小説(転載) 「夏の思い出 妹との秘密」
近親相姦小説
「夏の思い出 妹との秘密」
ヒロミの身体は肉感的だ。それに気づいたのは僕が大学一年、ヒロミが小学校六年の夏だった。
十歳年の離れた妹は中学受験のために休みの間も机に向かっていた。三流とはいえ一応現役私立大生の僕は帰省を利用して家庭教師をかって出たのであった。
「エアコンくらいつけろよ、暑いだろ」
「平気、それより夏風邪でも引いたらどうするの」
開け放たれた窓からは真夏の青空が広がっている。軒下には風鈴がぶら下げられ、時々チリンと揺れる。音もなく首を振る扇風機。僕はウチワで扇ぎながらヒロミの後ろ姿を見た。
兄だということで油断していたのだろうか。それとも、普段から無頓着なのか、ヒロミは真っ白なタンクトップにピンクのショートパンツといういで立ちだっ た。剥き出しになった真っ白な太もも、じっとりと椅子に押し付けられた丸い尻。少しだけ屈められた背中に、浮かび上がるはずのブラジャーの影はない。つま り、ヒロミはノーブラで算数の問題集に向かっていることになる。
僕は座り込んでいた位置を変えて横からヒロミの姿を見た。
ショートなボブに切り揃えられた髪の毛の間から幼いながらも真剣な顔立ちが伺える。長い首の下に浮き上がる鎖骨。そして、剥き出しの肩から伸びる二の腕が豊満な乳房を腋から押し付けている。
僕は思わずツバを飲んだ。海にもプールにも行かず、透き通るような肌にうっすらと朱を含んだ素肌が僕に思わず幻惑を与えてしまう。
僕はしばらく茫然と妹の肢体を注視してしまった。
「お兄ちゃん、ここ、分かる?」
妹はそんな僕にいきなり質問を与える。
「え、ああ、どれ…」
僕は我に返り、妹の傍らに立つ。
「ここか、これはだなぁ…」
間近によると一層ヒロミの色香に圧倒されてしまう。暑さのために滲み出た汗が蒸発し、少女特有の甘酸っぱい芳香が沸き出している。
「こ、これはだな、方程式…、ああ、小学生は使っちゃいけないのか」
僕は何とか自制心を保ちながら、解き方を教えた。
「こう?」
「そう、それで…」
「こうか…、やった!できた!」
ヒロミは嬉しそうに僕を見上げた。僕はそれより以前に襟元を覗き込み、くっきりと浮かび上がる乳房の谷間に視線が釘付けになっていた。
「ヤだ、お兄ちゃん、何見てんの」
僕の視線に気づいたのか、ヒロミは慌てて襟元を隠した。しかし、両手で押さえ付けられた乳房は一層盛り上がりを増し、乳首がはっきりと浮かび上がる。
僕の精神はこの瞬間に常軌を逸してしまった。母親は外出、父親は仕事。この家には今、妹と僕の二人しかいない。町は通り過ぎる車の音もなく、人の声も聞こえない。表は狂ったように太陽がきらめいていることだろう。
この世の中に今、二人しか存在しない。そんな気分になってもおかしくない空気が、僕を狂気の世界に引きずり込んで行ったのであった。
「イヤ!やめて!」
ノートが飛び散り、シャープペンシルが宙に舞う。整然と並べられていた参考書、教科書、問題集が重なり合いながら落ちていく。
僕はいきなりヒロミの肩を抱き締め唇を重ねようとした。妹は僕から逃れようと椅子からずり落ち、尻餅をつく。
「な、何するの…」
豹変した兄に対してヒロミは脅えた視線を向ける。僕はそんなヒロミを床の上に押し倒した。
「どうしたの!やめてよ、お兄ちゃん!」
悲鳴にも似た妹の拒絶の言葉を僕は聞き入れようともしない。そのままタンクトップをまくり上げ、あらわになった乳房にしゃぶりついた。
「ヤだ!ヤだ、ヤだぁ!」
どんなに長身でふくよかな肉体をしているといっても十二歳の小学生だ、男の力にかなうわけはない。手足をバタつかせ、必死になってもうつぶせにのしかかった僕から逃れることなどできない。
僕はそのまま妹の乳首をかんだ。
「痛い!」
ヒロミは絶叫した。僕は歯をきつく立てたわけではない。しかし、いまだ固さの残る思春期の乳房はちょっとした刺激でも鋭く反応を示すのだろう。脇から揉み上げ、唇を這わせるとそのたびに苦痛の声を上げる。
そんなヒロミの態度に僕は苛虐的な興奮を覚える。
「ヤだよぉ、イヤだよぉ、やめてよ、お兄ちゃん」
ヒロミの訴えはいつしか涙声に変わっていた。
「大丈夫だよ、大丈夫」
何が大丈夫なのか。もしも、法廷で証明しろと言われても、僕のこの時の心情をうまく言葉に変えることはできない。だれにもバレないから、痛くしないから、僕が後悔しないから…。そんなものじゃない、それ以上の何かが僕にそんな言葉を口走らせる。
ヒロミの盛り上がった乳房からは搾りたてのレモンのような匂いが立ちのぼっていた。それが、ねっとりとした温気と交わり、僕の鼻孔に刺激を与える。嗅覚は瞬時にして脳神経をマヒさせ、僕はもはや妹を凌辱してしまうという行為になんら悪意を抱くことはない。
つつけば裂けてしまいそうな張り詰めた肌。油紙のように僕の汗を玉にして転がしてしまう素肌の味は舌腹に甘露な味わいを与えてくれる。幼さ一杯の下腹は プックリと膨らんでいて、一本の筋が横に通っている。決して醜悪ではない。それどころか、その名のとおり、ヒロミの下腹部を覆う脂肪は贅沢な存在だ。
僕はそんなヒロミのパンツに手をかけた。
「いや、そこだけはやめて!」
博美は再び猛然と拒絶を示す。しかし、そんなことで躊躇するような神経を僕はもはや持ち合わせてはいない。ピンクに眩しいショートパンツをずり降ろすと色 気のないショーツが目に飛び込んで来た。水色の横縞が入ったショーツはヒロミの少女の部分をしっかりと覆い尽くしている。その布切れの向こうに、禁断の果 実が青いままに存在しているのかと思うと僕の劣情はもう、留まることを知らない。
「いやー!」
僕がショーツに手をかけるとヒロミは渾身の力を込めて阻止しようとする。しかし、僕は冷徹にその手を振り払うと、もぎ取るように一気にずり降ろした。
「ヤだ!見ないで!」
ヒロミは両手で自分を隠そうとする。
「手をどけろ」
僕は冷たく言い放つ。
「いやだ、嫌いだ、こんなお兄ちゃん、ヤだ」
「言うこと聞くんだよ」
僕はヒロミの手をつかんで両側に広げた。
ヒロミは恥ずかしさの余り、唇をかみ、瞳を閉じて顔を背ける。
僕はヒロミの部分をじっと見つめた。
産毛のような陰毛が茂る恥丘にくっきりと筋が通っている。何物も拒絶するような幼いクレパスに既に固くそそり立った僕の肉柱はヒクヒクと反応を示す。
ヒロミは両腿をぴったりと合わせ、僕の視線から逃れようとしている。呼吸が荒く、仰向けになっても偏平になることのない両の乳房が激しく上下する。
これから何人の男がこの肉体を味わい尽くすのか。そして、最後の一人と決めた男がこの体の中に自分の邪精をぶちまけるのだろう。数億の精子がヒロミの体の中を泳ぎ回る。毎日、毎晩。
大人になる、女になるということはそういうことだ。その、花開く前の神々しいほどの肢体が今、僕の前に存在する。それが妹であれ赤の他人であれ関係ない。僕は目の前にある高貴なオブジェを味わい尽くすのだ。その権利を手に入れたのだ。
僕は狂った思考でそう確信すると無理やり脚をこじ開け、挿入はもちろん、だれも触れたことのないであろう部分にむしゃぶりついた。
「いやあん…」
刹那、ヒロミは女の声を上げた。それは男を誘う扇情的な声色だった。
「やめて、ねぇ、もう、いいでしょ」
僕は何も答えず、きっちりと閉じた肉裂に舌を這わせる。
「いやん、やん…」
ヒロミも少しは感じ始めているのか、それまでの刺々しい声ではなく、言葉に丸みが帯びてくる。
僕は湿るはずもないと思っていた。ヒロミは少女だ。少女は何をしても許される、たとえ、人を殺めても笑って許される存在だと思っていた。だからこそ、何物よりも崇高で貴い存在だと思っていた。忌まわしい男の愛撫などで自我を淫欲の渦の中に沈めるはずがないと思っていた。
僕はそんな神にも近い存在を破壊する暴虐者だと自覚していた。潤わぬ部分に無理やりねじ込み、犯し、少女を人間へ堕落させてしまう悪魔だと考えていた。
しかし、ヒロミは濡れた。それはしたたり落ちるような多量の分泌液ではなかったが、アンモニアと欧州製のチーズのような発酵臭を帯びた愛汁だった。
「ヒロミ…」
僕は股の間からヒロミを見上げた。ヒロミは羞恥と屈辱から涙を流している。しかし、眉根によった皺と、時折ピクリと反応する筋肉が淫らな歓喜を表している。
「ヒロミ、お前…」
「お兄ちゃん、もういい、もういいよ…」
「何がいいんだよ、やめていいのかよ」
「もう、やだよ、いやだよ」
「何がいやなんだよ」
「そんなお兄ちゃん、嫌いだよ。こんなの、いやだよ」
心地よさを知ってしまう自分を恨んでいるのか。それが、自分の兄であるのを悔やんでいるのか。拒絶の言葉を吐いてみても、ヒロミの体は確実に緩み始めている。
「そうか、そうなんだ」
かすかな落胆を覚えながら僕はヒロミを見た。
力を緩めてももはや逃げ出そうとはせずに、それよりも、既に何かを待ち受けている。興奮と恥ずかしさと、暑さにしっとりと潤った肉体は、昇華を始め桃色のオーラを発している。
「ヒロミ…」
僕は全裸で横たわるヒロミを見下ろした。
「一緒に行こうな、ヒロミ」
僕は再びヒロミの乳房を含んだ。ヒロミはもう、拒絶しなかった。僕は乳房をねぶりながらクレパスに手を伸ばした。ヒロミは敏感に反応し、僕に抱きついてきた。
「お兄ちゃん、ヒロミ、変だよ、変」
「感じるのか?」
ヒロミは黙ってうなずく。
「お兄ちゃんのこと、嫌いか?」
ヒロミは首を横に振る。
僕はそのままヒロミの両脚を広げ、身体を割り入れた。
「入れるぞ」
「ヤだ、恐い」
「恐くない」
僕はそのままヒロミの部分にあてがい、力を込める。
「!!!!!!!!!!!」
僕の頭が半分入ったころ、ヒロミは大きく目を見開き、言葉にならない悲鳴を上げる。
「痛い!イタイ、イタイ、イタイ!」
僕はそれでも根元まで挿入する。ゆっくり、ずりゅりずりゅりと収めていく。
「痛い!もう、やめて!」
ヒロミは固く瞳を閉じて僕を押し返そうとした。しかし、僕は全部を納めたままヒロミの反応を伺う。
「動くよ」
「やだ、もう、抜いて」
「動くよ」
「お願い、許して」
僕はゆっくり抽送を始めた。ヒロミの内部はさすがに狭く、そして、握り締めるような圧力で僕を包んでくれる。突き入れれば苦痛を示し、抜き出そうとすると安堵を浮かべる。それを繰り返し、僕の速度は早まる。
「…、んんん、んん」
「どうだヒロミ、ちょっとは気持ちよくなってきたか」
ヒロミは目を閉じたまま首を横に振る。僕はそんなヒロミの仕草が愛しく、唇を重ねる。ヒロミは固く閉じたまま、僕の舌の侵入を受け入れようとはしない。け れど、僕が腰を振り、彼女の内部をかきまぜ始めると、力が抜けたの薄く唇を開く。僕はその、海棠の花びらのような唇をしゃぶる。そして、舌をからませ、唾 液を注ぎ込む。ヒロミの白い歯、ピンクの歯茎、ねっとりとした裏頬を味わう。味わいながら、張り詰めた乳房を揉み、まとわりつく膣肉を感じる。
ヒロミは律動に合わせて筋肉を硬直させる。ビクンビクンと何度も痙攣し、伝わる痛みをこらえている。肌が色濃く染まり、髪の毛までもが汗に濡れる。苦痛に 歪む表情は征服感を与え、僕は自分のペニスでヒロミを破壊してしまうであろう想像をする。それは、より巨大に、長大になったペニスがヒロミの子宮を突き破 り、腸や胃までも到達する。やがて、多量にあふれ出たスペルマがヒロミの喉からあふれ出し、鮮血と精液にまみれてヒロミは絶命する。
僕はそんな想像をしながらほくそ笑んでしまった。僕はもはや、人間じゃない領域まで達している。実の妹を犯しながら。
「もういいよぉ、もういい、もうやめて…」
ヒロミは泣きながら哀願を始めた。
「何だ、気持ちよくないのか」
「気持ちよくなんかない、痛いだけだよぉ」
「俺はこんなに…」
僕は想像どおり、突き破るような勢いで腰を打ち付ける。
「アアアア!ヤだ、やめて!」
「これはどうだ、これなら…」
僕は緩急を加え、グラインドする。
「もういいよぉ、早く終わってよぉ」
ヒロミの声はより切なさを増す。
「くそ、こうだ」
僕はそんなヒロミを抱き上げた。ヒロミの体躯は僕のひざの上に乗り、一層深く挿入が果たされる。ヒロミは唇をかみしめ、眉をしかめる。僕は下からヒロミを持ち上げるように抽送する。ヒロミの乳房が揺れる。僕に乗っかったまま体を反らせ、その歪んだ顔面を見せつける。
「いいぞ、その顔、ヒロミ、かわいいぞ」
「もういいよぉ、もういい…」
「ヒロミ、大好きだ、ヒロミ」
僕は限界を覚えていた。ゆっくりとせり上がってくる精虫の塊を堪えるのに必死だった。
「ヒロミ、ヒロミ」
僕は妹の名を呼び、再び仰向けにした。そして、性急に出し入れを繰り返すと、頂点を迎えようとした。
「ああ、ヒロミ、出すぞ」
「え、中は…、ダメ」
「ヒロミ、出すぞ!」
「やめて!出さないで!赤ちゃんできちゃう!」
ヒロミの訴えも聞き入れず僕はそのまま射精した。ヒロミは僕を受け入れながら注ぎ込まれている精液を感じ取っているようだった。僕は最後の一滴までヒロミ の中に放った。ヒロミの子宮は突然の闖入者たちに驚いていることだろう。それは、抜き取る寸前のヒロミの表情で分かった。
僕は下半身を剥き出しにしたままタバコに火をつけた。ヒロミは全裸のまま、突っ伏し、泣いていた。
「パンツくらいはけよ」
僕は、ついさっきまで僕のペニスが納まっていたヴァギナをあからさまにしているヒロミにいった。しかし、ヒロミは嗚咽を上げ続け、体を起こそうとはしない。
「まったく」
ヒロミの部分からは僕の精液とバージンの証しである血が交ざって流れ落ちていた。
僕は窓の外から夏の空を見た。
風鈴が何かを思い出したかのようにチリンと鳴った。
ヒロミの身体は肉感的だ。それに気づいたのは僕が大学一年、ヒロミが小学校六年の夏だった。
十歳年の離れた妹は中学受験のために休みの間も机に向かっていた。三流とはいえ一応現役私立大生の僕は帰省を利用して家庭教師をかって出たのであった。
「エアコンくらいつけろよ、暑いだろ」
「平気、それより夏風邪でも引いたらどうするの」
開け放たれた窓からは真夏の青空が広がっている。軒下には風鈴がぶら下げられ、時々チリンと揺れる。音もなく首を振る扇風機。僕はウチワで扇ぎながらヒロミの後ろ姿を見た。
兄だということで油断していたのだろうか。それとも、普段から無頓着なのか、ヒロミは真っ白なタンクトップにピンクのショートパンツといういで立ちだっ た。剥き出しになった真っ白な太もも、じっとりと椅子に押し付けられた丸い尻。少しだけ屈められた背中に、浮かび上がるはずのブラジャーの影はない。つま り、ヒロミはノーブラで算数の問題集に向かっていることになる。
僕は座り込んでいた位置を変えて横からヒロミの姿を見た。
ショートなボブに切り揃えられた髪の毛の間から幼いながらも真剣な顔立ちが伺える。長い首の下に浮き上がる鎖骨。そして、剥き出しの肩から伸びる二の腕が豊満な乳房を腋から押し付けている。
僕は思わずツバを飲んだ。海にもプールにも行かず、透き通るような肌にうっすらと朱を含んだ素肌が僕に思わず幻惑を与えてしまう。
僕はしばらく茫然と妹の肢体を注視してしまった。
「お兄ちゃん、ここ、分かる?」
妹はそんな僕にいきなり質問を与える。
「え、ああ、どれ…」
僕は我に返り、妹の傍らに立つ。
「ここか、これはだなぁ…」
間近によると一層ヒロミの色香に圧倒されてしまう。暑さのために滲み出た汗が蒸発し、少女特有の甘酸っぱい芳香が沸き出している。
「こ、これはだな、方程式…、ああ、小学生は使っちゃいけないのか」
僕は何とか自制心を保ちながら、解き方を教えた。
「こう?」
「そう、それで…」
「こうか…、やった!できた!」
ヒロミは嬉しそうに僕を見上げた。僕はそれより以前に襟元を覗き込み、くっきりと浮かび上がる乳房の谷間に視線が釘付けになっていた。
「ヤだ、お兄ちゃん、何見てんの」
僕の視線に気づいたのか、ヒロミは慌てて襟元を隠した。しかし、両手で押さえ付けられた乳房は一層盛り上がりを増し、乳首がはっきりと浮かび上がる。
僕の精神はこの瞬間に常軌を逸してしまった。母親は外出、父親は仕事。この家には今、妹と僕の二人しかいない。町は通り過ぎる車の音もなく、人の声も聞こえない。表は狂ったように太陽がきらめいていることだろう。
この世の中に今、二人しか存在しない。そんな気分になってもおかしくない空気が、僕を狂気の世界に引きずり込んで行ったのであった。
「イヤ!やめて!」
ノートが飛び散り、シャープペンシルが宙に舞う。整然と並べられていた参考書、教科書、問題集が重なり合いながら落ちていく。
僕はいきなりヒロミの肩を抱き締め唇を重ねようとした。妹は僕から逃れようと椅子からずり落ち、尻餅をつく。
「な、何するの…」
豹変した兄に対してヒロミは脅えた視線を向ける。僕はそんなヒロミを床の上に押し倒した。
「どうしたの!やめてよ、お兄ちゃん!」
悲鳴にも似た妹の拒絶の言葉を僕は聞き入れようともしない。そのままタンクトップをまくり上げ、あらわになった乳房にしゃぶりついた。
「ヤだ!ヤだ、ヤだぁ!」
どんなに長身でふくよかな肉体をしているといっても十二歳の小学生だ、男の力にかなうわけはない。手足をバタつかせ、必死になってもうつぶせにのしかかった僕から逃れることなどできない。
僕はそのまま妹の乳首をかんだ。
「痛い!」
ヒロミは絶叫した。僕は歯をきつく立てたわけではない。しかし、いまだ固さの残る思春期の乳房はちょっとした刺激でも鋭く反応を示すのだろう。脇から揉み上げ、唇を這わせるとそのたびに苦痛の声を上げる。
そんなヒロミの態度に僕は苛虐的な興奮を覚える。
「ヤだよぉ、イヤだよぉ、やめてよ、お兄ちゃん」
ヒロミの訴えはいつしか涙声に変わっていた。
「大丈夫だよ、大丈夫」
何が大丈夫なのか。もしも、法廷で証明しろと言われても、僕のこの時の心情をうまく言葉に変えることはできない。だれにもバレないから、痛くしないから、僕が後悔しないから…。そんなものじゃない、それ以上の何かが僕にそんな言葉を口走らせる。
ヒロミの盛り上がった乳房からは搾りたてのレモンのような匂いが立ちのぼっていた。それが、ねっとりとした温気と交わり、僕の鼻孔に刺激を与える。嗅覚は瞬時にして脳神経をマヒさせ、僕はもはや妹を凌辱してしまうという行為になんら悪意を抱くことはない。
つつけば裂けてしまいそうな張り詰めた肌。油紙のように僕の汗を玉にして転がしてしまう素肌の味は舌腹に甘露な味わいを与えてくれる。幼さ一杯の下腹は プックリと膨らんでいて、一本の筋が横に通っている。決して醜悪ではない。それどころか、その名のとおり、ヒロミの下腹部を覆う脂肪は贅沢な存在だ。
僕はそんなヒロミのパンツに手をかけた。
「いや、そこだけはやめて!」
博美は再び猛然と拒絶を示す。しかし、そんなことで躊躇するような神経を僕はもはや持ち合わせてはいない。ピンクに眩しいショートパンツをずり降ろすと色 気のないショーツが目に飛び込んで来た。水色の横縞が入ったショーツはヒロミの少女の部分をしっかりと覆い尽くしている。その布切れの向こうに、禁断の果 実が青いままに存在しているのかと思うと僕の劣情はもう、留まることを知らない。
「いやー!」
僕がショーツに手をかけるとヒロミは渾身の力を込めて阻止しようとする。しかし、僕は冷徹にその手を振り払うと、もぎ取るように一気にずり降ろした。
「ヤだ!見ないで!」
ヒロミは両手で自分を隠そうとする。
「手をどけろ」
僕は冷たく言い放つ。
「いやだ、嫌いだ、こんなお兄ちゃん、ヤだ」
「言うこと聞くんだよ」
僕はヒロミの手をつかんで両側に広げた。
ヒロミは恥ずかしさの余り、唇をかみ、瞳を閉じて顔を背ける。
僕はヒロミの部分をじっと見つめた。
産毛のような陰毛が茂る恥丘にくっきりと筋が通っている。何物も拒絶するような幼いクレパスに既に固くそそり立った僕の肉柱はヒクヒクと反応を示す。
ヒロミは両腿をぴったりと合わせ、僕の視線から逃れようとしている。呼吸が荒く、仰向けになっても偏平になることのない両の乳房が激しく上下する。
これから何人の男がこの肉体を味わい尽くすのか。そして、最後の一人と決めた男がこの体の中に自分の邪精をぶちまけるのだろう。数億の精子がヒロミの体の中を泳ぎ回る。毎日、毎晩。
大人になる、女になるということはそういうことだ。その、花開く前の神々しいほどの肢体が今、僕の前に存在する。それが妹であれ赤の他人であれ関係ない。僕は目の前にある高貴なオブジェを味わい尽くすのだ。その権利を手に入れたのだ。
僕は狂った思考でそう確信すると無理やり脚をこじ開け、挿入はもちろん、だれも触れたことのないであろう部分にむしゃぶりついた。
「いやあん…」
刹那、ヒロミは女の声を上げた。それは男を誘う扇情的な声色だった。
「やめて、ねぇ、もう、いいでしょ」
僕は何も答えず、きっちりと閉じた肉裂に舌を這わせる。
「いやん、やん…」
ヒロミも少しは感じ始めているのか、それまでの刺々しい声ではなく、言葉に丸みが帯びてくる。
僕は湿るはずもないと思っていた。ヒロミは少女だ。少女は何をしても許される、たとえ、人を殺めても笑って許される存在だと思っていた。だからこそ、何物よりも崇高で貴い存在だと思っていた。忌まわしい男の愛撫などで自我を淫欲の渦の中に沈めるはずがないと思っていた。
僕はそんな神にも近い存在を破壊する暴虐者だと自覚していた。潤わぬ部分に無理やりねじ込み、犯し、少女を人間へ堕落させてしまう悪魔だと考えていた。
しかし、ヒロミは濡れた。それはしたたり落ちるような多量の分泌液ではなかったが、アンモニアと欧州製のチーズのような発酵臭を帯びた愛汁だった。
「ヒロミ…」
僕は股の間からヒロミを見上げた。ヒロミは羞恥と屈辱から涙を流している。しかし、眉根によった皺と、時折ピクリと反応する筋肉が淫らな歓喜を表している。
「ヒロミ、お前…」
「お兄ちゃん、もういい、もういいよ…」
「何がいいんだよ、やめていいのかよ」
「もう、やだよ、いやだよ」
「何がいやなんだよ」
「そんなお兄ちゃん、嫌いだよ。こんなの、いやだよ」
心地よさを知ってしまう自分を恨んでいるのか。それが、自分の兄であるのを悔やんでいるのか。拒絶の言葉を吐いてみても、ヒロミの体は確実に緩み始めている。
「そうか、そうなんだ」
かすかな落胆を覚えながら僕はヒロミを見た。
力を緩めてももはや逃げ出そうとはせずに、それよりも、既に何かを待ち受けている。興奮と恥ずかしさと、暑さにしっとりと潤った肉体は、昇華を始め桃色のオーラを発している。
「ヒロミ…」
僕は全裸で横たわるヒロミを見下ろした。
「一緒に行こうな、ヒロミ」
僕は再びヒロミの乳房を含んだ。ヒロミはもう、拒絶しなかった。僕は乳房をねぶりながらクレパスに手を伸ばした。ヒロミは敏感に反応し、僕に抱きついてきた。
「お兄ちゃん、ヒロミ、変だよ、変」
「感じるのか?」
ヒロミは黙ってうなずく。
「お兄ちゃんのこと、嫌いか?」
ヒロミは首を横に振る。
僕はそのままヒロミの両脚を広げ、身体を割り入れた。
「入れるぞ」
「ヤだ、恐い」
「恐くない」
僕はそのままヒロミの部分にあてがい、力を込める。
「!!!!!!!!!!!」
僕の頭が半分入ったころ、ヒロミは大きく目を見開き、言葉にならない悲鳴を上げる。
「痛い!イタイ、イタイ、イタイ!」
僕はそれでも根元まで挿入する。ゆっくり、ずりゅりずりゅりと収めていく。
「痛い!もう、やめて!」
ヒロミは固く瞳を閉じて僕を押し返そうとした。しかし、僕は全部を納めたままヒロミの反応を伺う。
「動くよ」
「やだ、もう、抜いて」
「動くよ」
「お願い、許して」
僕はゆっくり抽送を始めた。ヒロミの内部はさすがに狭く、そして、握り締めるような圧力で僕を包んでくれる。突き入れれば苦痛を示し、抜き出そうとすると安堵を浮かべる。それを繰り返し、僕の速度は早まる。
「…、んんん、んん」
「どうだヒロミ、ちょっとは気持ちよくなってきたか」
ヒロミは目を閉じたまま首を横に振る。僕はそんなヒロミの仕草が愛しく、唇を重ねる。ヒロミは固く閉じたまま、僕の舌の侵入を受け入れようとはしない。け れど、僕が腰を振り、彼女の内部をかきまぜ始めると、力が抜けたの薄く唇を開く。僕はその、海棠の花びらのような唇をしゃぶる。そして、舌をからませ、唾 液を注ぎ込む。ヒロミの白い歯、ピンクの歯茎、ねっとりとした裏頬を味わう。味わいながら、張り詰めた乳房を揉み、まとわりつく膣肉を感じる。
ヒロミは律動に合わせて筋肉を硬直させる。ビクンビクンと何度も痙攣し、伝わる痛みをこらえている。肌が色濃く染まり、髪の毛までもが汗に濡れる。苦痛に 歪む表情は征服感を与え、僕は自分のペニスでヒロミを破壊してしまうであろう想像をする。それは、より巨大に、長大になったペニスがヒロミの子宮を突き破 り、腸や胃までも到達する。やがて、多量にあふれ出たスペルマがヒロミの喉からあふれ出し、鮮血と精液にまみれてヒロミは絶命する。
僕はそんな想像をしながらほくそ笑んでしまった。僕はもはや、人間じゃない領域まで達している。実の妹を犯しながら。
「もういいよぉ、もういい、もうやめて…」
ヒロミは泣きながら哀願を始めた。
「何だ、気持ちよくないのか」
「気持ちよくなんかない、痛いだけだよぉ」
「俺はこんなに…」
僕は想像どおり、突き破るような勢いで腰を打ち付ける。
「アアアア!ヤだ、やめて!」
「これはどうだ、これなら…」
僕は緩急を加え、グラインドする。
「もういいよぉ、早く終わってよぉ」
ヒロミの声はより切なさを増す。
「くそ、こうだ」
僕はそんなヒロミを抱き上げた。ヒロミの体躯は僕のひざの上に乗り、一層深く挿入が果たされる。ヒロミは唇をかみしめ、眉をしかめる。僕は下からヒロミを持ち上げるように抽送する。ヒロミの乳房が揺れる。僕に乗っかったまま体を反らせ、その歪んだ顔面を見せつける。
「いいぞ、その顔、ヒロミ、かわいいぞ」
「もういいよぉ、もういい…」
「ヒロミ、大好きだ、ヒロミ」
僕は限界を覚えていた。ゆっくりとせり上がってくる精虫の塊を堪えるのに必死だった。
「ヒロミ、ヒロミ」
僕は妹の名を呼び、再び仰向けにした。そして、性急に出し入れを繰り返すと、頂点を迎えようとした。
「ああ、ヒロミ、出すぞ」
「え、中は…、ダメ」
「ヒロミ、出すぞ!」
「やめて!出さないで!赤ちゃんできちゃう!」
ヒロミの訴えも聞き入れず僕はそのまま射精した。ヒロミは僕を受け入れながら注ぎ込まれている精液を感じ取っているようだった。僕は最後の一滴までヒロミ の中に放った。ヒロミの子宮は突然の闖入者たちに驚いていることだろう。それは、抜き取る寸前のヒロミの表情で分かった。
僕は下半身を剥き出しにしたままタバコに火をつけた。ヒロミは全裸のまま、突っ伏し、泣いていた。
「パンツくらいはけよ」
僕は、ついさっきまで僕のペニスが納まっていたヴァギナをあからさまにしているヒロミにいった。しかし、ヒロミは嗚咽を上げ続け、体を起こそうとはしない。
「まったく」
ヒロミの部分からは僕の精液とバージンの証しである血が交ざって流れ落ちていた。
僕は窓の外から夏の空を見た。
風鈴が何かを思い出したかのようにチリンと鳴った。
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