大きかった。三、四年前に見たお父さんのとほとんど
変わらなかったかも知れない。アソコの中はもう、ピチピチだった。
「動いて、みるね・・・?」
ぱ・・・しゃ・・・
「はッ」
ぱしゃっ・・・ぱしゃっ・・・ぱしゃっ・・・
「あッ・・・はっ、あ・・・」
ユウキの肩にすがりついて、コスりあわせた。すこしずつ、すこしずつ、すこしずつ。
「はっ、はっ、ユキっ、ユキっ」
「ユウキ、どうしよう、キモチイイよ、どうしよう・・・」
はやい。
ひとりえっちのときよりも、てっぺんに向かっていくスピードが、はやい。はやすぎて
不安になってくる。止まり方も知らないのに、ゲレンデをすべり落ちていくみたい。
「どうしよう、どうしよ、ユウキどうしよぉ・・・」
ぱしゃっ、ぱしゃっ、ぱしゃっ・・・
「ど、ど、どうしよって、あ、あ、ユキ、ユキぃっ・・・!」
でも、腰、止められない。ちょっと、こわいけど、でも、もっと、アソコ、くちゅくちゅしたい、
オチンチンで、ぬぷぬぷしたいっ・・・!
「ああ、ああ、ユウキ、ユウキぃ・・・」
ちゅっ・・・ぷっ・・・ちゅぱちゅぱっ・・・
あ・・・思い出した。あれが、初めてのキスだった・・・
「ふンんっ・・・!?」
「んっ、んっ、んぐぅ・・・」
どうしてなのか、いまでもよくわからない。
湯気のもやもやの中に、苦しそうともうれしそうともつかないような、ユウキの顔が
あって、その中に真っ赤なくちびるがあって、あとは、からだが、勝手に、
くちびる、くっつけてしまった。
思わず、舌を入れてしまった。思わず、音をたてて吸いついてしまった。
レモン味とかそういう、どこかで聞いたようなファーストキスの印象、ひとつも感じな
かった。
キスって、キモチイイ。
舌とか、口の中が、アソコみたいになってる気がする。ぴちゃぴちゃと、ユウキの舌と
からませると、せすじがゾクゾクしてくる。ユウキのつば、のみこむと、おなか、かあー・・・
ってなってくる。
キスってキモチイイ。キス、キモチイイ、キモチ、イイ・・・
ぱしゃんっ、ぱしゃんっ、ぱしゃんっ、
くちゅっ、くちゅっ、ちゅううぅぅ・・・
ただ、キモチヨクなりたくて、もっともっと、キモチヨクなりたくて。ユウキの舌、夢中で
すった。鼻でしか、息できない。ムリな体勢。お湯の中、動きにくい。のぼせちゃう。でも、
ユウキにしっかりつかまって、がんばって、出したり入れたり、した。ただキモチヨクなりたいっていう、それだけで。
「ふぐっ、ふえ、ふえ、むぐぐぐ・・・!」
あ・・・ユウキ、口の中で、さけんでる。苦しそう。これって、もしかして、これって・・・
「ふぐんっ、ふうううぅぅン・・・!」
「ううンっ、ううンっ、ううぅぅンんんっ!」
びゅるっ
あ・・・
びゅる、びゅる、びゅるるる、
すごい。すごいすごい。ぬるぬる、いっぱい出てきた。アソコが、ぬるぬるでいっぱいに
なってく・・・
びゅるびゅる。ぶびゅっぶびゅっ、ぶぴゅ。
あつい。おなか、あつい。あつくて、キモチイイぃぃ・・・
「ぶはっ!ハァ、ハァ、ハァ・・・」
「はぁ、はぁ、ふふぁあああぁ・・・」
「ハァ・・・ハァ・・・」
「ふぁ・・・ふぁ・・・ふぁ・・・」
「はぁぁ・・・はぁぁ・・・」
「はーっ・・・はーっ・・・ね・・・ユウ・・・キ・・・」
「ハァ、ハァ、なっ、な、なに・・・?」
「・・・あがったら・・・部屋でもういっかい、しようね・・・」
じゅぶぶぶぶぶ・・・
「んんあっ!」
こんどは、こんどは、ムキだされたクリットが、ターゲット。
「まったく、そんなにこれが欲しかったか?自分からベラベラしゃべりやがって・・・」
「う・・・」
先生の言うとおりだった。
顔が見えない、からって、ずっと、だれにも秘密にしてきたこと、こんな、最低な男に話し
て聞かせたりなんかして。今さらになって、ほおが燃えるようになってくる。
だって、このオモチャ、スゴイんだもの、ほんのちょっとふれただけでも、ヒザがガク
ガクしちゃうんだもの・・・
ぬ、ぽんっ
「く、はっ」
いきなり、指がオシリからひきぬかれた。どっとおおいかぶさる、脱力感。
「よーし、それじゃあ二本に増やしてみようか」
「なっ、ムリですっ・・・!」
「心配すんな。ローションはたっぷり使ってやるから」
ぎゅっ
「うぐっ、だめ、だめぇ・・・」
「そーら・・・」
ぐぐっ、ぐりゅぐりゅぐりゅぐりゅ・・・
たてに重ねられた二本、じょじょに、奥に、もっと奥に。
「あ、あ、あ、が・・・」
自分の体のことだから、ぜったいムリなのは、わかっている、ハズだった。
なのに、入っていってしまう。太さ、さっきの二倍に増えているのに。
「な?ちゃーんと入っただろ?」
「や、や、やだ・・・」
はいる。はいってく。どんどんはいってく。はいってしまう・・・
自分の体が、自分の体じゃなくなっていく。今おびえているのは、体内をはいずる指に
対してじゃなく、どんどんひとり歩きしていってしまう、自分自身に対してだった。
オシリが、苦しい。このままじゃ、だめ、あのオモチャ、ほしい・・・
「初フェラは」
「う・・・一ヶ月・・・後くらい・・・」
「自分から進んで?」
「ち、ちがっ・・・ううっん・・・」
「オチンチン・・・なめて・・・」
子猫のようなような、小さな声。床を見つめたままのユウキ。
「・・・えっ?」
「僕の・・・なめて、ほしいんだ・・・」
オチンチン、なめる・・・?
言葉とコトバを、接着剤でくっつけたような、文章。
いきなり、宿題やってた私の部屋に入ってきて、なんの用かと思ったら・・・
「ヤだよ、そんな・・・」
「たのむよ・・・フェラチオ・・・っていうんだって。すごく、いい気持ちなんだって・・・」
”ふぇらちお”。初めて聞いたコトバ。きっと、あの部屋に転がっていた本の中から、
持ちだしてきた知識。いやがってみる反面、「ユウキってもの知りなんだなあ」なんて、ヘン
に感心していた私。
「・・・」
「・・・」
あいかわらず、目を合わさないユウキ。耳までまっ赤にして、足をモジモジさせて、Y
シャツのボタン、とめたり外したりして。ふだんからおとなしいのに、からだ、ちぢこませ
たりして、ますますよわよわしく見える、その姿。なんか、強く言ったりしたら、泣いちゃい
そう。
”オチンチン、なめて”。それは、私が思ってる以上に、勇気をふりしぼって口にした
コトバ、だったのかも・・・
「・・・あ・・・私の、アソコ、なめてくれたら・・・いいよ」
少しの、沈黙。
そして、それが私の、答え、だった。
ひとりえっち、するとき、指でイジくりまわしながら、いつも考えてたこと、
アソコに口がとどいたらいいのに・・・
なんのコンキョがあって、そう聞かれたらこまってしまうけど、きっと舌は、指よりキモチ
イイ、それは確信めいた憶測だった。
「そうしたら・・・私も、しても・・・いいよ・・・?」
初めは拒否しておいて、自分勝手な条件だったかなあって、思ったけど、
「・・・うん、わかった」
カードをうら返したように、ユウキのカオがぱっとほころぶ。
いま考えてみれば、男の人にとってみれば、ねがったりかなったり、だったかも。
それなら、はやくしてもらいたい。急にカラダがワクワクしてきた。
さっそく、ジーパンと、ぱんつ、ぬいで、イスに座った。ユウキ、こんどは、イヌみたく
なってる。私の足もと、ひざをついて待ってる。にっこにこで。しっぽ、ほんとにあったら、
ぜったいパタパタゆらしてる。
・・・しょうがないなあ・・・
「じゃあ、ユウキ、おねがい・・・」
ゆっくり、足を、開いた。
目をつむって、どきどきしながらその瞬間を待った。
「・・・」
待ってた・・・のに。
「・・・」
なんにも、起こらない。
「・・・」
やっぱりなんにも起こらない。おそるおそる、まぶたを、開けてみる。
「・・・ユウキ?」
「・・・」
見つめ、られてる。身を乗り出して、息がかかる距離で・・・
「やっうそっ、ユウキ、見ないで・・・」
とっさに足を閉じようとした。けど、ユウキにひざこぞうをつかまれてしまう。
「ちょっちょっ、」
ユウキのカオ、もっと近づく。じー・・・って見てる。もっと息、かかる。私、まだオフロ、
入ってないのに、
「うそうそ、やだよ、ユウキやだぁ・・・」
「・・・こんなふうになってるんだね」
「は、ハズカシイよおぉぉ・・・」
アタマが、ふっとうしそうだった。目の前でハダカになったって、もうそんなに、はずか
しくない、のに、なのに、なんでだろ、アソコだけじっと見られると、なぜか、なぜか・・・
くにっ・・・
「ンっ、」
だめ、最高にグツグツいってる。”いっぽんせん”、両方のひとさし指で、めいっぱいに
ひろげられてしまう。つぶつぶでいっぱいのはだいろの中、”濃いはだいろ”の”花びら”、
現れる。ぜんぶぜんぶ、まる見えにされてしまう。
「ちょっ・・・いやっ・・・」
「あかい・・ね。なんていうか・・・キモチワルイっていうか・・・」
「そ、そんな、しょうがないじゃない・・・」
「あっ、なんかヌルヌルしてきた・・・」
「く、”じっきょう”しなくていいよお、」
「わ、いま、ちょっと動いた・・・」
「ユウキ。はやく、して・・・?」
「・・・うん・・・」
こんなの、イジメだよ・・・
たっぷりと観察されて、いちいち口で説明されて。止めなきゃたぶん、ずっとやってた。
はずかしすぎて、アソコ、トロトロになっちゃったよぉ・・・
でも、ついに・・・
"口がとどいたらいいのに・・・”、まさに、いま、夢が、かなおうとしてる。”お兄ちゃん”
のカオ、近づいてきたから。はき出される息、びちょぬれのワレメに、いっぱいふきかか
る。期待。プレッシャー。もうサイコウチョウ。
ぴちゅっ・・・
「あッ」
ぴちゅっ、ぴちゅっ、ぴちゅん・・・
「あ、あ、あ、あ、」
考えていた以上に、強力。思わず、ユウキのアタマ、つかんで、アソコ、おしつけてしまっ
た。
「あ、あ、ゆうき、ゆうきもっと、もっと・・・」
じゅるるっ、じるじるじるっ
ユウキの舌が、中まで侵入してくる。さんざんヒダヒダをもてあそんで、それにあきれば、
ビンの底のジャムみたいに、体液、ぶちゅぶちゅ、カキ出されてしまう。すい出されてし
まう。ひとりエッチのとき、ずっと空想してた、それ以上のこと、してくれてる・・・!
びくっ!びくくんっ!
カラダ、イスの上で、はねまわってしまう。理性をたもっていられない。でも私、自分から
指でひろげてる、もっとたくさん、なめやすくしてあげてる、
「あン、ユウキ、こっちもお・・・」
ムキ出した、コリコリの肉オマメ。私の誘導にしたがって、ヌメヌメが、はいよってきた。
ぴよっ、
それは、ほんのかるく、つつかれただけ、だったのに、つぎの瞬間・・・
「っあああああっ・・・!」
カラダ、コーチョクしてしまった。足でユウキの頭をしめつけてた。アソコ、しゅわっ・・・
て、なくなっちゃいそうだった。天井が、グルグルグルグル、まわっていた・・・
「ああ、ああぁぁ・・・」
舌の初体験は、とってもとっても、とっても、キモチ、ヨカッタ・・・
「うっ、ぐっ、ぐっ!」
「ふわ・・・ふわ・・・」
「ユキっ、ユキっ」
「はぁっ、はぁっ、あっ・・・あ、ご、ごめんユウキ・・・」
「ぷはっ!はあっ、はぁ、は、は・・・ユキ、そんなに、いい気持ちだった?」
「ハァ、ハァ・・・うん・・・すごかった・・・」
「・・・じゃあ、つぎは、ユキの番だよ・・・」
「・・・う、ん・・・」
ほんとは、もっと、いろいろ、してほしかった。舌だけじゃなく、指とか、歯、とか、使って。ずっとずっと、ワレメ、なめなめしててほしかった。
でも・・・ついに、”フェラチオ”。
ユウキに、席、とられてしまう。ユウキが、ジッパー、下ろす。
ぶ、るん。
取り出された、オチンチン。
すでに、待ちきれなくて、ピチピチにボッキしていた。先っぽから、トロトロ、こぼれはじ
めてた。
「・・・」
まじかに見る、ソレ。あらためて、すごいハクリョク。
キノコ、みたいなかたち。太い血管がはりめぐらされてる。人間の体の一部とは思えな
いくらい、ちょっとグロテスク・・・
「ユキ・・・」
「・・・ご、めん・・・」
「え?」
「やっぱり、できないよお・・・」
「そんな・・・」
あんなもの見せられたら、だれだってひいてしまうと思う。なんか、へんなニオイもた
だよってくるし。
でも、私、やくそくしちゃったし・・・
「練習、させて・・・?」
「え?」
「ユウキの指で、練習・・・」
せめて、それくらいしないと。口にしたときの感覚を、いくらかでもあらかじめ知って
おきたかった。
「え、あの、どの指がいいかな・・・」
「そんなの、どれだっていいよ・・・」
「うん・・・じゃあ・・」
とまどいぎみにさしだされたのは、ひとさし指と、中指。
「じゃあ、練習ね・・・」
かすかにふるえているユウキの手に、私は両手をそえて・・・
ぺろ・・・
「ん・・・」
おそるおそる、舌先、のばして。ツメのあたり、はわせてみた。べつに、汗の味がする
だけだった。あたりまえだけど。
「だめだよ、ちゃんと口の中に入れなきゃ・・・」
「なっ、そんなコトするの?」
「だって、そういうものだから・・・」
・・・指、かみついてやろうかと思った。
ユウキ、ぜったいにウソついてる。口の中もアソコみたいにヌルヌルしてるからって、
好奇心でそんなこと言ってるに、決まってる。だって、よりによって、オチンチンを口に
入れるなんて、そんなことする人なんているはずない。人間がしていいことじゃない・・・
・・・でも、自分もしてもらったしなあ・・・
それは、私の目の前で起こった事実。
ユウキの舌は、とってもキモチヨカッタ。私の、おしっこの出てくるみぞに、舌をネジ
こんで。いちばん深いところまでぐりょぐりょしてくれて。
ユウキにもしてあげたら、あれくらいキモチヨクなってくれるのかな・・・
ぱくっ
私は迷いをふりきるように、指にむしゃぶりついた。
ぷちゅっ、ぷちゅっ、
「わ、わ、」
半分ヤケになっていた。さしだされた手に、両手でつかまって、思いっきり指に吸い
ついて、ぎこちない感じだけど舌も動かしてみた。ときどき関節がぴくっぴくっと動く。指
のかたち、舌の表面で感じ取りながら、指しゃぶり、いっぱいしていた。
「んっんっんっんっ」
「ユキ・・・」
ぴちゅっ、ちゅるっ、じゅぷじゅぷじゅぷっ・・・
「なんか、これって・・・エッチだね・・・」
たしかに、想像してみると、かなりヤバい感じ、だったかも。気づいたら私、ニワトリ
みたいに、アタマ動かしてたし。ときどき、ペロペロキャンディーみたいに、先っぽを舌で、
ぴちゃぴちゃはじいてたし。なんか、”赤ちゃんをまねしてる人”みたいで、そーとーヤバい
感じ、だったかも。
ちゅっ・・・ぱっ・・・
「はぁ・・・」
練習、おわり。もうドーキ、はげしくなってきてる。アソコなめられて、指、しゃぶって、もう
じゅうぶんすぎるくらい、ヘンな気分。
つぎは・・・つぎは、オチンチン・・・
「それじゃ・・・ユキ・・・」
もいちど目の前に現れた、ボッキ。さっきよりもたくさんのとうめいな液、まぶされてる。
やっぱり、グロい、なあ・・・
でも、ここまできたら・・・
「ふぅ、」
ひとつ、呼吸をおいて、なにも、考えないで、
「はぁ・・・」
ぱくんっ
「うはっ・・・」
ちゅぶっ、ちゅぶっ、ちゅぶっ
「ひ、は、あああっ!」
私、ユウキのオチンチン、食べちゃった・・・
口にふくんだだけだったのに、ボッキははげしく動きまわってる。ピチピチってはねまわっ
てる。気のせいか、もうふたまわりくらい、おおきくなっちゃってる気がする。
味は、指の比じゃない。ニオイは口に入れることでさらに強力になって、のどから鼻に
向かってかけぬけていく。胃からは逆流が起こりそうだった。でも、
「ふぁっ、スゴイ、スゴイ、ユキ、ユキ・・・!」
ユウキのカラダがふるえてる。私のアタマ、つかんでくる。
ふぇらちおって、そんなにキモチイイんだ・・・
ユウキの体をつき飛ばしてしまいそうになるのをガマンして、私はオチンチンをイジメ
てみた。
段差になってるところとか、ワレメとか、てってい的に攻撃してみる。ほっぺがへこむ
くらい、すいついてみる。すこしだけ、歯でかんでみたりもする。
「はあっ、とけちゃう、とけちゃう、とけちゃう・・・!」
じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ・・・!
「んぶっ、んぶぐぅっ!」
いつの間にか、ユウキが立ち上がって、腰を前後させてきた。私の口、まるでアソコみ
たいにして。もう、どっちが”してる”のかわかんない。
「ユキすごい、ユキすごい、ゆきすごいぃぃ、」
「ぶ!ぶ!ぶ!」
のどについてる。段差が上あごひっかく。でもユウキを止められない。呼吸がまともに
できない。意識、モーローとしてきた。オチンチンとまんない・・・
じゅぽ。じゅぽ。じゅぽ。じゅぽ。
「ああっ!イクっ、イクっ、イクっ!」
・・・え?・・・イクって、出しちゃうの?・・・口の中に、出しちゃうの・・・?
「あああああっ!」
ギモンは、またたく間に現実になってしまった。それは、あのネバネバが、初めて
口の中に飛びこんできた瞬間・・・
ぶびゅっ!びゅくびゅくびゅくびゅくびゅくっ・・・
「ふぐっ!うぅぐぅぅ・・・!」
口の中、ロケット花火がバクハツしたみたい。いっぱいいっぱい、ぶつかってくる。舌
に、奥歯に、のどの奥に・・・
「ぶふっ、げほっ!げほげほげほげほっ!」
私、白いヨダレをまき散らしながら、思いっきりせきこんでしまった・・・
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