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小説(転載) 蒲柳の母7-3

近親相姦小説
03 /29 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

 由布はただ指で幹太を触り続けた。 なにか目的があったわけではない。 強いて言えば、由布自身の心を落ち着かせるためである。 最後まで触るつもりがあって触り始めたわけではない。 幹太も由布になにかを期待していたわけではない。 由布が落ち着いてくれるのならそれだけで十分だった。 この終わりない由布の指遊びに最初に気がついたのは幹太だった。
「お母さん。いつまで触ればいいの?」
幹太にっても素朴な疑問だった。 決して由布に触られるのがイヤなわけではなかった。 ただ、終わりが見えないことに不安を感じただけだった。
「ずっと。」
由布はうつむいたまま答えた。 しかし、幹太にも由布の笑顔が容易に想像できた。 由布の精神状態はこれまでにないほど安定しているようだった。
「じゃあ、ずっと触ってていいよ。」
幹太も由布の冗談を否定しなかった。 性的な下心などまったくなかった。 幹太の腕の中で平穏な由布が笑っていることが嬉しかった。 そして、由布を強く抱きしめた。
「うふっ。一緒に動いた。・・・かわいい。」
由布はよほど今の精神状態が嬉しいようである。 穢れを知らない乙女のように恥じらいのない声をこぼした。 幹太は由布のつむじから見える地肌を見ながら由布の白さがまぶしかった。 まるで由布の肌が輝いているかのようだった。 いや、由布の存在そのものが輝いているようだった。
「幹太。見てもいい?」
由布はそう言うと幹太をベッドに突き倒した。 由布の力は強いわけではないが、幹太の許可をとったわけでもない。 当然のように由布の希望は実現するのだった。 幹太はベッドに両手をついた状態で座った。 由布は幹太の足元に座ると、手首に巻いてあったゴムで長い髪を後ろに縛った。 幹太はその日初めて由布の笑顔をその目で確認した。 想像以上に輝いた瞳だった。
「幹太。お尻上げて。」
由布は幹太のズボンとパンツを脱がすと露わになったものを改めて握り直した。 由布の顔からは笑顔が絶えない。
「うん。お父さんのとは違う。」
由布は1人で不思議な納得をしている。
「幹太。お母さんねぇ。若い頃はモテたのよ。」
これも由布の自慢話なのだろうか。 多くのものを見てきたとでも言いたいのだろうか。 幹太は直立した自分自身と同時に由布の顔が見えることに違和感を感じた。 違和感を感じて恥ずかしくなった。
「お母さん。やっぱり恥ずかしいよ。」
「なに言ってるのよ。 こんなことで恥ずかしかったら女の子とつきあえないわよ。」
由布の話は屁理屈である。 普通、実の母と他人の女の子は同等ではない。 しかし、幹太は由布の屁理屈に屈するように育てられてきた。 由布と適当に話をあわすユッコを見習ったとでも言えばいいだろうか。 幹太は由布の顔を見るのが我慢できなくなって、そのままベッドの上に仰向けに倒れた。 そしてただ黙って天井を見つめた。
「あっ。幹太の先っちょが出てきた。」
由布はまじまじと幹太を観察し続けているようである。 幹太は天井を観察している。 天井の板のシミが気になった。 木目に沿っているシミもあれば、木目とは関係のないシミもある。 黒いシミもあれば、濡れたようなシミもある。
「この家も古いんだな・・・」
幹太はふとそんなことが気になった。
「ユッコはこの天井を見て大きくなったんだな。」
ついユッコのことを考えてしまうのは幹太の癖である。 由布が暴れはじめた頃、ユッコが使っていた部屋に移ることが少しだけ嬉しかった。 今、幹太を触っているのがユッコだったら幹太はこんなに落ち着いていられなかったかもしれない。 由布とユッコでは親近感が違う。 どんなに抱きしめても由布はまだ幹太にとって遠い存在だった。 それに、幹太は勝手に由布の年齢くらいになるとエッチはしないものだと思っていた。 おそらく由布と太一の関係を見てそう思っていたのだろう。 そのとき、由布が突然幹太をしごき始めた。
「お母さん。なにやってるんだよ。」
幹太は慌てて起き上がった。
「気持ちよかった?」
由布は相変わらず笑顔で幹太を見つめている。
「そんなことしたら、どうなるかわかってるんだろ。」
幹太はなにも考えることなく由布の行為を責めた。 由布が暴れるかもしれないなどと考えているような余裕はなかった。 しかし、由布は幹太の顔を不思議そうに見つめているだけだった。
「射精するんでしょ。」
由布は「当たり前じゃない。」とでも言いたそうな表情だった。
「『射精するんでしょ』じゃねぇよ。なに言ってんのかわかってんのかよ。」
幹太は気が動転していた。 由布の気持ちがまったく見えなかった。 ただ触って楽しんでいるだけだと思っていた。 だからこそ幹太を触る由布を許すことができていた。
「そんなユッコみたいな言い方するんじゃないの。 ユッコみたいな乱暴者になっちゃうわよ。」
「乱暴者はどっちだよ。」
幹太はそう言いかけて思いとどまった。 あとから考えてみれば、人生の大きな分岐点だったかもしれない。 とにかく幹太が落ち着くことが先決だと考えて深呼吸をした。
「なにが起きているのか冷静に考えろ。」
幹太は何度も自分にそう言い聞かせた。 そして由布に言葉を返すことができるときがきた。
「お母さんがオレを射精させてどうするんだよ。」
幹太はできるだけ冷静に言葉を選んだつもりだった。
「どうするって、幹太が誘ったんじゃないの。」
由布は幹太の体をすべて奪ってもよいと考えていたらしい。 幹太は決してそんなつもりで言ったのではない。 そもそも実の母とそんな関係になる覚悟は決まっていない。 なにか幹太にはもう止めることができない大きなものが転がり始めている気がして幹太は恐れた。 目の前の由布の笑顔が輝けば輝くほどその恐怖は増幅していった。

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eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。