小説(転載) 母心 4/12(未完)
近親相姦小説
母心 4
2階にある真一の部屋。
食事を終え、ゲームやテレビでダラダラと時間を潰した後、真一はゴロリと床に横になった。
口を薄く拡げ、浅い呼吸を繰り返しながら、まるで魂でも抜かれてしまっているかのような表情を浮かべている。
次の日は土曜日。
学校も休みだ。
真一は天井の一点をただぼんやりと眺めていた。
「・・・母子家庭・・・」
「・・・ぼしかてい・・・」
「・・・ボシカテイ・・・」
真一は自分にしか聞こえないようなかすかな声で、そう口に出してみた。
真一にとって母、峰子という存在。
それはこれまで、とても微妙な位置に存在していた。
確かに峰子はどんな時でも精神的な姿勢を崩さない、どこか「凛」としたところがあった。
それは夫、剛志がいなくなってからは顕著だった。
毎日の家庭での色々な雑務に追われ、初めての経験である仕事というものを持ち、
これまで専業主婦しかしらなかった峰子にとっては、精神的にも過酷な毎日であるはずだった。
しかし峰子は二人の子供達の前で、「捨てられた者の弱さ」といったものを微塵も感じさせることはなかった。
娘の由加利とたいして変わらない小柄な峰子の体には、底知れぬ「強さ」のようなものが二人にも感じ取られ、
それは言うまでもなく「親」としての緊張感が背景にはあった。
しかし、峰子にあてはまる「親」としての意識というものは、決して世間一般にいう教育熱心な母親というものとは違っていた。
それよりもむしろ、峰子はどこか二人に一線を置いているような印象の母親であった。
娘の由加利に対しては同じ同性としての連帯意識みたいなものもあってか、そうではなかったが、息子である真一に対しては
どこか突き放したような冷たい印象すらあった。
峰子としてはそんな意識は全くなかったのであろう。
しかしそんな峰子に対して、小さい頃からの真一はいつも不安感のようなものが心のどこかに付きまとっていた。
(・・・もしかしたらお母さんは僕の事を嫌いなのではないか・・・)
そういった漠然とした不安を子供心にいつも抱いていた。
(親子といえどもこの範疇には入ってきてはいけない)というような目に見えない線引きのようなものを
無意識の内に敷いていた峰子。
その姿勢を敏感に感じ取ってしまっていた真一は、思春期を迎えるようになると、
しだいにその峰子という存在を(母親)と(女)という二つの存在で意識するようになっていった。
もちろん峰子が女性としても十分な魅力を備えているという事も大きな要素ではあるが、
息子である真一がわざわざ母親である峰子を女として意識するようになったのには、
これまでにあったその二人の精神的な微妙な距離感がそうさせてしまったのだろう。
峰子に対し、母親としてのフィルターを通していた目から、性の目覚めと同時に女としてのフィルターをも持ち得た真一は、
その2枚のフィルターを使い分け、母親としての峰子を性的対象へと膨らませていった。
そしてそれは父親である剛志という存在が、半年前に突然この家から存在感をなくした事でより一層大きく膨らんでいた。
そしてその歪みは急速にねじれていく。
しかし真一は現実として母、峰子との性的交渉を持とうなどと思っている訳ではない。
たとえ、峰子と肉体関係を持ってしまったとしても、それは一時の快楽でしかない。
その後、自分を襲うであろうその背徳的な重荷を背負う覚悟などないことを真一自身よく分っていた。
それよりもむしろ、その「母子家庭」というどこかはかない、暗い箱の中に身を置くこととなった自分達3人を
客観的に意識する事の方が、真一にとってはかっこうの快楽の材料そのものだった。
真一のもっとも興奮する性癖「近親相姦」の世界。
その刺激剤である「母子家庭」というキーワード。
真一は部屋の中心で、だらしなく横になったまま、まるで呪文でも唱えるかのようにその「ボシカテイ」という
言葉を何度となく繰り返している。
そしてその繰り返される呪文の響きに反応するかのように、徐々に真一の股間部分には熱い血がたぎってきていた。
真一のその無気力な表情とは対照的に、盛り上がった股間部分は生々しいほどに動物的な真一の「欲」そのものであった。
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2階にある真一の部屋。
食事を終え、ゲームやテレビでダラダラと時間を潰した後、真一はゴロリと床に横になった。
口を薄く拡げ、浅い呼吸を繰り返しながら、まるで魂でも抜かれてしまっているかのような表情を浮かべている。
次の日は土曜日。
学校も休みだ。
真一は天井の一点をただぼんやりと眺めていた。
「・・・母子家庭・・・」
「・・・ぼしかてい・・・」
「・・・ボシカテイ・・・」
真一は自分にしか聞こえないようなかすかな声で、そう口に出してみた。
真一にとって母、峰子という存在。
それはこれまで、とても微妙な位置に存在していた。
確かに峰子はどんな時でも精神的な姿勢を崩さない、どこか「凛」としたところがあった。
それは夫、剛志がいなくなってからは顕著だった。
毎日の家庭での色々な雑務に追われ、初めての経験である仕事というものを持ち、
これまで専業主婦しかしらなかった峰子にとっては、精神的にも過酷な毎日であるはずだった。
しかし峰子は二人の子供達の前で、「捨てられた者の弱さ」といったものを微塵も感じさせることはなかった。
娘の由加利とたいして変わらない小柄な峰子の体には、底知れぬ「強さ」のようなものが二人にも感じ取られ、
それは言うまでもなく「親」としての緊張感が背景にはあった。
しかし、峰子にあてはまる「親」としての意識というものは、決して世間一般にいう教育熱心な母親というものとは違っていた。
それよりもむしろ、峰子はどこか二人に一線を置いているような印象の母親であった。
娘の由加利に対しては同じ同性としての連帯意識みたいなものもあってか、そうではなかったが、息子である真一に対しては
どこか突き放したような冷たい印象すらあった。
峰子としてはそんな意識は全くなかったのであろう。
しかしそんな峰子に対して、小さい頃からの真一はいつも不安感のようなものが心のどこかに付きまとっていた。
(・・・もしかしたらお母さんは僕の事を嫌いなのではないか・・・)
そういった漠然とした不安を子供心にいつも抱いていた。
(親子といえどもこの範疇には入ってきてはいけない)というような目に見えない線引きのようなものを
無意識の内に敷いていた峰子。
その姿勢を敏感に感じ取ってしまっていた真一は、思春期を迎えるようになると、
しだいにその峰子という存在を(母親)と(女)という二つの存在で意識するようになっていった。
もちろん峰子が女性としても十分な魅力を備えているという事も大きな要素ではあるが、
息子である真一がわざわざ母親である峰子を女として意識するようになったのには、
これまでにあったその二人の精神的な微妙な距離感がそうさせてしまったのだろう。
峰子に対し、母親としてのフィルターを通していた目から、性の目覚めと同時に女としてのフィルターをも持ち得た真一は、
その2枚のフィルターを使い分け、母親としての峰子を性的対象へと膨らませていった。
そしてそれは父親である剛志という存在が、半年前に突然この家から存在感をなくした事でより一層大きく膨らんでいた。
そしてその歪みは急速にねじれていく。
しかし真一は現実として母、峰子との性的交渉を持とうなどと思っている訳ではない。
たとえ、峰子と肉体関係を持ってしまったとしても、それは一時の快楽でしかない。
その後、自分を襲うであろうその背徳的な重荷を背負う覚悟などないことを真一自身よく分っていた。
それよりもむしろ、その「母子家庭」というどこかはかない、暗い箱の中に身を置くこととなった自分達3人を
客観的に意識する事の方が、真一にとってはかっこうの快楽の材料そのものだった。
真一のもっとも興奮する性癖「近親相姦」の世界。
その刺激剤である「母子家庭」というキーワード。
真一は部屋の中心で、だらしなく横になったまま、まるで呪文でも唱えるかのようにその「ボシカテイ」という
言葉を何度となく繰り返している。
そしてその繰り返される呪文の響きに反応するかのように、徐々に真一の股間部分には熱い血がたぎってきていた。
真一のその無気力な表情とは対照的に、盛り上がった股間部分は生々しいほどに動物的な真一の「欲」そのものであった。
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