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小説(転載) 入浴3

近親相姦小説
03 /19 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

 それからしばらくしてお風呂から出た私は息子の部屋に謝りに行くことにした。 息子が大学に入ってからめっきり会話をする機会が減ってしまっているのに、 久しぶりに会話をすることができたにもかかわらず、 こんなに後味の悪い結果になってしまって後悔していた。
「ねえ・・・お兄ちゃん?」
ドアをノックして声をかけた。
「なに?」
扉の向こうで息子の声がする。 部屋に入ってもいいということなのだろうか。 恐る恐るドアを開けて部屋の中を覗いてみた。 息子はベッドに寝転んでマンガを読んでいた。 マンガを置くと蔑むような瞳で私を見つめた。
「ちょっとお話ししない?」
ここまで来て引き下がるわけにはいかない
「話なんかないよ。」
静かな声だったが、怒りが伝わってきた。
「ねえ、聞いて欲しいの・・・ちゃんと謝りたいの・・・」
しばらく息子は動かなかったが、諦めたようにゆっくりと起き上った。
「じゃあ、入れよ。」
そう言うと息子はイスに座りなおした。 私は息子の足元に正座して座った。
「なにを謝りたいんだよ。」
息子の視線が痛い。 落ち着いて座っている姿に貫録を感じた。 息子がこんなに大人になっていたとは気がつかなかった。
「なにって・・・触っちゃったこと?」
語尾を上げてしまった自分が恥ずかしい。
「ちゃんと夫婦生活はしてるのかよ。」
あまりに突然で、正直、息子がなにを言おうとしているのかわからなかった。
「夫婦生活?」
首をかしげながら上目づかいで息子の表情を確認する。
「ちゃんと親父としてるのかよ。」
「してる?なにを?」
短い言葉で気持ちが伝わらないあたりが、息子と疎遠であったことを表していた。
「とぼけてんのか?普通わかるだろ。」
言いにくそうにする息子の顔を見てようやく気がついた。
「ああ・・・してないわよ。もう10年以上。」
事実、息子が小学校の高学年になった頃からしていない。 私の声が大きいので夫が息子にバレるのを恐れて敬遠するようになったのだ。
「だから溜まってんのか?」
息子の誘導尋問に乗ってしまっているようで不快だった。
「溜まってなんかないわよ。失礼ね。」
とりあえず逆らってみたが、実際「溜まってる」実感はなかった。 もう、ないのが普通になってしまっていた。
「じゃあ、なんで触ろうとしたんだよ。 普通、触らないだろ。息子のなんか。」
娘の存在を気にしてか、息子の声が小さくてかえって怖い。
「ごめんなさい・・・」
私はうつむいて小さくなった。
「謝ってほしいんじゃないんだよ。なんでか知りたいんだよ。」
息子の言葉に追い込まれていくのがわかる。
「だって・・・触って欲しいのかなって思っちゃって・・・」
口をとがらせてすねて見せた。
「なんでそんなこと思うんだよ。 だいたい、触って欲しいやつがいたら触ってやるのかよ。 不倫して欲しいやつがいたら不倫しちゃうのかよ。」
「不倫なんかしない!」
息子を見つめる瞳が潤んでいく。 息子に信じてもらえない自分が情けなかった。
「だって、オレがやりたかったらやっちゃうんだろ。」
息子は容赦なかった。
「お兄ちゃんとは・・・不倫なんかじゃない・・・」
もう涙を止めることができなかった。
「オレとだって不倫だよ。立派な不倫だよ。」
息子が呆れたようにため息をつく。
「お兄ちゃんを・・・愛しちゃ・・・いけないの・・・?」
涙のせいで言葉が途切れ途切れにしか出てこない。
「親子の愛と男女の愛は違うものだろ。 そのくらいわからないのかよ。」
私の気持ちを無視して、息子は次々と私のことを責めた。 女はこんなとき優しい言葉が欲しい。 決して、演技で泣いているわけではないのだ。 私はそんなにしたたかじゃない。
「お兄ちゃんの・・・言ってること・・・わからない・・・
ちっともわからない・・・」
感情的にしか言葉を出すことができなくなっていた。
「なんでだよ。オレだって愛してるよ。 でも、それって女としてじゃないだろ。母として愛してるんだろ。 それとも女として見て欲しいのかよ。」
息子の言うことが耳から耳へと抜けていった。 もはや、なにも考えることができなくなってしまっていた。
「もういい!お兄ちゃんなんか嫌い!」
私はそう言うと息子の部屋から飛び出した。 飛び出した勢いで聞き耳を立てていた娘とぶつかってしまった。 そんな娘のことも気にならないほど大粒の涙をこぼしながら寝室に飛び込んだ。
「お父さん。お兄ちゃんがお母さんのこと泣かせちゃったよ。」
遠くで娘が夫に報告していたが、私には関係のないことだった。

 それ以来、私と息子の関係は改善していない。 どちらからも積極的に話しかけることはしなくなってしまった。 私はどこかで息子を恐れている。 おそらく、息子も私を泣かせてしまったことが記憶から消えないのであろう。 お互いに気まずい思いをしながら、今でも同じ屋根の下で生活をしている。 これが私と息子の母子相姦未遂事件の顛末である。 決して息子との性的な関係を望んだわけではない。 なぜ息子の体に気安く触ってしまったのかも、もう私の記憶にすら残っていない。 ただ、今でも入浴中にふと思い出すことがある。 もしもあの日、突然雨が降らなければ・・・私が入浴をしていなければ・・・ 息子の体に気安く触らなければ・・・。 こんなトラウマを抱えながら生きることもなかっただろうに・・・。

 

入浴
~~ 完 ~~

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eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。