小説(転載) 祐子 1/5
官能小説
1 電話で
〈あのぉ、10時過ぎに電話していいですか?〉
何通かのメールのやり取りの後で、祐子が聞いてきた。
〈いいよ。子どもも寝ていると思うから。〉
一カ月程前、祐子の家のパソコンの調子が悪いので見てくれない
か、と祐子から達夫に連絡があった。
祐子も達夫も、お互いに小学校4年生の子どもがおり、子どもが
同じ幼稚園に通っている時からの顔なじみであった。
歩いて10分程の距離の近所ではあったが、あくまでも子ども同
士がたまに遊ぶだけの関係であり、特に家族での付き合いがあった
わけではなかった。
パソコンの調子が悪かったのは、単純にモデムと電話回線のつな
ぎ方が悪かっただけであった。
その時にパソコンのアドレスを交換しあったら、さっそく翌日、
祐子からメールが来ていた。
〈昨日はありがとうございました。これからもよろしくお願いしま
す。吉田祐子〉
〈どういたしまして。こちらこそよろしくね。忍野達夫〉
最初は、そんな他愛のないパソコン・メールのやり取りから始ま
った。
祐子の夫は単身赴任で、週末になると自宅に帰ってくる。祐子は
専業主婦だったので、週末以外は暇を持て余していた。
達夫は5年前に妻を病気で亡くしており、子どもの面倒を見るた
めに、それまで都内に構えていた事務所を閉め、埼玉の自宅でパソ
コンを使ってWEBデザインの仕事をしていた。
メールでの話題は、安売りのスーパーの事、子どもの学校の事な
どだった。
そのうち、昼間の暇な時間に、近くのファミリー・レストランで
お茶をしたり、昼食を誘い合うようになった。
お互いの田舎の事を話したり、共通の友人たちの噂話をしたり、
妻のいない達夫にとっては久しぶりの、女性との楽しい時間だった。
祐子に少しずつ『女性』を感じてきてはいたが、お互いの立場もあ
るので、当たり障りのない話をするだけだった。
ある夜、祐子がメールでクイズを出してきた。
〈新幹線は男でしょうか? 女でしょうか?〉
〈えーっ、わかんないよ! それって普通のクイズ?〉
〈わからない? じゃあ答えを教えましょう。正解は……男。〉
〈えっ、なんで?〉
〈新幹線って駅がたくさんあっても、止まる駅は少ないでしょ。駅
をいくつも飛ばして走る。駅を飛ばす、つまり液を飛ばす。だから
男でした!〉
〈祐子さんって、そんなエッチな事も言うんだ……〉
それから二人のメールの会話には、ちょっとずつエッチな内容が
増えていった。
〈あのぉ、10時過ぎに電話していいですか?〉
「あの、こんばんは。吉田です。……何してた?」
「多分、祐子さんと同じ。子どもを寝かせて、これからちょっと一
人でゆっくり晩酌」
「私も。今、ソファでゆっくりしてるの」
「最近は、エッチなクイズはないの?」
「そんなにしょっちゅうしていないですよ?」
照れたような祐子の声が、達夫の耳に心地良く響く。
少し間があって、祐子が言った。
「あのう……、ちょっと変な話するけど、聞いてくれる?」
「うん、いいよ。何?」
「あの、ホントに変な話なんだけど、気を悪くしないでね」
「祐子ちゃんの話だったら、どんな事でも、気なんか悪くしないよ」
「うん。じゃあ話すね。……うちの主人って単身赴任だって知って
るよね?」
「ああ、週末に帰って来るんでしょ?」
「そう。帰ってくるとね……あの、私が生理じゃない限り、あのう
……何て言うか、夫婦のね……」
言い淀んでいる祐子に、
「エッチする!」
と達夫が冗談めかして言った。
「ああ、恥ずかしい……」
「恥ずかしくないよ。夫婦なら当たり前の事だよ」
「でもね、でも……」
「何かご主人に変な癖でもあるの?」
「そうじゃないの。……思い切って言うね」
「うん……」
「主人とする時に、あの……最近、忍野さんとしているような気持
ちになるの」
「えっ、どういう事?」
「あのね、忍野さんに抱かれたいって思っているのかも……」
突然の祐子の言葉に、達夫は目の前のグラスの赤ワインを手に取
ると、自分を落ち着かせるようにごくりと一口呑み込んだ。
「あの、変な事言ってごめんなさい」
「あっ、いや、こっちこそ……」
「こっちこそ、何?」
ワインのせいもあってか、達夫も思い切って言う事にした。
「実は、祐子さんを思いながら……時々一人エッチしてたんだ」
「一人……エッチ?」
「そう。祐子さんを想像して、一人で」
「私のどんなところを想像して?」
「いろんなところにキスして……思い切り舌を絡めて、乳首を吸っ
て……」
「ああ……、ねぇ、もっと吸って! ねえ、ねえ……それから?」
「いっぱい吸うよ! 下の方も触っていい?」
「触って! ずっと触って欲しかったの。ああ……気持ちいい。ね
え、舐めたい! 舐めていい?」
電話から聞こえてくる祐子の喘ぎ声を聞きながら、達夫はパジャ
マの短パンからはち切れそうになっている肉棒を取り出した。
「舐めて! 祐子さんの口で僕をヌルヌルにして!」
「祐子って呼んで! これが欲しかったの! 達夫さんのオチンチ
ンが欲しかったの……いっぱい舐めたい。ああ、凄い……大きい。
あうぅ……」
「ああ祐子! いいよ、気持ちいい! 僕にも祐子を舐めさせて!」
「うん舐めて! あふっ! そ、そこがいい!」
「ここかい? クリトリスが感じるの?」
「ああ、言わないで! 恥ずかしいよう……。うぅっ、いい、感じ
るうぅ!」
「指を入れるよ。脚を大きく開いて……ああ、綺麗だ。……中指を
突き刺すよ!」
「あうぅ! 恥ずかしい……いい……ああ気持ちいい!」
「掻き回すよ! 凄い! グチュグチュ音が聞こえる。手の平まで
液が伝わってくるよ」
「ああ、もっと……もっとして! 掻き回して!」
祐子の声に混じって、グチュグチュという微かな音が聞こえてく
る。
「あぁ、ねえイキそう……ああ、もう、もう、あうぅ、ダ、ダメ…
…いい、いい、はぅッ、あっ、うー!」
しばらく喘ぎ声しか聞こえてこなかった。
「……ごめんなさい……ああ恥ずかしい……私一人だけ気持ちよく
なっちゃった?」
「うん、でもよかったよ。凄く素敵な声だった。気持ちよかった?」
「まだ、あそこが火照ってるみたい……。ねえ達夫さんは? まだ
出してないんでしょ?」
「うん。まだ硬いままだよ」
「ごめんね……どうしたらいい?」
「祐子に……突き刺したい!」
「……ホントに? こんなオバサンでも? オッパイだって小さい
よ……それでもいいの?」
「うん。祐子がいい!」
「……そう。じゃあ、これから会う?」
「これから?」
(2)へつづく・・・
〈あのぉ、10時過ぎに電話していいですか?〉
何通かのメールのやり取りの後で、祐子が聞いてきた。
〈いいよ。子どもも寝ていると思うから。〉
一カ月程前、祐子の家のパソコンの調子が悪いので見てくれない
か、と祐子から達夫に連絡があった。
祐子も達夫も、お互いに小学校4年生の子どもがおり、子どもが
同じ幼稚園に通っている時からの顔なじみであった。
歩いて10分程の距離の近所ではあったが、あくまでも子ども同
士がたまに遊ぶだけの関係であり、特に家族での付き合いがあった
わけではなかった。
パソコンの調子が悪かったのは、単純にモデムと電話回線のつな
ぎ方が悪かっただけであった。
その時にパソコンのアドレスを交換しあったら、さっそく翌日、
祐子からメールが来ていた。
〈昨日はありがとうございました。これからもよろしくお願いしま
す。吉田祐子〉
〈どういたしまして。こちらこそよろしくね。忍野達夫〉
最初は、そんな他愛のないパソコン・メールのやり取りから始ま
った。
祐子の夫は単身赴任で、週末になると自宅に帰ってくる。祐子は
専業主婦だったので、週末以外は暇を持て余していた。
達夫は5年前に妻を病気で亡くしており、子どもの面倒を見るた
めに、それまで都内に構えていた事務所を閉め、埼玉の自宅でパソ
コンを使ってWEBデザインの仕事をしていた。
メールでの話題は、安売りのスーパーの事、子どもの学校の事な
どだった。
そのうち、昼間の暇な時間に、近くのファミリー・レストランで
お茶をしたり、昼食を誘い合うようになった。
お互いの田舎の事を話したり、共通の友人たちの噂話をしたり、
妻のいない達夫にとっては久しぶりの、女性との楽しい時間だった。
祐子に少しずつ『女性』を感じてきてはいたが、お互いの立場もあ
るので、当たり障りのない話をするだけだった。
ある夜、祐子がメールでクイズを出してきた。
〈新幹線は男でしょうか? 女でしょうか?〉
〈えーっ、わかんないよ! それって普通のクイズ?〉
〈わからない? じゃあ答えを教えましょう。正解は……男。〉
〈えっ、なんで?〉
〈新幹線って駅がたくさんあっても、止まる駅は少ないでしょ。駅
をいくつも飛ばして走る。駅を飛ばす、つまり液を飛ばす。だから
男でした!〉
〈祐子さんって、そんなエッチな事も言うんだ……〉
それから二人のメールの会話には、ちょっとずつエッチな内容が
増えていった。
〈あのぉ、10時過ぎに電話していいですか?〉
「あの、こんばんは。吉田です。……何してた?」
「多分、祐子さんと同じ。子どもを寝かせて、これからちょっと一
人でゆっくり晩酌」
「私も。今、ソファでゆっくりしてるの」
「最近は、エッチなクイズはないの?」
「そんなにしょっちゅうしていないですよ?」
照れたような祐子の声が、達夫の耳に心地良く響く。
少し間があって、祐子が言った。
「あのう……、ちょっと変な話するけど、聞いてくれる?」
「うん、いいよ。何?」
「あの、ホントに変な話なんだけど、気を悪くしないでね」
「祐子ちゃんの話だったら、どんな事でも、気なんか悪くしないよ」
「うん。じゃあ話すね。……うちの主人って単身赴任だって知って
るよね?」
「ああ、週末に帰って来るんでしょ?」
「そう。帰ってくるとね……あの、私が生理じゃない限り、あのう
……何て言うか、夫婦のね……」
言い淀んでいる祐子に、
「エッチする!」
と達夫が冗談めかして言った。
「ああ、恥ずかしい……」
「恥ずかしくないよ。夫婦なら当たり前の事だよ」
「でもね、でも……」
「何かご主人に変な癖でもあるの?」
「そうじゃないの。……思い切って言うね」
「うん……」
「主人とする時に、あの……最近、忍野さんとしているような気持
ちになるの」
「えっ、どういう事?」
「あのね、忍野さんに抱かれたいって思っているのかも……」
突然の祐子の言葉に、達夫は目の前のグラスの赤ワインを手に取
ると、自分を落ち着かせるようにごくりと一口呑み込んだ。
「あの、変な事言ってごめんなさい」
「あっ、いや、こっちこそ……」
「こっちこそ、何?」
ワインのせいもあってか、達夫も思い切って言う事にした。
「実は、祐子さんを思いながら……時々一人エッチしてたんだ」
「一人……エッチ?」
「そう。祐子さんを想像して、一人で」
「私のどんなところを想像して?」
「いろんなところにキスして……思い切り舌を絡めて、乳首を吸っ
て……」
「ああ……、ねぇ、もっと吸って! ねえ、ねえ……それから?」
「いっぱい吸うよ! 下の方も触っていい?」
「触って! ずっと触って欲しかったの。ああ……気持ちいい。ね
え、舐めたい! 舐めていい?」
電話から聞こえてくる祐子の喘ぎ声を聞きながら、達夫はパジャ
マの短パンからはち切れそうになっている肉棒を取り出した。
「舐めて! 祐子さんの口で僕をヌルヌルにして!」
「祐子って呼んで! これが欲しかったの! 達夫さんのオチンチ
ンが欲しかったの……いっぱい舐めたい。ああ、凄い……大きい。
あうぅ……」
「ああ祐子! いいよ、気持ちいい! 僕にも祐子を舐めさせて!」
「うん舐めて! あふっ! そ、そこがいい!」
「ここかい? クリトリスが感じるの?」
「ああ、言わないで! 恥ずかしいよう……。うぅっ、いい、感じ
るうぅ!」
「指を入れるよ。脚を大きく開いて……ああ、綺麗だ。……中指を
突き刺すよ!」
「あうぅ! 恥ずかしい……いい……ああ気持ちいい!」
「掻き回すよ! 凄い! グチュグチュ音が聞こえる。手の平まで
液が伝わってくるよ」
「ああ、もっと……もっとして! 掻き回して!」
祐子の声に混じって、グチュグチュという微かな音が聞こえてく
る。
「あぁ、ねえイキそう……ああ、もう、もう、あうぅ、ダ、ダメ…
…いい、いい、はぅッ、あっ、うー!」
しばらく喘ぎ声しか聞こえてこなかった。
「……ごめんなさい……ああ恥ずかしい……私一人だけ気持ちよく
なっちゃった?」
「うん、でもよかったよ。凄く素敵な声だった。気持ちよかった?」
「まだ、あそこが火照ってるみたい……。ねえ達夫さんは? まだ
出してないんでしょ?」
「うん。まだ硬いままだよ」
「ごめんね……どうしたらいい?」
「祐子に……突き刺したい!」
「……ホントに? こんなオバサンでも? オッパイだって小さい
よ……それでもいいの?」
「うん。祐子がいい!」
「……そう。じゃあ、これから会う?」
「これから?」
(2)へつづく・・・
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