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小説(転載) 紅茶(アールグレイ)は一杯いかが?

官能小説
05 /17 2018
HDDを整理してして発見、保存(ダウンロード)したままになっていた。読みやすい短編の作品だ。

 「あれ、あの教室は確か……」
 塾からの帰り。通り道の横にある、自分の中学校の校舎を見上げた智行は、ちょっと首を傾げてそうつぶやいていた。
 
 それは、自分の教室の明かりがついていたから。もう、夜の十時過ぎ……いくら明日が文化祭だからといっても、誰かいるとは思えないんだけど。
 それでも少し興味をひかれて、智行は校舎内に入ってみた。鍵が壊れたまま放置されてる(このあたりが、のんきな校風というところかな)西校舎の裏口を通り、夜のしんと沈みかえった廊下を、月明かりを頼りに進んでいく。

 (ううっ。誰もいない学校っていうのも、気味が悪いものだなあ……)
 体が、小刻みに震えているのは何も寒さばかりじゃない。かつん、かつんと響く自分の足音にちょっとびくびくしてしまうのが情けないような……

 三階に上がったところで明かりが見えるのに、智行はほっとした息をもらした。
 (やっぱり明かりがついてるのは、うちのクラスだ……誰か、残ってるのかな?)
 一-Aとかかれた教室の前……そっと開けたつもりだったのに、立て付けの悪い扉は予想以上の音を立ててしまう。

 ガラガラ……きゃっ!……パリ~ン!
 開けた瞬間、女の子の軽い悲鳴、そして何かの割れる乾いた音が教室内に響いた。

 「……なんだ、佐野くんかあ……もう、びっくりしちゃったっ」
 セーラー服に白いエプロン姿の女の子が、ポニーテールの髪をぴょんと振りながら、こっちに顔を向けた。くりくりした可愛らしい瞳をまん丸く見開いた、びっくりした表情を浮かべて。

 「岡島さんかあ、ったく、びっくりしたのはこっちだよ。こんな夜中にどうしたの?」
 そんな智行の言葉に、彼女……岡島祐香は、少し胸をなで下ろしながら答える。
 「うん、明日、文化祭でしょ。でも、まだ準備が全部できてないの。みんなが持ってきた皿とかも洗っておかないといけないし、まだ下ごしらえできてないものも……」
 (そっかあ。明日のクラスの出し物って、確か喫茶店だったっけ。)
 男子の方は、教室の飾り付けってことでさっさと終わらせてしまったけど、女子の方は大変みたいだな……

 「夜までやってたんだけど、みんな塾とか忙しいって、帰らなくちゃいけない人も多くて。終わらないうちに、閉校の時間だって追い出されちゃったの。明日の朝に、集まってってことだったんだけど、それじゃ、心配で……」
 「それで、夜中に忍び込んで準備してたっていうの?」
 「うん。そしたら、いきなりがらがらって音がするものだから、びっくりしちゃって……でも、佐野君こそどうしたの」
 「だって、学校の横を通ったら、うちのクラスだけ明かりがついてるだろ。それで、どうしたんだろうって感じかな……」
 「でも、先生じゃなくてよかった。叱られちゃうって思って……そうだ、割れた皿を片づけないと」

 祐香は、散らばった破片を拾おうとしゃがみ込んだ。
 「危ないって、素手じゃ……怪我しちゃうよ!」
 そんな忠告の言葉も時すでに遅し。大きな破片だけでも、と拾っていた祐香だったけど……
 「痛っ!」
 と、軽い悲鳴をあげて、手を引っ込める。
 「ほらっ!  だから言ったのに……ドジなところは変わってないな」
 「ふんっ。別にこんなの、なんてことないもん」
 と強がりながら、祐香はちょっと切った右手の人差し指をぺろぺろと舐めてる。

 すっと整った横顔、ゆらゆらと揺れるポニーテール……彼女のあどけない、でも少し色っぽさも混じった仕草に、智行は思わずどきどきしてしまった。
 「さっ、これで血を止めて!……まったく、昔からこうだからなあ。手伝ってやるから、さっさと終わらせて帰ろうぜ!」
 そんな自分の胸の内を隠すようにわざとぞんざいな言葉をかけながら、智行は自分のハンカチを祐香に投げてよこした。
 「うん、ありがと……」

* * *

 (まいった……こんなにきついとは思わなかったな……)
 成り行きで手伝うことになったものの、これが半端じゃない大変さ。思わず、智行はため息をついていた。

 教室内には水道が無いために、廊下の手洗い場を使うしかない。洗った皿や、祐香が刻んだサラダやデザート用の野菜、フルーツを、両手に抱えて教室まで運ぶ。手洗い場と教室の間を何往復したかわからないぐらいになって、ようやくだいたい一段落した……

 「うん、後は、明日の朝にちゃっちゃってやってしまえばいいよね」
 椅子に座り込んで一息ついていた智行。そこにやって来た祐香が、教室内を見回す仕草をしながら言葉をかけた。
 「でも、付き合わせちゃって、ごめんね……そうだ、お茶でも入れて一服しよっか?」
 教室内に作られた即席のカウンター……小さい缶を取り出した祐香が、こぽこぽとポットからお湯を入れているのが見える。

 「ふふっ、わざわざ家から持ってきたいい紅茶があるんだ……フォーションのスペシャルアールグレイなんだよ」
 大きめの瞳に自慢げな光りを浮かべながら、湯気のたつ二つのティーカップを両手に持ってやってくる少女。エプロンをかけたその姿は、まるで本物の喫茶店のウェイトレスみたい、そんな感想を智行は抱いた。
 
 ただよってくるかぐわしい紅茶の香り……カップを受け取った智行は早速口をつけてみると、
 「……うん、確かにこれはおいしい!」
 「でしょ? 私もいろんなメーカーのものを試してみたんでけど、やっぱりここのが一番かなって思って」
 「でも、よく考えてみたら、祐香にこうしてお茶いれてもらうのって久しぶりだっけ……あ、ごめん」
 「いいよ、呼び捨てでも。だって、幼なじみじゃない、ね、智ちゃん?」
 「だから、その言い方はやめてくれよぅ……」

 祐香のちょっといたづらっぽい呼びかけに、智行は照れたような苦笑いを浮かべる。それでも、本心では悪い気はしない。
 幼い頃からのつきあい……でも中学に入ってからは、お互いなんとなく疎遠な感じがしてた、それが……
 「ふふっ。智ちゃんとこうして二人っきりなのって、すごく懐かしいんだもんっ。もう何年になるのかなあ」
 同じことを感じていたのか、彼女もそんな言葉をもらした。
 「そのわりに、祐香のドジなところは全然変わってないけどな」
 「もうっ! 智ちゃんのそういういじわるなところも全然変わってない!」
 そして、二人で顔を見合わせてくすりと笑う。

 (うん、この雰囲気。昔と全く同じだなあ)
 このひとときを楽しむように、手にした紅茶をゆっくり味わう智行。
 同じようにティーカップを持った祐香が、正面の椅子に腰掛けながら声をかけてくる。
 「ねっ、何か体がぽかぽかしてきたりしない?」
 「そういえば……こんな季節の夜だし、さすがに冷えるよなあって、さっきまでは思ってたんだけど」
 「あのね、ちょっと紅茶にブランデーを混ぜてみたの。わりとおいしいでしょ。香りもよくなるし」
 「ブランデー……そっか、この甘い香りがね。でも、よくそんなのあったなあ」
 「うん、パパの書斎からこっそり拝借してきたんだ。前に、紅茶に入れるとうまいんだって教えてもらってね……それに……」

 含み笑いをもらしながら、祐香が声を少しひそめる。
 「そのまま飲んでもいけるんだよね、これがさ」
 「あ、あ~。祐香ってば、こっそりお酒飲んでるんだな、さては!」
 その様子から察した智行の言葉に、彼女はちょっと苦笑いを浮かべながら答えた。
 「ま、まあ、いいじゃない。一回、試しに飲んだだけなんだもん。それより、智ちゃんも飲んでみる?」

 「こ、これを……よし、そのかわり、祐香も飲むんだぞ」
 好奇心につられて、智行は彼女の提案にのってみる。それに、自分よりちょっぴり大人になっていた祐香への対抗意識もあった。
 (そうさ、祐香に負けてる訳にはいかないもんな)

* * *

 ひょんなことで始まってしまった深夜の飲み会。手の内のコップに半分注がれたブランデーを前にして、智行はごくりとつばを飲み込んだ。アルコールを飲むのは、お正月のおとそを除けば、全く初めてなのだ。

 ゴクッ……
 意を決っして、口に付けたコップからブランデーを喉に流し込んだ。その瞬間、体の中を焼ける様な感覚が突き抜ける。
 「ごほっ……ごほっ……こ、これは効くなあ……」
 「ふふふっ。だめだよ、そんなに一気に飲んじゃあ」
 むせてしまった智行の様子に、祐香は思わず吹き出してしまった。見ると、彼女の方は、ちびちびとゆっくりしたペースでしかない。

 「ったく、自分だけずるいよなあ……」
 そんな悪態をつきながら、智行も真似して飲んでみた。舌先からじんわりと浸み込むような感覚、そして体中がぽかぽかと暖まってくる。
 「うん、なんかおいしいっていうか、不思議な感じ」
 「でしょ。体がふんわりしてきて、変な気分になるの……」

 いままで味わったことのない感覚に、思わず夢中になってしまう智行。ようやく慣れてきた喉に、コクコクとブランデーを流し込んでいく。そんな彼の様子につられるように、祐香のペースもアップしてしまう。
 「ぷはぁ~。うん、いける!」
 「智ちゃん、なんか、おっさんくさいの、へんだよぅ……」
 とかなんとかいいつつ、ちゃっかりコップを空けてしまう二人。目の回りを赤くしながら、お互いに顔を見合わせた。
 「……ねっ! もう一杯いこうぜ」
 「えっ……でも……ま、一杯だけならいいかな……」
 そして……

* * *

 「ひっく……さ、さすがに三杯めになると、ちょっときついやっ……」
 「きゃははははぁ……智ちゃんの顔、真っ赤だよぉ」
 「なんだよ、そう言う祐香だって、酔っぱらった顔してるじゃん!」

 どっちもどっちといった感じの二人の様子。あれから結局、三杯目まで飲み干してしまってた智行も祐香も、すっかり赤い顔。
 「う~、しかし、もう帰らないとさすがにまずいな……」
 「うん、ちょっと長居しちゃったもんね」
 「しかし、こんなんで帰って、祐香、大丈夫なのかぁ?」
 「だいじょうぶっ……今夜は、パパもママもお出かけで私一人なの……だから、こんな夜に抜け出せたんだけど」
 「そっかぁ、うちはまずいや。まあ、こっそりもぐり込むしかないかなぁ」
 そんな言葉とともに頭を少しかきながら、立ち上がった智行。つられて祐香も腰を上げる。

 「ごめんね、なんか付き合わせちゃって……」
 「いいって、いいって……さ、帰ろうぜ……って、あっ!」
 「……きゃあっ!」
 おぼつかない足元の智行が、思わず足を滑らせたのだ。
 手を伸ばした祐香の体も巻き込んで、派手に教室の床に倒れ込んでしまう。

 「ご、ごめん。やっぱり、酔っぱらってるのかなあ……」
 「そ、それはいいんだけど……」
 覆い被さる格好になった智行のあわてた言葉に、少女はなにか言いにくそうな表情が浮かべた。
 その視線を追っていった智行は、自分の手が彼女の胸の上に置かれているのに気づき、ぱっと体を離して、
 「あ、いや、その……わざとじゃなくて……」
 しどろもどろな彼の様子に、祐香はくすっと笑みをこぼす。
 「ううん。気にしてないよ……でも、不思議よね。子供のときなんて、いつもこんなだったのに」
 「そうそう。いつかなんて、いっしょにお風呂に入ったときに、祐香が派手に足を滑らせて……」

 「あ~、まったく、智ちゃんってHなんだからっ! あの時のことを思い出してるんでしょ!」
 言葉の途中でちょっと顔を赤らめてしまった彼の表情を見て、祐香は少しいたづらっぽい笑いをもらしながら、
 「そういえば、お医者さんごっことかもしたことあったわよね~。あの時のこと思いだして、智ちゃん、興奮したりしてるんじゃないの?」
 「そ、そんなことない! だいたい、子供の裸を思い出したって、何も感じないよ」
 「あっ、言ってくれるわねっ……それなら、今だったらどうなのよぉ」
 「だって実際に見てないんだから、わからないさ。まあ服の上からの感じじゃ、胸の大きさもそんなに変わってないみたいだけど」
 からかうような智行の言葉に、祐香は頬をぷうっと膨らませてしまう。

 「じゃ……じゃあ、見せてあげる。智ちゃんが思ってるより、絶対色っぽいんだから!」
 そんなことを言ったかと思うと、祐香はセーラー服の胸のリボンをするりと引き抜いた。
 「おい、なんだよいきなり……酔ってるだろ、祐香!」
 口では制止の言葉をかけながらも、少女の胸元に釘つけになってしまう智行の瞳。アルコールに火照った体が、ますます熱くなっていくのがわかった。

 「別に、酔ってなんかないもん……ほら、あの頃より、ずいぶん成長してるでしょ」
 お酒のせい、そして羞恥に顔をほんのりと赤く染める祐香。それでも、ぷちぷちとホックをはずして、上着とシャツをまとめて脱いでいく。
 上半身ブラだけの半裸体……はじめて目にする女の子のそんな姿に、彼の胸の鼓動が一段高く跳ね上がる。何かが心の中でエスカレートしていくのを感じながら、智行はさらに挑発的な言葉を投げかけた。

 「やっぱり、直に触ってみないとなあ……外側からみただけじゃね」
 「さっき触ったばかりのくせに……いいわよ、そんなこと言うなら、好きなだけ触らせてあげるっ!」
 ここまできたら後には引けないという感じの祐香の言葉。先ほどのブランデーで気が大きくなってることもあって、そんな強気な態度に出てしまう。
 少女の思い切った台詞に、智行はゴクリと唾を飲み込んだ。かすかに腕を震わせながら、ちょっと胸をそらせた少女の乳房に手を伸ばしていく。

 「あ、あんっ・・・」
 下着越しとはいえ、他人の指が初めて胸に触れる感触に、祐香はかすかに声をあげた。
 彼女のそんな様子に、さらにエスカレートする智行の指の動き。小さなブラの下にすべりこませた手の平で、柔らかな乳房を揉みしだく。
 手の中にすっぽりと収まるぐらいの小さなバストの、吸いつくようなしっとりとした肌触りに、智行は思わずため息をもらした。

 「……も、もう、いいでしょ、智ちゃん……あ、やだ、なんか、へんっ」
 「まだ、だ~め。ね、これも、もう取っちゃうよ」
 祐香の返事も待たずに、白いブラを剥ぎ取ってしまう。露わになった真っ白の乳房に、智行は舐めるような視線を這わせながら。
 初めて男の人に見られる恥ずかしさに、唇を噛みしめて耐える少女のいじらしさ……思わず背中を押されるように、智行は少女の体を教室の床に押し倒していた。

 「えっ……と、智ちゃん?」
 自分の体の上に覆いかぶさった智行を、祐香はとまどった瞳で見上げた。
 そんな彼女に、智行は自分の心の内を正直に吐露する。
 「ほんと、今の祐香って、すごく魅力的だよ……でも、だから、止められないんだ」
 「……うん、いいよ……智ちゃんなら……」
 そんな、せつなそうな彼の表情に、祐香はコクリとうなづいていた。

 再び少女の胸に、智行の手が伸びていく。乳房の頂点で小刻みに震える乳首を、そっと指でつまみ上げ、コリコリと揉み始めると、
 「あんっ……あっ……」
 その途端に、祐香の口からかすかな喘ぎが漏れだした。陥没気味だったニプルは、指の刺激で固さをまし、ぴんっと尖りはじめる。
 まだ膨らみかけのバストによく似合った、ヴァージンピンクの小さな乳輪と乳首の眺めに、智行は引き寄せられるようにぱくっと口に含む。舌先で転がすようになぶり、音を立てて吸い上げた。

 「きゃふっ……だ、だめ、恥ずかしいよぅ……」
 敏感なところを刺激される初めての体験、そして耳に飛び込んでくる、ぴちゃぴちゃと胸を舐められる音に、少女は頬をピンクに染めながら弱々しい声をあげた。
 唇を噛みしめて快感に耐える彼女の表情を見て、智行は胸を高鳴らせながらさらに手を滑らせる。
 紺の制服のスカートの中に、するりと左手を潜り込ませた。すべすべした太股の感触を味わいながら、ゆっくりと奥のほう……少女の秘密の部分へと近づいていく。

 「あっ、と、智ちゃん……くぅ……変なとこ、触ってる……でしょ」
 絞り出すような、とぎれとぎれの声。
 少女は太股をぎゅっと閉じて、これ以上の侵入を阻止しようとする。
 それならば……そういう感じに、智行は胸を愛撫する動きを早めた。まだ未成熟な胸をすみずみまで舐めまわし、痛いほど尖りきったニプルをぐにゅぐにゅと揉みたてる。
 敏感すぎるバストからわき上がる快感……思わず気を取られた祐香の脚の力が緩んだ隙に、智行はさっと指を股間に滑りこませた。

 「きゃふぅ……だ、だめ、そこは……あんっ!」
 薄いパンティ越しに、少女の秘密の部分を擦りあげる。木綿のさらさらとした肌触りを楽しみながら、割れ目の中心を揉むように刺激した。
 そんな指使いに、あっけないほど翻弄されてしまう少女の体……左右に激しく身悶えするたびに、むき出しの小さな乳房が小さくぷるぷると揺れる。

 「あ……なんだか、祐香のあそこ、濡れてきたみたい……」
 「や、やだっ……恥ずかしい言い方……しないで……くぅ」
 潤みだした少女の秘処……しっとりと下着が湿ってきたのを感じ取った智行のそんな言葉に、頬だけでなく耳まで真っ赤に染めて恥ずかしさに顔を背ける祐香。全身を小刻みに震わせながら、制止と快感の喘ぎを交互に漏らしてしまう。
 少女のそんな姿態に、智行は感極まった感じの声でささやいていた。
 「ねっ……祐香の全てが見たいんだ……」
 「ま、待って……明かり、ついたままじゃ。誰か来ちゃう……」

* * *
 
 確かに、祐香の言うとおりだ。智行もいったん体を離して、教室の電気を完全に落とした。
 それでも、窓から差し込む月明かりが、白く冴え冴えと少女の体を照らし出す。
 「ほんと、ほんとに、きれいだよ……」
 脇によけられていた教卓の上に、祐香の裸体をゆっくりと横たえた智行は、心底からそうつぶやいた。

 「……うん、智ちゃんが、そう言ってくれて嬉しいよ……あんっ」
 彼の言葉に、祐香も目を伏せたままコクリとうなづいた。
 そんな少女の小さな唇を塞ぐように、智行が唇を合わせる。
 一瞬、触れるだけの口づけ……でも、それはすぐにディープキスに変わる。挿入された舌を絡ませ合い、お互いの唾液を飲み込むように吸いあった。
 口の中いっぱいに広がる少女の甘い香りが、まるで麻薬のように智行の中に浸透していく。成分は自分と同じはずなのに……

 「はぁ……ね、これで智ちゃんとキスするのって、二回目だね……それとも、忘れてるかな?」
 「……ううん、忘れるわけないよ……幼稚園の時だろ……:
 友達とけんかして泣いてた彼女をなぐさめるためにキスした思い出、それが二人の脳裏によぎる。
 「でも、今日のことも絶対忘れないね……」
 祐香の言葉に首を縦に振りながら、智行はあらためてという感じに、少女の下半身に手を伸ばしていく。

 ホックを外すと、細い脚をスカートがするりと滑り落ちた。露わにされた真っ白の太股、そして薄い布地でかろうじて隠されたデルタゾーンに、自然と智行の目は引きつけられてしまった。
 異性の視線を熱いほど感じて、羞恥に赤く染まっていく祐香の体。濡れた下着を見られている……全裸よりも、ある意味でもっと恥ずかしいものを彼の目にさらしている……その感覚が、逆に少女の内部をとろけさせてしまう。
 じゅんっ……そんな感じに分泌される愛液に、ますます湿りをます少女のパンティ。中心は、もう透けて見えそうなほど。

 「あんっ……そこ……なんでっ……すごいよぅ……」
 ぷっくりと尖り始めたのがわかる少女の肉芽に、智行はゆっくりと指を伸ばした。つんつんと軽くつつくだけでも、祐香の体はぴくんと跳ね上がる。
 彼女のそんな様子がもっと見たい。智行は、布越しにクリトリスをつまみ上げ、さらに激しく揉みしだいた。
 体中でもっとも感じる部分をいじくられ、祐香はたまらず高い嬌声をあげて全身をぴくぴく震わせる。

 「それじゃあ、これも脱がせちゃうよ……」
 智行の言葉に、反射的にイヤイヤと首を振る少女。でも、ぐっしょり濡れた下着を剥がしながら脱がせる智行を手伝うように、つい腰をあげてしまった。自分のそんな淫らな動作に気づいて、ますます羞恥の色が祐香の頬に浮かぶ。

 すぐ目の前で露わになった祐香のアソコ……ほとんど産毛程度の恥毛しかないために、きらきらと濡れて光る一本のスリットがはっきりと見えてるのが、ますます愛おしい。
 そんな眺めにドキドキと胸を高鳴らせて、もっとよく見ようと顔を近づけていく。
 鼻孔に飛び込んでくる、シャボンの香りに混じった甘酸っぱいような少女の体臭を、胸の中いっぱいに感じながら。
 
 (これが、祐香の……中はどうなってるんだろぅ……)
 引き寄せられるように触れた指が、くちゅっと湿った音をたてる。秘肉の柔らかさに驚きながらも、割れ目を左右に押し開いていった。
 「きれいだよ、祐香のアソコ……小さくて。でも、すっごく、濡れてる……」
 「もう、恥ずかしいこと知ってて……智ちゃんのいじわる……」
 潤ませた瞳でちょっとにらむ祐香。そんな彼女のスリットの間から、鮮やかなサーモンピンクの柔肉が顔を覗かせる。

 外気に触れてぴくぴく震える膣口の眺め。たまらなくなった智行は、キスするように割れ目に口を押しつけると、膣の中に舌を差し入れた。
 「ひぁ……だめ!……あんっ……」
 初めての異物……まだ、自分でするいたずらの経験もない秘所へのいきなりの挿入に、
 「や、やだ、やだ……なんか、へんぅ」
 と、祐香はたまらず裏返った悲鳴をあげてしまう。
 自分の中でぐにゅぐにゅと蠢く舌の動き。それが、少女の繊細な神経を刺激し、全身を甘美な電流がつらぬいていく。
 頭を左右に打ち振って悶えてる、その口からもれる制止の言葉と裏腹に、赤みのました表情や全身の動きが、少女の本心を物語っている。

 (あんっ……この感じ……体の中が溶けちゃいそう……)
 とろとろと体の奥からあふれ出す愛液……それを全て飲み干すように、智行は喉に流し込んでいった。
 差し入れた舌のざらざらした部分で、やわらかな膣壁を擦りとるように舐める……少女の胎内の襞の複雑さに驚きながら、夢中になって舌を出し入れさせた。
 「……くふっ……ひっ……だ、だめ……もう、これ以上は……」
 体の奥をかき回されて、祐香は絶え絶えの息を吐き出すのがもうやっと。

 彼女の股間からやっと顔を離した智行が、耳元にそっとささやいた
 「祐香の体、全身ピンクになってる。でも、すごっく色っぽいよ……」
 「へ、変なの、体が……で、でも、もっと……」
 身も心もすっかり濡れそぼったような祐香の言葉に、さらに先に進もうとしたその瞬間……
 
 がたっ
 教室の外で突然上がった物音。ここが学校であることをいやがおうにも思い出し、二人の体が一瞬硬直する。

 「……ふぅ……なんだ、風の音か……」
 「もう、心臓が止まるかもって、思っちゃった……」
 「でも、スリル感がかえって気持ちよかったんじゃないの?……ほら、ここなんて、もうぐっしょりだよっ……」
 「ち、違うの……そんなことないんだからぁ……」

 口先だけの言葉と裏腹に、誰かに見つかるかもという緊張感が、ますます少女の体を熱く火照らせていく。胎内からあふれ出た愛蜜が、アソコだけでなくお尻から太股からべとべとにしてしまうぐらいに……
 「ね、ゆ、祐香……俺、もう……」
 「う、うん……でも、その前に、もう一度……」
 体を起こした祐香の、ちょっと唇を突き出す仕草。
 智行は、少女の細い体を抱きしめると、ゆっくり唇を重ね合わせた。

 「あっ……あんっ……」
 立ち上がった祐香の両手を黒板につかせ、突き出す格好になった少女のお尻を、背後から掴んだ。
 手を少女の濡れた花びらにそっと這わせると、
 「くふっ……も、もう……私……だめになっちゃうよぅ」
 尖りきった肉芽を、むき出しにされた上にぐにょぐにょと揉まれて、少女はぴくぴくと体を弓反らせて身悶えしてしまう。

 「じ、じらさないで……と、ともちゃん……」
 潤んだ瞳でこちらを振りかえる祐香……智行は、心臓の鼓動が最高潮に達するのを感じながら、慌ててズボンをずり下げて、バックからビンビンの肉棒を押し当てた。

 くちゅ……
 湿った音を立てて、少女の粘膜が飲み込むように亀頭の先端にまとわりつく。
 「いくよ……祐香」
 こくりと頷く彼女の様子に励まされて、腰に力を徐々に込める……小さな膣孔を限界まで広げながら、ずぶずぶと肉棒を沈ませた。
 おし出されるように、後から後から溢れでてくる愛蜜、そして……

 「ひぃぁ……あぅ……」
 一瞬、裏返った悲鳴をあげた祐香の太股を、透明な愛液に混じって赤い鮮血が流れ落ちていく。
 破瓜のショックで全身をぴんっと硬直させた彼女の様子に、智行も半ばまで挿入した中途半端な状態でとどまるしかない。
 「だ、だいじょうぶだから……も、もう動いてもいいよ……」
 涙をぼろぼろこぼしながら、それでも健気な言葉をもらす祐香。

 智行は、彼女ともっと一つになりたい……そんな想いを込めながら、限界まで少女の体を割り裂いていった。
 「あんっ……かんじるよ……ともちゃんのが、奥にあたってるの……」
 前にまわした手で少女の薄い乳房を揉みしだきながら、ゆっくり、ゆっくりと出し入れする。

 できたばかりの傷口をなぶられる痛みが、敏感な胸への愛撫と膣の奥からあふれる甘美な快楽の奔流でかき消され、少女の頭は混乱しながらも高みへと登りつめていく
 「きゃふ……す、すごいよぉ……こんなの……」
 腰を動かすスピードを増した智行の怒張が、ぐちゅぐちゅと少女の胎内をかき回す。もう立っていられないという感じの少女の腰を、しっかり支えてあげながら……

 一際、奥まで強く貫いた瞬間。祐香の喉から、糸を引くような喘ぎ声が漏れる。
 ぴんっと硬直させた身体全体に絶頂を感じて、
 「も、もう……い、いっちゃうぅ……」
 「ゆ、祐香……」
 ぎゅっと締めつけてくる少女の膣壁。その柔らかな圧力に包まれて、たまらず、智行はドクドクと射精していた……

* * *

 「おはよう、祐香! あれ、佐野くんもいるの? 二人とも早い~」
 がやがやとにぎやかになる朝の教室……文化祭の準備にとやってきたクラスメイトたちは、もう二人が学校に来てるを見て、感心したような声を漏らした。

 「あ、準備もかなり進んでるじゃない~。祐香一人で、これやったの?」
 「うん、ま、まあね。それに、と……佐野くんも、たまたま手伝ってくれたし」
 「ふ~ん。でも、祐香って朝早いんだね~、すごいなあ」
 「そ、そんなことないよ……今日だけ」

 そんなふうに答えながら、苦笑いをもらす祐香。
 (だって、あの後寝入ってしまって、みんなが来ることに気づいて慌ててた……なんて、絶対言えないもんね!)

 終わり

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eroerojiji

小さい頃からエロいことが好き。そのまま大人になってしまったエロジジイです。