小説(転載) 蒲柳の母3-1
近親相姦小説掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。
由布のプライドの高さは夜の生活でも同じだった。 由布が高校生の幹太をリードしたのは幹太が童貞だっただからだけではない。
「幹太。今日も抱きしめて。」
由布が幹太の部屋に忍び込むのは、由布が幹太の抱擁を求める日だけである。 部屋の明かりを消して布団の中に幹太を誘う。 このときの由布の心は激しく乱れている。 由布だけではどうすることもできず、幹太に助けを求めて来たのである。 幹太には由布の希望を断る権利はない。 幹太は黙って由布を強く抱きしめる。 決して由布の体を求めて抱くわけではない。 由布の心を落ち着かせるために抱くだけである。 これは幹太の言い訳ではない。 そして由布は幹太の腕の中で落ち着くのを待つ。 待つのは幹太も同じである。 しばらく暗闇の中で沈黙が続く。 幹太にも由布がなにかを耐えているのがわかる気がした。 由布は幹太の腕の中でただ丸くなって懸命に心を沈めようとしているようだった。 幹太が抱きしめるのが由布の心が安定するまでだったのは過去のできごとである。 由布は気持ちが落ち着くと幹太の体を求めるようになっていた。 そうなると由布の独壇場である。 由布が仰向けになって突かれるだけで、猫なで声をあげて喘ぐ姿など想像できない。 由布は由布のためだけに幹太を利用した。 そして由布が幹太を奪う夜が日課になりつつあった。
「幹太、もう準備できた?」
由布の手が幹太の下半身を這う。 幹太はいつの間にか由布の体で興奮を覚えるようになっていた。 自慰をはるかにしのぐ女性の裸体の快感に溺れていた。 その裸体が実の母のものであることなど、もはや関係のないことだった。 一旦、由布の体を抱きしめると自分の意思では止めることができくなってしまっていた。 しかも幹太には止める権利がない。 由布のなすがままにただ従うしかなかった。
「もう硬くしちゃって、かわいいのね。」
由布は幹太の母というよりは、情婦のように愛を求めた。 明らかに母子の愛情とは異なる気持ちが絡みあっていた。 幹太の腕の中で心を落ち着かせた由布は、同じ幹太の腕の中で心を燃え上がらせるのだった。
「幹太も触って。」
由布はかりそめの恥じらいを見せて幹太の手を股間に導いた。 幹太はパジャマの上から母の股間で指を反らせた。
「違うでしょ。ちょ・く・せ・つ。」
由布は幹太に甘えているというよりは、操り人形のように幹太を扱っていた。 幹太は由布の首を左腕に乗せると右手を伸ばして由布の肌に直接触れた。 幹太は由布に躾けられていた。 由布の希望する行為がどのようなものか、1つ1つ教え込まれていた。
「お母さんって柔らかい。」
幹太は由布の体に触れるたびに新しい発見があるようだった。 女性の体の神秘、いや由布の体の魔力に日に日に魅入られていった。 美人は背が高くて痩せている人。 そういう幹太のかつての美人像は由布によって見事に打ち壊されていた。 由布の柔らかさ、由布の香り、由布の誘惑、すべてが次々と幹太の興奮を呼び覚ましていった。 そして幹太の指が由布の穴に触れる。
「幹太が出てきた穴なのよ。」
由布は幹太の存在自体が由布のものであるかのようにささやいた。 まるで支配者は由布であると宣告しているかのように。 そして暗闇の中で幹太の唇を舌で探した。 由布の舌に導かれた幹太が由布の舌を夢中で吸う。 幹太にも由布の顔が見えない。 顔が見えないから母という存在を意識することが少なくてすむ。 だから少し熟した女性の虜になってしまったと思って気持ちをごまかしてみたりもした。 幹太には由布がどんな顔をして舌を絡めているのか知る由もない。 ただ幹太を握る由布の手からは由布の興奮が伝わってくる。 映像はなにも思い浮かばない。 幹太は無言のまま由布の中に忍び込んだ指で興奮の具合を伝えようとする。 由布はそれに言葉っで応える。 少し鼻から抜けているが、紛れもなく母の声である。
「もっと激しくして。」
心がかき乱された幹太の指に由布も乱される。 舌を絡めあってお互いの股間に手を伸ばす時間帯は熟練の恋人同士のようだった。 しかし、それは由布が納得する硬さに幹太が成長するのを待つ時間でしかなかった。 由布の興奮は次に進む段階があることを知っていた。 幹太はただその瞬間の由布の指遣いに興奮を覚えているだけだった。 ここにも由布が主導権を握ることができる理由があった。 経験の浅い幹太にとって、由布の希望する愛情表現がすべてだった。
「舐めて。」
幹太の口の中でささやかれた由布の言葉は幹太の頭蓋骨を通じて脳に直接響いた。 短い言葉がかえって幹太の想像力を激しく刺激する。 由布の希望は指で刺激していた股間に舌を這わせて欲しいということだった。 幹太の興奮は体全体を一通り駆け巡ってから、時間差をあけて由布の中の指に達する。
「幹太は素直だからなにを考えてるのかすぐにわかっちゃうわ。」
まだ全身が由布の言葉で敏感に反応してしまう幹太は、言葉がなくても由布にウソはつけなかった。 由布は手の中で硬さを増した幹太の様子からもすべてを探り当てることができた。
「恥ずかしいからそんなにしゃべらないでよ。」
幹太には会話をしながら楽しむ余裕などなかった。 由布の短い言葉に刺激され、すべてを見透かされていることが恥ずかしかった。 しかも、ときおりその声が母の声であるがゆえに興奮が半減することもあり、倍増することもあった。 母との肉体関係に動揺している自分自身の肉体が幹太にとっては制御不能な生物でしかなかった。 しかし、その生物を自由自在に操ることができるのが由布だった。 由布は幹太を思うままに動かし、肉体のすべてを由布に捧げさせていた。 幹太は絡まった由布の指にもてあそばれて、いずれ乗りかかる由布の裸体に興奮を止めることができなかった。 由布がいずれ求めるであろう行為を想像しては羞恥心が全身を襲った。
「どうして?恥ずかしいからいいんでしょ。」
由布にも羞恥心は残っているようだった。 しかし、由布は完全に幹太の若い肉体を楽しもうとしていた。 恥ずかしさも性行為の一部であることを幹太は初めて知った。 幹太の肉体を侵食する由布から新しく教えてもらったことは数えきれないほどあるように思われた。 これらは誰からも教えてもらえない貴重な経験である。
「幹太もすぐにこれがよくなるから。」
由布はこれからも幹太の肉体を食べつくすつもりだったのだろうか。 ちょっとした気持ちの乱れから生じた一時の気の迷いではなかったのか。 いずれにしても由布は幹太の肉体を『由布好みの形』に変えてしまうつもりのようだった。 幹太にはそれを拒否する権利がなかった。
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