小説(転載) お賽銭
官能小説
正直なところわかり難い。
クリスマスの日に、
「オウ!祐樹今年からぁ”お賽銭”だろぅ?俺は今年で終わりだけどな」
家庭教師にきている大学生の増太郎先生が、あっさりと聞いてきた。
この国で二番目に優秀とされているチャランポーン大学に通っている先生で、
当然”お賽銭”の権利を持っている。見た目からして胡散臭いやつで、いっつもチャラン大の自慢ばかりしている。
脂ぎった長髪を後ろに結んで、どこぞのスター気取りのいやな先生である。
「はぁ」
すっとぼけてみたけれど、学校の友達の間では、毎日お賽銭の話で持ちきりなのだ。
お正月になると、将来の中心世代となるべき13~19歳の男たちが、年の始めの”ご挨拶にお伺いする”という訳なのだ。
「もう”ご挨拶にお伺い”するところ決めたぁ、一緒にご挨拶に行くかぁ?
お前も俺が教えたんだからお賽銭の権利を持ってるのは当然だなぁ。よかったな”ご挨拶”だけじゃなくて」
(うるせーな・・・この3面記事野郎は)
ガッチャっとドアの開く音がした。
「先生お疲れ様です。すみませんね・・遅れてしまって。」
クリスマスケーキを持って親が入ってきた。
赤いタイトなセーターにエプロンをつけて、グレーのパンツルックは体のラインがくっきりと出ている。仕事からそのまま来たのだろう。普段はもっとラインの出ない服を着ているのだが・・・
この国では、産業の棲み別けが進み、男は1割に満たないエリートと9割のプロレタリアートがハッキリと区別される。
女は全員エリートにはなれないが容姿・スタイルが考慮され、エリートの仕事の補佐をすることが出来るが、容姿・スタイルを維持しなければならない。
13-19歳の男のエリートは毎年お正月になると知人宅を訪問し、年の始めの”ご挨拶”をして”お賽銭”を捧げることになっている。
20歳以上の男のエリートは、エリート補佐以外の女性にいつでも”ご挨拶”できるが、お賽銭は月の始めの1日だけと決まっているので、そのため1日はエリート補佐の仕事は休みとなっている。
プロレタリアートはお正月のみご挨拶することになっている。
昔はニンジャという身分が”お賽銭”を捧げていたのだが、時代とともに身分も廃止され、実力主義に移り変わったが、ニンジャという通称は残った。
プロレタリアートは、ニンジャのいる家にはご挨拶は出来ない。
それほどまでにニンジャはこの国では重要な存在であり、ニンジャでなければニンジャを生み出す事が可能な女より下の位に位置される。
またお賽銭は13歳未満の男の子供がいる家庭は、受けられないことになっている。
ニンジャの母がプロレタリアートになる可能性のある物のお賽銭を受けることは、
ニンジャの威厳にかかわるので伝統的に引き継がれている。
昔は家の門の前でご挨拶をしていたのだが、現在では玄関先でご挨拶する。
ちょうど節分で神様を迎え鬼を追い出すような感じである。
ニンジャの家に女性がお正月に招待される事は、神様の家に行くのと同じで最もよいとされているが、正式なニンジャでないものは行くことが出来なく、やはり、ニンジャは簡単には招待しない。
それほどまでに、ニンジャは重要視されているのだ。
「何もないですが、クリスマスなのでケーキでもどうぞ。」
「いえいえ、優子お母さんお構いなく」
(この野郎しゃべり方が違うじゃねえか)
「今年から祐樹もお賽銭をあげる事になりまして、先生のおかげです。本当にもう、なんとお礼を申し上げればよいのか・・」
「いえいえ、祐樹君が頑張ったからですよ。」
(いえいえじゃねぇーっての)
「うちの祐樹がまさかニンジャにねぇ・・これで私も今年からお賽銭をお受けできるようになりましたので、先生もよろしければいらしてくださいね。」
「いえいえ、お正月は家族と過ごすので無理かもしれませんが、なるべくお伺いしたいと思います。」
「家族一同お待ちしております。」
丁寧な受け答えだが、視線は赤いタイトなセーターの中の豊満な膨らみに吸い付けられていた。
「祐樹!頑張って先生にお勉強習うのよ!大学に入るまで気を抜いちゃだめよ!」
「はいはい、ったく先生の前だと教育熱心になりやがる!」
「お忙しい時間を割いていらして頂いてるんだから当たり前でしょ!!それでは先生、失礼します。」
「いえいえ」
(いえいえじゃねえんだよ)
クリスマスケーキを食べながら先生が、
「お前今ネコドラ大付だろ、あそこは大学ランク7位だから高校まではエリートだけど大学になったらプロレになっちまうぜぃ・・受験はどうすんのぉ?」
「大学は出来ればチャランポーン大に行きたいんですけどね」
「はぁーけっこう厳しいよチャラ大はぁ、まあ無理とはいわないけどねぇー。そういえば、去年のチャラ大雪祭りの”ご挨拶”ランキングのホームページ見たぁ?」
「イヤまだIDカードとPW発行されていないので見てないっすよ。」
「あっ、そっかぁ大学にならないとニンジャ決定じゃないからなぁじゃあ俺のPWで見るかぁ。」
(うるせーなぁ、チャラ大自慢が始まったよ。)
先生がパソコンでチャラ大のページを開いてニンジャ専用のページを開いた。
美紀子32歳
職業:看護婦
趣味:読書
と書いてあり、その下には、
紺のスーツに白いシャツ姿で後ろには犬がおんぶする様にもたれかかって、プロレの家にお正月に飾る竹の飾り物の間に座っている写真があった。
「画像をクリックしてみぃ」
すると
美紀子32歳
職業:チャラ大ご挨拶有難う係
趣味:司法試験(バーカ)
と書かれ、
紺のスーツに白いシャツ姿で、後ろには犬がおんぶする様にもたれかかっている。
手には”新しい年の始めのご挨拶を申し上げます”と書かれた書初めを持っているのだが、
スカートがなく、しかもその下に履いているはずの女性の最後の砦であるはずの布までなく、
足はM字に大きく開かれ、ボリュームのある白い太腿があらわになり、
きゅっと締まった足首には黒い靴下とハイヒールが物悲しく写り、黒く茂った部分の下だけは何とか隠されているが、
それもシーチキンの缶詰ではプライドも何もかも奪い去る行為だろう。
「ご挨拶ランキング2位の人だぜぃ、これとったの俺の先輩なんだぜぇ」
(だからなんだんだよ!)
その時、先生の携帯がなった。
・・・・・
(くそ、こいつと話していると、腹が痛くなる。トイレに行こうかな?)
「オウ、祐樹 そろそろ 終わるかぁ先輩が逆探で家の前まで来てるってさ」
と先生が言って、長かった勉強時間が終わりを告げた頃には、お腹は爆発寸前になっていた。
部屋を出て、2階のトイレ前になるともう限界だった。
「先生、悪いんすけど、お腹痛いんでトイレ行ってもいいっすか」
「おうぅ それじゃまたな!」
「先生もうお帰りですか?」
階段を降りる音を聞きつけて、優子は慌てて寝室から出てきた。
仕事から帰り、ゆったりとしたいつものお気に入りのトレーナーに着替える途中だったのだろうが、
ブラジャーをはずした所で階段からの音を聞きつけ慌てて側にあったセーターを着て出てきた。
「お疲れ様です。」
先ほどと変わらぬ服装のつもりで優子は毅然とした態度で対応する。
確かに服装は変わらない、たった一つブラジャーを着けていない事を除いては。
35歳の豊満な熟れた人妻の胸の先に、女であることを主張するかの様な2つの突起物があった。
当然それを見逃す増太郎ではなかった。以前から優子に、いや優子のトレーナに隠された豊満な体に目をつけていて、いつも2階のトイレを借りずに、1階のトイレまで行っていたのだ。
お風呂とトイレと洗面台が一つの部屋から行ける構造で、必ず洗濯機の中をチェックしていたのだ。
優子はまめに洗濯をするので、いつも洗濯機の中は空っぽだが忙しかったりしたときには、洗濯物が入っていることもある。
「あれ、祐樹は?」
「お腹が痛くなってトイレに行ってます」
「しょうがない子ね、まったく・・・」
「最近寒くなりましたからね・・」
「先生も風邪には気をつけてくださいね」
「いやいや、家の前に先輩が迎えに来てくれているので大丈夫です」
一見、何の関係もない返答だが増太郎は優子が、人一倍礼儀正しいのを知っているため、優子がご挨拶をするといいだす確信があった。
「それじゃ ご挨拶に行かないと・・」
スリッパを履き優子が玄関から出ようとする後姿を見ながら増太郎は、
(35歳とは思えないいい体してるな、先輩もあの体で”ご挨拶”されんだからな。
俺もおこぼれでマンコみれるし、案外顔に似合わず毛深かったりして。
あの先輩の前で、大股開きになって恥ずかしいとこ丸出しでご挨拶するんだろ、
しかもホントはプロレのくせにエリートの補佐してあまりご挨拶なれしてないし、カメラ持ってくりゃよかったな!
携帯のカメラでもいいか、やばさっき部屋で出して忘れてきた。)
ニンジャを輩出する女の、まさに女性自身ともいうべき器官をニンジャに曝すことは、
ニンジャの英気を得る事で吉とされ神聖な儀式とみなされるが、プロレに曝すとプロレの影響を受けるのでよくないとされている。
昔は儀式を絵に収めていたのだが、時代とともに写真に収める事になった。
携帯を取りに行く途中の2階のトイレの前で
(祐樹もまさかこんなことになってるとは知らずのんきに糞してんだろうな!
あいつは前から気に入らねえんだよ、優子がいなかったら家庭教師なんかしてねえよ)
急いで玄関戻り扉を開けた。
「まぁ 高森さんは、ポポロン商事の会長の息子さんですの?私、今ポポロン商事に勤めているです。」
いつものように明るくおおらかな優子の声がした。
(間に合ったか?)
「これも何かの縁ですし、お正月に家にいらしてください。父も喜ぶと思いますよ!」
(こいつがあの優子か、増太郎が気に入るのも無理はないな。
確かにいい体してるわ、大股開きでご挨拶しながらノーブラで乳首立たせまくってるぜ)
「本当ですの、光栄ですわ。」
「ぜひいらしてください」
「おっ増太郎 そろそろおいとましようぜ」
「はいっぅ それでは優子奥さんまた来年よろしくですぅ」
(???ご挨拶おわったのか? しかもあの先輩に家に行くって?
俺の優子が・・・やばいやばい 裏目でた。しまったー)
その頃トイレの中で祐樹は
(うーんどこにご挨拶に行くかなぁ。
母さんには実家に帰ってもらうとして、
小学校でいじめられっこの森の家にでも行ってやるか、あそこのかあちゃん
結構美人だし姉と妹もいるって話しだし、妹はもう毛がはえてんのかな?
姉ちゃんと妹とかあちゃん3人で大股開いてもらうのもありだな。
あいつばかだからニンジャ街道から外れてるし”お賽銭”でもやってくるか)
車を見送った優子は今年のお正月の幸運で頭がいっぱいだった。
クリスマスの日に、
「オウ!祐樹今年からぁ”お賽銭”だろぅ?俺は今年で終わりだけどな」
家庭教師にきている大学生の増太郎先生が、あっさりと聞いてきた。
この国で二番目に優秀とされているチャランポーン大学に通っている先生で、
当然”お賽銭”の権利を持っている。見た目からして胡散臭いやつで、いっつもチャラン大の自慢ばかりしている。
脂ぎった長髪を後ろに結んで、どこぞのスター気取りのいやな先生である。
「はぁ」
すっとぼけてみたけれど、学校の友達の間では、毎日お賽銭の話で持ちきりなのだ。
お正月になると、将来の中心世代となるべき13~19歳の男たちが、年の始めの”ご挨拶にお伺いする”という訳なのだ。
「もう”ご挨拶にお伺い”するところ決めたぁ、一緒にご挨拶に行くかぁ?
お前も俺が教えたんだからお賽銭の権利を持ってるのは当然だなぁ。よかったな”ご挨拶”だけじゃなくて」
(うるせーな・・・この3面記事野郎は)
ガッチャっとドアの開く音がした。
「先生お疲れ様です。すみませんね・・遅れてしまって。」
クリスマスケーキを持って親が入ってきた。
赤いタイトなセーターにエプロンをつけて、グレーのパンツルックは体のラインがくっきりと出ている。仕事からそのまま来たのだろう。普段はもっとラインの出ない服を着ているのだが・・・
この国では、産業の棲み別けが進み、男は1割に満たないエリートと9割のプロレタリアートがハッキリと区別される。
女は全員エリートにはなれないが容姿・スタイルが考慮され、エリートの仕事の補佐をすることが出来るが、容姿・スタイルを維持しなければならない。
13-19歳の男のエリートは毎年お正月になると知人宅を訪問し、年の始めの”ご挨拶”をして”お賽銭”を捧げることになっている。
20歳以上の男のエリートは、エリート補佐以外の女性にいつでも”ご挨拶”できるが、お賽銭は月の始めの1日だけと決まっているので、そのため1日はエリート補佐の仕事は休みとなっている。
プロレタリアートはお正月のみご挨拶することになっている。
昔はニンジャという身分が”お賽銭”を捧げていたのだが、時代とともに身分も廃止され、実力主義に移り変わったが、ニンジャという通称は残った。
プロレタリアートは、ニンジャのいる家にはご挨拶は出来ない。
それほどまでにニンジャはこの国では重要な存在であり、ニンジャでなければニンジャを生み出す事が可能な女より下の位に位置される。
またお賽銭は13歳未満の男の子供がいる家庭は、受けられないことになっている。
ニンジャの母がプロレタリアートになる可能性のある物のお賽銭を受けることは、
ニンジャの威厳にかかわるので伝統的に引き継がれている。
昔は家の門の前でご挨拶をしていたのだが、現在では玄関先でご挨拶する。
ちょうど節分で神様を迎え鬼を追い出すような感じである。
ニンジャの家に女性がお正月に招待される事は、神様の家に行くのと同じで最もよいとされているが、正式なニンジャでないものは行くことが出来なく、やはり、ニンジャは簡単には招待しない。
それほどまでに、ニンジャは重要視されているのだ。
「何もないですが、クリスマスなのでケーキでもどうぞ。」
「いえいえ、優子お母さんお構いなく」
(この野郎しゃべり方が違うじゃねえか)
「今年から祐樹もお賽銭をあげる事になりまして、先生のおかげです。本当にもう、なんとお礼を申し上げればよいのか・・」
「いえいえ、祐樹君が頑張ったからですよ。」
(いえいえじゃねぇーっての)
「うちの祐樹がまさかニンジャにねぇ・・これで私も今年からお賽銭をお受けできるようになりましたので、先生もよろしければいらしてくださいね。」
「いえいえ、お正月は家族と過ごすので無理かもしれませんが、なるべくお伺いしたいと思います。」
「家族一同お待ちしております。」
丁寧な受け答えだが、視線は赤いタイトなセーターの中の豊満な膨らみに吸い付けられていた。
「祐樹!頑張って先生にお勉強習うのよ!大学に入るまで気を抜いちゃだめよ!」
「はいはい、ったく先生の前だと教育熱心になりやがる!」
「お忙しい時間を割いていらして頂いてるんだから当たり前でしょ!!それでは先生、失礼します。」
「いえいえ」
(いえいえじゃねえんだよ)
クリスマスケーキを食べながら先生が、
「お前今ネコドラ大付だろ、あそこは大学ランク7位だから高校まではエリートだけど大学になったらプロレになっちまうぜぃ・・受験はどうすんのぉ?」
「大学は出来ればチャランポーン大に行きたいんですけどね」
「はぁーけっこう厳しいよチャラ大はぁ、まあ無理とはいわないけどねぇー。そういえば、去年のチャラ大雪祭りの”ご挨拶”ランキングのホームページ見たぁ?」
「イヤまだIDカードとPW発行されていないので見てないっすよ。」
「あっ、そっかぁ大学にならないとニンジャ決定じゃないからなぁじゃあ俺のPWで見るかぁ。」
(うるせーなぁ、チャラ大自慢が始まったよ。)
先生がパソコンでチャラ大のページを開いてニンジャ専用のページを開いた。
美紀子32歳
職業:看護婦
趣味:読書
と書いてあり、その下には、
紺のスーツに白いシャツ姿で後ろには犬がおんぶする様にもたれかかって、プロレの家にお正月に飾る竹の飾り物の間に座っている写真があった。
「画像をクリックしてみぃ」
すると
美紀子32歳
職業:チャラ大ご挨拶有難う係
趣味:司法試験(バーカ)
と書かれ、
紺のスーツに白いシャツ姿で、後ろには犬がおんぶする様にもたれかかっている。
手には”新しい年の始めのご挨拶を申し上げます”と書かれた書初めを持っているのだが、
スカートがなく、しかもその下に履いているはずの女性の最後の砦であるはずの布までなく、
足はM字に大きく開かれ、ボリュームのある白い太腿があらわになり、
きゅっと締まった足首には黒い靴下とハイヒールが物悲しく写り、黒く茂った部分の下だけは何とか隠されているが、
それもシーチキンの缶詰ではプライドも何もかも奪い去る行為だろう。
「ご挨拶ランキング2位の人だぜぃ、これとったの俺の先輩なんだぜぇ」
(だからなんだんだよ!)
その時、先生の携帯がなった。
・・・・・
(くそ、こいつと話していると、腹が痛くなる。トイレに行こうかな?)
「オウ、祐樹 そろそろ 終わるかぁ先輩が逆探で家の前まで来てるってさ」
と先生が言って、長かった勉強時間が終わりを告げた頃には、お腹は爆発寸前になっていた。
部屋を出て、2階のトイレ前になるともう限界だった。
「先生、悪いんすけど、お腹痛いんでトイレ行ってもいいっすか」
「おうぅ それじゃまたな!」
「先生もうお帰りですか?」
階段を降りる音を聞きつけて、優子は慌てて寝室から出てきた。
仕事から帰り、ゆったりとしたいつものお気に入りのトレーナーに着替える途中だったのだろうが、
ブラジャーをはずした所で階段からの音を聞きつけ慌てて側にあったセーターを着て出てきた。
「お疲れ様です。」
先ほどと変わらぬ服装のつもりで優子は毅然とした態度で対応する。
確かに服装は変わらない、たった一つブラジャーを着けていない事を除いては。
35歳の豊満な熟れた人妻の胸の先に、女であることを主張するかの様な2つの突起物があった。
当然それを見逃す増太郎ではなかった。以前から優子に、いや優子のトレーナに隠された豊満な体に目をつけていて、いつも2階のトイレを借りずに、1階のトイレまで行っていたのだ。
お風呂とトイレと洗面台が一つの部屋から行ける構造で、必ず洗濯機の中をチェックしていたのだ。
優子はまめに洗濯をするので、いつも洗濯機の中は空っぽだが忙しかったりしたときには、洗濯物が入っていることもある。
「あれ、祐樹は?」
「お腹が痛くなってトイレに行ってます」
「しょうがない子ね、まったく・・・」
「最近寒くなりましたからね・・」
「先生も風邪には気をつけてくださいね」
「いやいや、家の前に先輩が迎えに来てくれているので大丈夫です」
一見、何の関係もない返答だが増太郎は優子が、人一倍礼儀正しいのを知っているため、優子がご挨拶をするといいだす確信があった。
「それじゃ ご挨拶に行かないと・・」
スリッパを履き優子が玄関から出ようとする後姿を見ながら増太郎は、
(35歳とは思えないいい体してるな、先輩もあの体で”ご挨拶”されんだからな。
俺もおこぼれでマンコみれるし、案外顔に似合わず毛深かったりして。
あの先輩の前で、大股開きになって恥ずかしいとこ丸出しでご挨拶するんだろ、
しかもホントはプロレのくせにエリートの補佐してあまりご挨拶なれしてないし、カメラ持ってくりゃよかったな!
携帯のカメラでもいいか、やばさっき部屋で出して忘れてきた。)
ニンジャを輩出する女の、まさに女性自身ともいうべき器官をニンジャに曝すことは、
ニンジャの英気を得る事で吉とされ神聖な儀式とみなされるが、プロレに曝すとプロレの影響を受けるのでよくないとされている。
昔は儀式を絵に収めていたのだが、時代とともに写真に収める事になった。
携帯を取りに行く途中の2階のトイレの前で
(祐樹もまさかこんなことになってるとは知らずのんきに糞してんだろうな!
あいつは前から気に入らねえんだよ、優子がいなかったら家庭教師なんかしてねえよ)
急いで玄関戻り扉を開けた。
「まぁ 高森さんは、ポポロン商事の会長の息子さんですの?私、今ポポロン商事に勤めているです。」
いつものように明るくおおらかな優子の声がした。
(間に合ったか?)
「これも何かの縁ですし、お正月に家にいらしてください。父も喜ぶと思いますよ!」
(こいつがあの優子か、増太郎が気に入るのも無理はないな。
確かにいい体してるわ、大股開きでご挨拶しながらノーブラで乳首立たせまくってるぜ)
「本当ですの、光栄ですわ。」
「ぜひいらしてください」
「おっ増太郎 そろそろおいとましようぜ」
「はいっぅ それでは優子奥さんまた来年よろしくですぅ」
(???ご挨拶おわったのか? しかもあの先輩に家に行くって?
俺の優子が・・・やばいやばい 裏目でた。しまったー)
その頃トイレの中で祐樹は
(うーんどこにご挨拶に行くかなぁ。
母さんには実家に帰ってもらうとして、
小学校でいじめられっこの森の家にでも行ってやるか、あそこのかあちゃん
結構美人だし姉と妹もいるって話しだし、妹はもう毛がはえてんのかな?
姉ちゃんと妹とかあちゃん3人で大股開いてもらうのもありだな。
あいつばかだからニンジャ街道から外れてるし”お賽銭”でもやってくるか)
車を見送った優子は今年のお正月の幸運で頭がいっぱいだった。
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