2ntブログ

小説(転載) MISSION ILLIMITABLE1

近親相姦小説
04 /14 2022
掲載サイト「母親の香り 息子の匂い」は消滅。

 指令は彼の標的が実の母親だということだけだった。 誰が指令を出したのか、なぜ実の母親が標的なのか、なにひとつ真実を知らされないまま任務に就いた。 指令は絶対だった。 窓からの視界をふさぐ大きな木の新緑の葉を見つめながら、どんな指令でも実行しなければならないのだと覚悟を決めた。 初めてこの窓を見たときはまだ遠くの山並みが見えた記憶がある。 その記憶も今となっては定かではない。 彼の技術は施設でも下位に甘んじていて、 教師からも「いいものを持っているのだから、もっと自信を持ちなさい」と言われ続けてきた。 この「自信をもつ」という言葉の意味が彼にはわからなかった。 この施設に来たときには1週間以上も泣き続けた。 自分よりも若くて優秀な子どもたちが追い抜いていくことにも悔しさをかみ殺して耐えた。 いつになっても甘えが抜けぬまま落第生のレッテルを貼られていたが、それでも彼は1人で泣いては気を紛らせていた。 泣けば屈辱でも忘れられる。 そんな心が彼の成長を妨げていた。 今回の指令を受けたそんな彼に教師はまだ蕾のカーネーションを1輪手渡してくれた。 カーネーションの硬い蕾が彼の甘えた気持ちをあざ笑っているかのようだった。

 指令と同時に彼は任務を開始した。 母親の住む家は覚えていたが、母親の容姿は記憶に残っていなかった。 ただ、なんとなく寂しそうな人だったことだけは頭の片隅に残っていた。 家の裏手に回ると鍵の開いている窓を探して回った。 1階で見つからなければ2階を探した。 2階の寝室の窓が開いていることを発見し、そこから忍び込んだ。 ベランダのない部屋の窓なので気が緩んだのだろう。 彼は難なく白昼堂々と家に侵入することに成功した。 寝室から廊下に出て、階段を下りると台所に母親の気配がある。 足音を忍ばせて階段を下りる。 1足ごとに階段の板がきしむ。 そしてもう少しで階段を降り終えるところで足を滑らせて大きな音を立ててしまった。 彼らしい失敗である。 「誰!」台所から母親の叫び声が聞こえる。 彼は階段を上ることも降りることもできずに立ちすくんでいた。 しばらくすると包丁を両手で持った母親が台所から姿を現した。 2人はただ見つめあうだけで時間だけが流れていった。 どちらから動くともなく、どちらから話しかけるでもなく、ただ2人の視線だけは見つめあったままブレることがなかった。 「わかっているわよ。私が目的なんでしょ。 ・・・いつかこんな日が来るかもしれないと恐れていたのよ。」 観念したように母親がつぶやいて、包丁を下に向けた。 「でも、実際にこの日が来てみると嬉しい気もするのよね。自分でも意外だわ。」 母親の覚悟はこの瞬間を迎える前から決まっていたようである。 彼は無言でまだ蕾のカーネーションを手渡した。 「私にくれるの?もう1度、お母さんの息子になってくれるのね?」 「そんな意味じゃないよ。 お母さん、僕は指令を受けてきたんだよ。ホントにわかっているの?」 彼は強くあろうとした。 それは自分のためでもあり、母親のためでもあった。 「わかっているわよ。もう2度と顔を見ることができないつもりで預けたのだから・・・」 「じゃあ、もうどうなるかはわかっているんだね。」 母親は大きくうなずいた。 「強くなったのね。嬉しいわ。私は間違っていなかったのね。」 母親は台所に包丁を片付けに戻った。彼も無言で母親について行った。 台所という閉じられた空間に彼と母親が閉じ込められた。 カーネーションを一輪差しに飾った母親は息子を待っている。 彼はためらうことなく母親を抱きしめて唇を奪った。 ためらうことが即失敗を意味することを彼は知っていた。

「丙七号が任務を開始しました。抱擁と接吻のみでまだ勃起はしていません。」
「丙七号か。思ったよりも早かったな。 しかし、勃起してからが勝負だ。しばらく目を離すなよ。」

コメント

非公開コメント

eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。