小説(転載) 母心 3/12(未完)
近親相姦小説
母心 3
食事を半分ほど残し、真一は席を立った。
真一のごちそうさまの声は、隣で話す由加利の声に隠れてしまっていた。
「もういいの?」
「うん」
冷蔵庫を開け、峰子が作った自家製のオレンジジュースをコップに注ぐと、真一は自分の部屋へと戻っていった。
「お兄ちゃん、最近元気ないね」
「そうね・・・」
「学校とかでなにかあったのかもよ」
おどけるような表情を浮かべながら由加利はそういった。
「なにかって?」
「例えばさ、彼女に振られたとか、あと、いじめられてるとか。まあ、いろいろあるじゃない」
「彼女なんかいるのかしら」
「分かんないけどさ。まぁ、学生もいろいろあるのよ、いろいろと」
由加利は口を尖らせて、わざと大人びた口調でそういうと、からかい半分で言った自分の冗談に
予想以上に反応を示してしまっている峰子に申し訳なく思ったのか、うそよ、うそ、と言い残し席から離れた。
誰もいなくなった食卓。
峰子はどこを見る訳でもなく、細い肩を落としながら頬杖をついていた。
次へ
食事を半分ほど残し、真一は席を立った。
真一のごちそうさまの声は、隣で話す由加利の声に隠れてしまっていた。
「もういいの?」
「うん」
冷蔵庫を開け、峰子が作った自家製のオレンジジュースをコップに注ぐと、真一は自分の部屋へと戻っていった。
「お兄ちゃん、最近元気ないね」
「そうね・・・」
「学校とかでなにかあったのかもよ」
おどけるような表情を浮かべながら由加利はそういった。
「なにかって?」
「例えばさ、彼女に振られたとか、あと、いじめられてるとか。まあ、いろいろあるじゃない」
「彼女なんかいるのかしら」
「分かんないけどさ。まぁ、学生もいろいろあるのよ、いろいろと」
由加利は口を尖らせて、わざと大人びた口調でそういうと、からかい半分で言った自分の冗談に
予想以上に反応を示してしまっている峰子に申し訳なく思ったのか、うそよ、うそ、と言い残し席から離れた。
誰もいなくなった食卓。
峰子はどこを見る訳でもなく、細い肩を落としながら頬杖をついていた。
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