小説(転載) スカートの中の息子7
近親相姦小説掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。
「今なら言えそうだから言うけど・・・」
しばらくして、息子が静かに語り出した。 私は息子の告白を激しい睡魔に襲われながら聞いていた。
「ねえ、聞いてる?」
「うん。聞いてる。」
もう、半分夢の中にいた。
「今なら言えそうだから言うけど・・・大学辞めたんだ。」
「えっ!」
一気に目が覚めた。 驚きの余り息子の顔をまじまじと見つめてしまった。 化粧をしていてもなにか緊張している感じは伝わってきた。
「どうして辞めちゃったの?」
思わず大きな声を出してしまった。 息子はしばらく黙っていた。 決意に時間がかかるようである。 私は息子が話し始めるのを待った。
「私ね将来この業界で働きたいの。」
後ろめたいのか、息子は私の瞳を見ないで話し続けた。
「自分のお店をもちたいの。」
息子は遠くを見ている。
「そう考えるとね・・・大学を出る価値ってあまりないと思ったの。」
息子の言いたいことがわからないわけではない。
「お父さんが聞いたら泣くわよ。」
私は自分の気持ちを整理できなかった。
「お父さんには申し訳ないけど、 お母さんにならわかってもらえるんじゃないかと思ってた。」
この感覚は息子を東京の大学に出したときに似ている。 遠くに離れていく息子を認めてあげなくてはいけないと思った。 母親の性なのだろうか。
「まあ、あなたがどうしてもって言うのなら・・・」
私は自分の気持ちが整理できないままでも、息子を肯定してあげようと思った。
「もう決めたの。だから辞めたの。」
息子の言葉からは決意が感じられた。 改めて、もう息子は私の手を離れているのだなと感じた。
「じゃあ、お母さん帰るから。」
もう日は高く昇っているはずなのに、息子の部屋は薄暗いままだった。
「うん。いろいろとごめんね。」
素顔の息子が申し訳なさそうにしていた。
「また来るからねっ。」
あえて元気な声を出してみた。
「うん。じゃあ・・・」
息子はうなずきながらつぶやいた。 私はなにか言い忘れているような気がしていた。
「また・・・抱いてくれる?」
冗談ぽく微笑んでみた。
「悪いけど、女を抱く趣味はないの。」
息子も笑顔で答えてくれた。
「バカなこと言わないの。」
バカなことを言っているのは私の方である。
「お母さんは特別よ。」
そして最後に、恋人同士のようなキスをした。
スカートの中の息子
~~ 完 ~~
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