小説(転載) 誕生日の素敵なプレゼント 1/8
近親相姦小説
親のセックスをみてしまったら大人の階段をひとつ進んだことになる。
(一)特別な誕生日
十六歳の誕生日を迎えたその日に女になろう。高校生になった弥生がそう心
に決めた。なぜそれが十六歳なのか、確たる理由があった訳ではない。ただ、
十六歳になれば女なら誰でも結婚できると言う知識がその根底にあったことは
間違い無さそうである。周りの女の子達が次々と初体験を済ませて行くのを肌
で感じて焦り始めていたことも事実だった。
弥生は小学校に上がるまでは両親と一緒の寝室で寝ていた。先に寝た弥生が
何かの拍子に目を覚ますと隣で両親が抱き合っていることが多かった。二人と
も素っ裸だった。物心付いた頃から見慣れていたので夫婦とはそう言うものだ
と思って何も疑わなかった。
弥生が初めてセックスという行為を目にしたのは小学校に入った年の夏休み
のことだった。その年、弥生は両親と三人で一週間の家族旅行に出掛けた。最
初の晩は蓼科のリゾートホテルに泊まった。メゾネットタイプの部屋は予約が
取れなかったので、弥生達が泊まっているのはツインルームだった。エキスト
ラベッドは頼んでいなかった。家からホテルまで長い間車に揺られて来たので
弥生は夕食が済むとすぐに寝込んでしまった。
早めに寝過ぎたせいか弥生が夜中に目を覚ました。向かいのベッドで両親が
裸で抱き合っていた。
(またパパとママがエッチしてる)
弥生が苦笑した。今年小学生になった弥生は同級生から男と女に関しての色
々な話を聞くようになっていた。エッチという言葉もつい最近知ったばかりだ
った。ベッドの足元に大きめのスタンドが立っていた。その明かりの中で父親
のお尻がモコモコ動いている。母親の脚はかなり大きな角度で開いていた。
暫くすると父親が母親の両足を抱えて肩の上に担ぎ上げた。それまで見えな
かった部分が弥生の目に飛び込んできた。信じられない位に大きく膨らんだ父
親のおちんちんが母親のお腹に刺さっているように見えた。
(エッチって、本当におちんちんを入れるんだ)
同級生の可南子が言っていた通りだった。可南子は自分の両親のそんな姿を
何度も見たと言い張っているのだが、弥生はその話を信じていなかった。身体
のどこを探してもそんな穴なんて見当たらなかったからである。しかし、今、
隣で抱き合っている父親のおちんちんは確かに母親のお腹の中に入っているよ
うに見えた。
「いい気持ち・・・」
母親の声が聞こえてきた。
「もっと・・・もっと・・・」
父親がそれに応えるように激しく腰を動かし始めた。肉のぶつかり合う大き
な音が聞こえてきた。暫くすると粘っこい音がそれに混ざり始めた。
(エッチって気持ちいいんだ)
弥生は急に母親が羨ましくなった。自分も早くセックス出来るようになりた
いと思った。
父親の動きが止まった。母親が何か合図したらしい。
「ねえ、上になってもいい。」
母親がそう呟くと父親が頷いて腰を浮かせた。蛇が鎌首を持ち上げたような
父親のおちんちんが姿を見せた。
(凄い)
お風呂で見た時の倍以上の大きさだった。太さも弥生の手首位ありそうであ
る。あんな凄いのがお腹の中に入るなんて、とても信じられなかった。
母親と入れ替わりに今度は父親が仰向けになった。おちんちんが真上を向い
て揺れている。その上から母親が脚を目一杯開いて跨って来た。黒い毛に囲ま
れた赤い肌が蛇の口を思わせた。赤い口の真ん中に母親が握りしめたおちんち
んを宛った。弥生が息を殺して見つめていると、おちんちんがゆっくり飲み込
まれて行った。
(ほんとに入るんだ)
母親が腰を前後に動かし始めた。その動きがどんどん激しくなって行く。母
親の口から押し殺したような呻きが長く糸を引き始めた。動く度に母親の大き
な胸がユサユサ揺れた。父親が一声唸り、思い切り腰を突き上げた。母親が奇
声を発して動かなくなった。
ようやく息を整えた母親が静かに腰を上げた。おちんちんがスルッと抜けて
再び姿を現した。噎せ返るような匂いが弥生の方まで漂ってきた。
一週間の旅行の間、弥生は毎晩寝た振りをしながら両親のセックスをジッと
観察し続けた。次の晩は最初から薄目を開けて様子を見ていた。今回は父親が
逆さ向きに母親の上からのし掛かって来た。弥生のすぐ目の前で母親がおちん
ちんをスッポリ口にくわえてしまった。弥生が目を丸くして唾を飲む。父親も
母親の股の間を舐めているようだった。
弥生は旅行の間、毎晩繰り広げられる両親のセックスの様子を目の当たりに
して、出来ることなら今すぐにでも、自分も父親に貫かれてみたいと思った。
弥生の心の中に母親に対する嫉妬心が沸々と沸き上がって来た。
家に戻った弥生が手鏡で自分の股の間を覗いて見た。母親がおちんちんを飲
み込んだ辺りを何度も探して見たが、そこにはただ一本の筋が入っているだけ
で、幾ら指で広げて見てもあんなに大きなおちんちんが入りそうな穴はどこに
も見付からなかった。大人になったら穴が開くのかも知れない。早く大人にな
りたい、弥生は本気でそう思った。
弥生がオナニーを憶えたのは小学校五年の頃だった。そこをいじると気持ち
良くなると言う知識はもっと前から持っていた。その頃既にオナニーをしてい
た女の子数人が得意げに言い触らしていたからである。最初は下着の上から恐
る恐るだったが、すぐにパンツを脱いで直接触るようになった。小学校に上が
った時から個室を貰っていたので、夜、自分の部屋に戻ると布団の中で触るの
が日課になった。偶然触れた小さな粒がますます弥生を虜にした。話に聞いて
いた通り、そこが一番気持ち良かった。
中学生になった弥生が遅めの初潮を迎えた頃には既に穴の所在も分かってい
た。ある日、弥生が恐る恐る指先を自分の中に入れて見た。指先が入った瞬間、
弥生の脳裏に父親の大きく膨らんだおちんちんが浮かんできた。母親の中に入
って行くグロテスクに膨らんだその姿を思い出しながら中指をゆっくり出し入
れしてみた。これまでとは違った鋭角的な気持ち良さが奥の方からズキン、ズ
キンと沸き上がって来た。まるで父親が自分の中に入って来るような、そんな
錯覚に襲われていつの間にか指先がびっしょり濡れていた。
夢中になった指先が少しずつ奥を目指した。指先に力を入れる度に入り口の
辺りに微かな痛みが生じたが、それもすぐに忘れてしまった。気が付いたら中
指が根元まで埋まっていた。心の中で何度もパパと叫んでいた。
弥生の周りでは同級生達が次々とセックスを体験し始めていた。中学二年生
になると少なく見積もっても女の子の半分以上がそんな雰囲気を漂わせていた。
経験を済ませた子は途端に自信たっぷりな態度を示すようになるのですぐに分
かった。
弥生にも男の子からの誘いが集中するようになった。顔立ちもスタイルも全
学年を通して飛び抜けている弥生だから当然のことだった。遠くから眺めて素
敵だなあと思う男の子も何人かいたのだが、少しでも親しくなるとなぜか弥生
の気持ちが醒めてしまった。三年生になってもそんな弥生に変化は訪れず、相
変わらず処女のままだった。多分、憧れと現実とのギャップが大き過ぎたのだ
ろう。
そんな状態が段々重荷になってきた弥生が十六歳の誕生日と言うタイムリミ
ットを自分に課した。弥生が高校生になった直後のことである。そのXデイと
なる七月初旬の誕生日まで既に三ヶ月を切っていた。
その十六歳の誕生日がもう間近に迫っている。あと、たったの一週間でその
日が来てしまう。なのに肝心の相手がどうしても見付からない。男なら誰でも
いいなんて到底思えなかった。初めて自分の中に入ってくるのだから、弥生自
身が納得出来る最高の相手でなければ嫌だった。
誕生日の三日前に弥生がある決断を下した。十六歳の誕生日にと言う自分自
身への約束は何が何でも守ろうと思った。その相手は弥生が信頼できる、弥生
にとって一番大切な人でなければならない。その条件を満たす男を探すうちに、
弥生はこれまで全く考えても見なかった一人の男に辿り着いた。そのたった一
人の男が自分の中に入ってくることを弥生は幼い頃からずっと夢見て来たので
ある。その男の逞しい姿を思い出しただけで身体の芯が疼いた。弥生を女にし
てくれる相手はその男以外にいるはずがなかった。
弥生がそう決心した瞬間、一階の方から父親のクシャミが立て続けに三度聞
こえてきた。余りのタイミングの良さに弥生が腹を抱えて笑い転げた。
弥生がそんな決断を下した背景にはそれなりの事情があったことは確かであ
る。ここ数年、弥生は両親の様子をじっくり観察してきた。そこで弥生の出し
た結論は、母親の美子が不倫していると言うものだった。
昔はあれ程良かった両親の仲もここ数年はかなり冷え込んでしまっている。
かなり前から二人は寝室を別にしていた。一旦それぞれが寝室に入ると朝まで
決して出てこない。去年辺りから残業がめっきり減った父親は以前より大分早
めに帰ってくるのだが、反対に母親の外出が目に見えて増えていた。
ある日、夜遅く帰ってきた母親の身体から風呂上がりのような石鹸の匂いが
漂ってきた。その瞬間、弥生の中で母親の不倫が疑いから確信に変わった。父
親はその日八時前には家に戻っていたからである。
弥生には何でそこまで冷え切ってしまった二人が別れないのか理解できなか
った。自分がいるから、それとも世間体。色々考えても、そのどれもが取るに
足らないことのように思えた。まだ経験もしていないのに妙な話だが、夫婦と
はセックスをする間柄、と言う幼い頃からの固定観念を弥生はずっと持ち続け
ていたのである。
母親は不倫を続けている。父親とはここ数年、全くセックスしている様子が
見えない。それが弥生の企みに絶好の言い訳を与えてくれた。セックスをしな
くなった二人は最早夫婦ではない。父親とのセックスを放棄した母親には文句
を言う資格さえ無いと思った。既に母親の美子は弥生のライバルではなくなっ
ていた。
弥生の誕生日は今度の土曜日だった。その日、母親の美子はサークルの旅行
で留守になる。この全くの偶然を弥生は天の恵みと感謝した。弥生の計画に美
子の存在は邪魔以外の何物でもなかったからである。
「ねえ、明日、私の誕生日よ。」
誕生日の前日、弥生が母親に話し掛けた。父親の賢治はソファーで新聞を読
んでいた。
「あら、そうだったわね。」
「ママは明日お出掛けよね。」
「ごめんね、前々から決まってた旅行なのよ。それに、今回は私が幹事だか
ら抜ける訳にも行かないし。」
「あーあ、何か美味しいもの作って貰おうと思ってたのになあ。」
「その代わり、パパと一緒にどこかで美味しいもの食べて来て。」
美子の答えは弥生の思う壺だった。
「パパ、明日のご予定は。」
弥生の本能寺、父親の賢治に話が振られた。美子が全てを代弁してくれてい
た。
「え、俺か。別にないよ。」
「じゃあ、弥生に付き合ってやってよ。はい、これ私からのカンパ。」
そう言って美子が財布から一万円札を二枚出して賢治に渡した。
「足りない分はパパにお願いしてね。」
「そうするか。久しぶりに弥生と出掛けるのも悪くないな。」
新聞から目を上げた賢治が弥生に向かってニコッと笑った。
「仕方ない。パパと二人で美味しいもの食べに行こう。」
弥生が賢治に向かって首を傾げて見せた。全てが弥生の思惑通りだった。
翌日、美子は朝六時過ぎに家を出ていった。集合時間は八時なのだが色々幹
事としての準備があるらしい。賢治は休みなのでまだ起きてくる気配が無かっ
た。美子を送り出した弥生が賢治を起こしに行った。
「パパ、ねえ、起きて。」
「う、今何時だ。」
「六時半よ。」
「え、六時半。もうちょっと寝かしといてくれよ。九時になったら起こして
くれ。」
「駄目、起きて。美味しいもの食べに連れてってくれる約束でしょ。」
「ああ、でも、それは夜の話しだろう。」
「私は美味しいお魚が食べたいの。これから出掛けて海に行きたい。」
「海、何でまた。」
「採れたてのお魚、いっぱい食べさせてくれるとこがいいの。伊豆の方の温
泉だったらお魚も美味しいでしょ。」
「伊豆、温泉。泊まり掛けか。」
「うん。明日何かあるの。」
「別に無いけど。」
「どうせママが帰ってくるの明日の夜遅くよ。だったらいいじゃない。」
「何だか目が覚めちゃったな。取り敢えず起きるか。」
「うん、起きて、ご飯食べたら出よう。」
「しょうのない奴だ。」
しぶしぶ起きて来た賢治に弥生がコーヒーカップを手渡した。賢治がトース
トをかじっている間に弥生があちこち電話を掛け捲った。手元には観光案内ら
しき本が並んでいた。
「パパ、予約取れたよ。ちょっと高いけど、いいでしょ。」
「どこだ。」
「伊東よ。眺めもいいし、お魚もバッチリだって。」
「高いって、幾らなんだ。」
「二食付きで四万円だって。それでも込み込みに値切ったのよ。」
「一人四万じゃ、六万も足が出るなあ。」
賢治がそう言って苦笑した。
「まあ、誕生日のお祝いってことにするか。その代わりプレゼントは無しだ
ぞ。」
「プレゼントは別に貰うから大丈夫。」
「おいおい、あんまし高い物じゃないだろうな。」
「さあ、高いか安いか、パパ次第よ。」
「お手柔らかに頼むよ。パパ、そんなに沢山小遣い貰ってないんだから。」
「平気平気。食べ終わったら出ようね。携帯持ってけばママから電話が来て
も大丈夫でしょ。」
「ママの方から電話して来ることは無いと思うよ。」
賢治がちょっと嫌な顔をした。どうやら今回の旅行は不倫相手も一緒らしか
った。
「いいでしょ、パパは私みたいな若い娘と一緒なんだから。」
「弥生みたいな若い娘だったら言うこと無いけどな。」
賢治が戯けてみせた。
「やあねえ、中年丸出しなんだから。」
弥生がわざと眉を顰めて見せたが表情は明るかった。いずれにせよ今日明日
は賢治と一緒に楽しく過ごそうと心に決めている。そして、今晩どうやって自
分の父親を口説き落とすか、色々頭を捻る弥生だった。
(2)へつづく・・・
(一)特別な誕生日
十六歳の誕生日を迎えたその日に女になろう。高校生になった弥生がそう心
に決めた。なぜそれが十六歳なのか、確たる理由があった訳ではない。ただ、
十六歳になれば女なら誰でも結婚できると言う知識がその根底にあったことは
間違い無さそうである。周りの女の子達が次々と初体験を済ませて行くのを肌
で感じて焦り始めていたことも事実だった。
弥生は小学校に上がるまでは両親と一緒の寝室で寝ていた。先に寝た弥生が
何かの拍子に目を覚ますと隣で両親が抱き合っていることが多かった。二人と
も素っ裸だった。物心付いた頃から見慣れていたので夫婦とはそう言うものだ
と思って何も疑わなかった。
弥生が初めてセックスという行為を目にしたのは小学校に入った年の夏休み
のことだった。その年、弥生は両親と三人で一週間の家族旅行に出掛けた。最
初の晩は蓼科のリゾートホテルに泊まった。メゾネットタイプの部屋は予約が
取れなかったので、弥生達が泊まっているのはツインルームだった。エキスト
ラベッドは頼んでいなかった。家からホテルまで長い間車に揺られて来たので
弥生は夕食が済むとすぐに寝込んでしまった。
早めに寝過ぎたせいか弥生が夜中に目を覚ました。向かいのベッドで両親が
裸で抱き合っていた。
(またパパとママがエッチしてる)
弥生が苦笑した。今年小学生になった弥生は同級生から男と女に関しての色
々な話を聞くようになっていた。エッチという言葉もつい最近知ったばかりだ
った。ベッドの足元に大きめのスタンドが立っていた。その明かりの中で父親
のお尻がモコモコ動いている。母親の脚はかなり大きな角度で開いていた。
暫くすると父親が母親の両足を抱えて肩の上に担ぎ上げた。それまで見えな
かった部分が弥生の目に飛び込んできた。信じられない位に大きく膨らんだ父
親のおちんちんが母親のお腹に刺さっているように見えた。
(エッチって、本当におちんちんを入れるんだ)
同級生の可南子が言っていた通りだった。可南子は自分の両親のそんな姿を
何度も見たと言い張っているのだが、弥生はその話を信じていなかった。身体
のどこを探してもそんな穴なんて見当たらなかったからである。しかし、今、
隣で抱き合っている父親のおちんちんは確かに母親のお腹の中に入っているよ
うに見えた。
「いい気持ち・・・」
母親の声が聞こえてきた。
「もっと・・・もっと・・・」
父親がそれに応えるように激しく腰を動かし始めた。肉のぶつかり合う大き
な音が聞こえてきた。暫くすると粘っこい音がそれに混ざり始めた。
(エッチって気持ちいいんだ)
弥生は急に母親が羨ましくなった。自分も早くセックス出来るようになりた
いと思った。
父親の動きが止まった。母親が何か合図したらしい。
「ねえ、上になってもいい。」
母親がそう呟くと父親が頷いて腰を浮かせた。蛇が鎌首を持ち上げたような
父親のおちんちんが姿を見せた。
(凄い)
お風呂で見た時の倍以上の大きさだった。太さも弥生の手首位ありそうであ
る。あんな凄いのがお腹の中に入るなんて、とても信じられなかった。
母親と入れ替わりに今度は父親が仰向けになった。おちんちんが真上を向い
て揺れている。その上から母親が脚を目一杯開いて跨って来た。黒い毛に囲ま
れた赤い肌が蛇の口を思わせた。赤い口の真ん中に母親が握りしめたおちんち
んを宛った。弥生が息を殺して見つめていると、おちんちんがゆっくり飲み込
まれて行った。
(ほんとに入るんだ)
母親が腰を前後に動かし始めた。その動きがどんどん激しくなって行く。母
親の口から押し殺したような呻きが長く糸を引き始めた。動く度に母親の大き
な胸がユサユサ揺れた。父親が一声唸り、思い切り腰を突き上げた。母親が奇
声を発して動かなくなった。
ようやく息を整えた母親が静かに腰を上げた。おちんちんがスルッと抜けて
再び姿を現した。噎せ返るような匂いが弥生の方まで漂ってきた。
一週間の旅行の間、弥生は毎晩寝た振りをしながら両親のセックスをジッと
観察し続けた。次の晩は最初から薄目を開けて様子を見ていた。今回は父親が
逆さ向きに母親の上からのし掛かって来た。弥生のすぐ目の前で母親がおちん
ちんをスッポリ口にくわえてしまった。弥生が目を丸くして唾を飲む。父親も
母親の股の間を舐めているようだった。
弥生は旅行の間、毎晩繰り広げられる両親のセックスの様子を目の当たりに
して、出来ることなら今すぐにでも、自分も父親に貫かれてみたいと思った。
弥生の心の中に母親に対する嫉妬心が沸々と沸き上がって来た。
家に戻った弥生が手鏡で自分の股の間を覗いて見た。母親がおちんちんを飲
み込んだ辺りを何度も探して見たが、そこにはただ一本の筋が入っているだけ
で、幾ら指で広げて見てもあんなに大きなおちんちんが入りそうな穴はどこに
も見付からなかった。大人になったら穴が開くのかも知れない。早く大人にな
りたい、弥生は本気でそう思った。
弥生がオナニーを憶えたのは小学校五年の頃だった。そこをいじると気持ち
良くなると言う知識はもっと前から持っていた。その頃既にオナニーをしてい
た女の子数人が得意げに言い触らしていたからである。最初は下着の上から恐
る恐るだったが、すぐにパンツを脱いで直接触るようになった。小学校に上が
った時から個室を貰っていたので、夜、自分の部屋に戻ると布団の中で触るの
が日課になった。偶然触れた小さな粒がますます弥生を虜にした。話に聞いて
いた通り、そこが一番気持ち良かった。
中学生になった弥生が遅めの初潮を迎えた頃には既に穴の所在も分かってい
た。ある日、弥生が恐る恐る指先を自分の中に入れて見た。指先が入った瞬間、
弥生の脳裏に父親の大きく膨らんだおちんちんが浮かんできた。母親の中に入
って行くグロテスクに膨らんだその姿を思い出しながら中指をゆっくり出し入
れしてみた。これまでとは違った鋭角的な気持ち良さが奥の方からズキン、ズ
キンと沸き上がって来た。まるで父親が自分の中に入って来るような、そんな
錯覚に襲われていつの間にか指先がびっしょり濡れていた。
夢中になった指先が少しずつ奥を目指した。指先に力を入れる度に入り口の
辺りに微かな痛みが生じたが、それもすぐに忘れてしまった。気が付いたら中
指が根元まで埋まっていた。心の中で何度もパパと叫んでいた。
弥生の周りでは同級生達が次々とセックスを体験し始めていた。中学二年生
になると少なく見積もっても女の子の半分以上がそんな雰囲気を漂わせていた。
経験を済ませた子は途端に自信たっぷりな態度を示すようになるのですぐに分
かった。
弥生にも男の子からの誘いが集中するようになった。顔立ちもスタイルも全
学年を通して飛び抜けている弥生だから当然のことだった。遠くから眺めて素
敵だなあと思う男の子も何人かいたのだが、少しでも親しくなるとなぜか弥生
の気持ちが醒めてしまった。三年生になってもそんな弥生に変化は訪れず、相
変わらず処女のままだった。多分、憧れと現実とのギャップが大き過ぎたのだ
ろう。
そんな状態が段々重荷になってきた弥生が十六歳の誕生日と言うタイムリミ
ットを自分に課した。弥生が高校生になった直後のことである。そのXデイと
なる七月初旬の誕生日まで既に三ヶ月を切っていた。
その十六歳の誕生日がもう間近に迫っている。あと、たったの一週間でその
日が来てしまう。なのに肝心の相手がどうしても見付からない。男なら誰でも
いいなんて到底思えなかった。初めて自分の中に入ってくるのだから、弥生自
身が納得出来る最高の相手でなければ嫌だった。
誕生日の三日前に弥生がある決断を下した。十六歳の誕生日にと言う自分自
身への約束は何が何でも守ろうと思った。その相手は弥生が信頼できる、弥生
にとって一番大切な人でなければならない。その条件を満たす男を探すうちに、
弥生はこれまで全く考えても見なかった一人の男に辿り着いた。そのたった一
人の男が自分の中に入ってくることを弥生は幼い頃からずっと夢見て来たので
ある。その男の逞しい姿を思い出しただけで身体の芯が疼いた。弥生を女にし
てくれる相手はその男以外にいるはずがなかった。
弥生がそう決心した瞬間、一階の方から父親のクシャミが立て続けに三度聞
こえてきた。余りのタイミングの良さに弥生が腹を抱えて笑い転げた。
弥生がそんな決断を下した背景にはそれなりの事情があったことは確かであ
る。ここ数年、弥生は両親の様子をじっくり観察してきた。そこで弥生の出し
た結論は、母親の美子が不倫していると言うものだった。
昔はあれ程良かった両親の仲もここ数年はかなり冷え込んでしまっている。
かなり前から二人は寝室を別にしていた。一旦それぞれが寝室に入ると朝まで
決して出てこない。去年辺りから残業がめっきり減った父親は以前より大分早
めに帰ってくるのだが、反対に母親の外出が目に見えて増えていた。
ある日、夜遅く帰ってきた母親の身体から風呂上がりのような石鹸の匂いが
漂ってきた。その瞬間、弥生の中で母親の不倫が疑いから確信に変わった。父
親はその日八時前には家に戻っていたからである。
弥生には何でそこまで冷え切ってしまった二人が別れないのか理解できなか
った。自分がいるから、それとも世間体。色々考えても、そのどれもが取るに
足らないことのように思えた。まだ経験もしていないのに妙な話だが、夫婦と
はセックスをする間柄、と言う幼い頃からの固定観念を弥生はずっと持ち続け
ていたのである。
母親は不倫を続けている。父親とはここ数年、全くセックスしている様子が
見えない。それが弥生の企みに絶好の言い訳を与えてくれた。セックスをしな
くなった二人は最早夫婦ではない。父親とのセックスを放棄した母親には文句
を言う資格さえ無いと思った。既に母親の美子は弥生のライバルではなくなっ
ていた。
弥生の誕生日は今度の土曜日だった。その日、母親の美子はサークルの旅行
で留守になる。この全くの偶然を弥生は天の恵みと感謝した。弥生の計画に美
子の存在は邪魔以外の何物でもなかったからである。
「ねえ、明日、私の誕生日よ。」
誕生日の前日、弥生が母親に話し掛けた。父親の賢治はソファーで新聞を読
んでいた。
「あら、そうだったわね。」
「ママは明日お出掛けよね。」
「ごめんね、前々から決まってた旅行なのよ。それに、今回は私が幹事だか
ら抜ける訳にも行かないし。」
「あーあ、何か美味しいもの作って貰おうと思ってたのになあ。」
「その代わり、パパと一緒にどこかで美味しいもの食べて来て。」
美子の答えは弥生の思う壺だった。
「パパ、明日のご予定は。」
弥生の本能寺、父親の賢治に話が振られた。美子が全てを代弁してくれてい
た。
「え、俺か。別にないよ。」
「じゃあ、弥生に付き合ってやってよ。はい、これ私からのカンパ。」
そう言って美子が財布から一万円札を二枚出して賢治に渡した。
「足りない分はパパにお願いしてね。」
「そうするか。久しぶりに弥生と出掛けるのも悪くないな。」
新聞から目を上げた賢治が弥生に向かってニコッと笑った。
「仕方ない。パパと二人で美味しいもの食べに行こう。」
弥生が賢治に向かって首を傾げて見せた。全てが弥生の思惑通りだった。
翌日、美子は朝六時過ぎに家を出ていった。集合時間は八時なのだが色々幹
事としての準備があるらしい。賢治は休みなのでまだ起きてくる気配が無かっ
た。美子を送り出した弥生が賢治を起こしに行った。
「パパ、ねえ、起きて。」
「う、今何時だ。」
「六時半よ。」
「え、六時半。もうちょっと寝かしといてくれよ。九時になったら起こして
くれ。」
「駄目、起きて。美味しいもの食べに連れてってくれる約束でしょ。」
「ああ、でも、それは夜の話しだろう。」
「私は美味しいお魚が食べたいの。これから出掛けて海に行きたい。」
「海、何でまた。」
「採れたてのお魚、いっぱい食べさせてくれるとこがいいの。伊豆の方の温
泉だったらお魚も美味しいでしょ。」
「伊豆、温泉。泊まり掛けか。」
「うん。明日何かあるの。」
「別に無いけど。」
「どうせママが帰ってくるの明日の夜遅くよ。だったらいいじゃない。」
「何だか目が覚めちゃったな。取り敢えず起きるか。」
「うん、起きて、ご飯食べたら出よう。」
「しょうのない奴だ。」
しぶしぶ起きて来た賢治に弥生がコーヒーカップを手渡した。賢治がトース
トをかじっている間に弥生があちこち電話を掛け捲った。手元には観光案内ら
しき本が並んでいた。
「パパ、予約取れたよ。ちょっと高いけど、いいでしょ。」
「どこだ。」
「伊東よ。眺めもいいし、お魚もバッチリだって。」
「高いって、幾らなんだ。」
「二食付きで四万円だって。それでも込み込みに値切ったのよ。」
「一人四万じゃ、六万も足が出るなあ。」
賢治がそう言って苦笑した。
「まあ、誕生日のお祝いってことにするか。その代わりプレゼントは無しだ
ぞ。」
「プレゼントは別に貰うから大丈夫。」
「おいおい、あんまし高い物じゃないだろうな。」
「さあ、高いか安いか、パパ次第よ。」
「お手柔らかに頼むよ。パパ、そんなに沢山小遣い貰ってないんだから。」
「平気平気。食べ終わったら出ようね。携帯持ってけばママから電話が来て
も大丈夫でしょ。」
「ママの方から電話して来ることは無いと思うよ。」
賢治がちょっと嫌な顔をした。どうやら今回の旅行は不倫相手も一緒らしか
った。
「いいでしょ、パパは私みたいな若い娘と一緒なんだから。」
「弥生みたいな若い娘だったら言うこと無いけどな。」
賢治が戯けてみせた。
「やあねえ、中年丸出しなんだから。」
弥生がわざと眉を顰めて見せたが表情は明るかった。いずれにせよ今日明日
は賢治と一緒に楽しく過ごそうと心に決めている。そして、今晩どうやって自
分の父親を口説き落とすか、色々頭を捻る弥生だった。
(2)へつづく・・・
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