小説(転載) 美母淫辱3
近親相姦小説
掲載サイト「母と息子 禁断の部屋」は消滅。
不良グループに拉致された母
母はセンスの良い真っ白いブラウスと、膝より少し短めの、紺のスカートを身につけて
いた。昨夜と同じだったが、今朝はその上に赤いエプロンをまとっている。家の中だから
か、ストッキングはつけていなかった。
スカートの奥に隠された太腿が、脂肪の乗りきったむっちりした太腿であることは昨夜
見て知っているが、そのスカートの裾からスラリと伸びている膝から下もやはり肉付きが
よく、ふくよかだった。そのくせスラリと長く、足首はキュッと引き締まっている。
なんとも恰好のいい足であるうえに、しっとりとした肌の白さがまぶしいほどだった。
重量感にあふれた尻は、スカートの下からみっしりと張り出しているのに、形よくキュ
ッと引き締まっている。母がかがみ込み、尻が突き出されたとき、正明は張り詰めた尻が
スカートからムチッ、とはみ出してきそうな錯覚を覚えた。
お、お母さんて、なんていいお尻をしているんだろう・・・
正明はゴクリと唾を飲んだ。心臓が苦しいくらいに高鳴っている。
母が正明の前にトーストや目玉焼きなどを運んできた。今度は真っ白いブラウスの下か
らたわわに張り出している乳房に目がいく。いつも見ているのに、今日に限ってまるで熟
れたパパイヤのようにズンと突き出して見える。
肉棒がズボンに締めつけられ、痛いくらいだった。下腹部が、焼けるように熱い。そん
な正明に母が声をかけた。
「どうしたの、赤い顔をして。熱でもあるの」
母は心配そうな顔をしている。その顔にさえ、正明は艶っぽさを感じてしまった。
なんてしっとりした肌だろう、なんて生々しい唇だろう、と正明は思う。
母が側にきて、正明の額に手をかぶせた。柔らかくて、暖かい手だった。
「熱はないみたいね。ちょっと疲れぎみなのかしら・・・」
そういった母の、リンゴのような爽やかな甘い息が頬に吹きかけられたとき、正明は思
わず恍惚としてしまった。もう限界だった。
「ごめんなさい・・・なんだか食欲がなくて・・・」
そういって正明は立ち上がり、何か言おうとする母を尻目に自分の部屋にかけ戻ると、
肉棒をつかみだして夢中で擦りあげた。
「あ・・・あっ・・・」
ほんの数回擦っただけで、正明は爆発してしまった。だが、背筋が痺れるような快感に
呻きながら、正明の心は罪悪感で破裂しそうになっている。
ああ、ぼくは昨日からなんて恐ろしいことをしているんだろう・・・お母さんに性欲を
感じるなんて、絶対に許されることじゃないんだ・・・!
なんだかわからないが、得体の知れぬ恐怖感がゾクゾクと込み上げてくる。それなのに
続けてもう一回肉棒を擦りたくなるのはどういうわけだろう。
ああ、どうしたらいいんだ・・・
正明は途方に暮れた顔になった。
「正明、遅刻するわよ」
階下から母の声が聞こえた。正明はあわてて学生服を着て、部屋から出る。玄関まで見
送りにきた母が「いってらっしゃい」と優しく言ったが、正明は顔をあげられなかった。
下を向いて「いってきます」と答え、逃げるように家をでるのだった。
その日以来、正明は自慰をするとき、母の裸を想像しないではいられなくなってしまっ
た。想像してはいけない! と思うのだが、どうしても脳裏に浮かんできてしまうのだ。
あの、真っ白いパンティと、むっちりと脂肪の乗った太腿が目の奥に焼きついている。
あの場面を思い出して肉棒を擦っていると、
ああ、あの白い布の下に、お母さんのおま×こがあるんだ・・・いったいどんな形なん
だろう、どんな匂いがするんだろう・・・それに、ブラウスの前を引き千切ったら、きっ
と大砲のようにたわわなおっぱいが飛び出すだろうな・・・どんな感触だろう、プリンの
ように柔らかいんだろうか・・・
などと、とめどなく妄想が湧いてくるのだった。そして、妄想すればするほど、自分は
恐ろしいことをしている! という凄まじい罪悪感も突き上げてくるのだが、その罪悪感
が逆に快感を高め、痺れるような射精感を味わうのだった。
こんなことはやめなければいけないと思いながらやめられず、しかも正明は、母が食事
を作っているときや、部屋にコーヒーを運んできてくるときなどに、何気ない表情を装い
ながら、ねとつくような視線を母の顔や体に注ぐようになってしまった。
見つめれば見つめるほど、母は美しかった。まるで水晶を刻んで作ったかのように彫り
の深い整った顔は、ミルクを擦り込んだかのように白くすべやかだし、清楚なくせにグラ
マーな体は溜め息がでるほどだった。
正明は母を視姦しながら肉棒を硬直させ、一人になると、その顔や体を思いだして自慰
をした。
正明の妄想は次第にエスカレートしていった。
どぎついヌード写真を見れば、その剥き出しの乳房や尻を母のそれと重わせ、お母さん
も、こんなおっぱいだろうか・・・こんなお尻だせろうか・・・と、想像をめぐらせるよ
うになった。
写真の女が悶えた表情なら、あんな清楚なお母さんでも、こんなふうに艶っぽく悶える
のだろうか・・・と思う。いつも知的な母の嫌らしく歪んだ顔を想像すると、もうそれだ
けで鳥肌が立つような興奮に見舞われた。
駄目だ! いけない! と、何度心で叫んだことだろう。罪悪感にベットの中で震えた
ことが何度あったことだろう。しかし、どうしてもやめることはできなかった。
それどころか、最初はただ母の裸だけを想像していただけなのだが、いつの間にか本当
に母のパンティの下に隠された秘密の部分を見たい、とさえ思い始めるのだった。
あの清楚なお母さんが、いったいどんなおま×こを持っているのだろう・・・形は・・
・色は・・・匂いは・・・
正明はそんなことまで空想するようになっていた。
母は、あの朝ひさしぶりに優しい笑顔を向けてくれたが、その後はいつもの厳しい母に
もどっていた。あれから少しも笑顔を見せてくれないし、正明に話しかけることは、勉強
がはかどっているかとか、テストの点数はどうだったか、ということばかりである。
正明にはそれが寂しくて仕方がない。本当はもっと優しくしてほしい。この受験勉強と
いじめに疲れきった体を、暖かく包んでほしかった。
その、甘えたいのに甘えられない・・・という切なさと、甘えさせてくれないくやしさ
のようなものが屈折した形で、母を自慰の対象にする、という背徳的な行為に正明を駆り
立ててしまったらしい。
事実、妄想の中で母を裸にすることが、正明にとって唯一母に甘えられる瞬間だったの
である。
それにしても、正明の妄想はとどまるところがなかった。ついには、母のパンティを脱
がせて、肉棒を挿入する場面さえ思い浮かべるようになった。だが、その想像はあまりに
も刺激的ではあるが、恐ろしすぎた。
いくらなんでも、ここまで思い浮かべてはお母さんが可哀相すぎる・・・
正明は、罪悪感に押しつぶされそうな胸で思った。が、そう思いながらも母の性器の形
や色を想像してしまう。そんな自分が異常ではないかと本気で悩んだりもしたが、どうし
てもやめることができなかった。
正明は憑かれたように自慰を続けていった。いつしか正明は、母と本当にとセックスし
てみたい、という願望を持ち始めていた。
その日、正明の中学では、三者面談がおこなわれていた。まだ最終的に決めるわけでは
ないが、成績と照らし合わせ、受験する高校を絞りこむのだ。
近代的な校舎の二階の廊下には、正明のクラスの生徒と、その母親たちが緊張の面持ち
で順番をまっている。正明と美和子もその中に混じっていたが、他の母親達にくらべると
美和子の美しさはひときわ目立っていた。
顔立ちやスタイルのよさは勿論だが、服装のセンスや香り立つような清楚さが群を抜い
ているのだ。母親達の中には、羨望の眼差しを向ける者さえいた。
順番がきて、正明と美和子は教室に入る。正明の担任は若い男の教師だが、美和子の美
しさに気圧されたらしく、正明より、美和子の方にばかりキョロキョロと視線を走らせな
がら言った。
「まあ、上位で合格というわけにはいかないと思いますが、努力のあとも見受けられます
し、志望校の私立S校でいいんじゃないでしょうか」
「本当ですか、先生」
「よく頑張っているようですし、なんとか大丈夫だと思いますよ」
担任の言葉で美和子の顔はほころび、形のいい朱色の唇をかるく開いてホッ、と溜め息
をつくのだった。
とくに問題もないので面談はすぐに終わり、教室をでた正明と美和子は、他の母親たち
にあいさつしながら並んで校舎の廊下を歩きはじめた。
「よかったわね、正明。お母さん本当にうれしいわ。あなたが必死にがんばっていたこと
を、お母さんよく知っているから・・・」
そう言った美和子の目が涙で潤んでいるのを見て、正明はハッとした。母がどれだけ自
分のことを心配していたか、その涙がすべてを語っている。
お母さんはきっと、心を鬼にしてぼくに厳しくしていたんだ・・・
そのことにやっと気づいたような気がし、正明もなんだか胸が熱くなってきた。母と歩
きながら、久しぶに優しい母に包まれたような喜びが込み上げてきたが、
こんなにぼくのことを思ってくれるお母さんに、ぼくは恐しいことを考えている・・・
という、罪悪感にチクリと胸を刺された。
そのとき正明は、母と廊下を歩きながら、こんなふうに考えていた。
よかった。S校に入れればやつらと離れられる。それも、もう半年もない。今の地獄の
ような生活も、もう少しで終わるんだ。それまで、なんとしても堪えよう。
正明はひさしぶりに明るさを取りもどしていたのだが、それは本当に束の間でしかなか
った。
二人は、一階と三階に通じる階段のところにきた。この階段を下りれば出口だ。
まわりには誰もいなかった。そのとき、通路の角に隠れていた二人の男が飛び出してき
て、いきなり正明と美和子の腕をつかんだのだ。
「あっ!」
正明は仰天した。それは、奴らだった。いつも正明を殴ったり、奴隷のようにあつかう
不良どもだった。正明はスーッと体中の血が引いていくのを感じた。
「なっ、何をするんですか、いきなり!」
美和子は、ギョッとしながらも、学生服を着た暴漢たちに叫んだ。その顔が蒼白になっ
ている。美和子は一目見て、二人の目が異様な光をたたえていることに気づいたのだ。
「な、なんだよ、お母さんを離してよ・・・」
正明も引きつった声を絞りだしたが、彼らに強く言うことはできなかった。
「静かにしろよ!」
彼らのリーダー格である笹沢が、押し殺した声で正明と美和子に命令した。笹沢の片方
の手には、大きなカッターナイフが握られている。
笹沢は上背があり、胸板の厚いガッシリした体格をしていた。髪はスポーツ刈り風に短
く刈り込み、頬はたくましく張り、濃い眉の下でギョロッ、とした鋭い目が光っている。
そんな笹沢が刃物を持って二人を睨んでいるのだ。およそ中学生らしからぬ異様な凄味
が、彼の全身から漂っていた。
「こんにちは、お母さん、俺たち、正明ちゃんにはいつもお世話になっていましてね。お
母さんにも、ご挨拶したいとつねづね思っていたんですよ」
笹沢は、ねとつくような言い方でいった。その言葉の中に美和子は何かを感じたらしか
った。彼女はすーっと伸びた形のいい眉を吊り上げ、不安そうな、そして疑惑をふくんだ
目を正明にむけた。
正明はそのとき、彼らが母と自分に何をしようとしているかを考えるより、自分の惨め
な日常が母にわかってしまうことのほうが恐ろしくて、母から反射的に目を反らせた。
「正明・・・」
美和子が、正明を問い詰めようと声をだしたとき、笹沢が低い声でいった。
「お母さんよ、その綺麗な顔に傷をつけられたくなかったら、おとなしく正明と一緒につ
いてきな。あんたが逃げたら、明日から正明は今までよりもっと辛いことになるぜ」
「なっ、なんですって!」
美和子は、目を皿のように見開いた。
そのとき美和子は、正明が彼らに毎日いじめにあっているだろうことを、母親の直感で
完全に悟ったらしかった。その証拠に、美和子の顔は糊で固めたように硬直し、美しい切
れ長の目がさらに大きく見開かれている。
美和子は、正明も驚くほど素直に答えた。
「わかったわ・・・一緒に行きます・・・」
不良グループに拉致された母
母はセンスの良い真っ白いブラウスと、膝より少し短めの、紺のスカートを身につけて
いた。昨夜と同じだったが、今朝はその上に赤いエプロンをまとっている。家の中だから
か、ストッキングはつけていなかった。
スカートの奥に隠された太腿が、脂肪の乗りきったむっちりした太腿であることは昨夜
見て知っているが、そのスカートの裾からスラリと伸びている膝から下もやはり肉付きが
よく、ふくよかだった。そのくせスラリと長く、足首はキュッと引き締まっている。
なんとも恰好のいい足であるうえに、しっとりとした肌の白さがまぶしいほどだった。
重量感にあふれた尻は、スカートの下からみっしりと張り出しているのに、形よくキュ
ッと引き締まっている。母がかがみ込み、尻が突き出されたとき、正明は張り詰めた尻が
スカートからムチッ、とはみ出してきそうな錯覚を覚えた。
お、お母さんて、なんていいお尻をしているんだろう・・・
正明はゴクリと唾を飲んだ。心臓が苦しいくらいに高鳴っている。
母が正明の前にトーストや目玉焼きなどを運んできた。今度は真っ白いブラウスの下か
らたわわに張り出している乳房に目がいく。いつも見ているのに、今日に限ってまるで熟
れたパパイヤのようにズンと突き出して見える。
肉棒がズボンに締めつけられ、痛いくらいだった。下腹部が、焼けるように熱い。そん
な正明に母が声をかけた。
「どうしたの、赤い顔をして。熱でもあるの」
母は心配そうな顔をしている。その顔にさえ、正明は艶っぽさを感じてしまった。
なんてしっとりした肌だろう、なんて生々しい唇だろう、と正明は思う。
母が側にきて、正明の額に手をかぶせた。柔らかくて、暖かい手だった。
「熱はないみたいね。ちょっと疲れぎみなのかしら・・・」
そういった母の、リンゴのような爽やかな甘い息が頬に吹きかけられたとき、正明は思
わず恍惚としてしまった。もう限界だった。
「ごめんなさい・・・なんだか食欲がなくて・・・」
そういって正明は立ち上がり、何か言おうとする母を尻目に自分の部屋にかけ戻ると、
肉棒をつかみだして夢中で擦りあげた。
「あ・・・あっ・・・」
ほんの数回擦っただけで、正明は爆発してしまった。だが、背筋が痺れるような快感に
呻きながら、正明の心は罪悪感で破裂しそうになっている。
ああ、ぼくは昨日からなんて恐ろしいことをしているんだろう・・・お母さんに性欲を
感じるなんて、絶対に許されることじゃないんだ・・・!
なんだかわからないが、得体の知れぬ恐怖感がゾクゾクと込み上げてくる。それなのに
続けてもう一回肉棒を擦りたくなるのはどういうわけだろう。
ああ、どうしたらいいんだ・・・
正明は途方に暮れた顔になった。
「正明、遅刻するわよ」
階下から母の声が聞こえた。正明はあわてて学生服を着て、部屋から出る。玄関まで見
送りにきた母が「いってらっしゃい」と優しく言ったが、正明は顔をあげられなかった。
下を向いて「いってきます」と答え、逃げるように家をでるのだった。
その日以来、正明は自慰をするとき、母の裸を想像しないではいられなくなってしまっ
た。想像してはいけない! と思うのだが、どうしても脳裏に浮かんできてしまうのだ。
あの、真っ白いパンティと、むっちりと脂肪の乗った太腿が目の奥に焼きついている。
あの場面を思い出して肉棒を擦っていると、
ああ、あの白い布の下に、お母さんのおま×こがあるんだ・・・いったいどんな形なん
だろう、どんな匂いがするんだろう・・・それに、ブラウスの前を引き千切ったら、きっ
と大砲のようにたわわなおっぱいが飛び出すだろうな・・・どんな感触だろう、プリンの
ように柔らかいんだろうか・・・
などと、とめどなく妄想が湧いてくるのだった。そして、妄想すればするほど、自分は
恐ろしいことをしている! という凄まじい罪悪感も突き上げてくるのだが、その罪悪感
が逆に快感を高め、痺れるような射精感を味わうのだった。
こんなことはやめなければいけないと思いながらやめられず、しかも正明は、母が食事
を作っているときや、部屋にコーヒーを運んできてくるときなどに、何気ない表情を装い
ながら、ねとつくような視線を母の顔や体に注ぐようになってしまった。
見つめれば見つめるほど、母は美しかった。まるで水晶を刻んで作ったかのように彫り
の深い整った顔は、ミルクを擦り込んだかのように白くすべやかだし、清楚なくせにグラ
マーな体は溜め息がでるほどだった。
正明は母を視姦しながら肉棒を硬直させ、一人になると、その顔や体を思いだして自慰
をした。
正明の妄想は次第にエスカレートしていった。
どぎついヌード写真を見れば、その剥き出しの乳房や尻を母のそれと重わせ、お母さん
も、こんなおっぱいだろうか・・・こんなお尻だせろうか・・・と、想像をめぐらせるよ
うになった。
写真の女が悶えた表情なら、あんな清楚なお母さんでも、こんなふうに艶っぽく悶える
のだろうか・・・と思う。いつも知的な母の嫌らしく歪んだ顔を想像すると、もうそれだ
けで鳥肌が立つような興奮に見舞われた。
駄目だ! いけない! と、何度心で叫んだことだろう。罪悪感にベットの中で震えた
ことが何度あったことだろう。しかし、どうしてもやめることはできなかった。
それどころか、最初はただ母の裸だけを想像していただけなのだが、いつの間にか本当
に母のパンティの下に隠された秘密の部分を見たい、とさえ思い始めるのだった。
あの清楚なお母さんが、いったいどんなおま×こを持っているのだろう・・・形は・・
・色は・・・匂いは・・・
正明はそんなことまで空想するようになっていた。
母は、あの朝ひさしぶりに優しい笑顔を向けてくれたが、その後はいつもの厳しい母に
もどっていた。あれから少しも笑顔を見せてくれないし、正明に話しかけることは、勉強
がはかどっているかとか、テストの点数はどうだったか、ということばかりである。
正明にはそれが寂しくて仕方がない。本当はもっと優しくしてほしい。この受験勉強と
いじめに疲れきった体を、暖かく包んでほしかった。
その、甘えたいのに甘えられない・・・という切なさと、甘えさせてくれないくやしさ
のようなものが屈折した形で、母を自慰の対象にする、という背徳的な行為に正明を駆り
立ててしまったらしい。
事実、妄想の中で母を裸にすることが、正明にとって唯一母に甘えられる瞬間だったの
である。
それにしても、正明の妄想はとどまるところがなかった。ついには、母のパンティを脱
がせて、肉棒を挿入する場面さえ思い浮かべるようになった。だが、その想像はあまりに
も刺激的ではあるが、恐ろしすぎた。
いくらなんでも、ここまで思い浮かべてはお母さんが可哀相すぎる・・・
正明は、罪悪感に押しつぶされそうな胸で思った。が、そう思いながらも母の性器の形
や色を想像してしまう。そんな自分が異常ではないかと本気で悩んだりもしたが、どうし
てもやめることができなかった。
正明は憑かれたように自慰を続けていった。いつしか正明は、母と本当にとセックスし
てみたい、という願望を持ち始めていた。
その日、正明の中学では、三者面談がおこなわれていた。まだ最終的に決めるわけでは
ないが、成績と照らし合わせ、受験する高校を絞りこむのだ。
近代的な校舎の二階の廊下には、正明のクラスの生徒と、その母親たちが緊張の面持ち
で順番をまっている。正明と美和子もその中に混じっていたが、他の母親達にくらべると
美和子の美しさはひときわ目立っていた。
顔立ちやスタイルのよさは勿論だが、服装のセンスや香り立つような清楚さが群を抜い
ているのだ。母親達の中には、羨望の眼差しを向ける者さえいた。
順番がきて、正明と美和子は教室に入る。正明の担任は若い男の教師だが、美和子の美
しさに気圧されたらしく、正明より、美和子の方にばかりキョロキョロと視線を走らせな
がら言った。
「まあ、上位で合格というわけにはいかないと思いますが、努力のあとも見受けられます
し、志望校の私立S校でいいんじゃないでしょうか」
「本当ですか、先生」
「よく頑張っているようですし、なんとか大丈夫だと思いますよ」
担任の言葉で美和子の顔はほころび、形のいい朱色の唇をかるく開いてホッ、と溜め息
をつくのだった。
とくに問題もないので面談はすぐに終わり、教室をでた正明と美和子は、他の母親たち
にあいさつしながら並んで校舎の廊下を歩きはじめた。
「よかったわね、正明。お母さん本当にうれしいわ。あなたが必死にがんばっていたこと
を、お母さんよく知っているから・・・」
そう言った美和子の目が涙で潤んでいるのを見て、正明はハッとした。母がどれだけ自
分のことを心配していたか、その涙がすべてを語っている。
お母さんはきっと、心を鬼にしてぼくに厳しくしていたんだ・・・
そのことにやっと気づいたような気がし、正明もなんだか胸が熱くなってきた。母と歩
きながら、久しぶに優しい母に包まれたような喜びが込み上げてきたが、
こんなにぼくのことを思ってくれるお母さんに、ぼくは恐しいことを考えている・・・
という、罪悪感にチクリと胸を刺された。
そのとき正明は、母と廊下を歩きながら、こんなふうに考えていた。
よかった。S校に入れればやつらと離れられる。それも、もう半年もない。今の地獄の
ような生活も、もう少しで終わるんだ。それまで、なんとしても堪えよう。
正明はひさしぶりに明るさを取りもどしていたのだが、それは本当に束の間でしかなか
った。
二人は、一階と三階に通じる階段のところにきた。この階段を下りれば出口だ。
まわりには誰もいなかった。そのとき、通路の角に隠れていた二人の男が飛び出してき
て、いきなり正明と美和子の腕をつかんだのだ。
「あっ!」
正明は仰天した。それは、奴らだった。いつも正明を殴ったり、奴隷のようにあつかう
不良どもだった。正明はスーッと体中の血が引いていくのを感じた。
「なっ、何をするんですか、いきなり!」
美和子は、ギョッとしながらも、学生服を着た暴漢たちに叫んだ。その顔が蒼白になっ
ている。美和子は一目見て、二人の目が異様な光をたたえていることに気づいたのだ。
「な、なんだよ、お母さんを離してよ・・・」
正明も引きつった声を絞りだしたが、彼らに強く言うことはできなかった。
「静かにしろよ!」
彼らのリーダー格である笹沢が、押し殺した声で正明と美和子に命令した。笹沢の片方
の手には、大きなカッターナイフが握られている。
笹沢は上背があり、胸板の厚いガッシリした体格をしていた。髪はスポーツ刈り風に短
く刈り込み、頬はたくましく張り、濃い眉の下でギョロッ、とした鋭い目が光っている。
そんな笹沢が刃物を持って二人を睨んでいるのだ。およそ中学生らしからぬ異様な凄味
が、彼の全身から漂っていた。
「こんにちは、お母さん、俺たち、正明ちゃんにはいつもお世話になっていましてね。お
母さんにも、ご挨拶したいとつねづね思っていたんですよ」
笹沢は、ねとつくような言い方でいった。その言葉の中に美和子は何かを感じたらしか
った。彼女はすーっと伸びた形のいい眉を吊り上げ、不安そうな、そして疑惑をふくんだ
目を正明にむけた。
正明はそのとき、彼らが母と自分に何をしようとしているかを考えるより、自分の惨め
な日常が母にわかってしまうことのほうが恐ろしくて、母から反射的に目を反らせた。
「正明・・・」
美和子が、正明を問い詰めようと声をだしたとき、笹沢が低い声でいった。
「お母さんよ、その綺麗な顔に傷をつけられたくなかったら、おとなしく正明と一緒につ
いてきな。あんたが逃げたら、明日から正明は今までよりもっと辛いことになるぜ」
「なっ、なんですって!」
美和子は、目を皿のように見開いた。
そのとき美和子は、正明が彼らに毎日いじめにあっているだろうことを、母親の直感で
完全に悟ったらしかった。その証拠に、美和子の顔は糊で固めたように硬直し、美しい切
れ長の目がさらに大きく見開かれている。
美和子は、正明も驚くほど素直に答えた。
「わかったわ・・・一緒に行きます・・・」
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