小説(転載) 挿入倶楽部 6/9(未完)
官能小説
【挿入倶楽部--6】
「ああ、食いてえ…、絵梨の、ぐちょぐちょま…こ」
「ああ、出してえ…。絵梨のまん…に、たっぷりと」
「さあ絵梨、次は俺のちん…んで、気持ちよく啼いてもらおう」
卑猥な夢を見ながら章は森の中で目をさました。
なんでこんなところにいるのか、さっぱり分からない。
絵梨の最悪の週末があけて、月曜日になった。
祐はあの出来事を内密に処理したのだろうか、事情聴取もない。
祐に一度連絡を取った事は取ったが、詳しい話を聞く勇気もない。
かえって今週の金曜日に会って、食事をする約束を取らされてしまった。
テレビや新聞で「暴行」の文字を見聞するが、自分の事ではない。
しかしいつか警察がやってくるかもしれない、と、絵梨は不安だった。
自分にそれほど暴行された意識がない、ということも恐ろしかった。
「なんかあたし、どうなっちゃうのかなあ」
こんな時に相談に乗ってくれる美穂には、連絡できないし…。
「おはようございます、真砂さん、ゆっくりできましたか?」
エレベーターホールで、涼司が声をかけてくれた。
振り向くと、ワイシャツとネクタイをぴしっと着こなしている。
「ああっ、うそっ、サイズ大丈夫だったんですか?」
「絵梨さん、いいシャツとネクタイですね。僕、気に入りました」
涼司がほめてくれて、絵梨は多少は気が和らいだ。
なんとなく自分のため、涼司のために仕事をしようと思った。
その日は月曜にしては珍しく残業もなく、2人で一緒に会社を出る。
いつもは会社を出て駅まで歩く日課なのだが、涼司は地下へ降りる。
「今日から車で通勤することにしたんですよ…、送りましょうか?」
「え、あ、あのっ…いや、結構です」
章との出来事のトラウマが足を遠ざける。
絵梨は地上階へ戻って、ビルの出口に来て、章の幻影を見た。
目の前が揺らめき、へたへたと倒れこむ絵梨を、涼司が抱える。
「ほらっ、今日顔色良くないから、送ってあげようと思ったんです」
2人を乗せた車は、港の展望台の駐車場にいた。
車を出て、海に沈む夕日の見えるベンチに2人で並んで座った。
絵梨の悩み事を一緒にかっさらっていくように涼しい風が通り抜ける。
「あー、気持ちいいっ、夕日もきれい…」
頭が涼司の肩にゆっくりと乗っていく…まるでそこに順平がいるように。
涼司の腕が、絵梨の肩にまわって、髪の毛を撫でていた。
絵梨はその心地よさに、しばし眠ってしまった。
そして再び目をさました時、あたりは暗く、星が輝いていた。
「あっ、気がついた…、このまま起きなかったらどうしようって」
微笑む涼司を見ているうちに、絵梨はぼろぼろと涙を流しだした。
そして低い声で嗚咽を漏らし、ついには激しく泣き始める。
「どうしたんですか、真砂さん?」
絵梨は涼司の胸に顔をうずめ、ぎゅっとしがみつき、離れなかった。
涼司は彼女の頭に腕を回して、優しく抱きしめるだけだった。
「す、すいません、所長…、ああっ、シャツがっ」
涼司のワイシャツが化粧まみれになっている。
「どうしよう…、奥さんかな、彼女かな、怒られちゃうね」
「ああ、大丈夫ですよ、今はそういう人いないですから」
絵梨の家に向けて車を走らせながら、涼司が言った。
「ふーん、本当かなあ…、怪しいぞっ」
「本当ですって…、真砂さんこそ、こんなことが旦那さんにバレたら」
「心配要りませんって、あそこにはしばらく戻る気もないし」
帰りの車内では2人が実は同い年で、同じ趣味もあって話が弾む。
あっという間に、車は絵梨の家に到着した。
「ねえ、まだ話し足りないよ、涼司くん」
「じゃあ、電話すればいいよ、真砂さんに番号教えますから」
何かつれない返事だった。
「涼司さんって、あたしのこと真砂さんってしか呼ばないのね」
「ええっ、だって真砂さんは真砂さんじゃないですか…」
絵梨は涼司の腕にしがみついて、甘えてみる。
「たまには違う風に呼んで見てよ…、涼ちゃん」
明らかに動揺する涼司に追い討ちをかけてみた。
「涼ちゃん、あたしたちって、どういう関係だと思う、恋人?」
「えええっ、絵梨さんは旦那さんいらっしゃるから…上司と部下」
「えーっ、つまんないの、でも今絵梨さんって呼んだよね?」
「はあ、そうですよ」
「うれしい。もう一回呼んでよ」
「絵梨さん?」
「わあっ、ねえ、もっと繰り返してっ」
電気を消して、名前を呼び続ける涼司を思い出し、乳房をもんだ。
「ねえ、あたしが眠るまで、何度も繰り返して」
涼司が何度も名前を呼び始める様子を思い浮かべる。
「うん、涼司…、うん、上司と部下、以上に…。そう、恋人よ」
股間に伸びた絵梨の中指が触れた溝はたらりと汁を流していた。
ゆっくり、感じるように中指を差込み、激しく出し入れする。
「そう、ああ、涼司…、誘ってくれる?うれしいな、待ってるね」
サイドテーブルに用意しておいたバイブに手を伸ばした。
「うふっ…、ああっ、そう、そこいいっ、もっとよ、ねえ」
バイブレーターを、濡れて十分準備のできた股間に添える。
ゆっくりと膣に差し込んで、左手で刺激する
「ああっ、ああっ、ああっ」
絵梨は股間のバイブに両手でそえて、腰をクネクネと振り乱した。
「うわああっ、いいっ、ねえっ。順平っ、ああっ、あうあうっ」
続けて右手でクリトリスをこね回す。
左手で順平の腰使いを思い出しながらバイブを出し入れする。
「あん…、ああっ、お願い。全部、忘れさせてえっ、涼ちゃんっ」
肌を桜色に染め、大きく息をつく。
(どうしよう…、涼司くんで、いっちゃった)
絵梨はもう一度涼司の顔を思い出して、股間をいじりながら眠った。
次の日出勤した涼司は、昨日のお昼の彼に戻っていた。
「ああ、おはようございます、真砂さん。今日もがんばりましょう」
(ちぇっ、少しは愛らしくしてくれたっていいじゃない…)
肩を落としながら、絵梨は机について、仕事を始めた。
1階受付から電話が入って、涼司がなにやらあわてて準備を始める。
突然取引先の新しい担当者が挨拶にやってきたらしい。
「真砂さん、僕の帰りが遅いようなら先に上がってください」
「じゃあ、あたしお昼買いに出ますから、外出るところまで一緒に」
ビルの出口で2人は別れた。
その男は章にそっくりだったので、絵梨は少し後をつけていく。
(何で?どうして…)
一瞬振り向いた男を見て、絵梨は絶句した。
(やっぱり、章…!)
またあの男がまとわりついてくるのかしら、と思いながら通りを歩く。
ふと自分の名前を呼ぶ男の声が聞こえた--祐だった。
たいした用事ではなかった。金曜の夜に、食事しようという話だった。
(7)へつづく・・・
「ああ、食いてえ…、絵梨の、ぐちょぐちょま…こ」
「ああ、出してえ…。絵梨のまん…に、たっぷりと」
「さあ絵梨、次は俺のちん…んで、気持ちよく啼いてもらおう」
卑猥な夢を見ながら章は森の中で目をさました。
なんでこんなところにいるのか、さっぱり分からない。
絵梨の最悪の週末があけて、月曜日になった。
祐はあの出来事を内密に処理したのだろうか、事情聴取もない。
祐に一度連絡を取った事は取ったが、詳しい話を聞く勇気もない。
かえって今週の金曜日に会って、食事をする約束を取らされてしまった。
テレビや新聞で「暴行」の文字を見聞するが、自分の事ではない。
しかしいつか警察がやってくるかもしれない、と、絵梨は不安だった。
自分にそれほど暴行された意識がない、ということも恐ろしかった。
「なんかあたし、どうなっちゃうのかなあ」
こんな時に相談に乗ってくれる美穂には、連絡できないし…。
「おはようございます、真砂さん、ゆっくりできましたか?」
エレベーターホールで、涼司が声をかけてくれた。
振り向くと、ワイシャツとネクタイをぴしっと着こなしている。
「ああっ、うそっ、サイズ大丈夫だったんですか?」
「絵梨さん、いいシャツとネクタイですね。僕、気に入りました」
涼司がほめてくれて、絵梨は多少は気が和らいだ。
なんとなく自分のため、涼司のために仕事をしようと思った。
その日は月曜にしては珍しく残業もなく、2人で一緒に会社を出る。
いつもは会社を出て駅まで歩く日課なのだが、涼司は地下へ降りる。
「今日から車で通勤することにしたんですよ…、送りましょうか?」
「え、あ、あのっ…いや、結構です」
章との出来事のトラウマが足を遠ざける。
絵梨は地上階へ戻って、ビルの出口に来て、章の幻影を見た。
目の前が揺らめき、へたへたと倒れこむ絵梨を、涼司が抱える。
「ほらっ、今日顔色良くないから、送ってあげようと思ったんです」
2人を乗せた車は、港の展望台の駐車場にいた。
車を出て、海に沈む夕日の見えるベンチに2人で並んで座った。
絵梨の悩み事を一緒にかっさらっていくように涼しい風が通り抜ける。
「あー、気持ちいいっ、夕日もきれい…」
頭が涼司の肩にゆっくりと乗っていく…まるでそこに順平がいるように。
涼司の腕が、絵梨の肩にまわって、髪の毛を撫でていた。
絵梨はその心地よさに、しばし眠ってしまった。
そして再び目をさました時、あたりは暗く、星が輝いていた。
「あっ、気がついた…、このまま起きなかったらどうしようって」
微笑む涼司を見ているうちに、絵梨はぼろぼろと涙を流しだした。
そして低い声で嗚咽を漏らし、ついには激しく泣き始める。
「どうしたんですか、真砂さん?」
絵梨は涼司の胸に顔をうずめ、ぎゅっとしがみつき、離れなかった。
涼司は彼女の頭に腕を回して、優しく抱きしめるだけだった。
「す、すいません、所長…、ああっ、シャツがっ」
涼司のワイシャツが化粧まみれになっている。
「どうしよう…、奥さんかな、彼女かな、怒られちゃうね」
「ああ、大丈夫ですよ、今はそういう人いないですから」
絵梨の家に向けて車を走らせながら、涼司が言った。
「ふーん、本当かなあ…、怪しいぞっ」
「本当ですって…、真砂さんこそ、こんなことが旦那さんにバレたら」
「心配要りませんって、あそこにはしばらく戻る気もないし」
帰りの車内では2人が実は同い年で、同じ趣味もあって話が弾む。
あっという間に、車は絵梨の家に到着した。
「ねえ、まだ話し足りないよ、涼司くん」
「じゃあ、電話すればいいよ、真砂さんに番号教えますから」
何かつれない返事だった。
「涼司さんって、あたしのこと真砂さんってしか呼ばないのね」
「ええっ、だって真砂さんは真砂さんじゃないですか…」
絵梨は涼司の腕にしがみついて、甘えてみる。
「たまには違う風に呼んで見てよ…、涼ちゃん」
明らかに動揺する涼司に追い討ちをかけてみた。
「涼ちゃん、あたしたちって、どういう関係だと思う、恋人?」
「えええっ、絵梨さんは旦那さんいらっしゃるから…上司と部下」
「えーっ、つまんないの、でも今絵梨さんって呼んだよね?」
「はあ、そうですよ」
「うれしい。もう一回呼んでよ」
「絵梨さん?」
「わあっ、ねえ、もっと繰り返してっ」
電気を消して、名前を呼び続ける涼司を思い出し、乳房をもんだ。
「ねえ、あたしが眠るまで、何度も繰り返して」
涼司が何度も名前を呼び始める様子を思い浮かべる。
「うん、涼司…、うん、上司と部下、以上に…。そう、恋人よ」
股間に伸びた絵梨の中指が触れた溝はたらりと汁を流していた。
ゆっくり、感じるように中指を差込み、激しく出し入れする。
「そう、ああ、涼司…、誘ってくれる?うれしいな、待ってるね」
サイドテーブルに用意しておいたバイブに手を伸ばした。
「うふっ…、ああっ、そう、そこいいっ、もっとよ、ねえ」
バイブレーターを、濡れて十分準備のできた股間に添える。
ゆっくりと膣に差し込んで、左手で刺激する
「ああっ、ああっ、ああっ」
絵梨は股間のバイブに両手でそえて、腰をクネクネと振り乱した。
「うわああっ、いいっ、ねえっ。順平っ、ああっ、あうあうっ」
続けて右手でクリトリスをこね回す。
左手で順平の腰使いを思い出しながらバイブを出し入れする。
「あん…、ああっ、お願い。全部、忘れさせてえっ、涼ちゃんっ」
肌を桜色に染め、大きく息をつく。
(どうしよう…、涼司くんで、いっちゃった)
絵梨はもう一度涼司の顔を思い出して、股間をいじりながら眠った。
次の日出勤した涼司は、昨日のお昼の彼に戻っていた。
「ああ、おはようございます、真砂さん。今日もがんばりましょう」
(ちぇっ、少しは愛らしくしてくれたっていいじゃない…)
肩を落としながら、絵梨は机について、仕事を始めた。
1階受付から電話が入って、涼司がなにやらあわてて準備を始める。
突然取引先の新しい担当者が挨拶にやってきたらしい。
「真砂さん、僕の帰りが遅いようなら先に上がってください」
「じゃあ、あたしお昼買いに出ますから、外出るところまで一緒に」
ビルの出口で2人は別れた。
その男は章にそっくりだったので、絵梨は少し後をつけていく。
(何で?どうして…)
一瞬振り向いた男を見て、絵梨は絶句した。
(やっぱり、章…!)
またあの男がまとわりついてくるのかしら、と思いながら通りを歩く。
ふと自分の名前を呼ぶ男の声が聞こえた--祐だった。
たいした用事ではなかった。金曜の夜に、食事しようという話だった。
(7)へつづく・・・
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