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小説(転載) 四枚の扉part2 1/13 

官能小説
04 /26 2015
正直なところ、「あれ?こんな展開だった。」というのが読み直しての感想。まあエロい作品には違いない。


「課長 今日予定平気ですよね!?」
 部下の男性社員が勇次に声を掛けた。
 ボサボサになった髪を手で直しながら勇次は、
 「今日? なんだっけ?」
 と聞いた。
 「イヤだなー 今日は新人のチカちゃんの歓迎会ですよ! 忘れちゃ困ります
よ」
 「ああ・・・ そうだったな」
 澤田智香は、中途採用でこの部署へやってきた娘だった。
 小柄な可愛らしい女性だ。
 愛くるしいクリクリした目に可愛い笑顔。
 そして、小柄な体型には不釣合いの豊満なボディー・・。
 入社間も無い智香は、すぐに男性社員のアイドルになっていた。

 「それでは、チカちゃん・・もとい、澤田さんの我が部署への配属を祝って、
乾杯!!」
 あちこちでグラスを合わせる音が聞こえる。
 勇次はお座なりにジョッキを合わせたが、どうしても楽しむ気持ちには成れな
かった。
 心に砂嵐の吹き続ける勇次は、智香の歓迎会ということも忘れ、酒を大量にあ
おった。
 普段と違う課長の様子に部下達は不可思議な顔をしていたが、腫れ物には触る
べからず・・の精神で、勇次には誰も声を掛けなくなっていった。

 ただ主役の智香だけは、素直な性格が災いしてか、勇次になにかと気を使っ
た。
 「課長! これからもヨロシクお願いしまーす!」
 日本酒へと変わった勇次のお猪口に、智香はお酌を続けた。
 「はいよ・・こちらこそヨロシク・・」
 沈んだまま浮び上がって来ない勇次の様子が、智香をやる気にさせた。
 「課長! 元気だしてください! 理由は知りませんが、今日は私の歓迎会
よ!」
 そう言って智香は、空のお猪口に酒をそそいだ。
 「ありがとうさん・・・ 智香ちゃんは可愛いね」
 智香にニコリとすると、勇次はロレツの廻らない口調で言った。
 「もう、課長ったら・・ 酔ってますね!」
 智香は酔った勇次の背中を摩る真似をした。
 「まだ酔ってないぞ!  ところで智香ちゃん、何歳だっけ?」
 「ほら、やっぱり酔ってますよ!  22で~す!」
 「そりゃあ若いね~・・ ピチピチしてる!」
 そう言って触れてきた勇次の手を、智香はピシッ!と叩いた。
 「課長、セクハラ! ダメですよ、部下にセクハラしちゃぁ」
 智香は笑って勇次の頭をコンと叩いた。

 その後、二次会、三次会と続き、勇次はすっかり酩酊していた。
 この頃には本当に誰も勇次に構う者は無く、一人にされていた。
 「はい、お開き~!」
 幹事の掛け声と共に、冥々帰宅していった。
 勇次はフラつく脚でヨロヨロと歩き始めた。
 その後ろ姿に、誰かが声を掛けた。
 「課長、一人で大丈夫ですか?!」
 それは智香だった。
 「あれ、智香ちゃんは何してるのお~・・!」
 「なにじゃないですよ! 課長がフラフラしてるから心配なんです!」
 智香は勇次の左腕の下に頭を入れると、腰に手を廻し勇次を支えた。
 「駅までご一緒しますよ!」
 勇次は智香に引き摺られる格好になった。

 密着した智香からは、若く芳しい香りが漂っていた・・。
 勇次は鼻の穴を広げ、その香りを吸い込んだ。
 「やだあ、課長 それもセクハラ!」
 智香は腰に廻した腕に力を入れると、勇次の身体をシャキっとさせた。智香の
豊満なボディーの感触が伝わった
 荒んでいる勇次の心に、フシダラな気持ちが沸き始めた。
 (この女をメチャクチャにしたい・・・・)
 酒の力で理性を失った勇次は、沸き起こる衝動に気分が高まった。
 「ああ、ダメだ! 気分が悪い・・・」
 勇次は口に手を充てると、身体を揺すって吐きそうな素振りをした。
 「えーっ! 大丈夫ですか!? 困ったな・・・」
 智香は体重を掛けて自分の肩にもたれ掛かる勇次の身体を持て余した。

 「ダメだ・・ もう歩けない・・・」
 「そんな・・ しっかり歩いてください・・」
 尚も倒れ掛かる勇次の身体を、智香の小柄な身体が支えた。
 勇次の目線の先には、ホテルのネオンが光っていた。
 「智香ちゃん、俺をあそこまで連れてってくれ」
 勇次の指差す方向のネオンに、智香は戸惑った・・・。
 「でも、そんなこと出来ません」
 「俺を部屋にほっぽってくれたら、君は帰ってくれ・・ 俺はそこで寝ていく
から」
 「ホントですか・・?」
 智香は不安な顔をして勇次を見た。
 「もちろんさ・・ そんな事したら、セクハラだろ!」
 ニコリと笑う勇次の顔に、智香は若干安心した。
 「そうですよね、なんたって課長ですし! 分かりました、お連れします」
 身体に力を込め自分の身体を支える智香を、勇次は横目でチラリと見た・・。

 適当に部屋を選んだ勇次は、智香に支えられて部屋の鍵を開けた。
 智香は開いたドアを後ろ手で押さえると、勇次を部屋の中へと引き入れた。
 「ベットまで、頼む・・」
 智香は仕方なく勇次をベットまで運ぶと、勇次を寝かそうとした。
 勇次は倒れ込みながら智香の身体を引き倒し、その上へ覆い被さった。
 「ええっ!?・・」
 驚きの顔を見せる智香に顔を近付け、唇を強引に奪った。
 「うむう! ぐううう・・!」
 顔を左右に激しく振り抵抗する智香の頭を押さえ、勇次は尚も激しく唇を重ね
た。
 智香は手足をバタバタさせ、勇次の下から逃れようともがいた。
 勇次は智香の両手首を掴むと、上へ引き上げバンザイの格好をさせた。
 
 塞がれてた唇を開放された智香は、勇次に叫んだ。
 「課長! やめてください! なんですかぁ!!」
 智香の訴えを無視して勇次は、顔を首筋に近付け舌を這わした。
 首筋に感じる生暖かい舌の感触に、智香は全身を揺すって抵抗した!
 だが勇次の舌は首筋をゆっくり下がると、鎖骨の間を舐め、シャツの第一ボタ
ンの合わせ目で止まった。
 豊満な乳房に持ち上げられたシャツの襟元は、その大きな膨らみの上部を豊か
に曝け出していた・・。
 
 勇次はボタンを歯で挟むと、グリグリと外しにかかった。
 「いやあ! やめてぇぇ!」
 智香の目に涙が溢れてきた・・・。その涙目の訴え声は、虚しく部屋の壁に吸
収される。
 ブチッ!
 歯では上手く外せないボタンを、勇次は噛み千切った!
 他のボタンも同じ様に噛み千切り、全てのボタンは千切れた糸を絡ませたま
ま、シーツの上に転がった・・。
 大きな乳房を張り詰めて覆い隠していたシャツは、支えを無くして両サイドへ
開いた。
 谷間を鮮やかに浮き上がらせた両の乳房は、身体を揺する智香の動きに合わせ
て、ブラを纏いユサユサと揺れていた。
 勇次は深い谷間に顔を埋めると、谷の底で滲む汗を舌で掬い取った・・。
 「いやああ・・・・!」
 童顔の智香の顔に浮ぶ苦悩の表情と谷間から発する芳香に、勇次の荒れた欲情
はグングン高まった。


(2)へつづく・・・

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eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。