小説(転載) 「夏の思い出 姉との秘密」
近親相姦小説「夏の思い出 姉との秘密」
昭和47年夏。僕たち姉弟は父親と伯父に連れられてとある海辺の民宿にやって来た。小さな漁村の小さな海水浴場。狭い砂浜に人影はまばらで、十歳の僕と五つ年上の姉は到着すると同時に水着に着替え、海に飛び込んだ。 その夜。僕は突然発作を起こしてしまった。
元来病弱で小児ゼンソクの持病を抱えていた僕の体は環境の変化に弱い。それでもここ数年は大した発作も起きることがなく、数年ぶりの旅行に心弾ませていた。
そんな矢先だった。
「あーあ、来るんじゃなかった」
民宿の部屋でタオルケットにくるまり、床に付していた僕のとなりで姉は言った。
「僕なんてほっといて泳ぎに行けばいいのに」
「そうしたいわよ。でも、こんな田舎のちんけな海で、一人ぱちゃぱちゃ水遊びしたって、なーんにもおもしろくないじゃない」
中学三年の姉は体格がよく、背丈も顔付きも、そして胸の膨らみや腰つきも、大人と言って十分通じるほど実っていた。未だ精通はなかったものの、性的な衝動 をそろそろ覚え始めていた僕は、姉の肢体を目の当たりにするたびに誤った感情を抱いてしまう。いけないことだと知りつつも体の一部が敏感に反応してしま い、悶々とした気分を味あわざるを得ない。
そんな姉が二人きりの部屋で、しかも薄いTシャツにショートパンツ姿でひざを抱えて壁にもたれている。太ももは剥き出しになり、仰向けに寝る僕の目には、股の間の部分からかすかに覗く下着の白い影が写る。
「カッコイイ男の子でもいれば別だけど、子供とオジさんばかりじゃなぁ」
本当は友人同士で旅行に出掛けるつもりだったらしい。しかし、今とは違い、校則も厳しく、もちろん、どこの親も中学生同士の旅行など許可しない。渋る姉を 見兼ねたのか、それとも自分自身が楽しむための免罪符にしたかったのか、痴呆の祖母の看病で家を空けることのできない母親を一人残し、父親は僕たちを連れ 出した。
「あーあ、ホント、つまんない」
姉は両手を頭の後ろに回し、胸を反らす。盛り上がった両の乳房をまじまじと見つめてしまったとき、僕は突然咳き込んでしまった。
「大丈夫」
姉はあわてて擦り寄り、四つん這いで僕を見る。
「だ、大丈夫」
僕はそんな姉の顔を見、シャツの襟元からかいま見えるブラジャーと乳房の谷間を見てしまう。
「タッちゃん、苦しそうよ。背中さすって上げようか」
「大丈夫、ほんと大丈夫だから」
固辞するにもかかわらず、姉は僕の体を抱え手を伸ばす。甘く儚い姉の香り。
「ケホ、ケホケホ…」
「ホント大丈夫?お薬飲む?」
「ううん、今飲んだばかりだし」
「横になった方がいいのかな。なれる?」
「うん、静かにしてれば大丈夫」
僕は再び仰向けになる。姉は心配そうに僕の顔を見つめる。
しばらくすると咳は止んだ。それでも呼吸は苦しく音の出ない笛のように喉は鳴る。
「少しは楽になった?」
「うん」
「胸の方はどう?」
姉はそう言うと僕の狭くて薄い胸板に顔を乗せ耳を当てる。
「ヒューヒュー、言ってる。苦しくない?」
姉の髪がバサリと体躯に降りかかる。体温が直に伝わってくる。頭の重さと頬の感触に僕の心臓は激しく鼓動を叩く。
「あら」
呼吸が苦しいながらもパジャマのあの部分が盛り上がりを見せ始めていた。僕は姉の感触に勃起してしまったのだ。
「苦しいなんて言っちゃって、タッちゃん、Hなんだから」
そんな僕の変化を知った姉は責める訳でもなく、笑みを浮かべて言った。
「見てもいい?」
「え?」
「見てみたいの、オチンチン」
「だ、だめだよ」
「どうして?」
「どうしてって…」
「姉弟だから恥ずかしくないでしょ。一緒にお風呂に入ったこともあるのに」
姉は好奇心の強い性格だった。だから、冒険と称し草深い山道に迷い込んだり、奇妙な形の地虫をつかんだり、父親が隠していたいやらしい本を見つけだした り、男の僕がはらはらすることを平気でやってのける。そういえば、僕がまだ幼いころ、一緒に風呂に入った姉にペニスを引っ張られ、あまりの痛さに泣き出し たこともある。
「あのころと、どう変わっているのかなぁ。楽しみ」
僕が必死に抵抗するにもかかわらず、姉はパジャマを降ろし、ブリーフをずらす。
「やめて、やめてよ、お姉ちゃん」
「へえ、大きくなってる。小学生なのにこんなになるんだ」
姉は珍しそうに僕のペニスを眺めていた。僕は既に抵抗の意志を失っていた。なぜ?もしかすると、姉にこうやって弄ばれるのを心のどこかで期待していたのかもしれない。もちろん、それ以上の行為にエスカレートしていくことも。
「大人みたいに固くなってるけど、タッちゃん、かわいい」
「も、もういいだろ」
「触っていい?」
「え…」
「いいでしょ」
姉は僕の返答を待たずに指でつまむ。
「ピクピクしてるよ。気持ちいいの?」
「気持ちいいことなんてない」
「触るだけじゃだめなのかなぁ。ね、なめていい?」
僕はもはや何を言葉にすることもできなかった。去年の冬。姉が父親の部屋から盗んで来たH本を二人で見たことがある。ヘアヌードが常識となった現在でも規 制を受けるに値するほどの内容で、全裸の男と女が重なり合い、陰部に性器を挿入している様がはっきりと映し出されていた。そして、女性がそそり立つペニス をほお張っている写真も掲載されていて、子供がどうすればできるのかまだ知らなかった僕はかなりのショックを受けた。
でも、姉はすべてを知って いたのだろう。眼を輝かせて食い入るように見つめ、顔を上げると僕の顔を見てニヤリと笑う。その妖しい笑顔を見たとき、僕は姉が別の世界の人間であるよう に思った。僕の知らない、混沌としてどろりとした、大人の世界に行ってしまったような気がした。
「いいでしょ、気持ちいいよ、きっと」
姉はそう言って僕を唇の中に吸い込む。
「あ…」
僕はその瞬間、体中がしびれるような感慨を知る。纏わり付く舌の滑らかさ、あふれる唾液の粘っこさ、そして口内の暖かさ。
姉は咥えながらチロチロと舌を動かす。吸い付き、口蓋で挟み込む。
「ああ、ああ…」
僕は訳の分からない気持ち良さの果てに、とうとう生まれて初めての射精をしてしまう。それも、同じ母親から生まれた姉の口の中に。
「ふぅーん、ん…」
姉は僕を抜き取りそう唸ると、口の中にたまっていたザーメンを飲み干した。
「おいしいもんじゃないね。それに、わたしは全然気持ちよくない」
僕は何も答えなかった。答える事のできる気力は残っていなかった。
「やっぱり、ちゃんとしないとダメねぇ。ねえ、タッちゃん」
「え…」
「お姉ちゃんが入れてあげようか」
僕は姉の言った言葉の意味が分からない。
「お姉ちゃんの中に入れてみる」
「何を」
「タッちゃんのオチンチン」
「……!」
「お姉ちゃんも初めてだけど、タッちゃんの、まだちっちゃいから痛くないよね」
「だ、だめだよ」
「どうして?」
「どうしてって…、赤ちゃんできちゃうよ」
「タッちゃん、まだ子供だから大丈夫」
「そんな…」
たしかに、小学生の僕に生殖能力はなかったかもしれない。けれど、姉弟のセックスが許されないことくらい知っている。
「だめだよ、やめようよ」
「そんなこと言って、ほら、もうこんなになってるよ」
姉はしぼんだ僕をずっといじくり続けていた。その感触に、一度射精した後だというのに僕のペニスは復活を遂げている。
「お姉ちゃんも裸になるからね」
姉はそう言うと座ったままでシャツを脱ぐ。 僕はしだいにあらわになっていく姉の素肌を見て声を失っていた。
少し灼けた肌に白い水着の跡。固く豊かに膨らんだ乳房にはピンクの乳首。立ち上がりパンツを脱ぐと、真っ白な下腹に微かな陰影。
「どう?お姉ちゃんの裸」
今から思えば姉の肉体には幼さが十分残されていた。くびれの少ない腰といい、プックリ膨らんだ下腹部といい、外見は大人のようではあっても、いったん身に つけていたものを剥ぎ取ると、そこに現れたのは一五歳の少女の裸体でしかない。しかし、十歳の僕にとって姉は完璧すぎた。光沢を放つキメ細やかな素肌。見 事なハリを見せつける乳房。質素な民宿の部屋にあって姉の姿は空間と僕の理性を簡単に超越させる。
「さ、タッちゃんは寝ていていいから。お姉ちゃんが全部してあげる」
どこでそんな言葉を覚えて来たのだろう。姉は熟女のような口ぶりで僕を誘惑する。僕は運命に従う決心をする。初めての女性が実の姉。これからの人生に支障が生ずると言われてもかまわない。
「ほら、お姉ちゃんのココ、ココにタッちゃんが入るの」
姉は薄く開いた部分を見せつけ僕にまたがる。そして、既に固くとがった僕のペニスに手を添えると自分の中に誘った。
「ん…、痛い…」
どんなに僕が細く幼くてもそれ相応の痛みは走るのだろう。姉はあてがい、先端を潜り込ませると、苦痛に顔を歪ませる。
「いいよ、お姉ちゃん、もういい…」
「ダ、メ、よ。まだこれから」
姉は歯を食いしばり、ゆっくり僕を収めていく。
「ん、んん、あん、ほら、全部入った」
僕は姉の内部の感触に陶酔していた。暖かで、滑らかで、窮屈な感慨はまさに夢見心地だった。
「う、動くね、痛かったら、言ってね」
姉は痛みに耐えながらゆっくり、ゆっくり律動を始める。
「どう?痛くない?」
「気持ちいい」
「いいの、気持ちいいの?」
「すごく気持ちいいよ、お姉ちゃん」
姉は安心したようにほほ笑むと、大きく腰を振り始めた。しだいに、僕を呑み込む部分から温かくて、ぬるりとした液があふれ始める。姉の肌はピンクに染まり、唇からせつない声が漏れ始める。
「いい?気持ちいい?」
「いいよ、お姉ちゃん」
「お姉ちゃんも…、なんだか変、ああん、変な気持ち」
小さい僕が幸をせいしたのか、姉の痛みはすぐに和らいでいったようだ。その代わり、大人なら快感として伝わるであろう感触に、中学3年の姉は戸惑っているようだった。
「ああん、変、何か、ダメ…」
「ああ、お姉ちゃん、お姉ちゃん」
「どうしたの?痛いの?」
「ううん、何か、出る、出ちゃう」
「出ちゃうの?ああん、いいよ、出していいよ」
「お姉ちゃん、もうだめ」
「ああん、タッちゃん、タッちゃん!」
僕はそのまま姉の膣内に吐き出した。姉はそれを一滴のこらず受け止め、僕の上にどさりと崩れ落ちるのだった。
あれから四半世紀以上の月日が流れた。僕は人並みに結婚し、子供も二人いる。姉との行為が人生にどんな影響を及ぼすのか危惧していたが、これといって奇妙な性癖を抱くこともなくここまでやって来た。
姉とはあの後、一度も身を重ねることはなかった。しかし、好奇心、特に性的なことに対して旺盛な姉は、大学入学とともに数ある男性遍歴を綴った小説でデビューを果たした。二度の結婚に失敗し、今もこつこつと売文で口を糊している。
「熟女ブームだし、AVデビューでもしようかなぁ」と、こっちがハラハラするようなことを言いながら。
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