小説(転載) 蒲柳の母9-1
近親相姦小説掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。
由布の追試験は次の日にやってきた。
「幹太。抱きしめて。」
由布の心は確かに折れているようだった。 幹太は由布を抱きしめた。
「どうしたんだよ。昨日はあんなに調子がよかったじゃないかよ。」
珍しく由布を抱きしめているときに幹太が声をかけた。 いつもなら由布の心が落ち着くまで待つところである。 由布は心が静まるまで幹太の腕の中で黙っていた。 幹太もそれがわかっていた。
「お母さんもそう思ったのよ。」
ある程度精神状態がよくなった段階で由布が語り始めた。
「昨日は自分でも不思議なくらい気持ちよかったのよ。 幹太も『お母さんのためだ』って言ってくれたでしょ。 お母さんすごく嬉しかったのよ。」
今日も由布の言葉はスムーズに出てきている。
「それが、幹太には言いにくいんだけど・・・」
由布にしては珍しく幹太に気を遣っている。 昨日学習した成果なのだろうか。
「なんでも言ってよ。 お母さんがオレに遠慮したらオレの存在価値がなくなっちゃうから。」
幹太は本気でそう信じていた。
「今日は幹太に抱きしめてもらわなくても大丈夫って思ったら、 急に幹太に抱きしめてもらいたくなってきちゃって・・・それが、どんどん我慢できなくなってきて、 いつもみたいに心が止められなくなってきちゃったのよ。」
由布は申し訳なさそうな表情をしている。
「それってつまり、オレがいるからよくなるのに、 オレがいるからオレを求めて悪くなっちゃうってこと?」
幹太も言いながらよくわからなくなっていた。
「よくわからないけど、たぶん、そんな感じ。」
由布も幹太も難しいことを整理して理解することは苦手である。 そんなところも親子である。 これが太一ならもっとわかりやすく説明できるのだろう。 いずれにしても、由布は幹太を求めて病状が悪くなるという本末転倒な状態に陥ってしまったことが明らかになった。
「でも、オレが抱きしめたらよくなるんだろ。」
幹太にはそれが頼りだった。
「結局はそういうことなんだけど、それを求めてしまっているってことよね。」
由布はこのメビウスの輪のような迷路に迷い込んだ状態に不安を感じていた。
「大丈夫だよ。オレはいつでも抱きしめてあげるし。」
幹太は由布を勇気づけるつもりで言った。 しかし、由布にはまだほかにも問題を抱えていた。
「いつでも抱きしめてくれるのは嬉しいのよ。すごく嬉しいのよ。 でもね、抱きしめてもらうたびにセックスがしたくなっちゃうと思うのよ。」
由布は新たな問題を露わにした。
「それってどういうことだよ。」
幹太には、抱きしめることと、エッチをすることがつながらなかった。
「あのね。昨日、寝る前に考えていたんだけどね。 幹太に抱きしめてもらうでしょ。そしたら2人が男と女みたいな感じに思えちゃって。 最後にセックスしないと終わらなくなっちゃうのよ。」
由布は頭の中にある順序をそのまま説明した。
「でも、抱きしめたらいつもセックスがしたくなるとは限らないだろ。」
幹太はまだセックスの依存性を甘く見ている。
「だって、お母さん、今、セックスしたいわよ。」
由布は昨日のような関係を求めていた。
「どうして今まで抱きしめあっていたのにしたくならなかったのか 不思議なくらいしたいのよ。幹太はしたくないの。」
幹太は困った。 困った結果、昨日の感想を言うことにした。
「オレ昨日、お母さんとセックスして、すごく気持ちよかったし、 もっとセックスが上手になりたいって思ったけど、お母さんって言うのがどうしても引っかかるんだよな。」
幹太もあれから由布との関係を考えていた。
「だって、お母さんを幸せにしてくれるんでしょ。」
由布は幹太の弱みに付け込む。 由布の得な分野である。
「そうなんだけど、そうなんだけど、お母さんなんだよ。」
幹太はまだそこで引っかかっていた。
「お母さんで気持ちよかったんでしょ。電気消したら大丈夫なの?」
由布はあらゆる可能性を検討したかった。 幹太は由布には勝てないと思い始めていた。
「じゃあ、電気消してくれる?」
幹太が妥協した。
「いいわよ。電気消してあげるから、すぐにしましょ。」
由布にとっては契約成立だった。
「えっ。もう、始めるの?」
幹太は心の準備ができていなかった。
「セックスは勢いだって言ったでしょ。 何月何日の何時何分からするって決めても意味がないのよ。 したくなったときにしなくちゃダメなの。」
幹太はいまいち由布の言うことが腑に落ちなかった。
「お母さんはしたくなったらいつでもしちゃうのかよ。」
由布は当然のように答えた。
「したくなったらするものでしょ。どうしてしないのよ。」
幹太には由布の価値観がわからなかった。
「したくなったらする?相手はどうなんだ?」
幹太の頭の中には「???」が駆け巡った。 そして、相手のことなど気にしないのが由布だったことを思い出した。
「そうか、そういうことか。」
ようやく幹太にも納得することができた。
「わかったよ。じゃあ、しようか。」
幹太の合意を得ることができて由布もご機嫌だった。 このご機嫌の由布を見るために幹太はエッチをすると言っても過言ではなかった。 そして、由布がまた幹太を襲来するときがきた。
コメント