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小説(転載) 友母~京野あずさ四十一歳~

官能小説
04 /24 2015
 友母~京野あずさ四十一歳~

 ボクはアイツが隠れてクラスの女の子とデ
ートに行っていたのを知ったのは後になって
わかったことだった。
 ボクはすでに張り巡らされた熟蜘蛛の巣に
かかった獲物だった。
 アイツの母親、京野あずさは昼にもかかわ
らずワイングラスの中の液体をかなりの量飲
んでいた。
 「もうすぐ帰ってくるわよ」
 アイツのマンションのリビングのソファー
に座って三十分が経っていた。母子家庭の貧
乏暮らしのボクには豪華すぎる応接セットは
居心地が悪かった。それにアイツの母親とゆ
っくりと話しをするのは初めてのことだった。
これまでは頭を下げる程度の挨拶ですませて
いたからだった。アイツの家庭環境だってボ
クと似たようなものだった。父親はすでに五
年間、中国の単身赴任から戻って来ていない
といった。といっても生活水準はかなりの差
があった。皮張りのソファーは尻がかゆくな
るように柔らかく、足の裏は毛足の長いふか
ふかの絨毯がくすぐる。何度も帰ろうと思う
とタイミングよくあずさが引きとめる。テー
ブルの手前にあるグラスの中のコーラーも氷
が溶けて薄まっていた。グラスの表面を水滴
が流れる向こうには交差させているムチムチ
の足を何回も組みかえる。そのたびにあずさ
のスリットの入ったミニスカートの奥がチラ
ッと見えるのだった。カラーリングした巻き
髪、濃い目の化粧、首元に光るネックレス、
ブランドものだと思われるスーツ姿。一目で
外出する格好だとわかった。まるでNHKの
女子アナウンサーみたいだ。こうして近くで
見るとけっこう若く見える。話題もつきかけ
気まずい空気が流れるころあずさが動いた。
テーブルにワイングラスを置くとヨイショと
いって立ちあがった。ボクの正面にあるテー
ブルの上のコーラーの入ったグラスに手を伸
ばすとわざとらしくバランスを崩してきた。
 ドスン――。
 ボクの横であずさの身体がソファーの弾力
で弾んだ。あずさの甘い香りといっしょに柔
らかな感触が身体を包む。
 「おばさん。大丈夫ですか?」
 「おばさん……なんて呼ばないでよ……そ
うね……いまから奥さんって呼んでくれる」
 ボクの耳元であずさが吐息をかけながらい
った。
 ボクははっきりいって女性をどう扱ってい
いのか経験の中から見つからなかった。その
時あずさが不倫相手の男性にキャンセルされ
て欲情していたなんてことも全然気づかない
でいた。
 「おば……じゃなくて……奥さん……しっ
かりしてください」
 「いい……もっと奥さんっていって……」
 ボクの身体をあずさが抱きしめてきた。熟
蜘蛛の糸がゆっくりと身体に巻きついてくる。
 「奥さん……あの……奥さん……」
 ボクの身体は緊張して固くなりガクガクと
震えはじめていた。あずさはトロンとした目
でボクを見つめて艶のある唇を開き温かくぬ
めった舌先で鼻先を舐めた。その後でボクの
唇に強烈なキスをしてきた。ボクの正真正銘
のファーストキスがこんなに強烈なものにな
るとは思わなかった。その相手が友達の母親
となんて……。
 チュッチュッ――。
 ボクの唇にあずさの柔らかい唇が重なる。
あずさの唇がなめらかにうごめく。舌先が唇
を強引に広げて挿入し口内をかき混ぜる。ボ
クの思っていた甘酸っぱいキスとはかけはな
れたワインと唾液の混ざり合ったヌメったキ
スだった。相手がアイツの母親だろうとかま
わずに男の本能は見事に覚醒していた。密着
するあずさの太腿あたりをズボンの下の固く
なった肉棒が突きあげていた。ボクが昆虫だ
ったのなら触覚と思われる敏感な部分だ。
 「もう少し勉強しないとダメね……」
 あずさは離した唇を舌なめずりしたあと不
満な様子でいった。若くて新鮮な獲物を逃が
さないようにボクの膝の上に馬乗りになった
熟蜘蛛あずさは太腿でがっちりと締め付けて
いた。

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eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。