小説(転載) 美母淫辱1
近親相姦小説
掲載サイト「母と息子 禁断の部屋」は消滅。
母のパンティ
時計の針は、あと少しで午前0時をまわろうとしていた。
正明はシンとした自分の部屋の中で、勉強机に座っている。家の外からは、ときおり窓
ガラスが風に震える以外、物音ひとつ聞こえてこなかった。
静かだった。まるで時が止まったようだ。
そんな部屋の中で、正明はさっきからイライラと落ち着かない。数学の練習問題を解い
ているのだが、どうしても集中できないのだ。
ぬぬふのことだが、焦れば焦るほど、いら立ちばかり込みあげてくる。高校受験まであ
と半年しかないというのに、こんなことでは一次志望の私立高校に落ちるかもしれない。
なんとか集中しようと努力するのだが、どうしてもできない。
やがて正明はイスから立ちあがり、ベッドの下に隠しておいた雑誌を取り出した。数日
前、塾の帰りにドキドキしながらコンビニで買ってきた、どぎついポルノ雑誌だ。
正明はベッドに横たわってズボンとパンツをずり下ろし、固く膨張している肉棒をこす
り始めた。
「う・・・はあ・・・」
押し殺した喘ぎ声が、正明の口からもれる。彼は狂おしい表情で、写真を見ながら激し
く肉棒をこすり上げ、あっという間に昇りつめた。ドクドクと威勢よく吐き出される白濁
を雑誌で受け止めながら、正明はつかの間だけ快感に酔い痴れる。
しかし、これで完全にすっきりしたわけではない。一度満足しても、すぐに嵐のような
性欲が込みあげてくるのだ。
毎日がこの繰り返しだった。
頭の中を、朝から晩まで女の裸が渦巻いていた。
学校でも、道端でも、女を見れば全裸を想像する。一日中、女のあそこが見たい! 女
と一発やりたい! と、そんなことばかり考えている。そんな自分を正明はどうにもでき
なかった。
確かに十四才という年齢は、人生においてもっとも性欲の強い時期である。正明も決し
て異常なわけではない。しかし彼の場合、あきらかに極度の欲求不満だった。
父と母に過剰なまでに期待され、明けても暮れても受験勉強ばかりだった。
学校が終われば塾へ行き、塾が終われば家で深夜まで机に向かっている。
それでも正明の目指している私立校に合格するとは限らない。なにしろ競争率の高い高
校なのだ。校内で十番以内に入っている正明の成績でも、スレスレのところだった。
しかし父と母は、なんとしてもその高校に合格させたがっている。当然正明は好きなこ
とがなにもできなかった。野球もできないし、友達と語ることもできない。ガールフレン
ドなど、作りようもなかった。
正明はこんな毎日に疲れきっている。満たされない思いが、吐きだせない鬱屈が、彼の
心に膿のように溜まっていた。
そして、それだけでも耐えられないほど辛いのに、正明はもう一つ悩みを抱えていた。
学校で、不良グループのいじめにあっているのである。
どちらかといえば、正明は気が弱くて臆病なタイプであり、小学生のころからクラスの
強い奴に殴られたり、いやがらせをされてもなんの抵抗もできず、ただ涙ぐむだけの情け
ない男だった。
そんな性格が祟ったのか、どういうわけか半年ほど前から不良グループに目をつけられ
てしまった。
正明は、かれらの恰好のえじきだった。しょっちゅう金を要求され、断ったりすればネ
チネチと殴られたり小突かれたりしたが、正明には彼らに逆らう勇気がなかった。
正明は、いつも参考書を買うといっては、母、美佐子からお金をもらって、彼らに渡し
ていたが、たまにもらえない時には、彼らの監視のもとでスーパーやコンビニで万引きを
やらされたこともある。
幸い、捕まったことはないが、いつ店の人に見つかるかと思うと、正明は生きた心地も
しなかった。だが、正明はどうしても彼らに逆らえなかった。彼らの暴力が恐くてたまら
なかったのだ。
「いやだ!」
と、何度も叫ぼうとしてできぬまま、ズルズルと半年も過ぎてしまった。
惨めだった。毎日が地獄だった。
むろん、誰にも相談などできなかった。こんなに意気地無しで惨めな自分の姿を、教師
や両親には絶対に知られたくない。もし知られたら、もはや生きていけないような気がす
るのだ。
時としてあまりの屈辱感に悔し涙をこぼすことも、いっそ自殺してしまいたいと思うこ
ともあるが、あと半年たてば、あいつらと別れられる、と自分に言い聞かせ、正明はこの
屈辱の日々をやっとのことで耐えていた。
そんなわけで正明は、極度の欲求不満と、ストレスの塊になっていた。正明の唯一の楽
しみは自慰をすることだけなのだ。女の裸を想像し、肉棒を擦っている時だけが、この辛
い現実を忘れさせてくれる瞬間だったのだ。
しばらくすると、正明はまたもや悶々としはじめた。
正明はいったんベッドの下にもどしたポルノ雑誌を再び取り出し、イスに座ってページ
をめくりだした。
右手は無意識にズボンのチャックを下ろし、肉棒を取り出している。
その時、ドアをノックする音がしたので正明はギョッ、とした。母、美佐子がコーヒー
を持ってきたらしい。正明は雑誌に夢中になって、つい階段をあがってくる足音を聞きも
らしてしまったのだ。
ど、どうしよう・・・・
正明の心臓は早鐘のように鳴りだした。
「入るわよ」
「ちょ、ちょっと待って!」
正明は引きつった声をあげ、あわててズボンをもとに戻そうとしたが、間に合わなかっ
た。母はいつものように、すぐにドアを開けてしまった。
正明は一瞬心臓がキューッ、と縮むような気がした。ポルノ雑誌をサッと引き出しに投
げ込み、もとに戻せなかった肉棒を隠そうと、机に前屈がみになったが、
だめだ、見つかった・・・
顔面がみるみる蒼白になっていくのが、自分でもはっきりわかった。
「ま、正明・・・いま、なにをしていたの・・・!」
はたして美佐子は、正明が勉強以外のよからぬことをしていたのを、瞬間的に察してし
まった。コーヒーとケーキの乗ったトレーをベッドに置くと、つかつかと正明の机に歩み
よった。
正明は横に立った母と目を合わせることができず、下を向いている。全身が硬直し、手
足がブルブル震えていた。
「正明、机の中に何を隠したの、出しなさい!」
美佐子は語気強く正明を問い詰めた。母の荒い息づかいを感じながら、正明は全身の血
が引くような思いだ。
「なっ、なんでもないよ、ちゃんと勉強していたよ!」
正明は叫ぶように答えたがその声は引きつって、呂律がまわらない。美佐子はさらに荒
い息使いになり、
「だったら、なぜ慌てて隠したの! さあ、見せてみなさい!」
と手を伸ばした。正明があっ、と思ったときには引き出しが口を開き、ポルノ雑誌が美
和子の目に触れてしまった。
「まあ、こんな雑誌を・・・」
美佐子が驚きに息を飲んだ。だが、正明は雑誌を見つかったことより、ズボンから肉棒
が出ているのを母親に見つかることのほうがもっと恥ずかしかった。
「ぼくが買ったんじゃないよ! 友達に借りたんだよ!」
そう、嘘の言い訳を叫ぶなり、正明は無意識に母の体を突きとばしてしまった。
「あ・・・」
母が驚きの声をあげ、後ろの床に倒れてしまったので正明はハッとした。
こんなことをするつもりはなかった。母を押し戻そうとしただけなのに、つい力が入り
すぎてしまったのだ。
大変なことをしてしまった・・・
正明はオロオロしながら体をねじり、美佐子を見た。そしてその瞬間、正明は思わず息
を飲んだ。
美佐子が床に尻を突き、怒りのこもった目で正明を睨んでいた。いつも穏やかな顔が怒
りに歪み、目のまわりや頬がうっすらと上気している。こんなに怒っている母の顔は今ま
で見たことがなかった。
しかし、正明が息を飲んだのはその顔にではなかった。尻餅を突いた母の両足が大きく
開き、スカートがまくれ、パンティや太腿が丸見えになっていたのを見たからだった。
ズキッ、と正明の胸に痛みが走った。
それは、母をこんなあられもない姿にしてしまったことに対する、強烈な良心の痛みだ
った。
正明は、母を侮辱してしまったような気がした。穢してはいけないものを穢してしまっ
たような気がした。
な、なんてことをしたんだ!
後悔がゾクゾクと悪寒のように込み上げ、正明の体は小刻みに震えだした。母の前に土
下座して謝りたい、とさえ思った。
ところが、母に対してそれほど申し訳ない気持ちでいっぱいなのに、正明はスカートの
中から目を離すことができなかった。
だめだ、見るんじゃない!
と心で叫んでも、正明はどうしても視線を反らすことができない。
写真でしか見たことのなかった女のパンティや太腿が、たとえ母親のものであろうと目
の前に生で露出している。その生々しい衝撃の前に、正明は体をピクリとも動かせなかっ
たのだ。
やめろ! お母さんの体なんだ、見るんじない!
心でいくら叫んでも無駄だった。良心の痛みに耐え兼ねながらも、正明の両目は母親の
パンティと太腿に釘付けになっていた。
母の両足は、スラリと伸びているくせに、太腿のあたりにはむっちりと脂肪がのってい
た。乳液を擦り込んだように白くて、突きたての餅のように滑らかだった。
その太腿の白さと、母の大事な所を覆っている清潔そうなパンティの白さが、眩しいく
らいに正明の目の中に飛び込んでくる。パンティの中心部がやわらかそうにふっくらと盛
り上がっているのさえ、はっきりと見えた。
正明は、下腹部にズンッ、と重い衝撃が走ったのを感じた。これは写真ではない。生身
の女の、生身の太腿だ。相手が母だというのに、正明は込み上げてくる興奮を押さえるこ
とができなかった。
肉棒にドクドクと血液が流れこみ、ビンと勃起した先端が机に当たった。心臓が破裂し
そうなほど高鳴り、その音が頭の中でガンガンと鳴り響いている。
そのとき正明は、頭の中が真っ白になりそうな気がした。
「ま、正明!」
美佐子の叫び声で、正明は我にかえった。
あっ、しまった・・・ぼくは・・・なんてことをしてしまったんだろう・・・
正明の胸はズキズキと痛みだした。自分の行為に罪悪感を覚えたのだ。
「お、お母さんに・・・なんてことをするの・・・」
美佐子は、砂を噛むように言いながら素早く立ち上がり、めくれたスカートを元にもど
した。そして、怒りと驚きがないまぜになった微妙な表情になって正明を睨む。頬がさら
に上気していた。
息子に下半身を凝視されたことが、大変なショックだったのだろう。
「正明・・・今は、今は一番大事な時期なのよ・・・わかってるの・・・」
美佐子が唇を震わせながら言った。正明には返事ができない。
「こんな大事な時期なのに・・・お母さんがこんなに心配しているのに・・・どうしてお
まえは勉強に打ち込んでくれないの・・・」
涙声になりそうなのを、必死に押さえている声だった。そのかすれた声を聞きながら、
正明は心の底から母に申し訳ないことをした、と思った。
確かに受験勉強を強要されるこの毎日は、苦痛と苛立ちの連続だ。しかし、母が自分の
ことを心から心配してくれていることだけは、正明にもよくわかっていた。正明が勉強し
やすいように母がどれだけ献身的に尽くしてくれているか、言葉では言い表せない。
そんな母に、ぼくはなんてことをしてしまったんだ・・・
母にすまないと思い、言いようのない罪悪感が突き上げる。正明は母にあやまろうと思
った。それなのに、素直に言葉がでてこない。あまりの興奮に喉が詰まり、目の前は霞が
かかったようになっているのだ。
母のパンティ
時計の針は、あと少しで午前0時をまわろうとしていた。
正明はシンとした自分の部屋の中で、勉強机に座っている。家の外からは、ときおり窓
ガラスが風に震える以外、物音ひとつ聞こえてこなかった。
静かだった。まるで時が止まったようだ。
そんな部屋の中で、正明はさっきからイライラと落ち着かない。数学の練習問題を解い
ているのだが、どうしても集中できないのだ。
ぬぬふのことだが、焦れば焦るほど、いら立ちばかり込みあげてくる。高校受験まであ
と半年しかないというのに、こんなことでは一次志望の私立高校に落ちるかもしれない。
なんとか集中しようと努力するのだが、どうしてもできない。
やがて正明はイスから立ちあがり、ベッドの下に隠しておいた雑誌を取り出した。数日
前、塾の帰りにドキドキしながらコンビニで買ってきた、どぎついポルノ雑誌だ。
正明はベッドに横たわってズボンとパンツをずり下ろし、固く膨張している肉棒をこす
り始めた。
「う・・・はあ・・・」
押し殺した喘ぎ声が、正明の口からもれる。彼は狂おしい表情で、写真を見ながら激し
く肉棒をこすり上げ、あっという間に昇りつめた。ドクドクと威勢よく吐き出される白濁
を雑誌で受け止めながら、正明はつかの間だけ快感に酔い痴れる。
しかし、これで完全にすっきりしたわけではない。一度満足しても、すぐに嵐のような
性欲が込みあげてくるのだ。
毎日がこの繰り返しだった。
頭の中を、朝から晩まで女の裸が渦巻いていた。
学校でも、道端でも、女を見れば全裸を想像する。一日中、女のあそこが見たい! 女
と一発やりたい! と、そんなことばかり考えている。そんな自分を正明はどうにもでき
なかった。
確かに十四才という年齢は、人生においてもっとも性欲の強い時期である。正明も決し
て異常なわけではない。しかし彼の場合、あきらかに極度の欲求不満だった。
父と母に過剰なまでに期待され、明けても暮れても受験勉強ばかりだった。
学校が終われば塾へ行き、塾が終われば家で深夜まで机に向かっている。
それでも正明の目指している私立校に合格するとは限らない。なにしろ競争率の高い高
校なのだ。校内で十番以内に入っている正明の成績でも、スレスレのところだった。
しかし父と母は、なんとしてもその高校に合格させたがっている。当然正明は好きなこ
とがなにもできなかった。野球もできないし、友達と語ることもできない。ガールフレン
ドなど、作りようもなかった。
正明はこんな毎日に疲れきっている。満たされない思いが、吐きだせない鬱屈が、彼の
心に膿のように溜まっていた。
そして、それだけでも耐えられないほど辛いのに、正明はもう一つ悩みを抱えていた。
学校で、不良グループのいじめにあっているのである。
どちらかといえば、正明は気が弱くて臆病なタイプであり、小学生のころからクラスの
強い奴に殴られたり、いやがらせをされてもなんの抵抗もできず、ただ涙ぐむだけの情け
ない男だった。
そんな性格が祟ったのか、どういうわけか半年ほど前から不良グループに目をつけられ
てしまった。
正明は、かれらの恰好のえじきだった。しょっちゅう金を要求され、断ったりすればネ
チネチと殴られたり小突かれたりしたが、正明には彼らに逆らう勇気がなかった。
正明は、いつも参考書を買うといっては、母、美佐子からお金をもらって、彼らに渡し
ていたが、たまにもらえない時には、彼らの監視のもとでスーパーやコンビニで万引きを
やらされたこともある。
幸い、捕まったことはないが、いつ店の人に見つかるかと思うと、正明は生きた心地も
しなかった。だが、正明はどうしても彼らに逆らえなかった。彼らの暴力が恐くてたまら
なかったのだ。
「いやだ!」
と、何度も叫ぼうとしてできぬまま、ズルズルと半年も過ぎてしまった。
惨めだった。毎日が地獄だった。
むろん、誰にも相談などできなかった。こんなに意気地無しで惨めな自分の姿を、教師
や両親には絶対に知られたくない。もし知られたら、もはや生きていけないような気がす
るのだ。
時としてあまりの屈辱感に悔し涙をこぼすことも、いっそ自殺してしまいたいと思うこ
ともあるが、あと半年たてば、あいつらと別れられる、と自分に言い聞かせ、正明はこの
屈辱の日々をやっとのことで耐えていた。
そんなわけで正明は、極度の欲求不満と、ストレスの塊になっていた。正明の唯一の楽
しみは自慰をすることだけなのだ。女の裸を想像し、肉棒を擦っている時だけが、この辛
い現実を忘れさせてくれる瞬間だったのだ。
しばらくすると、正明はまたもや悶々としはじめた。
正明はいったんベッドの下にもどしたポルノ雑誌を再び取り出し、イスに座ってページ
をめくりだした。
右手は無意識にズボンのチャックを下ろし、肉棒を取り出している。
その時、ドアをノックする音がしたので正明はギョッ、とした。母、美佐子がコーヒー
を持ってきたらしい。正明は雑誌に夢中になって、つい階段をあがってくる足音を聞きも
らしてしまったのだ。
ど、どうしよう・・・・
正明の心臓は早鐘のように鳴りだした。
「入るわよ」
「ちょ、ちょっと待って!」
正明は引きつった声をあげ、あわててズボンをもとに戻そうとしたが、間に合わなかっ
た。母はいつものように、すぐにドアを開けてしまった。
正明は一瞬心臓がキューッ、と縮むような気がした。ポルノ雑誌をサッと引き出しに投
げ込み、もとに戻せなかった肉棒を隠そうと、机に前屈がみになったが、
だめだ、見つかった・・・
顔面がみるみる蒼白になっていくのが、自分でもはっきりわかった。
「ま、正明・・・いま、なにをしていたの・・・!」
はたして美佐子は、正明が勉強以外のよからぬことをしていたのを、瞬間的に察してし
まった。コーヒーとケーキの乗ったトレーをベッドに置くと、つかつかと正明の机に歩み
よった。
正明は横に立った母と目を合わせることができず、下を向いている。全身が硬直し、手
足がブルブル震えていた。
「正明、机の中に何を隠したの、出しなさい!」
美佐子は語気強く正明を問い詰めた。母の荒い息づかいを感じながら、正明は全身の血
が引くような思いだ。
「なっ、なんでもないよ、ちゃんと勉強していたよ!」
正明は叫ぶように答えたがその声は引きつって、呂律がまわらない。美佐子はさらに荒
い息使いになり、
「だったら、なぜ慌てて隠したの! さあ、見せてみなさい!」
と手を伸ばした。正明があっ、と思ったときには引き出しが口を開き、ポルノ雑誌が美
和子の目に触れてしまった。
「まあ、こんな雑誌を・・・」
美佐子が驚きに息を飲んだ。だが、正明は雑誌を見つかったことより、ズボンから肉棒
が出ているのを母親に見つかることのほうがもっと恥ずかしかった。
「ぼくが買ったんじゃないよ! 友達に借りたんだよ!」
そう、嘘の言い訳を叫ぶなり、正明は無意識に母の体を突きとばしてしまった。
「あ・・・」
母が驚きの声をあげ、後ろの床に倒れてしまったので正明はハッとした。
こんなことをするつもりはなかった。母を押し戻そうとしただけなのに、つい力が入り
すぎてしまったのだ。
大変なことをしてしまった・・・
正明はオロオロしながら体をねじり、美佐子を見た。そしてその瞬間、正明は思わず息
を飲んだ。
美佐子が床に尻を突き、怒りのこもった目で正明を睨んでいた。いつも穏やかな顔が怒
りに歪み、目のまわりや頬がうっすらと上気している。こんなに怒っている母の顔は今ま
で見たことがなかった。
しかし、正明が息を飲んだのはその顔にではなかった。尻餅を突いた母の両足が大きく
開き、スカートがまくれ、パンティや太腿が丸見えになっていたのを見たからだった。
ズキッ、と正明の胸に痛みが走った。
それは、母をこんなあられもない姿にしてしまったことに対する、強烈な良心の痛みだ
った。
正明は、母を侮辱してしまったような気がした。穢してはいけないものを穢してしまっ
たような気がした。
な、なんてことをしたんだ!
後悔がゾクゾクと悪寒のように込み上げ、正明の体は小刻みに震えだした。母の前に土
下座して謝りたい、とさえ思った。
ところが、母に対してそれほど申し訳ない気持ちでいっぱいなのに、正明はスカートの
中から目を離すことができなかった。
だめだ、見るんじゃない!
と心で叫んでも、正明はどうしても視線を反らすことができない。
写真でしか見たことのなかった女のパンティや太腿が、たとえ母親のものであろうと目
の前に生で露出している。その生々しい衝撃の前に、正明は体をピクリとも動かせなかっ
たのだ。
やめろ! お母さんの体なんだ、見るんじない!
心でいくら叫んでも無駄だった。良心の痛みに耐え兼ねながらも、正明の両目は母親の
パンティと太腿に釘付けになっていた。
母の両足は、スラリと伸びているくせに、太腿のあたりにはむっちりと脂肪がのってい
た。乳液を擦り込んだように白くて、突きたての餅のように滑らかだった。
その太腿の白さと、母の大事な所を覆っている清潔そうなパンティの白さが、眩しいく
らいに正明の目の中に飛び込んでくる。パンティの中心部がやわらかそうにふっくらと盛
り上がっているのさえ、はっきりと見えた。
正明は、下腹部にズンッ、と重い衝撃が走ったのを感じた。これは写真ではない。生身
の女の、生身の太腿だ。相手が母だというのに、正明は込み上げてくる興奮を押さえるこ
とができなかった。
肉棒にドクドクと血液が流れこみ、ビンと勃起した先端が机に当たった。心臓が破裂し
そうなほど高鳴り、その音が頭の中でガンガンと鳴り響いている。
そのとき正明は、頭の中が真っ白になりそうな気がした。
「ま、正明!」
美佐子の叫び声で、正明は我にかえった。
あっ、しまった・・・ぼくは・・・なんてことをしてしまったんだろう・・・
正明の胸はズキズキと痛みだした。自分の行為に罪悪感を覚えたのだ。
「お、お母さんに・・・なんてことをするの・・・」
美佐子は、砂を噛むように言いながら素早く立ち上がり、めくれたスカートを元にもど
した。そして、怒りと驚きがないまぜになった微妙な表情になって正明を睨む。頬がさら
に上気していた。
息子に下半身を凝視されたことが、大変なショックだったのだろう。
「正明・・・今は、今は一番大事な時期なのよ・・・わかってるの・・・」
美佐子が唇を震わせながら言った。正明には返事ができない。
「こんな大事な時期なのに・・・お母さんがこんなに心配しているのに・・・どうしてお
まえは勉強に打ち込んでくれないの・・・」
涙声になりそうなのを、必死に押さえている声だった。そのかすれた声を聞きながら、
正明は心の底から母に申し訳ないことをした、と思った。
確かに受験勉強を強要されるこの毎日は、苦痛と苛立ちの連続だ。しかし、母が自分の
ことを心から心配してくれていることだけは、正明にもよくわかっていた。正明が勉強し
やすいように母がどれだけ献身的に尽くしてくれているか、言葉では言い表せない。
そんな母に、ぼくはなんてことをしてしまったんだ・・・
母にすまないと思い、言いようのない罪悪感が突き上げる。正明は母にあやまろうと思
った。それなのに、素直に言葉がでてこない。あまりの興奮に喉が詰まり、目の前は霞が
かかったようになっているのだ。
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